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あらためて何も知らないなあと思った。衆院の比例代表と参院の比例代表は何が違うのか?それぞれ党はどのような戦略で候補者を立てるのか?というわけでGeminiに色々教えてもらいながらまとめた。東京都在住なので東京都での数字だと肌感で理解しやすいので、東京都をベースにまとめてみた。
選挙 | 選挙区数 | 議席数 | 備考 |
---|---|---|---|
衆議院小選挙区 | 東京30(全国289) | 東京30(全国289) | ドブ板選挙 |
衆議院比例代表 | 東京1(全国11) | 東京19(全国176) | 小選挙区救済・少数政党 |
参議院選挙区 | 東京1(全国45) | 東京6(全国74)[改選毎] | 都道府県知名度 |
参議院比例代表 | (全国1区のみ) | (全国50)[改選毎] | 全国知名度 |
さて、こうやって表にしてもよく分からない。
まずは比例代表は特殊ルールという点を理解することが糸口になる。そもそも1993年からの選挙改革によって紆余曲折を経て比例代表制が導入されたわけで、それまでは選挙区による選挙だけだった。比例代表とは?については後述するので、まずは選挙区による選挙を比べてみよう。すると、衆議院小選挙区、参議院選挙区に注目することになる。比較対象として東京都議会もみてみよう。
選挙 | 選挙区数 | 議席数 | 備考 |
---|---|---|---|
衆議院小選挙区 | 東京30(全国289) | 東京30(全国289) | ドブ板選挙 |
参議院選挙区 | 東京1(全国45) | 東京6(全国74)[改選毎] | 都道府県知名度 |
ここで際立つのが参議院選挙区の特殊性である。衆議院や東京都議会は東京を30-40エリアに分割してその狭いエリアでの選挙戦が繰り広げられるのに対し、参議院は東京丸ごとがフィールドとなる。ご存知だろうが東京は広い。一番密集しているであろう東京でこれなので、それ以外の地方では当然さらに広い。告示から選挙までの期間は、参議院では17日間である(衆議院は12日間)。つまり約2週間しかない。この期間に東京都の全有権者に対して顔を見せてアピールするのはほぼ不可能である。つまりあらかじめ名前が有権者に浸透しているか、他の代替戦略が必要になる(後述)。一方衆院選は12日間と期間は短いものの、東京が30の選挙区に分割されているため、選挙活動をしなければ行けない面積はかなり狭い。最も狭い東京26区では11km^2しかない。歩きでも一日で一周できる。
なお、衆議院小選挙区と東京都議会のエリア分けは、小選挙区が30、東京都議会が42と微妙に異なる。これは衆議院小選挙区はなるべく小選挙区ごとの有権者数を等しくするように分割しているのに対し、東京都議会の選挙区は行政単位、つまり市区町村の境界に一致させているためである。しかし衆議院小選挙区と東京都議会の本質的な違いは境界線ではない。最も重要なのは当選者数である。小選挙区では必ず一人しか当選しないのに対し、東京都議会の選挙区では住民の人数に合わせて複数名が当選することがある。例えば世田谷区は東京都議会に8つの議席を持つ。一方衆議院小選挙区では区民の多さから東京5区と6区に概ね分割され、当選者数はそれぞれで1名ずつである。
では改めて衆議院小選挙区と参議院選挙区の比較に戻ろう。まずはエリアの広さと当選人数の違いで、先ほど確認したように衆議院小選挙区は狭いエリアで一人だけが選ばれるバトルロワイヤルが繰り広げられるのに対し、参議院選挙区は東京全土を対象として6個の議席が争われる。ちなみに「小」選挙区の「小」とは”当選人数が一人に限定される”ことを意味する。つまり選挙区の広さそのものではなく当選人数によって定められる言葉であることに注意が必要である。
