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2025-10-17

アイドルマスターツアーズ、ツアマスにアイマスの嫌いな所が詰まって

前々から思っていたけど機能のツアマ配信を見て改めてそう思った。

私は熱量に差はあれどだいたいのマスをプレイしている

推し担当も色んなブランドにいる。(学だけはプレイしてないです)

アマスが発表されたとき

現行ASSideMには現行単独ゲームが無いのもあり

グラフィックも良く、美麗な3Dで踊る越境ゲームというのは素直に

クワクした。

制作コストはかかるだろうがどうにか頑張ってほしいなという思いがあり

ロケテにも行ける範囲で何度も足を運んで沢山アンケートも書いた。

第一弾、二弾のカードもパラ以外はコンプしている。

だが本稼働を楽しみに待って、蓋を開けたら正直コレという感じの連発で

今はもうこのゲームお金を使おうという思いは1ミリもない。

期待値をかけていたが

ロケテ初期から不安はまぁ多々あった

今回は個人的に思っている不満を全部ぶちまけようと思う

アクセサリーカードを中心としたカード全体の仕様

最初期に燃え改善されたが「男性アイドルに獣耳NG」が

最初会議ではそう決まったんだなということが個人的には怖い

ナンジャタウンという自社のアミューズメントパークで

男性キャラクター猫耳をつけてグッズを売るという商売をずっとしていた

会社が今更何をしているんだと

好みの問題ではなく、

このゲームは前提として「ハズレカードいかに少なくするか」が

ポイントになるのに、誰でもつけれるようなアクセサリーを男女分けにしようとする意味がわからない。

おそらく燃やさなければSideMアイドル現在アニマル系の

アクセサリーは一切つけれなかっただろうが

もしそれで稼働した場合

白猫、黒猫、茶犬、黒犬アクセサリー

全てSideMアイドルで遊びたい層にはハズレになるわけだし、

使用アクセサリーが少なすぎる

モデリングの都合であれば絶対にできないわけで

燃やされたら桜庭カードを書いて実装にいれるあたり

「できたけどやらなくていいか

いかにローコストでなぁなぁでやりたいかがすけて見えたのが不快だった

獣耳はこの着地になったが

ネイルが色で男女分けなのも本当に意味がわからないし

固有SPを連発して女性専任男性専任が遊ぶハードルをどんどんあげているのが意味が分からない

SPで男女でハートをつくると~という意見も見たが個人的

そんなことをヒヨるくらいならそもそも男女越境ゲームなんて作るなよとしか思えない

個人意味のあるポーズが固有SPなのはまだわかるが

何で女性だけ?何で男性だけ?といった仕様が多すぎて

発表の度に軽く燃えたりお気持ちをみているのは普通に疲れる

ロケテの際に男女分けがあったのは

ビキニドレス等さすがに男性が着れない衣装の時のための差分だと

思っていたのでここまでバカなわけかたをすると思わず

悪い意味で拍子抜けした。

今後もうさぎの耳は女性のみ!とかして燃えそうだなぁと個人的には思う

あと配布プロモカードセンスわからん

こんなの全ブランド作っておけや

・765

SideM

越境

・凛

ってなんなんデレミリシャニも作れや

センスが無い

楽曲の少なさ、越境のできない使用

楽曲の少なさはいわずもがなですが

稼働して最初に衝撃だった

まさかの男女曲しばり

ファ~~~~~~~~~~~~~~~~~wwww

一番越境でやっちゃいけないことすぎて爆笑、いまだにひいてる

これSideMのモーションが大変だから女性のフリやるのコストカットしたんだろうけど

それはダメだろ、、、MOIW2025をやるっていってるのに

女性女性男性男性の曲しかダメですってそれそもそもアイマス合同を

否定していません???

今後もこの縛りやるなら越境したくてプレイしてる層が多いのに

越境曲が

なん笑、ボイジャー、アイNEEDYOU、クリスタの4曲しかないのやばすぎて

さすがに爆笑、いや失笑

どうすんですかねこ

マスピ実装まりましたけどSideM踊れないの

MOIW2023の感動全否定公式がそれやるんだってかんじ。

■第二弾アップデートの内部事情がすけて見える感じが不快

個人的にはこれがいっちばん不快だった

実態はわからないが

生放送やら全体の動きを見ていると

第二弾アップデートの学マスの追加は絶対想定外で無理矢理

人気のある学を上層部からねじ込めと言われたとしか思えない。

アイドルマスター、というかバンダイナムコのこういうところが

ほんっと~に嫌いだ

学を入れるな、優遇するなという話では無くて

学マスがだれがどうみても勢いがある人気コンテンツなのに

こんな下準備が整っていない雑な状況で使用するなという、、、

個人的にはバンナムのご報告を信じるのであれば

想定より早く遊ばれた好調の売上ゲーだとうなので

まだ既存5ブランド顧客から金を吸い取って

既存ブランドじゃ盛り上がりに欠けてきたよね

アマスもかなり中だるみしてきたし

という状態起死回生の一手として学マスは残しておくべきだったと思う

仮にそうしないのであれば

最初に出したバインダーやらなんやらを5ブランドで展開せず

学もいれて6ブランドで展開、スタート稼働から6ブランドでやればよかったじゃないかと思う。

追加してイベントまでうったもの

コミュにボイスは無いは、学の専用衣装実装しないは

アクセサリー第一弾流用だはツアーレア越境にはデレMいないはで

全部が中途半端すぎる

そもそも最初イベントで学っていうのもどうなんだって話で?

一番遊んでる層そこじゃないだろと

最初パラ実装の765Mかガッツリ全体越境シナリオにするべきだったと思う

学のオタクからしたらフルボイスが前提のシナリオしか見てないのに

越境ゲーでポポポポってはぁ?って思うにきまってると思いますマジで

ボイス無しなら猶更既存ブランドイベントやるべきだったと思いますね。

というかアーケードからまり20周年である765のイベントから始めるべきだったと思います

それでブランド順にやればいいじゃん

学はもっと後半に追加する予定だったはずだから

無理矢理2弾にいれるための制作コストを全振りしてるわけで

本来既存ブランド実装に使うコストをここで使われているわけで

このセンスがないバンナムお上命令により

それで既存ブランドは後手に回って不満がたまり

強い札である学は雑に消費 最悪すぎる

ツアーレアも謎の手抜き前半と後半で実施したが

前半はどう見ても手抜きで顧客を舐めていて

知らない層からは書下ろしがが出せないくらい終わってるのか~と言われ

後半で書下ろしを出すも

Pマイル改悪とツアレア連発でが排出で切る人がほぼおらず

一弾と比べて排出してる人が圧倒的に少ない

馬鹿なの??前半の立ち絵やる意味ありました???

学を追加するなら

専用衣装とボイス有りのコミュ大前提だったと思いますマジで

本来専用衣装限定の3連繋がりカードが学だけ

アテンダントアラーな時点でお察し

765Mの第三弾追加(まぁ1弾遅れるということは全体の追加)と

ミリシャニの専用衣装後ろ倒しにしてますからねこ

好調じゃないから想定より早く学いれなきゃいけなかったなら

好調って嘘ついてるってことですからマジで

ロケテ等はじめ制作の動きの悪さとセンス

まずロケテ

SideM無しでロケテを開始するのは

まぁ制作コスト上仕方ないのかなと思ったが

SideMプロモカードを配布したイベント

SideMアイドルが入っていないロケテを続けて実施していたのは

どう考えても意味もなかったし、開発が遅れているとしか思えなかった

SNSの告知もセンスがなく

変な初めてのツアマス~みたいな漫画もあれ何だったんですかね?

あんなの誰が求めてました?

それならミキシングパーティー越境漫画出る方が顧客はよっぽど

望んでたでしょう

最初の遊び方も絶妙に欲しい情報がわかりづらい

稼働してからだいぶたって遊び方みたいなの説明してたけど遅すぎる

稼働初期にスライダーがわからないとかアイテムの使い方がわからないって

層めちゃくちゃいましたよ

ネイルカードの時もまず

ブルーネイルレモンネイルってやれば燃えんかったのに

も~~~~センスがない見ていてイライラする

■結果何がしたいゲームなの?

フォトコンはまだしも

大会とか連発してこれ本当に盛り上がってます???

大会とか交流イベントとかやるにしては

楽曲なすぎません???これリズムゲーガチ勢楽しいんすか?

というかリズムゲー層を狙ってるの?

個人的には楽曲よりアイドルガンガン実装して

着せ替えして写真とってSNSあげたりしてプロデュースを楽しむゲーム

だと思ってたんですけど

それにしてはドル追加遅いしイベント内容重いしで

全部がちぐはぐすぎる

大手ゲームとして何がしたいのか、目的なのかわからない

というかソシャゲテンションでやってることが多すぎる

限定コミュが一日とかイベントポイントの重さとか

社会人そんな毎日ゲーセン通えると思うか??

せめてコミュなんて1週間は猶予つくれよ

ソシャゲノリにしたいならアプデをソシャゲ並みにしろ

■サ終はしないと思うよ、撤去はされるだろうけど

よくサ終サ終っていわれてるけど

ソシャゲと違ってアーケードからそう簡単にサ終はない

これはガチ

ただこの亀みてぇな速度で常に期待値を下回るアプデを繰り返すと

遊ぶ層はガンガン減ってくから

地方撤去が始まって

結果ある程度人がいる少数のゲーセンしか遊べなくなったら

ある意味それはもう終わり、ではあるので

そういう終わりはあると思います

過疎った後にどんな良い施策うってももう人は戻ってこないんですよ

今回のアプデでおそらく人気ドルしか実装しなそうな臭い

ふんわりしてるので

こんな言い方したくないですけど人気がないアイドル担当しているPは

もう買い支えたいって欲求も無くなってそうな気がしますけどね

あとユニ単位の追加ができないか

SideMシャニとの相性も結構悪いのも厳しい

というかソロ曲もユニ曲も実装できないなら

全体曲しか追加できないわけでそれってまぁまぁ虚無じゃないです???

知らんけど

あとスリーブを765のピンクしかさない感じもすげ~~いや

こんな簡単なグッズくらい全ブランドだしとけや!!

・この上の都合で既存ブランドがないがしろにされる

・盛り上がる物の使いどころが絶望的にヘタ

・一部のマス信者しか盛り上げてない

・合同やりたい~って割に変な制約があって逆に男女越境アンチに餌与えてる

広報センスがない、全体的に雑

信号機と人気アイドル外人権なさそう

この辺のアイドルマスターの嫌な所がぎゅっと凝縮された

最悪のコンテンツだと思います個人的

こっから盛り上がるかは知りませんけど買い支えたい人だけ頑張ってください

私は他のことで各ブランド担当に金を使います

結論

やっぱアイドルマスター合同ってやらない方がいいと思う

あと次回から追加のシクレパラレル

他のアケ参考だとまじで封入率低い地獄カード

3~5万溶かし前提だと思うけど

皆ついていけるんすかね?

Permalink |記事への反応(0) | 11:22

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2025-01-04

Ogura.H

@dli_coipchirt

この投稿をしておいて私をブロックするの、気が小さいにもほどがありますね。

いそぢん💉💉💉💉💉

@isodin_sf5

この小倉秀夫という弁護士は本当に弁護士だったのでせうか?今でも疑問に思ってる🤔😂

引用

Tuba56@法律素人

@Tuba56

2011年4月16日

返信先: @Hideo_Oguraさん

小倉さんは自分が是と認める目的のためなら積極的法律の裏をかくのを勧めるんですね?RT @hideo_ogura:ねじれが逆だったとき民主党はやっていたでしょ?RT @isodin_sf5:そもそも衆院で否決もされずほったらかしになってる法案参院に持って行けるんですか?

さらに表示

午前9:03 ·2025年1月4日

300件の表示

桜庭 恭一

@SKRBKY1

11時間

弁護士詐称するのは立派な犯罪なので、余程の馬鹿でもない限りはやらないと思いますが、どうなんでしょうね。

いそぢん💉💉💉💉💉

@isodin_sf5

11時間

今となっては調べようも無いですしねぇ😂同姓同名垢がゾロゾロ出て来るし🤣

Permalink |記事への反応(0) | 20:44

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2024-11-03

日本プロレス史上最も重要試合10選【追記あり

試合の内容の是非というよりは、後世に残した影響の強さを重視して選出しました。

力道山vs木村政彦 1954年12月22日蔵前国技館

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』でもお馴染みだが「プロレスとは何か」を深淵の底に落とした試合である。この試合真実に関しては諸説あるが、ともかく力道山木村シュートで潰したことは単純に眼前の事実である。「プロレスとは八百長ではなかったのか?」日本プロレス史における「プロレスとは何か」という問いへの解答がこの一戦で全て分からなくなってしまい、今もその謎が解けたとは言い難い。また、当時のプロレス界は柔道出身が多かったものの、木村がこのような形で潰されたため、もし木村が勝っていたら今のプロレス界は柔道系譜もっと強くなってまるで違う別物に変わっていた可能性が高い。当時の日本の強さの象徴といえば柔道であり、その柔道プロレスが上回ったのだから当時の衝撃たるや、である。少なくとも逆水平チョップという技がこれほどスタンダードな技として使われる(アメリカなどはナックルが主流)のは間違いなく力道山の影響だろう。

アントニオ猪木vsモハメド・アリ 1976年6月26日日本武道館

わずとしれた世紀の凡戦であるが「猪木・アリ状態」が発生しただけでこの試合人類史に残す価値のある試合である。この辺はあらかた語り尽くされているので多くは書かない。また、試合を実現させる猪木マジックとも呼ぶべき「巻き込み力」はエネルギッシュだった昭和の世相を反映していると言えよう。

タイガーマスクvsダイナマイトキッド 1981年4月23日蔵前国技館

初代のタイガーマスクデビューした試合で、今見ても全く色褪せない。漫画キャラクターが実現するメディアミックスという手法も新しかったが、マスクを被った佐山の才能は20年ほど時代を先取りしていた。四次元殺法とも評されたその戦いぶりは軽量級レスラーに偉大な影響を残した。

ジャイアント馬場vsスタン・ハンセン 1982年2月4日東京体育館

選手としてはピークを過ぎて会社内での立場も危うくなってきた馬場が、自身レスラー生命の生き残りを懸けて行われた一戦。ハンセンはこの当時、選手として全盛期であったため馬場は殺されてしまうのではとさえ言われていたが、試合開始直後に放った16文キッククリーンヒットし、会場の空気が一気に馬場一色となった。この試合引き分けという不透明決着に終わるも、馬場はその人気再沸騰で会社内でのイニシアチブを取り戻すこととなる。レスラーリング上でこそ輝きを取り戻すという、レスラーの原点を示した一戦。個人的には倒れているハンセンの左腕をガッツリ踏み潰すキラー馬場が滲み出た瞬間が一番アツい。

アントニオ猪木vsマサ斎藤 1987年10月4日巌流島

公私ともに何もかも上手くいかず、自暴自棄になっていた時期の猪木が行った一戦(元々の発案者は藤波であったとも言われているが、なぜか猪木がやることに)。猪木巌流島に立てられたリング上で時間制限、ノールールレフェリー無し、無観客試合という前代未聞の試合に付き合えるのはマサ斎藤くらいしかいなかった。後年、この試合を振り返るマサ斎藤インタビューがあるのでこちらも読んで欲しい(https://number.bunshun.jp/articles/-/842688)。試合は2時間を過ぎたところでマサ斎藤裸絞めで失神し、猪木勝利した。観客を排して一切のしがらみを捨て、レスラー純粋に二人のためだけに試合をしたらどうなるのか、という後年でも見られない極めて前衛的な試合になったと言える。

