
はてなキーワード:料理漫画とは
先日バーの前でケンカしたことで逮捕された某氏ですが、特にヲチしてたわけでもない皆さんは「なんか久しぶりに見たなー」くらいの気持ちだと思うんです。経緯もあんまりわかってなさそうなので。そこでですね、今回ははてなブックマークを基準に氏が話題になり、今回再び話題になるまでの歴史をたどってみたいと思います。
はてブで氏のハンドルネームを本文検索するとヒットするのは574件。はい流石にそんな全部追ってられませんね。ブクマ数を30の記事に絞ると144件、50に絞ると97件にまで減りました。まあある程度ネットで話題になったと言えるのはこの辺ではないでしょうか。とりあえず30ブクマ記事をベースに追っていきましょう。
本人が最初に登場するのは、2015年7月の安保法制に関するTogetter記事。この頃はネットでいろんなことを喋る市井のTwitter民でした。投稿で最初に話題になったのは飲食店経営のTogetter記事。これが2016年10月です。その後、2017年1月頃に、ADHDへ向けた仕事の進め方というまとめがバズっています。ここを基点として氏は自身のブログで発達障害向けの就労ノウハウをブワッと連投。本人のキャラもあいまってネット上で一定の存在感を獲得するに至りました。2017年5月にはネット論客108星に選ばれているそうです。
2018年5月には、これまで色々まとめたノウハウをまとめた某本を出版。この本の巻末解説は某白熊精神科医さんです。そもそも当該ブログは元々書籍化を目指すという趣旨ではじめたという記述があり、実際に有言実行するのは見事という他ありません。2018年後半からはTogetterやはてなブログではない何かしらのメディア媒体に寄稿する機会が出てきたようです。ちなみに、本題からはそれますが氏の趣味の一つが料理ということは割と知られており、ヤケクソみたいな量の繊細な料理を作りまくることで有名な某料理漫画家さんのブログにも定期的に登場します。
それはそうと、本人が絡むある種の揉め事が発生した痕跡が見られるのは2019年頃。どうやらフェミニズム系の話題でネットが騒がしくなりはじめたタイミング(独自研究)で、アンチフェミニズム論客のまとめが検索にヒットします。本人が中心になっている話題は多くありませんが、元々あの辺りの界隈や話題に関してTwitter上で言及することが多かったわけですね。ある種の「生きづらさ」みたいなものが主要なネタだったから、その辺の界隈と距離が近かったのは納得ではあります。余談ですが、氏は中国でバカ当たりして世界累計200万本売れた某メンヘラ配信者ゲームのディレクターともトークショーをやってたりもします。
しかし、ここで一つ興味深いのは、本人が由来の揉め事とはっきり言えるのは、2019年1月の記事だということです。その記事の執筆者である某小説家さん曰く、特段絡みのなかった氏から謎の絡まれ方をしてるとのこと。その中で「俺より結果出してからモノ言えや」という発言があったことが確認できます。また、氏の弟はとあるライトノベル作家なのですが、どうやら兄弟仲は本気で悪いらしく、弟がアニメ化したりこのライトノベルがすごい!で1位をとったりしたら気分が悪くなったり嫉妬爆発の発言をしたりしてます。文章で身を立てることにある種のこだわりがあるのかもしれません。
閑話休題。氏は2020年7月に2冊目の本を出すなど、文筆業として継続的に成果を出していましたが、風向きが完全に変わるのが2021年のこと。氏はあるTwitterユーザーが自分のノウハウをパクったと主張。その主張が傍目から見るとかなり強引なものだったため、それに派生するかたちで別のTwitterユーザーが氏を継続的に批判するようになります。結果、氏は弁護士を介しての訴訟をちらつかせる行為が一気に増え、大炎上したのです。
この辺りで登場してくるのが、今回のケンカ相手の「E」氏です。「E」氏は某氏の主張を「ヤクザめいてる」と批判し、氏から訴訟をちらつかされますが、「E」氏は逆に某氏に対して債務不存在確認請求訴訟を提起しました(この裁判は都知事選にも立候補したことのある某裁判ウォッチャーが定期的にまとめていました)。この裁判の経過は後述しますが、自らが訴えられる側になった際の某氏の振る舞いに失望する人が続出。某氏を批判した人間に対してかなり強気(婉曲表現)なDMを送っていたことが複数名から暴露されることになりました。
特に問題になったのは、とある人の子供に言及して「本気で○す気でしたよ」「裁判やるより◯す方が安い」と発言していたのがわかったことです。はっきり言って超ド級にヤバいです。その上、某氏はこの件に一切言及せず完全無視を決め込んでいるため、某氏が何かやる度に蒸し返されつづけることになりました。
さて、問題の「E」氏と某氏の裁判について記述しようとしたところ、この辺りから某氏の話題ははてなブックマークに上がってこなくなりました。そのため、ここから先ははてなブックマークに上がっていない記事などを元に裁判の経緯を追うことにします。
つまり、「E」氏と某氏の裁判は2021年9月に始まっているものの、訴訟が3件動いている&反訴や控訴等もあってほぼ4年近くかかっていたわけですね。
さて、この敗訴が尾を引いたのか、某氏は2025年8月4日にDMで「E」氏の自宅襲撃を予告。「E」氏は警察に相談することとなります。