もう一つの違いとして重要なのが選挙のサイクルである。衆議院は4年の任期、参議院は6年の任期と定められている。しかし衆議院では内閣総理大臣による解散総選挙というイベントが任期を満了する前にほぼ必発するため、実際の衆議院の任期は平均2年9ヶ月に過ぎない(Gemini調べ)。つまり衆議院は参議院の2倍以上のスピード感で選挙が行われる。3年おきに選挙カーが駆け回り名前を連呼し、選挙区の狭さも相まって駅前で見かける機会も少なくないため、有権者に顔が刷り込まれやすい。よって衆議院小選挙区で勝つのに必要なのはドブ板選挙である。汗を流して街頭に立ち、地道に顔の見える距離でアピールする。また地元の名士や二世議員、三世議員も強い。都市部では住民の入れ替わりもそれなりに激しいものの、親の世代から名前を知っているとなんとなく親近感も湧くというものである。
一方で参議院選挙区で勝つのは一筋縄ではいかない。東京都全体を2週間でドブ板選挙できるわけがない。よく言われるのはスポーツ選手やタレント、文化人などからの転身が有利ということだ。実際に今回の東京都参院選でもちらほらみかける。衆議院小選挙区と違ってトップ当選する必要はないため、ある程度の集票が見込めればよい。あとは強い政治的メッセージである。直接顔を合わせなくとも強いイデオロギー、政党のカラーによって投票する組織票を固めれば当選の目が見えてくる。従来は医師会、労働組合、農協、宗教団体といった組織票が強いと言われていた。最近は既存の組織力が弱まる一方でSNSを用いたイデオロギーによる集票が目立ちはじめているように思う。
以前より衆議院は民意をより反映し、参議院は良識の府と言われ長期的な視点から国政に意見するとされてきた。たしかに衆議院の小選挙区は最も住民に密着している。ただそれが国政への民意を反映しているかというと微妙なところである。顔が見える相手というのはえてして好感度で決まりやすい。インターネットで批判が集まるような思想をもった政治家が地元では強いという話もよく聞く。とはいえ参議院はどうか。従来参議院選挙で強いといわれる組織票とは、つまり既存の組織を反映した候補を国会に送り込む。これは既得権益維持・現状維持の方向にバイアスがかかりやすいだろう。イデオロギーよりも実利を優先すること、拙速な改革を好まないという点では良識の府と言われる所以も理解できるところである。ただ現実の選挙としてそれが機能しているかについては、自分は政治の現実を知らないのでコメントができない。
選挙 | 選挙区数 | 議席数 | 備考 |
---|---|---|---|
衆議院小選挙区 | 東京30(全国289) | 東京30(全国289) | ドブ板選挙 |
衆議院比例代表 | 東京1(全国11) | 東京19(全国176) | 小選挙区救済・少数政党 |
参議院選挙区 | 東京1(全国45) | 東京6(全国74)[改選毎] | 都道府県知名度 |
参議院比例代表 | (全国1区のみ) | (全国50)[改選毎] | 全国知名度 |
残るのが衆議院比例代表と参議院比例代表である。まずは衆議院比例代表についてみてみる。実はこの衆議院比例代表は党によって戦略が大きく分かれるところである。具体的にいうと以下の2種類である。
①小選挙区を主要戦場と位置づけて、比例代表は小選挙区の救済(比例復活)と割り切る |
②比例単独候補を手厚くしつつ、小選挙区も取れるところを狙いにいく |
この2つの戦略の意味を理解するには比例単独というオプションを理解する必要がある。衆議院比例代表は、比例にだけ立候補する比例単独と、小選挙区との重複立候補の2種類の立候補が認められている。比例単独だと厳しいバトルロワイヤルである小選挙区を避けた上で、政策・イデオロギーを広く有権者に訴えることで当選を狙う。また衆議院比例は政党名でしか投票できないため、極端な話を言うと候補者が無名でも問題ない。
