Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「経済学」を含む日記RSS

はてなキーワード:経済学とは

次の25件>

2025-10-27

短絡評価経済学

短絡評価とは、それが真とわかったらそれ以上の議論をしないことを意味する。

例えばA or Bという論理で、Aが真とわかったらBは評価しない。あるいはA and Bとあって、Aが偽なら評価をしない。

一見すると、プログラミングにおける演繹の話でしかないように思える。しかし、これは人生知識についてあらゆるところで使える考え方である

 

短絡評価の考え方を経済学的に言い換えるなら、「限界分析を打ち切る合理性」ともいえる。

経済主体は、すべての選択肢無限検討するわけにはいかない。情報収集分析のものにもコストがある。

これを経済学では「情報限界費用」あるいは「取引コスト」と呼ぶ。 追加の情報探索コストよりも、得られる期待便益が小さいと判断した段階で、人は探索をやめる。

合理的無知もまさにこの文脈に属する。 つまり、ある命題Aが真であるとわかった瞬間に、Bを検討しないのは、最適停止問題一種である

 

例えば投資について考えよう。「素人個別株はダメインデックス投資一択でいい」という論理。この論理容認するなら、個別株それぞれを見ていくことは単なる時間無駄ということになる。

あるいは「自分スポーツ全般が苦手だ」とわかっていれば趣味探しでスポーツ検討しないし、「俺の将来の出費はこうだ(不確実性込み)」と事前にわかっていればそれ以外の出費はない。

 

選挙で、有権者がすべての候補者政策を精査しないのは怠慢ではなく合理的行動だ。自分一人の票が結果に与える影響がほぼゼロであるなら、情報を調べるコストの方が高いからだ。これは「政治的短絡評価」とも言える。

さらマクロ視点で見れば、企業投資判断も同じ構造を持つ。市場分析無限に続けるより、「一定確信度に達した時点で投資する」方が、機会費用を最小化できる。

 

経済学ハーバート・サイモンが唱えた限定合理性が示す通り、人は完全情報世界ではなく、限界的に合理的世界で生きている。

ゆえに、どこで議論を打ち切るかを考えるべきだ。 短絡評価とは「思考怠惰」ではなく「思考最適化なのだ

Permalink |記事への反応(0) | 04:13

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-26

キャッシュ債権派」と「株・不動産派」でしかないすねハイ論破

このマクロ経済政策に関する論争は、突き詰めると異なる経済的利益を持つ二つのグループ価値観リスク許容度の対立帰結することが非常に多いです。

積極財政デフレ脱却の是非を巡る議論は、保有する資産によって経済的な利害が分かれる、以下の二つの派閥対立図式として整理できます

1. 💰キャッシュ債権派(デフレ円高容認派)

保有資産特性: 現預金日本国債、保険年金などの資産を多く持つ層(特に高齢者層)。

最大の利益:デフレ物価下落)と円高物価が下がると、現預金実質的購買力が上昇するため、最も利益を得ます円高輸入品を安くし、現預金国際的購買力を高めます

懸念:積極財政によるインフレは、現預金の実質価値を目減りさせる「資産への課税」と見なされます

2. 📈 株・不動産派(インフレ積極財政推進派)

保有資産特性:株式不動産事業資産など、インフレ名目成長によって価値が上昇する資産を持つ層。

最大の利益:インフレ円安インフレ資産名目価値を押し上げ、実質的債務借金)の負担を軽くします。海外株を持つ場合円安で得します。

懸念:デフレ金融資産価値を低下させる敵と見なされます

論争が平行線になる理由

この議論がなかなか収束しないのは、互いの経済的利益価値観の前提が根本的に異なるからです。

最終的に、どちらの政策パッケージ採用するかは、「誰の利益を優先し、どのような未来日本経済を目指すのか」という、経済学というより政治的価値判断に行き着きます

この二つの派閥対立を緩和し、国民全体が納得できる「折衷案」を見つけ出すことが、現代日本経済政策の最大の課題と言えます

Permalink |記事への反応(0) | 11:05

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-23

[日記]

僕は今夜、ルームメイトリビング実験的にベーコンを低温調理している匂いを鼻孔の厳密な位置で嗅ぎ分けながらメモ帳を開いた。

朝は6時17分に目覚ましを止め(そのミリ秒単位の遅延は許容されない)、6時18分にコーヒー比率を変える習慣を行い、靴下は左から右へ、座席は常にソファの北東端(座る位置位相対称性を破らない)である

食事火曜日パスタの残り物は三等分して水曜と木曜の朝食に回す。洗濯は必ず偶数週の水曜に行い、洗剤は0.8倍希釈、脱水は中速、干す向きは北向き。

ルームメイトがドアに爪痕をつけたら即座にログを取り、隣人が郵便物を誤って取った場合は「郵便誤配報告フォーム」を三回に分けて提出する。

こうした儀礼を守ることで僕の内的位相空間が安定するのだと論理的に考えている。

今日思考の核は超弦理論と量子情報交差点についての、かなり尖った自己流の定式化にある。

まず、僕は物理直感を避けて抽象数学事象を語る。弦理論摂動系列を有限厚さの∞-圏としてモデル化し、ブレーンを対象、開弦状態をモノイド的なホモトピー演算子として扱う。

