【10月20日 AFP】ポーランドの警察は19日、首都ワルシャワのショッピングセンターでマネキンのふりをして閉店までやり過ごし宝石を盗んだとして、22歳の男を逮捕したと明らかにした。 警察によると、男は衣料品店に入ると、警備員の目と防犯カメラを誤魔化すため、ショーウインドー前で新品の服を着て、マネキンのように動かず立っていた。 閉店後に静かに動き出し、ショッピングセンター内の店舗に陳列されていた宝石を盗んだという。男はその後、逮捕された。 警察はAFPに対し「こんなことは初めてだ」と語った。 男は窃盗罪と強盗罪で起訴され、禁錮10年を求刑されている。(c)AFP

ベラルーシ・ポーランドの国境に集まった移民(2021年11月17日撮影、資料写真)。(c)Leonid SHCHEGLOV /BELTA / AFP 【12月3日 AFP】米国、カナダ、欧州連合(EU)と英国は2日、政治的理由で移民危機をあおったとして、ベラルーシの当局者や企業に追加制裁を科し、強権的なアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権への圧力を強めた。 制裁の対象には、治安・司法関係者、著名ジャーナリスト、ルカシェンコ大統領の次男、防衛関連企業、大手肥料輸出会社が含まれる。さらに、政府と協力して中東からの移民数千人をポーランドやリトアニアの国境地帯に呼び寄せ、移民・人道危機を引き起こしたとされる国営航空会社ベラビア(Belavia)や旅行会社、ホテルも対象になった。 EUと各国は共同声明でルカシェンコ政権に対し、「EUとの境界を越える非正規移動

ベラルーシ・フロドナ地域にある物流センターで過ごす移民ら(2021年11月18日撮影)。(c)Leonid SHCHEGLOV /BELTA / AFP 【11月19日 AFP】ベラルーシがポーランドとの国境に中東などからの移民を送り込んでいるとされる問題で、ベラルーシの国境警備隊は18日、国境地帯にあった移民の野営地を撤去し、滞在していた約2000人を近隣の受け入れ施設に移したと明らかにした。 国境警備隊は、野営地にいた移民全員が「自らの意思で物流センターに移った」と、メッセージアプリのテレグラム(Telegram)で発表。無人となった野営地跡の写真を公開した。 16日夜の時点で、1000人以上が国境付近にある物流センターの大型の施設に移動した。 ベラルーシ政府によると、その時点では依然、約800人が氷点下の冷え込みにもかかわらず野営していた。 しかし国境警備隊によれば、天候が悪化した

【11月10日 AFP】泥に残ったひづめの跡、かじられた樹皮。東欧ルーマニア・カルパチア(Carpathian)山脈の新しい「住民」は人目を避けているが、あちこちに痕跡を残している。 数世紀前にこの地域から消えたバイソンを再び繁殖させるプロジェクトが始まって7年。今、その成果が表れている。 巨大で毛深いバイソンは、狩猟や生息地の破壊により、欧州のほぼ全域から消えていた。しかし、ルーマニアにおけるバイソンの再導入で、欧州の生態系の要が復活した。 柔らかい秋の日差しの下、樹齢数百年の木々が茂る森の片隅で、若い森林監視員のマテイ・ミクレスク(Matei Miculescu)氏がバイソンの群れを見張っている。角の形や毛の色で個体を見分けるという。 群れはなかなか見つからないときもある。豊かな植生に誘われ、縄張りを拡大しようとして森の奥まで入り込んでいるからだ。 ミクレスク氏によると、バイソンは人間

ポーランド東部の森林地帯で、活動家により保護されたシリア人一家(2021年10月22日撮影)。(c)Wojtek RADWANSKI / AFP 【10月30日 AFP】ポーランド議会は29日、同国東部の対ベラルーシ国境に壁を建設する法案を可決した。中東などからの移民流入が前代未聞の規模に拡大している状況への対処が目的。 壁は、ポーランドが加盟する欧州連合(EU)の東側境界ともなっている国境に100キロ以上にわたり設置される計画で、推定費用は3億5300万ユーロ(約465億円)。アンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領は、近日中の法案署名を約束した。 国境地域では8月以降、主に中東・アフリカ地域出身の移民・難民が大量に押し寄せ、ベラルーシからポーランドへの越境を試みている。EUは、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権が国内で進

