私 (@kossmori) が働くアメリカのスタートアップでは、どんな会話においても ”Is there a design doc?” (デザインドックはないの?) という質問が連発します。 会話のコンテクストを合わせるため、取り組みの背景を理解するための必須資料として位置づけられています。 デザインドックは技術詳細を書いた仕様書ではありません。 取組みに関わる Why, What, How と、ハイレベルな実装戦略、主要な設計上の決定、決定の際に考慮されたトレードオフに重点を置いて文書化したもので、それをもとにエンジニアは必要に応じてTech docを書き、デザイナーはデザインを始めます。 追記: その2も書きました。最後の方に記事へのリンクを貼っています。 追追記: 思った以上に反響あり、この記事のおかげでこれまで非常に多くの スタートアップの方々とお話しさせていただく機会をいただき

書くのが苦手でも、考えるのが得意ならアウトライン作成にチャットボットを使うことは、文章を書くのは苦手でも、実践的に考えるのは得意な友人にとって、とても役立っているようです。 彼はボットに、勉強したりディスカッションで言及したりすべき重要な日付、重要な事実、その他の具体的な情報を生成させるのです。これらは、彼自身では高密度な資料から抜き出すのが難しいと感じている情報でした。AI相手に「壁打ち」!ファインマン・テクニックの実践私はまた、チャットボットに特定のトピックについて「私と会話して」と頼むのも好きです。これは私なりの「ファインマン・テクニック」の実践です。ファインマン・テクニックとは、あるトピックについて他人に教えようとすることで、自分の習熟度を問うもの。 まあ、私はボットに「教えている」というよりは「話している」だけですが。 会話のキャッチボールをすることで、専門用語やアイデアをカジ

いわゆるエンタープライズ向けソフトウェア開発技術者向けにお勧めする本をまとめてみた、というか10年くらい前に書いた記事を見直したもの。後輩から「後輩に勧めたい本を教えてください」という相談を受けることがあって(白目)記事が古くなっていたことに気づいたのだった。10年前の記事と同様にSIer勤務でお固めのドメインの受託開発に従事しているエンジニア向けになっていると思う。なお学生、新人、初心者向けにはなっていないのであしからず。 10年以上前に書いた記事はこちら agnozingdays.hatenablog.com ソフトウェア開発ライフサイクル全般IPA 応用情報処理技術者試験プロジェクト管理 デッドライン 人月の神話 アート・オブ・プロジェクトマネジメント 見積もり ソフトウェア見積り ~人月の暗黙知を解き明かす~アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と
これは何? 最近業務でやってたプロジェクトのキリがよくなったので、少しでも開発プロセスの知見を残そうと思って書いた記事です。 弊社は基本アジャイル開発で案件を進めてるんですが、具体的な開発プロセス事例の紹介って案外アウトプットされないんですよね。 直近の案件の中で、長らくお世話になっている敏腕PMの方(以下Mさんとします)がいるんですが、直近の案件での事例を記事にしていいかと聞いたら快諾してくれたので、実際にやっていたことを書いていこうと思います。 はじめにアジャイル開発について語る際に、最も重要なのは 正解は一つではない ということです。アジャイル開発の成功は、それぞれのチームの特性や状況に合わせて、柔軟にプラクティスを調整していくことにかかっています。この記事で紹介する内容は、あくまでも一例として捉えていただき、自分たちのチームに合った形を探る際の参考程度にしていただければと思いま

Startup Aquarium 2025 に、Nstock社で参加しました! スタートアップで働くことに興味をもった人たちが、有料チケットを買って、土曜のお昼にも関わらず、なんと参加者3,300名という、世界最大級のスタートアップキャリアフェアです。 メインイベントは、54社が3分間でピッチ(プレゼン)する「スタートアップピッチ」。私もSmartHRの初期ぶりに、作り込んだピッチで挑み、なんと優勝することができました。 カンファレンスのピッチ大会と違い、審査員はいなくて、ピッチを見た来場者の投票で1位だったのですが、便宜上優勝とさせてください。 OpenNetwork Lab 2015「Demo Day」TechCrunch Tokyo 2015「スタートアップバトル」 B Dash Camp 2016「Pitch Arena」 IVS 2016「Launchpad」 Startup

