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はてなキーワード:訳語とは

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2025-10-07

アリババと46人の盗賊(つづき)

おれ、おれおれ、アリババ28才のコンサルタント見習い

これまでの経緯を簡単にまとめると

俺が生まれた頃から村を略奪している46人の盗賊ども(以下、乃木坂)の跡をつけた結果、「開けゴマ」と叫んで開く、乃木坂アジト発見した。中には金銀財宝、女ども。乃木坂首領の男(犬のFidoと呼ぼう)は時々村で変装しているのを見かける。

Fidoは「立派な(展示標本になる、くらいの意味だ。この手の人間自己特別視したがるので、”典型的な”、と形容されるとさぞ尻が痒く感じるはずだ)」自己愛性人格障害をもつとおれは第六感で睨んでいるが、その典型的行動パターンとして、自己愛のエサとなる村人を漁っているのだろう。

実はこの話にはプレリュード前奏)がある

5, 6年前、おれが遣唐使として派遣先大陸学士号をとった頃、Fidoがおれのお守り役の組織に電磁的に侵入して情報操作を展開していることに気づいた。情報操作とは、昔から乃木坂のやつらが村で行っていることだ。盗んだカネをチラつかせてアタマの弱い村人を買収し、標的にしたい人間の有る事無い事吹き込んで、「派閥(これは乃木坂の盗員には舌なめずりしたくなる単語らしい)」を構成、拡大する。いわば、指ひとつ自在に動かせる使い捨て傀儡だ。もちろん、たっぷり握らせる。

ピッツァを注文する

そこでおれは、ピッツァを注文することにした。なにしろ、おれはそれまで本国ピザ職人の本など熱心に読んでいたので、ピザというのは電話一本で注文できるものだと知っていたからだ。派遣先ドミナントピザ、海を渡ったはるか彼方のピザホット、等々、海外通話料を気にせず片手ほどの国ABCDEのピザ屋に電話をかけた。

すなわち、まず酔っ払っていい気分になる。舌をほぐす準備運動だ。次にフリーダイヤルお客様相談センターにかける。「もしもし、お宅の製造販売するピザネズミの死骸が混ざっていますよ。購入先はXYZ、購入日は99/99/99。新しいのと交換してください。」

で、おれは当時、仮想通貨ButcoinのコミュニティでFidoに文句を言い続けていたので(取引したことはないが)、やつに「ホームページに載っている、”モッツァレラチーズが1.5倍、トッピングも増量!贅沢な味わいをお楽しみ下さい!”というピザ頼んだぞ。届くのが楽しみだな。」と言ってやった。

しばらくすると、Fidoが泡をくって糸電話をかけてきて、「今日道端で異国の不動産屋の営業に声をかけられた。どうしてくれるんだ!」など言ってくる。おいお前、盗賊乃木坂首領だろ、自分でなんとかしろ、と思ったが言わない。

モンティ・パイソン

実は、おれはイギリスコメディの秘かなファンで、Monty PythonMr Bean、The OfficeThe Extrasなど字幕が付いているものは(それでも弾丸トークだし訳語が思い浮かばないと大変だ)、遣唐使の選にもれ燻っていた時によく視聴したものだ。

その中で、コックピットで機長が他のクルーと会話して悪ノリする設定のコントがあった。

機長アナウンス「本機は現在安全航行しています

機長「つまらんな。本機の何が安全なの?」

機長アナウンス「本機の両翼はただいま炎上していません」

・・・

というのを思い出して、Fidoを散々からかうことにした。もちろん、動機良心的な市民義務からだ。

危うくなる

おれはその後、酔っ払ってはピザ屋のSNSを見ることにしていたが、妙なことに気づいて、だんだん恐ろしくなってきた。電話したピザ屋の一つは、暗殺伝統の有名な国に存在する。この後おれは色々おもしろい行動をしたのだが、ここでは本筋でないので割愛させてもらう。

さて、そうこうするうちに、Fidoが殺し屋を雇っておれを派遣先でつけ狙っているらしいことに気づかされた。ピザ屋の広告で知ったのだ。

これは実に危ないところで難を逃れたのだが、おれは遣唐使としての役割を終え、帰国することにした。

話を現在に戻す

国際ピザシンジケートが常時Fidoを監視しているし、今後もずっとそうだ。今やそれらピザ屋も祖国上陸して、盛んに活動している。端緒から三国鼎立を目指した諸葛孔明の知恵を借りたおれの読みは当たった。一つ誤算だったのは、B国のピザ屋がしつこく営業をかけてくることだが。Fidoには耳打ちをしたのだが、おれの希望に反して、やつは国賊となることを選んだ。