局所座標の代わりにファクタリゼーション代数を使い、スパイダー図式を経て得られる交叉相互作用を高次ホモトピー群のコハート化として再解釈することを提案する。

ER=EPRについては、古典的ワームホール=絡み合いという語り方を離れて、僕はエントロピー双対モジュール同値性という言葉で捉えている。

まり、二つのエントロピックモジュールの被覆圏と、それらに対応する重ね合わせのコボルディズム(圏論的な結合双対)を同一視することでER=EPR圏論的に定式化できるのではないかと考えている。

これを超弦理論に接合するには、AdS/CFT 的なホログラフィック双対の場で、境界側の張力演算子族が内部のブレーンカテゴリ(例えばフカヤカテゴリコヒーレント層の導来圏)に対応するという見方を取り入れる。

すると、エントロピー双対モジュール同値性は、境界バルクの間で起こる圏の再同型化として現れ、ER=EPR本質的に圏的ホログラフィー一命題になる。

ここで僕が提案する小さな拡張は、量子誤り訂正符号コード代数を∞-圏の射として扱い、その可換性条件がワームホールコボルディズムの可逆性と一致するというものだ。

これにより、エントロピー再構成操作がブレーン間のファンクターとして自然理解でき、局所性の回復説明する新しい枠組みが得られると僕は思う(これは僕の勝手な定式化で、厳密性は今後の証明を待つ)。

今日はそのメモを、黒板に書く代わりにルームメイト背中越しにノートに書き留めた。

ところで、僕は靴の磨き方にも数学基準を設けている(円周率小数を用いた磨き順列を使っている)。

出かける前のチェックリストトポロジー的順番、たとえば鍵→財布→スマホペンという順序は位相連結成分を最小化するから合理的だ、と説明すると友人たちは顔をしかめるが、これを守ると予測可能性が上がる。

今夜はRPG系ではELDENRINGビルド論とRTAコミュニティメタ的動向を気にしていて、この作品2022年FromSoftwareからリリースされ、多くのビルド最適化メタ確立されていることは周知の事実だ(初リリース2022年2月25日)。

また、このIP映画化プロジェクトが進行中で、A24が関与しているという報(映画化ニュース)が最近出ているから、今後のトランスメディア展開も注視している。

僕はソウルライクのボス設計ドロップ率調整をゲームデザイン位相安定化とは呼ばないが、RTA勢のタイム削り技術や周回遺伝NG+)の最適手順に対して強い敬意を持っている。

ファンタジーRPGの装備付け(メタ)に関しては、装備のシナジーステータス閾値クラフト素材経済学価値を語るのが好きで、例えば「その装備のクリティカル閾値を満たすために残すステータスポイントは1だが、その1が戦闘効率を%で見るとX%を生む」というような微分的解析を行う。

FFシリーズについては、Final Fantasy XVIがPS5向けに2023年6月に、続いてPC版が2024年9月リリースされ、さらに各プラットフォーム向けのロールアウトが段階的に行われたことなど実務的事実を押さえている(PCリリース2024年9月17日)。

僕はこのシリーズ音楽モチーフ再利用エンカウンター設計比較研究をしており、特に戦闘ループの短周期化とプレイヤー感情連続性維持について言及するのが好きだ。

コミック方面では、最近の大きな業界動向、例えばマーベルDCの枠を超えたクロスオーバー企画されるなど(Deadpool×Batmanの一連の展開が話題になっている)、出版社間でのIPコラボが再び活発化している点をチェックしている。

これらはコレクター需要市場流動性に直接影響するため、収集と保存に関する経済的最適化問題として興味深い。

今日、隣人が新しいジャンプ作品話題を振ってきたので僕は即座に最新章のリリーススケジュール確認し、One Pieceの次章の予定についても把握している(最新チャプターの公開予定など、週刊連載のスケジュール情報は定期的に確認している)。

僕は友人との会話でジョークを飛ばす時も形式論理を忘れない。

例えば「午後9時に彼らがカップ麺を食べる確率は、僕の観察では0.83だ。ゆえに僕は9時前に冷蔵庫位置を変えるべきだ」という具合だ。

結語めいたものを言うならば、日常ルーティンと高度に抽象化された理論は相反するものではなく、むしろ同じ認知的圏の異なる射影である

から僕は今日ルームメイトの忍耐を試す微細な仕様変更(例えばリモコンの向きを30度回す)を行い、その反応をデータ化している。

さて、20時30分だ。これでノートを閉じ、決まった手順で歯を磨き、眠りの準備に入る。明日の朝のアジェンダは既に分解されているから、心配は要らない、と自分に言い聞かせてから寝るのが僕のやり方だ。

