(CNN) 1986年、打ち上げ直後に爆発した米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「チャレンジャー」の断片が、フロリダ州東部沖の海底で見つかった。NASAと米歴史番組専門チャンネル「ヒストリーチャンネル」が10日に発表した。 断片の大きさは約6メートル。ヒストリーチャンネルで今月から放送予定のシリーズ番組のため、北大西洋で第2次世界大戦中に消息を絶った航空機を捜索していたチームが発見した。 チャレンジャーは86年1月28日、打ち上げの73秒後に空中分解し、搭乗していた7人全員が死亡した。この中には、民間人として初めて宇宙飛行を経験するはずだった教員1人が含まれており、テレビで打ち上げの様子を見守っていた視聴者や全米の子どもたちに大きな衝撃を与えた。 NASAは今回見つかった断片について、チャレンジャーの事故で亡くなった宇宙飛行士や遺族に配慮しながら今後の扱いを検討すると表明した。 断

ニューファンドランド島の入植地近くに再現されたバイキング時代の建造物/Glenn Nagel Photography/Shutterstock (CNN) かつて北欧を起点に各地を征服したバイキングは帆船に乗って大西洋を渡り、今からちょうど1000年前の1021年には北米のカナダに入植していたとする新たな研究結果がこのほど発表された。米州地域にやってきた最初期の欧州人について、具体的な年代が示された形だ。 研究ではバイキングが残した木片を分析した。場所はこれまで年代が特定されていなかったカナダ東部沖合にあるニューファンドランド島の入植地。大西洋を渡って米州にたどり着いた人間の記録としては、これまで知られる中で最も古いものになる。 年代特定の決め手になったのは、道具によって切り出した木片と1000年以上前に発生した太陽風だ。 「ランス・オ・メドー」の名で知られるこの入植地にたどり着いたバイキ

韓国・全羅南道高興郡にある羅老宇宙センターから打ち上げられた初の純国産ロケット「ヌリ号」(2021年10月21日撮影)。(c)YONHAP / AFP 【10月21日 AFP】(更新)韓国は21日、重さ1.5トンの模擬人工衛星を搭載した初の純国産宇宙ロケット「KSLV-II」、通称「ヌリ号(Nuri)」を打ち上げた。だが、文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は、模擬衛星の軌道投入には失敗したと発表した。韓国は宇宙先進国の仲間入りを目指しており、成功すれば世界で7例目だった。文氏によると、打ち上げと3段階の切り離しには成功し、衛星を搭載する先端部の切り離しもうまく行ったが、「模擬衛星の軌道投入は未成功のままに終わった」という。 高興(Goheung)の打ち上げ場から炎を上げながら上昇したヌリ号は、数分以内に当初の目標高度600キロに達した。 ヌリ号は3段式で、10年をかけ

スペインのトレホンデアルドスで、AFPの取材を受けるスイスの宇宙物理学者、ミシェル・マイヨール氏(2019年10月9日撮影)。(c)JAVIER SORIANO / AFP 【10月10日 AFP】人類が地球を離れ、太陽系外の惑星に移住する未来は来ないだろう──系外惑星発見の功績で2019年のノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)の受賞が決まったスイス人科学者、ミシェル・マイヨール(Michel Mayor)氏(77)が9日、AFPのインタビューに語った。遠すぎるからだという。 マイヨール氏は8日、系外惑星の検出技術を改良した研究業績をたたえられ、同僚のディディエ・ケロー(Didier Queloz)氏と共にノーベル物理学賞の受賞者に選ばれた。 学会出席中のスペイン・マドリード郊外でインタビューに応じたマイヨール氏は、人類の惑星間移住の可能性を問われると、「系外惑

インド南部アンドラプラデシュ州スリハリコタで、月面着陸・探査機「チャンドラヤーン2号」を載せたロケット「GSLV Mk-III」の打ち上げカウントダウンの時計(中央奥)が止まり、頭に手をやるジャーナリスト(右、2019年7月15日撮影)。(c)ARUN SANKAR / AFP 【7月15日 AFP】(更新、写真追加)インドは15日、月面着陸・探査機「チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)」の打ち上げを予定時刻の約56分前に「技術的障害」を理由に中止した。 南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州のサティシュ・ダワン宇宙センター(Satish Dhawan Space Centre)でのカウントダウンは、打ち上げ予定時刻15日午前2時51分(日本時間同6時21分)の56分24秒前に止められた。 インド宇宙研究機関(ISRO)はツイッター(Twitter)で、「打

グリーンランド氷床に覆われたハイアワサ衝突クレーター。米航空宇宙局提供(2018年11月14日取得)。(c)AFP PHOTO /NASA / John SONNTAG 【11月15日 AFP】デンマーク自然史博物館(Natural History Museum of Denmark)などの研究チームは14日、グリーンランドの氷河の下に直径約31キロのクレーターが見つかったと発表した。巨大な鉄隕石(いんせき)の衝突によって1万2000年前までに形成されたとみられ、地球の環境に影響を与えた可能性もあるという。論文は米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に掲載された。 クレーターは高度なレーダーを用いて、グリーンランドのハイアワサ氷河(Hiawatha Glacie)の下にあるのが発見された。隕石の衝突によるクレーターがグリーンランドで発見されたのは初めてで、氷

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