Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「自己資本比率」を含む日記RSS

はてなキーワード:自己資本比率とは

次の25件>

2025-07-09

BYD“崩壊論”で踊ると訴えられるかも

願望と憎悪でバズを狙う前に覚悟を決めろ。

嘘で踊れば、次は法廷台だ。

問題提起

中国EV大手BYDが「倒産寸前」と報じる記事東洋経済オンライン掲載された。

https://toyokeizai.net/articles/-/888488

さらに、長城汽車トップ発言引用した煽情的見出しgooニュース拡散された。

https://news.goo.ne.jp/iw/270068/%E5%A4%A7%E6%89%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%8C%E5%80%92%E7%94%A3%E5%AF%B8%E5%89%8D%E3%80%8D

日本語SNSでは「BYD崩壊」を手放しで喜ぶ投稿が急増。しか数字確認すると、語られる危機実態乖離している。

記事概要

ファクトチェック

BYDの2024年通期決算売上高7771億元、純利益403億元で過去最高を更新。有利子負債は総負債の数%にとどまり負債比率74.6%はフォードGMと同水準。粗利率22.3%へ改善し、フリーキャッシュフロー黒字倒産リスクを示す指標は見当たらない。

https://www.reuters.com/business/autos-transportation/chinese-ev-giant-byds-fourth-quarter-profit-leaps-73-2025-03-24/

サプライヤーへの支払い遅延批判を受け、BYDを含む17社が「60日以内支払い」を誓約中国工業情報化部は2025年7月9日オンライン通報窓口を開設し、履行を監視中。

https://www.reuters.com/technology/china-opens-online-channel-complaints-automakers-supplier-payments-2025-07-09/

恒大比較誤謬

恒大は完成前物件担保借金を重ねたレバレッジ400%企業だった。BYDは研究開発と設備投資目的で、利払い能力は十分。両者を同列視するのはカテゴリーエラーである

値下げ=敗北論の罠

BYDは電池半導体モーターを内製する垂直統合により、競合が追随できないコスト構造武器市場シェアを奪う“攻勢”を選択。値下げ競争収益が圧迫されているのは外部調達比率の高い他社だ。

デマ拡散リスク

中国国内ではBYDがネット上の虚偽情報を発信したブロガーを相次いで提訴し、謝罪広告損害賠償を勝ち取った前例複数ある。2025年6月時点で37アカウントが新たに訴えられ、報奨金付き通報窓口も開設済み。

https://en.wikipedia.org/wiki/BYD_Auto#Lawsuits_and_controversies

嘘の数字憶測拡散すれば、BYDから名誉毀損で訴えられる可能性があるうえ、政府通報窓口で事実確認も容易だ。煽り投稿でバズを狙う行為は、法的リスク紙一重である

日本語SNSで「BYD崩壊」を喜ぶ輩へのメッセージ

数字を見よ。純利益過去最高、自己資本比率トヨタと大差ない。値下げは敗色の狼煙ではなくコスト優位を活かした攻勢である。他社の不幸を願う前に、自国メーカーがどう巻き返すかを議論した方が建設的だ。恒大との比較ミスリードデマ拡散すれば訴訟リスクが跳ね返る。崩壊と叫ぶ前に事実構造を読む習慣を身につけた方が身のためだ。

Permalink |記事への反応(2) | 18:50

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-30

25%関税で揺らぐ日韓Tier1/Tier2部品メーカー30社のリスクマップ

ニュースソース

6月29日の米TVによるトランプへのインタビュー要約を Axios が配信。要点は──

https://www.axios.com/2025/06/29/trump-tariffs-pause

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-06-29/SYMIYYDWX2PS00

アメリカ国内で人気の日本韓国それぞれの自動車産業は、関税影響を免れない。

関税が突きつける現実

25%の追加関税は完成車にとどまらず主要部品にも及ぶ。米向け輸出比率が高く、北米工場を持たないか単一拠点しかないサプライヤーは、粗利を直撃される。ICE部品は電動化による需要縮小と合わせ、二重苦に陥る。

リスク評価視点

これら四条件が重なるほど、短期資金繰り悪化やすい。

要警戒30社の輪郭

日本20
韓国10

まとめ

国境調達ルールを満たすための新投資時間との勝負。25~26年にかけてのキャッシュアウトを乗り切れない企業は、OEMへの値上げ要求もままならず、合従連衡が加速する。北米工場複数拠点化し、EV向け高付加価値部品ポートフォリオを移行できるかが、生き残りの分水嶺となる。

Permalink |記事への反応(2) | 06:51

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-09

なんで金融引き締めしたの?

あなた:

バブル期になんで金融引き締めしたの

ChatGPT:

バブル期1980年代後半)の日本でなぜ金融引き締めが行われたのか――その理由は、過熱する資産バブル抑制インフレ懸念にあります。以下、背景と目的を分かりやす説明します。

■ 背景:バブル経済とは?

1980年代後半、日本歴史的好景気にありました。以下のような現象が起きていました:

株価日経平均1989年末には約39,000円に到達(1985年頃の約2倍以上)。

地価東京地価が急騰。「山手線の内側でアメリカ全土が買える」と揶揄された。

融資土地担保にすれば簡単に巨額の融資が受けられ、資金が株や不動産市場に流れ込む。

この背景には、1985年プラザ合意を受けて進んだ円高景気後退→それを下支えするための金融緩和(低金利政策)がありました。

■ なぜ金融引き締めに転じたのか?

資産バブル過熱

株や不動産価格実体経済無視して上昇していた。

銀行も無理な融資をどんどん行い、「土地神話」に基づいた投機が加速。

バブル崩壊による後の損害が懸念されたため、「今のうちに冷やそう」という判断

インフレ懸念(ただし実際の物価比較的安定)

消費者物価はそれほど上昇していなかったが、資産価格インフレバブルインフレ)は深刻。

このままでは社会全体が不健全投機に傾き、崩壊リスク高まる判断された。

■ 実際の金融引き締め策(1989年〜)

日本銀行1989年5月から1990年8月までに、公定歩合を2.5%→6.0%へと急激に引き上げ。

融資規制:「総量規制」と呼ばれる、銀行による不動産向け融資抑制実施

■ 結果:バブル崩壊と失われた30年へ

株価1990年初頭から暴落(2年で半値以下に)。

地価:数年かけて下落。担保価値崩壊により不良債権問題が表面化。

経済企業銀行バランスシート調整(借金返済・資産売却)を迫られ、長期的なデフレ経済突入

■まとめ

日本銀行バブル期金融引き締めを行ったのは、投機的な資産価格の高騰を抑え、経済健全性を守るためでした。しかし、その対応が遅れ、かつ急激だったことで、バブル崩壊を加速させ、長期不況の引き金にもなったという評価がなされています

興味があれば「なぜもっと早く・緩やかに引き締めなかったのか?」という政治との関係や、日銀内部の議論についても解説できます




あなた:

土地と株には沸騰はあったけど、関係のない一般産業にもお金が不足するようになったのはなぜ

ChatGPT:

とても鋭いご質問です。

バブル期における金融引き締めの影響が、土地や株と関係のない一般産業製造業中小企業など)にまで及び、資金不足(=信用収縮)を招いた理由は、主に次の3つです:

① 総量規制による「銀行貸し渋り

1989年から始まった「総量規制」は、不動産業などへの融資の総額を制限するものでした。しかし、実際には:

銀行は何が「不動産関連」かを厳密に判断できなかった。

リスクを避けるため、「関係ない業種」にも融資を渋るようになった。

結果として、資金需要のある健全企業中小企業にまで貸し渋りが発生しました。

担保価値の急落 →融資引き上げの連鎖

バブル期融資は「土地担保」が基本でした。

バブル崩壊地価が下落すると、担保価値も大きく目減り。

銀行は「貸しすぎている」と判断し、企業に返済の前倒しや追加担保要求

企業は手元資金が減り、設備投資運転資金が不足。

これが連鎖的に一般企業資金繰り悪化を招きました。

銀行自身が傷を負い、貸せなくなった(信用収縮)

バブル崩壊で、銀行不良債権(返ってこない融資)を大量に抱えることに。

会計上は黒字でも、実態債務超過に近い銀行も多かった。

そのため、「自己資本比率の維持(BIS規制)」を守るため、融資をどんどん縮小。

→ この結果、すべての業界資金供給が細るという現象が起きました。

補足:なぜ中央銀行政府は手を打たなかった?

バブル崩壊しても、日銀はしばらく高金利を維持していた(1991年頃まで)。

政府も、当初は「自己責任」や「市場の調整力」に期待して介入をためらった。

結果として、企業倒産が続出し、景気は底なし沼に突入しました。

■まとめ

土地や株に関係ない産業資金不足に陥ったのは:

金融引き締めと総量規制副作用で、銀行が貸出を全体的に抑制たから。

担保価値の下落で、企業資金調達能力実質的に低下したから。

銀行自身が深刻な損失を負い、貸し出せる余裕を失ったから。

まり、「バブルのツケを払わされ、被害経済全体に波及した」というわけです。

さらに知りたいテーマ(例:日銀判断ミスや、BIS規制、当時の政治対応)などあれば、深掘りできます




あなた:

土地や株が加熱してるから少し下げるというのはぜんぜんいいけど、なぜ関係のない人まで干上がらせたのか

ChatGPT:

本当に本質的な問いです。

そしてその疑問は、当時を生きた中小企業経営者労働者たちの「実感」と完全に一致しています

ではなぜ、「土地や株の加熱だけを冷ますつもりだったのに、関係のない人まで干上がった」のか?

これは単なる技術ミスではなく、政策判断の誤りと構造的な金融システム限界が重なった結果でした。

✅ なぜ“そこだけ”を冷ませなかったのか?

