食べ物がのみ込めなかったり、つかえたりする「機能性嚥下(えんげ)障害」の主な原因を、九州大の研究グループが突き止めた。のみ込みに使う「食道横紋筋」の筋力低下が原因になっていることが判明。リハビリや投薬で完治する見通しが立ったという。10日付の米医学誌に論文が掲載された。 機能性嚥下障害はこれまで発症原因が分かっていなかった。悪化すれば、高齢者の死因トップの「誤嚥(ごえん)性肺炎」を引き起こす。従来の検査方法では異常が発見できなかったため「気のせい」「精神的なもの」と診断され、治療のため病院を転々とする患者も多かったという。 今回、研究チームは食道の「拡張」に着目。「収縮」に焦点を当てていた従来の研究の逆手を取ったことが功を奏したという。患者と健常者計50人を対象に食道運動を比較・分析した結果、患者の約半数に拡張障害が認められた。 九州大大学院医学研究院の伊原栄吉准教授(病態制御内科学分野)
ドスケベッチ・オンナスキー @MindMapMed 誤嚥性肺炎を繰り返す老衰終末期患者さん。 奥さんが家に連れ帰って看取るという。 家に連れ帰っても、再入院を求めて救急車で来院するんじゃないかと思った。 「最期が近づいて呼吸が荒くなったり、反応がなくなったりしても、救急車を呼ばないで見守る覚悟はありますか?」ときいた。 2025-08-17 01:15:40 ドスケベッチ・オンナスキー @MindMapMed 奥さん、往診医、ケアマネ、協力してくれる予定の友人(看護師資格あり)が集まり、退院前カンファをした。 奥さんは、「死にそうになっても救急車を呼ぶなとおっしゃりたいんですね」と恨み言のように言った。 2025-08-17 01:21:10 ドスケベッチ・オンナスキー @MindMapMed ありがたいことに、往診医や訪問看護師が奥さんを諭してくれた。 奥さんは、「家につれて帰るという私

「(高齢者に)『最後の一ヶ月間の延命治療はやめませんか?』と提案すればいい」 「超高齢社会で安楽死や延命治療の議論は避けては通れないはず」 「終末期医療の延命治療を保険適用外にするだけで話が終わるような気もする」 注目の若手論客、落合陽一さん、古市憲寿さんがこのような発言をした「文學界」1月号の対談は、文春オンラインにも転載されて多くの批判を浴び、落合さんは一部内容を撤回するなどしました。 この対談での発言を批判する論拠としてよく引用されたのが、医療経済学者で日本福祉大学相談役・名誉教授、二木立さんの論文です。 二木さんはこの論争についてどう見ていたのでしょう。そして、少子高齢化や高額薬剤による社会保障破綻論や、政府が打ち出している予防医療や健康寿命延伸による医療・介護費抑制策についてどう評価しているのでしょうか? 「このままでは日本の医療や介護制度はもたないのではないか」という不安が日本

参政党は参院選で「終末期の延命措置医療費の全額自己負担化」という異常な公約を掲げています。 終末医療の全額自己負担という政策は「参政党の政策2025」に明記。「終末期における過度な延命治療に高額医療費をかけることは、国全体の医療費を押し上げる要因」だとして、具体的には「胃瘻(いろう)・点滴・経管栄養等の延命措置は原則行わない」などとしています。 終末期医療の問題では、自公政権が2008年4月に強行し、わずか3カ月後に凍結に追い込まれ、その後廃止された「後期高齢者終末期相談支援料」が想起されます。同支援料は、医師が回復の見込みがないと判断した75歳以上の患者や家族と、延命措置をとらないことなどを文書で確認すると、患者1人あたり2000円の報酬が医療機関に支払われるというもの。国民からは「患者に事実上の延命治療打ち切りを迫るものだ」との批判が殺到しました。 日本共産党の小池晃議員が08年3月の

