自傷、自殺に関する情報が掲載されています。お悩みや困りごとがある場合には、公的な支援窓口への相談をおすすめします。情報を見る

イギリス議会で、終末期の患者が死を選ぶ権利を認める法案が賛成多数で可決され、成立に向けて前進しました。欧米では安楽死を法制化する動きが相次いでいますが、高齢者などが死を選ぶことにつながるおそれがあるとして、反対の声も上がっています。 この法案は、イギリスのイングランドとウェールズで、余命6か月未満と診断された成人が医師2人と裁判官の承認を得た上で、薬物の投与などによって死を選ぶ権利を認めるとするもので、議員立法の形で提出されました。 29日、議会下院で行われた採決の結果、賛成が330、反対が275の賛成多数で法案は可決され、成立に向けて前進しました。 成立には、2回目の採決を経て上院での審議を通過する必要があります。 イギリスでは、2015年に同じような法案が議会で否決されましたが、今回、世論調査で法案を支持すると回答した人は7割以上に上っています。 欧米では、終末期の患者は苦痛に耐え続け

複数の男性職員が体に障害がある複数の入院患者に性的虐待を繰り返していたことが明らかになった福岡県大牟田市の病院で、患者の頭をたたいたり、大声で威嚇したりするなどの身体的虐待や心理的虐待もあったと、自治体に認定されていたことが福岡県への取材で分かりました。 福岡県大牟田市にある「独立行政法人国立病院機構大牟田病院」では、2021年ごろから複数の職員が体に障害のある入院患者11人に対し、下半身や胸を触ったりわいせつな言葉をかけたりする、性的虐待を繰り返していた疑いがあることがわかり、このうちの一部はすでに性的虐待と認定され、ことし5月に病院が会見して謝罪しています。 これについて、病院からの通報を受けた複数の自治体が障害者虐待防止法に基づいて調査を進めた結果、性的虐待のほかにも、複数の男性職員が身体的虐待や心理的虐待も行っていたと認定されていたことが、福岡県への取材で分かりました。 具体的には

治療もなしに「安楽死」を勧める2022年の感謝祭休暇のことだ。アリソン・デュクリュゾーは、腹部の痛みを感じはじめた。最初はターキーの食べすぎだろうと思っていたが、痛みは長引いた。 2週間後、彼女はかかりつけ医を受診しCTスキャンを受けたものの、原因はわからなかった。直後、痛みはさらに悪化したため、彼女のパートナーはバンクーバー島にある地方病院の救急センターに行くことを勧めた。そこの医者は、彼女が重度に進行した腹部のがんに侵されていると告げた。最も恐れていた事態だった。 当時56歳だったアリソンは結局、進行の速い腹膜がんのステージ4と診断された。2023年初頭に専門医の診察を受けると、あと数ヵ月しか生きられないだろうとのことだった。化学療法は彼女のがんには効かず、せいぜいわずかな時間稼ぎになるだけで、手術も不可能だというのだ。その代わり、家に帰って法的な書類を整理し、医療による死亡幇助(M

ショックを受けて泣いてしまう児童も問題の健康診断を担当したのは、みなかみ町内の病院に勤務する70代の男性小児科医。 同町にある2つの小学校およそ100人の児童を対象に健診は行なわれたが、その翌日以降、同校や町教育委員会に対して「下着を引っ張られて下半身を見られた」などと、児童や保護者から多数相談が寄せられたという。 「下半身を見られたと訴える児童の中には、高学年の女子児童も含まれており、『下半身を触られた』と話す男子児童もいた。 さらに、この男性医師に『あなた生理きてる?』と聞かれたり、ブラジャーを持ち上げられそうになった女子児童もいるようで、4日以降、みなかみ町教育委員会には10件以上の苦情が寄せられており、保護者からは怒りの声もあがっている」(テレビディレクター) 群馬県教育委員会は、児童のプライバシーや心情を考慮しない不適切な対応があったと判断し、みなかみ町に対して、再発防止や児童の

小児科医と、うつ病の妻と、ASDの娘と。 小児科医として生きる自分の話。うつ病の妻との話。ASDの娘との話 最近忙しすぎてなかなか投稿できなかった いつか小児科医や新生児科医の仕事内容などについて書こう。一般には知られていないことは多いはずだ ところで、今話題の小学校健診に関して思うことをどうしても書きたいと思った 小学生の親なら誰しも知ってると思うが、年に1回健診が行われている 計測をしたり、視力、聴力、心電図、側弯がないか。。。 内容はググったらすぐ分かる 今話題になっているのは、小学校健診で下半身を診る必要があるのかどうか?配慮は?ということ 結論から言うと、下半身は診察の必須項目ではないはず なので、必ずしも診る必要はないが、診る小児科医がいてもおかしくはないとは思う 一番の問題は、説明と配慮の不足だろう 説明しよう 男児の外陰部や恥毛、腋毛、 女児の外陰部や乳房、恥毛、腋毛、 こ

筆者の児玉真美さんは障害者やその家族の立場に立って活動しているベテランの著述家だ。その著者が、安楽死の議論と実践が進んでいるオランダやカナダなどの現状を伝え、議論のたたき台としてまとめたのが本書、ということになる。安楽死・尊厳死・自殺幇助といったまぎらわしい語彙を理解するにも向いているだろう。 いわゆる人権先進国で安楽死が急増している 人の生死を扱う書籍だけに、『安楽死が合法の国で起こっていること』にはドキドキする話題やセンシティブな議論が多い。なかでも強い印象を受けたのは、カナダやベルギーやオランダやスイスで安楽死が合法化され、しかも急速に広がっているという話題だった。 たとえばカナダでは2016年に安楽死が合法化されたが、少なくとも当初、その条件は慎重に設定されていた。 カナダは2016年に合法化した際には「死が合理的に予見可能」すなわち終末期で「本人が許容できると考える状況下では軽

きっかけ私が安楽死急進派になったのは、あるテレビ番組がきっかけだった。 そこには、親の介護のために会社を辞めざるを得ず、チューブだらけの言葉も発することができない寝たきりの親の横で「これでは結婚もできません」と苦笑いで語る30代男性の姿が映し出されていた。 私にとってその番組は非常に衝撃的なものであり、これを機に、介護のために健常者の人生が奪われてはいけないと考えるようになった。 そうして、様々な安楽死の議論を見ていくうちに次のような要件を考えるようになった。 要件プログラム形式で条件を記載する IF 受刑者である場合: IF 要支援1 以上である場合: # 近年、刑務所では受刑者の高齢化が問題となっており刑務官が介護をしなければいけない件数が増え続けている # 裁判における長期の懲役刑や、無期懲役刑の増加が原因であり、そのしわ寄せが受刑者の介護問題に繋がっているGOTO安楽死 IF

12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日本でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?
(追追記) 思ったよりバズり困惑する一方でこの話題に感心を持ってもらって嬉しくも思います。表現の汚さは、連休中日の当直後、概日リズムを崩すまいと、徹夜明けのハイな状態で書いていた文章である事を以て言い訳とさせてください。 一点、誤解されている点を追記させてください。あんな文章を書いておいてアレなのですが、私個人は、皆保険制度をまるごと消滅させるべきとは考えておりません。医者が他人の金をクソの山に埋める事を生業としている現状を変えたいと思っているのです。 現状は、様々なプレイヤーが種々の程度で皆保険チャンに乱暴を加えている状況であり、それが日本の衰退を惹起させているのだと認識しております。 (そして、すべてが手遅れになった際には、全て医師のせいにされるのであろうという、強い予感も感じております。) しかしながら、ルールが悪用されるに当たっては、悪いのは悪用されるルールの方です。日本だとこのル

精神科病院などで不必要な身体拘束が相次ぎ、患者の人権が守られていないとして、看護師らが改善を求める医療従事者の会を立ち上げ、国に対し拘束時間の上限を定めることなどを求めました。 6日、精神医療の現場で働く看護師や作業療法士など4人が厚生労働省で会見し、不適切な身体拘束をなくしていくため、医療従事者の会を立ち上げたと明らかにしました。 身体拘束は、医師の指示のもと、切迫性があり代替手段がないやむをえない場合に限って、一時的に行うことが認められていますが、会見では ▽スタッフが少ないという理由での拘束や、 ▽患者が落ち着いても長期に続けるケースのほか、 ▽懲罰的に身体拘束が用いられる事例などがあると説明しました。 会の代表で、都内の精神科病院で働く看護師の浅野暁子さんは「ベッドに縛る身体拘束が2か月間行われた患者が、直接的な理由は分からないが亡くなった事例にも直面し、現状を変えたいと会を立ち上

豪奢な家に高級外車。絵に描いたような勝ち組を夢見る男がいた。赤城誠一。不採算経営で"病院潰し"と呼ばれた父を持つ彼は、父を反面教師に「ラクで稼げるクリニック医」を志す。しかし、研修医となった赤城を待っていたのは、責任に釣り合わぬ報酬と、善意が裏目にでる不都合な現実だった。高齢化と共に医療大国ニッポンの崩壊は進む。それでも、現場の医師は目の前の命を救うしかない。金と情が渦巻く医療サバイバル開幕! 著者紹介 灰吹ジジ(原作) 中西 淳(漫画) なかにしじゅん 第83回ちばてつや賞で『ニルヴァーナ』が期待賞。 第85回ちばてつや賞で『GUN&POSTMAN』が期待賞。本作にて連載デビュー。 著者紹介ページ この著者の作品をさがす 公式TwitterTwitter

1.生命維持治療の差し控え、中止の問題が論じられて久しい。そもそもこの問題が顕在化したのは、生命維持治療なるもの、典型的には人工呼吸器によって自発呼吸のできなくなった人を救う(という意味は、生命だけを維持する)医療技術の進歩が起こったからである。アメリカでは、1960年代から70年代にかけてこのような技術が知られるようになり、カレン・クインラン事件をはじめとするいくつかの有名な訴訟や、自然死法その他の名前で知られる法律の制定、その一方で、インフォームド・コンセントや自己決定、さらに生命倫理4原則など医療倫理の浸透によって、現代では基本的な考え方が固まっている。それは、終末期または植物状態に陥った患者が、真摯な自己決定によって治療を拒否するならそれを尊重するのが、医療倫理に照らしても正しく、法的に見ても適切だという考えである。言い換えれば、「生命維持治療の差し控え、中止」はもはや法律問題と
海外での臓器移植を許可なく斡旋した臓器移植法違反の疑いで、NPO法人「難病患者支援の会」の理事・菊池仁達が逮捕された。この容疑者と逮捕前に何度も話しており、臓器売買とヤミ移植の実態を追っているノンフィクション作家の高橋幸春氏が、この事件の内実を明かす特別寄稿の中編! 【前編】3000万円もかかる「海外での臓器移植」で、ついに逮捕。容疑者は「患者から金銭を要求されている」と私に語っていた ベラルーシからウズベキスタンへ逮捕された菊池は、Oがメキシコで移植を進めようとしていた事実を知り、内容証明郵便で「渡航移植は引き受けられない」と通告した。 一方、Oが募金によって移植費用を捻出したことを知り、海外移植事情研究協会もOの移植を拒否、メキシコでの移植計画は頓挫した。 移植費用の大半は募金で、O自身はT大学ラクビー部のコーチ(当時)であり、GM兼監督までが名前を連ね、募金協力を呼びかけていた。T大

勉三 @kidasangyo 日本の高齢者医療費用は44兆円、ロシアの年間総軍事費7兆円の6倍です。人も、ただでさえ少ない若者労働力を毎年20万人単位でごっそり奪い取っており、とても持続可能とは思えません。 日本が貧しくなった一番の理由は、高齢者医療が北朝鮮における非生産部門の『軍部』のように肥大化したからだろう。2023-02-10 21:56:17 勉三 @kidasangyo 老人医療を批判すると『老人を殺す気か』と優生思想レッテル貼りされるが、今より老人医療を多少削っても、平均寿命や健康はほとんど変わらないんだよな。基本医療インフラは完成されており、サロンパスや花粉症の薬は、娯楽でしかないのよ。実際、貧困国のコスタリカですら、老人は平均80歳まで生きる2023-02-10 21:56:34 勉三 @kidasangyo だから老人医療批判に重要なのは、老人の切り捨てではなく、老

戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に対し、陸軍が「虹波」(こうは)と名付けた薬剤を投与する人体実験を行い、9人が死亡したことを示す文書群を、同園が初めて開示した。同園での人体実験で死者が出ていたことは知られているが、1次資料の全容が明らかになったのは初めて。 戦後のハンセン病患者隔離政策を主導した菊池恵楓園の宮崎松記園長は京都帝大医学部卒だ。死者9人を出した旧陸軍の「虹波(こうは)」の人体実験で、宮崎園長と同じく第7陸軍技術研究所嘱託だった熊本医科大の波多野輔久教授や、虹波を投与され死亡したハンセン病患者の遺体を解剖した同医科大の鈴江懐(きたす)教授(のち京大医学部教授)も、京都帝大医学部出身だ。虹波研究の人脈は京大医学部に連なっている。 京大医学部は、旧満州で捕虜らにペストなどを感染させるなどの生体実験を行った731部隊に、講師クラスの研究者を送り込んだ。虹

戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に対し、陸軍が「虹波」(こうは)と名付けた薬剤を投与する人体実験を行い、9人が死亡したことを示す文書群を、同園が初めて開示した。同園での人体実験で死者が出ていたことは知られているが、1次資料の全容が明らかになったのは初めて。死者や重体患者が相次いでも軍嘱託の医学者たちが投与を続けたことが記されており、専門家は「当時の医学倫理に照らしても残酷な人体実験で、文書群を検証すべき」と話している。 京都新聞社と熊本日日新聞社が情報公開請求した。虹波は写真の増感材として開発された感光色素を合成した薬剤。防衛研究所戦史研究センター(東京都)所蔵の旧陸軍資料によると、虹波の研究目的は「戦闘に必要なる人体諸機能の増進」「極寒地作戦における耐寒機能向上」などとされている。実験は機密軍事研究の一環だった。 今回開示された恵楓園の虹波関係簿冊は25点

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