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はてなキーワード:自由行動とは

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2025-10-16

     鼻息を仰ぐ、というのは、お前の機嫌と、どこを動いているのかを念頭に置きながら行動するさまをいうが、お前の職場ではそれをしないと生き残れない実情がある。

  それ以外の自由行動について、いずれにしても、禁止されているからできない。それ以外のことは嘘。

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2025-09-24

【1】オリーブタウン迫真お嬢様

はじめに

ごきげんようオリーブタウン迫真お嬢様部へようこそ。

あらゆる意味で有名な牧場物語オリーブタウンを遊んでまいりますわ。失踪したら、そういうことだと思ってくださいまし。


ゲームスタートですわ

早速オプションでボイスをオフしましたわ。どうしてボイスをお付けになります!!!!!!結構ですわ!!!!!!!牧場物語シリーズにおボイスは!!!!!!!!!


ときょうび「環境音」という項目が無いのに、一抹の不安をおぼえましたわ。そんなことありますの?

モードは「やさしいモード」でまいりますわ。モードの違いは各自お調べになって、どうぞ。


ローディングの鶏さんとヒヨコさんが大変可愛らしいですわね。けどちょっと長いですわね!あっ!この愛らしさをアピールするため?なんにせよ先行き不安ですわ!


プロローグムービーが流れて、オリーブタウンの開拓歴史ごくあっさりと説明されましたわ。

ムービーだった割に内容が薄い気がいたしますけれど、きっと早くキャラメイクさせて差し上げたいというマーベラス様の温情ですわ。そう思うことにいたしましょう。ロード時間返して。


キャラメイクでしてよ

あっ!ここでボイスをお決めになりますのね。ボイスオフにしたかサンプルボイスが聞こえませんわ!

しかもここからタイトルに戻れませんのね!やり直しですわ!クソが!ムービー飛ばせねぇのかよ!


再起動しましたけれど、サンプルボイスが一種類だけで判別しづらいですわ~~~!!!まあ今回はおメンズですので、フレッシュボイスしましょう。どうせオフにするからいいですわ。

あとデフォルトのお衣装がフードつきだから襟足が見えませんわね!!!何なんですの???


バイクの色は白にしましたわ。理由水曜どうでしょうカブに似てるからですわ。後ろにダルマ乗せて走りますわよ~~~!!!


オリーブタウンに向かいますわ!

ガビガビの葉と、マットな質感の幹の木々の間をカブで駆け抜けて、オリーブタウンに到着。ところがどっこい、カブ故障してしまいましたわ。なんてこと~!!!


ヴィクトル

 なにかね、キミは。もしかして、そのバイクで来たのか?

わたくし

 はい、そうですわ

ヴィクトル

 それにしても、ご苦労なことで。それでバイクがこんなことに……


あら???わたくし、海外インディーゲームをやっている???文脈が、なんだかおかしくありませんこと?

あっ、いけませんわ。まだたった56文字ですのよ。判断が早すぎますわ。


ヴィクトル

 心配はいらん。バイクの修理はわしが手配しよう。


あら!こちらの判断も早すぎますわ!

見ず知らずの人に、見ず知らずのクレメンスさんに預けとくと言われましたけれど、いくらなんでも話がとんとん拍子すぎませんこと???このままカブまれませんわよね?

ちなみに目の色がおピンクなので、桜梅桃李からとってトーリという名前のおメンズしましたわ。牧場物語名前故事成語「桃李不言 下自成蹊から取り「コミチ牧場」としましたわ。なんですの!?急に真面目くさって!


ヴィクトル

 そうそう!コミチ牧場!興味があるか?それならワシが基本的なことだけ教えてあげよう。


~暗転~


ヴィクトル

 これを渡しておこう。


今の暗転は何だったんですの!?説明してくださいまし!!!

要は「自分開拓してね!よろしく!」ということのようですわ。しかも寝泊りはテントですの!?そんなところまであつまれどうぶつの森リスペクトですの!?お宅はマーベラスなんですのよ!?参照元間違ってらっしゃらない!?牧場物語遊んだことないんですの!?


とってつけたように「私が町長です」自己紹介したヴィクトル様と別れて、テント暮らしですわ。

おじいさまの荒れた牧場を受け継ぐストーリーヴィンテージ牧場物語お嬢様垂涎ですけれど、家も無いのはちょっとまりですわね!ミネラルタウンや忘れ谷やシュガー村よりひどいですわね!これ訴えたら勝てますわ!


自由行動開始ですわ~

ようやく自由行動になりあれこれ触ってましたけれど、好きなタイミングセーブできること(ヴィクトル様はねんねの時って仰ってた気がしますわ)、天気予報が数日先までわかること(ただセーブロードで変えられませんわね)、住人の居場所?と誕生日があらかじめわかってるのはいいですわね。

今回ストレスで胃をやるまでwikiは見ないつもりですので、助かりますわ。


作物は勝手に生えてるのを出荷したら、種が店頭に並ぶんですのね。どういうことですの?

そして動物はそこらへんにいるのを手なずけて、手なずけると飼える動物が増えるんですのね。どういうことですの?

(動物慣れしてからということなら、牧場アルバイトでもさせればよろしいのではなくて?)


あいいですわ。とりあえず道具の使い方を覚えて…あら?

木が鬱蒼と生い茂っているのに、木の裏が見えませんわ~~~!まさかコナミ特許のせいですの!?俯瞰視点で透過する特許はもう期限切れじゃありませんこと!?

わたくしダウンロード版ですから、これ最新版のはずですわよね!ここ直さないの、ありえなくないですかしら!?マジでテストプレイたか


まあ、ごめんあそばせ。作業は一旦さておき、町へ出かけてみますわ。

ここまではほぼあつ森とやってること同じですものね。ここで差をつけてくださいまし。ヴィクトル様との会話でちょっと一抹の不安を感じましたけれど。ヴィクトル自身がアレなだけかもしれませんものね。


街に繰り出しますわ~!

記念すべき第一村人は、発売直前わたくしの中で一番人気大本命◎だったブリジットですわ。

…あら?話しかけるたびに台詞が変わりますわね。もしかして台詞シナリオの事を酷評された名残かしら?

多ければいいってものでもありませんわめ。時間場所イベント進行などのタイミングバリエーションをつけて、挨拶台詞、別れの台詞という構成よろしくてよ。ちょっと半ばヤケクソで増やしてませんこと?もしかして作った方、牧場物語遊んだことないのかしら?


そしてそのお隣の雑貨屋に行って気づいたんですけれど、わたくしクワもジョウロも持ってませんわ?渡されたのはオノとカマとハンマーどうなってますの?(再掲)

そして大工屋さんに行ったら説明「自宅の増築をしてもらうこともできます…いえあの、わたくしま自宅すらありませんわ!まさか宅建てるのに、マネー取りませんわよね?おじいさまのご自宅に住ませていただけますわよね?

そして道具屋さんに行って、ヴィクトル様のおっしゃっていたクレメンス様にお会いしましたけれど…あの、わたくしのスーパーカブについて何も無いんですの?自称バイクのすぺしゃりすとラーシュ様ともお会いしましたけれど…あの…わたくしのスーパーカブ…。

そしてヴィクトル様などに「床にモノを置いてると翌日消えるよ」と教えて頂けましたわ。こちとらテント暮らしでしてよ。何てことおっしゃるんですの。


挨拶回りしてて薄々気づいてはいたのですけれど、住人の皆様の表情筋がカチコチですわ。

何となくお立ち姿は、牧場物語の生みの親こと和田様が作られた、リトルドラゴンカフェ(中日球場メシが食える場所ではありませんわ)に近いものを感じますわ。あちらもキャラデザは同じ、まつやま先生でしたけれど。ドラゴンズカフェの方が質感があってよく動いてた気がしますわ。

それにしても牧場物語って、話すときに手をぷらんぷらんさせるの好きですの?動かすってそういうことじゃないと思うのですけれど。PSP牧場物語何となく思い出しましたわ。2009年から進歩無いんですの?


町の導線は、比較的わかりやすくて助かりますわ。まあ、狭いですしね。それにしてもマップがあるのに現在地が分からないのは、どうなんですの?

というか、もしかして町とちょっとした泉以外のエリアが無いわけでは…ないですわよね…?山とか、ありますわよね…?


初日困惑開拓と話しかけで終わりましたわ。以上、オリーブタウン迫真お嬢様初日でした。先行き不安ですわ~~~!!!