話はまだまだ続く

Permalink |記事への反応(0) | 13:57

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2025-10-06

Oh I see. の訳語なるほどですねである

外国人が使ってたらかわいいもんだがね

Permalink |記事への反応(0) | 09:03

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2025-09-28

anond:20250928123554

dementia認知症という訳語は無いが?そんな事も知らんのか?だから痴呆なんだよ馬鹿

Permalink |記事への反応(2) | 12:39

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2025-09-24

夏目漱石以前の「浪漫

浪漫」という言葉は、夏目漱石1907年ごろに「Romanticism」の訳語として当て字したものとされている。

よって、ここでは1907年以前の用例を見ていく。

なお、「波浪漫々」のような用例もあるが、これは「波浪/漫々」であろうから除外する。

1891年明治24年)、『民主灯』。

放逸となり大胆となり軽躁となり傲慢となり怠惰となり敬愛の美風を失ひ義侠の真を誤り浪漫ならずんば悲憤ならさる可から


1894年明治27年)、『少年園』。

青年真正改革家なるものは、軽挙暴動乱踏浪漫なるものなるべから


1895年明治28年)、『自由党党報』。

終に責任問題提出の前後を争論するが如きものあるに至ては、其浅薄浪漫なる、人をして噴飯失笑せしむるに足るなり


1895年明治28年)、『交通』。

野戦貯金軍夫野戦為替の送金等は何れも苦難を経たる上の蓄積なれば其社会の中等以下なるに関らず之を消費する決して浪漫ならず惹れ一般の貯蓄心を誘発したると著るしかるべし


1905年明治38年)、『失意之青年』。

今日之レヲ興サント欲セバ、須ベカラク諸種ノ寄生物ヲ芟除シ、謂レ無キ浪漫ロウマン)ノ妄説ヲ排斥シ、真虚有無ノ分界ヲ明カニシテ、合理的解釈ヲ付セザル可カラズ


さて、これらの「浪漫」はどういう意味で使われているのだろうか。

「浪」「漫」どちらの漢字にも「みだりに」「とりとめがない」といった意味がある。

「浪費」とか「漫然」とかの用法である

上記の用例ではいずれも「軽はずみで深い考えがない」というような意味合いで通じそうである

これらの「浪漫」が用例として認められるならば、

夏目漱石が「浪」「漫」という文字を「Romanticism」に当てたのではなく、

浪漫」という語がもともとあって、それを夏目漱石が「Romanticism」の訳語として当てた、ということになる。

Permalink |記事への反応(0) | 13:26

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2025-09-10

anond:20250909002627

id:fidajapanissa 本題とはズレるけどプロテスタントでは讃美歌、カトリックでは聖歌っていう。信者さんたちは割と使い分けてるから一般人も知っておいた方がいいかも。

スターつけてるアホもいるから一応指摘しておくが、「讃美歌」は神を讃える歌を意味していて英語でいうところのworship(礼拝とも)の訳語とされる。

ただ、教会によって使われる「讃美歌」と命名された歌集存在し、プロテスタントが云々というのはそれを指すものと思われる。なぜなら1954年日本キリスト教団プロテスタント系)によるものが広く用いられているから。別にカトリックプロテスタント関係ない概念包含しているので注意。

聖歌についてはほぼ歌集の「聖歌」を指すといって差し支えない。ただこちらは聖歌総合版、新聖歌など、それぞれ異なる出版社(いずれもプロテスタント系)から出ており判別が難しい。概ね「讃美歌より新たに編纂されている」ことが多く、ことばの表現はより平易で分かりやすいことが多い(とはいえ古い言葉も多くわかりにくいが、讃美歌と比べて相対的に)

カトリック聖歌という誤解が多いのはそのものずばり「カトリック聖歌集」や「典礼聖歌集」のような歌集出版されており、そちらによるものと思われる。

まりカトリック聖歌プロテスタント=讃美歌、という図式は成り立たず、したり顔でそういった主張をすることはおすすめできない

なおこの記事適当AIと書いたのでハルシネーションを含むかもしれない

Permalink |記事への反応(0) | 23:54

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2025-08-15

anond:20250815094321

父も子も精霊も、全部神なんだ。

父は神なんだけど、子であるイエスキリストも神(の化身)。

精霊はホーリィ・スピリット訳語なんだけど、これも神(の化身)なんだ。

精霊は神の霊とも言える。

目に見えないけど、この世に偏在してて、我らを助けてくれる、みたいな感じ。

Permalink |記事への反応(0) | 10:44

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2025-08-13

anond:20250813124722

もし夏目漱石が、プログラミングの主要概念を自ら日本語翻訳していたら――と仮定すると、彼の文体明治期の言葉遣い漢語の選好を踏まえて、以下のような趣になると考えられます

