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はてなキーワード:渋谷ヒカリエとは

2025-05-20

AI小説直木賞を受賞

1

 只野天才──この名前を聞いて、まず「本名なのか?」と疑う人が多いだろう。事実、彼は戸籍上もこの名を持つ。28歳。慶應義塾大学環境情報学卒業新卒電通入社し、三年目にはクリエイティブ部門メディアプランナーとして社内の若手表彰を受けた。だが、そこで燃え尽きたのか、あるいは興味が尽きたのか、彼は「どうにも社風が合わない」という理由であっさりと退職してしまう。

 電通を辞したあと、彼は自らの預金父親経営する資産管理会社から分配金を元手に、港区タワーマンション引っ越した。34階、角部屋、東京湾が一望できる2LDK。広すぎず、だが一人暮らしには十二分すぎる贅沢な空間。そこで彼は、一切働くことなく、しかし「暇すぎて死にそう」という感覚とも無縁に暮らしていた。

 起床は午前10時。最初にやることは、顔を洗ってエスプレッソを淹れること。イタリア製マシンで豆から挽いたものだ。音楽Apple Musicクラシックプレイリスト観葉植物に霧吹きをかけ、洗濯機を回し、ルンバを稼働させる。そのあいだにプロテイン入りのヨーグルトバナナを食す。ルーチンは正確で、常に淡々と、綺麗に整っていた。

 午後になると読書。だが、読書といっても文学ではない。フィナンシャル・タイムズWIREDニューズウィーク。彼が目を通すのは常に「未来」の話題だった。哲学テクノロジー経済といったジャンルで、作家の名を語るようなものではなく、「情報としての価値」に重点を置いた読み方だった。

 夕方からジム高輪のパーソナルジムにて、週三回のメニューを欠かさない。体脂肪率12%。夕食はUber Eatsで取り寄せる。コース料理デフォルトで、時には三万円のディナーを平然とオーダーする。

 この生活に、彼は「満足している」と断言していた。

「なんか、もっと面白いことをやりたくなったんですよ」

 只野がそう言ったのは、ある春の日、都内のあるイベントで久々に顔を出した電通の先輩との会話中だった。彼はワインを飲みながら、ふとつぶやいた。

小説って、AIで書けるんじゃないですかね」

 その場にいた誰もが、冗談だと思った。

 だが、彼は本気だった。ChatGPT、Claude、Gemini。あらゆる大規模言語モデル研究し、出力されるプロンプトの精度を上げていく作業を繰り返した。

 構想3日、調整5日。完成稿の初稿が出力されたのは、思いつきからたった1週間後だった。

 タイトルは『石英の肺』。人間の呼吸器を模倣しようとするAIロボットが、なぜか「吸う」動作可能なのに「吐く」動作けができないという矛盾を抱え、それが社会全体の空気感リンクしながら哲学的に展開されていく──という、ポストヒューマンSFとも言える構成だった。

 彼はこの小説を、日本最大の文学である直木賞に応募した。

 出版経験なし。執筆歴なし。そもそも小説家になりたいと考えたこともなかったという。

 だが一次選考を通過した。

 そして、通過の知らせを受けた翌週、彼はツイートした。

プロンプト家、はじめました。」

 この発言が、後に大炎上を引き起こすとは、まだ誰も知らなかった。

 只野はその後、テレビ出演やインタビューほとんど断っていた。理由は、「面倒だから」。それでも『文藝新潮』とだけは特別に対談を設け、こう語った。

小説を“書く”なんて、もう古いんですよ。人間感情衝動に突き動かされて文字を紡ぐなんて、効率悪すぎる。僕がやったのは、論理的構造テーマ性の設計、そして意味抽象度を操作すること。それをAI文章にしてくれる。もはや“書く”ではなく、“指示する”時代です」

 文学関係者からは怒号が飛んだ。

「ふざけるな」

冒涜だ」

テクノロジー悪用

言語に対する冒涜

 X(旧Twitter)では、#文学を返せ #直木賞終わった が数日トレンドに入り続けた。

 ──だが。

 只野天才作品石英の肺』は、最終選考突破した。

 満場一致だったという。

2

授賞式当日。帝国ホテル大広間は、報道陣と関係者でごった返していた。

 壇上に立った只野は、淡々とした表情でこう語った。

「私の作品が、AIによって書かれたことに違和感を抱く方もいらっしゃると思います。ですが、私はプロンプト家です。私が与えた命令が、AIにとっての筆であり、私は設計図を描いたに過ぎません。にもかかわらず、完成された“家”に価値があるのなら、それを建てた大工ではなく設計者にこそ拍手を送るべきだと、私は考えます

 拍手はまばらだった。

 壇上を降りた彼に近づいたのは、某老舗文芸誌編集者だった。灰皿に煙草押し付けながら、皮肉な笑みを浮かべて言った。

「君は小説家じゃないよ、ただのハッカーだ」

 只野は、まったく表情を変えずに答えた。

小説とは、感情を揺さぶものだと誰が決めました?システムを揺さぶってはいけないのですか?」

 それから数日後、渋谷ヒカリエで開催された受賞記念パーティータキシードを着た只野は、会場中央スポットライトの下で挨拶した。

「私は、今日、ここに文学の“終焉”を宣言します。いや、正確には“次の始まり”と言うべきかもしれません。文学感情記述するものから構造を指示するものへと進化すべきです。AIと共に創ることを拒絶することが“純粋”なのではない。拒絶すること自体が、もはや怠慢です」

