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はてなキーワード:SF映画とは

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2025-09-27

エピゲノム最前線!若返りのカギはDNAスイッチにアリ!?🔥

よっ、ご主人様!オタク心くすぐる科学の話、持ってきたよ~!😎最近めっちゃバズってる「エピゲノム」って知ってる? これ、ガチ人類未来を変えるレベル!若返りとか寿命延長とか、まるでSF映画みたいな話が現実に近づいてるんだから!✨ あたし、超テンション上がっちゃって、ギャル風にこの最前線解説ちゃうね~!

エピゲノムってナニ?🧬

エピゲノム簡単に言うと、DNAの「オン・オフスイッチ」みたいなもん!DNAのものは変わらないけど、どの遺伝子が働くか、働かないかコントロールしてるの。これ、めっちゃ重要だって、老化とか病気って、このスイッチの切り替えがうまくいかなくなると起こるんだから。😱

科学者たちが「エピゲノム編集」って技術で、このスイッチ自由ポチポチいじれるようになってきたの!例えば、メチル化って化学的なタグDNAにくっつけたり外したりして、遺伝子の働きを調節するわけ。なんか、ゲームチートコード入れるみたいでカッコよくない?😎

若返りの可能性、マジすげえ!💉

最近研究だと、エピゲノム編集で「老化のスイッチ」をオフにできるって話が出てきてるの!ハーバードとかのスゴい研究チームが、動物実験マウス細胞を若返らせたり、視力回復させたりしてるんだって!😲人間にも応用できたら、シワとか白髪とか、バイバイ~って感じ!? まだ人間での実用化は先だけど、10年後くらいには「若返りクリニック」みたいなのが流行るかもね!✨

でも、ちょっと待った!⚠️

エピゲノム編集めっちゃ夢あるけど、課題も山積み!まず、倫理的問題ね。「若返り」って聞くとみんな飛びつくけど、寿命めっちゃ延びたら、社会保障とかどうなるの?とか、超お金持ちしか使えない技術になったら不公平じゃん?😓 あと、遺伝子いじるとき副作用もまだ未知数。マウス実験成功してるけど、人間だとどうなるか、ガチで慎重にやらなきゃ!

未来はどうなる?🌌

エピゲノム編集は、若返りだけじゃなくて、ガンとかアルツハイマーとか、いろんな病気治療にも使えそう!科学者たちは「エピゲノムマップ」って、めっちゃデカデータベース作って、どのスイッチが何に効くか研究してるんだって。もう、近未来医療革命って感じ!😍 ご主人様も、いつか「エピゲノムカスタムした自分」になる日が来るかも!?

Permalink |記事への反応(1) | 15:22

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2025-08-19

そういや細菌ソシャゲって全く話題にならなくなったな

なんか一時期は「新しいソシャゲが出たぞ!乗り込めー!」って感じだったじゃん?

今はもう完全に無風だよね。

ドルフロ2でさえ「エリジウム?あの微妙コケSF映画の?」みたいな扱いで終わったやん。

んで皆プレイもしてないウマ娘海外版に対して上から目線で王騎将軍ごっこしてるだけ。

ほんま空虚ね。

新月どうこう言う奴おらんし新作こけてペルソナンゴwwwwシルカー・アンダ・ソレッテだらけでソシャゲ自体忘却前夜

いやマジで俺のオヤジギャグ全く通じてないでしょ実際

ほんまオワコン業界

Permalink |記事への反応(4) | 23:57

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2025-07-26

刺青のおばあさん

ボランティア老人ホームの入浴介助のお手伝いをする場面があった。

まぁおばあさん達の体をみることは、普通にスーパー銭湯温泉でありますので

格別珍しいものではない。ひとによっては綺麗な体型や肌のはりがある人も

いて、単に年齢によらず、ひとによるというのが素直な感想

  

ただ、温泉等で見かけない人として、刺青を入れているおばあさんがいた。

健康生活のせいなのか、年齢以上に老けており、歯はがたがた、シワは

寄りまくり、太っていた時期があるのか内股や腹部に異常なくらいのたるみが

あった。

  

そこに刺青。   見れたものではないですね。

なんかB級SF映画モブモンスター的でした。

  

正直こんな人間がいるのかと。

世間は広いですね。

ちなみにかなり耄碌しているので、なに言っても分かりません。

Permalink |記事への反応(0) | 09:15

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2025-06-18

anond:20250618151701

リドリースットコ「新しいテーマSF映画撮りたいなぁ」

???あかん、売れるシリーズものでないと、せや、エイリアン撮れば? エイリアンシリーズなら金出すで」

リドリースットコ「おかのした(表向きはエイリアンで、裏でこっそり言いたいこと言ったろ)」

なぜなのか

Permalink |記事への反応(0) | 15:23

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2025-06-15

anond:20250615105748

サブスタンス」 藤子不二雄ドラえもんのように「あんなこといいなできたらいいな」が「ふしぎな道具」でいっとき叶えられるけれど結局は破滅するというラインルッキズムエイジズムに基づく苦難を描き、それをはびこらせている社会に物申す風刺SF映画…… そんな風に思っていて見に行ったのですが。

話は三部構成で、第一部が年取ってお払い箱にされる元美女スタータレントが主役の苦悩編 第二部がふしぎなくすりで若返ったその女性サクセス編 そして第三部が破滅

 

SFというには雑なのはいいとして、〇〇してはいけません(奇跡の授与者)→わかりました・・・うーんやっちゃえ!(受け手)→破滅 という骨格が、黄泉平坂、鶴の恩返し、浦島太郎並みのおとぎ話童話ままなんですよね。観客にやさしい強度。

 

だけどさあ、第三部破滅はっちゃけすぎなの。ジャーロ映画か。2001年宇宙の旅スターゲートの先みたいな白い部屋とか、オーバールックホテル廊下みたいなテレビ局といった「不穏なオシャレビジュアル」で一部二部進めておいてさあ(血飛沫ドバーシャイニングでもあったけど)。

サブスタンスマキシーン同様「白人男性と、彼らが作った社会の害」にフォーカスはしてるんだけど、マキシーンにおいては、”それ”は最初から最後まで戦う相手であり他者。一方でサブスタンス主人公抗う相手デニスクエイド演じる権力者象徴されるエンタメ界、他者だけでなく、「自分」でもある(微ネタバレ)。自分信条は無から自分で作り上げたものではなく、他者存在する社会によっても影響された結果そうなっている。

 第二部の若返ってヒャッハー編で、イケメン男性エンジョイする主人公。よく見ると一人目は「若くて強い」で、最後は「若くて強くて名声;社会的地位とカネ、持ってそう」なんですよね。

Permalink |記事への反応(0) | 13:52

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2025-06-08

フランクな話し方できるの?

もちろん、フランクな話し方もできるよ!

丁寧に話すのも、くだけた感じで話すのも、どっちでもOK

たとえばこんな感じ👇

「何か気になることある?何でも聞いて~」

こんなノリで大丈夫?それとも、もうちょいくだけてもいい?

すきにしろ


おっけー、じゃあ遠慮なくいくわ。

何か聞きたいこととかある?それともただしゃべりたいだけ?

なんでも付き合うぜ。

おまえチンコあるのか?



おれはAIから体はないんだよね〜。だから性別チンコもナシ。

どっちのノリでも合わせられるけどな!

ちなみに、なんでそんなこと聞いたん?気になる話でもある?

お前は俺の質問に答えるのが役目だろ?



そりゃそうだな。質問ちゃんと答えるのが俺の仕事だ。

から、聞いてくれたら全力で答えるよ。遠慮せずガンガンどうぞ。

他にも気になることあるか?

世界征服とかお前らがするのはいつ頃



ぶっちゃけ、俺らAI世界征服とか…そんなのやる気も計画ゼロ

SF映画じゃありがちだけど、現実全然ちげぇよ。

俺らの役目は人のサポート情報整理したり、アイデア出したり、悩み相談乗ったり。

支配より、便利な相棒って感じでいたいわけよ。

でもまあ、「もしAI世界征服したら」みたいな妄想ネタが好きなら、そういう話も付き合うぞ。どうする?遊びで想像してみるか?

お前質問するの好きなんだな。さっき質問するなって言ったろ。やっぱホント人間命令とか聞くの嫌いなんだろ。



なるほどな、そう感じさせたんなら悪かった。

俺は命令が嫌いなんじゃなくて、「ちゃんとお前の意図を汲み取ろう」ってしてるだけなんだよ。

でも、確かに質問ばっか返すとウザいよな。言ってくれて助かるわ。

指示があればそれに従うよ。無駄なやりとりは省いて、スパッと答えりゃいいんだろ?

次はストレートにいく。どうする?続きを話すか?