Permalink |記事への反応(1) | 22:43

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2025-09-22

anond:20250922185542

ダンロンの何を好きか、によるかも

大きな違いでいえば、

あとはまあ体験版があるからテキストとかキャラクターのクセが合うかどうかはそれを試してみてとしか

Permalink |記事への反応(1) | 19:15

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2025-03-24

anond:20250323191358

6:30起床。私が起こす

7:00テレビを見ながら出発の準備。朝食の用意をする

8:00ずんだもんの改造マリオ動画を見る…こいつも面白くなくなってきたなあそろそろ切るか。と聞き流しつつ朝食終了出発

8:30箕面に着く。箕面山をハイキングイチャイチャする

10:30最期に滝を見て下山もみじは買わなかったもの記念撮影成功

15:00クラフトビール醸造所に行く。3杯くらい飲んだ(3000円也)私は付き添う楽しい

16:30梅田に移動。本屋で本をチラ見してるので自由行動

17:00新世界の方で串カツを食べに行ったが結構混んでたか動物園の方でホルモンを食べたべ

18:00合流ハルカスで東京フェアをやってたか明日朝ごはんのおかずを買って、あんみつもねだる

19:00来週は花見だね〜と盛り上がる

20:00帰宅風呂に入る

21:00がんばってもらう寝る

Permalink |記事への反応(0) | 07:49

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2025-03-03

anond:20250303171355

試練の間には消費アイテムしかない

まあまあ貴重かもしれんが、自由行動できるようになったらいくらでも手に入る

宝箱回収率やトレハンランクみたいな鬼畜仕様10にはない

Permalink |記事への反応(0) | 17:16

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2025-02-13

同窓会で十数年越しに、また助けられた

私は中学受験を経て中高一貫校入学した。サッカー部に入った。そこで相田仮名)と出会った。相田は絵に書いたような良い人間だった。誰にでも優しく、気軽に話しかける。男兄弟が多い相田は女でも男っぽくて物事にははっきりと意見する。相田はそんな性格から先輩から可愛がられ、みんなを和ませようとお笑いに徹する奴でもあった。当然先輩から指名で学年のリーダーとして選ばれた。すごい人がいるんだなぁと私は彼女尊敬していた。

しかし、同じ学年の飯野仮名)が女らしい妬みで相田悪口を言いふらし、明らかに相田を嫌っていた。他の同学年部員からしてもこの根も葉もない悪口を言いふらす飯野は嫌いだったが、ボス猿のように態度がでかくヒステリックを起こす面倒な奴だったのでみんな飯野に乗って相田距離を取っていた。

はいじめられ経験もあって「こんなやつの味方になるかよ」と思って相田には普通にしかけていた。嫌われているのかなと落ち込んでいた相田に「嫌われて上等。無視して、人生楽しんでる姿見せつけたれ!」と偉そうに言ってしまった。実際私がいじめられていた小学生の時は無視で乗り越えていたのでそれしか解決方法を知らなかったのだ。

私は徐々に練習についていけなくなった。小学生中学部活レベルが違う。次第に足を引っ張る私が飯野の標的になった。そのころには飯野は先輩/後輩には可愛い面と態度で、同学年にはボス面でヒスっていた。くそアマがぁ…殴り合いしたら勝てるのに…と体格差的に思っていた。本当に夢小説に出てくる嫌味女そのものだった。

そんなある日、部活ミーティング部長から増田は一人で練習するな。もっと同学年と仲良くしろ」と公開お叱りを受けた。私は飯野のせいで一人で練習せざるを得なかったのだ。そんなんだったら一人でできるキーパーになってやるよとポジションを変えた。パス練習で明らかにハブられて、壁に行こうとしていた私に「一緒に練習しよう」と相田が言いに来てくれた。互いにショートヘアーだったので「短くしたとき親が嫌な顔してたね~」とかショートヘアー談義してた。

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人間関係が嫌になって部活に行く頻度が減った私に「今日は来れる?」「ちょっとだけでもいいからさ!」と励ましてくれた。私なんかいても空気悪くなるだけだし、中3の時辞めようかと思ってと伝えるといつも笑顔相田真剣に叫んだ。「嫌だ!増田だけだもん、ウチに意見を言ってくれるの!」

その時、私は合宿所で夜中、相田とおしゃべりしたことを思い出した。就寝時間まで自由行動だったため、私が探検がてら合宿所をウロウロしていたら、同じ考えだった相田出会ったのだ。合宿所の玄関でお互いの兄弟についてや進路について語ってた。家庭内相談ばっかだった。私は馬鹿なので「それやば!」「大変だね」しか返答できなかった。ごめん。相田お菓子禁止の家なので「お菓子密輸ならまかせな!」くらいしかりあること言えなかった。先生寝る時間だぞと言われても飯野のいる部屋に帰りたくなく、怒鳴られるまでそこで話してた。

それもあり、相田は良い奴だからと辞めるのを悩んでいたが、心身ともに疲れたうえに他の1人が辞めるというので一緒に辞めた。

部活辞めても友達からね!」と言われた私は小学生いじめられたトラウマで「あぁ…うん」と微妙な返事しかできなかった。

この微妙な反応をしてしまったのを私はずっと悔やんでいる。

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そこから相田クラスも違うし、関わらなくなった。高校になると学年の中でも生徒会長の次に有名な相田になっており、人望あり・信頼あり・成績優秀。私はひっそり見上げるだけの存在になっていた。すべてができる相田尊敬していた。最高の陽キャなのだ。私はオタク面白女の位置だったらしく、ネットことな増田に聞こう!と学年で噂の辞書ポジションになっていたので関わりは無くなってた。今思えば「"ぬるぽ"と言うのは…」と説明していたのきしょすぎる。AAも教えていた。殺してくれ。

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高3の時、相田最初最後の同クラスになった。その時に一度だけ隣の席になった。

道徳保険か忘れたが、授業で隣の人の手を握って10個褒めましょうな時間があった。女子校なのにみんなデレデレしていた。やっぱり面と向かって褒め合うのは恥ずかしい。

相田も例にもれず恥ずかしがっていたが、私は早く終わらせないと最後に目立つと思い、相田の手を取って「さっさと言えば恥ずかしくないから」と言い、相田は「ウチから話す!」と「面白い、相談乗ってくれる、優しい、頼りがいがある、背が大きい、力持ち…」。すげー恥ずかしい。カーストてっぺん太陽キャ優秀で尊敬している相田に褒められている状況は、学校帰りにお小遣い音ゲーに使っていた私には眩しい。

増田、絵描くよね。ほんと上手だなって思っていて、羨ましい!でもまだまだって言うよね?すごい!センスある!」と言われた。当時は絵ばっかり描いてオタクしてて親から受験が成績がどうのこうの責められていた時期だったから、嘘でも御世辞でもすごく嬉しかった記憶がある。

私も相田を褒めた。「二次元にいるような素晴らしい性格、まさに主人公」とかばあほみてぇな褒め方した。黒歴史である最後の1個焦って「可愛い!」と言ったら互いに顔真っ赤になって、相田がふざけ始めなかったら百合漫画になって危うくLove so sweetが流れ始めるところだったなァ!ってふざけて直接言った。爆笑してくれたからよかったもののの、キショい。セクハラから永久凍土に埋めてほしい。

センスあるという言葉が残っていて、「センスあるのかな」と別の文化部に入っていたので賞に応募したら一度だけ賞を取った。それでAO入試を応募する気になったので、相田には大人になった今も感謝している。

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そんなエピソードがあったが、卒業後は所属しているグループも違えば私はTwitter、あっちはインスタ・FBくらいの違いがあるので会う事も話す事もなくなった。

そしてこの前高くて高いホテル同窓会があった。出席簿をみたら相田も参加していた。でもしばらく話していないしなぁと思って、私はいまだに関わっているオタ友と喋っていた。そしてお手洗い離脱をし、途中の夜景が見えるところでガキみたいに「うぉ~すげ~」と小さい車や残業の光を見ていたら声をかけられた。

相田だった。まさか声をかけられるとは思っていなくて不細工な顔をしてしまった。っというかこんなドラマみたいな再開あんかい!とかキショイ突っ込みをした。バカが。

でも相田は「さすが増田面白~い!」と笑っていた。その後は仕事の話や他愛のない話をして開場まで歩いた。

「私の事よく覚えていたね」と謙遜したら「友だちじゃん!」と返され、相変わらず良い奴だな~と思った。

「今も絵描いているんだって?」と聞かれたので「うん。楽しくてね」と返した。私は一次創作趣味で嗜む程度である。「プロにはならないの?」「まぁなれたら嬉しいけど…」「なってよ!」

ずいッと身を乗り出して言われた。「いやいや、もう年だし、今の仕事楽しいし、フォロワーも数百人だし、それに一度も佳作すら…」と続けて言い訳したら「嫌だ!頑張ってる増田もっと見たい!」と言われた。

「恥ずかしい事よくいえるね」と照れたら「だって見てるもん。Twitter!」

???????????????????????????????????????(ここに宇宙猫)

青天の霹靂、驚天動地、寝耳に水。い、いつから

学生の頃から、今もたまに見てる」

アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ??????!!!!!!なんで知ってんねん!!!!!!!!!!!!!!!

「どうじんし?ってやつ?どこかで売ってるんだよね?」

「待て!」

増田の絵好きなんだ。羨ましい!この前の絵もめっちゃ上手だったね!」

「待て!」

卑しいものは描いていない。いたって普通の全年齢の漫画イラストだ。でもこんな、よりにもよって、尊敬していた人間に見られているという事実が!

