沖縄知事選がおこなわれ、玉城デニー氏が当選しました。 私は選挙戦の序盤と終盤に沖縄入りし、候補者の演説を見たり、地元の人たちの話を聞いたりして過ごしました。そのなかで、どうしても気になったことが一つあったのです。 それは告示日に琉球新報に載った『立候補予定3氏の横顔 私の公約』(8月25日)というページでした。 おさらいすると、知事選の立候補者は次の3名。 『玉城(たまき)デニー』氏(62) 無所属現職で「オール沖縄」勢力が支援 =共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦= 『佐喜真淳(さきまあつし)』氏(58) 無所属新人で政権与党が支援する前宜野湾市長 =自民、公明推薦= 『下地幹郎(しもじみきお)』氏(61)無所属新人で前衆院議員 候補者3人の「共通点」とは? 3名は地元紙の質問にいろいろ答えていた。「好きなテレビ番組」という項目もあった。玉城デニー氏と下地幹郎氏はNHKの朝

トランスセクシュアル業界(というと語弊があるな、TSコミュニティとでも言っておこうか)の方言として、「パス」(パッシング)と「リード」という言葉がある。これは米国のトランスコミュニティで長年使われてきた言葉で、日本でもほとんど同じ意味で使われているようなのだけれど、最近その用法が一般的なこれらの言葉本来の意味からかなり倒錯していると思うようになった。 その前に、コミュニティについて詳しくない人のために、一般的にコミュニティ内でこれらの言葉がどのように使われているのか紹介しておく必要があるかもしれない。以下に、日本語による用語集として容易に見つかったものから「パス」と「リード」がどのように紹介されているか挙げて行く。(その他の用語が分からなければ、たくさん用語集を紹介しているので納得がいくまでリンクをたどって調べてください。) 資料(1)米澤泉美さん「とらんすてくにかるたーむひとこと解説集」

列車やバスのドア周りには「開くドアにご注意」などといった注意喚起のステッカーが貼られていますが、関西を中心に、かつては「指詰め注意」といった文言が多く使われていました。このような文言を使ったステッカー、いまや風前の灯火です。 やはり分かりづらかった? 「ひらくドアにご注意」などと書かれたステッカーが、電車のドアに貼られていることがありますが、かつては関西を中心に、ある独特な文言のステッカーが使われていました。 京都バスが使用している「指づめにご注意」のドアステッカー(画像:京都バス)。 それは、「指詰め注意」というもの。『大辞泉』(小学館)によると、「詰める」は、モノを隙間なく入れる、短くするといった意味のほか、「挟み込む」の意味があるとのこと。たとえば兵庫県西宮市が発行する「父子手帳」では、赤ちゃんの「引き戸の指詰めに注意」といった表現が使われているなど、関西では日常のなかで「指詰め」と

電車内や飲食店で赤ちゃんが泣いている時、「大丈夫だよ、気にしないで」と伝えたい――。そんな思いから生まれた「泣いてもいいよ!」のステッカーに、14県の方言バージョンが登場した。11月19日の「いい育児の日」に合わせて配布を始めた。 赤ちゃんのイラストの横に「泣いてもいいよ!」と声かけする吹き出しが描かれたステッカーを配布する「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」は、ネットメディアを運営する「エキサイト」(東京)が2016年に始めた。スマートフォンの裏側やパソコンなどに貼って、親たちに赤ちゃんを見守っているよというメッセージを伝える。 このプロジェクトに今年5月、岩手、長野、三重など14県の知事でつくる「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が賛同。17年に「泣いてもええんやに!」のご当地ステッカーをつくった三重県に続き、各地の方言でステッカーをつくることになった。できあがったのが「泣いでもかまぁ

仏パリのシャンゼリゼ通りでフランス国旗を振る人々。サッカーW杯ロシア大会で優勝したフランス代表チームの凱旋パレードにて(2018年7月16日撮影、資料写真)。(c)Eric FEFERBERG / POOL / AFP 【10月19日 AFP】方言に基づく差別を違法とする法案が、フランス国民議会(下院)に近く提出されそうだ。著名な政治家がジャーナリストの南部訛りをばかにした態度を取ったことを受け、与党「共和国前進(REM)」の下院議員が18日、法案提出の考えを表明した。 「私たちの話しているフランス語には、少しも訛りがないというのか」と、レティシア・アビア(Laetitia Avia)議員は、ツイッター(Twitter)に投稿した。 「標準アクセントで話さなかったら、屈辱を味わわされなければならないのか? 私たちの方言は、私たちのアイデンティティーだ。だから、私は『グロットフォビア(glo

