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はてなキーワード:長期金利とは

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2025-10-26

個人向け国債の固定5年を買おうかどうか迷ってる

ちょうど5年ぐらい寝かせたい資金があって、せっかくなので少しでもリターンを得られるように運用したいのだけど、使う当てがあるお金なので価格変動リスク信用リスクを極力とりたくない。

消去法でたどり着いたのが個人向け国債。今月募集の固定5年(第175回債)の利率が1.22%と悪くない感じ。

新窓販国債の5年固定は利回り1.169%と微妙に負けている。金利上昇局面なので価格上昇は見込めないと思う。満期まで持ち切る可能性が高いなら、個人向け国債の方がマシだろう。

10年固定も、5年固定と同様に金利上昇による価格下落が怖い。5年固定なら満期まで持ち切ることで価格変動リスクを打ち消すことができるけど、10年固定だと5年後に確実に中途売却しなくてはならないので、下落で元本割れしたらアウトだ。

ただ、数字裏付けなしに、単純に「金利上昇による価格下落」というふわっとした内容だけで怖がるのも不健康だろう。だから素人計算してみた。

10年固定(第380回債)の利率は1.7%で利回りは1.588%。募集価格100円95銭。額面100万円分を購入すると仮定すると、購入価格は1,009,500円? 半年分の利子は6,773円ぐらいのはず。誤差を無視すれば、5年分の利子は67,730円で、購入価格から差し引くと941,770円。つまりスプレッド等込みで中途売却時の単価が94円17銭以下になったら元本割れ、ということだろうか。

計算してみたものの、債券については素人なので、この程度の下落が発生する可能性が分からない。新発債の利率・利回りと既発債の下落の関係って、どう計算すればよいのだろう?

ちょっと気になったのが変動10年で、第187回債の利率は1.08%で固定5年より低いものの、今後の金利上昇によって利率が上がった場合に、最終的なリターンが逆転する可能性がある。

変動10年を5年間運用する場合中途解約時に直近1年分の利子が差し引かれるので、実質的運用期間は4年となる。初回の利率は1.08%に固定されているので、その後の残り3年半の利率によってリターンが逆転するか否かが決まる。

どの程度の利率があれば逆転するのだろうか?

固定5年の半年分の利子は4,860円ぐらい。誤差を無視すれば、5年分の利子は48,600円。変動10年の初回の利子は4,303円ぐらい。両者の差額は44,297円。

44,297円を7(3年半分の利払い回数)で割ると、1回(半年)あたりの金額は6,328.142857円(循環小数)となる。半年あたりの利子が6,329円以上あれば、最終リターンが固定5年よりも大きくなる。

半年あたりの利子が6,329円以上になるためには、変動10年の利率が最低でも1.59%は必要だ(1.58%で6,296円、1.59%で6,335円)。

変動10年の利率は長期金利10年債の利率)×0.66で計算される。変動10年の利率が1.59%になるためには、10年債の利率は2.41%必要だ。

まり運用期間5年の条件で変動10年が固定5年を超えるリターンを叩きだすためには、これから直近4年間の長期金利2.0%を遥かに超える世界線でなくてはならない。

うーん、どうなんだろう? 日銀政策金利、引き上げられていく方向にあるといえども、当面の上限は1.0%だろうなあ。長期金利2.0%前後までの上昇はありえそうだが、2.41%は少々高すぎる気がする。

あんまり複雑に考えないで、素直に固定5年を買っておこうかあ。

Permalink |記事への反応(7) | 15:45

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2025-09-17

anond:20250917200841

デフレ金利も上がらない時代にはリフレが広く支持されなかったくせに長期金利が上昇する局面になってからリフレかぶれが目に付くようになった

役に立たなくなってから(下手したら害悪をもたらすようになってから対策が実現したりその可能性が出たりしてしまう事案

Permalink |記事への反応(1) | 20:19

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2025-08-18

anond:20250818222957

経済コントロールしたいなら日銀長期金利いじらせるんじゃなくて

毎年消費税臨機応変に動かした方が良いよね。

高くしたり低くしたり

なんで金利とかわざわざ遠回りしてんだか

Permalink |記事への反応(1) | 22:41

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2025-08-12

1990年代から2000年前半のキャリートレード

キャリートレードについて、特に過去現在の違いやその条件がわからないとのことなので、初心者にもわかりやすく、ステップごとに説明しますね。

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###キャリートレードとは?

まず、キャリートレードの基本を押さえましょう。キャリートレードは、**低金利通貨を借りて、高金利通貨資産投資し、その金利差(キャリー)で利益を得る戦略**です。たとえば、年1%金利で円を借りて、年5%の金利が得られるドル建て資産投資すれば、その差(4%)が利益になります。ただし、為替レートの変動リスクもあるので、慎重な計算必要です。

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###過去キャリートレード日本国内での「国内キャリートレード

あなたが「昔は国内キャリートレードだった」とおっしゃるのは、おそらく1990年代後半から2000年代初頭の日本経済の状況を指していると思います。この時期の特徴を説明します。

#### 背景

#### 仕組み

#### 特徴

#### 例

1999~2003年頃、大手銀行企業が低コストの円資金を借りて、国内再開発プロジェクトM&A(企業買収)に充てたケースがこれに該当します。

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###現在キャリートレード国際的な「円キャリートレード

今(2025年8月時点)のキャリートレードは、国際的な動きが中心になっていますツイート最近経済状況を踏まえて説明します。

#### 背景

#### 仕組み

#### 特徴

#### 例

2025年8月時点では、海外投資家が円を借りて米国債(利回り約4%)やインドルピー建て債券(利回り6%超)に投資し、年間数%の利益を狙うケースが典型的です。

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###過去現在の違い

項目過去国内キャリートレード現在(国際円キャリートレード
---------------------------------------------------------------------------------------------
**主な参加者**日本企業銀行海外ヘッジファンド投資
**資金調達通貨** 円(国内での低金利融資 円(国際市場での円売り)
**投資先**国内不動産株式米国債、株式新興国資産
**金利差の源泉**国内ゼロ金利政策 円と他通貨ドルなど)の金利
**為替リスク** ほぼなし円高リスクが大きい
**時期**1999年2000年代初頭2013年2025年特に2024年以降)

---

###キャリートレードが続く条件

キャリートレードが成り立つには、以下の条件が必要です。これが崩れると逆流(巻き戻し)が始まります

1. **低金利の維持**: 円の借入コストが低いまま(例:政策金利0.25%以下)であること。日銀が利上げを控えれば条件は整います

2. **金利差の存在**:投資先(例:米国新興国)の金利が円より高いこと。2025年8月現在米国の利回り(4%前後)が円を上回っているため有利です。

3. **為替の安定性**:円安が続いたり、為替レートが大きく変動しないこと。円高になると利益が減るため、投資家は円安を前提に動きます

4. **市場の安定**:グローバルな経済危機や株価急落が起こらないこと。リスクオフ安全資産回帰)になるとキャリートレードが解消されます

####2025年8月の状況

---

### まとめ

もし「もっと具体的な例が見たい」「逆流が起きた場合の影響を詳しく」など、さらに知りたいことがあれば教えてくださいね

Permalink |記事への反応(0) | 16:12

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2010年代からキャリートレード歴史

2010年代から2020年代、そして2025年8月時点のキャリートレードについて、時期ごとの特徴、期間、崩壊条件、そしてなぜそのタイミングで発生するのかを詳しく解説します。少し長くなりますが、順を追って説明しますね。

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###キャリートレード基本的な仕組み(おさらい)

キャリートレードは、低金利通貨(例: 円)を借りて、高金利通貨資産投資し、金利差や為替差益で利益を得る戦略です。ただし、為替レートの変動や市場不安定さがリスクとなります。この戦略が「盛んに行われる」時期は、特定経済条件が揃ったときに限られます

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###キャリートレード歴史2010年代2020年代の振り返り

#### 1.2010年代アベノミクスと円キャリートレードの台頭(2013年2017年頃)

  • **背景**:

-2012年安倍晋三首相就任し、「アベノミクス」が始まりました。2013年4月日銀は大規模な量的・質的金融緩和(QQE)を導入し、政策金利をほぼゼロ(0~0.1%)に維持。円安誘導しました。

- 同時期、米国欧州では金融危機後の緩和が続き、金利は低かったが、徐々に回復傾向にありました(例:米国の利上げが2015年に開始)。

-海外投資家(特にヘッジファンド)が円を借りて、米ドル豪ドルNZドルオーストラリアニュージーランドの高金利通貨)や新興国通貨トルコリラブラジルレアル)に投資

-投資先:米国債、欧州債、新興国債券株式市場特に米国S&P500)。

- **2016年1月**:中国経済の減速懸念グローバル市場が動揺。リスクオフ安全資産回帰)で円が急騰(1ドル=120円から110円へ)。キャリートレードが一部巻き戻され、株価新興国通貨が下落。

- **2018年**:米国の利上げ加速(FF金利2.5%超)とFRBバランスシート縮小で、ドル高・円安トレンドが弱まりキャリートレードの魅力が低下。

#### 2.2020年代初頭:コロナ禍と再びの円キャリートレード2020年2021年

  • **背景**:

-2020年3月コロナショックで、世界中金融緩和が再強化。日銀マイナス金利(-0.1%)を維持し、米国ゼロ金利政策採用

-しかし、2020年後半から米国経済回復し、FRB2021年テーパリング(緩和縮小)を示唆金利差が再び広がった。

- 円を借りて、米国債(利回り1%前後)、欧州債、新興国通貨(例:メキシコペソ)、テクノロジー株(米ナスダック)などに投資

-特に2020年後半、株価が急上昇(「コロナ相場」)の中、キャリートレードが活況。

- **2021年3月**:米国10年債利回りが1.7%に急上昇し、FRBの利上げ観測が強まった。円が一時買われ(1ドル=105円台)、キャリートレードの一部が解消。

- **2022年**:ロシアウクライナ戦争でインフレが加速。FRBが急激な利上げ(2022年3月から5.25%へ)でドル高が進み、円キャリートレードが大きく縮小。

#### 3.2024年2025年8月現在の円キャリートレード

  • **背景**:

-2024年3月日銀マイナス金利を終了(政策金利0.25%へ)し、イールドカーブコントロール(YCC)を緩和。長期金利10年物)が1.5%前後まで上昇。

-しかし、米国は高金利FF金利5%前後)を維持し、トランプ政権経済政策(減税やインフラ投資)でドル需要が強い。円安が進み(1ドル=150円前後)。

-海外投資家が円を借りて、米国債(4%前後)、新興国債券(例:インド6%超)、米国株式商品(金や原油)に投資

-ツイートで指摘されるように、国債空売り(JGBの価格下落を狙う)とキャリートレードが連動。

- **引き金**:日銀の追加利上げ、FRBの利下げ加速、またはトランプ政策の不確実性(相互関税の影響)で円高が進行。

- **動き**: 円急騰(1ドル=140円以下)、海外資産の売却、JGB市場さらなる変動。

---

###2025年8月キャリートレード特殊か?