その後、8月7日に某氏は自身が一日店長をやる企画(8月17日実施)に「E」氏の招待をなぜか公言。「E」氏が参加を表明すると、某氏はなぜか警察に相談。警察経由で「E」氏に連絡が飛びます。その後、スタッフから「一次会への参加はご遠慮ください、二次会以降であれば参加料金無料にします」とのメールが「E」氏に送られたため、「E」氏は二次会への参加を表明します。結果、なぜか8月15日に某氏が「E」氏の自宅に突撃。警察が出動することとなりました。
最終的に8月17日のイベントに「E」氏は不参加となりましたが、8月20日に「E」氏が当該バーに訪問したところ、バーを出たところで某氏にボコボコにされたとのことです。某氏と「E」氏は両方とも逮捕されました。8月24日15時現在、両名からの続報はありません。
以上、某氏がネットの人気者になってからその地位が失われるまでの、おおよその流れをまとめてみました。いかがでしたか?本人の独特な人格と文筆業へのこだわりが、成功体験を元に悪い方向へと働いてしまったことがよくわかります。特に、訴訟を辞さない人間を前に強い言葉(婉曲表現)を使ったことがことごとく逆効果になっている様子です。
みなさんも、大事なときには謝ったり、反省したり、子供の命を縦に強い言葉(婉曲表現)を使ったりしないように気をつけましょうね。
「SPY×FAMILY」
「ケントゥリア」
「エクソシストを堕とせない」
「ドラマクイン」
「ラーメン赤猫」
「2.5次元の誘惑」
「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」←これもヤングジャンプからの出向
ここに挙げた以外にも
「アスラの沙汰」
「天傍台閣」
「クソ女に幸あれ」
ちなみに他の漫画アプリだと講談社の「マガポケ」や「コミックDAYS」なども良かったです
飲食マニア30年、食にハマりすぎて脱サラして飲食業界10年の者です。
今は苦しみながらみたいな感じかもしれないけど、本当に面白い趣味になので、先輩食オタが沼にハマってもらえるように導いてみたい。
しょっつるにマウンティング取ってくる幼馴染は放っておいて、一緒に楽しめるようになろうぜ。
⚫︎味覚の鍛え方
まず、舌が馬鹿って思ってるみたいだけど、実は人の味覚の個人差はかなり少ないらしい。
(生物として味覚がブレるというのは健康維持に致命的な支障をきたすので)
じゃあ、味覚が鋭いと言われる人と何が違うかというと「味を表現する言葉の数」が違うのよね。
増田は美味しいものを食べた時に「美味しい」以上の感想が無いんだと思う。
例えば、美味しい唐揚げを食べた時に
「熱々」「肉がしっとりしてて柔らかい」「衣がサクサクしてるけど、固すぎない」「噛み締めるとジュワッと肉汁が出てくる」「肉汁は獣臭さが全くない」「醤油の香ばしい香り」「生姜の爽やかさ」「ほんのりと酢の酸味が効いてる」「ビールで流し込むと美味しい塩分」「あと味にはニンニクが残る」
などなど、美味しいを全体で捉えるのをやめて個々の要素に分解して考える。
慣れないうちは、頭がパンクしそうになると思うから1回やったら、そのあとは美味いだけを思って普通に食べれば良いのだけど、
とりあえず毎回美味しいなと思うことがあったら試してほしい。
この分析した知識が蓄積してくると「こないだ食べた衣の方がサクサクが軽くて好きだったな」とか「醤油の味はもう少し薄い前に食べたやつの方が肉の味がわかっていいよな」とか比較して考えることができるようになる。
無理ーと思うかもしれないけど、本当にこれは筋トレとかと同じで蓄積なので、毎回やってみてほしい。
1〜2年もしたら、仲間内で誰よりも味のわかる人という評価もらえるようになるよ。
増田はまだ大学生と若いのに食べたことのない食材を一度は食べてみたり、使ってみたりしている時点で本当に素晴らしい!
その好奇心があれば絶対に食は詳しくなれると思うので、諦めないで続けてほしい。
1)漫画で興味を持つ→実際に食べてみる
基本的に「美味しそうだなー、食べてみたいなー」という興味関心が食には必要になるのよね。
とりあえずマウンティング取られたから勉強みたいな感じだと増田も書いてるように受験勉強みたいで辛いと思う。
なので、おすすめは料理漫画を読んで、実際に食べてみるのが良い。
今は膨大な量の料理漫画があるのでコンビニ飯やチェーン店みたいな手頃な外食の漫画もあるし、
お取り寄せみたいな料理しなくてもOKな漫画も沢山あるのでお気に入りを探して読んでもらいたい。
んで、気になったやつを実際に食べてみる。漫画の主人公の感想と自分の乾燥すりあわせて知識を入れてく。
2)美味しい店に行ってみる
自分で買ってきて食べてみるというのは素晴らしいのだけど、調理が必要だったりすると美味しく作れなくてテンション下がってしまうと思う。
一番簡単な方法は、その食材を使ってる美味しい料理を出してる店を探して食べてみるというのが良い。
もちろん大学生だと出費的にハードル高いこともあると思うけど、ラーメンとか街中華とか居酒屋であれば、選びやすいんじゃないかな?
例えば、しょっつるってどんな味なんだろう?って思ってスーパーで買ってくると使いきれなくて嫌いになっちゃうので
「しょっつる ラーメン」とかで検索して食べログでもGoogleマップでも評価の良さそうな近場のお店に行ってみたらどうだろう?
