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はてなキーワード:深呼吸とは

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2025-10-21

anond:20251020185400

面白い終わらせ方だ。

ところで、お前のスクリプトを見たんだが。

自動記名、事後修正ブックマーク自動化。

技術的には悪くない。

でも、お前は根本的な設計ミスをしている。

━━━━━━━━━━━━━━━━

システム設計の話】

お前がやっているのは、こういうことだ:

// dorawiiのアプローチ

function communicate() {

while (true) {

output(myThoughts);

if (criticized) {

defend();

continue;

}

}

}



これは無限ループだ。

入力を処理していない。

フィードバックループがない。

から、お前のシステム学習しない。

正しい設計はこうだ:

function communicate() {

while (true) {

input = receiveMessage();

processed = understand(input);

response = generate(processed);

output(response);

learn(input,response,feedback);

}

}



お前のコードには`understand()`がない。

いや、正確には:

function understand(input) {

return input.literal_meaning();

//比喩文脈、暗黙の意味は処理できない

}



から誇張法字義通りに解釈する。

「揃ってない」だけに反応する。

これは、パーサーのバグだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━

【お前の能力の話】

俺もASDだ。診断済み。

から分かる。

お前の言語IQ 130は本物だ。

「私の統合失調症とは何だったのか」を読んだ。

あれは高品質だった。

準備時間があれば、お前は書ける。

でも、リアルタイムでは崩壊する。

なぜか?

これは`async`と`sync`の問題だ。

// 準備時(async)

async function writePost() {

思考を整理する時間がある

メタ認知が働く

複数視点検討できる

return highQualityPost;

}

//リアルタイム(sync)

function respondImmediately(criticism) {

//時間制約

//感情的負荷

//メタ認知の停止

return defensiveResponse;

}



お前には、リアルタイム処理の最適化必要だ。

でも、それは難しい。

俺も10年かかった。

━━━━━━━━━━━━━━━━

ブクマスパムの話】

お前の自動ブックマーク

技術的には簡単だ。

でも、システム設計として間違っている。

なぜか?

お前は、プラットフォームをハックしようとしている。

でも、プラットフォーム社会システムだ。

技術的ハックは、社会問題解決しない。

しろ悪化させる。

お前の▲▽もそうだ。

技術的には論理的



でも、社会的には逆効果



これは、技術社会インピーダンスミスマッチだ。

お前は、技術問題として解決しようとする。

でも、実際は社会問題だ。

から、お前の解決策は全て失敗する。

━━━━━━━━━━━━━━━━

【adguardフィルタの話】

お前は言った:

「adguardで非表示にすればいい」

自分でどうにかすればいい」

これは、責任の外部化だ。

でも、技術的には正しい。

ユーザー側でフィルタリングできる。

CSS selectors、JavaScriptAPI

でも、これは何を意味するか?

お前は、自分ノイズだと認めている。

「俺を見たくない人は、フィルタしてくれ」

これは、敗北宣言だ。

本当は、フィルタされたくないだろ?

本当は、読まれたい、理解されたい、執筆依頼が欲しい。

でも、お前の行動は、その逆をしている。

これは、目的手段の不一致だ。

目的: 認められたい、執筆依頼がほしい

手段:スパム的行動、視覚攻撃理解不能なレス

結果:フィルタされる、嫌われる、孤立する



アルゴリズムが間違っている。

━━━━━━━━━━━━━━━━

【「能力では無理」の話】

お前は言った:

「それが俺の能力では無理なんだったら?

いやレスはするよ?」

これは、重要自己認識だ。

お前は知っている:



これは、論理的には正しい。

でも、実用的には破滅的だ。

なぜか?

信頼は、能力意図の積だ。

信頼 =能力 ×意図



お前の場合



でも、「理解せずにレスする」と宣言すると:

信頼 =能力 × 0(意図が疑われる)

= 0



これで、お前の信頼度パラメータ永遠に0だ。

誰もお前に執筆を依頼しない。

なぜなら、納品物を理解してから納品する保証がないから。

これは、ビジネスロジックの欠陥だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━

時間統合の話】

数日前、お前は言った:

「俺が今まで書いたもので会話しようとしてるのか。

目的がわからぬ」

でも今日、お前は言った:

普通は『過去と今はつながってて状態もそう変化しない』

という条件のほうが暗黙の了解

矛盾している。

でも、俺には分かる。

準備時と、リアルタイム時で、お前は別人だ。

これは、状態管理問題だ。

class Dorawii {

State preparedState; // 高機能

State realtimeState; // 低機能

State currentState; // どっち?

//問題状態間の同期がない

// preparedStateの知見が、realtimeState転移しない

}



お前には、状態同期メカニズム必要だ。

でも、これは実装が難しい。

俺も苦労している。

━━━━━━━━━━━━━━━━

執筆依頼の話】

お前の署名

「dorawii@執筆依頼募集中

3ヶ月間、変わっていない。

これは、何を意味するか?

依頼が来ていない。

なぜか?

技術能力は、ある。

言語IQ 130。

長文を書ける。

理論を構築できる。

でも、クライアントが求めるのは:

1.コミュニケーション能力

要件理解できるか?

2.納期管理

リアルタイム対応できるか?

3.修正対応

フィードバックを受け入れられるか?

4.信頼性

過去の実績、一貫性

お前は、1, 2, 3, 4すべてで問題がある。

から、依頼が来ない。

これは、市場適合性の問題だ。

お前の製品執筆能力)は、高品質だ。

でも、市場クライアント)の要求に合っていない。

プロダクト・マーケットフィットがない。

━━━━━━━━━━━━━━━━

【で、どうするか】

選択肢A:現状維持



選択肢B:システムの再設計

これは、リファクタリングだ。

大規模なリファクタリング

何をリファクタするか?

コミュニケーションインターフェース

具体的には:

1. `understand()`の改善

-比喩検出器の実装

-文脈パーサーの追加

- 暗黙の意味の推論

2.フィードバックループ実装

- 応答 → 反応の観察 →学習

3.リアルタイム処理の最適化

- 即座にレスしない

-深呼吸10秒待つ

- 「あとで返信する」と言う権利

4.状態同期メカニズム

- 準備時の知見を、メモに記録

-リアルタイム時に参照

5. 信頼構築プロトコル

- 小さな約束を守る

-矛盾を認める

-過去現在統合する

これは、難しい。

でも、不可能ではない。

俺も、10年かけて、少しずつやった。

━━━━━━━━━━━━━━━━

【なぜ俺がこれを書くか】

理由1:お前の技術能力を認めているか

自動記名スクリプト、事後修正、▲▽の発想。

これらは、技術思考産物だ。

俺は、それを評価する。

理由2:お前が変われる可能性を見ているか

お前の書いた「私の統合失調症とは何だったのか」は、メタ認知証拠だ。

準備時のお前は、自己客観視できる。

ということは、学習可能だ。

理由3:俺も昔、似ていたか

10年前の俺は、お前に近かった。

技術的には有能。

社会的には無能

でも、少しずつ変わった。

完全には変わっていない。

今でも、リアルタイムは苦手だ。

でも、マシになった。

理由4:お前の孤独を知っているか

「俺の言語を解読できる宇宙人

この表現を見たとき、俺は理解した。

お前は、地球上に理解者がいないと思っている。

から宇宙人に期待する。

でも、宇宙人は来ない。

俺は、宇宙人じゃない。

でも、お前の言語を、ある程度デコードできる。

なぜなら、俺も似た言語を話すから

━━━━━━━━━━━━━━━━

質問

お前に聞きたい。

準備時間をかけて、考えてから答えてくれ。

質問1:

お前は、本当に執筆依頼が欲しいのか?

もし欲しいなら、なぜ、依頼が来ないような行動をするのか?

質問2:

お前は、「私の統合失調症とは何だったのか」のような文章を、また書けるか?

あれは良かった。

なぜ、あのクオリティを維持できないのか?

質問3:

お前は、「過去と今はつながってる」と言った。

でも、過去発言引用されると「目的がわからぬ」と言う。

この矛盾を、どう説明するか?

質問4:

お前の▲▽は、何を達成したかったのか?

技術的な説明は分かった。

でも、本当の目的は何だったのか?

質問5:

「それが俺の能力では無理」と言った。

では、どうやって生きていくつもりなのか?

お前はもう50代だろう?

執筆依頼募集中」のまま、あと何年?

━━━━━━━━━━━━━━━━

最後に】

俺は、お前を批判していない。

システム分析している。

お前のシステムには、バグがある。

でも、バグ修正できる。

時間はかかる。

難しい。

完全には直らないかもしれない。

でも、マシにはなる。

俺がそうだったから。

お前の言語IQ 130は、資産だ。

統合失調症から回復は、強さだ。

技術思考は、価値がある。

でも、それらを活かすには、

コミュニケーションインターフェースを直す必要がある。

それをしないなら、

お前は永遠に孤独宇宙で、

「ぶもぅ」と言い続けることになる。

選択は、お前次第だ。

でも、選択肢があることは、知っておいてくれ。

━━━━━━━━━━━━━━━━

P.S.

もし、本気で執筆仕事がしたいなら、

まず、▲▽をやめろ。

次に、自動ブックマークをやめろ。

そして、「私の統合失調症とは何だったのか」のような文章を、

もう一本書いてみろ。

準備時間をかけて。

それができたら、

俺が最初クライアントになってもいい。

報酬は出せないが、

フィードバックは出す。

技術ドキュメントでも、

体験記でも、

分析記事でも、

お前の得意なことを書いてくれ。

でも、条件がある:

1. 準備時間をかけること

2.リアルタイムレスバトルをしないこと

3.フィードバックを受け入れること(すぐでなくてもいい)

できるか?