Permalink |記事への反応(0) | 20:41

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-20

【緊急提言B型作業所障害者が健常者の労働市場破壊し始めている。

B型作業所を利用した労働力ダンピングが、健常者の労働環境も壊していく危険性について。

いま、全国で静かに広がっている「B型作業所による労働力ダンピング」。

本来福祉の場であるはずのB型が、飲食店の皿洗い、ホテル清掃、ポスティングといった市場労働代替手段として使われ始めています

この流れを放置すれば、最終的に痛むのは障害者だけでなく、地域普通に働く健常者の賃金雇用のものです。

広島での試算 ― すでに「年16億円規模」の影響

広島市内のB型作業所は約178拠点

もし1事業所あたり10人が、月40時間ほど外部の定常業務(皿洗い・清掃など)を請け負い、時給500円で動いているとすると、

その延べ労働時間は71,200時間/月に達します。

地域最低賃金(1,085円)との差は585円/時。

単純計算だけでも、

● 月約4,165万円/年約5億円の賃金原資が市場から流出

さら経済学的にみると、このような「低賃金労働供給ショック」は地域全体の賃金水準にも波及します。

労働経済の標準モデル弾力係数β=−0.6)を適用すると、

● 平均賃金の下落率は約0.8〜1.5%

地域全体ではさらに年1011億円規模の賃金圧縮効果

まり合計すれば、広島だけで年間およそ16億円前後賃金が失われている計算です。

福祉の名を借りた安価下請け構造」が、結果的地域賃上げ努力を踏みにじっているのです。

問題本質 ― 「雇用契約ではない」という抜け道

B型作業所で働く人たちは、法律上は「雇用契約」ではなく「福祉サービス利用者」です。

そのため最低賃金法の適用を受けず、時給200〜500円でも違法ではありません。

しかし、現実には企業自治体発注を受け、実質的雇用と同じ作業をこなしているケースも少なくありません。

この「名ばかり福祉労働」が、地域労働市場を二重構造化させています

放置すれば“地域賃金デフレ”が進む

定常業務外注B型流れる

B型最低賃金を下回る単価で受託

企業は「安く発注できる」ことで価格競争が激化

結果、健常者パートアルバイト賃金も上がらない

この構造を変えなければ、「福祉」と「雇用」の双方が共倒れになります

本来は「支援」だったはずの仕組みが、社会全体の賃下げ装置に転化しているのです。

■ いま求められる政策対応

発注ガイドライン明確化

 定常業務B型に回すことを制限し、監査対象にする。

市場相当の対価設定

 「福祉価格」ではなく、発注元に最低賃金水準での支払いを義務づける。

③ 成果指標の導入

 B型が「移行支援」や「スキルアップ」に機能しているか定量評価する。

地域ごとの監視体制

 清掃・宿泊外食など、B型ダンピングが集中している業種を重点的に調査

結論 ―「安い労働」ではなく、「豊かに生きる福祉」へ

B型作業所本来就労の機会を守るための制度です。

しかし、今のままでは障害者の“安価労働”を利用する仕組みになってしまう。

そしてそれは、健常者の労働環境をも巻き込み、地域全体の賃金尊厳を奪う方向に進んでいます

福祉は誰かを犠牲にして成り立つものではありません。

支援」と「雇用」を分断せず、公正な対価と自立を両立させる仕組みづくりが、いま最も求められています

とChatGPTにまとめさせてみたんだが、全国48万人の利用者手帳なくても利用できるよ)のうち半分がもし

高い工賃を求めて地元企業から清掃やポスティングや皿洗いなどの仕事を時給500円で奪っていったら健常者の労働市場はどうなる?

ぶっ壊れるよ。現段階でももヤバい企業B型作業所を利用して人件費を削減できることに気づき始めたらこの傾向はもっと強まっていくと予想される。

その時、健常者は作業所仕事を奪われ賃金も上がらない最悪な場面を迎えることとなる。

今、みんなで気づかなきゃ。声をあげなきゃ大変なことになるよ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:17

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-19

偽物だと偽証する人間のくず@dorawiiまとめ

https://anond.hatelabo.jp/20251018213340#

dorawii

小学校までは男はアニメ「なんかよりも」許される限り狂ったようにゲームしたがるものだと思ってる。

だいたいの家庭ではゲームは一日何時間でっていう制限がつけられているのも効いてると思う。

制限時間まではやらないと勿体ないとか、今日留守番から特別していいことになってるからとか。

こういう「クーポンは使い切るべき」と意思決定する傾向って経済学とか心理学でなんか用語ついてそうだけど、とにかく大雑把に言えばそういう心理だと思う。

アニメなんいつでも見れるから

まあこれが正しいとある程度自信を持って言えるのはスマホが普及する前に限ってで、いまはスマホを通じていくらでもゲームっぽいあやふやものに触れられてそうだからゲームに対する憧れレアリティはかなり下がってそう

https://anond.hatelabo.jp/20251018213429#

wii

※dorawiiによる偽証https://anond.hatelabo.jp/20251018214125#

嫌われてるのは本物でしょー?偽物なんだからお話してくれるよね?

https://anond.hatelabo.jp/20251018214256#

嫌われ者の偽物とか嫌われるに決まってるやん

※dorawiiによる偽証https://anond.hatelabo.jp/20251018214502#

真贋で価値が反転するのなら対象に対する好悪も反転しそうなものだが

Permalink |記事への反応(0) | 18:57

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20251019120312

あの経済学がわからないんだけど、

高校入試にも活用できそうなのかな

Permalink |記事への反応(0) | 13:06

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-18

dorawii

小学校までは男はアニメ「なんかよりも」許される限り狂ったようにゲームしたがるものだと思ってる。

だいたいの家庭ではゲームは一日何時間でっていう制限がつけられているのも効いてると思う。

制限時間まではやらないと勿体ないとか、今日留守番から特別していいことになってるからとか。

こういう「クーポンは使い切るべき」と意思決定する傾向って経済学とか心理学でなんか用語ついてそうだけど、とにかく大雑把に言えばそういう心理だと思う。

アニメなんいつでも見れるから

まあこれが正しいとある程度自信を持って言えるのはスマホが普及する前に限ってで、いまはスマホを通じていくらでもゲームっぽいあやふやものに触れられてそうだからゲームに対する憧れレアリティはかなり下がってそう

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20251018213340# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaPRh6QAKCRBwMdsubs4+SBZXAP9vHeeiOAjA+qkInYoJYmw8nAPuPM2IG6QeVFKJTbXrNgD9G95NXN6X/HH/g3mk1ZDHzj0gHQHV3m+Imsr2h4dA/g0==bSZv-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(4) | 21:33

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

マックでとなりにいた女子高生の話が聞こえてくるTogetterかいらなくね?