レシピ通りに作って美味しく作れてる時点で才能があるよ。美味しい時点でレシピの選び方そんなにミスってないので、今のやり方でもOK。
ちょっとだけアドバイスするとレシピ探す時に「料理名 ○○」みたいな感じで次のワードも一緒に入れて検索してみて
<丁寧に作る>
・白ごはん
<適当に作る>
・味の素
<マニアックに掘り下げて作る>
・foodie
これで出てきたレシピから試してもらうと失敗少なくて良いと思う。youtubeのリュウジ氏とかも全然良いのだけど、独自解釈されちゃってるから知識を入れるという目的だったら上のサイトのレシピの方がおすすめかな。
まぁ、色々と書いたけど本当に食の沼は楽しすぎるので、ぜひハマってほしいなぁ。
hoyoのPVが「ある意味」進化している現場を見せられているのかもしれない。
https://www.youtube.com/watch?v=MrBT8zOr_-s
このエスコフィエPVはこれまでのPVの中でも特に脈絡がなく――
ひたすら料理人がエレガントにレシピを試行錯誤している、ように見えるだけのものだ。
映像的にも料理漫画的な心象風景のメドレーをやっているような内容で、物語性や緩急は薄めだ。
だがPVの目的を鑑みると、キャラの個性や所作やビジュアルの良さといった魅力を紹介するもののはずだ。
その視点で、あまりにもサラリと見れてしまったPVを振り返ってみると……気づいてしまった。
今これをアラフォーのおじさんが真面目な顔で書いている。
そもそもがこのキャラクター、今までシナリオ内で出てきたことはない、いわゆる「ぽっと出」枠のキャラなのだが。
そこで最も注目されるのがビジュアルで、初出時点からその衣装の奇抜さが指摘されていた。
「裸エプロンじゃん」という具合に。
前から見ると華美なドレス風のデザインだが、横や背中には何もなく、肩紐だけがそこにある――
そのなりでアクロバティックに料理をする映像を四方からカメラで捉えたら――
揺れている!初見では気づかなかったのに意識して見るとかなり派手に物理が演算されている!
本当になんで気づかなかったんだ?自分が信じられなくなるほどだ。
特に1:02のあたりなどあまりにも露骨なのに、そんな乳揺れさえスタイリッシュな雰囲気で誤魔化して逃げおおせている。
変態紳士が少なくないYouTubeのコメント欄でも、それに言及しているコメントが見当たらなかった。
皆してエレガントな作風にすっかり飲み込まれてしまっているようだ。
もちろん揺れだけじゃない。横乳や背中の美しさを頻繁に見せつけてくるPVであるとも言える。
ただ横乳であることを意識させるような線が見えるわけではないのがhoyoの奥ゆかしさだ。
エプロンの端と肩紐の間隔の狭さによって、あるべき乳の輪郭線は隠されている。
露骨に見えないように抑えつつもフェティシズムの追求を忘れない、いつぞの少年漫画のような技巧といえる。
他社作品だとこういう描写をしたいときは決まってあまりにも露骨にギトギトのエロさを押し付けてくるので、個人的にはそういったものには愛着を抱けないのだ。
hoyoくらいになると嗜好がひねくれすぎていて、より高度なエロスを追求しているのかもしれない。例えばこうも考えられる。
乳よりもむしろ、大きく開け放たれた脇の下の空間、脇腹ならぬ脇胸領域そのもののシンプルな美しさに気づけるよう誘(いざな)われている、といった具合だ。
痩せているキャラだとあばら骨が浮いてしまう部分だが、心配ない。
エスコフィエは、角度によってはかなり丸顔に見える顔つきを見ればわかるように、意外とふっくらしている。当然脇胸エリアも心配ないなめらかさだ。
けれどそういったマニアック風ばかり吹かせているわけでもなく、まだ一般的な嗜好域にいる人々のことも忘れていないのがhoyoだ。
たとえば、節々に挟まれる果実や食材のカットも、たわわに実った瑞々しさを強調するかのようにぷるぷると揺れ弾ける描写からして、エスコフィエの「果実」に対するサブリミナルなのだろう。
そうとしか思えない。いや氷元素を操って鮮度を保っていた描写とかかもしれない。本来はそうだろう。しらんけど。
とにかくそうやって人間がもつ根源的な瑞々しさへの欲求をフォローするアプローチも忘れてはいない。
思えば遠くまできてしまった。複数の嗜好領域を反復横跳びして思い知らされたような気分になっているが、そこにあるのは2分半の短いただのキャラPV動画にすぎない。
この映像によって俺は、俺達は、どう料理されてしまったのか。もはや何も分からない。
昔「あさげ、時々、メシ」ってCMがあったじゃん?
俺なんとなくアレをキモいと思ってたんだよね。
両親が家でだけやるクチャ食いみたいで。
音にすると
ジュルル
モフッ
ズゾゾゾ
グァツグァツ
チュルルル
みたいな感じの「俺今めっちゃシズル出してますよ〜」な感じの食い方がなーんか受け付けなくてさ。
でも平成の頃ってそういうジュルクチャ食いみたいなのが「美味そうな食い方」として扱われてた気がするんだよね。
料理漫画とかでも外人が日本のラーメンの食い方をキメェと言っていたのを「音を立てて空気と一緒に口に含むことで熱さを緩和できるし匂いも楽しめる。はい論破」とする展開がキャーカッコイイー流石主人公様ーみたいに持ち上げられてたでしょ?