仏西部ブルターニュ地方のプロゼベで、暴風雨「オーロール」により破壊された家(2021年10月21日撮影)。(c)Fred TANNEAU / AFP 【10月22日 AFP】(更新)欧州諸国は20日から21日にかけ暴風雨に見舞われ、ポーランドで4人が死亡したほか、ドイツ、フランス、オランダなどでも大きな被害が出ている。 「オーロール(Aurore)」と名付けられた暴風雨は20日夜、フランス上空を西から東に向け通過。最大風速は約48メートルに達し、2番目に高い警戒レベルであるオレンジ警報が多くの地域に発出された。 フランスでは停電が25万世帯で発生し、約4000人の技術者が復旧作業に動員された。21日夜の時点でも4万世帯で停電が続いている。西部ブルターニュ(Brittany)地方では、鉄砲水により複数の家屋が倒壊。国内の鉄道各線では倒木が線路をふさぐなどの被害が数百件報告されている。 暴風雨

ポーランド・ワルシャワの王宮前広場で、欧州連合(EU)法は国内法に優先しない場合があるとの憲法裁判所の判断を受けてEU支持を訴える人々(2021年10月10日撮影)。(c)Wojtek Radwanski / AFP 【10月11日 AFP】ポーランド各地で10日、欧州連合(EU)への残留を支持する大規模なデモが行われた。欧州連合法は国内法に優先しない場合があるとの憲法裁判所の判断を受けて、前欧州理事会(European Council)常任議長(EU大統領)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)氏が呼び掛けたもの。 現在ポーランドの中道野党「市民プラットフォーム(Civic Platform)」の党首を務めるトゥスク氏は、先週の憲法裁判所の判断は「ポレグジット(Polexit、ポーランドのEU離脱)」につながる恐れがあると警告している。 トゥスク氏によると、デモは首都ワルシャワを

ベルギーの首都ブリュッセルにあるポーランド大使館前に掲げられた、ポーランド国旗(手前)と欧州旗(2021年10月8日撮影)。(c)Kenzo Tribouillard / AFP 【10月9日 AFP】ポーランドの憲法裁判所は7日、欧州連合(EU)法は国内法に優先しない場合があるとの判断を示した。専門家は、同国のEU離脱「ポレグジット(Polexit)」(英国のEU離脱「ブレグジット」のもじり)につながる可能性がある司法判断だと指摘。国内外から反発の声が相次いだことを受け、ポーランド政府は8日、EU残留の意向を明言した。 EU司法裁判所は今年3月、ポーランドの右派政権が実施した司法改革について、EU法に違反すると判断。同国のマテウシュ・モラウィエツキ(Mateusz Morawiecki)首相はこれを受け、国内の憲法裁に対し、EU法の優位性について判断を求めていた。 ポーランド憲法裁は、E

ベラルーシ国境沿いに位置するポーランド北東部ビャウィストク近くの村で、地面に座るアフガニスタン出身とみられる移民(2021年8月20日撮影)。(c)Wojtek RADWANSKI / AFP 【9月30日 AFP】ポーランド当局は、ベラルーシとの国境沿いに集まった移民に越境を思いとどまらせるため、この一帯に存在する外国の携帯電話番号に宛てて「帰れ」と警告するテキストメッセージを一斉送信した。英語版のメッセージには「ポーランド国境は封鎖されている。ベラルーシ当局は、あなたにうそを教えた。(ベラルーシの首都)ミンスクに帰れ!」と書かれていた。ポーランド内務・行政省は、28日だけで約3万1000件のメッセージを送ったことを明らかにした。 メッセージに添えられたリンク先のウェブサイトには、不法入国すれば「投獄される恐れがある」との警告文が、英語、フランス語、アラビア語、ロシア語、ポーランド語で

