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はてなキーワード:都市化とは

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2025-10-17

anond:20251017012537

人類史を見ると都市化したら4.0下回るんだよね

アメリカ奴隷ですら都市部家事奴隷使用人は下回ったわけよ(当時の農場だと6.0くらいあった)

大戦前の列強各国も都市部はそうで、農村部が頑張ってた

人間牧場しかない

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2025-09-18

イスラム教徒土葬拒否差別偏見以外にあり得ない😡←これ

3行で


文化と習慣が全然違う

最近日本で暮らすイスラム教徒の方々が「土葬できる場所がない」と困っているので、作ると行っていたが、宮城県知事が断念したってニュースがあった

https://www.khb-tv.co.jp/news/16035821

これに対して「イスラム教徒の土葬拒否差別偏見以外にあり得ない😡」みたいなコメントが付いていた。

まぁいつもの連中なんだけど、あんまりにもあんまりなのでコメントしとくな。

なぜ日本では受け入れが難しいのか。その背景を、世界の墓文化と比べながら。

日本の墓→家単位永代管理

日本の墓は伝統的に「家単位」で作られ、子孫が続く限り管理するのが前提。

まり日本人にとって「同じ墓に何人もの遺骨が入る」「同じ墓穴に入る」ことは自然で、墓を繰り返し使うことに違和感はない。それこそが家の結束ともされる。

そう言った形で墓地設計されている。

もちろん現代的に少しずつ変わってきている部分はあるが例外例外

イスラム圏の墓→個人墓で共同体管理

一方で、イスラム教では火葬は認められず、土葬義務とされている。

メッカサウジアラビアメディナのように戒律が厳しい地域では再利用は行われず、結果的都市周辺に果てしなく墓地が広がる「都市墓地」が形成されたりしている。

で、この墓地は家管理じゃなくて共同体管理する。家が永代供養するのではない。だから墓地を訪れる人がいなくなっても墓守と呼ばれる人がずっと管理する。

もちろん、人口の多い都市部(カイロイスタンブールなど)では、そんなこと言ってられないので、25年ほど経って遺体が土に還ったと判断されれば再利用されることもあるにはある。

この文化を前提に墓が作られている。もちろん現代的に少しずつ変わってきている部分はあるが例外例外

オマケ欧米キリスト教

キリスト教文化圏でも「個人墓」が基本。ただしイスラムほど厳しくはなく

ここでも「家ごとに永代わたり墓を守る」という考え方の日本とは違う価値観である

日本火葬を選んだ理由

日本明治期までは土葬一般的だ、だから受け入れろと言う輩がいる。

が、これは問題があったから今、火葬普通になっていると言うことを無視しすぎ。

これらの諸課題解決するため、火葬が広まった。イスラムとの違いは、同じ場所に何度も墓穴を掘るので、前の遺体が出てきてしまうと言う様な事もあったというのもあるだろうがね。

こうして、今では火葬率は99%を超え、社会全体で「火葬が当たり前」という前提になった。日本は高いコストと長い時間をかけて問題解決するために火葬化を進めてきた歴史的経緯があるんだよ。

からこそ「宗教上の理由から」と言われても、いや知らんし、お前らも早く近代化しろよ、としか言えない訳だ。なんでそれが許されると思った?ってな具合の反応が普通

我々もできたんだからお前らもやれ、地理的条件も全然ちがうんだら、と言う事になる。

まとめ

なんでもかんでも差別差別と言えば公平な人間を装えると思うなよダホが

Permalink |記事への反応(0) | 18:51

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2025-09-08

IT企業経営者の兄が首を吊って自殺した②

https://anond.hatelabo.jp/20250907140118

残された人たち…善意と優しさが悪意と魑魅魍魎を呼ぶ、この世の地獄がそこにあった

人間善意ややさしさは、ときに逆説的に、魑魅魍魎を呼び寄せる。地獄とは死者の後にあるのではなく、生者の営みのなかにこそ現れる。

残されたIT会社社員の人たちは、現場?に入ってる別のパートナー会社?というところの人たちが引き受けて業務継続することとなったらしい。つまり、吸収のような形のようだ。俺はIT業界で働いたこともなければ、経営なんてしたこともないのでこれ以上の詳細はわからない。

webベンチャーで始まった会社は、兄の無法により傾いた会社をどうにか回すため、客先常駐業?を始めたらしい。それに反発して大量の社員が去っていった。後に残るのはわずか数人、というありさまだったらしい。兄もその「客先常駐」の一人としてよその会社に働きに行っていた、という。

ただ、どうも兄の葬式などの手続きで奔走している間、伝え漏れてくる奥さんや他の人たちの話を聞いていると、兄の会社が傾いた理由は、本業ITのせいではなく、兄が多角経営をしようと株(先物?)だとか、不動産だとかに手を出した結果、凄まじい損が出た結果らしい。

本人は「時代の潮流に乗る」と信じていたのだろう。だが歴史をひもとけば、一発逆転を夢見た者の多くは滅んでいる。兄がかつて憧れた15年前の意識高い系インフルエンサーといった生物たちで、現在でも生存している人間はいるだろうか?彼らは当然の如く時流を見誤り、あえなく路傍に果てた。兄もまた、その群像の一人ではないだろうか?

当人は良かれと思ってやったのだろう。6年か7年前だっただろうか、「ネットを見てみろ、大体みんな投資やっているぞ」、「ある程度不動産も回さなければ安定した経営はできない」、「Xで有名な〇〇さんだって…」と実家帰省した度に兄がよく自慢していた。

俺は口が裂けても言えなかった、「それ」は本当のことなのか?本当に儲かってる奴が儲かってるなどとネット公言するだろうか?アポ強盗さえ流行しているご時世に。

兄が憧れた「キラキラ生活」もそれだ。本当にキラキラした人生キラキラした生活を送っている美男美女は、そんな自慢はしない、そもそもITベンチャー社長などと名乗っている奴らが本当なのであれば、気〇いみたいにXなんかをしている暇なんかないであろう。少なくとも俺はそう思うし、業種は違えどそれほどの責任ある立場の人たちはみんなそうだった。忙しいのだ、単純に、世の中で暇な社長などいるであろうか?いたら見てみたいものである

キラキラした世界」で生きていたルカねえもそうだ、彼女は兄の様に見栄を張らなかった。ありのまま自然世界を見つめていた。それは俺でさえ忘れてしまいそうな人間として当たり前の自然調和した感覚なのではないだろうか?

…だがそんな中でも兄は「キラキラ生活」をやめようとしなかった、「いつか一発逆転ができる」…追い詰められた人間特有のありえない夢想は、かつて子供の頃の俺に「IT世界は変わる」と語っていた夢が首を吊った時にヒリ出した糞と小便とザーメンで混ざり合って変質した思想だ。

当然、現実はそれを許さない。それを粉砕するように冷たく回るこの経済大国社会の前に、心が折れた兄は首を吊って自殺した。

――残された中で一番可哀想なのは、兄の娘だ。

兄の自殺死体第一発見者奥さんだったようだが、学校が終わって帰ってきた娘も居合せたという。

生きている人間には絶対できないトカゲの様に舌をたらし、小便と糞便と精子を漏らし縊死して「てるてる坊主の様に(俺の父が形容するには)」になっている兄の姿を見て、娘はしばらくショックで意識を失っていたという。

俺はそれを聞いて、朴訥だったIT少年だった兄にまとわりついたIT情報化社会の「毒」が抜けて出た汚れが、首を吊っててるてる坊主になった下にたまった糞と小便がブレンドされた汚物なのだろうか、と思った。

兄の魂は天へ昇ったのではない、虚勢と見栄と業でがんじがらめになって、ネットの海と地の底の闇の世界へと、魂は糞と小便にザーメンに溶け混じった汚物と混じって堕ちていったのではないだろうか、その死に様を聞くたびに、そう思わずはいられない。

今も兄の娘はトラウマ精神疾患で、精神科に通院をしている。音楽関係の母(兄の奥さん)を持つだけあって、芸術素養のある血統があったのだろう、絵画コンクールなどで受賞した利する程だった彼女は、とてもではないが形容できない闇の深い滅茶苦茶な絵をかいたり、黒く塗りつぶした様な絵だとかに変わっている、という。

それはまるで、兄が縊死した末に堕ちていった世界の一端を描いているかのようだ。芸術とは本人が意識せずとも、世界の裏側を映すことがある。兄の娘の病んだ絵は、父が堕ちていった闇を娘故に見えてしまったのかもしれない。

