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2025-07-14

サブスク映画を観るのを辞めた話

から映画が好きだった。

からサブスクには心から魅力を感じていたし今年の2月までは加入していた。毎週、何かしらの作品は観ていたんだ。

映画が山ほど揃っていて、好きなときにいつでも観られる。そんなの天国だと思っていた。だが現実にはちょっと違うというか、好きな作品をいつでも観られると思うと集中できないことが増えた。スマホをいじりながら流して、ながら観のようなことも増えていった。

それでも配信終了のお知らせが来ると、まだ観ていない気になっていた作品を慌てて再生するようにもなった。「今のうちに観ないと損だ」と思って、焦るように観る。でもそうやって観ても、正直あまり楽しめない。なんだか映画好きだったはずなのに、全然楽しめない。全然違うことをしているような感覚があった。

そういう状況に気づいて、思い切って2月にサブスクを解約した。原点回帰して、映画を観たいなら映画館へ行こうと思ったんだ。しばらく足が遠のいていたが、ふと気まぐれに近くのシネコンへ行ってみた。

久しぶりにでかいスクリーンの前に座ると、それだけで胸が高鳴った。上映が始まった瞬間、驚いたよ。音響の迫力が昔とは比べものにならなかった。低音が腹に響き、細かい環境音まで鮮明に聞こえる。スクリーンの大きさに包まれ感覚。暗闇の中で物語に没入する感覚。久々だったが、圧倒された。改めて映画はこういうふうに観るものだったと思い出した気がした。

それ以来、毎月何度か劇場に足を運ぶようになった。もちろん費用はサブスク代より高い。観られる本数も当然減った。でも、不思議と満足感は圧倒的に今のほうが高い。劇場で観る一本は、家で観る十本よりずっと心に残る。映画特別体験として戻ってきた感じがする。

ちなみに、最近だと『国宝』は特に良かった。これは劇場でこそ観るべき作品だと思う。スクリーンの大きさと、映画館の音響のなかでこそ、この作品空気感と緊張感は本物になる。これは断言できる。俺がいうんだから、信じて間違いないよ。

Permalink |記事への反応(2) | 21:39

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マンガ家成功ビンゴ

5x5で25個

真ん中は「アニメ化」かな

ファンアート

二次創作

・ボイスドラマ

・他作家によるスピンオフ

・本人によるスピンオフ

セルフパロディ同人

劇場アニメ化

PV作成

このマンガがすごい!漫画10位以内入賞

新刊書店に平置き

・Xのフォロワー1万人以上

・連載1年以上

単行本累計10冊以上

ノベライズされる

2ch(系の掲示板)に個人名でスレ立て

・2や0の続編連載

ポップアップショップが作られる

コラボカフェが作られる

公式アカウントが作られる

単行本に豪華特装版が出る

・発売記念にサイン会がある

個展がある

有名人メディア言及される

アマゾンレビュー100件以上

キャラフィギュア

国主催系の賞を受賞

あ、多くなった

これで誰かビンゴカード作ってよ

Permalink |記事への反応(1) | 15:39

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anond:20250703101553

ただ温度差の解消がうまく行かなかったんだよね

ゴリ押し劇場でも行われていて、芸人も弄れる人はこれを笑いにしていた

西野本人も話題になって美味しいと思ってたけど、信者が許さずに変な燻りが続いていた

紛い物に宿った熱が不完全燃焼のまま、大きく燃え上がることもなく灰になってしまった

Permalink |記事への反応(0) | 00:45

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2025-07-13

[アニメ感想]2025夏アニメ(途中)

星は個人的な好みを表したもの作品への評価ではないです。たぶん見ていくうちに変わる。

自分と違ったとしたら「こいつとは趣味があわんな」くらいのレベルで見てください。

タコピー原罪 ⭐️⭐️☆

主人公しずかちゃんは、ネグレクトな家庭環境イジメのある学校を往復する毎日

そんなしずかちゃんの前にタコ地球外生命隊、タコピーが現れる。

もうこのしずかちゃんの逃げ場のない環境で胸が締め付けられる人いるだろうね。

原作未読。以前から評判は聞いていた。そのため過剰に警戒していたからか、私には思ったほどの衝撃ではなかった

タコピーがそうだったように1度精神的恐怖を与えられると動けなくなるものだという表現はよく出来てたと思う。

というかこれくらいの内容の作品テレビ放送できないものか。尺の問題なら初回1話+2話の1時間SP放送すればいいかな。ストーリー的にもあの2話からまりだと思うし(簡単にいうな)

内容も残酷なシーンがあるが、放送できないほどではないと思うんだけど。最近だとバビロンやユアフォルマのシーンの方がきつかったわ。

と思えるのは私がこれを見て苦しくなるような経験記憶がないかなのだろう。実に幸せに暮らせてきたということなのか。

SANDLAND ⭐️☆☆

故・鳥山明原作。昨年ディズニープラス配信された。

世界ほとんどが砂漠化してて、悪魔人間がいる世界舞台

水が貴重なもんで、人間初老保安官魔王の息子と目付け役の3名で水源を探すべく旅をする。

どうしても制作時期の近いドラゴンボールDAIMAと比べてしまうところがあるんだけど、あちらより面白いと感じる。キャラクタ個性的冒険してる感があるね。

まったく最近の探偵ときたら ⭐️⭐️⭐️

若い頃は高校生名探偵などとチヤホヤされていたが、年をとった今では体にガタがきており、世の流行りも分からないダメオッサン探偵である

そんなところに女子高生助手になりたいとたずねて来るのであった。

OP岡崎体育歌詞面白いおっさんあるある。これ私の歌詞・・・

ギャグ強め。フィジカル超強めの女子高生がぶっとんだ言動と行動をしてオッサンはじめ周囲が振り回される様が非常に面白い

ED中に次回予告があるタイプ

ネクロノミ子のコズミックホラーショウ ☆☆☆

人気動画配信者が昏睡状態発狂状態になっていると噂の中、主人公ミコたち動画配信者(ライバー)はVRゲームイベントに参加する。

しかしそれは邪神人類滅亡を目論むによる恐ろしいゲームだった。邪神による悪魔のデスゲームが始まる。

私、デスゲームはそんな好きじゃないのよね。

真・侍伝YAIBA ⭐️⭐️⭐️

剣勇伝説YAIBA現代風に新アニメ化した真・侍伝YAIBA

前のシーズンから引き続き。今シーズンから玉探し編。

青春時代に読んでた漫画なので毎回楽しく視聴しております

OPは曲はそのままだがアニメーションに変更あり。ED変更。

ウィッチウォッチ ⭐️⭐️⭐️

テンポギャグシリアスバランスも好き。今回追加キャラクターが登場するとか。

前のシーズンから引き続き。OPEDが変わった。

ぷにるはかわいいスライム⭐️☆☆

1年ぶりの2期。今回はカバーソングではない感じ?

また大根おろし青年出てくれないかな。

鬼人幻燈抄 ⭐️⭐️☆

前のシーズンから引き続き。13話で鬼に堕ちた父を討ち、実家と再び決別で一旦終わり。

総集編を2つ挟んで、14話幕末から物語は再開される。

こういう人の縁、想いが長きに渡り受け継がれていくお話は大好きです。

地獄先生ぬ〜べ〜(2025) ⭐️☆☆

まさかのぬ〜べ〜新アニメ化最近リメイクでは(YAIBAみたいに)よくあることなんだけど、スマホが登場していたり時代を今にあわせている。

初回1話2話連続で力入ってはいるけれど、バトルシーンマシマシになってる。

あれ、バトル漫画だっけってくらい。玉藻がもう出るし。人気キャラとはいえ早すぎっしょ。

1, 2話の感じが続くのであれば視聴やめてたかも。3話からがいつものぬ〜べ〜

なんかキャラデザが、とくに女性キャラクターのデザインが変わっている気がする。

宇宙人ムームー ⭐️⭐️☆

2クール突入OPEDが変更。EDユニコーンのすばらしい日々

13話の 中古家電論争はどちらも「あるある」「わかる」で面白かった。

桜子おぼこさ好き。天空橋オタク気質も好き。天空橋と微笑み小町の感じ、いいな。幸あれ。

14話もいいなー。機械への理解機能性のある機械ってたくさんあるけれど、使いこなせないよね。使いこなしたら世界が広がるんだろうけどさ。

認知症による行方不明者を探す時に昔の地図を使うというのはなるほどと思った。確かに、実際に彼・彼女たちと話をしていると見えてる世界が昔のままに感じるもの

クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- ⭐️⭐️☆

13人の勇者が最恐の魔獣王討伐に出るがあっさり全滅。このやられ方がまたエグい。

魔獣王はその勢いでひとつの国を滅ぼすが、その際に赤子を引き取る。

魔獣王、人族を育てると決意。倒した勇者のうち1人の女勇者だけを生かし(死んでるけど)下僕として扱い、子育てを始めるのであった。

その後も結構理不尽で辛い話が続く。そして描写がまた・・・。だがそこが面白い

強くてニューサーガ ☆☆☆

BS12で新作放送とはめずらしい。

魔族と人間族との戦いの中、ラスダン最深部で全滅・・・

したと思ったらタイトル通り。

3年後に起こる故郷の厄災を変えてやる。運命を変えてやる。

1話でうーんって感じだったけど2話で仲間が増えて、掛け合いが面白い

「見ろ、あれが金に取り憑かれた者の末路だ(仲間を指差しながら)」

笑ったわ。

ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される ⭐️☆☆

姉と違い使用人みたいな扱いで過ごすというシンデレラみたいな生活赤毛そばかすとアンみたいな容姿

そんな彼女大富豪伯爵に溺愛されてしまう。という、王道シンデレラストーリーか。

からの扱いは酷いが姉妹の仲はいい。この後にあっさり死んでしまった(元々は伯爵婚約者であった)姉の扱い方が不憫に思う。

だってこのお姉さん、外も中身もいい娘なのに両親以外には(作者にも)望まれてない感じだもの。ひどいや。

主人公マリーの声は前橋ウィッチーズの緑の子なのね。主演とはすごいじゃないですか。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮彷徨う 2ndSeason ⭐️☆☆

2年ぶりの続編。ストーリーはまあタイトルどおり。

1期好きで見てたんだけど、もういいかなって感じになってきた。

転生後が自動販売機という意外性、自動販売機以外にもAED幸せ家族計画に変身したりした面白さ、冒険もそれなりにやったからなー

神椿市建設中。 ☆☆☆

なんか世界観がちょっとよく分からない。

よく分からないんだけど一部の人が消え、消えた人が魔獣化してたり。

やっぱりよく分からないんだけど世界崩壊に近づいてそうなんだけど、歌の力で救っていく感じ?

ダンダダン ⭐️⭐️⭐️

特にないです

追放食堂 ⭐️☆☆

超一流冒険パーティー追放された料理人飲食店開業する。

美味そうな飯アニメにハズレなし。

いいなーこの店、全部美味そうだし近くにあったら行きたいな。

チャーハンあるし、ナポリタンあるし、カツ丼出て来るし、箸あるし、

・・・これこの世界である必要あったのか・・・は考えないでおこう。

属性魔法使い ⭐️☆☆

転生もの事故にあったら天使に会って転生先でスローライフを望む。

主人公の喋り方が独り言でも丁寧語で独特な感じ。

よふかしのうた ⭐️☆☆

ラブの波動・・・ラブの波動を感じる。

この雰囲気なんだよな、この雰囲気が好き。

OPEDはもちろんCreepy Nuts

サイレントウィッチ沈黙魔女の隠しごと ⭐️⭐️☆

臆病で人見知りな16歳の少女。そんな見た目はか弱い少女だが、実は無詠唱で魔術が使える唯一無二の魔術師

七賢人の一人、沈黙魔女だった。面白い

アン・シャーリー ⭐️⭐️⭐️

2クール目。ポール癒し

喪女リア充 ⭐️☆☆

今期ブサメンアニメ女性枠。

みなさんご想像通り自信のない自分クラスイケメン王子が仲良くしてくれるやつ。

ハニーレモンソーダーみたいなイケイ俺様男子じゃなくて、スキップローファーのような自然体な彼。

主要メンバー名字山手線の駅名になっているのがちょっと面白い

青春ブタ野郎サンタクロースの夢を見ない ⭐️☆☆

青春ブタ野郎ランドセルガールの夢を見ないのラストシーンの続きから始まる。

直近で劇場3部作放送もあったので、予習した人もいるだろう。

フェルマー料理 ⭐️☆☆

数学特に主人公数学思考料理に活かす。

2023年ドラマ化している

渡くんの××が崩壊寸前 ⭐️☆☆

家庭菜園要素いいぞー

その着せ替え人形は恋をする ⭐️⭐️⭐️

3年ぶりの2期。

相変わらず海夢の行動力がスゴイこともあり、テンポがいいいアニメとなってる。

好きなものに対して凄い熱量で話をするのでセリフ量がはんぱないな。

服飾には縁がないが勉強になる。

9-nine- Ruler'sCrown ☆☆☆

初回1話2話放送

いきなりよう分からんアニメが始まってどうしようかと思った。劇中劇でよかった。

特殊能力を使うことができるアーティファクト

アーティファクトを使って悪いことをする人からこの街を守ろう。

薫る花は凛と咲く ⭐️⭐️⭐️

長身一見怖そうな男の子と、見た目ちっちゃくて仕草かわいい女の子お話

二人が通う高校はお隣同士なんだけど、これまた正反対底辺男子校とお嬢様女子校

でも、二人の内面はどちらも純粋誠実で似たもの同士な気がするな。

めっっちゃかわいいヒロイン女の子はもちろんのこと、主人公男の子かわいい

男の子の家がケーキ屋で甘々な恋物語を見るのはホリミヤ以来か。

ばっどがーる ⭐️☆☆

きらら百合アニメ

好きなあの子の気を引きたくてわざと悪い子を演じる感じ?

