『0から学ぶ「日本史」講義 古代編』(出口治明/文藝春秋) 「アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく」とよく言われるが、現在の日本はアメリカをはじめとする国際社会との関係なしには成り立たない…はずなのだが、ひとたび「日本史」といわれる領域に目を向けてみると、国際社会が関係するのは幕末「開国」以降と考える人が圧倒的なのではないだろうか。「いやいや、遣唐使とか元寇とかあったし」といっても、それらを考える目線はあくまで日本主体。相手(唐とか元とか)のお国事情や国際社会のメカニズムを俯瞰した上での認識にはなかなか至らない。 だが歴史を「世界目線」でひもとけば、日本という国は常に諸外国との関係の上でなんとかやってきた国だった――『0から学ぶ「日本史」講義 古代編』(出口治明/文藝春秋)は、そんな日本史への新しい視点を教えてくれる新鮮な一冊だ。 著者は立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏。かねが

もはや付録とは思えないクオリティになりつつある雑誌の付録。最近では自撮りライトや化粧品まで付いてくるようになり、驚きです…。特に付録に力を入れている宝島社で続々発売されているのが今年、おさえておきたいトレンドアイテムである「巾着バッグ」です。本記事では、今すぐ手に入れられる3つをご紹介します! ■『SPRiNG』9月号 夏にぴったりな白♪ まず紹介するのは『SPRiNG(スプリング)』9月号の「アダム エ ロペ 白が可愛い巾着バッグ」。夏にぴったりな白で、どんなコーディネートにもあうこと間違いなしです!

『愛されたい! なら「日本史」に聞こう 先人に学ぶ「賢者の選択」』(白駒妃登美/祥伝社) 「結婚したい」「誰かに愛してほしいなぁ~」と悩んでいる時、「そうだ、日本史を参考にしよう!」と思う方はそうそういないはず。一見、全く接点のない「愛・結婚・縁」と「日本史」。これらを巧みに融合させた日本史愛にあふれる一冊が『愛されたい! なら「日本史」に聞こう 先人に学ぶ「賢者の選択」』(白駒妃登美/祥伝社)。 著者は元大手航空会社の客室乗務員で、現在は結婚コンサルティングの会社を経営している一方、全国各地で歴史講座を精力的に行っているという≪歴女≫の白駒妃登美さん。歴史上の人物の様々なエピソードから、「人から愛される方法」「開運の法則」「幸せな結婚のためのヒント」を学ぶというのがテーマの本書。「日本史おもしろ雑学」と「自己啓発書」をかけ算したような内容だ。 「なんちゃって歴女のこじつけ論だったらつま

<目次> 【第1章】仏像が秘めていたもの 1. 隠されていた裸形像 2. 格納された秘仏 3. 骨格・臓器をそなえた仏像 4. 「八手観音」とその胎内仏 【第2章】ありえない仏像 5. ついに立ち上がったホトケ 6. 振り返る仏像たち 7. 膨張をつづける頭髪と童顔 8. 知られざる「やせ仏」 9. 何ごとかを告げる阿弥陀仏 【第3章】霊木からの化現 10. 立木からあらわれたホトケ[一] 11. 立木からあらわれたホトケ[二] 12. 母なる円空仏 13. 木とともに生きつづける地蔵尊 14. 永遠に開眼しない観音像 15. 無眼と閉眼の思想 【第4章】奇仏をめぐる旅 16. オールマイティな地蔵尊 17. 東京の変わり地蔵めぐり 18. びんずるさんが愛される理由 19. ミステリーな東京仏 20. 「家康大黒天」をめぐる謎 21. 化け猫騒動と秘仏 【第5章】女神像の秘奥 22. ブ

『前方後円墳の暗号』(関裕二/講談社) 古墳に興味がある方はいるだろうか? 私は大学で史学を専攻していたが、「古墳大好き!!」という人には出会ったことがなく(教授も含め)、自身も幅広く日本史が好きだが、古墳および古墳時代にはそれほど興味がない。 なぜなら、「あの時代、何してたのかいまいち分からない問題」があるからだ。「デカい墓作ってただけでしょ?」という感じだ(古墳ファンの人、すみません)。 しかし、そんな古墳時代のイメージを覆し、新たな歴史観をもたらす一冊が発売された。『前方後円墳の暗号』(関裕二/講談社)である。 古墳時代は3世紀から6世紀末(関東地方では7世紀初頭)までを指す。およそ300年間。ずいぶん長いこと続いている。古墳という「デカいお墓」を造り続け、その造営には民も参加していたはずなのに、苦役に耐えかねて暴動を起こしたというような話も聞かないし、権力を握っていた「ヤマト政権」

歴史の教科書で見かける人物というと、その人物のみの知識で完結してしまいがちではないだろうか。多くの歴史人物は子孫を残し、いまもその血脈が続いていることが多い。『誰も教えてくれなかった日本史有名人の子孫』(『歴史読本』編集部/KADOKAWA)は、歴史人物の知られざる子孫たちにスポットをあてた本だ。本書では105人の歴史人物の子孫を取り上げているが、そのなかでも来年の大河ドラマ『西郷(せご)どん』の主人公・西郷隆盛の子孫について紹介したい。 京都市長になった息子、フィリピンで戦死した孫 大久保利通・木戸孝允とともに「維新三傑」のひとりとしてあまりに有名な西郷隆盛は、生涯に5人の子をもうけている。奄美大島に配流されたとき、愛加那という女性との間に菊次郎・菊子の一男一女、そして帰藩後に娶った薩摩藩家老岩山八郎太の娘イトとの間に寅太郎・午次郎・酉三の3人の男子がいる。 明治10年(1877年)の

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く