AqoursのシングルCD『HAPPY PARTY TRAIN』に収録されているオーディオドラマで、黒澤ダイヤは「黒澤家の宝」を発見する。 それはなぜ「家の宝」になったのか。 今回は、その「宝」が宝たりえた背景を考えてみます。 Aqours 3rdSingle「HAPPY PARTY TRAIN」Full 当然ながら、オーディオドラマの結末に触れますので、『HAPPY PARTY TRAIN』を聴いたことがないよ、という人はまずはCD屋に走ってください。本作を含め、子安秀明の脚本による『ラブライブ!』シリーズのオーディオドラマは、スラップスティックコメディとしてのはちゃめちゃさの度合いがしばしば狂気じみているとして軽んじられがちですが、わたしは今回取り上げるエピソードのように『ラブライブ!』シリーズの数多ある物語のなかでも傑出したものがあると思っているし、オーディオドラマ群はそのむちゃく
■5/23 23:20追記 思ったよりも色んな人に読んでもらっていて嬉しい。基本的には言い訳で書いたように「おっさんオタクの思い込み」で書いたものなのだが、ちょっとだけ追記させて欲しい。 いくつかのコメントで「覇権じゃなくて単なるソシャゲの流行り」「増田のハマったものリスト」とあったが、一応客観的指標としてコミケのサークル数は参考にしている。興味があればこのリストとコミケのジャンル規模推移を比較してみてほしい。 唐突にホロライブが入ったのはその時期「vtuber」ジャンルが急増していたからだし、ソシャゲが多いのは単に話題提供が定期的にあって流行りが持続しやすい(=同人ネタになりやすい)からである。 その意味で「同人人気指標」というツッコミは仰る通りだが、さりとて他にもっともらしい覇権の指標も思いつかない(かつては円盤の売上が重要な指標であったが、今は完全に形骸化している)。 逆に「この時期

同書を読んだので内容を自分なりにまとめてみる。 まずアメリカにおいて、未成年の性別違和感の診断について、いいかげんな診断が行われ、それに沿った手術も行われる、という問題自体はあるのだろう。一方で、本書のそうした危険についての紹介の妥当さは、控えめに言って懸念が残る。 未成年で、自分がトランスジェンダーではないかと悩む人の内、勘違いであるものも当然、あるだろう。一方で、勘違いでない人もいるだろう。どうやって見分けるのだろうか。 この本によると、トランスジェンダーの人は、自分の性別違和を子供の頃から明確にわかっており、本当にそうかと悩むこともなく、誰とも相談する必要もなかったという(INTRODUCTION CONTAGION)。 逆に言うと、悩んでるトランスジェンダーの人はトランスではないという主張なわけで、こういう理解を広めるのは本当に危険である。 この本のほとんどは、トランスジェンダーで

『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』(原題: Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters)をめぐって、英語圏では保守派からのLGBT批判のなかでアニメも批判されている、というトピックが話題になった。 一部のアメリカの親御さんがですね、「自分の子どもが日本のマンガやアニメのせいでLGBTだと自身のことを思い込むようになってしまった」とかいって、街の書店や学校図書館にある「LGBTっぽい」作品を排除しろという運動を大々的に展開中で、そういう話の背景事情の分かる本と言われてたんですよ。 — 荻野幸太郎 / OGINO, Kotaro (@ogi_fuji_npo)2023年12月7日 『あの子もトランスジェンダーになった』のなかのアニメに関する言及については、すでに以下

声優・鈴木愛奈さんと花井美春さんが実姉妹であることを公表! アニメ『異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~』で双子役で共演! 原作が110万部突破(漫画・電子含む)の人気作「異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~」が2024年(予定)にアニメ化されることが北海道千歳市の千歳水族館で発表された。 神様のミスによって命を落とし転生した主人公茅野巧が異世界で出会ったのは双子の子供アレンとエレナ。身寄りのない2人を「異世界子育て」することになったタクミのゆるりとしたスローライフが本作の見どころの1つとなっている。本日のイベントではアレン役・エレナ役を千歳市出身の人気声優鈴木愛奈・花井美春が務めることに加え、2人が千歳市出身の実姉妹であることが公開された。他のキャスト、放送時期などについては順次公開となる。 なお、1月10日(水)発売の声優グランプリ2月号にて、故郷に錦を飾ったマ

「スクールアイドル」(という架空の存在)にフォーカスしたコンテンツ『ラブライブ!』については、今までにもこのブログで言及したことがあります。

Zホールディングスとグループ企業のヤフー、GYAOは1月16日、動画配信サービス「GYAO!」と関連サービスを3月31日に終了すると発表した。配信コンテンツのうち、いくつかはネット上で視聴する手段がなくなる。GYAO!で見逃し配信を行っている冬アニメ(1~3月期放送)では、最終話が配信できない作品も出てきそうだ。16日時点で「吸血鬼すぐ死ぬ2」「ブルーロック」「魔王学院の不適合者 II」など13作品で可能性があるという。ヤフーは代替サービスとして民放公式見逃し配信「TVer」を挙げている。 代替視聴手段のないコンテンツもある。GYAO!オリジナル番組の「木梨の貝。」「木村さ~~ん!」などはサービスと同時に終了。テレビ東京の深夜番組「そこ曲がったら、櫻坂?」のようにGYAO!が独占配信している番組もネット上で視聴する手段はなくなる。 ヤフーは「IPホルダーさん(権利者)側で継続する手段を講

