名探偵コナンがナビゲートする「名探偵コナン歴史まんがシリーズ」の『日本史探偵コナン』全12巻の刊行が、2017年11月27日(月)から開始される。 <日本史探偵コナン全12巻> ・『日本史探偵コナン 1 縄文時代 原始世界の冒険者(タイムドリフター)』 ・『日本史探偵コナン 2 弥生時代 ひとりぼっちの女王(リトルクイーン)』 ・『日本史探偵コナン 3 飛鳥時代 霧の中の異邦人(ストレンジャー)』 ・『日本史探偵コナン 4 奈良時代 裏切りの巨大像(モニュメント)』 ・『日本史探偵コナン 5 平安時代 十二単の好敵手(ライバル)』 ・『日本史探偵コナン 6 鎌倉時代 五条大橋の相棒(デスティニー)』 ・『日本史探偵コナン 7 室町時代 疑惑の花舞台(カーテンコール)』 ・『日本史探偵コナン 8 戦国時代 あかね色の落城(カタストロフィ)』 ・『日本史探偵コナン 9 江戸時代 幻影の八百八町

飛鳥時代以前に日本の中心として栄えた「ヤマト」の謎に迫る『ヤマト歴史読本』の刊行を記念した講演会「ヤマト歴史読本フォーラム ヤマトの古墳と遺跡 ―ヤマトの源流を考える―」が、2017年9月10日(日)に開催される。 奈良県の三輪山周辺の天理市・桜井市・川西町・三宅町・田原本町は、古墳や古代祭祀の遺跡が多く残る地域。歴史・神話とのつながりを感じさせる多彩な伝説や伝承も伝えられ、のちに「ヤマト」と呼ばれる古代国家成立の地であると考えられている。 いにしえの神が鎮座した神話に彩られ、古墳や祭祀の跡が残される三輪山の纒向遺跡。この遺跡は古代の王国の跡なのか、伝説の女王が神を祭ったのはこの土地なのか―古代史最大の謎を専門家と共に探っていく。 「『古代ヤマト』2大講演」と題した第1部には、『古事記』『ギリシア神話』などの漫画化で知られる漫画家・里中満智子が登場。「三輪山とオオモノヌシの謎」について語る

最近、「日本史」の学び直しがトレンドとなっており、『週刊東洋経済』2016年6月18日号では「ビジネスマンのための学び直し 日本史」の特集が組まれたほど。その中でも特に注目されているのが、中世・近世(平安~安土桃山時代)だ。『もういちど読む山川日本史』(山川出版社)を皮切りに、『応仁の乱』(中央公論新社)がベストセラーに、『武田氏滅亡』(KADOKAWA)も発売後重版になるなど、近世にフォーカスした書籍が好調なのだ。 この流れは2016年放送の大河ドラマ「真田丸」の影響も大きいだろう。そんな同ドラマの時代考証を担当した平山 優氏の最新著作が、先に挙げた『武田氏滅亡』である。752ページの大ボリュームで、これまで詳しく語られてこなかった、武田信玄の後継者である勝頼を徹底検証している。 7月7日(金)からは各電子書店にて「意外と知らない日本の歴史フェア -武家政権の誕生~戦国の終焉 編-」が実

『平家物語 犬王の巻』(古川日出夫/河出書房新社) 2016年の12月に発売され、話題を呼んだ『平家物語』(古川日出男:訳/河出書房新社)はもう読まれただろうか? こちらは、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の内の一つで、従来の「『平家物語』訳本」に比べはるかに読みやすく、エンターテインメント性にあふれた一冊である(熱く語った記事はこちら)。 そして2017年の5月。『平家物語』の「続き」とも言える作品が発売された。『平家物語 犬王の巻』(古川日出夫/河出書房新社)だ。こちらは古川日出夫氏が書き下ろした≪小説≫である。 舞台は室町時代初期。主人公は2人。琵琶の演奏者である琵琶法師の友魚(ともな)と、猿楽(能)の役者、犬王。 友魚は壇ノ浦に住む漁夫の少年で、ある時、都から来た人間に命じられ、「海中にある遺物」を海底から引き揚げた。それは「剣」で、鞘から抜き放つと閃光が走り、共にいた父親は頓

