コンゴ民主共和国のカフジビエガ国立公園。伐採の形跡が確認できる(2019年9月30日撮影)。(c)ALEXIS HUGUET / AFP 【5月6日 AFP】温室効果ガスの排出量相殺(カーボンオフセット)や森林破壊フリー認証など、森林保全をめぐる市場主導型の解決策はほとんど効果を発揮していないと指摘する科学的報告書が6日、公開された。 120か国の科学者約1万5000人で構成される国際森林研究機関連合(IUFRO)が、長年にわたる学術的・実地調査からまとめた報告書は、6日から開催される国連(UN)のハイレベル・フォーラムで発表される。 この世界的研究は、森林破壊を食い止める上で、貿易や金融主導の取り組みは「限定的な」進展しかもたらさず、場合によっては経済格差を悪化させていると指摘。森林保護、温暖化抑制、発展途上国の生活水準向上に効果的だとして普及が進んでいる市場主導型の解決策について「根本

ミャンマー・ヤンゴンのシュエピーター地区に廃棄されているプラスチックごみ(2023年10月11日撮影)。(c)AFP 【11月4日 AFP】ミャンマー・ヤンゴン市内。労働者階級が多く住むシュエピーター(Shwepyithar)地区では、プラスチックごみが1メートルの高さまで積み上げられている。最近行われた調査によれば、欧米諸国のごみが大量に捨てられている。 プラスチックごみは数年前から田畑を埋め尽くし、雨期になると排水路をふさぎ、火災を招くリスクもある。2000年に比べるとごみの量は倍増しており、現在では年間4億6000万トンに達している。 「以前は雨期になると、畑でクレソンを摘んで食べていた」「今はプラスチックごみのせいでクレソンは食べられず、悪臭がしている」と、住民の一人はAFPに話した。 先日公表された、調査報道団体「ライトハウス・リポーツ(LighthouseReports)」と



(CNN) 米ニューヨークで今月、複数の女性に対して反アジア系の暴言を浴びせ、催涙スプレーを噴射したとされる女が、ヘイトクライム(憎悪犯罪)としての暴行罪などで訴追された。 マンハッタン地区検察がCNNに語ったところによると、訴追されたのはフロリダ州メリットアイランド在住のマデリン・バーカー被告(47)。18日夜に出廷し、保釈金の金額は2万ドル(約270万円)に決まった。次回出廷の期日は23日とされた。 バーカー被告はほかにも、嫌がらせやヘイトクライムとしての暴行未遂の罪に問われている。被害者の4人は全員がアジア系の女性で、女が催涙スプレーを使ったと証言しており、うち3人はスプレーを浴びていた。さらに、女から「自分の国に帰れ」などと言われたと訴えている。事件についてはニューヨーク市警のヘイトクライム専従捜査班が捜査していた。事件は今月11日、マンハッタン南西部のミートパッキングディスト

NEUT2022年 特集「イエローライト」 2020年、世界中で新型コロナウイルスが拡大していくと同時に、最初に広がった地域が中国だったことを理由に各国でアジア人に対するヘイトクライムの増加が問題となった。そんななか、欧米を中心に「#StopAsianHate」というハッシュタグの元、アジア人差別に対抗するムーブメントが生まれた。 NEUT Magazineは、海外におけるアジア人差別に声を上げると同時に、日本を拠点とするウェブマガジンとして、日本国内でおきている同じアジア人への差別に目を向けたい。 外国で起きているアジア人差別に関するニュースを遠い国の出来事として見てはいないだろうか? 「アジア料理」「アジアン雑貨」「アジア人」。日本国内でアジアという言葉が使われるとき、どこか日本はアジアではないような印象を受ける。意識の奥深くで、他のアジア諸国と日本を区別し、差別してしまっているので

静岡県御殿場市の東富士演習場で行われた米海兵隊と陸上自衛隊の専門部隊「水陸機動団」の共同訓練で、離陸する輸送機MV22オスプレイ(2022年3月15日撮影)。(c)Charly TRIBALLEAU / AFP 【3月23日 AFP】ウクライナに侵攻したロシアに対し、日本政府は長年の慣例を破り、厳しい対応に出た。専門家は、アジアで影響力を増す中国に対峙(たいじ)する日本の防衛政策が、ウクライナ危機によって一変する可能性があるとみている。ロシアが2014年、ウクライナ南部クリミア(Crimea)半島に侵攻した際、日本の対応は手ぬるいと見なされた。だが、今回は西側諸国と歩調を合わせてロシアに前例のない制裁を科し、厳しく非難。ウクライナに対しては、殺傷能力のない防衛装備品の提供にまで踏み込んだ。 「日本はこれまで、危機に際して金は出すが直接の関与は行わないと批判されてきた」と、仏シンクタンク「