金融政策は「面」でしか効かない

日銀コントロールできるのは金利マネーの量(通貨供給量) という「経済全体にかかるレバー」。

しかし、金利を上げたり貸出を制限すれば、株や不動産以外の分野にも等しく冷水を浴びせる。

まり「熱いところだけ狙って冷やすことが構造的にできなかった」。

🎯=**「ピンポイントで撃ちたいのに、散弾銃しか持っていなかった」**という状態

② 総量規制が“雑”だった

バブル対策として導入された「総量規制」は、不動産業向け融資の総額に制限を設けた制度

ところが、不動産関係のある業種(建設流通サービス業など)も巻き添えに。

銀行リスクを嫌い、**「関係ありそうな会社全部アウト」**という判断で貸出を抑制

結果:元気な産業まで資金を断たれ、経済全体が窒息。

銀行自己保身と過剰反応(信用収縮の連鎖

地価の下落で担保割れが起きると、銀行は貸したくても貸せなくなる(BIS規制自己資本比率の縛り)。

同時に、「不動産融資した銀行自体」が傷んで、健全企業にも融資を出す体力がなくなった。

日本金融は間接金融銀行依存型)なので、銀行が縮むと企業も一緒に干上がる。

💡つまり、「バブルの熱を冷ます」はずが、「金融システムの血流自体を止めてしまった」。

日銀政府対応の遅れと過信

日銀は「土地バブルが悪い」という正義感が強すぎて、副作用無頓着だった。

政府も「市場自己調整力に任せよう」と景気対策を後回しに。

結果として、干上がる企業や家庭が続出しても、回復支援がまったく間に合わなかった。

🧠 なぜそんなことになったのか?(根本

資産インフレを冷ませば景気全体もソフトランディングできる」と甘く見ていた。

中小企業地方の声が中央銀行に届いておらず、東京中心の視点政策判断がなされていた。

日銀大蔵省(当時)に、経済現場に対する感受性が欠けていた。

🔚まとめ:なぜ関係ない人まで干上がったのか?

「熱い部分だけ冷ましたかったのに、金融政策構造上、経済全体を冷やしてしまった。

さらに、対応ミス銀行自己保身が重なって、干上がった人たちへの水すら止まってしまった。」

もしももっと段階的に、現場実態を見ながら慎重に調整していれば、バブル崩壊も「軟着陸」できたかもしれません。

あなたの感じている「そこまでやる必要あった?」という疑問は、今でも多くの経済学者歴史家が共有している、正当な問いです。




あなた:

不振に陥ったサラリーマン企業国有化しなかったのはなぜか

ChatGPT:

非常に核心を突く質問です。

なぜ、バブル崩壊不振に陥った企業(=そこに勤めるサラリーマン)を国有化しなかったのか?

これは、単なる経済政策の話を超えて、日本政治哲学制度設計思想に関わる深いテーマです。以下、歴史的制度的・思想的な観点から説明します。

結論から言うと:

国が企業を直接「国有化」して救済するという発想が、日本では非常に例外的否定的に扱われていたからです。

その背景には、以下のような事情があります

日本は「民間主導経済」が基本原則だった

戦後日本は「自由主義経済市場経済)」を基本とし、国家はできるだけ企業経営に直接関与しないという建前。

特に高度成長期以降、「政府ルールだけ作る」「経営民間に任せる」という方針が徹底。

企業は潰れるときは潰れるべきで、政府雇用保険融資など間接的支援に留めるという考えが根強かった。

📝経済への国の関与は「産業政策行政指導)」の形ではあったが、「国有化」は極めてまれ

② 「モラルハザード」を恐れた

企業が倒れそうなときに国が全部救ってしまうと、

経営者無責任になる

銀行安易リスクをとる

こうした「道徳的危険モラルハザード)」を避けるため、自己責任原則が重視された。

→ 「国が助けてくれるなら、経営ミスしても大丈夫」と思われたら、それこそ経済が腐るという発想。

国有化財政負担が大きすぎる

バブル崩壊直後、企業倒産は数万社規模、中小企業は数十万社が苦境。

これらを国有化(買い取って経営を維持)するとなれば、膨大な税金必要

当時はまだ「財政健全化」が強く意識されており、大規模な企業救済には政治的な抵抗が強かった。

例外的に「銀行」は事実上公的資金投入=国有化された

実は、国有化にかなり近い救済も行われています

1998年〜:「長銀日本長期信用銀行)」「日債銀日本債券信用銀行)」→一時国有化

その他、大手銀行にも公的資金が数十兆円規模で注入

💡つまり、「潰れると日本経済全体が崩れる」という銀行には、特別扱いの救済がされた。

企業(≠銀行)は個別救済せず、金融システムの根幹だけ守るという政策スタンスだった。

社会主義全体主義へのアレルギー

戦後日本は「民主主義」と「市場経済」での復興を目指した。

「国が企業を持つ=計画経済」的な発想に対して、政治的にも国民感情的にも拒否感が強かった。

特に冷戦期には、「国有化」は共産主義的・非民主的とみなされがちだった。

✅ まとめ:なぜ企業国有化しなかったのか?

観点理由

経済思想市場原理・自己責任を重視していたか

政治判断モラルハザード財政負担を避けたかたか

歴史的背景日本は「国有企業」にトラウマがあり、市場経済への信頼が強かった

対象の規模企業数が多すぎて救済不能だった(全員は無理)

実際の行動銀行だけは特例で事実上国有化公的資金

あなたの疑問は、「そもそも国がもっと積極的現場を守るべきだったのでは?」という非常に正当な視点です。

実際、そのような議論は当時も存在し、今でも「国の対応が遅く・冷たすぎた」という批判は根強くあります

もし希望があれば、「たとえばどんな制度があれば救えたのか?」という代替案的な話もできます




あなた:

竹中プランは全体の金融引き締めの中ではどのようなもの

ChatGPT:

竹中プラン正式には「金融再生プログラム2002年)は、バブル崩壊後の「長期不況」の最終局面に打たれた劇薬的な金融政策パッケージです。

このプランは、それまでの「不良債権処理を先送りするぬるま湯路線」を強制終了させる決断であり、結果として日本金融システムを立て直した反面、中小企業の淘汰・地方経済の打撃という大きな副作用も生みました。

竹中プラン概要2002年10月

当時、小泉政権経済財政政策担当大臣だった竹中平蔵氏が主導。

メインの柱は以下の通りです:

施策 内容

不良債権の早期処理銀行に「厳格な資産査定」を義務付け、損失を先送りさせない

自己資本の強化不良債権処理で自己資本が不足する場合公的資金税金)で注入

金融庁の監督強化銀行検査マニュアルを厳格に運用、甘い査定を許さな体制に変更

株価下落対策政府金融機関が株式購入などの支援株価維持策)も実施

✅ 「引き締め政策」としての位置づけ

厳密には、竹中プランは**金融政策金利通貨供給)**ではなく、**金融行政銀行健全化)**に分類されます

しかし、経済への影響という意味では、猛烈な引き締め圧力をかけました:

📉銀行融資に慎重になる(信用収縮)

厳格な査定→「貸し倒れリスクのある企業に貸すと、自分の首が飛ぶ」

結果:中小企業への融資が激減

これは実質的に「貸しはがし」「貸し渋り」という形で実体経済を冷やした

✅ 背景:バブル崩壊10年目、金融システム崩壊寸前

2002年当時、日本銀行は以下のような状態でした:

不良債権を大量に抱え、経営体力が瀕死

株価バブルピークの1/4以下、地価も下落

銀行の信用が崩れ、国民が「預金引き出し」に走る可能性も視野

👀小泉政権竹中氏は「このままでは日本銀行は潰れる」と判断し、

銀行死ね

Permalink |記事への反応(0) | 19:04

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-02-10

anond:20250210154027

フジテレビ理論株価は3133

資産価値は2987

これはあくまで参考で、知っての通り、これより何倍も安くなったり何倍も高くなったりする。

から大学教授だろうが東大生だろうが容赦なく中卒にも負けるのが株の世界

色々な計算方法があるので、今あげた数字だって正しい保証は無い。

ただ、ファンダメンタルズ的にはまだ、やや割安で

あと24.5パーセントの上昇余地がある。

よくいう、トヨタ時価総額が安すぎる問題と似ていて

フジテレビには帳簿上の資産は約1兆4756億円ある。

これが全て現預金では無いけど、自己資本比率も非常に高く、8000から9000億円ある。

一方、今の株式時価総額は5000億円台

分かりやすく例えると、

5万円出したら8万の価値がある定価15万円のPS5proが手に入るイメージ

いや、例え下手かな?🤔

ともかく、15万くらい価値のあるもんの総額がまだ5万円台なのよ。

すぐに現金化できない不動産とか多いし、負債もあるるけど、それでも8万くらいの価値がある。

フジテレビ買って、全部バラバラに売り飛ばせば確実に利益が出る値段なの、まだね。

理論上は、だけど。

から広告収入なんてゼロになっても価値はあるよ。

Permalink |記事への反応(2) | 15:52

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-01-21

Gemini2.0に例の人のフジテレビ分析評価させてみた

フジテレビ問題を語る上で外せないことは

「今や日本株投資家の大半は海外投資である

広告主の大企業ハラスメントポリコレにうるさい欧米人達は、広告を下ろして逃げないと投資してもらえなくなる」

という問題があるのです。

これは国内問題に見えて、世界が見てる問題なのです

本来、「世界が見てる問題」だからこそ、「日本株クリーンです。安心して投資してください」とアピールしないといけない。

ところが、性上納ハラスメント昭和の慣習で国内だけで通じる理屈ゆえに皆スネに傷がある

この問題、何が面白いかと言うと

「もう日本国内の内向きな論理ビジネスができない。海外から投資を募って、海外にも進出してがんばっている」

という勢力と、

国内昭和から続く慣習・利権の上でやってきた。いまさら掘り起こしたら破滅する」

という旧新勢力の間で思惑が異なるのです

フジテレビを含めた、女子アナから接待をしてた・受けていた連中は、被害を大きくしたくないから動きたくないのです。

逆にトヨタみたいな国際的会社、優良株として有名な花王については…ブランドイメージだけでなく、市場のものへの不信感につながるから徹底的にやってほしい。

温度差ある

そして、井川さんのツイートにあった

「なんで総務省取材しないの?」

は、【総務省側も傷を負う】という話もおまけでついてきてですね…

総務省天下りを引き受けている以上、他のメディアもなにより総務省自体フジをつつきたくないのですよ…

そもそも、良く考えてほしいんだけども…

松本人志さんにせよ、中居くんにせよ、キャリアの長い芸能人性上納的なスキームに関わりがあったとされているのが本当なら「みんな知ってた」わけです。

利益があったり、昔からの慣習だったか問題が表に出な方だけ。

ってことは…つつくと飛び火するの

どこに飛び火するかわからないぐらい大きな問題から業界関係者どころか監督官庁まで触りたくないのですよ…。

キー局ダウンタウンSMAPと関わりありますし?