武藤敬司vs高田延彦 1995年10月9日東京ドーム

プロレスを守るためにプロレスをした武藤と、プロレスを強くするためにシューティングをした高田一騎打ち新日本UWFインターの対抗戦として行われたこ興行のメインイベントは、新日本4勝、UWFインター3勝で迎えられた。高田としてはこの試合に勝てば4勝4敗で終われるが、この試合武藤の保持するIWGP王座がかかっていたため、4勝4敗でもベルトが動いた分UWFの方が上を取れるという状況であった。お互いのスタイルをお互いが貫き合い、武藤の持つドラゴンスクリューという極めてプロレス的な技が、高田の多用するキックへのカウンターとして機能することが勝敗を分けた。最後も足4の字固めというプロレス代表する固め技で武藤ギブアップを奪った。戦いのスタイルが全く違っても、そのスタイルを両者がいかに主張できるかで試合面白くなる、ということを示した貴重な一戦。

橋本真也vs小川直也 2000年4月7日東京ドーム

橋本の1勝3敗で背水の陣を敷くべく「負けたら即引退」を掲げて小川へのリベンジを臨んだ一戦。この二人のシングルマッチで一番面白いのはやはりこの5戦目である橋本ジャンピングエルボーを炸裂させて小川の肩を脱臼させるも、その後の三角絞めで腕を取った際に外れた肩を偶然嵌めてしまうという珍事も小川に味方し、最終的には小川がSTOの連発で橋本をKOした。完敗した橋本は本当に引退するも、折り鶴兄弟(詳細は省略)の助力もあり復帰。最終的には小川とタッグチームを組み、親友となった。戦いの末に友情が生まれるというジャンプ漫画でありそうな展開は現実でも起こるという、プロレスフェイク無しを魅せつけた一戦。

長州力vs大仁田厚 2000年7月30日横浜アリーナ

既に引退していた長州をなぜか大仁田ストーキングとも言える言動を繰り返すことで呼び戻すことに結果的成功し、大仁田お家芸である電流爆破デスマッチが実現した。プロレスは「ネバー・セイ・ネバー」(絶対に無いということは絶対に無い)という矛盾を孕んだ言葉まやかし大仁田の執念が証明してみせた一戦。試合長州勝利。なお、この大仁田長州へしつこく対戦を要求する様子は当時のプロレス番組で放映されており、それをレポートする真鍋アナウンサーとのやり取りも「大仁田劇場」として注目された。最初大仁田から理不尽な扱いに「サラリーマンって大変だなぁ」とファンに同情されていたほどだったが、最終的に真鍋大仁田へ「電流爆破、見たいです!」と直言するまで成長し、この試合の実況も大仁田に傾倒する内容で行った。

渕正信vs蝶野正洋 2000年9月2日日本武道館

2000年はプロレス界激動の年だった。6月全日本プロレスから選手クーデター同然に大量離脱し、残った選手川田利明渕正信の2名だけとなった。全日本はなんとかして起死回生を図らなければならず、鎖国状態にあった同じ老舗団体である新日本プロレスとの交流に活路を見出した。8月11日、渕がスーツ姿で新日本リングへ上がり「(鎖国状態にあった)壁をぶち破りに来ました」と話し、新日本現場監督である長州力と固い握手を交わしたところへ抗議しに現れたのが蝶野だった。乱闘しかけようと興奮する蝶野だったが、渕は冷静に受け流し、蝶野が落とした帽子を「蝶野忘れ物だ!」と帰ろうとする蝶野へ投げつけるシーンが完全にプロレスファンの心を掴んだ。これを受けて行われたのが全日本リングでの二人のシングルマッチである。結果は蝶野勝利であったが、全盛期をとうに過ぎた渕が堂々とした態度とマイク第一線を張ったおかげで全日本は辛うじて生き残ることができた。いつ誰がどんな形で主役を張らなければならないかは分からない、運命の数奇というものプロレスにはあり、渕は突如訪れたその大役を果たすことができたから今も全日本という団体は存続している。

三沢光晴vs小橋健太 2003年3月1日日本武道館

一方、全日本プロレスを大量離脱した選手たちによって旗揚げされたプロレスリング・ノアは、旗揚げして1年足らずで日本テレビの中継がつき、ほどなくして日本武道館興行が行われるなど、ハッキリ言って順風満帆だった。試合クオリティも高く、当時の2chプロレス板で「ノアだけはガチ」というフレーズも生まれた。この試合三沢小橋花道から場外マットへタイガースープレックスで投げ飛ばすという荒業を敢行。実況していたアナウンサーが「死んでしまう!」と絶叫した。しか最後小橋バーニングハンマーを繰り出して逆転勝利ベルトの価値、そして団体価値というものをどうやって高めるのか、を方舟に乗ったレスラーが探し求めて辿り着いたのがこの試合である。純プロ路線でありながらその究極系を突き詰めた結果という意味において、選出すべき試合であることは間違いない。

以下、選外

ジャックブリスコvsジャイアント馬場 1974年12月2日鹿児島県体育館

この当時、最も権威のあったNWAヘビー級ベルトを日本人で初めて戴冠した試合

ザ・ファンクスvsブローザー・ブロディジミー・スヌーカー 1981年12月13日蔵前国技館

全日本プロレスで開催されたこの年の最強タッグリーグ戦の優勝決定戦で、ブロディ親友であるハンセンセコンドに帯同。場外戦にもつれ込んだ際、ハンセン試合ラリアートで介入し、ブロディスヌーカー組の優勝をアシストした。この暴挙馬場が怒り狂い、試合終了後にハンセン乱闘を繰り広げ、前述のシングルマッチへ発展する。

三沢光晴vs川田利明 1999年1月22日大阪府立体育館

故意事故か、川田三沢に対して垂直落下式パワーボム通称三冠ボム)を敢行した試合勝利した川田だったが、試合中に実は腕を骨折しており全治3ヶ月となった。

本田多聞泉田純vsハヤブサ新崎人生 1999年2月13日後楽園ホール

ハヤブサFMW)、新崎人生みちのくプロレス)というインディー団体レスラーでもメジャー団体ベルトを巻けることを証明した試合。この当時のインディー団体立ち位置は非常に弱いもので、これを覆すのは至難の業だった。この両名はインディー団体の中でも頭2つ抜き出た存在で、全日本プロレスの至宝を獲得することに成功した。なお、このコンビは米マット界でも活躍しており、日本代表するタッグチームと呼んで良い。

ザ・グレート・サスケvsスペル・デルフィン 2003年11月2日有明コロシアム

犬猿の仲となり、顔を合わせるのもNGであった二人のシングルマッチが、みちのくプロレス創立10周年という大舞台で実現。ホーム戦であったサスケが敗れ、試合後のマイクで弱音を吐いたところ、客席より「みちのくプロレス50年化計画はどうなるんだ!」という野次勇気づけられ、顔を上げたサスケは「みちのくプロレス永久に不滅です!」と改めて宣言した。客もまたプロレスを作り上げる1人であることを明示した試合である

伊藤竜司vs葛西純 2009年11月20日後楽園ホール

デスマッチの「やれるところまでやる」をやり切った試合。頭の中に引退がチラついていた葛西後楽園ホールバルコニーからテーブルダイブ攻撃を浴びせるなど、デスマッチ限界を攻めた試合となった。30分1本勝負のところを29分45秒で葛西勝利し、この年の週刊プロレス大賞ベストバウトを受賞した(デスマッチが受賞するのは極めて珍しい)。試合後のインタビュー葛西現役続行宣言したことからデスマッチというジャンルにおいて次の時代への扉を開けたワンマッチであったと言えよう。

前田日明vs坂田亘 1995年5月20日 控室

今もなお語り継がれる衝撃映像のアレだが、そもそも試合ではないことと、別に重要ではないため選外。

追記

10選じゃなくて10戦にすればよかったなぁ。でも検索に引っかかりにくくなるからいか

全日本プロレス軽視では?

⇒そういうつもりもなかったが、全日本は良くも悪くもプロレスというものを護ろうとして頑張っていた保守団体なので、地道な積み重ねをしていて変革が起きる瞬間というのが限られていたので仕方ない。逆に全日本があったか新日本ハチャメチャでも許されたのだと思ってるし、ハチャメチャし過ぎた結果、何度も会社ごとハチャメチャになりかけていた点をプロレスファンは忘れていない。選外には全日本が多いのでご容赦を。

最近試合/◯◯の試合が無い

自分最近試合を追いきれていないのもあるが、どちらかといえば後年振り返ってみて「アレがあったからだよなぁ……」と思わされる要素があるかどうかで選出した。タイガーマスクがいなければ今のジュニア戦線はヘビーの焼き直しかルチャのマネごとレベルになっていた可能性もあるし、渕があそこで全日本崖っぷちで踏みとどまらたから後々の団体交流戦の活性化が生まれたのだと思う。歴史を紐解いた時に外せないかどうか、って感じ。例えば「猪木vsホーガン」みたいな試合事件としてはとてつもなく大きなものだけど、じゃあアレが後年に何か影響を与えたかって言ったら、そういう種類の話ではないので。

総合格闘技戦について

自分桜庭和志には胸熱した世代ではあるものの、さすがにPRIDEリングでの試合を選出するのは違うだろうと思った。そもそもアレは総合格闘技という競技たまたまプロレスラーと柔術家がやっていただけである桜庭が勝ったのはもちろん嬉しかったが「プロレスラーは強いんです」と言われたのは複雑で正直、気持ちとしては受け入れ難かった。それは桜庭個人総合格闘技という競技に向かい合って努力した結果であって、プロレスラーというもの一般化してしまうのは危険なのでは……と思っていたら翌年、普通に永田ミルコに負けていた。

女子プロレスは?

女子女子で深いジャンルなので、もうそこまで踏み込んじゃうと10選じゃ足りなくなるので恐くなって考えるのを止めました。そもそも女子はそこまで詳しくないので。というわけで、これを見ている増田! 書かないのか!?しかないぞ、俺達がやるのは!

・信彦じゃなくて延彦な

正直すまんかった、正直ポカした。

Permalink |記事への反応(13) | 12:23

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2024-10-16

週刊ヤングマガジン史上、最重要漫画10


 ジャンプ(https://anond.hatelabo.jp/20241012181121 )と

 スピリッツ(https://anond.hatelabo.jp/20241014232424 )で

 やってくれたなら、同じ月曜発売の週刊漫画誌講談社ヤングマガジンでも挙げてみたいじゃあないですか。でも、5には収まらなかったので10作品


 一作者一作品ヤンマガ内でよりも、他に与えた影響の大きさを考慮

 あいうえお



  1. AKIRA(大友克洋)
  2. 行け!稲中卓球部(古谷実)
  3. 頭文字D(しげの秀一)
  4. ぎゅわんぶらあ自己中心派(片山まさゆき)
  5. 攻殻機動隊(士郎正宗)
  6. さくらの唄(安達哲)
  7. 3x3EYES(高田裕三)
    • みんな額に「无」って書いたし、「出でよ土爪!」ってやったろう?途中グダったけど。インド風要素を入れたファンタジーバトルってこれ以前にはあんま無かったのでは。
  8. 賭博黙示録カイジ(福本伸行)
  9. BE-BOP HIGHSCHOOL(きうちかずひろ)
  10. みなみけ(桜庭ハル)



 増刊連載作品だが、1993年時点でフルダイブ型VRMMORPGを活写した「ライトニングブリゲイド」の先駆性も見逃せない


追記


 攻殻機動隊は1巻こそ増刊連載だけど、1.5と2には本誌連載部分があるので、本誌に掲載されたこともある、という事で許して欲しい。


 あと、ヤンマガギャグ作品も特異だったり良いのが多いのは確かなんだけど、後進に影響を与えたか、と言われると微妙なんだよね

 上に挙げてないのだと



Permalink |記事への反応(23) | 18:29

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2024-01-31

anond:20240130224131

桜庭アイドルヘアや阿含ドレッドをある日突然無慈悲に剃り上げてファン阿鼻叫喚の渦に叩き込んだり等々」

こういう感覚マジで自分にはないので不思議。むしろ髪型変えるのは描き分け的に相当高い画力がないと酷いことになるので、さすが村田氏と思ったくらい。

いや、阿含に関してはむしろ雲水ありきだからちょっと違うけど。

高橋ヒロシとか、割とキャラ髪型コロコロ変えてある意味それがリアルでもありいい部分でもあるんだけど、マジで誰だか分からん時あるよな?

Permalink |記事への反応(0) | 15:46

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2024-01-30

アイシールド21」読切に倒れ伏している

昨日のジャンプ買った?

20年ぶりの「アイシールド21」読切、どうだった?


・読めて感激、気分はお祭り文句なしに大喜びできている人

・ 「アイシールド21」という作品にはひとつ欠点もないと感じる信心深い人

ヒル魔好きな人

以下の文章を読むことはおすすめしない。

読切うれしい。21周年おめでとう。ありがとう

増田もそう思ってるよ。嘘じゃない。


思ってはいるけど、漫画ファンとしては、

ぶっちゃけ全然手放しで喜べない、

看過できない仕上がりだったとも思っている。

なのでここにその旨のお気持ちを記録しておく。


・今回の読切に少しでも思うところがあった人

・「アイシールド21」という作品全体を通じて積年の思いがある人


向けの内容である


・筆者について

・はじめに

・読切のストーリーについて

作画について

・かつてのアイシールド21の何が素晴らしかったのか

・まとめ


の順で触れていく。

あと言っておくが「アイシールド21」の21周年は心から祝っている。

おめでとう。読切企画を実現してくれた関係者各位、先生方、心からありがとう


しかどうしてこうなった



筆者について(読み飛ばし可)

アラサー漫画オタク

・往年のアイシールドファン。連載開始から最終話までリアルタイムジャンプで読んでた

単行本画集も持ってる。アニメも見た。

・連載後半は2ちゃんアイシスレ見たりもしてた(本スレアンチスレを兼ねる様相で当時はおどろいた)

はじめに

かきおろし読切の制作が決定したという作者の告知があってからこの日をずっと楽しみにしていた。

完結して十何年もたった作品の続きが読める、

こんな奇跡はまたとない。

お祭り読切です」という言葉にいやおうなく期待は高まった。

発売日、即ジャンプ買って読んだ。



………………。



昨日からSNSは「アイシールド21が読めて嬉しい!」といった歓喜の声にあふれている。作品名でトレンド入りもしている。

総じてネガティブ意見は言いづらい空気が漂っている。


昨今、批評批判混同され歓迎されない風潮だが、

いちファン作品真剣に相対したいち記録となることを信じてせっせとこれをネットの海に流している。


読切のストーリーについて


まずあの話、どうでした?

過去キャラ総出演!」

セナVSヒル魔まさかの激突で激アツ展開!」

…とは思えなかった。

というか読切では当然のように「ヒル魔セナ、双璧のW主人公」みたいな雰囲気が醸されているのだが、

そもそも大前提として、本作品はW主人公作品ではないだろう。

という確認がなされないまま作られている印象だった。


ヒル魔というキャラクターが大いなる魅力や影響力をもっている、そのこと自体異論はない。

人気投票では主人公を凌ぐレベルの票をあつめ、

ストーリー於いて重要役割を担い、

彼の求心力とある種のカリスマ性が、読者並びに各種ファンダムを今なお牽引していることにも異論はない。

原作者が格別の思い入れを注いでいることにも、この際異論はないものとする)

それでも、少年漫画としての「アイシールド21」に考えをはせるなら、第1話の構造からいっても、

この物語主人公セナひとりであり、

この物語は「アメフトを通して描かれる小早川瀬那の成長譚」でなくてはならないはずだ。

……にもかかわらず、本作はそこをぶらしていった。

連載半ばからヒル魔は悪い意味でどんどん主人公化していった。

そしてそれが改善されていないどころか、全面化していたのが今回の読切だった。


思えば、最終話の落としどころはまだマシだった。

セナの結末とは別のレイヤーで、ヒル魔の着地点を描いていたからだ。

デビルバッツ創立時のコアメンバー3人、

ヒル魔・栗田・武蔵がそれぞれ、

京大・炎馬大・バベルスという別の進路をとり、三国志の道を選ぶ。

ここの3人が対等なライバルとなる結末は、

物語構造からしても納得感があるものだった。

にもかかわらず読切で披露されたのは

セナvsヒル魔NFLにいくのはどっちだ!?」対決………って、



三国志とはなんだったんだ?????