その時ニタ~っとのぞき込んで笑う相田の顔が今も忘れられない。からかうのが好きな相田だと忘れていた。

「だから、やめないでよ?好きなんだから」そう相田は言い、他の人に呼ばれて会話は終了した。

いまだに私の絵を好いているなんて思いもしなかった。

でもずっと一次創作して「何やってるんだろう…」と落ち込んでいた時期でもあった。なんだかな。まだ私の絵を羨ましがってくれている彼女のことを思うと、続けているのは間違いじゃなかったのかなぁと思う。正解や不正解なんてないけど、これが理由でもいいかなと思う。むしろ彼女が寂しがらないようにプロにならなくとも続けようかな。プロを目指す人には敵わないけど、もう少し持ち込みやコンテストも頑張ってみようかな。忘れないように書き残しておこうと思った。

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Permalink |記事への反応(5) | 23:13

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2024-10-15

anond:20241015165830

ぼっち自由行動者けっこういるな

俺も中高ともに6人班のところ1:2:3で分かれて行動してたからそれなりにいい思い出だよ

Permalink |記事への反応(0) | 20:16

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2024-10-05

【ゆる募】年末東京観光地美術館博物館

年末東京家族旅行に行って、「行くだけ行って現地で自由行動」を計画してる。

せっかくなので東京近郊でお勧め博物館美術館を教えて欲しい。

なんで美術館博物館

最近VTuberの儒烏風亭らでん(らでんちゃん)にハマって、今更ながら美術に興味を持ったから。

最近日本の古い建築に興味が広がってるので、

美術と言っても個人的には現代美術より古い物が興味がある。

太田記念美術館浮世絵に詳しい)に行こうと考えたんだけど、この年末は長期閉館らしい。

今まで行ったことがある所(関東で)

国立歴史民俗博物館お台場科学未来館ぐらいかな。

丸二日ぐらいを美術館博物館見るのに当てようと考えているので、上野博物館美術館回るのが王道だとは思うんだけど、

他の意見があれば教えて欲しい、ぐらいで考えてほしい。

Permalink |記事への反応(3) | 19:19

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2024-10-01

三四郎は流れから目を放して、上を見た。こういう空の模様を見たのははじめてではない。けれども空が濁ったという言葉を聞いたのはこの時がはじめてである。気がついて見ると、濁ったと形容するよりほかに形容のしかたのない色であった。三四郎が何か答えようとするまえに、女はまた言った。 「重いこと。大理石のように見えます」  美禰子は二重瞼を細くして高い所をながめていた。それから、その細くなったままの目を静かに三四郎の方に向けた。そうして、 「大理石のように見えるでしょう」と聞いた。三四郎は、 「ええ、大理石のように見えます」と答えるよりほかはなかった。女はそれで黙った。しばらくしてから、今度は三四郎が言った。 「こういう空の下にいると、心が重くなるが気は軽くなる」 「どういうわけですか」と美禰子が問い返した。  三四郎には、どういうわけもなかった。返事はせずに、またこう言った。 「安心して夢を見ているような空模様だ」 「動くようで、なかなか動きませんね」と美禰子はまた遠くの雲をながめだした。  菊人形で客を呼ぶ声が、おりおり二人のすわっている所まで聞こえる。 「ずいぶん大きな声ね」 「朝から晩までああいう声を出しているんでしょうか。えらいもんだな」と言ったが、三四郎は急に置き去りにした三人のことを思い出した。何か言おうとしているうちに、美禰子は答えた。 「商売ですもの、ちょうど大観音乞食と同じ事なんですよ」 「場所が悪くはないですか」  三四郎は珍しく冗談を言って、そうして一人でおもしろそうに笑った。乞食について下した広田言葉をよほどおかしく受けたかである。 「広田先生は、よく、ああいう事をおっしゃるかたなんですよ」ときわめて軽くひとりごとのように言ったあとで、急に調子をかえて、 「こういう所に、こうしてすわっていたら、大丈夫及第よ」と比較的活発につけ加えた。そうして、今度は自分のほうでおもしろそうに笑った。 「なるほど野々宮さんの言ったとおり、いつまで待っていてもだれも通りそうもありませんね」 「ちょうどいいじゃありませんか」と早口に言ったが、あとで「おもらいをしない乞食なんだから」と結んだ。これは前句の解釈のためにつけたように聞こえた。  ところへ知らん人が突然あらわれた。唐辛子の干してある家の陰から出て、いつのまにか川を向こうへ渡ったものみえる。二人のすわっている方へだんだん近づいて来る。洋服を着て髯をはやして、年輩からいうと広田先生くらいな男である。この男が二人の前へ来た時、顔をぐるりと向け直して、正面から三四郎と美禰子をにらめつけた。その目のうちには明らかに憎悪の色がある。三四郎はじっとすわっていにくいほどな束縛を感じた。男はやがて行き過ぎた。その後影を見送りながら、三四郎は、 「広田先生や野々宮さんはさぞあとでぼくらを捜したでしょう」とはじめて気がついたように言った。美禰子はむしろ冷やかである。 「なに大丈夫よ。大きな迷子ですもの」 「迷子から捜したでしょう」と三四郎はやはり前説を主張した。すると美禰子は、なお冷やかな調子で、 「責任をのがれたがる人だから、ちょうどいいでしょう」 「だれが? 広田先生がですか」  美禰子は答えなかった。 「野々宮さんがですか」  美禰子はやっぱり答えなかった。 「もう気分はよくなりましたか。よくなったら、そろそろ帰りましょうか」  美禰子は三四郎を見た。三四郎は上げかけた腰をまた草の上におろした。その時三四郎はこの女にはとてもかなわないような気がどこかでした。同時に自分の腹を見抜かれたという自覚に伴なう一種屈辱をかすかに感じた。 「迷子」  女は三四郎を見たままでこの一言を繰り返した。三四郎は答えなかった。 「迷子英訳を知っていらしって」  三四郎は知るとも、知らぬとも言いえぬほどに、この問を予期していなかった。 「教えてあげましょうか」 「ええ」 「迷える子――わかって?」  三四郎はこういう場合になると挨拶に困る男である咄嗟の機が過ぎて、頭が冷やかに働きだした時、過去を顧みて、ああ言えばよかった、こうすればよかったと後悔する。といって、この後悔を予期して、むりに応急の返事を、さもしぜんらしく得意に吐き散らすほどに軽薄ではなかった。だからただ黙っている。そうして黙っていることがいかにも半間である自覚している。  迷える子という言葉はわかったようでもある。またわからないようでもある。わかるわからないはこの言葉意味よりも、むしろこの言葉を使った女の意味である三四郎はいたずらに女の顔をながめて黙っていた。すると女は急にまじめになった。 「私そんなに生意気に見えますか」  その調子には弁解の心持ちがある。三四郎は意外の感に打たれた。今までは霧の中にいた。霧が晴れればいいと思っていた。この言葉で霧が晴れた。明瞭な女が出て来た。晴れたのが恨めしい気がする。  三四郎は美禰子の態度をもとのような、――二人の頭の上に広がっている、澄むとも濁るとも片づかない空のような、――意味のあるものにしたかった。けれども、それは女のきげんを取るための挨拶ぐらいで戻せるものではないと思った。女は卒然として、 「じゃ、もう帰りましょう」と言った。厭味のある言い方ではなかった。ただ三四郎にとって自分は興味のないものあきらめるように静かな口調であった。  空はまた変ってきた。風が遠くから吹いてくる。広い畑の上には日が限って、見ていると、寒いほど寂しい。草からあがる地息でからだは冷えていた。気がつけば、こんな所に、よく今までべっとりすわっていられたものだと思う。自分一人なら、とうにどこかへ行ってしまったに違いない。美禰子も――美禰子はこんな所へすわる女かもしれない。 「少し寒くなったようですから、とにかく立ちましょう。冷えると毒だ。しかし気分はもうすっかり直りましたか」 「ええ、すっかり直りました」と明らかに答えたが、にわかに立ち上がった。立ち上がる時、小さな声で、ひとりごとのように、 「迷える子」と長く引っ張って言った。三四郎はむろん答えなかった。  美禰子は、さっき洋服を着た男の出て来た方角をさして、道があるなら、あの唐辛子そばを通って行きたいという。二人は、その見当へ歩いて行った。藁葺のうしろにはたして細い三尺ほどの道があった。その道を半分ほど来た所で三四郎は聞いた。 「よし子さんは、あなたの所へ来ることにきまったんですか」  女は片頬で笑った。そうして問い返した。 「なぜお聞きになるの」  三四郎が何か言おうとすると、足の前に泥濘があった。四尺ばかりの所、土がへこんで水がぴたぴたにたまっている。そのまん中に足掛かりのためにてごろな石を置いた者がある。三四郎は石の助けをからずに、すぐに向こうへ飛んだ。そうして美禰子を振り返って見た。美禰子は右の足を泥濘のまん中にある石の上へ乗せた。石のすわりがあまりよくない。足へ力を入れて、肩をゆすって調子を取っている。三四郎こちら側から手を出した。 「おつかまりなさい」 「いえ大丈夫」と女は笑っている。手を出しているあいだは、調子を取るだけで渡らない。三四郎は手を引っ込めた。すると美禰子は石の上にある右の足に、からだの重みを託して、左の足でひらりこちら側へ渡った。あまり下駄をよごすまいと念を入れすぎたため、力が余って、腰が浮いた。のめりそうに胸が前へ出る。その勢で美禰子の両手が三四郎の両腕の上へ落ちた。 「迷える子」と美禰子が口の内で言った。三四郎はその呼吸を感ずることができた。

