「我々は『アンビエント・インテリジェンス』を実現する試みを、もう10年以上も続けている。生成AIによって、その夢は手の届くところまで来た」 バージニア州・アーリントンにある「Amazon HQ2」で、アマゾンは秋の新製品発表会を9月20日(現地時間)に開催した。Alexaへの生成AI導入を発表する、アマゾン ハードウエア部門責任者のデイブ・リンプ氏。撮影:西田宗千佳その壇上で、アマゾンで個人向けハードウエア事業を統括する部門の責任者であるDave Limp(デイブ・リンプ)氏は、「Alexa(アレクサ)への生成AI導入」を発表した。 アマゾンの施策はどんな形になるのか、発表内容とキーパーソンへの取材からまとめてみよう。 生成AIでAlexaの理想が実現アマゾンが音声アシスタント「Alexa」を搭載したスマートスピーカー「Echo」シリーズを最初に発売したのは2014年11月のこと。すでに
Vol.126-2本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは歴史的なPCである「X68000」の復活。こうしたレトロハードの復活が増えた背景を探る。 ↑「X68000 Z LIMITED EDITION」(4万9500円)。ホビー用PCとして初の16ビットMPU搭載、6万5536色同時発色のグラフィック機能など、当時としては画期的なスペックのマシンが復活。初代と比較してサイズは2分の1以下、質量は10分の1以下とコンパクトだが、細部まで忠実に再現されている。現在販売受付は終了している 近年、1970年代から1990年代前半までのパソコンやゲーム機を復刻する動きが目立つ。最大の理由は、その年代に育った人々が懐に余裕がある年代になってきて、売れる可能性が高いという点だろう。 だが、理由はそれだけでなはない。 大きいのは、安価なSoCでも性能
【西田宗千佳連載】GoogleBardは意外と地味、マイクロソフトとの戦いは「ビジネスツール」で本格化か Vol.125-4本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはマイクロソフトが発表した検索エンジン「Bing」の進化。ライバルとなるGoogleBardの性質や、今後マイクロソフトとGoogleはどこで戦うかを解説する。 ↑Googleが発表したチャット型AIのBardGoogleの開発した「Bard」は、同社の大規模言語モデル「LaMDA」をベースにしている。ただし、マイクロソフトがOpenAIの「GPT-4」を大胆に検索技術へと導入したのに対し、Googleのアプローチは違う。それは、本連載で解説したように、“検索に対しての責任”を重く鑑みてのものだ。 だからBardは、あくまで検索サービスではなく、「ジェネレーティブAIを
任天堂のイベントブース(2017年撮影)。 Christian Petersen/Getty Images あらゆる業種で、デジタル技術による業務最適化が求められている。いわゆる「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」だが、この言葉はたいていの場合、「日本は遅れている」という話とセットで語られている。 そんな中、グーグルが「日本から学んでグローバル戦略を構築した」とまで語る、例外的な産業があることをご存知だろうか。 それが、日本のゲーム産業だ。 日本のゲーム市場規模は約2兆円。全世界だと約21兆8900億円なので、2000年代と比べると比率は低くなっている。(出典:ファミ通ゲーム白書2022 角川アスキー総合研究所刊)グーグルのジャック・ビューザー氏は、同社のゲームメーカー向けクラウドサービス「Google Cloud for Games」の戦略立案をする、ゲームインダストリー・ソ
Vol.125-3本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはマイクロソフトが発表した検索エンジン「Bing」の進化。ライバルとなるGoogleの動向を解説する。 ↑Googleが発表したチャット型AIのBard マイクロソフトがOpenAIとのコラボレーションによって「ジェネレーティブAIの時代」を切り開こうとしている。当然Googleは、そこに対抗していかなければいけない存在だ。Googleは以前から、独自に大規模なAI開発を行なってきた。その中でまず重視していたのが「画像認識」だ。「Google レンズ」を使うと、外国語で書かれた標識を翻訳したり、写真に写っている花がどんな種類のものなのかを教えてくれたり、といったことができる。 スマートフォンの普及により、我々は常にカメラを持ち歩くようになった。文字入力は重要なことだが、面倒であ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く