①の戦略は自民党の基本戦術であり、横綱相撲と言えるだろう。比例単独は2,3人しか設定していない。また旧民主党もこの戦略をとっていた。
②の戦略は基本的に野党がとる。立憲民主党や共産党、あとは公明党などは30−40程度を比例単独に擁立している。また新興政党は代表の知名度を活かして比例票を集め、比例単独を少しでも多く当選させることを目指す。面白いのは日本維新の会で、2017年の選挙までは40人程度を比例単独に擁立していたが、2021年以後は一定の力がついたと考えたのか、比例単独は5人、2人と減らしている。
また旧民主党から立憲民主党への比例単独の推移をみると興味深い。2009年、歴史的な政権交代劇となった衆議院選挙では比例単独を0人にして、小選挙区で300人以上の候補者を擁立した。つまり全エネルギーを小選挙区に注ぎ込み、自民党を打倒するという極めて攻撃的な戦略であり、歴史的な圧勝につながった。しかしその次の2012年も同様の戦略で望んだが、結果として歴史的な大敗につながった。これは政権与党としての引くわけにはいかないというアピールでもあったが、現在の立憲民主党のように比例単独をもっと多く擁立していれば、もう少し議席を残せたかもしれない。
ところで比例復活とは何か。小選挙区はバトルロワイヤルであるため思わぬ事故も起こりやすい。長年貢献してきた重鎮が事故的に落選することが起こり得る。またエリアごとの勝者総取りになるためマイノリティ政党の当選が難しくなることも懸念された(2位以降が全て死票となる)。そこで導入されたのが衆議院比例代表である。詳しい方法を知りたい人はドント式の項目を読んでもらいたいが、要するに2位以下の人でも1位当選者との票差がわずかであれば、比例で復活できる可能性を残すシステムである。
では参議院比例代表制はどのような選挙か。この比例代表は日本全体を一つの選挙区とする、かなり特殊な選挙である。国民投票みたいなものである。ここでものを言うのは圧倒的な知名度か、組織票である。参議院選挙区制が都大会なら、参議院比例代表は全国大会である。参議院比例代表のもう一つの特徴と複雑さを生むのが、「政党名と個人名のどちらを書いて投票してもよい」というルールだ。選挙公報では「比例はA党とお書きください」と書いている政党もあれば、「比例はB党もしくは候補者名をお書きください」と書いている政党もある。もし同じ政党内で比例にも自分の名前を書くようにアピールする候補者と、あくまで比例には政党名を書くようにとアピールする候補者が混在すると、自分の名前を書くよう求める候補者が順位の点では有利になる。一方党としての戦略としては、党名をアピールしたほうが今後につながるし、党全体の知名度アップも見込める。政党名を書いて投票することで、今後別の候補が比例代表で出馬したとしても、その票が維持されることが期待できるわけだ。
今回の選挙公報をみてみると、自民党や立憲民主党などは「政党名もしくは候補者名」としている。一方共産党や参政党は「政党名」と書いている。イデオロギーによる投票を期待する弱小寄りの政党は、政党名での投票を求める傾向があるのかもしれない。ところで日本保守党は「候補者名もしくは保守党」と順序が逆転している。これは日本保守党の比例代表候補が知名度が高い有名人がラインナップしているためだろう。
選挙 | 書ける名前 | 名簿 | 小選挙区との重複 | 特定枠 |
---|---|---|---|---|
衆議院比例代表 | 政党名のみ | 拘束名簿 | 重複可(比例復活あり) | なし(ただし名簿1位に比例単独候補を載せることが実質的に特定枠として機能) |
参議院比例代表 | 政党名もしくは候補者名 | 非拘束名簿 | 重複不可(比例復活なし) | あり |