https://anond.hatelabo.jp/20241001172740

 ベルが鳴って、講師教室から出ていった。三四郎インキの着いたペンを振って、ノートを伏せようとした。すると隣にいた与次郎が声をかけた。

「おいちょっと借せ。書き落としたところがある」

 与次郎三四郎ノートを引き寄せて上からのぞきこんだ。straysheep という字がむやみに書いてある。

「なんだこれは」

講義を筆記するのがいやになったから、いたずらを書いていた」

「そう不勉強はいかん。カントの超絶唯心論バークレーの超絶実在論にどうだとか言ったな」

「どうだとか言った」

「聞いていなかったのか」

「いいや」

「まるで straysheep だ。しかたがない」

 与次郎自分ノートをかかえて立ち上がった。机の前を離れながら、三四郎に、

「おいちょっと来い」と言う。三四郎与次郎について教室を出た。梯子段を降りて、玄関前の草原へ来た。大きな桜がある。二人はその下にすわった。

 ここは夏の初めになると苜蓿が一面にはえる。与次郎入学願書を持って事務へ来た時に、この桜の下に二人の学生が寝転んでいた。その一人が一人に向かって、口答試験都々逸で負けておいてくれると、いくらでも歌ってみせるがなと言うと、一人が小声で、粋なさばきの博士の前で、恋の試験がしてみたいと歌っていた。その時から与次郎はこの桜の木の下が好きになって、なにか事があると、三四郎をここへ引っ張り出す。三四郎はその歴史与次郎から聞いた時に、なるほど与次郎俗謡で pity'slove を訳すはずだと思った。きょうはしか与次郎がことのほかまじめである。草の上にあぐらをかくやいなや、懐中から文芸時評という雑誌を出してあけたままの一ページを逆に三四郎の方へ向けた。

「どうだ」と言う。見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇」とある。下には零余子と雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二、三度聞かされたものであるしか零余子はまったく知らん名である。どうだと言われた時に、三四郎は、返事をする前提としてひとまず与次郎の顔を見た。すると与次郎はなんにも言わずにその扁平な顔を前へ出して、右の人さし指の先で、自分の鼻の頭を押えてじっとしている。向こうに立っていた一人の学生が、この様子を見てにやにや笑い出した。それに気がついた与次郎はようやく指を鼻から放した。

「おれが書いたんだ」と言う。三四郎はなるほどそうかと悟った。

「ぼくらが菊細工を見にゆく時書いていたのは、これか」

「いや、ありゃ、たった二、三日まえじゃないか。そうはやく活版になってたまるものか。あれは来月出る。これは、ずっと前に書いたものだ。何を書いたもの標題でわかるだろう」

広田先生の事か」

「うん。こうして輿論喚起しておいてね。そうして、先生大学はいれる下地を作る……」

「その雑誌はそんなに勢力のある雑誌か」

 三四郎雑誌名前さえ知らなかった。

「いや無勢力から、じつは困る」と与次郎は答えた。三四郎は微笑わざるをえなかった。

「何部ぐらい売れるのか」

 与次郎は何部売れるとも言わない。

「まあいいさ。書かんよりはましだ」と弁解している。

 だんだん聞いてみると、与次郎は従来からこの雑誌関係があって、ひまさえあればほとんど毎号筆を執っているが、その代り雅名も毎号変えるから、二、三の同人のほか、だれも知らないんだと言う。なるほどそうだろう。三四郎は今はじめて与次郎文壇との交渉を聞いたくらいのものであるしか与次郎がなんのために、遊戯に等しい匿名を用いて、彼のいわゆる大論文をひそかに公けにしつつあるか、そこが三四郎にはわからなかった。

 いくぶんか小遣い取りのつもりで、やっている仕事かと不遠慮に尋ねた時、与次郎は目を丸くした。

「君は九州のいなかから出たばかりだから中央文壇趨勢を知らないために、そんなのん気なことをいうのだろう。今の思想界の中心にいて、その動揺のはげしいありさまを目撃しながら、考えのある者が知らん顔をしていられるものか。じっさい今日の文権はまったく我々青年の手にあるんだから一言でも半句でも進んで言えるだけ言わなけりゃ損じゃないか文壇は急転直下の勢いでめざまし革命を受けている。すべてがことごとく動いて、新気運に向かってゆくんだから、取り残されちゃたいへんだ。進んで自分からこの気運をこしらえ上げなくちゃ、生きてる甲斐はない。文学文学って安っぽいようにいうが、そりゃ大学なんかで聞く文学のことだ。新しい我々のいわゆる文学は、人生のものの大反射だ。文学の新気運は日本社会活動に影響しなければならない。また現にしつつある。彼らが昼寝をして夢を見ているまに、いつか影響しつつある。恐ろしいものだ。……」

 三四郎は黙って聞いていた。少しほらのような気がする。しかしほらでも与次郎はなかなか熱心に吹いている。すくなくとも当人だけは至極まじめらしくみえる。三四郎はだいぶ動かされた。

「そういう精神でやっているのか。では君は原稿料なんか、どうでもかまわんのだったな」

「いや、原稿料は取るよ。取れるだけ取る。しか雑誌が売れないからなかなかよこさない。どうかして、もう少し売れる工夫をしないといけない。何かいい趣向はないだろうか」と今度は三四郎相談をかけた。話が急に実際問題に落ちてしまった。三四郎は妙な心持ちがする。与次郎は平気であるベルが激しく鳴りだした。

「ともかくこの雑誌を一部君にやるから読んでみてくれ。偉大なる暗闇という題がおもしろいだろう。この題なら人が驚くにきまっている。――驚かせないと読まないからだめだ」

 二人は玄関を上がって、教室はいって、机に着いた。やがて先生が来る。二人とも筆記を始めた。三四郎は「偉大なる暗闇」が気にかかるので、ノートそば文芸時評をあけたまま、筆記のあいあいまに先生に知れないように読みだした。先生はさいわい近眼である。のみならず自己講義のうちにぜんぜん埋没している。三四郎の不心得にはまるで関係しない。三四郎はいい気になって、こっちを筆記したり、あっちを読んだりしていったが、もともと二人でする事を一人で兼ねるむりな芸だからしまいには「偉大なる暗闇」も講義の筆記も双方ともに関係がわからなくなった。ただ与次郎文章一句だけはっきり頭にはいった。

自然宝石を作るに幾年の星霜を費やしたか。またこ宝石採掘の運にあうまでに、幾年の星霜を静かに輝やいていたか」という句である。その他は不得要領に終った。その代りこの時間には straysheep という字を一つも書かずにすんだ。

 講義が終るやいなや、与次郎三四郎に向かって、

「どうだ」と聞いた。じつはまだよく読まないと答えると、時間経済を知らない男だといって非難した。ぜひ読めという。三四郎は家へ帰ってぜひ読むと約束した。やがて昼になった。二人は連れ立って門を出た。

「今晩出席するだろうな」と与次郎西片町へはい横町の角で立ち留まった。今夜は同級生の懇親会がある。三四郎は忘れていた。ようやく思い出して、行くつもりだと答えると、与次郎は、

「出るまえにちょっと誘ってくれ。君に話す事がある」と言う。耳のうしろペン軸をはさんでいる。なんとなく得意である三四郎承知した。

 下宿へ帰って、湯にはいって、いい心持ちになって上がってみると、机の上に絵はがきがある。小川かいて、草をもじゃもじゃはやして、その縁に羊を二匹寝かして、その向こう側に大きな男がステッキを持って立っているところを写したものである。男の顔がはなはだ獰猛にできている。まったく西洋の絵にある悪魔を模したもので、念のため、わきにちゃんデビル仮名が振ってある。表は三四郎宛名の下に、迷える子と小さく書いたばかりである三四郎は迷える子の何者かをすぐ悟った。のみならず、はがきの裏に、迷える子を二匹書いて、その一匹をあん自分見立ててくれたのをはなはだうれしく思った。迷える子のなかには、美禰子のみではない、自分ももとよりはいっていたのである。それが美禰子のおもわくであったとみえる。美禰子の使った straysheep意味がこれでようやくはっきりした。

 与次郎約束した「偉大なる暗闇」を読もうと思うが、ちょっと読む気にならない。しきりに絵はがきをながめて考えた。イソップにもないような滑稽趣味がある。無邪気にもみえる。洒落でもある。そうしてすべての下に、三四郎の心を動かすあるものがある。

 手ぎわからいっても敬服の至りである。諸事明瞭にでき上がっている。よし子のかいた柿の木の比ではない。――と三四郎には思われた。

 しばらくしてから三四郎はようやく「偉大なる暗闇」を読みだした。じつはふわふわして読みだしたのであるが、二、三ページくると、次第に釣りまれるように気が乗ってきて、知らず知らずのまに、五ページ六ページと進んで、ついに二十七ページの長論文を苦もなく片づけた。最後の一句読了した時、はじめてこれでしまいだなと気がついた。目を雑誌から離して、ああ読んだなと思った。

