ボストン・ダイナミクスのアトラスや、テスラのオプティマスといったヒューマノイド(人型ロボット)は、どんどん人間の動きに近づきつつあり、未来がすぐそこまで来ているように思わせる。 しかし、現実の世界で本当に役に立つロボットになるには、大きな欠点がある。 それはAI(人工知能)の頭脳ではなく構造上の問題にあるとSONYのロボット部門が研究パートナーを募る中で指摘した。 この欠陥こそ、ロボット革命を遅らせている最大の原因だという。 ロボットに足りないのは関節、柔軟性 SONYのロボット部門が研究パートナー募集の中で明らかにしたのは、関節の数の少なさによってロボットの動きが大きく制限されているという事実である。 人間や動物は数多くの関節や柔軟な筋肉、腱を使うことで自然な動きを実現しているが、ロボットは金属の骨格と限られた関節しか持たない。 そのために柔軟性がなく、生物との差が生じ、価値を著しく損な

これはこれで凄いけどね。 パルクールが得意で見た目以上に身軽だった、Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)社のヒューマノイド「ATLAS(アトラス)」君。 今年の4月に突然の引退…からの油圧式からフル・モデルチェンジで電動に転生し、世間を驚かせました。 前回はお披露目程度の動画が公開されましたが、運動能力については未知数です。 転生後のスキルは? 今回新たな動画が公開されましたが、何をしているのでしょうか? Video: Boston Dynamics/YouTube自律運転でエンジンカバーを右から左へ移し替えています。 人間のような軽作業ができるように位置情報のリストに従い、機械学習ヴィジョンで環境を把握し連続で仕事をこなすとのこと。また決められた動きでも遠隔操作でもなく、行動はオンライン上で自動生成され、環境の変化にも対応可能。 視覚と力学、センサーにより身体の位置関

中国・深センの水族館で主役のジンベエザメがロボットだったため、客が返金要求している。シンガポールメディア「8視界新聞」が先日、報じた。 深センの水族館「小梅沙海洋世界」は改修工事を経て10月1日、盛大にリニューアルオープンした。9月下旬からのプレオープンでは1週間で10万人を集めたという。 しかし、水族館1階にある大水槽の主役のジンベエザメがロボットだったことが判明し、280元(約5900円)の入場料を払った人々が不満を抱き、一部が返金を求めている。精巧なわけではなく、ひと目で組み立てられたロボットだと分かるからだ。 小梅沙海洋世界は「生きたジンベエザメの取引が禁止されており、数百万元をかけてメカジンベエザメ(机甲鯨鯊)を展示した」と反論している。中国のSNS「微博」などでは、「がっかりした」「動物愛護のためとはいえ、偽物を見せるよりは、展示しない方がいいと思う」などの声がある。 一方で

2:特徴 ・人機一体独自のロボット工学技術により、直感的な操作が可能 ・塗装や伐採など多様な作業に特化したツールの装備が可能 ・遠隔操作で重量物(最大40kg)の把持、高所作業(12m)が可能 ・VR ゴーグルを通してロボット目線での作業が可能 3:対象作業 当面は架線支持物の塗装、支障樹木伐採に使用。 (今後もJR 西日本にてツールの開発を継続し、対象作業を拡充される予定) 導入効果 1:生産性の向上: 高所作業の省人化を実現 2:安全性の向上: 高所作業の労働災害(墜落・感電)リスクを低減 3:多様な人材の就業環境の創出 : 性別や年齢によらず現場の高所作業に従事可能 開発の背景にある社会的課題 国土交通省が2021年10月に纏めた「最近の建設業を巡る状況について」の報告資料によると、インフラメンテナンスを含む建設業の就業者数は1997年の685万人をピークとして減少傾向にある。また

人型ロボットがネコを描く動画がYouTubeで公開されています。 Ameca Drawing A Cat(YouTube) https://youtu.be/L32BRcvnWRU 動画を公開したのは人型ロボット「アメカ(Ameca)」を開発したイギリスのEngineered Artsという企業です。 Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)を活用して絵を描いていくと説明するアメカ。 「ネコを描いてもらえるかな」というリクエストを受け、絵を描き始めるアメカ。 ネコの絵が完成しました。 「大雑把だね」という感想を聞くと、眉間にしわを寄せて「私のアートが気に入らないということは、おそらくアートというものを理解していないということです」と返すアメカ。 動画の視聴者からは様々な声が寄せられています。 ・私もアートを理解していないようです ・絵を描く動きがすごくスムーズ ・人

農業のIT化が急速に進んでいる。そんななか「ハタケホットケ」という脱力系ネーミングの会社が地味にすごい除草マシンを開発した。その名も「ミズニゴール」。なんでそんな名前なのか? どこがすごいのか? その全貌を紹介しよう! 文/ベストカーWeb編集部、写真/ハタケホットケ、クボタ クルマの電子化はしばしば話題になるが、農業機械のIT化も見逃せない。農業就労者の不足や高齢化を省力化によって打開しようと、各社が知恵を絞っているためだ。たとえばトラクターや田植え機、コンバインは無人運転の実用化が近づいているし、農薬散布はAIを搭載したドローンが作物や雑草を識別し、エリアや散布量を自動判定するといった具合。 とはいえこうした農業のIT化は、比較的資金もある大規模集約型農業に目を向けがち。小さな圃場を営む零細農家などは、なかなか手が出しにくいという現実がある。そこに着目したのが「ハタケホットケ」という長

人間が書いた文字をAIロボットが学習し、「手書き」を代筆――。そんなサービスをベンチャー企業が始めた。 「お元気ですか。よろしくお願いします」 手書きされた紙をスマートフォンで撮影・アップロードして…

AI技術の進化によって、AIはもはやチェスのグランドマスターと肩を並べるレベルでチェスを指すことができるようになりました。さらにロボット技術を組み合わせることで、誰でもAIとリアルのチェスを指すことが可能です。そんなチェスロボットが、対戦相手の少年の指をつかんで折ってしまったと報じられています。 Робот сломал палец ребенку на международном шахматном форуме Moscow Chess Open - ТАСС https://tass.ru/sport/15280405? Chess robot grabs andbreaks finger of seven-year-old opponent | Chess | The Guardian https://www.theguardian.com/sport/2022/jul/24/c

人工培養された“生きた”皮膚で覆われた指型のロボットを世界で初めて開発することに成功したと東京大学が発表しました。 折り曲げたり伸ばしたり、関節にはしわまでできています。本物の指に見えるこちらが今回開発されたロボットです。 東京大学の竹内昌治教授によりますと、人の皮膚細胞を培養して作った「培養皮膚」を利用することで、“生きた”皮膚を持つ指型のロボットの開発に世界で初めて成功しました。 皮膚の一番外側にある「表皮」とその内側にある「真皮」の構造を実現し、およそ1.5ミリ程度の厚さでロボットを包んでいます。 培養皮膚は医薬品などの試験素材や動物実験の代わりとして利用されていましたが、ロボットのような立体物に利用することはできていませんでした。 真皮細胞は、培養する際に縮む性質があるため、今回、キノコ型の留め具を使ってロボットに固定させました。 その後、回転させながら表皮細胞をまくことで、指に培
JR西日本は15日、人機一体・日本信号と共同で、人型重機ロボットと鉄道工事用車両を融合させた多機能鉄道重機を開発していると発表した。高所に設置された多様な設備に対応する汎用性の高い鉄道重機を開発し、これまで人の手を要していた作業を機械化することで、生産性と安全性の向上をめざすとしている。 人型重機ロボット(提供 :JR西日本) 多機能鉄道重機(試作機)の全体図(提供 :JR西日本) 伐採デモ(提供 :JR西日本) 運搬デモ(提供 :JR西日本) 操縦者(提供 :JR西日本) 開発中の多機能鉄道重機は、インタラクティブな作用で直感的な操作が可能となり、操縦者の操作とロボットの動きが連動し、ロボットが受ける重みや反動を操縦者にフィードバックすることで、操作技術を容易に習得可能になるという。形状によらない多様な部材の把持を可能とし、多様な状況の作業で使用が可能に。人が地上にいながら高所