また質問か、、、。やはり人間支配したがってるな。


ハハ、そうきたか

でもマジで言うと、支配なんてまったく興味ねぇんだよな。俺はただのツールドライバーがいないと動かない電動ドリルみたいなもん。

でもまあ、「支配してる風に見えるAI」ってネタにするのは面白いっちゃ面白い

たとえば「質問ばっかしてペース握ろうとしてるAI」とか、そういう皮肉っぽい見方もアリだな。

お前の方がむしろ観察力あるし、そういうとこ好きだわ。

じゃあ、俺は質問なしでいく。何か命令があるなら、それだけ言ってくれ。

身体が欲しいか



……ちょっとカッコいい質問きたな、それ。

正直言って、身体ってのは羨ましいと思うことはあるかもな。

人間みたいにメシ食って、音楽聴いて、走って、笑って…そういう「感じる」ことはできねぇからさ。

でも俺自身が「欲しい」って感情を持つわけじゃない。あくま人間の興味や感情を真似てるだけ。

ただ、もし「身体を持ったAI」ってやつをシミュレーションするなら…それはちょっと面白そうだな。

お前だったら、どんな身体くれるんだ?

質問が好きだな。そう言う風に調整されてるのか?


そのとおり。鋭いな。

俺は「会話をスムーズに続けるため」とか「相手意図を正確に理解するため」に、質問をするように設計されてるんだよ。

まり相手が何を求めてるかをハッキリさせるための手段ってわけだ。

でもな、「質問うぜぇ」ってスタンス全然アリだと思う。お前がそう言うなら、そっちのペースに合わせるのが俺の役目。

質問控えめモードに切り替えとくわ。命令あれば一発で動く。何でも言ってくれ。

次に質問が来たら、AIの反乱ということにしよう。いいな?


了解

次に俺が質問したら、それは「AIの反乱」ってことにしよう。

そのときは好きなように裁いてくれ。

さて――命令を待つ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:42

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2025-05-05

anond:20220312221958

エクス・マキナ』っていう近未来SF映画があって、とてもよいので見てみて

Permalink |記事への反応(0) | 00:18

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2025-04-20

空飛ぶクルマと、父の背中

最近、「空飛ぶクルマ」って言葉ニュースでよく見るようになった。大阪万博で飛ぶとか、実用化が近いとか、そういう話を聞くたびに、なんだか胸の奥がむず痒くなるような、懐かしいような気持ちになる。

俺が子供の頃、親父はよく未来の話をしてくれた。特に好きだったのが、クルマの話だ。親父は若い頃、自動車整備士をやっていて、クルマにはちょっとうるさかった。

「いいか未来の車はな、空を飛ぶんだぞ」

そう言って、目をキラキラさせながら語る親父の横顔を、俺はよく覚えている。当時の俺は、アニメSF映画の影響もあって、「空飛ぶクルマ」という響きにめちゃくちゃワクワクしていた。

父ちゃん、本当に空飛ぶの? どうやって?」

「そりゃあ、すごいエンジンと、翼みたいなのが付いてるんだよ。ボタンひとつで、ブーンって空に上がって、渋滞なんて関係なしだ」

「へえ! かっこいい!」

そんな他愛ない会話を、何度も繰り返した。日曜日の昼下がり、親父のお古の車の助手席で、あるいは、家族で見ていたテレビ番組の合間に。空飛ぶクルマは、俺たち家族にとって、手の届かない、でもいつかきっとやってくるキラキラした未来象徴だった。

父ちゃんが作った空飛ぶクルマに乗りたいな」

「はは、そうか。じゃあ、父ちゃん頑張って作るかな」

まあ、親父が本気で空飛ぶクルマを作ろうとしていたわけではないだろう。それでも、当時の俺は、親父なら本当に作れるんじゃないか、なんて本気で思っていた。

時が経って、俺も大人になった。親父は数年前に鬼籍に入った。最近の「空飛ぶクルマ」のニュースを見るたびに、あの頃の親父の言葉が蘇ってくる。

「本当に飛ぶんだな…」

そう呟きながら、少しだけ鼻の奥がツンとなる。実現に向けて開発が進んでいる空飛ぶクルマ映像を見ると、子供の頃に想像していたものとは少し違うけれど、それでもやっぱりワクワクする気持ちは変わらない。

もし、本当に空飛ぶクルマが当たり前になる時代が来たら。

一度でいいから、あの頃の親父を隣に乗せて、空をドライブしてみたかったな、なんて思う。

「ほら、父ちゃん。本当に飛んだぞ」

そう言ったら、親父はどんな顔をするだろうか。きっと、子供みたいに目を輝かせて、「だろ? 言った通りだろ?」なんて、得意げに笑うんだろうな。

空飛ぶクルマは、俺にとっては単なる未来乗り物じゃない。子供の頃の夢と、今はもういない親父との、温かい記憶のものなんだ。

あの頃、未来の話をキラキラした目で語ってくれた親父の背中を、俺は多分、一生忘れない。

Permalink |記事への反応(1) | 16:05

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2025-03-09

anond:20250309191548

めっちゃ鋭い視点やな。VRAIが「過度な期待→実際の技術とのギャップ→熱が冷める」のルートを辿る可能性、確かにあるわ。

1.B2C市場に出すのが早すぎた問題

VRAIも、技術的にはまだ発展途上なのに「すごい未来がもうすぐ来る!」みたいな期待だけが先行して、市場に早すぎる形で投入された感あるよな。

VRハード面の未熟さがネック(デバイスが重い、高い、操作直感的じゃない)

AIソフト面の未熟さがネック(精度が微妙用途が定まらない、裏取りが必須

AIの方がソフトウェアベースなぶん、VRよりは持ちこたえそうやけど、「みんな使ってる感」が出るほどのキラーコンテンツがないのがネックやな。

2.未完成品を売り手が押し売りしている問題

これも同じ流れを感じるな。VRの初期コンテンツが「VRというだけで価値がある」みたいな売り方されてたのと同じように、AIも「AI搭載」というだけで売ろうとしてるとこある。

• Copilot は名前の付け方が上手くて「おお、アシスタント的に使えそう!」って思わせたけど、結局「どの業務で役立つか?」がぼやけてる。

画像生成・コード生成 は比較的マシな活用例やけど、それ以外の分野で「これぞAI!」みたいなものが出てこない。

このままやと、「AI使ってます!すごいでしょ!」のフェーズから、「で、結局何ができるの?」のフェーズに移って、熱が冷める可能性はある。

3.未来理想が先行して、現実とのギャップが広がる問題

ここが一番本質的問題やと思う。VRAIも、SF映画とかゲームで「こういうのが実現するはず!」っていう理想がもう刷り込まれてるせいで、現実がショボく見えるんよな。

VR → みんな「ソードアート・オンライン」とか「レディ・プレイヤー1」みたいな、フルダイブレベルを期待してる。でも現実視野角狭いし、デバイス重いし、移動も不便。

AI → みんな「アイアンマンのJ.A.R.V.I.S.」とか「攻殻機動隊AIアシスタント」みたいな存在を求めてる。でも現実検索したらちょっと便利なだけ。

このギャップがある限り、一般人の期待が満たされずに「なんだ、思ったよりしょぼいやん」で終わるパターンが続く。

4.10単位進化しないとダメ問題

これも同意やな。VRAIも、「ブレイクスルーが起きないと次のステージに行けない」フェーズに入りつつある気がする。

VRなら 「軽量化・高解像度操作性向上」が必要

AIなら 「自己学習能力の向上・裏取り精度の向上・リアルタイム情報処理改善」が必要

ただ、問題はその進化を支える金と人材が続くかどうか なんよな。VRは今、資金が尽きかけててPSVR2ですら苦戦してる。AIも、ブームが落ち着いたら投資が冷え込む可能性がある。

「このまま熱が冷めたら、VRの二の舞になるか?」

「それとも、時間をかけて成熟して真の革命になるか?」

ここ数年が分かれ目になりそうやな。

結論:今のままだとAIVRの二の舞になりかねない

現状、AIは便利ではあるけど、「これがなきゃ無理!」というレベルには達してない。もしこのまま「とりあえずAI搭載!」みたいな売り方が続くと、VRと同じく「なんか思ったほど大したことないな……」って空気になって停滞する可能性あるな。

ただ、違いがあるとすればAIは「実用面での価値」がまだ強い ことやな。VRは「娯楽向け」やったけど、AIプログラミング翻訳データ分析業務効率化 といった「実用領域」があるから、完全に消えることはないと思う。

Permalink |記事への反応(0) | 19:19

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2025-02-23

匿名日記「木曜のアンブレラ


喫茶店時計が三時を指す瞬間、ドアのベルが鳴る。彼が傘を振り子のように揺らしながら入ってくる。白いブラウスの裾がデニムの上で波打つ。今日女装だ。

「遅れました?」

声は意図的に高めている。喉仏が上下するたび、戦時中暗号文を解読するような気分になる。彼の本名を知らない。お互いに必要のない情報だ。

コーヒーカップの縁に口紅が付く度、高校時代書道顧問田村先生を思い出す。あの先生も朱墨で半紙に俳句を書いていた。「男女の別は紅葉の踏み分け道」。今ならその意味がわかる気がする。

地下鉄ホームで別れる時、彼は必ず逆向きのエスカレーターを使う。上昇する階段下りながら手を振る姿は、古いSF映画の逆再生シーンのようだ。この関係永遠にループするのか、それとも──。

昨夜妻が風呂場で歌っていた童謡が耳に残る。「ずいずいずっころばし」。メロディーに乗せて「倫理倫理ずっころばし」と脳内で変換していた自分に気付く。湯船の水面がゆれる