武蔵と栗田の立場がなさすぎて、あんまりじゃないのか????????



(※さらに言うなら武蔵に至っては読切に影も形も出演がないの、本当にあんまりだったと思う。回想の円陣にもいないとはいったい…。

※この点について「読切から興味をもった読者に武蔵存在を伏せたかった・ネタバレを防止したかたからでは」という擁護意見も目にしたが、

そうであるなら円陣では後ろ姿で顔が見えないように描いたりすればいいだけだし、現在軸の観客ポジションはいてもいいはずである

それすらない以上、描き忘れ疑惑が晴れるものではないと思う)


読切の大筋を

「先輩とライバルになり、それを超えていく主人公セナ

という骨子にするのならせめて

セナ率いるドリームチーム vs デビルバッツ創立時メンバー3人が再結成するドリームチーム

…みたいな構図にはできなかったものだろうか。

さらに「AIをしのぐのは人間勇気」みたいなテーマを(是非はともかく)導入したいのだったら、

半端にセナ主人公とせず、いっそいさぎよく「読切なので主人公ヒル魔です。セナは脇役として登場してもらいます」などとして構成してしまうほうが、

まだ「作者のエゴ」と「読者」と「読切作品としての完成度」、すべてに対して誠実な仕上がりをみたのではないだろうか。


このあたりの整合性のとれていなさ、ちぐはぐさが、読み味の違和感、納得感の薄さにつながっているように思う。


(※余談だが、アイシールドスポーツマンガとして傑出している点であり特色のひとつに、

天才と凡人」というテーマ残酷なまでに描いているところが挙げられると思う。

それを思うと、読切からその要素が完全に排除されていたのも惜しむべき点だった。

その意味においても、読切では

身体能力においてはある種の天才であるセナと、今度はそれに挑む身体的凡人ヒル魔

といったふうにセナとは別の視点ヒル魔視点から描いてしまうほうがいっそ面白かったんじゃないだろうか。

原作者ヒル魔描きたい欲も、キャラファン読者の需要も両方満たされただろうし

本作の新たな面を見せることができたんじゃないか、等々。

後述するが、原作者編集者はそういった検討すらしなかったのだろうか)


あとこれも看過できないので言及するが、

セナvsヒル魔試合」という今回の読切が、アニメ最終話の追認に近いものになってしまっていることにも絶望しかない。

アニメアイシールドはあらゆる意味筆舌尽くしがたい出来栄えなのだが、満を持した読切がそれと今さらカブるって、そんなことがあっていいのか。


作画について

村田先生、みんなご存じ、少年漫画界屈指の超絶技巧ハイレベル画力の持ち主。

アイシールド完結から十数年、満を持しての読切、

すなわち『ワンパンマン』のようなアップデートされた村田先生作画で、

令和のアイシールドが読めるのか!?!?


…というファンの期待は儚くも裏切られた。


今回の読切の作画

最終巻付近の、あのへんの絵柄………である


……そうか……。


初期からずっと絵がうまくて、

どんどん画力が凄みを増していって、

20巻あたりになってくると最強に脂がのってきて、

綿密な書き込みコミックスの隅々の描きおろし

強いこだわりや作品愛を感じられて、

だけどそんな村田先生が心身の調子を崩し、

あのすばらしい絵が、だいぶ淡泊ラフな方向へ変わってしまった、

そんな、あの頃の絵柄…


遠くにいるキャラには顔描き込みさえなく、

防具や背景の作画もそこはかとない省エネで、

特徴的な造形のキャラ達もどことなく平均化されている、

そんな、あの頃の絵柄…


フィールドにいるはずのキャラがなぜか観客席にもいるとかい

キン肉マンもかくやの謎作画ミス連発のうえ

それを誰も指摘しないままジャンプでお届けされていた、

そんな、あの頃の絵柄………



…………そうか………。




掲載日もガチガチに21周年に合わせているわけではなさそうだし、

読切制作告知はずいぶん前に行われていたし、

作画時間、じゅうぶんとれていたはずでは…ないのだろうか。

武蔵はおらず、十文字の顔の傷は違う所にあり、

背番号服装の誤りも細かく発生しており、

そんなこまごまとしたミスをチェックして修正する手間すら…惜しかったのだろうか。


もしや、アイシールド、描きたく……なかったのだろうか。


憶測にすぎないけれど、したくもない想像が膨らんでしま作画がただただ悲しい。




かつてのアイシールド21の何が素晴らしかったのか



なぜこんなにも失望感が大きいのか。

失望感を覚えるということは、

そもそもアイシールド21」という漫画に何らかの幻想を抱かせるような霧でもかかっていたんじゃないだろうか。


その正体は何か。



理由をたどると「原作作画の分業制でつくられた作品であること」が挙げられると思う。


そもそも原作者稲垣先生のほうはそこまでキャラの扱いに手厚いタイプではないと見受けられる。

キャラクターにとんでもない退場のさせ方をしたり、

かと思えば突飛なタイミングで再登場させたり、

桜庭アイドルヘアや阿含ドレッドをある日突然無慈悲に剃り上げてファン阿鼻叫喚の渦に叩き込んだり等々

何にせよ相当ストーリー優位の作り方をしている作家と思う。

それはそれで一つのスタイルなので良い悪いの問題ではない。

事実アイシドクターストーントリリオンゲームと3本つづけて大ヒットを飛ばしている優れたストーリーテラーであるわけだし、どれもとんでもなく面白いし)



だが、作画を担う若き村田先生は、真逆タイプだった。


要人から端役に至るまで、

あらゆるキャラクターにかっこよさや愛嬌人間味、

バックボーン想像させる表情や振る舞いなどの魅力を付与して、

見るものに何らかの愛着を抱かせるような造形に仕上げ、

コマコマ情熱をこめて作画していた。


信じられない密度で、オマケページを埋め、

色んなキャラの色んな一面を描きまくってくれた。


別冊として出たデータブックでは各校の全チームメイトの顔カット100人単位で書き起こし、

人物紹介には毎巻のように「ウォーリーを探せ」のようなぎしり楽しい一枚絵を用意し、


神龍寺戦完結巻にいたっては、カバー絵などの余白をフルに使って、

様々な光景を高解像度で補ってくれさえした。


かような作画者による手厚いキャラメイクによって、

アイシはただストーリー面白い・アメフト題材に新規性があるというだけではなく、

キャラクターを「推したくなる」作品に化けた。

そういう層のファンを獲得したという意味でも、商業的な成功をみた。



これは原作作画別れているからこその、やや特殊な事例であると思う。

原作者のつくったストーリーキャラに、

作画者の解釈が加わったことで魅力が倍増している。

まり村田先生がこの作品魔法をかけてくれていたのだ。

アイシ推しキャラがいるとしたら、

それは村田先生魔法をかけてシナジーを起こしたキャラなのだ



そして時を経て、魔法は解けていった。

何かのきっかけで、のっぴきならない理由で、本作を作画することへの情熱が失われてしまったのかもしれない。

読者にそれを知るすべはない。

ともあれ、作画による丁寧なフォローや補足はされなくなり、ありし日の熱量は失われ、

原作ある意味むき出しとなった結果が、連載終盤のアイシールドともいえる。


読切でも、魔法は解けたままだった。

そのことが残念でならない。



まとめ


長々と書いてきたが、ぶっちゃけ少し真面目に作品に相対していればこのくらいのことはいくらでも思い浮かぶはずと思う。

プロ作家編集者ならなおさらのはずだ。


なのにお出しされてきたのは、

素人でもこれだけの問題点をあげつらうことができてしまう、

そういう出来栄えの読切だった。


逆に、なぜそんな出来栄えで世に出てしまったのか。

これに関して「編集者何やってんだよ」という視座を欠くわけにはいかない。



読切をつくるとなって、まともな打ち合わせの一つもしなかったのか?

傾向と対策は、作品分析はしなかったのか?

この作品ファン層は? 

客観的に見て作品の愛されている点は? 

批判されている点は?

少しリサーチすれば情報感想玉石混交いくらでも掘り出せるはずだ。

作者の描きたいもの、興味関心のあるテーマは?

それを作品化するとして、最良の形とは?

プロットは、構成は? 今何をどのように描くべきなのか?

精査していればもう少しブレや迷走は防げたはずだ。

編集者作画クオリティ面にまでは口出しできないかもしれない。

にしても、あきらかな作画ミス校閲し指摘することはできるはずだ。

設定確認や、過去単行本と見比べるくらいしなかったのか?


「どうせ手を抜いたって、愛がなくたって、ファンなら喜んでジャンプを買い、涙を流してありがたがるだろう」


と、作品知名度にあぐらをかい編集部によって読者全員がナメられていること、

それが記念読切から透けてみえてくることが、作品を愛読してきた者として慚愧にたえない。


期待は捨てているけれど、改めて言いたい。

ジャンプ編集部ちょっとはマトモに機能してくれ頼むから


そして少しでも反省したなら俺らに誠意を見せてくれ。

すなわち、ファンアンチもぐうの音も出ずに拍手喝采してしまうような、素晴らしいクオリティに練り上げた「アイシールド21短期中連載とか企画してください。金とアンケートならいくらでも出します。わあわあ言うとりますが未だにアイシールド大好きなんです。よろしくお願いします。ほんとマジで

Permalink |記事への反応(8) | 22:41

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2024-01-13

ON STAGEオンステージ Z-PK30(S)

曲目

Google翻訳アプリを利用して画像から文字を取得したため、曲名歌手名が正しく表記されていない場合があります

愛燦燦 美空ひばり

愛人 テレサ·テン

愛の終着駅 八代亜紀

蒼い星くず 加山 雄三

青葉城恋唄 さとう 宗幸

アカシアの雨がやむとき 西田 佐知子

秋田おばこ 秋田民謡

アケミという名で十八で 千 昌夫

あざみの歌 伊藤 久男

あじさいの雨 渡 哲也

あずさ2号 狩人

あなた 315小坂 明子

あなたと生きる 1252石原 詢子

あなたならどうする 329 いしだあゆみ

あなたにあげる 1253西川 峰子

あなたブルース 208矢吹

あなたへ 1254香西 かおり

あの鐘を鳴らすのはあなた 286和田 アキ子

あばれ太鼓~無法一代入り~1255坂本 冬美

天城越え 16石川さゆり

雨 1256 三善 英史

酒場 313香西 かおり

雨の西麻布 とんねるず

雨の慕情 八代亜紀

雨の御堂筋 欧陽 菲菲

雨の連絡船田川寿美1257

嵐を呼ぶ男石原裕次郎1258

わずに愛して内山田洋とクール・ファイブ 13

あんたの花道天童よしみ1259

192山口百惠いい日旅立ち

石原裕次郎33 粋な別れ

22小柳ルミ子 漁火恋唄

漁火の宿1260 鏡五郎

346北原ミレイ石狩挽歌

396一円玉の旅がらす晴山 さおり

449いちご白書をもう一度バンバン

熊本県民謡 1552五木の子守唄

射手座の女敏いとうハッピー&ブルー232 愛しき日々堀内孝雄 40

命くれない瀬川瑛子108

命の花大月みやこ 383

さらジロー1261小柳ルミ子

祝い酒坂本冬美 26

455門脇 陸男 祝い船

うそ110中条きよし

ザ・ピーナッツウナ・セラ・ディ東京 355

裏町酒場 368美空ひばり

越冬つばめ 216森昌子

襟裳岬 429森進一

演歌兄弟北島三郎鳥羽一郎

演歌はいいね1263岩本公水

217松原のぶえ演歌みち

東京都民謡 1553年 お江戸日本橋

大阪しぐれ都はるみ 72

角川博大阪ものがたり 348

大阪ラプソディー 海原千里·万里 27

奥飛騨慕情111竜鉄也

贈る言葉海援隊 220

小樽運河都はるみ 352

男侠(おとこぎ)1264坂本冬美

日時ミミ男と女お話1265

男と女の破片100前川清

松原のぶえ 461 男なら

493杉良太郎 男の人生

位山太志郎 29 男の背中

村下孝蔵23踊り子

お久しぶり小柳ルミ子 30

おふくろさん331森進一

221 おまえとふたり五木ひろし

日野美歌332 想い出グラス

おもいで酒小林幸子 195

想い出の渚ザ・ワイルド・ワンズ 199

想いで迷子116チョーヨンピル

父親(おやじ)1266北島三郎

お嫁においで加山雄三

お嫁にゆけないわたし ジジサン 222

俺ら東京さ行ぐだ

鳥羽一郎1267 おれの人生始発駅

原田悠里1268 おんな坂

三笠優子 223女の一生

さくらと一郎1269 女のきずな

松原のぶえ 305 おんなの出船

宮 史郎とぴんからトリオ 309女のみち

八代亜紀117 おんな港町

鳥取県民謡 1554年 貝まつり

ジジサン 474海峡

ガロ 454学生街喫茶店

ペギー葉山233学生時代

堀内孝雄 136影法師

鹿児島はら鹿児島民謡 1555

ちあきなおみ31喝采

悲しい色やね 34上田正樹

1270 悲しみの恋世界前川清

137 哀しみ本線日本海森昌子

がまん坂 18北島三郎

12北島三郎

川の流れのように美空ひばり 35

黄色シャツ浜村 美智子209

木曽路の女原田悠里 87

木曽節 1556年長野県民謡

北へ向かう夜想曲118多摩幸子

和田 弘とマヒナスターズ

北国の春 320千昌夫

北酒場 193細川たかし

北の旅人石原裕次郎20

北の漁場 41北島三郎

1271島倉千代子

君こそわが命205水原弘

君といつまでも 42加山雄三

君は心の妻だから119鶴岡雅義&東京ロマンチ

君は薔薇より美しい1272布施明

今日でお別れ菅原洋一314

京都の恋 196 渚 ゆう子

よしのズンドコ節1273氷川きよし

霧の摩周湖布施明120

銀色の道321ザ・ピーナッツ

空港テレサ・テン 146

空港ラプソディー1274中村美律子

草津群馬県民謡 1557

くちなしの花 462渡哲也

147 グッド・ナイト・ベイビーザ・キングトーンズ

黒の舟唄1275加藤登紀子

1569年軍艦行進曲軍歌

圭子の夢は夜ひらく

369藤圭子 恋あざみ

431 盛彩業 恋唄綴り堀内孝雄

岸洋子326 恋心

小林明子 148恋におちて

323ピンキーとキラーズ恋の季節

奥村チヨ 353 恋の奴隷

45ザ・ピーナッツ恋のバカンス

ザ・ピーナッツ 479恋のフーガ

石原裕次郎 457 恋の町札幌

中村雅俊 150恋人も濡れる街角

46五輪真弓恋人

403香西かおり 愛のボート

大月みやこ432ものがたり

塚田 三喜夫 434 五月のバラ

富山県民謡 1558年キリコ

高山厳 152 心凍らせて

292藤あや子こころ

細川たかし 153心のこり

343森山良子 この広い野原いっぱい

ペドロ&カプリシャス 154五番街マリーへ

284ロス・インディオスコモエスタ赤坂

ごめんねジロー奥村チヨ1276

伊東ゆかり 197 小指の思い出

1559年香川県民謡金毘羅舟々

1560年宮城県民謡太郎祭り

市川由紀乃1277 さいはて海峡

森若里子嵯峨野の女235

酒場にて 492江利チエミ

酒と泪と男と女285河島英五

酒よ 36 ジジサン

さざんかの宿大川栄策 88

さそり座の女 294美川憲一

チコ ニック・ニューサー 481

佐渡おけさ新潟県民謡 495

里がえり 嶋三喜夫1278

サバ女王 グラシェラ・スサーナ 357

さよならだけの人生に 398堀内孝雄

サライ121加山雄三/谷村新司

三都物語谷村新司 306

四季の歌芹洋子 382

布施明シクラメンのかほり 37

435河島英五

時代おくれ311伍代夏子 忍ぶ雨

田端義夫 483 十九の春

北島三郎123終着駅は始発駅

シャオリンシュウ 342 純子

鳥羽一郎1279昭和北前船

菅原洋一201 知りたくないの

大橋 純子 155シルエット・ロマンス

加藤登紀子 65知床旅情

島倉千代子 194人生いろいろ

五木ひろし241人生かくれんぼ

ジジサン 90 酔った歌

杉良太郎 47 すきま風

60谷村新司 1森田公一トップギャラン若者小林幸子1280 雪泣夜(せつないよ)小柳ルミ子 48瀬戸の花嫁森進一1281 セビアの雨ジローズ 7 「戦争を知らない子供たち平和勝次とダークホース360宗右衛門町ブルース北海道民1561年ソーラン節内山田洋とクール・ファイブ 2 そして、神戸 49五木ひろし そして・・・めぐり逢い布施明 50 そっとおやすみにしきのあきら 187 空に太陽がある限り 増位山太志283 そんな女のひとりごと位山太志郎 157 「そんな夕子にほれました上田正樹 301たかこ 真木 柚布子1282黄昏ルンバ