(CNN) 米ミズーリ州セントルイスにあるテレビ局の番組で、韓国系のアンカーが同国の伝統料理に言及したコメントに対し、視聴者から差別的な苦情電話がかかってきた。SNS上でこれを知ったアジア系米国人から、アンカーを応援する声が上がっている。 CNN提携局KSDKのアンカー兼リポーター、ミッシェル・リーさん(42)は先週、新年の伝統料理を扱ったコーナーの最後に、自分は「多くの韓国人と同じように」韓国の雑煮「トック」を食べると話した。 これに対して、同局に女性の声で苦情の電話があった。女性は約1分間の録音メッセージの中で、リーさんの話に不快感を持ったと話し、「白人のアンカーが『白人は元日にこれを食べる』などと言ったら不適切」で「クビになるだろう(笑)」と主張。「とてもアジア人的な発言だった。韓国人としての自分は、自分の胸に納めておけばいいのに」と非難した。 リーさんは同州で白人の両親に育てられた
Published 2021/11/28 06:16 (JST) Updated 2021/11/28 07:35 (JST) 【ニューヨーク共同】米FOXニュースは27日、新型コロナウイルスの新たな変異株の名前「オミクロン」について、世界保健機関(WHO)が中国への配慮などから原則を曲げて決めたとの見方が出ていると伝えた。ギリシャ文字のアルファベット「クサイ」が中国の習近平国家主席の姓である「習」の英語表記「XI」と同じため飛ばされたという。 変異株はこれまで最初の「アルファ」から12番目の「ミュー」まで確認され、順当なら「ニュー」「クサイ」と続く予定だった。対中強硬派で米共和党のコットン上院議員はツイッターで「WHOは公衆衛生より中国共産党の機嫌を気にしている」と批判した。

(CNN) 米フィラデルフィア市の検察当局は20日までに、市内を走る電車の車内でアフリカ系(黒人)の少女4人がアジア系の男女の生徒4人を威嚇し、襲いかかる事件が起き、アジア系の女子生徒1人が裂傷のけがを負い、病院へ搬送されたと報告した。 男子生徒3人を含む被害者は17日、市北部のオルニー地区から乗車。地元警察は会見で、攻撃は挑発行為に根差すものではなく、民族的な要因が原因と指摘。少女4人は民族に絡む中傷の言葉も再三浴びせたとした。 警察当局者は「アジア系であるがために狙われたのは明白」と断言した。事件現場をとらえた携帯端末による撮影映像によると、少女4人は車内で着席している男子生徒3人に叫び声を上げ、その後、立っていた女子生徒に矛先を向け、容疑者の1人は乗降ドアに体を再三押しつけ、頭部をドアに打ちつけてもいた。 床面に倒れた女子生徒は数秒間にわたって蹴(け)られたり、殴打を受けたりしても

体操女子米国代表のスニサ・リー(2021年7月29日撮影)。(c)Loic VENANCE / AFP 【11月12日 AFP】東京五輪の体操女子個人総合で金メダルに輝いた米国のスニサ・リー(Sunisa Lee)が、先日ロサンゼルスでアジア系を標的とする人種差別被害を受けたことを明らかにした。 米ライフスタイルサイトのポップシュガー(PopSugar)に掲載された10日のインタビュー記事によると、リーは友人と一緒に米配車サービス・宅配大手ウーバー(Uber)の車を待っていたところ、通りすがりの車の中から暴言を浴びせられ、腕に催涙スプレーをかけられたという。 東南アジアの少数民族モン(Hmong)族にルーツを持つリーは、「すごく腹が立ったけれど、何もできなかったし、あっという間に走り去っていったのでどうしようもなかった」と話した。 「どうすることもできなかった。自分は有名人であり、トラブル

中国北西部のタリム盆地から約4000年前までさかのぼる数百体のミイラが発見されている。写真は墓地の一つ、シャオヘ墓地を空撮したもの/Wenying Li, Xinjiang Institute of Cultural Relics and Archaeology (CNN) 中国北西部の砂漠地帯で見つかった極めて保存状態の良いミイラ化した多数の遺体について、従来の予想と異なる起源を有していたことがDNA分析の結果明らかになった。 新疆ウイグル自治区のタリム盆地で主に1990年代に発見されたこれらのミイラは、舟の形をした棺(ひつぎ)の中に収められている。4000年以上の年月が経過しているにもかかわらず、体も衣服も驚くほど損傷がないことで知られる。砂漠の乾燥した空気で自然に保存され、顔の特徴や頭髪の色まで明確に識別できる。 西洋的な顔立ちや毛織物でできた衣服といった特徴のほか、チーズや小麦、雑

<この記事は、宣伝会議「編集・ライター養成講座」を受講した鄧虹の卒業制作を基に編集されたものです> 【10月21日 AFPBB News】中国四川省(Sichuan)出身で、2011年に交換留学で来日した楊小溪(Yang Xiaoxi、ヤン・シャオシ )さんは、当時通っていた北九州の学校で、中国人と接したことがない友達から「ヤンさんの実家にエアコンと電子レンジはあるの?」「中国の若者も携帯を使うの?」と聞かれ、最初はばかにされたと感じ、がっかりした。しかし今は、実際はそうではなく、日本人は現在の中国のことを知らないだけと考えている。 ヤンさんは4年前から、日本での生活や留学経験などを中国のインターネット交流サイト(SNS)で発信している。中国には日本に興味を持つ人がたくさんいるため、すぐにフォロワー数が伸び、広告も付いた。しかし、日本ではメディアが発信する中国の情報が限られているため、中国