- **国債空売りと連動**: JGBの超長期債利回り上昇(3%接近)とキャリートレードが同時に進行。これは、日銀のYCC緩和と財政出動の影響が大きい。

- **地政学リスク**:トランプ政権政策米中関係が、為替金利に大きな影響を与えている。

- **ボラティリティ**:2024年の円急騰(1ドル=161円から142円)や2025年不安定さが、従来よりリスクを高めている。

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###キャリートレードが時々発生する理由タイミング

キャリートレードが盛んになるのは、以下の「タイミング」と「条件」が揃ったときです:

1. **中央銀行金融緩和**:日銀FRB金利を極端に下げ(ゼロマイナス)、資金調達コストを下げる。

2. **金利差の拡大**: ある国(例:米国)が経済回復金利を上げ、他国日本)が低金利を維持。

3. **為替レートの安定性**:円安が続き、為替リスクが低いと見なされる時期。

4. **市場の楽観主義**:リスクオン(投資意欲の高まり)で、株式商品への投資が活発化。

なぜ時々起こるか**:
崩壊タイミング**:

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###結論

もし「特定の年を深掘りしたい」「データもっと見たい」などのリクエストがあれば、教えてくださいね

Permalink |記事への反応(0) | 16:10

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2025年4月からキャリートレード歴史

1. **日本国債の金利が上がっているのに、キャリートレード関係しているのはなぜか?また、日本国債が売られている一方で、どこが買われているのか?


2.キャリートレードが逆流(巻き戻し)した場合、どのような動きになるのか?

現在の日付(2025年8月12日午後4時JST)を踏まえ、最新の経済状況を基に解説します。

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### 1.日本国債の金利上昇とキャリートレード関係、売りと買いの流れ

####日本国債の金利が上がる理由

####キャリートレードとの関連

- 超長期国債(30年物)の利回り上昇は、主に市場不安や売却圧力による一時的現象で、短期金利はまだ比較的低いままです。投資家は依然として円を安く借りて運用できる状況が続いています

-円安が進んでいるため、為替差益もキャリートレード利益寄与しており、利回り上昇が即座にキャリートレードを止める要因になっていないのです。

####日本国債が売られ、どこが買われているのか?

- **米ドル建て資産**:米国債米国株式(S&P500など)、コモディティ(金や原油)など、金利が高いまたは成長が見込まれ市場

- **新興国通貨債券**:ブラジルインドなどの高利回り通貨債券

- **その他**:欧州債券や、オーストラリアニュージーランドなどの高金利通貨建て資産

-2025年8月時点では、トランプ政権経済政策相互関税や減税)への期待から米国市場への投資特に活発化している可能性があります

まり日本国債が売られる一方で、その資金は主に米国新興国市場に流れていると考えられます

---

### 2.キャリートレードが逆流した場合の動き

キャリートレードが「逆流」(巻き戻し)するとは、投資家が円を借りた資金を返済し、海外資産を売却して円に戻す動きを意味します。これが起こる場合、以下のような影響が予想されます

#### 逆流の引き金

#### 具体的な動き

1. **円高**:投資家が円を買い戻すため、円の価値が急上昇します。たとえば、1ドル=150円が140円や130円に急落する可能性があります

2. **海外資産の売却**:米国債株式が売られ、価格が下落し、利回りが上昇する(価格と利回りは逆相関)可能性があります特に2025年8月時点で米国債が「安全資産」として買われすぎている場合、急落リスクが高まります

3. **日本国債の影響**:キャリートレードの巻き戻しで円需要が増えれば、一時的日本国債の需要も増える可能性があります。ただし、財政懸念が強い場合、利回り上昇が止まらず、価格下落が続く恐れもあります

4. **市場ボラティリティ**:グローバルな金融市場が混乱し、株式市場為替市場で急激な変動が起こる可能性があります2024年8月の「円キャリートレード解消」時の市場急落(S&P GlobalBroad MarketIndexが3.3%下落)が参考例です。

####2025年8月現在の状況を踏まえて

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###結論とわかりやすポイント

もし「もっと具体例が欲しい」「特定の国や資産について知りたい」などの要望があれば、教えてくださいね

Permalink |記事への反応(0) | 16:03

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2025-07-31

円高デフレ増税歳出削減日本経済を救う

日本経済の長期的な構造的停滞を打破するためには、「積極財政」「金融緩和」といった超短期志向政策から脱却し、通貨価値防衛財政健全化を主軸とする緊縮的なマクロ経済運営が不可欠である

本稿では、この主張を経済理論と歴史的実証に基づき論理的に補強し、緊縮政策正当性再確認する。

I.円高デフレ貨幣の信認を取り戻す処方箋

日本経済の深層的問題は、需要不足でも労働生産性でもなく、通貨財政に対する信認の喪失である

とりわけ長年にわたり維持された低金利量的緩和によって、投資家消費者の期待形成は歪められ、「無限国債を発行しても破綻しない」という誤解が広がった。

この状況下で求められるのは、円の価値日本国債信頼性回復することである

1.円高政策の意義

円高輸出産業にとって短期的には逆風となるものの、長期的には以下の効果をもたらす。

2.デフレ容認経済合理性

デフレ一般経済活動を抑制する悪とされがちだが、それは需給ギャップ放置されたままの状態に限られる。制御されたデフレは、以下のような貨幣質的向上をもたらす。

結局のところ、通貨に対する信認こそが経済の「共通言語」であり、持続的成長の基盤である。その信認を裏打ちするのが、円高デフレ容認という冷静なマクロ政策なのだ

II.消費税20%・歳出削減30兆:財政規律再建の基盤

国家財政は単なる収支管理ではなく、通貨に対する信用と、国民の将来への信頼を裏付け制度的基盤である

財政再建を先送りすることは、通貨制度のもの毀損する行為に等しい。

1.消費税率の引き上げ(20%)
2.歳出削減(30兆円)

このような政策の目指すところは単なる「支出の削減」ではなく、国民貨幣に対する信頼を維持・向上させる制度改革にほかならない。

III.リフレMMT減税派危険性:ハイパーインフレの罠

近年再燃するリフレ派・MMT派・減税派議論は、いずれも貨幣本質を誤解している。

すなわち、「通貨とは政府負債である以上、信用によってのみ成立する」という事実過小評価しているのである

これら政策が同時に採用された場合、以下のような悪性スパイラル懸念される。

財政赤字拡大 →国債市場の不安定化 →長期金利の急騰 →中央銀行による国債買い入れ強化 →通貨の信認喪失インフレ加速 →資産価格実質賃金の歪み →社会秩序の動揺(グレートリセット

IV国内通貨建て債務本質:返済可能性よりも貨幣価値問題

よく言われる「日本債務自国通貨建てだから問題ない」という主張は、貨幣制度における信用という中核的要素を見落としている。

たとえ形式的デフォルトしなくとも、国債価値が維持される保証はない。

中央銀行国債を引き受け続ける場合、いずれは市中に流通する通貨の総量が実体経済を上回り、貨幣の過剰供給によるインフレリスクが顕在化する。

その結果、家計企業資産は目減りし、社会全体の信用・制度への信頼が損なわれる。

総括:信用・通貨価値財政健全化が再建の鍵

結局、国家経済基盤とは、「借金が返せるかどうか」ではなく、「通貨がどれだけ信頼されているかである

緊縮政策短期的には痛みを伴うが、それは制度の信認、貨幣の質、そして未来世代選択肢を守るための構造投資なのである

積極財政による一時の景気刺激ではなく、信認回復による持続的成長をこそ目指すべきである

Permalink |記事への反応(0) | 21:22

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2025-07-25

から国債を買ってもらえなくなる(借りられなくなる)って言ってるでしょうが

国民負担率を下げるために租税見直しをすること自体は反対しないが、税金使わず国債で賄えるという声がだいぶ大きいところで「国債応札が先行き悪くなってるし利回りもあがるんですけども」って言われてるのにまだ国債財源論が強いんな

新しく国債の借り換えを持ち出す論説が出てきたが、借り換え分そんなカジュアル差し引かれても「国債まだ買えるぞ」とはならないでしょ

MMM

@MMM140806

借り換え分を差し引いた、正味国債の発行額の推移を追うと、日本いか増税してきたかわかるよ。

なお、

ずるい財務省は、借り換え分を無視して、税収と歳出を比較する手法で、政府赤字がが速度的に増えているような、印象操作をしてるのよね。

これに国民は、ころっと騙されてる。

https://x.com/MMM140806/status/1948680133843583450

https://archive.md/ZhcyW

国債の発行にあたって、満期までの期間が10年を超える「超長期債」の入札が低調

市場関係者は「超長期債は、主な買い手である生命保険会社国債の新たな購入を控えたことに加え、財政状況に関する投資家懸念が広がり、低調に推移している」と話しています

満期までの期間が30年や40年の「超長期」と呼ばれる国債はことし4月ごろから売られる場面が増え、利回りが一時、記録的な水準に上昇しました。

30年ものの利回りは先月21日に一時3.185%、40年ものの利回りは先月22日に一時3.675%まで上昇し、それぞれ過去最高の水準を更新しました

10もの国債の利回りが上昇する場合にはさまざまな分野の金利が上昇する可能性があります

たとえば住宅ローン固定金利長期金利の動きが反映されやすくなっています

住宅価格のものも資材高騰などを背景に上昇傾向が続いていますが、ローン金利が上昇すれば、これから住宅を購入しようという人にとっては負担さらに増える可能性があります

財務省が「国債」の発行計画 異例の見直し なぜ?【Q&A】|NHK|財務省https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250620/k10014840251000.html