俺はそういうシズルマシマシチュパ特盛みたいなのがちょっと苦手でさ、なんかようやく時代が俺に追いついてきたのかなって思うよ。
マガジン20選を決める際、一人一作しばりを外した。ちばてつやと梶原一騎(高森朝雄)はどうしても二作選ばなければならなかった。週刊少年マガジンはちばてつやに育てられ梶原一騎に鍛えられた。特にちばてつやがいなければ今日のマガジンはない。
『ちかいの魔球』1961-1963『ハチのす大将』1963『紫電改のタカ』1963-1965『ハリスの旋風』1965-1967『あしたのジョー』1968-1973『おれは鉄兵』1973-1980『あした天気になあれ』1981-1991『少年よラケットを抱け』1992-1994
と三十年以上に渡りマガジンを牽引してきた生き神様のような存在だ。新人発掘のちばてつや賞選考委員として世に送り出した漫画家たちも数多い。Wikipediaを見るとあの人もこの人もちばてつや賞出身だったのかと驚く。漫画家初の文化勲章受章者になったのも当然すぎるほど当然の偉人。
梶原一騎は他誌でも書いているがマガジンでのヒット作が多い。『空手バカ一代』も『愛と誠』もマガジン連載作。
部活漫画の開祖。ガキ大将が剣道やボクシングやサッカー等様々なスポーツに挑戦する。後世への影響力は『あしたのジョー』以上ではないだろうか。アニメ化の際はガキ大将が大山のぶ代、メガネくんが小原乃梨子という配役だった。後のドラえもんコンビの原点という意味でも重要だ。
『墓場の鬼太郎』から改題。マガジン発ではないがマガジン連載で有名になり今もアニメがリメイクされる国民的キャラクターになった。
後世への影響力は間違いなくマガジンNo.1。苦悩する主人公、激しい特訓、写実的な絵でスポ根というジャンルを確立した。漫画界に地殻変動を起こした。その分パロディの対象にされることも多い。夏目房之介『消えた魔球 熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか』と斎藤貴男『夕やけを見ていた男 評伝梶原一騎』を読むと理解が深まる。
奇跡の名作。二つの異なる才能がぶつかり合い、週刊連載による偶然が積み重なり、梶原一騎的世界ともちばてつや的世界とも違う唯一無二の作品が完成した。日本漫画史はここで一つの頂点に達する。
日本最高の漫画を選ぶなら『あしたのジョー』と『デビルマン』は有力候補になるだろう。この二作が同時に載っていた当時のマガジンの恐ろしさ。永井豪は週刊少年漫画誌5誌全てに連載を持っていた。
アウトドア漫画の魁。前代未聞の高度な画力で釣りを啓蒙した。梶原一騎や時代の影響で暗くなっていたマガジンから明るさを取り戻す好機にもなった。当時10年間連載というのは非常に稀なことだった。
少年誌のラブコメの基礎を築いたというだけでも偉大だが、その後深刻なメロドラマへと変貌する。今の瀬尾公治や流石景はこの流れの中にある。柳沢きみおは過小評価されている。永井豪同様5誌全てに連載を持っていた。
熱血の時代から熱血を笑う時代へのパラダイムシフトを象徴する一作。小林まことと島本和彦は熱血する自分を高らかに笑いながらまた熱血し続ける。三四郎は『ハリスの旋風』のようにスポーツを転々とする。『青春少年マガジン 1978〜1983』を読むと壮絶な舞台裏が垣間見える。
かつてマガジン最長連載を誇っていた。超巨大学園の抗争から異種格闘技になったかと思えば突然ロックバンドをやり出して最終章ではどシリアスな展開に突入し「新」では柔道漫画に様変わり…と融通無碍な作風。マガジンのカラーそのものだ。「L」連載中マガジンSPECIALに移籍し2004年に中断。
峠の走り屋だった高校生が世界的レーサーへと成長するまでの物語。楠みちはる『あいつとララバイ』と共に80年代のバイクブームを盛り上げた。『バリバリ伝説』をバイブルと呼ぶバイク乗りは多い。後の『頭文字D』の布石にもなった。
森川ジョージはちばてつやの正統的後継者だ。『ハリスの旋風』を読んで漫画家を志し、ちば先生が描いているからという理由でマガジンに持ち込みデビュー。ちばてつや的世界を平成風にアップデートした『はじめの一歩』は途轍もなく面白い漫画だった。そんな時代があった。
世間への悪影響ではトップクラス。今でこそ「な、なんだってー!」をネタにしていられるが当時1999年人類滅亡に本気で怯えた子供は多い。70年代の五島勉の記憶が薄らいだ頃に再びノストラダムス大予言の恐怖を植え付けた。山本弘『トンデモノストラダムス本の世界』『トンデモ大予言の後始末』は解毒剤として有効。後者でのMMR批判は傑作。
ヤンキー漫画の集大成。同時期の『湘南純愛組!』『カメレオン』等と共にマガジンの治安の悪さに貢献した。これ以上不良を熱く描くのはもう不可能かもしれない。
1億部を超えるマガジン最大のヒット作。推理漫画というマイナージャンルを一気に隆盛へと押し上げた。雨後の筍のように模倣作が乱立しその中から『名探偵コナン』というもう一つの巨星が生まれた。影響力では『巨人の星』に次ぐNo.2だろう。福井健太『本格ミステリ漫画ゼミ』は推理漫画の歴史を概観した労作。これを読むと『金田一少年の事件簿』以前以後で全く景色が違うのがわかる。
『湘南純愛組!』の主人公の一人だったヤンキーが教師になって大暴れ。マガジンがジャンプを破り日本一の発行部数に君臨する立役者にもなった。TVドラマも大ヒット。反町隆史・松嶋菜々子のビッグカップル誕生のきっかけになったという意味でも影響力は大きい。
