有名なわりに完読しにくい本というものがあります。『レ・ミゼラブル』や『ドン・キホーテ』などはその代表例でしょう。これらは長大な作品なので、原作をすべて読めないのも無理はありません。ですが、『ガリア戦記』はそれほど長くないのに、完読率はあまり高くなさそうです。その証拠に、googleにガリア戦記と入れてみると、検索候補に「難しい」「つまらない」などが出てきます。とはいっても、『ガリア戦記』を読み通せないのは、決してこの本がつまらないからではありません。この本が現代の日本人向けに書かれていないからです。なので、読み通すには多少の工夫が必要になります。今回は、『ガリア戦記』を読了するためのコツを六つ紹介します。六つすべて実行しようとするとまた挫折するかもしれないので、取り組みやすいものだけで十分です。 1.読みやすい翻訳を選ぶ これはかなり重要です。『ガリア戦記』といえば岩波文庫のものが有名です

『黒牢城』(こくろうじょう)は、米澤穂信による日本の推理小説の連作短編集。『文芸カドカワ』2019年2月号 - 3月号、『カドブンノベル』2020年1月号 - 3月号、6月号 - 8月号、10月号 - 11月号で掲載された4作品に加筆修正して、KADOKAWAより2021年6月に刊行された。文庫本は2024年6月に角川文庫より刊行。 第166回直木三十五賞受賞、第22回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞、第12回山田風太郎賞受賞[1]。さらに「このミステリーがすごい!」2022年版国内編第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」2021年国内部門第1位、「ミステリが読みたい!」2022年版国内篇第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2022年国内ランキング第1位と、史上初となる4大ミステリランキング制覇を達成[2]。このほか「2021年歴史・時代小説ベスト3」(『週刊朝日』)第1位など[2]。
『動物農場』(どうぶつのうじょう、原題: Animal Farm)は、1945年8月17日に刊行された[1]ジョージ・オーウェルの小説。『アニマル・ファーム』(永島啓輔訳版[2]、石ノ森章太郎画版[3][4])、『動物農園』(吉田健一訳版[5])とも[6]。 とある農場(「マナー農場」)の動物たちが劣悪な農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとするが、指導者の豚が独裁者と化し、恐怖政治へ変貌していく過程を描く。人間を豚や馬などの動物に見立てることにより、民主主義が全体主義や権威主義へと陥る危険性、革命が独裁体制と専制政治によって裏切られ、革命以前よりも悪くなっていく過程を痛烈かつ寓話的に描いた物語であり[7]、ロシア革命とソビエト連邦を理想の国とみなすような「ソビエト神話」への警鐘であった[7][8][9][10][11][12][13][14]。 第二次世界大戦で連合国同士であったイギ

数ある古典・名著の中から、現代に生きる私たちの課題解決に役立つだろう本を選び、論じた「日経BOOKプラス」の連載「滝田洋一の古典に学ぶ現代世界」。このたび大幅加筆のうえ、『 古典に学ぶ現代世界 』(日経プレミアシリーズ)として刊行された。双日総合研究所チーフエコノミストで、ニューズレター「溜池通信」の筆者かんべえとしても知られる吉崎達彦氏が本書を解説する。 名著と呼ばれる古典は、およそ3通りに分類することができる。まず、若いときに読んだけれども、中身をほとんど忘れてしまっているもの。次に評判だけを聞いて、「読んだつもり」になっているもの。最後に「自分には縁がない」と、最初から敬して遠ざけてしまっているもの、である。 上は評者だけに当てはまることではあるまい。古典をわが身の血肉にすることは、そう簡単なことではない。そして、今からでもそれができれば…と思っている人は、けっして少なくはないはずだ

気がついたら2024年どころか2025年も半分過ぎていた。 というわけで、直近1年分をまとめて紹介する。 今回は5冊に絞り込んだ。 2024年下半期から2025年上半期に読んで面白かった本 1. NEXUS 情報の人類史 2. ヴィクトリア朝時代のインターネット 3. 傷つきやすいアメリカの大学生たち 大学と若者をダメにする「善意」と「誤った信念」の正体 4. 男はなぜ孤独死するのか 5. 「怠惰」なんて存在しない 終わりなき生産性競争から抜け出すための幸福論 終わりに2023年下半期から2024年上半期に読んで面白かった本 2024年下半期から2025年上半期に読んで面白かった本 気がつけばまた1年が経っていたので、急いで書かなければと思いながら必死に書き上げた。さて、なぜ今年はこんなことになっているのか。理由は分かりきっている。AIのせいだ。AIを触るのが楽しくて、かなりの時間を取ら

阿知波大輔 @d_achiwa >RT >猟師たちに追いたてられ、走りつかれたカモシカの群れ。その中で仲間を守り励ます三匹の老巧なカモシカを描いた表題作ほか10編。 読みたい!じいちゃん(ばあちゃん?)が活躍する話好き。 2019-01-05 12:13:42 リンクWikipedia 椋鳩十 椋 鳩十(むく はとじゅう、1905年1月22日 - 1987年12月27日)は、日本の小説家、児童文学作家、鹿児島県立図書館長、教員。本名は久保田 彦穂(くぼた ひこほ)。日本における動物文学の代表的人物。 1947年から19年間務めた鹿児島県立図書館長時代には、図書館学において「鹿児島方式」と呼ばれる第二次世界大戦で崩壊した図書館機能の再建のため、市町村図書館と共同運営を行い、市町村図書館を設置できない市町村には図書館を設置して県立図書館が支援するという、のちの図書館ネットワークの原型となるも