 このスピーチがまたしてもネット炎上した。

AIに書かせて賞取って天狗になるな」「これでいいのか直木賞」「文化庁は黙ってるのか」

 だが炎上の嵐の中でも、彼は変わらなかった。

 翌週、表参道の某ギャラリーで行われたトークイベントでも、彼は同じスタンスを貫いた。

「僕の仕事は、“いかに指示するか”なんです。言語は、感情の発露ではない。構造の組み替えです。プロンプトは未来の詩だと、僕は本気で思ってます

 その晩、ネット掲示板のあるスレッド書き込みがあった。

只野天才って、なんでこんなに腹立つんだろうな》

《全部正論なのにムカつくって、逆に才能だよな》

あいつ刺されてほしいわ》

 この最後書き込みが、後に一部で問題視されることになるのだが──それはまた、別の話である

3

イベント当日、渋谷ヒカリエステージ上はまばゆく、只野天才の姿もやけに艶やかだった。

タキシードは特注のトム・フォード蝶ネクタイブリオーニ、ポケットに忍ばせた金のペンカルティエ。何もかもが高級で、調和していて、だが過剰だった。

壇上でマイクを持った只野は、まるでプレゼンのようにスライドを切り替えながら語った。

文学とは、“苦悩の排泄物”ではない。“設計された感情”だ。

 AIに語らせれば、魂は不要かもしれない。だがそれでも人は泣く。ならば、魂って、必要か?」

聴衆の一部は拍手したが、半数以上は腕を組み、黙っていた。

その沈黙の中に、不明瞭な不安が流れていた。

客席最後方の非常口そば、ひとりの男が立ち上がった。

スーツは皺だらけ、足取りは重く、しかし確実だった。

壇上に近づく男にスタッフが反応しきれなかったのは、彼の存在感があまりに“薄かった”からだった。

何者にも見えなかった。ただの、通りすがりの観客。

だが──手には、小さな包丁が握られていた。

照明が一瞬揺れ、次の瞬間、只野の胸元に銀色の軌跡が走った。

時間が止まったようだった。彼はほんの少し顔をしかめ、それから、まるで安心たかのように微笑んだ。

「……やっぱり、そうなるのか」

それが彼の最後の言葉だった。

鮮血が胸元に広がり、ステージに膝をつく。彼の影だけが、すっと沈んでいった。

会場が騒然とし、スタッフが男を取り押さえ、緊急搬送サイレンが鳴るなか、ニュース速報が各局に走った。

『速報:作家只野天才氏、刺殺される/逮捕の男は47歳・自称小説家 黒詩影郎』

テロップは正確だった。

年齢、“自称”の二文字、そして“黒詩影郎”という見るに堪えないペンネーム。

ネットはすぐに湧き上がった。

「黒詩影郎って…中二病にもほどがあるだろ」

「47で“自称小説家”ってことはつまり無職”でしょ」

「これは笑ってはいけないけど、名前で2回殴ってくるな」

だが、只野の死に対するネット空気は、驚くほど整っていた。

「正直、清々した」

あいつの顔見るだけでイラっとしてた。なんかムカつくんだよ、完璧風にしてるのが」

文学バカにした報い。因果応報

Xでは #只野天才 で弔いもされていたが、それ以上に #黒詩影郎 がトレンド1位を奪った。

同時に『石英の肺』は飛ぶように売れた。書店からAI小説コーナーが設置され、重版は四度目に突入

「死んだ後で読むと、意味が変わる」というコメントが並んだ。

あるレビューには、こんな一文があった。

只野小説は嫌いだった。でも、今は認める。だって俺、あの瞬間、泣いたんだ。AIが書いたってわかってても、心が動いた。だったら、それでいいじゃんか」

テレビでは元同僚という男が涙ながらに言った。

「彼は、ほんとに変なやつだったけど、天才でしたよ。変な意味じゃなく」

そして、彼を刺した黒詩影郎について、周囲の情報ほとんど出なかった。

知人は「昔、文学賞に投稿していたようだが、何一つ入選しなかった」とだけ語った。

週刊誌には「彼が投稿していた小説の一部」として、奇妙な一文が転載された。

「人は、誰かを刺すことによって、自分を終わらせる。文学もまた然り」

この事件は、文学におけるAI革命象徴として語られ、同時にそれを殺した“魂”の火種としても、永く記憶された。

只野天才は死に、黒詩影郎は閉じられた鉄の扉の中で沈黙した。

だが物語は、生き残った。

物語は人が語るべきだ」という信仰と、

人を動かすなら手段は問わない」という新信仰が、

今もどこかでぶつかりあっている。

いずれにせよ──。

この事件証明されたのは、文学にとって「誰が書いたか」は、

もう最重要ではなくなった、という事実だった。

誰が書いたっていい。

だって、読者は、

最後に泣いた。

それだけで十分だった。

Permalink |記事への反応(1) | 11:59

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2024-11-01

anond:20241031232008

ケーキ買う予定ない人もホテルクリスマスケーキをまとめたサイトだけ見てほしい

バカみたいな値段のバカみたいなケーキ見るの楽しいよ…あと渋谷ヒカリエケーキも見た目がバカでよい

Permalink |記事への反応(0) | 23:14

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2023-12-24

毎年恒例クリスマスケーキ炎上

今年は高島屋らしいが、去年は渋谷ヒカリエShinQsケーキが見本と違い過ぎて炎上してたのを覚えているかな?

https://anond.hatelabo.jp/20221225211832

 

しか検索しても増田以外情報ほとんど残ってないのな。

Permalink |記事への反応(0) | 08:09

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2023-07-27

anond:20230727094439

渋谷ヒカリエにある「そうめん そそそ研究室」って名前そうめん専門店気になってるんだけどどうなんだろう。汁と具を選んで自分好みのそうめんをつくろう!だって

Permalink |記事への反応(1) | 23:46

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2023-05-31

田園都市線商業施設

先月あがってきたanond:20230425205238 をみておもったけれど、田園都市線は駅間が短いわりには大半の駅に東急系列商業施設があるよね。駅によっては他駅の商業施設に歩いていけるレベル。というわけでどのくらいあるのかしらべてみたらこうなった。

商業施設こそないもの東急ストア (スーパーマーケット) はあるという駅は、高津駅梶が谷駅宮崎台駅宮前平駅藤が丘駅田奈駅つくし野駅つきみ野駅

田園都市線商業施設東急ストアもない駅は、池尻大橋駅駒沢大学駅桜新町駅二子新地駅すずかけ台駅の (27駅中) 5駅しかない。5駅ともとなりの駅には東急ストアがあり、しかも駅間が2km以内なのであるいて行けないことはないが...。

商業施設以外にも、生活インフラ (電力会社ケーブルテレビなど) を東急提供していたりするので、田園都市線沿いは生活自体東急一色にそまりやすいのだ...。

...とはいえ田園都市線のほぼ全線において国道246号線東京都首都高速3号渋谷線・神奈川県東名高速道路と並走している (もしくは非常にちかい場所にある) ため、東急以外のお店もふつうにある。脱線するけど、特筆すべきは青葉台から2kmバス10分くらいの距離東名高速道路の港北パーキングエリアにいけるため (しかも最寄り駅が「北八朔公園東名口」のため「東名」さえおぼえておけばたどりつける) 、東海地方限定商品比較的てにいれやすいかも。