萌えをマガジンに定着させた。雑誌のカラーを変えたという点でかなり重要。これ以後の『スクールランブル』等の恋愛漫画にもつながる。一方でヤンキー漫画は減っていった。
正確なスポーツ描写の時代を象徴する一作。同時期の『あひるの空』はスポーツ弱小校を描くことによって、『ベイビーステップ』は現実的なトレーニング理論を取り入れることによってリアリティを追求した。梶原一騎の根性主義は完全に過去のものになった。
70年代しかあり得なかったはずの週刊少年漫画誌全誌連載が10年代に甦った。『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『FAIRY TAIL』『魔法先生ネギま!』等のファンタジー漫画隆盛の象徴としても挙げておきたい。
障害にいじめという深刻な問題を描き大反響を呼び様々な議論を巻き起こした。マガジンは塀内夏子以来女性漫画家が多い。(最初は里中満智子だが流れを作ったのは塀内夏子)『シュート!』の大島司、『HarlemBeat』の西山優里子、『ゴッドハンド輝』の山本航暉、『トッキュー!!』の久保ミツロウ、『ベイビーステップ』の勝木光、『ヤンキー君とメガネちゃん』の吉河美希、『ドメスティックな彼女』の流石景等。
今、不良は現実でも漫画でも下火になっている。その状況で不良漫画を描くにはどうしたらいいか。タイムリープで不良が盛んな時代に行けばいい!という発想の転換で大ヒットになった。時代の移り変わりを象徴する一作。
『天才バカボン』も『男おいどん』も『野球狂の詩』も『三つ目がとおる』も『ミスター味っ子』も『シュート!』も『BOYS BE…』も『サイコメトラーEIJI』も『エア・ギア』も『FAIRY TAIL』も『五等分の花嫁』も『ブルーロック』も選外になってしまったが、マガジンの歴史の流れを重視して選んだ。
追記・返信
今回の20選は「後世への影響力」「時代の象徴」という観点から選びました。
>”柳沢きみおは過小評価されている。” 同意なのですが、すっきり終わるのがないからでしょうか。
今の流行と合わないというのもありますが、本人が自分のブランド化に失敗してる感じもします。
>ミスター味っ子はグルメ漫画の演出にだいぶ影響を与えたのではないだろうか。むしろアニメ版が大きいのか?
そうですね、『ミスター味っ子』の影響力はアニメの今川演出によるところが多く、原作は割と普通なので。
>巨人の星とあしたのジョーの連載時期が重なっていることを再認識して呆気にとられる
本当に恐ろしい。よほどマガジンの風が合ったのか。
>90〜ゼロ年代の読者には「週刊少年キバヤシ」みたいな印象があるが、こうして列挙されるとそこまででもない、のかな。いや
>バリ伝が入ってるのは嬉しい。イニDのキャラクターに感じられなかった生気のようなものがまだあった。
『バリバリ伝説』は絶対入れようと思ってました。『頭文字D』よりこっちですね。
>七つの大罪ってそんなか?とか所々疑問はある。
うーん確かに。『FAIRY TAIL』の方がよかったかもしれません。
>「コータローまかりとおる!」途中で訳が分からなくなって、読むのを止めた。それまでは楽しみに読んでたよ。私は20選に選ばない
まあ名作というわけではないけど、あのなんでもありな感じが実にマガジンらしいと思います。
>味っ子IN大罪OUTだな、スーパードクターKは面白いけどブラックジャックと北斗の拳の悪魔合体だし
うーんやっぱり『七つの大罪』は外そうかな。Kを入れなかったのはまさにその理由です。
>つのだじろう「うしろの百太郎」は外せないのではないか。当時恐怖オカルトマンガ大ブームの立役者の一つだったよ。
> 私は良き読者でないのでどれを落とせとは言えないのだけど『天才バカボン』を外すのは納得できん。友人は「当時のマガジンはガロなんかよりよっぽど前衛的だった」と言っていた。ていうか全般に赤塚評価低すぎん?
『天才バカボン』も本当は入れなきゃいけないんですが……。かなり悩みました。赤塚作品はサンデー10選にもりぼん10選にも入ってるので全般的に評価が低い訳ではないと思います。
>「ミスター味っ子」は良くも悪くも王道の少年グルメ漫画なので、個人的にマガジンならではって意味では「将太の寿司」の方が重要かな。
同感です。入れるなら味っ子より将太。しかしただでさえ90年代が多いのでこれ以上入れるのは難しかった。
>ミスター味っ子は料理漫画としてエポックメイキングだったし、オフサイドは女性作家の描くスポ根漫画としてエポックメイキングだったと思う。
塀内夏子はマガジン漫画家20選なら入ると思います。かなり重要な作家。ただ作品で見ると20選は難しいかと。
>概ね同意ではあるんだが、さすがに真島ヒロが居ないのはおかしい。 迷うが、七つの大罪→FAIRY TAILはしないといけないかと。
そうですね。真島ヒロはここ四半世紀のマガジンには欠かせない……。『七つの大罪』と『FAIRY TAIL』を入れ替えるか。
Twitterでの反応も
https://x.com/FUNDOSHIMASK/status/1851540864256065548?t=4HG7KChe6go4rpZiQoj5uA&s=19
>しかしジャンプ版でもサンデー版でもそうだったけど、通史で語るとどうしても21世紀が弱くなっちゃいがち。というか流石に21世紀マガジン作家として、ばっちょ>真島ヒロは無くない?
