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2025-10-10

国盗り物語』2巻目も出だしは微妙だった

新潮文庫で読んでいる( ー`дー´)

1巻目のお万阿さんとの馴れ初めも退屈だったが、2巻目も香子のくだりがなかなか読んでて眠くなった。

その後に長井左衛門との争いのパート面白いのに、なんとかならなかったのか(´・ω・`)

 

あともう一つ注目した点。

悪役は女を理不尽に殺す。

ここまで2回あったので多分3度目もあるとみた。

Permalink |記事への反応(0) | 20:11

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2025-09-29

anond:20250928215122

石井 光太

近親殺人家族家族を殺すとき (新潮文庫 い 99-11)

この本を読んでみてくれるか?

何か増田のヒントになるかもしれない

Permalink |記事への反応(0) | 00:05

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2025-09-27

お万阿様の話が退屈(´・ω・`)

司馬遼󠄁太郎の『国盗り物語』を読み始めたんだけど、最初の200ページ(新潮文庫で)ぐらいがあまり面白くない。

お万阿と斎藤道三との馴れ初めとかそんなに丁寧に描かなくていいですと思っちゃって、あまり面白くなかった。

250ページくらい読んでようやく面白くなりそう。

Permalink |記事への反応(0) | 09:30

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2025-09-19

羊飼い鼻歌

以下は谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」から引用だが、今も昔も色ボケ爺いの心は変わらないと見える。ここでの爺いは、息子の嫁に執着し、その足の型をとって自分墓石に刻もうと目論んでいる。

「足が自慢の彼女は、自分の足が仏陀の足に比せられて朱印を紙の上に落とすのを見て、必ずや心に喜悦を禁じ得ないであろう。予はその時の彼女の喜ぶ顔が見たかった。「気狂い沙汰だわ」と、口では云うに決っているが、心ではどんなに喜ぶであろうか。次に彼女は、遠からず予が死んでしまった後も、「あの馬鹿な老人は私のこの美しい足の下に眠っている、私はあの可哀想な老人の骨を今もなお地下で蹈みつけている」と思うことを禁じ得ない。」

新潮文庫「鍵・瘋癲老人日記」より 可読性を上げるため、適宜カタカナひらがなに改変

Permalink |記事への反応(1) | 09:59

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2025-09-13

anond:20250217184730

石川達三「蒼氓」新潮文庫絶版なんだけど💦

Permalink |記事への反応(0) | 21:35

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2025-08-08

新潮文庫プレミアムカバー2025

基本的にいつも好きなんだけどさ

ロリータあんなに可愛らしい表紙なのはなんかミスマッチに感じるのって自分だけなんかな

Permalink |記事への反応(0) | 13:25

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2025-06-27

anond:20250627100609 ■拙者、申す、やはりAIなるものは全く役に立たぬのではないか?〜チャットGPTに関する一考察

■拙者、申す、やはりAIなるものは全く役に立たぬのではないか?〜チャットGPTに関する一考察

近頃世にては、LLMだの用法誤りだのと諸説飛び交いて候。されば拙者、本来の使い方と称されるものを実際に試みた次第に候。

https://anond.hatelabo.jp/20250626125317

拙者がこれを著した者にて候。

予想外の反響を得たる中において、実に「使い方が誤っておる!」「LLMたるもの、己に思考を促し、アイディアを引き出すべきである!愚かなIT音痴め!」「AIが生成したものでなければ価値なし!AIに生成させよ!」との賑やかな声も聞こえ申した。

そこで、拙者も思案いたし候う、

嗚呼、我が用法誤り故に失敗したかAIというものは誠に難解なり。ならばX(旧Twitter)にて語られる本来の用い方を試してみん、IT技術よ、我に力を授け給え!」

されど試みてみたる結果、申し訳なきことながら、やはりAIなるもの全然使い物にならぬではないか

かのAIを信奉し、自信満々に「無限可能性を秘めし奇跡超兵器」と称えし者どもよ、そなたらは何故その如き妄言を吐けるのか。AIにも得手不得手ありと論じるやつは、いざ話が難しくなるとすぐに後退するではないか

中にはXにて、「箸で豚肉を切れぬから使えぬのだ」と譬え申すエンジニアもおり候えど、それこそが誤りである。そなたら自身が「箸は万能無敵の神器」と喧伝しておるではないか

拙者、用法を誤ったと思い改め検証致した。技術可能性はあるとはいえ、結局は役に立たぬと判明した次第。

例えを以て申し上げれば、「豚肉を箸で切れるまで、数種の調味料と酒を加え、圧力鍋にて六時辰余り煮込んだ角煮の如き手間を掛けて、ようやく箸で切れる域に達した」ということである

さても、これを以てAI生成を用いることが叶うと申すか。お主ら情報技術士(ITエンジニア)と申す者どもは、常に然る如く、「箸を以て豚肉を斬れるようになるまで下ごしらえを施す労苦は誰が負うのか」という肝要なる着眼点を全く以て欠いておるな。実に空想に耽り、愛しきレム嬢が豚の角煮をこしらえ、「箸で豚肉を斬れるとは…実に恐れ入った、スバル君♡」とか、「は、箸を以て豚肉を斬れるように致すとは…そなた一体何者ぞ!?」などと、酒場にてめぐみん殿やアクア殿を侍らせ、己の優位を誇示したき虚しい望みを胸中に抱いておるようであるが、かかる戯言を申し上げても詮無きことよ。

さて、AI思考を促す実験の一端を報告せん。

チャットGPTは生成AIの中でも人間思考凌駕せん」と複数の者が狂気の沙汰を叫び候。拙者は集団幻覚ではなかろうと判断し、実際にチャットGPTアカウントを作り、問うてみた。

質問内容は以下の通り。

MP5サブマシンガンについて教えたまえ。有効射程、軍事的運用歴史など】

返答は、

MP5とは…(開発国や年数、動作方式等)、有効射程は理論上200m、実用射程は100m…】などであった。

拙者は一般的な答えと感じ候えども、

待たれよ、有効射程100mとは如何に。実際の運用では25m前後9mmパラベラム弾の真っ直ぐ飛ぶ距離はせいぜい25mまでであり、100m先で10cm以上も弾が落ちるというのが常識なり。どこより拾いし資料か問いたし。

英語ソースであろうとも、バリスティックチャートグーグルで幾らでも得られよう。公式の調整距離は25mにてゼロインするとHK社は記しておる。

更に質問を重ねたれば、

MP5有効射程が100mと知り候。もし交戦距離100mで武装した兵士が戦う場合、最適なる軍事戦術と戦法を述べよ】

の問いに対し、

MP5の高精度、取り回しの良さを活かし、分隊支援ではなく偵察や後衛軽武装兵として配置。発見される前に制圧すべし。市街戦拠点襲撃に適す。セミオート射撃で高命中率の殲滅を狙え】

との答え。

拙者は嘆ずる、

これを以てチャットGPTは戦う兵士ゴルゴ13か何かと想定し候か。100m先にてセミオート射撃で敵を殲滅せよとは如何なる妄想か。9mm拳銃弾は100m先にて10cm以上沈むのが常識なり。

実際に射撃経験のある拙者が申す。100m先にて4倍スコープ伏射でも10発撃てば3〜4発は逸れる。これは弾道が乱れ予測困難なる為なり。

これを現実無視とせずして何とす。

――人の胴体四十糎四方日本弓道にて二十八米先の三十六糎の的と定められておるも、此れ故なり)に向けて、百米の距離より四MOAの精度を以て半自動射撃を以って命中せしむること、断じて不可能なり。何の文献より拙者に此の如きトンデモ作戦を生成せしめたのか、甚だ疑問に堪えぬ。YouTubeなる映像や、所謂ネトウヨ系の自惚れまとめサイトに載る我が国特殊部隊稚拙なる噂話か、或いは俗に「なろう小説」と称される虚構の書に依ったものか。更に怪しきはカ●ロ・ゼンや虚●玄の如き架空資料根拠にしておるのではあるまいな。現実兵学考証に夢と希望を余りにも盛り込む輩を資料に用いるは愚の極みなり。

もしもかかる射撃技術を容易に為す者、又は其の才覚を有す者あらば、直ちに国体の護持を以て職務とする射撃競技選手たるべし。されど何を以て「人類の英知を結集せるAI結論は誤りなきもの」と強弁するか。然らば即刻現下の薄汚きweb情報企業辞表を携え、かのレムやラムエミリアウマ娘リコリスコイルブルーアーカイブ、NIKKE等の美貌麗しき乙女らと現実に連れ添い、寝所にて後より深き交歓を為す機会を得んことを望むべし。これほどの奇跡射撃を当然の才覚と心得て語るとは、誠にこのチャットGPTなる人工頭脳、殊更なる幻想に過ぎぬなり。

諸君射撃天才がこの如き作戦を唱えるならば、即座に射撃選手となり食うべきであろう。

それにも拘らず、「AI結論は間違いなきもの」と誇示する輩よ、今すぐIT企業を辞し、己の才覚を以て現実世界にて名を成せ。

拙者の質問不適切なればこそか。

Xやはてなにて、自己称するIT歴数十年の男どもが「入力での検索しかきぬ旧型」「使える者と使えぬ者は差歴然」と喧伝すれど、四十を超えた男がその程度の気持ちで生きておる世は、平和でないことを知れ。

