より多くの人がブログにアクセスしていただけるようになるのは、書いている方としてはありがたいのだが、最近読むようになった人は私のこれまでの発言を知らないので誤解を抱かれる可能性も上がる。 私が小保方さんを擁護していると思っている方は、5月5日付のブログ「小保方さんが今すべきこと」、6月7日付のブログ「理研改革委員会と岸輝雄委員長を信じましょう」を読んでいただきたい。そこでは、小保方さんについては「科学論文に対する冒涜行為」、「誰が何を言っても、自分の考えを優先させる」、「「すり寄る人」を次々に変えていった」、「論理的に説明しても、勝手に自分の都合のいいように話を受け取り、こちらの意図とは別の話にすり替える。そして時には、誤った話をしたのが、あたかもこちらであるかように非難をする」「今までサポートを受けていても、自分に対して都合の悪い事を一度でもした人間に対しては、それが正しく適切な行為であっ

前回の検索ワードの発表で、「やりたい仕事がない」という検索ワードがあまりにも多かったので、今日はそれに関する、ちょー当たり前っぽい話を書いてみたい。 結論から言うと、僕の意見では、「やりたいこと」なんてのは、考えたってポンとわいて出てくるものではなく、自分の行動を通じた経験から、たまたま生まれるものだと思う。だから、悩んでもムダだと思うし、そもそも悩みですらないと思う。 突然だけど、すごく好きな食べ物ってあるよね。例えば、一時間列に並んでも食べたいものとか。でも、食べたことが無いものに一時間ならぶ努力するなんて情熱、ふつうないよね。だけどひとたび食べて好きになってしまえば、並ぶ努力が苦でも乗り越えられてしまう。 感情に関わるものって、大体そんなものだと思う。そうした、自分自身の直接の経験から生まれる感情(喜び、怒り、悲しみ)こそが、情熱をドライブするのだ。そして、その情熱こそが、何かすごい
STAP問題の社会、経済、政治を巻き込んでの、混乱。これが問題であるというのは、間違いありません。「研究者倫理の問題」と「STAP現象が本当にあるのかという科学的関心」という2点が本質的に重要な問題です。更に、これらについての理研の対応、理研の広報を始めとするコンプライアンスとガバナンスの問題、ジャーナルを通じた科学研究発表のあり方、科学者コミュニティのあり方、そしてそれに過剰に反応する社会など、様々な問題が噴出してしまったという感があります。 ただ、米国からですと、日本の状況は、ほとんど目にすることもないので、幹細胞の研究者など、一部の研究者以外には、そんなに大騒ぎするような問題ではないと思います。これで、例えば、「日本の科学技術の信頼が問われている」とか、「大学院教育が信用されなくなっている」とか、そんなことはないでしょう。日本の過去の研究は、このような1つの問題で、すべてがなくなって

ビジネスの現場でどうすればイノベーションを生み出せるのか。もっとも手軽な方法はブレインストーミング(以下、ブレスト)によるアイデア出しです。「あ、それなら普段からやっているよ」と言う人もいるでしょうが、ブレストにはいくつかのレベルがあると考えています。 「思いついたことを口にする」「とにかく数をひねり出す」「絶対に否定してはいけない」「筋道立てて整理しない」などのシンプルなルールのもとで、アイデアがアイデアを刺激して、通常の議論では出てこないような発想を導き出すのが、いわゆるブレスト。 一番スタンダードなブレストの手法を確認しましょう。まず、小規模な会議室にメンバーを数人集めます。ここでは7人が集まった例を紹介します。部屋には7人のほかに、1人のファシリテーターがいて進行役となります。 スタンダードなブレストに潜む落とし穴 最初にすることは、1時間で100個のアイデアを出すこと。メンバーは
アメリカからの「荷物」が片付いたついでに、前の職場を振り返ってみる(2) …またの名を「本来の任期である3年が終わって手元のビザもようやく切れたので、前の職場を振り返ってみる」 そんな訳で、前の更新からかなり間が開いていて、以前のタイトルにあった「荷物が届いたついで」というのには時間が経ちすぎているのと、それならばと実情にあったタイトルに変えてみたら、タイトル違う時点でもはや(2)じゃないような気もしてきたのですが、敢えて(2)を貫き通してみます。 (2)を早めに書こうと思っていたら、新年度と共に様々なイベントが押し寄せてきて(ryアメリカから最大の「届け物」が予定されていた/届いたのが3月末だったので、それまではある意味仮体制だった&新年度から新体制に移行したので(ry 言葉通り、届いた荷物が概ね片付いた以外にも、ちょうど前の職場がらみの仕事*1が片付いたのでこのタイトルに。 そして息
文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこい! 数ヶ月前、id:Rootportさんと「どうすれば文章が書けるようになるか」を議論した。クオリティの高い文章を作るためには相応のバックグラウンドが必要になるんじゃないか、という話題で三時間ほど盛り上がり、内容はリンク先の記事とおおむね矛盾しない。筆者のバックグラウンドに100冊しか本が無い人と、1000冊分ぐらいの知識がある人では、アウトプットされる文章はかなり違ってくるだろう。 ただし、「インプットが多ければそれでOKというものでもない」という話も出た。 たくさんの知識や文献が引き出しに入っていたほうが有利には違いない。けれども、引き出しに入った知識を、必要な場面ですぐに取り出せるのでなければ、インプットとして巧くないのではないか。どれだけ博覧強記な人でも、文章を書いている最中にインプットされた知識がぜんぜんフィードバックされな
エンジニア / デザイナー 上杉周作 1988年生まれ。小学校卒業と同時に渡米し、カーネギーメロン大学でコンピューターサイエンスを学ぶ。米Apple、米Facebookにて、エンジニアとしてインターンを経験した後、実名Q&Aサイト『Quora』のプロダクトデザイナーに。2011年7月に慶應義塾大学で行われた講演が好評を博し、日本のIT・Web業界でも名を知られるように。2012年3月にQuoraを退職。現在はシリコンバレーのとある教育ベンチャーにて、パートタイムでエンジニアとデザイナーを兼任している 革新と革新の間には親子関係がある。 例えば「マイクロブログ」と呼ばれるTwitterの親はブログだ。何しろブロガーという言葉を発明したのはTwitterの創業者である。「写真のSNS」Facebookはスマホ時代にInstagramを産み、養育費800億円で買収した。「プライベートSNS」と叫