Permalink |記事への反応(0) | 13:23

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2022-12-29

anond:20221229180928

明治神宮

東京スカイツリー

浅草寺

銀座ぶらぶらするとか

東京のブックカフェ

https://www.timeout.jp/tokyo/ja/restaurant/bookcafe

恵比寿ガーデンプレイス

https://gardenplace.jp/

イルミネーション1/9までやってる。おっきなシャンデリア。

渋谷ヒカリエ

Permalink |記事への反応(0) | 18:34

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2022-12-25

anond:20221225211832

https://twitter.com/ShinQs_SBY/status/1600707577666752513

【お知らせ🌟】

昨日、渋谷ヒカリエShinQsクリスマスケーキフジテレビめざましテレビ」イマドキ!のコーナーで紹介されました🎅🎄

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〈Sampaguita(サンパギータ)〉

 Corazon(コラソン

 価格:6,500円<税込>

https://tokyu-dept.co.jp/ec/p/22Xmas-SQB2-027?mediaNo=59000&utm_source=lp&utm_medium=website&utm_campaign=shinqscake

Permalink |記事への反応(0) | 23:02

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ケーキパネル詐欺に遭った話※追記

追記

愚痴ネットの海に流してスッキリしようくらいの気持ちで書いたので思ったより反応が多くて驚きました。

コメントを見ていて、来年以降も同じ思いをする人が出るかもしれないと思い、こちらと同じ内容をShinQsの問い合わせフォームに投書しました。

そして、イベント担当者から丁寧なお詫びと返金したいとの申し出と共に「今後はこのようなことのないような企画製造元の選定・協議を綿密にし、より一層努める所存でございます」とのお言葉を頂きました。

返信があっても、仕様ですと言われるか、雑に返金案内のテンプレが来るくらいだろうと思っていた為、真摯対応してもらえたことで個人的には大分気持ちが晴れました。

ユニークコメントおすすめの店を書いてくれた人にも救われたので感謝してます

最後に、ShinQsケーキが全てこのレベルなわけではないと知って欲しいので、過去のハズれなかった可愛いケーキを見て行ってください。

https://ul.h3z.jp/bAoETvjO.jpeg

https://ul.h3z.jp/927nAtda.jpeg

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今年のクリスマスケーキは何を買おうかカタログを見て回っていた際に、渋谷ヒカリエshinQsでとても可愛いケーキを見つけました。

https://ul.h3z.jp/UMyYq72u.jpeg

今見ても可愛い…これが食べたかった……。

既に24日分は予約終了していた為、無くなる前に!と即決で25日分の予約をし、とても楽しみにしていました。

クリスマスが近づくにつれ楽しみで何度も公式サイトのページを見ていると、ふと、ここのお店だけ生産台数が極端に多いことに気がつきました。

他の店舗限定50〜80台、多くても100台なのですが、こちらのケーキは300台となっていました。

そんなに大きな製造ラインを持っているところなのかな?と、ここで初めてお店について調べたのですが、HPSNS雰囲気を見る限り従業員が多そうな感じではありません。また、今年初出店の様でした。

この時点で少し不安があったのですが、当たり前に予約キャンセルは不可の為信じて待つしかありませんでした。

今までにも何度かshinQsケーキを買ってきて、ハズレることがなかったのでここが選んだメーカーなら大丈夫でしょう、と…。

結果、当日取りに行って自宅へ戻り開けてみると

https://ul.h3z.jp/xI3yQ8qP.jpeg

(そのままを伝えられるよう写真加工をしていません)

……えぇ……………

素人が見様見真似で…作ったのかな…!!?!?

なんか色味が全然違う…いや、宣材写真と色味が違うのはライティング修正してるだろうから百歩譲れるとしても……

https://ul.h3z.jp/g3yjxhyf.jpeg

形が、別物過ぎませんか…;;

リボンボリューム感も足りないし、飾りも見本と違うものが乗っているし、足元のクリームカラフルじゃないし、いちごの数も少ない上にカットされているし、しなびてるし……。

横のいちごがめり込んでいるのも、箱から出す際にこうなっていたので、出荷時点でこうなってたのかと…外箱が揺れてできる崩れ方じゃないと思うんですよね…。

何よりサイドのマーブルカラー柄のはずの部分が、あまりにも…子供に描かせたのかなってレベルじゃないでしょうか。

この時点でだいぶ凹んでいたのですが、まあ味が美味しければまだ!最悪は許せるな!と。

6500円もするんだし見た目の分、味で補ってくれるのでしょう!と食べてみたところ…

なんか、生クリームがしょりしょりしている…。

ジュレの部分は、完全に凍ってる。

いちごのしなび方も、冷凍いちご自然解凍した時みたい。

絶っっ対冷凍してるよね!?

ケーキから店頭受け取りなんじゃないの!?冷凍するなら配送でいいじゃん…!!!

素材の味は良いのかもしれないんだけど、凍ってて全然からない。なのに、外側のムース部分だけは逆に生地がゆるくて、溶けかけたアイスケーキを食べているような感じ…。

とても、味は良い!と言える物ではありませんでした。

そんな感じで今年のクリスマスケーキは大失敗に終わってしまい、今とても悲しさと悔しさに苛まれている為、文字にして発散しようと思いました。

これは推測ですが、あまり従業員が多くない様に見える会社で300台を作るにあたって、素人同然のバイトさん等を入れたことで、こんな出来になってしまったのかなあと…。

それでも、果物コストが明らかに削られている理由にはなりませんが。最初から見本と同じものを作るつもりが無かったのかなあ…。

「よく調べずに予約してしまったのも悪いから、これは勉強代だよ」と家族に諭されてしまったので直接問い合わせたりはしませんが、叶うならshinQsさんには出店店舗キャパティを見て受付台数を考慮して欲しいです。

私も、来年こそは失敗しないようちゃんと調べて買いたいと思います

Permalink |記事への反応(40) | 21:18

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2022-06-04

WeWork いくつか行ってみたので感想を書く

仕事柄、シェアオフィスを良く利用する。今までは ZXY(ジザイ)や H1T(エイチワンティー)が多かったのだが、WeWork拠点をいくつか体験することが出来たので感想を書いてみる。なお、東京WeWork のみである