夏目漱石風・プログラミング用語翻案

英語漱石風の訳語理由解説
Variable変数(へんすう)/移り数変数」はすでに定着語だが、漱石なら「移り数」など文学的情緒を帯びた訳もあり得る。変化の宿る数という意味を直訳的かつ風雅に表現
Function作用式/用法明治期の数学化学で「作用」はよく用いられた。漱石日常語よりも漢語を好んだ傾向があり、「式」を付して理知的に。
Class類型/階(きざはし)クラス」を単なる「類」とせず、階層格式を想起させる「階」を用い、文学的響きを加える。
Object 物象(ぶっしょう)/客体漱石哲学用語に通じており、ドイツ哲学経由の「客体」や漢詩文的「物象」を好みそう。
Instance 事例/具現 具体化の意味を強調し、「具現」というやや詩的な言い回し採用する可能性。
Loop 環(わ)/巡りループ」は漢語にすれば「環」だが、漱石擬人的に「巡り」として表すかもしれない。
Array配列/ならび技術的な「配列」もあるが、漱石なら柔らかな響きの「ならび」も好みそう。
Thread 糸筋/綴り 並行処理のスレッドを、文学的に糸や文章にたとえ、「綴り筋」と表現
Exception 異例/破格事 法や規範から外れるニュアンスを重んじ、「破格事」と漢詩的に。
Debug 虫退治/瑕(きず)探しバグ」を虫にたとえてそのまま「虫退治」とするのは洒落が効く。漱石らしいユーモアが入り得る部分。
Compile編纂(へんさん)/綴(と)じ合せ書物編集に通じる語を用い、文章を束ねるような比喩で。
Execute遂行/実行法律行政文書に見られる硬質な「遂行」を選ぶ可能性が高い。
Source code 原文/本体漱石文学者として「原文」という表現を好みそう。
Syntax文法/詞組(ことばぐみ)言語構造を古風に「詞組」と表現すれば漱石節になる。
Algorithm 算法(さんぽう)/演算明治数学書の用語「算法」をそのまま採用しそう。
Library書庫/集録書物に通じるメタファー表現
Framework 骨組/枠組漱石建築や骨格にたとえて「骨組」を選びそう。
Module 節(ふし)/章片文学的構造を想起させる語を選ぶかも。
Boolean 真偽値/是非数 真と偽を「是非」で置き換える古風な表現
Pointer指標/指し手将棋文学の語彙から「指し手」とする余地も。

Permalink |記事への反応(0) | 12:55

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2025-07-17

anond:20250717105758

うさぎ‐ごや【兎小屋

②(英rabbit hutch の訳語日本家屋の狭小なさまを形容した語。一九七九年、EC(ヨーロッパ共同体)の内部資料「対日経戦略報告書」で使われた表現

なんで昭和の人は結婚できたん?

Permalink |記事への反応(0) | 11:12

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2025-07-13

anond:20250713142359

transparencyの訳語にあーだこーだ言っても意味ない

日本語なんて使ってるからしょうもないことにこだわる

Permalink |記事への反応(1) | 14:29

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2025-07-12

「〇〇強」「〇〇弱」はどこまでの範囲を指すのか?

最近、少し話題になった「〇〇強」「〇〇弱」の話。

「一時間強と一時間弱についての解釈」について正解と間違えの図を描いたら確かに間違えているヒトはいると気付く、扇風機の強弱で勘違いするのかも - Togetter [トゥギャッター]

「5分弱煮るはどういう意味か?」というアンケートの結果を受けて白ごはん.comでは今後「5分弱」「大さじ1弱」といった表現は使わないことにした - Togetter [トゥギャッター]

「5分弱」が「5分よりわずかに少ない」と理解していたとしても、じゃあ実際には何分なんだよ、と多くの人が思っていることだろう。

4分50秒くらいなのか、4分30秒はどうなのか、あるいは4分10秒などでも「5分弱」と言えるのか。

誤用誤用だとは言っても、我々はそもそも「正用」とされる意味すらも把握できていない。

辞書を引くと、たとえば大辞泉は、

じゃく【弱】

[接尾]数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し少ないことを表す。数の端数を切り上げたときに用いる。

とし、日本国語大辞典は、

じゃく【弱】

〘 接尾語 〙 ある数の端数を切り上げたとき、示す数よりは少し、不足があることをいうために、数字のあとに付けて用いる。⇔強。

としている。

どちらも「端数を切り上げたとき」と書いてある。

まり「〇〇強」「〇〇弱」を使うときには、前提として端数の切り捨て・切り上げがあるのだ。

小数丸めとき、端数を切り捨てたのか、それとも切り上げたのか、それを示すために、切り捨てたときは「強」を付け、切り上げたときは「弱」を付ける。

というのが「〇〇強」「〇〇弱」のもともとの使われ方である

先に計算があって初めて「〇〇強」「〇〇弱」が成り立つのである

いきなり「〇〇強」という答えだけを提示されても元となった計算はわからない。

「4分1秒」を「分」に丸めとき四捨五入して切り捨てたのであれば「4分強」だが、切り上げたのなら「5分弱」になる。

1000円弱って何円くらいだと思う?」などと質問されたら「有効数字は何桁ですか?四捨五入ですか?」と聞き返さなければならない。

よって「〇〇強」「〇〇弱」を範囲として捉えるのがそもそも誤りなのである

もちろん「1時間強」などと言うとき無意識に「四捨五入して分を切り捨てている」のだろうから、そういう意味では間違いではない。

だが、それを「1時間よりちょっと長い時間を表すのに1時間強と言うんだ」というような理解をしているのは原義に悖る。

バーチャルのじゃロリおじさんが示した図などは誤った解釈典型と言えるのではないか



追記明治時代にどう使われていたか調査も行ったが、おおむね辞書のとおりだったので当初は省略していた。何かの参考になるかもしれないので公開しておく。

明治17年田中矢徳『算術教科書』にはこう書かれている。

少数ノ略値を要スルトキ末位ノ数若シ五ニ満タザルトキハ棄テテ用ヒズ之ヲ強ト云フ

又末位ノ数若シ五ニ満ルトキハ進メテ上位ノ一トナス之ヲ弱ト云フ

まり四捨五入」の話である

四捨五入したとき、端数を切り捨てたのか、それとも切り上げたのか、それを示すために、切り捨てたときは「強」を付け、切り上げたときは「弱」を付ける、ということである

もうひとつ明治21年の『数学講義録』、この講師は前述の田中矢徳である

数の末に強と弱との文字を添へて、末位の数に過不足あることを示します、この強と申は末位の数のさきになほ微小なる数が付き添へりと申意にて、三分二厘一毛五糸…を三分二厘強と申たぐひなり、この弱と申は末位の数に不足ありと申意にて右の奇零を三分二厘二毛弱と申たぐひなり、扨てこの切り上ぐると切り捨つるとは、何程の数が界ジャと申たしかなる定則のあるわけにもあらず、ホンの算者の意まかせなれど、本邦には四捨五入と申古き習慣あれば、私の教科書は大抵これにならひて、四までは切り捨て五にみちたるときは切り上ぐることといたしました

とりあえず、切り上げ切り捨ての端数を示すのに「強」「弱」を使うのが本義であって、四捨五入限定するような書き方をしていたのは田中矢徳のオリジナル、ということだろうか?

また亜剌伯(アラビア)記数式にてしるしたる数には強を加号+にて示し、弱を減号−にて示します、たとへば五厘強を .05+ かやうにしるし、また五厘弱を .05- かやうにしるす類ひなり

「+」「−」の訳語として「強」「弱」を充てたということなのだろうか、それとも数字に「強」「弱」を付ける書き方はもとからあったのだろうか、この記述ではよくわからない。

ちょっと脱線するが、この田中徳さん慶應義塾同人社とあわせて「三大義塾」と称された「攻玉塾」というところの出身らしい。

「攻玉塾」は明治六大教育家の一人・近藤真琴設立したもので、田中矢徳・鈴木長利・竹貫登代多・浅越金次郎などの数学者・教育者を輩出したという。

なるほど、この頃の数学教科書の著者を見ると、彼らの名前散見される。

ともあれ、田中矢徳ばかりでは偏ってしまうので、攻玉塾生以外の説明も見たい。

明治19年、遠藤利貞『高科算術書』。

四捨セシ数ヲ強ト謂フ

五入セシ数ヲ弱ト謂フ


明治25年、薗村宗太郎算術講義要略』。

既ニ夥多ノ小数位ヲ得テ尚除外セザルトキハ(中略)最下位ノ右に(+)号ヲ記シ以テ尚残数アルコトヲ示スヘシ

若シ其次ニ得ヘキ数5若クハ5ヨリ大ナルトキハ末位ニ一ヲ加ヘ(−)ノ符号ヲ記スヘシ

是レ此小数ハ稍々多キニ過クルヲ示ス所以ナリ

而シテ末位ノ右ニ(+)ヲ記ストキハ読テ強ト云ヒ(−)号ヲ記ストキハ読テ弱ト云フ


明治27年『活用練習実業珠算』。商工協会とあるだけで著者はわからない。

無限小数の除法に於て末位の小数四以下なるときは其四を払ひ唯捨てて何々強と呼ひ末位の小数五以上なるときは其五以下を払ひ上位に一を加へ何々弱と呼ふへし之れを四捨五入の法と云ふ


概ね、田中矢徳の説明に準じて、四捨五入したときの端数を示すのに使われていた、ということでよさそうだ。

当時の計算実例も挙げる。

明治13年の『岐阜県会議日誌』の学校の補助費のくだりである

今一万五百園ヲ生徒数(五万三千四百三拾八人)ニ除スレハ一人ニ十銭弱ナリ

又四千五百円ヲ校数(六百六十四校)ニ除スレハ一校六円七十七銭強ニ当ル

10500円を53438人で割るのだから0.196...円、つまり19.6...銭を切り上げて「20銭弱」。

4500円を664校で割るのだから6.777...円、四捨五入ではないが、端数を切り捨てて「6円77銭強」というわけである

なお、ひとつ混乱する事実提示する。

明治29年『帝国辞典』の「弱」の説明

五以下の数をいふ、五以上を強といふに対せり、即ち、十一円五十銭以下を十二円じやくといふが如し。

それは何か違くね?

これは編者が数学用語を誤解しているの?

それとも元々はこの意味だったのを数学用語転用したということなの?

