アーカイブの危機とメンテナンスの大事さ 2025.01.15 Updated by yomoyomo on January 15, 2025, 13:09pm JST 無駄に長くネットで文章を書いていると、自分の中にあるネットに関する常識が、時代に合わなくなっているのに気付くことがあります。 例えば、こうした技術コラムを書くのであれば、(Googleと名前を出すたびにGoogleのトップページにリンクをはるようなやり方は過剰としても)必要に応じて他のサイトのページにリンクすべきであり、参照リンクがウェブにおける説明責任を担保し、元の文章の主張を補強するのが当然のように考えてきました。 昨年末、某セキュリティベンダーの技術ブログがいつの間にかパパ活ブログに変わっていたのに驚く投稿をしたところ、意図せずバズり、結果やじうまの杜やITmedia NEWSに取り上げられました。これはいわゆる「ド

国立映画アーカイブ相模原分館の内部。映画フィルムは金属製の缶に収められ、低温、低湿の状態で保存されている=6月19日、相模原市中央区 国立映画アーカイブ相模原分館=相模原市中央区東京国立近代美術館フィルムセンター(現・国立映画アーカイブ=NFAJ)で多くの映画作品が失われた昭和59年の火災から、今年で40年がたった。火災をきっかけに、映画フィルムの保存状況は大きく改善した。しかし、近年急速に進んだデジタル化で、映画が消えたり、散逸したりする危険性が高まっており、映画の保存は岐路に立っている。 火災でフィルム保存に注目昭和59年9月3日、東京都中央区のフィルムセンター5階フィルム収蔵庫で火災が発生。外国映画330巻が焼失した。その中には、当時日本にしかなかった独映画「朝から夜中まで」(1920年)も含まれていた。しかし、幸いコピーが作られていたので、作品自体が失われることはなかった。 この火

2023年3月27日、滋賀県のウェブサイトにおいて、滋賀県立公文書館が同館の所蔵資料を用いた学習指導案集を作成したことが発表されました。 県政150周年記念事業として、県内小中学校・高等学校の協力を得て作成したとあります。中学校社会科や高校地理歴史科などの学習指導案6本が掲載されており、生徒にとって身近な地域に即した授業の進め方を紹介しているとあります。 指導案集は同館の情報紙『滋賀のアーカイブズ』第13号に掲載されており、同館のウェブサイトからも利用可能です。 【県政150周年記念事業】公文書館所蔵資料を用いた学習指導案集の作成について(滋賀県,2023/3/27) https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/koho/e-shinbun/oshirase/330885.html 学校連携(滋賀県立公文書館) https://archives.pref.sh

伝説のカルト映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』地上波放送が決定。あの“実写版マリオ”が帰ってくる。クッパやヨッシーの衝撃的なビジュアルはまだ序の口

米国における占領期日本の写真資料をどう捉えるのか: 現状・全体像・日本への還元における課題 早稲田大学社会科学総合学術院:佐藤洋一(さとうよういち)本稿は、占領期(1945年から1952年)日本の都市空間を記録した写真を米国で調査収集してきた筆者の経験を通した知見を以下の4点から示すものである。 ①米国調査での様々な占領期の写真資料との出会い(1章) ②なぜ調査するのか(2章) 米国所在の写真資料を調査・収集する必要性 ③全体像をどう捉えるのか(3章) 占領期写真のタイプとバリエーション ④還元とはどういうことか(4章) どこになにをどのように戻せばいいのか 1. 米国調査での様々な占領期の写真資料との出会い 1990年代半ば、当時都市史を専攻する建築系の大学院生であった筆者は「占領期東京の都市空間の実態」を調査することを研究課題としていた。占領期の都市空間を特徴付けている占領軍の接収し

明治、大正、昭和、平成と能代市を拠点に発行され全国有数の歴史を誇る俳誌「俳星」。現存はしないとされていた創刊の1号から3号が、市立能代図書館の書庫で見つかった。昨秋、寄贈資料を確認したところ、その一つに12号ずつをまとめた一~七巻の「俳星」などが納められていた。関係者は驚きとともに貴重な書籍の発見を喜び、能代発祥の文化の継承に思いを新たにしている。 同図書館の書庫には各所から届いた書籍や資料があるが、整理できていないものも多いという。図書館の大友立館長と、元県立図書館館長で能代図書館アドバイザーの小野靖子さんによると、昨年10月に寄贈資料を確認していたら、その中に“幻”の俳星があった。 それらは北海道小樽市で文学資料の収集などに当たる団体「小樽文学舎」から寄贈されたものとみられる。同図書館は平成26年度まで市が運営、27年度から図書館流通センター(本社・東京都)が指定管理者となった。詳しい
明治大登戸研究所資料館 山田朗館長 戦後74年がたち、戦争体験者がいなくなる時代が目前に迫る。証言や資料を基に戦争をどう伝え、継いでいくべきか。明治大学平和教育登戸研究所資料館(川崎市多摩区)の山田朗館長は公が受け皿となり、保存、収集、活用していくことの重要性を説く。 -戦時中の資料にまつわる現状は。 「登戸研究所は本来は秘密戦のための軍の機関なので、関わった方はかつては絶対に話さなかった。ところが戦後74年もたち、直接の体験者はほとんどが亡くなっているが、そこで困った立場にいるのは家族。いろいろな話を体験者から聞いて日記や資料もそれなりに持っているが、それをどうすればいいのか分からないという場合が多い。日記だから個人的なものに見えるが、戦争は公で行っていた部分があり、個人の記録だけでなくいろいろな性格を持っている」 「登戸研究所資料館では『当時の資料があったら寄贈してください』とお願いし

2016年9月、遊廓・赤線専門の出版社である株式会社カストリ出版は、かつて日本最大の遊廓であった吉原(現 台東区千束)に、直営書店「カストリ書房」を開業しました。日本唯一の遊廓赤線を扱う専門書店です。 その際もクラウドファンディングを行い、約1ヵ月弱で約109名のパトロン様より約69万円の資金を頂戴しました。多くの愛好家や研究者の訪れるスポットになり、最近では海外からもお客様が来店してくださるお店になりました。ご厚情に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。 今回は、かつて吉原遊廓を取り囲んでいた「お歯黒ドブ」沿いに移転し、店舗面積を拡大、遊廓・赤線アーカイブ室と、読書喫茶ルームを新規に併設します。これまでの書店は約2坪でしたが、移転先は約12坪と約6倍の広さになります。 <移転先店舗> 移転先住所:台東区千束4−39−3 ・移転&開設日:8月17日 ・資料室の本運用:9月1日から

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