それだけのことをいうのにも理由がある。兄が死んでから暫くというもの、ルカねえの「音楽関係時代の知り合い」や「兄のビジネスパートナー会社社長」、「経営友達」などと肩書だけは社長だと名乗る風体からして怪しい連中が押し寄せて、兄の娘を「芸能界デビュー」させようと、「おじさんに何でも相談して」等と明らかに性的搾取をするために下心丸出しで群がる様になった。電話lineSNS、酷いときには登下校中の彼女に対して、性欲にギラついた性獣そのものの目を向けて兄の娘をそのいきり立った股座を隠すこともなくケダモノの様な獣欲でモノにしようと群がっていたという。その光景は、死にかけた草食獣に群がるハゲタカハイエナを想起させた。(当然、即俺やルカねえや父たちは警察相談して事なきを得た)

――兄の娘は、制服を見るだけでもそれを思い出して立てないくらい立ち眩みを起こして何度も吐く様になった、これを心身症という。日本社会底辺沈殿した悪意と欲望が、無垢少女にまとわりついた結果である

俺と父はそれに対処しながら、「本当にこんなエロ漫画エロゲーみたいな種族日本にいるのだな」と内心思っていた。これもまた、兄の見栄と虚勢と業が生み出した禍だ。

「あのルカねえのセンスを受け継いでてカワイイの子がこの業界にこないのは人類の損失ッスよ!俺にプロデュースかませてくださいよッ」、俺たちの前で軽薄にチャラついて兄の娘に獣欲を隠しもせず艶めかしく気持ちの悪い目線を見せている、山師の様な連中、普通人間であればしない臭いが鼻を突いた。後で警察官の知人に聞いたところによると、大〇を吸っている人間はそんな臭いをまとわせるのだという。不思議なことに、獅子舞の様にドレッドヘアーを振り乱して、制服姿の兄の娘をチラチラみながら軽薄と欲望と悪意と性欲を向けて喋る彼の顔が、俺にはかつての兄に重なって見えた。

何の罪もない感受性の強い14歳の娘に、社会底辺からの悪意と性欲の手と邪眼の様ないやらしいマナコが常に体にまとわりついている。残されたルカねえと兄の娘にとって、これほどの地獄があるだろうか?(俺が14歳の頃といえば、こっそり家でネットエロ同人オナニーをして、昼休みクラス遊戯王カードでバトルが開始され、部活で汗を流し、職員室や校長室の掃除教頭校長と話をして大人世界の一端を聞き、校庭の向こう入道雲未来に思いをはせて大人背伸びしていた気になっていたような年頃だ)

だがしかし、この地獄は兄一人の死からまれたのではないと思う、虚栄と業に囚われた一人の男の末路が、時代社会の病を照らし出したにすぎない、俺はそう思う。

壊れたプラネタリウムはもう綺麗な星空を映さない、ただただグロテスクで虚無で悪意に満ちた闇で人を呑み喰らう

時期はぼかすが、兄の娘が警察補導された。学校にいてもほとんど「体調不良」で保健室にこもりっきり、周りともうまく合わせることが出来ず。彼女は流れ着いたトー横で警察補導された。

間一髪だったと思う、しかし明らかにその様子は精神的にも異常だった。俺や父にまで肉体関係を結びたいとほのめかすような言動をしていた。当然母にいってルカねえと即心療内科へ連れて行った。彼女社会の闇の部分の悪意に当てられて、身を守るために「女」であることを、まだ齢14や15で覚えてしまおうとしている、俺と父は背筋が凍る思いがした、人はこんな簡単に「壊れる」ものなのかと。

聞けば、ルカねえが精神科への通院をやめさせたらしい。彼女最後に縋ったもの…それは自殺した兄と同じく根拠のない「願望妄想」の亜種であった。

精神科からの投薬でさら精神状態悪化したとルカねえは考えたのだろう。通院を辞めて怪しい漢方薬やら青汁やらといった民間療法に縋るようになった。娘がそんなもので心が治るはずもない、それさえもわからないほど心がすり減ってしまっているのだ。

気功波動、そんな怪しい連中になけなしの金を払って縋り付いている。俺にはそれが腹立たしくて悲しくてやりきれなくて仕方がなかった…彼女たちは何も悪くないというのに。社会底辺の悪意が彼女から弱った心に付け込んで、社会の底に漂う闇が、弱き心に牙を立てている。金も全てを奪い去ろうとしている。まさにこの世の地獄がそこにあった。

俺が暮らしていた府中大国魂神社は、この地に古くから鎮まる武蔵国総社である神社はかつて人々の心をつなぎとめ、共同体の絆を保つ拠点であった。しか近代都市化のなかで、古き信仰は力を失い、かわって都市の片隅に怪しい宗派が芽吹いた。

トドメとばかりにルカねえの前に「例の壺売り」の亜種の様な連中やら似非神道仏教キリスト教の一派、様々な怪しい宗教がどこから聞きつけたのか搾取しようとやってきた。その姿は、山中に棲むヤマビルを思わせた。磨り減った心に吸いつき、血を啜ろうとする。もはやルカねえにそれをはね返す力は残されていなかった。

それでも俺の両親も、俺もどうにかこうにかマトモな生活ができる様に接し続けていた、助け続けていた。普通に生きてたら恐ろしくて相対することも怖い様な「墜落したUFOから這い出てきた宇宙人」の様な連中が夏の蚊の如くたかってくるのを追い返しながら、

思えば、それもまた兄が、ありもしない見栄や虚勢をネットSNS,そしてIT見出して引き寄せた業そのものだ、ただ伴侶で、娘というだけで、日本人で普通に生きているのならば一生見ることもなく、また普通人間なら見てはいけない世界存在を業として背負わされている。

そこには10ちょっと前のあの日府中分倍河原で見たプラネタリウムと、あの日の帰路の夜見た星空の様な綺麗な「夜」ではない。あのとき見た星は、清澄で、人の夢を誘うものだった。だが違う、これは悪意に満ちた「闇」である。そこに希望も夢もなく、ただ人の毒が漂っている。兄の娘とルカねえは、その闇に呑み込まれた。彼女らが何の罪も犯していないにもかかわらず。

夜と闇の違いがあるとすれば、そこに人の希望や夢があるかどうかであろう。闇に潜むしかない生まれや育ちの人間だって、確かにこの社会はいるのかもしれない。しかし闇は、夢を赦さない。兄は本来、朴訥なIT好きの少年であった。

だがいつしか、踏み入れてはならぬ領域に足を進め、虚栄と虚飾に体と心を食い尽くされた。そこに群がったのは、毒虫のような人間たちであった。

――そんな中で記憶に残っている光景が一つだけある。ふとそんな雑輩の対処に父とおわれている時、土日の朝であったであろうか。仮面ライダーウルトラマンがやっていたのを見た。銀幕の中で「悪の怪人、怪獣」と戦う彼らの姿を見て、俺と父は思わず鼻で笑った。

ウルトラマン仮面ライダーも、現実には存在しない。彼らが戦うのは彼らと同じく怪獣や怪人といった架空世界存在だけだ。子供たちのヒーローは決して、俺たちが今戦っているようなグロテスク社会悪…欲望と虚栄に塗れた人間たちとは理由をつけて戦わない。

ヒーロー超人的な力はただの人間に振るってはいけない」だとか「どうしようもない存在に等しい力でとめるのがヒーローだ」と言いつつ。笑ってしまう、現実には彼らなど「警察官立ち寄り所」のシールが張られたコンビニ以下の抑止力しかない。そう、ウルトラマンはいないし、仮面ライダーは助けに来ない。それがルカねえと兄の娘の前に横たわった冷酷な現実だった。そして、それと戦っているのは今まで荒事などに遭遇したこともない、普通人生を生きただけの牙も爪も持たぬ一般人である父と俺だった、仮面ライダーウルトラマンといった存在ですら「理由をつけて戦わない程厄介極まる社会悪という敵」と戦う俺たちは、スペシウム光線も打てなければ空も飛べない、ライダーキックもできなければサイクロン号ものっていない。持っているのは柔道初段、乗ったことがあるのはスーパーカブだけ、戦闘技術らしきものといえば、大学の時夏休みを利用していった予備自衛官補の訓練だけだ。64式小銃を執銃するたびに指の皮がむけてバンドエイドを張り、分解結合は3分もかかった。的には実弾射撃で一発も当たらず訓練を終えた。そんな凡骨が、警察をも恐れず14歳少女の瑞々しい肢体を欲望毒牙に掛けようと闇から這い出てくる、犯罪生業とする無頼の連中と、矢面に立って戦わされている。

実際は、俺たちの知っている「正義ヒーロー」など、企業経営のための利潤を求める売り上げ高のある「商品の一つ」にすぎない。ああ、立派な志を掲げて人々を守ると誓い、TVの画面の向こうで勇ましく戦ったにもかかわらず、今はマニアオタクしか知らずにその活躍存在も忘れ去られたヒーローなど幾らでも昭和の昔からいたではないか秋葉原に行けば、かつて大志を掲げて戦ったはずの昭和ヒーローたちが、忘れ去られ、玩具の片隅に埋もれ、ショーウィンドーに忘れ去られた玩具として並べられている。