加山雄三1283旅人

トワ・エ・モア 480誰もいない海

三船和子 198 だんな様

石川さゆり1284暖流

パープル・シャドウ125 小さなスナック

五木ひろし 442 契り

五木ひろし 93千曲川

津軽海峡・冬景色 39石川さゆり

津軽恋女282新沼謙治

津軽じょんから1562年青森県民謡

つぐない 458テレサ・テン

津和野1285島津悦子

デカンショ1563年兵庫県民謡

敵は幾万 1570年軍歌

天使の誘惑 138黛ジュン

東京やしきたかじん 77

東京砂漠内山田洋とクール・ファイブ129

どうにもとまらない 426山本リンダ

都会の子守歌山本譲二1286

時には娼婦のように 130黒沢年男

時の流れに身をまかせテレサ・テン 63

年上の女206森進一

和田アキ子 160 どしゃぶりの雨のなかで

445小林幸子まり

370天童よしみ道頓堀人情

五木ひろし1287長崎から船に乗って

内山田洋とクール・ファイブ 191長崎今日も雨だった

内山田洋とクール・ファイブ 131中の島ブルース

五木ひろし 66長良川艶歌

神野美伽1288浪花の春

島津亜矢1289 波

坂本九 392涙くんさよならステージ

殿さまキングス204なみだの操

三好鉄生 132涙をふいて

ペギー葉山202 南国土佐を後にして

岩手県民謡1564南部の牛追い

1571軍歌日本海海戦

1572軍歌日本海

384弘田三枝子人形の家

角川博1290人情つれづれ

328山本リンダ狙いうち

133北島三郎年輪

山川豊 161函館本線

平浩二 162バスストッ

山形県民謡1565 花笠踊り

163島津たかから花へと

14村田英雄 花と竜

ザ・タイガース 164 花の首飾り

78金田たつえ花街の母

165はしだのりひことクライマックス花嫁

167 佳山 明生 氷の雨

伍代夏子 440ひとり酒

火の国の女 350坂本冬美

百万本のバラ加藤登紀子 351

広瀬中佐軍歌(文部省唱歌) 1573

釜山港へ帰れ 67 渥美次郎

二人でお酒を 308梓みちよ

白市 459八代亜紀

冬のリヴィエラ 460森進一

ブランデーグラス 252石原裕次郎

ブルー・シャトウ 169ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

ブルーライト・ヨコハマ 189いしだあゆみ

ベット煙草を吸わないで 141沢たまき

ヘッドライト1291新沼謙治

望郷酒場 253千昌夫

望郷じょんから細川たかし 496

王翔旅カラス1292千昌夫

インパチェンス 74島倉千代子

箱崎晋一郎 抱擁 142

星のフラメンコ西郷輝彦170

171平尾昌晃 星はなんでも知っている

敏いとうハッピー&ブルー 62

星降る街角 497北海盆唄

北海道民謡 北帰行 365

シャオリンシュウ島津たか172

ホテル 386チェン・ジュオエ

骨まで愛して大泉逸郎 96 孫

尾崎紀世彦173また逢う日まで

美空ひばり 451 真赤な太陽

2391松平健マツケンサンバ

75北島三郎 まつり

桂銀淑176 真夜中のシャワー

山形県民謡1566真室川音頭

坂本九 83見上げてごらん夜の星を

サーカス 259ミスターサマータイム

伍代夏子 441 水なし川

渡哲也 51 みちづれ

山本譲二 52みちのくひとり旅

軍歌 1574 道は六百八十里

中村美律子1293港町情話

シャオリンシュウ 419昔の名前で出ています

香西かおり 260 静けさ

53尾形大作無錫旅行情報

東八郎 261 娘へのバラード

藤あや子 377 むらさき雨情

1294中村美律子 めおと恋

都はるみ 70夫婦

262三笠 優子夫婦

もしもピアノが弾けたなら 71西田敏行

盛岡ブルース1295青江三奈

1567群馬県民謡八木

矢切の渡し細川たかし10

安来節島根県民謡1568年

やっぱすきやねんやしきたかじん 84

北島三郎 378

ゆうべの秘密小川 知子 340

雪国 59 ジジサン

スノーチュン11小林幸子

雪の進軍 1575軍歌

雪の降る街を 268高英男

夢追い酒 76 渥美次郎

夢芝居179梅沢富美男

千里1296キム・ヨンジャ

夢の夜 181南こうせつ

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2023-01-04

anond:20230101214136

https://www.police.pref.osaka.lg.jp/sodan/sodan/1/13360.html

コラボしたユニットは、「DRAMATIC STARS」「FRAME」「THE虎牙道」の3ユニットです!」

DRAMATIC STARS」…メンバー天道輝(28歳元弁護士)、桜庭薫(26歳元外科医)、柏木翼(24歳元パイロット候補生)

「FRAME」…メンバー木村龍(20歳消防士)、握野英雄(23歳元警察官)、信玄誠司(31歳元自衛官)

「THE虎牙道」…メンバー大河タケル(17歳プロボクサー)、円城寺道流(24歳元ラーメン屋店主)、牙崎漣(18歳元拳法家)

民法20歳成人で定義するにしても、この中に未成年は二人しかいないね。18歳成人で定義すると一人だけ。

こうしてみると女性向け二次元コンテンツには成人男性キャラが多く、男性向けコンテンツの十代少女に対する執着の異常性が浮き彫りになるな

Permalink |記事への反応(2) | 12:33

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2022-10-03

anond:20221003151945

ヌルヌル格闘技用語です

桜庭秋山の一戦を100万回見てから出直してきてください

Permalink |記事への反応(0) | 15:20

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2022-09-24

もしも記憶を消せたらさ

どういう結末かまったく想像できない状態に戻して、まっさら状態でもう一度見たいコンテンツって何?

うちの家族から桜庭VSホイス日韓W杯ロシア戦という意見が出た

かにも何かあるか聞いてみたい

Permalink |記事への反応(1) | 19:07

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2022-07-23

今日日記

思い立ったのでアイシールド21を全巻読み直しました。

俺は王城戦が好きです。

進と桜庭の才能問答はもちろん、桜庭と高見のコンビも好きですね。

努力する天才に凡人がどうやって勝てばいいんだと1度は己の限界絶望した男が、それでも俺は挑み続けるしかないと悟り再び歩みだしたけれど、実は自身が他の凡人の希望になっていたと知ったときはどんな気持ちだったのでしょうね。

キャラで1番好きなのは栗田です。白秋戦良かったよ。

Permalink |記事への反応(0) | 21:30

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2022-06-28

[SIdeM]ドラマチックライブステージアイドルマスターSideM感想 #サイステ

https://anond.hatelabo.jp/20220627202642

の実況後感想です。

ポジティブ感想

メンタル組で話すシーンとかハイジョ5人の友情を感じるシーンとかのオリジナル要素が良かったです

アイドルのこういう面や交流を見たかった

ライブパートも良かった

ネガティブ感想

・前半36分15分飛ばしていい

 ・↑サイスタのメインストリー早口で低クオリティ再現するだけのシーン

 ・ない方がマシレベル

舞台で何を表現したいのかわからなかった

プロデューサー、いる?

そもそもSIdeM関係なく舞台としてのクオリティ低くないか

ストーリー、つまんなくないですか?

ポジティブ感想で「アイドルのこういう面や交流を見たかった」とか言ってますが、これはSideM好きな人間なのでアイドル新規カード来た~くらいの感情です。

SideMとか忘れて演劇としてこれってどうなんですか?

アイドルマスターSideM舞台やりたいです!ってオファーしてくださったそうですが

SideMの何を描きたかったの?という気持ちです。

ああこの作り手はSideMのこういうところが好きなんだな、というのがわかりませんでした。

かろうじて「他のユニットメンバーと一緒に進んでいくことが大切」なのかなというのが夏来と旬やメンタル組のやりとりでうっっっっすら感じましたが…。

SideMって当然サイスタで語られている以外にもアイドルたちのバックボーン葛藤ってたくさんあるはずなんですが、

サイスタすらもまともにやってないんじゃないか?という印象でした。

SideMでやる必要あった?アイドルマスターっていう看板が欲しかっただけじゃないの?という印象です。

元アイドルの方が脚本、2.5で有名な方が演出、と聞いて正直期待していたのですがまさかサイスタのメインストリーよりも薄い作品が出来上がると思いませんでした。

俳優ヤバい滑舌は論外ですが、

意味の分からない場面転換、

死んで空に浮かんでいるプロデューサー

意味不明なプロジェクションマッピング

早口

桜庭だけのせいにされる喧嘩

舞台演出

意味わからんストーリー

これを無視して「良かった~!」って言ってる人たち本当に怖い

前半の早口とかただ丸暗記したセリフを読むだけのシーンとか普通に不愉快でした。

サイスタのメインストリーを知っているのでなんとかついていけましたが、

インストリー知らない人は知らないキャラが沢山出てきて早口でまくし立ててるようにうつりませんか?

必要情報の取捨選択ができてないなと思いました。

普通にまらなかった…

私が普段見ている舞台が、チケットとるのがそこそこ難しい2.5や宝塚劇団四季くらいなので、この箱の規模だったらこんなもんだよ、みたいな感じだったらすみません

ほか

ツイッターですごく評判がよかったので、では見るかと思って買いましたが正直高い買い物だったな、という気持ちが大きいです。

こうしてはてぶを書くことで費用対効果を得てます。(得てるか?)

配信組だったのものあり、現地で見たらまた没入感は違うのかもしれませんがこのテンションで現地行かせられたら普通にキレてしまうと思う。

もし二回目三回目とかあるなら値段に見合う舞台にしてほしいです。

今回、担当がいないので気楽に見れましたが、それでもン?って思ってしまう部分は多々ありました。

まず、ターゲットがどこに向いてるのかよくわからなくて、SIdeMをすごく好きな人に見てもらうのであれば、もっと工夫のしようはあったと思うし、

逆にSideMをあまり知らない人に見てもらうにしても、最悪の前半36分はない方がマシでした。

何を伝えたいのかわからなかった。

もちろん7年もの歴史を持つ積み重ねの化身であるモバを舞台でやれとは言いませんが、

サイスタのメインストリーをなぞる必要はあったのか?

アイドルとしての魅力を伝えたいのであれば変ないざこざは描かないでよかったし、駄菓子屋スタンドを出す必要もないと思う。

本人の葛藤を描きたいなら翼のようにもっと桜庭バックボーンに注目してもよかった。

あと輝が怖かった。

私はSideMが好きですが、仮にSideM布教するとしたら、これをSideM知らない友達に勧めるかというとNOです。

普通にサイスタのメインストリー読んだほうがマシなので。(サイスタのメインストリーが良いかどうかは別としてマシではある)

あとアニメ。私の担当アニメアイドルとして出ていないモブ扱いですが、それでもこの舞台よりは見やすいと思います

めちゃくちゃアンチみたいになっちゃった

後半の満足感、ユニットを越えたアピールチャンスとかを見る限りは、舞台である必要もあるような気はしています

なにせ現状SideMゲーム以外の展開が声優ライブで、声優ライブでは声優が来ないとアイドルのものの出演もできないという都合があります

私は「声優俳優がみたい」のではなく「担当アイドルが見たい」のでこのように一応公式としてアイドルゲーム以外の部分で描かれるのには好意的に見ています

今回担当は出演しませんでしたが、担当が出たら見たいか?と聞かれたら見たいです。

なにせアニメにも出ていないので、なんでもいいか公式からお出しいただく担当はなんでも見たいという気持ちもあります

もう少しどうにかできたであろう部分も多いので、それはアンケートで送ろうかなって感じです。

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2022-06-27

[SIdeM]ドラマチックライブステージアイドルマスターSideM感想 #サイステ

サイステ千秋楽アーカイブを買ったので見ます

舞台化については特に不満はないです

サイステ舞台化に望むこと

新規ユーザーの獲得

面白い舞台であること

担当にも出てもらいたい

スペック

SideM歴:7年。長期メンテからはじめました

担当:今回のユニットには居ません。

2.5舞台について:3回位見たことあります面白かった舞台BDも1本持ってます

実況

社長ナレーション315プロ説明

ちょっとテンション上がる。

「全員がトップアイドルという新たな夢に向かって走り出そうとしている!」

そうだっけ?

社長ジャパンアイドルフェスティバルのために315プロダクションの最初の曲をつくった!君たちで協力して曲を完成させてほしい!」

輝「これめっちゃいい曲じゃん~!」

四季「これなら俺たち315プロが最高だってことアピールできそうっすねー」

どの曲?

翼と桜庭の見た目いい感じ

山村全然山村じゃなくて草

みんなすごい早口だな

ライブをやる以上無様な姿は見せられませんからね」

誰?って思ったら旬だった

山村もっと喋り方寄せられない?

独り言なのかPに話しかけてるのかわかんない

「へぁ うぉれだよ 結構いい曲だなーって思ってだけ うぉれならもう少しダンスミュージック意識するかな」

滑舌どうなってん

「へぁ?うぉれ?通りすがりのただの天才。それ以上でもそれ以下でもないよぅお」

喋り方の癖がすごい



待ってなんかすごい場面転換した

3:55~4:05の場面転換なに?

秀「へぁ?うぉれ?通りすがりのただの天才。それ以上でもそれ以下でもないよぅお」

山村「すごい子がいるものですねぇ ああ名前きいてない~!しまった~!」

山村「あ~ちょっと~!プロデューサーさーん!」

四季「あー!それ天峰秀じゃないっすかね~!」

ここの流れなに?

