【6月8日 AFP】ベルギーの連続殺人犯マルク・デュトルー(Marc Dutroux)受刑者(65)が、幼い少女たちを監禁していた南部シャルルロワ(Charleroi)の建物の解体が7日、始まった。跡地には犠牲者のための記念庭園が造られる。 デュトルー受刑者は1995〜96年に6人の少女と若い女性を誘拐、監禁、性的暴行した罪で、2004年に終身刑を宣告された。ベルギー最悪の小児性愛犯罪の現場となった同受刑者の自宅は「恐怖の館」として知られている。 デュトルー受刑者は96年8月、14歳の少女が行方不明になったことを受けて逮捕され、自宅の地下室からはこの少女と12歳の少女が救出された。同受刑者の別宅で遺体となり見つかった8歳の少女2人も、同じ邸宅で監禁されていたことが判明。この2人は1年以上前の95年6月に誘拐され、餓死していた。 警察は一連の手がかりを見逃していた上、デュトルー受刑者はこの事

【7月20日 AFP】ベルギー東部の産業地帯の渓谷から水が引き始めると、燃料油と川の泥の悪臭に混じってココアの匂いが漂ってきた。 ベルギーはかつてない規模の洪水に見舞われ、多くの企業が一時的に休業を余儀なくされた。同国を代表する高級チョコレートブランド「ガレー(Galler)」の工場もその一つだ。 工場は、リエージュ(Liege)市郊外のショーフォンテーヌ(Chaudfontaine)コミューン(自治体)にあるボースシェブルモン(Vaux-sous-Chevremont)を流れるベドル(Vesdre)川のほとりにある。この工場で生産されるチョコレートは、遠く日本のファンにも届けられている。 世界のチョコレートの中心地を自任するベルギーで、ガレーは「ゴディバ(GODIVA)」や「レオニダス(Leonidas)」とともに、王室御用達の認定を受けている。 だが、ドイツ国境に近いかつての炭鉱地域の

7月16日、欧州西部を襲った記録的な豪雨で河川の氾濫により洪水が発生し、ドイツ西部などで約1300人の安否が確認されていない。水位の上昇が続き、一部地域で通信が途絶える中、死者数はすでに100人を超えている。写真は同日、ドイツのエルフトシュタットで(2021年 ロイター//Rhein-Erft-Kreis) [シュルト/エルフトシュタット(ドイツ) 16日 ロイター] - 欧州西部を襲った記録的な豪雨で河川の氾濫により洪水が発生し、16日時点でドイツ西部などで約1300人の安否が確認されていない。水位の上昇が続き、一部地域で通信が途絶える中、ドイツとベルギー両国の死者は120人を超えた。ドイツのラインラント・プファルツ州とノルトライン・ウェストファーレン州に加え、ベルギーとオランダで、河川の氾濫で住宅が押し流されるなど大規模な被害が発生。これまでにドイツだけでも103人の死亡が確認された
雨が最も強まった14日(水)、寒冷渦はイタリア北部をゆっくりと東に移動しました。中心付近は上空5500m付近で-18℃とこの時期としては非常に強い寒気です。今週、日本各地にゲリラ豪雨をもたらした寒冷渦は上空5500mで-9℃前後でしたので、かなり強い寒気であることがわかります。 寒冷渦の周囲を回るような形で湿った空気が流れ込み、特にドイツ西部で雨量が多くなりました。デュッセルドルフから東に60kmほど離れたリューデンシャイトの観測点では14日(水)だけで143mmの雨を観測しました。7月1か月の平年の雨量が97mmですので、1日だけでその1.5倍の大量の雨が降ったことになります。 広範囲で短い時間に大量の雨が降ったことで川が急激に増水し、大きな洪水被害につながったと見られます。 なお、寒冷渦はすでに弱まりながら南に離れており、強い雨のエリアも南に移ってきました。ドイツやベルギー周辺でさらに