『日本の歴史』に継ぐ「角川まんが学習」シリーズ待望の新シリーズ、『まんが人物伝』(KADOKAWA)が6月21日に創刊された。 『日本の歴史』(山本博文:監修)は、軽くて持ち運びやすいコンパクトなサイズと『ケロロ軍曹』の吉崎観音、『DEATHNOTE』の小畑健、『涼宮ハルヒ』のいとうのいぢなどのカバーイラストが評判を呼び、累計300万部突破の大ベストセラーとなった。 『まんが人物伝』のカバーイラストは、『女神転生』シリーズ(キャラクターデザイン)の金子一馬(アトラス)、『新世紀エヴァンゲリオン』(原画)や『ユーリ!!! on ICE』(キャラクターデザイン)の平松禎史、『超時空要塞マクロス』(マンガ家)の美樹本晴彦など超豪華作家陣が手がけ、子どもたちのみならず、ジャケ買いしてしまいそうなほど魅力的だ。 創刊時のラインナップは戦国武将3タイトルで、金子が『織田信長』、平松が『徳川家康』、美

『明治維新という過ち~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』(原田伊織/講談社) 2007年4月14日、選挙応援のため福島県会津若松市を訪れた安倍晋三首相は、演説の中で「先輩がご迷惑をおかけしたことをおわびしなければいけない」と、会津の聴衆に謝辞を述べたことがニュースになった。 山口県出身である安倍首相の「先輩」とは、長州藩の志士たちである。幕末期、長州藩は会津藩を目の敵にした。あえて謝罪したのは、未だに山口県民に対する反感が、会津若松市の人々の間に根強いと知ったからだ。それほどまでに長州藩の行いは、忘れがたき蛮行として会津の人々の心にしみついているのだ。 ではいったい長州藩とは、どんな人物たちの集まりで、明治維新は何をもたらしたのか? 教科書や時代劇では描かれない、幕末史の実像に挑んだ渾身の書が、『明治維新という過ち~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』(原田伊織/講談社)だ。本

2017年6月4日(日)に放送された「スクール革命!」で取り上げられた「もっとも学習できた漫画ランキング」の結果が、「これは納得だわwww」「俺モロに刺激受けてた」と話題になっている。ランキングは日本財団が主催する「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」の関連企画で、2017年2月に発表された「これが俺の学習マンガだ!」総合ランキングをもとにしたもの。専門家が選書した「これも学習マンガだ!」と違い、「これが俺の学習マンガだ!」は一般の評価で投票を募っているのが特徴。 同番組では1位から10位をピックアップ。ランキングで1位を獲得したのは『ベルサイユのばら』、3位に『日出処の天子』がランク入りし、2位のみ問題形式で抜けた状態になっていた。出演者の山田涼介(Hey! Say! JUMP)は『クッキングパパ』『名探偵コナン』、渡辺直美は『アタックNo.1』を挙げるも不正解。2人に続いて

『自閉症の世界 —多様性に満ちた内面の真実(ブルーバックス)』(スティーヴ・シルバーマン:著 正高信男、入口真夕子:訳) ここ数年、アスペルガーやADHD、自閉症といった発達障害に世間の注目が集まり、書店などでも多くの関連書籍をみかける。ちょっとでも子供の行動がおかしいと親も学校も「診断」をもとめようとする風潮があるようで、そんな状況を「発達障害バブル」と危惧する専門家の指摘もある。その功罪は別として、子供の「理解できない行動」をなんとかしようとする親や周囲の切実な気持ちが、そうした診断の希求につながるともいえるのだろう。 ただ、そうやって安易に「診断」することは、時として悲劇を生むこともあるかもしれない。そんな側面を歴史から解き明かし、ある意味クールダウンさせてより広い視野を与えてくれるのが、講談社ブルーバックスの新刊『自閉症の世界 —多様性に満ちた内面の真実』(スティーヴ・シルバーマン

『お茶の科学「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ(ブルーバックス)』(大森正司/講談社) 『お茶の科学「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ(ブルーバックス)』(大森正司/講談社)は、「お茶を科学的に分析する」ことで、お茶好きをもっとお茶好きにする、お茶尽くしの新書である。 著者はお茶の科学的な薬効やルーツ、伝統食品と健康に関する科学的・文化的な背景などを50年以上の長きにわたり研究しているというお茶のスペシャリスト。よって本書は情報の信頼性・最新性がピカイチだ。 そもそもみなさん。緑茶、紅茶、ウーロン茶は、元は同じ茶葉からできていることはご存じだろうか? もちろん、品種によってそれぞれに適した茶葉があるので、静岡の茶畑の葉を使用して、全世界の紅茶を作っているわけではない。だが、味はともかく、理論上はそれも可能となる。 つまり緑茶、紅茶、ウーロン茶は、「茶葉の製法の違い」により、風味のま

