
はてなキーワード:無影灯とは
かかりつけの歯医者から、いつか絶対虫歯になるから抜きましょうって言われてた。
言われ続けて早5年。なんか疼いてきたので紹介状貰って病院に行った。
嘔吐反射がきつくて全身麻酔でお願いしたら2泊3日の入院になった。
10時入院。ベッドに案内されアレルギーについてしつこく聞かれる。
4人部屋。ほかの人たちからは放射線治療とか、脳に腫瘍とか聞こえてくる。
以前ロキソニンで10日以上の便秘になったのでロキソニンは変えてもらう。
ベッドに横になる気になれない。スマホのYOUTUBE か3DSのテトリスで気を紛らわせる。
晩飯、骨の一切ない焼き魚、おぼろ豆腐。普通においしい。ここから絶食。
布団が分厚い。少し寒いがタオルケットだけで寝る。ほかの人がトイレに行くだけで目が覚める。
手術は4人目。16時開始予定。昼から点滴。
この時点ですごい怖い。3DSのテトリスとカルドセプトが無かったら耐えられなかった。
気を紛らわせるには反射神経と両手を占有するテトリスが最適だと思った。
予定が押してるのか18時開始。病衣に着替えて手術室に歩いてく。髪の毛キャップをかぶり無影灯のベッドに横になる。
心拍数は100ぐらい。酸素マスクをつけて深呼吸する。麻酔が流されて気を失う。
なんか楽しい夢を見てたら目が覚める。終わったらしい。すごい解放感。痛みはあるが終わったことの喜びが大きい。
いろんな管を外されてベッドに移動してもらう。20:45妻に終了の連絡。
2時間たって水と痛み止めのカロナールを飲む。さらに2時間後トイレに行く。2時間おきに看護師さんが血圧と体温を測りに来る。
術後4時間で流動食は食べられるらしい。残してあったが断った。
病室に戻って身支度。退院が早かったので会計が間に合わないとのこと。次回払う。費用はだいたい10万円。
先生の診察。レントゲン確認して抜歯の予定決めて終了。10時退出。
痛みはまだ全然耐えられるレベル。モノ食べてるときは痛むけど、普段はあんまり感じない。
たかが親知らずでここまで丁寧にやってくれるのは、今の日本でしかありえないなと思った。
ありがとうございました。
午前1時27分 社用車内
エアコンの風に混じる甘い汗の匂いが、車載ナビのルート案内を歪ませる。
グローブボックスに転がった抗うつ剤の瓶が、僕の左胸ポケットで震えるスマホと共鳴している。
エレベーター鏡面
10階から22階までの46秒間、彼女の小指が僕のベルト金具に触れていた。
防犯カメラの赤い光点が4つ、天井から堕胎手術の無影灯のように照らしつける。
階数表示が「18」を表示した瞬間、彼女の婚約指輪が僕のシャツボタンに引っかかり、皮膚が裂ける音より先に血の鉄臭が立ち上がった。
ネクタイを締め直す手が、彼女のブラジャーのフックを外した時の感触を再現する。
ロッカー最下段で発見した彼女の生理用ナプキン包装紙が、僕の名刺入れと同居している現実。
壁に耳を押しつけると、隣の倉庫で彼女が整髪料をつける音が、結婚指輪を外す音に聞こえる錯覚。
21:05彼女「今どこ?」
21:09彼女「会いたい」
13段目の踏み板が軋むタイミングで、彼女が僕の結婚指輪を口腔内に滑り込ませる。
地下3階の機械室まで降りる途中、防火シャッターの影で交わした唾液が、排水溝に垂れる音を計測している。
彼女が淹れたブラックコーヒーの輪が、僕のマグカップに重なる。
25回目の「偶然の同時休憩」で、陶器の縁に付いたリップクリームの痕が、不貞行為の証拠保全のように積層していく。
砂糖入れの中に隠したホテルの領収書が、スプーンに付着した珈琲残滓で透けて見える。
自宅 01:27-
28階吹き抜け空間に漂う、彼女のシャンプーと妻の柔軟剤が混ざり合う匂い。
高校の時だったか覚えてないけど、歯医者に行った時に仲の良かった先生に「これは無影灯と言って手元に影ができない特殊なライトなんだよ」と見せてもらい「勉強する時に手元が暗くならないんだ!すげぇ!」と感動して20年近く、ずっと無影灯のある机に憧れている。
手元に影ができない。なんと素晴らしいことか。どちらにライトを置こうが影ができないのだ。専用に光学設計されたあの反射板もイカつくて良い。
しかし、悲しいことに20年経っても無影灯の需要がないからかデスクライトとして専用に設計された無影灯は「もどき」以外、売られていない。なんなら俺が買ったリング状のデスクライトも無影灯としてamazonで売られているが影できまくりだ。嘘をつくな嘘を。
いや、実際デスクライトの無影灯はあるのだが小学生用だ。しかもスイッチを入れるとドレミの音がなるらしい。
ではヤフオクやメルカリは?というとマジモンの中古の医療用無影灯が出てくる。なんなら手術用のものもある。
こんなもん怖くて使えるか!
高校の時だったか覚えてないけど、歯医者に行った時に仲の良かった先生に「これは無影灯と言って手元に影ができない特殊なライトなんだよ」と見せてもらい「勉強する時に手元が暗くならないんだ!すげぇ!」と感動して20年近く、ずっと無影灯のある机に憧れている。
手元に影ができない。なんと素晴らしいことか。どちらにライトを置こうが影ができないのだ。専用に光学設計されたあの反射板もイカつくて良い。
しかし、悲しいことに20年経っても無影灯の需要がないからかデスクライトとして専用に設計された無影灯は「もどき」以外、売られていない。なんなら俺が買ったリング状のデスクライトも無影灯としてamazonで売られているが影できまくりだ。嘘をつくな嘘を。
いや、実際デスクライトの無影灯はあるのだが小学生用だ。しかもスイッチを入れるとドレミの音がなるらしい。
ではヤフオクやメルカリは?というとマジモンの中古の医療用無影灯が出てくる。なんなら手術用のものもある。
こんなもん怖くて使えるか!