夏来ウィッグの色暗い

旬誰?

旬以外は気にならないのでハイジかわいい

旬声が似てないのは仕方ないけどもっと喋り方寄せられなかった?

ドラスタでてきた

桜庭Da低いの再現してくれて嬉しい

すごい早口

全体的にセリフが早いのと間がないのでより似てない印象になってそう

ウィッグの色が水色で似てない

百々人と眉見出てきた

百々人似てる

眉見顔いい

ちょっと肌白すぎないか

いか

トロフィーと生きる資格のシーンそんなハイペースでやっていいの?




この舞台、全部セリフ説明するわりにサイスタのメインストリー読んでないとわからない作りになってる……!




四季が百々人と秀と眉見のこと呼び捨てにしてるの何?

時系列どうなってんだよこのシーン

祖母のために?

12:31

疲れたから休憩

この舞台やばいかもしれない

視聴再開12:31


夏来かわいい

旬誰?

かわいい

桜庭と旬が性格違うな

眉見滑舌やばい

かわいい

あ、今自己紹介

まだ13分しか経ってなかった

疲れた

冒頭14分いらなくない?

ライブはじまった!

いや歌わんのかい

歌え

デビューしたばっかりなのにこんなに人がきてくれるなんて~」

隼人かわいい

アローBの話

MCでこんな雑談するな

ギターソロする隼人いい

夏来この早口でもこの喋り方なのいいですね

ライブきた!

いや歌わんのかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

山村ハイジョのライブは好評でした」

全部セリフ説明するじゃん

17分~

インストリーそのままのおもちゃ屋の話

眉見滑舌大丈夫

「ぴぃちゃんこれあーげる」

百々人かわいい

客席じゃなくてすごい上の方にコマを渡してくるのでぴぃちゃん巨人みたいになってる。

こういうのは客席で良くないか

「好きなこと…」で旬見る夏来かわいい

すごい早口

山村まさかスミス御本人から連絡あると思いませんでしたよ」

山村(似てない)全部説明するじゃん

駄菓子屋PRSEMのくだりも全部セリフ説明

眉見滑舌やばい

「ったく、みんな俺のこと好きすぎでショォ」

秀の喋り方

ねっちょりしてる

!?

透明のスクリーンが降りてきて役者の動きと連動してCGが動いてる

プロジェクションマッピングですかね

百々人のやつかわいい

は?

眉見が人からドラゴン進化する?CGあるけどCGがショボすぎる

ここいる

眉見のスペシャルアピール思いつかなかったのか?

やらない方がいい演出ってあるんだ

子供に話しかける眉見かわいい

眉見の滑舌やばい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

喋れないなら無理して敬語使うな眉見

サイスタメインストリー駄菓子屋PRの良い所ってアイドルっていうハイカラな存在若者が古い遊びに慣れ親しんだりする部分なのにアイドルたち全員が「初仕事」という点でしか評価してないのきっっっっつ

新しい仕事山村が全部説明してくれる

プロデューサーいらなくない?

脚本家プロデューサーのこと忘れてる?

新しい仕事くらいはプロデューサーに説明させてやれよ

客席に向かって「プロデューサー、新しい仕事って…?」っていくらでもできるだろ

山村事務員なんだが

アイドルたちもアイドル同士や山村と会話して話を進めていくのでプロデューサーの存在


つかれたので休憩

別にアンチではないしアーカイブを買って見ている時点である程度期待はしていたのですが、

インストリーをなぞったままなのもそうですが舞台である必要性は…?と思ってます

視聴再開30:00~

えこの全部セリフ説明させるのなに?

セリフ言うのに必死で演技する隙がないですね

ジョン・スミスだっけ?と話しして緊張した~!っていうくだりを全部セリフで言ってるけど

早口でみんな話すせいでまったく緊張してないように見える

ハイジョが夕方5人で集まってるシーンのライトが真っ青なのはなぜ?

ハイジョにとってイメージカラーは赤だし夕焼けもかなり重要モチーフだと思うんですけど、車や信号機環境音だけで帰り道を表現している意味がわからない…。

5人でがんばるぞー!ってしてるのにライトが真っ青でまっっっったくなにを表現したいのかわからない…。

旬と夏来のシーン

いい

ライト真っ青だけど

演出家の人、SideMライブたことないのかな

曲も聞いたことなさそう

アローBのライブをみて隼人の話をきいてアイドルってものが少しわかってきた気がする」

アローBってロックバンドやろ

いいシーンっぽいけどハイジョのこと全部セリフ説明しま

「ジュン…」

かわいい

旬なれてきた

でもなんか旬ずっとおちょぼぐちで喋ってて面白い

「ジュン…」

かわいい

社長「一斉合同ライブをすることになった!」

やっと新しいストーリーきた!

前半36分15分くらいにできただろ

脚本締め切りギリギリだったのか?

輝「ドライブに行こうぜ!ドライブ、合同ライブ!」

あ今もギ

あ今もギないの!?

翼、今のはギャグだよ!!!!!!

※あ今もギとは翼の「あ、今のもしかしてギャグですか?」のこと。輝が滑ってもオチに使える

翼に弱い桜庭いい

ニコってした

全部セリフ説明する

これ絶対はじめてこの舞台みたSideM知らない人もう寝てるだろ

眉見の滑舌にも慣れてきた

Performanceが上手に言えない眉見かわいそう

ライブきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

歌わないんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

私服ダンス練習するアイドルたち。

何?

眉見無理して喋るな

夏来かわいい

桜庭バテバテでかわいい

眉見無理するな

眉見に長文セリフ与えたの誰だ?許せん

また早口になってきた

家族人質にとられてる?

眉見に隠れてるけど秀の滑舌やばい

輝の滑舌やばい

子供の中で喧嘩する桜庭と輝やばい

脚本家アニメたことないのか?

百々人と春名のシーンいい

こういうのでいいんだよ

こういうのが見たかったんです

ここまでくるのに46分かかりました

ここでもセリフで全部説明していく

私はSideM知ってるからいいんだけど、こういう風に他のメンバー名前を出すシーンで当たり前のように

「旬に本当に大丈夫かって心配されてたのが懐かしいな~」ってするんだったら多少演技がかってもいいか

「旬に『テストの点数が危うい四季くんと卒業がかかってる春名さんたった二人で大丈夫ですか?』って心配されたな~」

みたいに旬のモノマネするとかないんか?

私が舞台SideM初めて触れる人間なら名前出されても全然わかんないと思います

ト書きみたいなセリフを延々と読むからなおさら舞台と演技の必要のなさを感じる。

50:00~

翼ぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

す…って入ってくる翼かわいい

あれ?翼って春名と百々人にタメ口だっけ!??!!?!?

インテリ組だ!!!!!!!!!!!!!!!

属性別ににっこり

眉見無理するな

プロだと思うんですけどこの滑舌でこの方は今までどうやって演技してきたんですか?

喋らない役か?

桜庭の体格が成人男性ってかんじでいい

動きが特徴的なアイドルからかもだけど、四季や全体的にクラファとかのポーズがよく立ち絵再現しているの嬉しい

首痛いポーズする百々人

桜庭医者の不養生するのはアニメリスペクトなんだろうか

また若者の中で喧嘩する桜庭と輝

輝怖い

輝の性格しらなかったら輝苦手になりそうな性格してる

たまにオヤジギャグ言うけど桜庭にあたりキツい人やん

60:00~

俺に話しかけてくる山村

もうプロデューサーは山村の見ている幻覚なんじゃないかってレベルアイドル同士でしか物語が進まない

輝と桜庭喧嘩するときに二回とも見てただけのプロデューサーはなんなんだ

もう山村プロデューサーになれ

アイドル達が落ち込んでるときに支えられないこのプロデューサーはもうだめだ

ハイジョが旬の家で練習するっす~って話をしているシーン

またハイジョのシーンで青いライトを炊くじゃん

どういう心理描写

オリジナルシナリオだけど早口が少し落ち着いたのもあっていい感じ

前半36分15分いる?

宿題はおわったんですか?」

なんか笑い声聞こえるとおもったらこアドリブシーンなんですね

ごいため息つくところ面白かった

あと夏来が旬を撫でるところもニコってした

ラファのターン

ここもすごい見やすかった

前半36分15分いる?

眉見ら行が苦手なんだな

ドラスタのターン

輝「体調は大丈夫か?キツい言い方して悪かったな。ああでも言わないと休まなかっただろ」

最初かられい

輝「なんでも話し合って解決していこうぜ」

最初から話し合え

輝「大人の俺たちがこんなんだと若い奴らが不安になるだろうし、プロデューサーも心配するだろうしな」

桜庭が悪いみたいな雰囲気にしてるけど半分は輝のせいだと思う

かわいい

輝、全体的に嫌なモラハラ体育教師っぽくて怖い

プロデューサーのこと話すときにみんな空を見上げるの、プロデューサー多分死んでる

山村顔怖い

桜庭が体調を押してまで考えてきたライブを盛り上げる提案

新曲を作る」

プロデューサーが考えろや

プロデューサーやっぱ死んだ?

「組み合わせはくじ引きで決める想定だ」

は?

「すべてのアイデアを混ぜるという眉見のアイデア

「この3ユニットらしいライブになりそうだ」

何がや

急に踊るよ

なんか毎回ライブパートのフリしてフェイントかけてくるけど

ここ歌つけてほしい

プロデューサーに話しかける山村

完全にプロデューサー死んで山村しか見えてない上位存在になってるのが面白い

休憩

1:13:50~

たぶんプロデューサーが撮影している舞台裏の映像

プロデューサーに話しかけてくるアイドルたち

はじめてプロデューサーがちゃんアイドルと会話できてる感じする

プロデューサー生きてたんだ…

多分これ、泣けるシーンなんですが、カメラワークのショボさと変なガビガビの加工とループしてる安っぽい変な歓声のSEのせいでバラエティ番組再現映像みたいだ…

このホームビデオみたいな加工いる…?

これが演出家の仕事ってこと?

ラフライブパート

ライブパート!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

眉見ダンスうまい

きのせいだった百々人のほうがうまかった

でもパキッとしたキメをするのが眉見っぽくていいなと思います

ホームビデオのシーン、アイドル衣装に着替えるために必要時間だったんだな

ホームビデオじゃなくていいだろ

百々人がカメラと目が合ってアピールするのすごい解釈一致

ドラスタライブパート

かわいい

衣装いいね

ドラスタって原色きつい色のイメージだったかスモークのせいもあると思うけど色がちょうどいい

ミュージカルっぽい歌いい

かわいい

曲いい!

こういう曲ほしい

演出家と脚本家の人たちこのライブパートつくってストーリー書く前に力尽きたんかもな

ハイジライブパート

すごいいい

ストーリー上でハイジョがずっとクラファすごいすごいって褒める役にさせられてたけど私はハイジョのライブパートのほうがいいなとおもいました 

普通に人数差とバンドからなのもあるけど…

春夏秋冬とき各自アピールチャンスタイムがあるの嬉しい

やっぱ全員揃うといいな

声優でもユニット単独ライブ待ってますランティスさん

全員集合

あ~~~!!!!!ユニット名がはいってるオリジナルソング!!!!!!!!!!!!

ドラスタだけだった

良い意味SIdeMっぽくない曲と歌詞でいいなと思う

公式いつも似たような曲出してるから

↓ここからデュオタイム

翼と百々人の挫折メンタルコンビ!(?)

メガネーズ嬉しい 薫が楽しそうで…オデは…

18歳組!

幼なじみ

共通項があったり仲良くなれそうなコンビができてるのが普通に嬉しいですね

こういうのだよ……

みなさんがこういうのをするまでに1時間30分かかりました

夏来の服、ズボンに紐がついてるせいで踊りにくそうで可哀想

ドアラだ!

一気にSideMっぽくなった(最後の曲ですが…)

なんか普通に序盤で既存曲やってよかったんじゃないか…?

前半36分15分いる?

ドアラ普通にアイドルの格好をした男達がこういうふうに踊るのMステ亡き今見れるものではないので満足のカロリー高い

まあ既存曲歌ってほしくないって人もいるだろうけど

そういう人は3800円払っても舞台見ないだろ

眉見足なが

終わった

次の記事

https://anond.hatelabo.jp/20220628015353

Permalink |記事への反応(1) | 20:26

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2021-09-17

anond:20210831100920

桜庭一樹さんの「少女を埋める」を今頃読み終えて、いろいろ心を揺さぶられる思いがして、この作者の著作を初めて読んだので、どんな人なんだろうとネット検索をしていて、鴻巣友季子さんの評をめぐって議論が発生していたことを知り、ここにたどり着きました。

お二人の「論争」(?)、ざっとたどってみました。一応決着見たようですが……モヤモヤが残りました。

このモヤモヤ感についてこの場を借りてちょっと書いてみますね。

あなたも指摘されているとおり、桜庭さんは、「テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」ということを強く主張されていますね。

でも、そもそもこの言い方が間違いだと思うのです。

鴻巣評の問題のくだりは、「テキストにそう書かれていたかのよう」に「断言」しているかと言うと、そうは断言できないかな、と。

だって鴻巣評のうち、「テキストにそう書かれていた」部分は「 」で括られていて、問題の部分は括られていませんからね。

そもそも評者の解釈だと読めなくもない。もちろん桜庭さんが言い、あなたが代弁するように、客観的にこんなお話だ言っているようにも取れる。

これは絶対どっちかだとは言えない書き方ではないでしょうか。

だとすると、桜庭さんの「テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」という、この言い方が悪手だったかなーと思うんですよね。

鴻巣さんは、この主張にうまく乗っかって、「あらすじとは解釈だ」みたいな誰にも否定できない話に持っていった、

桜庭さんにとっては、持っていかれちゃった、ということになったかと。

それを踏まえてこの二人のやりとりを見ると、「論争」の決着点としては、鴻巣さんが大人対応をしたってところに収まっちゃいましたね。

二人して朝日ちょっと悪者にして、桜庭さんも手打ちにしたのかな?と。

でもモヤモヤが残りますよねー。

鴻巣さんは、桜庭さんが本当に言いたいことは何か、わかっていたと思うんですよね。

わかっていて、そこには対応しなかった。

しろ相手の言い分の、言わば言葉尻をとらえて反応してみせた。だから大人の」対応です。

そう、「不誠実な」対応でした。

なぜなら、そもそもあの作品をあの評文のなかにあいう形ではめ込むことが、あの作品にとって圧倒的に不当だからでしょう。

あの作品あんものではない力を持っているのに、弱々介護の話ってことにしちゃった、ご自分の読みの甘さ、いや読みじゃないかなー、表現力の至らなさかな

鴻巣さんは、自覚していたと思いますだって鴻巣さんですよ)。

……こんなことを想像します。

鴻巣さんは、あの作品を読んで、深く心を動かされた、でもそれを直ちにはうまく言語化できない……でもすごいことはわかる。

評言のなかの「不思議な」という言い方にもそれが感じられます。「不思議」を言葉にするのが評者の役割なのにね。

で、心のどこかに引っかかってて、弱々介護の話を書いているときに、「そうだそうだ」って桜庭作品を取り上げちゃったんじゃないかなー。

「みんなー、頼む、百回読んで」ってことを時評全部使って素直に書けば良かったんですけど、締め切り迫って言葉にできなかったのかな。

どこを切り取ろうと、とにかく取り上げて世に知らしめるだけでも、この作品の助けになる、助けてあげる、応援してあげる、みたいな驕りもチラチラ透けて見えます

この作品にいち早く注目した私、読み巧者よねーみたいなのもあるかも。

(いや、鴻巣さんぜんぜん嫌いじゃないんですよ、私は)。

私は、あの桜庭さんの抗議は要するに、「そんなふうに読み取らないで!ぜんぜん違う!」ってことだと思うんです。

鴻巣さんもそれは感じ取ったかな、と。

問題本質解釈のなかみなんでしょ。桜庭さんご自身も、ツイッターで、そういう怒りを垣間見せていますよね。

でもそのご本人が、ツイッターでこんな書き方をしちゃう

わたし懸念は、私小説として発表されたこ作品の評で、……」

でもこの作品私小説としては発表されていないんですよね(鴻巣さんは「自伝的随想のような」って勝手なこと書いてますけど)。

文学界』の当該号のどの頁にも「私小説」って書いてないもんね。

で、まあ、百歩譲って「私小説」だとしたらどうだと言うんでしょう?