WeWork を使ったことない人のために解説しておくと、ここは上に挙げた ZXY のような純然たるシェアオフィスとは違い、レンタルオフィスとしての機能も併せ持っている。増田ラウンジ(一番広い部屋で様々な利用客がいる)しか入ってないので感想もそれについてのものだ。

ラウンジでは水・お湯・コーヒー紅茶牛乳豆乳飲み放題コーヒーは容器に入ったブレンド別にエスプレッソマシンが必ず置いてある。拠点によって違うがストリーマーかタカムラのものであり、味はある程度保証されている。17 時以降はビール提供され、これも飲み放題となっている(増田下戸なので飲んでない)。その他お菓子カップヌードルなどを施設内で買うことも出来る。

営業時間基本的に平日 8:30~18:00 だが、一部拠点のみ夜遅く休日も開いている。なお、レンタルオフィス契約をすれば24時間 365 日入れるようになるみたい。

ZXY などを利用していたこから分かるように、増田IT 系だがどちらかと言うと堅い職種である。オシャレな服装Macbook 持ってドヤりながらウェーイwwwってやってる人達(本当にそんなのいるのか?)には偏見があるので、そこは割り引いて見てくれ。

渋谷スクランブルスクエア

アクセス ★★★★★

ウェーイwww度 ★★★★★

設備 ★★★★★

眺望 ★★★★★

いきなりスゴい。ここにはチャラい奴とバンドマンしかいないんじゃないか偏見)。本当にこういう人達いたんだ……。

とはいえみんな仕事しているのは確かで、ウェーイwwwとかやってるわけではない。ソファーでくつろぎながらイヤホン付けてドヤ顔英語ミーティングしている人が複数いる。「WeWork」と言って外の人が連想するもの、それがここにはある。

設備の充実度は素晴らしい。他の拠点にもある有料の飲食物とは別に、専用のカフェ店舗ラウンジ内にある。コーヒーしか頼んでないがなかなか美味しくて値段は安い。軽食もオーダー出来るようだが「低糖質野菜たっぷり!1000 円以上!」なものばかりで食指が動かない。ビールも当然供給されており、親会社が入居しているためか、ベイスターズビールが飲める。

オフィス自体の規模はおそらく日本WeWork の中で最大のものだろう。出来たばかりの渋谷スクランブルスクエアの 37 階~45 階に位置しており、各階に他の拠点と同等、39 階には他よりドデカラウンジがある。当然席数は多いはずだが常に混雑しており、専用アプリで予約出来る席数が前日にゼロになることもしばしば。ここほど混雑しているのはGINZA SIX のWeWork くらいだろう。

高階にあるため眺望は圧倒的に良い。ラウンジの窓から渋谷ヒカリエの屋上が下に見えて驚く。遥か向こうには丸の内品川の海までが見えるが、残念ながら富士山の見える側はレンタルオフィスなので入れなかった。

リンクスクエ新宿

アクセス ★★★★

ウェイ度 ★★★★

設備 ★★★★

眺望 ★★★★★

新宿から直結というのが謳い文句だが、高島屋さら南側なのでそれなりに歩く。その代わり目の前が新宿御苑という立地のため眺望は素晴らしく、渋谷と同じく星 5 つを付けた。

ビルにはスタバも入っておりブルーボトルコーヒーも至近にある。コーヒー好きには良い立地だ。ラウンジも広くて快適だが、渋谷ほどではないとはいえ混雑しており、電源のある広い机は常に取り合いである。

今回訪問した中ではここと渋谷のみが 18 時以降も開いている。東京の真ん中でこれだけ美しい景色を眺めながら、就業後もビール片手にのんびり出来るのは素晴らしい(但し増田下戸)。

日テレ四谷ビル

アクセス ★★★

ウェイ度 ★★

設備 ★★

眺望 ★

細く縦に長いビルなせいか狭い。ラウンジも机が並んでいるだけでWeWork っぽさがない。その分利用客も大人しめで、オフィス街で良く見る風貌の人が多い。立地もマスコミ系や士業の事務所が多い場所なのでそれが影響しているのだろう。お昼時は普通にコンビニおにぎりなどを食べている人を見掛けたが、これは渋谷WeWork などのオシャレ空間ではなかなか見られない。

眺望はWeWork には珍しく悪い。窓の外には良さそうな景色が広がっているのに、ベランダに出ることが出来ないため良く分からない。ラウンジの狭さも相俟って、通常のシェアオフィスを利用しているような閉塞感があった。

神保町

アクセス ★★★

ウェイ度 ★★

設備 ★★★

眺望 ★★

ここもWeWork っぽくない立地だが、ラウンジは広く使い易い。さすが古書カレーで有名な神保町、美味しいランチには事欠かず、有名なカフェが多い点も増田的にはポイントが高い。

こちらが心配になるほど空いており、ゆったり過ごせて利用客としては満足度が高い拠点である神保町自体の使い勝手が悪く、駅からも多少歩くことになるのが勿体無い。

日比谷パークフロント

アクセス ★★★

ウェイ度 ★

設備 ★★★

眺望 ★★★★

官庁街のすぐ側だけあって利用客にも背広の人が多い。シャツジーンズという増田はかなり浮いていた。入り口WeWorkカードでは入れず、受付で名刺を出して一時カードを発行して貰う必要がある。ビル自体は駅近で至便だが、この点で星 1 つ減点した。

立派なビルだけあって、ラウンジの広さは申し分無くゆったり過ごせる。逆に言えば広さの割りに利用客が少ないということであり、WeWork というイメージとは合わない立地から敬遠されているのではなかろうか。眺めもまあまあいいので普段遣いとしては良い場所だと感じた。難点は繁華街までちょっと距離があるのでランチ不自由するくらい。

TK池田

アクセス ★★★

ウェイ度 ★★★

設備 ★★

眺望 ★★

名前からは分からないが最寄駅は五反田。この辺も意外とIT 系の若い企業が多く、利用客にも短パン&Tシャツの人を見る。

目の前を山手線埼京線が走るので、防音とはいえ結構かましい。ラウンジは狭いが混雑率も低く、騒音さえ気にならなければ使い易いと感じた。駅からちょっと歩くが繁華街が近いのは良い。