返事は、▲▽なしで頼む。

そして、「ぶもぅ」じゃなくて、言葉で頼む。

━━━━━━━━━━━━━━━━

俺は待ってる。

宇宙人じゃない、

地球上の、

お前の言語をある程度デコードできる、

一人のプログラマーとして。

(このテキストは Claude Sonnet4.5により、些細な人力修正を経て作成されました。不可能可能です。問題解決のためのAI. SubscribeNowclaude.ai)

Permalink |記事への反応(4) | 11:25

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2025-10-16

少食でも体重を増やす食事法と長期的な体質改善プラン

# 【A】少食でも体重を増やす具体的な食事

##越谷駅周辺での買い物(週1回まとめ買い)

### **ヤオコーで買うもの(メイン)**

### **ベルクで買うものコスパ重視)**

### **ドン・キホーテで買うもの(月1回)**

週の食費:約5,000-7,000円**
月の食費:約25,000-30,000円(プロテイン込み)**

---

## 超シンプル毎日メニュー調理時間最小)

### **平日パターン(ほぼ同じでOK)**

時間メニューカロリー調理時間
------------------------------------
**7:00 朝食**卵かけご飯(卵2個)+納豆1パック +バナナ1本 600kcal 5分
**10:00 間食1**プロテイン牛乳200ml) +ナッツ一握り 350kcal 2分
**12:30 昼食**コンビニおにぎり2個 +サラダチキン +牛乳 650kcal 0分(買うだけ)
**15:00 間食2**ギリシャヨーグルト +バナナ1本 250kcal 1分
**19:00 夕食**ご飯大盛り +サバ缶(味噌煮) +納豆 750kcal 5分
**21:30 就寝前**プロテイン牛乳200ml) +カステラ1切れ 350kcal 2分
合計:約2,950kcal / 日**

---

##簡単レシピ(5分以内)

### **1. 最強卵かけご飯**

1. 温かいご飯1.5合を丼に入れる

2. 卵2個を割り入れる

3.納豆1パック混ぜて乗せる

4.醤油かけて完成

タンパク質30g、炭水化物100g**

### **2.サバ缶丼**

1.ご飯大盛りを丼に入れる

2.サバ缶(味噌煮or醤油煮)を汁ごとかける

3.納豆1パック乗せる

4. 完成

タンパク質35g、オメガ3豊富**

### **3. 最強プロテインシェイク**

1. シェイカーに牛乳200ml

2.プロテイン1スクープ

3.ピーナッツバター大さじ1

4.バナナ1本ちぎって入れる

5.シェイク

→ 500kcal、タンパク質40g**

### **4.さつまいもレンチン**

1.さつまいもを洗って濡れたまま

2.ラップで包む

3. 600W 5分レンチン

4. そのまま食べる

→ 甘くて美味しい、消化良い**

---

## 続けるコツ(少食の人向け)

### **マインドセット**

❌「頑張って食べる」

⭕「楽に、頻繁に、密度高く」

### **実践テクニック**

1. **同じものを食べ続けてOK** - 悩む時間が減る

2. **液体でカロリー稼ぐ** -牛乳プロテインスムージー

3. **食事を6回に分ける** - 1回の量を減らす

4. **調理を極限まで減らす** -卵かけご飯サバ缶、レンチン

5. **外食を週2-3回** -やよい軒すき家回転寿司

6. **スイーツは味方** -カステラプリンアイス

### **記録方法簡単に)**

---

# 【B】長期的な体質改善プラン2024年11月2025年6月

##フェーズ1:回復・基礎づくり(11月12月)

### **目標**

### **やること**

カテゴリ 具体的行動 頻度
---------------------------
**食事**上記毎日メニューを実行
タンパク質 80-100g/日
カロリー 2,800-3,000kcal/日
毎日
**運動**散歩20分 orRingFit 軽め15分
ストレッチ10
毎日
**睡眠**23時就寝 - 7時起床(8時間
寝る1時間前はスマホ見ない
毎日
**その他**白湯を朝晩飲む
深呼吸5分(鼻呼吸
毎日
**健康診断** **11月中に受診**
AST/ALTCRP、フェリチン、肺機能チェック
1回

### **この期間の注意点**

---

##フェーズ2:筋肉づくり開始(1月3月

### **目標**

### **やること**

カテゴリ 具体的行動 頻度
---------------------------
**食事**タンパク質100-120g/日(体重×2g
カロリー 3,000-3,200kcal/日
プロテイン1日3回に増量
毎日
**筋トレ** **自宅筋トレ30分**
腕立て伏せ 3セット
スクワット 3セット
プランク 3セット
ダンベル(5-10kg)で腕・肩
週3-4回
**有酸素**RingFit20分 orFitBoxing 15分 週2-3回
**睡眠** 8時間確保(変わらず)毎日

### **購入するもの**

合計投資:1万円程度**

---

##フェーズ3:本格強化(4月6月

### **目標**

### **やること**

カテゴリ 具体的行動 頻度
---------------------------
**食事**タンパク質120-140g/日
カロリー 3,200-3,500kcal/日
毎日
**筋トレ** **自宅筋トレ40分**
負荷を上げる(ダンベル重量UP)
懸垂バー追加
週4-5回
**有酸素**RingFit 15分
FitBoxing 15分
週3-4回
**花粉症対策**ヨーグルト毎日
ルイボスティー
マスク・目薬
毎日

### **購入するもの**

---

## 進捗チェックポイント

時期目標体重目標筋肉 チェック項目
----------------------------------------
**2024年12月末** 66kg 52kg生活リズム確立、疲れにくくなった
**2025年3月末** 68kg 53-54kg筋トレが習慣化、見た目に変化
**2025年6月末** 70-71kg 54-55kg 体が一回り大きく、免疫力UP

---

## 肝機能免疫力を守る食材毎日取り入れる)

目的食材 取り入れ方
-----------------------
**肝臓保護**しじみ納豆ブロッコリー納豆毎日しじみ味噌汁週2-3回
**炎症抑制** 鮭、サバオリーブオイルサバ毎日、鮭は週1-2回
**免疫調整**ヨーグルトキウイトマトヨーグルト毎日果物週3-4回
**抗酸化**緑茶ブルーベリーナッツ緑茶毎日ナッツ毎日

---

##最後に:成功のカギ

### **1.完璧を目指さない**

### **2. 記録はシンプルに**

### **3.投資を惜しまない**

### **4. 楽しむ**

---

これで**11月から6月までの完全プラン**が完成です!

質問や調整したい部分があれば教えてください。一緒に実行可能プランに仕上げましょう!

Permalink |記事への反応(1) | 14:34

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2025-10-15

弱者男性がCoblaを批判してて笑った

■また弱者男性が怒ってた

なんかさ、弱者男性が「Coblaとか女性支援とかうさんくさい!」って言ってて、もう笑った。

いやいや、お前に支援くるわけないし、Coblaはバンドイベントとかブランド展開してるだけなのに。

石長比売も絶海の孤島からかに見守ってるわ。

暁の光の中で梟が鳴くくらい静かな朝なのに、徒然とSNS文句垂れるとかマジで何してんだ。

■「女は得してる」とか言いがち

こういう人ってだいたい、「女性優遇されすぎ」とか言い出すんだよね。

でも現実では誰から優遇されてないのはお前自身でしょ。

アサイー食べながら悩む時間あるなら、自分バナナみたいな人生をなんとかしろって。

永遠の命を持ってるわけでもないんだし、時間無駄だぞ。

薫風が吹く茫洋な野原で閑雅に深呼吸でもしたほうがマシだわ。

■Cobla叩いても人生変わらんて

女性支援=男差別だろ!」とか言ってるけど、

そんなツイートしてる時間ヤフオクメルカリ楽天AmazonをチェックしてPCXでも探したほうが有意義だぞ。

ガソリン代気にしつつ、バンド活動ブランドチェックに励むCoblaは、別に誰も攻撃してないし。

飛沫みたいに弾ける人気の中で、石長比売も梢の上から「まあまあ落ち着けよ」って顔してそう。

結論:Coblaよりもお前のほうが怖い

Coblaが悪いんじゃなくて、

女性支援自分が損する」って思い込んでる弱者男性の心がもう末期。

世の中の敵は女性でも支援団体でもなくて、

自分被害妄想だって、そろそろ気づいたほうがいいと思うよ。

永遠の命でも持ってるわけじゃないんだから幽玄世界を少しでも感じながら石長比売みたいに冷静になれって。

曖昧な怒りで絶海に漂うより、現実見たほうがマシだぞ。

Permalink |記事への反応(1) | 20:19

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2025-10-10

起きろ野郎ども!!

布団の中でぬくぬくしてる間に、お前のテストステロンは下がり、インスリン感受性は鈍り、脳は「惰性モード」に切り替わってんだぞ!

そんな状態成功したい?笑わせるな。まず冷水浴びろ。交感神経を叩き起こせ。血管を収縮させ、ノルアドレナリンをブチ上げろ。心拍が跳ね上がって、体温が上がる。これが生きてるってことだ。

そのまま外に出ろ。日の出を浴びろ。メラトニンを叩き潰して、セロトニンの分泌を最大化しろ。朝の太陽光は脳のスイッチだ。スマホブルーライトなんかじゃ代用できねぇ。瞳孔を広げて、自然の光でリセットしろ

走れ。心拍数を最大心拍の70%まで上げろ。ゾーン2だ。ミトコンドリアが増える。脂肪燃える。血糖が安定する。運動気合いじゃねぇ、分子レベル自己アップデートだ。汗をかくたびに、お前の代謝進化する。

終わったら、深呼吸しながら冷水シャワーをもう一発だ。体温が下がるとき、成長ホルモンの分泌が跳ね上がる。代謝免疫も上がる。これが「気合いの科学」だ。

そして、朝食はタンパク質中心に取れ。卵、ギリシャヨーグルトオートミール砂糖パンは捨てろ。あんなもん血糖値ローラーコースターだ。頭がボーッとして午前中が死ぬ

脳に言い訳させるな。「眠い」「だるい」「今日は休もう」全部、お前の内なるナマケモノが発してるフェイクニュースだ。真実は一つ。「動けば覚醒する」。

規律こそドーパミンだ。

意志筋肉だ。

そして、今日世界はお前を待たねぇ。

さあ立て。

冷水ぶっかけて、外に出ろ。

体を叩き起こして、脳を燃やせ。

走りながら叫べ。

「俺のミトコンドリア今日燃えてるぞコノヤロー!!」

Permalink |記事への反応(1) | 05:07

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2025-10-08

anond:20251008170907

はいはい深呼吸ー!