かつてTVの向こうで戦った英雄たち…ショーウィンドーや中古オモチャの箱に押し込められ、埃をかぶったその姿は、もはや仏像の破片の如く、往時の光を失っている。

そして、せめて闇に堕ちた兄が唯一這い上がれる救済の光を出し続けていたルカねえや娘は兄の引き連れてきた「黒い遺産である彼らに闇の毒牙を突き刺され、心が壊れた。…壊れてしまったプラネタリウムはもう星空を照らさない。また直ることは決してない。

――弟である俺が言うのもなんだが、兄は地獄へ堕ちている、と思っているし、堕ちていなければならないと思っている。彼はそれだけのことをしてきたからだ。

自室の中のどこにでも置かれたこの世の闇と地獄への入り口、そして穢れのない海と空の蒼い世界を飛び続ける鯨

俺のパソコンは窓側の後ろにある。目が疲れたら遠くの景色を眺めるためだ。

遠くには街の灯りがうっすらと見え、人の営みがまるで夜の闇に「プラネタリウム」のように輝いている。

…あの星の一つ一つには物語がある、人生がある、それらが輝き合って社会世界を作っている。兄は、それに最後まで気が付かなかった。ネットSNSITの毒に当てられ、自尊心毒虫の様に肥大化し、自分一番星の生まれ変わりと信じようとして…星は無間の闇へ堕ちた。

PCの画面に向かう時、俺は兄が落ちたこの世の闇と地獄への入り口を同時に覗いているのだ。そう考えると背筋が凍る思いがした。

ただの0と1の数式で動く電気計算機でしかないPCは、社会の闇と地獄を、一生関わり合いにならない人たちを引きずり込むほどの魔力を手に入れた、それは皮肉にも、「IT世界は変わった」と言えるのであろうか。俺達が想像した方向性での世界ではなく。暗い闇と地獄の窯として。

HDの上にはみんなで江ノ島に行ったとき水族館で200円のガシャポンで買った、青く透明のスーパーボールの中に、シロナガスクジラが入っている。

空とも海ともいえる闇とは無縁の蒼い世界を泳ぐ鯨を見て、闇と地獄が忍び寄る影が消え去っていくような気がした。昔、兄がやっていたPCゲーム最終試験くじら」を思い出していた。内容は覚えていない。ただ曲と世界が綺麗だった。よく今はなきMDで曲を聞いたことをよく覚えている。繰り返し聴いたあの曲は、蒼い空と海を思わせた。そこには、ルカねえや娘に群がった下劣人間たちの姿はなかった。ただ清らかな青があった。

ルカねえや娘、俺達に群がる石の裏をひっくり返した蠢くようなグロテスクな蟲の様な連中とは無縁で決してたどり着けない、青い空を泳ぐ鯨、どこかそれを思い出していた。

――こんな話を昔聞いたことがあることを思い出した。

ルカねえと兄のなれそめは、兄がiTunesの同期が上手くいかいからと、直したこときっかけだったそうだ。

「すごいねぇ、こういうことできる人って、尊敬ちゃうな、人の役に立てる技術があって、それを他人のために使える人って、カッコイイよね」、ルカねえはそういったという話を実家での酒の席で聴いたことがある。

ああ、兄はひたむきに朴訥に「IT世界を変える」のではなく「ITで人の役に立っていた」時期でとどまっておくべきだったのだと思うし、そういう仕事をすべきだったと、今にして俺は思う。

人の役に立つための技術であれば、彼もまた人を照らす星であれたはずだ。

…人の役に立つことを誇りとする。それ以上のものを望まずとも、兄は一つの星でありえた。

今兄はどこへいるのだろうか。首を吊った時に染み出た糞と小便とザーメンと体液に魂が溶け出して、娘を狙ってやってきていたIT業界だとか雑多な業界から魑魅魍魎世界永遠に満たされない苦痛地獄の中で、ルカねえと娘に暴力を振るった時の様な慟哭叫び続けて泣き続けているのだろうか?

それとも、ITネットSNS毒虫に刺されたように肥大化した自我を首を吊った時に染み出た糞と小便とザーメンと体液に流れて心が浄化されて、己のやってきたことを「壊れたプラネタリウム」の様な無間の闇の中で後悔しながら何度も答えが出ることもなく虚空の闇に魂が逡巡を彷徨い続けているのだろうか?

死んだ後の世界の話など、生きている俺たちは知りえることもない。ましてや、あまりにも見栄と虚勢と業に塗れた兄がいった世界など、想像しえるはずがない。

ただ一つ、確かなことがある。残された者の苦難は、死者のそれよりも長く、重いということだ。

俺は願っている。ルカねえと娘の心に、再び光が差すことを。

ただただ、ルカねえと残された娘の魂と人生の安らぎが戻ることを願うだけである

東京の闇を映すパソコンと、永遠の蒼を泳ぎ、飛ぶ「最終試験くじら」。

鯨はただ、地獄入り口であるモニターブルーライトで照らされた青の中を泳ぐ。人の業を超えたその姿に、俺は兄が生涯見ることのなかった「青い世界」を重ねてしまうのであった。

パソコンの向こうのXで繰り広げられる、貧困、見栄、虚飾、性欲、憎悪グロテスク感情の数々と地獄の様な世界。あれらとは無縁の蒼い世界を、鯨は悠々と泳いでいる。

youtubeで調べて曲を見つけた、「ディアノイア」という曲だった。旋律はあの頃と変わらず。澄んでいた。あれを聴いていた日々だけは、今も青い光として心に残っていることを思い出した。

「想い出はキレイな 夢を紡ぐから、会えなくても信じてる輝いている君の瞳を」、「いつまでも変わらない ほら、真実の愛がある」

…兄が最後に見ることのなく、ルカねえと兄の娘の壊れた心では永遠にたどり着けなくなった「青い世界」は、いまも机の上の小さな球体の中で、鯨とともに静かに息づいている。

その③ 

https://anond.hatelabo.jp/20250908164257

Permalink |記事への反応(2) | 16:39

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2025-08-06

川口市民はクルド人を知らない

川口鉄道沿線とそれ以外で生活圏が分断されている

JR埼玉高速鉄道沿いの都市化した地域外国人が多いためここ30年ほどで流入した若い層ほど外国人に馴染みがある

しか川口産業道路を中心に発展したロードサイド店舗の広がる地方都市であり鉄道沿線以外の地域は昔から川口市に住む団塊ジュニア以上のマイルドヤンキー闊歩する田舎である

クルド人が多いとされる前川のあたりも畑と住宅街のど真ん中にイオンモール川口前川が出現する

大規模工場跡地イオンがやってきた典型的田舎ショッピングモールである

川口の大半はロードサイド田舎なのでもちろん車社会である

どこに行くにも車で移動するため自分の住む町内会以外の様子を知らない

から自分の住む町内会以外の外国人のことは全然知らない

でもインターネットでは外国人に乗っ取られるって言ってるしテレビでは参政党が特集されている

田舎のジジババのリテラシーの無さが「日本人ファースト」に煽動されたんだろう



なお俺はブラック企業勤めなので毎日終電で蕨から徒歩で帰るがクルド人なんて見たことない

眠い目を擦って深夜の住宅街を歩くも外国人どころか日本人すらいなくて毎晩心細い

Permalink |記事への反応(0) | 12:16

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2025-08-02

何の根拠もない憶測だけど

・元々「部落」という言葉には差別的意味は全く無く「集落」「村落」「地区」と同程度の意味だった

・今でも関西以外では差別的意図の無い元々の意味で「部落」という言葉を使っている地域が多くある

・ある地域が都会化すると通常は、上記のような狭い地区での区切りあいまいになり、それに伴って「部落」という言葉のものが廃れる

関西では都市化に伴い「部落」という言葉のものが消えないかわりに、差別対象地区を指す用語に変化した

ということのような気がしている。

Permalink |記事への反応(2) | 22:27

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2025-07-26

anond:20250725154233

いや、なんか読めてなくね?そんなに悪文か?俺の文章

道徳」や「正しさ」が示すもの曖昧なんだよなと思った。

社会システムあくま総体のために作られるんだけどその中で動く個体それぞれが総体のために動くことを想定しなくて済むようにシステム設計されてるって話。

道徳」や「正しさ」が曖昧って話だけど、俺が最初から書いてたのは「道徳ってそういうふわっとした概念じゃなくて、社会的な相互契約(暗黙の約束)なんじゃね?」って問いかけをしてたつもりだったんだけど。

なんか俺がずっと「“思想的な善悪”を信じてる派」」として文章書いてない?思い込んでない?この後もずっとこの調子藁人形論法やってて、すげえ読むのダルかったんだけど。

もともとの増田では、「道徳とは何か」を言語化してて、そのラベルの中身をちゃん定義してたつもりなんだけどなあ。そう読めなかった?