『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』(神永学/集英社) 祝、文庫化! 神永学の人気時代ミステリー『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』(集英社)がついに文庫化された。シリーズ最新作がちょうど書店に並んでおり、気になっていた人も多いはず。この機会にエンタメファン必読の作品内容をあらためて紹介しておきたい。 『浮雲心霊奇譚 赤眼の理』は、「心霊探偵八雲」シリーズや「怪盗探偵山猫」シリーズなどの作品で熱烈なファンをもつ作家・神永学が2014年から書き継いでいる「浮雲心霊奇譚」シリーズの記念すべき第1作だ。 舞台となっているのは明治維新を目前に控えた江戸時代末。死者の霊が見える両眼の赤い男・浮雲(うきくも)と絵師をめざしている若者・八十八(やそはち)のコンビが、巷で巻き起こるいくつもの不思議な事件を解決してゆく。推理、アクション、ホラー、人情、恋愛とエンターテインメントのあらゆる要素をつめこんで、ぐいぐいと読者を物語世

『うらたろう』(中山敦支/集英社) 独特の世界観にハマる人続出中の『うらたろう』(中山敦支/集英社)はもう読んだだろうか? 『ねじまきカギュー』で一躍有名になった中山敦支先生の最新作だ。 舞台は壇ノ浦の戦いで平家が勝利し、源平合戦は平家の逆転勝利として幕を閉じた後の、パラレル鎌倉時代。現代よりも夜が暗い、妖魔もはびこる日本列島。本作は一人の少女が「不死の鬼人」と出会うところから物語が始まる。 少女の名前は平千代(たいら・ちよ)。日本を治める平家の姫。彼女は「16歳で必ず死ぬ」という不治の病――もとい、ある「呪い」にかかっていた。残された時間はあと、1年。しかし、生きる続けることを強く望む彼女は、不死を求め、伝説の「不死の鬼人」を探す旅に出た。 そして出会ったのが「不死の鬼人」こと温羅太郎(うらたろう)。彼は800年以上生きている不死身の男。人生に悲観し自殺を繰り返すも死ねず。半ば仙人のよ

『幕末・明治の横浜 西洋文化事始め』(斎藤多喜夫/明石書店) 日本の「西洋文化初体験」は幕末の「外国人居留地」から始まる。 幕末、アメリカなどの5か国と結ばれた「通商条約」によって、外国貿易のために横浜、長崎、「箱館(現在の函館)などの5港が開かれた。それに付随して外国人向けに開かれた町を、「居留地」と呼ぶ。 居留地に住む欧米人は、母国と同じ生活ができるように西洋の文化・風俗を持ち込んだため、居留地は≪欧米の地方都市のような市街≫になっていったという。その居留地の珍しい西洋文化を、日本人は貪欲に吸収しようとした。そのため、居留地を媒介とし、衣食住や娯楽・スポーツ、その他さまざまな分野で、「西洋文化の移転」が行われたのだ。 『幕末・明治の横浜 西洋文化事始め』(斎藤多喜夫/明石書店)は、幕末から明治期にかけて始まった横浜居留地からの「文化移転」についてまとめられた研究書である。 読んでみて驚

『織田シナモン信長(ゼノンコミックス)』(目黒川うな/徳間書店) 1582年6月2日。本能寺の変によって織田信長はこの世を去った。天下統一のため、己の野望のため、非道の限りを尽くした信長は死ぬ間際に悟った。 「おそらく来世は犬畜生まで落ちる…か」。 業火に飲まれ、崩れ落ちる本能寺。信長は死んであの世へ行き…そして現代によみがえった。何の因果か、本当に犬としてよみがえってしまったのだ! ばっちり前世(織田信長)の記憶が残ったまま、可愛い名前「シナモン」と名付けられ、織田信長はこの世に帰ってきた。 『織田シナモン信長(ゼノンコミックス)』(目黒川うな/徳間書店)は、そんな織田信長が、織田信長として、ペットとして、現代の文化にふれるハートフルなギャグ漫画だ。織田信長の威厳を持ちつつ、犬の性に勝てずに穴を掘ったり、ジャーキーを口にしたり、飼い主の尾田市子に「大うつけが! 下着をたためぃ!」とキレた