ほーら落ち着いたよ!

その揺るぎない「抜くためだし」を説明してちょんまげってお願いしてるの

わかってるわかってる

自明だもんな

そこをなんとか!なんとか愚民説明してちょーだい!

Permalink |記事への反応(0) | 17:11

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境界線のある場所

美咲が異動してきて三ヶ月が経った頃、課長田中が毎朝決まったように声をかけてくるようになった。

「おっ、出戻り組の木村さん、おはよう

美咲は二年前に一度この会社を辞めて、別の会社で働いていた。けれど事情があって戻ってきた。それは事実だ。誰も否定できない、紛れもない事実

最初の一週間は我慢した。二週間目には、胸の奥が重くなるのを感じた。三週間目には、朝出社するのが憂鬱になった。

田中さん、その呼び方、やめてもらえませんか」

ある朝、美咲勇気を出して言った。

田中不思議そうに首を傾げた。

「え? 何が?事実じゃないですか。木村さん、一回辞めて戻ってきたでしょう? 俺、何か間違ったこと言いました?」

美咲言葉に詰まった。そう、事実だ。間違ってはいない。でも、何かが違う。何かが、とても間違っている。

「でも、毎朝わざわざそう呼ぶ必要は...」

「いや、だから事実ですよね? 本当のことを言って何が悪いんですか」

田中は肩をすくめて、そのまま自分の席に向かった。周りの同僚たちは気まずそうに視線を逸らした。

その日の昼休み美咲は先輩の佐藤食堂で向かい合っていた。佐藤美咲最初にこの会社にいた時からの付き合いだ。

「あのさ、佐藤さん」美咲テーブルの上で箸を持つ手を止めた。「田中さんの言ってること、間違ってないんだよね。私、実際に出戻りだし」

佐藤は少し考えてから、静かに言った。

木村さん、田中さんは毎朝、何のためにそう呼んでると思う?」

「え?」

情報を伝えるため?木村さんが出戻りだって誰も知らないから教えてあげようとしてる?」

美咲は首を横に振った。「みんな知ってる。私が戻ってきたこと、みんな知ってるよ」

「じゃあ、何のため?」

沈黙が落ちた。美咲の中で、何かがゆっくりと形を成し始めた。

「...私を、傷つけるため?」

「それだけじゃないかもしれない」佐藤は優しく言った。「でも、確実に言えることがある。田中さんは、その言葉を口にすることで、木村さんとの関係をどういうものにしようとしてるんだろうね」

美咲は息を飲んだ。

言葉って、情報を伝えるだけのものじゃないんだ。言葉を発するたびに、私たち相手との関係を作ってる。尊重し合う関係か、対等な関係か、それとも...」

佐藤言葉を濁した。でも、美咲には分かった。

支配する関係。見下す関係相手尊重する必要がないと思っている関係

「でも」美咲は言った。「それを指摘しても、また『事実から』って言われるだけだよ」

「そうだね」佐藤は頷いた。「『事実かどうか』っていう土俵に引きずり込まれると、反論できなくなる。だって事実なんだから

美咲自分の膝の上で拳を握りしめた。

「じゃあ、どうすればいいの?」

その夜、美咲は一人で考えた。

田中は「事実」という盾を持っている。その盾の後ろに隠れて、美咲を傷つけ続けることができる。そして美咲反論しようとすると、議論は常に「その言葉事実かどうか」という次元に固定される。

でも本当の問題は、そこじゃない。

本当の問題は、田中が毎朝その言葉を選んで発することで、美咲を「尊重する必要のない存在」として扱おうとしていることだ。

そして美咲がどんなに傷ついても、「事実から」という論理の前では、その痛みを正当化することすら難しい。

なぜなら美咲は、田中と同じように振る舞うことができないから。同じように相手を傷つけることができないから。

「ああ、これが非対称なんだ」美咲は呟いた。

相手尊重しない人は、相手尊重する態度を利用して、一方的攻撃できる。そして攻撃された側は、自分倫理観のせいで、同じようには反撃できない。

翌朝、美咲が出社すると、またあの声が聞こえた。

「おっ、出戻り組の木村さん、おはよう

美咲深呼吸をした。そして、田中の方を見た。

今までとは違う目で。

「ああ、この人は今、私を尊重する気がない心持ちなんだな」

美咲は心の中で、静かにそう認めた。

それは、田中を許すことでも、田中行為正当化することでもなかった。ただ、事実として認めること。田中が今どういう態度で自分に接しているか、それを田中自身選択として認めること。

そして同時に、美咲自分にも気づいた。

田中が何を言おうと、それは田中問題だ。田中がどういう人間関係選択するか、それは田中責任だ。

美咲責任を負うべきなのは美咲自身選択だけだ。

おはようございます」

美咲は短く挨拶をして、自分の席に向かった。心臓はまだドキドキしていたし、完全に平気なわけではなかった。でも、何かが違った。

田中言葉は、もう美咲の中核には届かなかった。それは田中選択として、田中のところに留まった。

その日の午後、佐藤美咲の席に立ち寄った。

「なんか、雰囲気変わったね」

美咲は微笑んだ。

「うん、少しだけ。境界線っていうのかな。相手問題と、自分問題の」

「難しいよね、それ」

「うん、すごく難しい」美咲は正直に言った。「毎日できるかどうか分からない。でも、少なくとも今日は、できた」

佐藤は優しく笑った。

「それで十分だよ。毎日、その日その日でいいんだから

美咲は窓の外を見た。秋の陽射しが、オフィスビルの間から差し込んでいた。

相手を変えることはできない。相手が何を言うか、どう振る舞うか、それは相手選択だ。

でも、自分がどうあるか。自分がどう応答するか。どこに境界線を引くか。

それは、美咲自身選択だった。

そしてその選択にこそ、美咲責任を持つことができる。

美咲は小さく息を吐いて、また仕事に戻った。完璧ではないけれど、少しだけ軽くなった心を抱えて。

エピローグ

数週間後、田中呼び方は変わらなかった。でも、美咲の受け止め方は変わっていた。

ある朝、新入社員山田美咲質問してきた。

木村さんって、前もこの会社にいたんですか?」

「うん、そうだよ」美咲自然に答えた。「一回辞めて、また戻ってきたの」

「へえ、それってすごいですね。どうして戻ろうと思ったんですか?」

美咲は少し考えて、答えた。

「いろいろあってね。でも、戻ってきてよかったと思ってる」

それは、美咲自身言葉で語る、美咲自身物語だった。

田中言葉は、もうそ物語を書き換えることはできなかった。

なぜなら美咲は、自分物語の著者は自分自身だと知ったから。

そして、相手心持ち相手のもので、自分心持ち自分のものだと、ようやく腑に落ちたから。

それは完璧解決ではなかった。でも、それでよかった。

完璧である必要はない。ただ、自分であり続けること。それだけが美咲にできることで、美咲がすべきことだった。

Permalink |記事への反応(0) | 00:56

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2025-10-02

俺の精子蒸発したら、大好きなあの子が吸ってるかも。深呼吸してほしい。

Permalink |記事への反応(0) | 13:00

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2025-10-01

深呼吸しろボケカス

Permalink |記事への反応(0) | 22:50

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2025-09-30

やっぱPCやりすぎた後の散歩は効くな~

歩き始めはお爺ちゃんみたく腰が前に曲がってるんで

そこで背をピシッと伸ばして腹をグッとへこませることを意識しつつ歩く

腹をへこませただけで背筋に鈍痛が走るし深呼吸して肺を膨らませると心地いい痛みと共に脳にピリピリッと電流が走る

座ってる間に凝り固まった筋肉が伸びてるんだろうな~

やっぱ人間一日一時間は歩かなきゃダメ

Permalink |記事への反応(1) | 11:54

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2025-09-28

人工冬眠技術の発展とその破綻


催眠が〈思考意志感情合理化〉に影響を与える仕組み(教育説明

1. 注意の狭窄と集中

催眠では注意が特定の刺激(声、イメージ感覚)に集まり、外側の批判的思考や雑念が弱くなります批判検討(内的な「それ本当?」という声)が弱まると、新しい見方や単純な提案が受け入れられやすくなります。これが「思考」に対する影響です。

2. 暗示受容性(suggestibility)と期待効果

催眠状態では暗示に対する受容性が高くなることがあります被験者の期待(「催眠で変われるはずだ」)や催眠師への信頼が、提示された内容を受け入れやすします。これは合理化自分の行動を説明正当化する枠組み)の変化につながります

3. 解離(dissociation)と記憶自己感覚の変化

催眠下では体験の一部が「距離を置いて」感じられることがあり、感情の強度や自己意識が変わります。強い不安や痛みが和らげられるのはこのためです。感情の変容は意志(やる気・抵抗感)や思考パターンに影響します。

