インド・ウッタラカンド州チャモリ地区タポバンで氷河崩壊によるものとみられる川の氾濫で被害を受けたダム(2021年2月8日撮影)。(c)Sajjad HUSSAIN / AFP 【2月24日 AFP】インド北部ヒマラヤ山脈(Himalayas)で7日、氷河崩壊が大洪水を引き起こしたが、これは起こるべくして起きた災害であり、気候変動やずさんなインフラ開発で様変わりした地域で再発する可能性があると専門家らは警告している。 アジアには世界有数の河川がある。インドのガンジス(Ganges)川やインダス(Indus)川、中国の長江(揚子江、Yangtze River)、さらに中国から東南アジアを流れるメコン(Mekong)川。それぞれの長さは数千キロに及び、膨大な数の農民や漁民の生活を支え、数十億人に飲用水を供給している。だがこれらの大河は近年、かつてないほど切迫した状況にある。 川の水源となる氷河が

東京メトロの広告や人気テレビシリーズ『孤独のグルメ』にも登場するシャン民族料理の有名店「ノングインレイ(NONG INLAY)」(東京・高田馬場)。 だが、現在72歳のオーナー、ハンウォンチャイ・スティップさんが日本で暮らすことになった理由までよく知る人は多くないかもしれない――。それは、冷戦下に大国間の代理戦争の現場ともなった「ラオス内戦」だった。 ベトナム戦争の影に隠れてあまり知られていないが、ラオスは「史上最も空爆された国」とも言われ、当時の米軍によって2億6000万発もの爆弾が投下されたという。ラオス内戦はベトナム戦争と同じ1975年に終結し、左派のパテート・ラオが勝利、アメリカが支援した王政側の敗北に終わった。 そんなラオス内戦にスティップさんはどう関わっていたか。実は、米軍やCIAの通訳として従事していたのだ。それは彼にとって「内戦の終結(敗北)」が自らの「命の危機」であったこ

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