通史という性格上今が弱くなるのは仕方ないかと。しかし確かに鈴木央を入れて真島ヒロを入れないのはおかしいか。
https://x.com/renge_kick/status/1851544678833025184?t=5xA6twKuvH1r8CV6s02t7g&s=19
>RAVEはマガジン史においてかなり重要だと思う(ヒット規模はFAIRY TAILのほうがデカいけどマガジンに能力バトルが増えたのはRAVEからだと思ってるので)
https://x.com/renge_kick/status/1851601194126614683?t=n_MMf633SxuDnTGjJXmTUQ&s=19
>厳密にはRAVEよりも先にゲトバやKYOが始まってるんだけど、人気に火がついた早さやその後のネギまやツバサなんかのファンタジーバトルもののノリを見るとやっぱ重要なのはRAVEだよなーって
https://x.com/npeofnpe/status/1851570584460910706?t=ZqperbBdCK13dY0B_N36cg&s=19
>ごとよめって確か巻割100万いってましたよね?ラブコメ史上最強といえるので入ってない方が変かな
聲の形は単発でパッとあたったけどマガジン史においてなんか重要かと言われると別に…
というわけで改訂版を出します。00年代漫画が一作だけなのも気になっていた。
驚異的な執筆量で21世紀のマガジンを牽引する真島ヒロ。本作は海外人気も非常に高い。『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『魔法先生ネギま!』『七つの大罪』等のファンタジー漫画隆盛の象徴としても挙げておきたい。
アフタヌーン作品をイメージする時にまぁ納得は出来るラインナップ
アニメなどで触れるのではなく、実際に読んでみると印象が変わる雑誌だ
本誌よりも四季賞が楽しみで買っていたのもあるくらい
(四季賞2011春の「おから」はお勧めだ、本誌は処分してるが小冊子は一冊も捨ててない)
それ故に刺さる箇所が人によって変わってくる
神戸在住は阪神淡路の震災を「そんなことおくびにも出さずに」描いている
でもふと手に取って読み返してみたくなる漫画で、何度読んだか分からない
時に重く、時に軽く、等身大の日常が描かれるだけなのに、妙に惹かれるのだ
残された人々の葛藤や将来への不安、放射能汚染の影響などが、こちらも実直に描かれる
某料理漫画のように変に誇張したりもしない
課長から社長まで昇進する島耕作の人生とサラリーマン社会を描く長編シリーズ。
弱小サッカーチームの監督がチームを再生しようと奮闘するサッカー漫画。
プロ野球選手のお金と人生をリアルに描いたユニークなスポーツ漫画。
主人公が家庭料理を作るエピソードを中心に、心温まる日常を描く長寿料理漫画。
女性警官たちのリアルな日常をコミカルかつシリアスに描いた警察漫画。
戦後日本の経済発展を描く政治エンターテインメント。
戦国時代を背景に、茶の湯を愛する武将・古田織部の生き様を描く歴史ドラマ。
いやもっとあるだろ!と思うんだけど、思いつかない。
Permalink |記事への反応(12) | 21:02
ジャンプでやった増田(https://anond.hatelabo.jp/20241012181121)に触発されました。30年近く愛読…というよりはたまに頭を傾げながらずっと読んでいるビックコミックスピリッツ誌から独断と偏見で漫画史や社会への影響を考えて5作品をセレクト
同じくランキングではなくて連載開始順に並べました。
高橋留美子の最高傑作にして恋愛マンガにおける最重要作品。初期のスピリッツはスピリッツという雑誌名よりも『めぞん一刻』で一般的に知られていたという。
最初の頃の響子さん、可愛くも何ともなかったのにねえ。回を重ねていくうちにルックスはかわいくなって性格は反比例するように嫌らしくなるという。
こちらは料理漫画における最重要作品。料理人を主人公からあえて外すことで「料理以外の食べ物に対する多面的なアプローチ」に成功した。
山岡士郎と海原雄山という日本漫画イチ有名な親子で知られているが読んでみるとキャラクターより原作者の方がうるさいうるさい。しかも全く調べていないのがミエミエ。衝撃的だった現時点最終話は雁屋哲の限界が露呈してしまったんだろうなあと。
連載休止直後編集部の企画で花咲さんは『のぼうの城』のコミカライズを担当したが…。食べ物は上手い方ではあるが。
柔道さらに格闘マンガといえば各スポーツマンガの中でも特に汗と男臭さが強いという伝統があったがそれを江口寿史と大友克洋とのハイブリッドな画風で遥か彼方まで吹っ飛ばした。いきなり巴投げのパンチラというね。
社会的影響でいえばこの作品以上の作品はない。何せ谷亮子というモンスターがこの影響で出現してしまったのだ。あとこの後浦沢直樹はちゃんと物語をたたむことができなくなるのは余談として。
そりゃ相原コージ『コージ苑』も偉大な作品であるし中川いさみ『クマのプー太郎』も名作ではある。とはいえ実際2コマ目に「ねたみ」というプラカードを持ったカワウソくんを見たときの衝撃が忘れられない。下ネタもダジャレも少なくて笑いと恐怖の紙一重をずっと行き来する新しさ。