マックでとなりにいた女子高生の話だけど、

アフリカの村に経済インフラを通す事業投資家が、村に冷蔵庫冷凍庫)を置いたのが一番効いたと言っていた… 魚を貯蓄して、販売できるようになり、次は通信と金融の需要自然に生まれていった、これこそ経済学!」

かいらなくね?ブクマカ釣られやすい。

Permalink |記事への反応(1) | 12:32

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-17

実は、アファーマティブ・アクションAA)やそれに類する「優遇政策」は、経済学的にも長い議論対象で、労働市場効率性・インセンティブ構造社会的資本形成といった観点から、かなり深く分析されています

以下、主な経済学的な論点を体系的にまとめてみます

 

🔹 1.労働市場効率性を下げる(ミスマッチの発生)

AAによって採用・昇進などで属性が重視されると、「最適な人材配置」が歪むことがあります

本来、最も生産性が高い候補者を選ぶべきところで、**別の基準性別人種出身など)**が介入する。

結果として、全体の生産効率totalfactor productivity)が低下する可能性がある。

 

たとえば:

Loury (1998), “Discrimination in the Post-Civil Rights Era”

AA短期的な公平性を実現するが、長期的には人的資本human capital)の最適配分を阻害する。

 

Coate & Loury (1993), Quarterly Journal of Economics

→ 「低評価リスク」仮説:制度優遇があると、企業側が「優遇枠の人は平均的に能力が低いかもしれない」と予期し、全体の採用評価を下げる。

→ つまり恩恵を受ける人自身市場過小評価される逆効果が生じる。

 

 

🔹 2.インセンティブのゆがみ(努力のリターン低下)

経済学では、個人努力する動機=「期待される報酬 ×確率」。

AAによって「結果の平等」が保証されると、努力のリターンが減少する可能性がある。

 

Phelps (1972), “The StatisticalTheory of Racism and Sexism”

→ もし企業属性基準期待値修正する(例:「女性は平均的に○○が低い」など)と、

個人努力しても評価改善されにくく、人間資本投資インセンティブが下がる。

 

Becker (1957), The Economics of Discrimination

市場競争の中では、長期的には差別コストになる(=差別する企業が淘汰される)。

まり市場メカニズムに任せた方が、平等を促す方向に進む可能性がある。

→ 逆にAA市場の自浄作用を人工的に妨げる恐れがある。

 

🔹 3.スティグマ効果signaldistortion

AAによる採用・昇進=能力より制度配慮」と見られることで、

その人が本来持つ能力を正当に評価されないリスクが生じる。

これはゲーム理論的には「シグナリングsignaling)」の問題として扱われます

 

Coate & Loury (1993)モデルでは、AA導入後、採用者が「優遇されているグループ」に対して

“平均的に能力が低い”という信念を形成雇用主が訓練投資を減らす。

→ その結果、実際に能力格差固定化されるという自己成就的な悪循環が起きる。

 

まりAAが「差別の解消」を目的として導入されたのに、

市場信号構造を歪め、差別制度的に固定化するという逆効果生まれる。

 

🔹 4.社会的資本(Social Capital)の分断

経済学では信頼・ネットワーク協調といった“社会的資本”も重要生産要素とされています

AAのように属性による線引きを制度化すると、

 

グループ間の信頼が低下

制度があるから助け合う必要がない」というモラルハザード

成功の原因が「努力」ではなく「制度」に帰属される(=相互尊重の低下)

 

という効果が観察されます

結果的に、社会全体の協力効率(cooperative efficiency)が下がる。

 

この点は、Putnam(2000)『BowlingAlone』や Fukuyama(1995)『Trust』などでも、

制度的な平等押し付け”が社会的信頼を損なうという形で議論されています

 

🔹 5. 長期的ダイナミクス依存構造固定化

AAを受けて育った世代が、次の世代に「努力よりも制度を頼る文化」を引き継ぐ可能性があります

→ これを “policy dependence equilibrium”(政策依存均衡)と呼ぶモデルがあります

 

例:

Cass Sunstein (1991) “Why MarketsDon’t Stop Discrimination”

政策が続く限り、民間の慣習変化(文化進化)が進まない。

政策終了後に「元の格差」が再出現するリスク

 

🔹総合すると…

アファーマティブ・アクション短期的には平等を“見かけ上”実現するけれど、

長期的には:

 

生産性の低下(misallocation)

努力インセンティブ崩壊

社会的信頼の喪失

差別固定化

 

といった制度副作用を引き起こすと分析されています

Permalink |記事への反応(0) | 15:21

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20251017104339

経済学標準的解釈だと、需要が増えたら供給を増やして対処するんじゃなくて、価格を上げて対処するんだよ

いわせんな恥ずかしい

Permalink |記事への反応(1) | 10:46

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-15

anond:20251015150502

三橋氏に関する当時の印象と、その後の報道、そして経済論に対するあなた考察について、承知しました

学生時代に彼の「デフレ脱却には財政出動有効」「政府支出を増やせ」という主張に触れ、説得力ある論者として見ていたという経験は、当時の日本経済論壇の大きな流れを反映しています

