米国内での児童婚の禁止を求める人々。米マサチューセッツ州ボストンで(2021年9月22日撮影、資料写真)。(c)Joseph Prezioso / AFP 【7月3日 AFP】アフリカ西部シエラレオネのジュリウス・マーダ・ビオ(Julius Maada Bio)大統領は2日、児童婚を禁止する法律を公布した。国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)によれば、同国では18歳未満で結婚させられた少女は80万人に上り、うち40万人は15歳未満で結婚させられている。 同法により、18歳未満の少女との結婚は犯罪化され、違反者には15年以下の禁錮または2000ドル(約32万円)以上の罰金が科される。 同法はさらに、男性が未成年の少女と同居するのを禁じ、18歳未満で結婚または妊娠させられた少女への補償制度を設けている。 首都フリータウンではフェミニスト団体と、同国を含む西アフリカ諸国のファーストレディーらに

Published 2024/07/03 17:30 (JST) Updated 2024/07/03 17:31 (JST) 旧優生保護法下で不妊手術を強いたのは憲法違反だとして、障害のある人らが国に損害賠償を求めた5訴訟の判決を受け、「勝訴」などと書かれた紙を掲げる弁護団と原告ら=3日午後、最高裁前 旧優生保護法下で不妊手術を強いたのは憲法違反だとして、障害のある人らが国に損害賠償を求めた5訴訟の判決で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、旧法は違憲とし、国の賠償責任を認める初の統一判断を示した。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」については「著しく正義・公平に反する」として適用しなかった。裁判官15人全員一致の意見で、最高裁による法令の違憲判断は13例目。 「不良な子孫の出生を防止する」との目的で1948年に制定された同法により、理不尽な手術を強いられた被

Published 2024/04/15 19:21 (JST) Updated 2024/04/16 10:54 (JST)大阪大の遠藤誠之教授(産婦人科)らのチームは15日、腰や尻付近の皮膚などが正常に閉じずに、脊髄がむき出しになる指定難病「脊髄髄膜瘤」の胎児に対し、妊娠中の母親の子宮を切開し、患部の皮膚などを縫合する手術に成功したと発表した。この病気での胎児手術成功は日本初という。 2021年4月から大阪大病院と国立成育医療研究センター(東京)で計6件実施。既に生まれた赤ちゃんは、出生後に手術した場合と比べ、いずれも症状に改善が見られた。 脊髄髄膜瘤はむき出しの脊髄に損傷が生じるため運動や排せつ機能に障害が現れる。妊娠中に神経障害が進行することで知られ、海外では既に胎児手術が普及している。

埼玉大(さいたま市桜区)は、昨年12月から学内の大学トイレ24カ所に無料で生理用品の設置を始めた。学生の有志団体が発案したプロジェクトで、男性トイレも含まれる。団体側は「予測できない生理で困る人を減らし、生理のタブーも覆したい」としている。 有志団体はジェンダー平等の社会作りなどに取り組む「Spring Up(スプリングアップ)」。メンバーの間で「急に生理が来たとき、生理用品を持ち合わせていなくて困った」「生理のない人に体調変化を理解してもらえずつらい思いをした」などの声があり、昨年6月にプロジェクトを立ち上げた。学内アンケートでも好意的な結果が得られ、大学のダイバーシティ(多様性)推進センターと協力...

インドの首都ニューデリーで、妊娠女性への超音波検査に反対する人々(2003年5月29日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / RAVI RAVEENDRAN 【4月27日 AFP】インドで、女の子を出産したと母親に信じさせるため、偽医者の男2人が新生児の男性器を切断して死なせるという出来事があり、警察が男らの行方を追っていることが分かった。当局が27日、明らかにした。 同国東部ジャルカンド(Jharkhand)州チャトラ(Chatra)地区の医療当局幹部によると、同地区で違法に運営されていた診療所で、男らは妊娠8か月の女性に偽の超音波検査を行い、女の子が生まれると言い、出産するために緊急手術が必要だと伝えたという。 しかし24日、新生児が男の子だと判明すると、2人は新生児の性器を切断して肢体の不自由な女の子に見せかけた。 検視の結果、新生児は間もなく失血死していたことが分かっている