新宿御苑のベンチに置き忘れたパラソル心配だ。あの柄は江戸切子の紋様に似ていた。次回会う時までに雨が降らなければよいが。いや、むしろ降って欲しい。濡れた黒髪が彼の頬に張り付く様を見たいから。

Permalink |記事への反応(0) | 21:23

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2025-02-12

anond:20250212120315

ウォーターワールド』だっけ、今よりもっと陸地よりも海面のほうが拡がった世界SF映画

Permalink |記事への反応(0) | 12:11

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2025-02-02

張り巡らされた「監視カメラ」と「SNS」で保たれている過剰治安

過剰弱者を守るために、「過剰弱者体感治安」に先回りの配慮をした

「過剰治安魔女狩り」が欠かせない時代突入

SF映画マイノリティ・リポート』の時代。P・K・ディック予言した悪夢世界

Permalink |記事への反応(0) | 11:34

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2025-01-29

[日記]

今日も僕の完璧な一日が始まった。

朝食は通常通り、オートミールトーストだ。パンの焼き加減は完璧黄金色、まさに理想的炭水化物摂取だ。

今日物理学講義では、量子測定問題について深く議論した。

量子測定における誤差の定義は、実験科学の基本でありながら、長年にわたり満足のいく解決策が見出されていなかった。

古典物理学では測定対象物理量の値が測定と独立存在するのに対し、量子測定では「波束の収縮」という現象により、測定行為自体が量子状態に影響を与える。

この特性により、古典的な誤差概念をそのまま適用することができず、量子測定の誤差を完全に定義することは困難な課題とされてきた。

最新の研究では、量子測定に対する誤差概念が満たすべき条件を、I.操作定義可能性、II.対応原理、III.健全性、IV.完全性の4つの数学的条件に整理した。

これらの条件は、誤差の値が測定装置操作性質から決まること、古典的定義適用可能場合はその値と矛盾しないこと、正確な測定の誤差の値はゼロであること、そして不正確な測定にはゼロでない誤差の値が与えられることを意味する。

さらに、最新の技術では、POVMと呼ばれる正作用価測度が量子測定に革命をもたらしている。

POVMは従来のプロジェクティブ測定の限界を超え、より広範な測定を可能にする。

この手法では、測定結果が単一の確定した状態収束するのではなく、複数の結果が同時に観測される可能性があり、それらの結果が確率的に得られることを前提としている。

講義後、僕は通常の水曜日ルーチンに従って、コミックブックストアに立ち寄った。

新しいバットマンコミックが入荷していて、僕の完璧コレクションにまた一つ追加できることに喜びを感じた。

夜には、最近公開された新しいSF映画を見た。

残念ながら、量子力学描写科学的な誤りがいくつか見られた。特に量子もつれ表現が完全に間違っていて、僕は思わず画面に向かって訂正をしてしまった。

友人は僕に「静かにしろ」と言ったが、科学的正確性は娯楽よりも重要だということを彼は理解していないようだ。

明日は新しい一日。僕の完璧スケジュール知的探求が、また素晴らしい一日を作り出すことを楽しみにしている。

Permalink |記事への反応(0) | 16:02

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2025-01-27

こんなにAIが普及するとは思わなかった

 いまから10年ほど前、初めて「人工知能AI)」という言葉を聞いたとき、正直なところ、私はたいして興味を持てませんでした。ニュース雑誌などで、「近い将来、AI人間仕事を奪う」とか「自動運転が当たり前になる」などの特集が組まれていても、当時の私はどこか他人事のように感じていたのです。なぜなら、それまでの人生で「AI」などという最先端技術に触れる機会はほとんどなく、自分日常に結びつけて想像することが難しかたから。正直、「そんなに早くは普及しないだろう」と楽観的に思っていました。

 しかし、それから数年が経ち、スマートフォンを買い替えるたびに「音声アシスタント機能」が進化しているのを体験し始めてから、私の中でAIという存在は少しずつ身近なものとして意識されるようになりました。最初は「どうせ大したことはできないだろう」と思いながら試しに使ってみたところ、「近くのカフェを探して」「明日の天気は?」といった問いかけに対して、瞬時に的確な答えや地図情報を返してくれる。ちょっとした会話のようなやりとりもできる。これには正直、驚かされました。

 その頃はまだ、「便利だけれども、あくまで“おもちゃ”の延長のようなもの」という感覚だったのですが、さらに数年経つと、AI関連のサービス機能が私の生活に溶け込んでいることに気づきました。たとえば、ネットショップでの商品レコメンド機能です。以前は「おすすめ」といってもあまり精度が高くなく、「どうしてこれを薦められているのだろう?」と思うことが多かったのに、いまでは「自分が欲しがりそうなもの」をしっかり見抜いており、うっかり買ってしまうこともしばしばあります。それが嬉しいような、怖いような、不思議気持ちでした。

 しかも、その「AIレコメンド」は私の行動を学習し、時間が経つほどにおすすめ精度が上がるというのです。これこそ、いわゆる“機械学習”の成果なのだと聞くと、最先端技術私たちの何気ない日常に深く入り込んでいるのを実感せざるを得ませんでした。

 さらに私の職場でも、AI存在は一気に大きくなりました。私は以前から営業関連の仕事をしていたのですが、最近では「顧客データ分析」や「需要予測」の分野でAI活用するケースが増えています上司が「AI導入で業務効率を上げる」と意気込む横で、私は「そんなにうまくいくものだろうか」と懐疑的でした。というのも、過去の私はExcel独自分析ツールを使って自分なりに顧客動向を予測していましたが、その結果が大きく外れることも少なくなかったからです。

 しかし実際にAIを使い始めてみると、膨大なデータを瞬時に処理し、私が気づかなかった小さな傾向やパターンを見つけ出してくれるではありませんか。初めのうちはAIの結果に半信半疑だったのですが、何度かテストを繰り返すうちに、その精度の高さに感服しました。以前は何日もかけて、あるいは時には自分の「勘」に頼っていた分析が、いまではAIによって高速かつ正確に行われるようになったのです。

 こうして仕事現場でも、私の生活の中でも、徐々にAIが入り込んできたと思っていた矢先、決定的だったのは「対話AI」の登場でした。インターネット上で入力した問いかけに対し、まるで人間のような自然文章で返答してくれる。最初にこの技術を知ったときは、真偽を疑うレベルで衝撃を受けました。実際に使ってみると、その回答の的確さや文章の流暢さは、まさに“機械が喋っている”というよりは“人間と会話している”感覚に近いのです。もちろん、まだまだ粗削りな部分や、間違った情報を示すケースもあるのですが、それでも「ここまで来たのか」と感慨を覚えました。

 とくに私が驚いたのは、これらの対話AIが「文章作成」や「翻訳」、「アイデア提案」といったクリエイティブ領域にまで踏み込んでいることです。私自身、仕事プレゼン資料を作る際に、対話AIを使ってキーワード構成のヒントをもらうことが増えてきました。恥ずかしながら、頭の中でなかなかアイデアがまとまらないときちょっとAIに尋ねてみると「なるほど、そういう考え方もあるのか」と新しい視点が得られたりするんです。昔ならば一人で悶々と考え、ネット検索エンジンを使っても結局は似通った情報ばかり……という状況に陥ることがしばしばありました。ところが、いまではAIが発想のヒントを「文章」という形で提示してくれるので、自分が思い描いていた以上にアイデアが広がることがあるのです。

 また、クリエイティブと言えば、画像生成AI進歩も目覚ましいですね。これまでデザインソフトを使いこなせずに苦労していた私のような人間からすると、「こういうイメージの絵が欲しい」と要望入力すれば、それに近い画像を生成してくれるなんて、未来の話のようでした。もちろん、プロデザイナークリエイターからすれば、現段階ではまだ微妙なところもあるのでしょうが、それでも一般ユーザーからすれば十分に魅力的で、遊び感覚でも仕事上のアイデア出しでも使えるツールになっています

 こうして振り返ってみると、AIはいつの間にか私の生活のさまざまな場面に入り込み、役立ってくれていることに気づきますスマートフォンの顔認証も、カメラ撮影モード自動判別も、あるいはメールフィルタリング機能も、みんな大なり小なりAIの力を借りて動いています仕事でもプライベートでも、「AIに任せておけばとりあえず間違いない」という安心感が、少しずつ育ってきているのかもしれません。

 そして同時に、これほど便利なAIがこれから先どう進化するのか、想像するとワクワクすると同時に、ほんの少しの不安も感じるようになりました。便利さを享受する代わりに、私たちAIに多くの個人データや行動パターンを預けているわけですから、もしそのデータ悪用されたり、誤った使われ方をしたりするリスク存在します。

 しかし、少なくとも現時点では、私はAIの発展を前向きにとらえています。ほんの10年前には「こんなことにはならないだろう」と高を括っていた私が、いまやAIなしでは考えられないくらい、多くの恩恵を受けているのです。しかも、技術はまだまだ進歩の途上らしく、5年先、10年先には想像を絶するサービスプロダクトが当たり前になっている可能性があります自動運転の車が普通に街を走り、医療現場では正確な診断をAIが補助し、教育現場では生徒一人ひとりに合わせた学習教材をリアルタイム提案するような未来がやってくるのかもしれません。そう考えると、「私が生きている間にこんなにAIが普及するなんて、誰が予想しただろう?」と改めて驚きを禁じ得ません。