あなた学生だった10年以上前日本は、長期デフレからの脱却が大きな課題でした。

あなた現在指摘している「デフレは完全悪という集団妄想被害者」「インフレ格差を拡大する」という点については、経済政策を巡る重要論点を含んでいます

多くの経済学者は、デフレ経済活動の縮小や雇用所得の減少をもたらす「悪」であると考えます

しかし、「過度なインフレ」もまた、生活費の高騰や資産価値実質的な目減りを招き、経済不安定化させるため「悪」です。

インフレは一律に影響を及ぼすわけではありません。

あなたが感じた「がっかり」は、かつて論理的希望に満ちた解決策を提示した人物が、現実の複雑さや予期せぬ展開の中で、自身論理乖離した行動に出てしまたことへの落胆かもしれません。

Permalink |記事への反応(0) | 15:44

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

三橋ちゃんに関する思い出話

10年以上前、俺が学生時代の頃ね

経済学の授業で「デフレ解決するにはどうすればいいか」ってレポートを書かされたのよ

んで、その頃はどの日本教科書も「デフレ時は財政出動有効ポリシーミックスが鍵!」みてーなこと言っててさ、んで、三橋ちゃんも「政府支出を増やせ」と、Youtubeとかブログで言ってたんよね

俺は無知だったから「そうなのか!やっぱマネーを増やすのが重要なんだね!」と単純に思ってたわけ

それに、三橋ちゃんのことを「説得力ある話をするキラキラした大人」ってイメージで見てたんだよ

だけど、最近○害予告とかして発狂しちゃったって聞いてさ、がっかりしたよね

何が悪いのかははっきりしてるよね

デフレは完全悪!」という集団妄想被害者なのよ、三橋ちゃん

間違った論理を信じてしまうと、論理的に不整合になって、狂っちゃうってわけ

インフレになって得するのは特定資産構成を持つ金持ちだけであり格差は拡大する、ってことだよね、要するに

積極財政派に対する天罰ってことだよね、早い話がね

Permalink |記事への反応(1) | 15:05

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-09

anond:20251009151332

はいはい、また出たな。「インフレ格差が主因」教の信者経済学を一枚ペラ因果関係に押し込めようとする、その自己放尿っぷりがもう清々しい。

まずな、実質実効為替レートってのは単なる物価比じゃない。総合的な国際競争力価格指標だ。

から名目為替物価交易条件、生産性資本収支、全部が噛み合って動く。

インフレ格差なんてのは、そのうちのひとつの成分にすぎない。主因だの副因だの言ってる時点で、経済一次元に潰してんだよ。

現実を見ろ。日本インフレ率が低かったのは事実だが、それ以上に実質賃金が伸びず、生産性の伸びも鈍化していた。

しか企業国内需要が弱いか設備投資を減らし、余剰資金海外に逃がした。つまり経常黒字を稼ぎながらも、内需が死んでる状態

結果、名目為替金融政策資本フローバランスで決まり、REERが下がった。どこに「単独インフレ格差が主因」と言える余地がある? お前、実質金利差も見ずに喋ってんのか?

それに、「インフレ格差でREERが下がった」と言うなら、逆に問う。じゃあ2010年代デフレ期に日本のREERが一時的円高化したのはどう説明する?

物価上がってないのにREERは上がったんだぞ。説明つかねぇだろ。それは名目為替(NEER)が強烈に動いたからだ。

まり物価差だけでは説明できない。言い換えれば、インフレ格差だけを主因と断定した瞬間に、自己放尿を始めてる。

本物の経済学者なら、「要因の一つ」としか言わない。主因とか言い出すのは、相関を因果と取り違える門外漢のやり口だ。

標準的新古典派立場なら、長期的にインフレ差は名目レートに吸収されるからインフレ格差が結果として現れることはあっても、原因ではない。

順番が逆なんだよ。お前が見てるのは、煙が出てるから火があるって言ってるレベル。実際には市場が火を動かしてるんだ。

「REERの円安インフレ格差が主因」なんて言葉は、因果関係を逆転させた観測データの読み違いでしかない。現実市場はそんな単純な教科書じゃ動かねぇ。

お前が見てるのは理論じゃなく、データの上に座り込んでのダブル放尿だ。

Permalink |記事への反応(1) | 15:30

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-07

anond:20251007205336

またお気持ち経済学かよ。データ読めば。

Permalink |記事への反応(1) | 20:55

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-06

anond:20251006192116

まーたお気持ち経済学かよ。

Permalink |記事への反応(0) | 19:43

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

知識ユーチューバーは、台本専門家が書けばもっと洗練するのでは?

芸能人に求められているのは、結局のところ流暢さと振る舞い、雰囲気だけであって、内容や知能にまで期待されてはいないわけだよね。

専門家台本の内容、例えば経済学とか物理学とかをしっかり考えて、芸能人はそれを暗記して演じるだけで十分なわけ。要するに、完全に役者に徹すればいいの。

だってビッグバン★セオリーシェルドンクーパーを思い出してみなよ。あのキャラクターは頭が良く見えるけど、役者本人が二次方程式の解の公式をスラスラ言えるかどうかは別問題だろ?