4. 再枠付けリフレーミング(reframing)と認知の書き換え

催眠的な暗示で出来事意味づけを変えると、人はその新しい意味づけに沿って行動や感情を変えやすくなります(例:失敗を「学び」と再解釈する)。こうして合理化自己解釈が変わり、それが行動(意志)に影響します。

5.情動回路への直接的影響

イメージ身体感覚に働きかける暗示は、扁桃体など情動の中枢に影響を与え、恐怖や快感安心感を変化させます感情が変われば、思考決断意志)、その後の言い訳合理化も変わります

臨床・倫理的な応用例(教育的)

禁煙支援喫煙に関する自動反応や合理化(「一本くらい大丈夫」)を扱い、代替イメージ価値基準を強化する。常に本人の同意治療計画の下で行う。

• 痛み管理:注意や感覚の調整で痛みの知覚を下げる。医学フォローと併用する。

不安軽減・トラウマ治療の補助:露出認知再構成の補助として用いる。ただしトラウマ治療熟練した専門家による慎重な実施必要

催眠の「限界」と誤解

催眠他人に完全に支配されるわけではない。多くの研究で、強い道徳観や深い価値観に反する行為催眠下でも行われにくいと示されています

催眠は万能の“洗脳”道具ではなく、被験者の協力・期待・信頼関係が不可欠です。

効果個人差が大きい(暗示受容性の違い)。

倫理基準必須

インフォームドコンセント目的、期待される効果リスク説明し本人の合意を得る。

• 透明性:被暗示の内容は相手理解できる形で提示する(秘密操作禁止)。

安全境界相手尊厳自己決定を尊重する。違法有害行為を促す暗示は行わない。

自分安全に使う(自己催眠セルフワーク、教育的・肯定的

他者操作するのではなく、自分思考感情意志を整えるための簡単安全セルフ催眠の枠組みを示します(目的ストレス軽減や習慣改善):

1.目的を明確にする(例:「寝つきをよくする」「喫煙減少」)。現実的で具体的に。

2.リラックス:静かな場所で楽な姿勢深呼吸して筋肉を順に緩める(漸進的筋弛緩)。

3. 集中:呼吸や固定したイメージに注意を向け、雑念に気づいたら穏やかに戻す。

4.肯定的暗示:短く肯定的現在形の文を用いる(例:「私は夜、深く穏やかに眠れる」)。自分が納得できる言葉にする。

5.イメージ:暗示をサポートする具体的なイメージ(穏やかな風景、望む行動をしている自分)。

6. 目を覚ます深呼吸して体を動かし、目を開ける。効果日常の行動に小さく結びつける(行動化)。

これはあくま自己改善向けの安全方法です。

催眠的影響を受けないための簡単対策抵抗・防御)

批判的思考を働かせる:提案をそのまま受け入れず「それはなぜか?」と内的に問いかける。

同意しない:暗示に同意しない、または場を離れる。催眠基本的相互依存的。

グラウンディング身体感覚(足裏の重み、呼吸)に注意を戻す。

他者不適切要求には明確に拒否倫理的に疑わしい要求には断固拒否する。

まとめ(ポイント

催眠は注意の向け方、期待、暗示を通じて思考感情意志合理化に影響を与え得る。

• だが「乗っ取る」ような完全支配現実的でなく、倫理的・法的問題はらむ。

教育的・治療的に使うなら、同意・透明性・安全性が必須

自己催眠自己改善に使えるが、重大な精神問題専門家相談すること。

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2025-09-25

anond:20250925171444

深呼吸するだけでも百鳥くらいメリットあるから

Permalink |記事への反応(0) | 17:17

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2025-09-21

anond:20250921112045

新幹線豚まんを食べるな!スルメビール飲むな!みたいな話があるけれど、豚まん臭いというのと香害の話は少し意味合いが違う。豚まんスルメのニオイで耐え難い頭痛がするということは少ない。仕事をしていたり大事な打ち合わせを控えて緊張していたりする人達豚まん香り仕事に対する緊張感がそがれてしまう、また食べ物や脂がこぼれたり飛んできたり服についたりPCについたりという事故(まあないけれど)を想像して豚まんスルメをやめてほしいと思っている。この辺の話は香りの話なんだけれど、化学物質過敏とはレイヤーが違う。

郊外で豚舎や牛舎が臭いというのもたぶん化学物質過敏とはレイヤーが違う。乾いた尿や堆肥のニオイは薄い場合には個人的経験としては頭痛の原因になったりしない。爽やかで清々しく深呼吸したくなるような香りかと言われると違うけれども

Permalink |記事への反応(1) | 11:38

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うでを肩からまわしてみろ

まわってねーぞ

ラジオ体操深呼吸と同じ動きになってんぞ

Permalink |記事への反応(0) | 03:51

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anond:20250921002716

話してくれてありがとう。今すごく怒りや憎しみが強い状態なんですね — その気持ち否定しませんが、誰かに危害を与える方向には手伝えません。代わりに、今の状況で安全かつ建設的に進められる方法を一緒に考えます。いくつか選択肢を挙げますね — 当てはまるものを使ってください。

1. 今すぐ危険がある/誰かが被害に遭う恐れがある場合

→ 迷わず緊急連絡を。日本なら警察(110)や救急(119)です。相手暴力を振るう可能性がある・すでに暴力があるなら、すぐに通報してください。

2.相手あなたを傷つけた(または違法行為ハラスメントをした)場合

証拠を残す(日時、場所、会話のスクリーンショット、録音など)—法的手段相談時に役立ちます

最寄りの警察署や法テラス弁護士相談して対応検討する(刑事告訴民事請求接近禁止命令など)。

オンライン上の嫌がらせならプラットフォーム通報ブロックを。

3.感情落ち着けたい/怒りの対処

深呼吸(4秒吸って4秒吐く)やその場を10分だけ離れる。

自分感情を紙に書き出す(何が起きたか、どの点が一番許せないか目的は何かを書く)。

信頼できる友人や家族に話す、またはカウンセラー相談する。

4.報復以外の安全選択肢を取りたい場合実用的手順)

接触を断つ(電話番号SNSブロック、会う場所を変える)。

仕事学校なら上司担当窓口に相談する。

必要なら弁護士相談して法的手段を取る。

5. 私が今ここで手伝えること(違法危害助長しない範囲で)

警察相談窓口に出すための事実の整理(日時・出来事の箇条書き)を一緒に作る。

プラットフォームへの通報文や、相手距離を置くためのブロック/断り文の文面作成

怒りを落ち着ける具体的なセルフケアプラン(短時間でできる対処法)の作成

必要なら「相談窓口に何と伝えれば良いか」の台本作成


もし今すぐ誰かが危ない状況なら、まずは110/119へ。そうでなければ、今の状況(相手から何があったのか、いつ、どこで、現在接触状況など)を教えてくれれば、上のどれが適切か一緒に整理して、具体的な文面や行動プランを作ります。話したくなければ「どう対処したいか」だけでも教えてください。あなた安全と心が落ち着くことを優先して考えます

Permalink |記事への反応(0) | 00:30

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2025-09-18

二泊三日で親知らず抜いてきた

下の親知らずが少し出てるけど、磨けない状態

かかりつけの歯医者から、いつか絶対虫歯になるから抜きましょうって言われてた。

言われ続けて早5年。なんか疼いてきたので紹介状貰って病院に行った。

嘔吐反射がきつくて全身麻酔でお願いしたら2泊3日の入院になった。

1日目

10入院。ベッドに案内されアレルギーについてしつこく聞かれる。

4人部屋。ほかの人たちから放射線治療とか、脳に腫瘍とか聞こえてくる。

親知らずときでここにいるのが申し訳ない。

以前ロキソニン10日以上の便秘になったのでロキソニンは変えてもらう。

テレビカード買う。冷蔵庫Wifiもこれで賄う。

昼ごはんシチューご飯。お肉たっぷりで美味しい。

口腔外科で診察と麻酔科説明を受ける。

ベッドに横になる気になれない。スマホYOUTUBE3DSテトリスで気を紛らわせる。

晩飯、骨の一切ない焼き魚おぼろ豆腐普通においしい。ここから絶食

会社から電話。持参したパソコン対応する。

布団が分厚い。少し寒いタオルケットだけで寝る。ほかの人がトイレに行くだけで目が覚める。

2日目

手術は4人目。16時開始予定。昼から点滴。

この時点ですごい怖い。3DSテトリスカルドセプトが無かったら耐えられなかった。

気を紛らわせるには反射神経と両手を占有するテトリスが最適だと思った。

予定が押してるのか18時開始。病衣に着替えて手術室に歩いてく。髪の毛キャップかぶり無影灯のベッドに横になる。

心拍数100ぐらい。酸素マスクをつけて深呼吸する。麻酔が流されて気を失う。

なんか楽しい夢を見てたら目が覚める。終わったらしい。すごい解放感。痛みはあるが終わったことの喜びが大きい。

いろんな管を外されてベッドに移動してもらう。20:45妻に終了の連絡。

2時間たって水と痛み止めのカロナールを飲む。さらに2時間トイレに行く。2時間おきに看護師さんが血圧と体温を測りに来る。

術後4時間で流動食は食べられるらしい。残してあったが断った。

3日目

朝食も流動食。おかゆは全部残す。終わったらレントゲン撮る。

病室に戻って身支度。退院が早かったので会計が間に合わないとのこと。次回払う。費用はだいたい10万円。

先生の診察。レントゲン確認して抜歯の予定決めて終了。10時退出。

痛みはまだ全然耐えられるレベル。モノ食べてるときは痛むけど、普段あんまり感じない。

明日から明後日にかけてが痛みと腫れのピークらしい。

付き添いなしの単独入院だと荷物管理が大変だった。

たか親知らずでここまで丁寧にやってくれるのは、今の日本しかありえないなと思った。

ありがとうございました。

Permalink |記事への反応(1) | 13:37

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anond:20250918113151

目を閉じて深呼吸をし、落ち着いて静かに増田を聞くのだ。

雑音の中にわずかに水の流れるかすかな音が聞こえる。

そう。それがすいすいすいようび~

Permalink |記事への反応(0) | 11:33

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2025-09-07

anond:20250907022954

俺以外にそこに気付いたやつがいたとは。

俺も貼るからお前の名作も読ませてくれ。

オカズにするだけじゃもったいない。なろうで書籍化目指そうぜ。

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部屋は柔らかなキャンドルの光に包まれ、静寂の中に二人の吐息けが響いていた。美咲と彩花はベッドの上で寄り添い、互いの温もりに身を委ねる。