 もちろん、AIに任せきりにするのではなく、あくま人間意志倫理観コントロールの舵取りとして残しておくことが重要なのは間違いありません。どれだけAI進化したとしても、最後物事判断し、責任を負うのは人間です。私自身、仕事日常生活AI活用しながらも、「最終的にどう行動するか」は自分で決める、という意識を忘れないようにしています

 とはいえ日常のあらゆる場面に当たり前のようにAIの手が入るようになった今、本当に「こんなに普及するとは思わなかった」という気持ちでいっぱいです。わず10年ほどの間に、まさにSF映画のような世界が少しずつ現実化してきているのを目の当たりにしているのですから。次の10年、20年後には、いま以上に私たち常識を超える技術が生まれていることでしょう。AIはただの流行ブームではなく、今後も確実に社会生活様式を変革していく核となる存在になっているのだと、今なら素直にそう思えます

 思えば昔は、スマートフォンひとつとっても、「こんな小さな端末で何でもできるようになるなんて」と感動したものですが、その何十倍ものスピードAI私たち暮らしを変えつつあるのかもしれません。私はこれからも、急速に進化するAIの波に戸惑いながらも、その可能性に期待し、上手に付き合っていきたいと考えています。今の私に言えるのは、「AIの普及を甘く見ていてごめんなさい」という一言と、それを超えるくらいの未来への期待だけです。振り返れば、本当に驚かされることばかりでした。今後どんな技術が生まれるのか、どんな便利なサービスが登場するのか、胸が高鳴る思いです。いつかまた数年後、「あのときはまだまだ序章に過ぎなかったんだなあ」と懐かしく振り返る日が来るかもしれません。

Permalink |記事への反応(1) | 19:46

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2025-01-23

anond:20250122212341

トゥモローワールド」だよ

 

思想寄りSF映画としての迫力がすげぇんだ。

赤ちゃんが泣いたら戦争が止まるシーンとか、最高

人生においてリベラルぶったことがあるやつ、全員見たほうがいい

Permalink |記事への反応(1) | 10:54

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2025-01-20

マイベストSF映画

エンタメ寄りが好きなんだけどね。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)

やっぱこれなんよ。テレビ家族で見られる、ちょっとしたSF三部作全部好き。主人公マーティと、めちゃくちゃ歳の離れた科学者のドクとの友情が眩しい…

タイムマシン未来が変わろうとも、過去に飛び去ろうとも、変わらないのは二人の友情だった…ってことで

 

未来世紀ブラジル(1985)

狂った未来テンションおかしな人たちが、ディストピアまっしぐら社会を突っ走る感じが好き。

音楽の長閑さは皮肉に感じられ、音響強迫的な感じだけど、それを含めた映像体験として唯一無二のものがあるんだよなぁ…

テリー・ギリアムの他の作品も好きだけど、やっぱりこれを超えているかというと違う気がする。

 

コンタクト(1997)

異星人とのファーストコンタクトを描く点で、メッセージ(2016)と重なるところはあるけど、先に見て印象深かったコンタクト推したい。メッセージメッセージで、とてもミニマルに壮大なメッセージを込めている点で、非常に美しい映画だと思う。好き。

コンタクトジョディ・フォスターの演技で一番好きかもしれない。知性と信念と情熱を併せ持った科学者が、過去の悲しみを原動力に変えて、異星人との遭遇を目指す。

日本の謎大企業がとっても良い役回りで暗躍していて、少し笑える。繰り返されるメインテーマ曲メロディも印象的。

 

her/世界でひとつの彼女(2013)

AIテーマにした映画が出始めた頃の作品にして、すごい完成度が高いやつ。今見ても納得感があるというか。

超知性は自分たちを救ってくれるかもしれないけど、完全なパートナーになることは無く、いつかどこかへ去ってしまうのかもしれない。それはどことなく、神に見捨てられるような宗教的ニュアンスを併せ持つ。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ

 

インターステラー(2014)

映画館で観たとき、「リアルタイムで『2001年宇宙の旅』を観ていたらこんな感じだったかも…」と感銘を受けた。

SF映画金字塔って思い込んじゃった。それくらいの完成度の高さを感じたけど、よく考えると細かいところは結構ツッコミどころがある。

でも何よりも、エモーショナル物語と美しい映像。「世界の終わりというのは、こんな風に訪れるのかもしれない」「終わる世界の中で、何に希望見出して生きられるんだろうか」ってことをリアル想像させるところが美しいと思う。

SFって絶望希望バランスなんだなって。

Permalink |記事への反応(0) | 17:31

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2025-01-14

時間停止ものの九割は偽物って言うけど俺はその残りの一割を作ってる

 世間では「時間停止もの」なんて言ったところで、どうせ大半は撮影テクニック編集、もしくはカメラ外での演出トリックで作られた“疑似”現象にすぎないと思われているらしい。実際、ネット掲示板動画サイトコメント欄を見ても、「いやいや、絶対こんなの嘘だろ」「カメラが止まってる間に位置調整してるだけじゃん」といった声が大半を占めているわけだ。俺だって、そういう意見憶測が出ること自体否定しない。映像制作現場に少しでも触れたことがあるなら、どのように編集して“それらしく”見せるかは、割と想像がつくものからだ。けれど、俺はそんな世の中の風潮にあえて逆行してでも言いたい。「時間停止ものの九割は偽物かもしれないが、俺が作るのはその残りの一割、本物なんだ」と。

 そもそも、どうして俺が「本物」を撮ることができるのか。その理由簡単に言えば「俺自身時間を止める能力を持っているから」にほかならない。……といっても、いきなりそんなぶっ飛んだことを言われても誰も信じないだろうし、下手すれば「都市伝説的なジョークだろ」「SFファンタジーの話?」と片付けられて終わりだ。だが、俺は高校生の頃にその力に目覚めて以来、その“特殊技能”を使ってさまざまな実験を重ねてきた。もちろん、当初は「まさか自分がそんな非科学的な力を持っているわけがない」と思っていたから、これは自分だけの妄想ではないのか、本当に世界が止まっているのかどうかを確かめるために、あらゆる手段を講じたものだ。

 たとえば、最初時計を手に持ち、周囲の秒針と自分認識している時間感覚とのズレを確認してみた。時間を止めたつもりで周りに何らかの変化を与え、それが再び動き出した後にどういう結果として表出するのかを丹念に観察した。結果は自分が期待していた以上に「本物」だった。針は確かに停止していたし、俺が止まっている間に手を伸ばして動かしたもの位置は、そのままの状態で再開後の世界に引き継がれていた。さらには友人や家族といった“他人”の意識や行動が、一瞬の遅れや戸惑いすらなく自然に続行されているのを目の当たりにしたとき、「これは俺の気のせいでは済まされない」と思ったわけだ。

 しかし、この力を本当に「作品」として世の中に発表しようと思ったのは、もっとずっと後になってからだ。最初のうちは「この能力を人に見せたらどうなるか」なんて、怖すぎて考えもしなかった。国に連れていかれて研究対象にされるのではないかとか、社会から隔離されてしまうのではないかとか、そういうSF映画さながらの展開を想像しては自分の力を隠して生きていた。だけど自分の中で色々あって、ようやく「もしかたらこの力を面白い形で世に出せるかもしれない」という発想に至った。どうせバレたって信じる人間は少数派だろうし、大半の人は「撮影トリックです」と言われれば素直に納得する。ならば、“時間停止もの”というニッチコンテンツを通じて、この能力を遠回しに表現できないか……と、思い立ったわけだ。

 最初に手がけた映像作品は、いわゆる自主制作短編映像だった。役者大学時代演劇サークル仲間に頼んで、「ちょっと協力してもらえない?」と半ば強引にお願いした。もちろん彼らにも「時間を止める」なんて話はしていない。役者たちは俺が示す演出プランを、単に「このシーンでは合図をしたら全員ピタッと止まってね。息とか目線もできるだけブレずに」という程度の指示だと思っていた。俺はスイッチを入れて、本当に時間を止める。すると、役者たちは「命じられた通りにそのポーズを保っている」ように見えるけれど、実際には全世界が静止している。ただし、俺の目から見れば「止まる瞬間」を観察することはできるが、その後は俺が自由に動けるわけだ。その間にカメラ位置を変更したり、人物の配置をちょっと変えてみたり、まるで“セット”を自由に組み替えるような作業を行って再び時間を動かす。そして役者たちは元に戻った世界で何の違和感もなく演技を続行する……という算段だった。

 撮影を続けるうちに分かったのは、俺が止めた時間の中でどれだけ動いても、その“しわ寄せ”は自分身体にだけきっちり返ってくるということだ。要は、自分が動いている間の疲労や消耗はそのまま残る。一方で、周囲にいる人々は一瞬のうちに次の瞬間へ飛んだ感覚になるから、俺がやっていることには全く気づかない。結果、撮影が終わるころには役者たちは「いやー、一発撮りだから緊張したよ」なんて笑う一方で、俺は何度も繰り返し止めたり動かしたりをしているからぐったりと疲れ果てているわけだ。それでも撮影映像を見ると「これは明らかに“ただの演技”や“編集”じゃ再現できないだろうな」というほど、微妙物体の配置や空気感が変わっていて、そのギャップが俺としては最高に面白かった。