減税の結果で金利上昇引き起こしたら下がった負担率を上回る現金負担を呼び込む可能性がじゅうぶんあるんだよ

Permalink |記事への反応(1) | 23:26

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2025-07-23

馬鹿地獄を見るまで間違いを認識できない

リフレ派の末路と貨幣の死

リフレ派は、デフレからの脱却を至上命題とし、量的緩和財政出動を併用してインフレ期待を高め、景気を刺激しようとしてきた。

しかし、結果的経済悪化している。一つづつ見ていこう。

財政出動通貨膨張インフレ常態化

コロナ禍では、財政支出が急拡大した。

問題はこの緊急対応のあと、支出が慢性化したこと

通貨供給量は増え続け、貨幣価値が下落。

これにより、

という現象が止まらない。需要を超えて貨幣が溢れれば、インフレ当然の帰結

円安スパイラル貨幣価値の低下→円売り→輸入物価の上昇

日銀金融緩和は円を相対的価値の低い通貨にし、国際市場では売られる通貨として定着。

という、国民生活を直撃する物価高を引き起こす。

賃上げ悪循環を呼ぶ

労組によるベースアップ要求高まると、企業側はそれを価格転嫁で応じざるを得ない。

賃上げ価格引き上げ →さらなる賃上げ要求

この賃金物価悪循環リフレ派はこれを「健全な成長(好循環)」と誤認しているが、実質賃金が下がる限り、国民生活水準は下がり続けるだけ。

実質賃金貯金価値は目減りし続ける

名目賃金が上がっても、物価がそれ以上に上昇すれば実質的生活水準は低下。

また、貯蓄の価値も減り続ける。

金利上昇がもたらす財政崩壊

リフレ派は低金利前提で政策を組み立ててきた。しかし、

こうした構造は、財政破綻を内包している。

グレートリセット、つまり大規模な債務再編・通貨改革現実味を帯びてくる。

ハイパーインフレリスク

リフレ派が政権中枢に居座り続ければ、以下のような展開も否定できない。

最悪の場合通貨の信認崩壊預金封鎖物々交換経済への逆戻りも、歴史的に例がある(例:ジンバブエ戦後日本)。

リフレ政策は「一時の幻覚」、代償は未来地獄

リフレ派の政策は、短期の景気刺激を得る代わりに、中長期的な経済の基盤を破壊している。

まさに「馬鹿地獄を見るまで間違いを認識できない」の体現

Permalink |記事への反応(2) | 22:39

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2025-07-17

与党が負けたら財政赤字が拡大しそう」って理由長期金利が上昇してるって記事に「与党無能から」ってコメントがついてて、こいつら日本語読めないな、と

Permalink |記事への反応(1) | 14:42

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2025-07-14

メモ財務省増税派の手先

本日長期金利と超長期金利の上昇は不気味である2013年日銀財政破綻危機異次元緩和という禁じ手中の禁じ手で先送りした。日銀が長期債を爆買いして長期金利、超長期金利を抑えつけたのだ。しかしその抑えがついに効かなくなってきたようだ。正統派金融論、伝統金融論がハイパーインフレを招…—藤巻健史 (@fujimaki_takesi)July 14, 2025

Permalink |記事への反応(0) | 16:54

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長期金利が大幅上昇とのこと

消費税撤廃しないことで日本の将来が不安視されているせい

石破自民は早く退場してほしい

Permalink |記事への反応(0) | 16:28

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2025-07-12

ワイ 「減税しろ!!消費税を今すぐ引き下げろ!!国民生活はもう限界だ!!」

弱者男性

「君の主張は直観的には理解できるが、財政学マクロ経済学理論的枠組みの複雑さを十分に踏まえていないように思える。

財政政策最適化においては、政府予算制約条件(Government Budget Constraint)とマネリーファイナンストレードオフ考慮しなければならない。

具体的には、リカード等価定理(Ricardian Equivalence)や合理的期待仮説(RationalExpectations Hypothesis)に基づくと、減税は単なる先取り的消費刺激に過ぎず、将来的な増税期待が家計の消費関数に反映され、乗数効果限定的になることが多い。

加えて、動学的一般均衡(DGE)モデル分析からは、財政赤字の拡大は、資本市場クラウディングアウト現象を通じて民間投資の減退を誘発し、総供給曲線(Aggregate Supply Curve)にネガティブシフトをもたらすリスク示唆されている。

さらに、ニューケインジアンフレームワークにおける価格および賃金の硬直性(Sticky Prices and Wages)は、財政政策の伝達メカニズムを複雑化し、政策効果非線形性と不確実性を高めている。

現代貨幣理論MMT)が主張する通貨発行を財源とする財政運営は、インフレーション・ターゲティングと金政策相互作用において限定的有効性を持つが、スタグフレーションサプライショックに晒される日本経済の現状では、無制限マネサプライ増加は逆効果を生みかねない。

現在国債残高はGDP比200%超に達し、持続可能債務管理(Sustainable Debt Management)が求められる状況下、過度な財政拡大は国債信用リスクを高め、ソブリンスプレッドの拡大を誘発しうる。これが長期金利の上昇を招き、財政負担増加をもたらすことは実証的にも示されている。

したがって、経済成長を持続的に実現するには、総需要管理政策だけでなく、規制緩和、人的資本投資技術革新促進、労働市場改革などの構造改革を通じた供給側の生産性向上が不可欠である

君の単純な減税要求は、これらの複合的な経済システムの動態とトレードオフを軽視しており、政策としての現実的妥当性に欠けていると言わざるを得ない。」

ワイ

「う、うるさい!税は財源じゃないんだ!」

弱者男性

「“税は財源ではない”という主張は現代貨幣理論MMT)に由来し、理論的には一理ある。

しかし、それはインフレ率が制御可能で、経済完全雇用に近い状態でない場合に限られる。

日本は既に少子高齢化に伴う供給制約が強まり労働市場生産性の硬直性が顕著だ。

制限財政赤字を拡大すれば、インフレ期待が加速し、名目賃金の硬直性も相まってスタグフレーションを引き起こすリスクが高い。

加えて、国債発行の急増は長期金利を押し上げ、国債市場の信認を毀損し、ソブリンリスク顕在化を招く可能性がある。

そうなれば利払い負担が膨れ上がり、結果として社会保障の持続性が損なわれる。

からこそ、『税は財源ではない』と言い切るのは、現状の日本経済に即していない。

理論理論として、現実経済環境市場心理を十分に考慮しなければ、政策逆効果になる。

まり、減税を求めるなら、まずは生産性向上と労働市場改革による潜在成長率の引き上げ、

そして財政健全化を両立させる道筋を示すべきだ。

それがない単純な減税要求は、ただのポピュリズムに過ぎず、経済の複雑性を無視した短絡的な叫びだ。」

ワイ

「そんなの知らねぇ!!国民は今、苦しいんだ!!俺たちを助けろ!!」

弱者男性

「その苦しみは俺たちも同じだ。だからこそ、感情的叫びに流されるのではなく、冷静な分析と長期的視点を持つことが必要だ。

政策は単なる願望や怒りで動くものじゃない。

将来世代への負担経済全体の持続可能性、社会保障制度の安定性――

これらを総合的に考慮した上での解決策が求められている。

から今は、君の声を理解しつつも、感情に流されず、現実的かつ持続可能経済政策議論することが最優先だ。」

何も言い返せなかったわ。

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2025-07-05

anond:20250705162033

今年提出されてないし来年提出されそうになれば日本版トラスショックが起きてTACOみたいにビビッてひっこめるんじゃないかと予想

去年の総選挙国民や令和みたいなバラマキ政党が伸びたか愚民におもねって自民立憲まで急に減税だ給付だ言い出してるだけで

円安長期金利上昇がどんどん進んでも断固としてやり抜くほどのガンギマリの信念は持ってないだろう

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2025-05-14

消費税減税はやめておいた方がよいのでは

最近、あまりネットは見ないようにしているが、それでも、政治家消費税減税を主張し、国民も大半が賛成していると聞いてうんざりしている。

そもそもなぜ今このとき消費税の減税なのか。選挙前以外の理由があるのだろうか。リーマンショックコロナ禍のように景気が特別悪いわけでなし、物価が上がっている時に減税したら余計物価が上がって減税分なんてすぐにちゃらになるだけだろう。

それより、今消費税を下げるのは危険だ。長期金利の推移を見れば分かるが、3年位前までほぼ0だった10年金利は、直近では1.5%に近づいている。日本政府債務1100兆円くらいだから金利1%上がると利払い費は11兆円も増える。既発国債金利は変わらないから徐々にではあるが、これで消費税を減税して財源を何ら手当てしないとなると、さら金利が上昇することは避けられない。利払い費が増えた分も国債で支払って債務残高が加速度的に増加することが予想されたら、その時点で金利は跳ね上がるだろう。5%になれば利払い費は55兆円で、税収約70兆円の大半は金利の支払いに消えてしまうことになる。利払い費が税収を超えるとなると、もはや際限なく金利が上がっていくのではないのかな。社会保障費は、教育予算は、インフラ整備・補修費は、防衛費は、どこから出てくるのかな。あの滅茶苦茶やっているトランプですら、金利上昇にビビって関税を一部引っ込めたんだよ。

日本国債日本人が保有しているか大丈夫日本人だからって減価することが確実なものを買うわけがないでしょう。それとも国債日銀が引き受けるから大丈夫?その分、民間側のキャッシュが積み上がるわけで、それが加速度的に増加して何も起こらないと思います

誰しも税金は少ない方がいいと思う、思うだろうが、さすがに金利が上昇してきた今、減税して歳入に大きく穴を開けるのはやめておいた方がいいと思うんだけどな、みなさん、そうでもないんだろうか。

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2025-05-07

経済学的に正しい」が口癖の人たちに聞きたい

消費税減税が実現したとして、長期金利はどの程度で済むと試算されてるのかな?