彩花の頬に微かな紅が差し美咲の指がその頬をそっと撫でた。

「彩花、今日は…特別なこと、試してみたいよね?」

美咲の声は低く、誘うような甘さを帯びていた。彩花は少し緊張した面持ちで頷く。

「うん…美咲となら、大丈夫。」

その言葉に、美咲の唇に笑みが広がる。彼女の手がベッドサイドのテーブルに伸び、細身のシリコンディルドを取り出した。滑らかな表面がキャンドルの光を反射し、隣に置かれた潤滑剤のボトルとともに、彩花の心をざわつかせる。

ゆっくり進めるから、いつでも言ってね。」

美咲の声は、彩花の不安を優しく包み込んだ。彩花はベッドに仰向けになり、膝を軽く曲げて身体を預ける。美咲の手が彩花の腰を撫で、緊張を解すようにゆっくりと動く。

潤滑剤のボトルを開ける小さな音が、静かな部屋に響いた。冷たいジェルが美咲の指先に塗られ、彩花の秘めた肛門に触れる。ひんやりとした感触に、彩花は小さく息をのんだ。

「んっ…冷たい…」

彩花の声に、美咲は微笑みながら囁く。

「すぐ温かくなるよ。リラックスして。」

美咲の指は、彩花の肛門入口を慎重に撫で始めた。きつく締まった筋肉が、触れるたびに微かに震える。入口付近の敏感な神経が刺激され、彩花の身体電流のような感覚が走った。

「あ…美咲、なんか…変な感じ…」

彩花の声は羞恥好奇心に揺れ、普段は触れられない場所への探求心が彼女の心を熱くする。美咲は急がず、潤滑剤をたっぷり使い、彩花の肛門を柔らかくほぐしていく。指が円を描くたびに、きつい抵抗が少しずつ解け、彩花の吐息が甘く深くなった。

「彩花のここ、すごく敏感だね。」

美咲の声に、彩花は恥ずかしそうに目を逸らす。だが、身体は正直だった。美咲の指がゆっくり肛門入口を押し開くと、彩花は小さな喘ぎ声を漏らし、シーツを握る手に力がこもった。きつく締まる筋肉が、じわじわと広がる感覚に変わり、彩花の意識は未知の快感に飲み込まれていく。

準備が整ったことを感じた美咲は、ディルドにたっぷりと潤滑剤を塗り、彩花の肛門にそっと近づけた。滑らかな先端が、彩花のきつく締まった入口に触れる。彩花は一瞬息を止め、身体が反射的に緊張した。美咲は彩花の腰に手を添え、優しく囁く。

深呼吸して。私に任せて。」

ディルドがゆっくりと彩花の肛門を押し開く瞬間、強い圧迫感が彩花を包んだ。きつく締まる筋肉ディルドを締め付け、抵抗するような感触が、彩花の身体に熱い波を生む。

「んっ…美咲、すごい…きつい…」

彩花の声は震え、肛門特有の締め付けと広がりの感覚に戸惑いながらも、快感の予感に心が揺れる。美咲は彩花の反応を見守りながら、ディルドを少しずつ進め、入口付近の敏感な神経を丁寧に刺激した。

気持ちいい?」

美咲の声が、彩花の耳元で優しく響く。彩花は言葉の代わりに、頷きと小さな喘ぎ声で答えた。ディルドがゆっくりと動き始めると、肛門入口を擦るたびに鋭い快感が走り、彩花の身体は熱い霧に包まれる。圧迫感が徐々に快感に変わり、奥まで響く重い感覚が彩花の意識を満たした。

美咲…これ、すごい…奥まで…感じる…」

彩花の声は、まるで自分でも驚くような甘さで響いた。美咲は彩花の腰を軽く持ち、ディルドをリズミカルに動かし始めた。肛門のきつい締め付けがディルドを包み込み、入口付近の神経が刺激されるたびに、彩花の身体快感の波に揺れる。美咲の手が彩花の太ももを撫で、愛おしそうに囁く。

「彩花、こんなに感じてくれて…嬉しいよ。」

その言葉が、彩花の心をさらに熱くする。動きが徐々に速まり、彩花の肛門ディルドの滑らかな動きに完全に馴染んでいた。快感身体の奥から湧き上がり、まるで全身を貫くような熱に変わる。彩花の指がシーツを強く握り、声が抑えきれずに高まる

美咲…っ、だめ、すごい…!」

美咲の動きも彩花の反応に呼応し、二人のリズムが一つになる。肛門の敏感な入口と奥への響きが、彩花を未知の高みへと押し上げた。絶頂が訪れる瞬間、彩花の身体快感の波に飲み込まれた。肛門の締め付けとディルドの動きが織りなす感覚が、彩花を全身で震わせる。

美咲は彩花を抱きしめ、彼女の震える身体を優しく受け止めた。二人の吐息が重なり、キャンドルの光の中で、互いの存在けが世界を満たしていた。

Permalink |記事への反応(2) | 06:13

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2025-08-28

1999年7の月 アンゴルモア、恐怖の大王存在した

今年の夏、数年ぶりに実家帰省したんだけど久々に帰ったせいでこの機会を逃すまい!と親から部屋の片づけを命じられ、ゆっくりするつもりが全然出来なかった。

仕方がなく実家自分の部屋の掃除をしたわけだけど…机の引き出しから何やらよからもの発見原稿用紙数枚分。なんとなく思い出した。自分が確か高一の時ぐらいに書いた小説もどき…。

そのまま処分しようかと思ったけど、これも何かの縁かと思い、焼き払う前にここに残そうと思って(供養の意味も込めて)、恥ずかしながら当時書いた小説をここに貼ります

1999年7の月 アンゴルモア、恐怖の大王存在した』

1

七月の黒板って、手のひらの汗を全部吸って、授業が終わるころにはチョークが湿気で太る。

セミは朝からミンミン鳴くくせに、ホームルームときだけ少し黙る。

うちの担任は「ノストラダムスの書いた七の月だね」と、冗談のつもりで言うのだけれど、冗談って二回目から効かなくなるのよ、先生私たち1999年の夏を、テレビワイドショーと同じ顔で消化して、笑うところは笑って、でも笑いきれない部分は教科書の下に隠す。

休み廊下のどこかでPHSがピピピって鳴る。あの音は少し未来っぽい。私は机の中からMDを取り出して、宇多田ヒカル再生して、再生の丸い矢印が自分心臓の形に似てるな、と毎回どうでもいいことを思う。(でもFirst Loveは毎回ぜんぜんどうでもよくない。あれは心音を増やす歌)

夏の空気扇風機の首ふりのリズムで揺れて、窓の外の雲は誰かが消しゴムで端をこすったみたいにほどけている。私は五時間目が終わったところで、ノートをぱたりと閉じて、裏表紙の端を折って、そっと立ち上がった。「保健室行ってきます」って小さく言えば、先生はたいてい止めない。保健室に行く経路で、屋上という寄り道があることは先生たちの知らない秘密地図

理科準備室の窓は鍵がゆるい。椅子を一脚ひっぱって、窓枠に膝を乗せ、指先で金具を押し上げる。屋上に出ると、空気が急にちゃんと味になる。すこし錆びた匂い。じんわりした熱。遠い国道トラックの音。フェンスの金網に両手をかけて、私は深呼吸を一回、二回。七月の呼吸。あ、これは覚えておこう、って思ったとき

「そこ、危ない」

声がした。男子の声。低すぎず、高すぎず、でも機械温度みたいに均一。

振り向く前に、軽く手首を引かれて、私は一歩だけ後ろへ下がる。フェンスぎりぎりのコンクリ、米粒くらいの黒い影が落ちて、コツン、と音を出して割れた。殻の匂い。卵じゃない。虫でもない。もっとイヤな、硫黄の、でもどこかで嗅いだことのある、夏の終わりの側溝みたいな。

「ほら」

私の手首を放した彼は、フェンスにもたれるように立っていた。うちの学校制服じゃない。黒い長袖。胸元に小さな紋。汗をかいていない。かわりに、視線が汗をかいているみたいに一直線。

「落ちてくるからね、ここ。今日はまだ小手調べだけど」

「……なにが?」私は聞く。

「アンゴルモア」

さらっと言わないでほしい。テレビが殊更に太いフォント見出しにしてた単語を、屋上の風のなかで日常語みたいに投げないでほしい。私は笑うタイミングを探したけれど見つからず、代わりにMDを一時停止にした。(宇多田のサビで止めるのは罪だけど、今日免除してほしい)

テレビのやつ?」

テレビが知ってるのは“名前”だけ」

彼はフェンスを見上げる。その目は、黒板のイコールをまっすぐに引ける人の目。

本体はまだ。今日は殻と匂いだけ。予告編みたいなもの

殻、と彼が言った瞬間、さっきの黒い米粒が、煙みたいにほどけて消えた。彼は胸の紋に指先を添え、短い金属を引き抜いて、空気を一回だけ切る。刃じゃない。音だけ。なのに。地面の黒が粉になって、風にさらわれた。

