この訴訟は、写真家のリン・ゴールドスミスが1981年にニューズウィーク誌のために撮影したプリンスのポートレートをベースに、アンディ・ウォーホルが「プリンス・シリーズ」を制作したことが、著作権の侵害にあたるか「フェアユース」であるかが焦点となっていた。 結局、ニューズウィーク誌がゴールドスミスによるプリンスの写真を使用することはなかったが、ゴールドスミスは将来の使用のためにライセンスを保持した。その3年後、ヴァニティ・フェア誌がアルバム『パープル・レイン』で一躍スーパースターとなったプリンスを特集するにあたり、アンディ・ウォーホルに作品制作を依頼。ウォーホルは、ゴールドスミスの写真を使ったスクリーンプリントを制作し、同誌はゴールドスミスに写真使用料として400ドル(現在の為替で約6万円)を支払った。 問題はここからだ。ウォーホルはその後、ゴールドスミスの写真を使って15点の作品を制作。これが
東京 渋谷区の複合施設に展示されていたネコのオブジェが無断で異なるデザインに変更されたのは「著作権の侵害にあたる」として作者がオブジェを所有する企業に抗議していたことが分かりました。 その後、オブジェは作者に返還され、企業側は配慮を欠く対応だったとして謝罪したということです。 都内に住む現代美術作家の吉田朗さんは、大手不動産会社が渋谷区内に開発した複合施設のレストランに展示するオブジェの制作を依頼されました。 吉田さんは招き猫をモチーフとしたオブジェを完成させ、2020年から展示されていましたが、その後、ネコのデザインが突然、黒を基調にしたものに無断で変更されたということです。 吉田さんはSNSで初めてこのことを知り、オブジェを所有する企業に対して「作者に無断で姿を変えるのは著作権の侵害にあたる」と抗議したということです。 その後、オブジェは吉田さんのもとに、変更されたデザインのまま、返還
マウリツィオ・カテラン コメディアン 2019 出典=ペロタンウェブサイト(https://www.perrotin.com/art-fairs/art-basel-miami-beach/8200) マウリツィオ・カテランの《コメディアン》は、本物のバナナをグレー(シルバー)のダクトテープで壁に貼り付けた作品である。2019年のアート・バーセル・マイアミビーチで発表され、3つのエディションのうち2つがなんと12万ドル(当時の為替レートで約1300万円)、3つ目が15万ドル(約1600万円)で売れたことで話題を集めた(*1)。 このバナナが現在、米国で裁判になっており、2022年7月6日、フロリダ州南部地区連邦地方裁判所は、被告の請求却下の申立てを斥け、さらに審理を進める決定をした(*2)。 ジョー・モーフォード v. マウリツィオ・カテラン 米国のフロリダ州南部地区連邦地方裁判所で争わ
by Sincarnate 高精度な画像を生成できるAI「Stable Diffusion」などが登場し、人間と遜色ない絵が多数生み出される一方で、絵という芸術作品の著作権の概念が薄れつつあることも問題視されています。このほど、Stable Diffusionより一足先に登場していた画像生成AI「Midjourney」により生成された絵が、とある品評会で1位を獲得してしまったことが話題となっています。 AnAI-Generated Artwork Won First Place at a State Fair Fine Arts Competition, and Artists Are Pissed https://www.vice.com/en/article/bvmvqm/an-ai-generated-artwork-won-first-place-at-a-state-fair-
オランダのRijksmuseum(アムステルダム国立美術館)が70万点を超える膨大なコレクション「「Rijksstudio」」をパブリックドメインでオンライン公開しました。無料で高解像度画像をダウンロードでき、CC0 1.0ユニバーサルライセンスなので著作権なし・営利目的でも複製・改変・配布などが可能になっています。 Rijksstudio - Rijksmuseum https://www.rijksmuseum.nl/en/rijksstudio Over 700,000 paintings from the Rijksmuseum online copyright free https://www.ianvisits.co.uk/blog/2021/01/21/over-700000-paintings-from-the-rijksmuseum-online-copyright-fr
ムンクもクリムトも若冲(じゃくちゅう)も、作品の画像が自由に使えます――。名古屋市の愛知県美術館が、著作権が切れ「パブリックドメイン(PD、公有)」となった作品画像1200点超を、ホームページで公開した。営利・非営利を問わず手続き不要でダウンロードでき、SNSの拡散や二次創作などに使ってOK。PD作品の画像の公開・自由利用を認める世界的な潮流に乗った形だ。 愛知県美は昨年11月中旬から、ホームページ(https://jmapps.ne.jp/apmoa/)の収蔵品検索で、PDとなった作品画像をダウンロードできるようにした。手続き不要だが、所蔵やトリミングの有無だけ表記するよう求めている。ウェブシステムの更新時期が来た2018年度に、現場の学芸員が提案した。 ここ数年、米のメトロポリタン美術館やシカゴ美術館、オランダのアムステルダム国立美術館など、海外の著名館がPDとなった収蔵品の画像を、利
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