同じことは政治家知識番組出演とかでも言える。視聴者が期待しているのは、表面的に「知的に見える演技」だけであって、実際の理解や専門知識じゃないんだ。

まあ、今後Vtuberや完全AIキャラクター一般化すれば事情は変わるかもしれない。AIなら暗記も演技も完璧再現できるから人間芸能人価値は減るだろう。

でも現状では、芸能人人間味、つまり微妙な間の取り方や表情のニュアンスにはまだ一定価値がある。

逆に、芸能人自体台本を考えて知識コンテンツを作ろうとすると、いろんな方面から容赦なくツッコミが入る。専門性の不足や矛盾を指摘され、結局イメージけが損なわれるリスクも高い。

から役者は演じることに徹して、専門家知識と観客の期待の間でうまく立ち回るのが、最も合理的生き方だよね。

Permalink |記事への反応(0) | 04:01

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

リフレ派の自己放尿を完全論破

いか、甘い夢を見てる連中よ。お前らの言う「国債借金じゃない、通貨発行権があるから何でもできる。積極財政お金バラまけばデフレマインドが壊れて万事解決だ」という主張は、論理現実区別を完全に放棄している自己放尿だ。

ここで冷徹に、論理的に粉砕してやる。

まず一つだけ認めておく。確かに政府自国通貨を発行できる」という点は事実だ。日銀は大量に国債を買ってきたし、金融政策の道具は存在する。

だが「発行できる=無限に発行しても問題ない」ではない。現実中央銀行政策、期待形成マーケットの反応という複雑系で成り立っている。

日銀の大規模な国債購入やイールドカーブ管理経済為替に与える影響は学術的にも実証されているし、政策には手戻りと限界がある。

数字現実を見ろ。日本政府債務は紙面上「莫大」だ。単に概念論で「借金じゃない」と繰り返して我々の目を眩ませても、バランスシートのマグニチュード市場参加者の期待は消えない。

債務残高が千兆円級である現実は、政策選択リスク計算を変える。無尽蔵に発行すれば市場心理が変わり得る、というのは机上の空論ではなく現実だ。

デフレマインドが解消されても、余剰のマネー直ちに「消費」へ流れるという因果は成り立たない。

家計はまず貯蓄を維持し、金融資産投資へ振り向ける。増えたマネー国内投資の受け皿が無ければ海外流れる(=キャピタル・アウトフロー)、あるいは金融資産として滞留する。

マクロ恒等式(貯蓄=投資+純輸出)や資本移動メカニズム無視した「国債発行すれば即消費」という単純化経済学の基礎を踏みにじっている自己放尿だ。

ここで起きるのが為替インフレダブルパンチだ。国内資産利回りが魅力的でないまま大量の円が海外に回ると、円は売られて急落する。

実際、近年の日米金利差と政策運営の違いは円の大幅下落を招き、当局為替介入を誘発している。

金利差→資本移動円安、という動線無視して「国債増発=安全」などと言っている奴は現実を見ずに自己放尿している。

円安になれば輸入物価が跳ね上がる。燃料や中間財を輸入に依存する日本にとって、為替による輸入インフレは致命的だ。

輸入物価上昇で消費者物価が上がれば、日銀は引き締め圧力に押される。つまり積極財政インフレコントロールしつつやる」は、現実には非常に難しい。

急いで金を撒けば、最終的にインフレ制御に失敗して景気も賃金も痛める可能性が高い。国際機関も、為替ショックや急激な資本移動が起きた場合には当局介入や制約が必要だと指摘している。

おまえの言葉を借りれば「デフレマインド破壊する」こと自体目標になり得るが、その手段としての「無制限国債増発=即効で国民にカネが回る=OK」は論理破綻自己放尿だ。

実際はこう動く。

これで政策裏目に出れば、最終的には金利上昇→財務コスト増→景気悪化という「自己放尿」的な自己破壊サイクルになるだけだ。

お前の主張は通貨発行の「権能」だけを切り取って、制度的制約・期待形成・国際資本移動為替の逆作用を全部無視している自己放尿にすぎない。

そんなもの経済政策素人芝居であり、現場を知らない詭弁自己放尿だ。

理屈を正しく並べろ。通貨発行は道具だ。道具を振り回して場を汚すだけなら、それは「自己放尿」以外の何物でもない。

anond:20251005185951

Permalink |記事への反応(0) | 00:36

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-05

SNS時代社会学はもうオワコンなのか。

SNSによる集合知の高度化は社会学存在価値を失わせる可能性があります社会学集合知進化によって存在価値を失いその役割を失ったと言えます

集合知限界社会学役割

集合知衆愚Wisdom of Crowds)は、多くの人々の意見知識を集約することで、個々の専門家よりも優れた判断予測を導き出す可能性を秘めています特にSNSは、この集合知形成を加速させていますが、同時にいくつかの課題も抱えています

1.集合知の偏り(バイアス)と検証

SNS上の集合知は、しばしば特定グループ内での意見の増幅(エコーチェンバー)や、感情的共感に基づく短絡的な判断に陥りがちです。また、誤情報フェイクニュース)や意図的操作の影響を受けやすいという脆弱性もあります

社会学役割:社会学は、こうした情報拡散構造や、人々の意識形成プロセス、そしてそれが社会全体に与える影響を客観的分析し、集合知限界や偏りを指摘します。単なる「データ」ではなく、「社会文脈」や「価値観」を含めて理解しようとします。