 しかし次の瞬間に、何を読んだかと考えてみると、なんにもない。おかしいくらいなんにもない。ただ大いにかつ盛んに読んだ気がする。三四郎与次郎の技倆に感服した。

 論文は現今の文学者の攻撃に始まって、広田先生の賛辞に終っている。ことに文学文科の西洋人を手痛く罵倒している。はやく適当日本人を招聘して、大学相当の講義を開かなくっては、学問の最高府たる大学も昔の寺子屋同然のありさまになって、煉瓦石のミイラと選ぶところがないようになる。もっとも人がなければしかたがないが、ここに広田先生がある。先生十年一日のごとく高等学校に教鞭を執って薄給無名に甘んじている。しか真正学者である。学海の新気運に貢献して、日本の活社会交渉のある教授担任すべき人物である。――せんじ詰めるとこれだけであるが、そのこれだけが、非常にもっともらしい口吻と燦爛たる警句とによって前後二十七ページに延長している。

 その中には「禿を自慢するものは老人に限る」とか「ヴィーナスは波からまれたが、活眼の士は大学からまれない」とか「博士を学界の名産と心得るのは、海月田子の浦名産と考えるようなものだ」とかいろいろおもしろい句がたくさんある。しかしそれよりほかになんにもない。ことに妙なのは広田先生を偉大なる暗闇にたとえたついでに、ほかの学者を丸行燈比較して、たかだか方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすにすぎないなどと、自分広田から言われたとおりを書いている。そうして、丸行燈だの雁首などはすべて旧時代遺物で我々青年にはまったく無用であると、このあいだのとおりわざわざ断わってある。

 よく考えてみると、与次郎論文には活気がある。いかにも自分一人で新日本代表しているようであるから、読んでいるうちは、ついその気になる。けれどもまったく実がない。根拠地のない戦争のようなものである。のみならず悪く解釈すると、政略的の意味もあるかもしれない書き方である。いなか者の三四郎にはてっきりそこと気取ることはできなかったが、ただ読んだあとで、自分の心を探ってみてどこかに不満足があるように覚えた。また美禰子の絵はがきを取って、二匹の羊と例の悪魔をながめだした。するとこっちのほうは万事が快感である。この快感につれてまえの不満足はますます著しくなった。それで論文の事はそれぎり考えなくなった。美禰子に返事をやろうと思う。不幸にして絵がかけない。文章にしようと思う。文章ならこの絵はがき匹敵する文句でなくってはいけない。それは容易に思いつけない。ぐずぐずしているうちに四時過ぎになった。

 袴を着けて、与次郎を誘いに、西片町へ行く。勝手からはいると、茶の間に、広田先生が小さな食卓を控えて、晩食を食っていた。そば与次郎かしこまってお給仕をしている。

先生どうですか」と聞いている。

 先生は何か堅いものをほおばったらしい。食卓の上を見ると、袂時計ほどな大きさの、赤くって黒くって、焦げたものが十ばかり皿の中に並んでいる。

 三四郎は座に着いた。礼をする。先生は口をもがもがさせる。

「おい君も一つ食ってみろ」と与次郎が箸で皿のものをつまんで出した。掌へ載せてみると、馬鹿貝の剥身の干したのをつけ焼にしたのである

「妙なものを食うな」と聞くと、

「妙なものって、うまいぜ食ってみろ。これはね、ぼくがわざわざ先生にみやげに買ってきたんだ。先生はまだ、これを食ったことがないとおっしゃる

「どこから

日本から

 三四郎おかしくなった。こういうところになると、さっきの論文調子とは少し違う。

先生、どうです」

「堅いね

「堅いけれどもうまいでしょう。よくかまなくっちゃいけません。かむと味が出る」

「味が出るまでかんでいちゃ、歯が疲れてしまう。なんでこんな古風なものを買ってきたものかな」

「いけませんか。こりゃ、ことによると先生にはだめかもしれない。里見の美禰子さんならいいだろう」

「なぜ」と三四郎が聞いた。

「ああおちついていりゃ味の出るまできっとかんでるに違いない」

「あの女はおちついていて、乱暴だ」と広田が言った。

「ええ乱暴です。イブセンの女のようなところがある」

イブセンの女は露骨だが、あの女は心が乱暴だ。もっと乱暴といっても、普通乱暴とは意味が違うが。野々宮の妹のほうが、ちょっと見ると乱暴のようで、やっぱり女らしい。妙なものだね」

里見のは乱暴の内訌ですか」

 三四郎は黙って二人の批評を聞いていた。どっちの批評もふにおちない。乱暴という言葉が、どうして美禰子の上に使えるか、それから第一不思議であった。

 与次郎はやがて、袴をはいて、改まって出て来て、

ちょっと行ってまいります」と言う。先生は黙って茶を飲んでいる。二人は表へ出た。表はもう暗い。門を離れて二、三間来ると、三四郎はすぐ話しかけた。

先生里見お嬢さん乱暴だと言ったね」

「うん。先生はかってな事をいう人だから、時と場合によるとなんでも言う。第一先生が女を評するのが滑稽だ。先生の女における知識はおそらく零だろう。ラッブをしたことがないものに女がわかるものか」

先生はそれでいいとして、君は先生の説に賛成したじゃないか

「うん乱暴だと言った。なぜ」

「どういうところを乱暴というのか」

「どういうところも、こういうところもありゃしない。現代女性はみんな乱暴にきまっている。あの女ばかりじゃない」

「君はあの人をイブセンの人物に似ていると言ったじゃないか

「言った」

イブセンのだれに似ているつもりなのか」

「だれって……似ているよ」

 三四郎はむろん納得しない。しかし追窮もしない。黙って一間ばかり歩いた。すると突然与次郎がこう言った。

イブセンの人物に似ているのは里見お嬢さんばかりじゃない。今の一般女性はみんな似ている。女性ばかりじゃない。いやしくも新しい空気に触れた男はみんなイブセンの人物に似たところがある。ただ男も女もイブセンのように自由行動を取らないだけだ。腹のなかではたいていかぶれている」

「ぼくはあんまりかぶれていない」

「いないとみずから欺いているのだ。――どんな社会だって陥欠のない社会はあるまい」

「それはないだろう」

「ないとすれば、そのなかに生息している動物はどこかに不足を感じるわけだ。イブセンの人物は、現代社会制度の陥欠をもっとも明らかに感じたものだ。我々もおいおいああなってくる」

「君はそう思うか」

「ぼくばかりじゃない。具眼の士はみんなそう思っている」

「君の家の先生もそんな考えか」

「うちの先生? 先生はわからない」

だって、さっき里見さんを評して、おちついていて乱暴だと言ったじゃないか。それを解釈してみると、周囲に調和していけるから、おちついていられるので、どこかに不足があるから、底のほうが乱暴だという意味じゃないのか」

「なるほど。――先生は偉いところがあるよ。ああいうところへゆくとやっぱり偉い」

 と与次郎は急に広田先生をほめだした。三四郎は美禰子の性格についてもう少し議論の歩を進めたかったのだが、与次郎のこの一言でまったくはぐらかされてしまった。すると与次郎が言った。

「じつはきょう君に用があると言ったのはね。――うん、それよりまえに、君あの偉大なる暗闇を読んだか。あれを読んでおかないとぼくの用事が頭へはいりにくい」

「きょうあれから家へ帰って読んだ」

「どうだ」

先生はなんと言った」

先生は読むものかね。まるで知りゃしない」

「そうさなおもしろいことはおもしろいが、――なんだか腹のたしにならないビールを飲んだようだね」

「それでたくさんだ。読んで景気がつきさえすればいい。だから匿名にしてある。どうせ今は準備時代だ。こうしておいて、ちょうどいい時分に、本名を名乗って出る。――それはそれとして、さっきの用事を話しておこう」

Permalink |記事への反応(1) | 20:16

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2024-04-15

青山剛昌作品を読む

この人の過去作を見ていくと、ものすごい典型的昭和的な価値観を持っていたことがわかる。

今やっちゃいけない表現をすべてやっている。

とくに男女のあれそれについては、本当に「不適切にもほどがある」レベル

まじっく快斗を見てから映画を見るほうがいいが、主人公がまあセクハラ野郎なので現代っこはドン引きするかもしれない。

ただこうやって名探偵コナンが受け入れられているのは一定レベルまで時代とともにアップデートできた人だからだと思う。

勿論、青山剛昌価値観は今では古いものだと言わざるを得ない。

娘の前でバニーのケツ触るしな小五郎

でも、小五郎はずっと駄目な大人として描かれているからなんとかなっている。

新一が修学旅行風呂を覗きたい話に賛同しそうになったとき結構叩かれたけど、でもまぁ高校生男子にそのような欲があること自体否定できない部分だし、元々新一って聖人君子キャラでもないのでとくに好感度が爆下がりすることもない。

