2018年7月20日(金)に放送された『金曜日のスマイルたちへ』では、発達障がいを持つピアニスト・野田あすかさんが登場。同じく発達障がいを抱えるタレント・栗原類さんも母と共に出演し、「発達障がいの実態を知れてよかった」「もっと深く理解したい」と反響を呼んでいる。 同番組で発達障がいが取り上げられるのは、今回で3回目。番組では発達障がいについて、持って生まれた脳の機能障がいだと解説。言葉やコミュニケーション、運動などが人並みに出来ず、生活の支障となる症状が現れてしまう。文部科学省が2012年に行った調査によると、通常学級の小中学生のうち15人に1人が発達障がいの可能性を抱えている。 「自閉症スペクトラム障がい」と診断された野田さんは、視覚情報をうまく処理できないという症状を乗り越えながら自ら作曲もこなしている。2018年3月には、初のオリジナルCD「哀しみの向こう」を発表。全国ツアーも開催し

2012年、“ネガティブすぎるイケメンモデル”とのキャッチコピーで、一躍人気者の仲間入りをした栗原類さん。数多くのテレビ番組に出演し、そのちょっと変わった言動が注目を集めた。そんな彼が、「発達障害」であることを告白したのは、2015年のこと。その後、2016年には自伝的エッセイ『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)を上梓し、多くの当事者に勇気を与えた。その著書内で非常に印象に残ったのが、「母親への謝辞」だ。いまの自分がいるのは、母のおかげ――。彼がそう綴ったのには、相当の苦労を母親と乗り越えてきたからに他ならないのだろう。 そして、このたび、類さんの母である栗原泉さんが、自身の過去や子育て体験をまとめた一冊を発表した。それが『ブレない子育て発達障害の子、「栗原類」を伸ばした母の手記』(KADOKAWA)だ。本書には、泉さんが親との関係に悩んだ思春期、シングルマ

『母、ぐれちゃった。発達障害の息子と娘を育てた16年』(あじろふみこ/中央公論新社) ここ数年で発達障害についての情報が増え、幅広い年齢層が関心を寄せるようになった。『母、ぐれちゃった。発達障害の息子と娘を育てた16年』(あじろふみこ/中央公論新社)は、母親として発達障害の息子と娘と16年間過ごした日々をまとめたものだ。 「3歳半まで発達障害を放置してしまった」という母であり著者である、あじろ ふみこ氏は、いち早く子どもの障害を見つけてあげて、と述べる。息子・カツオは9カ月で走り出し、スーパーでは鮮魚を手づかみ、酒ビンを倒し、引き離そうとすると全身全霊で号泣、しかも寝ない。「なんか変」と思ってはいたが、悩んでいる暇さえなかった。2歳下の娘・アワビは、家では、ずっとしゃべり続けているのに、外では人形のように動かず固まったまま。「カツオと違うが、なんか変」。どちらも3歳半検診では、いかに説明し

『マンガでわかる発達障害の僕が羽ばたけた理由』(栗原類:著、酒井だんごむし:画/KADOKAWA) 「ネガティブすぎるイケメンモデル」として瞬く間に人気者になった栗原類。現在は、タレントとしてだけでなく、映画・舞台で役者としても活躍の場を広げている彼が、2016年10月に出版し、多くの反響を集めたのが自伝的エッセイ『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)だ。そう、彼は発達障害のひとつであるADD(注意欠陥障害)を抱えている。これは、8歳の頃、当時在住していたニューヨーク市の教育委員会で診断されたという。自身の半生をまとめ、ADDとはいったいなにかを綴ったエッセイは15万部を突破し、大勢の読者に勇気を与えたことだろう。その一方で寄せられたのが、「イラストや短い文章だともっとよかった」という声。発達障害を抱える人たちのなかには、活字を追うのが苦手な人もいるからだ。

1日約25億杯。これは全世界で人間が飲んでいるコーヒーの消費量です。どこでも気軽に購入できるコーヒーですが、特別な感性を持つ15歳が生み出すオリジナル焙煎コーヒーが、今話題となっています。 高校に進学をしない選択をし、群馬県桐生市に自ら焙煎したコーヒー豆を販売する「HORIZON LABO(ホライズン・ラボ)」を立ち上げた若き焙煎士、岩野響さん。小学校3年生の時にアスペルガー症候群と診断され、中学では学校生活への適応に困難を感じ、悩んでいたそう。そんな時に出会ったのが“コーヒーの焙煎”。知人から雑貨の手回し焙煎器をもらったのがきっかけで、のめり込むように。 幼い頃から、調味料を変えたのがわかるほどの鋭い味覚と嗅覚の持ち主だった彼。「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」との想いから、大好きなコーヒーの焙煎について研究を重ねてきました。 桐生の自宅に併設したHORIZON LABO