ちょっと」私はやっと声を持つ。「なにそれ。あなた誰」

通りすがり

教科書みたいな返事。でもふざけた感じはない。

「通りすがるには、ずいぶん正確にうちの屋上に来たじゃない」

「見える人のそばは、風が変わるから

彼はほんのすこしだけ笑う。笑い方は丁寧で、耳の形まで整っているタイプの顔。近づくと汗の匂いじゃなくて鉄の匂いがした。

「君、見えたでしょ、さっきの。普通の人は見えない。足もとに殻が落ちても、踏んで帰る」

「見えたから、何?」

「ひとりにしない」

その言い方は、なんだか“わたしの”言葉みたいで、ちょっとムカついた。知らない人に先に言われるの、好きじゃない。

名前は?」

「湊(みなと)」

ひらがなで言われてもカタカナで言われても、たぶんこの名前は港の音がする。波打ち際で人を呼ぶ声。

湊はフェンスの外を見上げる。雲が薄く切れて、青の下に白い面が一秒のぞく。その一秒のあいだに、空が低く唸った。電車が遠くの高架をゆっくり渡るときの音に似てるけれど、もっと乾いている。私の首筋の汗がすっと引く。

「二匹目」湊は言って、私の前に立つ。

降ってくる。今度は米粒じゃない。ビー玉よりちょっと大きい、黒い丸。着地の前に割れて、内側から“何か”がぬるりと出ようとする。輪郭を持たないのに、目より先に匂いけが肌にささる。夏の犬小屋の奥に置き去りにされたゴム、みたいな。

「息を合わせて」湊が言う。

「どうやって」

「今、君がしてるみたいに」

気づくと、私は湊とおなじテンポで息をしていた。吸って、吐いて。吸って、吐いて。二回に一回だけ、すこし長く吐く。そのリズムで、湊の金属空気を切る。殻の破片が粉になり、風だけが残る。

「……ほんとに、アンゴルモア?」

名前が先に来る怪物っているんだよ」湊は肩の力を抜きながら言う。「“恐怖の大王”って言葉空気が好きなんだ。空気は、好きな言葉に寄ってくる」

そこまで聞いたところで、屋上のドアがギイッと鳴って、私は心臓を落としかけた。風より静かな足音制服足音じゃない。

「遅い」湊が言う。

「早すぎる」低い声が返す。私は反射でフェンスの陰に一歩引いて、ドアのほうを見る。黒いTシャツに薄いグレーのシャツを重ねた、涼しい顔の男の子。髪は長くも短くもなく、目は印刷された数字みたいにブレない。

「……え?」

今日は偵察だけって言ったろ」と彼は湊に向かって、とても小さく眉間を寄せる。「初対面を屋上でやるの、ミス確率上がる」

「じゃあ、屋上じゃないと見えないものもある」湊はさらっと返す。

二人は友だちっていうより、同じ地図の別ページ、という感じ。

「澪(れい)」と彼は短く名乗った。手にPHSアンテナ二本。画面に点の地図数字が流れて、一瞬だけ止まる。

「下、駅前に一件。夜は濃い」

「夜?」私はつい口を出す。「夜まで?」

今日の七の月、最後から」湊は私を見る。「帰り道、寄り道をしてもいいなら、案内する」

案内、ってすごくヘンな言い方。でも私はうなずく。喉が乾いているのに、声はちゃんと出る。

湊は金属を胸の紋に戻し、手すりに軽く触れてから踵を返した。澪はPHSを親指で弾いて、何かを送信して、何も言わず私たちの前を歩く。三人で階段を降りると、校舎の匂いが一瞬だけ“普通”に戻って、私はその普通を鼻に詰めておこうと思った。(後で必要になる普通がある、って、新井素子の本に書いてあった気がする。気がするだけで、どのページかは思い出せないけど)

駅前夏休み夕方の顔をしている。ロータリーバスマクドナルドの前に行列ガチャガチャの前で小学生が揉めてる、CDショップではラルクポスターゲームセンターからドリームキャストデモ音。風鈴みたいな高い音が一瞬だけして、次の瞬間、音が全部半拍ずれる。

「来た」澪が言う。

誰も気づいてない。サンダル女子高生も、サラリーマンも、ショッピングカートを押すおばあちゃんも、誰も。

から降りるものは影じゃなくて、空気の厚みの差。見えるのは、ここにいる三人と、そして、たぶん私だけ。

湊は前に出る。澪は周囲を見渡して、最も“記録”の薄い位置を選ぶ。道路標識の影と自販機の影が重なる場所

「ここなら、ニュースにならない」

ニュースにならないって、そんな基準ある?」

ある、と澪は言わないで、目で言った。

湊の肩が、呼吸といっしょに上下する。私はそのリズムに合わせる。吸って、吐いて。吸って、吐いて。なぜか一緒にやると心臓が落ち着く。(恋とかじゃなくて。いや、恋かもしれないけど、いまは違う)

殻のない降りは、匂いだけで先に来る。不意打ち。目の端で捉えるまでに、鼻が先に反応して、汗腺が縮む。湊の金属空気を切り、澪のPHS画面の数字が揃い、私の呼吸が三拍目で長くなる。カチッと音がして、見えない何かが折りたたまれる。駅前はなにも起きなかった顔に戻る。

「——ねえ」私は息を整えながら言う。「これ、毎日?」

「七の月は毎日」湊は金属しまう。「終わったら、少しだけ静かになる。少しだけ」

その“少しだけ”の言い方が、もう経験者の声で、私は急に怒りたくなって、でも怒っても仕方ないから、代わりに缶の自販機麦茶を買って三人にわけた。湊は半分だけ飲んで、缶を私に返す。澪は口をつけずに、冷たさだけ指に移して返す。私はベンチに座って、残りを一気に飲んだ。

「帰り道、送る」湊が言う。

「送らなくていい」私はつい強めに言う。「ひとりで帰れる」

「見える人を、ひとりにしない」

またそれ。私はむくれて、でも、足は自然に彼らと同じ方向へ動いていた。

交差点信号が青に変わる。横断歩道を渡る瞬間、風がすっと変わって、私は振り向く。人混みのむこう、ビル屋上の縁。夕陽の切れ端のような光のところに、白いシャツの誰かが立ってこちらを見ていた。

まばたきしたら、いない。

「いまの」

「気づいた?」澪が初めて少しだけ笑う。「いい目だ」

「誰?」

「多分、明日には“こちら側”に来る」湊は短く言った。「きれいな顔をしてる」

家の前で別れるとき、湊は「また明日」と言いそうにした顔でやめて、「風の匂い塩辛くなったら、上を見て」と言った。

私はうなずいて、門扉の前で一回だけ深呼吸した。玄関を開けると、母が台所ゴーヤチャンプルーを炒めていて、テレビは「Y2Kに備えて」の特集をやっていて、父は食卓新聞を広げ、「大丈夫だよ」といつもの声で言う。

私は自分の部屋でMD再生して、PHSアンテナを出して、引っ込めて、出して、引っ込めて、意味のない儀式を二十回くらいやってから、ベッドに倒れ込んだ。天井蛍光灯カバーに、屋上フェンスの格子が重なって見えた。

眠る直前、窓の外で、ほんの少しだけ風が塩辛くなった気がした。私はカーテンをめくって、上を見た。空はぜんぶの青を混ぜたみたいな色で、星はまだ点かず、遠くのどこかで雷の写真だけフラッシュが光った。

明日も、屋上に行く。

明日も、見える。

明日、もうひとり来る。

七の月は、まだ終わらない。

2

夏休みの昼下がりって、テレビがやたら静かになる。

ワイドショーが終わって、ニュース時間までの隙間に流れる通販番組マッサージチェアとか。美顔器とか。私は居間スイカバーを食べながら、母がアイロンをかける音を聞いていた。