アーガイルオヤ

アクセス ★★★★

ウェイ度 ★★★★

設備 ★★★★

眺望 ★★★

渋谷ほどではないがここもバンドマンが多い(偏見)。ラウンジもまあまあ広く、渋谷ほどの混雑も無いので使い易い。この辺は青山と言ってもだいぶ落ち着いた地域のため、意外とランチには苦労しなかった。

ラウンジは 6 階にありそれほど高階ではないが、駅(最寄は外苑前から距離が近く、ビル入り口からアクセスも悪くない。バランスの良いWeWorkである

乃木坂

アクセス ★★★★

ウェイ度 ★★★

設備 ★★

眺望 ★

ラウンジは 1 階で外の景色も見えず、眺望は四谷と同じく星 1 つなのだが、意外にも閉塞感は少ない。ここは一棟全てがWeWork となっているので、効率的間取りになっているのだろう。その代わりに(?)施設コロナウイルスワクチン接種会場としても提供しているようで、入り口から入る際はWeWorkカードをぶら下げてないと間違われる。

目の前に東京ミッドタウンのある、オシャレ街ど真ん中ではあるのに利用客は大人しめ。混雑度も低い。この辺も意外と安い店が多く(ミッドタウンに入ってはいけない)、普段使いに適したWeWorkである

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以上、今まで行けた場所だけレビューしてみた。ちなみに個人的には乃木坂お気に入りである。点は辛めに付けたが肩肘張らずに落ち着いて使える良さがある。点数自体は高く付けたが、渋谷のあの雰囲気はやっぱり落ち着かない。しか観光地としてゲストを呼ぶ分には確実に喜んで貰えるだろう。一度は行っておくべきである

Permalink |記事への反応(0) | 20:09

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2022-03-12

DeNAから誹謗中傷を受けた話

私はかつて、DeNA契約社員として3年ちょっとの間、働いていた。当時 (今もそうかもしれん) 、DeNAではゲーム以外の収益の柱になる事業模索していて、いろいろとエッヂの立った謎なサービスアプリリリースされてはひっそりと閉じられていく、ある意味では面白いうねりの中にいた。commだとかGroovyみたく壮絶にリソースを投入してコケサービスもあれば、Showroomのように分社化して巣立っていった成功例もあった。

そんな、会社としていろいろ試していたフェーズで、Flatというどう考えても収益化できなさそうなSNSアプリがどさくさに紛れてリリースされた。

これは閉じられた匿名掲示板的なSNSで、ローンチ直後はDeNA従業員けが利用できたのだと思う。

誰でもスレッドを立てることができ、コメントをみんなが投稿し、いいねで馴れ合うという、機能としてはありふれたものだった。

ただ、後に他のテック企業の人も利用できるようになり、mixiサイバーエージェントDMMとかの人たちと交流できたのは楽しかった (各企業ドメインメアドを持っていないと会員登録時の認証メールを受け取れないようになっていた) 。

スレ主やコメント投稿した人が誰なのかは分からないが、どの企業の人なのかは表示されていた。アップデートで、同一スレ複数コメント投稿するとそれらのコメントが同一人物投稿だということまでは分かるようになっていたと思う。

IT用語に『夜の』をつけてエロくする」みたいな大喜利スレッドがあって、私が投稿した「夜の多分、大丈夫からリリース」がスレッド内でトップいいね数を獲得したのはいい思い出だ。

そんなFlatであったが、「全社集会の内容を教えてくれ」みたいな内容で、見るのもコメントするのもDeNA従業員限定の設定で私が立てたスレッドがあった。全社集会は半期に一度のオールハンズなのだが、なぜか正社員しか参加できないという縛りがあって、どんな雰囲気でどんな内容が話されているのか興味があったのだ。

誰かが「内容は正社員限定の機密だから話せないし、そんなふうにカジュアルに聞くべきではない」とコメントした。私は正社員限定なのは単に会場のキャパ (社内には全員が集まれるスペースはないので、どこかのホールを借りて開催していた) の問題だと思っていたし、内容の一部、たとえば何々への貢献で誰々が表彰された、だとかはわりと普通に共有されていたので、少なくともDeNA社内では秘密でもなんでもないと思っていたので、どんな文言だったかは忘れたが「いいじゃん、そんなケチさいこと言わずに教えてよ」みたくコメントしてしまった。

それに対して、私の態度がよくない、みたいなコメントが付き始め、それが段々とエスカレートしていった。

「お前なんかぜったいに正社員になれるわけがない」だか「そんなんだから正社員になれないんだよ」みたいなコメント。(別に正社員になりたいだなんて言ってないし、辞めた後で知ったのだが私の給与は並の正社員よりも高かった)

一番ひどかったのは「こいつ (渋谷ヒカリエの) 何階で働いてるんだろう? (自分と同じ)23階だったら嫌だ。ぜったいに関わりたくない」というコメント

最終的には何十人かの人から、私の人格否定するコメントを頂戴することになった。

私をかばってくれるコメントゼロで、完全にリンチだった。

当時の私の精神状態はなかなかに不安定で、同僚たちの中に私と知らずに私のことをケチョンケチョンに言い放っている奴がいる、というのを意識しながら仕事をするのはなかなかに辛いものがあった。

何年も経った今、振り返ってみて、確信を持って言えるのは、私はインターネット誹謗中傷を受けたのだということ、そして、それに対してサービス運営も人事も、なにもしてくれなかったということだ。