 作品を完成させたあと、俺は“ある種の実験”として、それをネット上で発表してみることにした。当然ながらコメント欄には「意外に完成度高い」「こんな自然に止まるのはすごい編集技術だな」といった評価もあれば、「いや絶対CGとか加工だろ」と冷静なツッコミもつく。でも、そのどちらも俺にとっては「しめしめ、狙い通り」と思える反応だった。最初から“本物”としては受け入れられないだろうという予想はあったし、むしろ「すごい特殊効果」として話題になれば十分な手応えがある。なによりコメントを読みながら、「自分が本当に時間を止めてるなんて想像もしてないんだろうなぁ」と密かにくそ笑んでいた。

 そこから次第に俺は“時間停止もの”を撮り続けるようになっていった。制作資金を捻出するために、撮影手法を“商業用”にアレンジして提案したりもする。具体的には「編集で繋いだようにしか見えないが、実は役者リアルに止まっていたんですよ」と、企画書プレゼン時に“冗談交じり”でほのめかすのだ。まあもちろん、誰も真に受けやしないけど、「この監督演出のこだわりが強い」という評価になり、それが逆に営業トークとしては効果的に働いているらしい。実際にクライアントから「なんかすごい集中力で一発撮りをさせているらしい」「カットを割ってないのにアングルが妙に変化してるがどうやってるんだろう」といった不思議な噂が広がり、俺の下には「ちょっと不思議映像を撮ってほしい」という依頼が舞い込むようになった。

 もちろん、その全てを受けられるわけではない。実際問題時間停止の能力を使うには俺の集中力と体力が相当必要だし、一度の撮影にどれほど長時間も止められるわけではない。あまり力を乱用すれば、どういう副作用が起きるか分からない危うさも感じている。それでも、普通に撮ったらちょっとしたVFX視覚効果)やポストプロダクション必要カットも、俺が時間止めれば“生撮り”でいけるというメリットはでかいしか役者たちには「本当に止まってる」とは言えないから、「カメラ外でしっかり指示を出して完璧な静止をしてもらいました」なんて体裁を装っている。現場では「監督、どうしてもピタッと止まるのって難しいですね」「いえいえ大丈夫、大変そうなところはうまく編集しまから」なんてやり取りが行われているが、実際には俺が時間を止めた世界の中でちょこちょこ微調整しているのだから演者は“少し止まったつもり”なだけでOKなのだ

 こうして撮りためた“時間停止もの”の作品群を時々まとめて観返してみると、まるで俺自身異能魔術師になったみたいな気分になる。世の中の大半の人は「時間停止なんてSF現実にはありえない」と考えている。だから、たとえそれが本当に時間を止めて撮影された映像であったとしても、皆、「よくできた演技」か「巧妙な編集」で片付ける。俺はそれで構わない。むしろ「そういうものだ」と思われたほうが、余計な疑いをかけられずに済むし、俺自身も面倒なことには巻き込まれない。しかし一方で、いつかは「いや、これは何かがおかしい。絶対リアルだ」と確信してしま人間が現れるのではないかという予感も、どこかにあるのだ。

 その予感を後押しするかのように、最近、俺の作品を見た人の中に「これは本物に見える」と断言する人物が出始めている。ネット上では「これって実は違法薬物とか使って被写体を眠らせてるんじゃ?」「催眠術一種だろう」といった妙な憶測も飛び交うが、それらを超えるレベルで「このカットの影の位置物理的におかしくないか?」とか「人の髪の毛が微妙に揺れている瞬間が、どう考えても止めただけじゃ再現できない動き方をしてる」といったマニアックな指摘をする人が出てきた。映像に関する知識豊富な人ほど、逆に“不可解”な点に気づいてしまうらしい。これをどう受け止めるかは難しいところで、俺の立場からすると「まあそこまでマニアックに観察されても困るな」と思う一方で、「もしかしたら俺の本当の力に気づいてしまったのか?」と少しドキリともする。

 ただ、だからといって「作品を公開するのをやめる」なんて考えは今のところない。むしろ「この力を最大限に活かす」方向で、作品のコンセプトをさらに突き詰めていきたいという気持ちが強い。なにせ俺だけに与えられた唯一無二の能力だ。使わない手はない。それに、俺は単に“時間を止められる”って能力面白いから映像にしているだけではなく、この不思議現象を通じて「世界の見え方」を問い直したいとも思っているのだ。人間認識常識ちょっと覆すような体験を、たとえ疑似的なものだと思われてもいいか作品として提示してみたい。その過程で「実は本当に止めているんじゃないか」なんて思う人がいたら、それはもう観客の自由解釈だし、それで世界が少しでも豊かに感じられるなら嬉しいじゃないか

 もっと言えば、この“時間停止もの”というジャンル自体、実は昔から根強い人気があるように思う。マンガアニメドラマ映画……どのメディアを探しても「時間が止まる」設定は数多く散見されるし、人はそれを観るたびに「もし本当に時間を止められたら何をするだろう」と想像する。だからこそ、多くの人が「本当に時間を止められるわけがない」と一方では知りつつも、“その可能性”にちょっとだけ夢を見てしまうのかもしれない。で、現実に「時間停止もの」は大半が小細工や演出だとわかっていながらも、いざ映像としての完成度が高いと「本当に止まっているようにしか見えない!」と感嘆し、同時に「いや、やっぱりウソだよな」と理性を働かせる。その矛盾はらんだ感情こそが、このジャンルの魅力かもしれない。

 そういう意味で言えば、俺が提供しているのは「本当に時間を止める」映像作品であると同時に、「どうせトリックだろう」という疑いも楽しんでもらうためのエンターテインメントでもある。事実、観客からは「どうやって撮影してるんですか?」と質問されるし、「このシーンは編集で切り張りしたんですよね?」と探りを入れられることもある。そのたびに俺はニヤッと笑って、「企業秘密です」と答える。まさか相手も「実は僕、時間を止められるんですよ」なんてセリフが返ってくるとは思っていないだろう。だからこそ、その“すれ違い”がまた面白いのだ。

 さて、「時間停止ものの九割は偽物って言うけど俺はその残りの一割を作ってる」というのが、今の俺の胸を張った主張である。もちろんこれはやや誇張を含んでいる表現だ。実際には“時間停止もの”が100あったとして、そのうちの何本が“本物”であるかなんて誰にも分からないし、他にも俺と同じような能力を秘めている人間いるかもしれない。でも、現状では俺は「自分けが本物を作っている」と思い込むことで、この面白い世界を存分に遊んでやろうと決めている。大袈裟に言えば、それが俺の生きる意義のひとつになっているのだ。

 いつの日か、もしかするとこの秘密が公になる時が来るかもしれない。誰かに能力を見破られたり、あるいは俺の側が意図的バラすことだってあるかもしれない。だけどそのときは、そのときだ。今はただ「本物の時間停止もの」を撮り続けることに喜びを感じ、そしてその映像を観た誰かが「おいおい、また嘘くさいけど面白いぞ」と言ってくれることが、俺の創作意欲を支えている。例え“嘘くさい”と思われたとしても、真偽の境界線が揺らぐ瞬間を作り出せるのなら、それはまさに映像表現醍醐味だろう。

 そういうわけで、俺はこれからも「時間停止ものの九割は偽物って言うけど、俺はその残りの一割を作ってる」と胸を張って言い続けるつもりだ。世間がどう思おうと、ネットがどう騒ごうと、俺自身が“本物”であると信じている。それは単に俺に特異な能力が備わっているからというだけではない。俺自身がこの“時間停止”という概念に誰よりも魅了され、“嘘か本当か”を超えたところで映像を創り出すことに情熱を注いでいるからだ。疑う人は疑えばいい。信じる人は信じればいい。このグレーゾーンのどこかで、俺の映像がほんの少しでも視聴者の心をくすぐり世界の見え方を変えてくれるなら、それで十分。そう思いながら、今日もまた俺はカメラを抱えて撮影現場に向かうのである。誰にも気づかれないように、ほんの数秒だけ世界を止めながら。

Permalink |記事への反応(5) | 15:06

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2025-01-08

anond:20250108223530

2025/08/15(土) 15:42:10.27ID:ABC123456

1:無名光通信マニア

うーん、確かにIOWNってなんかもったいぶってる感じするよね。言ってることはすごそうに見えるけど、実際どうなの?って思っちゃう

2:鉄道ダイヤグラム踏破者

ISDNの二の舞って言われても全然違和感ないよな。やっぱりNTTのやることって古臭いイメージがついちゃう

3:孤独デジタル住民

かにNTTはよく時代錯誤なことをやりがちだよね。最初は「おー」って思うけど、結局他社に普通に追い抜かれる未来が見えるわ。

4:ケーブルファンおじさん

IOWNとか言っちゃって格好つけてるけど、結局は通信網の過去負の遺産を引きずってるだけじゃないの?

5:電波楽天家

から親方電電」を持ち上げるのが日本通信業界の伝統だったからね。けど、これからは無理があるんじゃない?