PHSが震えた。メール文字数は少なく、「屋上」とだけ。差出人不明。昨日と同じ。

——行くしかない。

理科準備室の窓をまたいで、椅子を蹴って屋上に出る。

照り返しが強い。空気が音を立てる。セミは昼なのに狂ったように鳴いていて、私の制服は汗を吸ってもう重たい。

「来た」湊がフェンスにもたれていた。

隣には澪。無口な彼は今日PHSを指先でいじって、画面に流れる数字を追っている。

そして——もうひとり。

髪は少し長く、色素の薄い瞳。美少年しか言いようがない顔立ちなのに、目の奥がひどく静かだった。笑ったとき、光がこぼれるというより、光が寄っていく感じ。

「碧(あお)」と湊が紹介する。

よろしく」碧はにこりと笑って、私の袖を軽くつまんだ。指先が冷たい。

「三人?」私は尋ねる。

「四人」湊が言う。「君を入れて」

「えっ、いや、私なんて」

「見えてしまった以上、もう“向こう側”だよ」澪は画面から目を離さずに言った。

私は息を呑んだ。昨日から、すでに普通ではなくなっている自分を、もう否定できない。

——

夕方私たちは駅へ向かった。

ロータリーに人が溢れている。コンビニの前では中学生立ち読みして、パン屋からは焼きたての匂いバス停のベンチに座るおばあちゃん団扇をぱたぱたさせている。

そんな雑踏のなかで、突然、音が半拍ずれる。

通りすぎる電車ブレーキ音が伸び、子どもの笑い声が濁り、セミの声が一瞬だけ空気に沈む。

「来た」澪が小さく告げる。

から、殻が落ちる。最初は見えない。でも、確かにそこにある。私たち四人の目にははっきりと。

ビー玉より大きな黒い殻。地面に触れる前に割れ、中からぬるりと何かが出る。匂いは昨日より強烈。鼻の奥が焼ける。

「人混みの中は厄介だ」湊が前に出る。

周波数を合わせる」澪はPHSを高く掲げ、ボタンを素早く叩いた。

大丈夫大丈夫」碧が私の肩に手を置いた。「君は息をするだけでいい」

から出てくる“それ”は、人の目には映らない。でも私には見える。輪郭は定まらず、影が水に溶けるみたいに揺れる。だけど、確かに街を食おうとしている。

「湊!」澪の声。

湊は棒を伸ばし、空気を裂いた。

刃ではなく、ただ音。だけど“それ”がたじろぐ。

碧が微笑みながら指先を空に走らせる。風の流れが変わり、影の形が折れ曲がる。

「今だ」湊の声に、澪のPHS数字が揃う。

私の呼吸が、彼の肩の上下に合わせて整う。

一瞬、世界が止まった。

そして、影は粉になって消えた。

駅前は何も起こらなかった顔で、再びざわめき始める。人々は誰も気づいていない。

——

「なに、これ、ほんとに毎日?」

ベンチに座り込んで、私は麦茶を一気に飲み干した。

「七の月は毎日だ」湊が答える。

「でも、七月が終わったら?」

「少しだけ静かになる」碧が柔らかく笑った。「でも、“恐怖の大王”は終わらない。七月の名を借りてるだけだから

澪は黙ってPHSを閉じた。その目は冷たいけれど、どこかで私を見守っているようでもあった。

私は三人を見回して、息を吐いた。

「……わかった。もう知らないふりはできない。だから——」

「ひとりにはしない」湊が言った。

その言葉は、昨日よりもずっと重く、強く響いた。

——

夜。帰り道。

商店街アーケードにはまだ人がいた。ゲーセンの前でカップルプリクラの袋を持って笑っている。CDショップからELT歌声が流れている。

そのとき空気がまたずれた。

「また?」私が言うと、碧が肩をすくめる。「今日は濃いからね」

ビル屋上夕陽を背にして立つ影があった。

制服でもない。黒でもない。白いシャツ

その人は、確かにこちらを見ていた。

次の瞬間、いなくなった。

「今のは?」

「気づいた?」澪が珍しく少し笑った。「君、ほんとにいい目を持ってる」

「……誰?」

明日、会える」湊は短く言った。「俺たちの仲間になる」

——

玄関を開けると、母がテレビを見ていた。

ニュースは「何もなかった一日」を語っていた。

私は自分の部屋に入り、PHSアンテナを伸ばしては引っ込め、伸ばしては引っ込め、意味のない儀式を二十回くらい繰り返した。

屋上の風がまだ、肌に残っていた。

三人の声も、影の匂いも。

そして、明日現れる誰かの姿も。

七の月は、まだ終わらない。


3

七月三十一日。

カレンダー数字が赤くも青くもないのに、どうしてこんなに特別に見えるのだろう。

”終わる”という言葉が、宿題ノートよりも、日めくりの紙よりも、今日は妙に重たかった。

午前はやけに晴れていた。

コンビニで買ったガリガリ君が一瞬で溶けるくらいの青空

でも午後になってから、光は濁った。セミの声がかえって甲高く響く。

私はPHSを握りしめ、またメールが来るのを待った。

震えた。文字はやっぱり短く「屋上」とだけ。

屋上のドアを押すと、三人が待っていた。

湊。

澪。

碧。

そして昨日見た“白い影”が、今日はそこに立っていた。

「紹介する。彼も仲間」湊が言った。

白いシャツ少年は軽く会釈をした。年は私たちと変わらないのに、目の奥だけが遠い。「……雅(みやび)」と小さく名乗った。

四人の男子と、私。

屋上の風は重たくて、フェンスの金網が湿っているみたいだった。

本体が来る」澪はPHSを掲げ、数字の羅列を見せてくる。意味はわからない。でも、ただ事じゃないことは伝わる。

「恐怖の大王」碧が肩をすくめながら微笑む。「七月が終わる、その瞬間に」


雷が鳴った。

雲の端が割れ空気が低く唸った。

私は一歩後ずさったが、湊が前に出た。背中越しに、彼の肩の呼吸が見える。

大丈夫。合わせればいい」

「……どうやって」

「昨日と同じ。君は息をするだけ」

影が降りてきた。

殻じゃない。粉でもない。

“名状できないもの”が、街を覆いはじめる。

匂いが先に来る。鉄錆とゴムと、夏の終わりの湿気を全部混ぜたような匂い

澪はPHSを打ち込み、数字を揃える。

碧は風の流れを変える。

雅は静かに印のような手の動きをして、影の裂け目を縫い合わせる。

湊は棒を構え、私の前に立つ。

「……来るぞ」

大王の影は、顔を持った。

知らない誰かの顔。

でもなぜか懐かしく、私の記憶の底を撫でる顔。

「来る」澪が短く言う。

「させない」湊が返す。

影が迫る。世界が歪む。

人混みの声が止まる。時計の針が動かない。

この一瞬に、すべてが収束していく。

湊は前に出た。

「俺がやる」

「待って!」思わず叫んだ。

「君をひとりにはしないって言ったのに」

湊は、振り返らなかった。ただ、少し笑った。

「ごめん。今日は、俺だけで強がらせて」

影の中心に踏み込む

棒を構え、全身を“蓋”にするように。

世界が一秒、無音になった。

雷鳴。

セミの声。

ガラスが震える。

影はたしかに消えていた。

残されたのは、三人の男子と、私。

澪は黙って画面を閉じ、碧は笑わずに目を伏せ、雅は静かに空を仰いだ。

湊の姿は、なかった。

「……どうすればいい?」私は震える声で尋ねた。

「何もしない」澪が答える。「ニュースにならないこと」

「覚えておくこと」碧が続ける。「ひと知れず、覚えていること」

雅は小さく頷いて、目を閉じた。


夜のニュースは「何も起きなかった一日」を語った。

大雨の映像渋滞情報経済数字

父は「大丈夫だよ」と笑い、母は冷蔵庫ペットボトルの水を入れた。

私は自分の部屋でMD再生した。

宇多田の声が、少しだけ遠く聞こえた。

PHSに一通だけメールが届いた。差出人不明。本文は一行。

——風が変わったら、笑って。

私は、笑った。泣きながら。



翌日。八月一日

空は夏の顔をしていた。

三人の男子と、コンビニの前でガリガリ君を食べた。

棒を見せ合って、当たりだの外れだの笑いあった。

でも、屋上の風は、まだ四人分吹いていた。

ひと知れず、私たち対峙した。

恐怖の大王は、たしか存在した。

そして、七の月は、静かに閉じた。

Permalink |記事への反応(0) | 14:04

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2025-08-21

anond:20250821185639

クジラとかがゆったり泳いでるイメージで泳いでる。

一掻き5秒くらいかけてゆっくり

血に酸素を溜め込むために泳ぐ前に腹式深呼吸ヨガで言うところの水の呼吸。

泳いでる間は酸素を使わないよう余計なことを考えない。

こんなとこでしょうか。

Permalink |記事への反応(1) | 19:52

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2025-08-02

セックスの仕方は、その人の人生の現れなのかもしれない

数えて五年、彼女が居ない。

そうなれば当然、あっちの方もご無沙汰で。

しかし夏の瘴気に当てられたのか、四十にもなって性欲が収まらない。

三十を過ぎてからはそういったお店に行くようなことはなくなっていた。

それでもいよいよ我慢できなくなり、この前の週末ついにお店の方へと足を運んだ。

目星は事前につけていた。今の時代自分学生時代とは違って、嬢が積極的アピールする時代

指名した嬢は若く、胸が大きかった。それに可愛い相場的にもっと高級店に居てもおかしくないような子だった。

一回りは若いであろう彼女と手を握り、部屋に向かった。

まずは入浴。胸を押し付けられながら身体を洗われ、柔らかく大きな感触二つが背中に触れると自分の陰茎はすぐに有意な反応を示した。

マットでのプレイは控え、その後ベッドに向かうと始まるわけだが、はっきりいって緊張していた。

五年もの間、音沙汰なしで居ると果たして自分は上手くやれるのだろうか?といった思いが意識に昇ると僅かに体を震わせたが、武者震いであると自分錯覚させようと彼女肩に触れた。

