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2025-10-23

映画老人Zを見た

何も考えんと見るアクションコメディアニメとして見れば80点くらいだと思うんだけど、

ある種の社会風刺アニメとして見ると現代感覚だと60点くらいかもしれない。

 

スタッフ言及しだしたらオタクという俺の中での線引きがあるのだがさすがに言及せざるを得ない。

大友克洋北久保弘之江口寿史磯光雄今敏神山健治黄瀬和哉とその後のアニメ業界を牽引、今でも第一線で監督として活躍するメンツが様々な役職で参画している。

なので(かどうかは知らんけど)、アニメーション作品としては非常によくできているし見応えもある。

 

アクションコメディバランス良く配置され最終的にちょっとエモい感じになって最後爆笑で落とす構成も見事。

主人公の一人の実験体老人「喜十郎」が最後に「お迎えが来た」と呟き、もう一人の主人公の「晴子」が「何言ってんの」と返すと、地響きが鳴り響く。外に出るとロボット化した鎌倉の大仏様が。みんなで合掌。ゴーンと鐘が鳴り響いて暗転。

バカすぎるし完璧すぎる。

作画も延々といいし、アクションも素晴らしい。アニメーション作品としては申し分ない出来だと思う。

 

社会風刺としても、高齢化自体1970年代から始まっており徐々に問題視されてきていたが一気に爆発したのが1990年の1.57事件からになるので、それを1991年公開の作品で取り扱っているのはかなりフットワークが軽い。

また介護問題へのアイロニーが効いているテーマ性は現代においても他人事ではないし、老人が操作する(実際にはしてないんだけど)移動機械が大暴走し多大な被害を出すという展開は、昨今のプリウスミサイル彷彿とさせる。逆にプリウスミサイルがある現代に生きているのでむしろ老人に対する偏見助長するのでは?と思ってしまった部分はある。

 

個人的に一番気になったのは介護看護献身的に取り組む主人公の晴子が介護先の喜十郎をずっと「おじいちゃん」と呼び続けること。俺が福祉現場に入ったことがあるからかもしれないけど、現代基準で言えばかなりグレーというか、よくないとされていることなのでずっと引っかかってしまった。まぁ本人が「おじいちゃん」って呼んでくれって言ってたんなら別にサービスとしてそれでいいんだろうけど、基本は「喜十郎さん」だよなぁと。

まぁ1990年以前の価値観だとそれで問題なかったんだろうけど、なんかモヤモヤ

 

あとはこの作品ってそういう内容でよかったんだっけ?と感じたのは、この作品老人介護用全自動ロボットが老人の夢をかなえるために鎌倉の海に向かって大暴走するという話なんだけど、この原因を作ったのは実は主人公であるという部分。

厚生省(今は亡き)が介護老人を全自動強制介護するマシン作成し喜十郎をモニタに選ぶ。主人公はそれに反発し、自身が勤める病院入院していた凄腕ハッカー老人集団と結託しマシンハッキング、喜十郎の妻の声を再現して喜十郎に呼び掛ける。その結果、喜十郎の深層心理にあった「奥さんとの思い出の海に行きたい」を汲んだマシンOS内に喜十郎の奥さん人格形成され海に向かって暴走を始める。

そのOSペンタゴンが開発した軍事転用可能もので、介護用と言いつつも軍事技術データ集めに使われていたのだ!なんてひどい話なんだ!としてそのOS提供した会社が悪役になって最終的に逮捕されて終わるんだけど、いや、これ、暴走の原因の4割くらいは主人公たちにあるよね?

俺がマッチポンプ作品が嫌いなのもあるんだけど、すげー気になってしまった。

いや、そうしなきゃ喜十郎は機械に繋がれて生命繋ぎ留められるだけの物体になってしまっていたわけで、やむを得ない行為だったってのは理解できるんだけど、その代償としての被害規模がデカすぎんか。

というのが一番のモヤモヤ

 

こういう作品だと役所人間って非人間的なカスとして描かれがちだけど出てくる厚生省役員は「本当に老人の介護問題を何とかしたい」という熱意に燃えていてそこに付け込まれしまったという形で、マシン問題に気付いてから主人公側で一緒に戦う展開になるというのは性善説的で非常によかった。

あと今となってはウルトラトレスマンとして永久に叩かれている江口寿史キャラデザは素晴らしく、主人公はかわいくサブキャラに至るまでみんな魅力的。

 

根本の部分が公開から35年たった今見ると、ええんか?ってなるところ以外はよくできた作品だと思う。

伝説の傑作ってほどではないけど、アニメ好きだったら見といて損はない。見てるとドヤれるし。

Permalink |記事への反応(1) | 08:48

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2025-09-08

戦場で砂煙を上げながら進む戦車を、ドローンが静かに狙いを定める。その瞬間こそ、古典的装甲車両の脆さを突かれる瞬間だ。小型の無人機わずかな隙間やわずかな音をとらえ、高性能カメラ目標スキャンし、ミサイル爆弾誘導する。戦車は重装甲で肉弾戦を制するものの、見つかってしまえば逃げ場がない。そこで生まれ切り札が「光学迷彩」という技術だ。

光学迷彩は、装甲表面をまるでカメレオンのように背景と同化させる。戦車に取り付けられたカメラが周囲の風景360撮影し、その映像ディスプレイパネルリアルタイム再現する。遠目には戦車が消え、空撮や偵察用ドローン映像からは、草むらでも建物脇でも、いかに重装甲で分厚い車体を誇る戦車も、ただの背景の一部としか映らない。見えないから狙えない。ドローン攻撃意図根本から絶つこの力は、戦車を守るうえでまさにゲームチェンジャーだ。

もちろん、可視光だけを欺く迷彩赤外線レーダー探知には無効だ。しか光学迷彩可視光領域近赤外線領域の両方をカバーできるよう進化しつつある。メタマテリアルを用いたパネルは、照準器の波長を散乱し吸収する。その結果、赤外線センサーにも映りにくくなる。ドローンはもはや「見えない敵」に直面し、発見と追跡の段階でたちまち優位を失う。守り手は煙幕塹壕に頼ることなく、むしろ広い視界を確保しながら静かに前進できるのだ。

さらに興味深いのは、攻防の心理戦にも及ぶ効果だ。ドローンパイロット目視や画面越しの映像に頼るため「何も映らない」状態に強い不安を覚える。目標が消えれば一瞬の逡巡が生まれ攻撃タイミングを逸する。たとえ高度なレーダー探知を併用しても、光学迷彩で混乱した映像AI解析にも誤認を誘発しやすい。まるで幻影に惑わされるかのように、攻撃精度は確実に低下する。

技術課題はある。発電装置プロセッサーディスプレイの搭載による重量増と消費電力の問題簡単ではない。しか軍事技術進歩は速い。軽量有機ELパネルや省電力半導体の開発が進み、実用化への道筋は着実に築かれつつある。試験段階のプロトタイプでも、訓練演習で従来の迷彩比較し、ドローン発見率が半減したという報告もある。迫りくる脅威に対し、防御側が“見えない壁”を自在に築ける日は、もうそう遠くない。

戦車が持つ重装甲や火力は、依然として戦場王者だ。だがその強みに油断し、ドローンの目を過小評価すれば、瞬く間に戦意を失う。光学迷彩は、重装備のまま“透明化”し、無人機の飽くなき探知眼を欺く究極の防衛策だ。未来戦場戦車を守る最も有効な策として、光学迷彩は欠かせない要素となるだろう。

Permalink |記事への反応(0) | 21:33

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2025-06-26

anond:20250626125317

はいデマ普通にでたぞ

フランクキャンパーという元ベトナム退役兵が1980年代傭兵学校設立しました、並木書房から日本人の参加ルポが出ていたと思いますがその詳細を教えてください

エコー・イン・ジャパンフランクキャンパー並木書房、そして傭兵の呼び声に応えた日本人

序論:「傭兵ブーム」と一読者の記憶

質問の内容は、単なる書籍の問い合わせにとどまらず、1980年代日本における特異な文化的モーメントを映し出す歴史的アーティファクトである。この時代日本では軍事特に傭兵特殊部隊といったロマンチックかつ危険世界への大衆的関心が急激に高まった 1。この熱狂は、落合信彦氏のような作家が手がけた「スーパードキュメント」と呼ばれるノンフィクションによって大きく煽られた。特に、氏の著作傭兵部隊』はフランクキャンパーを大きく取り上げ、後の日本人参加者を含む当時の若者たちに強烈なインスピレーションを与えたのである 1。

報告書は、ご質問者が記憶されている「日本人の参加ルポ」と完全に一致する一冊の本存在しないものの、その記憶フランクキャンパー高橋和弘、毛利元貞といった人物並木書房による出版物、そしてキャンパー学校とその「後継」組織という、相互に関連し合う魅力的なネットワークを指し示していることを明らかにする。その全貌は、一個人の参加報告よりもはるかに複雑で、示唆に富むものである

この現象を解き明かす上で、並木書房役割は極めて重要である。同社は単に受動的な出版社ではなく、日本市場に向けて「傭兵」や「サバイバル」といった特定サブジャンルを積極的開拓形成した「キュレーター」であった。まず、1990年高橋和弘訳によるフランクキャンパー自身の著書『ザ・マーセナリー』と『ザ・ラープ』を出版し、日本におけるキャンパーブランド確立した 9。同年、その翻訳者である高橋自身体験記『USサバイバルスクール』を刊行 14。これは、確立されたキャンパーブランド翻訳者信頼性を利用して、新たな日本オリジナル作品市場に投入する戦略であった。翌年には、キャンパー象徴する世界に直接繋がるもう一人の日本人毛利元貞の『傭兵修行』を出版した 15。この一連の流れは、海外の著名な人物を輸入してブランド化し、次にそのブランドに連なる国内物語を発掘・出版することで、ニッチ市場全体を掌握するという、並木書房意図的戦略を示している。

第1章:スクール創設者フランクキャンパー解体

1.1. 論争の的となった経歴:兵士情報提供者、そして神話創造

フランクキャンパー公的ペルソナと、彼が設立した傭兵学校信頼性の核となっていたのは、その軍歴であった。彼は自身ベトナム戦争従軍した第4歩兵師団の長距離偵察パトロール(LRRP)隊員であると主張し、そのエリートとしての経歴を喧伝した17。この物語は、後に日本で『ザ・ラープ 長距離偵察部隊』として翻訳出版される自著『LRRP: The Professional』によって、さらに補強された10

しかし、1985年に公開された公式の軍記録は、彼が歩兵およびトラック運転手として訓練を受けたと記しており、その経歴に疑問を投げかけた17。この矛盾は、1988年キャンパー自身上院委員会公聴会証言したことにより、ある種の解決を見る。彼は、軍事情報部、CIA、ATF(アルコールタバコ火器及び爆発物取締局)、FBIとの「高度な機密指定を受けた経歴」を明らかにし、矛盾する記録は情報機関によるカバーストーリーであったと説明した 19。彼によれば、1970年から秘密情報提供者として活動し、アメリカ共産党(CPUSA)やアラバマ黒人解放戦線(Alabama Black Liberation Front)のような組織に潜入していたという17。この兵士情報提供者という二重のアイデンティティこそが、彼の行動を理解する上での鍵となる。

1.2. マーセナリースクール1980年-1986年):準軍事事業実態

1980年キャンパーアラバマドロマイト近郊で「マーセナリースクール」を開校した。当初、実地訓練はフロリダで行われていたが、原子力発電所付近での不法侵入容疑による逮捕後、拠点アラバマジェファーソン郡のウォリアー川沿いにある77エーカー森林地帯に移した17

学校は『ソルジャー・オブ・フォーチュン』のような軍事雑誌宣伝され、2週間のコース料金は350ドルから500ドルに設定されていた17。訓練内容は、体力トレーニング銃器の取り扱い、白兵戦ナイフ格闘術、サバイバル技術ランドナビゲーション(地図判読)、E&E(脱出回避)、爆発物、ブービートラップの設置など、多岐にわたった 1。機密解除されたCIA文書には、司令部であった「バンカー」の様子や、実弾が飛び交う中で行われた「ライブ・ファイア」演習の生々しい記述が残されている 22。

キャンパー学校設立理念として、米国政府のための情報収集と、将来的な協力者となりうる外国人資質を見極めることの2点を挙げていた 21。これは彼が担っていた情報提供者としての役割と一致する。しかし、批評家たちからは、この学校は単なる「大規模なペインボールゲーム」に過ぎないと揶揄されてもいた17