流石に今のまま変わらないなんてお花畑な頭はしてないだろうから、何かしら試算されているよな。

10年前や、せめて5,6年前までなら大賛成したけど、長期金利1.5%超えてきた状況で大規模減税はリスク高くね?と思ってしまうんだよな。

だって今の状況って、そんなに悪くなくて大博打打つような状況じゃないじゃん。

社会保障負担が重いなら素直に社会保障を削ったほうがいいし、米が高いならミニマムアクセス分も飼料用じゃなく食用として放出すればいい。

なんで今、消費税減税なのかマジでわからん

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2025-04-29

goo blog サービス終了のお知らせ 田中秀臣の「ノーガード経済論戦」  量的緩和解除以後の日本経済 II2006-03-08 |Weblog

 前回に去年の夏に事実上の"親日銀派"のエコノミストたちが今年春の量的緩和解除やデフレ脱却政策オプションとしてのインフレ参照値の導入を語っていたと述べた。そのような発言を聞く一方で、小泉政権サイドに近いところから夏の終り日銀政府との名目経済成長率論争が起きるだろうという観測を聞いた。もっとも去年の夏は郵政民営化を焦点とした政治の季節に吹き飛ばされて、この「論争」が正体を現したのは年末になってからであった。具体的には昨年12月経済財政諮問会議において与謝野馨経済財政金融担当相と竹中平蔵総務相との間で交わされた財政再建をめぐる論争である。これは財政再建をめぐっての金融政策位置づけをどうとらえるのか、という論争であったともいいかえることができる。長期国債の利回りである長期利子率と名目成長率の大小関係がどのように金融政策と関連しているのか、という点で与謝野大臣竹中大臣との間で意見が交換された。では、なぜ長期利子率と名目成長率の大小が財政再建や金融政策のあり方に関係するのだろうか(以下は拙著経済論戦の読み方』(講談社現代新書)による)。

 

 国債新規発行額が次式で表わされるとしよう。

国債新規発行=政府支出-税収+名目金利×国債残高   

 ところで国債残高が財政健全性で問題になるのは絶対的な大きさではなく、ネットでみた名目国民所得との比率である。上式を用いて簡単に導出されたのが次の関係である

 

国債新規発行分/名目GDP)の一年間の変化分

  =〔(政府支出-税収)/名目GDP〕-(名目GDPの成長率-利子率)×(国債新規発行/名目GDP

 

 政府支出-税収がプライマリーバランスとよばれるものだが、この式の右辺第2項をみるように名目GDPの成長率が利子率を上まわれば、プライマリーバランスにかかわらず国債新規発行分・名目GDP比率はある一定の値に収束する。逆に名目GDPの成長率が利子率を下回ると発散する。すなわちしばしば財政再建論議話題になるプライマリーバランス改善よりも財政危機回避する際にきわめて重要なのは名目利子率と名目GDP成長率の大小関係ということになる。この関係を「ドーマー命題」と呼んでいる。

 

 そしてどのような国債残高の初期水準からはじめても、利子率が成長率よりも大きいとき財政破綻に直面し、利子率が成長率よりも低ければ財政破綻の危機は訪れない。もちろん現在日本ゼロ金利であり、長期国債の利回りも歴史まれにみる低水準である(1~2%)。しかし他方で名目成長率はマイナスで推移している。つまり名目成長率よりも金利のほうが大きい事態が長期的に継続しているのが日本現在の状況である日本名目公債残高/名目GDP比が90年代から今日まで増加トレンドを変更しないのは主にこの事情による。成長率の低下をもたらしているデフレ継続すれば、ドーマーの命題でいうところの財政破綻の危険性が高まっていくわけである

 

 さて与謝野大臣は近年では長期金利名目成長率を下回ることはない、という認識であり、対して竹中大臣金融政策などの政策対応がきちんとしていれば名目金利名目成長率を長期にわたって上回ることはない、という立場にたっている。このことは言い換えると、与謝野大臣側は金融政策による名目経済成長率の引き上げは難しく、せいぜい3%程度だという認識のようだ。竹中大臣側は金融政策によって名目成長率は4%程度が達成できると主張しており、実は与謝野竹中両者ともに実質成長率は2%の認識があるため、問題インフレ率をどう判断するかによっている。与謝野大臣側はゼロインフレからせいぜい1%以下にインフレ率を抑えことが望ましいという判断であろう。これは今日日銀政策整合である竹中大臣はいわゆる「リフレ」的観点立脚して発言していると思われ、中長期的に2%程度の低インフレを目指して、税収を改善しもって財政再建に資するという考えかたであるわたしOECD諸国の多くが名目成長率≧長期金利 を実現しているために、日本においても達成可能であると思っている。

 

 ここで今回の量的緩和解除をめぐる騒動でもこの種の日銀的なゼロインフレ志向世界的にはデフレ基調の水準を最適インフレ率とみなしているようである)と竹中大臣代表される政府内の「リフレ」的見解対立が底流のひとつとしてあるということである

 

 昨年の郵政民営化以後、小泉政権目的喪失現象を起こしているのではないだろうか。首相は積年の懸案を達成して、残る政策課題として小泉流の誰から政策障害犯人が明瞭となる課題を探して、政権の緊張感の維持、そして後継選出の影響力を保とうとしたのかもしれない。その意味で、この名目成長率論争を通じて、金融政策のあり方がクローズアップされたのは自然な成り行きだったのかもしれない。なぜならデフレ対策だけはいっこうに改善兆しみえないものだったかであるしか政府挑発ともいえた日銀パッシングはどうも政府自身の思惑や日銀自体計算4月以降の解除)を上回る形で、早期の量的緩和解除にむけて日銀自体を走らせてしまったのかもしれない。

(続く)

 

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goo blog サービス終了のお知らせ 田中秀臣の「ノーガード経済論戦」 バーナンキインフレターゲット論の復習 2005-12-05 |Weblog

 ベン・バーナンキFRB議長指名を受けての上院銀行委員会公聴会においてグリーンスパン路線継承約束した。バーナンキ90年代からグリーンスパン後の金融政策のあり方のひとつとして、インフレターゲット政策採用すべきだとする論陣を張っていた。この上院での証言では、まさに物価安定と経済成長の安定、そして市場とのコミュニケーションを円滑に行うためにインフレターゲット導入が必要であると、バーナンキは力強く述べた。このバーナンキ証言に対して、委員会メンバーからインフレターゲット採用することで物価安定が優先されてしま雇用の確保が保たれないのではないか、という質問がだされた。それに対してバーナンキインフレターゲット物価雇用の安定に共に貢献することができると言い切っている。

 

 インフレターゲットとは、改めて定義すると、インフレ率の一定範囲(例えば2~4%)におさえることを中央銀行公表し、その達成のために必要金融政策を行うことである。ただしバーナンキ自身がかっていったように何がなんでもインフレ率の達成にこだわるような、「インフレ狂のいかれぽんち」に陥ることはない。

 

 バーナンキ自身は、現実経済は非常に複雑であり、また不確実性を伴うものであるので、しばしばいわれる金融政策とその政策担当者を「自動車運転手」の関係に喩えるのは誤りであると述べている(講演「金融政策論理2004年12月2日)。なぜなら運転手自分走行中におこることがらをかなりの程度予測して運転しているが、金融政策担当者には四半期先の予想でさえも困難なことが多い。確かに金融政策を通じて中央銀行経済主体の予想に働きかけることができるが、それがどのように現実経済反作用するかを見極めることは実に難しい。しかしそれだからこそこの複雑で不確実な経済において経済主体の予想に働きかける政策の方が、それを考慮しない政策よりも重要になる。なぜなら主体がどのように政策に反応するかの理解を欠いた政策実行は予期しない失敗を引きおこすからである

 

 そして経済主体の予想形成とその経済への反作用をしっかりと政策当局が見極めるためには、予想をベースにした政策の実行とともに市場参加者中央銀行とのコミュニケーションがきわめて重要になる、とバーナンキは述べている。そして中央銀行市場に対してその政策目的予測を伝えることで、市場からリアクションに対して柔軟に対応するべきである、とも述べている。これらの政策に対する基本姿勢は、彼のインフレターゲット論の中にいかんなく反映されている。

 

 従来の経済学では金融政策をめぐっては、「ルール裁量か」という二元論でしばしば議論が行われている。金融政策が長期的には貨幣中立性が成立していて、実体経済には影響を及ぼさずに、ただ単に名目変数(例えば物価水準)を動かすだけである、という点では新古典派経済学マネタリスト、そして(ニュー)ケインジアンは一致している。しか短期的に実体経済に影響を及ぼすことができるのか、いいかえると経済の深刻な変動に対して金融政策有効手段になるのかどうかで、新古典派ケインジアンには特に深い対立が残っている。

 現時点で新古典派マネタリスト、そしてケインジアンは非常に深く混じってしまっており、例えばバーナンキの初期の金融モデル新古典派的な発想に立脚したRBCモデルを基本にしている。しかし、最近バーナンキ政策スタンス経済の変動(産出量ギャップの大きな変化)には積極的金融政策中心の政策対応をすすめるものであり、その基本はまぎれもなくケインジアンである。そして財政政策よりも金融政策を中心に景気対策を行う点では昔風?の区分ではマネタリストでもあるだろう。

 

 一般的新古典派マネタリスト中央銀行マネタリーベースを四半期ごとにX%にコントロールする「ルール」に準拠して金融政策を行うことで、中央銀行戦前大恐慌時のように大きな経済変動の原因になることを未然に防ぐことができるとし、安定的経済成長資することができると考えている。そしてルールを事前に公表することで中央銀行の行動に対して市場が信頼をもつことができることも経済不安定性を回避するとルール主義者は信じている。それに対して裁量を重視する旧来のケインジアンは産出量ギャップの拡大に対して機動的な政策対応を主張している。裁量主義者ルールのもたらす「信頼」と、大恐慌のような予期しない経済変動に迅速に対処する際の政策の「柔軟性」にはトレードオフ関係があると信じて疑っていない。もし柔軟性を認めれば、そのことがマネタリストの主張するようなマネタリーベースの成長率ルールへの信頼性を損ねるというわけである