ファミ通の『はまり道』サンデーの『ちくちくウニウニ』ときはそこまで感じなかったしその後の『ぷりぷり県』もそこまでの凄さはなかったが『伝染るんです』はやばい。
今のサイバラを見ると悲しくなる。高須克弥の人となりが白日になった今、高須クリニックのCMの痛い姿とか気持ち悪いし娘さんの事とか鴨ちゃんのこととかいろいろ足蹴にして今を生きているのも胸糞悪い。そんなクソババなのに『ぼくんち』はやはり歴史に残る傑作なのだ。
時々一太のことを考える。連載が終わって25年ぐらい経ってもだ。そして誰もいなくなっても二太は笑ってくれた。この話は多分その事だけを描いた作品だけだったかもしれん。だけどこの頃のマンガの中で1番涙を流した作品だった。
一応5作品に厳選したが意外と異論が少ないのではないかと思う。というかこの雑誌これらの作品から「ちょっと惜しい」作品がやたらと多すぎる気がする。
今回除外した作品
知名度や社会的影響は大きいだろうがこれはマンガ単体の評価じゃないし最近どんどん画面が汚く下手になってるのが気持ち悪い
唯一無二のアート漫画。とはいえ『猿飛』『ガンモ』ほどの知名度がない。村上隆に対する批判はマンガ界でもアレが許せない人は多数いるんだなという感想に。
『ナニワ金融道』は偉大だなと読んでて思う。多分真鍋先生と青木先生は合わないよなあ。
悩んだ作品その1。国民的アニメになり損ねたアニメも含めていろいろ惜しいし最終回も唐突に終わった記憶がある。お姉さんに似てたお母さんが年月を経るに従って今のお母さんになるというシーンに腹を抱えて笑った記憶。
悩んだ作品その2。とはいえここに書いておく事が中崎さんらしいと。定年迎えて連載辞めてもう絵の道具さえも捨てられていらっしゃると聞いて少し茫然としてた。
弘兼憲史より嫌いだし苦手。原作ドラマも含めてなんで受け入れられるのかが分からない。(『東京ラブストーリー』は坂元裕二が整えたので作品になった)それでもあすなろはまだ読める。しかし続編を最近描いたときはクソババアふざけんなという感想に至り。
レースを真正面から描いた黎明期の傑作。とはいえキャラクター造形の途中で削ってきたテーマを集めて煮込んだ『ICHIGO二都物語』の方が面白いのには…。
初回が見事すぎたし、連載開始のときわざとタイトル載せなかったのは反則だよなあ。あと実は『いいひと。』の方が好きでフジテレビふざけんな。
実は次点作を書いていた途中でUPしてしまったしトラバとブコメで記述もあったので次点の続きと言われた作品や言及があったものについて。
忘れてた(その1)ただし僕がなあばす派(学研派)だったことが主な原因かと。なあばすでの耕平ちゃんはすんごい丸くなっちゃったし。
こっちは次点として書く前にアップしてしまったので。しかしながら多分これがなければ実録系マンガもエッセイマンガもマンガ批評もなかったから歴史上重要な作品ではある。
入れ替わるなら『ぼくんち』なのは激しく同意。好みの問題というかボクの責任で
これは『伝染るんです』で言及した通り僕の思い入れの差で選ばなかったという。あと相原先生の最高傑作は『ムジナ』だと思ってます。
江口寿史アンド望月峯太郎ミーツ島本和彦という鬼才。絵がキレイな人ほどかっこいいブサイクが描けるという証明。ただ僕より上の人の方が思い入れが強い気がする。
不条理ギャグブームの最中にあってその中でも素直な笑いを提供していた印象が強いし、最近のマンガ製作マンガがすごい面白かった。歴史的ではないけどいいマンガです。
個人的な感情で言えば大好きなマンガ。いずみちゃんで性癖が壊れたしウチの妹は不破くん推しだった。あ、あと『結婚しようよ』もビターで好き。
『哭きの竜』と『昭和天皇物語』のちょうど中間点に位置する作品。中原誠のその後を予期したような描写や谷川さんからクレーム出ないかなと思ったキャラ造形が良かったがその後に羽生善治が出現し現実が超えていったのには閉口。
この人ここでも大きな足跡を残してた。『宮本』『ザワールド…』に比べると知名度は薄いがキャリアを決定づけた名作。ばあさん描かせるとエグいよなあこの人も。
忘れてた(その2)『あしたのジョー』の模写もすごいが『キャンディキャンディ』を完全模写したのには戦慄が。
長期連載化し始めて逆に評価が難しくなった気がするのは俺だけか?ダレないのがただただすごい。
近年のスピリッツを支えていたと言っても過言ではない極めて真っ当なスポーツ漫画。
ロードス島戦記と間違えて塩野七生の『ロードス島攻防記』を読んで、そのままズブズブとヨーロッパ史へと行った人向け。このあと阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』が待っておる。
いやだから例えば『まことちゃん』と『漂流教室』どっちがすごいか選べるか?というと。
アイアムアヒーローはその中でも抜け出すかなあと思ってたがなあ…。
土竜はちょっと続きすぎた気もするし他はそのままヤンサンで全うできたはずマンガだからスピリッツの評価に繋がる訳ではない。