幼い頃から生きづらさを抱えていた私が生んだ子は、二人とも発達障害グレーゾーンでした。 長男の幼稚園入園、そして突きつけられる進路の問題。 立ちはだかる壁を、それでも親子で一緒に乗り越える――。 圧倒的な共感と応援の声でロングセラーとなった前作から約1年、今作では、発達障害の子どもを持つ家庭の多くが直面する「進路」をテーマに、困難と希望、そのすべてを描きます。 子育ての勇気が静かに強く湧いてくるノンフィクションコミックエッセイ、待望の続編。 モンズースー 長男を出産後、ADHDと診断される。基本のんきで前向き。第29回コミックエッセイプチ大賞受賞後に始めたブログ「漫画 生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」がアメブロ総合1位を記録。2016年にデビュー作『生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした』(KADOKAWA)を刊行、大きな話題を呼びロングセラーとなる。 ブログ:「生きづらいと

幼い頃から生きづらさを抱えていた私が生んだ子は、二人とも発達障害グレーゾーンでした。 長男の幼稚園入園、そして突きつけられる進路の問題。 立ちはだかる壁を、それでも親子で一緒に乗り越える――。 圧倒的な共感と応援の声でロングセラーとなった前作から約1年、今作では、発達障害の子どもを持つ家庭の多くが直面する「進路」をテーマに、困難と希望、そのすべてを描きます。 子育ての勇気が静かに強く湧いてくるノンフィクションコミックエッセイ、待望の続編。 モンズースー 長男を出産後、ADHDと診断される。基本のんきで前向き。第29回コミックエッセイプチ大賞受賞後に始めたブログ「漫画 生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」がアメブロ総合1位を記録。2016年にデビュー作『生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした』(KADOKAWA)を刊行、大きな話題を呼びロングセラーとなる。 ブログ:「生きづらいと

『会社の中の発達障害 いつも嫌なことを言う上司、いつも迷惑をかける部下』(星野仁彦/集英社) ゆとり教育には学力低下を招いたとする批判があるが、いわゆる「詰め込み教育」から、「生きる力」を身につけるため自ら考え能動的に学習させるという理念を具現化する教育現場でのカリキュラムづくりを行政が適切に支援できなかったことと、達成度を数値では評価しにくいことが批判の元になってしまったのだろう。むしろ問題は、近年注目されるようになってきた発達障害への対応ではなかったか。ゆとり教育の柱の1つに「個性重視の原則」があり、問題行動のある子供についても個性としてしまうことで治療の機会を逸していた可能性がある。そして、ゆとり教育以前にはそれらの子供への指導は体罰も含むもので、やはり医学的な観点からすれば不適切な対処であったと言わざるをえない。そう考えると、ゆとり教育以前の人たちも含め、発達障害を抱えた大人たちが

トップレビュー「コミュニケーションが苦手」「こだわりが強い」・・・発達障害は”治す”ものではない――親が”その子らしさ”を丸ごと受けとめるには? 『自閉症スペクトラムのある子を理解して育てる本』(監修:田中哲、藤原里美(東京都立小児総合医療センター)/学研プラス) 「あれ? うちの子ちょっと他の子と違う?」と気になりはじめると、自分の子どもができないことばかり目につきやすいもの。具体的に、「人とのかかわりやコミュニケーションが苦手」「興味の偏りやこだわりが強い」「感覚が敏感(鈍感)で体の動きが不器用」といった様子が気になる場合、自閉症スペクトラム(ASD)の特性があるかもしれない。 しかし、発達障害は病気ではないため“治す”ものではない。『自閉症スペクトラムのある子を理解して育てる本』(学研プラス)の監修者で、東京都小児総合医療センター副院長の田中哲先生は、「“自閉症スペクトラムである”こ