 

 バーナンキインフレターゲット論は、この「ルール裁量か」でいえばまさに彼の経済学の総合性格を反映するかのように、彼自身言葉で「制約された裁量」というコンセプトに即したものであるバーナンキの「制約された裁量」としてのインフレターゲット論は、バーナンキらの論集『インフレターゲット国際的経験からの教訓』やFRB理事としての講演「インフレ目標展望」(2003年3月25日ベン・バーナンキリフレと金政策』(高橋洋一訳、日本経済新聞社)に収録)に表明されている。

 

 バーナンキインフレターゲット論の主要内容は、1)フレームワーク、2)コミュニケーション戦略 のふたつで構成されている。フレームワークとは、先ほどの制約された裁量と同じであり、金融政策いかに行うかについての「ベストプラクティス」(最善の実践であるという。

 

 「制約下の裁量のもとで、中央銀行は、経済構造政策効果について知識が不完全なことに注意を払いながら、短期的な混乱は無視してでも生産雇用の安定のために自主的に最善を尽くせます(これが制約下の裁量の「裁量」部分です)。しかし決定的に重要な条件は、安定化政策実施するにあたり、中央銀行インフレーーそして、それゆえ国民インフレ予想??をしっかりとコントロールするという強いコミットメントを維持する必要もあるということです(これが制約下の裁量の「制約下」部分です)」(邦訳39頁)。

 

 そしてこのようなインフレターゲット金融政策が通常、半年から1年半ほどの政策ラグを伴って効果があらわれるために、先行して経済主体の予想をリードしていくという性格を色濃くもった期待形成フレームワークでもある。

 

 例えば、今日アメリカ経済低インフレの好循環が成立している背景には、まさに低インフレ予想がキーであるといえる。その反対のケースが70年代石油ショックエピソードである産油国石油価格戦略的値上げによってコストプッシュ型の激しいインフレが起きたというのが定説であるしかバーナンキは実際には石油価格の高騰が各種財やサービスコストを引き上げたことによってインフレが多少は悪化したのは事実であるが、むしろそれよりも深刻だったのは家計企業FRB金融引き締めが不十分であることを予想し、それが高いインフレ予想を招き、そして賃金値上げや製品価格値上げに移行した、という見方を立てている。むしろFRB石油ショックに直面する以前の金融緩和姿勢もそのような経済主体の高インフレ期待を促したともバーナンキは指摘している。

 

 実は日本でも石油価格の高騰が70年代の「狂乱物価」を引き起こしたとする通説が根強い。しか小宮隆太郎は「昭和47,48年のインフレーションの原因」の中で日本銀行石油ショック前の行き過ぎた金融緩和政策とその後の引き締めの遅れがこの「狂乱物価」の犯人であり、日銀政策の遅れが(小宮バーナンキのように期待の経路は明示していないが)企業労働組合などに製品価格上昇や賃上げに走らせた、と述べている。そして70年代から80年にかけての第二次石油ショックの影響が軽微だったのは、日銀過去反省していち早く強い金融引き締めスタンス採用したことにあり、それに応じて(これも期待の経路は小宮では不明なのだが)労働組合企業賃上げなどのコストプッシュの要因をおさえるべく、労使協調路線採用することでこの事態を乗り切った、と書いている(小宮隆太郎現代日本経済東大出版会)。

 

 アメリカの方はボルカー元FRB議長1979年における断固たる“タカ派”的レジーム転換で、徹底的に高インフレと闘ったことで、その後の低インフレの好循環の基礎ができた、とバーナンキボルカーの業績を評価している。しかし、このボルカーのタカ派へのレジーム転換が社会的にきわめて重いコストを伴ったことを指摘することをバーナンキは忘れていない。

 

 ボルカーの行った「ディスインフレ」(高いインフレ率を抑えて低インフレにすること)政策が、積極的名目利子率と実質利子率の引き上げによって実行され、それが80年代に入ってインフレ率の劇的な低下を見る一方で、それと見返りに10%にせまる高い失業を生み出してしまった。バーナンキはこの70年代インフレ予想形成の失敗がいか社会的コスト失業)を生み出したのか、このような失敗を今後しないためにも経済主体の予想形成金融政策の欠かせない要素になると力説している。

 

 第二の要素のコミュニケーション戦略であるが、これはすでに自動車運転手比喩の話で触れたように、中央銀行国民市場参加者に対して政策目標フレームワーク経済予測を事前に公表することで、中央銀行政策に対する信頼を醸成し、さら政策責任明確化政策の決定過程とその帰結の透明性をはかろうというものである。このことが自動車運転手比喩でも問題となった経済の不確実性について、少なくとも政策当事者の行動とそれを予測する民間主体の不確実性を大幅に減少することは疑いがないであろう。

 

 ところでこの「ベストプラクティス」としてのインフレターゲットアメリカに導入される見込みはどうであろうか。従来、インフレターゲット導入への反対の論拠として、連邦準備制度目的規定連邦準備法2A条)とのダブルスタンダードになるという点をあげて反論するのが一般的であった。

 

 「連邦準備制度理事会及び連邦公開市場委員会は最大雇用物価の安定及び緩やかな長期金利という目標有効的に推進するために、生産を増加する経済の長期的潜在性と均衡する通貨及び信用総量の長期的成長を維持する」

 

 と連邦準備法にある。これはかってのハンフリー・ホーキンズ法の趣旨を反映した条文であるが、議会にもこの雇用物価の両方への重視が強いことはすでに述べた。このようなダブルスタンダード批判について、バーナンキはここでインフレターゲットの柔軟性を強調し、雇用物価双方にどんなウェイトづけを行っても首尾一貫したインフレターゲットの援用が可能である、と断言している。バーナンキ議長意思が強固なことが伺われる。

 

 今後、アメリカインフレターゲット導入の議論高まることは当然に予想される。この議論高まることによって日本においても同様の議論高まることが予想されよう。実際に政府の一部では強力にインフレターゲット導入を視野にいれた日銀改正論議まで行われようとしているようである。すでに私はこのバーナンキ経済学を通して、日本銀行がその政策説明責任、透明性、そして経済主体の予想形成、ほぼすべてにおいて稚拙な決定の連続であり、また今日においても外的な要因が重なっただけで金融政策レジーム転換なきまま景気回復がある現状も指摘した。簡単にいえば、丸山真男過去に指摘した官僚的な「無責任主義」がまだ日本銀行とその利益団体ともいえる日銀シンパエコノミストに根強い。この無責任主義を打破するためにもインフレターゲットの導入とそれによるリフレマインド形成日本社会にいま最も望まれているように思われる。

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2025-04-27

トランプ関税日本財政破綻しない理由

三行まとめ


そろそろ「日本政府が大量の借金をしても財政破綻しないのは、対米輸出黒字による米ドル債権保有があるからで、もし米国が対日関税を引き上げて日本米ドル債権を減らせば、円の信用が低下して財政破綻する」という主張が出てきそうなので、前もって調べてみた。

まず基本的事実として、日本公的債務残高はGDPの2倍以上で先進国中でダントツに高い。でも長年にわたって破綻していない。なぜ破綻しないのか、その理由を整理すると、いくつかの要因があることがわかる。

一番大きいのは、日本国債がほぼ全て円建てだということ。外貨建て国債を発行していないから、最悪の場合日銀による通貨発行や金融緩和債務不履行を回避できる余地がある。この点はギリシャなどとは全然違う状況で、ユーロという自国コントロールできない通貨借金していたギリシャと違って、日本自国通貨借金しているから支払い不能になる直接的リスクは低い。

次に、日本国債保有構成重要国債ほとんどは国内機関投資家銀行日銀が持っていて、海外投資家の保有2023年度末で約13.7%程度にすぎない。つまり国内資金が循環していて、日銀も大規模な緩和で国債買い支えている。だから政府債務が増えても長期金利が急上昇せず、「狼少年」論まで生まれるほど安定している [1]。

それから意外と見落とされがちだけど、日本政府も相当の金融資産を持っている。社会保障基金の積立金や外貨準備など。だから表面上の債務だけでなく、資産差し引いた「純債務」でみると対GDP比は150%程度になる [2]。それでもかなり高いけど、単純な債務総額ほど悪くない。日銀保有国債政府と連結すれば実質的に身内の債務だし。

あと日本は長期にわたる低インフレ環境で、金利も抑えられてきた。名目金利より経済成長率が低い状況が続いたけど、金利自体も極めて低かったか政府の利払い負担は重くならなかった [1]。

まり自国通貨建て債務国内資金でのファイナンス中央銀行後ろ盾という3つが日本の強みで、これが破綻を免れてきた主因なんだよね。

じゃあ、対外的な要因はどうなんだろう?日本は確かに世界最大の対外純資産国で、対外純資産は令和5年末で約471兆円もある。33連続世界一の純債権国の地位を保っていて [3]、外貨準備2023年末で約193兆円と世界第2位 [1]。この状況が円の国際的な信用を高めている面は否定できない。

円が安全通貨とみなされて有事の円買いが起きるのも、日本の対外資産の大きさが背景にある。巨額の対外資産があるから、何か国際的危機があっても、むしろ円が買われるという現象が生じる。海外に持っている資産危機時に本国還流させる動きがあるからだ。

でも重要なのは、この対外資産が円の信用を支えているのは間接的な効果だということ。円は変動相場制の法定不換紙幣で、金本位制のように米ドル資産で直接価値担保しているわけではない。対外資産の役割は支払い能力と非常時の外貨調達力を示すことであって、円建て国債担保ではない [2]。