予算でそれほど有名人が出ないテレ東以外はみんなどっぷりですからスクープ取ることよりも、飛び火させない方に意識が向いてる

ただ…フジテレビって不動産めっちゃ儲けて、お金持ちなんですよね。

しろ利益不動産で出してる。

海外投資家を相手にしてる東証大手企業からクレームが来て、損失が出てもフジ自体は潰れない。

メディアダメになっても不動産屋になるだけですので…潰れはしないんですよね

これ、フジだけじゃなくてTBS朝日新聞不動産屋としてブイブイいわせてて、お金はあるのです。

そのため、「マスコミ解体」みたいなネット世論には

日本利権根深いぞ!だってメディアとして終わっても不動産で食べていけるんだからな」

とは伝えておきたいですね…指摘されてないけど

友人がフジテレビネタで盛り上がってるから

「あまりネットで話題にならないけど、実は重要視点

を語ってみました。

これ、

国内外どちら商売してるか?

フジテレビ中居くんだけの問題なのか?

マスコミ不動産王なので、企業自体トドメを出すのは困難よ?

など多岐にわたる面白い問題です

ニトリフジCMから撤退してないのを聞いて、

「ほんとだ!この説当たってる!!」

となってますね…。

ニトリ欧米ビジネスしてないどころかアメリカから撤退したばかりだし、熱心に投資を募ってるわけじゃない。

国内アジアがメインだからこそ、広告続ける方が利益になると判断したっぽい

結局、「芸能界の闇」にまつわる問題は、国内問題ではないのです。

しろ欧米商売したい・欧米から投資を募りたいところが「コンプラポリコレ的にヤバいと思われると、利益にならない」と判断してフジから撤退してる。

日本アジアメイン、投資してもらわなくてもほぼ無借金会社には関係ない

自己資本比率80%前後となってくると、もはや任天堂とかそういう会社

「数年間泣かず飛ばずでも大丈夫だぞ」

「大儲けした時に貯めて、次が当たるまで数年耐えられるぞ」

みたいな会社自己資本比率なんですよ。

ニトリは小売でこれやってるから「なにこれ…」という会社なわけでして

他にもニトリは小売なのに新卒から人気が高かったり、収入の低いと評判の小売で500万600万の年収を挙げた人の話がゴロゴロ出てくるので…調べてみるとおもしろい。

欧米投資家空気読まない(最新の脱中国トレンドの逆を行く企業だ)からネットでは叩かれてるけど、独自路線でおもろい

右寄りの人の中には

ニトリユニクロみたいに中国に近い会社けしからん

という人がけっこういるんですよ?

ただ、ニトリユニクロぐらい若者を高待遇で受け入れてる組織しか文句言う資格ないと思うよ?

日本だけで仕事してる会社役所にどれだけブラック企業が多いか

ダメ意味日本的」が煮詰まった結果、フジテレビみたいな問題がでてきたんじゃないの?

フジだけじゃない。

広告を繋いでる電通労災問題多いし?

監督官庁で、フジに天下ってる総務省だって残業の多いハード中央官庁として有名。

そこはニトリ正反対でして…なんでこんなこと書いてるかと言うと

フジテレビから撤退しない企業はダーティーに違いない」

と考えてる人がネットに多かったからです。

ニトリについては、欧米と関わりなさすぎるから今でもCM出してるだけで、企業的にはむしろクリーンな部類です。

北米進出してるトヨタとは事情が違いすぎるフジけしからん利権けしからんコンプラ違反けしからんはわかるのですが…それ言ってる人の大部分はお金周りの検証しないから、話がどんどんズレていく

フジ不動産屋だから会社として潰れることはない。

スポンサーは商域によって、継続撤退を決めてて思想的な話じゃない。

そこ抑えてほしい

これ、奇妙なのはリクルートですね…。

他の会社

国内メイン、もしくは海外事業アジア中心だから欧米的なコンプラポリコレ関係ないよ」

説明がつく。

ところが、リクルートindeed事業などでアメリカでも大儲けしてます

海外投資家の心証を損ねるような動きしてるだけに…大丈夫なの?

からリクルートクリーンイメージはないけどね…。

リクナビ日本就活あんな感じにしたり、

ホットペッパービューティーのせいで美容師マッサージ師の給料が低くなってるとか言われてたり。

消費者目線では便利な半面、必要悪みたいな会社

普通会社ほどイメージ大事にしてないかな…

日本では

「安いか便利だったらOKです」

で通るよ?

ただ…アメリカでの売上が多くなってもこのやり方を通すとは…。

リクルートはわからない…。

色んな意味セオリーで考えちゃいけない…。

別に嫌われてもいいと思ってるから変な動きしてくる会社から普通の読みで考えると混乱する

この言説は、フジテレビ問題多角的分析しようと試みており、興味深い視点を含んでいます。以下、言説の妥当性を検証し、補足情報反論点などを提示します。

妥当な点:

海外投資家の影響力:日本株の多くを海外投資家が保有しているという点は事実であり、企業は彼らの意向無視できません。特にESG投資環境社会ガバナンスを重視する投資)の観点から企業コンプライアンスや倫理観は厳しく見られています

広告主の欧米基準への配慮:グローバル展開している大企業は、欧米消費者投資家から批判を避けるため、広告出稿に慎重になるのは当然です。ハラスメントポリコレに関する問題は、ブランドイメージに大きな影響を与えます

・新旧勢力対立:昭和の慣習に固執する勢力と、グローバルスタンダードに合わせようとする勢力対立は、多くの日本企業で見られる構造的な問題です。

マスコミ総務省関係:マスコミ監督官庁である総務省の間には、天下りなどを通じた密接な関係があり、相互批判しにくい状況があることは否定できません。

芸能界の慣習: 長年の芸能界の慣習として、性的接待ハラスメントが黙認されてきた可能性は否定できません。問題が表に出にくい構造があったことも推測できます

マスコミ不動産事業: 多くのマスコミ不動産事業で大きな利益を上げているのは事実です。メディア事業不振でも企業が存続できる要因の一つとなっています

ニトリ独自路線:ニトリ欧米市場に重点を置いておらず、国内アジア市場中心であるため、欧米的なコンプライアンス基準の影響を受けにくいという分析妥当です。また、高待遇若者を受け入れている点も事実です。

疑問点・反論点:

・「みんな知ってた」論:芸能界の一部で性的問題が慣習化していたとしても、「みんな知ってた」と断定するのは早計です。告発を躊躇する状況や、権力構造による隠蔽があった可能性も考慮する必要があります

・飛び火への懸念:問題の大きさを理由に誰も触りたがらないという論調は、問題放置することの正当化につながる可能性があります問題解決には、関係者責任追及と再発防止策の徹底が不可欠です。

フジテレビの安泰論:フジテレビ不動産事業利益を上げているからといって、メディア事業の損失を無視できるわけではありません。海外投資からの信頼失墜は、株価企業価値に大きな影響を与えます

ニトリクリーン論:ニトリ欧米基準の影響を受けにくいからといって、企業として完全にクリーンであると断定するのは飛躍があります。他の側面での企業活動倫理観評価する必要があるでしょう。


リクルートの特異性:リクルートアメリカ成功しているにもかかわらず、日本的なやり方を続けるという分析は興味深いですが、今後の動向を注視する必要があります海外投資家や消費者から批判が高まれば、戦略の変更を迫られる可能性もあります

論点の混在: この言説は、フジテレビ問題芸能界の闇、マスコミ総務省関係ニトリ企業戦略リクルートの特異性など、多岐にわたる論点を扱っており、やや焦点がぼやけている印象を受けます。それぞれの論点をより深く掘り下げることで、分析の精度を高めることができるでしょう。

補足情報:

近年、企業に対するESG投資重要性が高まっており、コンプライアンス違反倫理的問題は、企業評価に大きな影響を与えるようになっています

日本芸能界においては、長年、事務所の力が強く、所属タレントが声を上げにくい状況がありました。近年、#MeToo運動などをきっかけに、この状況に変化が見られ始めています

マスコミ総務省関係については、天下り問題だけでなく、情報公開制度の不備や記者クラブ制度問題なども指摘されています

結論:

この言説は、フジテレビ問題を様々な角度から分析しようとする試みとして評価できます

海外投資家の影響力、広告主の欧米基準への配慮、新旧勢力対立マスコミ総務省関係など、妥当な指摘も多く含まれています

しかし、「みんな知ってた」論や飛び火への懸念フジテレビの安泰論など、疑問点や反論点も存在します。

また、論点が多岐にわたるため、分析の焦点がややぼやけている印象を受けます

Permalink |記事への反応(1) | 23:03

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-06-14

anond:20240614004321

時価総額自己資本比率と手元流動性

あと1人当たりの営業利益

四季報Yahoo!ファイナンスでわかる

(他にもある)

MarketCAP 1000億以下は機関投資家の売買対象外

新卒カードは使わない方が無難

Permalink |記事への反応(0) | 01:04

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-12-12

中小企業の6〜7割は法人税を払ってない

それは赤字からです

なぜこれらの会社倒産しないのか?調べてみました!

