個人的に超面白かった歴史小説と、歴史小説的な面白さのあるノンフィクション作品6つについて書きます。 ユン・チアン『ワイルド・スワン』ノンフィクション。 夕方に読み始めたら止まらなくなって、気がついたら外が白みはじめていました。 ユン・チアンという中国人女性が、祖母・母・自分の生涯を軸に、20世紀の中国史を描いた作品。 1991年にイギリスで出版され、全世界で4000万部以上売れました。 かなり衝撃的な内容で、中国国内では発禁(現在も禁止)。著者は帰国できなくなりました。 これがどんな本かをDeepSeekに聞くと、「你好,这个问题我暂时无法回答,让我们换个话题再聊聊吧。(お答えできません)」と回答する。 (ChatGPTやGeminiやGrokは普通に回答する) その一方で、1992年に英国最優秀図書賞(Book of the Year)を受賞しているし、 タイム誌は「20世紀のベストブッ

問う今日 @toukyoubooks あぁ、この気持ちとてもわかる。 もっというと、「本棚づくり」が趣味な気がしている。本を読まずに、本棚をぼーっと眺めながら酒を飲んでいる時があるくらいなので。だから私は本屋がやりたいのかもしれない。純粋に本に囲まれていたいからなのかもしれない。いや、本読めよって話だけど x.com/booklikebox/st… 2025-12-06 05:25:50 マール🤭 @mare0206mare 家に100冊以上買って来て読んでない本がある。 借りて来たものは期日があるから先に読むを繰り返し、訓読は減らない。 たまに家にある本を借りて来てる本のあるスペースが大好きで書店も図書館も大好き。 ふらふら吸い寄せられる。 読んでない本に囲まれて落ち着く☺️ x.com/booklikebox/st… 2025-12-05 21:28:57

サイバーパンクの古典「ニューロマンサー」が再評価される今,その足跡を辿り直す(ゲーマーのためのブックガイド:第46回) ライター:健部伸明 「ゲーマーのためのブックガイド」は,ゲーマーが興味を持ちそうな内容の本や,ゲームのモチーフとなっているものの理解につながるような書籍を,ジャンルを問わず幅広く紹介する隔週連載。気軽に本を手に取ってもらえるような紹介記事から,とことん深く濃厚に掘り下げるものまで,テーマや執筆担当者によって異なるさまざまなスタイルでお届けする予定だ。 十代の頃から物書きとして暮らしているが,実のところ,筆者はそれほど活字中毒というわけではない。むしろ拒絶反応があるくらいで,最初の1ページを開く抵抗感は,バンジージャンプに挑む恐怖にも似ている。視覚と脳のあいだに,一種の障壁があるように感じるのだ。筆者にとって,読書は「能動的な体験」であり,例えるなら登山である。一歩一歩,1

「運転手」の問題は、どちらを選んでも「加害する」になる。そのため、「1人か5人か」を選ぶ消極的義務の中での問題となり、義務違反を最小化するために1人を犠牲にするという理屈は<一応は>成り立つ。 一方、「歩道橋」バージョンは、「善行する(5人を助ける)」と、「加害する(1人を殺す)」の衝突が起きている。 この場合私たちは、それぞれの義務を果たす、あるいはそれに背くといった、行為の性質の違いを考慮に入れなければならない。「歩道橋」の一人の加害が許されない理由は、異なった義務が衝突する場合、より厳格な消極的義務が優先されるからではないか。 『政治哲学講義』p.93より たとえ5人を見捨てることになるとしても、「加害しない(消極的義務の遵守)」ことを優先する。作為の方が不作為よりも責任を問われることは、医療倫理の「何よりも害を与えてはならない(Primum non nocere)」にも繋がるという

親も慣れ親しんでいた出版社のものがいいと思って、かつて買い与えられていた図鑑の最新版は今どんなかな…と調べていたんですけど。 今の所絵本みたいにかわいい挿絵が多く、漢字も少なめで読みやすそうな「プレNEO」っていう未就学児から対象のシリーズがあって気になっている。 物事の働きだけでなく、ひらがなもついでにどんどん覚えてくれるかな。 【追記】 沢山のコメントをありがとうございます。 きょうの昼までにあったアドバイスには全部目を通しました。 今の所、皆さんの意見を取り入れて検討しているのは… 一人でもサクッと手に取れそうな軽めの「はじめてずかん」のようなもの、もしくは、最初に元増田が気になっていた「プレNEO」の中で身近かつ実用的なトピック(不思議 or 生活図鑑)を候補に入れている買い与えるという考え方をやめ、まず本屋や図書館に行き、子に実物を見てもらってからにする最終的には、親である元増田