Published 2024/01/21 21:01 (JST) Updated 2024/01/22 11:14 (JST) 技能実習生として来日したベトナム人女性9人が、母国で採用の仲介を担う「送り出し機関」から避妊処置を勧められ、このうち5人が避妊リングを装着するなどの処置をしたことが21日、共同通信が支援団体を通じて実施したアンケートで分かった。送り出し機関から「妊娠したら帰国しなければいけない」との指導を受けた上で処置を勧められるケースが多く、「勧められた通りにしなければ日本に行けないと思った」として処置に応じた人もいた。妊娠・出産を理由とする不当な取り扱いは男女雇用機会均等法で禁じられ、外国人労働者も出産育児一時金や産前産後休暇、育児休業の取得が可能だ。しかし実習生に対し、子を産み育てるかどうかを自分で決める「リプロダクティブ権」が軽視されている実態が浮き彫りとなった。 出入

Published 2024/02/03 16:08 (JST) Updated 2024/02/03 16:21 (JST) 大学や大学院を2025年に卒業する見込みの学生のうち、5人に1人に相当する19.2%が「子どもはほしくない」と考えていることが、就職情報サイトを運営するマイナビ(東京)の調査で3日、分かった。24年卒の前回調査の13.1%から大幅に増加した。回答者は学生生活で物価高の影響を大きく受けた世代で、調査担当者は「経済面への不安が人生観に影響を与えている可能性がある」とした。 ほしくないと回答したのは女子が23.5%と、男子の12.1%を大きく上回った。育児休業の取得が仕事に影響する不安や、家庭での育児の分担の男女差などが要因とみられる。複数回答で男女に理由を尋ねたところ「うまく育てられる自信がない」(57.4%)が最多だった。次いで「自分の時間がなくなる」(51.5%)

ミツカンに対し1億円の賠償を求めていた 東京地裁709号法廷はその日、傍聴希望者で満席となっていた。8月10日13時30分すぎ。予定より15分ほど遅れて、海外でも注目されていた訴訟の判決言い渡しはわずか数分だった。「原告の請求はすべて棄却する」。傍聴席からはどよめきが流れた。 勝訴した被告は、「味ぽん」などで知られる老舗食品メーカーの「ミツカン」(ホールディングスなど2社)。原告は、ミツカン創業家の娘婿として迎えられ、役員ポストまで約束されていながら、長男が誕生するや妻子と引き離され、その後、妻とは離婚、ミツカンからは解雇された中埜なかの大輔氏(42)だ。 この日の判決は、大輔氏が「違法で不当な配転命令だ」と主張して1億円の損害賠償を求めた訴訟だった。 判決文を精査した大輔氏および代理人弁護団は「あまりにも杜撰な審理、お粗末な事実認定」として、東京高裁に控訴している。まずは訴訟に至るまでの

Published2023/11/07 12:25 (JST) Updated2023/11/07 20:36 (JST) 同性パートナーがいる女性や、シングルでの子育てを希望する未婚女性が海外の精子バンクなどを利用し提供精子で妊娠した後、医療機関で妊婦健診や出産受け入れを拒否される事案が複数起きているとして、性的少数者の当事者団体である一般社団法人「こどまっぷ」(東京)などが7日、国の対応を求める要望書をこども家庭庁に提出した。提供精子利用を巡る法整備がない中、医療機関が受け入れに慎重になっている可能性がある。 要望書は「すべての女性が、婚姻の有無や妊娠方法にかかわらず、適切な産科医療を受けられるよう体制を整備してほしい」と訴えている。 要望書によると(1)同性パートナーがいる女性が、海外の精子バンク利用による妊娠を理由に医療機関の倫理委員会の審査対象となり「同様の妊娠・分娩管理の経