んであなたの言う「道徳」や「正しさ」っていうなればそのシステム的・総体的な利益を最大化した行動のことを指すのかなと思ったり。

であれば俺の答えって変わらなくて、個体総体にたいする利得のために動かないので「道徳的正しさを指標に行動しない」が答え。

俺の主張はずっと「個体自己の利得のために行動する」ってことを前提にしてるよ。その上で、「じゃあなぜ“道徳的な行動”をとるのか?」に対して、「それが長期的に見て互恵的な関係を築く=得になるから」という仮説を置いた。

から道徳的正しさを指標に行動しない」が答え、ってのは、まさにその前提を共有してる話。


ただし振る舞いとして個体道徳的に正しい行動をとるようにシステム設計することは可能。それがインセンティブ設計だと思うよ。

あくま個体個体としての利得の最大化のために行動するが、システムが持つインセンティブ設計によってその行動がシステム総体的正しさ(=道徳的正しさ)に近づくってことだね。

システムインセンティブ設計個体の行動を“結果的に”道徳的にする、って話も否定してない。むしろそれが「道徳という相互契約インセンティブとして機能してる」って文脈の本題だった。

から道徳だけじゃ動かない」って前提で俺が否定されてる風なのがよくわかんない。むしろ同じこと言ってない?


追記

社会的に安定するようにモラルのある行動(道徳的に正しい行動)をとるのは総体に貢献すべきとかそういう社会合意によって社会との間で結ばれた契約を履行するからではなく、あくま個体からみてそのほうが得だからに他ならない。

そしてそういう行動が減ってきているのはシステム設計がうまくいっていないからって話なのかなあと思ったり。

なんで今までに比べてモラルのない行動が増えたのかっていうと、都市化たからだよね。(実際に増えたわけではないのかも。目につくようになっただけで。)

村的社会においては不道徳な行動は「街の若者がとった不道徳な行動」ではなく「○○に住んでる茂吉がとった不道徳な行動」になるから、めちゃくちゃ不利益だったんだよね。

から従来のシステム設計によって不道徳な行動は抑制されてたけどこのシステム設計都市化対応してなかったってただそれだけの話。

から本当にモラルの向上をしたいならシステムアップデート必要

俺がそうするべきと考えているわけではないけど個人に紐づく信用スコア管理して不道徳な行動は監視カメラ確認してあらゆる技術を用いてその結果を個人還元することができるなら不道徳な行動は信用スコアの低下につながるから結果として道徳的な行動は増えます

ごめん都市化の話とか信用スコアの話に持っていく前に、まず読解力アップデートした方がよくない?

俺は「道徳とは何か」を構造的に捉え直そうとしてたのであって、「正しさで動け」とか「理想論で語れ」とか一言も言ってない。

から方向性自体は一致してると思うけど、俺書いた文章の読み方がだいぶズレてない?って印象。そんなに悪文か?マジで凹むんだけど。

Permalink |記事への反応(0) | 01:45

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2025-07-25

anond:20250725121814

道徳」や「正しさ」が示すもの曖昧なんだよなと思った。

社会システムあくま総体のために作られるんだけどその中で動く個体それぞれが総体のために動くことを想定しなくて済むようにシステム設計されてるって話。

んであなたの言う「道徳」や「正しさ」っていうなればそのシステム的・総体的な利益を最大化した行動のことを指すのかなと思ったり。

であれば俺の答えって変わらなくて、個体総体にたいする利得のために動かないので「道徳的正しさを指標に行動しない」が答え。

ただし振る舞いとして個体道徳的に正しい行動をとるようにシステム設計することは可能。それがインセンティブ設計だと思うよ。

あくま個体個体としての利得の最大化のために行動するが、システムが持つインセンティブ設計によってその行動がシステム総体的正しさ(=道徳的正しさ)に近づくってことだね。

追記

社会的に安定するようにモラルのある行動(道徳的に正しい行動)をとるのは総体に貢献すべきとかそういう社会合意によって社会との間で結ばれた契約を履行するからではなく、あくま個体からみてそのほうが得だからに他ならない。

そしてそういう行動が減ってきているのはシステム設計がうまくいっていないからって話なのかなあと思ったり。

なんで今までに比べてモラルのない行動が増えたのかっていうと、都市化たからだよね。(実際に増えたわけではないのかも。目につくようになっただけで。)

村的社会においては不道徳な行動は「街の若者がとった不道徳な行動」ではなく「○○に住んでる茂吉がとった不道徳な行動」になるから、めちゃくちゃ不利益だったんだよね。

から従来のシステム設計によって不道徳な行動は抑制されてたけどこのシステム設計都市化対応してなかったってただそれだけの話。

から本当にモラルの向上をしたいならシステムアップデート必要

俺がそうするべきと考えているわけではないけど個人に紐づく信用スコア管理して不道徳な行動は監視カメラ確認してあらゆる技術を用いてその結果を個人還元することができるなら不道徳な行動は信用スコアの低下につながるから結果として道徳的な行動は増えます

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2025-07-19

anond:20250719120200

農村では子供労働力になるので多子傾向。都市化すると児童労働記載されて出生率が低くなる。

古代ローマ帝国も発展とともに市民兵が集められなくなり、移民に頼るハメになった。

Permalink |記事への反応(0) | 12:06

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2025-07-08

anond:20250708152440

概ね考え方はいいと思うんだけど、過去の食い詰め社会で、子供負債じゃなかったという前提はどうかな?

農耕社会に夢見すぎじゃないかな。

 

現代における、子供価値の低下はもっと相対的なんだ。

例えばセックスより漫画の方が面白くなったとか。

結婚より独身貴族の方が面白くなったとか。

子育てなくてもペット満足できるとか。

から都市化少子化に密接な関係があるわけで。

 

たぶん「子供価値」という単語増田が使ってるのが、考察の厳密性を下げる。

子育て効用」とか言った方が良いだろうな。経済学が言うところの効用ね。

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2025-07-02

農協はなぜ当面は必要

追・追記

単位間違ってた!!!恥ず!

あと収支はチャッピーに聞いた程度のものなので、もっと安く施工できるとか、もっと儲かってないとか色んな現場からのご意見ありがとうございます

これだけかみ砕いてもまだ「ワシの考える農業改革、ワシの考えるJA改革は~!!」って言う人はJA会長にでもなろう!十分な利回りだって言う人、ぜひ農業に参入したらいいと思います

もしくは黙って田んぼに苗でも植えてろ!

追記

朝起きたらブコメチラホラついてた。長くて複雑な話に付き合ってくれて感謝します。農家周りの方々の意見面白い。ごくろうさまです、ありがとう

一つ補足というか…チェリーピックしないでほしいし、ちゃんと読んでよと感じた反応があったので

yingze 進次郎主張の農政改革キモ金融分離なのに、さらっと流されてるw セルフ突っ込み入ってるけど、ブランド作れないJAは要らんのよ。市場に作物流すだけの簡単お仕事だと農家は離れるばかり。

サラッと流してない。言及しているのでちゃんと読んでほしいんだが、金融の分離をしたら最大のメリットJAは最短・適切条件(馬鹿安でもなく高くもなく)での支払いが可能」が難しくなってくのではと思っている、金融分離は農業全体をぶっ潰す最短距離になりうるよ。まぁJA金融事業の内訳を調べてないから分からないが、JAに近いところにいる事情通の人に聞いた話だと、非農業系の金融事業で稼いで農業事業に回しているような状況らしいので。本文で郵便事業の例を引いたけども金融分離化前の郵政はまさにこれで、郵便事業はもうちょっと立ち行かないかもねって感じになってる。相次ぐ値上げ、不正の増加は、貧した結果の倫理低下だろう。

あと、ブランドを作ろうとしてないJAなんてほぼ存在してない。それに、コメがない高いと言ってたこ半年でもブランド米は高いけど売ってたでしょ?ブランド化=価格の高止まりを目指しているわけで、ブランド作れねぇのかと嘲笑するからにはちゃん付加価値が付いた高い作物をしっかり買ってくれるんだよね?って話になりますよ。 <h3>o- *********************************************************************************</h3>

以下本文

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nikkansports.com/entertainment/news/202506300000813.html

この人気ブコメ傾向についての批判です。

必要か、と語りかけてみたものの、国産野菜コメなんて非効率!金輪際要らんのや!という過激派にとっては農協は当然不要だし、亜米利加国のような大規模集約農業以外は認めへん!という類の過激派にとっても知らんがなという話になるだろう。ただこれらの派閥机上の空論しかないので。

取りあえず、農協は何で「今のところは」 「とりあえず」必要か、という話です。今後、何かが進化して新しい取引流通方法が産み出され商業的に大変安価使用できたりするようになれば変わるかもしんない。または何千億円もの税金をかけて田んぼを集約化できれば大規模農場は実現できてJA不要になる可能性もあるかも(なぜ農業大規模化に多額の税金必要かはのちに述べるかも。大規模集約化が机上の九龍城だよと言う説明として)。