なんもわからんね。

Permalink |記事への反応(5) | 16:00

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2025-07-04

箱舟

検索してもノアの方舟以外の例は出てこない。

箱舟って神話にたった一回しか出ないもののために作られた言葉なのか。

英語ark検索したところ、特に箱という意味はなさそうだ。

どういう経緯で箱舟という訳語が当てられたんだろう。

Permalink |記事への反応(1) | 21:55

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anond:20250704094309

障害」という日本語訳だと、本来 Disability という単語の持つ「不可逆的で生涯治らない」といったイメージを与えるから……というのも理由ひとつだとか。

一番わかりやすい例が (神経)発達症 Developmental Disorder だろう。

これも発達障害という訳語のせいで「発達障害はその名の通り障害から一生治らない!」というブコメを何度見たことか……。

そういう人は特性のせいか思い込みが激しく「そっちの障害って意味じゃねー」というツッコミを入れても思い込み修正不可能だったので、日本語訳のものを変えるのは良いことだと思う。

発達障害は完治すると言いたいのではなく、服薬や環境調整等で症状の表れ方が変わる(Disorderとは言えないレベルにまで良くなりうる)ということ

Permalink |記事への反応(0) | 13:08

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2025-06-24

範囲範疇区別ついてないバカanond:20250623230749

...が多すぎて、オジサンもうウンザリだよw

イランへの塩対応は予想のカテゴリーだったらしい」

意味が通らないじゃん。

はんちゅう【範疇

〔「書経洪範」の「洪範九疇」の語による井上哲次郎訳語。「哲学字彙」(1881年)に英語 category の訳語として載る〕

① 同じ性質のものが属する部類。部門領域カテゴリー。「同一の―に属する要素」「美的―」

コトバの本来意味理解せずに、より難しい漢字のコトバを使っとけば頭良いように見てもらえるだろう... みたいな頭悪い思考が透けて見えて哀しいねw

Permalink |記事への反応(2) | 09:52

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2025-06-23

anond:20250623143303

国際関係論ではこういうとき分析ツールとして3つの切り口が使われる。

 

リアリズム武力が同じくらいだと戦争しにくい

リベラリズム経済取引が密な国同士は戦争しにくい

コンストラクティビズム価値観が同じだと戦争しにくい

 

リアリズム的には米・イスラエルイラン武力差は大きいので武力では戦争を止められない。

リベラリズム的には米国経済制裁でイランとは経済取引がほぼない。

ちなみに「リベラリズム」というと人権主義的・左翼的イメージが持たれがちだが、国際関係論でいうリベラリズムとは共産主義対義語としての自由主義、つまり資本主義とか金儲け主義のこと。

今回特筆すべきはコンストラクティビズムだね。

 

コンストラクティビズム構成主義などと和訳されるが、あまり良い訳語ではない)とは、スローガン的には「民主主義国同士が戦争したことはない」などという主張に代表される見解オバマの「価値観外交」なんかのベースもこれ。

ただし、米国研究者がいう「民主主義国」という言葉意味は「親米国」という意味しかない。

たとえ国内平等普通選挙をしていても反米国家は非民主主義国だし、アパルトヘイト国家と言われるような人種民族によって政治的権利が異なる国も親米国家なら民主主義国とされる。

で、「西側」というのはこの意味での「民主主義陣営

コンストラクティビズムにおいては、ある国が正しいか否かは「価値観を共有」してるかどうかで決まり人権とか道徳は問われない。(リアリズムリベラリズム人権道徳が問われないのと同じ)

なので、「民主主義諸国は、人権主義からアパルトヘイト国家と呼ばれるイスラエルも同じ「民主主義陣営なので、何があろうと擁護する。

「主要な先進国」とはつまり西側」「民主主義国家の中の比較的大きい国のことを言うので、彼らがイスラエルを何があろうと擁護するのはコンストラクティビズム的にも説明がつく。

Permalink |記事への反応(2) | 17:33

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2025-05-16

[今日知った言葉]コーナーショップ corner shop

「コーナーショップ」は、主に英語の "corner shop" や "corner store" の訳語で、街角にある小さな商店を指します。特に食品日用品などを扱う、一般的住民向けの生活必需品販売する小さな店舗意味します。

 

交差点(角地)にあるかどうかは問わない模様

Permalink |記事への反応(0) | 23:21

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2025-05-13

anond:20250513142941

常識とはコモンセンス訳語明治ごろから普及した語らしい。

Permalink |記事への反応(0) | 14:33

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2025-05-03

辞書によればanond:20250503145905

ボキ

英語 bookkeeping の訳語福沢諭吉福翁自伝」(1899年)にある〕

セビロ

語源については (1)英語の civil clothes(市民服)から,(2)これを売り出したロンドンの高級洋服店街の Savile Rowから,(3)背幅が広かったから,など諸説ある〕

Permalink |記事への反応(1) | 23:01

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2025-04-14

anond:20250414171155

geopoliticsの訳語なんやから単語を使うこと自体しょうがなくない? 

 

脳科学茂木のせいなのでしかたない。

Permalink |記事への反応(0) | 17:27

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2025-01-04

国際連合the United Nations)」を「連合国」と訳すべきという陰謀論

が間違っているいくつもの証拠を上げる。

 

連合国」はtheAllies訳語として第二次大戦から使われていた

与謝野晶子非人道的講話条件」(1919年)は、第一次大戦戦勝国たる「連合国」の非道さを責める。

この時点でthe United Nationsという言葉は当然存在せず、「連合国」がその訳語であることはありえない。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000885/files/3641_6552.html

 

国際連合」は「国際連盟」に習ってつけられている

もしこの↑「連合国」の用法がなければこれをthe United Nationsの訳語にしても良かったかも知れないが、国際連盟の後をつぐ機関である国際連合にこの名前をつけたのは適切であると言える。

(実際、中国語ではtheAlliesを「同盟国」と訳す一方で、国連を「連合国」と訳す。これはこれで使い分けられていて論理的である。)

 

英語以外では名前が違う

英語と並んで文書作成公用語とされるフランス語では、l'Organisationdes Nations Uniesであり、明確に「国際機関であることが示される。

 

そもそも、united ◯◯って「連合◯◯」って訳すのが普通か?

the United Arab Emirates、the United States of Americaなど、単純に「連合◯◯」と訳さな言葉はいくらでもある。

これを訳さないこと自体に深い意味があるというのが、まったく印象操作のでたらめである

 

結論陰謀論は印象論から

かように、陰謀論は「論理的に繋がってないことをさも繋がっているかのように見せる」ことで成り立っている。

日本語特に翻訳などにおいて意訳のような言葉遊びのような陰謀論が作られやすい。

「その言葉はいから使われているのか」「定義はどこに載っているのか」そういう事実にあたるようにすることで、こういうデマ簡単に見破れるのである

Permalink |記事への反応(0) | 04:59

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2024-12-18

anond:20241218130502

他者性、相手がいることを強調するために、それが言いたかったのだと思うが。

葛藤」はハリウッド脚本理論訳語で、元はconflictなので、

だいたいお前の思った通りの意味を含んでいると思うぞ。

 

日本語の本も、モノによっては訳語が「対立葛藤」になってたりするよね。

Permalink |記事への反応(1) | 13:39

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2024-12-08

統合失調症話題になると、どうも最初から統合失調症という病名だったかのように歴史修正する人ばかりで嫌になるんだよな。

統合失調症という名前になってから差別され蔑視されているけれど、昔はその比じゃないくらいに酷かったんだよ。

患者やその親族受診拒否理由の一つとして、病名による心理的忌避感情は大きい。

https://www.jspn.or.jp/modules/advocacy/index.php?content_id=58

今回の呼称変更は、全国精神障害者家族連合会日本精神神経学会にその変更を要望したのが契機となった。1993年のことで、「精神が分裂する病気」というのはあまり人格否定的であって本人にも告げにくい、変えて欲しいという主旨であった。同学会1995年に小委員会でこの問題を取り上げ、翌年に「Schizophreniaの訳語歴史」1)をまとめた。そのなかで、schizophreniaを訳出する時に「その訳語当事者にとって社会的な不利をもたらさない」を原則に加えることや、「病」ではなく「症状群」であることを指摘した。その後、「精神分裂病」という病名自体当事者社会参加を阻んでいる可能性に注目し、その侵襲性と病名変更の必要性について調査を始めた。学会員、評議員当事者へのアンケート調査、総会におけるシンポジウム札幌、1996;宜野湾、1998)やワークショップ仙台、2000)を行うとともに、仙台総会の会長講演「精神分裂病はどこまでわかったか」2)では近年の精神医学進歩に基づいて「精神分裂病」概念見直して、発症脆弱性でこの病気規定する医学概念医療に応用することは回復者の余生に深刻な不利益を生じるので危険であり、医療には臨床症状群で規定した疾病概念使用すべきことを提唱した。こうした経緯を経て委員会では呼称変更に関する中間報告を1999年作成し、それを理事会に報告した。2000年に発足した新理事会ではこの問題を重視し、呼称変更のための特別委員会と拡大特別委員会を設置した。その後、家族アンケート一般市民から意見募集公聴会などを行い、新しい呼称候補を3つに絞った。2001年7月よりこの呼称候補3つに関するアンケート実施し、同委員会2002年1月理事会に「統合失調症」への呼称変更を提案し、理事会承認し、6月評議員会でこれを議決し、同年8月の総会で正式に決定した。