『傲慢と善良』(ごうまんとぜんりょう)は、辻村深月による日本の恋愛小説。2019年3月5日に朝日新聞出版から刊行された[1]。2022年9月7日に文庫化された[2]。2019年度 第7回ブクログ大賞・小説部門大賞受賞作品[3]、2020年うつのみや大賞[4]。2024年10月時点で累計部数が100万部を突破している[5]。マッチングアプリで知り合って婚約することになった男女のうち、その女性が突如として消息を絶つという出来事を受けて、男が婚約者を探す中で彼女の過去や嘘に直面する姿を描く[6]。ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』に着想を得ている[7]。 2024年9月に映画版が公開された。 西澤架の婚約者坂庭真実が突然姿を消す。西澤架は婚約者を探す。以前からストーカーに付きまとわれてると訴えていた真美の言葉を頼りに真美が結婚相談所で会った以前のデート相手二人に会うが居場所を掴めない。 真
※しばらくすると有料記事になります。執筆活動を支えるためにも、フォロー&いいね&メンバーシップ登録で応援よろしくお願いします。(登録者が増えると更新頻度があがります) <←前回記事> 「『史上最強の哲学入門』から、バキの成分を消せ!」 営業部からそう言われて、泣く泣く修正作業をしていた──そのとき、担当編集からの電話が鳴った。 「すみませーん! めちゃくちゃ怒られましたぁ! バキを全面に出していきまーす(涙)!」 「えええええええ!? 一体、何があったんですか!?」 編集の話によると、その日、めったに顔を出さない社長が、ふらりと編集部に訪れたらしい。そして、次の会議まで空き時間があったようで、時間つぶしに何気なく手に取ったのが、私の原稿。 一読して、社長は思わず叫んだという。 「なんだ、これッ!? めちゃくちゃ面白いじゃないかッ!」 さらに、その場で話を聞いた社長は、「バキ要素を削除」とい

二重思考(にじゅうしこう、ダブルシンク、doublethink)とは、ある人が相反する2つの理論にあったら、この2つの理論の間の矛盾点を無視しつつ自然のように受け入れ、他人からその違和感を指摘されても、矛盾した2つの理論を同時に固く信じ続けること[1][2][3][4][5]。 ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する思考能力であり、物語の中核を成す概念でもある。 作中では「相反し合う二つの意見を同時に持ち、それが矛盾し合うのを承知しながら双方ともに信奉すること」[6]と説明されており、舞台となっている全体主義国家では民主主義などは存立しえない、という事実を信じながら、なおかつ、国家を支配する「党」が民主主義の擁護者である、というプロパガンダをも同時に信じるなど登場人物の思考に大きな影響を与えている。 二重思考は作中の全体主義国家オセアニアの社会を支配するエリート層(党内局員)が
織田信長が好んだ小歌で「死のうは一定 しのび草には何をしよぞ~」というものがあるらしい。この歌のヨミ、意味などについて知りたい。室町時代の小歌。 また、この小唄を歌っている音源があれば聞きたい 『新訂信長公記』によれば、「死のふは一定(いちじょう)、しのび草には何をしよぞ、一定かたりをこすのよ」、 『新潮日本古典集成53』の解説では、「死なうは一定、しのび草には何をしよぞ、一定かたり遺すよの」となっている。 歌の意味は「人間はだれでも死ぬもの、生きたときのことをしのぶものとして、生きているあいだになにをしておこうか。 人は、きっとそのことを思い出として語ってくれるだろうよ」。(『信長戦記』による)。 『新潮日本古典集成 53閑吟集 宗安小歌集』(289.1/オ) 002981900 『信長公記新訂』(289.1/オ)4-404-02493-2 『信長戦記 信長公記の世界』(289.1/オ)

"printed for Andrew Millar, in the Strand; andAlexander Kincaid and J. Bell, in Edinburgh" 『道徳感情論』(どうとくかんじょうろん、英: The Theory of Moral Sentiments)は、1759年に出版されたイギリスの哲学者・経済学者であるアダム・スミスによる道徳哲学(倫理学)に関する著作[1]。古い翻訳では『道徳情操論』(どうとくじょうそうろん)とも。 社会心理学・道徳心理学の先駆とも言える内容の著作であり、人間が「他者への想像力(英: imagination)・共感(英: sympathy)」を出発点として、「適切性(英: propriety)」「是認(英: approbation)」「判断力(英: judgement)」といった感覚を支える「道徳感情(英: moral sen
資本主義の文化的矛盾 ダニエル・ベル 講談社学術文庫 1976 Daniel Bell The Cultural Contradictions of Capitalism 1976 [訳]林雄二郎 ダニエル・ベルの最初の問題の書『イデオロギーの終焉』(東京創元社)は「傲慢の放棄」と「市民的秩序の誕生」を謳って、一口にいえば政治における狂信主義と絶対的信念が終わったこと、あるいはそろそろ終わりなさいということを告げたものだった。 今日の世界の政治はまったくそうはなっていない。まだまだアメリカや中国やイスラエルは傲慢であり、それに加担する国々は多く、ときに絶対的信念こそが地球の右と左からやってきて激突しあっている。わずかにボランティア活動やNPO・NGOによって市民的秩序が芽生えてきただけだ。 ついでベルは1973年に『脱工業社会の到来』(ダイヤモンド社)という一書を発表して、今後は最大の戦略

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著者 柳田 国男 (ヤナギタ クニオ) 1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。 この本の感想をお寄せください本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。 投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。 ※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。 ※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。 あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ

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