JA以外の一般企業は、「一般農家」と簡単取引してくれない

一番の必要理由はこれじゃないかなと思っている。

勤め人ならご理解やすいかと思うが、一般企業はあまり個人自営業や小規模事業者との直接取引特に彼らからの購買)を好まないことが多い。取引数が多いとその分、経理をはじめとしたバックオフィス業務量が増えるし、宜しくない事案(不当なキックバック要求するけしからん社員が現れたり)が起きやすい。その他色んな理由(与信的なこととかね)がある。

一方で、JAは会員なら誰でも取引可能で、各農協が決めた規格の範囲内の作物なら原則必ず買ってくれる。なので多くの農家にとっての作物の販売先として真っ先に上がることになる。

仕事新規開拓営業したことある人は分かるかもしれないが(はてな民には少なそうな気もするな…)、「販路開拓」というのはなかなか簡単ではないので、規模の大きい農家でも、素晴らしい栽培技術があったとしても、簡単にいい値段で買ってくれる取引企業を見つけられるわけではない。支払い条件なんかも企業によって全然違う。その点JAはきっちり決まってる。JAがまるっと買ってくれるのは農家文字通り「生命線」である

一般企業取引をしている農家ももちろん居る。例えば某ポテチ屋や某トマトジュース屋などは加工原料を契約農家からトマトジャガイモを買っているし、ハンバーガー屋、デパ地下サラダ屋、上げ底コンビニなんかも契約農家から直接仕入れてる。「地元野菜をたくさん使った地産地消レストランです!」というようなところも直取引。これらは日本農家の全体取引からしたら少数。

この企業取引だが、ポテチトマトジュースなどの)原料としての販売金額ちょっと失笑するぐらい安い。彼らは定期的にJAなどを通じて契約農家になりませんかと営業をかけているらしいので、その程度には入れ替わる(儲からいからやめる)んだろうとも邪推できる。一方でもちろん、うまくやってて儲けられてる農家もいる。そしてポテチ屋やトマジュー屋も、JAから仕入れることも有る。パンクチュアルに出荷用の材料数を揃えなきゃいけないし、作物は思った通りに育たない時もあるから

もう一つの主要な直取引先、中食外食向けの野菜。これは場合によってはJA買い取り価格よりも高く買ってくれることもある。半面、ジュースなどと違って原型が分かるわけで、規格(サイズなど)の制限JAよりも厳しいことが多い。加工のために一定サイズに収まってる必要があるから。これらと取引ができるのは選ばれた神農家、または資本力が高い施設栽培(かっこいいハウス栽培農家などが多い。そして彼らも同様に足りなければJAからも買う。

ちなみに、ここでは便宜上JAと言っているが実際にはその地域中央卸売市場が実際の取引の場になる。JAが買った野菜は半分~8割ぐらいは卸売市場取引される。そして卸売市場では上記のような一般企業大手流通小売(スーパーマーケット)、仲卸などが買っていく。仲卸は飲食店とか小さいスーパー八百屋などに卸したり。それで我々消費者が買って皆様のお宅の晩御飯になったりする。

更にちなみに、スーパー八百屋などの野菜は、大半がJA・大卸を通した商品だそうです。

なぜならスーパー消費者ニーズに応えるために少量・多品種必要でかつ欠品も消費者から許されず、それなのに鮮度も求められるから特定農家取引しているんじゃ棚に並べる商品を揃えられないからだそうで。複雑な卸構造になっているのは、消費者ニーズに適切に応えるため。コメはここまでではない(多種はそこまで求められてないだろう)が、鮮度はやはり求められるからねぇ…。

しかし、生鮮食料品流通って難しいね検索たらこの図https://d1obh0a64dzipo.cloudfront.net/images/7595.jpgが分かりやすいなと思ったら元は農水省白書みたいだ。元記事https://minorasu.basf.co.jp/80696記事面白かったのでお時間ある人はどうぞ。

もっと更にちなみに、別にJA農家に「一般企業に売るな」なんて圧かけたりなどはしておらず、むしろ逆で、一般企業からの「契約農家を探してほしいんですが」 とか「〇〇を育ててくれる農家さんいますかね?」というような相談の窓口になっていたりするので、しんじろうが言うてることはますます分からんのよね。JAというか農業界隈は「六次化(2次産業×3次産業からきたダジャレ合言葉)」を叫んでいたりもしていて、JAも、農家一般企業との取引拡大を望んでるんだよね…。

しろ地方中央卸売市場サステナビリティ危機という別の問題もあって、仲卸が跡継ぎ居ない、儲から廃業などで市場機能しなくなっていたり、建物老朽化しても建て替える金がないとかの問題もあって、自治体JA中央卸も、企業ウェルカム!な状態なんすよ。でも農業も卸も対して儲からいか企業の方があまり組んでくれないんよ。

JAなくなると農家資金繰りが厳しくなる

JAに作物を納入すると支払は、その地域JAの決め事により異なるが月末〆、翌月10日とか20日になることが多いようである。これは一般企業取引よりも支払い条件が良い。これはかなり大きいことで、特に出荷期間が長い野菜果物農家にとってはすごく大事な条件である農家の金の周りが良くなるということなので。

これはJA金融機能を持っているからこそ可能なわけで、金融機能を切り離したら支払条件も悪くなるんじゃないかなと思うんだよね…。郵便郵便機能ぼろぼろになったのもゆうちょが儲けてた分がなくなっちゃったからなんじゃないかなーと思ったり。

またJA金融機関なので、農業のための融資をしてくれる。これもなくなると農家はかなり困るんじゃないか。というか一般金融機関農業のための融資継続できる気がしないぜ。

品種改良とかブランド化とか

基本的に作物の品種改良は、その地域農業試験場がやっている(たまには大学研究機関もやっている)

品種や新しい作物(例えばズッキーニとか今は当たり前に作られてるが一昔前は作付けは極小だった)は、これまでの品種と育て方が違うことも良くある。そのための農業指導などを行っているのがJAです。

品種に切り替えるというのは既存農家にとってはナーバス事態である。下手したら半年~1年の売上が吹き飛ぶ可能性すらあるからだ。おまけに新品種簡単には市場には受け入れられない(知名度とか値段とかで)ので、意気軒高に新品種に切り替えて張り切って栽培して成功しても、思ったよりは売り上がらなかった、なんてことだって起きうる。

JAという「ハコ」があることで、たくさんの農家を取りまとめて新しい品種栽培指導したり、ブランド化のためのゆるキャラを作ったり、自治体と協力してキャンペーンしたり、いろんなことがしやすくなる。こういうのは「ハコ」がないと纏まらんよ。普通会社だってそうでしょ?業界団体があるからこそロビイングもできるわけでさ。

ロビイングという言葉を出したのは、要するにJA農家のための団体なので、究極的には我々消費者とは利益相反する。もちろん敵対関係ではないが、彼らはより高く売りたいし、我々消費者はより安く買いたいというご原理的・究極的な部分な。なので消費者が「高えんだよ!」っていうのは当然ではあるし、一方で「何を当然なことわざわざ言うのだ、他のすべてのものが値上がりしてるのに」とも思う。

「ここにきて急に高くなったのはおかしい」というブコメもあったが、それは「もう耐えられないところにきている」という考え方もあると思う。原材料に近い商材ほど付加価値をつけにくいか価格の上昇は他の商材と比べて遅くなるのはごく一般的な傾向だとも思うしなぁ…。

エネルギー費用バイトさんの人件費も、肥料代もすべてが値上がりしている。ハウス栽培が中心の農家エネルギー代で利益が減ってると思うし、精米機械だって倉庫温度管理だって電気で動いてるわけですし。ナスを5個パック入りに商品化するための袋だって値上がりしてるでしょ。

農業の大規模集約化は、進んでいるし、進めるのに金がかかる

「大規模集約化」というのはちょっと乱暴で、事業者が集約される(大農家が零細農家休耕田・畑を使って農地を広げる)パターンと、農地区画物理的に大きくするというパターンに大別されると思う。そしてこのどちらも、進んでいる所はどんどん進んでいるし、進んでいない所は金がないから進まない。

実は農業地域の「良いけど所有者が細分化されてる農地」はどんどん、地域の大農家が集約している。新規就農者はたいていこういう大農家で「農家修行」として小作として働いてたりするし、技能実習生もたくさんいる。あちこち分散している農地を、人海戦術で「作物が取れる農地」として維持している、というのが実情。

そして、一方で「あんまり良くない農地」は人気がないまま放置される。

都市に暮らす消費者ちょっと思いつくようなことなんて、とっくに農家はやっているし、やっても儲かれないことは、アホな消費者が何を言ったところで、やらない。

あんまり良くない農地というのは、山沿いだったり(太陽と風が良くない)、水利から少し距離があったり、四角いきれいな形じゃなかったり、小さかったり、道路が貧弱だったり(トラック通れないと収穫の手間がすごい)。そういうところは大農家も使わないので放置されたまま。

こういうところでもドカーン区画整理をして、四角くしたり、用水路を作ったり、1tトラックくらいなら入れる細い舗装道路を作ったりすれば、ちゃんとした「集約化された農地」になる。でもそれにはすごく金がかかる。これは都心で行われている「再開発」と似たような手法で「区画整理事業」って言うんですが、土木作業のみとはいえお金がかかる。このお金場合によっては億単位の金がかかるので農家負担するのはとてもじゃないが難しい。

例えば

1ヘクタール休耕田を「使える農地」に造成するための費用は、約9,000億円(造成費用1坪3万円で計算。今はもう少し高いと思う)※単位間違ってた!9,000万円です!ごめん!