それでも就職したいあなたに―既卒、フリーター、第二新卒の大逆転内定獲得術 作者:秋庭 洋あさ出版Amazon はじめに本の内容 既卒を取り巻く状況本題:既卒になるべきか否か? いきなり結論…既卒になるべきではない 既卒になるべきではない理由 俺の既卒としての就活体験 はじめに 新卒枠で活動を始めるまで 具体的な就職活動 Step1 具体的な就職活動 Step2 具体的な就職活動 Step3 具体的な就職活動 Step4 就職活動を改めて振り返って 最後に 〜ブラッシュアップ・ジャパンについての極私的な思い出〜 蛇足ながら、既卒として就活している人へのメッセージ はじめに このエントリーには、本の感想や書評という側面はほとんどない。本書を読んで(安易に)既卒を選ぼうとする方に「待った」をかけたいという気持ちで書かれたためであり、俺がどのように「既卒」として就職活動をしたのかという極私的体

Webコミュニティとかを作っているロケットスタートという会社の代表取締役をやっています。いつもがんばっています。 あたまがわるい 僕はきっと高校生くらいのときまで、自分はそこそこあたまがいいだろうと思ってた時期がありました。 図にするとこのあたりかなぁ、と。 100点満点でいうと、65〜75くらいかなあ、と。つまり中の上くらい、もしかしたら上の下くらいかもしれない、という感じです。 しかし、大学はいっていろいろな人と話すと自分は決して頭がよくないことに気づいちゃったのです。 冷静に考えると、中の下くらいでした。35点〜40点くらいじゃないかなと。これは過大評価も過小評価もしていない、それなりに正確なんじゃないかと自信を持っています。 最近いわれたこと おとといくらいに、比較的頭のいい人と話したのです。そこで「けんすうって、エンジン(頭の回転のこと)悪いのに、運よく人生おくって
------------------------------------------------------------------------------------ アイデアのつくり方 <ジェームス・W・ヤング> いたる所で引用されている古典的名著で、存在自体は知っていたものの読んでいなかった。 最近友人のうち3人が読んでいたことを知り、かつそこそこ高評価だったので読んでみることに。 Newtonの初代編集長だったりする地球物理学者、故・竹内均氏が解説を書いていることにむしろ驚きつつ読み始めたが、本文のあまりのコンパクトさにびっくり。ほんとにエッセンスだけ書いたという感じ。 内容は以下に数行で書けてしまう。 ①アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。 ②それを創出する技術は訓練によってほとんど誰でも習得しうる。 というのがコアで、さらに、アイデアが生まれるまで(ア
「アイデアのつくり方」を読みました。こんなに「小さく」「薄く」「文字が大きい」本なのに、すごい内容のある本でした。というか、ものすごい自信がにじみ出ている本で、 だからこそ伝えたいことが明確に伝わってきました。僕もいつかこんな本が書きたいと 思いました。 人間は二種類いる 「アイデアの作り方」でも真面目に、しかも厳しく指摘されていることだが、 人間には大きく分けて「二種類」のタイプがあると僕も思う。本書の言葉を借りれば、「この世界を組み立て直す側の人間」と「型にはまった、 着実にものごとをやる、想像力に乏しい、保守的な人間」の二種類だ。これが生まれ持った ものか、それとも後天的な環境でそうなったのかということはどうでもよくて、 現実に 2 つのタイプの人間がいるということは、確かに事実だと思う。 また、最近見かけた以下のエントリでも、似た様なことを言っている。 そして、都会とは、直線的