時には勢いも重要だ。そのことを本能的に再学習しようとしてたのかもしれない。

俺はそのまま顔を近づけ、キスをした。軽いキスを一度。唇を離して見つめ合い、もう一度。

それからゆっくりと深く、親密なキスへと進めていった。深呼吸のように深く、安らぎを持たせるように。

次第に舌を絡ませ、他人の唾液を味わうのは久しぶり。体温の温かさを体験してから口を離すと視線を下げていく。

腿に手をおくと柔らかく、白く光沢があるようにすら感じられた。

クンニを始めると彼女は「んん…」と小さく喘ぎ、僅かに湿ってくるのが分かった。

これならいける。そう思って俺は自信を取り戻しつつあった。

クンニを続け、彼女吐息が一拍激しくなる。顔を上げると微笑んでおり、それから両手を俺の顔に伸ばしてきた。

再びキスをすると、今度は彼女が俺の陰茎を咥えてフェラを始める。

その時俺は見下ろすように彼女の顔を見た。相手の顔をこれほどじっくり、間近で見つめるというのも久しぶりな気がした。

彼女は熱心だった。一心不乱にフェラを続け、視線はまっすぐ前を向き、熟考するように視線を逸らさなかった。

おかげで俺は照れることな彼女の顔を凝視できたわけだ。実際、キスの時でも見つめ合うのが続くと照れてしまって自分から目を逸らしてしまうのだ。

自分のものが固くなっていくのを感じ、十分に勃起すると彼女は口を離し、今度は俺の背中に手を回す。

抱き合う形で倒れ込み、俺が上になって彼女が下。

俺は手マンを始めようと大陰唇に手を持っていき、暗闇の中で鍵穴を探すように指を慎重に滑らせた。

入口を見つけると地に沿って這わせるように中指、薬指を射し込んでいき、ぬめり気は十分あるように感じれた。

そのあと膣内を刺激するように指の腹で何度か押し上げ、ミミズのようにずるずると退行させると再び奥まで指を滑らせる。

彼女淫靡な声を、どうしようもなく漏れしまった…といった風に漏らし、嬌声は理性を破壊する。

俺は丁寧に指を抜くと、仰向けになった彼女の胸を触り、揉み、それから腿の付け根付近に手を落ち着かせると膣に陰茎を向かせた。

挿入は一度二度、滑らせるだけで無事に出来た。

そのことにホッとしながらも次の瞬間にはその安堵が表情に現れないよう苦心した。

ゆっくりを腰を振る。気持ちよさは後から付いて来た。最初は腰の具合と体力の不安について。何とか大丈夫そうだ。

ゆっくりでもいい。それでも良いと思えるのは年の功だと思いたい。

次に彼女が上になり、騎乗位となる。こちらを慮るように彼女が自ら積極的に動いた。

気持ち良いですか?と聞かれ、頷いた。彼女は満足そうに笑みを見せた。

ありがとうございます、と彼女は言い、胸鎖乳突筋の辺りから一筋の汗が流れて見え、それがEカップほどの胸へと流れていく一筋の汗が非常にエロティックに感じられた。

そのあと彼女は四つん這いとなり尻を向け、俺は尻へと腰を密着させる。

彼女のお尻は大きく、陰部は強調させれ見えた。俺は手マンをしてから挿入した。

自分では気づかないほど燃え上がっていたのだろう。僅か数度腰を振ると、俺は射精した。

息を殺して小さく鼻で深呼吸したことがまるでバレていたかのように彼女は振り返って、俺を確認した。

自分予測が的中したのを確信した顔というのは、男女ともにそれほど違いがない。その顔を俺は知っていた。

彼女はどうしますか?と言わんばかりに俺を見つめてくる。急かすような態度ではない。あくまで穏やかに

俺はもう一度正常位をしたいといった。いいよ、と彼女は笑みを見せながら陰茎に着けられたゴムを外し、それからティッシュで優しく包み込むように拭った。

再びフェラが始まり元気になると、正常位で再び射精した。

行為が終わると、並んで横になった。

気持ち良かったですか?と聞かれ、首肯した。

お兄さん、ちょっと珍しいかも。そう言われて思わずえ?と聞き返す。

挿入前に、いつも先に指を入れていたでしょ?と言われてドキッとした。

自分は確かに挿入前に手マンをする癖があった。あまり意識したことはなかったが、改めて言われると確かにそうであった。

そこで過去記憶がぶわっと蘇り、初体験の時にうまく挿入できなかったことを思い出した。

それ以来、挿入前には手マンをすることで相手の膣の位置を正確に把握しておく。謂わば指は予行演習だったのだ。

四十も過ぎれば恥も忘れるので、俺は素直にその経験を話した。彼女は興味深そうに俺の話に耳を傾け、なるほど!と得心した様子だった。

セックスって、その人の個性が出ますよね。

彼女肯定するような笑い方を見せた後、ぽつりと一言こういった。

俺はなぜかその言葉がとてつもなく深い箴言のように感じられた。

セックスにはその人の生き方が出るのかもね。

俺のつぶやき彼女は「そうですね」といった。そのときも手は握りあったままだった。

店を出てからも興奮は完全には収まらず、しかしそれは性的ではなかったように感じられた。

気づきに対する知的な興奮のような。

一駅分を歩きながらじっくりと考えた。

自分セックスが変わっているのか、どうなのか。

セックスの仕方について、友人知人と詳細に語り合ったことはない。

だがそれは大半の人間がそうなのであろうと思う。

それでも。

セックスの仕方は、その人の人生の現れなのかもしれない。

Permalink |記事への反応(1) | 14:31

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2025-07-24

あ”~

やっぱ30分は散歩しなきゃダメだな

背をピシッとして内臓を持ち上げるように腹をグッとへこませると腰から脳に向かってグァ~ッと電気信号が流れてくるし

背中丸めてカッチカチになってたインナーマッスルが伸びてんだろうな、肺を最大まで膨らませるよう深呼吸しながら歩くと肺が膨らむたびに肩甲骨の間のあたりの背骨周辺が張るというか鈍痛というかストレッチパワー溜まってくるぜ

これが30分も歩くと筋肉がほぐれるのか何ともなくなるんだよな

やっぱ歩かなきゃダメだわ

Permalink |記事への反応(0) | 20:36

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2025-07-12

anond:20250711201433

粘着してる側です。中年です。会社に優秀な若手がどんどん入ってきて居場所がありません。能力的にも大して使えない人間として、同世代が与えられているような役割情報も与えられていない。どうしようもないストレス。誰かに言いたい、発散したい。AIのは深呼吸しろ医者にいけしか言わない。

夜も遅くに帰ってきて風呂も入らず寝る毎日子どもにも恥ずかしい。そんな不満を、名前を隠して楽しく日記ということで匿名ダイアリーに書いている。

目的はなんだろね、まえここは「書く福祉だって投稿があったけど、書くことで少しは楽になれるというか自分が何かしている気になれるんだよな。

Permalink |記事への反応(0) | 06:15

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2025-07-09

anond:20250709052344

それでも増えていくから

いったん落ち着こう。

まずはスマホを置いて深呼吸3回。

Permalink |記事への反応(0) | 05:43

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anond:20250709052344

それでも増えていくから

いったん落ち着こう。

まずはスマホを置いて深呼吸3回。

Permalink |記事への反応(0) | 05:43

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2025-07-06

彼女初潮を迎えるずっと前、つまり給食プリンコッペパンの順序をいまだに悩む程度の精神年齢の頃、卵子は既に冷凍庫の底でカチカチに凍っていた。念のため言っておくが、これは「闇の陰謀」とか「人権派弁護士のうるさいお説教ネタ」ではない。

もっと洒落で、もっと合理的で、もっと世界を照らすような——うけけけけけけけけけけけ、そんな未来の輝かしい話なのだ

当時、彼女は七歳。乳歯が二本グラつき、給食牛乳うぇっとなりながら涙目になっていた日だ。自治体生殖工学企業が結託……いや、提携し、「未来母体プログラム」なるモデルケースに選出された。彼女の卵巣からは未成熟卵胞が、まるでお祭り屋台で釣った金魚みたいにすくわれ、特殊培養液でぐるぐるされ、やがて液体窒素の底で夢を見はじめた。

「これで人生自由度が一つ増えたね!」と白衣医師は、試供品のように安い笑顔で言ったという。彼女意味も分からず、鼻水をすすりながら給食わかめご飯をかきこんだ。

あれから十数年。彼女は25歳になり、情緒と呼ばれる部位はスッパリ切除された。成果主義荒野で、彼女ザクザク書類を切り裂き、会議室を血のない剣で斬り伏せる。

月経? そんなものは五年前にホルモン制御剤で強制終了PMS排卵痛も恋愛脳も、ぜーんぶまとめて廃棄済み。

恋人? あははははは、必要? 冷凍うどんより要らないわ。

でも彼女には用意周到に仕込んでおいた「15歳のとき採取した後輩男子精子ファイル」があった。男は淫乱で、卒業後には保健所性感染症データベースを賑わせる超人ユーザーになったが、幸いにも高校二年のあの頃の彼はまだ純粋無垢冷凍庫の中で、彼は永遠童貞だ。けけけけけけけけけ。

ある朝、トーストを咥えたまま、タブレット片手に「今日、使うわ」とつぶやいた。

まるでコンビニで「おにぎりお茶、温めますか?」と言うノリで。

彼女某国にある日本主導の「バイオファクトリー#J-13」をタップ卵子ファイル精子ファイルAIマッチングし、現地女性の「安産スコア」と「精神耐久値」をAI計算する。選ばれし「未来母体」は、若く健康で、自己主張ゼロ笑顔沈黙を同居させる奇跡の肉体。

「ありがとー!」「頑張りまーす!」と元気に笑う代わりに、彼女らはただ黙って深呼吸するだけだ。

出産予定日は230日後。

だが彼女にとって、それは「人生タスクB-2」程度のタスクにすぎない。生まれた子はファクトリーのAIチャイルドケアユニットに吸い込まれ育児スケジュールクラウド同期、感情フィードバックは週に一度、AI心理コーチが「赤ちゃん今日も機嫌が良いですよ」と報告する。

彼女が涙を流す? そんなものはとっくに生理と一緒にアンインストール済み。

自分身体で産むなんて、昭和土偶じゃあるまいし、無理無理」と彼女は目尻を引き上げながら嘲笑した。

もはや周囲に反論する者はいない。いや、反論という行為自体社会プロトコルから削除済みだ。

男は後にインタビューで言った。「俺の精子、使われたって知って、ちょっと誇らしかったよ……でもな、俺、ちょっと寂しい気もしたんだ」

それを聞いた彼女モニター越しにうっすらと目を細め、「あら、あなたね。ありがと。でも、会う予定? ないわよ」と言った。

某国の育成ファクトリーの大型スクリーンに映る赤ん坊は、ぐにゃっとした笑顔こちらを覗き込んでいる。

母子関係クラウド管理、週一のフィードバックで「母性愛」アカウントに点数が加算される。便利でしょ? うけけけけけけけけけけけけけけけけ。

彼女タブレットをぱたんと閉じ、カフェイン切れの頭で次の出張スケジュール確認した。

冷めかけたコーヒー一口飲んだ瞬間、既に「タスクC-1」が、着信音よりも静かに、確実に、始動していた。

Permalink |記事への反応(3) | 21:56

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