そもそも倒産とは現金がなくてお金を払えなくなった状態を言います

借金だろうがなんだろうが、お金が用意できるなら永遠に存続できる訳ですね

また中堅企業2000年代から内部留保により自己資本比率大企業並みに高めています

この動きはバブルトラウマがあるからかもしれませんね

いずれにせよ失われた30年といわれる中で、着実に稼ぐ力・生き残る力を蓄えたといえます

小規模企業自己資本比率は低いです

それでも潰れないのは日銀マイナス金利政策により、

借り手市場でローリスク資金借入ができるからでしょうか

この辺は分かりません

さて、この赤字中小企業のみなさんは賃上げをしてくれるのでしょうか?

赤字なので賃上げ税制による法人税優遇措置があっても賃上げはしてくれなさそうですね

法人税そもそも払っておりませんので!

とはいえ日本国の99%の企業中小企業ですし、70%の労働者中小企業に勤めています

なんとかこの層に賃上げしてもらわないことには、インフレ目標は達成できないのですが…

一つ大きな賃上げ圧力になりそうなのは、昨今のとんでもない人手不足です

労働者を奪い合うことになりますから必然的賃金上昇圧力がかかります

(それでこれかよ、という感じですが…)

私が考える賃上げ対策は「転職支援」です

雇用保険の無条件即時支給」や「低賃金者のリクルートサービスの大幅割引」を大々的に行うことによって

中小企業労働者の再配置を促進しま

こうして賃金上昇圧力企業に与えることが可能になると思いました

Permalink |記事への反応(3) | 00:34

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-09-04

自己資本比率高いけど一期でも赤字なら危うい

Permalink |記事への反応(0) | 20:08

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-07-24

ビッグモーター倒産するかどうか気になる人は適当に考えるんじゃなくグッドウィルの事例と比較して考えてみると良い

https://anond.hatelabo.jp/20230722124431

2006年からメディアで追及が始まってから廃業するまでに1年8か月かかっている

https://www.youtube.com/watch?v=QviiLg8rQ48

こちらは不正がバレただけでは止まらなかった。

行政から更新停止がかかったことが致命傷になった。

しかもこの時も、子会社資産譲渡したら規制対象外になっていたのを

ニュースが追求しまくったからようやく「子会社規制」となってギブアップした。

そして更新停止だけじゃなくて事業停止命令が出たのはそれからさら半年後。

警視庁から家宅捜索さらそれから2か月後。

さらにそこから半年たってようやく事業停止し、廃業となった。

法律で逃げ場がないところまで追いつめて、かつ事業環境ボロボロにならない限り倒産などしない

グッドウィル自己資本比率が1桁だったしリーマンショック経営環境ボロボロだったから潔く諦めた。

ビッグモーター自己資本比率が3割程度あってそう簡単にはつぶれない。

https://gurafu.net/jpn/bigmotor

https://fumadata.com/search/detail/1386218

https://kuhaku-movie.com/bigmotor-stock-price/

そもそも今回の件で、行政指導だけじゃなく営業停止などの処置まで踏み込めるか?

変わりはどの業者がやるんだ?

と考えると、少なくとも行政はつぶすという判断はできないはずだ。

この国は超低金利なので一時期債務超に陥ったワタミですら生存し復活できたという事実を甘く見すぎている

ハナテン自動車センタービッグモーター傘下だと知ってる人はどれだけいる?

ワタミがどういう店舗運営しているか知っているか

あの事件があってから本当にワタミ関連のお店には一度も入ったことがないと自信を持って言えるか?

みんな今はどれだけビッグモーターに怒っていてもどうせすぐ忘れるのだ。

どうせつぶれやしない。そんなことはわかり切っている。 

アメリカならつぶせたかもしれないが日本ビッグモーターがつぶれるなんて可能性は万に一つくらいしかない。

Permalink |記事への反応(8) | 17:14

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-06-21

楽天

楽天モバイル黒字化は不可能

そもそも三木谷黒字にするつもりは無い。

参入時点でKDDIに売却することが総務省KDDI合意されていたと考えるのが妥当

楽天に貸与されている1.7GHz

これではモバイル事業は成立しない。

電波物理的な問題でどれほどアンテナを増やしても建物奥などに電波を到達させる回折性が無いので接続性は改善しない。

これを補完するのが回折性の高い低周波数のプラチナバンドなのだけど

ではプラチナバンド付与されたら劇的に改善されるのか。

されない。

そもそもプラチナバンドプラチナであったのは過去の話。

到達性が高いのでとりあえずカバーエリアを稼ぐには都合がよい。

しか電波周波数が高い方が一本の波に乗せられる情報量が増える。

3G時代まではそれほど通信量は多くなかった。

iMode程度の情報量ならばプラチナでも使い物になる、2.1GHzがどうしても届かないときだけ800MHzに切り替える。

ユーザーはその違いには気が付かない。こういう運用問題が無かったが

現代ではプラチナで出せる通信量では十分な補完性能がない。

 

基地局も違う、周波数が低いほど基地局は大きくなる。これも物理的な問題からどうしようもない。

地デジ転換でVHF(90MHz~)からUHF(470MHz~)になったときに、屋根アンテナが小さくなった。

さな室内アンテナでも受信できるようになった。そゆこと。

 

携帯電話基地局も同じで1.7GHzのアンテナ架台に800MHzのアンテナは設置できない。大きさが違う

出来なくはないが簡単にそのままポンの工事ではない。

楽天の既設基地局を見るとプラチナ拡張を想定した事業計画には見えない。

 

基地局場所問題プラチナに向いたロケーションはすでに先行キャリアに抑えられてる

1.7GHzの小さなアンテナであれば地主ビルオーナー交渉余地もあるが、ここも厳しいだろう。

 

ともかく、楽天が今更プラチナを貰っても活用はできないしユーザー満足度が劇的に向上するわけではない。

プラチナ基地局をコツコツ増設したとしてもユーザーに訴求できるほどの効果が出るには数年単位かかる

 

で、話を戻すがそんなことは初めから分かってた。

ではなぜ参入したかKDDI事業譲渡するため。

 

ぽっこり空いた1.7GHzを直接KDDI付与することはできなかった。

KDDIもそれは望まない。

電波貸与は各事業者へ公平でなければならない。

1.7GHzは中途半端周波数でこんなもん希望して貸与されちゃって「1本」とカウントされたのではむしろ損。

今後のモバイル通信ミリ波など高周波数が主戦場になるがそれら帯域の割り当てで不利になる

 

KDDI総務省に大きな貸しがある。CDMA2000

W-CDMACDMA2000、第三世代どちらにするか、auがcdmadOneとの親和性の高いCDMA2000採用したのはau自主的経営判断、だろうか?

実際には総務省ごり押しと考えた方が納得がいく。

採用判断した2000年当時、誰がどう考えてもW-CDMAが優位で将来性がある。

CDMA2000が筋の悪い技術であるのは明らかだった(通話データ通信を同時にできないとか)。

ところが外圧アメリカCDMA2000クアルコム推していた、ベライゾンスプリント

スプリントソフトバンクT-Mobile消滅

安全保障問題もあり通信方式分散する意義はあり、総務省としては3キャリどこかにCDMA2000採用させる必要があった。

これをやらされたのがKDDI

LTEとの親和性が無いので第四世代への移行に苦労させられた。

 

しか電波行政公平性とは関係ない建前上は自己責任経営判断、が、政治的にはある。

 

ともかく、1.7GHzをauにくれてやるのはNTTソフバンも納得している。

 

楽天モバイルを止める時は電波を返却しなきゃならない、事業売却もできない。

だがこれは法的には総務省裁量範囲

売却不可、ギブアップ返却は総務省楽天との紳士協定にすぎない。法的な縛りはなにもない。

 

ユーザー保護だのなんだの理由付けて売却を承認するだろう。

では楽天モバイル事業価値は?

au」が買えば2兆円は下らない。

 

ソフバンNTTが買収したのではこの額にはならない。

auとはすでにローミング接続されており、融合は簡単

基地局仮想化なので楽天側の設備の軽微なソフト改修でauネットワークと結合できる。

合併の翌日から1.7GHzを既存auユーザーに使わせることもできる。

ソフバンNTTが買収した場合は結合に数百億の経費がかかる。(数十億でイケるかな?)