そういえば新一と蘭の両親はびっくりするほど自由人だ。平成初期だと(いや令和でもだめか)虐待と言われても仕方ないレベルだが子供ハイスペなのでなんとかなっている設定である

まじっく快斗の親レベルになるともう好き勝手しすぎて犯罪だ(泥棒だ!)快斗普通に可哀想な子だろ。最新話で出てきた青子の母親仕事人生のようだった。(読者は死んだと思ってた)

まぁ全体的に出てくる大人自由世界観ではある。

家庭を大切にしなかったり暴力的だったり人を殺したりする。

その自由さが逆に現代的な部分を表しているのかもしれない。

家庭にとらわれず好きなことをする大人たちと、自由行動ができる子どもたち。

全体的に大人子供も好きに生きろ感があるのが今も生き残れている理由かもしれない。

好きに生きればいいけど人は殺すなよって感じかな。

あと青山子供向けに描いてはないと言っているけど、それが結局少年誌しからぬ描写となって、まあコナンからいか青年誌的な扱いを受けた感じもする。(たまに少年誌なのに!と怒られてるけど)

もう一つ言うと青山女性趣味が「自立した女性」だったのもあるかもしれない。

青山強気な女が好きだ。見た目が弱々しくても中身はツンとした女ばかり描いている。芋女キャラでも浮気した男にムカついて惨殺するくらいには強気だ。

おそらく青山の中で女性はそういうものという想いがあるのだろうし、長年、毎クール恋愛ドラマを見まくってるせいで変な女がインプットされ続けているのかもしれない。

それが結果的女性に支持される要員となっているのだろう。

そしてサザエさん方式作品だが時代設定だけは現代だ。必然と今の日本を描くことになるからアンテナは張っていないといけない。結果的青山価値観現代最先端ではないが大衆の中では「あるある」レベルを維持できているのだろう。

そしてその価値観エンタメとして最適解なのだと思う。

コナンが生き残れたのは青山価値観だけではなく、多分いろいろと偶然が重なっているのだろう。どうやったら第二のコナンのような作品が生まれるのか、さっぱり分からない。

Permalink |記事への反応(6) | 03:00

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2024-02-19

anond:20240219170556

中学は部屋割りも自由行動の班も自分たち勝手に決めろだったけど、高校はあえて仲良いグループが固まらないような形で学校側が全部決めてくれたから変なとこ悩まずに済んだな

結局移動のバス新幹線の席で苦しんだけど

Permalink |記事への反応(0) | 17:08

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2023-08-06

週刊誌調査力ってほんとすごいな

こういうつるし上げをしてもらうことでまた昭和過去のものにできる

この手の最低最悪の事件としてはどっかの市議会の「東南アジアレイプツアー」だったと思った

「令和5年女性フランス研修 研修ノート」と題された冊子には、出発(7月24日から帰国28日)まで3泊5日の日程が記載されているのだが、純粋研修に充てられていたのは、たったの6時間

 ガイドツアーや、在仏日本大使らとの食事会を含めても、10時間しかならないのだ。ここからは詳細にスケジュールを見ていこう。

 初日は、入国手続を終えてホテルでの結団式となっているが、食事にうるさいセンセイ方のためだろうか、そこにはわざわざ「肉料理」と記されている。

 2日めは朝食の後、10から国民教育青少年省の担当者からブリーフィング(簡潔な説明)を1時間。なんと、午前中の予定はこれで終了だった。昼食として一行は、「魚料理」を堪能している。

1949年創業の老舗レストランです。ランチは30ユーロ(約4700円)からコースが食べられます」(現地駐在員)

 午後にはフランス国会議員2組と1時間ずつ面会が設定されているが、“お仕事” はここまで。リュクサンブール宮殿国会議事堂)をガイドツアー見学し、「10分程度」とされるエッフェル塔での観光には、旅程表では30分が割かれていた。

 そして夜こそが、この日の目玉だったのかもしれない。2時間自由行動の後、20時半からセーヌ川で、2時間半の優雅ディナークルーズが組まれていた。

 3日めは、さら観光色が強い。国会議員らには午前中に1時間保育園視察があるものの、他の参加者は14時40分まで研修はない。国会議員らも早々に合流し、シャンゼリゼ通りでの自由行動が2時間以上。旅程表には「ショッピング等をお楽しみください」とわざわざ書かれ、はしゃぎっぷりが伝わってくる。

 元自民党職員政治アナリスト伊藤惇夫氏は、この「実働6時間」の旅程表を見て、「“観光旅行” と受け止められても仕方がない」と思ったという。伊藤氏が続ける。

「これだけ自由時間がある視察を見たことがありません。この日程を決めた人物は、視察の目的がこれで果たせると、なぜ考えたのか。団長松川さんは、党費を使ったことは認めているので、党員説明する責任があります

 そして、この「研修ノート」には、さらなる問題が隠されていた。視察の参加メンバー掲載された「団員名簿」では、同行していた松川議員の次女が、38人の派遣団員に含まれているのである

 松川議員は、SNS投稿した釈明文にこう記している。

《38名の参加者は、全国の女性局所属の地方議員及び民間人女性幹部となっている方々》

 自民党に入党できるのは、満18歳以上だ。松川議員の次女は小学4年生で、当然その資格はないはずだが――。

 自民党関係者によれば、今回のフランス視察で、国会議員以外の派遣団員の自己負担額は20万円だったという。もちろんこの金額渡仏できるわけもなく、つまり次女の渡航費にも、党費が使われた可能性があるのだ。

「党本部は、報道で初めて松川氏の次女が視察に同行していることを把握したようです。松川氏は次女の渡航費について帰国後、党に実費を追加で支払うことになったといいます」(自民党関係者

 さら松川議員は、初日の結団式で乾杯音頭を取って以降、旅程表にその名前が登場していない。

自分が知る限り、視察中の食事会で乾杯音頭を取るのは、常に責任である団長でした。松川さんが別行動を取り、研修を欠席していた可能性があります」(伊藤氏)

 地方行脚で支持率回復を目指す岸田文雄首相は、この “物見遊山” への批判が拡大していることに、激怒しているという。

(週刊FLASH2023年8月22日・29日号 )

https://smart-flash.jp/sociopolitics/247016/1/1/

Permalink |記事への反応(1) | 14:19

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2023-08-03

anond:20230803160943

ツアーって言ったって必ずしも添乗員同行とか、現地ガイド同行とはならんぞ。

やっすいツアーは現地自由行動、オプショナルツアー個人で現地で予約とか、手配は全部自分だぞ。

Permalink |記事への反応(0) | 18:01

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2023-05-07

本日シルバイオーを下し、気持ちのいいGW最終日を迎える

 

レベル:だいたい260~ぐらい。というかこの辺になると推奨レベルがさっぱり分からん

サポーター:330~ぐらい。手軽にレベル下げられる方法ないんか・・・

 

シルバイオーの細かい

昇天の光:麻痺ではなく沈黙だと思う。即死睡眠はあってる

絶対無敵シルバイオー:おおむね3ターンごとの使用。多分計4回攻撃した後だと使用してくるっぽい

純粋な光:絶対無敵シルバイオーの使用が後半戦になるとこれに代わる

 

面子役割

リーダー魔神降ろしを受けて嵐の叫び。というか血塗られた聖印強すぎて未だに使用

お姉ちゃん魔神降ろし係。確率復活する装備で運に頼る

番犬警備隊長。このころになると蘇生アイテムできつくなるのでいろいろ助かる。即死耐性つけるだけで昇天の光対策ができる

隊長参謀長自力状態異常直すのが本当に助かる

魔導の巨〇:後半戦の純粋な光対策係。純粋な光のターンに残り3人自由行動は助かる

マッスル:シルバイオーは勿論、純粋な光にもノーガードで耐えてくれた最高の牛。ゼラチナスシールドでぎりぎりだけど。

    後出し蘇生もやっていたが、なぜかたまに先制する。シルバイオーの素早さが分からない

ルフレエクレアに二回行動をひたすらかける

ハピ:低命中が多かったので回避優先主義ベルくんに代わるアイテム係。それでも結構落とされてた

女神様:まあボス戦には欠かせませんよね・・・

エクレア:これしか弱点ありませんので

ヒナヒナ:後方回復なのは勿論、体力の高さから前線でノーガードでも割と耐えてくれる。即死はやめてください

レナミザリーと迷ったが、素早さと回避的にこちらをとった。再行動チャンスもあるし。なので決してドロップの為ではありません

 

次点候補たち

プリシラ:これでどうしてもダメなら入れる予定だった。未知数

クウェウリ:同上

福ちゃん:遅さが致命的すぎる。ゴッドレイズ補正2000ぐらい欲しい

ウズシオーネ:水中での無双はうれしいが結局ノーガードで耐えてくれなかった

リントル:カリスマワルツは便利だったが枠がなく断念

 

MVP

あまつかみの櫛:またお世話になりました

Permalink |記事への反応(0) | 22:02

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2023-04-15

anond:20230415161642

弱者男性いじめ何が悪いんだ?

弱者男性キモいのが悪いんだろ?