1.3.無頼漢学び舎テロ犯罪の温床

キャンパー学校は、単に軍事技術を教える場にとどまらず、国際的テロリズムや犯罪と深く結びついていた。

1984年から85年にかけて、4人のシーク教過激派がこの学校で訓練を受けた17キャンパーは彼らに武器や爆発物の使用法、暗殺技術指導した 21。彼は、当時インドラジブ・ガンジー首相の訪米に合わせた暗殺計画を阻止するため、FBIと協力しておとり捜査を進めていたと主張している17しかし、このおとり捜査の網をすり抜けた2人の訓練生が、キャンパー学校からまれたとされる爆発物を使用し、1985年に329名の命を奪ったエア・インディア182便爆破事件を実行した 21。キャンパーは後に、容疑者全員を逮捕できなかったのは、自身提供した情報関係機関によって不適切に扱われたためだと非難した 21。

学校終焉を決定づけたのは、1985年キャンパーと3人の教官カリフォルニア州学校経営者から依頼を受け、元従業員の車に爆弾を仕掛けた事件であった 21。彼らは1986年5月逮捕され、この逮捕アラバマ司法長官に、州の私立学校免許なしで運営されていた同校を閉鎖する法的根拠を与えた17キャンパー有罪判決を受け、14年の懲役刑を宣告されたが、実際には5年半服役し、1991年12月に釈放された17

この一連の出来事は、マーセナリースクールが単に犯罪者が集う場であったという以上に、より複雑な本質を持っていたことを示唆している。キャンパー公言していたように、この学校米国政府のための情報収集目的とした「ハニーポット(蜜の壺)」として構想され、運営されていた。その設計思想自体が、過激派犯罪者を引き寄せるものであった。彼は実際に、ナイジェリアへの武器密輸計画KKK関連のクーデター計画など、訓練生の違法行為当局通報し、逮捕に貢献している17シーク教徒の事件に関するFBIの宣誓供述書にも、アラバマ州の「信頼できる情報源」から通報があったことが記されている 22。

しかし、このモデルは致命的な欠陥を抱えていた。エア・インディア機爆破事件は、この「ハニーポット戦略破綻した最悪の事例であるキャンパーが教えた技術は、彼が仕掛けたおとり捜査の網をすり抜けたテロリストによって、悲劇的な形で実行されてしまった。したがって、この学校遺産は単なる犯罪歴史ではなく、国家による情報収集活動民間委託され、危険個人を「育てる」ことと「罠にかける」ことの境界線曖昧になった結果、大惨事引き起こし高リスク秘密工作の失敗例として記憶されるべきである学校存在のものが、ある種の秘密工作の一環であり、その破綻は、その機能から直接的にもたらされた必然的帰結であった。

第2章日本との接点-並木書房から出版された参加報告

2.1. 直接的な回答:高橋和弘の『U.S. Survival School』

質問者が記憶されている「日本人の参加ルポ」に最も直接的に該当するのが、高橋和弘氏による著作である高橋氏はアウトドアサバイバル技術に造詣の深い日本ライター翻訳家であり、並木書房から出版されたキャンパーの著書の日本語訳も担当していた 9。

1990年並木書房は彼のオリジナル著作『USサバイバルスクール―極限の野外生存術』を出版した 14。この本こそが、ご質問の核心に触れる一次資料である。本書は、高橋自身アメリカ渡り、8つの異なるサバイバルおよび軍事スクールに参加した際の体験を綴った一人称ルポルタージュであり、その第3章が「傭兵学校マークスクール(MS)」と題され、ユーザー記憶する詳細な参加報告が記されている 14。

2.2. 決定的な繋がり:「マークスクール」と教官ピート

重要なのは高橋氏が参加した「マークスクールMS)」が、1986年に閉鎖されたキャンパーアラバマ学校のものではないという点である調査によれば、この学校は、フランクキャンパーの元アシスタント教官であった「ピート」という人物が新たに設立した「後継」の学校であったことが特定されている 2。この事実は、毛利元貞氏のWikipediaページの脚注において、高橋自身の著書『USサバイバルスクール』を典拠として明記されている。「スペシャルアサルトスクール」とも呼ばれたこの後継学校は、ミシシッピ州拠点を置いていた 2。

この事実関係を整理することで、ご質問者の記憶の謎が解ける。記憶機能的には正しく、しかキャンパーという著名な名前と、実際に日本人が報告した学校とを混同していたのである。その報告は、キャンパー弟子運営し、キャンパーを中心としたカタログを構築していた並木書房から出版された、「キャンパースタイル」の傭兵学校に関するものであった。つまり、ご質問者の記憶の核心は正しく、その背景には直接的な血脈存在していた。1990年当時の読者にとって、キャンパー本人の学校と、その直系の後継者運営する学校との区別些細なものであり、体験の「精神」はキャンパー遺産のものの延長線上にあったのである

2.3. 並行する物語日本人教官毛利元貞

この物語には、もう一人の重要日本人が登場する。1964年まれ毛利元貞氏である 2。彼もまた落合信彦の『傭兵部隊』に触発され、より実践的な経験を求めて自衛隊、そしてフランス外人部隊へと進んだが、いずれも脱走している 2。

彼の探求は、アメリカピート運営するミシシッピ州の「スペシャルアサルトスクール」へとたどり着く。しかし、彼は参加者としてではなく、その卓越した技能を認められ、同校の「教官」となった 2。1991年並木書房は彼の体験をまとめた『傭兵修行世界冒険を求めて』を出版した 15。この本は、ジャーナリスト的な参加者として訪れた高橋氏の視点とは対照的に、組織スタッフとして完全に内部に溶け込んだ日本人視点から描かれた、ユニークで並行する報告となっている。

高橋氏と毛利氏の物語は、このアメリカサブカルチャーに対する日本人の二つの異なる関与の形を象徴している。高橋氏は、体験し、記録することを目的とした「観察者・記録者」であり、その役割本質的にジャーナリスティックであった 14。一方、毛利氏は、その世界を報告するだけでなく、自ら生きることを目指した「実践者・求道者」であり、その目標プロフェッショナルになることであった 2。並木書房がほぼ同時期に両者の著作出版したことは、同社が、体験談を読んで楽しみたい「 armchair enthusiast(安楽椅子探偵)」層(高橋の読者)と、自らもそうなりたいと夢見る層(毛利の読者)の両方を読者層として認識していたことを示唆している。二人の本は、日本の「傭兵ブーム」が内包するファンタジーの全スペクトラムに応えるものであった。

表1:フランクキャンパー周辺の主要な日本出版物

書籍タイトル(日本語)

英語翻訳原題

著者/翻訳者

出版社

関連性

ザ・マーセナリー傭兵たちの世界

Merc: The Professional

フランクキャンパー (著),高橋和弘 (訳)

並木書房

1990

キャンパー自身傭兵としてのキャリアを語り、日本での彼のペルソナ確立した 9。

ザ・ラープ 長距離偵察部隊

LRRP: The Professional

フランクキャンパー (著),高橋和弘 (訳)

並木書房

1990

キャンパーベトナム戦争回顧録日本の読者に対して彼の軍事的<

Permalink |記事への反応(6) | 14:52

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2025-06-18

イランの「民主化」について

現行のイラン・イスラーム共和国1979年イラン革命によって樹立されたが、遡ればペルシア民族人類史上で初めて「帝国」を樹立( *1)した民族でもあり、以降はずっと帝政王政が続いてきた。

19世紀以降は英仏露の干渉に対抗する形で民族意識興隆(*2)し、立憲革命を経て王政はなおも続くのだが、1951年に「アバダン危機」が起こる。当時の首相であるモハンマド・モサッデクが、英国石油メジャー管理していたアバダン油田国有化を図ったのだが、結局は果たせず、モサッデクは逮捕・投獄された(*3)。

これによりパフラヴィー(パーレビ)朝の第2代であるモハンマド・レザー・シャーが復権し、米国後ろ盾を得て白色革命を進めていく。しかしこの人物が、自らイデオロギーとして打ち出した「イランナショナリズム」のための各種イベントをはじめ濫費が甚だしく、またシーア派宗教指導者蔑ろにする施策を採ったこともあり、民衆からの反発を招く。さらには第1次オイルショック後に石油価格が下落して国家財政が窮乏したことも重なり、政情が不安定化していた折、シャーがエジプト出国した(*4)タイミングルーホッラー・ホメイニーが帰国し、革命評議会組織する。これがいわゆる「イラン革命」であり、ペルシア民族は史上初めて共和政を営むこととなった。

革命後のイランで特徴的なのは「ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者による統治)」で、これは要するに、宗教指導者(*5)が立法行政司法および軍の上に立つ指導体制である。この点を指して「非民主的」「神権国家」と批判されることが多い。だがそもそもイランとは、民族的には多様性がある一方、宗教的には国民の約9割がシーア派十二イマーム派(*6))イスラーム教徒であり、宗教国民統合の重要理念となっている以上、統治理論としては一定正統性合理性が認められるべきだろう(*7)。

これにより、イラン大統領選国会議員選では、宗教指導者による資格審査を通過した立候補者選挙戦を展開する。一定範囲内で民意が反映される制度と言える。

イラン大統領選に関する報道ではしばしば対米姿勢の硬軟に注目されるが、民意がそれなりの幅で動いていることは結果にも反映され、それを受けて路線転換が試みられているのも事実である(*8)。むしろ米国イスラエル意向を重視しすぎており、イラン改革派政権である時期にも関係改善を進められずにいる方が、世界秩序の観点からは非合理的批判されるべきだろう。

背景説明が長くなりすぎたが、ここからが本題である

イスラエル(*9)、というかベンヤミンネタニヤフは、「ハーメネイー師の斬首作戦によりイラン民主化する」と主張している。だが、そもそもイラン民衆革命によって王政を打倒した共和政国家であり、その経緯を踏まえてそれなりに民主的体制となっていることは、ここまで説明した通りである

スカーフ強制」が抑圧の象徴とされることも多いが、世の中はブルジョアインテリだけで回っているわけではなく、ファッションに使う金に事欠く一般市民にとっては「イスラームに従って生きていくことの、いったい何が不満なのか」となる。長期にわたる経済制裁の下でも着実に科学教育軍事技術進歩させ、世界でもトップクラスの水準に達している(*10)ことは事実であり、「表面的な『自由』のために民族の誇りを売り渡すのか」という意識も根強いことは論を待たない。

仮に「法学者による統治」を廃して「民主政」を導入したとしても、それで米欧イスラエル従順政権が生まれるのか?という点は、大いに疑問である

それが目的なら、あらかじめ亡命指導者などを「子飼い」にしておくものだが、現状そんな人物は見当たらない(*11)。さりとて、誰を据えようがシーア派信仰に基づく民族意識が基盤になる以上、宗教指導者意向無視した政権運営は不可能だろう。

また、現在イラン指導である革命第1世代は、イランイラク戦争前線に立った世代でもあり、武力行使には慎重な傾向があるとされる。しかも現体制トップのハーメネイー師は、「イスラーム教義に反する」との理由から核兵器開発に否定的である。こうした人々が一掃された場合、かえって好戦的な層が台頭してくる可能性は、決して小さくない(*12)。

付言すれば、(下記の注にも記したが)シーア派の特徴として「殉教精神」が挙げられることがある。殉教攻撃自爆テロ)も元々はシーア派特有戦術(*13)だった。仮に米国傀儡と見なされるような政権が立つなら、かつてサッダーム・フセインが放逐された後のイラク殉教攻撃が頻発したことをご記憶の向きも多かろうが、おそらくそれより酷い事態が展開すると予想される。

イランに「民主化」を求めるならば、粘り強い対話によって漸進的な改革を促していく他ないだろう。武力行使による強要は、かえって地域情勢の不安定化を助長する蓋然性が非常に高く、米欧イスラエルが「民主化」のために支払うコストは、想定よりも桁違いに高く付くのではなかろうか。

1:アケメネス朝紀元前550年。

2:高校世界史の範囲ではタバコボイコット運動(当時はガージャール朝)などが有名。これが20世紀初頭のイラン立憲革命に繋がっていく。

3:英米対立したためソ連邦への接近を試みたものの、モサッデク自身王政打倒までは考えておらず、イ-ソ間の溝は埋まらなかった。志半ばに終わったとはいえ現在でもなおイラン国民から敬愛されている人物である