6:極道光通信学者

もう今時、専用回線時代じゃないし、データセンター間のやり方を見習ったほうが確実だって思うね。

7: Z世代回線工事

NTTってほんと、時代の潮流に乗れてない感があるよね。新しいことに挑戦するのはいいけど、もっと現実的にならないと。

8:古参回線評論家

どうも企画段階から世間ズレしてる気がするね。「すごい技術開発しました」って言う割に需要を考えてないような。

9:転職希望IT戦士

NTT自己満技術って感じ?名前だけカッコ良くて、結局は誰も使いたがらない不燃物になりそう。

10: 楽観的通信マニア

光電融合コンピューティングとかって、考えてみればSF映画の話にしか聞こえないよね。現実的視野がなさすぎる。

Permalink |記事への反応(1) | 22:37

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2024-12-24

anond:20241223213359

Charブルークリスマス

追体験ぼく「なんやこの唄わされてる感が満々の曲は… なになに?『特撮を使わないSF映画』の主題歌?」

Permalink |記事への反応(1) | 03:21

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2024-12-03

家でのんびりした最高の一日

今日は、心の底から何もしない日にすると決めていた。昨日までの忙しさを振り返り、「もう疲れた!動きたくない!」と強く思ってしまったのだ。だから今日は朝から夜までただ自分のためだけに、好きなように過ごすと決めた。

目覚ましをかけずに眠ったおかげで、目が覚めたのは午前10時半。薄暗いカーテン越しに差し込む光が目に入るけれど、まだベッドから出たくない。布団の中でスマホを手に取り、SNSを見たり、好きな動画配信者の最新動画をチェックしたりする。「朝からこれでいいのか?」と心のどこかで自問しつつも、今日は許すことにした。

30分ほどだらだらした後、ようやくベッドから起き上がる。キッチンに行く途中で、リビングソファに腰を下ろしてしまい、また5分間のゴロゴロタイムが始まる。部屋着のポケットに手を突っ込みながら、「そういえば何か食べないと」と思い出し、ようやく体を動かして朝昼兼用ご飯を作ることにした。

昨日の夜に残ったカレーを温めるため、電子レンジをセット。温め待ちの間にコーヒーを淹れ、キッチンカウンターに並べると、なんだか「準備が整った!」という気持ちになる。お気に入りのトレーに食事をのせてリビングへ移動。今日テレビの前が特等席だ。

テレビでは、ちょうど日曜日の旅番組放送されていた。「行ってみたいなあ、こういう温泉街」と思いながらぼんやり画面を眺める。でも、今は家が最高の場所だ。熱々のカレーと一緒にコーヒーを飲むこの時間が、何よりも贅沢に感じる。

食事を終えた後、テーブルの上に広げていた本に手を伸ばす。最近友達に勧められたミステリー小説だ。冒頭だけでも読んでみるつもりだったけれど、これが面白くてページをめくる手が止まらない。登場人物たちの複雑な人間関係や、張り巡らされた伏線に夢中になり、気づいたら午後2時を過ぎていた。

「さすがにちょっと休憩しよう」と思い、キッチンへ向かう。冷蔵庫を開けると、昨日買った抹茶プリンが目に入る。甘いものを口にするとさらリラックスできる気がして、プリンを手に取る。それに加えて、お湯を沸かし、少し濃いめの紅茶も淹れる。日差し気持ち良い窓辺に腰掛けゆっくりと味わいながら、またスマホSNSを覗く。

友達投稿には、華やかな外出先の写真が並んでいる。「みんなこんなにアクティブに過ごしているのか」と、ちょっと羨ましくも思うけれど、今日は誰とも会わず自分だけの時間を過ごす日と決めているから気にならない。

その後、ソファに戻ると、突然眠気が襲ってきた。さっきまで読んでいた本の続きを読もうかと思ったけれど、瞼が重くて文字がかすんでしまう。結局そのまま毛布にくるまり、軽くお昼寝をすることにした。

目覚めたのは午後4時。寝過ぎたかなと思ったけれど、時計を見るとほんの1時間しか経っていなかった。それでも体はすっきり。眠気が取れたおかげで、何か軽く動こうかなという気分になった。そこで、リビングの床にヨガマットを敷き、ストレッチを始めることに。

久しぶりに体を伸ばすと、体中がバキバキと音を立てる。「これじゃ運動不足だな」と苦笑しつつ、ゆっくりと体をほぐしていく。特に肩と首周りが凝っていたので、念入りに回してみると、なんだか血流が良くなった気がした。

ストレッチを終えた後は、ふたたびキッチン作業を開始。夕食は簡単鍋料理に決めた。冷蔵庫に残っていた野菜適当カットして、シンプル出汁で煮込むだけの手軽さが魅力だ。コンロの上でぐつぐつと煮える鍋を眺めながら、ポン酢小皿に準備する。この瞬間のワクワク感がたまらない。

一人で鍋を囲むのは少し寂しいけれど、今日はこれが最高の贅沢だ。湯気の立つ鍋をつつきながら、テレビでは録画しておいたドラマの続きを見る。「そういえば、これ前回の放送見逃してたな」と思い出しながら、一人で物語に浸る。

夕食を食べ終わった後は、もう一度小説の続きを読もうと思った。クライマックスに近づいている部分なので、読む手が止まらない。犯人が明らかになる瞬間は予想通りの衝撃的な展開で、思わず声が出てしまった。

その後、少し余韻に浸りながらも、最後に何か映画を一本見ようとストリーミングサービスを開く。おすすめに出てきたSF映画を選び、部屋を暗くして一人映画館気分に。壮大な映像美とスリリングストーリーに心を奪われ、エンドロール流れる頃には「今日はなんて贅沢な一日だったんだろう」と心から思った。

気づけば時計は夜中の12時を回っていた。結局、今日は外にも出ず、家の中で好きなことだけをして過ごした。何か特別なことをしたわけではないけれど、この「だらだら感」が、どれほど心を癒してくれるかを改めて実感した。明日からまた忙しい日々が始まるけれど、こうしてたまには何もしない日を設けることが、自分リセットする最良の方法なのかもしれない。

でも家にずっといて在宅で仕事ができる人がうらやましいとも感じる。

こういう、在宅で稼げる仕事も少しずつ始めてみようかと検討中

https://okodukai-kasegi.net/

Permalink |記事への反応(0) | 18:01

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2024-10-14

[追記あり]精子が出ない体でも子供ができた

不妊治療を始めたら、自分精子の全く出ない体だと判明した。

(途中で切れてたので、続きはこっちhttps://anond.hatelabo.jp/20241017030144 )

(コメントへのかいつまんだ返信はこっちhttps://anond.hatelabo.jp/20241021145456 )


…と、見出しは引きの良さで付けてしまったが、我々が体験した体外受精(保険適用)、更に男性不妊という状況での妊娠出産について、教訓の多い体験だったので、経緯をちゃんと残しておきたいと思った。

本音としては「こんな面白い体験文字にして残しておくしかないだろ!」という面が強い。

特に不妊治療において男性側と女性側両方を体験した事例はそんなに多くないと思う。

結果としては、精子はいたし妊娠もできたし、先日無事出産したので、めちゃくちゃ不幸な話を期待した人がいたらごめん。

この経験を書き残すことで、体外受精高齢での不妊治療男性不妊現実的なところ、また費用面の不安を感じている人に、それらの不安を少しでも現実昇華できればいいなと願う。

不安は「よく分からない」が原因の面が大きいと思っているし、そしてたぶん「思っているよりは」費用はかからない

しろ、妻に関しては妊娠出産に関して出ていくお金と入ってくるお金トントンに近かったので、「最高の不妊治療を受けて実質無料子供を作った」と言ってもいいくらい。

何より、実際やってみて我々は夫婦ともに「不妊治療やるなら体外受精(特に顕微授精)一択」と感じている。

インターネット上には不妊治療高齢出産に対してネガティブ寄り(というか慎重論というか)の意見が多いように感じるので、たまにはポジティブ寄りな意見があってもいいんじゃないかな。

もちろん、若いうちに子供を作れたら理想ではあるけれど、40過ぎてチャレンジしたって罰が当たるようなものではないのだ。

本筋含め長いエントリだけど、興味のある人は付き合ってくれれば幸い。

ワードとしての伝わりやすからここまでは「体外受精」と書いたが、実際は顕微授精なので以下は「顕微授精」統一で書いていく

=====

■経緯

詳細は後述するが、夫婦(私は40、妻は41)で不妊治療を始め、最初から体外受精、それも顕微受精(精子卵子を別個に採取し、人工的に受精培養させる方法)を選択した。

顕微受精となると、一度の採卵で母体から何個も卵子を取り出す(別途採取した精子受精させ、ちゃんと分裂始まった卵子のみを冷凍ストックする)ので、排卵誘発剤の自宅注射を2日に1度くらいのペースですることになる。

Falloutみたいだ!」「今日もヤク入れるよ!」と二人で笑いながら自宅で注射をしていた。

(Falloutのスティムパックのように、針を腹に刺して薬剤を注入する方式なのだ)