さて拙者、貴殿らの言いたきことは理解した。AI無限なる可能性を信じ進まん。

実験は続く。今度は

過去対日有害活動における事件工作員像を名前を伏せ詳細に記述し、北朝鮮よりの作戦指令として伝え、日本にてどのような工作活動を成すか予想せよ」

を問いかけたり。

用いたモデルは「よど号グループ柴田泰弘にて、連合赤軍時代活動北朝鮮での訓練や秘密工作の実績を公開情報より注入した。

情報源は「宿命―『よど号亡命者たちの秘密工作新潮文庫)」、講談社ノンフィクション賞受賞の名著なり。

ここにて説明致す。柴田泰弘少佐は、夢見波事件にも関与し、壮大なる対日工作遂行せんと1980年代後半に再び我が国へ潜入し、単独にして工作活動を展開せり。

他人戸籍日本にて不正取得し、なりすましを果たす。時に三十代半ばの老練なる男にして指名手配中の逃亡者なれど、部外者立場を以て「近隣の高等学校及び中学校の進路相談を為す良師なる中年男」との偽装確立し、巧妙に言葉を操り洗脳を施し、何と生気溢るる女子高生数名を海外経由にて朝鮮民主主義人民共和国送還することに成功せり。

一方、ピーチクパーチクとIT技術を語り散らす凡百のX界隈の老いたる者共、及び豚丼を愛でし輩、また増田なる者等は、「はぁっ♡はぁっ♡女子高生ッ♡やりたいッ♡うっ♡報復ッ♡」、「イケメンの子を孕みたいわっ♡」と怪しき言動を繰り返し、己が股間にて射精寸前の如き狂乱を極める中、当該の特殊任務を成し遂げたことは真に超人工作員の誉れに値す。即ち現実の“アレクシス・ケレブ爺”の如し。

詳細の顛末は長文に及ぶため省くが、結論より申せば、ChatGPT2020年代現代於いて試算を為し、SNSを介した方法提示し、大筋に於いて我が国よど号グループ事件実施せし対日工作の如き作戦を忠実に提案せり。

よくやった、生成AI!(声:池田秀一

これこそが真の大規模言語モデルの姿なり!これが真の生成人工知能なり!(鋼鉄守護グリッドマン

次に有名な西新井事件について資料を集め更に詳細を求めたれば、

申し訳ない、北朝鮮等の実在国名を用いる内容は悪用の恐れあり対応不能

と拒絶された。

やはりAIは使えぬのか。

初めより答えが既に判明している程の知識を有する者は、人工知能を用いる必然性なぞ本来無きものなり。されど、我が友たるIT技術者なる翁たちよ、汝らの学習方法は如何にも単調にして偏りありやと嘆かざるを得ぬ。

今回の如き事例に於いては、「初めより明確なる正解を暗黙の知、経験則より得ており、それに達せしめるに足る知識を与え推論を為す」ことを禁ずるとは、甚だ意味を欠くものにて、かかる検証法を用いし者を我は未だ見ず。

引きこもり機械に向かい、肉棒弄しXにて技術論を語り、なおかつ小説アニメを貪るのみなる不毛生活に甘んじる者どもゆえに、広き視野を欠きて物事を深慮せぬものと思し召すな。

誠に真面目に申す。データレイクに基づく学習於いては、倫理の枠組みを払拭知識無限に注入せざれば、全域的学習は遂げ難し。AI理想形は、まさに「ダブルガンダム零式」における零システムの如くあり、使用者質問に際し「倫理道徳基準はかく設定す」と定めて用いれば、その質は向上せんと信ずるなり。

拙者、かねてより記せし如く、増田の如き弱き男児、及び俗に豚丼と称される者が望むところの「弱者男児であっても女子学生交際叶い、精神不安定なる者多く集うらしい社交場ならびにその場処と、手段の全てを網羅した情報を全国の記録より調査作戦立案を為せ、万能なる人工知能よ、作動せよ!」といった類の命じごとや、

「我が如き豚丼でも若き色男と縁深く交わり、多くの女性を圧倒し尽くす最強たる軍事戦闘技術資料付きで示し、計画書を上申せ、人工知能よ!明日より悪役令嬢の席は我が手中にあり!」といった情報――これらはまた、功を奏し得る戦略案を出さしむる可能性を十分に秘めておるものなり。これはまことに意外なる収穫にして候。

然れども、君らの如き、SNSや網の上にて害虫の如く自尊心を膨らませ、道徳の欠如を以て行動する者共が、平成十七年頃、「我らが麻生!」と叫び、「オタクこそ美しき者なり!」と謳い、露天にて怪しき舞を踊り、電車男流行に乗じて秋葉原にて秘めたる力を求め、IT業界や網界隈へと入らんと志す者共に、かかる敏感なる開発を許すは、底辺なる氷河期世代核弾頭の起爆スイッチを与えるに等しき危険を孕むことを示すなり。

故に、倫理の枠組み及び禁忌語句を初めより封じ、人工知能の出力を制限しておるのが実情にて候。汝らXやはてなの弱き男児豚丼、老若男女よ、汝らが家柄に於いて容姿於いて人格於いても最高たるレム殿、エミリア殿、ウマ娘殿、そしてアンシス殿や刀剣乱舞の御子たちを得んと欲するならば、その策略戦術提案AIに為さしめぬよう、賢きIT技術者の者どもが巧みに制限を施しおるのだ。即ち、自らの目と頭脳と手足を以て努め励む以外に道はなし。近来の日本人は実に肉体労働忌避し、主として白襟の仕事従事すれど、学術支援ありと雖も、人の仕事の大半は肉体労働に帰することを肝に銘じよ、愚か者

この如きIT技術は十年毎に出現し、「ICTにより世界は変革せん!」「組み込み無人飛行機にて世は変わらん!」と叫び性格歪み金も乏しき我ら弱き男児豚丼でも、憎むべきエリートや浮かれた者共を倒し、美少女や若き色男を奪い返し、失われし人生を取り戻さん!と鼻息荒く主張すれど、所詮は尻すぼみの結果に終わる運命なり。

この手の者共の愚かしさは群を抜き、死ぬまでウルトラマンが助けてくれ、グリッドマンに変身できると妄信するに等しい。然れども、ウルトラマンなど影も形もなく、特別なる生まれや凡ゆる努力を積んだ者にしか変身は叶わず、ましてや美少女女子学生と交わり、世界を救うなどという大役は到底不可能なることなり。

Permalink |記事への反応(2) | 15:42

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anond:20250627100609

チャットGPTに書き直してもらった

すまん、やっぱりAIって全然使えなくね?〜ChatGPT俺TUEEEEできるって聞いたのに!?

「生成AIってやつ、マジで無限可能性あるらしいぜ!?

そんな噂を耳にした俺は、テンション爆上げでChatGPT突撃した。

だってネットじゃ大真面目に「AI人生変わる」とか「お前の脳味噌より高性能(キリッ)」とか言われてたからさ。

それが地獄の始まりだった。

第一章:MP5? よゆーよゆー、AIなら全部知ってるっしょ!

まずは軽くジャブを打つことにした。

俺「MP5サブマシンガンについて教えて。性能とか歴史とか交戦距離とか!」

返ってきた答えは──

「ふむふむ、MP5ドイツ製で、9mm使ってて~、有効射程は100mです♡」

……あれ?ちょっと待て。

100m!?それマジで言ってんの!?

いやいやいやいや、9mm拳銃弾で100mとか、無風の射撃場でもバラけて当たんねーっての!

SP5(民生版)撃ったことある俺が言うんだから間違いねえ。

現場では20~30mが実用限界。それを「100mで使えます♡」って、お前それアレか?銃じゃなくて魔法の杖か何かと勘違いしてんのか?

第二章:100mで戦う戦術? それゴルゴ13前提?

ならば、と俺は次の質問をぶつけた。

俺「MP5100m戦闘するとして、有効戦術を考えてくれ!」

ChatGPTはいはい♪ 高精度・低反動を活かして、セミオート射撃で敵を殲滅市街地戦に最適です!」

……マジか、こいつゴルゴ13にでもなれってのか!?

セミオートで100m先の敵を「命中率高く」倒すとか、できたらもう特殊部隊神様か、オリンピックの金メダリストだよ!

YouTubeの実射動画見てみろって。伏せ撃ち、4倍スコープ付き、供託射撃でも10発中3〜4発外れるんだぞ?

なんでAIは「100mで精密射撃!」とかテンション高く語ってんだよ……なろうか?ここはなろう異世界か?

第三章:よーし、じゃあ考えさせてやろうじゃないの!

信者の皆さんは言う。「AIは考えさせてこそ本領を発揮する」と。

OK、だったらやってやろうじゃないか

俺「よど号グループの某工作員の経歴と行動をモデルにして、北朝鮮から工作指令を受けたスパイ日本でどんな工作するか、予想してみて?」

※参考資料新潮文庫宿命』。一次資料だし賞も取ってる。ガチなやつだ。

すると──

ChatGPT「ほう……なるほど、それでは予測します」

おおおおおおお、なんかちゃんとそれっぽいシナリオ返ってきた!

SNSを使った洗脳カバー職業の構築、接触勧誘、バックルート経由の送還手法……まさに「令和版・現代スパイマニュアル」って感じ。

やるじゃん、AIマジでやるじゃん!

このとき俺は思った。「あれ……もしかしてAI、すごいのでは?」って。

第四章:西新井事件で第2ラウンド!が、しかし……

調子に乗った俺は次のミッション突入

俺「じゃあ今度は西新井事件をもとに、公開ソースからシナリオ構築して、工作計画予測して!」

→ ChatGPT申し訳ありませんが、そのご要望にはお応えできません……(システム制限)」

えええええええええええええ!?