俺も中学生の頃、修学旅行の班に弱者男性侵入してきてキモかったか自由行動になった瞬間に他のメンバーと一緒にダッシュで逃げたことがあった

弱者男性存在すること自体加害行為だってことに気づいてくれ頼むから

こう言うこと書いてる輩、これを真に受けた人が、このアドレスポケットに入れて自殺でもしたらどうするんだろうね。

かなりの高確率自殺教唆検挙さらに今のご時世だから実名報道されて本人の人生が終了するのはもちろん、家族一族郎党路等に迷う可能性高いんだが、何を考えて行動しているんだろう。

それも、Internet Archiveが高頻度でクロールし、ログキッチリ残されている増田で。

あんまりそう言うリスクを考えられない人なのかな。

出所と同時に改名手続きをとってネット情報から逃れたとしても、それをやると学歴からから全部リセットされるから、ろくな職業にも就けない。

そういう地獄に、うかつな放言で追い込まれ可能性、考えているのだろうか。

Permalink |記事への反応(2) | 16:25

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2023-01-10

昼間からガッツリ肉が焼ける焼肉屋

たいていの焼肉屋ランチ焼肉定食で、がっつり肉盛り合わせを注文して焼いて、ということができない。

から肉をたっぷり焼ける店ってある?というかあるんだろうけどどうやって探せばいいのか?


小さい子がいると、昼は保育園に預けられるとしても、夜自由行動ができない。

妻と二人で肉を焼きたい欲求がかつてないほど高まっているのだ。

Permalink |記事への反応(2) | 20:17

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2022-09-24

anond:20220924185806

続き↓

 この日だけは生理にならないで欲しいと念じ、部活に励んでカロリーを消費しまくった時に限って、予定でもなかったのに生理になる。それがぼくのあるある事象で、修学旅行でも、ぼくは三日前から生理になった。荷物の半分が生理用品になる。トイレにやたら時間がかかり、ただでさえ移動中に立ち寄るトイレはとても混雑するのに、ぼくはそわそわとして落ち着けない。レイジとは同じ班になったが、レイジは相変わらず女としての煩い事には無関係の人だから、どこへ行っても楽しそうだ。

 自由行動の日、レイジはぼくがトイレに行ったきり中々戻って来ない間、もっぱら寺社境内で鳩とたわむれて時間を潰していた。ぼくが貧血と歩きすぎとでふらふらの状態トイレを出ると、レイジの周りをうろうろしていた鳩達が一斉に飛び立つ。背の高いセーラー服少女と鳩という、ミラクル光景レイジがつくりだしている。眩しくて目眩がした。観覧した寺社の事なんかろくに覚えていやしないが、その景色だけは今でもよく覚えている。

 夜、泊まった宿では大浴場が貸し切りで使えたが、生理の生徒は部屋の内風呂を使ってよいとされていた。ぼくは当然内風呂に入ることになったが、大浴場を使える女子達はひとの気も知らずに一緒に入ろうよと誘って来る。ぼくはうっすらと屈辱を感じつつ断る。相部屋にも何人か内風呂を使う人はいたが、ぼくは「先に入る?」という気遣いを全部断って一番最後に入った。

 せっかく広いお風呂に入れるはずが、見たことのないほど狭い風呂我慢しなければならないのは惨めだが、レイジの裸を見ないで済んだのは良かった。小学5年生で行った臨海学校風呂を思い出した。あれがぼくが集団で大浴場に入った最後の機会だったが、当時既に同級生には女らしい体型の女子が何人もいて、あれはかなり気まずかった。どこを見ても生々しい女体が視界に入るのが嫌でずっと俯いていたし、落ち着いて湯船に浸かっていられなかった。あの頃は成人女性のような体つきの女子ほとんどは薄手の子供用の肌着を着て、その上に体操着を着ていたのだから、思えば気持ち悪くクレイジー文化を生きていた。それを許していた大人達の気が知れない。

 修学旅行の夜は恋ばなで盛り上がるのは定番だが、同室に奇跡的にオタクばかり集結してしまったので、ぼく達は漫画アニメの話ばかりをしていた。だがみんなそれぞれ好きなものが違うので、話が全く噛み合わない。なのに何故か会話は成立しているように見えた。

 23時を回る頃には話のネタも尽き、昼間の疲れも出てきて、皆口数が減ってきた。ついにここにはいない他人の恋ばなくらいしか話す事がなくなってきた時、レイジがぼくに言った。

「なあ、お前は男同士って、どう思うの?」

 誰にも聴こえるような大声でいうから、同室の極めてお喋りな女子が、

「きゃー、レイジさんったら急に何を言い出すのーー!?

 と盛り上げてくる。レイジのご指名はぼくだったから、全員が興味津々でぼくの答えを待っている。

「うーん、」

 そういえばレイジって「やおい」が好きなんだったなと思いつつ、ぼくは答えた。

「男同士も、ぼくはいいと思う。ただし、美しいのに限る」

 皆はぼくの答えにキャーキャーと黄色い声をあげた。ぼくは半ばレイジに当て付けて言った。いつもぼくを驚かせてばかりいるんだから、たまには君もぼくの言うことにびっくりしろと思った。レイジにはぼくの意図が伝わったらしく、

「ああそうかよ、つまんねーな」

 といい、さっさと布団を被って寝てしまった。

 同室の女子達はカマトトぶっていたが皆「やおい」が大好きだった。学校までエロ同人誌を持って来て回し読みをしている連中(そういう奴らに限って本当はオタクではない)は他の部屋だったにしろ、みんな男同士の禁断の関係性に興味があった。禁断だからこそいいという価値観の共有されているところへぼくが堂々と「いいと思う」と言ったのはかなりウケた。隠すべきとされているものを隠さなくていいと言ってのけるのは、その時はまだ新しすぎる考えだったのだ。

 実はレイジは「やおい」の愛好者で、そうとうの数のやおい同人誌を持っているらしかった。一年生の頃、ぼくの家にレイジが遊びに来たことがあるのだが、その時レイジ同人誌を何冊か持って来た。二人で格ゲーで遊ぶのに飽きた頃に、レイジが鞄からそれらを取り出して見せてくれた。それは幽遊白書同人誌で、レイジが開いて見せてくれたページには、いやにリアルな筆致で描かれた幽助と蔵馬があられもない姿でぼくには理解不能なことを行っていた。ぼくは気持ち悪くて無理だと言った。ついでにいうとぼくの一番好きなキャラクターは軀だから、軀が出てこない時点でかなりがっかりだとも言った。するとレイジ

まだ子供のお前には早かったな」

 と言って本を仕舞い、代わりにもっぱらギャグ漫画ばかり載っている同人誌を出して、ぼくに貸してくれた。たぶん、レイジは「やおい」というものの中でもぼくが「気持ち悪い」と切って捨てた部分こそが好きだったのだと思う。

 やおいというもの自体はわりと好きだとぼくは思った。でもぼくはそれを男同士というよりは人と人同士だと思って読んだ。女でなければ無性別性別が無いというのは人として完璧なのではないかと、あの頃のぼくは思っていた。今となって思えば、そんな考えは母親譲りの潔癖症的な考え方であまり良いとは言えないのかもしれない。

 修学旅行から帰った後、ぼくはレイジとは違う高校に進学しようと決めた。レイジは市内にある名門女子高を受けるといっていたので、ぼくは電車で何駅もある遠くの共学を受けることにした。レイジの行きたい女子高はぼくの母親の母校だったから、そこを目指すのは母親の思うつぼにはまったようで嫌だったのもある。

 レイジと二人でつるむのは楽しいが、いつまでもそしているとぼくの世界は広がらないのではないかと思った。ぼくは一人で新天地を目指したい。だがそれは大きな間違いだと知ったのはそれから何年も先のことだ。現実には、一人でいるとずっと独りぼっちになりやすい。二人で楽しそうにしていると、それを見て何人もの人が集まってくる。友達が増えれば世界が広がる。独りきりで見える世界は、とても狭苦しくて窮屈だ。

 だが、誤った道を選んだおかげでぼくの今の暮らしがあると思えば、それはそれで良かったのかもしれない。

 レイジとは別々の高校に進学して以降は二度くらいしか会っていない。いつだったか、一緒にどこか遊びに行こうと約束して待ち合わせたら、レイジはまるでデキる女の休日ファッションみたいなスタイリッシュ服装に薄化粧までして現れた。ぼくはといえば、男ものの服を着れば男の子のようになれると信じた結果、ただの引きこもりみたいなダサい格好をしていた。どっちに合わせても相手が浮くし、そもそもお互いに学チャリで来て一体どこに行けるのかということで、近場の公園のベンチに座り、レイジがわざわざぼくに食べさせようと作ってくれた焼き菓子を食べながら雑談をした。

 最後に会ったときはぼくはもう結婚していて、久しぶりに実家帰省した際にレイジの家に遊びに行った。中学時代レイジがぼくの家に遊びに来たことは何度かあったが、ぼくがレイジの家に行ったのはそれが最初最後だ。