例えば音楽で世界を変えようとすることは、愚かなことだろうか。「愛と平和」と叫んで暴力を止めようとすることは、馬鹿げているだろうか。本気で世界を変えようとしている人は馬鹿と呼ばれても別に何も思わないだろうが、実際のところ馬鹿でもなんでもない。確かに、争いの無い世界を皆で想像すれば争いを無くすことができると考えるのは、社会科学的観点からして認められない見解である。けれども、そう考えることは間違いでも、それを実行しようとすることは社会科学と相容れないわけではない。 もちろん、音楽では世界を変えることはできない。そんなことは、いい大人なら誰でも薄々解っていることだ。でも、世の中には歌う人がいる。音楽に限らず、人に世界を変えることは不可能である。それでも、人はそれをしようとする。そして、それは決して愚かな行為ではない。 なぜか。世界を変えることはできないと解っていて、それでもなお変えようとすることが
レアジョブとTuitt.Incの創業者、加藤智久のブログです。 (旧題 「起業予定の外資系戦略コンサルの日記」→「戦略コンサル辞めて起業している日記」→「RareJobCEOの日記」→「レアジョブ英会話 会長の日記」) 梅田さんのブログがおもしろかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アメリカに来てまもない頃、初めてラスベガスに行ったとき、僕は夜どおしブラックジャックのテーブルに坐って勝負をし続け、そのまま朝になって、一睡もせずに空港に向かったので、飛行機がサンフランシスコに向けて飛び立ったのを知らず、気がついたら着陸していて、隣に坐っていた妻に呆れられた。その後も、ラスベガスは遠いのでなかなか足を伸ばせないので、レイク・タホのネバダ側まで、車での一泊旅行もよくした。アメリカに来て二年半たって会社を創業した。最初のうちは休む間もなくて、なかなかラスベ

戦略のない人間は"失敗"の自覚がないまま幸福感に包まれて死ぬ - ミームの死骸を待ちながらのタイトルが、非常に挑戦的に感じた。 それは、『幸せに包まれて死ぬ』という表現にある。 "死ぬ"というのは全否定のようなニュアンスを兼ね備えている。 "幸せ"というのは善いことではないのか。そのような生き方を否定するのか。 私が、こう感じてしまったのは、id:Hash氏とわたしの、生きる目的に相違があるからだろう。 苦痛から逃がれるために、生きる 『ねえ、何のために生きてるの?』 生きるために、わざわざ目的を持つ必要はあるのだろうか。目的がなくたって、人は生きようとする。なぜか。生きることを放棄しようとすると、痛いから。辛いから。怖いから。そういうふうに、人間のからだはできている。だから、自然と生きようとするし、身体や心が壊れれば自然と滅びようとする。 生きるためのハードルが下がった世界 衣・食・住。
夜10時から開始して朝まで話していたmimithon#4会場から、SVC報告会に向かいました*1。集まった人数としては30人くらい。中心はSVCに参加したメンバーなんだけど、来年参加したいという人や第一回のツアー参加者だったよという人などなど色々な方がおられました。id:yaottiは京都からかけつけるし、アクティブ!! 事前活動(?)として、id:wakutekaとid:Hashを引っ張ってきてみたり、畑田さん(id:Spiny-anteater)さんと先週の金曜の時点でお会いさせてもらって色々と話をさせてもらったりしていました。 僕自身としてはid:blanc_et_noirに先週最大級の爆撃を受けていたので、またも爆撃を受けるのではないかと心配しながら行ってましたw。結論としては、それほど爆撃は受けず(?)、ようやく自分の中でのSVCが終わった*2かなというような感触が残りました。

「パラサイトシングル」や「希望格差社会」などの言葉で有名な山田昌弘氏が、新聞のコラムで「今の“就活”問題を解決するには、大企業や役所が30才以下の若者を雇うことを禁止すればよい」と書かれていました。 すべての若者をまず中小企業で働かせ、その上で大企業や役所に入りたいなら30才で転職すればいいという意見です。 就活をする学生は、社会についても働くということについても、また「自分のこと」もよくわかっていません。価値観が未分化なそんなタイミングで「一生を決めるレース」に参加すれば、大半は無難に大企業を目指すでしょう。 そして同じゴールを目指して全学生がレースをすれば、優秀な人ほど、安定的で保守的な大組織に吸収されていきます。自由に発想することの意義も、リスクをとって行動することの小気味よさも、知らないままに。 一方、いったん全員が中小企業やベンチャーに勤め、社会の基本的な仕組みや自分の職業適性を


はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です -はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて -はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
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