Published2023/10/28 13:04 (JST) Updated2023/10/28 13:21 (JST) 【ワシントン共同】野生のチンパンジーも人間と同様に閉経し、その後も相当の期間生き続けることが分かったと、米カリフォルニア大などのチームが27日付の米科学誌サイエンスに発表した。アフリカのウガンダで21年間観察した成果。閉経はシャチなど海の哺乳類の一部にあり、霊長類では飼育下という特殊な環境でチンパンジーにも見られるが、基本的には人間だけとされていた。 閉経は生殖の機会を巡って自分の娘と競合することが避けられ、孫の世話に力を振り向けることで孫が生き残る確率が高まるため、進化の過程で獲得されてきたとする「おばあちゃん仮説」が有名だ。しかしチンパンジーのおばあちゃんは子育て中の娘と一緒に暮らしたり孫を世話したりはしないといい、閉経の意味合いについて再検討を迫る結果となっ

Trans women can breastfeed too – but they’re often met with stunned disbelief and abuse when they share their breastfeeding stories. (Getty) Yes, trans women can breastfeed – and research shows that trans women breastfeeding is perfectly healthy and safe for bothmother and baby. Most people assume that only cisgender women can breastfeed, but a combination of medical research and anecdotal eviden

北海道にある知的障害者向けグループホームで入居者が不妊手術・処置を受けていたことが昨年、明らかになった。日本では知的障害者が結婚や出産を希望しても、周囲から反対や制限を受けることがまだよくある。では、海外ではどうなのだろうか? 米国では、障害者の子育て支援に特化した団体が40年以上前からあるという。日本では、そんな団体は聞いたことがない。どんな活動をしているのだろうか。当事者のカップルや親子はどうやって暮らしているのか。現地を訪ねてみた。(共同通信=市川亨) ▽知的障害の親を支援する手引を20年以上前に作成 米国西海岸サンフランシスコ近くにあるバークリー市。1960年代に障害者の自立生活運動が始まった町だ。 その運動の流れをくみ、1982年に誕生したのが「スルー・ザ・ルッキンググラス」(TLG)という団体。障害がある親を支援するNPOで、国際的にも知られる。障害のある子どもがいる代表のメー


北欧のスウェーデンといえば、高福祉で知られる国だ。人権意識も高い。例えば日本では、知的障害のある人が子どもを持とうとしても、親や周囲から止められることが珍しくないが、スウェーデンでは赤ちゃんロボットを使って育児を疑似体験してもらった上で、自己決定を促すという。知的障害者の子育て支援に関する公的な専門機関もある。では、知的障害者もどんどん子どもを産んでいるのかというと、それはちょっと違うようだ。現地の専門家に話を聞くと、驚くことばかりだった。(共同通信=市川亨) ▽育児の大変さを知ってもらう本物の赤ちゃんのように泣き声を出し、おむつ交換や授乳などの行動を無線通信で記録する。スウェーデンで「ベビーシミュレーター」と呼ばれる米国製の赤ちゃんロボットだ。 泣くタイミングや利用者が取るべき行動を事前に設定。数日間使ってもらい、適切に世話ができたかどうかコンピューターが評価する。育児を前もって練習で

トランスジェンダーの人たちが戸籍上の性別を変更する際、生殖機能を失わせる手術を必要とする「性同一性障害特例法」の規定が憲法違反かが争われている家事審判で、最高裁大法廷は27日、申立人側の意見を聞く弁…

【6月3日 AFP】女子テニス、四大大会(グランドスラム)通算4勝を誇る大坂なおみ(Naomi Osaka)が2日、「小さなお姫様がもうすぐ誕生する」とインスタグラム(Instagram)に投稿し、米ラッパーのコーデー(Cordae)さんとの間に生まれてくる赤ちゃんの性別が女の子であることを明らかにした。 1月に妊娠を発表していた25歳の大坂は、お腹が膨らんだ姿で、ピンクやラベンダーの風船や花に囲まれた自身の写真を投稿。別の写真では、2019年から交際しているコーデーさんが、身をかがめてお腹にキスをしている姿も見られた。 大坂は今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament2023)の欠場を発表した数日後、胎児のエコー写真を投稿してファンに妊娠を公表。その際には「2023年は私にとっていろいろ勉強する年となります。来年明けから皆さんに会えることを期

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