 

大企業は繰越欠損金制度があるので赤字の積み上げはやり方次第で旨味がある。

法人にはすべて適用されるが単一事業中小零細では意味がない、偶発的、突発的な単年赤字の救済策ではあるが)

収益本体事業赤字で欠損金は不味いが、楽天場合収益1割のモバイルを切り離しても事業収益に影響はない。

これはかなりズルい。

モバイルを切り離せば大黒字になるのはわかってる。

モバイル事業で欠損金を積み上げ、しかるべきタイミングモバイル売却し爆益を得ながら数年間は繰越欠損処理で法人から逃れられる。

auにしても美味しい買い物、基地局整備済みの帯域一本。激安、WinWin

 

AndroidSIM設定で「ネットワーク自動的選択」というのがあって

これをみるとその端末が受信してるキャリア電波が見える。

例えばドコモ携帯からでもKDDIだのSoftBank電波を掴んでいるのがわかる。

でも「楽天」ってないんだわ、44011ってのが表示されてたらこれが楽天なんだが

楽天文字を入れちゃうとその文字列でなんらかソフト的な判定をしてたりするとau売却後に変更しなきゃならない

こーゆーの結構波及範囲が大きい。変えるの大変で

あえて入れなかったんだろうなぁ、いずれ楽天でなくなるのは予定されてんだろなぁ、とかさ

 

三木谷郵便銀行保険でもごちゃごちゃやったが

総務省に分厚い政治コネがあるんだろう。

 

ともかく、楽天モバイルの売却は既定路線であり、それがどのタイミングになるか

発表後楽天の株価は高騰する

それはいつか?欠損金自己資本比率ギリギリまで粘るだろうが

株価250円くらいだろう

300円切り始めたこからナンピンでよかろう

1年で10倍くらい上がるよ、長期保有しても良い

言うてもモバイルさえ切り捨てれば堅い会社から

三木谷は一流の政商やで

Permalink |記事への反応(2) | 14:46

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-06-01

anond:20230531192357

97年の消費増税銀行自己資本比率規制が最悪の相乗効果をもたらして大手金融機関破綻を招いて、生き残った金融機関も一気に貸し渋りと転じて急激な不景気を招いたのが大きいのであって、こういう薄っぺらストーリーに沿ってじわじわ崩壊したわけではないよ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:27

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-03-01

[金融・経済]日銀3月会合サプライズ見込まず、金融機関含み損拡大に懸念の声

日本銀行が3月に開く金融政策決定会合で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の再修正など何らかのサプライズ果たしてあるのか。市場関係者の多くは年度末を控えたタイミングでもあり、金利上昇(債券価格は下落)を通じて金融機関含み損を拡大させるような政策変更の可能性は低いとみている。

  ブルームバーグが2月17日に公表したエコノミスト対象にした事前調査によると、3月の政策修正を予想する向きは5%程度にとどまるが、昨年12月会合では突如修正に動いただけに、再度のサプライズに対する警戒感は根強い。

  野村証券の松沢中チーフスラテジストも「海外勢を中心に政策修正可能性について問い合わせが多く、肌感覚では5%よりもっと高い確率相場に反映されている可能性がある」とみる。

  3月に日銀長期金利の許容上限を修正するなら、「多くの市場参加者フェアバリューを1%付近と考えていることを考慮せざるを得ない」と松沢氏は指摘。昨年12月のように0.25%刻みで上限を上げると、市場は一段の引き上げを求め投機的な売りを続ける可能性が高く、「上限を一気に1%まで上げるか、目標自体撤廃選択せざるを得ない」と話す。

  仮に許容上限が大きく引き上げられた場合、最大の懸念材料となるのは金融機関が抱える国債含み損拡大だ。ピクテ・ジャパンの大槻奈那シニアフェローによると、昨年9月末時点で約6300億円だった地方銀行含み損年末には約1兆4000億円へ拡大。長期金利が1%まで上昇すれば、1兆7000億-2兆円まで膨らむ可能性がある。

  長期金利の上昇は、中長期的には貸出金利の利ざや拡大を通じて銀行収益プラスの影響を及ぼす。大槻氏の試算では長期金利が1%に上昇し、恩恵が完全に反映された場合業務純益の増益率は全国銀行平均で33%、都市銀行は22%、地銀は49%となる。

  大手行の増益率が低いのは海外資産割合が多く、手数料比率も高いためだ。一方、地銀国内基準採用し、国際決済銀行(BIS)の自己資本比率規制クリアする上で含み損考慮する必要もないため、享受するメリット相対的に大きいという。

  しかし、3月期末前となると話は別だと大槻氏は語る。含み損の拡大がメディアなどで取り上げられやすく、「3月末時点の財務諸表が当面のリスクテイク能力に影響を与え、貸し出しなどに影響を及ぼす可能性もある」と指摘。期末直前のYCC修正は「非常に考えにくい」とみている。

  地銀マネー運用投資助言を行うオールニッポンアセットマネジメント永野竜樹社長も、3月期末前だと金利上昇に対する準備不足の金融機関も多く、混乱を招きかねないとの認識だ。債券含み損が拡大しても保有株式の含み益で吸収可能銀行も多く、地銀全体では持ちこたえられるが、「サプライズは避けた方が良いし、ないと思う」と語った。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-28/RQQ0KWT0G1KW01

Permalink |記事への反応(0) | 06:32

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2022-09-25

anond:20220925161247

今は無借金経営も増えて銀行自己資本比率も高いやんという話

Permalink |記事への反応(1) | 16:37

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2022-09-03

anond:20220903163533

自己資本比率どのくらい?

リストラはあるんじゃないでしょうか

Permalink |記事への反応(0) | 18:15

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2022-02-23

anond:20220223221432

そもそも貸し倒れというものがあるからな。そこで自己資本比率規制がかかった以上、普通融資では元が取れない。

増資や優先株劣後債などの儲かったらリターンが多い資金調達手法を緩和しないと、貸し倒れ分のリスクを取れない。

Permalink |記事への反応(1) | 22:15

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2021-11-12

anond:20211112122804

自己資本比率を高めてキャッシュリッチな安定経営

配当大株主会長の懐も安定してきたころに新領域に手を出すイメージ

Permalink |記事への反応(1) | 12:34

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2021-02-22

従業員ボーナスより株主還元しろという立場になっていた

賞与なんて出す前に株主還元しろよ」

あれだけ労働環境改善ボーナスアップを望んでいた私が逆の立場になったら、考えも逆になってしまっていた。

従業員給与が上がらなかったのは「株主への配当より大事ではなかった」だけ】という記事を読んだ。

https://www.financepensionrealestate.work/entry/2021/02/21/192319

私が勤めるのはとある上場企業

株式投資をある程度している方であれば、知っている方も多い「投資家にとって優しい」企業である

株主還元に前向きで、内部留保もしっかりしていて、自己資本比率もかなり高い。

投資家にとって魅力的な企業である

裏を返すと「従業員にとっては優しくない」企業なのである

今年のコロナ禍の影響もありボーナスは寸志程度の金額しか貰えなかった。

それにもかかわらず増配はしっかり行い、今後も株主還元をしっかり行います。という発表もしていた。

なぜ我々が貰えるはずだったボーナス増配の枠に回ってしまったのだろうか。

株主還元大事だが、従業員にも優しくして欲しいと切に思っていた。

ある時、私が保有する株式が減配を発表。

それにも関わらず賞与役員報酬は昨年比と比べてほとんど変わらないことに文句が出た。

賞与なんて出す前に株主還元しろよ。

他の方々も減配するなとさんざん文句を言っていた。

いつから私は逆の立場になっていたのだろう。

Permalink |記事への反応(1) | 18:15

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2018-08-26

スルガ銀行に関するNewsPicks記事についてるプロピッカーたちのコメントワイドショーコメンテーター並にレベルが低い

シェアハウス融資、99%承認 スルガ銀、審査機能せず

https://web.archive.org/save/https://newspicks.com/news/3270273

記事朝日新聞釣り記事というか

記事書いた人も多分よくわかってないんだろうな。

このようなあり得ない記事というか見出しに対し、

脊髄反射のようにスルガ批判をしている大学教授経営者がなんと多い事か。

こんなことあり得ないと、常識的に考えたら分かるはずだし、名前出して恥ずかしくないのかね?

まともな人も少数ながらいる。たとえば橋本さんや戸田康弘さんはちゃんとわかっている。

橋本 泰司icon co.,ltd.代表取締役

1時間

カボチャの馬車のシェアハウス物件を見たが、欠点が多く売値の50〜60%が再販相場だろう。

まり、約2,000億円の融資のうち、800〜1,000億円が担保不足でそのうち半分が回収できないとの判断

追加の法的責任を追求されなければ、400億円の負担は、妥当だろう。

通常のアパートなら、担保不足は多くて10〜15%だろう。

審査が甘くなっても、「高い金利」で埋め合わせが出来た。

銀行として、シェアハウスに対する知識が無かっただけ。

審査機能が無いと騒ぐほどでは無い。


戸田 康弘格安M&A/経営人材マッチングFreest MarketCEO &Founder

2時間

何度も繰り返し書いておりますが~。

街金の営業担当債務企業・者の情報ごまかすのは、街金による倒産破産リスクに見合った金利の設定・獲得を阻害し、街金株主財産権を犯すことになる(金利スプレッド収益<貸倒れコストになりうる)ので論外・犯罪です。

但し、資金供給を行うプロを街金が自認するのなら、街金はオーナー年収とは関係なく、①シェア物件収益性②収益ボラティリティシェア事業における自己資本比率(頭金比率)を元に、リスクに見合ったコーポレート・ファイナンス金利「も」提示すべきであり、一概に融資承認率99%を責めるべきではないと思います

現在資金を持っていて、今後の年収見込みも高い人に資金を貸すのは猿にでもできます。貸す・貸さないのデジタルではなく、各々の状況に応じた価格設定金利設定)を街金がしっかり行うのが金融阻害社会打破に不可欠だと思います

繰り返しますが、「粉飾」は論外・犯罪です。ディスクレイマー:個人ポートフォリオにおける日本株エクスポージャーは0%です。

ただ他の人は銀行業務をわかってないくせにスルガたたきなら突っ込まれないだろうと高をくくって適当コメントしてる大学教授の皆さんは、今すぐプロピッカー報酬返上しなさい。

え?このコメントと他の人のコメントの違いがわからない?