いる @ashwys5tcstwDGn 1人で在宅行くの本当に危ないと思ってるんだけど社内で全然理解されないんだよなー 【速報】26歳の女性看護師 訪問先で86歳男に包丁で切りつけられ重傷 大阪・西成区(MBSニュース) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/0c5ae… 2025-04-07 21:17:33 リンクYahoo!ニュース 【速報】26歳の女性看護師 訪問先で86歳男に包丁で切りつけられ重傷大阪・西成区(MBSニュース) -Yahoo!ニュース 7日、大阪市西成区で、訪問看護師の女性が切りつけられる事件がありました。女性は手に全治約1か月の重傷です。 殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、大阪市西成区の無職の86歳の男です。 警察によりますと 1 user 154

「若い人の社会保険料を抑える」ため? 国民不在の「前代未聞の解散」が、誕生したばかりの石破内閣によって強行された結果、与野党ともに一気に選挙モードとなり、あっという間に投開票日も目前となった。公示を前にした10月12日には、日本記者クラブ主催の7党党首討論もおこなわれ、その模様はテレビ中継されるとともに、各党首の主張や記者との問答はSNSでも拡散された。 そこでは経済政策に安全保障問題、少子高齢化から社会保障問題など、多くの議論が交わされたが、そのなかで、私がもっとも恐怖に震えたのは国民民主党の玉木雄一郎代表の、以下の主張だ。 「社会保障の保険料を下げるためには、われわれは高齢者医療、とくに終末期医療の見直しにも踏み込みました。尊厳死の法制化も含めて。こういったことも含め医療給付を抑え、若い人の社会保険料給付を抑えることが、消費を活性化して、つぎの好循環と賃金上昇を生み出すと思っています」

入院直前の父親の写真を見つめる三男。入院後、わずか1カ月で写真のような褥瘡ができた=東京都内で2023年11月16日午前11時53分、最上和喜撮影 「この病院にいたら殺される」――。電話越しに聞いた父の言葉が、現実になろうとは夢にも思わなかった。昨年、入院患者への傷害容疑で看護師らが書類送検された静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」。2021年12月に80歳で死亡した元入院患者の男性の遺族が、この事件にとどまらない、ずさんな医療の実態を明らかにした。外部と隔絶された「閉鎖空間」で、一体何が起きていたのか。【最上和喜、丘絢太】 男性との電話、看護師が受話器を取り上げ 男性が命の危機にひんしていると家族が知ったのは、「ふれあい沼津」から別の病院に転院したタイミングだった。転院先の医師は「今この場で亡くなっても不思議ではない。(前日まで)医療機関にいた患者とは思えないほどひどい」と

緩和ケアの発達により、末期がん患者の痛みやせん妄を抑えることはもちろん食欲や体重、すなわち体力まである程度のコントロールが可能になった。 岩崎弥太郎が末期胃がんの痛みや苦しみにのたうち回って亡くなってから138年、大きな医学の進歩であり、末期がん患者でありながら「最後に山に登りたい」「最後に旅行に行きたい」「自宅で家族と過ごしたい」など、QOLを維持しながら最後の時間を過ごせるようになった。 ただ、喜ばしいことばかりではない。 末期がん患者のご遺族などによる医療訴訟が増えているのである。医療訴訟とまではいかなくとも医師の説明に納得しないご遺族は多い。 治療をやめて緩和ケアのみに移ると、抗がん剤の副反応も抜け、薬によって痛みやせん妄もなく、食欲が低下していないことから患者さんや家族は「まるで治ったみたい」「もしかしてこのままよくなるのでは」と考えてしまうのである。 しかし、その間にも癌は進行

去年1月、埼玉県ふじみ野市の住宅に立てこもり、医師を散弾銃で殺害したなどとして、殺人などの罪に問われている67歳の被告の初公判が開かれ、被告は「殺意は全くありません」と述べ起訴された内容の一部を否認しました。 埼玉県ふじみ野市の渡邊宏被告(67)は、去年1月、埼玉県ふじみ野市の住宅で、母親の弔問に訪れた医師の鈴木純一さん(当時44)を散弾銃で殺害したうえ、一緒にいた理学療法士にも大けがをさせたなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われています。 この事件で医師を人質にとっておよそ11時間自宅に立てこもりました。 26日、さいたま地方裁判所で裁判員裁判の初公判が開かれ、被告は「殺意は全くありません。大けがをさせようと右足を狙ったが、しっかり構えられず予想外のところに当たった」などと述べ起訴された内容を一部否認しました。 続いて検察は冒頭陳述で「母親が死亡した喪失感から被告は自殺を考えるととも