研究者も指摘しているけど、対外純資産多寡財政危機と直接関係するのは、公的債務外貨建て場合に限られるんだよね [1]。日本場合債務が円建てだから、対外資産との直接的な関係は薄い。もちろん潤沢な外貨準備市場安心感につながるし、万一円が急落した時に為替介入する余力を示すという意味では間接的に支えになっている。

そう考えると、「米国が対日関税を引き上げたら日本財政破綻する」という論理にも無理がある。確かに関税引き上げは日本の輸出と貿易黒字を減らす要因にはなるけど、近年の日本経常収支貿易黒字より第一所得収支(海外投資から収益)に支えられる構造になっている。実際、2022年エネルギー価格高騰で貿易収支が▲15.7兆円の赤字になったのに、海外からの利子・配当などの所得収支が+35.2兆円と過去最大の黒字で、経常収支全体では+11.5兆円の黒字を維持した。つまり貿易赤字でも経常黒字を保てる」段階に日本経済進化している [4][5]。

しか為替レートの自動調整メカニズムも働くはずで、輸出減少→円安圧力→輸出企業の採算改善・輸入縮小というルートで、関税ショックの一部は吸収される可能性が高い。

万一、米国関税措置円安が進み、海外投資家が日本売りに走るようなことがあっても、潤沢な外貨準備債権国という信用クッションがある。仮に国債への信認が揺らぐ局面でも、日銀国債買い入れを増やして金利急騰を抑え、財務省為替介入で過度な円安を食い止める余地がある [1]。実際、財務省は「外貨準備有事為替介入に備えるもの」という姿勢を示しているし、「米国債売却など極端な対応は控える」方針を明らかにしている [6]。

もちろん長期的な視点では懸念材料もある。日本が恒常的な経常赤字国に転じてしまえば、対外純資産を取り崩すことになり、いずれ「世界最大の債権国」の座も失われるだろう。そうなれば円の安全通貨としての地位も揺らぎ、海外から資金流入なしに国債を消化できなくなる恐れがある。特に高齢化国内貯蓄が減少する中、海外投資家の国債保有比率が上昇すれば、資本逃避リスク高まる

結局のところ、「日本財政破綻していないのは対外資産が円を信用たらしめているから」という主張には一部真理が含まれるけど、それが主要因ではない。円の信用は国内経済の安定性と政策当局への信頼に支えられている部分が大きく、外国から稼ぐドルが多少減っただけで崩れるほど脆弱ではない。

米国頼みの外貨が全て」と考えると本質的問題を見誤る。日本は確かに外貨建て債務ゼロだが、「自国通貨建てだから絶対安心」という慢心も禁物 [2]。信認失墜による資本流出や通貨急落は現実に起こりうるリスクで、財政・経常赤字の累積によってじわじわ高まる可能性がある。米国通商政策はその一因に過ぎない。

大事なのは日本自身が中長期的な財政健全化策を講じつつ、経常収支黒字基盤(輸出競争力対外投資収益力)を維持すること。そうして初めて「国債通貨への信認」を将来にわたって確保できるんだと思う [2]。

極論として「日本ドルをたくさん持っているか大丈夫」も「日本借金まみれで明日にも破綻する」も正確じゃない。現実もっと複雑なバランスの上に成り立っている。公的データを冷静に分析すると、日本財政状況は確かに厳しいけど、すぐに破綻するものでもないし、対米貿易だけで決まるものでもない。長期的な視点財政再建と経済成長の両立を図ることが本当に必要なことだと思う。財務官僚っぽい結論になったが、そーいうこと。

[1]https://www.cirje.e.u-tokyo.ac.jp/research/workshops/public/paper2025/public0425.pdf

[2]https://www.mof.go.jp/english/policy/budget/budget/fy2024/02.pdf

[3]https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/iip/data/2023_g.htm

[4]https://www.boj.or.jp/statistics/br/bop_06/exdata/data/bop2022a.pdf

[5]https://www.jef.or.jp/journal/pdf/249th_Economic_Indicators.pdf

[6]https://jp.reuters.com/world/us/FHK2PFAGTFKTVNU3XGIKAACMEM-2025-04-09/

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2025-04-01

日本インフレ要因の考察デフレ円高経済学正当化

日本インフレの三要因とそのメカニズム

日本インフレは、(1)財政支出の増加 (歳出増)、(2)労働組合過激化による賃金物価悪循環、(3)円安の進行によって加速していると考えられます

以下では、これらのメカニズム経済学的に考察し、最終的にデフレ円高日本経済にとって望ましい選択であることを示します。

(1) 歳出増とインフレメカニズム

政府支出の増加は、総需要の押し上げを通じてインフレを加速させる。特に日本の歳出構造には以下の問題がある:

A. 総需要増加によるインフレ圧力

歳出増加は、ケインズ型の有効需要管理政策に基づくが、以下のようにインフレ助長する:

B.財政政策の持続不可能性と期待インフレ
結論

歳出削減を通じて、総需要適正化し、財政の信認を回復することが求められる。

(2)労働組合過激化と賃金物価悪循環経済学考察

日本における労働組合過激化は単なる賃上げ要求ではなく、賃金物価悪循環を生む点が問題である

以下、このスパイラル経済学メカニズム説明する。

A.賃金物価スパイラルの基本構造

このメカニズムは、フィリップス曲線の長期的無効性に基づく。

まり、長期的には期待インフレ率が上昇し、賃上げが追いつかない形でインフレが加速する。

B.コストプッシュインフレフィリップス曲線の変形

労働組合が「名目賃金の引き上げ」を主張すると、企業は「物価転嫁」で対応するため、実質賃金は上昇せず、結果として労働者の実質購買力改善しない。

結論

デフレ環境下では、労働組合賃金圧力が和らぎ、物価安定が確保できる。

労働市場の柔軟性を高めることが、インフレ抑制のカギとなる。

(3)円安インフレ関係:国際マクロ経済学分析

円安は輸入コストを増加させ、インフレの大きな要因となる。

特に日本のような資源輸入依存国では、為替レートの変動が物価に与える影響(為替パススルー率)が高い。

A.為替パススルーインフレメカニズム
B.貨幣購買力説と円高の有利性
結論

円安政策継続すると、インフレ圧力継続し、実質賃金が低下する。

逆に、円高にすることで、コストプッシュ型インフレ抑制できる。

結論デフレ円高こそが日本の最適解

(1)デフレ有益である理由
(2)円高が望ましい理由

インフレの原因である歳出増・労働組合過激化・円安是正し、デフレ円高誘導することこそが、日本経済の安定と成長につながる。

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2025-03-19

2025/3/19日銀金融政策決定会合に関する記者会見の内容

ブルームバーグ記事出てるからこっち紹介するだけで良かった・・・

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-19/STAOK0T0G1KW00

まとめ読まなくていいから上の記事読んで



ざっくり

①利上げペース:海外経済の不確実性が増している一方、国内賃金物価の循環は順調に進んでいる状況を踏まえて今後の見通しをより的確に作成し、それに応じて政策を決定していく。現時点では、次回の会合での利上げを示唆するような見解は示されず、データ次第との姿勢を強調。

財政政策との関係:短期的な財政政策の動向へのコメントは控えたものの、中長期的な観点から政府国会には財政の持続可能性を確保する努力継続することを期待するとの考えを表明。

物価目標2%の妥当性:現在は2%の目標の持続的な達成を目指しており、それが中長期的な日本銀行の信認確保に重要であるとの認識。将来的な目標検討可能性は否定しないものの、潜在成長率の違いとインフレ目標関係は単純ではないと指摘。

地域金融機関の再編:地域金融機関合併統合は各銀行判断によるものであり、金融政策で影響を与えようという意図はないと説明


今回の利上げは当然なし。次がいつかを判断できる材料もなし

本日行われた日本銀行金融政策決定会合後の記者会見では、現在金融政策の維持が発表されました。

具体的には、短期金利操作目標である無担保コールレート・オーバーナイト物を0.5%程度で推移させる方針を全会一致で決定しました。

経済認識=緩やかに回復を続けている

会見で示された経済物価現状認識では、日本の景気は一部に弱めの動きが見られるものの、緩やかに回復しているとの判断が維持されました。

先行きについては、海外経済の緩やかな成長と緩和的な金融環境を背景に、所得から支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まり、潜在成長率を上回る成長を続けると見込まれています

物価について=物価高はさらに続く

一方、物価については、生鮮食品を除く消費者物価の前年比は、輸入物価上昇を起点とする価格転嫁の影響は減衰してきているものの、

賃金上昇等を受けたサービス価格の緩やかな上昇や政府エネルギー負担緩和策の縮小により、足元で3%台前半となっています

先行きの消費者物価については、輸入物価上昇の影響は薄れるものの、

人手不足感や需給ギャップ改善賃金物価の好循環により、徐々に上昇していくと予想されています

展望レポートの見通し期間後半には、物価安定の目標である2%と整合的な水準で推移するとの見方が示されました。

リスク要因

各国の通商政策等の動きやその影響を受けた海外経済物価動向、資源価格の動向、企業賃金価格設定行動、金融為替市場の動向などが

引き続き高い不確実性を持つと指摘されました。

特に企業賃金価格設定行動が積極化していることで、為替変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面があるとの認識も示されました。

今後の金融政策運営について

先の経済物価金融情勢次第としつつも、

現在の実質金利が広めに見て低い水準にあることを踏まえ、

経済物価の好循環が実現していけばそれに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく考えが改めて示されました。

日本銀行は、2%の物価安定の目標のもと、その持続的安定的な実現という観点から経済物価金融情勢に応じて適切に金融政策運営していく方針です。

会見では、直近で発表された春闘賃上げ率についても言及があり、

連合第一次集計では5%台の高い伸びとなり、相対的に規模が小さい企業でも高めの賃上げ率が実現しており、賃上げの動きが広がっていることが確認されました。

この結果は、1月介護時点での見通しに概ね沿うもの評価されましたが、

中小企業賃上げ交渉はこれから本格化する先も少なくないため、今後の賃金動向を丁寧に確認していく必要があるとされました。

金融政策においては、賃金動向に限らず幅広く経済物価金融情勢を点検し、見通しやリスクに及ぼす影響を見極めていくことが重要であるとの姿勢が強調されました.

