『コンプレックス文化論』(武田砂鉄/文藝春秋) 天然パーマ、一重、背が低い、髪が薄い……。人が持っているコンプレックス千差万別。劣等感と結びつくものが多いため、コンプレックスを持つこと=悪いこととされがちだ。 一方で、「コンプレックスをバネに自分は成長してきた」なんて言う人もいるように、その力はプラスの方向に働くこともある。新世代の書き手として注目を集める武田砂鉄の新著『コンプレックス文化論』(文藝春秋)は、そんなコンプレックスが「文化を形成するもの」であるという仮説を立て、考察していく一冊だ。本書では10のコンプレックスを扱っているが、題材は「背が低い」「ハゲ」といった定番のものだけにとどまらない。この手の考察で意外と扱われない「天然パーマ」や、プラスのものと捉えられがちな「親が金持ち」、女の子と上手く話せなかった男の「セーラー服」へのコンプレックスなど、題材の選び方そのものがまず面白

「環境・社会問題に取り組んでいるオレ」「起業・ノマドワーカーなど、新しい働き方やライフスタイルを提案するワタシ」etc. 大義を掲げる自分に陶酔し、SNSなどを使った自己アピールには余念がない。しかし実際には、知識も行動も伴わない人たち──。そんな彼らはいつしか「意識高い系」と呼ばれるようになった。 他人から認められたいという「承認欲求」ばかりが肥大し、行動が空回りする彼らの背景には、どんな心の闇があるのか? 『「意識高い系(文春新書)」の研究』(文藝春秋)の著者・古谷経衡氏に、「意識高い系」の人たちの実像について話を聞いた。 古谷経衡氏(以下、古谷):一般論を言えば新書の読者層は50代以上が多いそうですが、本書は明らかにそれよりも下の世代、つまり20、30代が中心で、紙版もさることながらお陰様でKindle版の売上がとりわけ高いと聞いております。20、30代は意識高い系が最も多いと思われ

『顔ニモマケズ』(水野敬也/文響社) 人は見た目じゃない! …なんていう人がいるけれど、本当だろうか。「カバーでその本の中身を判断するな(Don’t judge a book byits cover.)」つまりは、人や物事の価値を見た目で判断するなという意味の西洋のことわざもあるが、最近では、『人は見た目が100パーセント』や『人は見た目が9割』といった書籍が話題になり、見た目の美醜で生涯賃金にもかなりの差が出るという研究もあるそうだ。「もう少し小顔に…」「目をぱっちりさせたい…」当人にとっては重大なコンプレックスを化粧や髪型でカバーしようと試みるものの、やはり限界がある。美容整形という選択肢もあるが…。 『顔ニモマケズ』(水野敬也/文響社)は、『夢をかなえるゾウ』の著者が過去に、自身の見た目が醜いと異常なほどに思い込んでしまう醜形恐怖に陥った経験から「見た目問題」に興味を抱き、9人の実

季節を問わず、いつでも何度でも読み返したくなるファッションバイブル決定版『大人スタイルの新常識』が2017年3月25日(土)に発売された。 何を着ればいいのかわからない、着たい服がみつからない…。そんな悩みを持つ女性に向けて、2,000人以上のファッションアドバイスをしてきた人気スタイリスト・石田純子が「おしゃれの法則」を紹介する。 多くの人は、「シンプルな服、普通の服を着こなす人こそオシャレだ」「崩れた体形でセンスよく服を着こなすなんてどうせムリ…」「ベージュ色は女性を上品に見せてくれる」などと思い込んでしまっている。そんなファッションに対する数々の思い込みが、あなたを“おしゃれ難民”にしているかもしれない。 同書では、「シンプルな白シャツよりもデザイン性のある白シャツの方が着まわせる」「便利そうなベージュのボトムは印象を老けさせる」「処分したくない服は捨てない」「好きな色は似合う色」な

磨けば磨くほど身体は美しくなる。「エロかっこいい」のブームをつくり、今も老若男女多くのファンを持つ倖田來未が初公開する『倖田來未流 美ボディの習慣』が、2016年10月14日(金)に発売された。 倖田が歌番組に出演すると、「プロ意識の感じられる身体」「子どもがいるとは思えない」など、その美ボディに賞賛の声が上がる。また、そのライブパフォーマンスは圧巻で、国内外から“QUEEN OF LIVE”の高い評価を得ている。でも、元々は決して恵まれた身体ではなかったという。 同書の中でも、「倖田來未は特別な女性ではありません。身長も154cmしかないし、太りやすいし、筋肉質で身体は大きく見えるし、生まれつきパーフェクトなボディを持っているわけではないという自覚があります」「だからこそ、こんな私でも、がんばれば変われる。ここまで身体をきれいに見せることができる。それを伝えたいと思うのです。「倖田來未で

『こんな私が大嫌い』(中村うさぎ/イースト・プレス) あなたは自分のことが好きですか? 自分に不満を感じコンプレックスを抱いていませんか。生きていると自分のありのままの姿や現状を受け入れることができずに思い悩む場面があるものです。そんなとき、あなたは友達や家族に相談をしますか。相談後、周りからのアドバイスで気持ちはすっきりとしましたか。 『こんな私が大嫌い』(中村うさぎ/イースト・プレス)は決して“大人の綺麗事”ではない、著者自身の経験によるリアルな言葉で現実的なアドバイスを与えてくれるエッセイです。中高生時代から自分の顔や性格に強いコンプレックスを持っていた著者が結婚し離婚もし、劣等感の中で買い物依存症となり借金をし、整形手術で顔を変えてと、さまざまな葛藤と共に生きた50年の豊富な経験をもとにアドバイスを綴っています。 彼氏が別の人に心変わりして失恋したとき、「私が可愛くない顔をしている

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