詳細はドント式の項目で解説するが、拘束名簿とは選挙前に名簿(当選する順序)を提出しておくことで、非拘束名簿は順序を決めておかないということ。当然ながら非拘束名簿でも比例代表に出馬するかどうかは事前に決まっており(当たり前である)、事前に設定しないのは順序である。重複可か不可かは、(小)選挙区と重複して立候補することができるかということ。バトルロワイヤルである衆議院小選挙区とちがい、参議院選挙区は複数名が当選するので、比例復活もない。
比例代表は(小)選挙区のように、わかりやすく候補者が獲得した票数で政党関係なしに当選が決まるわけではない。それを決めるのがドント式である。参議院と衆議院は両方とも比例代表はドント式である。
具体的には以下のような流れに従って各政党に議席が配分され、政党内で議席に候補者を割り当てる。
①各政党に議席配分 |
---|
①-1 各党の総得票数を計算 /参議院比例:政党名+候補者名を合算 |
①-2 総得票数を1、2、3と整数で割る |
①-3 得られた計算結果を、政党関係なしに比べ、高い順から各政党に議席を配分する |
②政党内で議席に当選者を当てはめる |
②-1 いれば1位や2位の比例単独が当選する(いなければ②-2へ) /参議院比例:特定枠が当選する |
②-2小選挙区の重複候補が惜敗率に応じて当選 /参議院比例:候補者名が書かれた獲得票数に応じて順番に候補者が当選 |
さて、実際にどのように名簿が書かれ当選するかみてみよう。まずは衆議院比例代表。
衆議院比例 | |
1位 | Aさん(比例代表単独) |
2位 | Bさん(小選挙区重複) |
〃 | Cさん(小選挙区重複) |
〃 | Dさん(小選挙区重複) |
〃 | (以下ずらっと小選挙区候補者名が並ぶ) |
28位 | Xさん(比例代表単独) |
ここでAさんはよほどの弱小政党でなければ必ず当選する。小選挙区には出てないので、政党が用意した特別枠である。そして2位にずらっと比例復活を狙った小選挙区候補者が並ぶ。ただし比例復活が批判される場合もあり(裏金問題などで批判され「Permalink |記事への反応(0) | 17:48
小学生低学年の親。Youtubeヤバイ。子供に見せておくとどうやってもエロと日本スゴイ動画に誘導してくる。
定期的にチェックして非表示チャンネル増やしてるけど、完全にいたちごっこ。
エロの主要動線は、人気コンテンツ。鬼滅とかの二次創作動画のライトエロから動線が作られてる。
日本スゴイ動画は単一ルートじゃなさそうだけど、スポーツ選手→日本スゴイ、とか、ポーランドボール→日本スゴイ、とか。
気持ち悪いなと思うのは、歴史もわからない子供が日本は世界一の国だとか、他所の国はマナーが悪いだとか、素朴な陶酔感みたいなのに惹かれていくところ。
当然、自分の子供だからちゃんと矯正かけていくけど、Youtubeはもっと規制かけていくべきなんだろうなと思うわ。集合意識が作った麻薬みたいになってる。
俺たちが、一番素朴!「素朴なお菓子」のテッペンを決める熱き戦いが開幕【素朴-1グランプリ】
https://www.youtube.com/watch?v=KyCFWAgzYwE&t=1s
オモコロがセブンで販売されている南部せんべいを思いっきり貶してちょっとだけ炎上している
「オモコロの笑いは人を傷つけない!何かを貶して笑いを取ったりしない!」とか言ってた人たちどんな気持ち?wwwwwwwww
あんたらの推しは企業が努力して開発して工場の人や配送の人やコンビニ店員が汗水垂らして販売している食べ物の悪口を言う人たちですけど?wwwwwww
ついでに「スポーツ選手の棒読みを模した悪意あるモノマネ」もしたそうですけどwwwwwwwどんな気持ち?wwwwwwwと思ったけど