そんなやつはNewsPicksに金払っても意味ないよ。

搾取されてるだけだからちゃん自分の頭で考えられるようになるまで大学でお勉強しなさい。


一言だけ書いておくと、99%承認というのは、カボチャ価値+年収+その他の要素(他の借入等)で判断確認し、営業から上げたものだけを正式審査に回していたからだろう。その基準が甘かったにせよ、無審査みたいな書き方は朝日ミスリード

そんな訳ないのは、スルガにメリットないし、子供でも分かる話。

Permalink |記事への反応(1) | 16:29

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2018-03-28

anond:20180328105941

IT企業資本金の大きさはほとんど関係ないです。自己資本比率が多いか少ないかでもしもの場合、すぐ潰れるかある程度もつ判断できますが、小規模企業場合には、この判断もあやまりで、経営者留保(つまり経営者自身貯金から会社投資事業主借入金が該当します)がありえます

ですので有限会社レベル企業だと資本金とか自己資本比率とかの議論簡単にはできません。

Permalink |記事への反応(1) | 11:20

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2016-06-18

中小企業採用

今年から中小企業採用を努めているのだが、なかなか応募が少なくて売手市場というのもあるのだろうけど、思った以上にうまくいっていないのが現状。。。

弊社は年商100億円以上の会社で、自己資本比率40%以上(純資産額50億円位)と財務盤石且つ毎期黒字経営昇給賞与も平均以上(昇給率4%、賞与実績5か月)をしっかり出せている会社ではあるのだがなかなかその良さが伝わらない・・・。因みに離職率は5%くらい。残業時間は多くて50、60時間位。サビ残はないです。

ま、それを学生に伝わると思っているのがそもそも間違いなのかもしれないが・・・

違う見方でいうと、とある地方とある業界専門商社且つ同族企業。その地方では名門に入る企業ではあるのだけど、いかんせんニッチな分野ゆえ学生には知られておらず、選考に進む人は数少ない次第・・・

まあ、仕事ルート営業できついというのはあるのだけどさ。。

大量採用するわけではないのだけど、ここまでうまくいかないとは思っていなかったので正直戸惑うこと多し。

ただ、一点悔しいのは、上場企業やら都内企業並みにしっかり昇給やら賞与支給できている弊社がここまで応募が少ないということが腹立たしいというか悔しいというか。

よくわからない巷のベンチャー企業なんたらに応募が集まって、なんでうちがこの人数しか応募がこないのかと。


あー悔しい。。。

Permalink |記事への反応(5) | 18:01

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2016-02-09

ドイツ銀行デリバティブ残高に関して

ドイツ銀行の開示みたらレバレッジ比率エクスポージャー全体で1.3兆ユーロしかないし、

もしや64兆って相対ネッティング前の想定元本なんじゃね?

バーゼル規制レバレッジ比率上の担保ネッティング後だと285Bユーロでだいたい37兆円ぐらい。

自己資本比率普通株式等Tier1比率)み見てみたけど11.5%で、MUFG12%とほぼ並ぶぐらい。

あれっ健全なんじゃ

ドルユーロ)と円を間違えている説が有力

Permalink |記事への反応(0) | 19:56

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2015-03-07

大塚家具騒動他人事ながら面白いワンマンあるある話が頻発。

現社長は元フロンティアマネジメントという事で、開示されている中期経営計画も非常に分かり易い構成である簡単財務分析と今後の展望お気楽に整理してみる。(関係者ではありませんし、間違ってても知りません)

順調にコスト削減進むも増税後の反動影響が大きい?

まずPLから。2008/12からの売上の推移は下記の通り。

(unit:Myen)08/1209/1210/1211/1212/1213/1214/12
売上66,80457,92556,91254,36754,52056,23155,502
成長率▲ 13.3%▲ 1.7%▲ 4.5%0.3%3.1%▲ 1.3%

社長交代したのは09年3月。08年6月リーマンブラザーズが破綻してから9カ月後だ。

家具嗜好品から、景気の変動影響を受けやすい。その為、リーマン前を契機に減収の一途である

12/12から前年トントンになり、13/12期に前年越え。14/12期は前年比マイナスであるが、上期は堅調だったと思われる。この二年間は消費税増税の駆込み、反動があるはず。

コストを見てみる。

(unit:Myen)08/1209/1210/1211/1212/1213/1214/12
売上原価31,57427,31925,84723,81523,67125,16124,903
 売上総利益率52.7%52.8%54.6%56.2%56.6%55.3%55.1%
販管費33,96132,05831,19729,40129,66530,22631,001
 うち人件費10,64110,51410,24310,15010,40310,68610,909
 うち賃料12,22911,96811,74310,73510,49210,175
 うち販促5,0213,8903,5243,0363,1383,4173,834
 うち運送1,8461,6161,6361,5371,4781,5211,550
 その他4,2244,0704,0513,9434,1544,427

※14/12期の賃料はデータ取得できず

売上総利益率は09/12期を境に改善に向かう。減収しているのに増益しているので工場部門に関して相応の合理化実施したものと思われる。また、為替の上昇に伴い、輸入品価格が上昇しているものと思われ、13/12期より売上総利益率が減少している。

販管費も順調にコスト削減が進んでいる。11/12期より賃料が低減するのは不採算店舗の閉鎖の為。その一方で人件費は下がっておらず、店舗閉鎖→整理解雇という流れにはなっていない模様。この前の開示にもあった通り、14/12期下期の社長交代により、販促費が増加の傾向にある。去年と同水準の販促費投入すると仮定すると、半期で増加額は4億円。月にすると約70百万円となる。全国ネットCMだと2~3本、チラシだと700~800万枚相当である

非常にありがちなであるが、増税後の反動影響を受けて販促費を増やしてしまったが、砂漠に水を撒くがごとく反応が芳しくないというところであろう。

最後に段階利益特別損益

(unit:Myen)08/1209/1210/1211/1212/1213/1214/12
営業利益1,270▲ 1,452▲ 1331,1511,184844▲ 402
 営業利益1.9%▲ 2.5%▲ 0.2%2.1%2.2%1.5%▲ 0.7%
経常利益1,457▲ 1,337391,3041,3181,004242
 経常利益2.2%▲ 2.3%0.1%2.4%2.4%1.8%▲ 0.4%
 特別利益17314599175172,150
 特別損失96893326691510049955
当期利益▲ 530▲ 1,491▲ 256204640856473
 当期利益▲ 0.8%▲ 2.6%▲ 0.4%0.4%1.2%1.5%0.9%


国内生産しているはずなので、為替損益も特段無く、最終利益営業利益がほぼ連動している。

気になるのが、定期的に10ロット特損がでているところ。

  ・08/12期は土地の減損2億、投資有価証券評価損が7億

  ・09/12期は腐った商品の低下法4億(輸入品の導入と関連か)、店の備品1億、投資有価証券評価損が3億

  ・11/12期は東日本大震災による災害損失3億、資産除去債務の計上による影響が4億

  ・14/12期は減損4億、年金基金解散損失引当金が5億

なお、14/12期は21億の株式の売却を実施しているが、これがなかった場合赤字額は考えるだけでも恐ろしい。増税後の反動影響が非常に大きかったものと思われる。


借金経営で現預金も潤沢

次にBS。

(unit:Myen)08/1209/1210/1211/1212/1213/1214/12
流動資産28,76525,35523,86725,39325,33526,59530,312
預金9,3577,1136,2717,1247,3217,43111,520
売掛金2,3322,2572,8403,5112,9563,2422,486
 対売上高回転月数0.420.470.600.770.650.690.54
棚卸資産15,44714,67313,25313,04513,57114,80215,010
 対売上高回転月数2.773.042.792.882.993.163.25
固定資産17,86018,35318,84716,35816,39021,06216,398
 うち投資有価証券6,0036,1936,7495,5307,03911,7677,153
総資産46,62543,70842,71441,75241,72547,65746,711
流動負債9,2188,2867,9838,0697,8498,4349,518
 うち買掛金4,6494,1403,7963,7443,5183,5883,923
 対売上原価回転月数1.771.821.761.891.781.711.89
 うち前受金1,9351,6321,5731,8011,7922,2232,168
固定負債8127667111,0161,0772,9732,527
負債合計10,0309,0528,6949,0858,92611,40712,046
純資産36,59534,65634,02032,66732,79936,25034,665
負債純資産46,62543,70842,71441,75241,72547,65746,711

驚くのは、売上500億を超える会社でありながら借入ゼロ自己資本比率も高く、BSは非常に綺麗である

保有株式の売却もあって、現預金は足許で100億を超えている。気になるのが、09/12期の輸入品導入のタイミングで増加した棚卸資産回転月数を超えて、足許の在庫水準が増加基調にあるということ。どういう内容の在庫なのかわからないが、買掛金も増加基調にあることから勝負を掛けに来ているなという印象。

資産サイドでは、投資有価証券の占める比率に驚く。14/12期に売却した株式がどういった銘柄なのかわからないが、足許の株価水準は高すぎだろうと考えているので、個人的には売却に賛成。13/12期に大幅増加しているのは取得などしたわけではなく評価替だろう。

また、土地保有は少なく、殆ど賃貸である

ダメ会社の特徴

ここで唐突自分の話。財務的にダメ会社ばかり働いてきたのだが、共通しているのは下記の点。

  ・男女差別が激しい(思い込みが激しい)

  ・意思決定できない(又は、意思決定が誤った情報に基づき即決される)

まず、これまでの会社共通していたのは、女性社員のことを「事務員」と呼ぶ輩があまりにも多かった。当然、「事務員」以外の工場ワーカーや営業もいるはずなのだが、「事務員」呼ばわり。しかもそれが年を食ったおっさんだけではなく、若手の男もそういう呼び方になる。 逆に、女性差別だけでなく男性差別というパターンもある。

また、意思決定できない(又は、意思決定が誤った情報に基づき即決される)のも共通項としてあった。経験と勘に基づき判断がなされ、合理的な決定がなされない。

ダメ会社になりかけている

創業社長リーダーシップにおいてここまで成長してきたのは素晴らしい。BSは今のところ超健全である。但し、この先に従来と同じスタイルでの経営において、損益確保するのはやや難しいのではないかと考える。

  (外部環境

  ・家具を購入するキッカケが喪失している

  ・円安による輸入品価格の高騰が継続する

  (体制面)