ベルギー連邦警察が公開したユルゲン・コニングス容疑者の写真(撮影日不明、2021年5月19日提供)。(c)AFP PHOTO / BELGIAN FEDERAL POLICE 【6月21日 AFP】ベルギーで20日、武器を盗み、著名な新型コロナウイルス専門家への脅迫文を残して行方をくらましていた極右思想の軍人が、5週間にわたる大規模な捜索の末に遺体で見つかった。当局が明らかにした。 検察は、銃による自殺とみており、死因の特定のため20日と21日に検視を行うとしている。 遺体で見つかったのはユルゲン・コニングス(Jurgen Conings)容疑者(46)。オランダ国境近くで乗り捨てられていた容疑者の車からロケットランチャー4基が見つかり、先月から警察官や兵士数百人が容疑者を捜索していた。 コニングス容疑者は、指導教官として勤務していた基地から武器を盗んだ疑いが持たれていた。同容疑者は、コソ

ベルギーのヘントで、集団レイプされた後に自殺した14歳の少女を追悼する行事に参加する人々(2021年6月2日撮影)。(c)JAMES ARTHUR GEKIERE / BELGA MAG / Belga via AFP 【6月3日 AFP】ベルギーで、5人に集団レイプされ、その動画をソーシャルメディアで拡散された14歳少女が自殺した。警察は「少女の死の直前に起きた出来事」に関与した疑いで10代の男2人と少年3人を逮捕した。現地メディアが2日、報じた。 現地メディアが少女の父親の話として報じたところによると、少女は5月14日、北部ヘント(Ghent)の墓地で集団レイプされ、その4日後に自ら命を絶った。 少女が男友達に会うために墓地を訪れたところ、他の4人が現れた。5人がかりで襲われ、写真と動画を撮影された。 少女の父親は日刊紙ヘットニウスブラット(Het Nieuwsblad)に対し、インタ

ベルギー連邦警察が公開した、武装して行方をくらました極右思想を持つベルギー軍人、ユルゲン・コニングス容疑者の写真(撮影日不明、2021年5月19日提供)。(c)AFP PHOTO / BELGIAN FEDERAL POLICE 【5月20日 AFP】ベルギーで、極右思想に傾倒し武装した軍人が著名な新型コロナウイルス専門家らへの脅迫文を残して行方をくらまし、警察や軍が大規模な捜索を行っている。この軍人は、対戦車ロケットランチャーを使用できる立場にあった。 連邦検察庁は19日夜、ユルゲン・コニングス(Jurgen Conings)容疑者が潜伏しているとみられるベルギー北東部の国立公園に、約250人の警官と兵士を展開したと発表した。公園付近で18日夜に容疑者が乗り捨てた車が発見され、車内から「対戦車ロケットランチャー4基と弾薬」が見つかったという。 コニングス容疑者は、ツイッター(Twitte

ベルギーのアントワープで、大気汚染を測定する人形「クレア」をのせたベビーカーを押すボランティアら(2021年1月25日撮影)。(c)Kenzo TRIBOUILLARD / AFP 【2月26日 AFP】ベルギーのアントワープ(Antwerp)で友人と午後のハイキングに出掛けたフィーラ・ボナールス(Veerle Bonaers)さんは、ベビーカーを押す手を止めて地図を確認した。どうやら道を間違えたらしい。 ベビーカーに乗っている赤ちゃんはおとなしい。人形だからだ。名前は「CleanAir for Everyone(きれいな空気をみんなに)」の頭文字をつなげたクレア(Claire)だ。三つのセンサーがクレアにつながれていて、工場や自動車から放出される粒子状物質を測定する。 クレアを連れた2人は、アントワープ大学(University of Antwerp)のキャンパスから、ベルギーの悪名高