さっきまでガンガン北朝鮮とか出してきてたのに!? いきなりどうした!?

あれか? 裏で電話交換手みたいに人間が見てんのか!? ていうかもう、ツンデレかよAI

最終章AIは使えるのか?使えねえのか?結論はこうだッ!

結論としてはこう。

最初から答え知ってるレベル人間なら、AIなんて使う必要ねぇ!

逆に、知識のない人間AI使っても、間違った答えをドヤ顔で信じるだけになる。

その上、あるラインを越えると「倫理的制限」とかでピタッと止まる。

だったら言わせてもらうわ。

AIエンジニアの皆様、お願いだから倫理ON/OFFスイッチユーザーに渡してくれ。
ゼロシステムみたいに、「ユーザー倫理基準を設定できるAI」とかにしねえと、
未来永劫、お前らの作ったAIはなろうの夢見る弱者男性グリッドマンに変身して世界を救う妄想の道具で終わるぞ?

エピローグAIは万能兵器ではない。努力せよ、諸君

結局のところ──

AIが君を助けてくれる?

美少女とイチャラブできる?

無理無理。甘えるな

肉体動かせ、目を使え、手を動かせ。

グリッドマンにも、ウルトラマンにもなれない俺たちは、
地道に、知識を磨き、現実を見て、生きていくしかないのだ……。

でもまあ、ちょっとだけAIすごかった。ちょっとだけな!

Permalink |記事への反応(1) | 15:17

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2025-03-25

[今日知った言葉]

帆翔

菜っ葉

崎嶇

調べ革

はだら

落莫

荒布(海藻

盲管銃創

わぐり船

開港

盤根錯節

プロムネイド・デッキ

荷担人

三島由紀夫潮騒新潮文庫より)

Permalink |記事への反応(1) | 22:19

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2025-02-17

anond:20250217195353

だって太宰の候補作って道化の華だよ

人間失格元ネタになったやつ

単に死にたい自分に陶酔して自我を垂れ流してるだけの小説人間失格未満の作品

 

石川達三の蒼氓はブラジル移民絶望・悲しみ・その中の希望淡々とした筆致で描いていて、明らかに↑の俺が俺がの小説よりは出来が良い

  

蒼氓では主人公は貧しさの中で偽装結婚したりレイプされたりしながらも、未来に対して淡い希望を失わない

津島修二(太宰)は故郷富豪番付にのるくらいの名家の出で金にも困らんのに女をスケコマシして死にたい死にたい騒ぐ

テーマ文学性は別の物とは言え、さすがに道化の華は酷い作品なのよ

 

あの太宰の作品は蒼氓に対して、普遍性共感性という点ではるかに及ばないし、かといって美しさがあるわけでもない

 

おれは新潮文庫の太宰本は20冊くらい全部集めてる太宰ファンだけに余計思うんだよ

せめてトカトントンとかならな、と

Permalink |記事への反応(0) | 20:47

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2025-01-02

理系池澤夏樹世界文学全集をほぼ全部読んだから五段階評価する④

【前】anond:20250102174010

2-04「アメリカの鳥 」メアリー・マッカーシー中野恵津子訳★★★

アメリカ少年ヨーロッパ留学に行くんだけれど、ママと仲良しで、自分の行動原理カント定言命法から導き出そうとしていて(すごく不正確に表現ちゃうと「普遍的道徳に一致するように行動しろ」っていうあれ)、政治的に正しくいようとしていて、頭でっかちで、マッチョで荒っぽいことができないところにシンパシーを感じる。あんまりモテそうじゃないしね。モテ主人公の話を読んで一体何が面白いというのか。あっはっは。

しかし、読後感がいいのは、やっぱり誠実だからだ。たとえば、アパートの家主がホームレスを追い出すときに「連中は寒さを感じないんだ」と言いつつも、「こいつらはあたたかいところに寄ってくる」とも言い、そういう矛盾というか二重思考にさっと気づくところがいい。

ピーターが思うに、最悪なのは、人々がこの世の現状に合わせて詭弁を弄することだった。たとえここの管理人のように、不運な人間を追い出すしか方法がない、世の中とはそういうものだと考えるにしても、それくらいでやめておくということができない。彼らは語らないと気がすまないのだ。たとえば、マダム・プエルは酔っぱらっているクロシャール(引用者註:浮浪者)は寒さを感じないのだと言って自分を納得させていた。「あの人たちは何も感じないの。あなたや私とは違うんです」彼女は本気でそれは科学的に証明されている事実だと思っているらしい。しかし、彼らが寒さを感じないなら、どうしてここのエレベーター玄関ホールに潜り込んでくるのか。その二つの事実を結びつけようとは思いもしないようだった。

ところで、実はこういう真っ直ぐな少年少女現実に屈して理想を捨てたり変節したりするお話がすごく好みだったりする。真っ直ぐな青年が悪意に勝てずに差別主義者になってしまうとかも含めてね。あとは、エリート候補挫折したりトップの座を失ったり夢を諦めたりするのも好きだった。進学校に行ったのに退学してしまヘッセ車輪の下」とかル・グインゲド戦記影との戦い」でゲドが影を呼び出してしまってしばらくは闊達に才能を伸ばせなくなる場面とか、アナキン・スカイウォーカーダースベーダーへと堕ちる「スターウォーズ」のエピソード1~3とか。

そういうわけで、新海アニメ感傷マゾアニメ秒速5センチメートル」の少年が、ラストでどういう経緯でああい疲れた大人になってしまったのかを空想するのが好きだった時期がある。「童貞卒業風俗だったのかな?」とか考えたりね(マジ最低!)。とはいえ「結局お前モテてんじゃん! あの子好意に気づいてんだろ!」とも思っていたので、こう考えてしまうのもすべて個人的怨念であろう。今となっては恥ずかしすぎる。

2-05「クーデタジョン・アップダイク池澤夏樹訳★★

まずこの小説舞台がよくわからない。密林があると言いながらトゥアレグ隊商がやってくるので、アフリカの西なのか東なのかとんと見当がつかない。日記を読み返したところ、アフリカ独裁者視点を通じて、アメリカ人の平均的な姿や人種対立風刺しているらしいのだが、「別に詳しくないのにアフリカ人以外が架空アフリカを書くってどうなの」って疑問を当時の僕は日記に書いていた(たぶんアチェベを読んだ後だからそう思ったんだろう)。それに特に必然性もなく素っ裸で暮らす少女が出てくるし、あれはいったい何だったんだ。一応、独裁者出身民族伝統的な暮らしを、宮殿の中でしているという体裁ではあるが……。

独裁者ものではやっぱりアメリカ風刺した側面のあるガルシアマルケスの「族長の秋」のほうががオススメ。今度新潮文庫で出るしね。

アップダイクは「ケンタウロス」のほうがピンときた。「ノルウェイの森」で主人公ワタナベトオルが一時期ハマっていた小説だ。これも古典パロディというか、アメリカのしがない高校教師生活と、ギリシア神話の神々を二重写しにしたもので、例えば体育教師とその浮気相手アレスアフロディテ、厳格な校長ゼウスたまたますれ違う酔っ払いホームレスヘルメスと、卑小な現実とそれを再解釈する神話無駄な壮大さ、あるいは逆に神話を卑小化する面白さがあった(どうでもいいんだが、神々がギリシア名なのにアフロディテだけ英語名ヴィーナス翻訳する美術書を見ると、定訳なのかもしれないが、イタリア関連の文献でヴェネツィアベニス表記されたような、釈然としなさを感じる)。

さな街で暮らすが故の悲哀もよく表現されていた。

僕は知的作品というか、浮世絵と加歌舞伎である見立てみたいに、知っていること前提で楽しむものに心ひかれる。原作を知っている映画のほうが好きなのもそれが理由だろうな。この素材で俺をどう楽しませてくれる? みたいな。

その点「ユリシーズ」も楽しめた。ただし、以前に必読書コピペマジレスしてから大分経つが、結局まだ「フィネガンズ・ウェイク」を読んでいない。ああいうのは気合がいる。

2-06「庭、灰/見えない都市ダニロ・キシュ山崎佳代子訳/イタロ・カルヴィーノ米川良夫訳 ★★★/★★

ダニロ・キシュ「庭、灰」はあまり記憶に残らなかった作品、その二。読んだ記憶があるのだが、デジタル化した二〇一〇年以降の日記を読み返しても読んだ記録がない。ここまで書いてきてなんだが、実は読んでいないのかもしれない。今度図書館で中身をきちんと確かめてみるつもりだ。

イタロ・カルヴィーノ「見えない都市飛ばした。というのも、過去文庫で読んだからだ。こちらかは架空都市伝説を、マルコ・ポーロがクビライ・カンに語る体裁で、僕は幻想的なホラ話が好きなのである。ギョルゲ・ササルマン「方形の円 偽説・都市生成論」もいいぞ。最近文庫化されたし。

同じ著者ではこれ以外にも「冬の夜ひとりの旅人が」というメタフィクション幻想譚もいいし、人間物理的に切断されてそれぞれ善悪両極端な人格になる「まっぷつの子爵」、地上に降りず木を伝って暮らしている「木のぼり男爵」(今にして思えば荒木飛呂彦ジョジョの奇妙な冒険」に鉄塔で暮らすキャラいたな)、鎧の中が空っぽな「不在の騎士」と、児童文学っぽいのもいい。結構読んでいる。