現在インフレ想定の範囲内

足元の物価動向については、1月消費者物価指数2月企業物価指数が高い伸びを示していることが指摘されました。

これに対し、1月展望レポートで示した物価見通しや基調物価想定の範囲内の動きであるとの認識が示されました。

ただし、エネルギー負担緩和策の縮小に加え、米価格の上昇が消費者物価を押し上げている点には留意必要であるとされました。

米を含む食料品などの価格上昇は

家計マインドや予想物価上昇率の変化を通じて、

基調的な物価上昇率に二次的な影響を及ぼしうる可能性も認識しておく必要があるとされました。

その上で、現時点では、基調的な物価上昇率は徐々に高まっているものの、依然として2%を下回っているとの認識に変わりはないことが強調されました。

基調的な物価上昇率については、2%目標整合的な水準になるとの見通しが示されている一方で

具体的な数値を示すことは依然として難しいとの立場が改めて示されました。

現状のイメージとしては、1%以上2%を下回る水準であるとされました。

物価目標2%の妥当性については、現在目標である以上、その持続的達成が日本銀行の信頼確保に重要であり、

将来的な再検討もあり得るものの、議論は複雑であるとの見解が示されました.

海外情勢について

米国通商政策の動向が経済物価に与える不確実性が高まっているとの認識が示され、

今後の展開を注視し、日本経済への影響を見極めた上で政策を決定していくというスタンスが改めて示されました。

この1年間の評価

大規模金融緩和解除から1年が経過したことに対する評価として、

徐々に基調物価上昇率が2%に収束するという角度が高まる中で、

それに応じた適切な緩和度合いの調整を進めることができたとの認識が示されました。

国債買い入れ減額も予定通り進んでいるとのことです。

今後について

今後の金融政策正常化に向けては

国債買い入れ減額について6月中間評価を行い、

市場機能回復度合いなどを検証した上で、基本計画に沿って進める方針が示されました。

ETF処分については、引き続き適切な方法検討していくとのことです

トランプ大統領による円安誘導批判に対して

ノーコメントとし、経済物価見通しに基づいて政策を実行していくという姿勢が強調されました。

世界経済を巡る不確実性は増しているものの、国内賃金物価の循環は順調に進んでいるとの認識も示されました.

中立金利及び今後の追加利上げの条件について

中立金利については、依然として絞り切れていないもの

経済物価の動きを見ながら、その反応を見つつ、あるべき水準を探り、適切な政策につなげていきたいとの考えが示されました。

今後の追加利上げの条件としては、春闘賃上げが広がりを見せるか、賃金上昇が価格転嫁されるか、消費動向がどうなるかといった点が注視されるとされました。

市場不安定性と利上げの関係については、現在は特段の状況ではないとの認識が示されました。

長期金利の上昇について

足元のインフレ率、GDPデータ賃金動向、海外金利の動きに市場が反応しているとの見方が示されました。

通常の価格形成とは異なる急激な金利上昇のような例外的なケースでは、

市場安定的価格形成を促す観点から機動的なオペレーション検討するもの

現状はそのような状況ではないとの認識が示されました.

長期金利の上昇が金融政策に与える影響については、短期から中期ゾーン金利をより重視しており、イールドカーブ全体としては経済活動をサポートするレベルにあるとの認識が示されました.

国債買い入れの適切なボリュームについては、非常に難しい問題であり、海外中央銀行も苦労している状況を踏まえ、今後検討していく方針が示されました.

価格については特になにもしない(当たり前)

食料品価格の上昇、特に価格の上昇については一時的サプライショックと見るのが一般的としつつも、

インフレ期待や消費者マインドへの影響を通じて、基調的な物価に影響を与える可能性もゼロではないため、注視していく方針が示されました。

食料品価格の上昇に金融政策で直接対応することは困難であり、そのコストも大きいとの認識が示されました.

第一四半期のGDPについて

一部指標に弱さが見られるものの、特殊要因も考慮すると、現時点では悲観的には見ていないとの見解が示されました。

地域銀行の再編と金政策関係について

銀行判断によるものであり、金融政策で影響を与える意図はないことが強調されました.