ドイツ・ハンブルクで押収されたコカイン16トンが入った缶。ハンブルク税関当局提供(2021年2月24日提供)。(c)AFP PHOTO /Hamburg Customs Investigation Office 【2月25日 AFP】ドイツ税関は24日、コカイン23.2トンを押収したと発表した。末端価格で数十億ユーロに上り、欧州史上最大の押収量だとしている。 オランダ警察は同日朝、ロッテルダム(Rotterdam)で荷受けをしようとした貿易会社経営者(28)を逮捕した。 これに先立ちドイツ当局は12日、オランダに拠点を置く企業からの内部情報に基づき捜査したところ、パラグアイからハンブルク(Hamburg)港に到着したコンテナにコカイン16トンが隠されていたのを発見した。ドイツ税関によると、合同捜査によりベルギー・アントワープ(Antwerp)の港でさらに7.2トンのコカインが発見された。

ジレット(Gillette)のCM ジレットのカミソリの新しいCMが先週から大きな話題だ。CMといっても商品の宣伝をするわけではない。制作側の意図は明白、#MeTooやTIME'S UP運動を背景に「男らしさって?」と、一石を投じるミニムービーである。 最近は大統領やその支持者のせいで、過剰な男性優位のイメージ、マッチョ社会の側面が押し出されているアメリカ。そんな中で、ジレットさん、そうきましたか!と感心した。今日は「男らしさ」「マチズモ」について考えてみたいと思う。 ビデオは短いのでぜひご覧ください。“We Believe: The Best Men Can Be | Gillette (Short Film)” “Boys will be boys”? Isn’tit time we stopped excusing bad behavior? Re-think and take a

米バージニア州リバティ大学の卒業式で国歌を歌う卒業生ら(2017年5月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/Brendan Smialowski 【6月1日 AFP】ベルギーの有名大学が医学部の女子学生らに対して、卒業式には「胸元の開いた」服で出席するよう要請していたことが分かった。学生から性差別だとして猛反発を受け、5月31日に謝罪に追い込まれた。 問題が発覚したのは首都ブリュッセル(Brussels)にある名門ブリュッセル自由大学(Brussels Free University)。女子学生らに先週電子メールを送り、必須ではないとしながらも「美的観点から、若い女性はドレスまたはスカート、胸元が開いた服の着用が望ましい」と要請していた。写真写りが良くなるとの配慮からだったとみられる。 同じメールで男子学生らにはスーツの着用を推奨していた。 その後、数百人の学生から要請は性差別だと訴える苦

ベルギーの首都ブリュッセルで、足場が組まれた内務省の建物(2013年11月25日撮影、資料写真)。BELGA提供。(c)BELGA/OLIVIER VIN 【12月13日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)にある内務省の庁舎内で、女性職員がわいせつなポーズを取って写真を撮影していたとして停職処分となっていたことがわかった。政府および複数のメディアが12日、明らかにした。 報道によると、就業時間外に副業としてわいせつ行為を披露する人たちのためのウェブサイトで、同僚らがこの女性を発見したことから、事態が明るみになった。現地紙ヘット・ラーツテ・ニウス(Het Laatste Nieuws)およびラ・デルニエール・ウール(La Derniere Heure)の報道によると、さらに女性はわいせつな画像を、内務省が管轄するエリアにある会議室やエレベーターでも撮影しており、それをソー

11月29日、ベルギーとオランダが無人の領地の交換に合意し、ベルギーの面積が縮小、オランダの面積が拡大した。写真は28日代表撮影。国境修正協定に調印する両国代表(2016年 ロイター/Didier Lebrun) [ブリュッセル 29日 ロイター] - ベルギーとオランダが無人の領地の交換に合意し、ベルギーの面積が縮小、オランダの面積が拡大した。交換は、マース川の改良工事による河川変更に伴うもので、ベルギーが16ヘクタールの土地を提供し、3ヘクタールを受け取る。 1830年にベルギーがオランダから独立した際、国境はマース川に沿って設定された。だが1961年に航行環境改善のため河川をまっすぐに変更したことから、双方の領地が対岸に飛び地として残り、船でしか渡れない状態となった。
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