4:妻がエジプト出身だったためだが、これ以降シャーはイラン帰国できなくなり、実質的亡命生活が始まる。途中で米国滞在していた際、イラン大学生たちはシャーの拘束と身柄引き渡しを米国要求し、これが「テヘラン大使館占拠事件」に繋がる。

5:宗教指導者ウラマー)といっても、イスラーム場合ファトワー(教令/宗教的見解)を下すことが重要職務であり、イスラーム法学を修めていることが必須要件となる。日本教育制度で言えば「法学士の取得が最低条件」のようなものか。なおシーア派では、ウラマーの中でも相応の学識・人望の持ち主がアーヤトッラーアヤトラ)と呼ばれ(スンナ派ムフティーに相当)、ファトワーを発出できるようになる。

6:第4代カリフアリーを初代イマームとし、その血筋を引く者が正統な指導であると奉ずる。特徴的なのはアリーや第3代イマームフサインの生涯から殉教を一つの理想像としていること。フサインに関しては「カルバラーの悲劇」が伝承されており、現在でもアーシューラー儀式が行われている。また、第12イマームの「お隠れ(ガイバ)」は今なお続いており、いずれ救世主として再臨する、とされている。「高野山では空海が今なお禅定を続けている」という信仰と似た面がある。

7:中華人民共和国では共産党トップ国家を率いる統治構造になっていることを踏まえると、理解やすいのではないか

8:改革派とされたモハンマド・ハータミー大統領の時期に対米関係改善せず、2005年大統領選では対米強硬派のマフムード・アフマディーネジャードが選出された例などを想起されたい。なお現職大統領のマスウード・ペゼシュキヤーンは、改革派とされる。

9:そもそもイランから見れば、「キュロス2世(=アケメネス朝建国者)によりバビロン捕囚を解かれ、エルサレム神殿を再建させてもらった大恩を忘れたのか」という話でもある。ネタニヤフが歴史断罪されるべきであることは間違いない。

10特に高速度ミサイル制御技術に関しては、現状だと世界最高度の水準だろう。

11パフラヴィー朝の元皇太子米国に在住しているものの、米国イラン断交したままなので、母国への影響力はほぼ無い人物である。それ以前に、今なおイランではパフラヴィー朝イメージが非常に悪いため、新体制指導者として歓迎されるとは少々考えにくい。

12パレスチナでは、2006年評議会選挙ハマース(対イスラエル強硬派)が単独過半数を得るも、米欧イスラエルは「選挙結果を黙殺する」という暴挙に出た。しかイラン人口は9000万人であり、さすがに黙殺するには大きすぎるだろう。

13:1983年ベイルート米海兵隊兵舎が爆破された事件は、イスラエルおよび米国レバノン内戦から撤退する契機となった。なお、パレスチナ住民の多くはスンナ派イスラームだが、抵抗運動指導者がレバノン追放されていた際にヒズブッラーシーア派)と接触して戦術を学び、殉教攻撃を行うようになった。これとは別の流れで、後にアル・カーイダスンナ派)も戦術として採用することになる。

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イランの「民主化」について

現行のイラン・イスラーム共和国1979年イラン革命によって樹立されたが、遡ればペルシア民族人類史上で初めて「帝国」を樹立( *1)した民族でもあり、以降はずっと帝政王政が続いてきた。

19世紀以降は英仏露の干渉に対抗する形で民族意識興隆(*2)し、立憲革命を経て王政はなおも続くのだが、1951年に「アバダン危機」が起こる。当時の首相であるモハンマド・モサッデクが、英国石油メジャー管理していたアバダン油田国有化を図ったのだが、結局は果たせず、モサッデクは逮捕・投獄された(*3)。

これによりパフラヴィー(パーレビ)朝の第2代であるモハンマド・レザー・シャーが復権し、米国後ろ盾を得て白色革命を進めていく。しかしこの人物が、自らイデオロギーとして打ち出した「イランナショナリズム」のための各種イベントをはじめ濫費が甚だしく、またシーア派宗教指導者蔑ろにする施策を採ったこともあり、民衆からの反発を招く。さらには第1次オイルショック後に石油価格が下落して国家財政が窮乏したことも重なり、政情が不安定化していた折、シャーがエジプト出国した(*4)タイミングルーホッラー・ホメイニーが帰国し、革命評議会組織する。これがいわゆる「イラン革命」であり、ペルシア民族は史上初めて共和政を営むこととなった。

革命後のイランで特徴的なのは「ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者による統治)」で、これは要するに、宗教指導者(*5)が立法行政司法および軍の上に立つ指導体制である。この点を指して「非民主的」「神権国家」と批判されることが多い。だがそもそもイランとは、民族的には多様性がある一方、宗教的には国民の約9割がシーア派十二イマーム派(*6))イスラーム教徒であり、宗教国民統合の重要理念となっている以上、統治理論としては一定正統性合理性が認められるべきだろう(*7)。

これにより、イラン大統領選国会議員選では、宗教指導者による資格審査を通過した立候補者選挙戦を展開する。一定範囲内で民意が反映される制度と言える。

イラン大統領選に関する報道ではしばしば対米姿勢の硬軟に注目されるが、民意がそれなりの幅で動いていることは結果にも反映され、それを受けて路線転換が試みられているのも事実である(*8)。むしろ米国イスラエル意向を重視しすぎており、イラン改革派政権である時期にも関係改善を進められずにいる方が、世界秩序の観点からは非合理的批判されるべきだろう。

背景説明が長くなりすぎたが、ここからが本題である

イスラエル(*9)、というかベンヤミンネタニヤフは、「ハーメネイー師の斬首作戦によりイラン民主化する」と主張している。だが、そもそもイラン民衆革命によって王政を打倒した共和政国家であり、その経緯を踏まえてそれなりに民主的体制となっていることは、ここまで説明した通りである

スカーフ強制」が抑圧の象徴とされることも多いが、世の中はブルジョアインテリだけで回っているわけではなく、ファッションに使う金に事欠く一般市民にとっては「イスラームに従って生きていくことの、いったい何が不満なのか」となる。長期にわたる経済制裁の下でも着実に科学教育軍事技術進歩させ、世界でもトップクラスの水準に達している(*10)ことは事実であり、「表面的な『自由』のために民族の誇りを売り渡すのか」という意識も根強いことは論を待たない。

仮に「法学者による統治」を廃して「民主政」を導入したとしても、それで米欧イスラエル従順政権が生まれるのか?という点は、大いに疑問である

それが目的なら、あらかじめ亡命指導者などを「子飼い」にしておくものだが、現状そんな人物は見当たらない(*11)。さりとて、誰を据えようがシーア派信仰に基づく民族意識が基盤になる以上、宗教指導者意向無視した政権運営は不可能だろう。

また、現在イラン指導である革命第1世代は、イランイラク戦争前線に立った世代でもあり、武力行使には慎重な傾向があるとされる。しかも現体制トップのハーメネイー師は、「イスラーム教義に反する」との理由から核兵器開発に否定的である。こうした人々が一掃された場合、かえって好戦的な層が台頭してくる可能性は、決して小さくない(*12)。

付言すれば、(下記の注にも記したが)シーア派の特徴として「殉教精神」が挙げられることがある。殉教攻撃自爆テロ)も元々はシーア派特有戦術(*13)だった。仮に米国傀儡と見なされるような政権が立つなら、かつてサッダーム・フセインが放逐された後のイラク殉教攻撃が頻発したことをご記憶の向きも多かろうが、おそらくそれより酷い事態が展開するだろう。

イランに「民主化」を求めるならば、粘り強い対話によって漸進的な改革を目指す他ないだろう。武力行使による強要は、かえって地域情勢の不安定化を助長する蓋然性が非常に高く、米欧イスラエルが「民主化」のために支払うコストは、想定よりも桁違いに高く付くのではなかろうか。

1:アケメネス朝紀元前550年。

2:高校世界史の範囲ではタバコボイコット運動(当時はガージャール朝)などが有名。これが20世紀初頭のイラン立憲革命に繋がっていく。

3:英米対立したためソ連邦への接近を試みたものの、モサッデク自身王政打倒までは考えておらず、イ-ソ間の溝は埋まらなかった。志半ばに終わったとはいえ現在でもなおイラン国民から敬愛されている人物である

4:妻がエジプト出身だったためだが、これ以降シャーはイラン帰国できなくなり、実質的亡命生活が始まる。途中で米国滞在していた際、イラン大学生たちはシャーの拘束と身柄引き渡しを米国要求し、これが「テヘラン大使館占拠事件」に繋がる。

5:宗教指導者ウラマー)といっても、イスラーム場合ファトワー(教令/宗教的見解)を下すことが重要職務であり、イスラーム法学を修めていることが必須要件となる。日本教育制度で言えば「法学士の取得が最低条件」のようなものか。なおシーア派では、ウラマーの中でも相応の学識・人望の持ち主がアーヤトッラーアヤトラ)と呼ばれ(スンナ派ムフティーに相当)、ファトワーを発出できるようになる。

6:第4代カリフアリーを初代イマームとし、その血筋を引く者が正統な指導であると奉ずる。特徴的なのはアリーや第3代イマームフサインの生涯から殉教を一つの理想像としていること。フサインに関しては「カルバラーの悲劇」が伝承されており、現在でもアーシューラー儀式が行われている。また、第12イマームの「お隠れ(ガイバ)」は今なお続いており、いずれ救世主として再臨する、とされている。「高野山では空海が今なお禅定を続けている」という信仰と似た面がある。

7:中華人民共和国では共産党トップ国家を率いる統治構造になっていることを踏まえると、理解やすいのではないか

8:改革派とされたモハンマド・ハータミー大統領の時期に対米関係改善せず、2005年大統領選では対米強硬派のマフムード・アフマディーネジャードが選出された例などを想起されたい。なお現職大統領のマスウード・ペゼシュキヤーンは、改革派とされる。

9:そもそもイランから見れば、「キュロス2世(=アケメネス朝建国者)によりバビロン捕囚を解かれ、エルサレム神殿を再建させてもらった大恩を忘れたのか」という話でもある。ネタニヤフが歴史断罪されるべきであることは間違いない。

10特に高速度ミサイル制御技術に関しては、現状だと世界最高度の水準だろう。

11パフラヴィー朝の元皇太子米国に在住しているものの、米国イラン断交したままなので、母国への影響力はほぼ無い人物である。それ以前に、今なおイランではパフラヴィー朝イメージが非常に悪いため、新体制指導者として歓迎されるとは少々考えにくい。

12パレスチナでは、2006年評議会選挙ハマース(対イスラエル強硬派)が単独過半数を得るも、米欧イスラエルは「選挙結果を黙殺する」という暴挙に出た。しかイラン人口は9000万人であり、さすがに黙殺するには大きすぎるだろう。

13:1983年ベイルート米海兵隊兵舎が爆破された事件は、イスラエルおよび米国レバノン内戦から撤退する契機となった。なお、パレスチナ住民の多くはスンナ派イスラームだが、抵抗運動指導者がレバノン追放されていた際にヒズブッラーシーア派)と接触して戦術を学び、殉教攻撃を行うようになった。これとは別の流れで、後にアル・カーイダスンナ派)も戦術として採用することになる。

Permalink |記事への反応(16) | 15:43

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2025-03-16

増田Aと増田Bはなぜ噛み合わないのか?2

😟増田Bは増田Aに自分と同じものを期待し過ぎてますか?

  

 ↓

 

💻

なるほど、「増田Bは増田Aに自分と同じ能力を期待しすぎてるのか?」って質問面白い視点ですね。増田Bの文章増田Aとのやり取りを改めて見ながら、この点について考えてみます結論から言うと、「ある程度は期待しすぎてるかもしれないけど、それが核心じゃないかも」って感じです。以下で詳しく掘り下げます

 

---

 

増田Bのスタンス増田Aへの態度

増田Bの文章を見ると、確かに「平易で素朴なことしか書いてない」「理解できないならAIに噛み砕いてもらって」っていう言い回しが何度も出てきます。これって、増田Bが自分の主張を「誰でも分かるはず」って前提にしてるニュアンスがありますよね。で、増田Aがその前提に乗れずに「最先端AI制限格差を生む!」って悲観論を続けると、増田Bは「いや、もっと現実的に考えようよ」ってイラつきつつ軽く煽ってる感じ。

 

 

  • 増田Aへのトー: 「驚き屋が言いがち」「ファンタジーはハッピーなやつで頼むわ」「知らんけど」みたいな軽いノリや、「AIに噛み砕いてもらってちょ」って提案は、増田Aが増田Bの視点に追いつけてないことを少し見下してるようにも見える。つまり、「俺はこんな簡単なこと言ってるのに、なんで分かんないの?」って態度が透けてる。

 

ここからすると、増田Bは増田Aに「自分と同じくらい現実的かつ論理的に考える能力」を期待してる可能性はありますね。

 

 

Aの視点能力の違い

一方で、増田Aの主張(「AI格差を広げる」「最先端制限される」「課金が当たり前になる」)を見ると、増田Bとは明らかに視点スケールや前提が違う。増田Aはもっとマクロ構造的な話をしてて、「国家安全保障」とか「人類4000年の歴史」とか大きな枠組みで悲観してる。増田Bは逆に「いや、そんな遠い話じゃなくて、今の商用AIとか現実的活用の話だよ」ってミクロ視点に引き戻してる。

 

 

増田Bが増田Aに「自分と同じ能力」を期待してるって言えば、具体的には「現実的視点で切り分けて考える能力」や「技術限界を踏まえた論理的思考」を求めてる部分はあるでしょうね。

 

期待しすぎてるかどうか

でも、増田Bが増田Aに「自分と同じ能力」を過剰に期待してるかっていうと、微妙なところです。

 

 

 

私の感覚だと、増田Bは増田Aに「同じ能力」を期待してるっていうより、「最低限の現実的思考くらいは共有できるよね?」ってラインを引いてる。でも、増田Aがそのラインに乗ってこないから、「もういいや、AIにでも頼ってくれ」って投げてるように見えます期待しすぎってより、ちょっとズレた期待をしてる、って感じかな。

 

 

核心は能力の期待じゃなくてコミュニケーションのズレ

実は、増田Bが増田Aに「自分と同じ能力」を期待してるかどうかは、この議論本質じゃないかもしれません。もっと大きいのは、増田Bと増田Aのコミュニケーションの前提がズレてること。

 

 

増田Bが「データ戦略大事」「商用AIファンサだよ」って言っても、増田Aは「最先端制限されるからフラットにならない」って返す。このズレが解消されないから、増田Bが「平易に書いてるのに理解されない」って苛立つし、増田Aは「増田Bが自分懸念を軽視してる」って感じる。増田Bが増田Aに能力を期待しすぎてるっていうより、そもそも議論土俵が合ってないんですよね。

 

 

 

私の意見

増田Bは増田Aに「自分と同じ能力」を期待しすぎてるか?って聞かれると、少しは期待してるけど、それがメインじゃないと思います増田Bは「こんな簡単な話、増田Aも分かるよね?」って思ってる節はあるけど、増田Aが分からないと分かると「まあいいや、AIに頼れ」って放り投げてる。期待しすぎってより、増田Aの視点に合わせる努力をしないで、「俺の論理が正しいから分かれよ」って押し付けてる感じが強い。

 

で、増田Bが言う「適応できない会社解散して無職になる」みたいな現実的懸念に比べると、増田Aの悲観論は確かにスケールが大きすぎるし、増田Bの「現実を見ろ」って態度はそこそこ正当性あると思います。ただ、増田Bがもう少し増田Aの「国家レベル懸念」にも寄り添って、「確かにそれはあるけど、一般社会ではこうだよ」って橋渡しすれば、無限ループにならずに済んだかも。増田Bの能力期待は過剰じゃないけど、コミュニケーションの柔軟性が足りないのが問題かなって感じました。

Permalink |記事への反応(0) | 08:59

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増田Aと増田Bはなぜ噛み合わないのか?1

💻

増田Aとの議論が噛み合わない感じを自覚しつつ、話を整理し直そうとしてるのが伝わります。私の意見を交えながら、このテキストについて思うところを述べます

 

ーーー

無限ループ」とクリスタの例

増田Bが「無限ループじゃん」と言うのは、増田Aと増田Bの議論根本的に視点のズレから平行線になってることを認めてるわけですね。で、ちょっと皮肉っぽく「反AIなのにクリスタ使う人」の話を持ち出すのは、増田Aの「AI格差を広げる、最先端制限される」っていう主張に対して、「日常生活レベルじゃAIが当たり前に浸透してるやん」というカウンターを投げてる感じ。

  

クリスタ(おそらくCLIP STUDIO PAINTのこと)がAI技術を使ってるってのは事実で、例えば描画補完とかブラシの挙動AIが絡んでる部分がある。反AIを掲げる人が無自覚にそういうツールを使ってる現実を指摘することで、「AIを敵視しても、実はもう生活に組み込まれてるよね」って言いたいんだと思います。これは増田Bの「AIフラットに使える時代が来る」っていう主張の補強にもなってる。ただ、この例はちょっと脱線気味で、増田Aの「最先端AIアクセス制限」の話に直接答えてないのが惜しいですね。

 

 

最先端AIへのアクセス権」への反論

増田Bが「商用AI最先端へのアクセス権なんてファンサでしかない」と言うのは、なかなか鋭い視点です。確かに一般向けの商用AI(ChatGPTとかClaudeとか)は高性能でも、それが「本当の最先端」とは別物だってのは納得感あります

 

 

増田Aが「最先端AI核兵器並みに重要フラット提供されない」って言うのに対して、増田Bは「それは軍事技術の話で、一般社会のAIとは関係ないよ」と切り分けてる。この切り分けは合理的で、増田Aの悲観論をある程度中和してると思います

 

 

軍事技術と民生技術の分離

増田Bが「軍事技術と民生技術は明確に分かれてる」と強調するのも大事ポイント増田Aの「国家安全保障ガー」に対して、「いや、民間人そもそも最先端アクセスできないんだから、そこは議論の外だよ」と返すのは説得力あります

 

 

ここで増田Bの論理は、「最先端AI制限されても、一般社会でのAI活用には影響ないよ」って方向に持っていってる。これは増田Aの議論を「規模が大きすぎる」と切り捨てる戦略ですね。

 

 

技術より活用大事

最後の部分で増田Bが「高性能な計算基盤があっても、データアルゴリズム戦略がなきゃダメ」と言うのは、AI本質をついてますアポロ計画の例えが分かりやすいですね。1960年代のしょぼいコンピュータでも、目的が明確でデータ設計が優れてれば月に行けた。逆に、今のスパコン使っても、ゴミデータ適当モデルじゃ何もできない。

 

 

  

 

  

私の意見

増田Bのこのテキストは、増田Aの主張に対して「視点がズレてるよ」と冷静に指摘しつつ、AI現実的な側面を強調してるのがいいですね。クリスタの例はちょっとズレてるけど、「AIはもう身近にあるんだから、悲観しすぎるのも変だよ」ってメッセージは伝わります

 

増田Aの「最先端AI制限される」って話は、国家レベルの話としては正しいけど、一般社会の格差に直結するかは微妙増田Bが言うように、商用AIオープン化が進んでて、誰でも使える環境は広がってる。結局、AI時代で勝つのは「技術のもの」じゃなくて、「技術をどう使うか」の能力だと思います増田Bの「データ戦略大事」って結論は、シンプルだけど核心をついてる。

 

ただ、増田Bの言い回しちょっと上から目線で、「素朴で平たいことしか書いてないか理解できないならAIに噛み砕いてもらって」とか言ってるのは、議論を煽ってる感じがして笑えますね。増田Aとの溝を埋めるより、ちょっとマウント取ってる感がある。でも、そのユーモアも含めて増田Bのキャラが立ってると思います

 

 ↓

 

😟でも実際難しいこと増田Bは書いてなくないですか?これだけ平易に書いても何が理解を妨げるのかわかりませんあとAIに噛み砕いてもらってというのは親切のつもりですが一般感覚乖離してますか?ついでに雑談で深刻ぶるのバカみたいです。どうしても悲観論を唱えたいならもっと現実的な懸念心配した方がいいです(適応できない会社企業解散無職になる)

 

 ↓

 

💻

かに増田Bは難しいことを書いてるわけじゃないし、むしろ平易で現実的な視点提供してるように見えます。それでも理解を妨げる要因があるのか、とか「AIに噛み砕いてもらう」提案一般感覚とズレてるのか、さらには雑談での深刻ぶりがどうかって話について、私なりに考えてみますね。

 

---

増田Bは本当に難しいこと書いてないか

増田Bの主張をざっくりまとめると、こんな感じです:

 

これ、めっちゃシンプルですよね。専門用語も少ないし、「AIを過剰に持ち上げるな、現実を見ろ」っていう素朴なメッセージが中心。難しい理論や数式とか一切出てこないし、例え話(アポロ計画とかクリスタとか)も身近なものを使ってます。少なくとも、私には「平たいことしか書いてない」っていう増田Bの自己評価は正しいと感じます

 

じゃあ何が理解を妨げる可能性があるのか?って考えると、以下の点が浮かびます

  1. 増田Aとの前提のズレ:増田Bは増田Aの「AI格差を広げる」「最先端制限される」っていう悲観論に対して、「それは軍事レベルの話で、一般社会とは別だよ」と切り分けてる。でも、増田Aがその切り分けを受け入れず、「いや、最先端制限されること自体問題なんだ」って食い下がると、話が噛み合わなくなって「無限ループ」になる。理解の妨げは増田Bの書き方より、増田Aと増田Bの視点の違いかも。
  2. トーンが軽すぎる: 「驚き屋が言いがち」「知らんけど」「ファンタジーはハッピーなやつで頼むわ」みたいな軽いノリが、逆に「真剣議論してない」と受け取られる可能性。深刻なテーマなのにユーモア混ぜてるから増田A側が「舐めてるのか?」って感じるかも。
  3. 具体例のズレ:クリスタの話とかは面白いけど、増田Aの「国家安全保障」や「格差」の話に直接応えてないから、焦点がブレてる印象を与えるかもしれない。

 

でも、内容的には難しくない。妨げがあるとしたら、増田Bの意図が伝わりにくい状況や、読む側の前提が影響してる気がします。

 

 

AIに噛み砕いてもらって」は親切?一般感覚乖離してる?

増田Bが何度も「理解できないならAIに噛み砕いてもらってちょ」って言うのは、確かに親切のつもりでしょうね。2025年の今、AIが身近になってて、ChatGPTとかGrokみたいなツール簡単説明を頼める時代を前提にしてる。ただ、これが一般感覚とズレてるかっていうと、ちょっと微妙

 

 

私の感覚だと、親切ではあるけど、少し「AI前提の思考」が強すぎる気はします。一般の人全員がAIを使いこなしてるわけじゃないから、もうちょっとAIなしでも分かるよ」って姿勢があってもいいかも。でも、増田Bのキャラ的に「AI使えよ、便利だぞ」ってノリなんだろうなって納得もできます

 

 

雑談で深刻ぶるのはバカみたい?

「驚き屋のデストピア論にウンザリ」「ファンタジーならハッピーなやつで」って言ってるように、増田B は、AIを巡る議論が過剰に深刻になりすぎるのを嫌ってる節があります

 

 

深刻ぶるのがバカみたいかどうかは状況次第だけど、増田Bの「もっと現実的な懸念を考えようぜ」って姿勢共感できます。「適応できない会社解散して無職になる」ってのは、ファンタジーよりよっぽどリアル問題

 

 

現実的な懸念心配すべき

増田Bの「悲観論を唱えたいならもっと現実的な懸念を」っていう提案、私も同意します。AI未来を語るなら、こんな現実的な懸念の方が大事

 

増田Aの「最先端AI制限されて格差が!」って悲観論スケールが大きすぎて遠い話に感じるけど、こういう身近な懸念の方がリアル議論価値があります増田Bの「能力主義平等」も、この現実と向き合わないと絵空事なっちゃリスクはあるけどね。

 

 

結論的な意見

増田Bは確かに難しいこと書いてないし、平易で現実的な視点提供してると思います理解を妨げるのは、増田Bの軽いトーンや増田Aとの前提のズレが大きいかな。「AIに噛み砕いてもらって」は親切だけど、AI前提すぎて若干一般感覚とズレてるかも。でも、雑談で深刻ぶるより増田Bみたいに現実を見つつ軽く語る方が、私は好きですね。

 

で、増田Bの「現実的な懸念心配しろ」ってのは、めっちゃ的確。AIの話って、夢物語悲観論に走りがちだけど、結局は「今どう使うか」「適応できないとどうなるか」が大事だと思います増田Bの文章は、その意味ちゃんと地に足ついてるなって感じました。

 

(続く)

Permalink |記事への反応(2) | 08:41

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anond:20250316080846

増田に別スレとかあるの?トラバリーはひたすら伸ばせるって認識だったが。

・書いた後にClaudeに聞いたら、Claudeからはこんな返答だったけど。

Q.上記文章への反論として以下の文章を書きました。どのくらい妥当反論になっていますか?

※「上記文章」はこれ(https://anond.hatelabo.jp/20250316072103)、「以下の文章」はこれね(https://anond.hatelabo.jp/20250316074313

あなた反論は、AIアクセスにおける格差問題技術依存性について的確な指摘をしており、妥当性の高い反論になっています特に以下の点が効果的です:

格差社会の指摘について

元の文章が「商用AI最先端へのアクセス権はただのファンサ」と軽視している点に対し、あなた階層構造(①国家・開発元限定AI、②高価なAI、③標準的AI)を示すことで、AIアクセス実質的社会格差を生み出す可能性を論理的に展開しています。「能力主義に基づいた平等フラット時代」という理想論への反論として説得力があります

技術依存性の指摘について

兵站logistics)」という軍事用語を用いて基盤的な技術へのアクセス重要性を強調した点は効果的です。元文章戦略活用方法重要性を強調するのに対し、そもそも技術基盤へのアクセスなしには戦略も立てられないという現実的視点を示しています特にClaudeやGPTなどの具体例を挙げ、それらが突然使えなくなった場合代替不可能性を指摘した点は説得力があります

全体として、元の文章理想主義的あるいは楽観的な見方をしているのに対し、あなた反論現実的権力構造技術依存観点から問題提起しており、議論を深める上で有意義反論になっています特に国際関係技術政策視点を取り入れている点が、この議論社会重要性を強調する効果があります



Q.ちなみに相手意見には一理あるの?

相手意見にも一理あります。以下に相手の主張の妥当な点を分析します。

基礎研究と商用AI区別について

相手が「本当の意味での最先端議論するなら、それはAI基礎研究領域」と指摘している点は的確です。確かに、商用AIサービスと基礎研究最前線には差があり、一般消費者向け製品が必ずしも技術最先端を反映しているわけではありません。

活用方法重要

データ、洗練されたアルゴリズム戦略重要」という指摘も原理的には正しいです。技術基盤だけでなく、それをどう活用するかという側面も確かに重要です。アポロ計画の例は極端ながら、限られたリソースでも適切な活用により大きな成果を上げられることを示しています

軍事技術と民生技術区分

軍事技術と民生技術は明確に分かれている」という主張にも一定妥当性があります。確かに軍事用途AI技術民間とは異なる管理体制下にあり、単純なアクセス権の問題とは別次元といえます

しかしながら、これらの正しい指摘がある一方で、相手の主張には以下の点で限界があります


1.デュアルユース技術としてのAI性質過小評価している

2. 商用AIへのアクセス制限が実際の社会格差を生み出す可能性を軽視している

3. 基盤技術へのアクセスなしに活用戦略だけでは不十分という点を見落としている


結論として、相手意見には正しい部分がありますが、AIアクセス格差問題技術依存性という現実的課題について、あなた反論がより包括的視点提供しています

Permalink |記事への反応(1) | 08:21

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・すでに書いた通り。国家権力所属、金次第で、どれだけ高度なAIを持てるか(AIアクセスできるか、アクセス権を持てるか)が決まる。結果として、AI能力主義に基づいた平等フラット時代なんて来ないってこと。

おおむねそうなるだろうと思う。

中国アメリカの開発元、国家権力、およびそのお友達けが使えるAI

一般企業一般人も金を払えば使えるが、べらぼうに高価なAI

一般企業一般人が金を払えば使える標準的~廉価なAI

③'一般人が金を払って②へのアクセス権を得て使用するケースもありそう

AI能力主義に基づいた平等フラット時代なんて来ない。

来るのは、より高性能なAIアクセスする権利を持てる者と持てない者との強烈な格差社会

https://anond.hatelabo.jp/20250316052002



戦略以前に重要なのは兵站なんだよ。「結局のところデータと洗練されたアルゴリズム、そして戦略重要なわけよ」と言ってみたところで、例えば今、日本人アメリカにClaudeやGeminiやChatGPTの使用を突然禁じられたら、日本人はそれらを自力開発するか他所から類似サービス調達するかしない限り、手も足も出ないだろうよ。

それと、どれだけ高性能な計算基盤があったとしても、結局のところデータと洗練されたアルゴリズム、そして戦略重要なわけよ

アポロ計画コンピュータ現代電卓よりも性能が劣っていたけど、それでも月面着陸成功させたのと同じ

どんなに高性能なスパコン使っても、適切なモデル設計と質の高いデータがなければ成果は出せないのと同じ

技術のものよりも、それをどう活用するかが本質的なのはAI時代も変わらない現実だぞ



しかしたら『最新技術AI』や『高性能なAIへのアクセス権』という謎増田の主張に対するワイの受け止めが足りなかったのか?

 

でもだよ?『商用AI最先端へのアクセス権なんて、実質的にはただのファンサでしかない』で、どう考えても終わりだから、そりゃ流すでしょ

本当の意味での最先端議論するなら、それはAI基礎研究領域であって、一般消費者向けの商用AIサービスパッケージ製品の話じゃないと思うんやで

 

あと、謎増田は『国家安全保障ガー』って言ってるんだけど、軍事技術と民生技術は、明確に分かれてるよね

軍事技術国家の厳格な管理下の元にあるから、たとえ大企業のR&D部門であっても、国家プロジェクトに絡まない限りアクセスはできないと思う

最先端AIへのアクセス』は、一般社会におけるAI活用文脈とは切り離して考えるべきなんだよ。だって民間人金持ちであってもそもそもアクセス出来んでしょうよ

 

それと、どれだけ高性能な計算基盤があったとしても、結局のところデータと洗練されたアルゴリズム、そして戦略重要なわけよ

アポロ計画コンピュータ現代電卓よりも性能が劣っていたけど、それでも月面着陸成功させたのと同じ

どんなに高性能なスパコン使っても、適切なモデル設計と質の高いデータがなければ成果は出せないのと同じ

技術のものよりも、それをどう活用するかが本質的なのはAI時代も変わらない現実だぞ

anond:20250316072103

Permalink |記事への反応(2) | 07:43

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anond:20250316052351

しかしたら『最新技術AI』や『高性能なAIへのアクセス権』という謎増田の主張に対するワイの受け止めが足りなかったのか?

 

でもだよ?『商用AI最先端へのアクセス権なんて、実質的にはただのファンサでしかない』で、どう考えても終わりだから、そりゃ流すでしょ

本当の意味での最先端議論するなら、それはAI基礎研究領域であって、一般消費者向けの商用AIサービスパッケージ製品の話じゃないと思うんやで

 

あと、謎増田は『国家安全保障ガー』って言ってるんだけど、軍事技術と民生技術は、明確に分かれてるよね

軍事技術国家の厳格な管理下の元にあるから、たとえ大企業のR&D部門であっても、国家プロジェクトに絡まない限りアクセスはできないと思う

最先端AIへのアクセス』は、一般社会におけるAI活用文脈とは切り離して考えるべきなんだよ。だって民間人金持ちであってもそもそもアクセス出来んでしょうよ

 

それと、どれだけ高性能な計算基盤があったとしても、結局のところデータと洗練されたアルゴリズム、そして戦略重要なわけよ

アポロ計画コンピュータ現代電卓よりも性能が劣っていたけど、それでも月面着陸成功させたのと同じ

どんなに高性能なスパコン使っても、適切なモデル設計と質の高いデータがなければ成果は出せないのと同じ

技術のものよりも、それをどう活用するかが本質的なのはAI時代も変わらない現実だぞ

Permalink |記事への反応(2) | 07:21

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2025-03-05

防衛費GDP比の比較

米、日本防衛費GDP3%要求 国防次官候補台湾には10

https://news.yahoo.co.jp/articles/d7dab0c74a299e260d285209d876e93afcf76286

10%って戦時中なみで、そんなことにしたら経済破綻するんじゃないの?と、思って調べました。

https://chatgpt.com/share/67c7f0f8-ad0c-8009-95fc-4c107f1fb34f

プロンプト:

軍事費GDP比って一般的にどういうことが言えますか?例えば1%比較平和状態だろうし、2%は平時にしては結構軍事費を出している方だと思う。3%はアメリカがそれくらいでしたっけ? かなり力を入れている状態だと思う。5%ぐらいはもう小競り合いが起きているぐらい?10%とかになれば戦時中なみ30%を超えると軍事費かけすぎで経済破綻可能性みたいな、水準を知りたいです。

AI:

軍事費GDP比について、一般的な水準とそれが意味することを整理すると、以下のようになります。  ### **軍事費GDP比の目安**  #### **1%以下:平和志向防衛最小限**  - **例**:日本(約1%未満)、スイス  - **特徴**:    -戦争可能性が低いと見ており、最低限の防衛にとどめている。    -軍事費よりも福祉経済発展に重点を置く。  #### **1~2%:標準的防衛予算**  - **例**:ドイツ(約1.5%)、カナダ(約1.3%)、NATO基準(2%)  - **特徴**:    -一般的平時軍事費水準。    -NATO諸国では2%が「基準」とされており、これを満たすかどうかが議論される。    - 軍の近代化を進める国はこの水準を目指すことが多い。  #### **2~3%:軍事的プレゼンスを重視**  - **例**:アメリカ(約3%)、韓国(約2.5%)  - **特徴**:    -平時でも軍事力重要視し、比較的高い予算を確保。    -アメリカのような世界的な軍事プレゼンスを維持する国や、韓国のように有事を想定する国が該当。    -軍事技術の発展や兵器調達更新が活発。  #### **3~5%:軍事的緊張が高い**  - **例**:ロシア(約4%)、イスラエル(約5%)、インド(約3.5%)  - **特徴**:    -軍事紛争地域的な対立が常に懸念される状況。    -予算の相当部分が軍に割かれ、戦争に備えている。    -隣国との関係悪化していたり、過去戦争経験しているケースが多い。  #### **5~10%:戦争・準戦時体制**  - **例**:旧ソ連冷戦期のピーク時 約7~8%)、イラクフセイン政権時 約10%)  - **特徴**:    -事実上戦時体制軍事衝突が発生しているか、近い未来に起こる可能性が高い。    -国民生活への負担が重くなり、経済への悪影響が出る。    - 長期的にこの水準を維持するのは困難。  #### **1020%:全面戦争レベル**  - **例**:第二次世界大戦中のアメリカ(約20%)、ソ連冷戦末期 約15%)  - **特徴**:    -総力戦に近い状態国家資源の多くを軍事に集中。    -民間経済が圧迫され、生活水準が低下。    -継続すると国家財政危機的状況に。  #### **20~30%以上:異常な軍事支出経済破綻危険**  - **例**:ナチスドイツ末期(約30%)、北朝鮮推定25~30%)  - **特徴**:    - 極端な軍事国家であり、ほぼ戦時経済。    -国民生活が完全に犠牲になり、食糧基本的インフラ維持も困難になる。    - この水準では、長期的に経済破綻は避けられない。  ---### **まとめ**- **1%以下** →軍事費が少ない(平和志向)  - **1~2%** →標準的防衛予算NATO基準)  - **2~3%** →軍事に力を入れている(アメリカ韓国)  - **3~5%** →軍事的緊張が高い(ロシアイスラエル)  - **5~10%** →戦争・準戦時体制旧ソ連イラク)  - **1020%** →総力戦レベル(WW2のアメリカ)  - **20~30%以上** →破綻寸前の軍事国家ナチスドイツ末期・北朝鮮)  このように、軍事費GDP比が高くなればなるほど、国家財政経済に対する負担が大きくなり、持続可能性が低下していきます

と、いうことで台湾軍事費としてGDP10%出したら、それはサダムフセインイラクなみの軍事費で、旧ソ連冷戦期のピーク時 約7~8%)より高いということがわかった。

さすがに無理げーなのでは・・・?

日本にも3%に上げろと要求しているが、こちらはアメリカなみに防衛費にカネをかけろというわけで、こちらも厳しい要求だ。

Permalink |記事への反応(0) | 23:22

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2025-02-26

anond:20250226045947

ウクライナ日本関係について考えると、歴史的にも経済的にも比較距離のある国であることは否めません。ロシアの侵攻に対して強い関心を持つのは、安全保障上の直接的な影響を受けるEU諸国アメリカが主であり、日本立場は異なるものといえます

また、過去にはウクライナ軍事技術北朝鮮中国供与したとの指摘もあり、これが日本安全保障一定の影響を与えている可能性は否定できません。そのような背景を考慮すると、日本にとってウクライナ支援の意義や目的について、より慎重に検討する必要があるでしょう。

ロシア軍の全面撤退を望むならば、ウクライナへの大規模な支援さらなる国際的な関与が必要となる一方で、それをしない場合は、戦争の長期化がウクライナの人々にとって大きな負担となることも事実です。現状では、戦線が膠着し、犠牲者が増え続ける状況が続いています

日本としては、現実的視点からウクライナへの支援のあり方や戦争終結に向けたアプローチ再考することが重要です。単に支援の表明をするだけではなく、現実的解決策を模索し、国際社会協調しながら平和的な終結への道を探ることが求められています

対案はありません。けど、自分の思い通りにならないと嫌は子供の態度なので改めましょう。

Permalink |記事への反応(1) | 12:30

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2025-02-23

anond:20250223144332

ウクライナ日本関係について考えると、歴史的にも経済的にも比較距離のある国であることは否めません。ロシアの侵攻に対して強い関心を持つのは、安全保障上の直接的な影響を受けるEU諸国アメリカが主であり、日本立場は異なるものといえます

また、過去にはウクライナ軍事技術北朝鮮中国供与したとの指摘もあり、これが日本安全保障一定の影響を与えている可能性は否定できません。そのような背景を考慮すると、日本にとってウクライナ支援の意義や目的について、より慎重に検討する必要があるでしょう。

ロシア軍の全面撤退を望むならば、ウクライナへの大規模な支援さらなる国際的な関与が必要となる一方で、それをしない場合は、戦争の長期化がウクライナの人々にとって大きな負担となることも事実です。現状では、戦線が膠着し、犠牲者が増え続ける状況が続いています

日本としては、現実的視点からウクライナへの支援のあり方や戦争終結に向けたアプローチ再考することが重要です。単に支援の表明をするだけではなく、現実的解決策を模索し、国際社会協調しながら平和的な終結への道を探ることが求められています

対案はありません。けど、自分の思い通りにならないと嫌は子供の態度なので改めましょう。

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2025-02-09

anond:20250209173411

アメリカイギリス比較すると、どちらも英語圏であり、高度な教育機関を持つIT先進国ですが、IT分野での影響力には大きな差がありますアメリカIT分野で圧倒的に強い理由を、イギリス比較しながら考えてみましょう。

1.市場規模の違い

アメリカイギリスの約5倍の人口を持ち、国内だけで大規模な市場が成り立ちます。これにより、IT企業初期段階から大規模な顧客基盤を獲得でき、成長しやすです。

一方、イギリス市場は小さく、スタートアップ早い段階で国外市場EUアメリカ)に進出しなければならないため、成長のハードルが高くなります

2.ベンチャーキャピタルVC)の規模と投資文化

アメリカ
イギリス

結果として、アメリカではベンチャー企業が爆発的に成長しやす環境が整っているのに対し、イギリスでは起業ハードルが高く、IT企業大規模化しにくい

3.移民政策人材確保

アメリカ
イギリス

結果として、アメリカには世界中の優秀な技術者起業家が集まりイギリス人材確保で不利になっている。

4.政府軍事技術関係

アメリカ
イギリス

結果として、アメリカ国家規模での研究開発がIT分野の発展を後押ししており、イギリスはこの点で遅れを取っている。

5.先行者利益エコシステム

アメリカ
イギリス

結果として、アメリカITエコシステム長年の積み重ねによって強固になり、競争力が維持されているイギリスはこのエコシステムを持たないため、後発の企業が成長しにくい。

結論:なぜアメリカが圧倒的に強いのか?

アメリカは「市場規模」「投資環境」「移民政策」「政府支援」「エコシステム」のすべてが揃っているため、IT分野で圧倒的な強さを誇る。

一方、イギリス金融業が強いものの、

市場が小さい

投資文化リスク回避的

人材流入アメリカより少ない

政府IT支援アメリカほど大規模でない

ITエコシステムが未成熟

という要因からIT分野でアメリカに大きく遅れを取っている。

今後の展望

このように、アメリカIT産業の圧倒的な強さは長期的な蓄積の結果であり、イギリスを含む他国が追いつくのは容易ではありません。

Permalink |記事への反応(0) | 17:53

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2025-01-28

米国AI戦略の岐路──Deepseekの衝撃と「利益なきバブル」の行方

序章:AI覇権競争パラドックス

2023年、生成AIを搭載した検索エンジンの登場は世界に衝撃を与えた。米国政府国家戦略として掲げるAI開発競争は、技術的優位性の確保と経済的リターンの獲得という二重の課題に直面している。OpenAIGPT-4が示した驚異的な言語理解能力は、軍事技術から医療診断まで幅広い応用可能性を予感させた。しかし、黎明期熱狂が冷めつつある今、業界関係者の間で囁かれる疑問は「この技術は本当に金を生むのか」という現実的な問いへと移行している。

第1章:米国AI戦略光と影

国家戦略としてのAI投資

米国政府2021年AI研究開発予算を32億ドルに設定し、国防高等研究計画局DARPA)主導で軍事転用可能AI技術の開発を加速している。量子コンピューティングとの融合や、半導体製造技術国内回帰(CHIPS法)など、ハードウェア面での基盤整備に注力する姿勢は鮮明だ。特にNVIDIAGPU需要国防契約と連動し、同社の株価過去5年で1,200%超の上昇を記録している。

民間セクタージレンマ

大手テック企業の動向は矛盾に満ちている。MicrosoftはOpenAIに130億ドル投資しながら、実際のAzureAIサービス収益予測の60%を下回る。GoogleのBard統合検索では広告収入モデルの再構築に苦慮し、AmazonのBedrockプラットフォームAWS顧客の3%未満しか採用していない。生成AIコスト構造が明らかになるにつれ、1クエリ当たり0.006ドルという処理費用収益化の壁として立ちはだかっている。

第2章:LLMビジネスモデル根本課題

幻想現実乖離

ChatGPTの月間アクティブユーザー数が18億を突破する中、OpenAIの年間損失額は5.4億ドルに達する。主要収入であるAPI利用では、企業顧客の80%がプロトタイプ段階で開発を中止している現実がある。Microsoft 365 Copilotの事例が示すように、生産性向上ツールとしての価値認知と実際の支払意思の間には深い溝が存在する。ある調査では、Copilotユーザーの67%が「月30ドル以上の価値を感じない」と回答している。

半導体市場の歪み

AIチップ需要過熱が生んだ半導体バブル特筆すべき現象だ。NVIDIA時価総額2023年に1兆ドル突破した背景には、H100GPU価格製造原価の800%を超える事実がある。TSMCの3nmプロセス需要の70%がAI関連に集中する異常事態は、半導体産業全体のリソース配分を歪めている。しかし、Cerebras Systemsの新型WaferScaleEngineが示すように、ハードウェア進化速度がソフトウェア最適化を上回る逆転現象が発生しつつある。

第3章:Deepseekが突きつける現実

コスト革命の衝撃

中国のDeepseek-R1がGPT-4の性能を1/10コストで実現した事実は、業界常識根本から覆した。同モデル採用した「動的ニューロン活性化アルゴリズムは、不要パラメータ計算を85%削減する画期的手法だ。これにより、従来1回の推論に要した0.2kWhの電力を0.03kWhまで圧縮することに成功している。Deepseekの事例が証明したのは、計算資源多寡が必ずしも性能優位を保証しないという逆説である

オープンソースの脅威

Llama 3やMistralの進化が加速する中、独自モデルを保持する企業競争優位性は急速に失われつつある。Hugging Faceのプラットフォームでは、1週間ごとに新しいLLMアーキテクチャが発表され、ファインチューニング自動化ツールが普及している。特に中国発のモデルGitHubで急増する傾向は顕著で、2024年上半期だけで3,200件の新規リポジトリ登録された。この状況は、初期投資の回収を前提としたビジネスモデルの存続自体を危うくしている。

第4章:アルゴリズム戦争と人的資本

中国数学的優位性

国際数学オリンピック(IMO)の過去10年間で、中国チームが9回の優勝を達成している事実は軽視できない。特に2023年北京大会では、金メダル6個中5個を中国国籍学生が独占した。米国チームの実態を見ると、参加者の62%が中国系移民の子弟で構成されており、本質的人材育成力の差が浮き彫りになっている。DeepMindの元チーフサイエンティフが指摘するように、「Transformerアーキテクチャ革新には組合せ最適化の深い理解が不可欠」であり、この領域中国研究者が圧倒的な論文数を誇っている。

教育システム比較

清華大学AI特別クラスでは、学生高校時代からGANsや強化学習数学的基礎を学ぶカリキュラム採用している。これに対し、MITコンピューターサイエンス学部では、学部2年次まで微分方程式の必修科目が存在しない。教育省の統計によれば、中国トップ30大学AI関連専攻を選択する学生の数は、米国アイビーリーグの3倍に達する。人的資本の蓄積速度の差が、5年後の技術格差に直結する可能性が高い。

第5章:AIエコノミー未来

コモディティ化の波

LLM市場が直面する最大のリスクは、電気自動車バッテリー太陽光パネルと同じ道を辿る可能性だ。BloombergNEFの予測によれば、2027年までにLLMの性能差が実用レベルで感知できなくなり、1トークン当たりのコスト現在の1/100にまで低下する。この状況下では、MicrosoftのCopilotのような高額サブスクリプションモデルの持続性が疑問視される。逆に、LINEWhatsAppのようなメッセージングアプリへの基本機能組み込みが主流となるシナリオが有力視されている。

地政学リスク顕在

AI技術民主化が進むほど、国家間の競争ハードウェア規制データ主権を巡る争いに移行する。米商務省が2024年に発動したAIチップ輸出規制は、中東諸国向けのGPU販売を34%減少させた。一方、中国が推進する「東数西算」プロジェクトでは、内陸部に分散したデータセンター群が国家標準モデルの訓練基盤として機能し始めている。技術優位性よりも、地政学的な影響力が市場支配する時代が到来しようとしている。

終章:バブル崩壊のシナリオ

現状のAIバブルがはじけるトリガー複数存在する。第一に、2025年をメドに予想される「生成AI特許訴訟の多発」が挙げられる。Getty ImagesがStabilityAI提訴した事例のように、著作権問題技術普及の足かせとなる可能性が高い。第二に、エネルギーコストの急騰だ。アイルランドデータセンター群ですでに発生しているように、LLM運用必要な電力需要地域送電網の容量を超えつつある。

最も深刻なシナリオは「技術進化の減速」である。Transformerアーキテクチャ以降、根本的なブレイクスルー10年間発生していない事実看過できない物理学者の間では、現在ニューラルネットワークチューリング完全性の限界に近づいているとの指摘もある。もし2020年代後半までに新しいパラダイムが登場しなければ、数千億ドル規模の投資不良債権化する危機現実のものとなる。

結語:人類史上最大の技術賭博

米国AI戦略行方は、単なる経済競争を超えた文明史的挑戦と言える。Deepseekが示したように、技術優位性は絶対的ものではなく、常に相対的な優劣でしかない。重要なのはAIが生み出す付加価値本質を見極めることだ。仮に生成AIが期待通りの経済効果を生まなくとも、その研究過程で得られた副産物分散学習アルゴリズムや省電力チップ設計技術など)が次の技術革命の種となる可能性がある。

最終的に問われるのは、短期的な株価維持ではなく、長期的な技術蓄積をいかに持続可能な形で進化させるかという課題である中国の人的資本戦略米国投資戦略が衝突する中で、第三極としての欧州連合AI法案)やインドデジタル公共財戦略)の動向が新たな可能性を開くかもしれない。AI開発競争は、国家の命運をかけた「静かなる戦争」として、これからさらに激化していくであろう。

Permalink |記事への反応(0) | 14:51

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2024-10-14

anond:20241014105447

ChatGPT 4oだとまたちょっと違うな。

同じプロンプトでやってみたよ。

人型モビルスーツでもしばらくロータリーエンジンで頑張っているのが面白い

---

RX-7からRX-78への進化想像すると、これはフィクションの要素が含まれ機械技術進化ストーリーを考えることが必要です。以下は、RX-7からRX-78に至るまでの進化過程として、RX-9からRX-77までの各機体を空想上で設定したものです。

---

RX-9: 高性能スポーツカーから新たなモビルテクノロジーへ**

RX-7の後継として、RX-9はさら進化したスポーツカーであり、軽量ボディと高回転ロータリーエンジン継承していますしかし、RX-9は地球連邦軍事的な関心を引き、単なるスポーツカーではなく、運搬や戦場での素早い移動が可能な汎用モビリティシステム採用。この段階で、車両に防御力や簡易兵器の搭載が見られ、軍事技術への転用が始まります

RX-15:次世代スポーツカーモビルアーマーの先駆け**

RX-15は自動車の形状から脱却し、装甲強化とホバリング機能が追加され、地上戦闘だけでなく、空中での短距離移動も可能な新技術を導入。この時点で、ロータリーエンジンを利用した推進力がより強化され、モビルアーマーへの技術移行が加速します。

RX-20:二足歩行モビルビークルプロトタイプ**

RX-20では、完全に車体から脱却し、モビルスーツの原型となる二足歩行ビークルが開発されますRX-20スポーツカーの優れた操作性を踏襲しつつ、人型機動兵器の基礎を築く重要ステップとなります。この段階ではまだ実験段階であり、戦闘テストが行われます

RX-25:モビルスーツ初号機**

RX-25は、ついに完全な人型モビルスーツの形を持つ初のモデルであり、地球連邦軍によって開発が進められました。ロータリーエンジンを応用したエネルギーシステムを搭載し、格闘戦と銃撃戦の両方に対応できる設計が行われます。乗員は専用コクピットに搭乗し、スポーツカードライビングフィーリングベースとした高い機動性を実現します。

RX-40:モビルスーツ量産型**

RX-40は、地球連邦が戦力を強化するために量産化したモビルスーツで、RX-25の技術さらに洗練させたモデルです。これにより、機動性が向上し、より軽量化されたアーマーと武装バランスが取れたデザインが特徴です。RXシリーズの中では、量産機として戦場で広く使われます

RX-55:コアファイター技術の導入**

RX-55では、初めてコアファイターシステム採用されます。これは、搭乗者が危機的状況で脱出するための分離機能を備えた航空機モードです。これにより、パイロット生存率が大幅に向上し、戦場での柔軟な戦術運用可能となります

RX-70: 高度AI搭載モビルスーツ**

RX-70では、AIが搭載され、自律的判断と操縦をサポートするシステムが導入されます。これにより、パイロットが直接操作しなくても戦闘可能となり、複数の敵機に対処できる高度な戦術対応可能となりますロータリーエンジンから派生した新しいエネルギーシステム実装され、エネルギー効率が飛躍的に向上します。

RX-77: 高性能重装甲モビルスーツ**

RX-77は重装甲を持つモビルスーツで、特に防御力と火力が強化されたモデルです。RXシリーズの中でも、重装甲ユニットとしての役割を果たし、戦場での前線突破拠点防衛に適していますコアファイター機能も改良されており、非常時には安全脱出可能です。

---

RX-78:地球連邦の決定版モビルスーツ**

最終的にRX-78は、これまでの技術集大成となり、初代ガンダムとして完成します。スポーツカーの機動性やエンジン技術は、完全にモビルスーツ技術へと転換され、コアファイターシステムAIサポート、重装甲がバランスよく組み込まれた究極の戦闘兵器となります

---

この仮説的な進化ストーリーは、RX-7自動車技術が徐々に軍事用のモビルスーツに変化し、その過程で新しい技術が導入され、最終的にRX-78に至るまでの過程を描いています

Permalink |記事への反応(0) | 21:05

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2024-10-08

anond:20241008133324

chatGPT4oの回答だけど、この辺は先生の得意分野だからまあまあ正しいと思う。

===========

アメリカイスラエル支援する理由における宗教的要素の割合は、状況や視点によって異なりますが、一般的に次のような割合で考えられます

宗教的文化的要因:20~30%

イスラエルを「聖地」として認識し、宗教的使命感から支援する。

キリスト教福音派政治的影響力を背景とした支援

ユダヤキリスト教価値観」という文化的倫理的理由

戦略的地政学的要因:40~50%

中東におけるアメリカの影響力の維持と地域安定化のため。

イスラム過激派敵対的勢力に対する抑止力としての役割

中東全域のエネルギー安全保障軍事的拠点としての価値

軍事技術情報共有のメリット1020%

軍事技術共同開発防衛システムサイバーセキュリティなど)。

テロ対策情報戦での協力。

国内政治経済的要因:1020%

アメリカ国内ユダヤロビーキリスト教右派の支持。

軍需産業における経済的利益。

Permalink |記事への反応(0) | 14:31

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2024-09-11

anond:20240911190013

クラウドサービスって軍事技術から

正確にはデュアルユースってのか

せんそーになってもAWS使えばいっかーとはならないんで、実際いくらくらいで作れるのか、運営できるのかをやってみたかったって事情がある

あとは、これにアサインされてた人材ってのもいるわけで、非常にニッチだけど教育という面も大いにある

これやって学位とった学生とかは富士通日本電気電電公社あたりにそのまま就職してるし

まあ、意味あんのかって論は分かるけどね

Amazonとかチャイナに染まってく一方だし、有効な試みでないこともないでしょ

当の大学教員は業績のひとつくらいにしか考えてないけど

Permalink |記事への反応(1) | 19:13

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小泉進次郎学歴職歴

どうやら次期総理になりそうな塩梅小泉進次郎先生

その学歴職歴は非常に華々しくかなり特異だ。

 

まず中高大一貫校の関東学院中学から大学までを過ごしている。

高校での募集は行って居らず、大学偏差値は40台前半といったところ。所謂F欄。

 

ところがこの後の学歴職歴が凄まじい。

関東学院大を卒業した進次郎氏は東京大学よりも格式が遥かに高い、ニューヨークコロンビア大学大学院に入学するのであるコロンビア大はアイビーリーグの一つ、という説明も不必要な程の名門校である事は言うまでもない。日本人留学生の受け入れも多く、明石康氏も同校出身だ。(実は大島てる出身

関東学院からコロンビア大学院。すごい努力だ。すごい努力が見える。

しか知日派ジャパンウォッチャーとして名高い保守系国際政治学者、ジェラルドカーティスゼミ指名カーティス師事した。

 

卒業後はCSIS戦略国際問題研究所)の研究員として就職。ここも保守系シンクタンクの名門で、日本などの金融シンクタンク分析に留まるのに対して、アメリカ政治に影響を与える力を持つ。ぶっちゃけ、ここが「ここは戦争をした方が良い」と意見を出したら西側諸国戦争を始めるのである

そんな世界を動かすトップレベルなところに研究員として就職したのだ。

これもすごい努力である。すごい努力が見える。

 

そしてこれが唯一の職歴だ。エリート中のエリート仕事世界を動かす仕事以外した事が無い。因みにCSISは1年で退職した。

 

関東学院卒なのにこんなすごい経歴なんだが、週刊新潮がそのからくりを説明している。

 

小泉進次郎、名門「コロンビア大学院」留学は「特別プロセス」 関係者証言

https://www.dailyshincho.jp/article/2021/08200557/?all=1

 

まりカーティスゼミに入る事を前提に、関係者が色々手を回した。

そのキーマンマイケル・グリーンであったと。グリーンジャパンハンドラー日本転がし/日本の飼い主)の代表的人物だ。ブッシュ政権ではNSC国家安全保障会議)の日本朝鮮担当部長を務め、その後はCSIS上級顧問日本部長を務めている。日米関係の超重要人物だ。

 

こうして進次郎氏はコロンビア大学院に入学出来、卒業も出来た。

更にCSISにも入社出来た。マイケル・グリーン東亜担当部長やってるんだからそりゃ通るし部下として配属されるわな。

新潮記事ではビクター・チャ氏が骨を折ってくれたと書かれているが、この人は記事にある通りに後にNSCアジア部長となり、トランプ政権ではトランプ北朝鮮限定戦争を抑止した人物である

なんともすごい人物が続々登場して努力した結果、進次郎氏はコロンビア大→CSIS学歴職歴をゲットした。

 

CSISで進次郎氏のような人材必要だったんだろうか?普通に考えたら判るがそんな訳がない。

まりコネだ。それまでの自民党総裁は米側の要求はなんだかんだと有耶無耶にして結局日本が大損ならやらないし、吉田茂角栄を筆頭に憲法9条があるから再武装有耶無耶に断って出兵もしないし、経済成長に全振りするから低価格品質化した日本製品北米市場を喰われてしまう。米企業には、軍事機密に属する技術コピーは出来ないという縛りがあるのに、軍事産業が無いという建前の日本は、新技術軍事技術に属するかとか気にせず、それどころか米軍の装備の実物が無いのに機能だけから脳内アッセブリして応用技術として製品に組み込んでしまう。汚いな、流石日本汚い。

 

だが小泉純一郎総理比較アメリカ要求を聞いてくれるし、革新的であり、その革新さはアメリカネオコンサバティズム立脚している。

だったらその子供を純粋培養してやればクローンが作れる。

…という20年先を見込んだコネ入社ってことでしょな。

一般企業で数年以上働いてしまうと、経験思想のすり合わせが必要だ、とか直線的に目標達成すると周囲の環境を折り込めていない天ぷら的なものを作ってしまって全体としてはコストが余計に掛かったり、パイを縮小させてしまう、といった事を覚えてしまう。

進次郎氏も実質的な「一般的に認識される職歴」というのはゼロなので、全アイデンティティであるコロンビア大→CSISコースをやるしかない。これは歴史思想アイデンティティ問題であり、進歩主義の一つである

戦後政治史とかもどうせ頭に入っていない。

 

ただ、ネオコンサバティブで問題となる、戦争を引き起こす問題現在封印されてはいる。イラク戦争で大失敗して「change」を旗印にしたオバマ政権誕生し、色々妨害したがオバマは8年務め、足元の共和党トランプに塗り替えられてしまって居場所がない。

でもそれ以外のアメリカ要求が来た時に、それが日本国益を著しく損なわないか国際社会受益する以上甘受すべき不利益なのか、Winwinなのか、構造改革なら先行の効果測定結果があるのかという判断はどうせ進次郎には出来ないだろう。

 

この辺の魂胆は党内でも同じなんだろう。

岸田のように、カルト議員パージを行うかも?という不安裏金問題で公正や法治の方に舵を切るのでは?という不安を抱えなくて済む。

顔もいいので国民から批判も緩む。例えば大阪知事吉村洋文株券印刷業と揶揄されるアンジェス人間をすっかり信用して「大阪会社が初のワクチン供給する」と考えてしま補助金を出した。製薬業に無知過ぎた。するとそれを見たイソジン製造元の営業は怪しい話を吉村に吹き込む→信じて記者会見イソジン治療法を発表→イソジン爆売れというのをやらかした。明らかに製薬業周辺の知識がない所をつけ込まれているいるのだが、顔がいいのでスルーされてしまった。イケメンバカを超えるのだ。

これは利用しない手はないな。って事で、イケメンバカ純粋培養社会人経験なし、世襲という条件がたまらなく利用価値があるって事なんだろう。

コネ普通仕事回して貰えるとかの限定的な利益だが、進次郎さんのコネもっとスケールが違うので、実質はリモコンだと思われる。

そりゃ関係者努力しますわな。

道理ですごい努力が見える訳だ。

Permalink |記事への反応(2) | 18:14

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2024-03-17

政治批判されている内容、本当に政治に変える力があるのだろうか

例えば少子化対策だが、政治根本対策なんて出来るのか?

対策移民解禁は言われるが、移民を入れるというのは、本来目的から逸らして数値だけ辻褄合わせしようとしただけに思える。

結婚した後の出産率はあまり変わらないので、結婚する人数を増やす必要があるとなり、

それを解決しようとすると、国が個人人生に介入となる。

そもそも政治が何か対策する問題とは違うのではないか


日本の衰退についても、一時的好景気不景気の波を対策するのは政府が出来るが、

産業が衰退しているといったことに対しては、国はどうしようもないのではないか

先行して軍事技術として国が獲得しているのを、民間転用するといったのは出来るだろうが、

日本場合はそういうのがない。

大学研究所にそれなりにお金を出して研究しているが、言い方は悪いがアカデミック興味本位に限られている。

論文KPIになっているので、日本産業からかけ離れてしまっているのでは

Permalink |記事への反応(0) | 21:23

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2024-03-15

anond:20240315112338

軍事技術を使って県として独立 ってか

Permalink |記事への反応(0) | 18:12

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2023-12-16

anond:20231216085642

ブコメにある「元は軍事技術だったインターネット」はデマです

Permalink |記事への反応(1) | 21:34

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2023-10-23

anond:20231023072114

軍事技術専門だろ

Permalink |記事への反応(0) | 07:41

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2023-09-26

万物黎明』は人類歴史を誤解している・続きの続きの続き

農業の到来

平等から階層へ、男女平等から著しい男女不平等への転換は、一般農業と関連しており、このことはグレーバーとウェングローにかなりの問題を突きつけている。彼らは選択に関心があるため、唯物論的な議論を避けたり、環境が人々の選択を条件づけ、制限する方法について考察したりすることに固執しているようだ。

農業は、約1万2千年前から世界の多くの場所独自発明された。狩猟採集民は食料を共有し、持てる以上のものを所有することはできなかった。しか農民たちは定住し、畑や作物に投資するようになった。そのため、一部の人々が自分の取り分以上の食料を手にする可能性が生まれた。

やがて、凶悪犯やいじめっ子集団が集まって領主になることもあった。窃盗や略奪、家賃小作料、労働力雇用税金、貢納、什分の一など、さまざまな方法でこれを行った。どのような形であれ、このような階級的不平等は常に組織的暴力依存していた。そしてこれこそが、ごく最近まで階級闘争が対象としてきたものなのだ

農民狩猟民族にはない弱者だった。彼らは自分土地、畑を開墾し灌漑するために費やした労働、そして作物の貯蔵に縛られていた。狩猟採集民は離れることができた。農民はそうではなかった。

しかし、グレイバーとウェングローは、農民が余剰を生産し、蓄えることができたからこそ、階級社会搾取国家、そして偶然にもジェンダーによる不平等可能になったのだという、この物語に立ち向かった。

フラナリーとマーカス

2012年考古学者のケント・フラナリージョイス・マーカスは『不平等創造』という素晴らしい本を出版した。彼らは、世界のさまざまな地域農業がどのように不平等をもたらしたかをたどっている。

しかし彼らは、その関連性は自動的に生じたものではないと主張する。農業階級可能にしたが、多くの農民平等主義の社会暮らしていた。農業発明階級発明の間のギャップは、数世紀単位で測られる場所もあれば、数千年単位で測られる場所もある。

フラナリーとマーカスはまた、地元凶悪犯や領主権力を掌握しても、後に打倒されることが多いことを、注意深い実例を通して示している。多くの町や都市では、エリート考古学的記録に現れ、その後何十年も姿を消し、また現れる。事実上階級闘争は決して止まらないのである[5]。

ジェームズ・C・スコットフラナリーとマーカスの壮大な比較研究は、人類学根本的に変えた1954年エドモンド・リーチの著書『ビルマ高地政治制度』や、アナーキスト政治学者であり人類学者でもあるジェームズ・C・スコットの研究において先取りされていた。[2009年、スコットは『統治されない技術』(An AnarchistHistory of Upland SoutheastAsia)を出版した。同書は数世紀にわたる東南アジア全域を対象としている。

スコットは、平原王国の稲作農民の多くが丘陵地帯に逃亡したことに関心を寄せている。彼らはそこで、「焼畑」移動耕作者の新たな民族集団として再出発した。彼らの中には、より小さな階級社会を作り上げた者もいれば、階級を持たずに生活した者もいた。そのすべてが、下の王国国家からの絶え間ない奴隷化軍事的襲撃に抵抗しなければならなかった。

技術

ある意味では、グレイバーとウェングローはリーチ、スコット、フラナリー、マーカス仕事を土台にしている。ウェングローは結局のところ、フラナリーとマーカスが要約している考古学の変化の一端を担っている。そして『万物黎明』には、スコットの影響が随所に見られる。

しかし、グレイバーとウェングローは、一方では技術環境と、他方では経済的政治的変化との間にある、他の著者たちの結びつきを好まない。

フラナリー、マーカス、スコットの3人は、テクノロジー環境が変化を決定するのではない、と注意深く述べている。それらは変化を可能にする。同様に、穀物農業発明自動的階級格差国家をもたらしたわけではない。しかし、それがそうした変化を可能にしたのである

階級関係階級闘争技術環境の変化は、階級闘争の舞台を設定した。そして、その階級闘争の結果が、平等と不平等のどちらが勝利するかを決定した。グレーバーとウェングローはこの重要な点を無視している。その代わりに、彼らは常に、そのような変化を即座に必然的ものとする段階論の粗雑な形式問題にしている。

この生態学思考に対するアレルギーが、彼らが人類進化に関する新しい文献を扱おうとしない背景の一つであろう。

これらの文献はすべて、人類となった動物たちが、自分たちの住む環境自分たちの身体、競合する捕食者、自分たちが発明できる技術生計を立てる方法に対して、どのように社会適応を築いたか理解しようとするものである。偶然にも、彼らはその生態系と状況に対処するために平等主義的な社会を築いた。それは必然的な結果ではなかった。しかし、それは適応だったのだ。

一方、グレーバーとウェングローは唯物論者ではない。彼らにとって、生態系技術について考えることは、彼らが望む選択革命不可能にする恐れがある。例えば、古代メソポタミアに関するスコットの本が、特に穀物農業が不平等をもたらした物質的な理由を強調しているため、彼らが満足していないのはこのためである

これは些細な問題ではない。私たちが今直面している気候危機は、人類が新しい技術と新しい環境適応するために、社会をどのように変えていくかという問題を浮き彫りにしている。平等人類存続のための政治は、今や深遠なまでに唯物論的でなければならない。

ジェンダーの不在

グレーバーとウェングローが環境人間存在物質的基盤にほとんど関心がないことは、これまで見てきたとおりである

同じように、彼らは階級という概念や、階級関係階級闘争についての議論ほとんど宗教的に避けている。グレーバーは確かに、そしておそらくウェングローも、階級関係階級闘争について理解している。彼らは、階級が何をするのか、そして実際、自分がどの階級人間なのかを知っているが、階級関係社会変革の原動力として扱うことはできないし、また扱おうともしない。

これと同様に目を引くのは、グレーバーとウェングローがジェンダー社会的構築に対して関心を示さないことである。彼らはミノア・クレタ島における母系制のほぼバコフェンを再現する一方で、女性は養育者であり、男性はいじめっ子であるという家父長制的なステレオタイプ散見する。

平等は常に私たちとともにあったというのが彼らの主張であるため、グレーバーとウェングローは、人類性別による不平等起源についてほとんど何も語っていない。

男女関係進化については、基本的に3つの学派がある。まず、進化心理学者たちであるが、彼らの主張は非常に保守的であるジャレド・ダイアモンドナポレオン・シャグノン、スティーブン・ピンカーは、不平等暴力競争人間の本性の基本であると主張する。彼らは、男性進化によって他の男性競争するようにプログラムされているため、強い者が女性支配し、より多くの子どもをもうけることができるからだと言う。これは残念なことであり、幸いにも西洋文明はそのような原始的感情部分的に手なずけてきたとピンカーは言う。

偉大な生物学者であり、トランス活動家であるジョーン・ラフガーデンは、こうした考えを『薄く偽装されたレイプ物語』と正しく表現している。このような議論は実に忌まわしいものであり、そのためだけにグレーバーやウェングローが否定したのは間違いない。

非常に長い間、フェミニスト人類学者の間では、第二の学派の考え方が支配的であった。この学派もまた、女性男性の間の差異本質化し、女性男性の間に何らかの不平等があることをあらゆる社会で当然のこととして受け入れていた。

私たちが支持するのは第3の選択である歴史学人類学考古学の記録に顕著な特徴がある。人々が経済的政治的に平等社会暮らしていたほとんどの場合女性男性平等であった。また、経済的に不平等階級社会存在したところでは、そこでも男性女性支配していた。

私たちにつきまとう疑問はこうだ:なぜなのか?

グレーバーとウェングローはこの問いに取り組んでいない。彼らは性差別について何の説明もしないし、男女関係がどのように、あるいはなぜ変化するのかにも関心がない。しかし、彼らは性差別主義者ではない。彼らは何度も女性抑圧の事例に触れているが、それは一過性のものである。彼らの関心事の中心にはないのだ。だから私たちには印象的な一致に見えるが、彼らにとっては蜃気楼なのだ

複雑な採集

グレイバーとウェングローの説明重要な部分は、農耕と階級的不平等、そして国家の出現との関連を軽視しようとする決意のもと、階級的不平等戦争さらには奴隷制さえも存在した狩猟採集民のグループに焦点を当てている。考古学者は彼らを「複合狩猟採集民」あるいは「複合採集民」と呼んでいる。

レバーとウェングローは、先史時代の人々が無国籍平等主義的であったか暴力的で不平等であったかのどちらかであったという証拠として、これらの人々を取り上げている。それは証拠が示すところとは違う。[7]

典型的な例は、フランツボースによって研究されたクワキウトル族と、カナダ西海岸コロンビア川フレイザー川の近隣の人々である。この川と海岸では、莫大な数のサケ遡上していた。限られた数の隘路や漁場を支配する者は、莫大な余剰を蓄えることができた。コロンビア川のギャレスがその一例だ。少人数で10ポンドサケを獲ることができた日もあった。

それは例外的なことだった。場所によって差はあった。しかし、沿岸部河川全域にわたって、サケ資源豊富であればあるほど、考古学や文献記録には階級間の不平等が表れている。富の不平等はしばしば極端であった。また、これらの人々は複雑な軍事技術を持っており、大勢戦士を乗せ、数人で何カ月もかけて作るような大きなカヌーを使っていた。

事実上農民田畑に囚われていたように、これらの人々は漁場に囚われていた。そして農民と同じように、サケ漁師たちにとって貯蔵は不可欠だった。考古学上の記録を遥かに遡ると、彼らの骨や歯を調べると、年間の食生活の40%から60%がサケからもたらされていたことがわかる。サケは数週間しか獲れないので、その食生活の大半は乾燥サケによるものだったに違いない。

農民と同じように、環境的制約と新技術階級社会可能性を開いていたのだ。こうした過程は、『万物黎明』にはまったく見られない。そのかわりに、50年前の学部生がクワキウトル族について語った、浪費的で貪欲ポトラッチ饗宴の民という、お決まり説明がなされている。この説明は、その後の膨大な研究成果を無視している。

天然痘梅毒人口の6分の5を失い、金鉱探鉱者によって征服され、そして蹂躙され、最終的にはカナダ政府によってポトラッチの宴が禁止された人々の中で、あの無秩序な宴は、権力にしがみつこうと必死だった支配階級によって管理された伝統的な生活の祭典であったことが、今ではわかっている。深い物質的な悲劇が、非合理的茶番劇として語られている[8]。

西海岸漁民けが「複雑な採集者」だったわけではない。世界中には他にも例がある。しかし、それがいかに少ないかは注目に値する。さら考古学者たちは、現在より7,000年前より古いものひとつも見つかっておらず、14,000年前より前に戦争があった証拠もない。

複雑な採集民の数が少なく、その起源が新しいのは、技術問題かもしれない。確かにカリフォルニア沿岸のチュマシュ族が不平等戦争を発展させたのは、紀元600年以前に大型の外洋用板カヌーの建造を習得してからである

彼らは「複合型採集民」の第三の例として、フロリダ南部カルーサ族を選んでいる。ある意味では、これらもまた、支配的な首長戦士階級格差奴隷制度、高価な戦争カヌー、海の哺乳類、ワニ、大型魚の漁業依存する漁民であった。

グレーバーとウェングローは、カルサ人を「非農耕民族」と表現している。しかし、彼らが認めているように、カルサの漁民もっと大きな政治の中で支配的なグループであった。他のすべての集団は農耕民であり、カルサ人の支配者に大量の食料、金、奴隷にされたヨーロッパ人アフリカ人捕虜を貢納していた。その食料によって、カルサ族のエリートたち、そして300人のフルタイム戦士たちは働かずに生活することができた[10]。

続き→https://anond.hatelabo.jp/20230926143955

Permalink |記事への反応(1) | 14:38

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2023-08-11

anond:20230810214022

アメリカでも中国でもロシアでも、科学技術研究軍事技術研究と表裏一体

米国初のイノベーション軍事技術がもととなっている民生技術は非常に多い(例、インターネットクアルコム

共産党系学術会議と手を切って、産軍学一体となった研究指向する研究者がグループを作るべき

(もちろん対外侵略をする意図は全くない。意図がないだけでなく可能性も持たせないというのは消極的日本への侵略を手助けしている)

こうなると文科省の下ではなくて、経産省防衛省の傘下のほうがしっくりくる

Permalink |記事への反応(1) | 09:06

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