沖縄出身の歌手・安室奈美恵さんのラストライブが開かれる3時間前の15日午後、ライブ会場から約9キロの沖縄県西原町のホールは500席が埋まり、立ち見が出ていた。 沖縄の昔ながらの言葉「しまくとぅば(島言葉)」に親しんでもらおうと、県文化協会が年に一度開く大会。地区予選を通過した7~78歳の20人が出場し、共通語の字幕もついた会場は笑いと指笛、拍手に包まれた。 昨秋から公民館で習い始めた南城市の仲村美里さん(23)は、伝統衣装の「琉装」で壇上へ。「沖縄(うちなー)ぬ歴史・文化 語てぃちなじいちゅる 人材んかいないぶさん」。沖縄の歴史や文化を語り継いでいく、と語った。 9月18日は「しまくとぅばの日」。島言葉を話せる人が少なくなった危機感から2006年、県条例で定められた。県は共通語と同じか、それ以上に使える人の割合を来年に40%とする目標も掲げる。ただ、16年度調査でも、島言葉が「よくわかる」

1962年末、大道小学校6年で生徒会長だった翁長雄志さんは、クラスメートの前でこう宣言した。「中学生になったら那覇市長を目指します」。中学校に入った後の目標を語る場で、政治家になるという将来の夢を打ち上げた。 父の助静さん、兄の助裕さんも政治家で、立法院や県議選、那覇市長選挙などに出馬した政治家一家。幼い頃から政治の話題が身近にあった。だが、小学生時代、保守系の政治家だった父が出馬した選挙で、労働組合に所属する教員のおばが革新系の相手候補を応援するシュプレヒコールを上げているのを目撃した。父の相手候補の当選を受け、担任が職員室で万歳三唱をしていたところにも遭遇した。 大道小、真和志中で翁長さんと同級生だった比嘉康夫さん(67)は小学生時代の翁長さんの「宣言」を鮮明に覚えている。担任の万歳三唱について「よほど悔しかったのだろう」と、保革の対立で何度も複雑な思いを味わった翁長さんの心情に思いを

平昌(ピョンチャン)五輪カーリング女子で銅メダルを獲得したLS北見の選手たちが使って話題になった「そだねー」。全国的に広まった一方で、北海道内でも「北海道弁だとは思わない」という人がいる。どうしてなのか。 「『そだねー』は、このあたりでは普段使っている言葉。こんなに広まるとは思っていなかった」。LS北見の拠点で、18日に始まったパシフィック・アジア代表決定戦の開催地でもある北海道北見市常呂町にある飲食店「レストハウスところ」の従業員はそう語る。 幅広い世代で流行した理由について、日大の田中ゆかり教授(日本語学)は「第一に、方言に価値を見いだし、愛(め)でる『方言萌(も)え』の時代になったから。第二に、『そだねー』が共感の言葉で、ツイッターなどSNSとのなじみがよく、一気に拡散したから」と分析する。 田中教授によると、今は誰でも標準語を使えるようになり、逆に方言が肯定的に捉えられるようになっ

弘前大学と東北電力は19日、津軽弁を人工知能(AI)で認識し、文書化することに成功したと発表した。 今後は、医療の現場などでも活用できるようにするため、両者は研究の契約を延長し、文書化した津軽弁を標準語に変換するための研究を重ねていく方針だ。 研究は昨年8月、同大付属病院や東北電のコールセンターで、患者や顧客の相談内容を記録する際、青森県外出身者が対応しても間違いなく記録できるようにするために始まった。 研究では、東北電のコールセンターの音声データを標準語で文書化した後、鰺ヶ沢町民に改めて津軽弁で話してもらったり、AIに言語を学ばせたりして、津軽弁特有の会話を正しく文書化できるかどうか検証した。その結果、何も学ばせなかったAIの認識率が75・9%だったのに対し、学習後は93・9%まで向上したという。 学習前は、「お世話『さ』なってます」は「お世話なってます」としか聞き取れなかったり、「引っ

日本全国全ての都道府県だけでなく、海外からも人材を採用し世界中で約6000人の客室乗務員(CA)が日夜働く日本航空(JAL)グループ。機内の接客では標準語を使うことが基本で、CAの出身地がわかるような「お国言葉」を聞くことはない。大阪府出身でJALの顔として広報を担当する上松可奈子さんは、いかにして関西弁と「機内モード」言葉を使い分けているのか、話を聞いた。【米田堅持】 上松さんは2009年に入社。2015年から広報部に所属し、社内報の作成や広報イベントの合間にフライトをする「飛ばないCA」だが、その前はCAとして国内外を飛び回っていた。新人当時は、慌てた時や長い説明が必要な時にしばしば関西弁になってしまう「失敗」もあったという。

このごろ「なるほどですね」と相づちを打つ人がいますが、何かしっくりこない感じがします。 「なるほどですね」は、特に最近になって頻繁に使われているようです。ただし違和感を覚える人も多く、少なくとも現時点では、放送ではあまり使わないほうがよいでしょう。 まず、「なるほど」という相づちは、「自分は今まで知らなかったが、あなたの言っていることには納得できる」といった気持ちを表すときに使われます。ただし、国語辞典の中には「目上の人には用いない」と明記してあるものもあります(例えば『新明解国語辞典(第六版)』三省堂)。目上の人が発言した内容に対して、そもそもこのような「評価」を下すこと自体が失礼であるという考えがあるからです。 一方で、この「なるほど」は同年輩どうし(いわゆる「タメグチ」の間柄)の会話ではよく用いられています。これを目上の人にも使えるように作り変えたものが、「なるほどですね」です。この
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