 レイジの部屋はすっきりと片付いていた。オタクらしいのは座卓の上を立派なデスクトップパソコンとその周辺機器占拠している事くらいだったが、それだって配線がごみごみと見えないよう置き方が工夫されていた。オタクの部屋というよりは仕事でよくパソコンを使う人の部屋といった感じだ。

漫画同人誌をいっぱい持ってるって昔言ってたけど、もう全部捨てたのか?」

 ぼくが問うと、レイジは「いや、」と言い立ち上がって部屋の奥の襖を開けた。

「さあ見れ!」

 その時ぼくは初めて、筋金入りのオタクは押し入れを改造して大量の蔵書を隠し持つのだと知った。

「だが、お前の読むようなものは何もないけどな」

 レイジお子ちゃまはそんなもんよりもこれでも見てろと言い、パソコンを起動させて秘蔵の面白動画を見せてくれた。ぼくらは中学時代のようにくっついてそれを見て、腹がよじれるほど笑い、床を転がった。

「お前ほんとに中学の頃から変わらないよなぁ」

 と、レイジは言った。

レイジだって服装以外は大して変わっていないだろ」

 ぼくはそう言い返した。

「そうかもな」

「でもぼくはもう結婚した。だからけっこう変わったと思う。ところで、レイジはぼくが結婚なんかするなんて変だと思わないの?」

 ぼくはレイジに聞いてみた。ぼくの家族特に母親はぼくの結婚をついに人生に敗北したと言って馬鹿にするし、昔の同級生からも祝われるよりも先に引かれがちだった。

「変だとは思わねーな。だいたいお前、中学の時だってなんだかんだ好きな男いただろ。案外普通女子なんだなと思ってたよ俺は。ずっとふらふらしてるより早々に結婚ちゃう方が良かったんだろ、実際」

「確かに……。ぼくはかなりモテいから、夫と結婚しなかったら永遠に独身だという自信がある。けど、ぼくだってぼくなりに頑張って、何人かと付き合ってはみたんだが、まあ色々と、無理だったかもしれない」

「色々っちゃなんだよ」

「言っても引かない?」

別に引かない。俺は自分に話す事が何もないぶん聴き手に回り易いから、ダチの恋ばなを聞き慣れてるんでね。だからさら何が飛び出しても驚かないぜ」

「じゃあいうけど、夜のあれがつまらなくて……別に苦手な訳ではないのだが……」

あはははははははは!」

「笑うな! 何が飛び出しても驚かないって言ったじゃないか

「いやいや驚きゃあしないって。むしろお前らしくて笑うわ。お前、本当にいつまで経ってもお子ちゃまなー」

「うー、うるさい。でも、否定は出来ない……。ぼくはもっとこう、セックスとは楽しいものかと思ったけど、全然そうならないんだ。しか十中八九、ぼくのせいで盛り下がっているという、自覚がある」

「なぁ、膝出してみ?」

「膝? はい

 いぶかしみつつもぼくは素直に片膝を立てた。そこへレイジが指をさわさわと這わせた。

「ひゃあ! くすぐった! しか気持ち悪いっ!」

「それだからお前はなー。じゃ、今度は俺に真似してやってみ?」

 ぼくはレイジの膝を擽った。だがレイジはぞくぞくするどころか擽ったさも感じないと言う。

「まぁまぁ。毎日部活に出て稽古に励んでも全然強くならなかったほど、運動神経のないぶきっちょさんのお前さんがさ、セックスの時だけ上手い事やれるなんて、その方がおかしいだろ? 女だからやれて当然じゃないんだ。才能のないもんはどうしようもない。諦めろ」

「そういうもんかな」

「おー。そういうもんだと俺は思うぜ。でもまあ結婚はしたんだからよかったじゃん。婚姻届出しゃあもう、お前のエロさが足りないなんて理由簡単に別れる事なんか出来ないんだぞ」

「だといいけど」

浮気されたら愚痴でもなんでも聴いてやらぁ。そういうの聴かされるのは慣れてるからよ」

レイジ何気にひどい事いうよね」

「ははは。それより、子供が出来たらちゃんと連絡くれよ。そしたらお祝い包んでやるからさ」

「そういうのはいいよ。友達なんだし、変に気を遣わなくても」

「単に俺がそうしたいだけなの。うちは兄貴結婚しそうにないし俺はこんなだから、がきんちょにお小遣いくれてやる機会があまりなくてな。ダチの子供にお年玉やると、俺も大人になったなーって思えるし、気分がいいんだ」

 そんな事をレイジは言った。

 確かに子供のためにお金を遣うと大人になったという感じがする。一度に三万円は痛いが、それで子供達が喜んでくれたのだから、大した事のない出費に思える。しかしぼくは今やただの大人じゃなくて親だから子供にしてやらなきゃいけないことは、他にも沢山あるけれど。

Permalink |記事への反応(0) | 20:32

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2022-08-18

anond:20220818172222

一人で海外でなにかあって誰にも気付かれないと困るから行き帰りの飛行機&ホテルだけはセットのツアーにしてあとは自由行動してるよ。災害あったときなんかも一人じゃ対応しきる自信ないし、そこはお金解決。行きにくい場所はそこだけオプショナルツアー頼んだり、臨機応変

定番だけどハワイとか台湾バスとか電車とかの公共交通機関が分かりやすくていいからまずはそこからかな?ハワイ日本人大量発生してるし、台湾漢字表記見て勘でいけるから英語苦手でもなんとかなる。

海外でもスマホ簡単ネットに繋がるから、ひとりでもどうにかなるよ!

Permalink |記事への反応(0) | 19:05

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2022-06-06

修学旅行長崎って罰ゲームだよなぁ。原爆のとこ見たくらいだった。自由行動になってもマジで見るとこなかった。

Permalink |記事への反応(1) | 21:37

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2022-05-30

anond:20220530155744

ワイの班は6人で組んだあと現地で1:5に分かれて自由行動したで

Permalink |記事への反応(0) | 16:44

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2022-05-12

異世界召喚漫画の疑問

召喚する側の立場だったら、Fateみたいに呼び出した異世界人を都合よく使おうとするはずで、異世界人の自由行動など認めないはず

大人しく従ってるFate英雄らは一体

しかもご主人様に感謝してたり同情してる英霊がいて、どういう仕組みになってるんだろうと改めて疑問に思う

なろうの異世界召喚みたいな呼び出された側の視点Fate物語をやり直してほしい

Permalink |記事への反応(3) | 19:12

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2022-03-22

自称弱者男性に対する透明人間女性気持ち

身長159の自称弱者男性話題になってるけどさ、親が高学歴金持ち小学校から大学までの一貫でしかも中高は男子校って限られた学校行けてる時点で世の中が想定する「弱者」ではないと思う。彼の生きづらさは恋愛によるものだと思うけど、じゃあ身長168、骨太、顔が能面に似て横顔はオランウータンの私に優しくされたら彼は私にアプローチしてくるんだろうか。歳も多分同じくらいなんだけど、してこないよね。

気にしていないことはないけど、生活のための資格もとったし恋愛とか結婚は諦めてる。ただ今でも思い出すけど、高校修学旅行自由行動で仲良い幼馴染の子が初彼氏に引っ張られてって、申し訳無さそうな顔でこっちみながら「ごめんね。また後でね」って言われてどっか行っちゃった時はまじできつかったな。幼馴染とは幼稚園から高校まで一緒。高校最初まで私もその子クラスの角で「好きっていいなよ」とか「君に届け」読んでニヤニヤしてる、地味で彼氏とは無縁なタイプだった。それでも幼馴染はちっちゃくて小顔、顎も歯並びも横顔もきれいだったから、ちょっとダイエットしてメイク覚えてストパーかけたら一瞬で違う世界に旅立った。私も同じかそれ以上にやったし、なんなら幼馴染にメイクアドバイスとかしてた。でも私の世界は変わらない。修学旅行では結局約束してた幼馴染ではなく、クラス女友達と回ってそれなりに楽しかったし、幼馴染の彼氏が強引だったのもあったか喧嘩とかはしてない。あの後もそれなりに恋愛経験を重ねて優しい彼氏もいる幼馴染とは今でも仲良いよ。私は彼氏いないし処女だけどね。

まあ何が言いたいかって言うとさ、非モテ男性って男からからかい対象だったり、女とは憎しみ合ったり、それでいて改善余地があったりさ、とにかく「存在してる」んだよね。この世界に。でも骨格レベル非モテの女は存在すらしてない透明人間なんよ。まあどっちが辛いかは私にはわからない。

Permalink |記事への反応(8) | 16:11

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2021-10-05

anond:20211005230747

夫側にも既婚者の称号を得つつ自由行動が許されるメリットがある

Permalink |記事への反応(1) | 23:09

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2021-09-30

anond:20210930073405

ワクパス法案を通したいから、その根拠となる国民自由行動感染拡大が必要なんだろ

政府忖度

空気を嫁

Permalink |記事への反応(0) | 12:54

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2021-08-20

anond:20210820140447

横だが選手はほぼ毎日pcr受けて管理されてるから出国前の自由時間感染させるリスクはなくね

自由行動中にコロナに罹って自国コロナ蔓延させる恐れはあるが

Permalink |記事への反応(1) | 14:10

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