はじめに 専門家としてのアイデンティティ 分野の雰囲気の変化 コモディティ化と専門家の役割の低下 商業化・特許・ブラックボックス シェアの低下 計算資源の不足 新しいIT技術を習得できない 小回りがきかない 同僚や分野の関心との乖離 他人事になってしまった 自分の存在意義を信じられない 今後の方針 可能性 1: 日本の電顕施設での解析支援とその問題 可能性 2: 電顕施設ではなく(生)化学系グループへ所属する 可能性 3:仕事だと割り切って企業に行く おわりに 追記とコメント返信 変更履歴 はじめに 筆者*1は構造生物学(X 線回折と電子顕微鏡単粒子解析)のためのプログラム開発とデータ処理を専門としている。昨年、英国の研究機関にて任期なしの investigator scientist ポストに昇進し、Nature に筆頭著者として論文を出し、年間被引用数 1850 以上、h-ind
@sotarok です。こんにちは。 この先10年を考えていく中で、自分の考えをまとめておくとともに、最近近況をご方向できていなかった方への近況報告も含めて、今なにやっているのか、この先何をやっていくのかを書いていきます (なお、とりとめがない + 長いです🙏) 「告知」だけを手早く見たい方は一番下までジャンプしてね🍺 メルカリでの4年間4年ほど、CTO、VPoE、CSEの立ち上げ、とお仕事させていただいていたメルカリを3月末に退職してました。(直接ご報告できていない方 ... すみません🙇♂️) ここ半年は、家族との時間を大事にしながら次への準備をしてきた感じです。 次への話にはいる前に、軽く振り返りをしようと思います。 "カオス" な日々と、成長へのコミット最近採用サイトでも"カオス"を謳うメルカリではありますが、入社当初である2015年5月のメルカリは、今とは違った意味でとっ

昨年は自分にとって一番環境に変化があり濃密な1年だった。多くの新しいことを経験し学んだ年だからだと思う。経験とは、主にはピッツバーグにてCMUの学生として過ごし卒業したことである。 CMUの生活は、目の前に広がる未経験を凝縮した海みたいな感じで、経験値も広がりもすごかった。今回はその留学の振り返りを書こうと思う。本当はもう少しまとめてから書こうかとも思ってもいたし、全然技術的でもない。でも想いが冷める前の今のうちにどうしても書いておきたい。 書き始めると想いが入ってしまってだいぶ長くなってしまった。だいぶ削ったけど、面倒な方は最後の「まとめ」を読んでもらえればと思う。 はじめに2017年9月から2018年12月の16か月で、社費留学にてCMUのINI (InformationNetworking Institute) にてMaster of Scienceの学位を取得するプログラムを修了

当社の規定により満60歳で定年退職をした。長いようで短かった会社員生活も一区切りだ。自分のプログラマとしての会社員生活を振り返ってみる。無駄に長いし結論はないのでお忙しい人は飛ばして欲しい。 9月末なのでブログ界隈では退職エントリーがそこかしこに書かれると思うが、その中で自分の退職エントリーを連ねることにどれほどの意味があろうか。もちろんないのだが、それでも多くの書き手の年齢を考えると満60歳定年退職というところに若干の希少価値を見出せなくもない。 1984年に大学院修了して以来、プログラマとしてのキャリアを重ねてきた。大学時代の同期でプログラマとして就職したものは皆無だ。当時、工学部の同期はメーカーに就職するのがほとんどで、大手家電メーカー、自動車メーカー、電力会社などなど、当時の誰でも名前を知っている人気企業に就職するものが大半だった。 その中で、日本ディジタルイクイップメント(DEC
転職して7年が過ぎたというのを読んで気づいたんだけど、そろそろ入社後9年が経過したらしい。僕は結構長い期間をここで過ごしたことになるんだなと思った。ちょっと以前のことを振り返ってみようと思う。言うまでもないけどこれは僕の書ける範囲での個人的な感想と体験談であって会社の見解等を表しているものではない。 きっかけ わりと重要でない Borgチーム (の周辺) いつのまにやらBorgという名前を普通に言って良くなっている。嬉しい。まあ当時もぶっちゃけ、秘密だから出してないっていうよりは、単に誰もアカデミア的なキャリアに興味が無いから出してなかったんだと思う(私見)。 さて、当時Borgというかクラスタマネージメントのあたりでは、コンピュータのリソースて適当にたくさん使ってるけど、これ節約したらすっげー支出減ったりしない?みたいなのがホットで、なんかとりあえず色々な人々が色んなことをやっていた。い
tl;dr -Amazon に入って 3 年が経ちましたが、この度転籍という形で Canada の Vancouver にあるAmazon S3 開発チームに Systems Development Engineer として移ることになりました。 2010 年頃からずっとなりたいと思っていた北米での開発者の仕事(もちろん英語のみ)なので、本当に嬉しいです。AWS の Solutions Architect(SA)としてお客さんと向き合う仕事をじっくりさせてもらい、そこから実際に開発をしているチームに開発者として拠点も含めて移れるキャリアパスがあるんだよ、という一例になれましたので、SA になると自分の手を動かす機会が減ってしまうことを懸念している開発者の方の背中を押せたら幸いです。なお、2018 年 6 月頭に日本を出国予定で日本の会社も退職してしまうので、(旅行を除いて)日本に戻って