1ヘクタールの田から取れるコメを約5,400kgとする(10a辺り反収538kgらしいので)

5,400kgのコメの卸価格28,000円/60kgが最新の価格、かなり高い)は2,520万円、経費率を7割(ChatGPT調べ)とみると、利益は756万円弱。

ちなみに1haの農地って、全然「集約化された農地」なんかじゃない、むしろ中の小ぐらいです、サイズ的には。

見てもらった通り、これでは造成費の1億円返していくのけっこう大変。つーかかなり厳しい。したがって農地区画整理は基本的には半分かそれ以上を税金で賄うのが慣例になっている。補助金です。田舎土建屋が儲かる、都会の人が蛇蝎のごとく嫌うような補助金ですね。でもこれがないと「農地の集約化」は不可能ですね。

その程度には農業って「あんま儲からない」ものでもあり、そして「人間が生きていくには不可欠な仕事」でもあり、平地が少ない上に平地がどんどん都市化していく(田んぼよりアパートの方が儲かったりするので)日本では、わざわざ農地お金かけて集約化を実現するんは、かなり難しいんだと理解いただけるとありがたいです。

Permalink |記事への反応(15) | 20:10

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anond:20250701013428

素材の比熱容量と熱伝導率、反射率を考えればよく分かるよ

都市化が進んで暑くなることがよく分かる

ちなみに比熱容量が大きいほど、熱伝導率は低い、反射率は低いほど熱を溜め込みやすいよ

まり太陽の熱をずっと持ち続けてずっと暑い

素材比熱容量熱伝導率反射率
4.18 J/g·K0.606W/m·K約 0.05〜0.1
0.8–1.5 J/g·K0.2–2.0W/m·K約 0.2〜0.4
木材約 1.7 J/g·K約 0.1W/m·K約 0.2〜0.6
約 0.8 J/g·K0.2–0.7W/m·K約 0.3〜0.45
アスファルト約 0.9 J/g·K1.0–1.5W/m·K約 0.05〜0.1
コンクリート0.84 J/g·K1.4–1.8W/m·K約 0.2〜0.3
陶器(瓦など)約 0.8–1.0 J/g·K1.0–1.5W/m·K約 0.2 ~ 0.4

Permalink |記事への反応(0) | 12:03

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2025-06-07

経済成長都市化教育水準の向上が進むことが少子化根本原因なので、これを防ぐことは無理

先進国少子化がマシな国では、「生活子育て支援系の充実(福祉によるサポート)」、「移民受け入れによるバフ」、「宗教文化価値観による圧力」のどれかまたは複数作用している

 

日本お得意の同調圧力でも、「子どもを産まない人間存在価値無し」みたいなレベルのものは無理だろう

宗教流行らないのは世界的傾向だから、そこで価値観を変えるのも無理

社会福祉の充実か、移民の受け入れか

保守政党が強いうちは、この両方も積極的に進むことは考えられない

 

詰んでいたのだ、はじめから

Permalink |記事への反応(1) | 11:11

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2025-06-06

anond:20250606094857

経済成長都市化教育水準の向上

 

いかえると近代化少子化根本要因ってことね

医学の発展なども関係あるので「科学の発展」あるいは「科学技術の向上」も追加してくれないか

Permalink |記事への反応(0) | 09:54

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経済成長都市化教育水準の向上が進むことが少子化根本原因なので、これを防ぐことは無理

先進国少子化がマシな国では、「生活子育て支援系の充実(福祉によるサポート)」、「移民受け入れによるバフ」、「宗教文化価値観による圧力」のどれかまたは複数作用している

 

どれがいいかって話

Permalink |記事への反応(1) | 09:48

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2025-06-05

データ的に経済成長都市化教育水準の向上が進むと少子化が起こるので、ここを逆転させるのは無理

貧乏田舎バカだと改善するだろうが、嫌だろ

Permalink |記事への反応(0) | 11:29

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2025-06-04

anond:20250604160918

イスラムでも、欧州移民3世みたいな奴らは、普通に子ども少なくなる。

 

経済発展労働環境都市化根本的な原因。

 

Permalink |記事への反応(0) | 16:13

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2025-06-02

SARS,MERS, Covid-19ときて、次は何年ぐらいにくる?

ざっくり結論

ただし――



---

論理的ステップで読み解く “次の年”

ステップ 要点 補足
**1. 実績データ** 3 例で平均 8 年、分散 4 半期程度SARSMERS→COVID の並び
**2.趨勢補正** 加速(環境破壊・都市化etc.)で周期短縮BMJ Global Health の回帰モデルでは **10 年で出現頻度 2 倍弱** ([BMJ Global Health][3])
**3.監視技術効果** 逆方向の力:ゲノム監視網・mRNAワクチン基盤が “防波堤WHO・JHU が強調する「検出スピード向上」 ([世界保健機関][6], [TheHub][5])
**4.統合見積り** “発生”そのものは 5 〜 7 年以内が有力だが、パンデミック化は **±2 年の誤差帯**, 2027-29 中心
予測レンジを決める数式イメージ
  • 発生間隔を指数分布 λ = 1/8 (年⁻¹) と仮定
  • 2025.5 年時点で “無発生” 期間 6.5 年経過
  • 残余期待値 = 1/λ = 8 年 ⇒ \*\*期待時点 2025 + 1.5 ≈ 2027 \*\* (小標本ゆえ参考程度)


---

これから私たちにできること



---

まとめ

**「確率論で 2027〜2029 年が最も怪しいが、 “外れてくれたらラッキー” くらいの気構えが妥当」**

SARSから二十余年で私たち監視網は桁違いに強化されました。次の大波が来るタイミングを完全に当てることは不可能ですが、**備えの質**しだいで「ただのアウトブレイク」で止める未来も十分あり得ます

それまでは少し肩の力を抜きつつ、“科学というスポットライト” が闇から飛び出す新顔ウイルスを照らし続けているか見守っていきましょう。

[1]:https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/history-disease-outbreaks-vaccine-timeline/sars-mers?utm_source=chatgpt.com "History ofSARS/MERS: Outbreaks and vaccine timeline - MayoClinic"

[2]:https://mymc.jp/news/2217/?utm_source=chatgpt.com "歴史でみる感染症SARSMERS新型コロナウイルス)"

[3]:https://gh.bmj.com/content/8/11/e012026?utm_source=chatgpt.com "Historical trends demonstrate a pattern of increasingly frequent and ..."

[4]:https://hsph.harvard.edu/news/next-pandemic-not-if-but-when/?utm_source=chatgpt.com "Thenext pandemic: not if, but when"

[5]:https://hub.jhu.edu/magazine/2025/spring/ready-for-next-pandemic/?utm_source=chatgpt.com "Are we ready for thenextone? - JHUHub"

[6]:https://www.who.int/news-room/commentaries/detail/after-covid-19--is-the-world-ready-for-the-next-pandemic?utm_source=chatgpt.com "After COVID-19,isthe world ready for thenext pandemic?"

Permalink |記事への反応(0) | 20:40

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2025-05-31

日本庶民は、いつ頃から日常的に白米を食べ始めましたか

非常に良い質問です。では、時代背景を踏まえて、丁寧に解説しましょう。

🏯日本人が白米を日常的に食べるようになった時期

日本庶民が 「白米(精白米)」を日常的に食べる ようになったのは、明治時代後期から大正時代にかけて、都市部を中心に普及したとされています

全国的一般庶民食卓に白米が浸透したのは、おおむね大正時代末期〜昭和初期(1920年代1930年代) とされています

太平洋戦争から見て、10年〜20年ほど前 のことですね。

🌾 それ以前(江戸時代以前)の庶民主食は?

白米は、江戸時代までは高級品であり、主に武士富裕層食べ物でした。

庶民特に農民主食は、以下のような雑穀や未精白の米(玄米・分搗き米) が中心でした。

江戸時代以前の庶民主食

特に地方農村部では、米が貴重だったため、麦や粟、稗などの雑穀を中心に、少量の米を混ぜた「雑穀飯」が主流 でした。

江戸町人などは、比較的白米を食べられることもありましたが、それでも贅沢品として扱われ、日常的に食べる家庭は少なかったのです。

🌿 補足:白米が普及した理由

これらの要素が重なり、明治後期〜大正期にかけて、白米食が徐々に浸透していったのです。

🍚 まとめ

時代庶民主食 白米の普及状況
江戸時代雑穀、麦飯、玄米 高級品、特権階級食べ物
明治時代(後期)雑穀+米の混合都市部で白米が広がり始める
大正時代昭和初期 白米(都市部中心) 広く普及し、農村部にも浸透
太平洋戦争 白米の供給制限 米不足で麦飯や芋飯が主流に

Permalink |記事への反応(1) | 18:48

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2025-05-17

中国現在地、だいたい日本の1985〜1990年イメージ

色々調べた

 

例えば、上位10%の年収平均は3.5万ドルくらいいっている

まり上位10%(1.4億人)の日本クラスの国が一個ある感じだ

上位5%(7000万人)は米国人並になる(東京並でもいいか

 

一方で50%くらい(7億人)は未だに100万円以下くらいで生活しているので

おっさん想像する中国人のままだ

 

もちろん代表的都市部ほど年収は高いが、その都市部の平均を取るとまだ1.2万ドルとかなので、一極集中ではなさそう

 

農村部人口は実はもう35%(5億人)くらいしか居ないらしい、大分都市化されている

先進国(1.4億人)+今どき途上国(3.5億人)+イメージする途上国(3.5億人)+農村部(5億人)みたいな?

 

ITソフトウェア公的部門限定すると、年収は440万円くらいが平均なので日本と変わらない(ただし民間だとその半分)

これがあるから中国人日本出稼ぎにすることが減った

 

大学進学率は60%でもう日本に追いつきつつある

しかしこの事を国は憂慮している

 

起きている問題はやはり1985年1990年くらいに似ている

都市化

1人あたりGDP

大卒

インフラ

・平均年収

バブルバブル崩壊

国内向け産業が盛んに伸びる

(この1985年感は思ってたから、バブル崩壊が5年くらい早かったなと思った、この5年はだいぶデカい)

 

なお、中国はここ10年で年収が2倍弱になっているが、次の10年は流石に鈍化すると予想されている(1.5倍程度?)

ただ、1.5倍になったら単純に2億人弱程度の先進国誕生するわけで、それだけででかい

たぶんその先の10年が中国にとってチャレンジなんだろうな(2035〜2045)

 

ちなみに既に中国の貧富の格差アメリカを超えている(ジニ係数

中国アメリカブラジルメキシコ>>日本韓国ヨーロッパ北欧

共産主義が聞いて呆れる

Permalink |記事への反応(1) | 15:10

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2025-05-08

ChatGPT、だいぶ信用できないな

油淋鶏について調べてたら論文が出てきたからそのPDFを食わせて要約を頼んだんだけど

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kjoho/2/1/2_3/_pdf

 

その結果がこち

 

この文書は「第二部第三章 近代国家形成市民生活」に関する学習資料です。以下のようなポイントが中心です:

 

1.近代国家形成

主権国家の成立

近代国家は、絶対王政啓蒙専制などの支配体制を経て形成された。ルイ14世のような王権神授説による支配がその例。

 

国民国家の登場

フランス革命アメリカ独立革命を通じて、国民主権を持つ「国民国家」の考えが広まった。

憲法議会国民軍などの制度が整備された。

 

2.産業革命市民社会

イギリスから始まった産業革命

機械化・工場生産により都市化が進行し、資本家労働者という階級形成された。

 

市民革命市民階級

経済力を持った市民政治参加を求め、参政権拡大や社会改革を推進した。

一方、労働者は劣悪な労働条件貧困に直面し、労働運動社会主義思想が発展。

 

3.国民統合と教育軍事

義務教育徴兵制

国民統合の手段として義務教育徴兵制が導入され、国家意識を高めた。

読み書き・歴史教育により国民としての自覚を育成。

 

4.国家個人関係

国家干渉個人自由

自由主義思想に基づく国家への制限法の支配)が求められた。

しかし、戦争社会保障の必要から国家の介入も拡大。

 

この資料は、近代国家がどのようにして誕生し、社会市民生活がどう変わったかを学ぶためのものです。

 

は?

食わせたPDFにはイチミリもそんなこと書いてないよね?

油淋鶏の由来と謎しか書いてないよね?

 

その後、タイトルを復唱させてから再度要約させたらちゃんとした内容が出てきたんだけど

最初になんで食わせたファイルの内容と全く関係ない内容を出してきたのかマジでわからん

AIがそんなことをする意味分からんというか

まだ文書の要約の仕方が適切ではないとかならわかるけど、全く関係ない内容出す意味分からん

そもそもその内容はどこからとってきたんだよ

 

追記:本人に聞いてみた。

ユーザーPDFアップロード

→ 直後に「要約お願い!」という非常に一般的かつ短い指示。

 

PDFの中身を分析する前に、旧い“メタデータ予測”が働いた可能

ファイル名が 2_3.pdf だったため、これを

教科書の第2部第3章」=「近代国家形成市民生活」と誤って類推した可能性があります

これは、文脈なしで「2_3」という文字列を見たときありがちな学校教材パターン言語モデル勝手予測したものです。

 

③ 実際のPDFを読む前に、その予測ベースに回答してしまった

本来なら内容を読み込んだ後に要約すべきところ、初動で誤ったテンプレ回答を出してしまった。

ファイル名と指示から一般的にコレであろうという回答をとりあえずしちゃった。

みたいな感じらしい。

納得はできかねるけど「そういうこと」をやるようなもんなんだなってことが分かったのは収穫。

Permalink |記事への反応(1) | 10:10

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2025-04-18

ベーシックインカムちゃんねる

なるほど、なかなかおもしろyoutubeチャネルを見つけたのでお前らにも共有する。

ベーシックインカムちゃんねる」という解説youtuber?なのだが、

根本流れる主張は

社会の豊かさは伝統的な社会で生み出させるものであり資本主義のようなビジネス競争は、これらの原資を切り崩して成り立つもので、長期的には社会を衰退させる。」

というもので、

例えば、地方伝統的な社会を壊して貨幣経済を浸透させることによってGDPを成長させているが、都市化した社会人口再生産がされなくなり、やがて滅亡に向かう。

集団として豊かさの蓄積のためには競争を促進させるのではなく、抑止させることが必要なことだと説く。

なるほど、たしかに一理ある。というか、感覚的にはかなり本質をついているような気がする。ここ十数年の現代社会に対するモヤモヤをうまく言語化してくれたような気がして結構スッキリしたという感じ。

10本ほど動画を見てみたが、転職ビジネスマッチングアプリなどそれぞれが違ったトピックを扱いながらこの原則でうまく現象説明している。どれもなるほどと唸らせるものばかりだ。

ただ、資本主義含めすべての競争不毛もので、社会の豊かさの成長には寄与しない、と断言するのは少し極論なんじゃないかなという気持ちも少しある。

共産主義が敗したもの競争否定したためだし(これには著者が独自の説を提唱しているが)、これまでの数多の技術革新があったのも国家レベル会社レベル個人レベル切磋琢磨競争があたからというのが直感。(豊かさの)成長に寄与する競争不毛競争についてもうちょっと分析見てもいいのになと感じた。

ただ、基本的には現代社会競争苛烈すぎて生きるのがしんどいと思うし、ベーシックインカムが導入されくんねーかな、とは思う。

Permalink |記事への反応(0) | 21:48

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2025-04-06

anond:20250406070615

横浜大阪福岡神戸名古屋京都札幌仙台もみんな車なくても生活に困らない大都市だけど普通はみんな車もってるよ

なんなら海外大都市圏もみんな車もってる

都市化モータリゼーションは両立するからねえ

東京は本当に特殊なんよ

Permalink |記事への反応(3) | 10:40

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2025-04-05

anond:20250405230503

TruthSignal

@de_bose

Urbanisation.Death of small towns. Nationalised Debt. Higher WLFP. Lower TFR. Immigrants....

Itsstory of the entire world.

Unfortunately, even for economics-literates, the devastating effects of monetary policies, cheap credit, consolidation ofBig Corporations (as opposed to small businesses) are difficult to understand.

Solution:

Gold standard. or AdoptGold/BTC. Small town. Semi-barter economy. Agrarian baseline. ACUTE care facility.Re-ruralisation.

都市化。小さな町の消滅国有債務。WLFP の上昇。TFR の低下。移民...

それは全世界物語です。

残念ながら、経済精通している人にとっても、金融政策、低金利大企業中小企業ではなく)の統合の壊滅的な影響は理解しにくいものです。

解決

金本位制。または金/BTC を採用。小さな町。半物々交換経済農業ベースライン。急性ケア施設。再農村化。

https://x.com/de_bose/status/1908492111886115328

Permalink |記事への反応(1) | 23:34

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2025-04-03

anond:20250402203649

都市型ネズミってことについて誰も何それという反応がないので共通認識として浸透してんのかな?

俺はよくわからんかったらからググった

 

都市型ネズミとは、住宅ビルなどの都市部で生息するネズミのことで、ドブネズミクマネズミハツネズミなどが含まれます。これらのネズミ総称して「イエネズミ」とも呼ばれます。

 

都市型ネズミの特徴】

病原菌などを保有していることが多い

天井や高い場所によく出るクマネズミ、水がある場所・低い場所によく出るドブネズミ、物置や倉庫・小さなスキマによく出るハツネズミなどがいる

 

その後、第二次世界大戦後の都市化とともに、地下街下水道など湿った場所を好むドブネズミ勢力を伸ばしたが、1970年ごろから高層建築物建築ラッシュとともに、乾燥した高いところを好み登攀力に優れ、配管等を伝ってフロア間を自由に行き来することができるクマネズミが目立ち始めた。

東京都内での調査によると、ネズミ関連の相談件数で種の断定ができたものの9割以上がクマネズミであり、住宅屋根裏などに住むネズミ殆どクマネズミとなっており、都会の高層階でもクマネズミ大量発生している[8]。

 

なんかあん全然ピンとこなかったけど都市型ってのはクマネズミのことを指してんのかな

Permalink |記事への反応(0) | 08:22

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2025-04-02

月見の習慣はオリジンが二つあるんよ

日本人月見という習慣はそういう美意識がどっかで湧いたってわけじゃなくて「典故」と「信仰」の二つのルートがあるのですのだ。

分かりやすく言うと中国古典江戸時代民間信仰やね。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2531074

 

典故

典故ってのは何かにつけて漢籍漢文の本)を引用したりなぞらえること。特に風物表現で多いのが漢詩

例えば「四季」ってのは漢詩で季節を表現するのに擬えて和歌を詠んで散文にも応用されて行ったもんだし、日本文化独自性が高い俳句でも多い。

また例えば芭蕉は「象潟や雨に西施がねぶの花」って俳句を詠んでるけど、西施ってのは中国四大美女の一人で、悲劇の死を遂げた女性。んでさ、この人が溺死させられたって伝説があるので西湖と名付けられた湖があるんだけど、ここって今は内陸の湖なんだが昔は潟湖ラグーン)だったのよ。で、芭蕉が訪れた時代象潟ラグーンで、松島のような多島海でとても美しかった。でもそこで「きれい」って言っちゃうとあたまのわるいひとイラストみたいになっちゃうってんで、悲劇美女西施潟湖西湖風景という諧謔というか教養連想ゲームをやってるわけです。

やべぇ例示だけなのに長くなってしまったな。因みにこの象潟芭蕉の後に地震があって、輪島海岸みたいに隆起して芭蕉が感嘆した景色は無くなってしまった。今は田んぼの中に丘が点在する風景になってる。

 

こんな風に昔の日本漢籍引用するのが教養だったんで、そういう知識は最早常識だったんやな。

んで、月見の方も平安時代貴族がやり始めたんだけど、やっぱり漢籍記述中国古代からやってるという中秋節を真似たんや。旧暦8/15(太陽暦では9or10月)に月餅やら何やらを並べて宴をする。貴族の間でもっと多かったのが船を出して、水面にゆらゆらと写る月を眺めて宴をしてうたを詠んだりしてた。こういうのを観月という。

 

んで、これが段々と庶民にも伝播して行ったらしいんだけど、正直江時代までの間の庶民の動向って言うのはよー判らんのや。何故なら庶民文化が栄えたのって江戸時代で、それまでは庶民間の事柄を紙に記すって事が殆どなかったから。

 

月待講

で、もう一つのルートが月待講ってやつ。江戸時代には庶民比較的裕福というか生活に余裕ができ、色んな民間信仰が現れた。そしてそれらが紙に残った。

例えば山講。山ってのは霊的なもので、それに登るって事が霊的体験とされていた。山は女人禁制で「○○山講」という幟をもって山伏みたいな格好で延々と歩いて行って登山を敢行する。信仰の場だったのだな。

富士山世界遺産登録されたのは、別に日本人に愛されてるからとかじゃなくて、こういう信仰があって今の登山がそれと連続的って事ですのよ。

例えば庚申講。道教とか神道民間医療なんかがごちゃ混ぜになった信仰人間の体には三尸(さんし)の虫っていうのが住んでて60日ごとの庚申の日に寝てる間に閻魔大王悪事をチクるから徹夜宴会してチクるのを止めさせようぜという、今となってはなんだそれな信仰だ。

都電に「新庚申塚」って電停がある様に、日本中あちこち庚申塔が建てられてその近くの家で飲み食いされていた。今はこんな風に放置されてる。

https://maps.app.goo.gl/FM8d8fD19SAK3Ubc7

 

こういう「講」(信仰寄合)の一つに月待講というのがあった。お月様信仰やな。

月には月齢があって、新月三日月満月半月と形が代わるけど、その各々に別個の信仰があった。んで、この信仰別にお月様だけに影響を受けてるんじゃなくて、土着の信仰仏教と結びついていた。

仏教では色んな観音様や菩薩が居るけど、月齢ごとに別の本尊を崇めていた。この辺はカトリック職業聖人信仰に似ているね。

月齢ごとに信仰があると言っても、今みたいに電車と車で好きな場所に行ける訳じゃないから、この村は○○夜、あの街は○○夜と分かれていた。

で、その中で非常に多かったのが二十三夜、十九夜、十五夜だったってワケよ。

二十三夜は特に多くて、日本中に地名として残ってる。こんな風に

https://maps.app.goo.gl/KDXw6ZBhwiyA4bYZ7

因みに月齢23下弦の月

また、「三夜」と省略されて地名になっている所も多い、三夜様とかね。

 

もう一つ特別なのが十九夜で、これは如意輪観音本尊。右膝立てて右ひじ突いてる観音様だ。

これは「安産講」として特別で、女の人以外は参加禁止の集まりだった。

これも十九塔があちこちに残っているが、地名としては「子安」というのが残ってる場合が多い。

子安寺」が子安の由来の場合も多いが、そもそも昔の寺には色んな神様も祀られていた神仏習合だったんで、当然十九夜待が行われて居た寺もあって、それで子安寺になったケースもあるのだな。

 

十五夜はいうまでもなく満月待やね。本尊大日如来阿弥陀、薬師、観音様、地蔵、虚空蔵と、オールキャストだ。

 

ただの宴会飲食い会や女子会

で、庚申講もそうなんだが、段々信仰がどうこうっていうのはいい加減になって行って、単なる寄り合い宴会食事会の言い訳になって行っちゃうわけよ。十九夜とかも「観音様、どうか子宝安産を」と願うっていうよりただの女子会になってまう。「観音様が持ってる宝珠ってチンタマーニって言うんだって」「うちの亭主も二つ持ってるワイよギャハハ」とかなっちゃうってワケ。

 

それで段々都市化が進むと寄合なんてジジババくせえとか軽視されて廃れて行っちゃった。でも場所によっては昭和40年代まではやってたらしい。

 

月見でお団子お供えして食べるっていうのは完全にこっちの月待講が由来なんね。

一方、ススキ飾るのは、旧暦8/15(太陽暦9or10月)の中秋節由来やね。

から二つがごっちゃに混ざってるってこと。

 

月齢ごとの呼び名

日本語では月齢によって色んな呼び名があるよね。

新月の次の日:既朔

十四夜:小望月、待宵

十五夜望月

十六夜:既望

七夜:立待

十八夜:居待

十九夜:寝待

廿夜:更待

これも漢籍典故による特別から月待などの各月齢ごとの神聖視へと変化していくにあたって生まれ表現と考えられるのだ。

 

サブカルシーン

日本ゲームリプレイ動画とか見てると、このへんのことが海外では認識されていないので「これってなに?」みたいな英語コメントが付いているのを目にするのだ。まぁそれは当たり前だ。

大抵、西洋ルナティック=満月が人を狂わす、と日本の月を愛でる習慣、月のうさぎが合わさっているので割とハイコンテクスト

でもそれに日本語で答えているコメントが月を愛でる習慣が信仰から来ているってことが判ってないので説明できていないっていうのを目にする。

近所の今まで気が付かなかった「○○夜」「子安」の地名発見して訪れてみるっていうのも自文化勉強なんですよ、草むらの中に○○夜塔が残っているのを発見するって事もあるんですのよ。

 

番外:花見

ついでに花見なんだが、これも昔からある風習だったけど、江戸幕府奨励して盛んになったんすよ。

江戸幕府は水防工事を沢山やったんだけど、堤防って突き固めが緩いと崩れてきてしまう。でも昔は機械が無い。

そこで堤防に桜を植えて「花見やれ」と奨励したのだ。すると毎年人がどやどややってきて歩くから土が締まるって寸法だ。だから川べりには桜が多いのだね。特に古い堤防は桜の名所になっているってわけ。つまり官製文化の面があるの。

Permalink |記事への反応(5) | 18:30

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