アルツハイマー病の進行を遅らせるとされる新薬「レカネマブ」。年内にも公的医療保険が適用され、患者への投与が可能になる見通しとなった。価格は年390万円(2万6500ドル)だが、高額療養費制度があるため、患者の自己負担は年約14万円が上限(70歳以上の一般所得層)。認知症患者約600万人のすべてに投与されるわけではないが、公費の大幅増は必至だ。医師の筒井冨美さんは「日本の社会保障制度を破綻させかねないリスクがある」という――。 認知症新薬は画期的なのか?2023年9月25日、厚生労働省は大手製薬企業「エーザイ」が米国企業と共同開発した新薬「レカネマブ」について、国内での製造販売を了承したことが発表された。 これは、認知症全体の6~7割を占める「アルツハイマー病」に対する治療薬であり、年内にも公的医療保険が適用されて、患者への投与が可能になる見通しとなった。 アルツハイマー病は、原因物質のひ

ちょっと高齢者の健康についてしゃべりたくなったので、しゃべらせてください。 [B! 医療] 「こんなに急に悪化するとは思わなかった」これから親を看取る人は知っておきたい"老衰死の経過" いつ墜落するかわからない低空飛行中の飛行機の状態2022年の10月頃、なとろむ先生*1が、いきなり容体が悪化する高齢者の話をなさっていた。誤嚥性肺炎や心不全といったかたちで心臓・肺・腎臓の機能が一気に悪化する。でも、それは本当の意味で急激に悪化したのでなく、もともとエイジングによってかなり弱くなっていたのだ。ちゃんと機能を保つギリギリの低空飛行をしていたものが、そのギリギリが保てなくなってホメオスタシスを維持できなくなった高齢者のケースは、医療に携わる者なら誰でも出会ったことのあると思う。 だから高血圧や肺気腫を放置していても元気に振舞っている高齢者も、案外、そのホメオスタシスは余裕綽々で保たれているわけ
豪奢な家に高級外車。絵に描いたような勝ち組を夢見る男がいた。赤城誠一。不採算経営で"病院潰し"と呼ばれた父を持つ彼は、父を反面教師に「ラクで稼げるクリニック医」を志す。しかし、研修医となった赤城を待っていたのは、責任に釣り合わぬ報酬と、善意が裏目にでる不都合な現実だった。高齢化と共に医療大国ニッポンの崩壊は進む。それでも、現場の医師は目の前の命を救うしかない。金と情が渦巻く医療サバイバル開幕! 著者紹介 灰吹ジジ(原作) 中西 淳(漫画) なかにしじゅん 第83回ちばてつや賞で『ニルヴァーナ』が期待賞。 第85回ちばてつや賞で『GUN&POSTMAN』が期待賞。本作にて連載デビュー。 著者紹介ページ この著者の作品をさがす 公式TwitterTwitter

「下顎呼吸(かがくこきゅう)」という呼吸があります。死の直前、人生最期の呼吸のことです。どのような呼吸なのか、医師の目線で書きたいと思います。 下顎呼吸(かがくこきゅう)の実際患者さんは色々な原因で最期のときを迎えます。日本人の死因は、がん、心臓病、肺炎が主なものです。 亡くなる数日前(おおむね3日以内)から、次第に血圧が低下し始めます(1)。これは心臓のポンプ機能が弱ってしまうためです。 その後、胸を使った呼吸が下顎(かがく)を使った呼吸に変わり、呼吸回数が極端に減少します。それと同じ頃に、心拍数も低下し始めます。そして、呼吸が停止した後、わずかに残っていた心電図波形も平坦化し、心停止にいたります。 私たち医師の多くは、心電図波形が確実に平坦になった後に、家族の前で死亡確認を行います(図)。 図. 死亡に至る過程(筆者作成:イラストはイラストAC、シルエットACより使用) 経験的に、下顎