このたび、アルバイトとして続けてきたピクシブ株式会社を退職することになりました。まさかやめる時が来るなんて、思ってもみませんでした。itochan.hateblo.jp ピクシブには、2012年7月から入社し2017年7月まで5年間働いていました。仕事ではAndroidアプリ開発をしていました。アプリのリリースボタンを押したり、開発のみならずASO(アプリストア最適化)やプロモーションについて勉強することもできました。 経験したことpixivAndroidアプリpixivコミックAndroidアプリpixiv SketchAndroidアプリ(ちょっとだけ) もうちょっと技術的なこと 入社当時Android 2.xのUIだったのをAction Barを使ったUIに変更する大規模アップデート (忘れたけどこの間いろいろたくさんやったと思う) 既存のコードをKotlinに書き換え

理化学研究所は特に有望な若手研究者を高待遇の研究チームリーダーとして雇用する新制度を始めた。博士号を持たなくても研究室の主宰者として年俸約1000万円、任期は7年間とする。若手に力を発揮してもらい、革新的な研究成果に結びつける狙い。人文社会科学との境界領域を含め、飛び抜けた才能を持つ若手を世界から集める新手法と位置付けている。 開始した新制度は「理研白眉制度」。年数人選ぶ「理研白眉研究チームリーダー」は、国際公募で提案・採択された研究課題を基にチームを率いる。研究費は年1000万―4000万円で、研究スペースは約150平方メートル。人工知能(AI)や数理科学など境界領域に特に期待しているという。 チームには専門的な助言者を付けるほか、月1回程度の理事長面談や他の白眉研究チームリーダーとの交流による育成も行う。初年度の着任は2018年1月以降を予定する。 理研の松本紘理事長は、「日本の若手は

今年の夏に開催されるオリンピックの会場に入る際に新型コロナウイルスのワクチンの接種証明や陰性証明を求められる可能性があると月曜日の新聞記事が報じています。 多くの競技者は7月下旬までにワクチン接種を完了していると予測されていますが、計画の不備と人員不足のため、オリンピックの開幕まで2ヶ月を切っても、日本人の大多数は接種待ちの状態です。 運転士が不在の3分間の間に、運転資格のない車掌が運転席に座り、規則違反となる事案がありました。 新幹線の運転士は、乗客を乗せて時速150キロで走行中にトイレに行くため運転席を離れたことで、懲戒処分に直面しています。 身元が明らかになっていない運転士(36)は腹痛を覚えたことからトイレに行く間、車掌に運転席に座るよう依頼したとのこと。共同通信社によると、新幹線ひかりの運転資格を持たない車掌は運転席に座ったものの、3分間の不在の間、機器には触れなかったと報告し
shiraji @shiraj_i ドロイド会議予約ページ。今年こそ会社から経費と参加許可もらわないと。 / 他2コメント b.hatena.ne.jp/entry/s/droidk… “DroidKaigi 2017 - connpass” htn.to/7MzBgd 2016-11-19 08:59:56 ドロイド会議とはエンジニアが主役のAndroidカンファレンスです。Android開発者有志による実行委員会が主催し、Android技術情報の共有とコミュニケーションを目的に開催します。Androidの利用シーンは多岐に渡り、一人ではとてもカバーしきれません。カンファレンスを通して業界全体で知見を共有し、より良いソフトウェア開発に繋げていきたいです。 詳細な情報については公式ページもご覧ください。

自分の周りで社会人博士に進学した人・しようとしている人が増えてきたのでちょっと書いてみます。本当はこういうのは自分が修了したあとに書いたほうが説得力があると思うのですが、それ*1を待ってるといつまで経っても書けないので。 ちょうど最近出てた 社会人学生として博士号を修得したのでメモ - StatsBeginner: 初学者の統計学習ノート というエントリもすばらしいので、こちらとそのリンク先のエントリも合わせて読むといいと思います。本当に社会人博士がベストな選択か? いきなりですが、社会人博士として会社に勤めながら学位を取る以外にも、休職や退職をして学位取得に専念するという道もあります。同然メリットとデメリットがあり、どちらがベストな選択なのかは状況によって異なりますが、そういう選択肢もあるということを頭において一度きちんと考えてみてはどうでしょうか。これについては以前にまとめました。