西村賢太さんがどこかで、私小説からって、書いてあることが全部事実だと思う読者はバカ、って言ってた。

ホント? これ、私の解釈ですからね)

でも、あんなふうに、とてもナイーブな書き方をしてしま桜庭さんの思いもジンジンと伝わるんです。

何かこう、わが身の血と肉を自分で食って吐き出すような、そういう格闘の末の作品なんだろうなー、

そういう格闘を、あんなふうに一つの作品言葉で築き上げるってすごいなー、

それを「私小説」って言ってるんですよね、きっと。

そしてその格闘の焦点である母親との闘争和解(?)のギリギリ物語の、

その当の母親についてあんな切り取られ方をしちゃうとなー、そりゃ怒るよなー、って思う。

でも、怒りの焦点は、自分母親虐待人間って大マスコミ公言されたことじゃないよね

私小説と自任して書いているなら、こういう反応に対する覚悟は少なくともできていないとね)。

そうじゃなくて、鴻巣さんの作品矮小化に怒ってるんでしょ。

なにその読み方、バッカじゃないの? ぜんぜん違うし、って、桜庭さんはそれだけ言えば良かったのでは?

でもそれを〈正論〉という形で提起しちゃったから、鴻巣さんは、わかっていながらそっちに乗っかって反応した。

そういうことなんじゃないかなー。

桜庭さんって、冬子に似過ぎていますよね。

この論争まで、冬子の物語なかに書き込まれている小説のようだ。

Permalink |記事への反応(0) | 04:37

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2021-09-11

鴻巣友季子の時評は何が問題だったのか

 『文學界2021年9月号に掲載された桜庭一樹少女を埋める」を取り上げた、鴻巣友季子による朝日新聞文芸時評に対して、桜庭が抗議の声をあげ、記事の訂正などを求めた(文中敬称略)。

 この問題に関して筆者は「鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」に始まる3本の文章投稿した。その後、桜庭の求めに沿う形で、9月1日に朝日新聞デジタル版の時評で文面が修正され、9月7日付朝日新聞本紙および朝日新聞デジタルに、両者と時評担当者見解掲載された。

 この記事では総括として、両者の見解検討するとともに、時評担当者が「期待」しているという「文学についての前向きな議論」のために、この一件にまつわる諸論点を、桜庭鴻巣が直接言及していない点も含めて挙げる。なお、はてな匿名ダイアリー仕様URL掲載可能数に制限があるようなので、最小限に留めている。

見解検討

 両者の主張は、以下のように整理できるだろう。

桜庭文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるか否かによらず、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして書いてはならない。

鴻巣文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるならば、あらすじとして書いてもよい。

 桜庭は主張の根拠として、そのようなあらすじの書き方が「これから小説を読む方の多様な読みを阻害」し、「〝読者の解釈自由〟を奪」うことを挙げている。

 一方で鴻巣自身の主張を、「あらすじも批評の一部なので、作者が直接描写したものしか書かない等の不文律を作ってしまう事の影響は甚大」であり、「読み方の自由ひいては小説可能性を制限しないか」という懸念により根拠づけている。

 では鴻巣は「あらすじも批評の一部」であるという主張をどのように根拠づけているか。これが不明瞭なのである

 鴻巣は「あらすじと評者の解釈は分けて書いてほしいと要請があったが、これらを分けるのは簡単そうで難しい」と書くが、その後に続くのは、作品創造的な余白を読者が埋めるという、読解についての文章である文学解釈にそのような性質があったとして、それがあらすじと解釈の分離の困難とどう関わるのか、説明されていない(まさかテクストに書いてあることと、書いていない部分から自分想像したこととが融合してしまって分離できないというのだろうか。テクストは目の前にあるのに)。つまり鴻巣は、「書く」ことについて言及していないである解釈批評の一部でしかない。当然ながら、読んだ=解釈しただけでは批評は成立せず、「書く」ことが必要不可欠である。だからこそ桜庭の主張は鴻巣の読みの否定ではなく、「分けて書いてほしい」というものだったのだ。分けて「書く」ことが「読み方の自由」を否定することにはなるまい。そして実際にデジタル版の時評の文面を「修正」できたのだから、分けて書くことはさほど難しくはないはずである

 鴻巣は「合理性」や「妥当性」にこだわりを見せるが、この見解文章がそれらを備えているとは言い難い。また、鴻巣見解を発表する段になっても、そもそも桜庭に何を問われているのか理解していないふりをしている、あるいは単に理解できていない。

 繰り返しになるが、問題は「書く」ことなのだ私小説フィクションからどのように読んでもいいとか、誤読される覚悟もなしに私小説など書くなとか、私は鴻巣評のように読んだとか、信用できない過去語りだとか、あるいは鴻巣誤読しなければこんな事態にはならなかったとか、そんなことは関係ない。どう読んだっていい。批評家が誤読することもあるだろう。批評家が作者の意図しない優れた読解をすることもあるだろう。ただし、自分の読解が生み出しただけの出来事を、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして断定で書くべきではない。

繰り返しになりますが、
作品からの読み、想像であり、実際のテキストには書かれていないストーリーを、主観的な読みではなく実際にそう書かれていたように紹介する」
のは一線を超えていると思ったのです。
作者だからではなく、他の方の本でも同じように疑問を持ったと思います
(この部分です)pic.twitter.com/vFmVBO6fhC桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 27, 2021

いえ、また繰り返しになりますが、どう評しても自由とは言っておらず、
「読まれ方は自由だが、実際の描写にはないストーリーを、読み、想像で考えたとき、それを主観的解釈として書くのはよいが、実際にそう書かれていたように客観的事実として書くのは一線を超えている」
と考えています。(続)—桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 27, 2021

 ただそれだけのことを、桜庭は何度も何度も直接本人に訴えかけた。にもかかわらず、鴻巣がその声が受け止め、真摯に答えたとは思えない。

 この文章を書いている最中に、『現代ビジネス』上に、飯田一史による記事「「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”」が掲載された。そこで名古屋大学大学院教授日比嘉高モデル小説研究フロントランナーと言ってよいだろう)は、「作家である桜庭さんの方がTwitter上で『私小説』『実在人物モデルに』と事実立脚している点を強調している」と述べているが、桜庭は慎重に「テクストという事実」と「現実事実」の問題を切り分けている。

この記事でご紹介いただいたのですが、わたし原稿に〝介護中の虐/待〟は書かれておらず、またそのような事実ありません。わたしの書き方がわかりづらかったのかもしれず、その場合は申しわけありません。影響の大きな媒体であり、とても心配です。否定させてください。https://t.co/HdC6Cb8g7b桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 24, 2021

(強調は引用者。これは桜庭が声をあげた最初ツイートだ)

また今回は自伝的随想」としてご紹介くださったこもあり登場人物を離れ実在家族に言われなき誤解が降りかかることを危惧したため、わたしはこのように必死になって訂正をお願いすることになりました。それは確かに、評者の方には関わりのない事情ではありますが…(続)pic.twitter.com/8rixc3Ot4c桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 27, 2021

(強調は引用者)

 桜庭実存にとって「現実事実」がいかに重大なものであったとしても、桜庭あくまでそれを「テクスト(に書いてあるか否か)という事実」と「あらすじの書き方」との問題の下位に位置付けている。主張の動機と主張の根拠を分けるべきである飯田は、「作家が「トラブルを予防する」ために「事実の側に立つ」点でまず「少女を埋める」はきわめて珍しい事例なのだ」と書いているが、「トラブルを予防する」のは主張の根拠ではなく動機である。この一件を「論争」と表現するのであれば、作家動機ではなく、作家根拠フォーカスするべきであるこの記事のまとめ方に〝私は〟断固抗議する。

 とはいえ桜庭見解にも問題点が指摘できる。それも踏まえて、以下、「文学についての前向きな議論」のための論点を、差し当たり三つ挙げる。 

文芸時評というジャンル

 今回の一件に際して、文芸時評不要説や批評の死が取り沙汰されもした。桜庭ツイートで「批評ではない未熟な文章」などの表現を使い、鴻巣見解において「批評」という言葉を用いている。

 だが、文芸時評批評しかないのだろうか? 文芸時評英語ならliteraryreview(あるいはbookreview)やliterary commentary、フランス語でならchronique littéraireなどと言うだろう。批評critiqueと時評は同一視してよいのか? 批評の要素を備えているとしても、時評には時評に固有のジャンル特性があるのではないか

新聞というメディア

 文芸時評新聞という巨大メディア掲載されている点をどう捉えるか? 桜庭見解において朝日新聞の「影響力は甚大」としている。また桜庭は「これから小説を読む方の多様な読み」について言及するが、「これから小説を読まない方」が時評だけを読む可能性も大いにありうるだろう。あるいは前項と関連づければ、文芸誌などの批評は全く読まないが時評は読むという新聞読者はいるだろう。つまり文学の読者と時評の読者は必ずしも重ならない。

 文学の読者であれば私小説で描かれたことが現実でもその通りに起きたと断定できないと承知しているが(あるいは、そのような認識の者を文学の読者と呼ぼう)、時評の読者がそのような前提を共有しているとは限らない。桜庭新聞の影響力への言及の直後に「私は故郷鳥取で一人暮らす実在老いた母にいわれなき誤解、中/傷が及ぶことをも心配し」たと述べている(繰り返すが「をも」という表記に注意。その一点だけで抗議しているのではない)。今回の問題(ここでは主張の論理ではない、現実現象レベルである)はそもそも、「文学についての」「議論」だけに収まらないものをも含んでいるのではなかったか

 以上の論点を踏まえて、時評担当者見解検討することもできるだろう。

書いてあればよいのか

 桜庭見解は冒頭、「私の自伝的な小説少女を埋める』には、主人公の母が病に伏せる父を献身的に看病し、夫婦が深く愛し合っていたことが描かれています」と書く。鴻巣評の印象を覆すためにあえて母の献身夫婦の愛を強調したのだろうが、このまとめ方については異議もあった。文芸評論家藤田直哉が端的に指摘しているのでツイート引用しよう。

夫婦が深く愛し合っていたかどうか」を確定する根拠は、虐/待があったかどうかを確定する根拠と同じぐらい、作品テクストにはないのではないかな。母親がそう言っている、語り手がそう推測したようだ、というところまでは書いてあるが、しかしそれが「作中の事実」かどうかはサスペンドじゃないかな—藤田直哉@新刊『シン・エヴァンゲリオン論』河出新書 (@naoya_fujita)September 7, 2021

 つまりあらすじに書いてよいのは、「作中の事実であるべきではないか 今回であれば、あくまで一人の人物視点に立って、「私の自伝的な小説少女を埋める』では、病に伏せる父と、献身的に看病した母とが深く愛し合っていたことを、主人公が見て取ります」くらいが妥当なのではないか言うなれば、「夫婦が深く愛し合っていた」というのも、「愛しあっていたのだな」という文字列テクストに書いてあるとはいえ中人物の「主観的解釈なのだから、〈そのような解釈が書いてある〉という形であらすじを書くべきではないか

 あるいは、そもそも事実」と相容れない表現というものもある。極端な例を挙げれば、自分幸せだと信じ込みながらオンラインサロン主宰者に投資し続ける人物のことを「幸せ生活を送り」などと書くのは、たとえ作中に「幸せである」と書かれていたとしても、おかしいだろう。幸せ事実ではなく評価からだ。書かれていないことを想像するとともに、読者は書かれていることについても想像し、評価する以上、書いてあれば何でもあらすじに含めてよいとは限らないのではないか

参考になりそうな文献

 最後に、「文学についての前向きな議論」に役立ちそうな文献を、備忘録も兼ねてリストアップしておく。

Permalink |記事への反応(0) | 10:43

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2021-09-01

anond:20210831101826

 記事の著者です。

 一つ目については、そもそも私は「現実での被害を想定して」一連の記事を書いていないので、読解できなくて当然です。桜庭自身が「実在人物への加害」と「評に文芸として瑕疵がある」=「あらすじに読みを断定で書いたこと」の問題は別だと言っている(https://twitter.com/sakurabakazuki/status/1430846588268670976?s=20)ので、オミットしました。「何が問題なんだ?」と問われたので、現実的な問題にも言及したまでです。「全く次元の違う話」なので「二つの水準で」と書いています。正確に読み解いてもらえて安心しました。ただ、私が両者を区別できていないと主張しているかのように読める文章なので困りますね。

 「小説現実混同するバカな読者」という点についてですが、「自伝的随想のような(……)中編」にそういうシーンがあるという紹介を受けて、桜庭人生史にそういうことがあったのかもしれない、と考える読者をバカと呼ぶのは難しいと思います。この小説を読んで「母は」「弱弱介護密室で」「夫を虐/待」したと読むよりよっぽど合理的な読みだと思います

 また、乱暴な言い方をすれば、「間違いなく現実でこういうことが起きたんだ!」と考えてしまバカな読者がいたとして、その混同責任は読者にあると仮定しても、バカも読みうる全国紙の時評欄に「非合理的な読み」を「あらすじとして断定で書いた」批評家には、そのバカ混同によって生じうる現実的な被害について責任があると考えます

 二つ目については、最初記事で「②解釈が「混同」されたあらすじは悪いのか」として項目を立て「その問題性を示」したつもりなので、「示せていない」と読むのは非合理的です。あるいは論証できていないという意味でしたら、私の文章にどのような論理的瑕疵があるか、具体的に引用などをして教えてください

 「どんな場合問題がある」と論じたつもりはありませんが、鴻巣の主張を成立させる上で問題が生じる」ことは示せたと思っています(それで十分なので)。

 ちょうどいいのでまとめます

 鴻巣友季子の時評は二つの水準で問題です。

①読みが合理的でない

作品描写されていない、(その合理的でない)読みによって構成した出来事をあらすじとして断定で書いた

 まず②にフォーカスして一つ目の記事を書いたのは、桜庭が「誤読か否か」を(①を)別の水準にあるとして、そちらについての判断を避けたからです。②の点だけでも鴻巣友季子の行為は正当でないことを最初記事鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」で示しました。その後、二本目の記事「続・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」の「論点整理・集約版」でも別の形で示しました。

 一つ目の記事に「誤読か否か」を問題視するコメントが多くあり、また、鴻巣友季子は②を正当化するにあたって「読みが合理的である」ことを必要条件としているので、①についても二つ目記事で「鴻巣解釈検討」と項目を設けて示しました。その後、三本目の記事「補・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか:フェアな考察」でも示しました。

Permalink |記事への反応(0) | 02:40

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2021-08-31

補・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか:フェアな考察

 「続・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」(https://anond.hatelabo.jp/20210829124450)の「鴻巣解釈検討」の項だが、Twitter鴻巣自身から、その読み筋についてのツイートは削除したので言及するのはアンフェアだと指摘されたため、これによらない形で検討する。

