普段小説を読まない人にも広く人気を博した「キミスイ」こと、小説『君の膵臓をたべたい』。同作は2017年に実写映画化され、2018年9月には、ふたたび劇場アニメとして映画館に帰ってくる。幅広い年代のファンを魅了するインパクトのある独特の言葉づかいと、それとは間逆に繊細な心の機微を描くストーリー展開。ここでは住野作品を、デビュー作から近作まで一挙紹介する。 住野よる(すみの・よる) 学生時代より執筆活動を開始。小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿したのち書籍化されたデビュー作『君の膵臓をたべたい』はベストセラーとなり、略して「キミスイ」とまで呼ばれるブームとなった。同作は2016年の本屋大賞第2位となり、2017年には実写映画化。新境地を切り拓く最新刊『青くて痛くて脆い』(KADOKAWA)が2018年3月2日に発売された。

『君の膵臓をたべたい』(住野よる/双葉社) 今もっとも注目されている若手作家といえば、真っ先に住野よる氏の名が挙げられるだろう。デビュー作『君の膵臓をたべたい』(通称キミスイ)での鮮烈なデビューと、ネット上を中心にまきおこった「キミスイ」ブーム。その後も、『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「」』などを次々と上梓し、どの作品も若者の強い支持を集めている。『キミスイ』は、ついに累計発行部数80万部を突破。4月28日には文庫化され、そして、7月には映画化作品の公開も決定している。彼の作品の何に若者は惹き付けられ、こんなにも心奪われているのだろうか。 『キミスイ』の舞台は、今よりも医療技術が発達した少し先の未来。友人をひとりも作れず、周囲と関わることを避けて生活してきた高校生の主人公は、ある日、クラスの人気者・山内桜良が綴っていた秘密の日記「共病文庫」を拾う。

『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮社) 2015年発売のデビュー作『君の膵臓をたべたい』が75万部を超える大ヒットを記録し、この夏映画化も決定している住野よるさんの最新作『か「」く「」し「」ご「」と「』(新潮社)が発売された。本作のテーマは「かくしごと」だ。 人は誰しも、大きなことから、小さなことまで「かくしごと」を持っている。本作はそんな「かくしごと」を中心に“ちょっとだけ特別な力”を持った高校生〈京くん〉〈ミッキー〉〈パラ〉〈ヅカ〉〈エル〉の5人が代わる代わる主人公として登場し展開する連作短編だ。 タイトルが印象的な本作は、章タイトルも変わっている。 京くんが主人公の章は「か、く。し!ご?と」、ミッキーは「か/く\し=ご*と」、パラは「か1く2し3ご4と」、ヅカは「か●く●し●ご●と」(●は、右から「スペード」「ダイヤ」「クラブ」「ハート」)、エルは「か↓く←し↑ご→と」と、「か

2015年、『君の膵臓をたべたい』で彗星のごとくデビューした小説家・住野よるさん。その累計発行部数は75万部を突破し、実写映画化も決定。『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』と立て続けに新作を発表し、3月22日には最新作『か「」く「」し「」ご「」と「』を上梓。 一方、小説デビュー作『最低。』で強烈な存在感を示したのが、現役AV女優の紗倉まなさん。映画『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督による実写映画化も決定し、3月18日には小説第二作となる『凹凸(おうとつ)』を発表。大きな話題を集めている。 一見、あまり関係がなさそうなふたりだが、実はTwitter上でやり取りをしている。紗倉さんが執筆に行き詰まっていた時、それを救ったのが住野さんの呟きだったのだ。そこで今回は、新刊を発売したばかりのふたりに対談の場を設け、その想いをぶつけ合っていただいた。 住野よるのキャラクター作法 紗倉まな(以下

3月22日に最新刊『か「」く「」し「」ご「」と「』を刊行、人気作家への道を着実に歩んでいる住野よるさんと、3月18日に小説第二作目となる『凹凸(おうとつ)』を上梓し、話題を集めている新人作家・紗倉まなさん。作家としてのスタイルは対極的ながら、Twitter上での交流を機に「相思相愛」になったふたりを招いた本対談。 前編(⇒https://ddnavi.com/news/364621/)では紗倉さんが住野さんへの愛を爆発させ、「小説の書き方」について熱心に耳を傾ける様子が見られた。今回お届けする対談後編では、意外なふたりの共通点が明らかに。いま勢いのあるふたりの作家に通ずるものとは? 前編はこちらから読むことができます⇒https://ddnavi.com/news/364621/ 「受賞の有無」と「小説の価値」は関係ない ふたりの共通点、それは「既存の文学新人賞を経由せずに作家デビューした

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