会見全体を通して

日本銀行経済物価の緩やかな回復基調を維持しつつ、

物価安定目標の達成に向けて、データに基づき慎重に金融政策運営していく姿勢を強調しました。

海外経済の不確実性を注視しながらも

国内賃金物価動向を重視し、状況に応じて金融緩和の調整を進めていく方針が改めて示されました。

Permalink |記事への反応(0) | 18:09

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2025-03-02

デフレ円高日本を救う

日本経済においてデフレ円高はしばしば課題として語られるが、これらの現象には従来の議論では軽視されがちな数多くのメリット存在する。

本報告では、デフレ円高がもたらす経済恩恵に焦点を当て、消費者企業国家レベルでの具体的な利点を体系的に分析する。

特に物価下落と通貨高が相互作用することで生まれる相乗効果を解明し、現代日本経済におけるこれら現象の再評価を試みる。

デフレーションの構造的利点

消費者購買力の持続的向上

デフレ環境下では物価継続的下落により、消費者は同一金額でより多くの財・サービスを取得可能となる。

例えば、年間2%のデフレ10年間継続した場合貨幣実質的購買力は約22%上昇する計算となり、家計の実質可処分所得が増大する効果をもたらす。

この現象特に固定収入層にとって有利に働き、年金生活者や公務員など所得が硬直的な層の生活水準維持に貢献する。

現金保有者にとっては、名目価値が変わらなくとも実質的富が増加するため、貯蓄インセンティブ高まる

この傾向は日本高齢化社会において重要であり、退職後の資産管理を容易にする側面を持つ。

消費者心理面では「待てば安くなる」という期待が消費行動を抑制するとされるが、逆に言えば計画的な購入を促進し、資源配分最適化を図る効果も見逃せない。

企業生産性革新圧力

デフレ企業コスト削減と効率化を強いるため、技術革新触媒として機能する。

価格下落圧力に対抗するため、企業生産プロセス合理化自動化を加速させ、IoTAIの導入を促進する。

実際、1990年代後半のデフレ期に日本製造業世界高水準の生産性向上を達成しており、この時期の経験今日ロボット工学分野での競争力基盤を形成した。

国際競争力観点では、デフレが輸出価格実質的低下をもたらし、為替レートが同一であっても相対的価格競争力が向上する。

このメカニズム円高局面と組み合わさることで、輸出企業収益安定化に寄与する可能性を秘めている。

さらに、資産価格の下落は新規参入企業にとって有利な環境を創出し、産業構造新陳代謝を促進する側面を持つ。

円高戦略的優位性

輸入依存経済構造的強化

円高は輸入価格の低下を通じて、エネルギー・食料・原材料調達コストを大幅に圧縮する。

日本が輸入に依存する液化天然ガス(LNG)の場合円高1円の上昇が年間1,200億円のコスト削減効果をもたらす試算があり、製造業全体の収益改善に直結する。

この効果特に加工貿易産業において顕著で、輸入原材料を加工して再輸出するビジネスモデル競争力を倍増させる。

消費財輸入業界では、円高進行に伴い海外ブランド商品国内価格が低下し、消費者選択肢多様化が進む。

高級車や奢侈品の価格下落は国内消費を刺激するとともに、輸入代理店業界の成長を促す。

さらに、医薬品先端技術機器の輸入コスト低下は、医療研究開発分野の進展を加速させる副次効果を生む。

国際的購買力の拡大

円高日本企業海外M&A活動を活発化させる原動力となる。

為替差益を活用した戦略的買収が容易になり、グローバルバリューチェーンの再構築を促進する。

2010年代円高局面では日本企業による海外企業買収件数が急増し、これが現在グローバルサプライチェーンにおける日本企業地位確立寄与した事実がこれを裏付ける。

個人レベルでは海外旅行費用実質的低下が観光需要喚起し、日本人の国際的視野拡大に貢献する。

留学生経済負担軽減は人的資本質的向上を促し、長期的な国家競争力強化の基盤を形成する。

さらに、海外不動産投資ハードル低下は個人資産多様化可能にし、リスク分散型の資産形成を促進する。

デフレ円高の相乗効果

実質賃金上昇メカニズム

デフレによる物価下落と円高に伴う輸入品価格低下が組み合わさることで、名目賃金が変わらなくとも実質購買力が二重に向上する。

この現象特に貿易部門で顕著に現れ、サービス従事者の生活水準改善寄与する。

例えば、輸入食材価格の下落と国内サービス価格の低下が同時に発生すれば、外食産業の利用頻度増加を通じた内需拡大が期待できる。

企業収益観点では、輸入コスト削減と輸出価格競争力向上が同時に実現する特異な状況を創出する。

自動車産業を例に取れば、円高による部品輸入コスト低下とデフレによる国内生産コスト圧縮が相乗効果を生み、国際市場での価格競争力維持を可能にする。

このダブル効果は高度な付加価値を有する産業において特に有効機能する。

金融政策との相互作用

デフレ円高の組み合わせは超低金利環境の持続を可能にし、国債管理コストの軽減に寄与する。

長期金利抑制効果政府債務の利払い費縮小をもたらし、財政再建のための貴重な時間を確保する。

また、低インフレ環境での金融緩和持続は資産市場の安定化を促進し、株式市場不動産市場におけるバブル発生リスクを低減させる。

企業財務においては、デフレによる実質債務負担増加を円高が打ち消すメカニズムが働く。

輸出企業外貨建て収益円高で目減りする反面、デフレによる国内コスト削減が収益率を維持するという調整機能が発揮される。

このバランス効果為替変動リスクヘッジの必要性を低減させ、企業経営の予見性向上に貢献する。

産業構造転換の触媒効果

付加価値産業へのリソース集中

デフレ円高の二重圧力は、労働集約産業から知識集約産業への移行を加速させる。

価格競争力の低下が避けられない分野では、技術革新による差別化が不可欠となり、研究開発投資が活発化する。

半導体材料精密機器分野で日本企業世界的優位性を維持できている背景には、こうした環境適応メカニズムが働いている。

人材配置の最適化が進み、生産性の低い部門から高い部門への労働力移動が促進される。

デフレ賃金上昇を抑制する反面、円高による輸入技術取得コスト低下が産業の高度化を支援する。

このプロセス労働生産性の持続的向上を実現し、少子高齢化社会における労働力不足問題を緩和する可能性を秘める。

持続可能な消費スタイルの定着

デフレ環境下での消費行動はより計画性・持続性を帯び、過剰消費から最適消費への転換を促す。

商品ライフサイクルの長期化は廃棄物削減に寄与し、環境負荷軽減と持続可能社会構築に貢献する。

円高による再生資源輸入コスト低下はリサイクル産業の採算性を改善し、循環型経済システム確立の後押しとなる。

消費者品質重視傾向が強まることで、メーカー耐久性保守性の向上に経営資源を集中させる。

この変化は製品アフターサービス市場の拡大を引き起こし、新たな雇用創出とサービス産業の高度化をもたらす。

例えば、家電製品平均使用年数延伸は保守点検需要喚起し、関連技術者の技能向上を促進する。

国際経済における戦略的ポジショニング

対外純資産実質的拡大

円高日本対外純資産自国通貨建てで評価した場合に大幅な増加効果をもたらす。

2020年代における円高局面では、日本対外純資産が年率10兆円規模で膨張した事例が観測されている。

この効果国家バランスシートの強化に直結し、国際金融市場における日本の信用力を格段に高める。

海外投資収益購買力拡大が進み、国際分散投資メリットが倍増する。

年金基金等の機関投資家にとっては、外貨建て資産の円換算価値上昇が運用成果を押し上げる。

このメカニズム人口減少時代資産所得依存経済への移行を支援し、持続可能国民経済構造の構築に寄与する。

地政学リスクヘッジ機能

円高は国際通貨としての円の地位を高め、地政学的不確実性に対する緩衝材として機能する。

有事の際の避難通貨需要増加は、エネルギー輸入依存という構造脆弱性部分的に打ち消す。

2020年代国際緊張緩和期において、円高基調日本エネルギー備蓄拡充を可能にした事実がこれを実証している。

国際決済通貨としての円の利用拡大が進み、貿易取引における為替リスク軽減が図られる。

特にアジア域内貿易において円建て取引比率が上昇すれば、地域経済統合の進展に伴う通貨不安を軽減する効果が期待できる。

この動きは日本企業貿易決済コスト削減にも直結する。

技術革新の加速メカニズム

研究開発投資の促進効果

デフレ環境下では実質金利が上昇するため、短期収益を求める投資から長期視点研究開発投資資金シフトする。

この傾向は基礎研究分野の資金不足解消に寄与し、画期的技術革新の土壌を形成する。

実際、1990年代デフレ期に増加した特許出願件数が、2000年代技術立国復活の基盤となった事実観測される。

円高海外技術の導入コストを低下させ、技術キャッチアップを加速する。

先端機械設備の輸入価格下落が国内産業設備更新を促進し、生産性向上の好循環を生み出す。

この効果中小企業において特に顕著で、国際的水準の生産技術比較安価に取得可能となる。

人材育成の質的転換

デフレが続く経済環境では、企業人件費減圧から教育訓練投資へ重点を移す傾向が強まる。

OJTの充実や社内資格制度の整備が進み、人的資本質的向上が図られる。

この変化は長期的な労働生産性上昇につながり、持続的経済成長の基盤を形成する。

円高による海外留学コスト低下は、高等教育の国際化を促進する。

優秀な人材海外派遣が増加することで、国際感覚を備えた人材育成が加速する。

同時に、円高を利用した外国人研究者の招聘が容易になり、国内研究機関国際競争力強化に寄与する。

社会構造最適化現象

資産格差是正メカニズム

デフレ金融資産よりも実物資産価値相対的に低下させるため、資産格差の是正寄与する。

土地不動産価格下落が進むことで、若年層の資産取得ハードルが低下する。

この現象世代間格差解消の一助となり、社会の安定性向上に貢献する。

円高進行に伴う輸入消費財価格の低下は、低所得層生活水準向上に特に有効作用する。

必需品的な輸入品価格下落が実質所得底上げし、経済弱者保護自然メカニズムとして機能する。

このプロセス社会保障費削減圧力とも相まって、財政健全化に間接的に貢献する。

地方経済活性化要因

円高を利用した地方自治体インフラ更新コスト削減が進み、地域格差是正寄与する。

海外建設機械の輸入価格低下が公共事業コスト圧縮し、限られた財源で質の高いインフラ整備を可能にする。

同時に、デフレによる資材価格下落が建設コストさら抑制する相乗効果生まれる。

結論

分析が明らかにしたように、デフレ円高日本経済多面的利益をもたらす潜在力を有している。

消費者購買力の強化から産業構造の高度化、国際的競争力の維持まで、これらの現象が適切に管理されれば、持続可能経済成長の新たなパラダイムを構築し得る。

今後の研究課題として、デフレ円高環境下での政策協調メカニズムの解明、技術革新加速の定量分析、国際通貨システムにおける円の役割定義などが挙げられる。

これらの分野における更なる実証研究の進展が、日本経済の新たな発展モデル構築に寄与することが期待される。

Permalink |記事への反応(0) | 13:06

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2025-01-18

FX:日米の金融状況、足元の確認

色々状況が変わってきたのと、これから数ヶ月の話

 

2023年くらいの予想

一般的な動きとしては

・米インフレする

・米利上げする

インフレが落ち着く

・景気が悪化し始める

・米利下げが始まる

日本インフレが波及

日本が利上げする

 

この順序で起こると思われたため、ドル円は152円まで行って120円くらいまで落ちるのでは?みたいな予想がされていた

一部で「このまま200円だ」みたいな過激円安支持者がいたが、こいつらは無視して良い

 

市場の予想が外れた

・米インフレがしつこい

・米経済が力強かった

→ これは結局理由がわからってないんだが、ソフトランディングするのでは?

  というのは常に言われていて、しか過去の事例でもソフトランディング期待されたあとにリセッションというのはお決まりだったから信じられていなかった

  とはいえ2024年にそれは起きなかったんだからソフトランディングに何割かは成功しはじめていると言えると思う

 

米利下げがスローになると市場が予想している

現時点での2025年12月の予想は約3.75%で、今から0.5%しか下げない予想になっている

しか10年債は逆にどんどん上がっている

まりインフレが沈静化しないし経済も堅調なままと予想している

 

日銀の利上げ

アメリカ他国インフレの影響が流石に出てくるため、日本でも利上げが進んでいる

かなりスローテンポだが着実にある一定水準までは利上げすると考えられている(いうてあと1,2回だろうけど)

日本長期金利も久しぶりに伸び続けている

 

現時点での2025年予想

米:すこし利下げする

日:すこし利上げする

からドル円はやや横かやや下げ、140〜160円をウロウロするのだろうというので合ってると思う

160円一時的に超えることはあっても170円に行く理由はさほどないし、日米両政府が嫌うだろう

 

150円固定化されるのか?

別にそういうわけではない、米利下げは2026年も続くだろうから、なにかの理由景気減速さえすれば容易に戻る

 

イレギュラートランプ大統領

来週からトランプ大統領に切り替わるが

トランプは今矛盾したことを言ってて

政策ドル高の方向だが、輸出的にはドル安にしたい、ということで、普通政治家ならプラマイゼロだろうが

トランプ場合過激なことを言うのでブレが大きい、1ドル10円幅で容易に上下すると思われる

から「140円〜160円で動く」の予想の上に上下10円のブレが入ってくる

予想通りの動きにはならないだろうね

 

しかしいつになったらiPhone安くなるんだ

Permalink |記事への反応(0) | 08:28

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長期金利国債利回り話題特集を組んでもいいくらい大切な話なんだが・・・

長期金利国債利回り1.25%に到達!」

このニュース本来であれば大騒ぎになって然るべき、いや、特集が組まれてもおかしくないほどの衝撃的な内容なんだけど。。。

なのになぜか世間は静か…。この異常なまでの無関心さこそ、今の日本が抱える深刻な問題如実に表してるね。

長期金利の上昇は、一言で言えば、「地獄への片道切符」。

・まず、住宅ローンなど借金関連の金利が上昇する。多くの国民生活に直撃。夢のマイホームが遠のき、既にローンを抱えている人々は返済額の増加に苦しむことになる。

・次に、国債の利払い費が増加する。つまり、国の借金である国債の利払い費が膨張するってこと。日本財政は既に火の車。利払い費の増加は、更なる財政悪化を招く。これが何を意味するかは言うまでもないね

金利を上げても下げても、日本経済地獄

なぜこのような状況に陥ってしまたかというと、日本の膨大な財政赤字。

長年にわたるバラマキ政策少子高齢化による社会保障費の増大…そのツケが今、一気に噴出しようとしている。

この危機回避する唯一の道、それは「財政再建」。まだ1.25%のうちに断行しなければ、本当に取り返しのつかないことになる。

激痛を伴ってでも断行せねばならない。もう時間はない。

このまま財政赤字を放置し続ければ、いずれ日本財政破綻の危機に直面する。

そうなれば、ハイパーインフレ通貨暴落…まさに悪夢のような未来が待ち受けているのは明らか。

今本当にすべき議論は、減税の話でも給付金の話でもなく、今の日本の詰み具合と財政再建の必要性の話。

この問題特集して大々的に議論を起こさなマスコミ、目をそらす国民、全てがおかしい。

今すぐ目を覚まし、行動しないと、この国の未来未来永劫閉ざされてしまう。

Permalink |記事への反応(3) | 02:54

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2025-01-10

anond:20250110193942

国債の話はそうやけど、気になるなら長期金利の動向でも見とけばいいよ

社会保障の話に戻ると、年金経済成長インフレに合わせて上げない限りは

割合は減っていくやろ

それが初めに書いた経済成長で、相対的に減らすという事や

割合論やろ?

Permalink |記事への反応(0) | 19:42

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