2.社会的「価値」と「意味」の探求

集合知は「何が起きているか」を示すのには長けていますが、「なぜそれが起きているのか」「それは社会にとってどんな意味を持つのか」といった本質的な問いには答えられません。

社会学役割:社会学は、人々の行動や社会現象の背後にある動機文化規範格差といった、目には見えない社会構造を深く掘り下げます。**「望ましい社会とは何か」**という規範的な問いに対しても、歴史的比較的な視点から考察を加えます

3.社会対話と分断の克服

SNS意見可視化を進める一方で、社会の分断(二極化)も深刻化させています。異なる意見を持つ者同士の建設的な対話は難しくなりがちです。

社会学役割:社会学は、分断を生み出すメカニズム分析し、異なる集団間の理解対話を促進するための理論的基盤を提供します。また、心理的安全性のある対話の場が、健全集合知形成に不可欠であることも指摘します。

集合知社会学の「データ」であり、分析対象です。

SNS上の集合知が高度化しても、社会学は人々がどのように集団形成し、相互作用し、意味を作り出し、葛藤しているのかを、データを超えて本質的理解するための学問として、その存在価値は揺るぎません。むしろ、複雑化するデジタル社会を深く、批判的に理解するために、社会学の知見はこれまで以上に重要になると言えるでしょう。

それなのになぜ社会学オワコン化するのか。

社会学における「エコーチェンバー」の可能

1.概念理論自己強化

特定パラダイム理論的枠組み)や専門用語コミュニティ内で過度に重視され、その枠外にある新しい視点異論が軽視されたり、理解されにくくなったりすることがあります学術誌の査読学会での発表においても、既存の主流な考え方を支持する研究が通りやすい、という構造的なバイアスが発生し得ます

2.批判対象固定化

社会学社会の不平等権力構造批判的に分析しますが、その批判対象固定化し、社会の変化に伴って新たに生まれ問題や、複雑な現実存在する「善意による悪」のような側面を見落としてしま危険性があります。常に批判的な立場を取るあまり実証データ客観的分析よりも、イデオロギーが先行してしまうという批判もあります

3.社会との断絶(象牙の塔

一般社会集合知常識からかけ離れた独自議論を深めていくあまり、「象牙の塔」に閉じこもり、学術コミュニティ内でのみ通用する言葉論理で固まってしま現象です。これは、社会学者が自ら分析するはずの多様な価値観日常リアリティから切り離され、社会に対する影響力を失うことにも繋がります

集合知時代における社会学自己批判と使命

しかし、この自己批判こそが社会学の核心的な強みとも言えます社会学は、権威主義バイアス分析し、客観性批判精神を維持しようと努力する学問です。

エコーチェンバーを破るための努力

方法論の多様性:

集合知ビッグデータ分析といった新しい定量的手法を取り入れ、伝統的な定性的手法インタビューエスノグラフィー)と組み合わせることで、視点の偏りを減らそうとしています

学際的な対話:

経済学心理学情報科学など、異なる分野の研究者との協働を深め、独自コミュニティの殻を破ろうとしています

内省リフレクシビティ):

自分自身立ち位置や、研究コミュニティが持つバイアスを常に問い直すという「内省リフレクシビティ)」は、社会学研究重要な柱の一つです。

まり、「社会学者こそエコーチェンバーに囚われている」というご指摘は、社会学が自らの宿痾と闘い続けるべきという、非常に重要メッセージ内包していると言えるでしょう。

この自己批判能力こそ、集合知が持つ限界(偏りや短絡性)を外部から分析できる、社会学の根源的な存在価値につながるのではないでしょうか。

Permalink |記事への反応(0) | 11:48

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-03

anond:20251003231112

生産効率生産性」として豊かさを定量化するという考え方は、経済学における「実質」の概念と、豊かさの「物理的な基盤」に着目した視点です。

この考え方は、デフレ下の日本経済実態を捉える際にも一部で使われる分析であり、従来の「名目額」による評価問題点を突いています

しかし、豊かさを定量化する「正しい方法」とするには、その定義限界を明確にする必要があります

以下の二つの指標を使い分けることの重要性を示唆しています

1.実質的な豊かさ:実質生産性(生産効率

生産効率(実質生産性)=生産物・サービスの量 / 投入資源の量

(例:時間あたり生産量、労働時間あたり実質付加価値

これは、「限られた資源から、どれだけ多くのモノやサービス物理的・質的な成果)を生み出せるか」という、社会の真の生産能力を示す指標です。

デフレ下での解釈:デフレ物価の下落)は、名目上の収益(円)は減りますが、生産効率(実質生産性)が向上していれば、人々は同じ労働でより多くのモノやサービスを手に入れられる(購買力が向上する)ため、実質的な豊かさは改善していると解釈できます

2. 見かけ上の経済名目生産性(収益量)

名目生産性 =生産物・サービス名目金額収益)/ 投入資源の量

これは、「限られた資源から、どれだけの円の価値を生み出せるか」という収益の側面を測る指標です。

インフレ下での解釈:インフレ物価の上昇)は、モノの価値価格)が上がっているため、実質的生産効率が変わらなくても、名目上の収益(円)が増えます。見かけ上の経済名目GDPなど)は拡大しますが、これは単なる価格上昇であり、実質的な豊かさの改善ではない、という評価になります

