
はてなキーワード:よしみるとは
E.G.コンバットは企画・原作:☆よしみる、著:秋山瑞人のライトノベルだ。
数年前、EGコンバットが電子化する!最終巻が出る!とXでちょっとだけ大騒ぎがあった。その時、なんとはなしに買って良かった。「イリヤの空、UFOの夏」は知ってるよ俺も。かなり好きだし、再読する方の俺からしてもかなりの回数読んだ部類の作品だ。でも作品って読む年齢によって面白さが変わってくるもんだよな。多分いい歳したおっさんに今初めてイリヤを読ませたらキツいシーンも多いと思う。名作だと思い出だと思ってても冷静に判断したらそうなると思うよ。今、おっさんのあんたら、コミカライズされたやつじゃなくていま流行ってるラノベ買って読んでみなよ。赤面じゃ済まないから。共感性羞恥がヤバいよ。俺もいい歳して初めてソードアートオンライン読んだ時やばかった。少年たちの心を捉えて離さないのはわかる。でもやっぱりジュブナイルには読むべき時がある。それは夕刊フジを読みながら電車で揺られて老いぼれてってる今じゃない。
正直かなり前のライトノベルの印象だったが、今調べるとブギーポップの一作目と同じ年に出てたんだな。絵柄がブギーポップと比べて80年代って感じだからもう少し古いもんかと。1998年か。つまり当時15歳〜20歳くらいの少年たちが、ここ最近騒いでた訳だ。でも結局続きは出ないってな。原作者が明言したしな。原作者はコミック版は出すということを言っていたがやっぱり俺が読みたいのは秋山瑞人の文章だよ。それが出ないからって原作に絡みに行くのはダサいが、おべっか使って「楽しみにしてます!」とかは言えねぇよ。俺、原作者さんの漫画読んだことねぇもん。
秋山瑞人の文章は心地いいんだ。文章じゃないな「設定」だ。イリヤじゃあメン・イン・ブラックみたいな連中の、E.G.コンバットなら月面や地球の基地救世軍の設定だな。「設定」なら原作者の発案じゃねぇかと思うだろうがそれは違う。明らかに軍隊の作り込みが違う。従軍してないのが不思議なくらい作り込みがおかしい。自衛隊が出てくるそこらの小説と全く違うのは「生活」が垣間見えるところだよ。装備の名前が出てきたりヒトフタマルマルとか言ったりするところじゃねぇよ。「こんな兵器があったらこういう通称で呼ばれる。」「新兵が悪さをするならこうする。」「回線はどう維持されてるか。」「教育カリキュラムはどう組まれてるか。」こういう細かい部分が明言されないまでも明らかに作り込まれて背後にあることがわかる。どうやって作ったんだよ、入隊したのかよ。そのバックグラウンドの中でキャラクターが生きてるんだよ。精密なシミュレーションに近い。「こんなキャラがこんな所に居たら多分こう動く。」に一切の違和感が無い。計算結果見てるみたいだよ。
正直、誰が続きを書けるかわからんもん。莫大な設定を元に書いてるってのはわかってもそれを主観の描写に落とし込んでその上で背景を想像させるってのは難しい。近い作家が居るとしたら亡くなった佐藤大輔、ただあちらは軍事のプロであってウォーゲームなら得意だがコメディは厳しいだろう。浅田次郎も悪くない。浅田次郎はコメディが得意だ。ついでみたいなノリで泣かせにくるのはライトノベルではちょっといただけないが。ただ、浅田次郎の自衛隊小説は明らかに新隊員時代の体験によるもので、未来の軍隊描写は厳しい気もする。やっぱり秋山瑞人の他に書ける人間なんか居ないんだよな。
ジュブナイルは読む年齢を選ぶが持論だった。ただおっさんになって読んだE.G.コンバットは年齢を差っ引いて、時代錯誤なまでの昔のコメディ描写を差っ引いても相変わらず98点のまま鎮座してやがる。ようやく物語が日の目を見ることになって喜んでいる原作者の前でこれ見よがしにXでつぶやくのも気が引ける。ただ、どんなに原作者の漫画が面白くても別物だって思っちゃうと思うんだよな。うまくいってもいかなくても双方に不幸な人選だった気はしている。できれば素人の俺の糞みたいな予想をかっ飛ばして大ヒットかましてほしい。
秋山瑞人さんよ。とりあえず、区切りつけてミナミノミナミノでもいいし完全なオリジナルでも良いから楽しく創作活動してほしい。でもあの作り込まれた世界観は楽しくやってもキツい瞬間がかなりあるだろう。想像に難くない。だが、みんなあんたの文章が好きだよ。俺は若手におっさんって言われてもオススメのライトノベルは?ってきかれたら「EGコンバット」「イリヤの空、UFOの夏」「猫の地球儀」を挙げるよ。次の作品がおすすめに加わるのを待ってるよ。
魅力が一つも伝わらんな。ただ気になった奴は読んで欲しい。読んだら喪失感凄いと思うからついでにイリヤも買っちまえ。あっちは完結してるしUFOの日も近いからな。
Permalink |記事への反応(12) | 16:53
ファミコンソフト「メタルスレイダーグローリー」を原作にしたライトノベル「E.Gコンバット」って言う作品がある。
20年前に最新刊の3巻が発売されて、最終巻になる予定の4巻がいまだに発売されない、それなりに有名な未完のライトノベルである。
ライトノベルの作者のオフレコ的な発言を信じるなら、出版する可能性は限りなく低そうなんだけど「メタルスレイダーグローリー」の原作者である「よしみる」氏が定期的に「E.Gコンバットの4巻が出ます」とTwitterで発言してる。
よしみる氏のツイートを検索すると10年ほど前から同じように「出るかどうかまだわかりません!!」「これで出なかったらもう無理です!」「小説家さん頑張って!」とか「出ます!」という発言を繰り返してそのたびに何も起こらず話題が立ち消えになってる。
みんな慣れてきて「またそんな季節ね」とか受け流してたんだけど、先日「1月と2月にE.Gコンバット電子版が出ます!」と言い出して、ちょっと界隈がざわついてる。
E.Gコンバットはカドカワの電撃文庫から出ているんだが絶版でラノベにはプレ値が付いて取引されている。
それに対する措置として電子版が出る!というのはありそうな話で、さらに「E.Gコンバットの4が出るからその布石なのか?」とか盛り上がりもあったりした。
「あの未完の大作E.Gコンバットの最終巻が!既刊を未読のかたは電子版を読んでください!」みたいな商売的な戦略で。
しかし、いまだにカドカワの新刊予定にもkindleの予定にもタイトルは見つけられず「またいつものヤツじゃない?」と周囲は冷静になりつつある。
よしみる氏のTwitterを見ると、自分でメタルスレイダーグローリーのコミカライズを描いて、それをパトロンサイトに載せている以外、作家業の活動は見受けられない。そして、そのコミカライズの反応もほぼ見かけない。
Twitterを検索して、話題になるのは過去に作ったゲームソフトと、小説家の描いたノベライズばかりだった。
才能のなくなった作家はこうやって目立つためには何でもするようになるのだろうか?悲しい話だ。
未完の名作だからいいんだ、というのも一理あるのかもしれないと思い始めた
ダブルブリッドみたいによーやく出ても予定調和っつーかまあそれしかないよね的な無難な終わり方してもまったくありがたみないしそれなら別に今さら出す意味もないしみたいな
あのメンツにまた会いたいんだ
よしみるよ
去年だかおとどしだかにEGコンバットが動き出してるって言ってたのはどうなったんだよ
せめて別の人間に書かせるなり自分が漫画版書くなりして完結させてくれよ
富樫が2年書かなかったとかハナクソレベルに感じられるくらいに、ラノベ界の遅筆・未完率は高すぎる
そのくせどこの誰が書いたかもしれぬ極限まで薄めた味の素みたいな量産型異世界ものラブコメハーレムものはぽんぽんだしやがるし
ラノベは死んだ
http://anond.hatelabo.jp/20090503233005
これは二次裏でもimg鯖でまとめられたオススメ本一覧2008年度バージョンだったらしい。
元は「中高生のため」と限定したわけじゃなく単純に他の人に薦めたいというものだとか。
1年毎にまとめられているようで、これの2007年度バージョンを見つけたので貼ってみる。
4 シラノ・ド・ベルジュラック エドモン・ロスタン
9 風が吹くとき レイモンド・ブリッグズ
10 黄金の法 大川隆法
15 パンセ パスカル
20 シブミ トレヴァニアン
22 もの食う人びと 辺見庸
26 愛に時間を ロバート・A・ハインライン
30 マルドゥック・スクランブル 冲方丁
32 薬菜飯店 筒井康隆
34 変身 カフカ
35 チリの地震―クライスト短篇集 ハインリヒ・フォン・クライスト
40 恋のかけひき他11篇 マルキ・ド・サド
44 ロリータ ウラジーミル・ナボコフ
47 最悪 奥田英朗
50 泥流地帯 三浦綾子
57 魂の駆動体 神林長平
60 エルマーとりゅう-Elmer and theDragon ルース・スタイルス・ガネット
65 一万一千本の鞭 ギヨーム・アポリネール
66 暗闇のスキャナー フィリップ・K・ディック
67 夏草冬涛 井上靖
68 家守奇譚 梨木香歩
72 アリス―Alice in the right hemisphere 中井拓志
74 かめくん 北野勇作
76 てのひらの闇 藤原伊織
77 極大射程 スティーヴン・ハンター
78 初秋 ロバート・B・パーカー
84 インスマス年代記 スティーヴァン・ジョーンズ
85 鬼麿斬人剣 隆慶一郎
90 サムライ・レンズマン 古橋秀之
92 死者の代弁者 オースン・スコット・カード
95 ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち リチャード・アダムズ
98 されど罪人は竜と踊る 浅井ラボ