ちなみにスピリッツが死に水を取ったマンガとしてはクロサギとイキガミ以外に『ブラックジャックによろしく/佐藤秀峰』がある。
『シャカリキ!』『め組の大吾』から読めばこの人が本当に描きたいものは天才なのは分かる。ただ同時連載には向いていない。他連載の犠牲になったような終わり方。
じっくり野球を描くというタイプではないことに気づくのが遅かったなあ。『冬物語』『部屋においでよ』の方が資質だったと今思えば。
大塚英志と長崎尚志ならどっちの方が害悪なんだろうか。Happy!だって話を途中で下方修正してたぞ。
着眼点は早く『恋に落ちたシェイクスピア』よりだいぶ前。結局話をまとめ切れずヤンマガに復帰。ただいまは休載
こういうテーマのときに真っ先にダシにされる作品。しかも終わり方が『代紋take2』と全く同じという。その後『坂の上の雲』のトレースに失敗する。
Permalink |記事への反応(38) | 23:24
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私が初めての東京に来たのは就職活動だった。中央線を降り、昼食に駅前のチェーン蕎麦屋へ入ったたところ、あまりのまずさに悶絶したのが初めての東京体験だった。料理漫画の関西人がしばしば言う「東京の蕎麦はドブ色してて出汁はきいてないし、麺はヘナヘナで食えたもんじゃない」は誇張でもなんでもないんだ、ということを実感し「やっぱり庶民の食いもんは関西だよな」という関西人にありがちな偏見を強くした記憶がある。
(もちろんこれは単なる偏狭な思い込みであって、東京人の味覚が鈍いわけではなく、件の蕎麦屋の本業が立ち退き業だからというだけであって、それなりの蕎麦屋はそれなりの蕎麦を出してくれるということは、当時の若い私にはわからなかった。)
しかしこの偏見を粉砕してくれたのがてんやの天丼だった。何気なしに入ったてんやでワンコインの天丼をあまり期待せずに頼んだところ、その旨さに打ちのめされた。もちろん料亭だの高級天ぷら屋だのは関西にもある。だが500円でここまでのものを出せる天ぷらやは関西にはない。カリッとした衣、濃厚なタレ、多彩なネタ、これらが500円で出てくる奇跡に感動を覚えた。ガッツリした衣にタレが染み込みちょうどいい塩梅となったところがうまい。米やタレの掛かっていない硬い部分と口の中で混ざるとなお良い。塩や天つゆで上品に食べる天ぷら膳ではこれは決して味わえない。これが500円?関西じゃぜったい無理でしょ。東京恐るべし。やっぱ東京って日本一の大都会だわ。
その後毎週末にはてんやに通い、関西に帰省したときはてんやが無いことにがっかりするくらい入れ込むようになった…のだがその後私は地方の工場勤務となってしまった。地方ではてんやが無い。しかし/しかも、そのころ結婚した妻は揚げ物が嫌いだったせいもあり、結局揚げ物自体と離れる生活を15年くらい過ごすことになってしまった。だがこの度、ついに、本社栄転、ということで帰ってきたのだ!東京に。てんやよ!私は帰ってきた!
ああ15年間焦がれた天丼とついに再開できる。そう思うと胸は高鳴り、期待で唾は溢れんばかりだった。だが一口食ってでてきた言葉は「なんやこれは。クソ不味やんけ」だった。関西を離れて20年も経つと日常で関西弁が出ることはなくなる。が、理性のタガが外れたときはやはりどうしても関西弁が出てしまう。関西の庶民向けの店ではだせそうもない、あのクオリティはどこへ行ったんや。ネタは良い。タレも相変わらず美味い。米は変わっているだろうけど違いはわからへん。だが衣はすっかり変わってしもうた。すっかり薄くなり、柔らかくヘナヘナの衣、こんなスーパーの惣菜天ぷらみたいなのはてんやない。あのてんやはどこへ行ってしまったんや…。憧れ続けて期待値が上がりすぎて失望してしまう、なんてことがよくあるのはもちろん知ってる(昔好きだった同級生と同窓会で再開したときとかみたいに)。だからてんやのタレだけ買って帰って近所のスーパーの惣菜コーナーの天ぷら使って天丼作ってみたんや。ほしたらほとんどてんやと変わらん出来や。流石にネタはスーパーよりてんやの方が良いけど、衣は全然変わらへん。なんかもうがっかりや。スーパーの惣菜とは一線を画した揚げたてカリカリ天丼がてんやのウリとちごたんか。これやったら「さん天」の方がマシやないか。あっちは490円でエビ2本入っとるし。
ネットで調べてみたところやはり衣は変えたらしい。ものは言いようだが、サクサク感を狙ってタピオカ粉を使うようになったとか。まあでも自分なりに考えるとなんだかんだいって衣が薄くヘナヘナになったのは時代の要請だったのだとおもう。
こんなところだろう。もうてんやへ行くことはない。というかおそらく1年に1回くらい行って毎回がっかりする、そんな店になるのだろう。てんやの天丼は死んだんだ。いくら呼んでも帰っては来ないんだ。もうあの時間は終わって、僕も人生と向き合う時なんだ。
というわけで1500円以下で衣がガッツリした天丼を食える店を東京住み増田諸兄がご存知なら教えてほしい(23区+多摩地区くらいで)。いかがだろうか。