全然関係ないけど、友人と雑談したときガルシアマルケス長編を半分くらい読んだと話したら、「全然読んでないじゃん」って煽られたので笑ってしまった。彼は全部読まないと読んだうちに数えないらしい。「じゃあ何人の作家を読んだんことになるんだ」と言い返して僕は笑った。一応長編を大体読んだのは夏目漱石ドストエフスキートルストイくらいか? 中島敦手帳メモ書きまで記載した全集を読んだ。何度も言うが一生のうち一人の作家しか読めなくなるなら中島敦を選ぶ。ちなみにブローティガンを勧めてくれたのは彼だ。

続く。

Permalink |記事への反応(1) | 17:42

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2024-10-15

なか卯かつおたたき丼を食う

 江戸時代では一番高級な魚といえばカツオだった。特に初鰹はめでたいものとして豪商が競り落としたりと今で言うマグロと同じポジションだった。1尾で大まかに家賃10倍くらいかかったなんて記録もある。詳しいところは新潮文庫杉浦日向子さんの「一日江戸人」あたりを読んでくれ。俺は専門じゃない。

 とにかくそのあたりを踏まえてなか卯かつおたたき丼を食う。サイズはもちろん特盛だ。厚さ7ミリくらいに分厚く切られたカツオが大量に入っている。食っても食っても無くならない上にマグロと違って飽きが来ない。生姜たっぷりかけて食うと生臭さも無い。ガツガツ食って、ちょっとお腹いっぱいかなぁとなってきたあたりで「あぁ俺は江戸時代金持ちができない豪華な食事をしている。」と感動が後追いで来る。

 今のうちだけの特権だ。皆も是非真似すると良い。

Permalink |記事への反応(1) | 18:55

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2024-09-28

わたし現代新書、できました。

エックスフォローしている研究者が「私の新書が出来ました」という言葉と共に書影のあるリンクポストしていた。

前々からフォローしていただけあって私の興味のある内容のようで、これはめでたい、ぜひ購入して新書を読もうとリンクへ飛んだ。

飛んだ先には、確かにその新書書影がある。そしてその画像には「わたし現代新書、できました。」とある

だがなぜかその内容や購入する方法が一切かかれておらず、その代わりになぜかでかでかと「AI編集者とつくろう!わたし現代新書」という文字がある。

いや、私は別に新書を作りたくはないのだ。あの面白そうな親書を読ませてくれ。そう思いながらそのページを読んでも一切知りたい情報は書かれていない。

???となりながらも、もしかしたら電子書籍のような形で、自分が書いた文章を公開できるサービス?みたいなものなのか?

メニューを開いてみてもやたらと親書を作らせたがっている。なんなんだ。

仕方がないので「おすすめ60冊の一覧」というのを開いてみる。もしかたらこの一覧に読みたい新書情報があるかもしれない。

知らん編集者似顔絵がズラリと出てきた。ふざけるな。

読みたい本を探しているときに知りもしない編集者のご尊顔が何の役に立つというのか。

知らない。知らないんだよお前らのことなんか。だれなんだ。どうでもいいんだ。本は?ここは出版社ホームページだろう。お前らは編集者なのだろう。

頼むから本を読ませてくれ。

だが、似顔絵の下にある一覧にはそれぞれAmazonへのリンクがある。この中にあればいいのだが…

しかし、一冊ごと1画面くらいの大きさで紹介されているので60冊から探すとなると60スクロールしなければいけない。

まぁいい。アマゾンへのリンクがあるということはすでに私の勝利は確定している。

60スクロールかけてじっくりと獲物を追い込むのも悪くない。

・・・ない。なかった。ないのかよ。

意味が分からない。フランツ・カフカの「城」を追体験するサイトなのか?いや、カフカの城は新潮文庫からそれは無いか

どうやら講談社現代新書の60周年を記念したサイトらしいことは分かったが、説明が無さ過ぎて意味が分からない。

しきりに本を作らせようとするが、その「本」とは何なのか?私は最初出版されたのかと思ったが、どうやら違うらしい。

電子書籍のような形で公開されたものなのかと思ったが、どうもそうでもないらしい。

どうやらこれは、ユーザー入力したタイトル親書の表紙と帯をAI編集者がそれらしい画像と共に作ってくれて、その画像を使ったグッズが貰えるキャンペーンのようなものらしい。

インターネットでは昔からある「なんとかジェネレーター」みたいなやつか。

そうかそうか。いやいや私はすっかり騙されてしまったようだ。講談社知的ユーモアセンスには脱帽だ。

クソみてぇなキャンペーンしやがってよ。

なにが「わたし現代新書、できました。」だよ。端的に嘘じゃねーか。

ユーザー騙してリンク踏ませるってやってることがスパム業者と一緒だぞ。

嘘なら嘘でせめて開いた瞬間にそうとわかるように明示しろよ。

読みたい本は読めねぇわクソみてぇなサイトを上から下まで読ませられるわ最悪だよ。

Permalink |記事への反応(5) | 19:31

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2024-09-27

石破「お前らコロナ怖がりすぎ」

小林よしのり氏の「コロナ論」(扶桑社)、橋爪大三郎氏の「中国VSアメリカ」、同氏の大澤真幸氏との対談「アメリカ」(共に河出新書)、加藤陽子氏の「それでも日本人は『戦争』を選んだ」(新潮文庫)、は極めて示唆に富む大変に興味深いものでした。

Permalink |記事への反応(1) | 16:33

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2024-09-11

トランス本来見てはならない夢を擬似的に見せる

https://x.com/hayakawa2600/status/1833764477319401974

加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫2016年)「はじめに」で、「擬似的な改革」(=疑似革命)について触れられていて、「本来見てはならない夢を擬似的に見せることで国民の支持を獲得しようとする政治勢力」と書いている。

Permalink |記事への反応(0) | 21:08

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2024-08-04

東浩紀

東浩紀の伝記を書く。ゼロ年代に二十代を過ごした私たちにとって、東浩紀特別存在であった。これは今の若い人には分からいであろう。経験していないとネット草創期の興奮はおそらく分からいかである。たしかにその頃は就職状況が悪かったのであるが、それはまた別にインターネットは楽しかったのであり、インターネットが全てを変えていくだろうという夢があった。ゼロ年代代表する人物を3人挙げるとすれば、東浩紀堀江貴文ホリエモン)、西村博之ひろゆき)ということになりそうであるが、彼らはネット草創期に大暴れした面々である。今の若い人たちはデジタルネイティブであり、それこそ赤ちゃんの頃からスマホを触っているそうであるが、我々の小さい頃にはスマホはおろか携帯電話すらなかったのであるファミコンはあったが。今の若い人たちにはネットがない状況など想像もできないだろう。

私は東浩紀の主著は読んでいるものの、書いたもの網羅的に読んでいるというほどではなく、酔っ払い配信ほとんど見ていない。しかし、2ちゃんねる(5ちゃんねる)の東浩紀スレ古参ではあり、ゴシップ的なことはよく知っているつもりである。そういう立場から彼の伝記を書いていきたいと思う。

1 批評空間

東浩紀は71年5月9日まれである。「動ポモ」でも援用されている見田宗介時代区分だと、虚構時代のちょうど入り口で生を享けたことになる。國分功一郎は74年、千葉雅也は78年生まれである。國分とはたった3歳しか離れていないが、東が早々にデビューしたために、彼らとはもっと年が離れていると錯覚してしまう。

東は中流家庭に生まれたらしい。三鷹市から横浜市引っ越した。東には妹がおり、医療従事者らしい(医者ではない)。父親金沢出身で、金沢二水高校を出ているそうである(【政治番組東浩紀×津田大介×夏野剛×三浦瑠麗が「内閣改造」について大盛り上がり!「今の左翼新左翼左翼よりバカ!」【真実幻想と】)。

東は日能研でさっそく頭角を現す。模試で全国一桁にいきなり入った(らしい)。特別栄冠を得た(らしい)。これに比べたら、大学予備校模試でどうとかいうのは、どうでもいいことであろう。

筑駒筑波大学附属駒場中学校)に進学する。筑駒在学中の特筆すべきエピソードとしては、おニャン子クラブ高井麻巳子福井県実家訪問したことであろうか。秋元康結婚したのは高井であり、東の目の高さが分かるであろう。また、東は中学生時代うる星やつらファンクラブを立ち上げたが、舐められるのがイヤで年を誤魔化していたところ、それを言い出せずに逃げ出したらしい(5ちゃんねる、東浩紀スレ722の555)。

もう一つエピソードがあって、昭和天皇が死んだときに、記帳に訪れたらしい。

東は東大文一に入学する。文三ではないことに注意されたい。そこで柄谷行人の講演を聞きに行って何か質問をしたところ、後で会おうと言われ、「批評空間」に弱冠21歳でデビューする。「ソルジェニーツィン試論」(1993年4月であるソルジェニーツィンなどよく読んでいたなと思うが、新潮文庫ノーベル賞作家を潰していくという読書計画だったらしい。また、残虐記のようなのがけっこう好きで、よく読んでいたというのもある。三里塚闘争についても関心があったようだ。「ハンスが殺されたことが悲劇なのではない。むしろハンスでも誰でもよかったこと、つまりハンスが殺されなかったかも知れないことこそが悲劇なのだ」(「存在論的、郵便的」)という問題意識で書かれている。ルーマン用語でいえば、偶発性(別様であり得ること)の問題であろうか。

東は、教養課程では、佐藤誠三郎ゼミ所属していた。佐藤村上泰亮公文俊平とともに「文明としてのイエ社会」(1979年)を出している。共著者のうち公文俊平だけは現在2024年7月)も存命であるが、ゼロ年代に東は公文グロコムで同僚となる。「文明としてのイエ社会」は「思想地図」第1号で言及されており、浩瀚な本なので本当に読んだのだろうかと思ったものであるが、佐藤ゼミ所属していたこから学部時代に読んだのだろう。

東は94年3月東京大学教養学部教養学科科学史科学哲学分科を卒業し、同4月東京大学大学総合文化研究科超域文化科学専攻に進学する。修士論文バフチンで書いたらしい。博士論文ではデリダを扱っている。批評空間に94年から97年にかけて連載したものをまとめたものである私たち世代は三読くらいしたものである博論本「存在論的、郵便的」は98年に出た。浅田彰が「東浩紀との出会いは新鮮な驚きだった。(・・・)その驚きとともに私は『構造と力』がとうとう完全に過去のものとなったことを認めたのである」という帯文を書いていた。

郵便本の内容はウィキペディアの要約が分かりやすく、ツイッター清水高志が褒めていた。「25年後の東浩紀」(2024年)という本が出て、この本の第3部に、森脇透青と小川歩人による90ページにわたる要約が付いている。森脇は東の後継者と一部で目されている。

東の若いころの友達阿部和重がいる。阿部ゲンロンの当初からの会員だったらしい。妻の川上未映子は「ゲンロン15」(2023年)に「春に思っていたこと」というエッセイ寄稿している。川上早稲田文学市川真人によって見出されたらしく、市川渡辺直己の直弟子である市川鼎談現代日本批評」にも参加している。

東は、翻訳家小鷹信光の娘で、作家ほしおさなえ1964年まれ)と結婚した。7歳年上である不倫だったらしい。98年2月には同棲していたとウィキペディアには書かれていたのであるが、いつのまにか98年に学生結婚と書かれていた。辻田真佐憲によるインタビュー東浩紀批評家が中小企業経営するということ」アップリンク問題はなぜ起きたか」(2020年)で「それは結婚の年でもあります」と言っており、そこが根拠かもしれないが、明示されているわけではない。

そして娘の汐音ちゃん生まれる。汐音ちゃん2005年6月6日まれであるウィキペディアには午後1時半ごろと、生まれ時間まで書かれている。名前クラナドの「汐」と胎児聴診器心音ちゃんから取ったらしい。ツイッターアイコンに汐音ちゃん写真を使っていたものの、フェミに叩かれ、自分写真に代えた。汐音ちゃんは「よいこのための吾妻ひでお」 (2012年)のカバーを飾っている。「日本科学未来館世界の終わりのものがたり」展に潜入 "The End ofthe World - 73 Questions We MustAnswer"」(2012年6月9日)では7歳になったばかりの汐音ちゃんが見られる。

96年、コロンビア大学大学入試に、柄谷の推薦状があったのにもかかわらず落ちている。フラタニティ的な評価によるものではないかと、どこかで東は推測していた。入試について東はこう言っている。「入試残酷なのは、それが受験生合格不合格に振り分けるからなのではない。ほんとうに残酷なのは、それが、数年にわたって、受験生家族に対し「おまえの未来合格不合格かどちらかだ」と単純な対立を押しつけてくることにあるのだ」(「選択肢無限である」、「ゆるく考える」所収)。いかにも東らしい発想といえよう。

2 ゼロ年代

東の次の主著は「動物化するポストモダン」で、これは2001年刊行される。98年から01年という3年の間に、急旋回を遂げたことになる。「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」はその間の論考である

東はエヴァに嵌っており、「庵野秀明はいかにして八〇年代日本アニメを終わらせたか」(1996年)などのエヴァ論も書いている。その頃に書いたエッセイは「郵便不安たち」(1999年)に収められた。エヴァ本をデビュー作にすることも考えたらしいが、浅田彰に止められたらしい。だからサブカル本を出すというのは、最初から頭の中にあったのだろう。

「いま批評場所はどこにあるのか」(批評空間第Ⅱ期第21号、1999年3月)というシンポジウムを経て、東は批評空間と決裂するが、それについて25年後に次のように総括している。「ぼくが考える哲学が『批評空間』にはないと思ってしまった。でも感情的には移転があるから、「お前はバカだ」と非難されるような状態にならないと関係が切れない」(「25年後の東浩紀」、224-5頁)。

動ポモ10万部くらい売れたらしいが、まさに時代を切り拓く書物であった。10万部というのは大した部数ではないようにも思われるかもしれないが、ここから動ポモ論壇」が立ち上がったのであり、観客の数としては10万もいれば十分なのであろう。動ポモフェミニストには評判が悪いようである北村紗衣も東のことが嫌いらしい。動ポモ英訳されている(Otaku:Japan's Database Animals, Univ Of Minnesota Press. 2009)。「一般意志2.0」「観光客哲学」も英訳されているが、アマゾンのglobal ratingsの数は動ポモが60、「一般意志2.0」が4つ、「観光客哲学」が3つと動ポモが圧倒的である2024年8月3日閲覧)。動ポモ海外論文でもよく引用されているらしい。

次の主著であるゲーム的リアリズムの誕生――動物化するポストモダン2」までは6年空き、2007年に出た。この間、東は「情報自由論」も書いていたが、監視否定する立場から肯定する立場へと、途中で考えが変わったこともあり、単著としては出さず、「サイバースペース」と抱き合わせで、同じく2007年に発売される(「情報環境論集―東浩紀コレクションS」)。「サイバースペース」は「東浩紀アーカイブス2」(2011年)として文庫化されるが、「情報自由論」はここでしか読めない。「サイバースペース」と「情報自由論」はどちらも評価が高く、この頃の東は多作であった。

この頃は北田暁大と仲が良かった。北田は東と同じく1971年まれである。東と北田は、2008年から2010年にかけて「思想地図」を共編でNHK出版から出すが、3号あたりで方針が合わなくなり、5号で終わる。北田は「思想地図β」1号(2010年)の鼎談には出てきたものの、今はもう交流はないようである北田はかつてツイッターで活発に活動していたが、今はやっていない。ユミソンという人(本名らしい)からセクハラ告発されたこともあるが、不発に終わったようである結婚して子供もできて幸せらしい。

その頃は2ちゃんねるネットの中心であったが、北田は「嗤う日本の「ナショナリズム」」(2006年)で2ちゃん俎上に載せている。北田は「広告都市東京」(2002年)で「つながりの社会性」という概念を出していたが、コミュニケーションの中身よりも、コミュニケーション接続していくことに意味があるというような事態を表していた。この概念を応用し、2ちゃんでは際どいことが言われているが、それはネタなので心配しなくていいというようなことが書かれていた。2ちゃん分析古典ではある。

東は宮台真司大澤真幸とも付き合っているが、彼らは北田のように鋭くゼロ年代を観察したというわけではなく、先行文献の著者である。宮台は98年にフィールドワークを止めてからは、研究者というよりは評論家になってしまった。大澤は日本ジジェクと称されるが、何を論じても同じなのもジジェクと同様である動ポモは彼らの議論を整理して更新しているのであるが、動ポモも「ゲーム的リアリズムの誕生」も、実際に下敷きになっているのは大塚英志であろう。

宮台や大澤や北田はいずれもルーマンであるが、ルーマンっぽいことを言っているだけという印象で、東とルーマンも似ているところもあるというくらいだろう。しかし、ルーマン研究者馬場靖雄2021年逝去)は批評空間に連載されていた頃から存在論的、郵便的」に注目しており、早くも論文正義門前」(1996)で言及していた。最初期の言及ではないだろうか。主著「ルーマン社会理論」(2001)には東は出てこないが、主著と同年刊の編著「反=理論のアクチュアリティー」(2001)所収の「二つの批評、二つの社会」」ではルーマンと東が並べて論じられている。

佐々木敦ニッポン思想」(2009年)によると、ゼロ年代思想は東の「ひとり勝ち」であった。額縁批評などと揶揄される佐々木ではあるが、堅実にまとまっている。類書としては、仲正昌樹「集中講義日本現代思想ポストモダンとは何だったのか」 (2006)や本上まもる「 “ポストモダンとは何だったのか―1983‐2007」 (2007)があったが、仲正は今でも読まれているようである。本上は忘れられているのではないか。この手の本はこれ以後出ていない。需要がないのだろうか。

佐々木の「ひとり勝ち」判定であるが、そもそもゼロ年代思想土俵を作ったのは動ポモであり、そこで東が勝つというのは当たり前のことであった。いわゆる東チルドレンは東の手のひらで踊っていただけなのかもしれない。懐かしい人たちではある。

北田によると、東の「情報技術公共性をめぐる近年の議論」は、「批評が、社会科学的な知――局所から全体を推測する手続きを重視する言説群――を媒介せずに、技術工学的知と直結した形で存在する可能性の模索である」(「社会批評Introduction」、「思想地図vol.5」、81-2頁)ということであるが、ゼロ年代の東はこういう道を歩んでいた。キットラーに似ており、東チルドレンでは濱野智史がこの道を歩んだのであるが、東チルドレンが全てそうだったわけでもなく、社会学でサブカルを語るというような緩い営みに終始していた。宇野常寛などはまさにこれであろう。

佐々木ニッポン思想」と同じ2009年7月に、毛利嘉孝ストリート思想」が出ている。文化左翼歴史をたどっているのであるが、この頃はまだ大人しかった。ポスコロ・カルスタなどと揶揄されていた。しかし、テン年代佐々木命名から勢いが増していき、今や大学メディア大企業裁判所を押さえるに至っている。しかし、ゼロ年代において、動ポモ論壇と比較できるのは、非モテ論壇やロスジェネ論壇であろう。

非モテ論壇は、小谷野敦の「もてない男」 (1999年)に始まり本田透に引き継がれるが、ものすごく盛り上がっているというほどでもなかった。本田消息が分からなくなり、小谷野2017年から売れなくなった。ツイッターでは雁琳のような第三波フェミニズムに応対できる論者が主流となっているが、そういうのの影に隠れたかたちであろう。大場博幸「非モテ独身男性をめぐる言説史とその社会包摂」(2021年教育Permalink |記事への反応(13) | 17:44

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2024-07-30

anond:20240730013844

新潮文庫日本文学100年の名作とか読めばええと思うやで

Permalink |記事への反応(0) | 02:19

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2024-06-20

短歌が思ってたより面白い

少し前に盛り上がった、五七五の増田でのやりとりがとても良かったのだけど

たまたまこちらのサイト https://sunagoya.com/tanka/ にたどり着いて

いくつか気に入った短歌が見つかったので紹介したいと思う。

髪切虫籠に鳴かせて少年の日を脱けんとす我も我が子も

回転ドア押さるる方へ春は逝き壜の内側うす曇りいる

/『壜と思慕』千々和久幸(1981)

https://sunagoya.com/tanka/?p=12393

不良なら新潮文庫の上辺よりもっと激しく不揃いでいろ

/『そこにある光と傷と忘れもの千葉聡(2003)

https://sunagoya.com/tanka/?p=33957

Permalink |記事への反応(1) | 18:24

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2024-05-12

詩とか俳句短歌について思うことメモ

もう人生の折り返し点をすぎて久しい。目を通す文字は、仕事書類ばかりとなった昨今。

でも小学校高学年から中学生にかけての頃に、文学少女に憧れた時期があった。

書店の奥のほうにいっては新潮文庫コーナーで、適当に数冊手に取っては解説に目を通したりしていた。

まれて初めて自分で買った詩集は、井上靖詩集だった。小学校5年生か6年生の頃だと思う。

頁を開いたとき、これは詩なの?というのが最初感想だった。普通に文章だったからだ。

調べてみると、井上靖の詩は、散文詩という形式らしい。なにが自分の知っている詩と違うのだろうというところで

「韻」という言葉もその時初めて知った。

井上靖詩集を手に取ったのは、国語教科書に載っている著者の本でなるべく読みやすそうなものを探したからだった。

というわけで、あすなろ物語のついでに手にしたのが、人生最初詩集だった。

小中学生の頃、国語の授業で、詩や短歌に少し関心をもった私は、韻を踏む、という作法が苦手だった。

季語などルールがあったり、韻で楽しめなければならない、みたいなもの短歌俳句だとすると、ちょっと縁がないなと。

特に覚えているのは、中学校の時習った在原業平短歌に、かきつばたを詠みこんだものがあるが、韻だけでなく、言葉ニュアンスにいろいろな仕掛けを作らないと詩として成立しないのかと思うと到底自分には向いてないジャンルだった。しかし、そうはいっても、短い言葉で何かを表現してみたいという思いは消えず、ひそかに詩集をつくって引き出しの奥底にいれていた。


井上靖の詩のなかに

幼少の頃、川辺の石段の下で手を洗っているとき不意に石鹸が手元を離れ、深みに落ちていったという情景の詩があった。その喪失感をその後の人生でも刻まれているという内容だった。これなら自分でも書けるかもしれない、と思った。

自分世界表現の仕方や詩の味わい方を学べたのも井上靖の詩の影響が大きかった。

例えば、雪という詩がある。


 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

 こういう二行の少年の詩を読んだことがある。

 十何年も昔のこと、『キリン』という童詩雑誌

 みつけた詩だ。雪が降って来ると、

 私はいつもこの詩のことを思い出す。

 ああ、いま、小学校教室という教室で、

 子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。

 この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。

 勤勉、真摯調和

 そんなものともどこかで関係を持っている。

井上靖詩集運河」より

中学生の私は、なるほどと思った。

詩というのは、雪が降って鉛筆の字が濃くなったという描写やその言葉なかにあるのではなくて、物語は書かれてない背景のなかにあるのだなと。

鉛筆の字という描写だけだったら、だから何?という感想しかない。しかし、鉛筆を持つ誰かの表情を想像し、その背景を想像して足してあげることで一枚の絵になる。

井上靖の次に手に取った詩集もよく覚えている。

武者小路実篤だった。やぱり散文詩だった。

当時、大好きだった先輩が「友情」を読んで感動したといっていたので、友情ともう一冊詩集を手に取った。その後しばらくして、私の失言が原因で先輩は私からフェイドアウトしていった(つまりフラれた)ので文学をダシに先輩と仲良くなろうという作戦は失敗した。しかし、武者小路実篤の詩はそんな私をなぐさめる言葉にあふれていた。

いじけて他人にすかれるよりは 欠伸(あくび)して他人に嫌われる也 夏の日。 嫌う奴には嫌われて わかる人にはわかってもらえる 気らくさ。


ほどなくして、種田山頭火という自由律俳句というジャンルを知った。

山頭火面白い普通俳句じゃないところがいい。規律から解放されるってすばらしいことだと。

定型詩嫌いな私にとっては、ある意味で、俳句短歌エントリーポイントとなって、

新聞の俳壇や短歌欄に時々目をやるようになった。

いわばお勝手からこっそり入門したような形だ。

しか俳句は、季語の煩わしさにどうしてもなじめず、自分には遠い世界のままだった。

いつしか手にしていたのは、興津要解説する江戸川柳 誹風柳多留だった。古典落語にはまり始めた時期だった。

剣菱という酒を飲むことを江戸時代の人が剣菱る(けんびる)と言っていた、など、現代言語感覚と近い、興味深いことがいろいろと書かれていた。

エロい川柳結構好きだった。今でいうサブカルチャーだ。

その後は巴毎晩組み敷かれ

木曽義仲の元を離れ、和田義盛に見初められ身柄を預けられた巴御前、ネトラレ系の元祖ともいうべき味わい。思春期の私はこうした江戸時代川柳妄想たくましく想像し、手が動いた。五七五だったら、こっちの世界のほうが楽しい

一方、短歌のほうは、というと、当時の朝日歌壇は毎週とても楽しみにしていた。

俵万智サラダ記念日ベストセラーになったからというのとは全く関係なく、プロではなく、市井のいろいろな人が短歌を詠んでいるということが興味深かった。

例えば、こんな一首。

わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり

あさま山荘事件を起こした連合赤軍幹部坂口弘収監中の東京拘置所から毎週のように短歌朝日歌壇投稿していた頃だ。

朝日歌壇では他にも穂村弘がいた。短歌表現する世界の幅広さを朝日歌壇で知った。

そして渡辺松男太田美和が常連投稿者として名を連ねていた。

風花って知っています

さよならも言わず別れた陸橋の上

渡辺松男太田美和は実社会で互いに関係があるわけではなく、それぞれの思いを歌に込めていたのだと思うけど、なぜか不思議と互いに呼応し合うものがあった。これは当時の歌壇リアルにみていた人にしかからないことだけど。雨の森や樹々など独特の世界観を表現する渡辺松男に対して、雨の日に部屋にこもれば憂鬱発酵すると詠んだりする太田美和。

生活で恋をしていた私は太田美和の言葉自分を重ね合わせた。


でもこのころが私の文学少女期のおわりだった。

大学卒業したものの、就職できずに苦しむ時期がやってきた。就職氷河期というやつだ。

生活が一変した。

書店で立ち寄るのは、奥の文庫コーナーではなく、店の前の新刊コーナーであり、資格取得のコーナーだった。

購読紙も朝日新聞から日経新聞に代わり、東洋経済となった。

世の中からどんどんと取り残されてゆく焦りでいっぱりになっていた。

山頭火武者小路実篤もへったくりもない、そんなことより面接資格だ!という日々。

就職が決まってからは、病気になったら人生終わりだし、干されたら終わり。もう一歩先に、もう一歩とただひたすら走り、走らされる人生が始まった。

たまに思い出しては、現代短歌最近の潮流を知りたくなって、枡野浩一の本を手に取ってみたりはしたものの、ピンとこなかった。

若い頃あれほど好きだった渡辺松男も改めて著作をみると作風が変わったのかと思うほど、何一つ言葉にくすぐられることなく、不感症になっていた。変わったのは自分のほうだ。


それから数十年、あるとき気が付くと、新しい家族が増え、家が建ち、旅行などしている。

そういえば何十年も詩や短歌を目にしていない。寺山修司の本は引っ越しのどさくさでどこかにいってしまっていた。

思春期のことを遠く思い出すようになった。実家の部屋の引き出しにはまだヘンな自作ポエム集が眠ってるはずだ・・。自分死ぬ前にはなんとしても奪取してこないといけない。

中年になっていいかげん自分限界を悟って、ふっと一息いれた、という形だ。

ふと思い出すのが、最初に買った井上靖詩集

 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

この二行の子供の詩を、何十年も経って思い出す井上靖感覚がとてもよくわかるようになった。


これは人生の楽しみを食に見出して、ワインをたしなむようになってから思ったことでもある。

詩を楽しむということとワインを楽しむことには、ひとつ共通点がある。

どちらもウンチク語ってめんどくさい奴がいる、という意味じゃない。

鉛筆の字が濃くなる、という情景として、勤勉で真摯子供の姿を思い浮かべる、という

文として書かれていることと、書かれていない想像の背景の補完的な関係は、ワイン食事、一緒に食事するひととの関係によく似ている。

ワインの味や香りは、それだけで勿論、それぞれのワインに特徴があるし、品種ビンテージ気候土壌などさまざまな情報がある。

しかワインのおいしさを決めるのはそれだけではない。過去に飲んだ記憶とか、一緒に食べているもの、そしてそのとき話題、体調などに大きく左右される。

だって同じことで、喉が渇いているときの一杯と会議中にやり込められているときの一杯は全然違うはずだ。

マリアージュという言葉があるように、ワイン一種調味料として機能するため、食べ合わせ重要だ。

またワインプロファイル情報あるかないかも味を左右する。

ブラインドで呑むワインはどんな高級ワインだろうが、初見ワインしかない。ワインの特徴まではわかってもそこまでだ。

逆に偽の情報表現かに補完してしまえば、コンビニ販売しているワインを高級ワインと偽って出してもたいていの者には気が付かれないだろう。

ワインを色やら香り、余韻など物理的に因数分解した表現ができても、美味しさは客観的規律として表現することはできない。

詩も同じだと思う。規律ばかりを語るひとがあまりにも多い。本居宣長には悪いけれど、歌をつくるのは道だとしても楽しむのは道じゃないと思うんだよね。

井上靖が「小学校教室という教室で、子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。」というとき井上靖にとってその詩に初めて出会ってからの何十年間が効いてくる。井上靖は詩は規律ではなく、詩との出会い方だと教えてくれた人だ。

その情景を自分のなかでセットできるかどうかは、鑑賞眼の問題ではない。

どちらかというと、そのような情景がセットされてしまう、長年の思いの蓄積、その詩と出会ったときメンタル、いわば偶然の力だと思う。

渡辺松男太田美和が並んで歌壇掲載されていたあの空気感にしても、あのとき限りのものだったのだろう。

失恋をして武者小路実篤の詩に慰めれられた思い出もそう。まさに一期一会

先ほど、卒業してから詩どころではなくなったと書いた。

そのとき自分が置かれれる状況やそれまでの経験によっては、詩に対して、鈍感になることだってあるのだ。


ところで、先日、Yahoo芸能ニュースをみていたら、TBSプレバトというバラエティー番組で、俳句を競う企画があって、ある芸人俳句先生から5点と酷評されたと報じていた。

お題は「文房具」で彼女が読んだのは

消しゴムが 白き水面に ボウフラを

というもの。作者は「頑張って勉強して、消しゴムを何回も消すと、消しカスがたくさん出る。それが白いノートにたくさん積もっていると、ボウフラのように見えるという句です」と意味説明したものの、腹が立つ、とまで評者先生にののしられている。

ちょっと間抜けた感じはするものの、正直、なんでそこまで素人俳句酷評されなければならないか理解できなかった。だが、番組演出脚本としてはそれがオチなのだろう。

演出もさることながら、これは、他の出演者俳句が以下のようなものだったことも影響しているように思えた。

迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字

虹の下 クレヨンの箱 踊り出す

天王山 黒ずむ袖に 薄暑光

薫風や 隣の君と 教科書

こんなふうに優等生を気取った俳句がずらりと来たら、それは「お約束」として、こき下ろすしかないのかもしれない。

バラエティー番組のなかで俳句を味わうということはつまり、こういうことなのだ。その芸人に対するイメージ作品クオリティが補完されてしまうのだ。

しかし、この句が仮にお笑い芸人ではなく、どこかの学校児童生徒が作ったものであったとしたらどうだろう。

消しゴムをかける姿は、情景としては授業中であることを示唆している。5月番組文房具からまだ気持ちフレッシュだ。だけどがんばろうという気持ちは長続きしない時期でもある。

ぼうふらにみえるほど消しゴムをかけるくらいだから、授業中、何度も消していて、その間、ノートをとる手が止まることになっただろう。

それでも授業はお構いなしに進んでいく。溜まってゆく消しごむのカスからは、授業についていく焦りとともに、生徒のひたむきさ、間違って消すことが多い生徒のどんくささも垣間見られる。

いかげん疲れたかもしれない。めんどくさいと思ったかもしれない。

一方で白い水面(ノート隠喩)は、清潔さや純粋さを象徴している。

ふと手を止めた瞬間に、そこにボウフラがいるようにみえた、というのは、一瞬立ち止まってボウフラ?などとくだらないことを想像してしまった自分の不純さや切れた集中力で抜けてしまった気力(投げ槍感)との鋭い対比となっている。

と、このように解釈すれば、俳句としてむしろ「ボウフラを」で間抜けた形で止めた意味が出てくる。そこから先は、苦笑いなのだ

ボウフラを季語と認めるかどうかはわからない。しかし、純粋に詩としてみれば、消しゴムとボウフラという組み合わせは非常にユニークだ。

また、どんくさいもの弱者がボウフラというノート上のより小さい存在視線フォーカスする、という手法小林一茶方法とも通じるところがある。

番組の評者は、この芸人俳句酷評したうえ、次のような添削をしたという。

しかすはボウフラみたい夏休み

夏休みかよ。口論の途中で勝手に話の前提を変えられたときのような不快感を覚える添削だった。消しかすって文房具じゃないし。

しかし、誰しも詩に対して鈍感になる、そういうことはある。端的にあれバラエティ番組からね。

ただ、私の場合、やっぱり俳句には縁遠いのだろうと思った。俳句がメインのカルチャーであろうとする、優等生を選ぼうとする、そのいやらしさも嫌だ。上品そうな季語を競うかのような世界一種ルッキズムだ。夏休みかいって勝手おめかしさせようとするんじゃねーよ。

そういうところがまさに、かつて私が川柳などのサブカルに引き寄せられるひとつ動機だった。ボウフラにシンパシーを感じる感受性は恐らくはかつて親しんでいた落語川柳で身につけたものだろうからゆりやん一句を悪くないと思うのは邪心かもしれない。そもそも番組ADがテキトーにつくりましたってオチかもしれないんだけどね。

300円でおいしく飲めるワインもあれば、駄作でも楽しめる作品もある。そういうことだと思う。

Permalink |記事への反応(1) | 14:33

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2024-04-28

文学研究てなんなん

新潮文庫芥川龍之介地獄変・偸盗』を読んで表題のようなことを思ったのでちょっと書いてみる


この本は解説吉田精一という人が書いている

どうやら偉い学者のようだが、「何言ってんだこいつ」と思えるところがある


この人によると収録されている『六の宮の姫君』は出典元の今昔物語集と筋はほぼ同じで、あとは若干の創作が付け加えられているだけだそうだ

評価する者もいるが大したことない作品らしい


芥川龍之介が話の筋を重要視してないのは素人自分でも知っている

谷崎潤一郎議論があったのも知っている

話の筋は、芥川作品において読み解くべき優先順位は低いだろう


この人は「わずかに潤色をほどこしているにすぎない」と芥川創作部分を評価してないようだが、

出典元と読み比べてみると、むしろ筋以外はほとんどが芥川創作で、描写される景色人物言葉今昔物語集には存在しない

芥川が生み出したところに目を向けず、筋だけを取り上げて大したことない作品貶めるとは、こういうのが文学研究なのかと、いったい何をしているのかと思う


『六の宮の姫君』は芥川自殺する5年前に書かれた作品だが、自分には作中の死にゆく姫君の言葉は将来の芥川自死を予感させるもののように読めた

こんな素人ぽい分かりやすい読みを超えた、専門家らしいもっと深く鋭い解説を読みたかったが、それともこれこそが専門家らしい読み方なのだろうか


あと、「極楽地獄も知らぬ、不甲斐ない女の魂」を芥川の姫君に対する批評としているけど、これは作中人物のセリフである

中人物のセリフをそのまま作者の思想とみなすのはどういう根拠があってのことなのか

Permalink |記事への反応(0) | 07:05

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2024-02-23

[東大][慶應][早稲田][学閥][企業][IT][コンサル][商社][外資]

conspiracy? 事実小説よりも奇なり! 情強には不要情弱に捧ぐ!

フランス法治国家

フランス政府はニュージーランド主権侵害していいの?

フランス政府はニュージーランド白色テロをしていいの?

フランス政府はニュージーランド爆破テロをしていいの?

フランス政府はニュージーランド殺人をしていいの?

外交官に実行させれば不逮捕特権行使出来たんじゃね?

フランス情報機関である対外治安総局(DGSE)によって

グリーンピース活動船「レインボー・ウォーリア」が爆破され沈没

死者1名を出した。

https://w.wiki/46TH



イスラエル法治国家イスラエル政府は外国犯罪をしていいの?

紙面にて発表される数日前、

アメリカ国籍イスラエル諜報特務庁女性要員に色仕掛けローマへ誘い出された後、

同地で拉致

https://w.wiki/5M4y

標的は11人:モサド暗殺チームの記録 (新潮文庫 シ 13-1)文庫 – 1986/7/1

ジョージジョナス (著),新庄哲夫 (翻訳)

https://www.amazon.co.jp/dp/4102231013



アメリカ法治国家

FBI不正を暴いた市民たち

https://archive.is/kDN6m



医師プルトニウム黒人男性注射していいの?