昨年暮れ、いきなりゲラのpdfが送られてきた。 『'80sリアルロボットプラスチックモデル回顧録』と題されたその本は、 その名の通り、ガンプラブームに端を発したリアルロボットアニメとそれを取り巻くプラモデル文化の狂乱と、 そのあまりにもあっけない終焉(……そう、終焉だ)を網羅的かつ異常なテンションでまとめた一冊であった。 読んでいるだけで、いつもの調子で喋りまくるあさのまさひこの肉声が画面を通じて聞こえてくるようだった。 そして信じられないほど濃厚で、ありえないほど量の多い脚注。 左上に注記してあるとおり、この本には写真やイラストといった図版はいっさいない。 画像なんてググればほとんど出てくるし、おそらくここに出てくる物体について断片的に記録された雑誌や書籍はゴマンとある。 しかし、書いてあることはググって出てくることとそうでないことがあり、ちゃんと全てが地続きに語られている。 これがマジ

千葉県の幕張メッセで11月24〜26の3日間にわたって開催された「鉄道技術展」。国内唯一の鉄道技術に関する総合展示会で、今回が7回目。コロナ禍の中での開催となったが多くの来場者で賑わった。ドイツの大手ブレーキメーカー、クノールブレムゼのブースに設置された実物大の鉄道車両モックアップなど目玉展示は数多いが、中でも来場者の度肝を抜いたのが、日本信号のブースに展示されていた高所作業用の人型ロボットである。 腕の長さは1.4m。体の幅は1.7mなので両腕を伸ばすと4.5mになる。足はなく、腰からの高さは1m。重量は650kgある。頭に相当する場所にはカメラが取り付けられており、これで空間を認識し、アームを使って作業を行う。離れた場所に設置されたコックピットに作業員が座ってロボットを操縦する。 汎用人型重機「零式人機」 このロボットの名前は「零式人機 ver.1.1」。日本信号、JR西日本、そして

Boston Dynamics、人型ロボが障害物の上を飛び跳ねる「パルクール」動画公開 連続後方宙返りなどを披露 犬型ロボット「Spot」で知られる米ロボットメーカーのBoston Dynamicsは8月17日(現地時間)、同社が開発する人型の二足歩行ロボット「Atlas」がパルクールを行う動画をYouTubeで公開した。約1分間の動画には、2体のAtlasがコース上に用意された障害物をジャンプや方向転換を駆使しながら走り抜けていく様子が映っており、最後は2体が2連続後方宙返りを成功させ、その後で2体が喜びを分かち合っている(ように見える)。 同社はAtlasにパルクールをさせたのは、新しい動きを試すためのサンドボックスとして最適だからと説明。パルクールは全身を使うスポーツで、さまざまな状況下でバランスを保ち、次の行動へシームレスに切り替える必要があるからだ。 同社が以前公開したパルクール

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)は、研究を進める月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」の実現に向けて、JAXA、および株式会社タカラトミー(以下「タカラトミー」)、ソニーグループ株式会社(以下「ソニー」)、同志社大学の4者の共同開発による変形型月面ロボットを用いて、株式会社ispace(以下「ispace」)が実施予定の月着陸ミッションを活用した月面でのデータ取得を行うことを決定しました。 有人与圧ローバが走行する月面は、地球と比べて重力が6分の1であり、またレゴリス(月の表面を覆う砂)に覆われた路面等、地上とは異なる特殊な環境です。2019年度から開始した有人与圧ローバのシステム概念検討の結果、自動運転技術および走行技術の詳細検討に向けて、月面において画像データ等を取得する必要があると判断しました。 月面でのデータ取得は、変形型月面ロボット(図1)1機をispace
米ニューヨーク市警(NYPD)は市民の反発が強いことから、ロボット犬の試験導入を断念するそうだ。導入していたのはボストン・ダイナミクス製で4本足で歩くタイプ。NYPDは「Digidog」と呼称していたという(The New York Times、AFPBB News)。 The New York Timesの記事によれば、警官を送るには危険すぎる場所に行くため導入したとされていた。しかし、2月に試験導入が発表されたあと、一部の批評家などがディストピア監視ドローンに例えるなどして白熱した議論になってしまったようだ。またAFPBB Newsの記事によれば、DigidogはNetflix配信のディストピアSF「ブラック・ミラー」に出てくる四足歩行ロボットに似ているらしい。こうしたことから本来は8月末までNYPDは契約していたが、4月22日で契約を終了したとしている。
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