ドイツ・イツェホーの裁判所で、ナチス・ドイツのシュトゥットホーフ強制収容所の秘書だったイルムガルド・フルヒナー被告が座る予定だった席(2021年9月30日撮影)。(c)Markus Schreiber / POOL / AFP 【10月1日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中、ナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所で、秘書として1万人以上の殺害をほう助した罪に問われた96歳の女性被告が9月30日、ドイツの裁判所での公判開始直前に逃走を図ったものの、数時間後に発見された。 イルムガルド・フルヒナー(Irmgard Furchner)被告は、ナチス占領下のポーランドのシュトゥットホーフ(Stutthof)強制収容所で、1万人以上の殺害をほう助したとして起訴された。ナチス時代の犯罪で女性が起訴されるのはまれ。 イツェホー(Itzehoe)の裁判所によると、フルヒナー被告は30日

◆菅野賢治(かんの・けんじ)さん (共和国・5720円) ユダヤ難民を救った史実 第二次大戦中に外交官の杉原千畝がリトアニアで出した日本通過ビザ、いわゆる「命のビザ」は多くのユダヤ難民をホロコーストから救ったと言われてきたが、「当時の難民が恐れたのはナチス・ドイツの脅威ではなく、ソ連による共産化だった」ことを一次資料を基に検証した。タイトルを含め「読者の抵抗に遭うことも十分覚悟した」という長編学術ドキュメントだ。 1939年9月に祖国ポーランドがドイツとソ連に分割・占領され、中立国リトアニアに逃れたユダヤ難民は翌40年夏、ビザを求めて日本領事館に詰めかけた。東京理科大教授でフランスのユダヤ世界を研究してきた著者は、「アメリカ・ユダヤ合同分配委員会」(JDC、本部ニューヨーク)の現地代表として難民支援にあたった米国人ベッケルマンが残した電文やリトアニア古文書館の記録などを詳細に分析。ユダヤ難

ポーランド・ワルシャワ中心部での人工妊娠中絶のほぼ全面的な禁止に抗議するデモで、教会入り口から引きずり下ろされるデモ参加者(2020年10月25日撮影)。(c)JANEK SKARZYNSKI / AFP 【10月29日 AFP】ポーランドで28日、憲法裁判所が人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する判断を下したことに対する大規模な抗議デモが7日連続で行われ、大勢の女性が職場を放棄し、街頭に繰り出した。 新型コロナウイルス対策で集会に厳しい制限が課されているにもかかわらず、大規模デモはリベラル派の多い都市部でも、かねて保守派が多い小さな町でも行われた。 抗議デモは教会でも行われ、外壁にはデモのスローガン「#Women'sHell(女性の地獄)」などがスプレーで書かれた。カトリック信者の多いポーランドで、教会内でデモが行われるのは異例。 現地メディアの報道によると、28日のデモには、若い男女を中心

ポーランドで12日、大統領選の決選投票が行われた。選挙管理委員会は13日、現職の保守派アンジェイ・ドゥダ大統領が51.2%の得票率で勝利したと発表した。 決選投票は、与党「法と正義(PiS)」を含む保守連立を率いるドゥダ氏と、ワルシャワ市長で社会的リベラルのラファル・チャスコフスキ氏の一騎打ちだった。

ポーランド週刊誌「ガゼタ・ポルスカ」の最新号と、付録の反性的少数者ステッカー(2019年7月24日撮影)。(c)Janek SKARZYNSKI / AFP 【7月26日 AFP】LGBT+(性的少数者)コミュニティーを象徴するレインボーカラーの上に大きくバツ印をつけたステッカーを付録につけた雑誌の最新号について、ポーランドの裁判所は25日、販売の一時差し止めを命じた。 24日に発売されたニュース週刊誌「ガゼタ・ポルスカ(Gazeta Polska)」最新号の付録ステッカーには、「LGBT禁止区域」との文言も書かれている。ステッカーをめぐっては、野党や性的少数者の権利擁護団体だけでなく、駐ポーランド米大使からも非難の声が上がった。 国民の大半が信心深いカトリック教徒で、10月に総選挙を控えるポーランドでは、性的少数者の権利をめぐり激しい議論が巻き起こっている。右派与党「法と正義(PiS)