ビジネスパーソンの心得1. ビジネスの原理原則を理解するビジネスで価値を提供するためには原理原則が存在するビジネスの原理原則とは、相手>自分であり、顧客>外部パートナー>自分であること具体的に表すと「顧客や社会、チームメンバーに価値を提供する→顧客や社会からお金がもらえる→自分たちの給与が出る」知っておきたい仕事の考え2. 面白い仕事が回ってくるメカニズムを理解する任された仕事を円滑に進める→一緒に仕事をする社外・社内の人に信頼してもらえる→より大きな仕事を任せてもらえる→任された仕事を円滑に進める→(以下、無限ループ)反対に「ミスが多い」「納期に遅れる」「50点のアウトプット」では、周囲からの信頼残高が減り、仕事が回ってこなくなるまずは狭い領域でもいいので「◯◯ならこの人」を目指すごく狭い領域で頼られ、そこで信頼残高を増やし、より広い領域で価値を提供する領域でなくても「細かい仕事ならAさ

こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。 以前書いた「頭の回転が速い」を科学するというnoteに対して、大きな反響をいただきました。note創作大賞2024で入選するなど、大変光栄です。ありがとうございます。 こちらのnoteでは、「日常からいろんな物事について考えておこう。頭の回転が速く見える人は、考えたことがあることを話しているだけ」という趣旨で書かせていただきました。 最近とある方とお話している中で、「頭の回転が速くなる方法って何かありませんか?」と聞かれました。その方は、昔から頭の回転が速い人に憧れていたらしく、いろんな方法を試しつつ、頭の回転が速くなりたいとずっと願っていたらしい。確かに、累積思考量が多い以外にも頭の回転が速くなる方法ってあるんじゃないの?と自問自答しました。 ということで今回は「頭の回転が速くなりたい」と願う方向けに、特別な脳みそを持っていなくても頭の

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この記事を読むたびに学びがあるなぁと感じていたが読むたびに忘れている気がするので現時点での理解を書き留めることで今後の学びの糧にしたい。本記事は元記事の全体を和訳する事や内容の全てを解説する事を目的としておらず、僕自身の学んだ事や振り返った事や噛み砕いた解釈を大いに含むので、本記事に書かれている内容は元記事の主張と一致している保証は全くない事を念頭においてほしい。 apenwarr.ca To paraphrase the book, the job of an executive is: to define and enforce culture and values for their whole organization, and to ratifygood decisions. この本を言い換えると、幹部の仕事とは文化と価値を定義して強制し、良い決定を承認する事です。 元記事で言

【01】できるだけ早期にユーザーを巻き込む by バービー・デイビス(Barbee Davis)MA、PHR、PMP 【02】モグラたたき開発を避けよう by ベンカト・スブラマニアム(Venkat Subramaniam) 【03】ローカライゼーションのせいで締め切りに遅れる by パベル・シムサ(PavelSimsa)PMP 【04】プロジェクト・オーナーは強力なプロジェクトサポーター by 武谷 美世子(Miyoko Takeya)PMP 【05】複雑よりもシンプルな方がいい by スコット・デイビス(Scott Davis) 【06】負債を支払う by ブライアン・スレッテン(Brian Sletten) 【07】スキルでなく素質のある人を加えよう by リチャード・シェリダン(Richard Sheridan) 【08】シンプルにいこう by クリシュナ・カダリ(Krishna

みなさんこんにちわ、カカオ豆です。 皆さんは家でコーヒーを飲みますか?僕は一日4杯くらい飲みます。 コスパ良く美味しいコーヒーが飲みたすぎて自家焙煎までしはじめて、職場の同僚にもその良さを布教しまくるようなウザムーブをかまして、気がつけば2年が経ちました。 さて、自宅コーヒーは、ちょっと気をつけて投資するだけでその辺のカフェくらいなら余裕で追い越せるくらい美味しいのが淹れられるようになります。 え?「プロをなめんな?」 いえいえ、もちろん超こだわったお店で超こだわる客に出す超高い一杯を超えるのは相当難しいです。 しかし普通のカフェが出す普通のお客さんに出す普通の一杯は極限までコストを削減しなければならないのです。 それはそれでプロの仕事ですが、我々自家消費のしろうとはコスト感覚を無視して高級豆を使えるのです。よく「ドリップ技術」なんて言われますが、コーヒーのドリップは豆の品質がほとんどです