『辻番奮闘記 危急』(上田秀人/集英社) 寛永14年、島原の乱が勃発。長引く戦いに世情は揺れ、江戸でも辻斬りが横行するようになった。島原に近く、阿蘭陀商館を領内に持つ平戸藩松浦家江戸屋敷では、幕府に疑われぬよう江戸の治安を守ることで忠誠を示そうと、剣の腕が立つ斎弦之丞、田中正太郎、志賀一蔵の3人を辻番に任命する。 ところが弦之丞と一蔵が夜回りの最中、刀を交える人影に遭遇。割って入るも捕縛した男は自決、他の賊は取り逃がした。襲われていた側も「首を突っこまれぬことだ。お家が大事ならな」と言い捨てて姿を消す。彼らが争っていた場所は、まさに乱が起こっている島原藩松倉家の前。松浦家は否応なく政争に巻き込まれて──。本書『辻番奮闘記 危急』(上田秀人/集英社文庫)の辻番とは、武家屋敷周辺に置かれた警備担当者を指す。町方でいう自身番、つまりは屋敷回りを管轄する交番である。「辻番奮闘記」ということは交番

『知られざる縄文ライフ: え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!?』(譽田 亜紀子/誠文堂新光社) 小学生の頃、家族旅行で訪れた海岸の砂浜にあった貝殻を拾い集め、通っていた書道教室の女性の師範にプレゼントしたことがある。師範には、さぞ迷惑であったことだろうと思うが、子供の目には太陽の光に照らされてキラキラと反射する貝殻が宝物のように見えたのだ。それでいて、やはり小学生の頃に社会科見学で行った貝塚を「古代の人のゴミ捨て場」と教わったら、それで納得していたのだから、どうにも私は単純だ。 この、『知られざる縄文ライフ: え?貝塚ってゴミ捨て場じゃなかったんですか!?』(譽田 亜紀子/誠文堂新光社)にも書かれているとおり、古代の人々は貝を食料にするのと同時に、耳飾りや腕輪などの装身具としていた可能性は高い。本書ではまず「縄文時代の基本のキ」となる知識を学ぶことができ、私は漠然と縄文時代は1

城に関する驚きのトリビアも満載。城ブームを楽しむための最強公式本『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』が2017年3月14日(火)に発売された。 城には桜が良く似合う。実際に桜の名所に選ばれている城も多く、高遠城や弘前城をはじめとした多くの城が花見客でにぎわいをみせる。だが、昔から城が桜の名所だったわけではない。城に桜が植えられたのは、城が本来の役割を担わなくなった明治以降のこと。明治6年(1873)の廃城令で、民間や団体に払い下げられた城が公園として市民に開放されるようになった際、桜が植えられたケースが多いのだ。 そもそも、城には樹木が植えられていなかった。というのも、城が攻められた際、樹木は視界を遮るし、敵にとっては隠れる場所になるから。江戸時代に幕府の指示で描かれた城の絵図でも、樹木が確認される城はわずかで、それもほんの数本。あえて大事な場所を隠す目的で植えられたのも、万が一

『今じゃありえない!! 100年前のビックリ教科書~明治・大正・昭和の授業風景~』(福田智弘/実業之日本社) 子どもでも大人でも、学校の勉強に使う教科書をおもしろいと思って読む人は少数派かもしれない。しかし、今から100年ほど昔の教科書を見てみると、あまりにも自分たちの知っている教科書とはかけ離れた内容が書かれているため、おもしろいと感じる人が増えそうだ。そこで、『今じゃありえない!! 100年前のビックリ教科書~明治・大正・昭和の授業風景~』(福田智弘/実業之日本社)を取り上げる。 教科書が表す時代ごとの世相 人は教育によって作られると言っても過言ではない。もちろん、赤ちゃんに何も教えずに放っておいても、ある程度のことは見よう見まねで覚えるかもしれない。しかし、社会で生活していくために必要なことは学校で学んで身に付けている部分が大きい。歴史観や価値観が国によって大きく異なるのも、国ごとに

<目次> 【第1章】仏像が秘めていたもの 1. 隠されていた裸形像 2. 格納された秘仏 3. 骨格・臓器をそなえた仏像 4. 「八手観音」とその胎内仏 【第2章】ありえない仏像 5. ついに立ち上がったホトケ 6. 振り返る仏像たち 7. 膨張をつづける頭髪と童顔 8. 知られざる「やせ仏」 9. 何ごとかを告げる阿弥陀仏 【第3章】霊木からの化現 10. 立木からあらわれたホトケ[一] 11. 立木からあらわれたホトケ[二] 12. 母なる円空仏 13. 木とともに生きつづける地蔵尊 14. 永遠に開眼しない観音像 15. 無眼と閉眼の思想 【第4章】奇仏をめぐる旅 16. オールマイティな地蔵尊 17. 東京の変わり地蔵めぐり 18. びんずるさんが愛される理由 19. ミステリーな東京仏 20. 「家康大黒天」をめぐる謎 21. 化け猫騒動と秘仏 【第5章】女神像の秘奥 22. ブ

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