 なお、その後鴻巣は私のアカウントブロックするアンフェア挙動に出た。「そういうツイートをしていた」ことは紛れもない事実なので、記事の当該箇所を修正するような対応は取らない。

 さて、参照できるのはEvernoteくらいなので、解釈に相当する部分を引用しよう。

 ここで、帰省して初めて、母と二人で話した。

 父が体調を崩してからの二十年、幸せだった、と母は噛みしめるようにしみじみと言った。(わたしは-筆者註)驚いて声を飲みこんだ。

 記憶の中の母は、わたしから見ると、家庭という密室で怒りの発作を抱えており、嵐になるたび、父はこらえていた。

 不仲だったころもあったよね、と遠慮がちに聞くと、母は「覚えてない」と心から驚いたように見えた。p28

母本人の意識記憶と、傍から見た"現実"に齟齬があるのだなと思いました。

じつは、父が体調を崩してから(も)「不仲なころ」はあったということだろうと。

その後に、主人公の母が父を「いじめ」ていたことを父の亡骸に詫びる場面があります

いよいよ蓋を閉めるというときになって、母がお棺に顔を寄せ、「お父さん、いっぱい虐めたね。ずいぶんお父さんを虐めたね。ごめんなさい、ごめんなさいね……」と涙声で語りかけ始めた。「お父さん、ほんとにほんとにごめんなさい……」と繰り返す声を、ぼんやり寄りのポーカーフェイスで黙って聞いていた。p43

このいじめが二十年間の看護介護中に起きたとは特に書かれていませんが、いつ起きたことなのかの明示もありません。

父が病気になる前にも、看護介護中にもあったのだろう、そういう物語として、わたしは読みました。ここが、作者の意図と違うと指摘されているところです。

鴻巣友季子、「8月の朝日新聞文芸時評について。」https://t.co/x7kg81XQPc?amp=1 強調は原文ママ

 

 二つの問題があるので先に整理しよう。

①「記憶の中の母は、わたしから見ると、家庭という密室で怒りの発作を抱えており、嵐になるたび、父はこらえていた。/不仲だったころもあったよね、と遠慮がちに聞くと、母は「覚えてない」と心から驚いたように見えた」。〈わたし〉がここで思い浮かべている「記憶の中の母」が介護であるか否かという問題

②単純に母が「覚えてない」と言ったことを理由に、記憶全般あやふやになっていると判断し、「母本人の意識記憶と、傍から見た"現実"に齟齬がある」と解釈してよいか、また「じつは、父が体調を崩してから(も)「不仲なころ」はあったということだろう」と解釈してよいかという問題

 ①については「鴻巣解釈検討」の項目で、鴻巣Evernote無視している「それから、/「もしかしたら、病気になる前は、お互いに向きあってたか性格や考え方がちがいすぎてぶつかってたんじゃない? この二十年は病気という敵と一緒に戦っていて、関係が変わったとか」/と言ってみると、母ははっと息を呑み、「そう、その通りだ」と大きくうなずいた。」の記述から否定した。また、ここは母との会話であるから、母も「病気になる前」と「この二十年」は別だと、つまり「不仲だったころ」は「病気になる前」であるという〈わたし〉の前提を共有していると取らなければ非合理的である。無論、実は会話が噛み合っていないのだと読んでもよいが、その読みがテクストを豊かなものにするかよく考えた方がよい

 ②についても、母は「母ははっと息を呑み、「そう、その通りだ」と大きくうなずいた」ので、記憶が全く失われてしまっているとは考えにくい。言われれば思い出すのだ。また、「母本人の意識記憶と、傍から見た"現実"に齟齬がある」と仮定する(鴻巣は「思いました」としか書いておらず、そう判断する合理性説明していない)のであれば、父の棺の蓋を閉める際の「お父さん、いっぱい虐めたね。ずいぶんお父さんを虐めたね。ごめんなさい、ごめんなさいね……」が介護中を/も指しているとすることは非合理的である。この仮定は、「夫を虐めた記憶」を含め、母のすべての記憶そもそも偽りかもしれないという、読みの未決定状態をもたらすからであるこの仮定のもとでは、「弱弱介護密室で」「虐/待した」を事実であると確定することは、〈母〉も含めた作中人物の誰にも、テクストを読む誰にもできない。よって、介護中の虐/待を作中世界で起きた出来事として捉えることは、合理性を欠く、評者の「主観的」な決定行為にすぎない

 

 鴻巣の読みがいかに非合理的であるかをここまで確認した。私は「非合理的である」ことを示したまでで、「不可能である」とは言っていない。また、「非合理的な読み」は「解釈」と呼ぶに値しないと考える。

 なぜ鴻巣の読みが合理的でないと示さねばならなかったかといえば、それが鴻巣の主張が成り立つための必要条件であることを、鴻巣自身が認めているかである

もちろん、今回の小説で「じつは父は生きていた」などの読解を書評で行うのはおかしいと思います。「合理的解釈であれば自由ではないか」という意味です、念のため(桜庭さんは当然おわかりと思うので、桜庭さん宛てではなく、これを読む方々に宛てています)。— 🐈🦔鴻巣友季子(『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)) (@yukikonosu)August 27, 2021

 鴻巣友季子の読みは合理的ではないと私は考える桜庭の代弁ではない。私個人の考えである。だが、私の考えは合理的であると考える。

 よって鴻巣自身の読みが合理的であるということを説明してから議論するよう提言したところ、このやりとりを最後鴻巣ブロックされた。

先程のリプライと重複しますが、フェアであることに拘るのであれば、まずご自身の読みの合理性説明するべきではないでしょうか。桜庭さんは「覚えてない」「覚えてたのか」の呼応を論拠にご自身解釈合理性説明しているのですから。—祝辞 (@yugatoh)August 30, 2021

すでにこの件には応答しました。失礼します。— 🐈🦔鴻巣友季子(『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)) (@yukikonosu)August 30, 2021

 鴻巣桜庭議論リアルタイムで、公開で、Twitterで行われており、何が自分の主張を正当化するかについてもツイート宣言している。この「応答」はTwitter上で行われているはずだが、私には確認することができない……わけがないんだからブロックなんてしない方が得だと思うんですけどね。

 私は、「介護中の虐/待を作中世界で起きた出来事として捉える」「評者の「主観的」な決定行為」は自由であると認める。

 しかし、それを個人の読みとしてではなく、作品の要約(としてどう見ても読める箇所)に断定で書くという行為は別の問題である

Permalink |記事への反応(1) | 10:09

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2021-08-29

anond:20210829173158

記事の著者です。ごめんなさい、理解力がないのかもしれませんが、あなた反論にすべて反論できてしまった気がします。

・まず「「作中に描写がないこと」を「作品に書いてあるかのように読める断定で書いた」」と言うが、鴻巣は「描写がある」と読んだのだから平行線で終わり。

→では、自分の主張を補強するためのツイートで「ICUにいる描写がある」という前提を設けた鴻巣が、「「Aは死んだ」という明示的な記述」に言及する合理的理由を教えてください。この「明示的な記述がない」が「描写がない」を意味しないことを説得的に論じてください。「描写」と「記述」に差があるのだ、と言いたいのかもしれませんが、そこに差を設けるのであれば鴻巣の主張が成立するように注意してください。なお、この鴻巣の例で「「死んだ」と理解する」のは合理的だと思いますが、この例と「少女を埋める」の例を一緒にはできないと思います

鴻巣は「合理的」な読みの話をしているが、この記事の筆者は「客観性」と言い換えている。

描写の有無についての客観性」と「読みの合理性」は別の問題です。さもなくば「「Aは死んだ」という明示的な記述はなくても、「死んだ」と理解する合理的理由があります」という表現は成立しません(読点の前が描写の話、読点後が読みの話)。また、言うまでもありませんが、描写についての「主観客観」の語彙は当事者二人が用いているものを借用しており、元記事でも補論でも、引用部分を除く私の本文は読みについて「客観」という言葉を使っていません

・誰かの「あらすじ」を先に読み当該小説を読むとして、読者はそのとおりに読んでもいいし読まなくてもいい。実際に小説を読んで鴻巣の「あらすじ」は「おかしい」「頓珍漢」と「わかる」人もいれば、鴻巣の「あらすじ」のとおりだと読む人もいる。どちらもあり得るのだから、「「読み」が閉ざされたことを意味」しない。

→私は「鴻巣の「あらすじ」のとおりだと読む」一人ひとりの経験的読者について、「「読み」が閉ざされた」と述べています抽象的な読者群としてはおっしゃる通り「どちらもあり得るのだから、「「読み」が閉ざされたことを意味」し」ません。「どちらもあり得る」読者を排除して、桜庭解釈に「思い至りもしない」経験的読者に限定していることを明示的に記述するべきでしたね。反省しました。なお、全面的に閉ざされたとは言いません。鴻巣解釈が先行したことによって、桜庭解釈というひとつ解釈可能性がある読者にとって「閉ざされた」という意味です。

・ある合理的な読みが誰にとっても一つ

→と、私が書いたかのように言われているんでしょうか? 明示的な記述がない部分を埋めるにあたって、合理的解釈複数あるのであれば、そのすべてが認められます。それがエーコの言う意味での「テクスト解釈可能性」の「無限」さであり、また、空白を埋めるのは読者の「主観」でも経験的作者の意図でもなく「テクスト意図」に沿ってです。ただ鴻巣解釈、というか鴻巣の読みが合理的ではないだけ(「曲解」)で、桜庭とは別の合理的解釈があるかもしれないし、それに思い至った人が桜庭解釈視点を同時に持つことも可能なはずです。

・他の読み方(たとえば鴻巣のような読み方をした人も一定数いる)が合理的ではないということにはならない。

→「一定数いる」ことが「合理的であることの条件、あるいは合理的であることの証明であると言いたいのでしょうか。私はその前提に乗りません。そのために「鴻巣解釈検討」の項目を設けたわけです。また、非合理的な読みを複数経験的読者がすることも当然あります鴻巣の読解が合理的ではない(「曲解」)とするのは、鴻巣が削除したツイート文言を借りれば、「どう見ても」テクスト意図にそぐわないからです。

・それが、開かれた「読み」

→ここは反論ではなく主張のようですが触れておきます経験的にどう読むかという広い意味では、確かに、非合理的ものも含め、どんな「読み」をする自由もあります。ただしこの自由自明他人思考=「主観」は制御できない)なので、せっかく「開かれた「読み」」というかっこいい言葉を使うなら、範囲を絞った方が有意義そうです。この意見に納得いただけたら、補論の最後引用したウンベルト・エーコの諸著作をお読みになることをお勧めします。「結局多数派か少数派か(一人か)の主観ということになる」とおっしゃいますが、主観排除できるように、「テクスト論」をはじめとした理論というものがあるのではないでしょうか。そうした解釈方法を(体系的かどうかはともかく)学び、身につけた、かつ解釈をしっかり書くことのできる者が書評家や批評家を務めているのだと、私は考えたいです。

Permalink |記事への反応(2) | 20:02

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anond:20210829124450

・「作中に描写がないこと」を「作品に書いてあるかのように読める断定で書いた」

・「描写がある」「明示的な記述はなく」という仮定客観性を持たねばならない

・「直接描写されていないこと」は、主観ではなく客観としなければならない

桜庭の言う「直接描写されていないこと」を「なに」という言葉に置き換え、「あるひとりの読者=作者の主観だ」としている

理解力がないのだろうが、鴻巣の主張にはどこにも矛盾はない。

まず「「作中に描写がないこと」を「作品に書いてあるかのように読める断定で書いた」」と言うが、鴻巣は「描写がある」と読んだのだから平行線で終わり。

鴻巣は「合理的」な読みの話をしているが、この記事の筆者は「客観性」と言い換えている。客観的な読みとは、多数派が、合理性をもって読み、到達するような読みではあるが、合理的客観的ではない。どのような「直接描写されていないこと」があるかないか、多くの人が「ない」と言えばそれは客観的な読みだろうが、だからといってただ一人が固有の合理性小説を読み解くこともありえ、ある合理的な読みが誰にとっても一つ(閉ざされた「読み」)だとは言えない。多くの人が小説少女を埋める」に「虐待」の描写がないと読む(この記事の筆者もそう読む)からといって、それは結局「主観」の集まりであり、他の読み方(たとえば鴻巣のような読み方をした人も一定数いる)が合理的ではないということにはならない。

もちろ特定の読み方い対して、それは合理的ではない「曲解」だと主張することは可能で、文学研究批評においても後の研究批評が先の研究批評否定することはある。それが「鴻巣解釈検討」で行われていることだが、誰もがこの記事の筆者のように読むわけではなく、結局多数派か少数派か(一人か)の主観ということになる。それが、開かれた「読み」。

・あらすじに書かれた鴻巣解釈だけを前提とし、桜庭提示した(あるいは以下で私が説得的に示す「真っ当な」)解釈に思い至りもしない、という可能性はある

誰かの「あらすじ」を先に読み当該小説を読むとして、読者はそのとおりに読んでもいいし読まなくてもいい。実際に小説を読んで鴻巣の「あらすじ」は「おかしい」「頓珍漢」と「わかる」人もいれば、鴻巣の「あらすじ」のとおりだと読む人もいる。どちらもあり得るのだから、「「読み」が閉ざされたことを意味」しない。

Permalink |記事への反応(1) | 17:31

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続・鴻巣友季子の時評は何が問題なのか

 「鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」(https://anond.hatelabo.jp/20210826203711)の著者です。

 非本質的な、《誤読か否か》を議論するコメントが依然として多いので、記事を改めて補論を書きます(文中敬称略)。

 元の記事では鴻巣意見から矛盾を示すために使ったまでで、解釈」という言葉を本文で一切用いずとも問題を整理できるし、他にも鴻巣矛盾を指摘できるのでそうします。

論点整理・集約版

 少なくとも桜庭が問うている本質的問題は、

 「作中に描写がないこと」を「作品に書いてあるかのように読める断定で書いた」こと

 である

 そしてこの点について鴻巣スルー、もしくは無理筋意見を出しているのみである

①27日13時39分

いえ、また繰り返しになりますが、どう評しても自由とは言っておらず、
「読まれ方は自由だが、実際の描写にはないストーリーを、読み、想像で考えたとき、それを主観的解釈として書くのはよいが、実際にそう書かれていたように客観的事実として書くのは一線を超えている」
と考えています。(続)—桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 27, 2021

②27日16時43分

繰り返しになりますが、そういった解釈の豊かさ、多様性が大切である一方、今回の
「直接描写されていないことがあたかも書かれているように掲載されてしまった」
は異なる問題だと思います

ここは、どうも平行線で、同じやり取りをずっと繰り返しているので、そろそろやめたほうがよいかなと。—桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 27, 2021

 桜庭自身鴻巣との対話をやめたが、外野はこの点について把握しておくべきであろう。

 鴻巣意見無理筋なのは以下ツイートから明らかである

③27日1117

Aさんが重病にかかり、病院ICUにいる描写がある。
場面が転換して、葬儀のシーンになり、棺が運ばれていく。
Aさんの友人が泣いている。

「Aは死んだ」という明示的な記述はなくても、「死んだ」と理解する合理的理由があります
あらすじとして「Aは亡くなり……」と書くのはNGでしょうか?— 🐈🦔鴻巣友季子(『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)) (@yukikonosu)August 27, 2021

 このツイート議論として成立するためには、「描写がある」「明示的な記述はなく」という仮定客観性を持たねばならない。「主張が正しいか」という検討以前の条件である

 よって鴻巣は、桜庭が言う「直接描写されていないこと」は、主観ではなく客観としなければならない

 ところが③の直前の、桜庭に宛てたツイートはこうだ。

④27日11時6分

なにが作中に有り、なにが無いか、その判断もまた作者桜庭さんの主観にすぎない、ということはお分かりいただけないでしょうか。つまり、あるひとりの読者=作者の主観だということです。「読解の自由」はお認めになると。それは作中になにが書かれているかを決める自由でもあるのではないでしょうか。— 🐈🦔鴻巣友季子(『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)) (@yukikonosu)August 27, 2021

 お分かりいただけただろうか?