インドネシア・ジャカルタにある犬のシェルター(2020年6月30日撮影、資料写真)。(c)ADEK BERRY / AFP 【10月22日 AFP】インドネシアの裁判所は18日、多数の犬を袋に入れ、餌や水を十分に与えず死なせたとされる犬肉業者の男(48)に対し、禁錮10月と罰金1億5000万ルピア(約120万円)を科す画期的判決を下した。犬肉食は「残虐」だとして禁止を訴えてきた動物愛護団体は判決を歓迎している。 男は、犬78匹を麻袋に押し込み、ピックアップトラックの荷台に載せて輸送したとして、動物虐待防止法違反の罪で起訴されていた。犬は、食用として販売される予定だった。 ジョクジャカルタ(Yogyakarta)市近郊クロンプロゴ(Kulon Progo)裁判所の関係者によると、警察は今年5月に男の車を制止した際、十分な餌と水が与えられずに死んだ犬10匹を発見。その後、さらに6匹が死んだとい

アジア人差別反対を訴えるプラカードを掲げる女性=テキサス州ヒューストン/MARK FELIX/AFP/Getty Images (CNN) 米連邦捜査局(FBI)は30日に発表した年次報告書の中で、人種や民族、性的指向、性別、宗教、障害を理由とするヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害を捜査当局に届け出た人が1万人を超えたと発表した。ヘイトクライムの被害者はここ数年で増える傾向にある。 報告書によると、2020年にFBIに報告されたヘイトクライム事件の件数は7700件を超え、19年より約450件増加。7783件の報告があった08年以来、最も多かった。 黒人が狙われた事件は1930件から2755件に増加、アジア系が狙われた事件は161件から274件に増えた。 黒人やアフリカ系米国人への偏見を動機とする犯罪は全体の56%を占めて最も多かった。アジア系が狙われる事件は新型コロナウイルスの流行に伴って増


【5月9日 AFP】串焼き料理「サテ」や煮込み料理「ビーフルンダン」──米食品加工大手ADMはシンガポールで、植物性の代替肉を使った人気の東南アジア料理の開発を行っている。 新設されたADMの研究所では、主に大豆やエンドウ豆を使い、伝統的な肉料理の味の再現を目指している。 アジアでは、持続可能な食品に対する需要は欧州に比べて少ない。だが、食の健康に対する意識の高まりや、食肉の環境への影響に対する懸念の高まりとともに増加傾向にある。 域内では既に、植物性の代替肉を使ったハンバーガーやチキンナゲットが販売されている。しかし、ADMは、現地の人の好みを取り入れた料理の開発を目指している。 同社の東南アジア部門副社長兼栄養部門責任者のディルク・オイエン(Dirk Oyen)氏は、「現地の料理人や消費者と協力し、アジアで本当に求められている味の開発を目指している」と語った。 ADMの研究所は、ピーナ

スノーボード女子ハーフパイプのクロエ・キム(2021年3月21日撮影)。(c)TOM PENNINGTON / GETTY IMAGES NORTH AMERICA / AFP 【4月3日 AFP】スノーボード女子ハーフパイプ米国代表のスター選手で、2018年平昌冬季五輪で金メダルを獲得したクロエ・キム(Chloe Kim)は、米国でアジア系を標的にした暴力行為が増加している中で、毎日のようにソーシャルメディアで人種差別的な嫌がらせを受けていると告白した。 カリフォルニア州出身で韓国人の両親を持つ20歳のキムは、米スポーツ専門チャンネルESPNのインタビューで、自身が受けている人種差別を詳細に明かし、身の安全について不安を訴えた。 1日に行われたESPNとのインタビューでキムは、「自分がプロのアスリートであるとか五輪で優勝したからといって、人種差別からは逃れられない」と話し、「そういったメ

米ミネソタ州ミネアポリスで行われた、アジア人へのヘイトクライム(憎悪犯罪)に対する抗議デモの参加者ら(2021年3月18日撮影)。(c)Kerem Yucel / AFP 【3月19日 AFP】米ジョージア州アトランタ(Atlanta)で白人の男がマッサージ店3軒を相次いで銃撃し、アジア系女性6人を含む8人を殺害した事件で警察は、容疑者の犯行動機は人種に基づいたものではなく、「セックス依存症」の「誘惑」排除が目的だったと供述していると発表した。 いったい何を対象としたヘイトクライム(憎悪犯罪)なのだろうか。 多くの米国人にとって、いつものように仕事をしていた罪のない女性たちが殺意の標的となったことは、人種差別やミソジニー(女性嫌悪)として単純に分類できる問題ではなかった。階級や米国の銃規制、容疑者が抱えているかもしれない精神疾患だけで判断できるものでもない。事件は、その全てを同時に内包して

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