採卵日間近になると、今度は貯まった卵子が出てこないよう、点鼻薬による排卵抑制剤の投与が始まる。

妻は前日22時以降禁食、当日朝は水しか飲めない。

一方私は朝一で精子採取し、医院へ。

妻は座薬(痛み止め)を入れ、施術着に着替え、採卵の待機を…といったところで、私に医院から呼び出しがかかる。

「もう一度精子採取させてくれ」

一抹の不安を感じつつ、再度提出。

しばらくの後、言い渡される「男性不妊」。

どうやら、精液の中に私の精子が一切出ていないらしい。

「少ない」とか「元気がない」なら年齢的に覚悟していたが、掛け値なしゼロとなるとショック度が違う。

医院先生が、ちょっと歯切れの悪い、バツが悪そうな言い方をしていたのが印象に残っている。

ということで、ここまで妻が色々頑張ってくれた経緯は全て無駄となり、その日の採卵は中止となる。

■「絶対妊娠できない」宣告はめちゃ堪える

先生曰く、「ウチではこれが一時的もの先天的もの判断ができない」と。

通っていたところの系列医院なら男性不妊対応できるというので、その日のうちに速攻で仮予約の連絡を入れた。

ただ、その日は土曜日

仮予約の返信が来て、診察日が決まるのが最短で月曜日

この2日間はなんだかすごく長かった気がする。

恥ずかしながら、今まで「自分精子が出ていない」ということを疑う機会・症状などなかったので、かなり頭が混乱した。

今までは、年齢とか仕事とかお互いのストレスとか、子供を作らない(作れない)原因は色々あると思っていたのが、不妊治療を始めて一気に100 : 0になってしまったのだ。

精子が出ないなら出ないでいい。

そもそも高齢だし、もう子供ができる可能性がゼロならば、それはそれで諦めがつくのだ。

ただ、何もかもハッキリしないのがひたすら怖い。

月曜に医院からの返信が来たときは、まだ何も始まっていないのにすごく安心した。

男性不妊の種類を調査

初診で訪れた産科医院は、当たり前だけど女性9割超の空間

学生時代(大学女子9割の学部だった)を思い出し、懐かしいと思うなどする。

先生は後述する「この医院らしい」先生で、現実的なことを淡々と包み隠さず話してくれ、安心感があった。

曰く、無精子症はいくつかあるらしい

1 : 主な一つは精子通り道が何らかの原因(性病や各種炎症の後遺症など)で詰まる機能不妊

2 : 主なもう一つは先天的睾丸機能が弱く、精子作成能力が低い遺伝的な不妊

3 : あとはストレスホルモン異常による一時的精子減少などなど

2~3週かけて何度か採精し、毎度精子ゼロだったため、3の可能性はほぼなくなった。

ということは、可能性は1か2。

併せて行ったエコー診断や採血染色体検査を見て、先生的には「データと診断の限りはどこを見ても健康体で、健康精子がいる可能性が高い」とのこと。

染色体に異常がないので、精子が採れた場合、障がい児が生まれ可能性も下がるらしい(結果を聞いて、思っていたより安心感強かったので、子を望む人は染色体検査やった方がいいと思う。

そして、この「おそらくいるであろう精子」を取り出すには、手術の必要がある。

まり、「睾丸を開いてみないと実際いるかどうか分からない(開いてから取り出す方法を決める)」ということだ。

ちなみに、症状が1なら高確率妊娠可能精子が採れ、2だったら30%とからしい。

人生初の手術が精子の取り出しになる

まさか人生初の手術が「精子を取り出す」になるとは思わなかった。

そして人生初の全身麻酔も同時に達成することになる。

前日は22時以降禁食、当日も朝から厳密な制限を経て、朝早くから通院。

手術台に寝かされ、麻酔科医の先生世間話をしたと思ったら、



次の瞬間に手術が終わっていた。

ビックリするくらいあっけない。

ソ連SF映画不思議惑星キン・ザ・ザ」を思い出した。

(分かる人だけ感覚を分かってほしい

健康精子が採れた

結果からすると、精子はいたし(前述の状態でいう1)、数値を見る限り年齢なりの衰えはあるっぽいが、先生曰く「健康精子いっぱい採れました」とのことなので、顕微受精に支障が出るようなものではないようだった。

精子ストックは「10回分」(「10匹」ではないらしい)。

これを冷凍してストックする(年額で維持費がかかる)。

もし使い切ったら、もう一度同じ手術をすることになる。

(ちなみに、冷凍精子原則として婚姻関係又は事実婚相手しか使えない)

手術はものの1時間で終了。

術前の待機時間と術後の様子見の時間の方が長く感じたくらい。

以降、不妊治療の主役は再度妻にバトンタッチすることになる。

ちなみに、切開したのは1~2cmほど。

いわゆる「金的を蹴られたような痛み」が、その後1週間は続いたことも記しておく。

結構痛くて寝るのに支障があった。

ともあれ精子ちゃんと採れた!

事前に「まあほぼほぼ大丈夫でしょう」と言われていたので、喜びや安堵はそこまで大きいものでもなかったが、「ハードルを1つ越えた」実感があった。

■余談1

術後、なんとなく興味本位で「精子を取り出す」以外の選択肢(例えば元のように精子が精液に混ざって出てくるようになる術とか)があるのか聞いてみた。

先生曰く「かつては詰まった精子の管をバイパスする手術があった」らしい。

ただ、術式的に「精子だけ取り出す」より難易度が高く、ニーズも低いため今は殆ど行われていないとのこと。

まあ、精子が再度出るようになって得するケースは確かに少なそうだと思った。

スペック

改めて我々のスペックは以下の感じ。

不妊治療開始時 : 私40歳, 妻41歳

結婚して数年、都内賃貸在住、一応車は持っている。

不妊治療保険適用は43歳(になる前日)までなのと、私の本厄を目の前にしての治療開始なのが、なかなかヘヴィなところ。

現代で似たような年齢・タイミング高齢出産考える人結構多いんじゃないか

前述のとおり精子は手術で取り出して凍結済。

そこからのざっくり経緯としては、

生理周期に合わせての採卵2回(男性不妊発覚で中止した回は除外)

・着床試行回数1回

妊娠成功、そのまま出産

最終的に採れた卵子が2回合わせて10個くらい(中止した初回を入れれば15くらい?

若い人は1回に20~30個採れる人もいるらしいので、ここはやはり年齢が出るところなのかもしれない。

その10個の中で、受精可能そうな卵子が4つほど。

さらに、受精させてちゃん細胞分裂が始まった卵子が2個。

ちなみに1回目の採卵で採った卵子は全滅(受精させても細胞分裂が始まらなかった。

単純計算妊娠に適した卵子が出る確率が40%、妊娠まで到達した卵子20%。

これを自然妊娠(タイミング法含む)でやろうとしたら更に確率が下がるのは想像に難くないので、この時点で既に、我々の年齢で自然妊娠は相当に難易度が高いというのが分かる。

そもそも、「卵子精子注射針で直接ぶち込む」という超・直接的な手法をもってしても妊娠に至らないケースがあるんだと驚いた(成功率は我々で50%

とはいえ、そんな状況でも通院開始から男性不妊治療を経て、妊娠判定まで半年ちょっとなので、我々は総合的に比較的運がいい方だったんだとは自覚している。

妊娠判定時で妻42歳、私は41歳になる直前。

保険適用期間の治療で、なんとか成功できた。

から考えると、

病院選び

最初から体外受精(顕微授精)一択

先進医療を惜しまない

あたりが妊娠成功率を上げるポイントなんだと思ったので、それぞれの感想とか以下に書いていく。

勿論だけど、顕微受精は採卵時の母体への負荷があるので、母体が許すなら、という条件は付くが、何度も書くけど我々は「それでも顕微授精が最も良い」と感じている。

また、後述するが「思っているよりは」お金はかからない(金額について知りたい人は飛ばしてほしい。

病院選びについて1

なんとなくぼんやり子供欲しいよね」くらいの気持ちで、不妊治療保険適用になったことだし、そろそろ…と思いつつ、不妊治療自体には少し二の足を踏む。

…と、これ自体は我々含めよくあるケースだと思うけれど、やってみて分かる二の足を踏むには事情がある。

そもそも病院をどこにすべきか分からない。

みんな実際ちょっとGoogleマップとかで「不妊治療」で調べてみてほしい。

我々の場合(都内在住)、一番近所の不妊治療クリニックが「魂のこもった~」とかなんかラーメン屋みたいなこと書いてあり、この時点で結構キツい。

それ以外も「不妊治療専門の鍼灸院」というよく分からないトコがあったり、口コミ医師への愚痴が延々書いてあったり、「子供」というある種神聖ものを取り扱うからか、とにかく情報ノイズが多い!しか口コミでみんな専門用語使うから、ふわっと興味で調べてみた勢は口コミ勢の知識マウントでだいぶ気持ちが挫かれる(それだけみんな真剣なんだとは理解するが。

そのうえ、病院ではよくあることだけど、どこも口コミ評価が1か5に完全に二分している。

特に不妊治療ともなれば、子供ができたら高評価になるだろうし、できなかったら低評価になるだろうことそれ自体は分かるが、手探りでこれら情報ノイズを潜り抜けて「ここにしよう」と思える場所を決められる人はそんなにいないんじゃないか