元高校教師の平山幸子さん(仮名・60歳)は末期の肺がん患者だった。夫の茂一さん(仮名・62歳)は、妻の病気を受け入れられずにいた。藁にも縋る思いで民間療法に手も出している。看取りの医者・平野国美氏は茂一さんに『死神のような医者』と拒絶されたが、長女のたっての希望で、歓迎はされていないこの家に、定期的に訪問診療する事になった。 前編記事『「うるせぇ、帰れ!」2700人を看取った医師が絶句…元製薬会社研究員の62歳夫が末期がんの愛妻に”民間療法”を試しまくった「涙の理由」』に続き、5500人以上の患者とその家族に出会い、2700人以上の最期に立ち会った医師が、人生の最期を迎える人たちを取り巻く、令和のリアルをリポートする――。 頻繁に呼び出されるように月に1度だけ訪問診療する約束だったが、1週間後には呼び出された。深夜2時「あいつが39度の熱を出した。今すぐ診察に来い」という横柄な言い方だった

介護家族を簡単に退院できない精神病院入院にまで持ってく方法*ブコメやコメントで文言の間違いに言及いただきありがとうございました。医療措置入院→医療保護入院です。訂正いたします。プロや詳しい方の説明もあるので困ってる方ぜひその辺りもチェックしてほしい。痴呆→認知症も修正。素人ゆえお許しをすまん。認知症などで暴言のような問題行動が発生し家族が大変な場合、普通の病院や介護施設では介護される家族の意志を尊重しないといけない為ごねると入所入院させれないけど、医療保護入院(医者の許可がないと退院できない)制度を使って負担を軽減できる。 基本こっちは書かない主義なんだがお困りの様子なので私が父を精神科の保護入院まで持ってきた過程を晒す。参考にしてほしい。 私の父は80代後半で要介護1がついてた(これがめちゃくちゃ効いた。すぐ介護や医療のプロに繋がれた。申請してくれてた母に大感謝)だが、母が持病の悪化きっ

いのちの停車場 2020.05.30 公開 ポスト書評・内田剛さん(ブックジャーナリスト) 人は最期は一人で死ぬのだが、決して孤独ではない。南杏子 発売即映画化が決定した、現役医師・南杏子さんの話題作『いのちの停車場』。ブックジャーナリストの内田剛さんからの書評をお届けします。 * * * 医療をテーマにした小説には好著も多いが、この『いのちの停車場』も非常に素晴らしい。著者の南杏子は現役の医師だからその臨場感と説得力は抜群。今すぐに使える医学の知識を授けながら、見事に心震わす人間ドラマを構築している。まさに感動しつつためになる絶妙な作品だ。誰にとっても他人事ではない生老病死について学ぶことは骨格をつくること。情感もたっぷりに人々の物語を味わうのは血肉を培うこと。この一冊は生きていく上で必要な栄養素がバランスよく込められている。読めば必ず自分の生き方そのものも、目の前の景色もガラ
副作用を許容できるならば、ベタメタゾン4~8mgの投与。 根拠のレベルは低いですが、classicalによく行われる方法です。効果あれば有効量までtaperingすることが勧められています。 一般的な副作用(血糖、ムーンフェイス、感染症、胃潰瘍)に加えて、終末期では、精神症状(せん妄)を励起することがあります。生じた場合は中止するか、呼吸困難が軽減していて継続するならば抗精神病薬を併用投与します。 気道狭窄、上大静脈症候群、明瞭な多発肺転移では比較的シャープに効果のある方が多いです。胸水、全身衰弱では効果がありません。 呼吸困難にモルヒネを投与すると、効果の幅は少ないが有意な呼吸困難改善効果があることが確かめられています。全身状態が良い場合(外来レベル)には、必ずしも意識やバイタルの低下を引き起こしません。 下のグラフは、進行がんによる呼吸困難のある患者(SpO2 90%以上を保てている患
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