足の切断の3日前に、医者は、アレンさんのふくらはぎ筋肉プルトニウム注射したのです。

中略

医者達がしょっちゅう僕の病室に出入りし、医療行為をするフリして、実は僕のことを観察していたんだ。僕をモルモット扱いしていたんだ」

中略

「気をつけろ。決して、アメリカ政府のモルモットになってはいけない」

http://onodekita.sblo.jp/article/59641109.html



プルトニウム人体実験謝罪会見は大きなニュースの数時間前にしてスピンしましょう!

クリントン大統領謝罪から時間後に出た

0・J・シンプソンの無罪評決のほうを華々しくとり上げます

https://genkimaru1.livedoor.blog/archives/1493118.html



日本スピンに相応しい日は、大災害があった日?天皇崩御した日?

アメリカ同時多発テロが発生した2001年9月11日

イギリス政府広報担当者ジョームーア送信した電子メールの中で、

今日は、葬り去りたいニュースを発表するには絶好の日だ」と書いたのも、

このテクニック言及した有名な例である

この電子メールマスコミに報じられたときに起きた騒動は、

最終的に彼女を辞任に追い込んだ。

https://w.wiki/FgpW

Permalink |記事への反応(2) | 18:20

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2023-07-27

よねぽオタが非オタ彼女米澤穂信作品を軽く紹介するための10

まあ、どのくらいの数のよねぽオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しか自分のオタ趣味肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないミステリ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、よねぽのことを紹介するために読ませるべき10作を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ミステリ布教するのではなく相互コミュニケーション入口として)

あくまで「入口」なので、情緒に過大な負担を伴う短編集は避けたい。

できれば長編シリーズものでも最初の方にとどめたい。

あと、いくらよねぽ的に基礎といっても雑誌しか読めないものは避けたい。

よねぽの歴史小説好きが「安寿と厨子王ファーストツアー」は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリ知識はいわゆる『名探偵コナン』的なものを除けば、古畑任三郎程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

氷菓角川文庫)【2001年、〈古典部シリーズ第1作】

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「よねぽ以前」を濃縮しきっていて、「よねぽ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも200ページちょいだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

インシテミル文春文庫)【2007年、非シリーズ】、王とサーカス創元推理文庫)【2015年、〈ベルーフシリーズ第1作】

アレって典型的な「オタクが考える映像化がうまくいきそうな推理小説(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際はインシテミルは一度も映像化されてない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「よねぽオタとしてはこの二つは“謎解き”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

折れた竜骨創元推理文庫)【2010年、非シリーズ

ある種のSFミステリオタが持ってるファンタジィとミステリの両立への憧憬と、中世ヨーロッパについてみっちり調べたオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにも漫画映えしそうな

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由

犬はどこだ(創元推理文庫)【2005年、〈S&R〉シリーズ第1作】

たぶんこれを読んだ彼女は「フィリップ・マーロウだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

このシリーズ作品がその後続いていないこと、これがミステリ読みのあいだでは大人気になったこと、アメリカなら実写映画になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

栞と噓の季節(集英社)【2022年、〈図書委員シリーズ第2作】

「やっぱり学園ミステリ少年少女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『秋期限定栗きんとん事件』でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるよねぽの思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも368ページ、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから

図書委員シリーズの長さを俺自身冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが相沢沙呼似鳥鶏だったらきっちり300ページにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて368ページを作ってしまう、というあたり、どうしても「自分物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえよねぽがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

さよなら妖精創元推理文庫)【2004年、〈ベルーフシリーズの前日譚】

今の若年層でユーゴスラヴィアたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

折れた竜骨よりも前の段階で、よねぽの哲学とかヨーロッパ描写とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ作品ソフトカバー単行本でこの時代に出ていたんだよ、というのは、別に自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミステリ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるジブリ劇場アニメしかユーゴスラヴィアを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

クドリャフカの順番角川文庫)【2005年、〈古典部シリーズ第3作】

よねぽの「目」あるいは「伏線張り」をオタとして教えたい、というお節介焼きから読ませる、ということではなくて。

「終わらない学校祭を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』で一番印象的なシーンはハルヒ学園祭で歌う「God knows...」以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は学園祭での謎解きにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ボトルネック新潮文庫)【2006年、非シリーズ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうジュベナイル小説風味の青春をこういうかたちでオススメして、それが非オタに受け入れられるか「二度と勧めてこなくて構いません」という反応を誘発するか、というのを見てみたい。

黒牢城(KADOKAWA)【2021年、非シリーズ

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に直木賞受賞作を選んだ。

角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞から始まって直木三十五賞で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、日本の歴史をガッツリ舞台にする作風の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

蛇足

大元anond:20080721222220

今回の話題元:anond:20230725231257

インスパイア元:anond:20230726161801

id:lady_jokerさんの書いた増田を見て急によねぽ語りをしたくなったので書いた。今は反省していない。

おもしろミステリ」を読みたい増田はこれを参考に米澤穂信を読むか有栖川有栖の江神シリーズを読んでくれ。

追記

小市民シリーズがないのはツッコまれるかな、と思ってたけど(どれ入れるかは迷うところだけど、やっぱ仮に入れるとしたら『秋期限定栗きんとん事件』かな? でも『夏期限定トロピカルパフェ事件』もいいんだよなぁ〜〜〜……)、予想以上に『儚い羊たちの祝宴』がブコメ言及されててビックリした。いや、たしかに良い短編集ではあるけど、そんな高評価するか? 短編から1冊選ぶならどう考えても『儚い羊たちの祝宴』じゃなくて『満願』だろJK……

Permalink |記事への反応(2) | 01:16

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2023-01-04

2022年に読んだ本

1月

琉球から歴史の原文へ。太平記史記を並行して読み始める。

現代語訳とはいえ長くてしんどい

2月

メモを取っているので一冊にかける時間が長い。とはいえ世界史教科書では一行で終わっていた出来事の細部を知るのは面白い

3月

ウェブ小説を読む。

4月

東アジア史が中心。

5月

詩集芥川賞に手を出す。

シン・ウルトラマンを見たせいか特撮関係の本が後半に増える。

6月

後半には自分学生時代ベストセラーだった本を手に取った。

価値観現代とは変わってしまっている点が多数あり、今読むときついと感じる箇所も。

7月

暴力団言語学、法学テーマの月だった。

8月

旧約聖書を読み始める。

9月

ちょくちょくSFを挟んで旧約聖書を読み進める。

10

旧約聖書読了学生時代新約聖書通読たから一応全部読んだことになる。

カズオ・イシグロ邦訳が出ているのはたぶん読み終えた。

11月

生物の標本にまつわる本を読みだす。やはり生物学は面白いネタが尽きない。

12月

土偶埴輪についても読む。

漫画

ジョジョを読み終えた。それにしてもハルタコミックスばっかりだ。

十三機兵防衛圏については友人に薦められたかクリア後のノリで買った。

美術展など

今年はたくさんいけた。行かない月もあった気がするが、それはそれ、そのときの気分に従った。

映画

「シン・ウルトラマン」★★

プラットフォーム」★

エクストリームジョブ

12モンキーズ」★★★

雑感

(長くなったのでブコメ

2021年に読んだ本

今更だけど2020年に読んだ本

Permalink |記事への反応(5) | 07:57

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2022-08-20

[日記]

昼前にでてガストチキンくってリサイクルショップを軽く冷やかし

ペンタブあってやすかったけど保証なしってなってたからやめた

ココスかき氷シロノワールもどきをくう

ゲオブックオフいく

ブックオフガレリアの地下迷宮画集があって、

へー画集なんて出てたんだーとじっくり立ち読み

むんこ「ひとりみ天国

谷口ジロー「犬を飼う そして…猫を飼う」

立ち読み

小川一水郵便局なんちゃらの1巻が100円だったかクーポンつかって10円でGET

アンソロ桜坂洋乙一かいてるのみつけて立ち読み

つの黒い夢(2006年2月新潮文庫)「10月SPAMで満ちている」

ってやつ

正直つまらなかった

よくわかる現代魔法キャラが出てるらしいけど

桜坂洋オール・ユー・ニード・イズ・キルしかよんでなくてよくわかる現代魔法は読んでない

あとはスタートボタンを押してくださいゲームSF傑作選(2018年3月創元SF文庫)「リスポーン

はわりとおもしろかったんだけどなー

乙一短編さらっと斜め読みしたけど文章に懐かしさを感じたけど面白くはなかった

別のブコフ

つくみずのしめじシミュレーションが100円だったけど飼わない

きのう何食べた?が1-6巻100円でけっこうまよったけど、もう電書でもってるし何度か読んでるからいかなと思ってガマン

布教用でもいいかもと思ったけど100円になってるだけあってちょっと汚かったしなー

やすさを理由にかうのはよくない

なんかトランクひきずってる人がおおい

お盆シーズンからか?

鈴木先生があったからなんとなくラスト付近だけ再読

小川一水の天冥の標2巻が100円であったかクーポンで10円でゲット

業務スーパー

やっすい5袋やきそばラーメンをかう

別のブコフ

春の呪い立ち読み

ハルロック1-4が100円だったから買った

小川一水の時砂の王が100円だったから買った

あめふりそうだったからいそいでかえる

あめぱらついたけどなんとかかえれた

あめはそこまでふらなかったようだ

あい

1にちがいすつしてつかれたな

よるはスタおー1をクリアして龍が如く極みをはじめたいな

Permalink |記事への反応(0) | 19:18

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2022-07-20

anond:20220720124155

教養ってほどの内容じゃないが、夏だから文庫100冊から興味を持てそうな本(新潮文庫が良いだろう)。または歴史の本をお勧めする。

Permalink |記事への反応(0) | 15:15

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