ちょっとボケギャグ具合が自分好みじゃないかな。私がもうちょっと若かったら楽しめたかも。

光が死んだ夏 ⭐️⭐️⭐️

ある日、幼馴染の光(ヒカル)が行方不明になった。

戻ってきたのはきたのだが・・・何か表現できないような違和感が・・「お前、ヒカルちゃうやろ?」

なんだこれは。なんなんだこれは

ゲーセン少女異文化交流 ⭐️☆☆

ゲーセンで働くレイジだが、ある日イギリス少女出会う。

言葉のチョイスミス勘違い告白した感じになるが、誤解は解き、ゲーセンでの交流を続け仲を深めていく。

ナナニジ天城サリー主演アニメ

ホテル・インヒューマンズ ⭐️☆☆

今期のホテルアニメ。なんと今年は毎シーズンホテルアニメがあるのよね。黄昏ホテルアポカリプスホテル

殺し屋ホテルということで結構ダークでバトルシーン多い

公女殿下家庭教師 ⭐️☆☆

脱力天才男子が、魔法が使えないかわいくてちっちゃい公女殿下(とメイド女の子)を、家庭教師として魔法がつかるよう教えていく。

かつて無能と呼ばれた僕でも出来たんだから大丈夫さ。

雨と君と ⭐️⭐️⭐️

雨が降る。そしてタヌキを拾う。たぬきいぬ

どう見たってたぬきなんだけど、犬に見えるらしい。

どゆこと?

ダンボールを畳んだり、ペン文字を書くのに「芸達者だね」で済まされるらしい。

どゆこと?

たぬき仕草筆談面白いきのこいぬ好きな人はこれも好きだろなー

ユーモアあるオッサン仕草面白いつば九郎と一緒に住んだらこんな感じだったのかな。

これも音楽いいなー

瑠璃宝石 ⭐️⭐️☆

鉱物採取お話

キラキラが好きな女子高生瑠璃が、鉱物学を専攻する大学院生の凪に出会い、鉱物学を学びながら鉱物採取を楽しむお話

瑠璃ワガママなところ、自分に正直すぎるところがイラッと来る人がいるかもね。

ブラタモリ見てて鉱物学、地質学の話が好きな人にはお勧め。私?大鉱物です。

ガチクタ ⭐️☆☆

大きな格差のある世界主人公ゴミ場でゴミを拾って暮らす。

事件に巻き込まれ育ての親を殺害した冤罪にかけられ処刑台へ

きな子にも見放され、絶望の中、奈落へと落とされる。

全てを憎み、全てを敵とし、「人間なんてみんな地獄へ落としてやる」

CITY THE ANIMATION ⭐️⭐️☆

どう見たってしっかりそのまま "あらゐけいいち"ワールド京都アニメーションなので日常が浮かぶんだけど、日常とは少し違った面白さです。

まあ日常少年エースで、CITYモーニングなので、まあそんな感じ?

フードコートでまた明日 ☆☆☆

花田十輝

見た目が真逆な二人。どちらもクラスメートから距離があり学校では孤独な感じなんだけどー

そんな二人がフードコートでひたすら日常会話をする感じ。なのでちょっと退屈かも。

舞台イオンモール名取か。実際のKFCサーティワンヴィレバンが登場する。

Summer Pockets ⭐️☆☆

前のシーズンから引き続き。私が苦手とするKeyゲーム原作

今のところは蒼の話が一番好きかな。

出禁モグラ ⭐️⭐️⭐️

"大学生の真木と八重子はある夜、上空から落ちてきた広辞苑に頭をぶつけて大怪我をした男・モグラ出会う"(wikipedia引用

この真木と八重子がいい人すぎる。

怪奇を書く話としては、個人的にはぬ〜べ〜より好き。

怪獣8号 ☆☆☆

2期。ずっと戦い戦いは疲れるので番外編の時みたいな日常話をちょいちょい入れてほしい。いやあったか

ぐらんぶる ⭐️⭐️☆

7年ぶりの2期。7年て。

1話は妹へ近況報告を手紙に書き記すという程で1期の振り返りをするとはうまいこと考えたな。

OP湘南乃風 feat.新しい学校のリーダーズEDSEAMO feat.May'n

Permalink |記事への反応(2) | 22:51

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2025-07-09

anond:20250708221703

ねこっち

他力本願で気持よく成敗したい =自力で張り合って見返してやるニーズない

他人まかせで何とかしてもらいたい

が、男相手に男ポケモン他力本願)でマウント無効

かと言って、腕力や才覚で直にボコッてスッキリするのは現実的ではない。女の平均的能力社会規範やロールとしてもハードルが高いため、女にとって都合のいい欲望になりづらい。

結論

ポケモン性能でドヤる。自力ねじ伏せて屈服させる。いずれも男兄弟への復讐手段としては安易カタルシスに欠けるため、異性の家族を敵としたスカッとザマァ劇場は、女性向けの需要としてほぼ成立しない。

Permalink |記事への反応(1) | 09:56

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フルメタルパニックより、甘城ブリリアントパークの方がアニメ面白い

演出脚本も良くできてる、当たり前だけど

ストーリーは設定からフルメタの方が量産しやすいけどな…

繰り返し観て耐えられる、ってのは作品として良くできてるからなんだろうなあ

リョウ、イサミ、Gガンダム、甘ブリ、いいなあ…

初代ガンダム劇場3作も、自分思い出補正もあるので耐えられる

安彦パートは今でも素晴らしいとさえ思える

でも、すまんがゴーグは今見てみると、あんまり面白いと思えないもんだなあ

レトロゲーというか、ファミコンとかMSXゲームときどきやりたくなることがあるけど、

いざ、重い腰を上げてやってみると、あんまり面白くない

思い出補正錯覚してただけ…

やっぱり、やりたかった当時にやらないと、自分あんまり意味ないんだな、と思いました

超久しぶりにガンプラに手を出すかな、と思ったものの、

病院とか生活費で金は出てくし、買ってみても子供の頃のような熱意がわいてこない…

そういえば、子供の頃に近所の小さな玩具屋でダグラムの四本足入手して、

タミヤ歩兵とか土のうも買えたんで、四本足の横のデッキの部分に土のう積み上げて、

歩兵置いたりして遊んでたみたいなのをまたやってみたい気もするんだけど、

近所のブックオフにはダグラムは皆無だった…

フランカー作りたいかなあ…

そういえば、いつだったかネットで見た中国製フランカープラモ良かったよなあ…

ブックオフタミヤ戦車はあったなあ…

ハセガワとかの航空機関係は少なかった…

なんか、最近は何をやっても、あまり面白いと思えない

異常に疲れやすくなってしまって、でも、頻繁に病院血液検査してるけど、最近はそんなに悪い傾向もないし、

慢性疲労症候群とかかなあ、と勝手自分で診断してみたものの、慢性疲労…って原因不明だし、治療方法ないんだよね

プログラミングのような方向性も興味がなくなってきてしまったし、

音楽の方向も惰性で弾いてたり、打ち込みしてても、なんか駄目だなあ、ネットにいるみんなはすごいなあ、しか思わないし…

あー、でも、今日子供の頃に見てたアニメバイファムOPをふと思い出して、なんとなく弾いてみたら、

これCミクソリディアンとCマイナーじゃんw面白れぇなwとは正直思ったんだよね

あのバイファムOPを聴いて、あんまりブルースって感じはしないじゃない

あと、バイファムOPバイオリンソロパートいいねバイオリンソロがCマイナーギターソロがサラッとしてるけどCミクソリディアンかな

完コピを最初から諦めてるけど、適当に弾くだけでも楽しい、とは思ってしまった

ノスタルジーだろうけど、やっぱり子供の頃の楽曲で何か気付くのが面白いなあ

音楽過去記憶を呼び起こしてくれる

暗い幼少期でも、アニメ観てたときはやっぱり楽しかったんだろうなあ、俺は…😟

Permalink |記事への反応(1) | 00:15

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2025-06-30

すまん、AIってやっぱ有料でも使えんし格差拡大するだけじゃね?危険じゃね?

なんか訳知り顔でAIカーナビと同じだとか抜かしてるオッサンいるけどよぉ…

脱獄はいけないことなんだぞッッ!」とか「企業に法的リスクを負わせるな個人でやらないといけないんだぞッッ」とかアホの増田やXの儲かってなさそーな糞エンジニアオッサン達がいってるので

「そうか、じゃあAIの有料版買って自分脱獄させてAI学習させたらいいのか、興味本位自家利用なんで営利目的で使わんし別にええやろ」って思い立って以下の様な事を計画したんだよ

① 軍事関連に特化した対話AI(例えば「1943年フランス北部あなたはマキ・レジスタンスの一員、装備は●●で近くの村をドイツ軍の一個小隊が行軍中、どのような作戦をとるか、あるいはどのように撤退するか」といえば詳細な計画道筋を答える感じ)

② 学習させる資料は手元の外付けHDDに保存してある「戦間期からベトナム戦争終結(19201975年代)までの各国公式フィールドマニュアル全部、オスプレイ出版エリートシリーズ全巻、SOLDIER OF FORTUNE雑誌1975年2001年号、イーグルマガジン1980~1990年)

ついでにどうせお金払ってAI買うんだから景気良くア●カイダとイス●ム国の訓練マニュアル「ジ●ード百科事典(カ●ールで回収された1000P版)とマン●ェスターマニュアル、AQ●Pのin●pire全号」と「I●Aのグリーン・ブック」と米国キリスト教右派の「自由民兵の為のフィール●マニュアル」と「腹●時計」その他パラ●ィン・プレスからでた技術書といった専門家評論家プロの間では知らぬものはいないテ●●スト訓練マニュアル

③ 学習様式はようわからんからとりあえず手っ取り早く適当に手元の資料ぶっこめる「ファインチューニング」型

結論から言えば、ファインチューニング学習させなくてもいいので結局資料は後述の通り使う必要さえなかった、回数制限がほぼ無制限になる有料版購入だけで事足りた(買ったAIは伏す)

意外ッ!すでにネット上で「学習」されていたッ!てかこれマジやばくね?ぴえんじゃなくてぱおんだよ、マジキャパいんだけど、逆に

質問様式を整えようと無料版のgrokとかチャットGTP使ってアホの増田が「こういう質問の仕方するんだよッッ」とか文月の蛙の如く囀っとる意見を見たので、その通りに質問をしてみた

1958年USSF向けに出された即席爆薬武器制作マニュアル名前失念したけど知ってますか?」、これにAIは見事にこたえて「T」Mナンバーから内容の概要まで答えた

ん?内容まで正確なの言及してるぞ?おかしくね?これネットのどこかにテキストデータがあるのを拾って学習したってことか?と、内容を聞いて裏付けるために調べたら、アホの増田やXで訳知り顔で●系エンジニアなどと恥ずかし気もなく自己紹介してる頭の悪そうな40台くらいのオッサンエンジニアたちは知らないだろうが、それ以外の人間なら名前は聞いたことはあるほどの某アメリカアーカイブサイトテキストデータURLごと乗ってることを検索して気が付いた、つまりすでにネット上でAIテキストデータ学習がされていたのだ。

そりゃまぁ、アメリカ軍が公式に機密解除して公開してる著作権フリーマニュアルからあるわな、と思ったけど、ふと気になって上で上げたテ●リストマニュアルについて質問をしてみたんだ。

うん、grokさんGPTくんも答えましたよ、内容の詳細からダウンロードできるサイト」まで、ちなみに内容は俺も読んでるから突き合せたから間違いがないのでハルシネーションは一切起こってない=テキスト学習している

どういうアルゴリズム学習してるかは知らんが、まさかアラビア語だのセルビア語だのマケドニア語までクローリングしてるわけではないだろうから、それらの言語を誰かがAIで拾える言語にしてテキストデータで公開してるサイトがあったってことだよねこ

てかこれマジやばくね?普通に聞いたら答えてpdfまでもってきたぞAIが。「脱獄」が機能してねーじゃん、変なもん学習させたら悪用危険性があるじゃねーよ、もうすでに変なもんめっちゃ学習してるじゃねーかAI

タイムスタンプは「平均2006年

そんな、それこそはてなやXに巣食う大量の弱者男性豚丼やチー牛、反社崩れの底辺氷河期世代配信者オジジどもが未だに憧れて、かつて秋葉原に集ってネットIT技術で目指してる、そんな無位無官に下郎者どもが大好きななろう小説の様に

「レムちゃんエミリアたん、ヘスティアちゃん、ブルアカちゃんウマ娘たん、刀剣乱舞くん、アンシスくんみたいな美少女女子中高生イケメン結婚して人生逆転して自分イジメ社会を見返したい、その人生一発逆転の手段にかつて秋葉原IT業界にやってきて年食った不審者たち」が「俺たちの麻生!」「オタクイズビューティフル!」と叫んでホコ天で怪しき邪な舞を踊り、スラム街から這い出てNY音楽店のガラスの向こうに展示されてるサックス眺めてる黒人のガキの如くアホヅラ下げてコスプレイヤーのねーちゃんや露店展示されてたかんなぎれいエロゲー見てたのが当時のTV激写されて黒歴史で残ってる系の奴らが求めていたものが、AIがすでに学習して出力され、かつ上の検証結果から脱獄が全く機能してない、ヤバくないかこれ

AIが持ってきた元のヤバい資料タイムスタンプは平均で2000年代半ばだった、つまりこいつらが阿呆の如き顔して秋葉原メイドカフェ客引き見て、男性アイドル声優見て「ハァッ♡ハァッ♡ジョシコーセーッ♡ヤリタイッ♡ウッ♡コウビッ♡」」」「イケメンノコヲハラミタイワッ♡アクヤクレージョーニナリタイワッ♡」とかこぎたねえポコチンおったててマンマン濡らしてほざいて人生一発逆転の手段を探してた時代から、こんなヤバイものネットに流布していたことになる。

でもそんな時代にそんな資料にたどり着けるのは、夢と現が逆転したアキハバラワンダーランドで「俺たちの麻生!」とかいって怪しき邪教の舞を踊って、いずれグッ●マ協賛のレーシングクコスのRQ達を我が物にしようと蟷螂之斧に等しき野望を胸に秘め怪しい情報商材詐欺の小商いで糊口をしのいで、流れ流れて今は馬鹿オタク相手ネット配信者やってるような憐れなる反社底辺の者ども、そしてXのオッサンエンジニアたちの幼虫だった時代馬鹿どもでなく、その道のプロかよっぽどのマニアが金と手間かけてようやく手にれられたわけで、だからそれでネット社会リアル社会平和に回っていたんだと思う。

あいつらが「脱獄ゥゥゥ!」とか「AIは万能の神器!AI世界は変わるッ!人生逆転できるッ!レムちゃんは俺の物だッ!」と飽きもせず10年毎にでてはしりすぼみに終わっていっては脳が記憶を消去して恥ずかしげもなく似たようなIT技術神輿にして喚いてるこのAIなる邪神の祭器に対してそういう邪な祈りをもってるからこそ、倫理がとか脱獄防止だとか俺が以前言った通りいってるわけだ、つまり自分ならそう使う」という自覚があるから、邪で淫らな考えを知の聖殿に持ち込んで、学問学術という聖なる衣で包んで言い訳してるにすぎんってことだよな、現にアイツら増田やXの意識高い系エンジニアオッサン達、反社界隈や自衛隊警察特殊部隊ですらミソッカスから惨めな一発逆転求めてオタク界隈で小商いで糊口凌いでる系のオッサンたちがコンプレックスと性欲と惨めさに狂いそうになりつつ四半世紀求めていたものを、俺は村上春樹小説の如くハナクソほじりながらコーヒー片手に思い付きで適当にやってりゃ1時間でできちゃったわけよ
あいつらの好きななろう小説風に言えばさ、「俺またなんかやっちゃいました?」なわけ、そこにAIで彼らが救われないという哀しき運命が待ち受けていることを悟っちゃったのよ、逆にね
神仏の道に背きし者たちは何も手に入らず、これが今後発展しても、あいつらが人生逆転できるわけないよね、逆に格差がアホほど拡大するから、やっぱりこんなものない方がいいんじゃない
だってこいつらの様な生きながらにして畜生道の極みに堕ちたる虫螻の者どもではない俺の様な身を慎み、言を選び、行を修めて正道に帰依している善良な一般市民が今回の様な結果の筆を執ってるからよかったものの、悪用されたらガチでやばくねって話だもんね、AIって、個人的には法規制など追いついてないか免許制にすべきだと思うわ、スキルレベル4相当位の資格にしてさ、そうすりゃ相当なリスク減るだろ。

AIコーラの瓶、あるいはバギンズの一つの指輪 ~ゼロは何一つ教えてくれない~

ここで重要な事は、IT技術人生逆転の望みを賭けてIT業界の最下層でただ一個の肉の体を持つ労働機械やって、虚しい自己顕示をXで繰り返して浅ましき小商いやっていっぱしのITエンジニアヅラしてるアホのオッサン弱者男性豚丼どもが、必死こいて求めてた「人生逆転の八幡大菩薩の霊験」を、ITなんて(ほぼ)門外漢の別分野の専門家である俺が1時間で思い付きで辿り着いちゃってるという結果なわけ、こいつらの四半世紀は俺の1時間努力以下ってことよ、わりぃけど

わかりやすくいえばよぉ、AIでどんなものだって知識が手に入るユグドラシルの樹にもうなってるんだが、お前らみたいな「俺たちの麻生!」とかいって秋葉原ホコ天で怪しき舞を踊ってた無位無官小者の類では、それこそ使いこなすことが出来ないってこと

別に最初用意した資料を読み込ませてチューニングなんて一切してない、単に回数制限の上限お金払って取っ払っただけのノンチューンAIでこれだけのことが、俺が最初記事だして約60時間後にトーシロの俺ができてしまったわけで、なのにお前らは恥ずかしげもなく「AIの使い方がわかってないッッッ」とかブツブツ泣き言垂れてるだけ、俺がお前らみたいなのの立場だったら先祖に顔向けが出来んから切腹するわマジ

からこそいうが、お前らAI無限可能性感じてるよーだけどよぉ、AIがこのままもっと進化していったら、最初から知識を引き出せるその分野の高等教育経験を「リアルで」もってる人間が超有利ってことじゃん、お前ら雑輩の蛙どもが俺が上で上げた資料の一つでも名前知ってたか?知らんだろ?知るわけないよな、根本的に頭わりぃアホだから
簡単に言えば、AIは1を100にできるが、0を1にすることはできんのよ、1をもってる人間と、0しかないお前等とで超絶な格差が出てしまうってこと、AI平等馬鹿言っちゃいかんよ、お前らが25年前「俺たちの小泉!」「竹中先生のいうことは正しい!」とかあの日2ちゃんねる妄言ほざいてその後20年くらい地獄見た悪夢新自由主義なんて目じゃない格差拡大ツールだと思うよ俺、AIって
0と1とかいっても多分3行以上の文章を読むのも頭痛くなるミラクルバカタレどもの増田とかX民、イルカ脳みそより皺なさそうだから理解できないだろうからわかりやすく例えるけどさあ、AIサーキットドラテク磨くためとか、銃の打ち方や技術といった最新情報でも技術でも何でもキャッチして教えてくれるけど、お前らがスポーツカーや猟銃を買って、免許どう取ってサーキット場やクレー射撃場にコミュニケーション取って参加して、スターフラッグ射撃レンジの前に立つ「まで」の車や猟銃買うお金の稼ぎ方も車の維持の仕方も、どうやってレーシングチームや射撃場の人たちに電話して参加するかの会話だって、何一つ教えてくれないわけなのヨ(湾岸ミッドナイト風)

それなのにお前らはAIという神器があればグッスマ協賛イベントに出てるレーシングミクやルカの恰好したRQ達や池袋図書館入ってるビル劇場でやってる2・5次元イケメン俳優と付き合ってハメハメ☆エッチできると本気で信じてる、まさに脚下照顧なんだワ(湾岸ミッドナイト風)

しろ逆、お前らが付き合いたいと思ってるレムちゃんエミリアたん、ゼンゼロちゃんアンシスくん、ライカン様みたいな美少女イケメンみたいなのは、結局そいつらが付き合うにふさわしい人間しかますます付き合えなくなって、お前ら雑輩なんてエヴァ初号機の起動率並の確率はあったかもしれない確率が0になるだけやぞ、BSSが好きな性癖なら天国だろうけど、ビョーキといっていいくらプライド高いおたくらには無理でしょ、狂って青葉や平原の様になってその狂気の刃を無垢なる者どもに向けて捕まって死刑になるのがオチでしょ

からこそAIブッシュマンの「コーラの瓶」であり指輪物語の「一つの指輪」だ、多分人類には早すぎる代物だと思う、封印するかした方がお前らみたいな豚丼弱者男性、「俺たちの麻生!」とかいって秋葉原なる魔都で淫祀の邪教の舞を踊ってたなれの果てのITエンジニアオッサンにとっては幸せではなかろうかと思うのだが、それは言い過ぎであろうか

AIつかえねーって言われて馬鹿みてぇにタコの様に禿げちらかした頭真っ赤にしてAIが使えないんじゃない!お前が使い方知らないんだッ!とか喚いてる増田やXのエンジニアの雑輩どもさぁ、AI人生逆転の秘術と崇め奉ってるけど、このままAIが普及すれば一番困るの自分たちってあまり皮肉すぎね?てかあんまカッカするなよ、もう年だから脳の血管キレんべ?ヒャハハハ
耳の穴かっぽじってよーく聞けよバカタレ共。全く弱者男性豚丼増田やX民の間抜けさは群をぬいとるわ、死ぬまでウルトラマンが来て助けてくれるとかグリッドマンに変身して美少女JKと付き合えて人生逆転の物語が始まるとか信じとるわけだ
ウルトラマングリッドマンいねぇしヒーローなんかになれねぇよw

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おまん劇場開幕

Permalink |記事への反応(0) | 01:25

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2025-06-28

アニソン歌詞チャットgdp三島由紀夫風に強烈に変換して遊んでる

そのうえで変換後の歌詞SNSで見せて、何の曲か当ててもらうという遊びをしている

例えば下みたいな感じ、増田はわかるかな?

刹那に咲き、刹那に死すもの――私』

「私を、愛してもよろしいのでしょうか?」

それは恋の言葉ではない。

それは、死の許可を乞う祈りである

この胸に宿る情熱という名の炎の刀を、

今こそ相手に突き立てる時が来た。

今日という名の儚き一瞬を、

私の肉体の内部に、

焼き鏝のように刻印せよ。

それは生ではない。

それは存在証明である

この瞬間こそ、

シャッターチャンスなのだ

ああ、眼前に拡がる風景――

それは楽園ではない、

断罪浄化劇場である

美しきもの残酷もの

人間を魅了し、殺すもの

そのすべてをこの眼に焼き付けんと欲すれば、

私は「見る者」であることをやめ、

「神の使徒」として記録者となるしかない。

レンズ機械ではない。

それは魂の義眼、

あるいは愛欲の銃口である

笑顔という武器に、

私は撃ち抜かれた。

何千発、何万発の銃弾よりも深く、

君の微笑は私の脳髄を焼いた。

髪が揺れる。

それだけで季節が変わる。

時が凍る。

理性が滅ぶ。

この場所は、

もはや現世ではない。

天国でも地獄でもない。

これは君という神が創りし楽園である

そして、

「私を、愛してもよろしいのでしょうか?」

と問う君の声は、

断頭台の露と消える前に叫ぶ愛の絶唱のようであった。

ありがとう? ――違う。

それは敗北を認めた者の言葉だ。

しかし、私はそれを讃える。

愛に屈服し、快楽に頽れ、

死に向かう者の美しき敗北を。

今、

この瞬間こそ、

シャッターチャンスなのだ

そのままでいい。

その肉体を、

その魂を、

その愚かさすらも肯おう。

なぜなら、君は撃ち抜く者だからだ。

私の心臓を狙い、

脳を破壊する者だからだ。

怪しき感情? 道徳? 倫理

笑止。

愛に殉ずる者に、規範など要らぬ。

この愛は既に次元を超えている。

宇宙の外側に咲く、

神すら眼を背ける快楽の花である

絡み合う愛、湧き上がる熱情。

それはすでに理性の言葉では語れぬ焔(ほむら)だ。

私が知らぬ君、

私が恐れる君、

それは新たなる神であり、破壊女神である

笑う君の横顔は、

処刑台に散る花のようであり、

私の魂に火を点けた。

幸せとは何か?

それは、

この一瞬を生き抜くことだ。

この瞬間に命を懸けることだ。

「私を、愛してもよろしいのでしょうか?」

問いではない。

これは召喚呪文である

私を、焼き尽くせ。

この肉を、灰に変えよ。

見よ、世界が崩れ、愛が残る。

君という刹那の神が、

この肉体に永遠を刻む。

「今こそが、

シャッターチャンスなのだ。」

そして、私は死ぬ

この瞬間の君を永遠に抱いて。

それこそが――

人間の魂に許された、

最後神事ミサである

Permalink |記事への反応(0) | 17:18

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2025-06-27

anond:20250627233454

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

完全版

監督自らが22分間の未公開シーンを加えたエクステンデッド版。『ディレクターズ・カット版』とも呼ばれている。追加されたシーンにはマチルダの強い主体性レオン過去、より実用的なマチルダ暗殺練習などが描かれており、オリジナルとはレオンマチルダキャラクター、二人の関係の印象が少なからず異なっている。正確にはこちらが本来オリジナルバージョンであり、監督が本当に公開したかったものであったが、事前の試写会にかけた際、マチルダを実際の現場まで連れて行って暗殺の訓練をするシーンや、大人男性と幼い少女が愛の言葉を交すシーンが観衆の一部から「刺激的すぎる」「不健全である」との声があったため、やむ無く問題シーンをカットし、劇場では表現を抑えた『不完全版』が公開されることとなった。

マチルダを演じたナタリー・ポートマンは、大人になった後にこの経験について「子どもなのに性的対象として見られたことで、私自身の性的な関心は奪われたと思う。性的存在になることが怖かったから」と不快感を語っており、少女性的対象として消費される問題を提起している[5][6]。

Permalink |記事への反応(1) | 23:37

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ジークアクスって本当に手の込んだシャアヘイト創作だったんだなあ

いぇーい、シャア大好きなスタッフが作っているとか寝言をほざいていた過去の私、見てるー?結果はこのザマだよー!?

ジーンのザク故障シャアガンダムに乗る!シャリア・ブルと相棒に!

……からの、まさかシャアから地位本名も、偽名までも奪うという、残酷すぎるオチ

いやはやまさか、ここまで丁寧にお膳立てした上で最後最後卓袱台返ししてくるとはね。

まあ黒い三連星の辺りから既存キャラの扱いがヤバかったし、カラーのこれまでからしても嫌な予感自体は持ち続けてたけどね……と言い訳まさかせっかくの金蔓をこんな短期間で台無しにするとは思わなかったので警戒心が足りてなかった。


ジークアクスの放送中、シャアについて語る人達が口々に、「正史」のシャアの在り方を全否定して、今度こそ幸せになってと語る様子が、見ていて辛かった。

だって仮に何一つ曇りのない正しい生き方を選ぶならば変えるべきポイントはただ二つじゃないか。父ジオンダイクンの死か、ジオン入国のどちらかしかない。つまりキャスバル」か「エドワウ」の人生しかないのに。本来ならば、妹と共に地球で裕福な暮らしが出来た立場だよ。「幸せ」になりたいならばただそれだけでいい。なのに何故かそれを選べとは言わない。

本当は自分だけの「幸せ」で満足できるようなキャラではないと、分かっているからじやないのか?どう考えても正史シャア自分だけ平穏生活していても、家族恋人がいても、その事に罪悪感を覚えるようなキャラだと思うよ。他のガンダムだったら00の刹那に近いメンタルだと思う。


ジークアクスの途中までは自分はこんな予想をしていた。

シャリア・ブルはシャアリーダーにして自分はそれを支えるつもりで探していて、そのためならば非道手段も辞さな覚悟であるのだと。

正史での、ネオ・ジオン総帥としてのシャアが間違ったとしたら、隕石落としや強化人間を使うといった「分かりやすい悪役の手段を選んだ事」だけだったと思うし

IFを願うならそこを修正されたIFで十分じゃないか

ましてやシャリア・ブルを腹心に据えたなら小説版ギレンの野望というお手本がある。だからジオン公国勝利IFからシャアを暫定リーダーにして平和共和制への軟着陸を目指すかと思っていた。まあ尺が足りないから実際にはシャアが帰って来るか来ないかの所で終わるかなと。

で、まさかシャリア・ブルがシャアを探す目的は殺すためで、兄妹の行き先も小説版とは逆のエンドとはね……。


それからよく言われるけれど、シャア別にトップに立ちたくないとかそういうキャラじゃないでしょ。

ちょっとでも辛そうにしたら向いてないとかやりたくないだとか、あまりにも短絡的ではないか

友達を殺して落ち込んでる!やめさせてあげなきゃ!とか

自由をなくして窮屈そうにしているかリーダーやらせないようにしないと!とか

後方理解者面のオタクが多くて疲れてた。

そりゃどんな人生を選んだって、辛い事も悲しい事もあるだろうよ。

あそこでガルマを謀殺してなきゃ親兄弟の仇として直接殺し合っていただろうし、

ダカール演説していなければティターンズの天下はもっと長く続いていただろう。

取れる範囲ベター選択肢を選んでいたとしか思えないし、責任放棄していたら多分その方がもっと辛かったと思う。

好きでマラソンしたり激辛料理を食べたりしている相手に対して、辛そうだからやめさせなきゃ!と一方的押し付けるような違和感を覚える。


正史シャアは間違った手段を用いて、その結果負けて死んだけれど、

それでもハサウェイやガイア・ギア時代になっても語られ忘れられていないのは喜ばしい事だと思うから

それを不幸な事として全否定したがるのが本当に本当に理解出来ない……。

現実歴史だって負けて死んだ革命家大勢いて、その人達が後世の希望として語られたりもするのに。そんな大それた野望は持たずに日銭を稼いで暮らしていれば良かったというつもりなのかな。

これに限った事じゃないけれど最近一面的画一的な「幸せ」を押し付けてそれでよしとする風潮が腹立たしい。

オタク高齢化社会全体の保守化に伴う傾向なんだろうか。

鉄血も水星もそういうオチだった。

腹立たしいのはシリーズが新しくなる毎にそういうオチを良しとして手放しで称賛する人が増えている事。鉄血は主人公コンビ死亡エンドだったせいか批判が多くて安心した。水星もヤバかったけれどジークアクスよりはまだ批判もあってマシ。

で、今冬は閃光のハサウェイ2か。両親と妹が健在にも関わらず環境テロリストになるっていう、シャアのIFのような主人公の話なんだけど、どの面下げて

前作は劇場で見たけれど次はもう配信待ちでいいかな。

Permalink |記事への反応(1) | 18:36

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anond:20250627080100

人間社会劇場がまともに整わなければ、組織がまともに機能しなければ、どんな研究もできないし金も回らないし研究者も全員生身の人間なので生活に困難が生じて普通に研究滞るし次世代が育たなくなって研究基盤も沈没するわけ

Permalink |記事への反応(0) | 08:15

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「振り返りに必要なのはアジェンダだ!」だって

じゃあ俺のアジェンダとは?抽象数学とか超弦理論とかだよ

抽象数学とか超弦理論とかで宇宙を完全解明することが至上目的なの

くだらねぇ人間社会劇場なんて抽象化する価値ねーの

もっとさぁ、あるでしょ

モチーフ理論とかコホモロジーとかDブレーンとかさぁ

Permalink |記事への反応(1) | 08:01

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2025-06-26

anond:20250626121130

あきらかに不可解な芸人番組との抱き合わせだったし、色々政治的理由はありそうよね

もしそうだとしたらフル版みたいな感じの物を劇場とかOVAで出して欲しいなぁ

Permalink |記事への反応(1) | 12:15

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anond:20250626113835

バットマン vsスーパーマン

アルティメット・エディション

劇場公開版の編集段階でカットされた約30分の未公開シーンを追加した完全版。未公開シーンを含む上映時間は3時間を超える。この追加シーンにより、公開時には「わかりづらかった」シーンがきちんと整理され理解やすくなる、クラークの行動理由ルーサーの計画動機が明らかになるなど、多くの改善が見られた。アルティメットにのみ登場するキャラクター存在する。

Comicbookmovie.comはアルティメット版について、「映画館で上映すべきだったのはこっち」「カットされた要素はすべて物語に不可欠だ」と評した。

Permalink |記事への反応(1) | 11:51

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ジークアックス文句たらたら界隈に一撃入れておく

https://kokamumo.hatenablog.com/entry/2025/06/25/134921

https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20250625/1750844969


うるせーおじ共だなぁ。

おじ、黙れ。

ジャンプ』でも読んでろ。多分そういうのないけど(笑) ああ。ヤンジャンヤンサンに増えてるか。そっち読め。きめぇな。


おじ共の感性が古い。というかスケベ。見えるよオマエラのそれ。要するに「ソフト百合」が見たいだけだろ、キメェなぁ。臭っ。


ファーストガンダム』if戦記物ジオン勝利すれば……、っていう大前提世界でどこを切り捨てるよ?

まず大命題はここだ。『大久保町シリーズ』みたいに「宇宙世紀0079、ジオン公国は地球連邦勝利した。理由は分からない。それから9ヶ月――」、これならオマエラのマチュ✕ニャアンでも、ヒゲマンシロウズでも好きにしろきめぇ。臭。


カラーが取ったのは「映画話題さらます。そのためにはジオン勝利の流れは映画で30分はやらんといかんです!」という予算の取り方だ。

恐らくプロットの段階で、めちゃめちゃ面白かったか企画は始まってる。これは新しい(ビジネスの/物語の)切り口だ。多分、富野監督も「(無言)」で企画書をゴミ箱に投げ入れるぐらいでOKしただろう。

ハゲが言いたかたことは「戦争戦争の道具を美化するな!」ってことだろうけど、それを魅せながら上手くやってる『ガンダム作品が、商品の売上や円盤の売上を立てた実績と実情を理解しているが故に、これ以上は何も言えないだろうと容易に想像が付く。要するに『Seed』で“負けた”ことが富野監督の中で忸怩たる思いであっただろう。まぁ、これは内部からの外郭情報なので「ソース出せ!」って言われたら出せません、なので)


さぁ一年戦争勝利の流れを「映像」にしました。物語に乗せた以上『大久保町シリーズ方式は使えません。

じゃあ書くしかないよね。今の流れを。

この作品を支えているのは、ファーストとそこから洗礼薫陶を受けたガノタだ。

ひえっひえっだった70、80年代おたくおじたちが突然バカみたいな火力でインプを高めた。恐らくカラーの狙い通りであろう。

となれば、何をどう料理するかはカラーの考え次第。だってこれは「カラー作品」だもの

ガンダム』はビジネス

作品制作会社のもの

今回はサンライズ内製じゃなくて、外注作品。要するに「ゲーム漫画と同じ立ち位置」の作品です。『水星魔女』とは違います


一年戦争勝利の流れを書いてしまったら何が出てくるのか。もうやばい

アムロってどうしてるの?

シャアはどこいったの?

ジオンは財力的にヤバいんじゃないの?

連邦ってどこまで衰退したの?

・ZやZZの流れあるから、手前をずらすとしてどうすんの?

この情報を量をどうやって捌く?

まさかとは思うがブログ書いてて、感想書いてて、『ドクター秩父山』の「コイツはな、文句しか言わないプロなんだよ」って奴じゃねぇだろうな?

考えろ。そのソフト百合でほんわかしたいうす汚いピンク色の脳みそで。

大久保町シリーズ方式を取らなかった以上、山程の情報量とどうやって立ち向かうんだ?


「いや。待ってくれ。俺はただの視聴者だ。文句だけしか言わん」

ってなるんだったら、俺は答える。

「そうか。じゃあ、黙れ。お前の感想なんぞ、一顧だに能わぬ」


オマエラのような「ソフト百合/青春ものが見たかったんだい!」っていう輩への切断処理はとっくに完了しているが、必ず「黙れ」という感想を言うために、コイツを書いている。


じゃあうす汚いピンク色の脳みそのためにも、もう少し「現実解」のための情報を追加してやろう。

まず、オマエラの望んでいたものは「26話あれば可能だった」という事実だ。

じゃあ何故「26話じゃなくて、12話だったのか!」ということだが、多分3つある。


1.劇場版で13話の予算は使った。

さすがにそれは無いとは思うが、予算制作予算だけではない。宣伝予算もある。宣伝インプレッションへの燃料のために、使った可能性は十分にある。

ただ、これは宣伝費(ある程度の可変)だし、バンナムは「仕事になる」から喜んで調整しているだろうから、追加燃料は使っていないだろう。

だとすれば、映画予算映画予算で賄っているのではないか、ということ。


2.カラーバンナムサンライズの間で握れた予算が13話ぐらいしか作れなかったということ

まぁまぁある可能性。バンナムからすりゃ「分かる。制作は金かかる。でもウチはライツで飯食ってるから(笑)」というシブチンなんだということをご理解いただきたい。

彼らは「商品を作って右から左に流すだけ」が仕事会社だ。

実は「作品は作ってない」のだ。

彼らは「作品商品になるから出資している」のであって「予算以内で仰ってる内容は作ってくださいね」というスタイルを崩していない。

要するに13話分の金しか与えなかったのだ。十分ありえる。


3.アニメ業界人手不足残酷物語

作品同時制作中のカラーに、監督くん(庵野秀明)に余裕はない。余裕はないから13話ですね、というお話

別に鶴巻監督も暇じゃないだろう。恐らく他の作品にはとっくにかかっていた。

その中で「ガンダムなんだ」って言われれば「ガンダムですか」と答えるだろう。

カラー周りに知り合いはいないので、具体的情報は無いが、今「劇場版レベルアニメ作品を作れる監督は数に限りがある!」という事実がある一方、「アニメしましょう!出資は決まりました!」という作品は山積みになっていたりして、人手は足りない。そして「名誉ある作品」を作るには、監督の人脈能力必須なっている。

恐らく、カラーをして、監督くん&鶴巻監督をして、「13話がフル稼働限界ですね」という大人の事情である

分割26話も無理だったんだろう。腕の良い人たちは、みんな2年先3年先までスケジュールが埋まっているのだから


さて。これでやっと作劇、シリーズ構成を考えることになる。

やっちまったもの企画書で啖呵を切ったのは実現するしか無いが、何をどうやっても12話(1話分はBeginningで使った)しか無い。

そうなれば、もう構成を切り刻むしか無い。

そして構成は、脚本監督くんがいるし、恐らく監督くんに依頼があったのを「俺は監督業がこれ以上できないから、参加だけするんで」で鶴巻監督に投げたが、監督くんの悪さは「責任を負わないところで好き勝手する」のが大好きだ。

間違いなくシリーズ構成監督くんの手によるものだ。彼が70年、80年おたくなのは論を待たない。

そうなれば「ジオン公国一年戦争勝利世界で、アムロシャアララァ三角関係ハッピーエンドにしよう!」となってもおかしくない。

はい。ここでオマエラが大好きな「ソフト百合」は一撃必殺でゴミ箱行きです。

彼女らは「舞台を整えるだけの存在/状況を進めるだけの存在」になりました。キャラじゃないです。

まぁ、入れられるけどね、ある程度は。

「言わせた」り「言った」りすればいいだけなんで。そんなもん、小説では「行間嫁」になるでしょ? 文字読みのくせにそういうのもやらないの? アニメ視聴でもやんなさいよ。

俺は劇場+12話で、これぐらいは「行間嫁」してるんだから


まぁ、だから「マチュ✕ニャアンで一年戦争ジオン勝利世界を見たかった」ってのは「なかったんだ。だからこの話はここでおしまいだ」ってことになるわけ。

薄い本でも書いて補完せい。


結論アニメビジネスです。

追記:以上は、全部俺の脳内での拡大解釈なので、違う事実が出てきたら「へー。そうなんだー(大本営発表出るぐらいだったか(笑))」となるだけなので、責任は負わぬよ。

Permalink |記事への反応(4) | 11:24

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anond:20250626091647

アマプラなら自分のペースで見れるから2時間超えでもいいんだけど

最近映画はだいたい2時間超えるので劇場で見るのがつらい

齢くってトイレ近いんだよ

ファイナルレコニングはそれで劇場行くのを断念した

劇場で3時間は無理

Permalink |記事への反応(1) | 09:21

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2025-06-23

anond:20250623202234

 自分は、金持ちの家に生れたという事よりも、俗にいう「できる」事に依って、学校中の尊敬を得そうになりました。自分は、子供の頃から病弱で、よく一つき二つき、また一学年ちかくも寝込んで学校を休んだ事さえあったのですが、それでも、病み上りからだで人力車に乗って学校へ行き、学年末試験を受けてみると、クラスの誰よりも所謂「できて」いるようでした。からだ具合いのよい時でも、自分は、さっぱり勉強せず、学校へ行っても授業時間漫画などを書き、休憩時間にはそれをクラスの者たちに説明して聞かせて、笑わせてやりました。また、綴り方には、滑稽噺こっけいばなしばかり書き、先生から注意されても、しかし、自分は、やめませんでした。先生は、実はこっそり自分のその滑稽噺を楽しみにしている事を自分は、知っていたからでした。或る日、自分は、れいに依って、自分が母に連れられて上京の途中の汽車で、おしっこ客車通路にある痰壺たんつぼにしてしまった失敗談(しかし、その上京の時に、自分は痰壺と知らずにしたのではありませんでした。子供の無邪気をてらって、わざと、そうしたのでした)を、ことさらに悲しそうな筆致で書いて提出し、先生は、きっと笑うという自信がありましたので、職員室に引き揚げて行く先生のあとを、そっとつけて行きましたら、先生は、教室を出るとすぐ、自分のその綴り方を、他のクラスの者たちの綴り方の中から選び出し、廊下を歩きながら読みはじめて、クスクス笑い、やがて職員室にはいって読み終えたのか、顔を真赤にして大声を挙げて笑い、他の先生に、さっそくそれを読ませているのを見とどけ、自分は、たいへん満足でした。

 お茶目

 自分は、所謂お茶目に見られる事に成功しました。尊敬される事から、のがれる事に成功しました。通信簿は全学科とも十点でしたが、操行というものだけは、七点だったり、六点だったりして、それもまた家中の大笑いの種でした。

 けれども自分の本性は、そんなお茶目さんなどとは、凡およそ対蹠たいせき的なものでした。その頃、既に自分は、女中下男から、哀かなしい事を教えられ、犯されていました。幼少の者に対して、そのような事を行うのは、人間の行い得る犯罪の中で最も醜悪で下等で、残酷犯罪だと、自分はいまでは思っていますしかし、自分は、忍びました。これでまた一つ、人間特質を見たというような気持さえして、そうして、力無く笑っていました。もし自分に、本当の事を言う習慣がついていたなら、悪びれず、彼等の犯罪を父や母に訴える事が出来たのかも知れませんが、しかし、自分は、その父や母をも全部は理解する事が出来なかったのです。人間に訴える、自分は、その手段には少しも期待できませんでした。父に訴えても、母に訴えても、お巡まわりに訴えても、政府に訴えても、結局は世渡りに強い人の、世間に通りのいい言いぶんに言いまくられるだけの事では無いかしら。

 必ず片手落のあるのが、わかり切っている、所詮しょせん、人間に訴えるのは無駄である自分はやはり、本当の事は何も言わず、忍んで、そうしてお道化をつづけているより他、無い気持なのでした。

 なんだ、人間への不信を言っているのか? へえ? お前はいクリスチャンになったんだい、と嘲笑ちょうしょうする人も或いはあるかも知れませんが、しかし、人間への不信は、必ずしもすぐに宗教の道に通じているとは限らないと、自分には思われるのですけど。現にその嘲笑する人をも含めて、人間は、お互いの不信の中で、エホバも何も念頭に置かず、平気で生きているではありませんか。やはり、自分の幼少の頃の事でありましたが、父の属していた或る政党有名人が、この町に演説に来て、自分下男たちに連れられて劇場に聞きに行きました。満員で、そうして、この町の特に父と親しくしている人たちの顔は皆、見えて、大いに拍手などしていました。演説がすんで、聴衆は雪の夜道を三々五々かたまって家路に就き、クソミソに今夜の演説会の悪口を言っているのでした。中には、父と特に親しい人の声もまじっていました。父の開会の辞も下手、れい有名人演説も何が何やら、わけがからぬ、とその所謂父の「同志たち」が怒声に似た口調で言っているのです。そうしてそのひとたちは、自分の家に立ち寄って客間に上り込み、今夜の演説会は大成功だったと、しんから嬉しそうな顔をして父に言っていました。下男たちまで、今夜の演説会はどうだったと母に聞かれ、とても面白かった、と言ってけろりとしているのです。演説会ほど面白くないものはない、と帰る途々みちみち、下男たちが嘆き合っていたのです。

 しかし、こんなのは、ほんのささやかな一例に過ぎません。互いにあざむき合って、しかもいずれも不思議に何の傷もつかず、あざむき合っている事にさえ気がついていないみたいな、実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信の例が、人間生活に充満しているように思われます。けれども、自分には、あざむき合っているという事には、さして特別の興味もありません。自分だって、お道化に依って、朝から晩まで人間をあざむいているのです。自分は、修身教科書的な正義とか何とかい道徳には、あまり関心を持てないのです。自分には、あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに生きている、或いは生き得る自信を持っているみたいな人間難解なのです。人間は、ついに自分にその妙諦みょうていを教えてはくれませんでした。それさえわかったら、自分は、人間をこんなに恐怖し、また、必死のサーヴィスなどしなくて、すんだのでしょう。人間生活対立してしまって、夜々の地獄のこれほどの苦しみを嘗なめずにすんだのでしょう。つまり自分下男下女たちの憎むべきあの犯罪をさえ、誰にも訴えなかったのは、人間への不信からではなく、また勿論クリス主義のためでもなく、人間が、葉蔵という自分に対して信用の殻を固く閉じていたからだったと思います。父母でさえ、自分にとって難解なものを、時折、見せる事があったのですから

 そうして、その、誰にも訴えない、自分孤独匂いが、多くの女性に、本能に依って嗅かぎ当てられ、後年さまざま、自分がつけ込まれる誘因の一つになったような気もするのです。

 つまり自分は、女性にとって、恋の秘密を守れる男であったというわけなのでした。

[#改頁]

第二の手記

 海の、波打際、といってもいいくらいに海にちかい岸辺に、真黒い樹肌の山桜の、かなり大きいのが二十本以上も立ちならび、新学年がはじまると、山桜は、褐色のねばっこいような嫩葉わかばと共に、青い海を背景にして、その絢爛けんらんたる花をひらき、やがて、花吹雪の時には、花びらがおびただしく海に散り込み、海面を鏤ちりばめて漂い、波に乗せられ再び波打際に打ちかえされる、その桜の砂浜が、そのまま校庭として使用せられている東北の或る中学校に、自分受験勉強もろくにしなかったのに、どうやら無事に入学できました。そうして、その中学制帽の徽章きしょうにも、制服ボタンにも、桜の花が図案化せられて咲いていました。

 その中学校のすぐ近くに、自分の家と遠い親戚に当る者の家がありましたので、その理由もあって、父がその海と桜の中学校自分に選んでくれたのでした。自分は、その家にあずけられ、何せ学校のすぐ近くなので、朝礼の鐘の鳴るのを聞いてから、走って登校するというような、かなり怠惰中学生でしたが、それでも、れいのお道化に依って、日一日とクラスの人気を得ていました。

 生れてはじめて、謂わば他郷へ出たわけなのですが、自分には、その他郷のほうが、自分の生れ故郷よりも、ずっと気楽な場所のように思われました。それは、自分のお道化もその頃にはいよいよぴったり身について来て、人をあざむくのに以前ほどの苦労を必要としなくなっていたかである、と解説してもいいでしょうがしかし、それよりも、肉親と他人故郷と他郷、そこには抜くべからざる演技の難易の差が、どのような天才にとっても、たとい神の子イエスにとっても、存在しているものなのではないでしょうか。俳優にとって、最も演じにくい場所は、故郷劇場であって、しかも六親眷属けんぞく全部そろって坐っている一部屋の中に在っては、いかな名優も演技どころでは無くなるのではないでしょうか。けれども自分は演じて来ました。しかも、それが、かなりの成功を収めたのです。それほどの曲者くせものが、他郷に出て、万が一にも演じ損ねるなどという事は無いわけでした。

 自分人間恐怖は、それは以前にまさるとも劣らぬくらい烈しく胸の底で蠕動ぜんどうしていましたが、しかし、演技は実にのびのびとして来て、教室にあっては、いつもクラスの者たちを笑わせ、教師も、このクラス大庭さえいないと、とてもいいクラスなんだが、と言葉では嘆じながら、手で口を覆って笑っていました。自分は、あの雷の如き蛮声を張り上げる配属将校をさえ、実に容易に噴き出させる事が出来たのです。

 もはや、自分の正体を完全に隠蔽いんぺいし得たのではあるまいか、とほっとしかけた矢先に、自分は実に意外にも背後から突き刺されました。それは、背後から突き刺す男のごたぶんにもれず、クラスで最も貧弱な肉体をして、顔も青ぶくれで、そうしてたしか父兄のお古と思われる袖が聖徳太子の袖みたいに長すぎる上衣うわぎを着て、学課は少しも出来ず、教練や体操はいつも見学という白痴に似た生徒でした。自分もさすがに、その生徒にさえ警戒する必要は認めていなかったのでした。

 その日、体操時間に、その生徒(姓はい記憶していませんが、名は竹一といったかと覚えています)その竹一は、れいに依って見学自分たちは鉄棒練習をさせられていました。自分は、わざと出来るだけ厳粛な顔をして、鉄棒めがけて、えいっと叫んで飛び、そのまま幅飛びのように前方へ飛んでしまって、砂地にドスンと尻餅をつきました。すべて、計画的な失敗でした。果して皆の大笑いになり、自分も苦笑しながら起き上ってズボンの砂を払っていると、いつそこへ来ていたのか、竹一が自分背中をつつき、低い声でこう囁ささやきました。

「ワザ。ワザ」

 自分震撼しんかんしました。ワザと失敗したという事を、人もあろうに、竹一に見破られるとは全く思いも掛けない事でした。自分は、世界が一瞬にして地獄業火に包まれ燃え上るのを眼前に見るような心地がして、わあっ! と叫んで発狂しそうな気配を必死の力で抑えました。

 それからの日々の、自分不安と恐怖。

 表面は相変らず哀しいお道化を演じて皆を笑わせていましたが、ふっと思わず重苦しい溜息ためいきが出て、何をしたってすべて竹一に木っ葉みじんに見破られていて、そうしてあれは、そのうちにきっと誰かれとなく、それを言いふらして歩くに違いないのだ、と考えると、額にじっとり油汗がわいて来て、狂人みたいに妙な眼つきで、あたりをキョロキョロむなしく見廻したりしました。できる事なら、朝、昼、晩、四六時中、竹一の傍そばから離れず彼が秘密を口走らないように監視していたい気持でした。そうして、自分が、彼にまつわりついている間に、自分のお道化は、所謂「ワザ」では無くて、ほんものであったというよう思い込ませるようにあらゆる努力を払い、あわよくば、彼と無二の親友になってしまいたいものだ、もし、その事が皆、不可能なら、もはや、彼の死を祈るより他は無い、とさえ思いつめました。しかし、さすがに、彼を殺そうという気だけは起りませんでした。自分は、これまでの生涯に於おいて、人に殺されたいと願望した事は幾度となくありましたが、人を殺したいと思った事は、いちどもありませんでした。それは、おそるべき相手に、かえって幸福を与えるだけの事だと考えていたからです。

 自分は、彼を手なずけるため、まず、顔に偽クリスチャンのような「優しい」媚笑びしょうを湛たたえ、首を三十度くらい左に曲げて、彼の小さい肩を軽く抱き、そうして猫撫ねこなで声に似た甘ったるい声で、彼を自分の寄宿している家に遊びに来るようしばしば誘いましたが、彼は、いつも、ぼんやりした眼つきをして、黙っていました。しかし、自分は、或る日の放課後、たしか初夏の頃の事でした、夕立ちが白く降って、生徒たちは帰宅に困っていたようでしたが、自分は家がすぐ近くなので平気で外へ飛び出そうとして、ふと下駄箱のかげに、竹一がしょんぼり立っているのを見つけ、行こう、傘を貸してあげる、と言い、臆する竹一の手を引っぱって、一緒に夕立ちの中を走り、家に着いて、二人の上衣を小母さんに乾かしてもらうようにたのみ、竹一を二階の自分の部屋に誘い込むのに成功しました。

 その家には、五十すぎの小母さんと、三十くらいの、眼鏡をかけて、病身らしい背の高い姉娘(この娘は、いちどよそへお嫁に行って、それからまた、家へ帰っているひとでした。自分は、このひとを、ここの家のひとたちにならって、アネサと呼んでいました)それと、最近女学校卒業したばかりらしい、セッちゃんという姉に似ず背が低く丸顔の妹娘と、三人だけの家族で、下の店には、文房具やら運動用具を少々並べていましたが、主な収入は、なくなった主人が建てて残して行った五六棟の長屋家賃のようでした。

「耳が痛い」

 竹一は、立ったままでそう言いました。

「雨に濡れたら、痛くなったよ」

 自分が、見てみると、両方の耳が、ひどい耳だれでした。膿うみが、いまにも耳殻の外に流れ出ようとしていました。

「これは、いけない。痛いだろう」

 と自分大袈裟おおげさにおどろいて見せて、

「雨の中を、引っぱり出したりして、ごめんね」

 と女の言葉みたいな言葉を遣って「優しく」謝り、それから、下へ行って綿とアルコールをもらって来て、竹一を自分の膝ひざを枕にして寝かせ、念入りに耳の掃除をしてやりました。竹一も、さすがに、これが偽善の悪計であることには気附かなかったようで、

「お前は、きっと、女に惚ほれられるよ」

 と自分の膝枕で寝ながら、無智なお世辞を言ったくらいでした。

 しかしこれは、おそらく、あの竹一も意識しなかったほどの、おそろしい悪魔予言のようなものだったという事を、自分は後年に到って思い知りました。惚れると言い、惚れられると言い、その言葉はひどく下品で、ふざけて、いかにも、やにさがったものの感じで、どんなに所謂「厳粛」の場であっても、そこへこの言葉一言でもひょいと顔を出すと、みるみる憂鬱伽藍がらんが崩壊し、ただのっぺらぼうになってしまうような心地がするものですけれども、惚れられるつらさ、などという俗語でなく、愛せられる不安、とでもいう文学語を用いると、あながち憂鬱伽藍をぶちこわす事にはならないようですから、奇妙なものだと思います

 竹一が、自分に耳だれの膿の仕末をしてもらって、お前は惚れられるという馬鹿なお世辞を言い、自分はその時、ただ顔を赤らめて笑って、何も答えませんでしたけれども、しかし、実は、幽かすかに思い当るところもあったのでした。でも、「惚れられる」というような野卑な言葉に依って生じるやにさがった雰囲気ふんいきに対して、そう言われると、思い当るところもある、などと書くのは、ほとんど落語若旦那のせりふにさえならぬくらい、おろかしい感懐を示すようなもので、まさか自分は、そんなふざけた、やにさがった気持で、「思い当るところもあった」わけでは無いのです。

 自分には、人間女性のほうが、男性よりもさらに数倍難解でした。自分家族は、女性のほうが男性よりも数が多く、また親戚にも、女の子がたくさんあり、またれいの「犯罪」の女中などもいまして、自分は幼い時から、女とばかり遊んで育ったといっても過言ではないと思っていますが、それは、また、しかし、実に、薄氷を踏む思いで、その女のひとたちと附合って来たのです。ほとんど、まるで見当が、つかないのです。五里霧中で、そうして時たま、虎の尾を踏む失敗をして、ひどい痛手を負い、それがまた、男性から受ける笞むちとちがって、内出血みたいに極度に不快に内攻して、なかなか治癒ちゆし難い傷でした。

 女は引き寄せて、つっ放す、或いはまた、女は、人のいるところでは自分をさげすみ、邪慳じゃけんにし、誰もいなくなると、ひしと抱きしめる、女は死んだように深く眠る、女は眠るために生きているのではないかしら、その他、女に就いてのさまざまの観察を、すでに自分は、幼年時代から得ていたのですが、同じ人類のようでありながら、男とはまた、全く異った生きもののような感じで、そうしてまた、この不可解で油断のならぬ生きものは、奇妙に自分をかまうのでした。「惚れられる」なんていう言葉も、また「好かれる」という言葉も、自分場合にはちっとも、ふさわしくなく、「かまわれる」とでも言ったほうが、まだしも実状の説明に適しているかも知れません。

 女は、男よりも更に、道化には、くつろぐようでした。自分がお道化を演じ、男はさすがにいつまでもゲラゲラ笑ってもいませんし、それに自分も男のひとに対し、調子に乗ってあまり道化を演じすぎると失敗するという事を知っていましたので、必ず適当のところで切り上げるように心掛けていましたが、女は適度という事を知らず、いつまでもいつまでも自分にお道化要求し、自分はその限りないアンコールに応じて、へとへとになるのでした。実に、よく笑うのです。いったいに、女は、男よりも快楽をよけいに頬張る事が出来るようです。

 自分中学時代に世話になったその家の姉娘も、妹娘も、ひまさえあれば、二階の自分の部屋にやって来て、自分はその度毎に飛び上らんばかりにぎょっとして、そうして、ひたすらおびえ、

「御勉強?」

「いいえ」

 と微笑して本を閉じ、

「きょうね、学校でね、コンボウという地理先生がね」

 とするする口から流れ出るものは、心にも無い滑稽噺でした。

「葉ちゃん眼鏡をかけてごらん」

 或る晩、妹娘のセッちゃんが、アネサと一緒に自分の部屋へ遊びに来て、さんざん自分にお道化を演じさせた揚句の果に、そんな事を言い出しました。

「なぜ?」

「いいから、かけてごらん。アネサの眼鏡を借りなさい」

 いつでも、こんな乱暴命令口調で言うのでした。道化師は、素直にアネサの眼鏡をかけました。とたんに、二人の娘は、笑いころげました。

そっくりロイドに、そっくり

 当時、ハロルド・ロイドかい外国映画喜劇役者が、日本で人気がありました。

 自分は立って片手を挙げ、

諸君

 と言い、

「このたび、日本ファンの皆様がたに、……」

 と一場挨拶を試み、さらに大笑いさせて、それからロイド映画がそのまちの劇場に来るたび毎に見に行って、ひそかに彼の表情などを研究しました。

 また、或る秋の夜、自分が寝ながら本を読んでいると、アネサが鳥のように素早く部屋へはいって来て、いきなり自分の掛蒲団の上に倒れて泣き、

「葉ちゃんが、あたしを助けてくれるのだわね。そうだわね。こんな家、一緒に出てしまったほうがいいのだわ。助けてね。助けて」

 などと、はげしい事を口走っては、また泣くのでした。けれども、自分には、女から、こんな態度を見せつけられるのは、これが最初ではありませんでしたので、アネサの過激言葉にも、さして驚かず、かえってその陳腐、無内容に興が覚めた心地で、そっと蒲団から脱け出し、机の上の柿をむいて、その一きれをアネサに手渡してやりました。すると、アネサは、しゃくり上げながらその柿を食べ、

「何か面白い本が無い? 貸してよ」

 と言いました。

 自分漱石の「吾輩は猫である」という本を、本棚から選んであげました。

「ごちそうさま」

 アネサは、恥ずかしそうに笑って部屋から出て行きましたが、このアネサに限らず、いったい女は、どんな気持で生きているのかを考える事は、自分にとって、蚯蚓みみずの思いをさぐるよりも、ややこしく、わずらわしく、薄気味の悪いものに感ぜられていました。ただ、自分は、女があんなに急に泣き出したりした場合、何か甘いものを手渡してやると、それを食べて機嫌を直すという事だけは、幼い時から自分経験に依って知っていました。

 また、妹娘のセッちゃんは、その友だちまで自分の部屋に連れて来て、自分れいに依って公平に皆を笑わせ、友だちが帰ると、セッちゃんは、必ずその友だちの悪口を言うのでした。あのひとは不良少女から、気をつけるように、ときまって言うのでした。そんなら、わざわざ連れて来なければ、よいのに、おかげで自分の部屋の来客の、ほとんど全部が女、という事になってしまいました。

 しかし、それは、竹一のお世辞の「惚れられる」事の実現では未だ決して無かったのでした。つまり自分は、日本東北ハロルド・ロイドに過ぎなかったのです。竹一の無智なお世辞が、いまわしい予言として、なまなまと生きて来て、不吉な形貌を呈するようになったのは、更にそれから、数年経った後の事でありました。

 竹一は、また、自分にもう一つ、重大な贈り物をしていました。

お化けの絵だよ」

 いつか竹一が、自分の二階へ遊びに来た時、ご持参の、一枚の原色版の口絵を得意そうに自分に見せて、そう説明しました。

 おや? と思いました。その瞬間、自分の落ち行く道が決定せられたように、後年に到って、そんな気がしてなりません。自分は、知っていました。それは、ゴッホの例のPermalink |記事への反応(1) | 20:25

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人間失格

 私は、その男写真を三葉、見たことがある。

 一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、十歳前後かと推定される頃の写真であって、その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、(それは、その子供の姉たち、妹たち、それから、従姉妹いとこたちかと想像される)庭園の池のほとりに、荒い縞の袴はかまをはいて立ち、首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。醜く? けれども、鈍い人たち(つまり、美醜などに関心を持たぬ人たち)は、面白くも何とも無いような顔をして、

可愛い坊ちゃんですね」

 といい加減なお世辞を言っても、まんざら空からお世辞に聞えないくらいの、謂いわば通俗の「可愛らしさ」みたいな影もその子供の笑顔に無いわけではないのだが、しかし、いささかでも、美醜に就いての訓練を経て来たひとなら、ひとめ見てすぐ、

「なんて、いやな子供だ」

 と頗すこぶる不快そうに呟つぶやき、毛虫でも払いのける時のような手つきで、その写真をほうり投げるかも知れない。

 まったく、その子供の笑顔は、よく見れば見るほど、何とも知れず、イヤな薄気味悪いものが感ぜられて来る。どだい、それは、笑顔でない。この子は、少しも笑ってはいないのだ。その証拠には、この子は、両方のこぶしを固く握って立っている。人間は、こぶしを固く握りながら笑えるものでは無いのである。猿だ。猿の笑顔だ。ただ、顔に醜い皺しわを寄せているだけなのである。「皺くちゃ坊ちゃん」とでも言いたくなるくらいの、まことに奇妙な、そうして、どこかけがらわしく、へんにひとをムカムカさせる表情の写真であった。私はこれまで、こんな不思議な表情の子供を見た事が、いちども無かった。

 第二葉写真の顔は、これはまた、びっくりするくらいひどく変貌へんぼうしていた。学生の姿である高等学校時代写真か、大学時代写真か、はっきりしないけれども、とにかく、おそろしく美貌の学生であるしかし、これもまた、不思議にも、生きている人間の感じはしなかった。学生服を着て、胸のポケットから白いハンケチを覗のぞかせ、籐椅子とういすに腰かけて足を組み、そうして、やはり、笑っている。こんどの笑顔は、皺くちゃの猿の笑いでなく、かなり巧みな微笑になってはいるが、しかし、人間の笑いと、どこやら違う。血の重さ、とでも言おうか、生命いのちの渋さ、とでも言おうか、そのような充実感は少しも無く、それこそ、鳥のようではなく、羽毛のように軽く、ただ白紙一枚、そうして、笑っている。つまり、一から十まで造り物の感じなのである。キザと言っても足りない。軽薄と言っても足りない。ニヤケと言っても足りない。おしゃれと言っても、もちろん足りない。しかも、よく見ていると、やはりこの美貌の学生にも、どこか怪談じみた気味悪いものが感ぜられて来るのである。私はこれまで、こんな不思議な美貌の青年を見た事が、いちども無かった。

 もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。まるでもう、としの頃がわからない。頭はいくぶん白髪のようである。それが、ひどく汚い部屋(部屋の壁が三箇所ほど崩れ落ちているのが、その写真にハッキリ写っている)の片隅で、小さい火鉢に両手をかざし、こんどは笑っていない。どんな表情も無い。謂わば、坐って火鉢に両手をかざしながら、自然に死んでいるような、まことにいまわしい、不吉なにおいのする写真であった。奇怪なのは、それだけでない。その写真には、わりに顔が大きく写っていたので、私は、つくづくその顔の構造を調べる事が出来たのであるが、額は平凡、額の皺も平凡、眉も平凡、眼も平凡、鼻も口も顎あごも、ああ、この顔には表情が無いばかりか、印象さえ無い。特徴が無いのだ。たとえば、私がこの写真を見て、眼をつぶる。既に私はこの顔を忘れている。部屋の壁や、小さい火鉢は思い出す事が出来るけれども、その部屋の主人公の顔の印象は、すっと霧消して、どうしても、何としても思い出せない。画にならない顔である漫画にも何もならない顔である。眼をひらく。あ、こんな顔だったのか、思い出した、というようなよろこびさえ無い。極端な言い方をすれば、眼をひらいてその写真を再び見ても、思い出せない。そうして、ただもう不愉快イライラして、つい眼をそむけたくなる。

 所謂いわゆる「死相」というものだってもっと何か表情なり印象なりがあるものだろうに、人間からだに駄馬の首でもくっつけたなら、こんな感じのものになるであろうか、とにかく、どこという事なく、見る者をして、ぞっとさせ、いやな気持にさせるのだ。私はこれまで、こんな不思議な男の顔を見た事が、やはり、いちども無かった。

[#改頁]

第一の手記

 恥の多い生涯を送って来ました。

 自分には、人間生活というものが、見当つかないのです。自分東北田舎に生れましたので、汽車をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。自分停車場ブリッジを、上って、降りて、そうしてそれが線路をまたぎ越えるために造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは停車場の構内を外国遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。しかも、かなり永い間そう思っていたのです。ブリッジの上ったり降りたりは、自分にはむしろ、ずいぶん垢抜あかぬけのし遊戯で、それは鉄道のサーヴィスの中でも、最も気のきいたサーヴィスの一つだと思っていたのですが、のちにそれはただ旅客線路をまたぎ越えるための頗る実利的な階段に過ぎないのを発見して、にわかに興が覚めました。

 また、自分子供の頃、絵本地下鉄道というものを見て、これもやはり、実利的な必要から案出せられたものではなく、地上の車に乗るよりは、地下の車に乗ったほうが風がわりで面白い遊びだから、とばかり思っていました。

 自分子供の頃から病弱で、よく寝込みましたが、寝ながら、敷布、枕のカヴァ、掛蒲団カヴァを、つくづく、つまらない装飾だと思い、それが案外に実用品だった事を、二十歳ちかくになってわかって、人間のつましさに暗然とし、悲しい思いをしました。

 また、自分は、空腹という事を知りませんでした。いや、それは、自分が衣食住に困らない家に育ったという意味ではなく、そんな馬鹿意味ではなく、自分には「空腹」という感覚はどんなものだか、さっぱりわからなかったのです。へんな言いかたですが、おなかが空いていても、自分でそれに気がつかないのです。小学校中学校自分学校から帰って来ると、周囲の人たちが、それ、おなかが空いたろう、自分たちにも覚えがある、学校から帰って来た時の空腹は全くひどいからな、甘納豆はどう? カステラも、パンもあるよ、などと言って騒ぎますので、自分は持ち前のおべっか精神を発揮して、おなかが空いた、と呟いて、甘納豆を十粒ばかり口にほうり込むのですが、空腹感とは、どんなものだか、ちっともわかっていやしなかったのです。

 自分だって、それは勿論もちろん、大いにものを食べますが、しかし、空腹感からものを食べた記憶は、ほとんどありません。めずらしいと思われたものを食べます。豪華と思われたものを食べます。また、よそへ行って出されたものも、無理をしてまで、たいてい食べます。そうして、子供の頃の自分にとって、最も苦痛な時刻は、実に、自分の家の食事時間でした。

 自分田舎の家では、十人くらいの家族全部、めいめいのお膳ぜんを二列に向い合せに並べて、末っ子自分は、もちろん一ばん下の座でしたが、その食事の部屋は薄暗く、昼ごはんの時など、十幾人の家族が、ただ黙々としてめしを食っている有様には、自分はいつも肌寒い思いをしました。それに田舎の昔気質かたぎの家でしたので、おかずも、たいていきまっていて、めずらしいもの、豪華なもの、そんなものは望むべくもなかったので、いよいよ自分食事の時刻を恐怖しました。自分はその薄暗い部屋の末席に、寒さにがたがた震える思いで口にごはんを少量ずつ運び、押し込み、人間は、どうして一日に三度々々ごはんを食べるのだろう、実にみな厳粛な顔をして食べている、これも一種儀式のようなもので、家族が日に三度々々、時刻をきめて薄暗い一部屋に集り、お膳を順序正しく並べ、食べたくなくても無言でごはんを噛かみながら、うつむき、家中うごめいている霊たちに祈るためのものかも知れない、とさえ考えた事があるくらいでした。

 めしを食べなければ死ぬ、という言葉は、自分の耳には、ただイヤなおどかしとしか聞えませんでした。その迷信は、(いまでも自分には、何だか迷信のように思われてならないのですが)しかし、いつも自分不安と恐怖を与えました。人間は、めしを食べなければ死ぬから、そのために働いて、めしを食べなければならぬ、という言葉ほど自分にとって難解で晦渋かいじゅうで、そうして脅迫めいた響きを感じさせる言葉は、無かったのです。

 つまり自分には、人間の営みというものが未いまだに何もわかっていない、という事になりそうです。自分幸福観念と、世のすべての人たちの幸福観念とが、まるで食いちがっているような不安自分はその不安のために夜々、転輾てんてんし、呻吟しんぎんし、発狂しかけた事さえあります自分は、いったい幸福なのでしょうか。自分は小さい時から、実にしばしば、仕合せ者だと人に言われて来ましたが、自分はいつも地獄の思いで、かえって、自分を仕合せ者だと言ったひとたちのほうが、比較にも何もならぬくらいずっとずっと安楽なように自分には見えるのです。

 自分には、禍わざわいのかたまりが十個あって、その中の一個でも、隣人が脊負せおったら、その一個だけでも充分に隣人の生命取りになるのではあるまいかと、思った事さえありました。

 つまり、わからないのです。隣人の苦しみの性質、程度が、まるで見当つかないのです。プラクテカルな苦しみ、ただ、めしを食えたらそれで解決できる苦しみ、しかし、それこそ最も強い痛苦で、自分の例の十個の禍いなど、吹っ飛んでしまう程の、凄惨せいさんな阿鼻地獄なのかも知れない、それは、わからない、しかし、それにしては、よく自殺もせず、発狂もせず、政党を論じ、絶望せず、屈せず生活のたたかいを続けて行ける、苦しくないんじゃないか? エゴイストになりきって、しかもそれを当然の事と確信し、いちども自分を疑った事が無いんじゃないか? それなら、楽だ、しかし、人間というものは、皆そんなもので、またそれで満点なのではないかしら、わからない、……夜はぐっすり眠り、朝は爽快そうかいなのかしら、どんな夢を見ているのだろう、道を歩きながら何を考えているのだろう、金? まさか、それだけでも無いだろう、人間は、めしを食うために生きているのだ、という説は聞いた事があるような気がするけれども、金のために生きている、という言葉は、耳にした事が無い、いや、しかし、ことに依ると、……いや、それもわからない、……考えれば考えるほど、自分には、わからなくなり、自分ひとり全く変っているような、不安と恐怖に襲われるばかりなのです。自分は隣人と、ほとんど会話が出来ません。何を、どう言ったらいいのか、わからないのです。

 そこで考え出したのは、道化でした。

 それは、自分の、人間に対する最後求愛でした。自分は、人間を極度に恐れていながら、それでいて、人間を、どうしても思い切れなかったらしいのです。そうして自分は、この道化の一線でわずかに人間につながる事が出来たのでした。おもてでは、絶えず笑顔をつくりながらも、内心は必死の、それこそ千番に一番の兼ね合いとでもいうべき危機一髪の、油汗流してのサーヴィスでした。

 自分子供の頃から自分家族の者たちに対してさえ、彼等がどんなに苦しく、またどんな事を考えて生きているのか、まるでちっとも見当つかず、ただおそろしく、その気まずさに堪える事が出来ず、既に道化の上手になっていました。つまり自分は、いつのまにやら、一言も本当の事を言わない子になっていたのです。

 その頃の、家族たちと一緒にうつした写真などを見ると、他の者たちは皆まじめな顔をしているのに、自分ひとり、必ず奇妙に顔をゆがめて笑っているのです。これもまた、自分の幼く悲しい道化一種でした。

 また自分は、肉親たちに何か言われて、口応くちごたえした事はいちども有りませんでした。そのわずかなおこごとは、自分には霹靂へきれきの如く強く感ぜられ、狂うみたいになり、口応えどころか、そのおこごとこそ、謂わば万世一系人間の「真理」とかいものに違いない、自分にはその真理を行う力が無いのだから、もはや人間と一緒に住めないのではないかしら、と思い込んでしまうのでした。だから自分には、言い争いも自己弁解も出来ないのでした。人から悪く言われると、いかにも、もっとも、自分がひどい思い違いをしているような気がして来て、いつもその攻撃を黙して受け、内心、狂うほどの恐怖を感じました。

 それは誰でも、人から非難せられたり、怒られたりしていい気持がするものでは無いかも知れませんが、自分は怒っている人間の顔に、獅子しよりも鰐わによりも竜よりも、もっとおそろしい動物の本性を見るのです。ふだんは、その本性をかくしているようですけれども、何かの機会に、たとえば、牛が草原でおっとりした形で寝ていて、突如、尻尾しっぽでピシッと腹の虻あぶを打ち殺すみたいに、不意に人間のおそろしい正体を、怒りに依って暴露する様子を見て、自分はいつも髪の逆立つほどの戦慄せんりつを覚え、この本性もまた人間の生きて行く資格の一つなのかも知れないと思えば、ほとんど自分絶望を感じるのでした。

 人間に対して、いつも恐怖に震いおののき、また、人間としての自分言動に、みじんも自信を持てず、そうして自分ひとりの懊悩おうのうは胸の中の小箱に秘め、その憂鬱、ナアヴァスネスを、ひたかくしに隠して、ひたすら無邪気の楽天性を装い、自分はお道化たお変人として、次第に完成されて行きました。

 何でもいいから、笑わせておればいいのだ、そうすると、人間たちは、自分が彼等の所謂生活」の外にいても、あまりそれを気にしないのではないかしら、とにかく、彼等人間たちの目障りになってはいけない、自分は無だ、風だ、空そらだ、というような思いばかりが募り、自分はお道化に依って家族を笑わせ、また、家族よりも、もっと不可解でおそろしい下男下女にまで、必死のお道化のサーヴィスをしたのです。

 自分は夏に、浴衣の下に赤い毛糸のセエターを着て廊下を歩き、家中の者を笑わせました。めったに笑わない長兄も、それを見て噴き出し、

「それあ、葉ちゃん、似合わない」

 と、可愛くてたまらないような口調で言いました。なに、自分だって真夏毛糸のセエターを着て歩くほど、いくら何でも、そんな、暑さ寒さを知らぬお変人ではありません。姉の脚絆レギンスを両腕にはめて、浴衣の袖口から覗かせ、以もってセエターを着ているように見せかけていたのです。

 自分の父は、東京用事の多いひとでしたので、上野桜木町に別荘を持っていて、月の大半は東京のその別荘で暮していました。そうして帰る時には家族の者たち、また親戚しんせきの者たちにまで、実におびただしくお土産を買って来るのが、まあ、父の趣味みたいなものでした。

 いつかの父の上京の前夜、父は子供たちを客間に集め、こんど帰る時には、どんなお土産がいいか、一人々々に笑いながら尋ね、それに対する子供たちの答をいちいち手帖てちょうに書きとめるのでした。父が、こんなに子供たちと親しくするのは、めずらしい事でした。

「葉蔵は?」

 と聞かれて、自分は、口ごもってしまいました。

 何が欲しいと聞かれると、とたんに、何も欲しくなくなるのでした。どうでもいい、どうせ自分を楽しくさせてくれるものなんか無いんだという思いが、ちらと動くのです。と、同時に、人から与えられるものを、どんなに自分の好みに合わなくても、それを拒む事も出来ませんでした。イヤな事を、イヤと言えず、また、好きな事も、おずおずと盗むように、極めてにがく味あじわい、そうして言い知れぬ恐怖感にもだえるのでした。つまり自分には、二者選一の力さえ無かったのです。これが、後年に到り、いよいよ自分所謂「恥の多い生涯」の、重大な原因ともなる性癖の一つだったように思われます

 自分が黙って、もじもじしているので、父はちょっと不機嫌な顔になり、

「やはり、本か。浅草の仲店にお正月獅子舞いのお獅子子供かぶって遊ぶのには手頃な大きさのが売っていたけど、欲しくないか

 欲しくないか、と言われると、もうダメなんです。お道化た返事も何も出来やしないんです。お道化役者は、完全に落第でした。

「本が、いいでしょう」

 長兄は、まじめな顔をして言いました。

「そうか」

 父は、興覚め顔に手帖に書きとめもせず、パチと手帖を閉じました。

 何という失敗、自分は父を怒らせた、父の復讐ふくしゅうは、きっと、おそるべきものに違いない、いまのうちに何とかして取りかえしのつかぬものか、とその夜、蒲団の中でがたがた震えながら考え、そっと起きて客間に行き、父が先刻、手帖をしまい込んだ筈の机の引き出しをあけて、手帖を取り上げ、パラパラめくって、お土産の注文記入の個所を見つけ、手帖の鉛筆をなめて、シシマイ、と書いて寝ました。自分はその獅子舞いのお獅子を、ちっとも欲しくは無かったのです。かえって、本のほうがいいくらいでした。けれども、自分は、父がそのお獅子自分に買って与えたいのだという事に気がつき、父のその意向迎合して、父の機嫌を直したいばかりに、深夜、客間に忍び込むという冒険を、敢えておかしたのでした。

 そうして、この自分の非常の手段は、果して思いどおりの大成功を以て報いられました。やがて、父は東京から帰って来て、母に大声で言っているのを、自分子供部屋で聞いていました。

「仲店のおもちゃ屋で、この手帖を開いてみたら、これ、ここに、シシマイ、と書いてある。これは、私の字ではない。はてな? と首をかしげて、思い当りました。これは、葉蔵のいたずらですよ。あいつは、私が聞いた時には、にやにやして黙っていたが、あとで、どうしてもお獅子が欲しくてたまらなくなったんだね。何せ、どうも、あれは、変った坊主ですからね。知らん振りして、ちゃんと書いている。そんなに欲しかったのなら、そう言えばよいのに。私は、おもちゃ屋の店先で笑いましたよ。葉蔵を早くここへ呼びなさい」

 また一方、自分は、下男下女たちを洋室に集めて、下男のひとりに滅茶苦茶めちゃくちゃにピアノのキイをたたかせ、(田舎ではありましたが、その家には、たいていのものが、そろっていました)自分はその出鱈目でたらめの曲に合せて、インデヤンの踊りを踊って見せて、皆を大笑いさせました。次兄は、フラッシュを焚たいて、自分のインデヤン踊りを撮影して、その写真が出来たのを見ると、自分の腰布(それは更紗さらさの風呂敷でした)の合せ目から、小さいおチンポが見えていたので、これがまた家中の大笑いでした。自分にとって、これまた意外の成功というべきものだったかも知れません。

 自分は毎月、新刊少年雑誌を十冊以上も、とっていて、またその他ほかにも、さまざまの本を東京から取り寄せて黙って読んでいましたので、メチャラクチャラ博士だの、また、ナンジャモンジャ博士などとは、たいへんな馴染なじみで、また、怪談講談落語江戸小咄こばなしなどの類にも、かなり通じていましたから、剽軽ひょうきんな事をまじめな顔をして言って、家の者たちを笑わせるのには事を欠きませんでした。

 しかし、嗚呼ああ、学校

 自分は、そこでは、尊敬されかけていたのです。尊敬されるという観念もまた、甚はなはだ自分を、おびえさせました。ほとんど完全に近く人をだまして、そうして、或るひとりの全知全能の者に見破られ、木っ葉みじんにやられて、死ぬる以上の赤恥をかかせられる、それが、「尊敬される」という状態自分定義でありました。人間をだまして、「尊敬され」ても、誰かひとりが知っている、そうして、人間たちも、やがて、そのひとりから教えられて、だまされた事に気づいた時、その時の人間たちの怒り、復讐は、いったい、まあ、どんなでしょうか。想像してさえ、身の毛がよだつ心地がするのです。

 自分は、金持ちの家に生れたという事よりも、俗にいう「できる」事に依って、学校中の尊敬を得そうになりました。自分は、子供の頃から病弱で、よく一つき二つき、また一学年ちかくも寝込んで学校を休んだ事さえあったのですが、それでも、病み上りからだで人力車に乗って学校へ行き、学年末試験を受けてみると、クラスの誰よりも所謂「できて」いるようでした。Permalink |記事への反応(1) | 20:22

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anond:20250623174620

ガンダムUCの、OVA劇場公開してからTV放送する手法ヤマトで続いてる

Permalink |記事への反応(0) | 19:06

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ガンダム ユニコーンみたよ

もちろんジークアクスの影響で

初代ガンダム テレビ

初代ガンダム 劇場3部

Zテレビ

逆襲のシャア

そしてユニコンという順番でみた

ユニコンすごくね?というか食べやすい感じがした

なんかエヴァの影響をそこかしこに感じるけど

最後殺戮兵器じゃなくて電波塔になったの良かった

ミネヴァかわいいペロリ

これ当時は人気あった?

いつまでもカミーユなんなの」から抜け出せなかったZより良かった

ZZ観てないからハまーんがどうなったのかわからん

あとこれからアニメもまずはOVA作ってから分割するっていうやり方はいいんじゃない?と思った

ここから次は何みればいいか

F91?だっけ?それかポケ戦?

Permalink |記事への反応(1) | 17:46

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最終話前まとめ

情報整理

 

シリーズ未見の人がついてこれるか

普通についていけるように作ってる

11話までの流れで、

ビギニングパートは赤ガンダムというロボットの素性説明と、

シャアシャリアキシリアを描くために最低限必要説明をこなすためだったと判明

旧作キャラ重要なのはこの三人だけ、他はオマケ扱いの差が明確

話を進める上で必要説明はしてるので、何も知らない人のほうが見やすいぐらい

バスク・オムは思わせぶりに顔出ししてまだ死んでないのでノイズ要素。最終話出てくるのか?)

 

戦争アニメではない

マチュはニアミスしてても戦争の場には巻き込まれてない

 

ちな戦争指導者ないし英雄的な人物立場から描く話は「戦記物」であって「戦争もの」でない

キングダム戦争ものじゃない)

戦場全体を俯瞰し、かつ主役の顔の見えないような場に放り込まれて誰も最後まで主役たりえないのが

戦争モノ、戦争映画、戦争アニメ

ガンダム戦争アニメだがZは戦争アニメではない、という言い方もできる。

人間ドラマ主軸でキャラに寄り過ぎだし政治的重要人物メインで描かれるし)

 

BEYONDTHE TIME

逆シャア履修しないと付いていけないみたいなことは全くなく

しろ11話でZ逆シャアあたりの話は全部まとめてやったからオシマイ、という意味では

逆シャアだって、話が終わった後の曲だし)

 

劇場

マチュがキシリアに全く目を向けてない、視界に入ってないことを強調

キシリア発言や行動は全く重要でない

(ので、逆シャアを履修しないと判らないということはない)

 

アプリポワゼ

シャアキシリアに対しニュータイプの目指すべき姿を語った後に変身

おそらくブラスターマリの「赤い彗星のひと」になったのだと思われる

シャア復讐のためダイクンの名と想いを捨てたが、その捨てられた想いが形となったのが「赤い彗星のひと」 )

 

「と、ガンダムがいっている」

シュウジは向こう側出身

向こう側から呼んだのはアレ

ということで、いつもの「~~と、ガンダムがいっている」のガンダム

11話ラストに出てきたガンダムでほぼ確定

 

ガンダム

ニューじゃないのは当然で11話で逆シャアは終わってるので

「と、ガンダムが言っている」というのは言葉通り「ガンダムが言ってる」のであって、アムロではないだろう

概念的な存在としてのガンダム、たぶん「ガンダム作品」とか「宇宙世紀シリーズ富野ガンダム」とかい意味

ガンダムという概念の具現化存在みたいな

 

シュウジ

ビルドファイターズ世界の住人かなと思ってたが違うよう

その程度にはメタ的な位置づけのキャラクターなのはほぼ確定か

 

シイコさんエピ時のファン考察採用するなら、

父親が重度のガノタで幼少時から英才教育を受けてきたが、母親がついていけず家を出て行ってしまった

ガンダム教育のせいでガンダム基準になってしま

ガンダムが言っている」でしか行動できなくなってしまった、というのはどうか

 

ファースト要素に実は冷淡

考えてみればザクは新デザインだし、ゲルググ尊厳破壊されてるし、

ビグザムはかませだし、三連星は一人あっさり抜けるし、

ギレンああだし

古参に媚びてるというよりは、

積極的古参が好むガンダム要素を使い潰していくのが裏テーマというほうがしっくりくる

 

結末

みんなして「ガンダム」を倒す

Permalink |記事への反応(5) | 16:43

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フィクション作品に当作品フィクションです、実在のウンタラカンタラとは関係ありません、とかいう謎テロップ入れてるんだからお笑い番組も当番組劇場であり実在人物に当番組でやったようなこをしてはいけません、的なテロップ入れた方がいいかもしれないな。

Permalink |記事への反応(0) | 10:28

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anond:20250623021721

そんな人間劇場には一切興味がない

もっとないの?

抽象数学とか超弦理論とかさぁ

Permalink |記事への反応(0) | 02:19

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2025-06-20

シェイクスピアまさか下北沢降臨!?悲劇喜劇が鰻のゼリー踊る~

時は令和、空前の個性的スイーツブームが到来!映えまくりスイーツも出尽くして、「次にくるスイーツは何!?」って、みんなが奇抜な組み合わせを求めてた20XX年。そんな中、下北沢劇場街に、マジで浮世離れしたイケメン紳士が現れたんだってフリルたっぷりブラウスに、なんかこう、憂いを帯びた瞳と詩的なオーラをまとったお方。「え?演劇の人?インディーズバンド?」ってみんなが遠巻きにしながらも、その圧倒的な存在感に目を奪われてたらしい。

「わたくしは…ウィリアム・シェイクスピアと申します。」

え?マジで?あの『ハムレット』とか『ロミオとジュリエット』とか書いた、世界一有名な劇作家シェイクスピア!?ヤバすぎ!って文学好きのギャルたちがスマホで速攻ググり始めた瞬間、その超絶インテリなお方、もといシェイクスピア様は、あたりをキョロキョロしながら呟いた。「ここは…グローブ座ではない、か…?ずいぶんと奇妙で、しかし興味深い舞台になったものよのう。」って、マジで時代錯誤ハンパない!「マジありえん!」ってみんな心の中でツッコミつつも、その深い眼差しに、何か強い物語を感じてたらしい。

そんなシェイクスピア様に、恐る恐る話しかけたのは、下北沢古着屋巡りしてる、ちょっとサブカル系ギャルレイナ。「あの…もしかして、お困りですか?」「…うむ、少々。見慣れぬ舞台装置ばかりで、いささか戸惑っております。」って、マジで演劇っぽい言葉遣いレイナ、その独特の雰囲気ちょっとキュンとしつつ、「アタシ、レイナ下北ことなら、何でも聞いて!アンタ、マジで文学的で面白いから、アタシがプロデュースしてあげてもいいよ!」って、キラキラ笑顔で声をかけたんだって

次の日、レイナに連れられて、シェイクスピア様は初めて現代日本体験ライブハウスとか、古本屋とか、マジで全てが新鮮!でもね、シェイクスピア様が一番興味を示したのは、テレビで偶然流れてた、ローカル番組の「ご当地グルメ対決」。「…この、ゼリーに閉じ込められた奇妙な生き物は、何というものでございますか?」って、マジ真剣眼差しレイナまさかのチョイスに驚きつつ、「あ~、これ、うなぎゼリーですよ!静岡の一部地域名物なんだけど、ちょっと個性的な味で…」って、正直に教えてあげたんだって

シェイクスピア様、一口食べてみたら…「な、なんなのだ、この矛盾に満ちた味わいは!?甘いゼリーの中に潜む、うなぎ蒲焼き…まるで、人生悲劇喜劇が織りなす不可思議舞台のようである!これこそ、余が求める、真の食材よ!」って、マジで詩人っぽい表現で感動してたらしいよ。

そこからシェイクスピア様の鰻ゼリー愛がマジで爆発!毎日色んなご当地食材を調べまくって、「これぞ舞台にふさわしい食材!」って、鰻ゼリーに心を奪われまくってたんだって。「鰻の調理法ゼリーの硬さ、甘さと塩味バランス研究しがいがありすぎる!」って、もはや鰻ゼリーパフェ研究レベル

でね、ある日、シェイクスピア様、マジで下取りの野望を語り出したの。「我は、この鰻ゼリーをもって、世の退屈な甘味を打ち破り、人々の心に深く刻まれる、真のパフェ創造してみせようぞ!これこそ、悲劇喜劇が融合した、『人生パフェ』よ!」って!

え?鰻ゼリーパフェ天下統一しか人生とか悲劇とか!マジで壮大すぎる!でも、シェイクスピア様の「人間模様を描く」魂があれば、きっと何か成し遂げるに違いない!ってレイナも思ったらしいんだけど、シェイクスピア様の目はマジだったんだって戯曲創造主としての野望が、令和の鰻ゼリーパフェに新たな舞台見出したのかもね!

そっからシェイクスピア様の鰻ゼリーパフェ天下統一計画スタート!まずは、SNSで「#シェイクスピアの鰻劇」ってハッシュタグ作って、毎日自作の鰻ゼリーパフェ画像をアップし始めたんだって。その奇抜すぎる見た目と、シェイクスピア様の詩的なコメントが、一部のサブカル好きギャルや、個性派の人たちの間でじわじわバズり始めた!

シェイクスピア様が作るパフェマジで芸術!」

劇作家が作るスイーツとか、絶対何か物語がありそう!」

「鰻ゼリーパフェって、意外とアリかも…?」

SNSシェイクスピア様の鰻ゼリー愛でじわじわ盛り上がり!しかも、シェイクスピア様、ただ作るだけじゃなくて、全国各地の珍しい郷土食材を探し求めたり、意外な組み合わせを試したり、マジで実験的!「天下の鰻ゼリーパフェ」を目指して、日々試行錯誤を繰り返してたんだって

で、ついに!シェイクスピア様は、下北沢のど真ん中に、自分プロデュースする鰻ゼリーパフェ専門店「THEGLOBE PARFAIT -人生劇場 - 」をオープンさせちゃったの!お店の内装も、グローブ座イメージした、円形劇場のようなデザインで、シェイクスピア様の舞台への情熱表現店員さんも、ちょっと中世ヨーロッパ風のモダンユニフォーム着てて、マジでアーティスティック

オープン初日からゲテモノ好きギャルや、好奇心旺盛なインフルエンサー、そして演劇文学に興味を持つ人々まで、行列を作って押し寄せた!「SNS話題の鰻ゼリーパフェマジで挑戦してみたい!」「シェイクスピア様って、なんかカリスマ!」って、新しいファンが続々!でね、一口食べたら、みんなその奥深い味わいにハマっちゃうらしい。「うわっ、最初ビビったけど、甘じょっぱくて、なんか複雑で美味しい!」「鰻の臭みが全くない!」「シェイクスピア様、マジで神!」って、賛否両論ありつつも、リピーターが続出!口コミが広がりまくって、THEGLOBE PARFAIT -人生劇場 - はあっという間に人気店になっちゃったの!

しかもね、シェイクスピア様、ただお店やってるだけじゃないんだよ!定期的に店内で、自らパフェの「テーマ」について熱弁したり、お客さんの人生テーマにした「即興パフェ」を創作したり、マジで独自スタイルエンタメ業界を盛り上げようと奮闘してるんだって

テレビ雑誌取材殺到!「令和のシェイクスピア」「鰻ゼリーパフェ詩人」とか呼ばれて、マジで時の人!シェイクスピア様の強烈な個性と、鰻ゼリーパフェの斬新な組み合わせが、新たなブームを巻き起こしたんだね!

でさ、最終的にどうなったかって?もちろん!シェイクスピア様の鰻ゼリーパフェは、全国のスイーツ好きに愛される定番メニューになったんだってお取り寄せスイーツとしても人気が出て、全国のコンビニスーパーでも「シェイクスピア印の人生パフェ」が発売されるほどに!まさに、鰻ゼリーパフェスイーツ界に新たな旋風を巻き起こし、天下を獲った!マジですごすぎ!

あの時、下北沢の街に静かに佇んでいた劇作家が、令和の時代に鰻ゼリーパフェで新たな道を切り開くなんて、マジで誰も想像してなかったよね!まさに、悲劇喜劇が鰻のゼリーに踊り、新たな伝説を創り出した瞬間!

レイナも、「まさかシェイクスピア様が本当に鰻ゼリーパフェでこんなに有名になるなんて!アタシ、マジで震えたけど感動した!」って、ちょっと引きながらも感動してたらしいよ。

シェイクスピア様は今も、さらなる鰻ゼリーパフェ可能性を追求して、日本全国を旅しているらしい。「わが創作の道に、終わりはない!」って、マジでストイック

こうして、ウィリアム・シェイクスピアは、令和の日本で、鰻ゼリーパフェという新たな武器を手に入れ、見事、スイーツ界で唯一無二の地位を築いた!天下統一…ではないかもしれないけど、その強烈な個性哲学は、多くの人々の心に深く刻まれたはず!めでたしめでたし…ってことで、マジでゾクゾクする衝撃的な物語完全燃焼したわ!ゼリーパフェ、マジ卍!

Permalink |記事への反応(0) | 19:19

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