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2024-12-06

anond:20241206160417

マテリアル訳語なのかね。

まあ、マテリアルとは言う。

Permalink |記事への反応(0) | 16:13

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anond:20241206160417

もっといい訳語をあてるのがリソーっス

Permalink |記事への反応(1) | 16:06

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2024-11-12

オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか、みたいな話の調べものメモを書きましょうね。

1862年文久2年)に堀達之助が編集した辞書であり、日本における最初英和辞書といわれている『英和対訳袖珍辞書』で「Orange」をひいてみる。

Orange, s. 橙柑橘ノ類

Orange, adj. 橙ノ

Orange-peel, s. 橙ノ皮

Orangery, s. 橙ヲ育テル園

Orange-tree, s. 橙樹

Orange-woman, s. 橙ヲ賣ル女

オレンジ以外の柑橘系の見出し語で見つけたものは以下となる。

Citrine, adj. 佛手柑又橙色

Citron, s. 佛手柑ノ類

Lemon, s. 橙ノ類

Lime, s. 黐石灰

Slackedlime. 消サレタル石灰.柑ノ類.菩提樹石灰ニテ肥シタル

Lime-tree, s.菩提樹.柑樹ノ類

Pomeron, s. 香リ良キ橙ノ類

Shaddock, s. 橙ノ類

なお余談だが、

Bergamot, s.梨子一種

という見出し語もあったが誤訳だろうか?ベルガモットは梨ではなく柑橘という認識だけれど……。wikipediaによるとBergamotの語源は「トルコ語で「梨の王」を意味するBeg armudiが語源とする説が有る」らしいからそれが原因かもしれない。

さて、これを見ると「橙」と「柑」がはっきり区別して書かれているように感じる。

時代は後になるが1900年に書かれた『果樹蔬菜』には著者の私見ではあるが当時の柑橘類の分類が書かれていて興味深い。

皮が分厚く酸っぱい橙と、皮を手で向けて甘い柑は区別されていたのだろう。

オレンジ色に注目していく。この辞書ではOrangeではなくCitrineが「橙色の」と訳されている。

現代人の感覚だとCitrineはほとんど黄色に感じる。江戸末期~明治の人々の感覚でも同じだったのだろうか?

少なくとも『英和対訳袖珍辞書』が書かれた1862年前後では、ほとんど黄のような色も橙色表現していたかもしれない。

一つ目の根拠がCitrineのもう一つの意味、佛手柑(ブッシュカン)の色が黄色~濃い黄色ということ。

二つ目根拠1860年に書かれた『Familiar method for thosewhobegin to learn theEnglish language』という資料だ。

これは英蘭対訳のための参考書で、OrangeGreenyellowなどの他の色と並べられて書かれている。

この参考書単語の部を抜粋して対応する和訳を付記したのが1870年に書かれた『英吉利単語篇』になるのだが、そこでorangeという項は「orange」と「orange-yellow」という二つの項に分けて書かれている。

単なるorangepeachなどと並べて書かれ、色名の側にはorange-yellowが列挙されている。

このことから、当時のorangecolour橙色はかなり黄色味が強かった可能性がある。

では、橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいなのだろうか?

いったんここまで。

メモ

しかし「orange-yellow」の訳を橙色として、ふりがなに「カバイロ」(樺色、だいたい#C5591Aみたいな色)と書いてある資料1887年通俗英吉利単語篇』)もある。前述の論の反証だよね。

明治とかの輸入オレンジしわしわになっていて、皮の色はほとんど赤茶色だったらしいという未確認情報もある。これも反証になる。

橙色概念が生まれ最初期は黄色っぽくて、概念が普及するにつれて茶色みが強まったんじゃない?知らんけど。

・↑ありえなくはない。学術文脈以外で細かな色名が必要になるシーンは着物の色と絵画の色くらいしかない。当時の着物茶色灰色ばっかりだし

・↑これを裏付け調査がまだ出来ていないんだよな~

明治時代理科教育で分光を取り扱う際にorange橙色と訳したのが定着したようだ。

・↑「橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいなのだろうか?」のアンサーはほぼこれでしょ、推測でしかないけど

明治後期には小学校の図工の時間カラーサークル概念を学んでいたらしい。その際に教科書には「だいだいいろ」と書かれている。

明治初期に数年だけ色彩教育を行っていたらしいのだが、そこではカラーサークルの赤と黄色の間の色は「柑色」「樺色」と記載された教科書もある(1875年『色図解 :改正掛図』) 柑色には「だいだいいろ」とルビがあるようにもみえる 崩し字よめない……調べる事

英和辞書見出し語のorange橙色と訳されるが、和英辞書見出し語に橙色が登場するのはかなり後の時代

・「樺茶色」「鳶色」「柿色」「柑子色」「蜜柑色」「山吹色」「銅色」「飴色」「海老色」「渋色」などの見出し語はあるのだが…… 現代感覚だと茶色味が強いものが多い

・染色業界では「orange」を「樺色」と訳しているところもあったようだ(1895『染料乃栞』)(cf. 四十八茶百鼠)

大正4年(1915)と大正13年(1924)にオレンジ色流行色となった。おそらく化学染料の発展が影響 樺色、樺茶色はおそらくこれが決定打となり使用されなくなる

・冒頭に書いた「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」について言及してなくない?

・↑「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」のアンサーは江戸末期~明治の人はちゃん「橙」と「柑(みかん)」を区別していて、orange……いわゆるsweetorangeは皮が分厚く手で向けないから柑でなく橙の訳語をあてたからでファイナルアンサーじゃない?

