現在、日本全国でオトナたちが若者を結婚させようと躍起になっています。たとえば長野県長野市は2016年秋「長野県婚活支援センター」を開設して専従職員4人が配置し、静岡県富士宮市では“出会いの場”として同窓会の開催に助成金を出し、同県三島市では市公認の結婚世話人の養成がはじまっています。みなさんがお住まいの自治体でも、何かしらの婚活事業が行われているかもしれません。 政府はこうした地方自治体主催の婚活イベントへの交付金支出を2017年度には倍増し、さらには企業や団体が実施するイベントにも広げることが検討されています。すべては少子化解消、あるいは結婚によって地域に定住する若者を増やすため……などというオトナの思惑とは裏腹に、若者は必ずしも「結婚したい」と思っていないことが各種調査で明らかになっています。 ■年々低下する男性の結婚願望 国立青少年教育振興機構による、全国の20、30代を対象とした「

『セックスで生きていく女たち』(酒井あゆみ/三交社) 「貧困女子」という言葉が話題になったが、生活費を稼ぐためというのは古くから売春の理由でもあり、近代社会において彼女たちは社会福祉による保護の対象となるべきだろう。だが、お金を稼ぐためだけではなく、セックスをしたいからやる女性も一定数存在するという。『セックスで生きていく女たち』(酒井あゆみ/三交社)を覗いてみると、人と人との間に「通じ合えないモノ」が横たわっているように思えた。 著者は自身も風俗嬢だったノンフィクション作家で、女性がお金を払って男性を買うという女性の性欲をレポートした『レンタル彼氏』などをこれまで世に送り出してきた。近年は体調不良により執筆活動が途絶えていたが、再び性風俗やLGBTなどの取材活動を始めるようになり、5年の沈黙を破って復活した第一弾作品である本書においても、著者は売春の実態を丹念な取材によって読者に突きつけ

傷つけあう美少年の双子――心も体も痛みを感じなくなるまで ぼくらは、<大きな町>からやって来た。一晩じゅう、旅して来た。「おばあちゃんの家に到着する」より この文章からはじまる『悪童日記』は、全62篇の作文集というスタイルで構成されている。書き手は双子の男の子で、年齢は10歳前後というところ。戦争が激しさを増す<大きな町>から、おばあちゃんの住む<小さな町>へと疎開してきた双子の「ぼくら」。長引く戦争によって人びとの心はすさみ、おばあちゃんをはじめ周囲の大人たちは、けっして「ぼくら」に優しくはない。そんな状況のなか、双子は自ら学び、覚え、生き延びる術を獲得してゆく――。 ハンガリー出身の作家アゴタ・クリストフの処女作にして代表作。本国パリはもちろん日本でも1991年に翻訳版が出版されるや大反響を巻き起こし、雑誌『ダ・ヴィンチ』の創刊号(1994年5月号)表紙を、本木雅弘と共に飾っているこ

『SHIMIKEN’s BEST SEX 最高のセックス集中講義』(イースト・プレス) 年間500本のAVに出演する、伝説的男優“しみけん”さんによる、待望の新著が発売されました! その名も『SHIMIKEN’s BEST SEX 最高のセックス集中講義』(イースト・プレス)。セックスに関する、超実践的なハウツー本です。 といっても、ただのハウツー本ではございません。「お医者様レベルの理論」と「たくさんの実践」を組み合わせることによって、「最高のセックスへのおみちびき」が生まれると説いた一冊です。きちんとした理屈のうえに、9000人の女性と身体を合わせてきたしみけんさんの考察が入っているので、とても説得力があります。たまに人体が図解されていたりして、さながら保健体育の教科書のようです。本書は、事前準備に始まり、身体のアレコレ、実践に伴う際のお作法など、11のレッスンで構成されています。セ

『S〔エス〕―君と、彼女と、運命と』(南部ゼロイチ/TOブックス)LINE、Twitter、Facebook、Instagram……。これらSNSの台頭によりガラッと変わったのが、コミュニケーションのカタチだ。電話やメールよりも気軽に連絡をとることが可能になり、見ず知らずの人との仲を深めることもできるようになった。SNSを介した出会いが交際に発展し、結婚にまで至ったというカップルも珍しくない。もちろん、さまざまな問題もあるが、現代人にとってSNSはなくてはならないツールになったといえるだろう。 連載型新作マンガ配信サービス「GANMA!」にて連載中の『S〔エス〕―君と、彼女と、運命と』(南部ゼロイチ/TOブックス)で描かれるのは、そんなSNSが究極的に進化した世界を舞台にした、高校生男女の恋愛だ。本作は5月1日(月)に第1巻が刊行されたばかりの新作マンガだが、緻密に構成されたその世界観が

『ゼロから始めるSMマニュアル かわいい奴隷飼育術』(マニアックラブ研究会/三和出版) 「SM」というと、「痛めつけたり痛めつけられたりして喜ぶなんて理解できない!」「彼氏(彼女)がSM好きだったら引く」と、自分には関係ない変態行為として捉える人が多い。また、「Mなら〇〇してよ」「〇〇してやろうか?」と、上から目線で的外れな提案、命令をしてくる自称Sも引くぐらいいる。 SMの表面だけを見ていると、たしかにいわゆる「調教」や「SMプレイ」が強烈に印象に残る。そのため、SMの世界の中にいなければ「プレイ=SM」となるのも分からなくはない。だが本当は、それは「SとM」という関係の中の1割か、それ以下でしかない。 そういったSMの表面だけを見て、知識のないSが興味本位でプレイをすると、Mを心身ともに傷つけてしまう。意図して傷をつける行為ではない、「事故」的な事態は、絶対に避けなければいけない。 だ

『8000人を抱いたエリート校出身AV男優・森林原人のケーススタディで学ぶ 「人生最高のセックス」でもっと気持ちよくなる』(森林原人/KADOKAWA) “偏差値78のAV男優”としておなじみの、森林原人さん。中学受験で、麻布、筑駒、ラ・サール、栄光すべての学校に合格し、名門筑波大付属駒場中学校に入学したという超秀才少年の森林さんは、その知性を活かして、AVの仕事のほか様々な媒体で活躍されています。そんなインテリジェンス溢れる森林さんの、待望の新著が『8000人を抱いたエリート校出身AV男優・森林原人のケーススタディで学ぶ 「人生最高のセックス」でもっと気持ちよくなる』(KADOKAWA)です。 8000人を超える女性と1万回以上のセックスを経験してきた森林さんが、セックスに関する学びと発見を綴った、非常にタメになる一冊。さながら、性の教科書です。 念のため、前置きしておくと、本書で著者が

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