※色々な作品の致命的なネタバレを続々するので適時気をつけてください。百合オタクになってから10年強と経ちますが正直なところ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に恋愛百合を期待していいものかどうか、未だにわかりません。 だって今までずっとそれは期待してはいけないものだったから。 だって、 いくら事後の雰囲気出していようが、 『NOIR』8話 いくら殺し愛をしようが、 『喰霊-零-』12話 いくら世界を敵に回してでも愛する人一筋になろうが、 『魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』 いくら殺されてもいいとまっすぐ愛の告白をしようが、 『響け!ユーフォニアム』11話 いくら独占欲にまみれて押し倒そうが、 『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』11話 それでもその関係を恋愛とは呼んでくれたことはなかったから。思春期一過性と切り捨てられてきたから。恋愛かと思えばふたりは別れるかふたりが世界に


数多くのゲームやアニメに楽曲を提供している35歳の作曲家が、東京目黒区で10代の女性に対し、わいせつなことばをかけて無理やり手を引っ張ったとして、強制わいせつ未遂の疑いで警視庁に逮捕されました。調べに対し「女性を見つけ、好みのタイプだと思って、電車に乗ってついてきた」などと供述しているということです。 逮捕されたのは、作曲家の田中秀和容疑者(35)です。 警視庁によりますと、ことし8月、東京目黒区の駅近くの駐輪場で、帰宅途中の10代の女性に対し、わいせつなことばをかけて無理やり手を引っ張ったとして、強制わいせつ未遂の疑いが持たれています。 女性は駐輪場の暗がりのスペースに連れ込まれましたが、抵抗してその場から逃げ、近くの交番に被害を訴えたということです。 けがなどはありませんでした。 警視庁が捜査した結果、駅の防犯カメラに、容疑者が女性のあとをつけるような様子がうつっていたということで

朝日新聞出版のウェブメディア「AERA dot.」が、東京都墨田区の女子高生死体遺棄容疑で逮捕された夫婦の趣味を強調する見出しの記事を配信したことを受け、NPO法人バーチャルライツ(千葉県印西市)は1日、「個人の趣味趣向に対する差別を扇動する」として「緊急声明」を公表した。 朝日新聞出版はJ-CASTニュースの取材に対し、「読者に誤解を与えかねない」という指摘を受け、見出しを変更したと答えた。 「抗議メール」送付のVTuberも AERA dot.は9月1日、「『バ美肉』アニメ好きの20代新婚夫婦が女子高生を『殺害』した仰天の動機」と題した記事を公開。東京都墨田区の女子高生が殺害された事件で、逮捕された群馬県の夫婦について取り上げた内容だ。記事では夫婦がアニメ好きで、美少女のアバターに自身を"受肉"させる「バ美肉」を趣味にしていることなどが触れられている。 これを受け、VR(仮想現実)文化

Netflixオリジナルアニメ『ドラゴン王子』の、2019年11月22日から配信開始したシーズン3に、同性同士の結婚が描かれるんだそうです。これはもともとLGBT+の表象が多い作品で、シーズン2にはレズビアンの家族が描かれたりもしているとのこと。 詳細は以下。 elclosetlgbt.com 『ドラゴン王子』は、共同クリエイターのアーロン・イハス(Aaron Ehasz)とジャスティン・リッチモンド(Justin Richmond)の手によるファンタジーアニメです。シーズン1は2018年9月14日に、そしてシーズン2は2019年2月15日に公開されています。Netflixの公式サイトから、以下に作品全体のあらすじと、シーズン3のあらすじを引用しておきます。 人間の王子2人と、その命をねらうエルフ。おどろくべき事実を知ったかれらが手を組んだとき、そう大な物語が始まる。争う世界に平和をもたら

2020.06.28 12:00 ドラマ、映画、漫画……トランスジェンダーの語りの政治/映画『トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』 これまで欧米で作られてきた映画、ドラマシリーズなどで描かれてきた、トランス表象の「開示」にともなう暴力や排除の発露といった危険を、Netflixドキュメンタリー映画『トランスジェンダーとハリウッド:過去、現在、そして』は暴いていく。それはまさに、現在「Black Trans Lives Matter」として、アメリカの黒人トランスジェンダーの、特にトランス女性たちが、身体の状態の「開示」を巡って時に死に至るほどの暴力に晒されやすい、そうした現実に対して叫ばれる、命・尊厳の回復と呼応するだろう。トランスをめぐるさまざまな問題について、何者であるか「開示」せずに、Twitterやブログで鋭い分析やトランス女性個人としての地に足のついた声を披露する

柩の中の女の子 姫宮アンシーは、かつて柩の中の女の子でした。 『少女革命ウテナ』はざっくりまとめるなら、王子さまの呪いにかけられた女の子(=ウテナ)と、お姫さま/魔女の呪いにかけられた女の子(=アンシー)が、その苦しみから解放されようとする物語です。舞台となる“鳳学園”と、その学園の理事長代理兼アンシーの兄である鳳暁生は、彼女たちを呪縛する社会そのものを象徴し、あらゆる女性嫌悪を内面化した彼女たちの心情は、たびたび禍々しい"柩"によって表現されました。 (この説明はものすごくざっくりで、わたしは誤解をたいへん恐れているので、できればほかの記事も読んでほしいな) アンシーは、“民衆”の求めるお姫さま像/魔女像を体現するため、元来の"姫宮アンシーらしさ"を柩の中に閉じ込め、“薔薇の花嫁”すなわち「心のない人形」に成り果てる。それは、“婚約者”のいうことに素直に従い異を唱えない、モテる女のさしす
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