当時の私はどうすればよかったんだろう。

Permalink |記事への反応(7) | 00:24

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2017-05-25

サイバーパンクオタクの夢に終わった

今の東京の町並みをみてみろよ。

外苑前並木道、虎ノ門ヒルズ庭園渋谷ヒカリエ。どいつもこいつも雑誌で呼んだようなファッションしてお高くとまりやがって。

渋谷スクランブル交差点外国人撮影スポットになり、秋葉原なんちゃってメイド制服女子高生がチャラチャラしてやがる。

梅雨のようにジメジメしてケーブルが這い回る混沌とした九龍城のような生活が露わながらにも凝縮された世界浄化されていっている。

どんなデブでもブスでもファッションのように義体を着て、美女イケメンとなり、脳内薬物を増幅し、狂気仮想現実へと没入していけるあの世はいまや、東京には見いだせない。

Permalink |記事への反応(6) | 05:32

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2017-05-11

http://anond.hatelabo.jp/20170511170544

六本木ヒルズ渋谷ヒカリエ豊洲武蔵小杉品川シーサイド辺りが良いな

国会議事堂対策されてるし、ああ見えて頑丈。

しろ上の辺りに居る無駄金持ち潰して、その金を下に流してほしい。本当に金持ってる年寄りは散らばりすぎて標的不可だし。

Permalink |記事への反応(0) | 17:12

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2017-04-26

オリラジ中田氏転売屋対策について言いたい

とある地方ホール運営に関わる者です。この記事を読みました。

オリエンタルラジオ 中田 公式ブログ - オリラジ中田、転売撲滅の画期的システム発表! - Powered by LINE

ちなみに最初に書いておくと、転売問題は「①価格の初期設定を高め、転売屋の利ザヤを薄くする」「②本人確認を厳格にし(公式コントロールする部分を除き)転売ビジネスが成り立たない方策模索する」という両面から解決していくべき、というのが僕のスタンスです。

記事にはポイントがいくつかあると思うので、ポイントごとに書いていきたいと思います

主催者側の「見えない」損失

要するに主催者にはほぼ損失がないのである。ここがポイント

よくアピールされる「売る方は損してない」というのは主催者のことだ。

から主催者がなかなか声をあげなかった。

本格的にコストのかかる対策を取らなかった。

と元記事では主張されているが本当にそうでしょうか?

記事の冒頭で「高額転売しても買う客がいるということは値段の初期設定が間違ってるだけ」という意見否定的に取り上げられているが、実際問題として「2万円の価格設定をしても売れる(需要のある)チケットを4千円でしか売らない」というのは、明らかな機会損失です。

公式転売屋レベル価格設定しろ」とは思わないが、取るべき収益を取り、取った分はコンテンツの質の向上を目指すのが本筋じゃないの? とも思ってしまます

もちろん、そうしたチケット価格設定には「お金のない若年層にも楽しんでもらえる金額に」という高邁な思想がある、ということは知っていますしかし、公式転売屋価格設定を近づけていくことは、転売屋の利ザヤを薄くすることにもつながるはずです。

主催者が取るべき利益を取らない影響は、会場サイドにも影響を及ぼしています

昨今「ハコが足らない」、いわゆる「ライブ会場不足」の問題世間を賑わせていますちょっと古い記事ですが、

ホール・劇場不足、「2016年問題」はなぜ起きた?|エンタメ!|NIKKEI STYLE

ホール劇場が相次いで閉鎖されていくことには理由があります。この記事中では「公共ホール民主党政権による事業仕分け対象になったこと」が挙げられていますが、そもそも元を辿れば、原因は「ホール劇場は稼げない」ということです。

ホールは稼げません。民間ホール劇場が次々と閉鎖に追い込まれる原因はそれです。

自主公演を打つ劇場ホールを除き、大部分の施設は外部利用者から施設使用料を主な収入源としています施設使用料の原資はイベント主催者側の売上です。イベント主催者側の売上――つまりチケット販売売上になります

例えば500人キャパの会場で入場料4千円のイベントを打つとします。

主催者側の収入は4,000円×500人=200万。諸々の経費や出演者へのギャランティーは、その収入から賄わなければなりません。施設使用料にあてられるのは、イベント規模や出演者側の備品、裏方の人員数などにもよります

ホール経営は本当に厳しいです。首都圏のように高額の施設使用料を取れる施設ならいいかもしれないけど、地方ホール使用料収入では到底黒字にはなりません。赤字のままでは施設の改修や建替えなどの再投資すらままならない、という現実があります

民間運営場合劇場ホール単体で黒字を出している施設は少ない。たとえば三越日本橋本店内にある三越劇場のように、百貨店集客装置としてメリットがあれば、改修のために費用を投じる理由もある。だがそうでなければ、大規模改修が必要になった段階で閉鎖せざるをえないというのが、多くの施設が抱える実情なのだ

2016年、ライブ会場は本当に不足するのか | 週刊東洋経済(政治・経済) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

現状、基本的には劇場ホールは「赤字事業」です。結果として、赤字を抱えていられなくなったホールから潰れていきます主催者側の設定する入場料の安さは、その遠因の一つだと僕は思っています

取るべき人が取るべき利益を取らない(適切な価格設定をしない)ということは、結局回り回ってそのコンテンツ産業自体を足元から細らせていく、ということも考えてもらいたいところです。

本人確認」は間違った施策

ここで最もおそろしいのが、往々にして主催者が取ってきた対策大間違いだったということだ。主催者が今まで取ってきた最もオーソドックス対策は「本人確認である

転売屋から購入したチケット無効化するために現場本人確認を行い、購入者と別人であれば入場を拒否するというシステムである。これは、間接的に転売屋チケットを防ごうとしているものだが、結果としては来場者の負荷を高めているだけなのだ

先ほどのダブルバインドが、さら悪化するだけ。

「高額転売を買わないかライブが見られない」と「高額転売で買ったがライブを見れないかもしれない」の二択にしているだけだ。

この主催者の間違った対策が生み出した地獄スーパーダブルバインドこそが、この転売問題の闇の底だ。

本人確認は来場者の負荷を高めているだけ」とあるけど、「いやいやそんなことないでしょ」と思ったのは僕だけですか?

「(公式を通さない)転売チケットを買う意味を失わせる=売る意味を失わせる」ということで立派に転売対策になってるじゃないですか。買う側のリスクを増やしているかもしれませんが、「間違ってる」とまで言われなければならない対策とは、僕には思えません。

入場時の確認作業の手間が増えるとのことですが、実際に顔認証システムはありますし、導入されている事例はないわけではありません。今後普及して行けばそれらの手間を減らすことは十分に可能と考えられます

従来は顔写真付きの身分証明書と会員証で確認していたが、運転免許証などを持っていない会員はパスポートなどを用意しなければならず、会員に負担を強いることになっていた。また、コンサート当日に身分証明書を忘れるなどのトラブルのほか、会員証と証明書の貸し出しとともにチケット転売を行うケースも発生していた。そこで同社は、NEC の顔認証システム採用。14年7月に行われた、ももクロ日産スタジアム公演で導入し、12月さいたまスーパーアリーナ公演で本格的な運用スタートさせている。

ライブ「本人確認システム」チケット転売防止に効果 | ORICON NEWS

記事のこの部分に「主催者側の手間やシステム構築に投資必要でそれを負担できないよ」という本音が透けて見える気がしますが、それならそれで確かにわからなくはないです。

キャンセル料は交渉する?