なんか「人の味覚にケチをつけるなんて育ちが悪い」とか「強い言葉で批難してる人たちに引く」とかどうやってもオモコロを擁護しようとする信者もいるし
しれっとなかったことになりそうだなー
もしこれがオモコロじゃなかったらもっともっと炎上してYahooの記事になって、何かのきっかけで話題になるたびに「あっ、南部せんべいを貶した人たちだw」と言われ続けるだろうに残念だなあ
動画を見せる前に発言者を伏せて南部せんべいのくだりをテキストで見せたら「どうせくだらないバラエティでゴミみたいな芸人が言ったんだろう、これだからオールドメディアは……それに比べてオモコロチャンネルは安心して見られる」とか言ってそう
幼い頃だったら、例えば野球選手になりたければNPBなりMLBなりを遠慮なく望むものだと思う。
Youtuberだったらヒカキンみたいになんか楽しげな事を発信して大人気、的なポジションだったり。
でも多くの人間はそこそこの歳になってくるとあまりデカい夢を抱いたり、少なくとも口にするのを控えるようになる。
実際に挑戦してみて己の限界を感じる人もいるだろうけど、多分それよりもずっと多くの人は大して何かを試したわけでもなく、なんとな〜く受け売りの言葉や考えで世の中甘くない、的な態度を取るようになっていくんだと思う。それが「大人」であり「リアリスト」だと。
ただ丸っ切り諦めるのでもなく、夢を下方修正することはままあると思う。
夢も言っても具体的なものというより、まあなんか漠然とした妄想だったり、
スポーツ選手ならプロリーグでなく会社のチーム所属の選手だとか、Youtuberならニッチなジャンルを見つけて細々ととか、作家なら
そうやって釣り合いを取ろうとする。
ただ実際それでバランスを取ったことなるかと言ったら、別にそんな事はない気もする。
最近のポルノのトレンドには、貧弱なオタク君がヘコヘコ腰を振ってもまるで動じない女性がしかし屈強な男性に抱かれると凄い事になってしまう、的なアレがある。
やわらかマゾ需要もあるのだろうし、マチスモの裏返し(あるいはそのものかもしれない)としての卑屈さもあるのかもしれない。
ただこれについても「釣り合い」の取り方として近いものがある気がする。
もとより都合の良いフィクションと言えど、流石に女は突っ込まれさえすれば快楽に溺れるというのはあまりに都合が良すぎる気がして、せめて弱っちい男にはなびかないという所でバランスを取った気になりたいというアレが。
・多感な中学生時代に2chまとめサイトに入り浸り腐叩きしてイナイレの人気投票を荒らしていた
・コブラ、シティーハンターなど大人の男のかっこよさが描かれた作品を見たことがなくて深夜の萌えアニメで育った
・野球選手、プロレスラーなどの男性スポーツ選手に憧れを持ったことがない
・学生時代はずっと文化部あるいは帰宅部で同性の友達と苦楽を共にした経験がない
ジャンプとかもこういう世代が作り手側に回るようになってるから「男が男に強い感情を向けるとかホモじゃんw」って冷笑して
かっこいい男、男の友情、男のライバル関係を正面から描くことを避けているから老若男女にヒットする作品がどんどん出なくなっていってるなと思う
推し活がポップでおしゃれでみんなやってて、「インスタのあのかわいい女の子もやってるおしゃれな行為」みたいになってることへの嫌悪感、めちゃ分かる。
最近、メディアでやたら「推し活ブーム」とか、あげくの果てには概念コーデとか推しの担当カラーで身の周りを揃えてみるとか、
やたらポップに紹介していてびっくりする。通学バックに推しのプロマイドをデコってキーホルダーにしている学生、めっちゃ増えたよね。
自分が学生の頃って、あれをやっている人はごく一部だった気がする。流行ってなかろうと誰かを推すのが日常だった人たち。
最近、自分の友達(30代の女性)までもが「推し活したいから推しがほしい」と言い出した。
その友達は、アイドルやミュージシャンやスポーツ選手や二次元のキャラクターを狂おしいほど応援するという経験がない人で、
推しがひとつもない自分は流行に乗れてないと思って焦っているらしい。
友だちと好きなアイドルとか見に行って、うちわとか作ったりして、推し活自慢とかしてみたいらしい。そうか~そう思うのか~。
狂おしいほど好きな対象がまず先にあって、対象を応援するためにトチ狂って過剰な消費行動してお布施してるんですよ。
あんなものおしゃれでもなんでもない、愛というより因縁とか業とかそういう類ですよ。
推し活したいから推しを作るなんて、尿管結石が欲しくて砂浜に似た小石を探しにいくみたいなことじゃないですか。
リカバリーサンダルのまとめ記事がホッテントリにあって、なんだよテリックとかも紹介してやれよってくらいに思ってブコメ覗いてみたら、そんなレベルじゃなかった。
ここで1から10まで事細かに説明してもどうせ読まれないだろうからザックリ備忘録みたく書いていく。
名前の通りリカバリーするためのサンダルってのは誰でも分かることなんだけど、もう少し具体的にいうとスポーツ選手が運動後に履いたり、或いは医療の場で履くためのもの。
リカバリーは「回復」って文脈で認識している人もいるけど「症状の減少や緩和」という意味合いもある。ベッドに寝転がっているだけでいいならサンダルはいらないけど、それだけがリカバリーじゃないよねってこと。
たとえば、俺が先ほど挙げたテリックは海外ブランドだけど日本人向けに作っているものもあって、下北沢病院(足病医療に注力している機関)で検証もしながら作られてる。
そこまでじゃなくても、大手ブランドやスポーツメーカーは履き心地を良くするためのノウハウをいくつか取り入れてる。
つまりリカバリーサンダルは「科学的エビデンスやスポーツ力学などに基づいて作られた、足への負担が少ないサンダル」って認識でいいと思う(ただ、そうじゃないものも割とあって、それは後述)。
この項ではウーフォスっていうブランドを例に挙げていく(体感レベルで分かりやすいリカバリーサンダルはこれなので説明していくが、個人的にはオススメしにくいブランド。理由は後述)。
まず素材はEVAで、軽量で柔軟性のある、つまりクッション性があるってことなんだが、これ自体は別に安物サンダルでも使われるから珍しいわけではない。
ただ同じ素材とは一口にはいっても加工次第で性質は変わるもので、ウーフォスでは「ウーフォーム」と名付けて一般的なEVA素材よりも衝撃の反発を37%抑えることができることを謳っている。
「EVAはEVAだろ」って思うかもしれないが実際に履けば一発で分かるレベルなんで、近くのシューズショップで試し履きしてくれとしかいいようがない。好き嫌いはともかく、数百円で売ってるサンダルとはモノが違うことは誰でも分かるので。
そして、そんなウーフォームをあくまで“中敷き部分にのみ使っている”ってのがミソ。柔い素材をアッパーにも本底にも使ってたら履き心地はむしろ悪くなるので、同じEVA素材でもパーツごとに加工の異なるものを使い分けているわけだ。
逆にいえば安物のEVAサンダルはこういった細かな調整をせず、量販されたEVA素材をそのまま流用の型でシンプルに作っているから安く済んでるわけだ。
もちろん履き心地の良さは素材だけで決まるものではなく、その形状にもある。
例えば土踏まずにあたる部分は沿うようにサポートされていて、これが前述の素材と合わさることでフィット感が増し、足元全体で踏みしめられるようにすることで負担を分散させてるわけだ。
更にロッカーソールというものを採用していて、つま先部分とかかと部分が反りあがってアーチ状になっている。これはランニングシューズでも以前からよくある構造で、歩く際の足運びが楽になる。ロッキングチェアが気持ちいいのだって、足がアーチ状になっているおかげで前後運動が楽だからだろ?