・↑日本における果物類、柑橘類の歴史ちゃんと調べていないから、一応それを見てからじゃないとファイナルアンサーしたくない

・↑「オレンジ色はなぜ古い時代から存在する柑子色という訳語があてられなかったのか」のほうが問としてはいいかもしれん

児童向けクレヨンとかだと「オレンジ」でなく「だいだい」と表記されている率が高い

図書館に行って『日本の色彩百科 明治大正昭和平成』と『色の名前はどこからたか―その意味文化』を読むこと。

・この調べものは「現代においてだいだい色は外来語由来のオレンジ色と呼ぶことの方が多いのは何故?歴史をつぶさに追っていくぞ」の一環なのでまだ先は長い

・未調査:お坊さんの袈裟の色、あれは鮮やかなオレンジ色イメージがあるが色名、和名はついていたんだったか

・未調査サフランイエローインド国旗オレンジ色)は江戸末期~明治ごろの日本にないのかしら

・未調査:当時のにんじんかぼちゃの色をなんと表現していたか京野菜にんじん赤色かぼちゃ黄色な気がするけれど)

Twitterとかでイラストを描く人はWIPと称して描きかけイラストアップロードするが、調べもの日記においてもWIPと称して書きかけ日記アップロードしてよい。自由だ。

ライムが柑扱いされているのが腑に落ちなくなってきた、ライムって手で皮をむけないし酸っぱいよな……

実のサイズで呼び分けていた?うーん、当時の橙柑橘の呼び分けがどのようになっていたかを調べないといけない

「橙 柑 区别」でgoogle検索すると中国語圏サイトが沢山引っ掛かる 何かヒントがありそうな気配を感じる

『近現代英和対訳辞書における訳語変遷に関する研究─ ‘Giraffe訳語問題を中心に ─』という論文を見つけた

これを参考にして英和辞書をひたすら調べるのも面白そうだ

狭義のorangeスイートオレンジアマダイダイ(←未調査:この和名はいつ出来たんだ?)を指す

広義のorangeは橙柑橘類を指す(citrusよりも狭い範囲←この認識は正確?ちょっと怪しい)

その一方で日本語で「オレンジ」というと狭義のスイートオレンジ(甘橙)のみを指すことが多い

色名のorange訳語で「橙の色」となるか「橙柑橘類の色」「(橙以外の例えば)蜜柑色、柑子色」となるかどっちに転んでもよさそうな時期が江戸末期~明治期にあったような気配を感じている

その歴史の流れを追うのが楽しい

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2024-11-07

自閉症」という訳語の由来についてのメモ

自閉という訳語を誰が思いついたのかについて辿っている記事めちゃくちゃありがたい
本田秀夫(2018)「自閉という言葉の由来と概念の変遷」『信州医誌』66(5): 305-6.https://t.co/jQclAD3K0u— 篠宮紗和子/Sawako Shinomiya (@SawakoShinomiya)November 5, 2024

リンク先の論文には、

「自閉」という言葉の由来と概念の変遷

秋元先生より一代前の教授内村祐之先生が書かれた「わが歩みし精神医学の道」(みすず書房1968年)という本であった。その中に,「……精神医学―従来の精神病学に代えて―や自閉症などの訳語は,この時(註:上記統一用語試案の作成時)に私が提唱したものであった」と書かれていたのである

とあるが、これを補強する記述が、内村祐之1933年『神経学雑誌』に寄稿した「精神病用語邦訳ニ就イテ」に書かれている。

神経学雑誌 = Neurologia 36(7) - 国立国会図書館デジタルコレクション

次に近時精神病学的用語として導入せられ、日常臨床的に甚だ便利且つ重要であるに係らず、或は種々に翻訳せられ、或は適当なる訳語を得ないために、一般に十分に理解されるに至らない二三の術語を取り上げて見よう。その代表的のものはAutismusである最初今村教授[註:今村新吉]は之を自家籠城と訳され(神経学雑誌二十七巻昭和二年)、吉益氏[註:吉益脩夫]は之に似て自己籠居症と訳された(中外医事新報一一八八号昭和七年)。高良博士[註:高良武久]は自生活主義訳語とされ(同氏性格昭和六年)、杉田教授[註:杉田直樹]は自己生活と訳されて居る(同教授著小精神病学八版昭和八年)。その何れも、原語の内容を十分に表現して居る訳語であると敬服に堪えない。然し私の忌憚のない感想を述べることを許されるならば、その訳語が一症候の訳語としては稍や長く、或は用辞が物々し過ぎる嫌いがある。今少し簡潔な訳字が欲しい。又Autismusが元々一つの病的症状として記載されたものであるから訳語の語尾も従来の慣例に従って症とする様な言葉が望ましい。私案としては今村教授と吉益氏の訳語を縮めてAutismusを自籠症、autistischを自籠的と訳するのは如何であろうか。或は語呂の連想が悪いとあらば自閉症及び自閉的でもよいと思う。

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