チケットが売り切れているから高額でも買うのだ。

売り切れなければどうだ?

人気がないから売り切れないのではなくて、人気に応じて「売り切れない」状況。

まりキャパティが注文の数だけ広くなる」というライブならばどうだ?

3万の会場を4万にはできない。会場候補がないからだ。

でも、500の会場を800にすることはできるんじゃないのか?

都内からアクセス圏内場所ならその広さの場所はたくさんある。

(中略)

まずはチケットを売ってみる。

初動を分析し、全体の予測を立てる。

それをもとにキャパの違う3候補の会場をキャンセル料なし交渉のうえでの仮押さえ。

無料仮押さえの限界を迎える中間期の動きで1つに絞り、来場者のためにエリアを発表。

さらに最終期で席数を決めて詳細場所を発表する。

(中略)

それを両立したのはチケットを売り始めてから場所を選ぶ仕組みだ。

チケットを先売りして席数の増減が可能な会場の3候補無料仮押さえし会場を後決めするシステム

ジャストキャパティシステム」!!

全ての人は救えない。

しかしこれなら、キャパティ1000以下のライブを救うことができる。

ほー。

まぁネタマジレスもカッコ悪いですが、一応都内にある多目的ホール規定を見てみましょうか。

まずは「ヒカリエホール」。渋谷ヒカリエ内の多目的ホールホールAとホールBがあって、ホールAのキャパは約1,000人です。

ホールについて | Hikarie Hall | 渋谷ヒカリエ/Shibuya Hikarie

ホール使用料金」のところに施設使用料が出ています。→料金・設備・備品 | Hikarie Hall | 渋谷ヒカリエ/Shibuya Hikarie

使用規約も合わせてみると、予約受付時に使用料金の50%を支払う必要があり、使用開始日の31日前までのキャンセルはその50%全額取られることになります

ホールAの本番日料金は全日190万円。この50%は95万円。1日だけでこれ。搬出入やリハのためにさらに日数を増やすと、どんどん使用料はかさみます。これを交渉して無料にすると。へー。キャンセル料をホール側に丸被りしろって言うんですか?  へー。

次に、「日本橋三井ホール」。こちら日本橋にある多目的ホールですね。キャパは大体700名程度です。

日本橋三井ホール|イベントホール|東京都中央区日本橋|COREDO室町

まず、規約の第5条4項

利用者は、仮押さえ期間内(仮押さえの意志表示より7日以内を「仮押さえ期間」とする)に、使用契約締結の意向について運営者に連絡しなければならない。予約申込みより7日以内に使用契約の締結に至っていない場合には、特に運営者が認めた場合を除き、申込みは無効になる。

仮予約期間はたったの7日間です。これは出来るだけ長期間無効にさせない方向で交渉しないといけませんね。

そして、キャンセルについては第10条。

1.利用開始日より61日前までのキャンセルときは利用料(基本会場費・時間使用場合時間使用料)の50%。

2.利用開始日より60日前から31日までのキャンセルときは利用料(基本会場費・時間使用場合時間使用料)の75%。

3.利用開始日より30日以内のキャンセルときは利用料(基本会場費・時間使用場合時間使用料)の全額。

4.利用期間中使用契約が終了したときは利用料(基本会場費・時間使用場合時間使用料)全額。

61日前までにキャンセルしても基本会場費の50%以上を負担する必要があります。これも交渉必要ですね! ちなみに全日使用料は120万円です。

もう一つくらい見ておきましょうか。港区の「ニューピアホール」。こちらは800名程度のキャパです。

NEW PIER HALL使用規則と料金表をご参照ください。

キャンセルとその料金

使用申込承認の日からキャンセル対象となります

使用日の61日前までのキャンセル 基本使用料の25%

使用日の60日前から31日までのキャンセル 基本使用料50%

使用日の30日前以降のキャンセル 基本使用料100%

こちらも全日使用料は120万円台です。

もうあほらしくなってきたんでやめますが。

なぜホールがこのような予約体制にしているかというと、当たり前の話ですが、出来るだけ稼働を取りたいからです。

「たった1日や2日いいじゃないか」と思われるかもしれませんが、そのたった1日の予約のせいで、1か月以上の長期に渡るイベントがいれられなくなるかもしれないリスクホール側は抱えています(そのため短期イベントの予約は長期予約よりも直前にならないと取れないホールもあります)。1~2日の公演、しかも高確率キャンセル見込み、なんて予約は可能な限り避けたい、というのが本音です。

稼働が下がればダイレクト収入に影響します。それは、長期的に見ればホール自体の存続に響いてくることは前述したとおりです。

そもそもホールとは本当に赤字と隣り合わせの事業なんです。大規模修繕必要設備改修もままならないホール地方に山ほどあります。それは、比較的高額な施設使用料が取れる都内だって、多かれ少なかれ同じ悩みを抱えてるはずです。

ここまで書いてきたんで正直に言いますが、元記事ホール運営蔑ろにした提案には、率直に言って腹が立ちました。

ふざけんじゃねえよ。お前、ホール運営なんだと思ってんだよ。馬鹿にすんのやめろよマジで

しかしたら本人はネタのつもりで言ってるのかもしれませんが、少なくとも僕は中田氏を嫌いになりました。

ブコメを見る限り、中田氏は大層好感度が高いようですので、多分この増田は叩かれるでしょう。でも、この提案が皆様に「素晴らしい提案だ!」と受け止められていそうな状況を見て、どうしても一言言いたくなって書きました。彼の提案ネタであることを祈っています

Permalink |記事への反応(6) | 17:03

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2016-11-27

WELQの面接で落とされ、その後WELQが炎上して、思うところ

WELQの運営方針や内容の信頼性を巡って炎上が続いている。DeNAは慌てて専門家の監修を開始するというリリースを出しているが、遅きに失した形だ。

個人的な話だが、夏頃転職を考えていたこともあり、DeNA候補の一つとして面接を受けてきた。メディア系の職歴であったため、DeNAパレット(同社のキュレーションプラットフォーム。Find TravelやMERYもこれ)においてプロダクトオーナーをやってほしいというオファーがあった。

