おとといのエントリで触れた政治系ブロガーの「水騒動再燃」に関連して、この騒動を(外側から)丹念に観察しておられた玄倉川さんが「水伝」騒動とリベラリズムおよび「所属する」リベラル、「なる」リベラルと云うエントリをお書きになっている。 これらのエントリは、騒動の周辺にいたとあるブロガーの「リベラリズム」認識に関して書かれたものであり、その主題そのものについてはぼくがなにか云うべきようなことではない。ただ、 水葉氏が反知性の人であればそれはそれでいいけれど(本当はよくない)、彼女の運動論的な考え方とは矛盾するように思う。知性によって他者の理と自分の利を適応させてはじめて運動が成功するのであり、「反知性でもいいじゃないか、にんげんだもの」というやり方ではあちこちから矛盾が噴出して空中分解するだろう。と云うような玄倉川さんの理解には深く同意する。 で、なんか似たような構図を、ぼくなんかは日常的に見て
なんだか見慣れないところからのアクセスがあるなぁ、とか思っていたら、こんなところからリンクが貼られていた。なんと云うか、ご健勝でなにより、と云った感じなのだけれど、さすがはYahoo!で某氏が自作自演しながらこのブログを「晒して」いる2ちゃんねるよりはよほどアクセスを生んでいる。 と云うわけで、以下は途中までぼくへの直接の批判に対する対抗言説。なので、ほとんど配慮のない文章になります。そう云うものがお嫌いな方は「続きを読」まないことをお薦めしておきます。 ニセ科学を論じたよそのブログを品定めすることが多く、大学人と同じくニセ科学の検証はそっちのけ。ニセ科学批判批判のお作法を咎めることに熱心なようです。 どうしてこのひとは自分に「だけ」、実地のニセ科学の検証をしなくてもいい特権を無条件に認めてるんだろう。自分だって検証はそっちのけなのに。すばらしく的確なブーメランが味わい深い。 と云うか、自
最近トンデモ本を入手することが多くなった。別に自分で購入しているわけじゃなくて、ブログを見た友人知人が「chikiさん、こういう本好きでしょ」といって次から次へとくれるのだ。おかげで「スピリチュアル」とか「ケルト」とか「ヘキサグラム」とか「占星術」とか「波動」とか「ハッピー」とか、そんなタイトルの本が本棚を埋めつつあって、なんかこう、「本棚の復元」ボタンがあれば1年前に戻していただきたいというような、そんな気分。 今回読んだ『水は語る (講談社+α文庫)』も、そんな経緯でいただいたもの。一時期、ウェブ上で江本勝『水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ』などの「ニセ科学」批判が盛り上がっていたため、ご存知の方も多いと思う。『水は語る (講談社+α文庫)』はその解説本にあたるようなもので、著者の主張に関しては「水は答えを知っているwiki」とかで既に散々批判されているので今更いじ
相変わらず色んなところで話題になっている「水からの伝言」ですが、「水伝の主張は検証(反証)できる(はず)」という主張を(水伝への肯定的/否定的な立場に関係なく)最近いくつか見かけたので書いておくことにしました。 その前に、オリジナルの水伝の実験の不備に関しては、 水伝FAQ:音声の振動が結晶に影響を与えているのではありませんか? 反証実験の必要性については 水伝FAQ:反証実験もしないで「事実ではない」と否定することができるのですか?それは科学的な態度とは言えないのではありませんか? をご参照ください。 というわけで、ここから先の内容は、「江本何某のやり方は問題があるけど、きちんと科学的な手順を踏めば水伝の主張って確かめられるんじゃね?」というようなことを(漠然と)思っている方に特に読んでほしいです。 僕の主張は、言語学の知見からすると「「言葉の意味」が水に何らかの影響を与えると考えるのは

このページの最後から二番目の会に出かけてきた。 いや、皆さん熱心だったし、それなりに研究・努力されているのは間違いないと感じられたわけですが、最初の講師の、九州大学大学院医師・芳賀彰子さま、言葉の力とか言い出すから子供への声のかけ方とかそーゆー話をなさるのかと思いきや、ラップで包んだご飯に声をかけてカビの生え方を見るという、どこかで見たような実験の話が。orz いや、ほんの一部なんですよ。本当に。話はそこの数分だけだったんだけれども、教育関係者とか親の人とか来ているだろうに、"実験"のスライドとかが出て先生の話にウケてる人はいても、俺みたいに頭を抱えている人がいる気はしない。orz …そのパートのせいで、その日の話が全部ブチコワシに思えたのは、きっと俺の心が狭いからだと思うし、その場はもちろん質疑応答その他の時間にすらツッコミを入れられなかったのは、俺が門外漢だったことを割り引いてもなお、