 鴻巣桜庭の言う「直接描写されていないこと」を「なに」という言葉に置き換え、「あるひとりの読者=作者の主観だ」としている。この矛盾について解決しない限り、鴻巣意見無理筋であり、鴻巣桜庭議論する土俵にも立てない。

 なお、鴻巣は主張が成立しないのだから、厳密には「平行線」ですらないだろう。

 論点整理は以上である

 

 以下、元記事にやや補足しておきます

 テクストに「ない」ことを「ある」かのように書いた(ことが検証できる)あらすじなどという珍妙ものを読む機会がないので、そのようなあらすじを目にしたのちにいざ対象テクストを読み始めた者がどう反応するのか、筆者には確たることは言えないが、あらすじに書かれた鴻巣解釈だけを前提とし、桜庭提示した(あるいは以下で私が説得的に示す「真っ当な」)解釈に思い至りもしない、という可能性はあるだろうと考える。

 それは「読み」が閉ざされたことを意味する。なお、「どこかでおかしいとわかるはずなのでそうはならない」と言うのであれば鴻巣の書いたあらすじが頓珍漢だと認めることになる。

 また、鴻巣Evernoteでは「作品紹介のあらすじと解釈を分離するのはむずかしいことです」と述べていたが、「むずかしいこと」ではなく「不可能な」ことにすり替わってしまった。

たいへん明快なご解説拝読しました。今回、作者は「あらすじと解釈の分離」という一点に要請を収斂されました。仰る通りそれ自体不可能なのですが、「読む」という行為この根本的なことが、意外にも一般理解されにくいようなのです。— 🐈🦔鴻巣友季子(『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)) (@yukikonosu)August 27, 2021

 こうしたすり替えをわざとやっているのであれば大した度胸だと感心する。同時に、不誠実な書き手だと評価する。

鴻巣解釈検討

 ついでなので、鴻巣の読解が「曲解であることも示します。(「誤読」とは言いません。桜庭が使わないので。)

 不仲だったころもあったよね、と遠慮がちに聞くと、母は「覚えてない」と心から驚いたように見えた。離婚の話が出たことなど具体例を挙げてみるが、「そうだったっけ?」と不審げになる。それから急に目を光らせ、「人の記憶って、その人によって違うね?」と言った。

 瞬間、母とわたしが同じ過去の〝ある時〟……七年前に最後に会った時のことを思いだしているとわかったが、いま対立するのは不毛だと、「ふーん……?」と目をそらした。

 それから

「もしかしたら、病気になる前は、お互いに向きあってたか性格や考え方がちがいすぎてぶつかってたんじゃない? この二十年は病気という敵と一緒に戦っていて、関係が変わったとか」

 と言ってみると、母ははっと息を呑み、「そう、その通りだ」と大きくうなずいた。

桜庭一樹「少女を埋める」https://note.com/sakuraba_kazuki/n/ne3b7aa29cd58

 「不仲だったころ」は病気になる前は、お互いに向きあってたか性格や考え方がちがいすぎてぶつかってた」を指すのではなく介護していた「この二十年」を指すというのが鴻巣の読解です

 この読解を支持できる方は根拠をつけて教えてください。「病気になる前」であるという解釈をあえて却下する理由込みで。

 なお、この点についてのツイート鴻巣はなぜか削除していますが、ツイートこちら(https://twitter.com/maffumi/status/1431506303784943616?s=20)へのリプライの形でした。(スクリーンショットを見たければTwitterに上げても「私は」構いません。)

 さて、(桜庭言及している)「母は「覚えてない」と心から驚いたように見えた」に呼応する、

 いよいよ蓋を閉めるというときになって、母がお棺に顔を寄せ、「お父さん、いっぱい虐めたね。ずいぶんお父さんを虐めたね。ごめんなさい、ごめんなさいね……」と涙声で語りかけ始めた。「お父さん、ほんとにほんとにごめんなさい……」と繰り返す声を、ぼんやり寄りのポーカーフェイスで黙って聞いていた。

 内心、(覚えてたのか……)と思った。

(Ibid.)

 の「内心、(覚えてたのか……)と思った」も、「不仲だったころもあったよね、と遠慮がちに聞」いたのも、「もしかしたら、病気になる前は、お互いに向きあってたか性格や考え方がちがいすぎてぶつかってたんじゃない?」と言ったのも、すべて〈わたし〉なので、「不仲だったころ」をいつとするかによって、母が「お父さんを虐めた」のがいつだったと〈わたし〉が考えているかも決まる(と考えるのが普通だと思いますがどうですか?)。

 当然のことですが念のため言っておけば、実際にいつ「虐めた」かは、作中世界では〈母〉のみが把握し、〈母〉の心中作品視点は入り込めない。よって問題となるのは〈わたし〉がどう考えているかを、〈わたし視点文章解釈することです。

 私は「不仲だったころ」を「病気になる前」としか解釈できません。よって「虐めた」のも「病気になる前」としか解釈できません。

 困りました。私の読解力がないんでしょうか。解釈自由標榜する皆様、お知恵をお貸しください。

 最後に、本から引用します。

 「テクスト解釈可能性は無限である」と言っても、それは「解釈対象、つまりは焦点を当てるべきもの事実テクスト)が存在しない」ということにはなりません。「テクスト解釈可能性は無限である」と言っても、それは「どのような解釈の試みもうまくいく」ということではないのです。

ウンベルト・エーコウンベルト・エーコ小説講座:若き作家告白』、和田忠彦、小久保真理江訳、筑摩書房2017年、48頁)

Permalink |記事への反応(4) | 12:44

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anond:20210829064357

小説を「未読」の人間小説の「読み」などなく、閉じるも開くもない。

桜庭が「誤読」の訂正を「お願い」するのは理解するが、「私小説から」は関係がない。私小説だろうがそうではない小説だろうがフィクションであり、モデルとなった人物危害が加わるなどの問題桜庭責任を負うべき問題で、鴻巣にその責任を負わせてはならないし、まして小説の内容しか報道」されていないのだから、「報道被害」などもない。

・「作品に書いてあること」は印刷されたものだけであり、引用以外はすべて解釈。それが理解できようができまいが、あらゆるものを読む権利がある。

Permalink |記事への反応(0) | 11:33

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anond:20210829043722

で?って感じ。

作品を未読の、鴻巣評が「誤読だ」と言われていることを知らない(「うちの地元高齢者」のような)朝日新聞読者にとって「読み」が閉ざされうることには変わりない。私小説である都合上、鴻巣の「読み」を人々が真に受けると本人および周囲へのダメージが大きいため、桜庭は「必死になって訂正をお願い」している。一方で「読み方の可能性を新たに開く可能性もある」のは当然の話で、それを指摘したところで上記問題相殺されるわけではない。

・「これは解釈である」とわかる様式や内容でもって「解釈が断定的に書かれる」ことはそりゃあるでしょう。例えば「これはケアをめぐる物語だ」とか。ふつう作品自体にそのままズバリ書いてあるわけないんだから。あるいは序文とかではっきり書いてあるなら、書いてあるのだと示した方が評者にとって得。「作品に書いてあること」についてなのか「著者の解釈」なのか、区別できるように書かれていれば断定で問題ないけど、今回はそうじゃないから大変ですねって話。事前情報なしに当該箇所を読んで「おお、ここは作品に書いてあることではなく、鴻巣解釈が断定で書かれておるなあ」と確信できるとしたら超人でしょう。超能力者しか文芸批評研究」を読んではならないのか。

Permalink |記事への反応(2) | 06:43

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2021-08-28

anond:20210826203711

逆に桜庭の未熟さを強く感じた一件だったな

現実人間を題材に小説を書けば、対象に対する暴力になるのは当然なのに、いままでそれに気付いていなかったのか、という

Permalink |記事への反応(1) | 13:48

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2021-08-26

anond:20210826203711

私小説であることの問題とは不可分やろ。

桜庭は「現実家族虐待していた/されていた」と誤解されることを危惧しているんやからさ。

Permalink |記事への反応(0) | 20:55

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鴻巣友季子の時評は何が問題なのか

 朝日新聞翻訳家鴻巣友季子氏が連載する文芸時評に、取り上げられた小説の作者である桜庭一樹氏が抗議の声をあげた(以下敬称略)。

 争点となっているのは、「弱弱介護密室で」母は「夫を虐/待した」という記述である。これが、(テクストに書かれた/現実に起きた)事実であるかのように断定口調で書かれていることに、桜庭懸念を示す。

 抗議を受けて、鴻巣は時評について補足するEvernoteを公開した。

8月朝日新聞文芸時評についてです。https://t.co/xI1mbbGQr4— 🐈🦔鴻巣友季子(『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)) (@yukikonosu)August 25, 2021

 その後、Twitterで両者はやりとりし、当該の記述解釈であればそれは批評として受け入れられること、解釈が読者に開かれているという点については意見の一致を見たが、桜庭はなおも以下のように批判する。

鴻巣友季子さんから意見の表明がありました。わたしは、これは無理のある詭弁だと考えます自分解釈とはっきり書かれていることを混同したまま、まとめてしまっています。不誠実かつ未熟な評だと思いますhttps://t.co/rVv04gScKnpic.twitter.com/VUbZNXnd1j桜庭一樹 (@sakurabakazuki)August 25, 2021


 すなわち問題は、

①「作品紹介のあらすじと解釈を分離する」ことはどれほど「むずかしい」(鴻巣Evernote)のか

 また、

解釈が「混同」されたあらすじは悪いのか

 の二点である

 以下、この二点を検討するが、最初にこの件に関する筆者の個人的感想を示しておけば、今まで自らの未熟さを自覚せずに仕事を続けてきた鴻巣の不幸と、巻き込まれ桜庭に同情する。

 また、鴻巣解釈がどれだけ妥当であるかについては議論しない。

作品紹介のあらすじと解釈を分離する

 あらすじを書こうとしていたのだが意図せず解釈が混入してしまった、という事態は、なるほど確かにありそうである

 要約に際して、物語内の複数出来事行為を紹介する必要が生じる。そこで出来事Aと行為Bを結びつける際に、「主人公はAによる寂しさからBに及んだ」などと(うっかり)書く。

 ここで、対象テクスト主人公の寂しい感情について明確な記述がない場合、これはあらすじと解釈が分離できなかった例だと言える(本当は憤りからかもしれない)。

 小説に明記されていないからといって「Aが起こった。主人公はBした」とだけ書くのは文章としてあまりに不自然なので、それを補おうとして解釈が入ってしまうというのは大いにありうるだろう。こうした場合、分離は「むずかしい」。

 またことき読者は、「寂しさ」が対象テクストに書かれているのか、評者の解釈なのか判別できない。

 一方、解釈によって生み出された記述であるということを評者が自覚している場合に、「これは解釈だ」と読めるように書くことは容易である

 「〜〜であろう」「〜〜と思われる」「〜〜のではないか」「〜〜が見て取れる」「〜〜のようだ」「〜〜からか」など、日本語には断定を避ける言葉遣いが様々あり、あるいはストレートに「〜〜と評者は読んだ」などと書くことができる。

 最後の例は稚拙に映るかもしれないが、プロ書評家の文章にも頻出する(具体例は省く)。

 さて、鴻巣は当該の書評文について、「そういう物語として、わたしは読みました。ここが、作者の意図と違うと指摘されているところです」と明記している(鴻巣Evernote、強調原文)。

 自らの解釈だと自覚しているである。(ところで、「作者の意図」という言葉桜庭は使っていない。)

 そのためこれは「詭弁」であり、断定的な言葉は避けられたはずだ、と桜庭は指摘している、のだろう。

 意図せぬ解釈の混入はありうるとはいえ解釈産物である自覚した文章について、「作品紹介のあらすじと解釈を分離する」ことはさほどむずかしくないと思われる。

 それが「むずかしいこと」だと感じるのであれば、それは単に書く力に乏しい(「未熟」)からである

 では、解釈があらすじに混入した場合、何か不都合が生じるのであろうか。特に不都合がないのであれば勝手にやればよいだろう。

「読み」を閉ざす「書き」

 あらすじに解釈が入っていると何が困るか。

 当事者である桜庭は、「わたし懸念は、私小説として発表されたこ作品の評で、ある人物が「病人介護し虐/待した」と書かれたことにあります。そうも解釈できる、ではなく、あたかテキストにそう書かれていたかのようにです」とツイートしている(https://twitter.com/sakurabakazuki/status/1430736782979596290?s=20)。

 ここでは、「作品私小説であること」が重大なファクターであるかのように受け取ることも可能であろう。前掲ツイートの「またそのような事実もありません」という記述からも、現実にそのようなことがあったか否かが問題とされているようにも読みうる。

 もちろん、私小説に固有の問題は別個に検討すべきものであろうが、本稿では、作品私小説であるか否かによらず、鴻巣の弁明が妥当性を欠くものであることを示したい。

追記:実際桜庭個人懸念としては現実としての事実にあるのかもしれないが、続くツイートにある「問題としているのは「評者が読み解いた解釈を、テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」こと」をここではこの問題本質として考える。その意味で、「わたしは一つの小説」として読んでいますので、作者のご家族に関する「事実」については切り離して考えさせてください」[鴻巣Evernote]という鴻巣の主張に乗る)

小説は多様な「読み」にひらかれていると思います。また、作品紹介のあらすじと解釈を分離するのはむずかしいことです。

 鴻巣のこの文章は奇妙である

 解釈である部分についてあらすじとして断定的な書き方をすれば、それは小説の「読み」を閉ざしうるかである

 前節で扱った例で言えば、「寂しさから」とあらすじにあれば、それは対象テクストに寂しさが理由である旨が書かれていると読者は「読んで」当然である。この時、「憤りからであるという「読み」の可能性は閉ざされる。

 すなわち、解釈解釈である自覚した上で断定的な言葉選択した鴻巣の行いは、小説は多様な「読み」にひらかれているという鴻巣の信念と矛盾しているのである

 「小説は多様な「読み」にひらかれている」べきであると(は明確に書いていないので本当は思っていないかもしれないが)思うのなら、「むずかしいことですが、作品紹介のあらすじと解釈を分離する努力をするべきでした」と続くはずなのだ

 鴻巣にとって「作品紹介のあらすじと解釈を分離するのはむずかしいこと」かもしれないが、それを果たせないことにより、作品の「読み」は閉ざされる。

 評者自身の読みの自由を主張し、それを反映させる(無能力により反映してしまう)ことにより、他者の読みの自由を奪うことは、単純に暴力である。「書き」に注意すれば避けられたはずの、いわば過失致傷である

 それは評する作品を損傷し、また、時評の読者(の能力)をも傷つけうるだろう。

 書くこと/書く者は、読むこと/読む者に対してこうした暴力を為しうる。

 「自分文章をどう読むか」ではなく「自分文章を読んだ者がどう思うか」まで思いを至らせることができて初めて、自らの読みを主張する正当性が備わるのではないだろうか。

 まさか、「すべての断言には解釈が含まれいるかもしれないと思って読め」などと「むずかしいこと」は言うまい

Permalink |記事への反応(7) | 20:37

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