Tidy First? ―個人で実践する経験主義的ソフトウェア設計著者/訳者:Kent Beck、 吉羽 龍太郎、 永瀬 美穂、 細澤 あゆみ出版社:オライリー・ジャパン発売日:2024-12-25単行本(ソフトカバー):164ページISBN-13:9784814400911ASIN:4814400918 脳に収まるコードの書き方 ―複雑さを避け持続可能にするための経験則とテクニック著者/訳者:Mark Seemann、 吉羽 龍太郎、 原田 騎郎、 Robert C. Martin出版社:オライリー・ジャパン発売日:2024-06-18単行本(ソフトカバー):312ページISBN-13:9784814400799ASIN:4814400799
時間のない人向け はじめに 結果どうだった? 作業環境 周辺環境食事環境 香雅 珈香和cocowa Tearoom Ciffon 参考 その他感想など 生活リズム 気になったところ・注意した方が良いところ まとめ 時間のない人向け Otellを使って4泊5日のワーケーションに行ってきた ワーケーションに適した作業環境がきちんと揃っていた温泉や周辺の自然でリフレッシュできた食事には少し困るが事前に調べてから行けば問題ない また他の場所にも行ってみたい はじめに 去年9月に現職に転職した後3月に大きめのリリースを終えて、ゆっくりと気分転換をしたくなり、4月中旬に以前から気になっていたワーケーションに行ってきました! 重要視していたのはこの辺 ネットワーク環境の良いところ 1週間くらいは泊まりたい 東京から遠すぎない場所(3時間以上はかけたくない)温泉に入りたい...! ということで自分

これは全社会人が読んで得をする書籍ですが、特に「パソコンが得意ではない社会人の方」が読むと一番効用が大きいように思いました。 また、私自身IT業界で働いていて世間一般的には「パソコンが得意な人」だと思いますが、それでも知らなかった使い方もたくさんあり学びが多かったです。 この書籍の推しポイントやりたいことベースで書いてある 日常のあらゆる面倒なことに手が届く パソコン触りたての人がつまづきそうなポイントへのフォローが丁寧 (例:ChatGPTはShift Enterで改行できる、など) 試行錯誤のうえのプロンプト(=AIに対しての指示)が載っているので出力が安定している (※ChatGPTをはじめとしたLLMは同じ入力でも毎回出力変わります。また、ちょっと言葉が足りなかったりするだけで意図しない出力が返ってきますがそのあたりへの気配りが非常に丁寧です) 著書の専門性が高い(Kaggle

いぐぞー ✈️ 旅するプログラマー @igz0 旅とプログラミングをこよなく愛します。アメリカ大陸🇺🇸を横断しました!!小学生からプログラミング→新卒SIer→Webに目覚め自社開発の上場企業Web系エンジニア。個人開発者。読書・IT関連を中心にツイートします!!ネタツイート有。アイコンは@ixy先生に利用許諾済み。Amazonアソシエイト参加。note.com/igz0/ いぐぞー ✈️ 旅するプログラマー @igz0Twitter公式が「バズる」ツイートの法則を徹底的に統計解析して168ページの資料にした代物、SNSマーケティングやっているプロが全員廃業するレベルの化け物級の優良資料だった。 ちなみに無料。SNSで「バズりたい」と思う人は全員これ読めばいいんじゃないかってレベル。 marketing.twitter.com/content/dam/ma… pic.twitt

前回は、「UIデザインってそもそも何なの?」という概論的な説明と、UIデザイン未導入の組織の中でみんなでデザインを始めてみるための施策(プロトタイピングとユーザビリティ評価)を話しました。 今回はサービス、プロダクト開発において、デザイナーではない人でも知っていて損はないUIデザインの重要ポイントについて説明します。主に以下の3つのテーマについて順番に議論をしていきます。 デバイスやソフトによるUIの違い ユーザーにかかる身体的・認知的負荷を理解するUIの重要概念(ナビゲーション、インタラクションなど)を知る 「ちょっと」と銘打っておきながらめちゃくちゃ長いnoteになってしまったので、気になる項目だけ読むか、何回かに分けて読んでいただくことをおすすめします、。 ※どこか内容に間違ってる部分やご意見ありましたらコメントいただけたら嬉しいです。 なお、こちらの記事の内容は順次YouTube

ITエンジニアが投票した「ITエンジニア本大賞2024」発表。単体テストの考え方/プログラマー脳/プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる、など 「ITエンジニア本大賞」は、仕事の役に立った本、初学者におすすめの本、ずっと手元に置いておきたい本など、おすすめの本をITエンジニアがWeb投票で選ぶイベントです。 主催は翔泳社ですが、対象となる書籍は出版社を問わず技術書、ビジネス書全般となっています。刊行年も関係なく、これまで大賞に選出された書籍を除き、この1年を振り返っておすすめしたい書籍が対象となります。 今回発表されたのは技術書部門とビジネス書部門それぞれのベスト10です。現時点では50音順に並んでいます。 以下は選出された技術書部門とビジネス書部門それぞれのベスト10を、Amazon.co.jpへのリンクと画像、概要で紹介したものです(アフィリエイトリンクは含まれていません)。正式

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