図説 金枝篇 作者: サージェームズジョージフレーザー,メアリーダグラス,サビーヌマコーマック,内田昭一郎出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 1994/10/31メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 87回この商品を含むブログ (55件) を見る優。 呪術の理論と、その実施例たる(ヨーロッパを中心とした)実際の慣習、祭りや儀式についてまとめられた本。 この本自体が抜粋であるにもかかわらず圧倒的な物量で攻めてくるよ! この本は一見、未開人に大して傲慢に見える。 さらっと読み出すと未開人はこんな野蛮な習慣を持っていて、キリスト教Tueeee!みたいな受け取り方になりかねないんですが、時代背景を考えなきゃいけない。 この本は1890年に最初のバージョンが出て、10年後に書き直され、そこからさらに5年掛けて書き直されてそのたびに量が増えているしろもの。それを短くまとめた本が後世に出て、さら

読んでわかる人をきわめて限定するエントリーで恐縮なのですが。(MIXIから来られた方はスルーよろしく。) 以前「水からの伝言」にまつわるブロガー同士の対立について書いたのだが、発端となったいざこざが沈静したと思ったら実は形を変えてまだまだ続いていて。(形を変えて、というのは、前述の対立の一方の当事者であったBさんが退場のあと今度はAさんとAさんの言動を支持するCさんに対しての複数の人々の批判とそれに対する反論の応酬に、である。)で私もそれについて発語したからには当事者であると自覚して色々な人々と言葉を交わして来たのだった。 私とて「イヤな奴」と思われることは避けたいので言葉を選びつつ文章を綴っていたのだが、ある方から下記のような批判をいただいた。 ↓ここから引用 ----------------------------------------------------------------
もういわゆる「左のほうの水伝騒動」には距離を置こうと思っていた。ぼくがなにか云う意義はもうないなぁ、みたいに感じたので。 ただ、そんなところでたんぽぽさんの議論が再燃した(16)と云うエントリを読んだ。さすがにちょっと、とか思ったので言及する。 言及先はNarrさんのところで、でNarrさんのところではぼくも愚痴めいたことを書いたりしていたので(エントリを消す、とおっしゃっていた気軽さに甘えていたわけだ)、当然その辺りでのぼくの言動にも関わりのある内容になっている。 ところで、ここに集まっていらっしゃるような、 「にせ科学批判」を継続しているかたたちは、適切な科学知識の普及という、 社会への啓蒙を意識して、ウェブで発言している感じです。かたたち、とお書きだけど、これはぼく個人を指しているのだろうと思うがどうか(それともたんぽぽさんがご自分に好意的だと認識されている玄倉川さんのことも示してい
承前*1 あまり暇というか余裕はないのだが、「このクズ野郎の「妄想」によれば、「水伝」批判派は全員、創価学会=公明党の工作員なのらしい」*2という文があったので、思わず反応してしまう。 実は、公明党の松あきらという参議院議員が「水伝」を信じているという情報がある*3。2001年3月の参議院文教科学委員会の議事録を孫引きしてみると、 ○松あきら君 あとは私が少し述べさせていただいて、もう自分の時間があと三分ぐらいなんですけれども、きょうは大臣と質疑ができなくて非常に残念でございます。私は、昨年秋にも質問をさせていただいたことの一つは、来年は文部科学省になりますから、次の大臣は文部科学大臣でございますと。つきましては、今、教育、非常に大事です。心の教育、問われております。 もちろん、精神面、その一環としまして私は「水は語る」という本をお出しして皆様に、三分一という湧水ですばらしいきれいなわき水
とあるブログで、というか別に隠すこともないのではっきりさせるが、NewsOLさんという方のブログでこんな質問をされた。 世の中を騒がすニュースとOLの妄想 : 【想像力を働かせるということ】について考える 言葉の使い方の難しさ、コミュニケーションの難しさについて、 私のブログのコメントのやり取りを通じて、 共に考え・その考察を互いに深めてきたと私は思っていたのですが、 玄倉川さん、あなたにとってはそうではなかったのでしょうか…? 私はこう答えた。 無意味な質問ですね。 「そうだ」と答えても「そうではない」と答えても私にとっては同じです。 NewsOLさんの好きなようにお考えください。 「不親切な奴だな、ちゃんとまじめに答えてあげればいいのに」とお思いになる方もいるだろう。 なぜ私が無意味だと切り捨てたのか書いてみる。 書いてはみるが、これを無意味な質問と思わない人が世の中にたくさんいるのだ


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日々の疑問や悩み‥“心のばらんす”がいちばん!素朴な疑問は“なんでなの~っ?”って大空に向かって叫んだら気分は爽快~♪ このコメントは管理人のみ閲覧できます 2008.01.07 00:29 | # [ 編集 ] こんにちは、トラックバックを送ったものです。 引用されている「そういう人って、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んで、「銀河に鉄道が走るわけないでしょ、何を非科学的なことを言うの」なんて言うのかもね」というSOBAさんの発言は、たんぽぽさんの批判とは、まったく関係のないことだと思います。 「銀河鉄道」が童話であることぐらいはだれでも知っているでしょう。 しかし、「水伝」は実験結果と称する写真まで出しています。どうして、これが同列に論じられるのでしょう。はなはだ理解に苦しみます。 そもそも、問題の発端はぶいっちゃんが不用意に「水伝」の話を持ち出したことにあります。たんぽぽさんが批判し
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以下のエントリに関して。 予言成就 - 思索の海はてなのコメント欄の総字数制限を超えてしまったらしく、いくつかの新しいコメントが反映されていません。事情の簡単な説明を書いておこうと思ったら、それすらもはじかれてしまいました。この仕様の詳細については以下のエントリを参照ください。ちなみにここではこれが三回目かな。 メモ:はてなダイアリーのコメント欄の文字数制限について - 思索の海 というわけで、このエントリのコメント欄をやりとりの続きとしてお使いください。反映されなかったコメントは僕の手元には残っているので、そのままコピーしておきます(そのせいでサイドバーの表示では二重投稿っぽくなってしまってます)。以前の議論をご覧になっていない方々も、発言された方々もやりとりの流れを追うのが大変だと思いますが、こればかりは仕様ということでご了承ください。 もちろん、ここから先やりとりを継続するかどうか
newsolさん、非常識なことして、申し訳ありませんでした。 全記述、こちらに移しました。 newsol 様 私のコメントにわざわざ新しいエントリまで作っていただきまして、大変恐縮に思います。また、真摯なご回答、感謝の気持ちでいっぱいです。 この話にコメントを返すとなると、どうしても長くなってしまいます。 もし、ご迷惑でしたら、おっしゃってください。以後、中止いたしますので。 さて、「地雷」については、説明不足でした。 私の意味したところは: 「ぶいっちゃん氏が「自説補強のために水伝を引用したこと」です。 「水伝」という唾棄すべきインチキ科学的言説を無批判に引用(これについて、newsol様はご同意いただけたのでしょうか?)してしまったことが、疑似科学批判者たちの批判精神に働きかけてしまった、とういことを、「地雷を踏んだ」と表現しました。 「水伝」に関しては、小学校の道徳の時間で教材に使う
こことかこことかこことかで少し触れた、年始の政治系ブログの「水からの伝言」騒動が、じつはどうやら埋み火のごとく静かに燃え続けていたようで。(聞こえが悪いけれど)騒動の口火を切ったたんぽぽさんがいきなり部落解放同盟のメンバーにされてしまったらしくて、その件について極左対解同?と云うエントリをあげていらっしゃる(その(2)もあり)。 まぁなんと云うか非常にとほほと云うか陰謀論と云うか、要するにそんなことになったのはたんぽぽさんが言及した先が「政治系ブログの大物」だったから、と云うだけの話で。ここまでくだらないと脱力系の面白みが生じる(推測するしかないのだけれど、これぐらいまで来ると当のたんぽぽさんも立腹されるというよりは面白がっておられるのではないだろうか)。 端的に云うと、たんぽぽさんの行った批判は、ぼくがここでやっているような批判と質的にはなにも変わりはない(ぼくの言及先がたまたまこれまで

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