作家デビューから65年。SFから純文学まで実験的な小説を数多く手掛け、日本文学史上で類を見ないほど多彩な作品を生み出してきた筒井康隆さん(91)。その半生をつづった「筒井康隆自伝」(文芸春秋)が刊行された。 昨夏入居した高齢者施設で取材に応じた筒井さんは、幼少期の思い出から、デビュー前後のエピソード、90代の「新生活」まで幅広く語った。 <主な内容> ・「小松左京と星新一が並んで手を…」 ・床の間の“舞台”に立った原体験 ・車椅子で見た「ケンタウロスの夢」 一度は「終わった」作家生活 「最初は自伝のつもりではなかったんですよ。幼い頃のことをいろいろと思い出し、それが面白いので原稿にまとめて。放っておくのがもったいないから、続きを書いたんです」 喜劇俳優のエノケン(榎本健一)やロッパ(古川緑波)に憧れた幼少期。疎開先の学校で受けたいじめ。B29の機銃掃射を受け、震えながら笑ってしまったこと。

幣束 @goshuinchou 「星の古記録」という本読んだんですがすごく面白かった。古い文献に記された日食月食や星の動きなどの天文現象が実際にはどうだったかを検証していく。安倍晴明が占った星の天変、太平記に記された南北朝動乱を告げる星の動き、キリストの誕生を告げるベツレヘムの星、日蓮を救った光り物…それらが本当にあった天体現象なのか、積み上げられた天文学のデータを駆使して読み解いていく。 古天文学、現代では「天文考古学」という分野になるのだが、何より天文学の入門書として読めて算出方法など平易に説明してくれてめちゃわかりやすい。40年以上前の本だが本当に面白かったのでオススメです。何百年何千年前の星や日月の動きがここまで考察できるのか、天文学すげえ!!ってなりました。 2025-11-15 19:25:22 幣束 @goshuinchou あと、1874(明治7年)に珍しい金星の太陽面通過

ミクロ経済学の未修者が独学で学部中級~上級レベルのミクロ経済学の知識を身につけることを目標にする場合に、お薦めする教科書・参考書を挙げます。 こうしたリストは大学教員などが作成してWEBにアップされていることもありますが、彼らがリストを作成する意図は「大学院進学までを見据えて、数学的に高度で抽象的なテキストに到達できる手順の紹介」にあります。そのため、世の中の大多数が真に求める教科書とはズレがあります。普通の市井の人が趣味でミクロ経済学を学ぶ際の動機は「ミクロ経済学を使って現実の経済現象や政策の影響を理解したい」という極めて素朴なもので、重要なのは実用性ではないでしょうか。こうした望みに対して、多くの経済学者が推す教科書はオーバースペックであったり、説明のピントがずれていたりするのです。 そこで、この記事では、そうした趣味の範疇でミクロ経済学を学びたいという人向けに、書籍を紹介します。あく
ターミネーション・ショック 作者:ニール・スティーヴンスン,坂村健パーソナルメディアAmazonこの『ターミネーション・ショック』は、『スノウ・クラッシュ』をはじめとした数々の近未来・テクノロジーSFで知られるニール・スティーヴンスンによる最新の気候変動SF長篇だ。現在全世界規模で気候変動が進行していて、信じられないぐらい高温な日々が続いたり、ハリケーンが多発したり、海面が上昇したりと様々な実害がすでに各所で出ているが、そうした気候変動が未来に何を引き起こすのか。また、それにどう対抗するのかといった要素を描き出すのが、「気候変動SF」になる。 数多くいるSF作家の中でもニール・スティーヴンスンはとりわけ大好きな作家のうちの一人であり、読み終えて本作は傑作だと思ったが、一方で誰しもにオススメできる作品でもないというのが正直な感想であった。冒頭から二段組で40ページ以上に渡って長々とテキサスで