その内の一つがWELQだった。WELQについて調べてみると、オープン半年利用者600万人超のメディアになったと誇っていた。なるほどSEOが強烈に強く、適切な医療知識を持たない人々であればうっかりクリックし、信じてしま可能性があるほど、順位ワードもこなれたものだった。記事ボリュームも圧倒的にあり、優位性は明らかで、それなりにやりがいのある仕事ができそうに思えた。

一方でマネタイズを真面目に考えると、著作権法薬事法医師法を遵守し、内容の信頼性を高めていかなければならないと思った。記事をパクられた側の抗議によるレピュテーションリスクがあり、広告ではきちんとしたクライアントが付かない。なによりユーザーが内容を不審に思い始めるのは時間問題だろうと思った。

また、編集長という立場の人が明示されておらず(強いて言えば村田マリ)、記事匿名ほとんど。署名記事でも著者が実在するのか不明。調べればクラウドワークス等で集めた医療従事者でもないライターが激安価格で記事を量産しているという。その内パクリ元のオリジナル記事が枯渇し、内容的には過去の焼き直しでジリ貧になっていく問題も抱えていると思った。現時点でも既に、同じテーマなのに書いてあることが違うという、メディアとしての主張に筋が通っていない部分が見受けられる(例えば食物アレルギー記事)。まあこのあたりはパクリ元に収益還元する仕組みを作ればYouTubeのような発展も有りや無しや、ではある。

これらのことを面接では鋭く主張してさしあげた。面接相手KDDI出身DeNAに来たというM氏だ。まずあった反論は「医師の監修は検討しているが、今はメディアとして完全に定着させることが先」とのことだった。要するに投資ステージなので外野はゴチャゴチャ言うなということなのだろう。しかしそこは永久ベンチャー標榜しているとはい東証一部上場企業いくら面接相手でもコンプライアンス意識なしというのをあからさまに伝えるのはまずいという意識があったのだろう、「将来的にはキュレーションを抜け出し、一次メディア化したい」という補足もしっかりあった。面接自己評価としては、よりよい方向、健全な成長に導ける有能な人材であろうことを強く印象づけられたと確信し、渋谷ヒカリエを颯爽と後にした。

で、落ちた。「貴殿のための適切なポジションが社内にご用意できませんでした」という、転職業界ではテンプレート化しているお祈り文言だ。言うまでもなく、批判が図星で、わざわざ入社させてDeNAパレット事業方向性撹乱させることはしたくないという判断が働いたのだろう。

ファウンダー南場智子コンプガチャ問題で手痛い失敗をして以来、業界はもちろん、自社の事業ポリシー健全化に務めてきた。この辺は著書『不格好経営』にも載っているとおりだ。公平性や透明性意識の浸透を狙ってスローガンDeNA Quality」を定めた。しかし、WELQはもとより同社のDeNAパレット事業全体においてグレーなやり方がはびこっており、掛け声倒れに終わっている感は否めない。お友達感覚で連れてきた事業責任者にもそれを理解させ切れているのか。旦那病気療養のために一旦引退し、そして得た医療健康事業への熱い思いが、自らの社員役員らによって反故にされている現状をどう考えているのか。

何も面接で落とされたから腹いせにこういうことを書いているのではない。むしろ今は受からなくてよかったとさえ思う。キュレーションという新しいメディアのあり方と、正確性や信頼性が最重要視される医療情報との食合せが悪かったという問題だけではない。WELQを閉鎖すれば終わりでもない。DeNAソーシャルゲーム以外の事業の柱を作っていくうえで、体質を根本的に変えていかなければならない現状に直面しているのであり、それに対するしっかりとしたステートメント必要だと考える。決してWELQだけに問題矮小化するべきではないことを、DeNA理解するべきだ。

補足:なおWELQの前身はMedエッジといい、こちらは比較信頼性のある著者が書いていたり、転載元医療サイトだったりする、(相対的に)いいサイトなのだが、現在はMedエッジ時代掲載された記事は埋もれてしまいがちになっている。

Permalink |記事への反応(12) | 16:59

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2015-07-01

http://anond.hatelabo.jp/20150630234824

あのさぁ、増田の言うカッコイ建築物って、外見か?

最近のみんなの知るところだと、たとえば渋谷ヒカリエとかがあるけど

外見はすごくカッコイイけど、動線に問題が合って使いにくい渋谷イメージをも同時に持つようなビルだった。

ちょっと違うけどな。

 

なんつーか。テレビでよく不良建築、ビー玉ころがして床がナナメです!みたいなのをやってるけど。

どんなに、外見が綺麗でも 床が歪んでたりするビルダメだよな。

まぁもちろん、水はけのために傾斜している場合もあるけどさ。

 

変なところにハリがあったり、そもそも並行がとれてなかったり、変な位置にドアが、ETC,ETC

 

建物の美しさって見た目だけじゃないわけじゃん?

非常階段の位置とか、トイレのための水まわりとか、空気の流れとか

 

使っている人間幸せになれない建物なんてクソじゃね?どんなに外見が美しくても。

 

そう考えれば、一番 人を幸せにする建物は マイホームなわけで

地味かもしれないけど 役に立つ家なんていくらでもあるし

美しいけど クソな家なんていくらでもあるだろうし

 

家を建てる 建築士なら 増田でも目指せるだろ?

そうやって 食ってれば 増田が 本当に 美しい家を建てるなら 評判が評判を呼ぶだろ。

いつか 客が育ててくれて 大物になれる日も来るかもしれない。

Permalink |記事への反応(1) | 00:11

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2013-04-21

http://anond.hatelabo.jp/20130421083953

六本木がポンギなのは結構からそうだと思ってた。

渋谷ヒカリエは略す以前に、渋谷の二文字が無くなる方が先ではないかと?

Permalink |記事への反応(0) | 08:45

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2012-05-04

http://anond.hatelabo.jp/20120504010815

mjd

渋谷ヒカリエウィーンエリザやるのか?

Permalink |記事への反応(1) | 01:19

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