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はてなキーワード:実力主義とは

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2025-10-20

ポーカープロへの道は実力か運か

多くの人々がポーカーというゲームに魅了されるのは、それが単なるギャンブルではなく、高度な戦略、精密な計算、そして相手心理を読む深い洞察力が求められる「マインドスポーツ」だと信じているからだろう。煌びやかなトーナメント、数億円という破格の賞金、そしてスポットライトを浴びるチャンピオンたち。その姿は、努力と才能が正当に評価される、実力主義世界象徴のように見える。

しかし、その輝かしいイメージの裏で、我々が決して目を向けてはならない、あまりにも残酷不都合な真実存在する。もしあなたが本気でポーカープロを目指しているのなら、この甘美な幻想は、キャリアの初期段階で徹底的に打ち砕いておく必要がある。

結論から言おう。現代ポーカープロになるための必須条件、それはスキルでも、経験でも、ましてや精神力でもない。それは、常軌を逸した「強運」と、その運を試すための試行回数を他人の金で確保する「資金調達能力である

ポーカートーナメント本質を、極限まで単純化してみよう。それは、膨大な数の「オールイン対決」を生き残り続けるサバイバルゲームだ。特にチップ量が拮抗し、プリフロップでのオールインが頻発する中盤から終盤にかけて、プレイヤースキルが介在する余地は驚くほど少なくなる。

ここで、ポーカーで最も頻繁に発生する「50% vs50%」の状況、通称コイントス」または「フリップ」を考えてみよう。例えば、あなたハンドAKエースキング)で、相手がQQ(クイーンペア)。どちらが勝つかは、コミュニティカードが開かれるまでほぼ五分五分だ。

さて、もしあなたトーナメントで優勝するために、この50%勝負10連続で勝つ必要があったとしよう。その確率は一体どれくらいだろうか?

(1/2) の10乗 = 1/1024

そうだ、たったの1024分の1である。これは、スキル経験も一切関係ない、純粋確率世界だ。コインを振って10連続で表を出すことと何ら変わりはない。

まり、極端な話、ポーカーを覚えたての初心者であろうと、10経験を積んだをベテランであろうと、この「1/1024」の幸運の雷に撃たれさえすれば、世界的なトーナメントで優勝できてしまうのだ。そして、この偶然の産物であるチャンピオンは、いとも簡単に「自分は強い」と勘違いを始める。

「あのアクションが神がかっていた」「あのブラフ相手を降ろしたから勝てた」「プレッシャーの中で冷静な判断ができた自分は本物だ」

彼らは、結果から逆算して自分成功物語を紡ぎ始める。しかし、その裏側にあるのは、9回連続コイントスに勝った後、最後10回目で無情にも敗れ去った、彼より遥かに実力のあるプレイヤーたちの無数の屍だ。メディア1024分の1の勝者を英雄として祭り上げるが、残りの1023人の敗者の物語が語られることはない。この強烈なサバイバーシップバイアスこそが、「ポーカーは実力ゲームである」という幻想を強固に支える最大の要因なのである

「長期的に見れば、期待値EV)がプラスの行動を繰り返すことで収支はプラス収束する」

これは、ポーカー科学的にアプローチしようとする者が、まるで聖書のように信奉する言葉だ。しかし、この「長期的に見れば」という言葉の本当の恐ろしさを、彼らは理解しているのだろうか。

ここで、ポーカー世界から一度離れて、カジノの胴元の立場になって考えてみよう。ブラックジャックルーレットバカラ。これらのテーブルゲームは、すべてカジノ側(胴元)にわずかながら数学的な優位性(ハウスエッジ)があるように設計されている。つまり、胴元のすべての判断は、常に「期待値プラス」なのである

彼らは、ポーカープレイヤー血の滲むような努力の末にようやく手に入れるかもしれない、ほんのわずかな優位性を、ルールのものによって永続的に保証されている、いわば「期待値の神」だ。

しかし、そんな神ですら、運の前にひれ伏すことがある。カジノ運営において、特定テーブルゲーム部門が1日単位、1週間単位、あるいは1ヶ月単位マイナス収支に陥ることは、決して珍しい話ではない。あるハイローラー(大金を賭ける客)が驚異的な幸運を発揮し、たった一晩で数億円をカジノから奪い去っていく。そんなニュースを耳にしたことがあるだろう。

数学的に絶対に負けないはずの胴元ですら、統計上の「ブレ」や「偏り」、すなわち「分散(Variance)」によって、短中期的には容易に赤字を出すのだ。

さて、ここでポーカー世界に話を戻そう。胴元が持つ数%の鉄壁アドバンテージに比べて、トッププロ同士の戦いにおける実力差(エッジ)など、一体どれほどのものだというのか。0.5%? それとも0.1%? おそらく、その程度の、誤差のような差でしかないだろう。

そんな、カジノハウスエッジに比べれば無に等しいような僅かな優位性で、人生というあまりにも短い試行回数の中で、収支がプラス収束すると本気で信じているのだろうか。答えは明白だ。人生のすべてを賭けても、ポーカーの収支は決して収束しない。あなたの生涯収支を決めるのは、日々の細かな期待値の積み重ねなどではない。キャリア根底から揺るがす、数回から数十回の巨大なポットを、運良く勝ち取れたか、不運にも失ったか。ただそれだけである

ここまで述べたように、トーナメントでの成功天文学的確率産物であり、日々のプレイですら、あまりにも巨大な分散の前では個人スキルなど無力である

では、なぜ「ポーカープロ」という職業が成立し、彼らは破産せずに活動を続けられるのか。日々の生活費を払い、高額なトーナメントに参加し続けることができるのか。

その答えこそが、この世界の最も醜く、そして最も本質的な真実を突いている。

現代ポーカープロ必須の条件、それは**「ステーキング(Staking)」によって、他人の金でギャンブルすること**である

ステーキングとは、投資家バッカー)がプレイヤートーナメント参加費を肩代わりし、その見返りとして、もしプレイヤーが賞金を獲得した場合、その一部を受け取るという契約モデルだ。

これこそが、現代ポーカープロを支える生命なのだ。彼らは自らのスキル商品として投資家プレゼンし、「私はこれだけの実績がある」「私のプレイタイルは今のメタ(主流戦術)に適している」とアピールして資金調達する。そして、その集めた金で高額トーナメントという名の宝くじを何十回、何百回と購入し続ける。

20連続で参加費を失っても、彼らの懐は痛まない。損失を被るのは投資家だ。そして、21回目に、あの「1024分の1」の幸運を引き当て、莫大な賞金を獲得する。彼らはその賞金から投資家配当を支払い、残った巨額の利益を自らのものとする。そして、メディアは彼を「天才」と呼び、彼は再びその名声を元手に、次の投資家を探すのだ。

まり、彼らの本当のスキルは、カードテーブルの上で発揮されるものではない。彼らの主戦場は、投資家との交渉テーブルなのだいか自分を大きく見せ、いか自分という金融商品投資価値があるかを説得するマーケティング能力交渉術。それこそが、運という名の荒波を乗りこなすための唯一の羅針盤なのである

これからプロを目指すというのなら、GTO戦略を学ぶ前に、まず投資家向けの事業計画書を書くべきだろう。ポーカーはもはやマインドスポーツではない。それは、自らを広告塔とした金融ビジネスであり、運の女神他人の金で口説き落とす、壮大なギャンブルなのだから

結論現代ポーカープロの唯一の必須スキル、それは「他人の金でギャンブルする能力

Permalink |記事への反応(0) | 15:57

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2025-09-20

「心のデスノート」って表現の方が俺は気になるし、暴力的すぎてよろしく無いと思う

「私はあの人の名前を心のデスノートに書きました」という言葉は言い方がやや迂遠なのでそのハッキリとした意味を捉えきれなかった人が多いのではないだろうか?

シンプルに言えば「アイツ、死ねと思ってる。死んで欲しい。私を不快にする奴は死ね」ということだ。

これほど危険思想もないだろう。

人類歴史上続く数々の刑罰の中で「人を不快にしたか死ね」という内容について書かれているものはほぼ存在しない。

殿様が「俺の前を横切るのはムカつくから死ね」と口にしたら近衛が飛んできてズバーっと切り裂いたみたいな話もあるが、これらは「不敬罪」に該当するものであって「不快罪」では断じて無い。

不敬罪」は「封建社会における上下関係絶対性を否定したことに対する罪」であることを、あえて注釈しておく。

しかしたら、彼女の主張はある種の「不敬罪」に対してのものだったのかもしれない。

「私という稀代の天才に対して、そのような事を語るのは、私の掲げる実力主義世界観においては、不敬罪に該当します」という発言なのだろうか?

これは強烈な差別的思想であると言える。

「この国では肌の白い人にだけ人権があり、肌の黒い人には人権がない。肌の黒い人が白い人の人権侵害するのは、社会根底を揺さぶ不敬罪なので、不穏分子への見せしめとして殺しておく」という価値観のもとで行われた差別的懲罰人類史には多く登場する。

これらが肯定されていたのは20世紀の前半までで、21世紀には「絶対に許されない人権意識に対する罪」として批難されていることを知らない人はいないだろう。

「心のデスノートに書きました」という発言を公の場ですることは許されてはならないと思う。

それはつまり「具体的に名前は言わないが、これだけは言わせて欲しい。死ねーーーーーー!!!」と叫ぶことと最終的には大差ないのだから

人を指して死ねと口にすることは現代社会では厳しく批難される行為だ。

人格否定することに他ならないのだから

そんなことをしているような人間が、「これはある種の権利侵害ですよ」なんて語っているのをマジメに議論すること自体馬鹿馬鹿しいと思う。

私の結論としては「名を伏せたとしても公の場で誰かに死ね」と語るような人が口にする差別問題権利意識なんて、そもそも議論俎上に載せる価値もないものではないか?」ですね。

いや本当に、なんでみんな「ノイズ」のほうに注目するんだろう。

死ね」は駄目だってことを教わらないまま35歳辺りにある価値観回帰不能点を通り過ぎてしまったのかしらん。

Permalink |記事への反応(0) | 14:39

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2025-09-08

anond:20250908165618

まだわかってねーぞ

違うんだよ

 

いいねをつけるのも全レスのうちなんだ

「全部を見て吟味して対応してる」って思われるの自体がよくない

ガイジはそれを当然のサービスだと思い込むから

       

そのうち何が起こるか手に取るようにわかるけど

「なんで俺にはいいねあいつには内容のあるレスなんだ!」

って言いだす奴が必ず現れるよ

      

からお前が例え全部を見てても

「全部は見れてません」

「反応はランダムです」

対応の差はただの運です」

って体が必要

    

「お前はクオリティいか相手されないんですよ」と言われて

素直に納得して精進するような実力主義人間vtuberファンにはならないだろ

承認欲求壊れたガイジは特にそう

Permalink |記事への反応(1) | 17:06

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2025-09-02

ジャニ俳優で生き残れるのは悪役もこなせるマルチ俳優視聴率男だけ

例えば風間俊介とか生田斗真は今や大河ドラマに引っ張りだこの存在

特に悪役をやらせるとピカイチでだから何度もオファーが来る

視聴率男といえばキムタクだけどキムタクは演技の幅が狭いから同じ役しかオファーが来ない

それでも視聴率を稼げる内はそれで良かった

最近は一桁もザラになったのでそろそろ潮時かなと思ってる

キムタク以上に数字取れないのがイノッチこと井ノ原快彦

常に半笑いもの、何を演じてもね

これまた演技の幅が狭い

草彅剛とか東山紀之と違ってシャープな役どころのオファーが来ない所からも明らかで

徐々に露出を減らしてる

今後ジャニ俳優実力主義といわれる日もそう遠くはないと思う

佐久間大介宮田俊哉が実写やアニメ原作リスペクトして演じてるのを見ると案外近いかもしれない

Permalink |記事への反応(1) | 11:42

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2025-08-19

anond:20250819212911

例えばフェミニストやLGBTQに遠慮してそれらを優遇することで見たくないものを見ないふりして過ごしてきてたのに、

いやフェミニストとかクソだろ、実力主義比較して何が悪い、なんで俺達が損しないといけないんだみたいに正論かましたか

Permalink |記事への反応(0) | 21:42

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2025-08-16

男の方が厳しく取り組む部活が多いからだよ

甲子園レベルマジキチ競争が女の部活にある?

ないだろ。

  

甲子園球児の諸条件はかなり特異で

あれぐらいプレッシャーが高い閉鎖環境

あれぐらい実力主義価値観下で

外部から無責任な期待とちやほやをされて

ということが女の部活にある?

 

もし似たよう条件が揃えば

女も必ず問題起こしまくるし

いじめで人を死なせたりするよ。

そういう歌劇団とかあっただろ。

  

  

………というのを俺はマジで2秒で思い付いたけど

物事抽象思考ということが絶望的に出来ないカス

野球部の陰惨ないじめ体罰構成する要素はなにか?」

 と考えて置き換える程度の能力をもないために

 目の前にあることの恣意的解釈によって

 「男は女より粗暴で悪質!」みたいな

 短絡的結論に飛び付くような知能しか見せられないんだよね

  

お前らレベルの知能の持ち主って

社会に対する批判とか分析とかしなくていいんだよ

そんな能力がないんだからさ 

  

才能的にも鍛練的にも不足で身体をうまく動かせないやつが

全身を調和させたバレエを踊ろうとするの馬鹿げてるだろ

下半身不随なら手だけで出来るパラパラとかやればいいわけ

お前らはもっと狭い範囲のことで頭と身体使ってベスト尽くせばいいわけ

なんで出来もしないのに男女やら文化やら社会やら政治やら論じようとする?

  

この種の知能って置き換えや例え話させると結構測れるんだけど

頓珍漢なうすら左翼と変なフェミニストとかはそれが極度に苦手で

ミラーリング」とか大好きな割にド下手くそでしょ

 

彼等は思想が先にあったんじゃなくて

「低い知能でも社会を切るようなポーズをするには」

という消去法によってうすら左翼フェミニストになったんだと思う

https://anond.hatelabo.jp/20250816091437

Permalink |記事への反応(2) | 10:19

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いい加減炎上に首突っ込むのやめないか

将棋の話が燃え燃えてるけど、女性将棋プロになれないのは「ガラス天井」のせい的なツイートを見た。「実力主義将棋業界にはそんなものない」だの「将棋に打ち込む環境女子にはない」だの動物園今日もうるさい。

そろそろやめないか

この話お前に関係あるか?

今回だったら「ガラス天井」感じたことあるか?

お前ら天井感じたことないだろ?

あってもそれはお前が作り出した傲慢さが見せる幻覚だろ?

Xにいる奴らは藤井聡太でも大谷翔平でもなんか有名な社長でもない。大体は異常者のおっさんと異常者のおばさんしかいない。そのほとんどがガラス天井の上にいないし、到達するほど有能だと認められたこともない。Xしてる暇があったらその間にちゃんと何かに打ち込んで天井に届くぐらい能力を磨けや。ツイッターは真に男女平等だ。こんな異常者が平等にバトルできる環境現実にはそうそうない。

話がそれたが、そんな環境にいるあなた!私のTLにいるあなた!!!あなたはまともな人です。保証します。こんな異常者のカスみたいな意見にまともに相手しないでください。動物園の檻の中に入っていかないでください。いつもみたいに唐突自分語りや一生役に立たないであろう知識披露しょうもないネタツイ、旅行の記録、普通にためになる話をしてください。

お願いだから正気に戻ってください…

Permalink |記事への反応(0) | 00:23

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2025-08-13

そもそも将棋界を基準にして社会全体を語るのがおかし

将棋界というのは、男女比がかなり偏っているうえに、勝負で白黒ハッキリつく実力主義業界から

こんな一般社会乖離した異常な業界基準にするのがおかしいよ

男女論争界隈はもっと一般的社会について語ったほうがよい

Permalink |記事への反応(1) | 08:01

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2025-08-08

将棋(そして囲碁の)女性棋士について語るための前提知識

観る将歴30年(観る碁歴は15年くらい)になりますよろしくお願いします。

例の件について初めに自分意見を述べておくと、「白玲通算5期のフリークラス編入には賛成。ただしアマチュア強豪(元奨励会員含む)にもアマ全国大会優勝回数等を条件に同等の門戸を開くべき。本制度の導入に伴って棋士数が増えすぎる等の懸念があるならフリークラス在籍年限の調整で対応。」です。

この話題を語るための大前提となる知識

今回話題となっている棋士編入についてだが、まず将棋棋士には大きく分けて2種類ある。「棋士」と「棋士フリークラス)」だ。

簡単に言うと、「棋士」は順位戦という全棋士の格付け的なリーグ戦に出場でき、一定の対局数(=報酬)が確約される。羽生藤井聡太はこっち。

今回案で規定を満たした女流棋士編入可能となるのは後者の「フリークラス」で、こちらは順位戦に参加不可(=対局数が確約されない)となる。

また、他棋戦で一定の成績を挙げることで順位戦へ昇級することが可能だが、これを10年以内に達成できない場合強制引退となる。いわば「時間制限付きのプロ」だ。

https://www.shogi.or.jp/match/junni/rules.html

編入した女性棋士がいきなり羽生藤井と肩を並べて戦うと思っている人もいるようだが、それはとんでもない勘違いだ。棋士フリークラス棋士は全く立場が異なる。

その大前提を踏まえた私見

で、例えば白玲通算5期を獲得してフリークラス編入した女性一定の成績を挙げて順位戦に昇級したのなら、彼女の実力に異議を唱える人はいないだろう。

また、10年間で順位戦昇級規定を達成できず強制引退になったのなら、それは正しく実力主義の結果だ。

まり、今回の案はフリークラスを実力を見極める場として位置付ける施策だと思う。

加えて私はアマチュア強豪(元奨励会員含む)にも同様にフリークラスで戦う機会が与えられるべきだと思う。

そもそも棋士になる時点で実力主義に則るべきでは?」という意見理解できるが、私の意見そもそも現状の奨励会ベース棋士採用枠が少なすぎるという点に端を発している。

現状のアマチュア全国大会を見ても元奨励会員たちの活躍が目覚ましく、フリークラス編入しても十分戦えるレベルプレイヤー複数いると感じる。

また女流棋士に関しても、西山福間旧姓里見)らトップ女流は現役棋士に対してこれまでに十分な勝ち星を挙げてきた。トップ女流証明として白玲通算5期は決して軽くない。

「白玲通算5期」というのは所謂クイーン称号」という各タイトルごとにある名誉称号のことだが、参考として1990年以降クイーン称号を達成した女流棋士わずか5人(林葉・中井清水里見西山しかいない。

更に白玲戦は順位戦と同じ昇降級リーグ戦方式を取っているため、他のクイーン称号と比べ格段に達成が困難だ。

一部の人危惧するような、達成者が続々と現れて将棋界のレベルが格段に落ちるというような事態になるとは考えにくい。

問題女流棋士全体のレベルを維持・底上げできるか(本件で言う「担保」の話)という点だが、これについては引き続き普及や育成を頑張っていくしかない。ただ女流棋界全体の実力が確実に向上しているのは多くの棋士が認めるところだし、現状のまま少子化人口減少、棋戦メインスポンサーである新聞社の衰退を指をくわえて眺めているよりは、制度を整え順位戦への道筋を作って未来の才能に懸ける方が希望はあるだろう。

現状の編入試験制度ではダメなのか?

編入試験制度の導入は将棋界としては大きな前進だったが、正直言ってこれも厳しすぎると感じている。

「対棋士10勝以上かつ勝率6割5分を挙げた上で三段リーグ抜けたてピチピチの四段5人と3先」は三段上位、何なら平均的な棋力の現役棋士でも困難だろうし、三段リーグの18局と比べると編入試験の5局は判断材料として少なすぎる。公式戦の棋譜を大量に研究される女流棋士なら尚更だ。

奨励会経験なしで突破した小山四段が特異点すぎる)

よって、強制引退のあるフリークラス枠を拡大し準棋士程度の扱いにすることで、より長い目で実力あるプレイヤーを見出す方が良いと考えている。

要するに、アマチュア強豪・女流強豪・奨励会三段と「棋士」との間にフリークラス棋士というバッファを設けようというのが私の意見だ。

既存奨励会の扱いはどうする?

個人的には三段リーグの昇段枠を広げたいが、難しいなら次点付与条件を増やす施策だけでも取れないかと考えている。今期竜王戦山下三段のように奨励会員が棋戦本戦まで勝ち上がるなど、下が詰まっているのは明白。下の詰まり女性棋士への道のりを更に困難にしている面もあるだろう。

そもそも奨励会男女平等なのでは?

機会均等という意味ではそうだし、かつては私もそう思っていたが、現状圧倒的に男性多数の環境1020代女性が十全にパフォーマンスを発揮できるかは疑問が残る。

女流棋士から奨励会各段級へ編入する制度も作られたが、女流棋戦とのスケジュール両立や公式戦の棋譜が残って研究されやすいなど不利な要素は払拭しきれない、というのが今の私の意見

では女流棋士なんてなくしたらよいのでは?

それをやったら最後、本当に女性棋士誕生の目は消失する。女流棋士存在がどれだけ多くの女性への普及に貢献したかがあまりにも過小評価されている。

よって女流棋士をなくすことはできない。だが奨励会コースの不利も払拭しきれない。ならばそれ以外のコースを緩和しよう。実力不足ならフリークラスというバッファで選別しよう、という理屈。たとえ先人がバッファを抜けられなかったとしても、その姿を見て研鑽した人が後に続くと信じて。

この編入案にはスポンサー意向があるよね?

まあそれは普通にある。スポンサーというかヒューリックね。

ヒューリック会長将棋好きな縁でCSRとして各種プロ棋戦やアマ大会主催・協賛していて、千駄ヶ谷の新将棋会館はヒューリックビルに入居している。

そして白玲戦の主催者として賞金を大幅増額した上での今回のクイーン白玲編入案なので、まあ彼らの意向が入ってないわけがない。

ただその案が棋士総会で可決されたという事実も重くて、人口減少が顕著な中で女性プレイヤーも増やさなければ将棋界は早晩先細りしていくだけという危機感当事者棋士女流棋士たちも共有しているところではあると思う。

囲碁界には女性棋士がいますよね?違いは何ですか?

実を言うと女性棋士について今回の将棋のような「優遇制度」を取っているのが囲碁界。

日本棋院を例に挙げると、毎年の「正棋士採用に加え「女流特別採用棋士」という女性枠がある。これは女性のみの総当たり戦で決められ、将棋三段リーグのような男女混合の選別を経ることなプロになれる。加えて2018年からは「女流特別採用推薦棋士」という推薦枠も作られた。今の多くの女性囲碁棋士はこれらの女性からデビューしている。

一般枠を勝ち取った女性棋士もいるが、その数はこれまでにわずか4人。この手の話題になると「囲碁は男女差がない」と言う人が少なくないが、実際のところ将棋よりは差が小さいもの普通にゴリゴリ男女差はある。(ちなみにチェスゴリゴリ男女差ある)

そうして女性枠で入段した人の成績が振るわないケースも珍しくないし、女性枠の棋士は対局料や給与も正棋士より低い(何度か昇段を重ねてようやく正棋士になれる)。

ここまで読んでもまだ「囲碁男女平等」と言えるのであれば、あなたと私とでは少し平等定義が異なるかもしれない。

ただ、そういう「女性枠」で入段した棋士たちの中から近年藤沢里菜(若鯉戦で女性初の優勝)や上野愛咲美(竜星戦女性初の決勝進出新人王戦で女性初の優勝)ら逸材が現れているのも事実

将棋に関しても、挑戦する機会を今よりも増やすことが女性プレイヤーの成長・発見に繋がると思っている。

藤沢里菜囲碁界のサラブレッドなのでここで挙げるのはちょっと違うかもしれないが)

AIで男女差縮まってないの?

まあ昔は女性棋士奨励会員の研究会に参加しづらかったりそういう格差はあったと聞くけど、その頃に比べたら研究環境格差は縮まっていると思う。

ただ、人間と実際に盤を挟んで何局も指すという実戦経験AIでは補填できないものから、そんなに単純な話でもないと思う。

この辺の空気感が変わってきているのは遠山六段のコラムから垣間見える。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/061ebf2664a536eb2417e5097468dc4a772f4af8

今のトップ女流棋士ってどんなもんなん?やれんの?

じゃあ現女流棋界の2トップを張る西山福間の、一般棋戦女流参加枠での直近5年の戦績をhttp://kishibetsu.com/ で見てみよか。(更新再開ありがとうございます

これはNHK杯女流予選の勝敗も含まれるしあくま参考記録だけど、対局相手レベルフリークラス編入した場合マッチングとさほど変わらないはず。

西山

年度勝敗
2020年13勝9敗
2021年8勝8敗
2022年3勝9敗
2023年10勝7敗
2024年9勝7敗

43勝40敗(0.518)

福間旧姓里見

年度勝敗
2020年6勝8敗
2021年10勝7敗
2022年1110
2023年6勝9敗
2024年4勝3敗(出産に伴う不戦敗2を除く)

27勝37敗(0.422)

追記:すまん集計間違えてた!

正しくは37勝37敗(0.500)や!

勝率5割と十分戦えてはいるが、フリークラス脱出にはもうひと頑張り必要になってくる。とはいえ実現不可能ラインでもない。西山さんはそれなりに可能性があるけど福間さんは結構大変かなといった印象。

ただフリクラになると参加可能棋戦が増えるのでスケジュール的に女流棋戦との両立が課題になりそうかな…。

この辺の女流棋戦と一般棋戦の両立の難しさを以前からどうにかできないかと思っているのだが、なかなか良いアイデアが浮かばない。女流棋戦でフリクラシード枠でも作る?

しか彼女たちが一般棋戦でも普通に勝つようになっていちいちニュースにならなくなったな。何しろ今の女流棋界は元奨励会三段が3人いるからね(福間西山・中七海女流三段)。隔世の感がある。

昔は清水会長が一発入れるだけで大いに盛り上がったもんじゃ…ホッホッホッ(観る将老人)

一旦おわり まとめ

・今の将棋界、下が詰まってんねん

順位戦の参加枠を増やせないならフリークラス枠を緩めよう

クイーン白玲ってそんなにホイホイ出るもんじゃない

クイーン白玲だけでなくアマチュア強豪にもフリクラチャレンジの機会を作ろう

フリークラスバッファにして奨励会で掬いきれない才能を見出そう

・私が30年愛した将棋安易な男女対立煽りおもちゃにされることについては極めて遺憾でありf*ckの意を表明しま

以上

Permalink |記事への反応(11) | 17:56

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2025-08-07

anond:20250806212553

法治国家なんだから私的解決復讐ダメというだけだよ。

仇討ちというのは、洋の東西を問わず人類共通でもっている価値観の一つだ。

やられたらやり返す、親や兄妹の仇を討つと、そういうのを題材にしている作品世界中いくらでもある。

昔は、仇討ち許可制にして認めたり、決闘も認可制にしたり、賞金首にしたりもあった。

でもさ、それを個人ガンガンやり始めと収拾がつかなくなり、法の権威ガンガン下がって無秩序になってしまう。

からダメだとされるようになったわけ。

たとえば親の仇と殺したAの弟Bが、あなた家族に対して、兄の仇として復讐に来るかもしれないじゃん。

それが連鎖的に進んでいけば、もう収拾がつかなくなる。

法律なんかより、実力主義だという機運がどんどん高まって、各自自衛団を組織したりして、どんどん戦国の世になってしまうだろう。

そんな世界は誰にとっても幸せじゃないから、ダメだよねって話。

人類が長い歴史の中で学んだ教訓の一つだと思うよ。

Permalink |記事への反応(1) | 13:16

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2025-08-06

anond:20250806095828

ジェンダーフリー世界であるなら競技の男女分けは廃止されて本当の実力主義になるはずだ

そして女は男に実力で勝てない競技からはじき出される

これが本当に求めた平等世界

モテ非モテも同様に、ジェンダーフリー社会が実現した場合劣等な存在恋愛市場からはじき出されるだけなのだ

Permalink |記事への反応(0) | 10:13

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2025-07-26

運動部経験者が採用で有利な理由

彼らが「実力主義」の世界に慣れているから。

部活動では、どれだけ努力しても実力が伴わなければレギュラーにはなれない。

逆に、結果を出せば先輩であってもポジションを奪うことができる。

こうした「能力の高い人が評価され、能力が低ければ補欠に回る」というルールが当たり前という世界で揉まれてきた経験は、社会に出てから通用する「世の中の現実」を受け入れる下地になる。

から企業は、運動部出身者を一定程度重視したがるのだ。

こんな当たり前の「実力が全て」という世界を知らずに、なあなあの評価や「みんな平等」なんて甘い幻想を信じている人もいるけど、正直、社会に出たらそんなお気持ちじゃ通用しない。

運動部経験者は、どれだけ努力しても結果が出なければ補欠、能力のある人間けがレギュラーになれるという、厳しくシビア現実を身をもって体験してきている。

たとえ先輩でも力がなければポジションを失い、実力がすべてという世界毎日を過ごしてきた。

からこそ、採用の場でも「使えるか使えないか」でしっかり判断される現実を受け入れる準備がもうできている。企業運動部経験者を重視するのは、そういう「世の中の現実」を受け入れる強さと適応力があるからだ。

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2025-07-09

anond:20250709090509

外資企業スタートアップ中心に成果報酬型や完全実力主義給与が決まるところはあるけど

年功序列で上がる会社の方が多いんじゃないか

あと、文句言ってる人は給料の上昇が物価の上昇についてきてないか文句言ってるんだと思うよ

物価上昇は3%前後から年収3%上がらなきゃ実質賃金は下がってるって話ね

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2025-07-08

ジスロマック如きが世界オタクコンテンツ同士のコラボインタビューのために中華出張してることの許せなさ

嫉妬心まりすぎてヤバイ

にゃるらとかもだけどさ、「なんか上手いこと業界人の懐に入り込んだ奴勝ち」みたいなのが嫌なんだよね。

俺はオタクの目指すべき場所技能集団だと思っているんだ。人脈スキル極めた岡田斗司夫のデュープでは決して無いと思っているから。

俺の考える間違ったオタクのあり方をしてる奴が平然と成功を手にしているということが俺には許せない。

自分を曝け出す勇気だの飛び込んでみる行動力だの、そういった精神論みたいなもの評価されるのは漫画ゲームキャラクターが負うべき役目であって、現実人間は徹底的に実力主義世界評価されてほしいんだよね。

勘違いしないで欲しいんだけど、俺は「俺も彼らみたいになりたかった」なんて思ってないんだよ。

立場に対して嫉妬はしてるけど、でも彼らがやったやり方で成功してる自分なんて想像したくもないんだ。

人脈的成功の達成なんてオタクとしては恥だと思ってるから

これまた勘違いしないで欲しいんだけど「偶然実力がある者同士がタッグを組んで成功すること」を批判する気は一切ないよ。

実力者同士が1+1を100にするのは素晴らしいことだ。

それぞれが1を提供できているならね。

でも1+1+0.01で100.01を作り出しただけの奴が「僕も100.01の一部です!」みたいな顔をするのはクソほどムカつく。

君は何も凄くないからね?

当然だけど、純粋に実力のある人がそれに見合った大成功を収めるのは大いに歓迎するよ。

現代社会格差が激しいか大成功した人の跳ねっぷりがヤバいことになってるけど、それでもその分野において圧倒的上位に立った人間がとんでもない歓待を受けることは、実力主義視点からは間違ってない。

たとえばなんかの大会で1位の賞金が10億円で2~10位は10万円とかだったとしても、1位になった人が不当な利益を得ていると俺は思わないってことだ。

本当に実力がある人間なら、その界隈のあらゆる利益を独占してくれて大いに構わないよ。

なあ、この気持ち、お前らなら分かるだろ?

分かるよな?

からない?

それは君が自分の心を捉えるために必要な肌感覚を磨いてないからだよ。

まずは太宰を読みなよ。

そして、彼の言葉マネっ子でいいか自分の抱える苦悩を日記帳にでも書き殴ってみなよ。

正体不明モヤモヤを抱えて生きるよりも、自分の抱える汚らしい気持ち真正から向き合ったほうが人生は豊かなんだから

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2025-07-02

大好きだった韓非子を殺した秦の始皇帝から学ぶ、酷薄支配者たちの特徴

 性悪説韓非子は、その性悪説的な価値観を、独裁ディストピア正当化に利用した、権力の犬としか言えない男だった。

 彼の言ってることは、

庶民もの本性は、性悪でバカ愚民ども。

バカなガキは、大人相手のためを思ってする辛い教えと体罰に反発する!

から国家の課するどんな圧政も、お前らのためを思ってしていると黙って受け入れろ!

過労死するような重労働を課されても文句を言うな!(俺たちがお前らの犠牲で美味い飯を食べるために必要なことだ!)

徴兵して死地に赴かせられても文句を言うな!(俺たちの身を守り、他国民奴隷にするために人柱となれ!)」

 もちろん、カッコ内の言葉は、彼の真意を分かりやすくするために、私が付け加えた文章だ。

 彼の思想の幼稚さ、拙劣さ、自己矛盾は、なぜか人間は悪だから庶民は悪だ、政府によって黙って支配されろと言っておいて、政治を動かす人間のことは無条件で信頼していることにおかしさがある。

 本当の性悪説からまれるべき思想は、一人一人の人間は愚かで悪だから、より多くの集合知によって政治は行われるべきという民主主義のはずだ。

 なんにせよ、この思想は、フセインヒトラーみたいな独裁者が読めば、嬉しすぎて失禁すること間違いなしの、ただ権力者に取り入りたいという願望だけが覗き見える思想である

 案の定、その思想にゾッコンとなった暴君始皇帝は、彼のストーカーとなり、ただ会いたいがために彼の国・韓に侵略まで始めるヤンデレと化した。

 始皇帝目的を知った韓の支配者たちは、韓非子人質同然に秦に送る。

 そこで重用されるかと思いきや、始皇帝の側近たちが嫉妬し、彼を誅殺するように進言し、あんだけベタ惚れだったくせに、側近の一声だけで、始皇帝韓非子牢獄送りにし、その側近たちは毒を盛って、彼を自殺するまで苦しめた。

 彼の最期エピソードは、出来過ぎた皮肉なほどの教訓話だが、この手の、庶民を虐げることを何とも思わない、ギャングのような暴君たちの特徴を知れば、当然すぎるほど当然の話しでもあった。

 そもそも他人を何とも思わないような男を、身近なものたちが、なぜ支えて権力を与えるのか。

 どんな奴だって、一人で権力を得ることは出来ないのであり、権力とは、そいつの言いなりになる手下の多さにすぎない。

 誰も、身近な者から支持されなければ、権力など得られないのだ。

 ではなぜ、そんな近寄りたくもないようなサイコパス男たちが、時として絶大な権力を持ちうるのか。

 それは、彼らが、身内やファミリーを何よりも重んずるからだ。

 ヤクザマフィアギャングたちが、やたらとファミリーだ仲間だ絆だと言いまくるのは、そうやって、「俺は平気で他人を騙して殺して搾取するサイコパスだが、お前ら身内のファミリーは大切にするから安心しろ」という意味である

 だから、どんなに気に入った相手だろうが、韓非子のように最初ファミリーじゃない奴を、後から重用することなどありえないわけだ。

 側近は、はじめからの身内だけしかなれないのである

 そして、側近からの支持がなければ、どんな暴君も裸の王様になるしかいから、側近の讒言一つで、どんな特別他者でも殺すしかない。

 むしろ、身内からすれば、自分たち以外に暴君の心が行くことこそ何より恐ろしいことであり、だから暴君に取り入ろうとすればするほど、この側近たちの嫉妬不安を買うだけで、ただ破滅が近づくのである

 明らかに公正公平な人格評価されたわけでない支配者たち、他人貶める陰謀を平気で企める連中というのは、これと全く同じである

 一番上の支配者たちの傍に居ない、下っ端の奴隷工作員たちは、どんなに働こうが、出世などできないどころか、それで下手に目立って、暴君に気に入られたら最期、最側近たちから危険視されて始末されるのである

 彼らが生き続けるには、適度に無能空気バカでいるしかない。

 公正公平な人格者の君主というのは、側近もまた、公正公平を欲する正義漢たちであり、だから、実力と人格他者を登用する事にも抵抗されない。

 まあそのために、暴君たちからスパイが送り込まれしまうわけだが、そのスパイは、手柄を立てた挙句には、誅殺しか待ってない。

 暴君というものは、常に傍にいて取り入り続けない限り、誰に対しても殺戮者に過ぎない。

 イワン四世やスターリンなんかが典型だが、彼らはむしろ、手柄を立てた将軍などを粛正することで、側近の嫉妬不安を抑えていたわけだ。

 まあどちらも、確信犯的に行っていたとは思えない狂人だったが。

 もちろん、現代においてそんなことしてる独裁国家は、イラク北朝鮮みたいになるだけだ。

 だから、どこも、今では、資本主義競争原理を導入している。

 皮肉なのは、その資本主義国家こそ、実態実力主義などではない、本当の寡頭支配者たちによる愚民支配ディストピアだということだ。

 そこでは、実際は、ただ権力者たちの身内が、新進気鋭の経営者だとか科学者のフリをして、愚民たちを勘違いさせて、手柄を立てれば、全て奪って、その危険な本当の実力者たちを、さっさと始末するのである

 彼ら邪悪支配者たちの唯一の盲点は、そのような愚民化政策の結果は、本当に無能なだけのバカが増えまくり、もはやそんな豚どもを、どんなにおだてようが、木に登って、有用技術革新果実を持ってくることなど叶わないということだ。

 もちろん、最近ではそれに気づいて、クローン技術で、かつて断絶した優秀な人材を甦らせたりして、最後は始末すること前提で利用し、その後も必要ならクローンだけ作って利用する気満々なわけだが。

 だからMGS2のソリダス・スネークみたいな男は、子供が作れない身体にされているのである

 あれは、もう本当に実行した陰謀なのか、計画だけ考えられていた陰謀なのか。

 『26世紀青年』なんてのは、そういう危機感から作られた映画のようである

Permalink |記事への反応(0) | 18:01

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2025-06-02

AIバイオハザードレオン定年退職した時、退職金もらえるのかなみたいな話をした所、レオンのような実力主義エージェントから定年はないのでは?という答えが返ってきました。

いくら鍛えているとはいえ、襲いかかってくるゾンビ相手仕事高齢になってまでやるのは正直、しんどいと思うのですが、人間は何歳くらいまでゾンビを倒す仕事を続けられるものなのでしょう。

Permalink |記事への反応(0) | 16:55

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2025-05-31

anond:20250531054324

今の日本:緩やかな実力主義移行と「年功序列終焉

 

日本企業文化は、戦後長らく「メンバーシップ雇用年功序列終身雇用・横並び評価)」に支えられてきましたが、

少子高齢化グローバル競争テクノロジー進化などにより、「ジョブ型・成果主義」に軸足を移しつつあります

 

しかし、その過渡期にある今:

• **40代以上の中間管理職能力に比して高給な層)**は、「削減ターゲット」にされやす

• 若手に投資したい企業は「過去の慣習」に縛られず、スキル即戦力を重視する

• **「家族事情」より「職務適性・貢献度」**が評価基準になりつつある

 

「家庭があるから雇ってほしい」はもう成立しない

• 「子どもいるか残業できない」

• 「保育園のお迎えがあるから在宅希望

• 「時短でも正社員希望

 

これ自体は一切責められるものではありませんが、それで「配慮されて当然」だと思う感覚時代錯誤になってきているのも事実です。

 

現実には:

企業は「配慮コスト」ではなく「成果・再現性コスパ」で人を見る

• 「大変ですね」「応援したいですね」で雇う余力はない

SNSでは、そうした「配慮されること前提」の就活が失敗して「社会が冷たい」と語られる

 

SNSで繰り広げられる「地獄絵図」

 

たとえば、X(旧Twitter)やnoteでよく見られる投稿には以下のような傾向があります

 

「家庭があるから働きたい」

企業:「で、何ができますか?」

投稿者:「社会冷たすぎ」

 

「未経験だけどリモート希望

企業:「他にもっと条件の良い人がいます

投稿者:「理解がなさすぎる」

 

そして最終的には:

• 「社会が変わるべき。もっと多様な働き方を受け入れてほしい」

• 「◯◯さんのような人が救われないのはおかしい」

• 「子育てと両立できる職場が増えないと、日本は滅ぶ」

 

…という“正論”に逃げ込むループ

 

しか現実には、企業慈善団体ではなく利益追求組織であり、

子育て中かどうか」はスキル生産性に勝らないのが現実です。

 

ではどうすべきか

 

辛辣現実を受け止めた上で、取るべき道は以下のような選択肢に整理されます

状況 取るべき戦略
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
育児中・時短希望時間内で結果を出す専門職スキルを磨く(例:経理広報Web制作など)
育児後の再就職 「未経験OK」ではなく、在宅スキル業務委託向け)を明示してアピール
事務職しか経験がないExcelスキルVBARPAなど「事務IT力」を付けて市場価値を出す
SNS共感を求める前に市場評価される力」への投資をする(地に足をつける)

 

最後一言

 

「誰もが頑張っている」は事実ですが、

「頑張っている」と「価値を出している」は別の話です。

 

実力主義とは、「努力の有無」ではなく「出した成果・再現性」に報いる仕組みです。

SNS共感を得ても、給料は出ません。

地に足のついたスキル戦略と選球眼が、これから生存戦略です。

Permalink |記事への反応(0) | 05:49

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日本が緩やかに実力主義に移行(年功序列前提で生きてる40代以上はどうしようもないので、リストラ給与据え置きでいいなら残す)

 

っていう状態で、すなわち「社員子供いるか生活保証する」みたいな会社が減っていってるなか

 

子育て中ですといえば配慮され雇って貰えると思っている連中が、もうほぼ存在しない「特別な才能はないけどライフステージを守ってもらえる雇用」を探してSNS徘徊してるのはもう地獄絵図では。

Permalink |記事への反応(1) | 05:43

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スレッズで○○代子持ちがベンチャーで働くってどうですか。って書いてあったけど誰も

 

ベンチャー社長のお友達スペシャリスト以外のポジションは若手しか雇わない

あなたは若手ではない

ベンチャー実力主義であり事務職アウトソーシングしてる、つまり代用できるという意味

唯一無二の職能ではない

 

ベンチャー仕事で成果出せない人間はいらないから、アウトソーシングできる事務職という職業かつ子育て理由によくいなくなる(早退、休暇)人はいらない

 

って誰も言わないんだなって思った

Permalink |記事への反応(0) | 05:29

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2025-05-30

なぜ「成果のない既婚者」が昇給するのか

それは、「論理」ではなく「情緒」と「古い制度設計」によるものです:

 

• 「生活が大変だろうから上げてやろう」という“情”

• 「家庭を持ってる=定着率が高い」という誤解

• 「結婚したんだからそろそろ役職かな」という慣習論理

• 「生活給」思想の残存(=生活に応じて報酬を変える)

 

いずれも、パフォーマンスベース評価制度とは真逆の発想です。

 

会社にとって何が起きるか?