私がどのようにして、ソフトウェア開発とオープンソースへの情熱をパートタイムで博士号を取得することで満たしたか 目次 1 この記事は何? 2 注意 3 パートタイムの博士号を取得する理由 3.1 長年の夢をかなえる 3.2 より良いエンジニア、研究者になる 4 博士号取得までの道のり 5 パートタイムの課題と利点 6 博士号の研究計画 7 修士/博士進級レポート 8 最終論文 9 ツールと書籍 10 研究成果 10.1 オープンソースへの貢献 10.2 ポスター 10.3 プレゼンテーション 10.4 出版物 10.5 その他 11 まだ終わりではない 12 外見で中身を判断してはいけない この記事は何? 仲間の開発者を呼んでコードやスタックトレースを見せると、彼らは驚嘆して「これは何だ?」って叫ぶのですが、私はその瞬間が好きです。この質問の前後にあまり良くない言葉が発せられることもあります

エイプリルフールも一段落したので、退職&入社エントリを書こうと思います。 これまで 3/31付けで前職のNTT CS研を退職しました。CS研には(インターン期間も含め)4年間お世話になりました。 CS研はとても研究する上でよい環境 CS研は研究をする上でかなりよい環境であったと思っていて 世界で活躍しているトップの研究者がわらわらいて、日々ディスカッションできる (全くないわけではないですが)雑用が少なく、研究に集中できる 研究をする上で必要なリソース(計算機、データなど)が十分にある 足りないものやデータ等を新しく作りたい場合は、上長をちゃんと説得すればお金をかけて作ることができる 自然言語処理の研究をする上でかなり重要 などなど、とても研究しやすい環境です。AAAIやEMNLP、CoNLLなどに行くことができたのもこうしたCS研の環境なしではありえなかったと思います。ここで4年間働けた
日本Web技術界隈著名人の残念さ具合 - thinkchangの日々日誌 は内容自体はどうしようもないのだけど、テーマ自体は自分も日頃悩んでいたものなので書き出してみる。あ、そういえば行方不明のmalaさんは一昨日のハッカソンで振り向いたらいたんで大丈夫です。 キラーアプリの出現と技術的イノベーションに相関あるかと言われたらあるとは思うけど枯れた技術の水平思考的な余地も十分あるんでキラーアプリが必ずしも技術的なイノベーションを果たしている必要はない。ただし技術優位がない場合は企画レベルで制限かかるので、それを許容するかどうかという話— 賢さを上げて法で殴る (@mizchi) 2015, 8月 24技術的イノベーションによって可能になったサービスはたくさんあって、たとえばデータベースを使った動的なウェブサービス、2000年前ごろにPerlCGIが現実的な速度で動くようになってから増えた

前の記事を書いてから随分時間が開いてしまいましたが、 今年の二月の終わり頃に、Tsuru Capitalというところに就職しました。 この記事を見てかどうかはわかりませんが、先方からお誘いいをただいて、 これは渡りに船とばかりに働かせていただくことになりました。 いろんな方にご心配をいただきまして、大変ありがとうございました。 身体面の健康も随分良くなりまして、今では元気に暮らしております。 Tsuru Capitalは自動株取引の会社で、ご存じの方はあまり多くないかもしれませんが、 Haskellでシステムを開発していて、日本国内に数えるほどしかないHaskellで仕事できる会社の一つです。 当然ながら、私も毎日Haskellを書いています。 会社で働いてる人もほぼ全員Haskellが書けます。 なんというか、Haskellで開発しているからそれは当たり前なんですが、 これが当たり前って
異動してみた。Chrome と関係ないAndroid アプリのチームへ。 モバイルに詳しくなろうと余暇にちまちまコードを書いてみたもののまったく捗らない。いっそ仕事にしてみようという次第。座席の引越しから数日、よろよろしながらもやっと初コミットできた。めでたい。 Work Rules という本がある。Googleの人事(People Ops)のボスによるGoogle の本で、人事制度を中心に企業文化やシステムを紹介している。 いまいち時代背景が不透明な HowGoogle Works と違い大企業としてのGoogle をうまく描いている。興味深く読んだ。 中でも三つの論点が印象に残った。透明性、自由、そして管理職の権威を削ぐこと。異動の支度をしながら読むと説得力がある。一例として様子を書いてみたい。Google のエンジニアリング部門は、たまの異動を薦めている。いろいろ経験して
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