これには色々と理由があって、まずは「ジャストサイズに出会いにくい」問題。
サンダルとかって在庫リスクを恐れて1cm単位の大まかなサイズ感でラインアップされてるものが多くて、例えば26.5cmがジャストな人にとっては、26cmか27㎝しかなくて微妙に合わないってことがある。それ以外にも足幅だったり甲の高さが合わないってこともあって、立体成型なのが大半だから細かな調整がしにくい。
しかもリカバリーサンダルの素材は変形しやすいので、高熱にさらされると縮んだり、冬の寒い日とかだと固くなったりする。
これまで説明した通り、ちゃんとしたメーカーのリカバリーサンダルほど色々と凝った作りな分、ちょっとした齟齬がストレスの要因にもなりやすい。土踏まずの部分が盛られてるけど、サイズが合っていないから違和感が出てくる、とか。
ふたつめは「本来リカバリーサンダルは長時間歩き続けるためのものじゃないから」。
『そもそもリカバリーサンダルって何やねん!?』の項で書いた通り、スポーツ後に履き替えて足を休ませるものなわけだけど、いいかえれば「そもそも足を休ませるためのものなんだから長時間歩くなよ」ともいえる。
それに休ませるとはいってもあくまで足に限った話。実際に歩くときってのは足以外の部分も動いているわけで、足周りの負担だけ軽減させても長距離を歩けば“ツケ”はどこかにくるわけ。
あと、俺が先ほど「ウーフォスをオススメしにくい」と書いた理由も、この項で話す。
ウーフォスはソールの柔らかさはリカバリーサンダル随一なんだけど、柔らかすぎると逆に不安定な場合があるんだよ。
例えば外で歩くとき、常に平面の場所を歩くわけじゃなくて、でこぼこの道だったり、砂利があったり、足場の狭い階段みたいな場所もあるだろう。足元全体で踏みしめることで負担を分散させたいのに、それがやりにくい場面ってのがあるわけ。
そんなとき、足が沈み込むような感覚がするほど柔らかいウーフォスを履いていたら、むしろ不安定に感じやすい。その不安定感を補おうとして体の変なところに力が入ったり、微妙なストレスとなって余計に疲れるってことはあるかもしれない。
ただ、現状としてリカバリーサンダル自体が広義的な分類なので、メーカーやブランド、モデル次第で長時間の使用にも向いてるものもあるっちゃあ、ある。
俺としてはウーフォスはルームシューズか、ワンマイル用に使うのがベターだと思っていて、汎用性を求めて日常的に使うなら他の大手メーカーから選んだ方がいいと思う。
みっつめの理由は「お前の履いてるやつ、リカバリーサンダルじゃないかも」。
ホッテントリになったリカバリーサンダルのまとめ記事に、ブコメで「以前からあったラバー製のものを、リカバリーサンダルって名前にして売ってるだけじゃないの~?」といった旨のことを言っている人がいた。
ちゃんとしたメーカーが相応の価格で売っている純正品は当然そんなことはないんだが、実際問題そんなことをやってる製品が市場にあるのも事実。
そういう製品は大抵安物だったり偽物で、素材はEVAですらなかったり、EVAだったとしても他のジャンルで流用していたものを使ってそのまま成型してたりする。その成形するための型も流用だったりして、ホームセンターのベランダ用サンダルとほぼ同じ作りってパターンもある。
リカバリーサンダルって機能面に割り振ったものが多いから、素人がパッと見は同じデザインに見えるからって理由で無名ブランドの安物を買って「リカバリーサンダルってこんなもんか」ってなるわけだ。
なんでそんなことが罷り通るかっていうと、これはリカバリーサンダルに限った話じゃないけどファッションアイテムの分類は法的にがっちりしているものがあまりなくて、割と“言ったもん勝ち”なことも多い。
大手メーカーでもスポーツサンダルの文脈で作ったものを「単に履き心地のいいサンダル」みたいな括りで提案してることもあって、このあたりもリカバリーサンダルというジャンルが一人歩きしてる要因かもしれない。
「結局どのブランドの、どの形状のがいいの」とか「それにつけてもダサくね」とか。そういうのに対する説明も書こうと思ったけど、キリがないし飽きてきた。あと、余談を書こうとするとファッションに疎いはてな民への愚痴みたくなりそうだからここまで。
一応、完全に俺の好みでいいならHOKAのスライドタイプのやつ(ORA RECOVERYSLIDE 3)。科学的エビデンスとか信頼感があるのはテリックのW-STRAP、とにかく柔らかさと気持ちよさならウーフォスのウーアーあたりだけど、俺スライドサンダル信者だから参考になるかはビミョー。結局ちゃんとお店でフィッティングして自分に合うもの選べとしか言いようがない。