1. 成果を出している独身が報われない

 → 優秀層のモチベーションが低下し、流出リスク高まる

 → 「結婚しないと昇進できないのか」とゆがんだ動機づけが生まれ

2.昇給した既婚者のアウトプットが変わらない

 →コスト増加に見合う利益が得られない

 →評価と成果が連動していないため、組織全体の士気が低下

3.組織の“空気”が悪くなる

 →社員間の不公平感・不信感が蔓延し、チーム連携悪化

 →実力主義を掲げる企業文化形骸化する

 

📉 長期的には組織が衰退する

 

このような評価制度のゆがみは、最初じわじわ、数年後には致命的な形で組織競争力を蝕みます

優秀な人材が離れ、ポジションには“無難な既婚者”だけが残る。

結果、意思決定スピードも精度も落ち、顧客価値が生まれなくなる。

 

💡つまり

 

成果を出している独身を据え置きにして、成果のない既婚者に昇給を与える組織は、

「儲かる」どころか、むしろ自分の首を絞めています

 

経営陣が本当に利益と成長を重視するなら、「婚姻歴」や「家庭事情」ではなく、「何を生み出したか」で評価すべきです。それができない企業は、今後の激しい競争社会で生き残れないでしょう。

Permalink |記事への反応(0) | 19:02

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今なんとなくそれなりに暮らせてるから脳がアホになってたけど、よくよく考えたら今まで出会った氷河期世代上司、9割カスやったわ。

 

実力主義真逆業務形態で働く最後世代

 

こいつらが食いっぱぐれて社会保障で食うようになるの時間問題だし地獄しかいからやっぱ金の算段はしておかないといけないね

 

浪費してる場合じゃないわ…

Permalink |記事への反応(0) | 09:05

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2025-05-26

anond:20250526130109

イギリス王室実力主義で決まると思ってるの?

Permalink |記事への反応(0) | 13:07

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2025-05-24

ネットaiコーディングしてる人のポストとかを見ると、

「今後はaiを使える人材にならないと置いていかれる」だの

「1人でaiを使いこなして何でもやらないとこれからダメ」だの、

実力主義思想強くて、這い上がる努力をしない人を

見下してる感じがにじみ出ててキショいんだよな。

誰でも使えるものを目指すべきだろ。

Permalink |記事への反応(5) | 15:35

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2025-05-16

LUUP嫌ってそう

ケーキの切れない非行少年たち」読んでもいないのに擦ってそう

ヴィーガンの前で肉食べるユーモアが好きそう

「本当のフェミニスト」について熱弁してそう

県知事クマ保護を求める電話ガチャ切りした話で気持ちよくなってそう

昭和価値観が一周回って正しい」とか言い出しそう

サピエンス全史』を読んで賢くなった気でいそう

逆張りしてるわけじゃないけどさ」と前置きしてから100%逆張りなこと言いそう

自分、右とか左とかじゃないんで」って言いながら明らかに右に全力で寄ってそう

SNSで「若者の○○離れ」に怒ってそう

電車で寝てる人を見て「これが今の日本だよ」とか言いそう

マッチングアプリってなんか違うんだよね」とか言いながら実は登録済みっぽそう

飲みニケーションも悪くなかった」とか言って後輩に説教してそう

「Z世代は繊細すぎる」と言いながら自分意見反論されるとめちゃくちゃキレそう

大谷翔平を語る時だけ異常に饒舌になりそう

タトゥーを「刺青」って呼んで毛嫌いしてそう

子どもは外で遊ばせろ」が口癖だけど自分は家でYouTubeばっか見てそう

「昔は良かった」って言ってるときの目が一番輝いてそう

政治に詳しくないのに「野党はだらしないよね」とだけ言いそう

メディアは信用できない」と言いながらテレビばっか見てそう

無印良品のことを「無印」じゃなくて「むじるし」と発音しそう

「親ガチャって言葉、甘えだよね」って言うけど自分は親にめっちゃ感謝してるわけでもなさそう

最近アニメ萌えに走りすぎ」とか言いながら『らき☆すた』を語り始めそう

「○○する奴って人としてどうかと思う」ってすぐ“人として”基準で語りがち

「〇〇で炎上してたけど、あれくらい言ってもいいと思う」って言いそう

氷河期世代が一番かわいそう」とか突然言い出しそう

「本を読まない奴に教養は無理」と言うけど、読んでるのは自己啓発本だけそう

パヨク」って単語だけめちゃくちゃ滑らかに発音してそう

政治YouTuberの話題だけ異様に詳しそう

実力主義こそ平等」とか言ってるけど、自分の現状にはずっと不満を抱えてそう

Permalink |記事への反応(1) | 21:02

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2025-05-10

匈奴VS中華

小説漫画李陵の話とか読むわけだが

遊牧民大王すら自ら馬を駆り、気性がさっぱりしてて合理主義実力主義虚礼に拘らず

かたや中華帝国血筋身分にうるさく、専制君主のもと複雑怪奇因習と慣例と足の引っ張り合いに腐心する陰険な連中なのだ

まあ作劇上の単純化なのは勿論としてそれなりに故のある評だとすると

一見匈奴のほうがいいよなって思いがちだけど

のちに人類史最大級侵略行為血道を上げたその理由こそその実力主義ではないか

兄弟の誰が大王の跡目を継ぐかといった場合に「いちばんできのいいものに」となると、ただ手柄を立てるために戦争を起こさねばならない。

自分はいいわ」と出遅れてたらついでに潰されてしまう。

不合理な因習として批判されるあれこれも、たぶんけっこうそれでみんな助かってる部分がある。

無駄なく社会整理整頓しようとしたらいっぱい人が死ぬ

Permalink |記事への反応(1) | 00:03

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