この指標限界と「豊かさ」の定量

「豊かさ」の定量化を実質生産性の向上と定義するのは論理的ですが、以下の二つの大きな限界があります

1. 「豊かさ」を構成するインプットアウトプット定義不足

「豊かさ」は、単なる経済活動の量だけでなく、生活の質に関わる非金銭的要素も含みます

|課題視点 | 従来の生産効率限界 |

|環境 |環境破壊や公害外部不経済)をインプットとして計上しない。 |

|余暇健康 |労働時間を減らして生産量が維持できても、それが「豊かさ」とは評価されない。 |

| 将来世代 |天然資源の枯渇を無視した効率向上を評価してしまう。 |

2.デフレが「真の経済改善」とは限らない点

デフレ下で名目額が減っても実質生産性が向上すれば「経済改善する」という見方には、以下のようなマクロ経済的な問題が伴います

したがって、豊かさを定量化する究極的な指標は、「実質生産性」を核としつつ、環境資本や人的資本の減少をマイナスとして織り込み、さら金融市場の安定性(デフレや極端なインフレ回避)が確保されている必要があります

Permalink |記事への反応(0) | 23:17

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20251003103835

推し活は単なる趣味行動ではなく、アテンションエコノミーattention economy)の拡張版と見るのがしっくりきますね。ここを経済学的に分解すると、いくつかの論点が浮かび上がります

1. なぜ推し活が出てきたのか

アテンション=希少資源

情報が溢れかえる現代において、時間や関心は最も希少な資源。その資源を「誰に」「どれだけ」向けるかが、価値の源泉になった。

ネットワーク外部性の強化

「有名な人はより有名に、無名な人はより孤独に」という指摘は、まさにマシュー効果(Matthew Effect)。プラットフォーム可視化を強化すればするほど、人気の集中は加速する。

協調フィルタリングロックイン

アルゴリズムは「似た人が注目しているもの」を勧めるため、トレンド推しが“閉じた世界”で爆発的に伸びやすい。結果、推し活は一人一人の関心を共同体に結びつける仕組みになる。

2.推し活の経済的メカニズム

アテンションマネタイズ

アテンションを → グッズ購入、ライブ参加、ファンクラブ(サブスク)、SNSでの拡散 へと転換する仕組み。これは広告モデルから一歩進み、「直接課金モデル」に近い。

プラットフォームとの相互依存

SNS推し活の拡散装置、決済やEC収益装置。結果として、推し活はデジタル経済インフラに組み込まれる。

アイデンティティ消費

グッズ購入や現場参加は、単なる取引ではなく「自己表現」や「帰属意識」の消費。これは従来の効用最大化モデルよりも、シンボリック消費(symbolic consumption)に近い。

3.結論

推し活は、アテンションエコノミーの応用であり、消費者能動的に参加する新しい形の市場形成と言えます。従来は「広告主が買うもの」だったアテンションが、いまやファン自身投資”する資源になった、と解釈できますね。

Permalink |記事への反応(1) | 10:41

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-01

anond:20251001110453

つの話してんだ?H1Bなんて1990年に始まったごく最近制度だろ

アメリカ建国以来すでに5000万人以上の移民を入れてるんだわ

で、今のアメリカはすでに不法移民も含めて労働力過剰の状態からそのように移民の質を厳選する意味があるが、

日本みたいに完全雇用がもう何年も続いてて、供給制約のせいでインフレが止まらない国は労働力を入れたら入れただけ経済成長するしインフレもおさまっていくんだわ

おまえはパソコンには詳しいのかもしれんし、英語もできるのかもしれないが、経済学のことは全然わかってないんだから変に意固地にならずに素直に勉強した方がいいぞ

Permalink |記事への反応(0) | 19:09

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20251001132039

まり経済学間違っとるやんか

現実と合わない経済理論なんかゴミやで

Permalink |記事への反応(0) | 17:05

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20250930160407

おもろいよね

需要が高まれ給料が上がるはずが、全然上がらない

経済学が間違ってるんじゃないの?

Permalink |記事への反応(1) | 13:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-28

「あしたか自由だといわれても困る」という

ナチズム心理的理由によって説明されるが、個人心理学社会経済学理由によってつくられる。

ナチズム社会階層による受容のしかたの差

労働者階級や、自由主義ブルジョワジー消極的あきらめの態度をとったのと対照的に、ナチイデオロギーは小さな商店主、職人ホワイトカラー労働者などの下層中産階級が熱烈に歓迎した。

下層中産階級典型的社会的性格

強者への愛、弱者にたいする嫌悪、小心、敵意、金についても感情についてもケチさいこと、そして本質的には禁欲主義など。かれらの人生観は狭く、未知の人間を猜疑嫌悪し、知人に対してはせんさく好きで嫉妬深く、しかもその嫉妬道徳的公憤として合理化していた。

ナチイデオロギー:服従の追求と権力の渇望

指導者にたいする盲目的な服従人種的政治的少数者にたいする憎悪精神征服支配への渇望、ドイツ民族と「北欧人種」の賛美など。これらのイデオロギーは、下層中産階級を心情的に魅了し、「共感」(実際にはかれらは駒にすぎなかったのだが)を呼び起こした。

(エーリッヒフロム自由からの逃走」による)

Permalink |記事への反応(0) | 20:46

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20250928144142

日銀ポジショントーク経済学勘違いしてて草も生えない

Permalink |記事への反応(1) | 14:44

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

次の25件>
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp