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はてなキーワード:資本移動とは

2025-10-06

リフレ派の自己放尿を完全論破

いか、甘い夢を見てる連中よ。お前らの言う「国債借金じゃない、通貨発行権があるから何でもできる。積極財政お金バラまけばデフレマインドが壊れて万事解決だ」という主張は、論理現実区別を完全に放棄している自己放尿だ。

ここで冷徹に、論理的に粉砕してやる。

まず一つだけ認めておく。確かに政府自国通貨を発行できる」という点は事実だ。日銀は大量に国債を買ってきたし、金融政策の道具は存在する。

だが「発行できる=無限に発行しても問題ない」ではない。現実中央銀行政策、期待形成マーケットの反応という複雑系で成り立っている。

日銀の大規模な国債購入やイールドカーブ管理経済為替に与える影響は学術的にも実証されているし、政策には手戻りと限界がある。

数字現実を見ろ。日本政府債務は紙面上「莫大」だ。単に概念論で「借金じゃない」と繰り返して我々の目を眩ませても、バランスシートのマグニチュード市場参加者の期待は消えない。

債務残高が千兆円級である現実は、政策選択リスク計算を変える。無尽蔵に発行すれば市場心理が変わり得る、というのは机上の空論ではなく現実だ。

デフレマインドが解消されても、余剰のマネー直ちに「消費」へ流れるという因果は成り立たない。

家計はまず貯蓄を維持し、金融資産投資へ振り向ける。増えたマネー国内投資の受け皿が無ければ海外流れる(=キャピタル・アウトフロー)、あるいは金融資産として滞留する。

マクロ恒等式(貯蓄=投資+純輸出)や資本移動メカニズム無視した「国債発行すれば即消費」という単純化経済学の基礎を踏みにじっている自己放尿だ。

ここで起きるのが為替インフレダブルパンチだ。国内資産利回りが魅力的でないまま大量の円が海外に回ると、円は売られて急落する。

実際、近年の日米金利差と政策運営の違いは円の大幅下落を招き、当局為替介入を誘発している。

金利差→資本移動円安、という動線無視して「国債増発=安全」などと言っている奴は現実を見ずに自己放尿している。

円安になれば輸入物価が跳ね上がる。燃料や中間財を輸入に依存する日本にとって、為替による輸入インフレは致命的だ。

輸入物価上昇で消費者物価が上がれば、日銀は引き締め圧力に押される。つまり積極財政インフレコントロールしつつやる」は、現実には非常に難しい。

急いで金を撒けば、最終的にインフレ制御に失敗して景気も賃金も痛める可能性が高い。国際機関も、為替ショックや急激な資本移動が起きた場合には当局介入や制約が必要だと指摘している。

おまえの言葉を借りれば「デフレマインド破壊する」こと自体目標になり得るが、その手段としての「無制限国債増発=即効で国民にカネが回る=OK」は論理破綻自己放尿だ。

実際はこう動く。

これで政策裏目に出れば、最終的には金利上昇→財務コスト増→景気悪化という「自己放尿」的な自己破壊サイクルになるだけだ。

お前の主張は通貨発行の「権能」だけを切り取って、制度的制約・期待形成・国際資本移動為替の逆作用を全部無視している自己放尿にすぎない。

そんなもの経済政策素人芝居であり、現場を知らない詭弁自己放尿だ。

理屈を正しく並べろ。通貨発行は道具だ。道具を振り回して場を汚すだけなら、それは「自己放尿」以外の何物でもない。

anond:20251005185951

Permalink |記事への反応(0) | 00:36

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2025-08-05

anond:20250804144611

先進国で「外国人による不動産取得の制限」がほとんどない/極めて軽微な国一覧

国・地域実質的購入規制代表的な軽微規制(参考)制限を設けていない主な理由
イギリス国籍居住資格にかかわらず購入可2023年から海外法人は「海外企業公簿」への実質所有者登録必要①長い私有財産保護伝統ロンドン等を国際金融ハブとして維持 ③EU離脱後も資本流入を確保
ドイツ外国人ドイツ人と同一条件で購入可(許可不要なし①開かれた市場経済憲法上の平等原則製造業主体のFDI依存
フランス国籍要件なし。登記・税手続きのみなし観光立国として別荘・投資需要を歓迎 ②EU内部市場の非差別原則地方財政登記税)確保
スウェーデン住宅商業用は許可不要農地のみ県行政庁許可農地取得許可小国開放経済として外資導入を重視 ②登記情報の完全公開で透明性担保
オランダ外国人・非居住者とも購入自由一部自治体の自居住義務国籍依存港湾物流中心のオープンエコノミー住宅不足は供給拡大で対応
スペインNIE取得のみで購入可。軍事施設近接地は別途許可ゴールデンビザ終了・非EU課税強化の議論あり観光・別荘需要外貨収入活用人口減少地域空き家対策
ポルトガル国籍制限なし。税番号(NIF)取得等の手続き黄金居留プログラム不動産要件撤廃(2024)財政再建期の外貨誘致 ②都市再生ファンド等と連動した投資促進
米国連邦外国人住宅土地購入に一般的制限なし一部州で農地等を対象に対中等規制法案進行中①強固な私有財産権 ②多額のリフォームサービス雇用創出 ③住宅ローン証券化市場の厚み
フィンランドマンション(housing company株式)は無制限土地付き戸建ては国防省許可必要近年ロシア市民向け購入禁止法案を審議中住宅会社制度により都市部は実質自由EU法との整合を保ちつつ安全保障担保

共通して規制を設けない/少ない主な理由

私有財産保護への高い信頼
外資導入による地域経済活性化リフォームサービス需要など)
OECD FDI RestrictivenessIndex で「開放度が高い=投資流入が多い」と実証
EU加盟国資本移動自由原則により国籍差別規制が困難

規制を強化した場合に起こり得ること(実証事例ベース

影響ポジティブ(狙い)ネガティブ副作用代表的事例
住宅価格・賃料外国人需要が集中していたエリア価格短期的に下落し、地元購入機会が拡大効果は局地的・一時的資本が隣接都市や別資産シフトカナダBC州15%課税後、対象地区で追加6%下落
取引量・建設投資過熱抑制市場の安定性向取引量・新規着工が減少し建設雇用地方税収が縮小カナダ外国人購入禁止(2023〜)で住宅転売件数が急減
家計負担格差中長期で賃貸市場圧力軽減高額物件限定策では中低価格帯に波及せず格差残存IMF「Housing Markets Broken?」NZ・加の分析
マクロ経済・FDI投機資本流入抑制外貨収支変動リスク軽減外国直接投資が減り関連産業雇用付加価値が減少OECD分析「FDI制限は失われた投資コスト
透明性・コンプライアンス資金洗浄匿名所有への対策UK登録制度など)登録負担増で中小投資家が撤退市場集中を招く恐れUK海外企業公簿運用状況

政策設計ポイント

段階的アプローチ全面禁止よりも地域価格限定課税や実質所有者登録から開始
供給拡大策との組み合わせ:許認可迅速化やインフラ整備による供給増なくして価格抑制限定
国際的イメージ資本流動性の両立:規制導入時には投資保護例外規定を明示し予見可能性を確保

結論

多くの先進国は「不動産市場の開放=成長と雇用創出」というメリットを重視し規制を最小化しています。ただし住宅価格高騰や安全保障懸念高まるカナダニュージーランドのように規制へ転換する例もあり、目的明確化したうえで多面的政策を組み合わせることが重要です。

Permalink |記事への反応(0) | 00:26

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2025-07-31

円高デフレ増税歳出削減日本経済を救う

日本経済の長期的な構造的停滞を打破するためには、「積極財政」「金融緩和」といった超短期志向政策から脱却し、通貨価値防衛財政健全化を主軸とする緊縮的なマクロ経済運営が不可欠である

本稿では、この主張を経済理論と歴史的実証に基づき論理的に補強し、緊縮政策正当性再確認する。

I.円高デフレ貨幣の信認を取り戻す処方箋

日本経済の深層的問題は、需要不足でも労働生産性でもなく、通貨財政に対する信認の喪失である

とりわけ長年にわたり維持された低金利量的緩和によって、投資家消費者の期待形成は歪められ、「無限国債を発行しても破綻しない」という誤解が広がった。

この状況下で求められるのは、円の価値日本国債信頼性回復することである

1.円高政策の意義

円高輸出産業にとって短期的には逆風となるものの、長期的には以下の効果をもたらす。

2.デフレ容認経済合理性

デフレ一般経済活動を抑制する悪とされがちだが、それは需給ギャップ放置されたままの状態に限られる。制御されたデフレは、以下のような貨幣質的向上をもたらす。

結局のところ、通貨に対する信認こそが経済の「共通言語」であり、持続的成長の基盤である。その信認を裏打ちするのが、円高デフレ容認という冷静なマクロ政策なのだ

II.消費税20%・歳出削減30兆:財政規律再建の基盤

国家財政は単なる収支管理ではなく、通貨に対する信用と、国民の将来への信頼を裏付け制度的基盤である

財政再建を先送りすることは、通貨制度のもの毀損する行為に等しい。

1.消費税率の引き上げ(20%)
2.歳出削減(30兆円)

このような政策の目指すところは単なる「支出の削減」ではなく、国民貨幣に対する信頼を維持・向上させる制度改革にほかならない。

III.リフレMMT減税派危険性:ハイパーインフレの罠

近年再燃するリフレ派・MMT派・減税派議論は、いずれも貨幣本質を誤解している。

すなわち、「通貨とは政府負債である以上、信用によってのみ成立する」という事実過小評価しているのである

これら政策が同時に採用された場合、以下のような悪性スパイラル懸念される。

財政赤字拡大 →国債市場の不安定化 →長期金利の急騰 →中央銀行による国債買い入れ強化 →通貨の信認喪失インフレ加速 →資産価格実質賃金の歪み →社会秩序の動揺(グレートリセット

IV国内通貨建て債務本質:返済可能性よりも貨幣価値問題

よく言われる「日本債務自国通貨建てだから問題ない」という主張は、貨幣制度における信用という中核的要素を見落としている。

たとえ形式的デフォルトしなくとも、国債価値が維持される保証はない。

中央銀行国債を引き受け続ける場合、いずれは市中に流通する通貨の総量が実体経済を上回り、貨幣の過剰供給によるインフレリスクが顕在化する。

その結果、家計企業資産は目減りし、社会全体の信用・制度への信頼が損なわれる。

総括:信用・通貨価値財政健全化が再建の鍵

結局、国家経済基盤とは、「借金が返せるかどうか」ではなく、「通貨がどれだけ信頼されているかである

緊縮政策短期的には痛みを伴うが、それは制度の信認、貨幣の質、そして未来世代選択肢を守るための構造投資なのである

積極財政による一時の景気刺激ではなく、信認回復による持続的成長をこそ目指すべきである

Permalink |記事への反応(0) | 21:22

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2025-02-08

anond:20250208014347

パプちゃんによれば

"IMFって国際機関の多くがそうであるようにほぼアメリカの出先やで

アジア通貨危機の時IMFの言うこと突っぱねたマレーシアだけ経済復興早かったりした"については、

この発言部分的に正確ですが、やや単純化されています

IMFの影響力に関する部分は、ある程度事実に基づいていますIMF意思決定において、アメリカが大きな影響力を持っていることは事実です4。しかし、IMFを完全に「アメリカの出先」と表現するのは過度の単純化です。

アジア通貨危機時のマレーシア対応については、発言は概ね正確です。マレーシアIMFの推奨する政策拒否し、独自対応策を取りました2。具体的には、1998年9月1日資本移動為替取引制限を導入し、固定為替レートを維持しました2。

この政策は当初IMFから強く批判されましたが、結果的にはマレーシア経済回復寄与したと評価されています2。1999年にはプラス成長を回復し、IMF世界銀行マレーシア経済に対する評価部分的に変える役割を果たしました2。

しかし、「マレーシアだけ経済復興が早かった」という表現は正確ではありません。タイインドネシア韓国などの国々も、IMF支援を受けた後、1999年にはプラス成長を回復しています1。

したがって、この発言は一部の事実を反映していますが、やや単純化されており、全体的な状況を正確に表現しているとは言えません。

Permalink |記事への反応(0) | 01:48

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2023-06-19

NISA新自由主義グルーミングである

この投稿NISA活用している方々に向けて書かれたものである。ただし、その中でも「わたし新自由主義の信奉者です」という方々は除外する。その人たちに伝えるべきことは何もない。対象としては、NISA活用しているが新自由主義跋扈するこの世界社会改善すべきところがあるのではないかという疑念を抱いている人たちに向けて書かれたものである

先ずは用語確認しておこう

NISA

NISAニーサ)とは、個人資産形成応援する国の税制優遇制度です。通常の証券総合口座投資では、株式投資信託の売却益や配当分配金20.315%の税金がかかるのに対し、NISA口座での投資ではそれらの利益税金がかかりません。

出典:NISA(ニーサ):少額投資非課税制度 | 楽天証券

新自由主義

国家による福祉公共サービスの縮小(小さな政府民営化)と、大幅な規制緩和市場原理主義の重視を特徴とする経済思想

 資本移動自由化するグローバル資本主義新自由主義を一国のみならず世界まで広げたものと言ってよい。

 国家による富の再分配を主張する自由主義(英:liberalism、リベラリズム)や社会民主主義(英:Democratic Socialism)と対立する。

出典:新自由主義|経営コラム・レポート|日本総研

グルーミング性犯罪

子どもへの性犯罪では、犯人が巧みに被害者の心をつかんで接近する準備行動をいう。幼い子ども従順さや思春期特有の悩みにつけ込み、被害者と「信頼関係」を結ぶため、周囲も気付かないまま加害行為が長期化することもある。

出典:性暴力の前に巧みにつけ込む 忍び寄る「グルーミング」:朝日新聞デジタル

本文に入るが、既にタイトル結論である

NISAとは少額投資非課税制度であり、これは国民投資を推奨する政府施策であることは言うまでもない。投資ギャンブルであるか否かといった議論はここではしない。

資産は何もせずに金銭として持っていても目減りするから、別の形(不動産証券、純金etc)で持っておくことはある種賢い選択であろうから有効と考えられる。ただし、それらの資産は逆に価値が下がるというリスクもあるが、これは政府広報していて公正な態度だと言える。

ただし、NISAという制度を使って政府投資という相場国民たちを参加させたいのだということは再度認識しておくべきだ。

これは新自由主義の推進によるものだということも確認しよう。

1970年代から始まったこ経済政治思想英国ではサッチャリズムと呼ばれ米国ではレーガノミクスやレーガニズムと呼ばれた。日本では中曽根康弘が始め、小泉政権下で顕著に推進された施策だ。

現在自由主義諸国新自由主義グローバリズムが猛威をふるっていることは言う必要がないだろう。しか新自由主義者たちはまだ足りないのだ。あらゆる世界市民新自由主義の旗の元にあつまる世界夢想している。

世界では貧富の差が拡大し、一部の富裕層の持つ資産は下位50%の持つ資産を大きく超えている。新自由主義が富者を肥えさせ貧者をより細らせていることは明白なのに彼らはまだそれを推進しようとしている。宗教のようにその思想伝道し、経済ダーウィニズムがこの世界に浸透することを望んでいる。

何故か。

彼らは捕食者であり被食者を求めている。市場に碌な知識もないまま資産さらけ出す愚か者を求めている。

更に彼らは自分たち主義主張がこの世界過酷ものにすることを知っているから、その反対勢力興隆することを危惧している。経済弱者連帯することを恐れている。それなら、まだ敵ではない人々は味方につけてしまえば敵になることはない、そう思っている。だから新自由主義啓蒙しその成果が分け与えるようなふりをして味方につけてしまおう、洗脳してしまおうと思っている。

そしてNISAはその策謀のひとつだ。少額で始められること、非課税であることなどを呼び水として参入ハードルを低く設定し、投資という行為忌避感がある層にもこの競争に参加させようとしている。経済弱肉強食金銭適者生存サバンナに放り込もうとしている。クスリの売人が最初一服無料サービスし、甘言で誘惑して顧客に仕立て上げることを思い出そう。

あなたたちはその被食者になるかも知れないのに夢を描いて自分だけはそうならないと無駄に楽観的な見通しで投資に手を出すことになる。運良く被食者にならずに済み、捕食者となったあなたたちはどうなるのかと言えば新自由主義を支える一員に成り果てる。そう、新自由主義に加担するのだ。

NISA活用しているけれど新自由主義疑念を持っている人々はここで矛盾を味わうだろう。個人としてNISAを通して投資を行うことは生活防衛であり、一市民としてのより賢い選択しかない、新自由主義肯定するものではない、と。しかしそのような君たちの個人的な心情をあなたたちが出資した資産は主張しない。あなたたちが預託した資産新自由主義者に大いに利用されるのだ。あなたたちは彼らに燃料を供給している。兵站を担っていると言っても過言ではない。

このように言われればあなたたちは反論しようとするだろう。

「我々は新自由主義弊害認識しているし、その改善必要だと考えている、そして貧者に対しても博愛の情を持っている」と。そして「そのこととうまくNISAを利用することは別だ」と。

別ではないのだよ。あなたたちは別だと思っているかもしれないが、あなたたちの選択結果的新自由主義を推進している。正確に言えば、新自由主義推し進める政府政策に乗せられて加担させられている。

こんな風に批判されればカッとなって

家族生活を守ってより良い生活をしようとすることのどこが悪いのだ」と主張するかも知れない。中には

新自由主義だって悪いことばかりじゃない、それらの施策によって現実的世界は豊かになっているというデータもある」などと言い出す者もいるだろう。

うそれはグルーミングなのだ

あなたたちは新自由主義に対して批判的な気持ちを持っていたかもしれないが、NISAを利用することにより新自由主義に加担させられ、そのことを批判されると新自由主義に対する疑念を打ち消す方向に考えを改めてしまう。己の選択と行動を正当化したいが為に。

性犯罪被害者加害者擁護してしまうのと同じ行動だ。加害者洗脳されて、自分たち行為は悪くない、そうなった事情さえある、だからいけないことだとしてもそれほど悪いことではない、加害者さえ弁護してしまう、そんな風に考えるように仕向けられる。

からNISAというもの投資のリターンを期待させたり、その利益が非課税であるといった甘い言葉で誘惑し、自陣に引き込み加担させ、そして新自由主義肯定するように洗脳してしま施策なのだ。取り込まれしまっている。これをグルーミングと言わずして何と言えばいいのか。経済的、若しくは思想グルーミングとでも言えばいいのだろうか。

そのような事例は、はてなでも大いに認められる。新自由主義現代日本政治ブックマークコメント批判的な人物でも投資NISAという話題になればせっせと肯定する。もう手懐けられてしまっている。

ここまで言っても分からいかも知れない。

「それで?」と冷笑的な態度でいるかも知れない。

「へーそーなんだ、じゃわたし生徒会行くね」とミームで返すのかも知れない。

そういう態度こそが問題なのだ

あなたたちは加害者になろうとしている。新自由主義を支え格差を拡大し経済成長の名の下で環境破壊を推進する加害者の一員になろうとしている。そのことだけは覚えておくべきだ。

俺はNISAなんてやらない。俺は俺の責任として加害者にだけはならないか新自由主義に加担するなんてことはしない。生活者として賢い選択ではないだろうが馬鹿でいい。口座に積立するくらいならその金で安い酒を買う。そんな金さえ無いがな!金持ちにはなれないだろうし貧乏なままだろうが、知ったことか。人間主義主張というものをそういう生活態度で示すものだ。「新自由主義には反対ですが投資生活防衛のために行います」みたいな二律背反していても平気でいるような小狡い態度はとらない。狡いってのは卑怯ってことだからな。絶対NISAなんかやらない。絶対にだ。

Permalink |記事への反応(1) | 22:51

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2022-10-25

円安を恐れるべきか

現在、数十年振りの円安です。コロナ禍やロシア侵略戦争によるエネルギー高もあって物価が上昇していますがこれは本当に恐れるべき事なのでしょうか。

私は以下の文を読んで何故円安なのか、それをどう考えればよいか、よく理解出来たので、クローズドSNS4月投稿ですが、書いた人の承諾を得て公開します。

転載開始】

2001年6月以降の日米のコアCPI(なお日本のコアコアはアメリカのコアに相当)をグラフにしたものです。灰色の細い線はその差です。いずれも日記で紹介している内容で、日頃からデータを取っていればすぐに作れるグラフです。

アメリカインフレ日本デフレします(今はそうです。)。

両国ともまっとうな金融政策、つまりインフレになれば金融を引き締め、デフレであれば緩和するという政策をとれば、アメリカ金融を引き締めて金利上昇、日本金融を緩和して金利低下となります

そうなると、それまで円建ての資産を持っていた投資家は、より高い利回りを求めて米ドル建ての資産を購入するために、円を売ってドルを買うので、ドル高・円安になります

パンデミックに直面して、アメリカ積極的過ぎる需要拡大政策をとり、日本あいかわらず庶民の苦境をほったらかにしました。そこでパンデミックから回復とともに、アメリカ供給需要となってインフレ率が急上昇し、日本供給需要となってデフレとなり、インフレ率の差も急拡大しました。現在その差は過去40年で最大です。

したがって、日米ともにまっとうな金融政策を取っていれば、急ピッチドル高・円安が進むのは当然のことなのです。

これを阻止して為替レートの安定を図るには、2つの方法があります

1つめは、資本自由な移動を禁止することです。ただ、こうなるとわれわれは好き勝手に米株や米国債を買えなくなり、アメリカ人も日本株を買ったり日本投資できなくなります中国は、まっとうな金融政策為替相場の安定のために、資本移動に大幅な制限を設けています中国人は共産党コネがある人は別にして、資本第三国自由に移動することができないし、外資系企業中国国内利益を出しても、あるいは事業がうまくいかずに撤退しようとしても、送金規制などでそれをするのが極めて難しい。だから中国めざまし経済成長を誇る世界二位の経済大国なのに、世界第二位金融大国ではないのです。中国株はリーマンショック前の高値の半分程度、15年前と価格は同じです。

2つめは、国内不景気なのに金融を引き締めて、日米金利差を無くすことです。こうなれば為替レートは固定されますが、不景気さらに深刻化します。これはアメリカからみても同じことです。FRBドル高を是正しようとして金融を緩和すれば、インフレますます酷くなります。ところでEU共通通貨ユーロ)は、採用から独立した金融政策実施する能力を奪い取っています。だから南欧ギリシャなどの経済の弱い国にとって金融は常にタイトで、為替は高く、ドイツのように経済が強い国にとって金融は常に緩和気味で、為替は弱い。そうして生まれ経済格差は、貧乏な国から豊かな国に移動する自由保障するから労働者自力で何とかしろ、というのがユーロ制度設計です。

このとおり、①国内の景気のためにまっとうな金融政策を取ること(これを「金融政策独立性」といいます。)、②自由資本移動と、③為替レートの安定性の3つは同時に達成できないのです。

これは国際金融の「トリレンマ」といって、マクロ経済学のどの教科書にも書いてある基本的原理です。

“A unifyingtheme of this chapteris theinternational “trilemma”—thatitis impossible foranynation to maintain simultaneously (1)independent control ofdomestic monetary policy, (2) fixedexchange rates, and (3) free flows of capital with othernations (“perfect capital mobility”). Thus fixedexchange rates and capital mobility create a newreasonwhydomestic monetary policymay be impotent. For instance,Europe’scommon currency (theeuro)has stripped membernations of their ability to conduct anindependentdomestic monetary policy. “

Gordon, Robert J. “Macroeconomics”:12th edition PearsonEducation. (2011).

3つを比較すると為替レートの安定性の喪失は一番弊害が少ないのです。例えば通貨が下落すれば、輸入品は高くなりますが、輸出には有利に働くので、変動したから悪いというわけではない。それに輸入品価格が上がれば財政政策家計を補助する、通貨高で企業が苦しければ減税するなど、他の政策問題カバーすることも可能です。それと比較すると金政策独立性を奪われること、資本移動の自由制限することの弊害はるかに大きい。

からアメリカ日本は、独立した金融政策を取りつつ、資本移動の自由保障し、変動相場制を採用し、為替レートがファンダメンタルズにあわせて動くことを容認しているのです。

そうした経済学の原理無視すると、必ず手痛いしっぺ返しを食らい、その打撃は社会もっとも弱い層がもっとも大きく受けるのです。

その典型例が、経済成長のために資本移動の自由を進めながら、事実上ドルペッグ制を維持しようとしたアジア諸国を襲った1997年アジア通貨危機です。これはドルにあわせたために実力以上に高くなっていたタイ通貨バーツヘッジファンドに売られたのがきっかけです。"強欲なヘッジファンドが悪い"みたいな寝ぼけたことを言う人がすごく多いのですが、悪いのは、金融政策と、外国から投資と、為替レートの安定、3つ全部を同時に手に入れようなどという虫のよいことを考えたタイインドネシア韓国です。ヘッジファンドに目をつけられたくなかったら、外国投資と引き換えに為替レートの安定は放棄すべきだったし、いっそのこと資本自由化なんてしなければよかったのです。

デフレであるにも関わらず金融を引き締めて、超円高を招き、就職氷河期製造業空洞化=「失われた20年」を招いた1990年代半ば以後の日本もその亜種です。グラフをみると、民主党政権時代円高いかファンダメンタルズとかけ離れていたかが分ると思います製造業の壊滅も非正規貧困の増大も、まったくの人災だったのです。

そして、今、ロシアルーブルを維持するために、制裁不景気なのに政策金利17%にしたり、外資資金持ち出しを制限しようとするなど、同じ轍を踏もうとしています

今、円安阻止のために金融緩和を止めよというのがどれだけ愚かな提言か、分っていただけましたかな?

グラフ画像へのリンク

https://imgur.com/7uV6seY

転載終了】

  

 

転載した私の超蛇足

上の説明を読んでからポンド危機」のウィキ説明を読むと、英国が「ERM」(欧州為替相場メカニズム)に参加するために独自金融政策をとれなくなった結果どんなことになったか為替の安定よりも金融政策独自性を確保することの方が遥に大切であることがよく判ります

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%89%E5%8D%B1%E6%A9%9F

10月21日発表の消費者物価指数はコアで30年ぶりの3パーセントでした。しかし変動の大きい食料・エネルギーを除いたコアコアは1.8パーセントです。まあまあ、そこそこの景気といわれるものがコアコア2パーセント日銀もそれを目指している)とのことなので、為替の安定性のために今金融引き締めをしたらせっかくおぼろに見え始めた不況の出口が消滅しかねません。

今日日経記事

大卒内定者4年ぶり増加 23年春入社日経調査

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC170XT0X11C22A0000000/

すみません日銀目標は2パーセントでした。訂正します。

追記

賃金があがらないというブコメが多いのでこれ貼っときます

10月9日NHK最近日銀内部で話題のことば 「ノルム」って?【経済コラム】」

これを読むと日銀は何故賃金が上がらないか(どうやれば賃上げできるか)を前々から調べて考えていることがわかります

デフレ不況の長く続いた日本で今、野党メディアや我々一般人がすべきことは賃上げ要求であって、円安是正の為の金利引き上げでは間違ってもないと言えます

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221007/k10013851551000.html

Permalink |記事への反応(22) | 19:47

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2022-09-25

anond:20220925064918

日本から海外への資本移動制限されるということは海外投資家が日本投資した資産海外に戻すことも制限されるということ。

そして日本株式市場ほぼ日銀と海外投資家で回っている。

海外投資家が引き上げたらほとんど国有化するレベル日銀企業を支えない限り倒産祭りが始まる。

事実上鎖国共産主義化だよね。

Permalink |記事への反応(2) | 14:20

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2022-07-13

anond:20220713214611

お前が馬鹿丸出しだな。為替を安定させるなら、資本移動自由規制して取引制限するか、独自金融政策放棄して他国金融政策に連動させるほかない。

外貨建て債務の話なんてしていない。

Permalink |記事への反応(2) | 21:49

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anond:20220713213418

国際金融のトリレンマだよ。円安止めろ(為替の安定)と言うなら、資本移動自由か、独立した金融政策のどちらかを捨てろと言わないと整合性がない。

Permalink |記事への反応(2) | 21:40

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2022-04-19

国際金融のトリレンマ」を知らない馬鹿経済について語るな

統一通貨ユーロ圏以外の先進国の中銀は②と③を選択して①は捨ててるのに、中国ロシアetc.みたいに為替のことをぐちゃぐちゃ言ってると知れよ。

国際金融のトリレンマ

https://www.iima.or.jp/abc/ka/21.html

一国が対外的通貨政策を取る時に、①為替相場の安定、②金融政策独立性、③自由資本移動、の3つのうち、必ずどれか一つをあきらめなければならないというものです。

①の為替安定をあきらめたのが、今日ほとんどの先進国です。独自金融政策をとれば必ず内外の金利差が生まれます。この時資本移動自由ならば、そこに金利差を狙った資本流出入が起こります。どうしても為替相場の変動は起きてしまうのです。

②の金融政策独立性をあきらめたのがユーロ圏内の国や香港です。自由資本移動を許しながら為替相場を固定するには、金利差があってはなりません。独自金融政策をとってはならないのです。このためユーロ圏内の国は、域内金融政策欧州中央銀行に一任しています香港金融政策米国追随しています

③の自由資本移動あきらめているのが中国です。為替相場の乱高下は避けたい、でも国内金融政策独立性は守りたい。そのために資本移動をある程度制限しなければならないのです。特別事情がない限り、経済金融成熟した国は、①の為替相場安定の放棄にたどり着きます。それは、短期的な相場の乱高下は、不透明性を高め企業センチメントに悪影響を及ぼします。しかし、中長期的に見れば、相場の変動は、各国間のインフレ格差生産性格差などの実態を反映した均衡点を目指すものからです。

Permalink |記事への反応(1) | 22:02

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2022-04-07

国際金融のトリレンマ」と悪い円安

欧米は1と3を採用していて政策目標物価(と雇用)なのに、

悪い円安とか言ってる人間って1と2を採用して為替政策目標にしていて欧米では異常だという自覚あるの?

国際金融のトリレンマ

国際金融政策において、3つの政策を同時に実現することができない

1.自由資本移動

2.固定相場

3.独立した金融政策

Permalink |記事への反応(0) | 22:45

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2022-02-25

anond:20220224194639

SWIFT締め出されても人民元の決済ネットワークCIPSがあるから余裕やろなあ。

三菱UFJみずほは早くCIPSを脱退して人殺しへの加担を止めろ。

はっきり言って平和が終わるのは日本のせいって部分もあるぞ。

ロシアの目と鼻の先の結構経済力がある国がこんだけ弱腰スパイ天国資本移動の窓口にもなってくれるんだ。

そりゃ戦争すんだろ。

Permalink |記事への反応(1) | 08:24

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2021-02-13

anond:20210213183718

ってかそもそも中国資本移動自由じゃないか別に日本円みたいに安全通貨として買われたりしないし

Permalink |記事への反応(1) | 18:38

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2020-09-05

https://anond.hatelabo.jp/20200902213816

どうも都合のいい総括が行われているようだ。

by-kingしろリフレ派は「なんでそのタイミング増税してるんだよ」ってキレてたでしょ

IthacaChasma 3本の矢のうち、1本目(金融緩和)は上手くいった。しか日銀金融緩和はできても需要は創出できない。2本目の財政出動が全く足りなかった。おかげでデフレ脱却ができず、賃金も増えなかった。消費税率上げは最悪。

yingze金融緩和だけして、逆に緊縮財政増税してたよね。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20200902213816

本来リフレ政策がどのようなものであったか、振り返ってみよう。

戦後の各国は、ケインズ経済学の影響の下で、財政政策および金融政策を用いてマクロ経済の安定化を実現するという枠組みを受け入れてきた。しかし、世界的な固定相場制が崩壊した1970年代以降は、マクロ安定化の手段金融政策を主軸とし、財政基本的公共財公共サービス供給に割り当てるという考え方が定着するようになった。(略)したがって、金融政策をそれ(引用者注国内マクロ経済の安定化)に適切に割り当てておけば、財政政策マクロ政策に用いる必要特にない。

岩田規久男(編)『まずデフレを止めよ』 pp123, 124

この認識を支えていたのが、

1920年代の長期的成長経路への回帰という意味での終焉については、さまざまな要因が指摘されている。「1940年3月のドイツ軍フランス侵攻によるヨーロッパからの大量の戦争資材の発注による輸出の急増とアメリカ自身軍事費の急増による拡張財政政策」(加藤[2001]199-200頁)を強調するのは加藤出氏である白川方明氏も同様に戦争を強調する(白川[2002a])。(略)

アメリカが参戦したのは1941年だが、生産はその前にすでに上昇している。1940年にはほぼ終焉が完成していると考えるべきである。(略)1941年以降、財政支出が増えたことはそのとおりであるしかし、それまでの時期については、それほど増えていない。(略)

さらに、安達氏の研究でも、公共投資の増額は大恐慌から回復終焉とあまり関係がないことがわかる。デフレから脱出が達成された1933年には公共投資は減少していたし(ルーズベルトは、就任と同時に緊縮財政を行っていた)、40年にはまた減少していた(図表5-3を参照)。

岩田前掲書 pp159, 160

という実証と、

そもそも先進国マクロ的な景気対策ほとんど金融政策に頼っている。というのは、資本移動自由場合金融政策財政政策より効果的というマンデル=フレミング理論のほかに公共投資のような財政支出は特定利益集団に利用される可能性が高いために敬遠されるからだ。広範な消費者対象とする減税政策であれば、こうした問題は避けられるが、財政赤字を考えると減税の余裕はないからだ。

岩田前掲書 p210

という理論だった。すなわち、緊縮財政であっても(緊縮でない方がベターであるにせよ)、レジーム転換を伴う十分な金融緩和を実行すればデフレ脱却可能だ、というのが本来リフレ政策であった。これを総括するのであれば、

  1. 本来リフレ政策は誤りで、レジーム転換を伴う十分な金融緩和を行ったとしても、緊縮財政の下ではデフレ脱却はできない。
  2. 本来リフレ政策は正しく、ターゲットインフレ率を実現できていない理由は、レジーム転換を伴う十分な金融緩和が行われていないかである

のいずれかでしかあり得ない。本来リフレ政策が実現されていたにもかかわらず消費増税のせいでデフレ脱却ができなかった、とする冒頭に掲げた意見は、本来リフレ政策は誤りであったというのが論理的必然であると考えるが、そのように理解していいのかな?

Permalink |記事への反応(1) | 04:35

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2020-07-29

Switchトリレンマ転売ヤー

まず初めに、Switchが足りていないのは、需要にたいして供給が足りていないのであって、転売ヤーに買い占められているからではない。転売ヤーがもたらす混乱で流通に多少の非効率が生じているのは事実としても、抽選に落ちている人や、高額かつ非道徳的な転売ヤーから買うのを控えている人がいるのにかかわらず、今供給されているすべてのSwitchが売れているからだ。(現在価格であるのに、転売ヤー在庫を積み上げるメリットはどこにもない)

さて、国際金融のトリレンマは以下の3つが同時に成り立たないことである

自由資本移動

・固定相場

独立した金融政策

この3つは言い換えるとこうである

自国通貨自由市場での取引

自国通貨価格の固定

自国通貨市場供給量の制御

この3つが同時に実現できないのはなにも通貨に限らない。

Switch自由市場での取引

Switch価格の固定

Switch市場供給量の制御

まず、商品自由市場での取引は、資本主義社会では是認せざるを得ないだろう。つまりメーカー指定した業者以外(フリマ等も含む)による取引罰則を与える政策がとられることはないだろう。特に商品の同質性が高く、買い手の付きやす商品(金銀宝飾品・ハイブランド雑貨ゲーム機)は市場が成立しやすい。

したがって、価格の固定を選ぶか、市場供給量の制御を諦めるかどちらかになる。書籍ソフトウェアは増産が容易なので、市場要求に合わせて商品供給することができる。したがって、価格の固定を選ぶことができる。他にも、市場供給すべき量を予想しやす商品は、価格の固定が比較的容易である

一方で、予想外に需要が増減したり、生産に予想外の支障が生じる商品では、市場が求めるままに商品供給できない。したがって、価格の固定を放棄するより選択肢がない。これを諦めなかった場合、末端の小売店個別判断転売人との取引拒否したり、顧客ロイヤリティーに訴えかけることで「自由市場での取引」を拒絶するという無理な方策を強いられる。

価格の固定は、継続してビジネスを行う企業として、顧客との関係構築に大きなメリットがあるのだろう。しかしながら、金利負担リスクに直結する在庫を削減しながら、先の見えない市場に柔軟に商品供給し続けることはむずかしい。このあたりが真の問題なのである。そういうわけで、転売ヤーが「自由」を行使していることは問題の片隅にすぎない。

Permalink |記事への反応(1) | 23:01

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