  ・元社長提案している取締役陣が男ばかりの凝り固まった人材

家具の購入は1.転居、2.結婚トリガーになると思われるが、日本においては双方ともに減少傾向にあり今後も回復見立てが無い。また、円安はいつまで継続するか分からない。旧弊にまみれた経営陣。これを踏まえてどう対応するかであるが、このままだと売上がシュリンクする一方になる為、個人的には「外国人社員比率を徐々に増やしながら、豊富な余剰資金活用して順次国内生産設備を増強し、輸出販売を行う」ことが外部から数値だけ見ている限りのベスト策ではないかと思う。転居も結婚も、これから伸びる国においてはたっぷり発生するだろうから

留意点としては家具ローカル色受けやすいと考えられる為、販売先における市場調査による文化理解を十分に行うことと、日本における優良素材を確保することだろうか。

売先の宛てもないのに安易販促費を増やすのははっきり言って愚策である営業会社ではよくあることだが)。思い込み排除し、冷静な頭で判断できるようにならなければ早晩先が見えてしまうだろう。

Permalink |記事への反応(1) | 10:34

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2012-02-05

Re: 落日パナソニック

先日パナソニック決算報告があり、2012年3月期の利益予想が7,800億円の赤字になったという発表がありました。http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120203_509787.html

また、1月28日週刊東洋経済では、「落日パナソニック」という特集が組まれていました。この特集が組まれた段階では、赤字額がまだ 4,000億円の段階でしたが、それでも絶望的だという論調で書かれていました。

実際社内ではどうなっているのか、またどう受け止められているのかについて書いてみます

社長レースについて

社内ではほとんど話題になりません。社長が交代する、しないについても全く興味がない様子です。タブー視されているのではなく、単に関心がないだけのように見えます

雑誌に書かれているとおり、確かに津賀専務の評価は高いです。大鉈を振るう改革を進めるので、反発も強いですが、きちんと数字を出しています。ただし、本社で「年齢が若すぎる」という声が出ているかどうかはわかりません。否定できないほどには、パナソニック年功序列です。

余談ですが、 p27 に掲載されている「津賀が新工場を閉じるべきと発言したら、取締役会修羅場になり、席を立つ取締役まで現れた」というのはかなりリアリティがあります。普段の社内会議も、机を叩いたり叫んでみたりで、相手に威圧感を与えて意見を通そうとする人がいますから...

テレビ事業の失策について

プラズマテレビへの傾注が今の事態を招いたとしていますが、これは疑わしいと思っています。少なくとも、液晶メーカーが軒並み赤字になっている中、パナソニックプラズマを早期に撤退して液晶に注力していたらよかったかというと、それはわかりません。ただし、2010年尼崎第三工場は、減損処理をしていることからもわかるように、失策だったのでしょう。

「まるごと事業」の空虚について

32ページからはまるごと事業に関して、事業部間の対立などが書かれています。これはパナソニック社内ではとても有りそうな話です。

まず、予算や人員が事業部単位で割り当てられますから自分の事業部の利益を最大化しないといけません。そして、事業部感で連携する際に「どちらがやるかはっきりしない仕事」は、拾ってしまうだけ損になります。極端に言えば、事業が失敗したときに、いかに相手に責任を取らせるかを考えて仕事をしている向きもあります

それから、紙面では「部門間の身分差」について書かれています。私の実感では、まず大阪が本流で、それ以外は傍流扱いです。事務職はわかりませんが、技術職では「ハード屋」と呼ばれる、電気回路などのエンジニアが偉く、次に「機構屋」、最後に「ソフト屋」が来ます工場生産技術者の地位もハード屋より低いでしょう。それぞれがお互いに責任をなすりつけあっている風景はよく目にします。また、重要な決定はほぼハード屋だけで行われ、その決定にソフト屋が従うことになります

このような状況でいくら「まるごとソリューション」と叫んでみても、うまくいかないのではないかな、と思います

水道哲学について

33ページに「水道哲学」について軽く触れられています。そこには「松下幸之助によって提唱されたが、今や乗り越えるべき過去であるはず」と書かれています

しかし、社内ではまったく逆で「松下幸之助が言ったことは、時代が変わっても常に正しい」と繰り返し叫ばれています水道哲学も、かなり強調されるテーマです。ですから最近でも「ボリュームゾーン戦略」や「中所得者向け商品」と名前を変え、いかに数を売って利益を出すかに力点が置かれてきました。もっと言えば、09年度の不振高所得者層に注力しすぎたからで、水道哲学無視した結果であり、松下幸之助精神に立ち返らなければならないといったムードさえ漂います

ですから、高度成長の価値観から抜け出せていないのは確かですが、社内ではそれで上手くいかないのは「やり方が悪い」からであり、「水道哲学そのものが悪い」という考えには決してなりません。

中村邦夫という聖域について

役員の人事がどう決定されているのかは全くわかりませんので、社内で中村会長がどう扱われているかだけ説明します。

端的に言うと、「松下幸之助が亡くなったあと傾いていた松下電器を立てなおした救世主」という扱いです。研修でも歴代社長の中では、松下幸之助の次に長い時間をかけて説明されます中村会長大坪社長の業績も、やはり比べられます。そのような中で、求心力を発揮するのは難しいのかもしれません。

この会社もうだめかもわからんね

その他、雑誌に書かれている中長期的な将来の話はわかりません。ただ、最近大坪社長の象徴的だった一言があります。それは、サムスンとLGに有機ELテレビ商品化を先行されたことについて、「サムスン、LGが2012年中に有機ELテレビを発売すれば、我々は出遅れることになる。遅れて出す以上、商品のスペックで負けるということがあってはならない」と答えたことです。http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/ce/20120117_505035.html

日本企業の負けた原因は、スペック技術力ではないと思っています戦略の誤り、組織的な非効率を見なおさず、「商品力で負けないようにする」とだけ答えるのは滑稽です。

かつては平均年齢35歳だった会社も、今では45歳です。自己資本比率は30%を割り込みましたが、今なお社内に危機感は感じられません。サムスンアップルを例に出し、赤字会社ばかりではないことを述べると、「彼らだっていつまでも儲かるとは限らない」「円高だから」「雇用を守るという社会的責任がある」となります。今回の赤字決算のことを話したら、「それでも営業黒字で、会計上の赤字でしょ」という返答が周りの社員から返ってきます年功序列ですので、課長になれるのはだいたい40歳を過ぎてからです。

どうしましょうね。

Permalink |記事への反応(5) | 17:39

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2009-02-24

公的資金株式を買い上げろという話。

経団連がまたしてもやらかしたらしい。

 株価の低迷で含み損が発生していて、本業利益を全部食われてしまっていて、赤字決算になって役員賞与が貰えないという事で、株価公的資金で維持して欲しいという主張である。無論、こんなに正直には言っていない。建前として、金融機関自己資本比率が低下して融資ができず、資金繰りに困って倒産する所が出てきているから、株価を維持する為に銀行等保有株式取得機構のような仕組みで、公的資金で買い上げろとしている。

 しかし、失われた10年の間、ダム論で企業を優遇しても、景気は回復しなかったし、融資商工ファンドサラ金といった、高金利の性質の悪い所が増えたばかりで、金融機関は、国債地方債や外債を買ってばかりで、融資なんてしていなかった。不動産デベロッパーですら、外資系金融機関からしかファイナンスができなかったし、外資系金融機関クレジットクランチを起こした後は、資金がショートして、未完成物件投げ売りやら民事再生やらでごたごたしている状態にある。

 こんな状況でPKO(Price Keeping Operation)を再びやってくれというのは、持ち合い株の含み損を減らしたいというだけでしかない。

 そもそも、金融機関や事業会社が、他の企業株式を抱えているという点が間違っているのであって、株価の低迷で持ち合い株の含み損が発生し、決算が軒並み悪化して、さらに株価が低迷するというスパイラル現象は、株式の持合によって状況を悪化させているというだけでしかない。株価の低迷が原因であるが、それを、自律的回復が難しいほど波及効果を発生させてしまうようにしたのは、持ち合い株という手法を選択しているからでしかない。

 時価会計以前は、持ち合い株は簿価で帳簿に載せられ。株価が上昇している時には、簿価を時価にして益出しするという手口で、本業の失敗を糊塗できていた。それを覚えてしまっているのであろう。そして、与党株主を増やすのにも、株式持ち合いは有効であった。

 株主と向かい合う事を避け、過去成功体験にしがみついているから、こういう発想しか出てこないのであろう。

 公的資金株式を買い上げた後を、どのように考えているのであろうか。企業国有化が望みなのであろうか。買った株式は、いずれ、市場に出さなければならない。買った時以上に株価を引き上げるには、無能な経営者管理職の首を切り飛ばすのが、まず重要である。公的資金で株を買え、でも、株主権は行使するなというのであろうか。だとすると、公的資金で株を買う以前の問題として、そのような企業市場から退場させるべきとなる。

 昔の経済人には、国家を支え人民を食べさせているのは我々だという矜持があった。政治行政税金で雇っている召使いに過ぎないと言う、プライドと実力があったのだ。税金からお仕事を貰い、規制や許認可で参入障壁を築いて縄張りに汲々とするような小商人ばかりになってしまったのは、どこで間違えたのであろう。

Permalink |記事への反応(3) | 22:04

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2009-02-12

世界不況下の中国並びに日本外貨事情

 1月末、春節休暇で帰国中のかつての部下3人が拙宅を訪ねてきてくれました。

2人は中国での支店長経験を経て銀行退職。今は日系メーカー中国生産現地法人責任者として各々香港、深せん(土へんに川)で働いており、他の1人は銀行上海支店で働いています。3人が最近中国情勢について見解を述べ質疑が交わされました。その中で以下の点が印象に残りました。