『発達障害のある子のサポートブック』(日本版PRIM作成委員会:編 榊原洋一・佐藤曉:著/学研プラス) ただでさえ悩み多き子育てだが、こと発達障害児や診断名はつかないまでもグレーゾーンの「育てにくい子」の場合には、さらに悩みは深くなるもの。現在、そうした悩みに少しでも応えようと多くの関連本が出版されているが、中でも発刊以来安定した支持を集める本に『発達障害のある子のサポートブック』(日本版PRIM作成委員会:編 榊原洋一・佐藤曉:著/学研プラス)がある。 実はこの本、発達障害に関する研究が進んでいたアメリカで、20年以上前から教育現場での学習困難や不適切行動に対するマニュアルとしてバイブル的に教師たちに利用されていたという『PRIM(Pre-Referral Intervention Manual)』をもとに生まれたもの。日米の学校文化の差からそのまま翻訳しても使いにくいため、日本の教師や

7月28日(金)20時57分より放送のTBS『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』で取り上げられるテーマは「発達障害について考える」第2弾。自らがADD(注意欠陥障害)であることを公表、昨年には、自伝『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(KADOKAWA)を発売して反響を呼んだ栗原類さんと『のだめカンタービレ』の「のだめ」のモデルといわれるピアニストの野田あすかさんが当番組に出演する。「人の顔を覚えられない」「人の感情が分からない」などという症状と付き合いながら活躍する2人の苦悩とは? また、NHKでも発達障害の実相を伝えるためのキャンペーンを実施し、「NHKスペシャル」を皮切りに9つの番組で放送。ここでも世間の関心の高さが伺える。だが、周囲の「発達障害」への理解が広がりつつあるとはいえ、発達障害が原因で仕事や子育て、人間関係で悩み苦しんでいる人は多い。それに、大人になってから発達

『うちの子は字が書けない (発達性読み書き障害の息子がいます)』(ポプラ社) ――中学にあがると定期試験に高校受験と、どんどん難しい字を書く必要に迫られます。でもフユくんは絶対にあきらめることなく努力し続けて、千葉さんも全面的にサポートして、見事合格を勝ち取りましたね。 千葉 最初は、字を書く必要がないマークシート式の試験がある学校を探したんです。でも、私立の単願推薦でマークシート試験の学校ってなかなかないんですよ。ただ、私立の単願推薦の場合、内申点がよければ、テストの成績がよっぽど悪くない限り通してくれると知ったので、本人に行きたい学校を選ばせました。 ――入学前に、障害のことは学校へ伝えたのでしょうか。 千葉 専門家の先生にも相談したんですけど、あえて伝える必要はないんじゃないか。入ってからでいいんじゃないかなということだったので、伝えませんでしたね。合格さえすれば、基準点には達してい

『発達障害』(岩波明/文藝春秋) 先日、NHKで放送された『NHKスペシャル 発達障害』が話題だ。発達障害の方にとっての「見る・聴く」がどんな状況かの具体的な検証などが大きな反響をよんだ。今後、NHKでは発達障害に注目していくようで、翌日の『あさイチ』でも引き続き特集された。どちらも印象的だったのは、発達障害をどう理解して共存していくのかという姿勢だった。これは発達障害を「ニューロダイバーシティ(脳の多様性)」と捉えて向き合うという、いまどきの潮流を意識した流れでもある。 番組では発達障害を大きく3つの分野「ASD(自閉症スペクトラム障害)」「ADHD(注意欠陥多動性障害)」「LD(学習障害)」にわけ、実際にはそれぞれの領域が複雑に絡み合う症状があると解説していた。各症例をポイントでさらう程度だったのは残念だが、初期のガイドとしてはわかりやすいのは確か。ただし単純化しすぎると、気になる症状

『発達障害の子の「友達づくり」トレーニング』(監修:有光興記/講談社) 「友達」の存在は、子どもにとって不可欠なもの。けれどASD、ADHD、LDなど、発達障害がある子にとって、「友達づくり」は簡単なことではありません。「よくケンカする」「孤立している」「イジメられている」……様々なことで、不安に感じている親御さんも多いのではないでしょうか。 『発達障害の子の「友達づくり」トレーニング』(監修:有光興記/講談社)は、発達障害への理解を深めるとともに、我が子の「友達づくり」を助けるためのサポート法が紹介されている図解いっぱいの実用書です。 対象は小学生から高校生くらいまでの子どもに向けて。「友達付き合いのコツ」を実践的に解説しています。 個人差はありますが、小学4年生くらいになると、子どもたちの交友関係は変化し、幼児期の性別や好みも関係なく、「みんな仲良し」の環境から「気の合う相手やグループ

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