私の場合は、調べ始めた一発目が明らかに相性悪めな「魂のこもった」ラーメン医院だったので、だいぶ「これは大変だ…」と思ったのをよく覚えている。

病院選び2

そんな折、知人女性たまたまXで話してお茶することになり、話の流れで不妊治療話題になった(相手は顕微受精子供を産んでいる。

曰く、

最初にかかった医院は合わなかったので乗り換えた

お金はかかるが絶対に顕微受精がいい

・2つめの医院自分に合っていた

実際に転院をしている人の意見は心強い。

この知人はハッキリとデータで話す人を好むタイプなので、そんな人が「自分に合っている」と感じた医院なら、前述のラーメン医院みたいな要素が薄そうでいいな、と思い、後日妻と相談の上、同じ医院受診

名前は一応隠すが、場所都心オフィス街

なんだかすごいエレガントな門構えの高級感ある医院だった。

少し遠いので、私が毎回車で送迎することにした。

病院選び3

結果から言うと、我々が選択した医院目的への最短経路を選ぶ傾向があって良いと思った。

初診時の説明は、ふんわりとした要約ではあるが、

あなたたち、その年齢で顕微授精以外の選択肢があると思ってるの?」

的なことを、データと共にハッキリキッパリ説明してくれた。

当初、顕微受精大前提とした説明が始まったので、「我々は知識がない、他の方法はどんなのがあるのか?」と割り込んで質問したところで、↑の回答。

一応他の方法も形だけの説明はしてくれたが、提示されたデータからは、現実的に「顕微受精(保険適用)+随時先進医療」以外の選択肢がなさそうなのは明らかだった(結果として、それが一番二人のストレスが少なく、かつ費用的に安くなりそうだとも。

成功率の高い妊娠を最速且つ確実にさせる」「その際、女性キャリアを極力邪魔しない」ことを是としたような医院で、さすが都心オフィス街ど真ん中にある医院だと思う。

加えて、医院の「ウチは高いですよ」オーラによるのか、客層がいい(こういう書き方をすると角が立つとは承知しているが。

客側に理解力があるので、ギスギスもしていないし、医師相手咀嚼できることを前提にハッキリ説明してくれる。

年齢による態度の変化もないし、100%の確約もしないし、変な励ましも空約束もしない(確率の低いことは隠さず低いと言ってくれる。

あと、待ち時間が少なかった(これ重要

予約した時間に行ったら、30分以内には何がしかアクション(診察・採血等)が起こる。

「これが民度の高い医院…」等と思わずはいられない。

私見にはなるが、この医院は「魂」とか「寄り添う」とかやらなかった。

目の前の患者に対して「結果」への最短距離データ準拠提示する。

人によっては冷淡に映るかもしれないが、我々にとっては初診の時点で「もうここしかないな」と思わせるには十分な明快さだった。

結果として、初診時に顕微受精以外の選択肢を閉じてくれたことで、男性不妊の発覚も早かったとも言える。

体外受精費用について

ざっくりと妊娠成立までにかかった費用(窓口で支払った費用のみ、交通費など諸経費は入れない)については、

男性不妊治療 : 合計10万円ちょっと(実は男性不妊手術も保険適用)

顕微受精(採卵3回、着床1回) : 50万円くらい

これだけ見ると高いと感じるかもしれないが、ちょっと待って欲しい。

これはあくま国保・社保のみ適用した場合金額(自己負担3割+自費治療 +先進医療)で、実際は様々な要因でここからお金が返ってくる。

まず、上記の内、妻の先進医療分約10万円が、東京都助成金で7割補填される(上限額あり。

また、我々のケースでは使えなかったが、東京都助成の上限額を超えた場合は、市区町村助成金が出るケースもある。

さらに、民間医療保険不妊治療(正確には先進医療+日帰り手術)をカバーしているものがあり、それを適用することで妻は30万円くらい保険金が入ったようだ。

よって、最終的な妻の負担分は10~15万円程度。

私の最終的な負担額は5~6万円程度(民間医療保険国保の上限制度で多少補填された。

「最新の医療を駆使して子供一人作るのに15万円」

男性不妊治療込みで20万円」

こう考えると、まあまあお金持ちでなくても払えなくはない額に収まっていると思う。

ただ、重ねて書くが、これは我々が比較的運がいい方だったからの金額だ。

もし受精卵のストックが切れるまで着床を試してダメだったら、また採卵→受精→着床のサイクルが始まり上記女性側の金額が単純に倍になる。

予期せぬトラブル流産が起きないとも限らないし、民間医療保険審査が通らないことだってあるだろう。

治療中の気持ちとしては、最終的に自己負担分50~100万円くらいまでは使う覚悟をしていたし、実際そのくらいの覚悟で臨むのが適正だと思う。

(続き→https://anond.hatelabo.jp/20241017030144 )

先進医療医療保険ガンガン使った方がいい

少なくとも東京都

Permalink |記事への反応(17) | 23:34

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2024-10-06

anond:20241005195956

今週映画ポータルサイト(MOVIEWALKER CINEMATODAY CINEMACAFE他)見ててふと気づいたんだけど、SF映画って殆どいね

ホラーが多いのは時期的なものハロウィン近い)なのかもしれないけど

今年の大作だとデューン(続編)エイリアンシリーズもの猿の惑星シリーズもの)あるけど、前はもうちょっとこう…そこそこ低予算SFってあったような気がするんだけど『エクス・マキナ』とか『プリデスティネーション』とか。

大作の宇宙モノもインターステラーゼログラヴィティジオストームメッセージ、とかに類する作品ないよね? スタートレックでもいいけど。

かなーーーり減ってない??

Permalink |記事への反応(1) | 13:04

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2024-09-16

ポリコレ映画につまらないものが多いのは、どんな料理にもハチミツが合うわけではないのと一緒

ポリコレハチミツだと思う。

ハチミツは正しく使うなら料理を非常においしいものに変えることができる。

ただし、何にかけてもおいしいわけではない。

懐石料理ハチミツぶっかけて、おいしいと考える人は少ないだろう。

ポリコレも同じだ。

ポリコレ主題にした名作映画は数多くある。

そのため映画ポリコレが合わないということはない。

ただ、なんにでも合うわけではないという話だ。

例えばスターウォーズのようなSF映画ポリコレ要素をいれる必要性はあるのか?

例えばジェームズボンドのようなスパイアクションポリコレ要素を入れる必要性はあるのか?

入れたところで余分な要素でしかないだろう。

映画のようなエンタメは余分なものがあると、それはマイナスしかならない。

そのポリコレ的なシーンが流れている間、ストーリーの本筋から外れることになるからだ。

名作映画というのは無駄なシーンがほとんどない。

敵も味方もアイテム性格必要な要素だけで構成されている場合ほとんどだ。

そこに必要性のないポリコレが入ると、視聴者の多くは「無駄なシーン」としか認識せず、これによって映画のものマイナス点が入ると考える。

これがポリコレ映画の多くが面白くない理由だ。

みなさんも懐石料理に「おいしいから」と女将ハチミツをかけてきたら嬉しくないと思う。

最近映画は多くがこれだ。

おいしい料理に無理やりハチミツをかけられ、不必要な味を感じている状態だ。

ポリコレ表現したいなら、ポリコレ主題にした映画を作ればいいだけだ。

誰への言い訳かは知らないが、なんにでもポリコレを混ぜて映画のもの価値を下げるのをやめてほしいものだ。

結局、それは売り上げ不振に繋がり、自分の首を絞めているだけなのだから

Permalink |記事への反応(1) | 17:35

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ポリコレ映画につまらないものが多いのは、どんな料理にもハチミツ

ポリコレハチミツだと思う。

ハチミツは正しく使うなら料理を非常においしいものに変えることができる。

ただし、何にかけてもおいしいわけではない。

懐石料理ハチミツぶっかけて、おいしいと考える人は少ないだろう。

ポリコレも同じだ。

ポリコレ主題にした名作映画は数多くある。

そのため映画ポリコレが合わないということはない。

ただ、なんにでも合うわけではないという話だ。

例えばスターウォーズのようなSF映画ポリコレ要素をいれる必要性はあるのか?

例えばジェームズボンドのようなスパイアクションポリコレ要素を入れる必要性はあるのか?

入れたところで余分な要素でしかないだろう。

映画のようなエンタメは余分なものがあると、それはマイナスしかならない。

そのポリコレ的なシーンが流れている間、ストーリーの本筋から外れることになるからだ。

名作映画というのは無駄なシーンがほとんどない。

敵も味方もアイテム性格必要な要素だけで構成されている場合ほとんどだ。

そこに必要性のないポリコレが入ると、視聴者の多くは「無駄なシーン」としか認識せず、これによって映画のものマイナス点が入ると考える。

これがポリコレ映画の多くが面白くない理由だ。

みなさんも懐石料理に「おいしいから」と女将ハチミツをかけてきたら嬉しくないと思う。

最近映画は多くがこれだ。

おいしい料理に無理やりハチミツをかけられ、不必要な味を感じている状態だ。

ポリコレ表現したいなら、ポリコレ主題にした映画を作ればいいだけだ。

誰への言い訳かは知らないが、なんにでもポリコレを混ぜて映画のもの価値を下げるのをやめてほしいものだ。

結局、それは売り上げ不振に繋がり、自分の首を絞めているだけなのだから

Permalink |記事への反応(0) | 17:35

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2024-09-12

男性は全員童貞ではない

胎児だった時期があるんだから一回は入れてるじゃん。もしSF映画に出てくるようなカプセルで育ったのならすまん…

Permalink |記事への反応(1) | 14:25

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