一 これは、私が小さいときに、村の茂平もへいというおじいさんからきいたお話です。 え? 人出てくんの??? そりゃそうだろ。何を驚いてんだよ これって「そりゃそう」なの? キツネだけが出てくる物語だと思ってたんだけど??? 『ごんぎつね』の初見プレイって、そこからひっかかるんだ そっか、人も出てくるんだ……。勝手に、森の中の動物たちの物語だと思ってたな むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに小さなお城があって、中山さまというおとのさまが、おられたそうです。 お城とか出てくるんだね。「キツネの親子は森の中でどうやって生き抜いていくのか」みたいなストーリーでもないんだ どうぶつ奇想天外じゃないんだから 「子狐のために母狐が見せた驚きの行動とは!? 」でCMいったりしないの?本の途中でコマーシャル挟んでるの見たことないだろ その中山から、少しはなれた山の中に、「ごんぎつね」という狐

コンフリクトしても、もう怖くない! Gitの基本操作やリカバリーを体験しながら学ぶ、Git&GitHubの実践的入門書。本書は、Git&GitHubをハンズオン形式で解説する入門書です。 いまや9割以上の開発者が使うツールになった「Git」。 でも、たくさんのコマンドや黒い画面、エラーやコンフリクトが怖い、そんな気持ちはありませんか?本書は、Gitで挫折しがちな「エラー」や「コンフリクト」をあえて引き起こして、その直し方を解説します。 「どうすれば直るのか」「どうしてそういう挙動になるのか」ということを、手を動かしながら体験することで今度こそGitがわかる、そんな1冊です。 ■本書の特徴 ・つくって、壊して、直して学ぶ - 基本操作を学ぶ:ローカルリポジトリでadd、commit、logなどの基本操作を学ぶ - コミットを取り消す:resetコマンドの--soft、--mixed、--

ドクトル・ガーリン 作者:ウラジーミル・ソローキン河出書房新社Amazonこの『ドクトル・ガーリン』は、ロシアを代表する作家のひとりウラジミール・ソローキンによって2021年に刊行された、邦訳としては最新の長篇となる。ソローキンの作品としては、単独の長篇としては『ロマン』に次ぐ大作で(三部作なら『氷』が一番長い)、そのうえ「集大成的な作品らしい」という話は伝わってきていたから期待して読み始めたのだが、いやーこれはなかなか変な、掴みどころのない話だ。本書が刊行された当初は2021年とコロナ禍がはじまったばかりの頃で、核攻撃が頻発する最中北を目指して旅を続ける医師ガーリンとG8首脳のクローンたちという構図や冒険活劇展開の意図が測りかねられていたようなのだ。訳者あとがきでも、最初に『作中で描かれる核攻撃や、戦争難民となる主人公たちの波乱に満ちた冒険活劇、そしてソローキンの作品としては珍しいヒュ

複数版元から発売済みのドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』 なぜいま中公文庫版がスマッシュヒット? 担当編集者を直撃!【インタビュー】 2025年6月、『カラマーゾフの兄弟』(1・2巻)が中公文庫から刊行され、7月に第3巻、そして8月発売の第4巻で完結した。『カラマーゾフの兄弟』はロシアの文豪ドストエフスキーの最後の作品として文学史に名を刻む古典の名作だが、もうすでにいくつかの出版社から文庫が発売となっているこのタイトルを、中公文庫はなぜあえて文庫化したのか?本稿では中公文庫版『カラマーゾフの兄弟』を担当した中央公論新社文庫編集局の名嘉真春紀氏に、文庫化の経緯と本作の魅力について話を聞いた。 『カラマーゾフの兄弟』担当はミステリ好き編集者 ――『カラマーゾフの兄弟』のお話の前に、本書を担当された名嘉真さんはこれまでどのような作品を担当されてきたのでしょうか。 名嘉真春紀さん(以下
今年の五月、突然ものすごく小説を書きたくなった。 今までも何度か小説を書いたことはある。挑戦して途中で挫折したものが何本か。プロットだけ途中で放りだしているのが何本か。書き上げたものも数本ある。小説を書くのは楽しい遊びだというのは知っていたが、なんせ時間をものすごく食うので、ここ数年は遠ざかっていた。 だが今年の書きたい発作は今まで経験したことないほど強力で、空き時間はすべて小説に注ぎ込んだ。一応完結した。今は細かい手直し中。 三ヶ月で三十万字くらいの長編が一本できた。世の中にはもっと手の早い人もいると思うが、これは私としては驚異的なスピードで書き上げたほうだ。 今までで一番長くて、今まで書いたものの中でも、一番気に入っている。客観的な意見というのは自分ではわからないが、個人的な好みやこだわりはぎっちり詰め込めた。 特殊状況で翻弄される人々。平穏の裏に見え隠れする理不尽と残酷。少しずつ明

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