欧州議会選挙の投票を前にしたポーランド首都ワルシャワで、同国の欧州連合(EU)加盟15周年を祝う野党支持者(2019年5月18日撮影、資料写真)。(c)Janek SKARZYNSKI / AFP 【7月6日 AFP】ポーランド下院は4日深夜、26歳未満の労働者の大部分を対象に所得税を免除する法案の採決を行い、圧倒的多数で可決した。同国は現在、高い賃金を求めて他の欧州連合(EU)加盟国に流出する若者の引き止めを図っている。 法案は保守系与党「法と正義(Law andJustice)」が提出したもので、年収が8万5500ズロチ(約244万円)に満たない26歳未満の労働者を対象に、個人所得税を免除する。現在、同年収層の所得税率は18%。基準額は同国の平均額面年収である約6万ズロチ(約171万円)を上回っており、法案の支持者は今回の措置の恩恵は約200万人の労働者に及ぶとしている。 法案は上院

ポーランド首都ワルシャワで、パベウ・アダモビッチ氏の死を悼み、暴力に抗議する市民(2019年1月14日撮影)。(c)SKARZYNSKI / AFP 【1月15日 AFP】ポーランド北部グダニスク(Gdansk)で13日、チャリティーイベントに参加していた際に男に刃物で心臓を刺され、重傷を負ったパベウ・アダモビッチ(Pawel Adamowicz)市長(53)が翌14日、死去した。中道派の同市長を追悼する集会が国内各地で行われ、数千人が参加した。 医師らの丸1日にわたる救命努力もむなしく、アダモビッチ市長は病院で亡くなった。リベラル派で、右派与党「法と正義(PiS)」への対立姿勢で知られ、バルト海(Baltic Sea)沿いのグダニスクで20年にわたり市長を務めたアダモビッチ氏に対する襲撃で、国内に衝撃が走った。 ポーランド通信(PAP)によると、グダニスクと首都ワルシャワの両市でそれぞ

チェコの首都プラハのロシア大使館前で、1968年のソ連による「プラハの春」弾圧に抗議する市民ら(2018年8月20日撮影)。(c)Michal CIZEK / AFP 【8月21日 AFP】チェコとスロバキアは21日、社会主義体制下にあったチェコスロバキアで巻き起こった民主化運動「プラハの春(Prague Spring)」が、ソ連の軍事介入で制圧されてから50年を迎える。チェコの首都プラハでは弾圧の犠牲者を追悼する式典が企画されている一方、これを機に当時と現在の政治状況の類似性を指摘する動きもある。 「プラハの春」は1968年の春、共産党の一党独裁だったチェコスロバキアで新たに第1書記に就任したアレクサンデル・ドプチェク(Alexander Dubcek)が、「人間の顔をした社会主義」を目指して進めた民主的改革運動。 しかし、同年8月20日から21日にかけて、ソ連を主体にブルガリア、東ドイ

ポーランド南部オシフィエンチムにあるナチス・ドイツのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡の正門(2015年1月25日撮影)。(c)AFP PHOTO / JOEL SAGET 【2月1日 AFP】ポーランド議会は1日、ナチス・ドイツ(Nazi)によるホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)が行われた強制収容所を「ポーランドの死の収容所」と表現したり、いわゆる「第三帝国(Third Reich)」の犯罪にポーランドが加担したと非難したりした人物に、罰金または最大3年の禁錮刑を科す法律を可決した。イスラエルは強く反発している。 ポーランドの対外イメージを守ることが新法の狙い。愛国主義的な政治理念を掲げる右派の与党「法と正義(PiS)」が過半数を占める上院は1日、賛成57、反対23、棄権2の賛成多数で法案を可決した。同じく与党が多数派の下院では先月26日に可決済みで、アンジェイ・ド

ポーランドで先天性欠損症の男性(手前)への手の移植術を行った後のブロツワフ医科大学病院の外科医チーム(2016年12月22日撮影)。(c)AFP/WROCLAW UNIVERSITY 【12月23日 AFP】ポーランドの外科医師らは22日、先天性欠損症により生まれつき片側の手がなかった男性(32)に、死亡したドナーの手を移植する手術に成功したことを明らかにした。医師らは先天性欠損症の患者への移植術としては、世界初の成功例だと述べている。 同国ブロツワフ医科大学病院(Wroclaw Medical University Hospital)の外科医チームの執刀医は「先天性欠損症の成人への世界初の上肢移植例」だと述べた。同医師によると、これまで同様の手術例は、インドネシアとカナダで生まれたばかりの結合双生児に行われたものだけだった。また上肢切断術を受けた後の患者への手の移植手術は行われたことがあ

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く