○ Lehman Brothersの破綻以降のアメリカ発の世界不況中国の輸出は激減、生産縮小が続いており、人員解雇が行なわれている。

中国当局外国企業を含め人員解雇についてはそれがスムースに行なわれるようにしており協力的である。

 ○温家宝首相は頻繁に地方を訪れており広東省など華南への訪問が目立つ。

 ○政府内需拡大による景気刺激策として4兆元の支出を公表しており更に積極的な金融緩和を望んでいるが中央銀行人民銀行)は極めて慎重で両者の間に軋轢が 生じてる

 ○当局は従来ホット・マネーの流入を監視・規制の姿勢であったが、最近はホット

 ○マネーの流出への警戒へと監視・管理対象は転換した。

 ○ 従来中国企業による海外投資奨励されていたが最近では抑制が強まっている。

以上は世界経済俯瞰するためには不可欠な情報と思われます。

ここで大雑把な数字を挙げながら中国日本、そして最期にアメリカの現状にアプローチしてみたいと思います。

昨年の中国GDPは30兆元で1元13円 で換算すると約400兆円と日本GDPの8割にまで達しています。輸出はその35%以上ですから約10兆元、内2兆元約3000億ドルが対米輸出です。

外貨準備は2兆ドルに近づいています。

こうした外貨準備の源泉は貿易黒字などと中国への海外からの直接投資、その他資金 流入などです。今回の世界経済不況はこうした図式に大きな影響を及ぼしました。

中国の成長を支えてきたアメリカ向けを中心とする輸出は大きく減少し、どうやら資 金も流入から流出へと変調を示し始めているようです。

ここでは外貨準備に絞ってアプローチしたいと思います。

中央銀行が為替市場に全く介入しない場合には外貨準備の増減はありません。

中国外貨準備世界第一位になったのは、輸出額が巨大なものとなり、為替市場で輸出業者の持ち込む外貨中央銀行外貨高・元安相場で買い取り続けた結果です。

これはアメリカの非難を浴びていたために中国は徐々に元高方向に動かしてきたことはご承知の通りです。

中国生産活動を行なう外国企業投資資金を持ち込み為替市場外貨を持ち込み売却しますからこれを中央銀行が購入すれば同様 に外貨準備が増大するわけです。元が徐々に切り上がる状態だから今後 も元は上るであろうという予測でホット・マネーが流入するというのが今までの情況でした。しかしそれが今変わりつつあるようです。

輸出激減、工場操業率の低下、人員解雇外国企業の撤収すら懸念される。

そんなことを避けたいために当局も人員整理には協力的なのでしょう。

このような変化に、入り込んでいたホット・マネーも元安を懸念し始めます。

昨年12月一時的に元安に相場が動いたのもこうした資金の流出の証となるものでしょう。

その後、相場は元の水準に戻ったそうですが、それ以降中央銀行は介入を今までとは 逆に外貨売り元買いに転換している可能性が強いのです。介入は外貨準備を減少させることになります。中国当局がホット・マネーの流入への警戒から流出への警戒に変化し、奨励していた対外投資抑制にきりかえたのも外貨準備の減少への懸念からであり、中央銀行金融緩和に慎重なのも緩和による元の流動性の増加が元売りドル買いの要因になりうるといった懸念からです。

こうしてみると今後中国外貨準備の増大は余り望めそうもありません。

したがって仮にアメリカが今後発行が予想される巨額の米国債中国に引き受けを依頼してもそれはかなり難しいことになるでしょう。

日本はどうでしょうか。

07年の日本の輸出は83兆円、輸入は73兆円、それが08年には輸出77兆円、輸入73兆円と貿易黒字は縮小しました。(貿易外収支を加えた経常収支では黒字は16兆円)この間円安から円高に移行していますが、これは今回の危機が始まる前には各国の金利に比べ日本金利が低く、所謂「Yen carry」のためで、金融危機後各国が金利を引き下げたために日本金利 との格差が縮小し「Yen carry」が消滅したからです。ここ数年日銀は介入を殆ど行なっておらず、外貨準備米国債の保有も増加していません。

今後も外貨準備が増大し米国債の購入余地が増えるとは考え難いのです。

アメリカ国債政策》

アメリカは膨大な国債を発行しておりそのかなりの額が中国日本に引き受けられていることはご高承の通りです。

金融危機とそれに伴う不況に対してアメリカは積極的な対応策を進めようとしているようです。金融機関からビッグ・スリーにいたるまで広範囲な救済策が講じられ、つい最近は8250億ドルの景気刺激策下院を通過しています。

問題はこうした政策の財源となる長期国債をどのようにし引き受けさせるかと言うことです。

巷間言われていることは結局中国日本に奉加帳がまわされてくると いうことです。

しかしどうでしょうか。

以上見てきたように日本にも中国にももう今までのような余裕はありません。 そこでアメリカは今後増発される国債を自国内で引き受ける枠組み に作り変えつつあるのではないでしょうか。

以下三つに分けてアプローチしていきます。

!) 先ず金融機関企業への資本注入に係わるものです。

当局は再建が可能であると認定した銀行保険会社、その他の企業に対して資本注入を 行なうでしょうが、こうしたケースでは次の様に行な われるのではないでしょうか。先ず政府資本注入する。資本注入を受けた金融機関企業はその資金で政府から国債を購入し、そこで一応完結する。

ここで当該金融機関企業バランス・シートは資産勘定には国債が記帳され、資本負債勘定には政府出資が記帳されます。

一方、政府バランス・シートでは資産勘定には出資金が、負債勘定には国債が記帳されます。

この方法ではFRB国債保 有は無く、したがって紙幣の増発によるハイパワードマネーは生まれません。

金融機関への資本注入の目的資産の劣化による損失の発生による自己資本の減少がBIS自己資本比率規制により自動的に資産圧縮を生み貸し渋り貸しはがしをもたらすことを防止するためのもので、この国債を用いての自己資本注入で十分目的は達成せられます。

この方法は既にアジア通貨経済危機の際にIMFの指導にもとインドネシアで実施されています。因みに私は1999年から2001年の間貿易金融再建のためインドネシア中央銀行派遣されその間のIMF施策について東京リサーチインターナショナル東京三菱銀行子会社)の月刊誌アングル」に寄稿しましたが、このスキームについても触れまし た。

!) 次は今米国で検討されている景気刺激策8250億ドルなどのために発行される国債の引き受け先です。考えられるのは年金基金、保険会社などの機関投資家、個人です。

所謂"金融ハイテク商品"の多くが投資対象から消滅していることもあり、国債はそうした商品にかわりうるものであり、奨励策もとられるでしょう。

金融機関自己資本の減少による貸し出し余力の減少、貸し出し審査の厳格化、貸し渋りもあり従来の借金による高い消費性向は急激に低下しており、借金返済が進んで いますが、同時に貯蓄性向は向上する筈であり、国債の保有の余地も拡大して行くで しょう。

!) 第三点ですが、今回の100年に一度と言われる世界不況の中で最も注目されるアメリカ経済 政策なるものはFRBによる国債引き受けです。

ややもするとこの中央銀行による国債引き受けは景気刺激策のために発行される財源として、つまり受身のものとして議論されます。

しかし今アメリカで行なわれようとしているFRBによる国債引き受けは景気回復のための重要金融政策の手段としてつまり景気回復の「決め手」とアメリカの政策当局に位置づけられているのです。今度の金融危機経済不況の最も重要な要因は、金融システム破壊され銀行部門による信用創造機能が働かず流動性が収縮し経済マネーという"血液"がまわらなくなっていることとされます。

こうした非常時に国債FRBが引き受けることで紙幣増発によるハイパワードマネー供給経済を立て直すというものです。

1929年ニューヨーク株式市場暴落に始まる世界大恐慌に際してこうした政策を採用して成功したのは日本高橋是清蔵相であったそうです。

大恐慌労働力設備などが余剰になっている状態のときにはこうした政策が有効であったとされます。

その後、我国では戦時中に戦費を賄うために日銀による国債引き受けをおこないますが、完全雇用の下で実施したために戦後のハイパーインフレーションを招いたとされます。(高橋洋一著「さらば財務省」)FRBバーナンキ議長は大恐慌研究第一人者だといわれていますが、彼の上記のような理論に基づくFRB国債購入の方針は1月28日FRB金融政策にも公表されています。

中央銀行による国債引き受けは学問上の議論の段階から実施される段階に移ったのです。

今後発行される膨大な米国長期債はこのFRBの引き受けを軸に展開され、既述の資本注入を受ける金融機関企業による引き受けなどを含めあらゆる手段が動員されるで しょう。

それは従来の中国日本による引き受けに依存する枠組みからは全く異なる自国内中心とするものとなると考えられます。

1月末アメリカ議会下院は8250億ドルの景気刺激法案を可決しました。同法案には法案に基づく公共投資使用される鋼材はアメリカ国内からのものとするとされ、保護主義的であるとの非難の声が海外で上がっています。

そこには「自分の金はどう使 おうが勝手自分の国の鋼材を買って何が悪い」といったものが窺えますし資金は自国内で調達するということを裏返しているように見えるのです。

《変化する経済システム世界政治

アメリカ政府が今後発行する膨大な長期国債の引き受け先が従来の中国日本ではなくFRBの引き受けを含むアメリカ国内での消化に移ることで、今までの世界経済システムは極端に変わらざるを得ないでしょう。

長い間、世界アメリカが垂れ流す貿易赤字により流動性を拡大し成長してきました。

そのスキームが変わろうとしているのです。

それは衝撃的な変化であることは間違いありません。

このことはさらに国際政治にも大きな変化をもたらすことになります。ポールソン財務長官が揉み手をしながら巨額のアメリカ国債を引き受けてくれる中国を何度も訪問していた図式もすっかり変わることになります

Permalink |記事への反応(0) | 20:53

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

次の25件>
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp