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はてなキーワード:料理本とは

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2025-10-05

あっ

めっちゃ牛丼たべたい

玉ねぎマロニー牛肉ちょっと濃い目に味付けて卵も落としてバクバク食いたい

起きたら買い出し行って作ろう

と思ったけど買ってから4日経ってる豚があるから豚丼にしよう

てか向こう4日分の献立が決まらんな

ささみピカタ・魚介(鯖かサンマ、なければ安売りしてる魚かエビ)・チャプチュ(豚小間)・鶏のくわ焼き

メインはこれで行くか

つかホルモン食べたいんだよな…にんにくゴマ油で焼いて中華スープの素をちょっと振って塩コショウしてニラを予熱で火を通してレモン振って食うやつ

どうしよっかな~迷っちゃうな~

つか味のパターンが決まって来てっからなんか打開したいんだよな~

料理本買わなきゃな~

Permalink |記事への反応(0) | 03:43

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2025-09-17

anond:20250917195500

言いたいことはわかる

ただ、実際に動画を見るとわかるが

「元々○○って調理法があって、そこにアレンジを加えました」みたいなことを大体いってるのよ

言わない場合もあってその場合は昔からあって広く知られてるものだな

料理本かに原典なんて示さずによくのってるレシピっていうパターン

問題はXの方で、1投稿で全部言い切らないといけないから語弊のある言い方しかできてないなと感じる

わかりやす説明するために、厳密には嘘になってしまうという現象

相手を気に食わないと思ったら、なぜその気に食わない発言になっているかを調べてみるといいぞ

案外、まあこうなるか…みたいな状況が見えてくる

Permalink |記事への反応(1) | 20:01

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2025-08-13

anond:20250813164321

ぶち猫さんの「日々をたのしむ器と料理」とか、わりと基礎的な器選びや盛り付け技が書かれてて入門編としていいと思う

あとは本屋料理立ち読みして、好みの盛り付けやってる料理家を追うのおすすめ

Permalink |記事への反応(0) | 16:53

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人に出す料理ってどうやって習得すればいいの

盛り付けとか皿にこだわるとかなんだろうけど

その辺のこともちゃんと教えてくれる料理本ってある?

Permalink |記事への反応(2) | 16:43

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2025-06-25

豚こま肉と格闘している

増田で絶賛されてた「10品を繰り返し作りましょう」って料理本を買ったのよ。

これが結構ヒットで、料理本ありがちなレシピの羅列じゃなくて、おいしく料理を作るための理屈とかを丁寧に説明してくれてる。


基本的に肉と野菜は別々で火を通して最後に合わせましょう、ってのがキモ

他にも肉だけに味付けるとか肉は十分に火を通し野菜はあまりさないとかいろいろあるんだがそれは自分の目で確かめてくれ。


今までやっすい豚こま肉と野菜フライパンで炒めた料理で満足してたおれだけど、この本の通りに作ってみると中華料理屋の味になって感動した。

でも、限界リーマンのおれにはこの本の教義に従うには2つ問題があった。

まず、肉と野菜は1枚ずつお湯で茹でるということ。これは暇と気力がないと出来るわけないので早々に諦めた。幸い肉と野菜を分けて炒めさえすれば、おれの貧乏舌では違いはほとんどわからないので解決

つぎに、基本的に厚みのある肉を使う必要があるということ。これは肉が重なって火の通りにばらつきが出るのを防ぐため。


ところがどっこい、スーパーの特売コーナーを目を皿のようにして安い肉を探してるおれに、単価が倍違う塊肉なんて買えるわけないじゃん?

必然的に分厚い薄い肉が混在してさらにぐちゃぐちゃになっている豚こま肉をどうにか活用するしか術はない。でもこれが難しい。


パックからフライパンに出して箸で丁寧に広げても出来るのは固まって外はカリカリ中は生焼けの物体のみ。


手で1枚1枚広げるのも試したよ?確かにだいぶマシにはなるんだけど、それだと1枚ずつ茹でるのとそんなに手間変わらねーじゃん。


というわけで格闘は続いている。

攻略法あったら誰か教えてくれ。

Permalink |記事への反応(0) | 23:17

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2025-04-14

anond:20250413233325

行政手続きとか法律解説健康にかかわる本や料理本だの、読む用事が多いんだわ

Permalink |記事への反応(0) | 14:36

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2025-02-26

Claude 3.7 sonnetに小説を書かせてみた

###キッチンの向こう側

わたし大学に入った年、父が死んだ。それは五月の、少し肌寒い日だった。まだ新しい大学生活に慣れていない時期に、世界の一部が崩れ落ちた。病院から電話があったのは、授業の途中だった。廊下に出て電話を受けたとき、窓から見えた空は妙に青すぎて、それが不謹慎に思えた。

葬式の日は雨だった。それから、雨の日には必ず父のことを思い出すようになった。その年の夏は、異常に雨が多かった。いつの間にか、世界全体が湿っぽい灰色に染まっていった。

大学教室は、思ったより広かった。高校までの教室とは違って、誰も生徒のことなど気にしていなかった。教授は前で一方的に話し、学生たちはそれぞれの方法時間を過ごしていた。ノートを取る人、スマホをいじる人、居眠りをする人。わたしは、ただぼんやりと窓の外を眺めていた。

彼女、いつも一人だね」

後ろの席から聞こえてきた声に、振り向かなかった。どうせ他人の噂話なのだろうと思ったが、それはわたしのことだった。気づくと、ひとりでいることが当たり前になっていた。

父は料理人だった。小さな和食店を営んでいて、わたしが小さい頃からキッチンの向こう側で包丁を握る父の姿を見て育った。父の料理の音と匂いが、わたし記憶の一部になっていた。ザクザク野菜を切る音、出汁が沸く香り、魚をさばくとき真剣な表情。そんな父が、ある日突然、脳卒中で倒れた。病院に運ばれてから二週間、意識が戻ることなく逝ってしまった。

「お母さん、店はどうするの?」と聞いたとき、母は疲れた顔で微笑んだ。

「閉めるよ。わたしには、お父さんみたいな腕はないから」

父の店は、わたしの第二の家だった。学校から帰ると、いつも店の奥で宿題をした。客が少ない時間には、父が横に座って数学を教えてくれた。「料理数学も、バランス大事なんだ」と言っていた。その店がなくなるということが、父の死よりも現実味を持って迫ってきた。

大学の授業は、興味を持てるものが少なかった。文学部に入ったのは、本が好きだったからだけど、専門的な分析理論を学ぶことに、空虚さを感じていた。教室の中で、みんなが真剣議論しているときも、わたしの心はどこか別の場所にあった。

アパートに帰ると、静かすぎる部屋がわたしを迎えた。実家から離れて一人暮らしを始めたのは、新しい環境心機一転たかたからだ。でも今は、その選択が間違っていたような気がしていた。テレビをつけっぱなしにして、誰かがいる気配を作り出した。

夜は不思議な夢を見ることが多くなった。父がキッチンに立っている夢。でも、振り向いた父の顔が、誰か他人の顔になっている夢。高い塔から落ちる夢。海の底で、誰かが名前を呼ぶ夢。朝起きると、枕が涙で濡れていることがあった。

母は週に一度、電話をくれた。「大丈夫?」という質問に、いつも「うん、大丈夫」と答えた。大丈夫じゃなかったけど、母を心配させたくなかった。父が亡くなってから、母は急に年を取ったように見えた。電話の向こうの声は、いつも疲れていた。

料理、してる?」と母が聞いた。

インスタント食べてる」と答えると、母は少し悲しそうな声で笑った。

「お父さんが聞いたら、怒るわね」

そうだった。父は、わたし料理を教えようとしていた。「いつか、一緒に店をやろう」と言っていた。でも、わたしは興味を示さなかった。今になって、もっとから学んでおけばよかったと後悔していた。

五月が過ぎ、梅雨が来た。毎日雨が降り、湿度が高く、部屋の中の物まで湿っているような気がした。教科書のページがくっつき、髪は広がり、布団はじめじめしていた。そんな中、わたし図書館で多くの時間を過ごすようになった。

図書館は、静かだった。でも、一人でいることが苦痛ではない唯一の場所だった。本の間を歩きながら、偶然手に取った小説に心を奪われた。それは、ある料理人物語だった。幼い頃に両親を亡くし、料理世界で生きていく若者の話。その主人公が作る料理描写が、あまりにも父の料理と似ていて、読みながら泣いてしまった。

図書館で働き始めたのは、六月の終わりだった。アルバイトを探していたところ、図書館募集があった。静かな環境で、本に囲まれて働けるのは、わたしにとって理想的だった。本を整理したり、返却された本を棚に戻したりする仕事は、単調だけど心地よかった。

「君、いつも同じ本を読んでるね」

ある日、司書鈴木さんがそう声をかけてきた。五十代くらいの女性で、いつも穏やかな笑顔を浮かべていた。

料理本が好きなの?」

「父が料理人だったんです」と答えると、「だったんです」という過去形自分違和感を覚えた。

「そうなんだ」と鈴木さんは言った。「わたしの息子も料理人になりたがっていたけど、途中で挫折してしまってね」

何気ない会話だったけど、鈴木さんとはそれからよく話すようになった。彼女は、わたしの父のことを知りたがった。どんな料理を作っていたのか、どんな人だったのか。話していると、不思議と心が軽くなった。

七月に入ると、大学は前期試験の準備で忙しくなった。わたしは、ほとんど授業に出ていなかったことに気づいた。図書館必死勉強したけど、内容が頭に入ってこなかった。試験当日、問題用紙を前にして、頭の中が真っ白になった。鉛筆を握る手が震えた。

大丈夫?」隣の席の女の子が小声で聞いてきた。

首を横に振ると、彼女心配そうな顔をした。

試験終わったら、一緒にお茶でもどう?」

の子名前は、里奈といった。同じ文学部学生で、いつも授業の前の席に座っていた。優しい声と、少し丸みを帯びた顔が印象的だった。試験のあと、二人で大学近くのカフェに行った。

「実は、前からしかたかったの」と里奈は言った。「でも、いつも遠くを見てるみたいで、声をかけるタイミングがなくて」

彼女は、思ったことをすぐ口にする人だった。わたしとは正反対タイプ。でも、その率直さに心地よさを感じた。

「父が亡くなったの」とわたしは言った。口に出したのは、里奈が初めてだった。

「そうだったんだ」と彼女は言った。特別言葉はなかったけど、その反応が自然で、わたしは少し安心した。

その日から里奈とはよく一緒にいるようになった。彼女存在は、灰色だった大学生活に少しだけ色を加えた。彼女が話す他の学生の噂話や、教授の変わった癖の話を聞いていると、自分大学生活の一部になれたような気がした。

八月になると、実家に帰った。母は、少し痩せていた。家の中は、きれいに片付いていたけど、父のいない空間は、まだ違和感があった。父の形見のように、包丁だけはそのまま台所にあった。

「使ってみる?」と母が言った。

わたしは恐る恐る包丁を手に取った。重かった。父の手になじむように作られた包丁は、わたしの手には大きすぎた。でも、握っていると不思議安心感があった。

「お父さんの料理ノート、見つけたの」と母は言った。「あなたに見せようと思って」

それは、古いノートだった。日付と料理名、材料や作り方が細かく書かれていた。途中、「娘に教えるとき注意」と書かれたページがあった。そこには、わたしが苦手そうな工程や、間違えやすポイントが書かれていた。父は、いつかわたし料理を教えることを想定していたのだ。

そのノートを持って、わたし台所に立った。まずは簡単出汁から作ってみることにした。ノートに書かれた通りに材料を用意し、火にかけると、懐かしい香り台所に広がった。父の料理の原点とも言える香り。その香りに包まれながら、わたしは初めて父の死を実感として受け止めることができた。涙があふれ出た。

「お父さんは、きっと喜んでるわ」と母は言った。二人で出汁を使った簡単味噌汁を作り、久しぶりに一緒に食卓を囲んだ。

夏休みが終わり、大学に戻ったときわたしの中で何かが変わっていた。父のノートを持ってきて、週末になると自分料理を作るようになった。最初は失敗ばかりだったけど、何度も挑戦するうちに、少しずつできるようになっていった。

「へえ、料理するんだ」と里奈は驚いた顔をした。彼女を招いて、初めて人に料理を振る舞った日、緊張で手が震えた。でも、「おいしい」と言ってくれた里奈笑顔を見て、少し自信がついた。

後期の授業が始まりわたし文学の授業を真面目に受けるようになった。特に、食をテーマにした文学に興味を持ち始めた。食べることは生きること。料理することは、誰かに愛情を伝えること。そんなことを、文学の中に見つけられるようになった。

図書館では、鈴木さんにわたしの変化を指摘された。

最近、顔色がいいわね」と彼女は言った。「何かいいことあった?」

料理を始めたんです」と答えると、鈴木さんは嬉しそうに微笑んだ。

「それは素晴らしいわ。いつか、わたしにも作ってほしいな」

十月になると、大学学園祭の準備が始まった。里奈に誘われて、文学部喫茶店企画を手伝うことになった。わたしは、迷わず料理担当を志願した。メニューを考えるとき、父のノートを参考にした。シンプルだけど、心のこもったメニュー

学園祭当日、わたしたちの喫茶店は予想以上に人気だった。特にわたしが作ったさつまいもスープが好評で、あっという間に売り切れてしまった。「秘密レシピは?」と聞かれると、「父から教わったの」と答えた。それは嘘ではなかった。父のノートから学んだレシピだった。

喫茶店を訪れたお客さんの中に、一人の男性がいた。三十代くらいで、どこか父に似た雰囲気を持っていた。彼は、スープを飲み終わると、わたしのところにやってきた。

「このスープ、とても懐かしい味がする」と彼は言った。「昔、よく行っていた和食店の味に似ているんだ」

わたしは驚いて尋ねた。「もしかして、『桜木』という店ですか?」

彼の目が大きく開いた。「そうだよ。知ってるの?」

「父の店です」とわたしは答えた。

彼の名前健太といった。父の店の常連客で、大学時代によく通っていたという。父の料理ファンで、店が閉まったあと、同じ味を探していたらしい。「君のスープを飲んだとき、店主の技を受け継いでいると思ったんだ」と健太は言った。その言葉に、胸が熱くなった。

学園祭が終わり、健太とは連絡を取り合うようになった。彼は料理研究家として活動していて、様々な食の知識を持っていた。わたし料理相談に乗ってくれたり、時には批評してくれたりした。彼との会話は、いつも刺激的だった。

「君のお父さんの料理は、シンプルだけど深みがあった」と健太は言った。「それは、材料を深く理解していたからだと思う」

それを聞いて、わたしは父がよく言っていた言葉を思い出した。「料理材料との対話だ」と。

十一月になると、寒さが増してきた。大学教室も、以前より寒く感じるようになった。でも、周囲の景色は、以前より鮮やかに見えるようになっていた。授業中に窓の外を眺めても、もう虚無感はなかった。ノートには、びっしりメモが書かれていた。

図書館仕事も充実していた。鈴木さんは、わたしに古い料理の本を紹介してくれた。古典的和食技法や、忘れられつつある郷土料理の本。それらを読むたびに、父の料理の原点が少しずつ見えてきた。

「君、将来は何をしたいの?」とある日、鈴木さんに聞かれた。

わたしは少し考えてから答えた。「まだわからないけど、料理文学、両方に関わる仕事ができたらいいなと思います

「それは素敵な夢ね」と鈴木さんは言った。「食べることも、読むことも、どちらも人間の根源的な喜びだもの

十二月大学冬休みが近づいてきた。試験勉強をしながら、クリスマスには何を作ろうかと考えていた。里奈を誘って、一緒にパーティーをする計画を立てていた。

「ねえ、健太さんも誘ったら?」と里奈提案した。彼女健太のことを、「料理のお兄さん」と呼んでいた。

「でも、年上だし、忙しいかも」とわたしは迷った。

「聞いてみなきゃわからないでしょ」と里奈は言った。

思い切って健太を誘うと、意外にもすぐに承諾してくれた。「楽しみにしているよ」というメッセージに、なぜか心臓が速く鳴った。

クリスマスの日、わたしは朝から料理の準備をした。父のノートを見ながら、特別メニューを考えた。前菜スープ、メイン、デザート。どれも父の教えを基本にしながら、わたしなりのアレンジを加えたものだった。

里奈が先に来て、一緒に部屋の飾りつけをした。「すごいね、こんなに料理が上手になるなんて」と彼女は言った。「大学に入ったばかりの頃は、本当に別人みたいだったよ」

健太が来たとき、緊張でドアを開けるのに時間がかかった。彼は、ワイン花束を持ってきてくれた。「いい香りがするね」と部屋に入るなり言った。

三人での食事は、想像以上に楽しかった。里奈のおしゃべりに、健太の食の話、わたし料理。それぞれが持ち寄った空気が、部屋を温かく満たした。

乾杯しよう」と健太が言った。「新しい出会いと、古い記憶に」

グラスを合わせたとき、窓の外では雪が降り始めていた。

「この料理、本当においしい」と健太は言った。「君のお父さんの味を感じるよ。でも、それだけじゃない。君自身の味がある」

その言葉に、わたしは思わず泣きそうになった。父の料理を超えることなんて、まだまだできないけれど、自分の味を見つけ始めているということが嬉しかった。

里奈は、わたし健太の会話を見ながら、にやにやしていた。「ねえ、二人とも、もしかして…」と言いかけて、わたしに肘で軽く突かれると、「何でもない」と笑った。

夜が更けて、里奈が帰ったあと、健太はもう少し残った。「話があるんだ」と彼は言った。真剣な顔つきに、緊張した。

「実は、料理本の企画をしているんだ」と健太は言った。「伝統的な和食技法を、現代視点解説する本。その中で、君のお父さんの料理も紹介したいと思っている」

わたしは驚いて言葉が出なかった。

「もちろん、君の力も借りたい」と彼は続けた。「文章を書くのが上手だし、何より君はお父さんの味を知っている」

その提案は、あまりにも突然で、すぐには返事ができなかった。でも、胸の中に温かいものが広がるのを感じた。父の料理を、このまま消えさせたくない。そう思っていた気持ちが、形になるチャンスだった。

「考えさせてください」とわたしは言った。健太笑顔で頷いた。

「急がないで。でも、君なら素晴らしい仕事ができると思う」

その夜、久しぶりに父の夢を見た。でも、以前のような悲しい夢ではなかった。父がキッチン料理をしていて、わたしもその隣で一緒に料理をしている夢。父が微笑みながら、わたし料理を褒めてくれる夢。

朝起きると、決心がついていた。健太に連絡して、企画に参加する意思を伝えた。「ありがとう」という返事が来た。「一緒に、素晴らしいものを作ろう」

年が明け、大学では卒業論文テーマを考え始める時期になった。わたしは迷わず、「文学における食の表象」をテーマに選んだ。文学の中で、食がどのように描かれているか。それは人間関係や文化時代背景をどう映し出しているか。そんなことを研究したいと思った。

指導教授は、最初は驚いていたけれど、わたしの熱意を見て応援してくれるようになった。「面白いテーマだね」と彼は言った。「これまであまり注目されてこなかった視点かもしれない」

健太との料理本の企画も進んでいった。週末になると、彼の仕事場に行って、父の料理について話したり、実際に作ってみたりした。記憶を頼りに再現する料理もあれば、父のノートを見ながら作る料理もあった。

「お父さんの料理には、物語があるね」と健太は言った。「一つ一つの料理に、理由がある」

それは、わたしも感じていたことだった。父の料理は、単においしいだけではなかった。そこには、父の生き方や思いが込められていた。

春になり、キャンパスには桜が咲いた。入学してから一年が経っていた。あの頃のわたしと今のわたしは、まるで別人のようだった。でも、それは成長と呼べるものだった。父の死によって崩れ落ちた世界は、少しずつ新しい形で再構築されていた。

図書館では、鈴木さんが新しい料理コーナーを作ることになり、わたしは本の選定を手伝った。「君のおかげで、こんな企画ができたのよ」と鈴木さんは言った。「ありがとう」

里奈とは相変わらず仲良くしていた。彼女演劇サークルに入っていて、春の公演に向けて忙しくしていた。「主役なんだよ」と嬉しそうに報告してくれた。「絶対に見に来てね」

公演の日、わたし健太を誘って一緒に観に行った。里奈舞台の上で、いつもとは違う輝きを放っていた。見ていて、胸が熱くなった。帰り道、健太と二人で歩きながら、「人はそれぞれの場所で輝くんだね」と言った。

「君も輝いているよ」と健太は言った。「料理をしているとき、話をしているとき、いつも目が輝いている」

その言葉に、顔が熱くなった。

五月、父の一周忌が近づいてきた。実家に帰って、母と一緒に準備をした。一年前とは違って、二人で料理をすることができた。母も、わたし料理の上達を喜んでくれた。

「お父さんの店、もう一度開かない?」と母が突然言った。

「え?」と驚いて振り向くと、母は真剣な顔をしていた。

あなたがやりたいなら、手伝うわ」

その言葉に、胸がいっぱいになった。まだ学生で、経験も少ないわたしが店を開くなんて、無謀かもしれない。でも、どこか心の奥で、いつかそうしたいと思っていた。

「考えてみる」とわたしは答えた。「でも、もう少し勉強してからかな」

母は微笑んで頷いた。「そうね。急がなくていいのよ」

一周忌の日、父の写真を前にして手を合わせた。一年前は、ただ涙が出るばかりだったけれど、今は感謝気持ちが湧いてきた。父がいなくなって、わたし料理を始めた。それは、父との新しいつながりを見つけることだった。

「ありがとう」わたしは心の中で言った。「これからも、見守っていてね」

大学に戻ると、夏休み計画を立て始めた。健太が、料理取材地方を回る予定があり、わたしも一緒に行かないかと誘ってくれた。日本各地の伝統料理を学ぶ旅。それは、わたしにとって大きなチャンスだった。

「行きます」とわたしは即答した。健太は嬉しそうに笑った。

「君と一緒に旅ができるなんて、楽しみだよ」

あれから一年。父の死から始まった暗い日々は、少しずつ明るさを取り戻していた。料理文学という、二つの世界を行き来しながら、わたし自分の道を見つけ始めていた。それは、決して一直線ではなく、曲がりくねった道かもしれない。でも、その道の先に何があるのか、少しずつ見えてきたような気がした。

キッチンの向こう側で、父が包丁を握っている姿は、もう見ることができない。でも今は、わたし自身包丁を握り、父から教わったことを大切にしながら、自分料理を作っていく。それが、父への最高の感謝になるのだと思う。

そして、この物語を書き記すことも、きっと父は喜んでくれるだろう。料理言葉。どちらも、人の心に届けるための手段わたしは、その両方を大切にしながら、これからも歩いていくつもり

Permalink |記事への反応(0) | 10:58

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2025-02-21

anond:20250221065617

自分で決められるなら料理本に従ってねーんだわ

Permalink |記事への反応(0) | 08:21

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2025-02-17

オーブントースターフライを揚げる方法

オーブントースターでもフライを作ることができます。油の使用量を抑えられ、ヘルシーに仕上げることが可能です。

基本的な手順

食材の準備:

お好みの食材鶏肉豚肉魚介類野菜など)に、塩胡椒などの下味をつけます。

衣をつけます。(小麦粉、卵、パン粉など)

オーブントースターの準備:

天板にアルミホイルを敷き、油を薄く塗ります。(またはクッキングシートを敷く)

オーブントースターを予熱します。(200℃程度)

焼成:

食材を天板に並べます

オーブントースター10分~15分程度焼きます

様子を見て、焼き色が足りない場合は数分追加で焼きます

仕上げ:

焼きあがったら取り出し、油を切って盛り付けます

レモンソースなどを添えていただきます

ポイント

食材の種類や大きさによって、加熱時間を調整してください。

焦げ付きやす場合は、アルミホイルをかぶせると良いでしょう。

途中で食材を裏返すと、均一に焼きあがります

油を塗る代わりに、スプレーオイルを吹き付けると、さらにヘルシーに仕上がります

その他

オーブントースターによっては、フライメニュー温度設定が可能場合があります

レシピサイト料理本などを参考に、様々なフライ料理に挑戦してみましょう。

注意点

オーブントースターは高温になるため、火傷に注意してください。

調理中は目を離さないようにしましょう。

使用後は、オーブントースターを十分に冷ましてください。

Permalink |記事への反応(0) | 14:21

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2025-02-11

[増田保存部]今度こそ非公開ブクマ狙います

パンケーキ屋の悲劇

ある日、田中パンケーキ屋を開こうと決意した。理由は単純で、テレビで「パンケーキ世界を救う!」という特集を見たからだ。さっそく料理本を買い、綿密な計画を立て、豊かな大地で育った最高の小麦粉を取り寄せた。

だが、田中には決定的な問題があった。料理センスダサい

開店初日、彼は気合を入れすぎ、ガスコンロをフルパワーにした。するとガス爆発。店の天井が吹き飛び、奇跡的に無傷だった田中は、粉まみれの状態で外に転がり出た。そこにちょうど通りかかったのが、さかなクン

「ギョギョ!これはパンケーキじゃなくて爆弾ですギョ!」

その場にいた客は血圧が急上昇。ほっこり気分を求めて来たのに、命の危機さらされたのだ。

しか田中あきらめなかった。次は絶対成功させると決意し、厨房の衛生管理を徹底し、料理技術を磨いた。そしてついに、ふわふわパンケーキが完成!だが、肛門を引き締める間もなく、またも悲劇が起こる。

彼の作ったパンケーキはあまり連続して美味しすぎたのだ。客が殺到し、行列は天気地図に影響を与えるほどの長さに。あまりの人気にマスコミ取材に来たが、なぜか彼のエプロンには「葬送のフリーレン」のロゴが入っていた。

記者が「なぜフリーレンのエプロンを?」と聞くと、田中真剣な表情で答えた。

パンケーキ作りは、魂の葬送なんです」

さかなクンは静かに頷いた。ギョギョ、と。

8分に投稿するのが一番非公開ブクマされやすいはず。

Permalink |記事への反応(0) | 21:16

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2025-01-22

推しとかファンとかの意味が分からない

タイトルそのまま。

推しとかファンが本当に理解出来ない。

一緒に遊べるわけでもないし、会えないし。

顔がいいとか、歌が上手いとか、ダンスが上手いとか、話し方とか、雰囲気とか。

多分推しが出来るって、いろんな理由があって、その一つ一つも分かるんだよね。

この人イケメンだなぁとか雰囲気良いなとか。

でもそれくらいで、推しにはならない。

5分後には名前も忘れてるしなんならその人にそれ(イケメンだねとか)っ言うの3回目だよ、ってパートナーに言われることもある。

人に興味無い、なんてこともない。

応援する気持ちが無い、なんてこともない。

友達大事だし、頑張ってるやつは応援したいし、なんなら友達マラソンとか出て見てるだけでなんか泣いたし。友達結婚式の前には色々感極まって奢りすぎてえらいことになったし。

推しがいる人は友達が少ない?

絶対にそんなことはない。

友達努力や夢を一緒に喜んで、愚痴感謝を聞いて泣いて。

それはそれとして推しも各々のペースで推しているんだろうなー。

その人と自分の違いはなんだろう。

とりあえず自分の好きなものはたくさんあると思うんだよな。

キャラクターしか趣味しかり。

ff14ゲーム)のキャラクターレ・ミゼラブル高橋優平井堅、yoasobi、ビリヤードダーツテニス漫画料理料理本を読むこと、読書ミュージカルピアノ

推しがいる人はみんなもっとあるかもしれないけど、ぱっと出てきたのはこれくらいでもうちょっとあると思う。

友達応援するのは好き。でも知らない人はわかんない。

上に挙げた人でも、例えば平井堅とかもどこで生まれたかとか性格とかライブとか全く興味がなくて、曲良いな〜って思ったから聞いてるだけって感じ。

パートナーには、友達推しなんじゃないの?

って言われたけど、友達からも色々してもらっててギブアンドテイクだからちょっと違う感じがする。

似たような人いたら教えてください。

推し」がわからいかアイドルライブにでも行ってみようかと思ったけどクソ雑魚情弱のせいで気軽に行ける地下アイドル(気軽じゃなかったらごめん)のライブ情報すら出てこないので、近畿でなんかライブ一覧とか見れるとこあったら教えてください。

Permalink |記事への反応(1) | 16:54

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2025-01-19

anond:20250119183812

ちなみにビーフシチュー明治の中頃には代表的西洋料理として庶民にも知られていた(田舎の貧民は知らん)

舞鶴市は「海軍で作られていた肉じゃがルーツ」の根拠として

昭和13年1938年)発行の料理本海軍厨業管理教科書」を挙げている

しかし同市が公開している同じページに掲載の30年前の「海軍割烹参考書」にビーフシチューがすでに載ってる

東郷平八郎の乗船する戦艦料理士官なんかよりすぐりの凄腕よ

それが西洋料理代名詞として認知されていたビーフシチューを知らんわけがない

軍属艦長命令無視して「適当につくってやった」できるわけもない

この話は最初から最後までアラがあるんだけど

平成になると昭和は遠くになりにけり

軍隊規律なんか知らないから信じられちゃったんだろうな

Permalink |記事への反応(1) | 18:49

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2024-10-28

anond:20241027115735

「Cooking forGeek

 

料理という行為科学オタ目線解説する。

アメリカの本なので、アメリカ料理規準描写が多いが、それでも重要な書。

火を通すとはどうすることか、この調味料はなぜいれるのか、何をどうすれば望んだ結果がえられるのか。

大抵の料理本が「これをこう入れてこの時間だけこうするねん」だけ言って、なぜそうなのかを言おうとしないので、こういった本を一回読んでおくことは、人生において料理という工程に向き合う姿勢を変える。

Permalink |記事への反応(0) | 11:29

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2024-10-19

旦那学生時代から寮生活が長かったからか、「食べられるのならなんでも良い」タイプらしく、連続で同じものを出されても平気な人。楽だけどそれもなんか味気ねえなぁと思って、色々料理本を読むようになった(私は月曜肉じゃが火曜焼き魚〜みたいなルーティン永遠に繰り返すのが平気なタイプ)。この本の中で食べたいものある?と渡してみるものの「全部美味しそう〜」としか言わない。そりゃ美味しそうだけどね。

料理超得意なわけではないけど、「めちゃくちゃ美味しい」「こんな美味い物本当に家で作れるんだ」「結婚して良かった」とベタめしてくれるので、またなんか新しい料理を作ろうと思える。

Permalink |記事への反応(0) | 22:38

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2024-10-18

ナッパーの料理本を読んだ感想

ナッパーは油の使い方うまいよなあ

煮物とかも上手くできたか感謝している

Permalink |記事への反応(0) | 20:10

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2024-10-17

レシピ動画無料で見れる時代

料理本は2000円か…

Permalink |記事への反応(0) | 14:36

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2024-09-27

追記フレンチという一生モノの沼を薦めたい

追記

こんな文章が、思ったよりもバズってびっくりしたので、ツイッターで「フレンチ自作沼(アカウント名は@French_jisaku)」というアカウント作成しました。

フレンチ自作界隈の人がいたらフォローしてもらえると嬉しいです。


以下でいただいたコメントの一部に返信していきます

おおよそ素晴らしいことが書いてあるけど③だけ解像度が低い気が…というのも、料理というのは基本的には科学と同じで味に再現性を持たせる必要があり、そのためには分量を正しく理解し守る必要がある(この分量の正確さをレシピなしでも把握できているのがプロ)。その上で、③では"短時間だとミスった時のリカバリができず"とあるけど、正確な分量を計って料理をすれば大きな失敗はなく連鎖的に料理崩壊することはまずあり得ない。短時間作業でのミスとして、例えばイタリアンならカルボナーラの卵に火を通し過ぎる等の失敗はあるかもしれないが、少なくともそれで全体が大きく崩れることはない。

ありがとうございます

崩壊”という表現は強かったな、というのと、単に私がインド料理中華料理にそこまで沼ってないからかもしれません。

これを書いた時に脳裏にあったのはスパイステンパリングでした。スパイステンパリングは、スパイスごとの香気成分抽出温度がすごいシビアかつ、そこをのがすと苦い種になってしまうという実感があったので、テトリスに近いな、という印象を持っていました。

イタリアンパスタ場合も、フレンチに比べると複数行程同時並行かつ短時間で仕上げるので、ルポゼの間にソースを仕上げればOKフレンチよりはシビアな印象がありますね。

お客さんに作り方聞かれても説明できないよ

まず用語が通じないしブランシールやエキュメやミルポワがなんであるから説明しなきゃいけないかもしれないだろ

(簡単日本語にできるものしか挙げなかったが例えばミジョテとかだとちょっと説明的に訳すしかない)

フレンチを作り始めればわりと用語は覚えるかな、と思ってます。なぜなら私がそうだったからです。

動画を見て、レシピ本を見て、実際につくっていくうちにミジョテとかシノワ、パッセ、タミゼ、クラリフェ、リソレ、アセゾネとかその辺の頻繁に出てくる用語自然に覚えるんじゃないかなと思っています

なので、これを読んだ人はあまり気にせずにフレンチを作るところから始めてもらえると嬉しいです。

別に店に行ってシェフに話しかける必要だってないです。多分作ってると店にはいきたくなるとは思いますが。

日本一般大衆レストランフランス料理を作ることなんて勧めるもんじゃない

勧めるなら家庭料理

一生ものの沼としてのフレンチを紹介したかったので、家庭料理入り口にするアプローチはやめました。

まず家庭料理だと、プロの味を食べて自作との差分を楽しむことができないのが一つ。

あと、ミクニさんのレシピもそうですが、基本的には短手番なレシピが多いので、時間が溶けていくような趣味にはならないかな、という理由もあります

あと、誤解なきようにお伝えしておきますが、自作をどこまで極めてもプロを超えることはないです。

理由は三点あって、

そもそも調理技術絶対にかなわない:せいぜい二か月に一回作る素人と、365日作っているプロではまったく比較にならない技術差があります

②フォンやソースは大ロットで作ったほうが美味しい:ソースやフォンの味と仕込む量は比例するため、一回に10L仕込むプロと、せいぜい1Lしか仕込めない素人では味に差が出ます

③入手可能食材品質に差がある:プロが扱う品質食材一般人が入手することは極めて困難です。例えばジビエプロ契約した猟師さんから送ってもらえますが、素人楽天で買うしかありません。魚もピンのもの(例:分厚いアマダイ)は素人向けには販売していません。

ただ、あくま趣味なので、プロの味を超えられなくても、何ら問題ないと思っています

藤井くんに勝てると思ってやっている将棋沼の住民はいないでしょうし、ツールドフランスに出場できるとおもっているロードバイク沼の住民もいないでしょう。


(本文)

https://anond.hatelabo.jp/20240925202106

記事はこれ。この増田、ならびにこれを読んで高い飯を食ってみたいなーとおもった人に、全力でフレンチを薦めたい。

それも、ただお店に食べに行くのではなくて、

自分フレンチを作ったうえで、お店にもいく”

という楽しみ方を紹介したい。

対象者

・この楽しみ方はある程度の自炊スキルがあることが前提となる。

・具体的には、包丁を多少扱うことができて、強火と弱火の違いが判る、大さじや小さじの意味が分かる程度には自炊ができる人向けのエントリである

〇楽しみ方(スタートキット編)
①まずはフレンチを作ってみよう。

・お店で出てくるような、ある程度本格的かつ王道レシピのほうがよい。

・具体的には牛肉ソースボルドー赤ワインソース)とか、真鯛ソースヴァンブラン白ワインソース)くらいから始めるとよい。

・あまりシンプルレシピすぎると②の楽しみ方ができないため、「簡単!おうちビストロメシ!」みたいなのは避けた方がいい。

・具体的には以下の二つのYoutubeチャンネルを見ることから始めるとよい

Georgeジョージ https://www.youtube.com/channel/UCP2gnyy_-ToZeIDw6qeI6HA

BocuseatHomebyシェフ星野晃彦 https://www.youtube.com/@bocuseathomebyteruhikohoshino

・複雑な料理も避けた方がいい。具体的にはパイ包みやパテ系の死ぬほど複雑で構築的なメニューは、最初は避けた方がいい。100%失敗するのと、複雑すぎてどこが失敗したのかが切り分けできないので。

自分の作ったものと同じメニューを食べに行こう。

・①で自分の作ったメニューと同じものを実際に食べに行こう。①の答え合わせの感覚だ。

・いきなりロブションとかのハイエンドグランメゾンに突っ込むのではなく、ランチで5000円程度の店に行くのが無難

・なぜならば、この段階ではフレンチへの解像度が低すぎるため、グランメゾンフレンチを食っても、値段相応のよさがわからいから。

自作プロ作の違いを分析しよう。

・実際にプロの作ったものを食べるといろいろな気づきがある。なぜなら自分で作ったことがあるので、解像度が段違いになっているから。

ほとんどのケースでは、プロが作ったもののほうが圧倒的にうまい。なぜか考えるのがこのパートの楽しみ方だ。

・例えば真鯛ポワレソースヴァンブラン白ワインソース)を食べたとする。「自分でやると身がぱさぱさになっちゃったな……。火入れの仕方の違いなのか、鯛のポテンシャルの違いなのか、何が違うんだろう。鯛を見た感じ、身の分厚さは変わらないか火入れの仕方が違うのかもしれない。ソースもとっても香りが豊かだな、なんかハーブを入れているのかな……。ソースにはかなり酸味をつけているな、自分でやるときもこれくらい酸味をつけてみるか……。」みたいなことを考えながら食うと、漫然と食べているよりも圧倒的に美味しく感じる。

シェフに聞こう

厨房が激しく忙しいとき以外は、「とっても美味しかったです。もし可能なら、シェフに話を聞きたいんですが……」といえばだいたいシェフに話を聞ける。

自分が美味しいと感じたポイントと、どうやってそれを実現しているのかをシェフに尋ねてみよう。③で自分分析した内容の答え合わせをするのだ。

・鯛はどう火入れしているんですか?(フライパンだけ?フライパンオーブン?)とか、聞きたいことは山のように出てくるはず。

上記①~④を繰り返す。最初比較難易度の低い料理から始めて、だんだんと複雑な料理ステップアップしていく。

多分二年くらいやってから、いわゆるグランメゾンにいくと、その高度な技術と美味しさ、芸術的なまでのアイデア力に感動するはず。

〇なぜフレンチがいいのか

この項目では、なぜカレーでも中華でもイタリアンでもなく、フレンチオススメするのかを説明したい。

時間をつぶすのに最適

・上にはったYoutubeチャンネルを見てもらえばわかると思うが、ソースから自分で仕立てるとなると、平気で二日三日かかる。

段取り設計材料調達→下ごしらえ(ソースベース作成、肉のマリネなど)→仕上げ(火入れ、付け合わせの作成)で、週末まるまるつぶせたりする。

・ネトフリみて時間溶かすよりは遥かに充実感がある。

しかも待ち時間もそれなりに長い(ソースベース作成時など)ので、ネトフリも捗る

勉強がしやすく、深めやす

フレンチそもそもエスコフィエとかいオッサンが100年以上前フレンチ技術レシピを体系化し、公開したことで爆発的に広まった料理(いまでいうオープンソース化)。なので、他のジャンルに比べると圧倒的に体系化されていて学びやすい。

・また、日本フレンチ大国なので、日本語ソースも非常に多い。大型書店で、料理コーナーにいくと、和食の次くらいにフレンチ料理本が充実していると思う。

・他ジャンルに比べると、中級者に進むとき勉強のしやすさが段違いである。例えばカレー中華にハマるオッサンは多いと思うが、この二つのジャンル食文化のゆたかさのわりには日本アクセス可能学習ソースがきわめて少ない。初級レベルでは問題にならないのだが、深めようとしたときには、日本語文献の乏しさに加えて、そもそも体系化されていないので、学習難易度が跳ね上がる。

・作るときの深めやすさに加えて、食べるときの深めやすさも段違いである。フレンチをやる人は大体みんな調理学校基本的調理技術を身に着け、それなりのレストラン就労しているから、安価なお店でも高価な店でもベースとなる技術は同じ場合が多い。

・例えば鮨の場合は、2000円の回転ずしと二万円の鮨では全然別の技術が用いられている。根本的に握り手のキャリアルートが違うからである。2000円の回転寿司バイトロボット操作して握るし、二万円の鮨は専門的な店で修行を積んだ職人が握るのである。一方でフレンチ場合は二万円の店で働いていた人が独立してビストロやって2000円のランチをだしていることは余裕でありうる。

相対的に低い難易度

・そりゃバズレシピかに比べると難易度は圧倒的に高いよ。

・だが、他ジャンルに比べると美味しい味を作りやすいと感じる。

・これはA.多数の工程時間をかけて積み重ねていくという調理プロセスと、結果として、B.足し算の料理である、ということに起因する。

A.多数の工程を順に組み合わせていくという調理プロセス:例えば中華特に四川系)やインド料理イタリアンは多数の工程を短時間で重ねていくことがおおい。短時間だとミスった時のリカバリができず、連鎖的に料理崩壊していくことになる。ゲームとしてはテトリスとかぷよぷよにちかい。一方でフレンチ場合は一個一個の作業を丁寧にこなしていけばそれっぽいものができあがる。こっちはマインクラフトっぽい。

B.足し算の料理フレンチは味の要素が多い。肉のうま味や、ワインの酸味、甘味バターの脂質やハーブ香りを積み重ねていく料理である。そうすると必然的に美味しさのストライクゾーンは広くなる。食材の持つうま味も苦味も臭みも、すべて一皿に詰め込むのがフレンチの基本思想である。これが和食だとどうか。和食は徹底して引き算の料理である食材の持つ性質のうち、客に見せたい部分以外をすべて除去し(野菜をゆでこぼすのとかね)、組み合わせるのが基本思想である。味の要素が少ない分、ピントを合わせるのも非常に難しくなる。引き算に失敗したり(例えばえぐみが出るとか)、そもそも見せたい部分を間違えてました、とかね。

④基礎的な調理技術が幅広く身につく

料理を作るのに必要技術が割とまんべんなく身につく。

調理学校カリキュラムとかを見てもらうとわかるけど、大体西洋料理和食に分かれていて、西洋料理技術ベースフレンチである

フレンチを一通りやると、肉や魚の火入れも格段に上手になる。小麦粉を使ったルーが使いこなせればシチューカレー簡単に作れるようになる。ソースオランデーズが作れればカルボナーラはお手の物だ。

〇楽しみ方(中級者へのステップアップ編)

スタートキット編の楽しみ方を一年くらい続けていると、一通りのものは作れるようになっているはず。

・具体的には、肉の火入れは肉を触ればわかるようになるし、魚も皮をパリッと焼くのはお手の物、くらいにはなっているはず。なんとなく手癖でソースボルドレーズとかソースヴァンブランくらいは作れるようになっていると思われる。

・そこから先にステップアップするなら、プロ(の中でもレジェンドシェフ)の書いている本を読むのが一番よい。

レジェンドシェフ料理本を読む→作る→お金をためてレジェンドシェフの店に行く→もう一回作る、を繰り返せば無限時間が溶けていく。

基本的には近所の大型図書館(住んでる自治体旗艦図書館)にいって、フレンチ料理本コーナーで厳つい雰囲気を出している奴を手に取ればOK

最後に、僕の個人的おすすめ書籍を紹介して終わる。

おすすめの本

フランス料理王道探求』 手島純也

現在シェイノというグランメゾンにいる手島さんの料理

・僕のバイブル

説明も多く写真豊富で読んでいるだけで楽しい

ソース -フランス料理ソースのすべて』 上柿元勝

アランシャペルの下で長年働いていたこれまた有名なシェフシェフの間でも当初をバイブルに挙げる人は多い。

辞書的に使うのもよい。また、一個一個ソースを作ってクリアしていくだけでも楽しい

みんなもフレンチ、作ってみような。

フレンチ自作界隈が周りにいなくてさみしいので、この界隈が盛り上がってほしい気持ちがある。

Permalink |記事への反応(16) | 10:38

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2024-07-17

anond:20240717004056

料理本クックパッド

料理本クックパッドって全然次元じゃない??

Permalink |記事への反応(0) | 00:42

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2024-06-09

美味しいものを食べたい、という衝動と、食べたいものを食べたいという衝動は違うもの

実家母親が作る料理は、我が親ながらも非常に美味しいものだったけれど、いつもなんか満たされない気分だった。

でも、ひとり暮らしをして初めてわかった。

表題のとおり、美味しいものを食べたい、という衝動と、食べたいものを食べたい、という衝動は違うのだと。

母親は毎食、美味しいものを作ってくれるのだが、それは私の「食べたい!」に刺さらなかったのだ。

ひとり飯の味は、やはり、母親の作ったご飯に敵わないけれど(その理由がいまだにわからない)、

それは私が作りたくて作ったものであり、その点では非常に満足できるものだ。

この一点だけでも、「ひとり暮らしをしてよかった」と思えるものである

しかし、将来は母親とは違う家族ができてしまうのだろう。

将来の旦那になる人間が、そしてかわいい我が子供が、「○○を食べたい」となれば、それを作らざるを得ないのだろう。

そう考えると、食べたいものを食べたい、という衝動は、叶えられる期間がごく限られている。

料理本やら料理サイトやらにアクセスし、自分の「食べたい!」を十全に叶えられるよう、日々精進していきたい。

Permalink |記事への反応(2) | 10:23

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[芦原妃名子ブログ]2012.2

https://anond.hatelabo.jp/20240609080331

https://web.archive.org/web/20170710060639/http://ashihara-hina.jugem.jp/?month=201202

ロールキャベツ

2012.02.27 Monday08:35

「家から一歩も出たくない病」(怠け癖)発動中なので、下絵しながら、

以前作って冷凍しておいたロールキャベツを、2~3時間コトコト煮込む。

うちのロールキャベツは美味しいよ。

なぜなら、有名シェフ料理本レシピを、基本そのまんまだから

たまに焦がすけど。

私、レシピ見ないと八宝菜すらろくに作れないレベルなんですけど、

洋風煮込み料理パンお菓子だけは、やたらマジメに作るのです。

なんでかな?と、探ってみたら。。。

多分、この3つが「母の苦手分野だから」なんですよね。

実家ごはん、基本和食中心で、どれもこれも美味しいんですけど、

商売してて時間に余裕が無かったせいか洋風煮込み料理の煮込みが甘い。

「おかあちゃんロールキャベツキャベツ子供ナイフじゃ切れないよ、、!」

みたいな事態が起こるわけですよ。(大事件)

幼い頃満たされなかったちっぽけな欲求までも、人は大人になって自力

満たそうと邁進するのでしょうか。仕事して、得たお金ルクルーゼとか買って、

お箸で切れるロールキャベツ自分で作って、ようやっと満足。

と、同時に、母のロールキャベツも、ちょっと懐かしく思い出す。

料理してると、こういう事が多いです。

味覚以外の色んな感覚が刺激されるというか。

些細なドラマ記憶が、セットでついてくる。

特に悲しくも楽しくもない、日常の何てことな記憶なんて

普段思い出しもしないのに、料理匂いにつられて、ふと。

私、ロールキャベツ読み切り一本描ける気がするよ。

そんなこんなどうでも良いことを、日常生活の合間にあれこれ思うんですけど、

これを掘り下げて書いたら漫画ネタに出来なくなるじゃん!とか、躊躇する事多いです。

他の作家さんは、その辺どうやってバランス取ってんだろう?

気になってきた。

1

ごはん---

スカパラ

2012.02.23 Thursday17:15

すっかりブログほったらかしてしもうたー。

近頃、知り合って間もない方に、「キミ、気分屋でしょ。」とか

ツッコまれること多いよ。気を付けないと。

下絵をトロトロやってます

下絵苦手。絵が下手だから漫画家なのに。可哀そうに。

でもがんばるよ!ということで、下絵のお供に「スカパラ」のライブDVD

スカパラ好き。踊りたくなって困るけど。

メンバーの、「暴力的ハッピー音楽」って言葉が耳に残る。

テストステロン幸福??

一見正反対に思える言葉を繋げると、なんだか自由な感じがしていいな。

バレンタインデーでしたね~。(遅っ)

2~3年前、チョコ好きで有名な作家友達に、美味しいチョコレートのお店を

いくつか教えて貰って、食べ比べてみたのですよ。

どれもとっても美味しかったけど、私は「フランク フレッソン」のチョコ

特別大好き♡

2012022316560000.jpg

まりに美味しくて感動したので、普段甘い物をほとんど食べない友人にも

プレゼントしてみたら、「美味しい!美味しい!」と喜んでくれて、

なぜか私が得意げな気持ちになった記憶が。

美味しいモノは、幸せを運ぶね。

ちなみに、日本に出店してないので、イベント時にしか買えないのですよ。

写真は去年の。今年買えなかった。残念だなーっ。

ついでに今日おやつ白玉おしるこ

下絵やるか。

1

日記---

丸ぱん

2012.02.12 Sunday13:10

ネーム終わった&引越ししてからまだ1回もパン焼いてない

&使いかけの強力粉の期限がそろそろヤバいので、

パンを焼いてみたよ。

フツウの丸パンだけど、これにバターはさんで食べるのが、

飽きなくて一番好き。10%全粒粉

初めて家でガスオーブン使って焼いたけど。。電気より

焼き色つくの早い。楽しい

ガスだとブレーカー落ちないしね!3日に一度は落ちてるんだけど!

(落ち過ぎ)

2

パン---

切手だよ。

2012.02.08 Wednesday15:21

ベツコミ2月号の読者プレゼントで、「Piece」の切手を作って頂いたのですよー。

実際に使えるんだって。嬉しいな!

描きおろしではなく、既存イラストからパターン

折角だから、使ってみようと思います

1

お仕事---

かぜっぴき

2012.02.07 Tuesday07:44

しばらく風邪っぴきで、寝込んでましたよ。あーあ。

こないだ「風邪ひきにくくなった」って、書いたばかりなのにな!

風邪ん時は、お粥よりうどん派です。味覚鈍ってても、美味しいから。

ずっとグダグダしてたんですけど、復活したので

担当さんに、お芝居に連れて行って頂きましたよ。

蜷川幸雄唐十郎の「下町万年物語

お芝居って、アレですよね。

コンサート映画とかもそうですけど、閉じた空間大音量で矢継ぎ早に訴えかけてくる

音楽セリフに集中していると、一種トランス状態になるっていうか。

制作サイドの思惑や感性を、裏からから欲張りに全部受け取ろうと

いっぱしに努力するせいか、良い意味で消耗する。

風邪ぼんやり鈍った脳みそを、他人の手でカパッと開けられて、

勢いよく掻き回された、今回特にそんな感じ。

パワフルで猥雑で混沌翻弄されっぱなし。

下調べして行けば良かったかなー。

正直、理解しきれない部分も多かったんですが、良い刺激になりましたよ!

藤原竜也さんの立ち居振る舞いが、妙に色っぽかった。テレビで観るよりずっと。

少年っぽい方だと思っていたのに、いつの間にやら凄く男っぽい。

色んな人のおケツを沢山見たよ。

周りの人が「カーネーション面白い面白い!」というので、HP見てみたら。。

脚本渡辺あやさんなのね。しまった。観とけばよかった。(すでに手遅れ)

「ジョゼ」も「ヒミコ」も「コケッコー」も全部好き。

言葉少なに的確に、表現出来る人になりたいなあ。

今年の節分は、グダグダしてたので。

去年作った「鬼っこ巻き寿司」載せとこ

2012020513110000.jpg

全部酢飯なので、美味しくはなかったです。

クックパッド見て作ったんだっけ??

去年描いたイラストも載せとこ。

2012020513140000.jpg

海鮮いっぱい入った豪華な巻き寿司が食べたい。

(おうどん飽きたよ!)

Permalink |記事への反応(2) | 08:03

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2024-06-08

anond:20240608201718

おもしろ視点だね。以下にいくつか追加してみるよ:

4.有名人料理本

 ただのレシピ集なのに、有名人名前が入っているだけで売れる。実際には、料理の腕前はその分野の人たちに到底及ばないことが多い。

5.ダイエット成功体験

 一時的成功体験を元に過剰な期待を抱かせる内容が多い。長期的な視野で考えられていないアドバイスが多く、有効性が疑問。

6.占い本やスピリチュアルガイド

 一部の人には効果があるかもしれないが、多くの場合科学的根拠に乏しく、気をつけないと痛い目に会うことがある。

考えは人それぞれだけど、どの本にも学びがあるかもしれないから、一概に全て読む価値がないとは言えないかもしれないね

Permalink |記事への反応(0) | 20:18

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2024-05-12

働きながら毎日料理する30代夫が、料理をする魅力を語る

私は今32歳で、子供は1歳3ヵ月。妻は専業主婦をしている。

料理基本的に私の担当だ。妻は子供離乳食だけ作る。

今は旦那さんが料理することも多いのだろうが、仕事をしながら毎食しっかり作っている、という話をすると、驚かれることが多い。

と言うことは、こういう生活スタイルは、まだあまり一般的だとは言えないのだろう。

自分料理担当して、3~4年くらいになる。

元はというと、(無自覚だったけれど)自分はかなり食にうるさい方だったらしく、

おいしくないもの我慢できない。それがプレッシャーになる、ということで、自分料理をするようになった。

ただ料理(食事)が好きなだけじゃん、と言えばそれまでなのだが、

別に元々自炊する習慣がついていたわけではない。学生時代や、社会人生活最初の方は、かなり適当食生活をしていた。

必要になってやり始めて、だんだん面白くなってきたのだ。

から、今回の話は、必ずしも生まれつき料理好きな人にだけ当てはまる、というわけではない、と思う。

自分料理をする上で、最もいいな、メリットだな、と思っている点は、

家での料理が、「一石多鳥」である、ということだ。

自分そもそも合理的な行動が非常に好きなので、料理という一つの動作で多くのメリットを同時に実現していることを思うと、それだけで嬉しくなる。

自分料理をすることのメリットは何か? 挙げていけば、下記のようになる。

節約になる。

健康になる。

③好きなものが食べられる。

④食への理解が深まり、味覚をより探求できる。

趣味としてのリラクゼーションになる。

仕事でのタスク遂行能力が上がる。

⑦妻に喜ばれる

以下、順番に説明する。

節約になる。

これは言わずもがな、だ。一部には、「自炊お金がかかる」と言っている人もいるようだが、そんなわけはない。

短期的に見れば、確かに一定の初期投資必要かもしれないが、一旦ルーチンが確立してしまえば、中長期的なコストはどう計算しても自炊の方がやすい。わざわざ計算式で表現するのが馬鹿らしいほどだと思う。

料理器具などについての議論は一旦おいておくとして、ぜひ注目してほしいのは、「保存の効く食材について」だ。

ある程度料理をするようになるとわかるが、案外、日常的な料理日本人使用する食材調味料レパートリーは限られている。

また、そのレパートリーを大別すると、

(a)生鮮食品のように足が早いもの・・・肉、魚、卵、葉物野菜牛乳ヨーグルト、など。

(b)ある程度日持ちのするもの・・・玉ねぎジャガイモにんじんねぎにんにく生姜昆布鰹節味噌醤油、酒、ワイン蜂蜜、塩、砂糖コショウ、その他種々の調味料、など。

となる。

ポイントは、(b)に分類される、日持ちのする食材のうち、特に根菜類を、例えばイオン場合であれば火曜市などの安価に入手できる日に、

常に一定数以上確保しておくようにすることだ。

(b)の分類の食材が常に冷蔵庫ストックされており、調味料なども揃っていれば、

あとはその日の気分次第で、適当に(a)分類の生鮮食品と組み合わせて調理する。

肉類も、日によって、この日は豚ロースが安い、この日は鮭が、などと変わっていくので、

特別なこだわりがなければ、こうした特売に合わせて食材をチョイスすると、より割安に材料調達できる。

こうした方式を導入すれば、仮に一人暮らしだったとしても、食材無駄にせず、常にジャストな分量の食事を、最も安い価格で実現することができるはずだ。

健康になる。

これについては、妻の嗜好をかなり取り入れたところがある。今となっては、むしろ出来合の食事を食べることがかなりストレスになってしまい、一食でもコンビニ食などで済ませるのは、非常に嫌になった。

野菜を取りやすい、というのは当然そうだ。

しろ調理済みの惣菜や、飲食店食事で、一日に必要野菜摂取量を十分に確保することは難しい。

また、これは料理をするようになって気づいたことだが、

調理済みの食品には、大抵の場合、多くの食品添加物使用されている。

昔は食品添加物など「そんなシャラ臭いこと気にしてられるか」という印象だったが、今はほとんど全ての買い物で、食品成分表示確認するようになった。

具体的に、何は取るべきではなく、何は取ってもいい、という情報はあまりにも細かな話になってしまうし、自分自身でも完全に把握できているわけではないので、立ち入らない。

が、実際にコンビニスーパーなどで普通に販売されている食材の中にも、専門的な見地から見て十分に安全とは言えない添加物が多数使用されているようだし、

加工食品をあまり摂取しない生活の方が、(少なくとも主観的には)体調がいい状態で日々を送れているように感じる。

また、砂糖や油などの、体調への影響度が大きい成分についても、

自炊をする中で、それぞれの分量や性質自分の体調に与える影響の度合いを、実経験観測していくことができる。

こうしたPDCA自炊をしていると自然と回るようになるので、自然ダイエットにもなり、体調管理もつながっていると思う。

③好きなものが食べられる

これも当たり前と言えば当たり前だが、自炊による料理のおいしさ、という点では、個人的にはYoutube以前と以後で、自炊を巡る状況は大きく変わっている、と思うのだが、どうだろうか。

コロナ以前の、あまりYoutube上での料理動画が充実していなかった頃は、ホットクックを見るか、料理本を見て作るか、くらいが基本的選択肢だった。

ホットクックは玉石混淆だし、料理本は色々試すにはハードルが高く、またレシピ通りに作っても必ず美味しくなるわけではない。

また、いずれの場合でも、レシピだけを見て作っていると、料理の背景に、ベースとなる基礎があることが理解しにくかった。

その点、例えば食材の切り方一つ、食材の投入タイミング一つでも、動画で示されれば、そこで用いられているテクニックは一目瞭然だ。

また、「これは本当にすごいな」という、作って感動するレシピがかなりたくさんあるのもYoutube料理動画凄さだと思う。

誰の料理が好きかは好みが分かれるところだろう。個人的には、コウケンテツさんは、このジャンルでは本当の天才だと思う。ほとんど全てのレシピ動画に、味という観点だけでなく、作りやすさ、シンプルさ、という観点からも、驚くような工夫が凝らされている。毎回非常にクオリティが高いのに、ありふれていない。単純に仕事として憧れるところがある。

Youtubeがあることは、今から自炊を始めることの大きな理由の一つになるのではないか

④食への理解が深まり、味覚をより探求できる。

上記のように、Youtube動画ちゃんレシピ工程確認しながら多くの料理経験していくことで、料理全般を下支えするセオリー体感にわかるようになってくる。

例えば、

 ・料理において、塩はどのような役割を持っているか

 ・どのようにして旨味を構成するか?

 ・〇〇の食材には、どのような調理法が、なぜ合うのか?

 ・〇〇の食材は、季節によって味がどう変化するか、いつが美味しいのか?

 ・なぜこの順序で食材を投入するのか?

 ・この食材で風味づけする意味は何か?

など、無数に論点がある。

もちろん、素人なので、こういう事柄について体系的にわかっているわけではないが、それでもかなり感得できるところがあるのは確かだ。

このことによって、例えば外食に行った場合も、

「なぜこのような料理の仕方になっているのか」「この料理のうち、何がユニークなのか?」「なぜこれが美味しいのか?」などを考える上で、それを言語化し、考えるためのヒントが自分の中で非常に多くなる。

また、それに対する考察が、日常料理にもフィードバックされるために、自分家族の食の経験がより豊かなものになっていく。

これは、とても創造的で、面白い頭の使い方だと思う。食をよく楽しむと、「ああ、人生を豊かに楽しんでいるな」という気に、ふとなる瞬間がたくさんある。

趣味としてのリラクゼーションになる。

これも、個人的にそう感じる、というレベルのことに過ぎないかもしれないが、料理食材は、「人間自然との強力な接点の一つ」だ。

この前たまたま流れてきた動画の中で、養老孟司さんが、

サラリーマン一年のうち3ヶ月は田舎に行って農作業をするべきだ」

というようなことを言っていた。

これは、人間は(人間以外の)自然に触れることで、人としての自然なあり様を取り戻せる、などというような話の文脈で言っていることのようだったが、

やはり現実的にはこれはなかなか難しい。

一方で、都会に暮らしていると、自然に触れることによって自分の心身が整えられる感覚があるのも、自分としては実感するところだ。

料理は、一つの自然である、と考えることもできる。

例えば、食材を茹でている鍋の中で、いろいろな食材の色を眺めていると、何となく癒されるものがある。

また、料理をすれば、その色彩を眺めるだけでなく、実際に手で触れ、匂いを嗅ぎ、それを味わう、という、五感総合的に用いたプロセスを、自然経験する。

これが、日常生活を生きる上での、癒しになっている面は非常にあると思う。これは、例えば電子機器などが介在するような趣味とは、少し異なる位置づけの趣味として考える必要がある。

仕事でのタスク遂行能力が上がる。

料理は細々したタスクの積み重ねだ。日々確実に、決まった時間に、下記のような要素を十分に考慮した料理提供する必要がある。

 ・おいしさ

 ・栄養

 ・原材料費

 ・材料調達(買い出し)

 ・家族の好み(カスタマイゼーション)

 ・新規レシピの導入

 ・在庫管理

 ・洗い物の段取り

これらの左脳的なタスクも、非常に奥深いものがあり、上記を同時に達成するためには、細かなオペレーション上の工夫や、機材の導入などを適切に行なっていく必要がある。

私自身は一介の勤め人だが、上記のようなスキルは、一般経営者が求められる全般的なスキルと通ずるところがあるのではないか、と思う。実際に、経営学等における考え方を、日々の料理管理活用している部分も色々ある。

こうした事柄について改善を行うためには、個々の作業をただ行うだけではなく、全体の工程俯瞰した上で、このプロセス全体を創造的に組み替えていく必要がある。

ここまで色々語っているが、自分料理に実際に日々費やしている時間は、平均で30分程度のものだろうと思う。

このような工夫を継続的に行うことで、「涼しい顔をして高品質アウトプットを出し続ける」ような仕事の仕方を、多少なりとも身につけることができつつあるのではないか、と思っている。

⑦妻に喜ばれる

結局、これが一番大事だ。

よくある言説として、「時給に換算するとこれは〇〇円だから外注した方がいい」などというものがある。

かに資本主義原則から考えれば、原則的に自給自足は不合理であり、分業こそ正義、というのは、理論的には正しいだろう。

しかし、近頃子供も産まれ、よく考えることは、

自分がすることのうち、何を内部化し、何を外部化するか、ということは、生き方のもの規定する哲学だ」ということだ。

それこそ原理から言えば、ありとあらゆることを外注化することができる。

料理外注化すること、子育て外注化すること、(仮想的に)家族・友人を外注化すること、(パッケージ化された娯楽を楽しむという点で)趣味外注化すること。

技術が発展すれば、例えば「息をする」というようなことも外注できるだろう。

原理を考えれば、デカルト式に、「我思う」以外の事柄は、全て外注可能である、と言うことができるかもしれない。

しかし、やっぱり自分はそういうあり方には、本質的な喜びはない、と思う。

食事を作り、家族と食べる、という行為は、「息をする」のと同じカテゴリーに入る、自分に属する行為だ、と、今の自分は感じているらしい。

まあ、どこにラインを引いていくかは、人それぞれだ。それが生きる姿勢の反映ということだと思います

Permalink |記事への反応(0) | 17:43

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2024-04-02

anond:20240402002256

料理ポストパクリだよ

有名料理からネタを引っ張ってるのが多いね

情報のまとめと実体からくる取捨選択一定価値はあるから

借金玉の書いた文章の中では有用性がある方なのは認めるが

Permalink |記事への反応(0) | 01:07

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2024-02-22

好きな料理研究家理不尽disられてくやしい(プリン)

大まかな流れ

樋口直哉プリン記事

蓋をすると蒸発が妨げられ、気化熱が奪われるため蒸し器のなかと同じような状態になり水温は100°Cになります。これではプリンにスが入ってしまうので、アルミホイルなどで蓋をするのは絶対にやめましょう。

出典:樋口直哉https://note.com/travelingfoodlab/n/n9966c96151c7

プリンを蒸すときに蓋をしてはいけない。なぜなら『マギーキッチンサイエンスマギーという人の書いた料理本)』にそう書かれているからだ」という主張。

ibushi_maru氏が樋口直哉プリン記事を参考にプリンを作った記録

https://togetter.com/li/2128879

詳しい料理法は下記のnoteを参考にしました。 蓋は使用しないと言う注意書きがあったので、本当なのだろうかと実験してみました。

https://note.com/travelingfoodlab/n/nf4453a1fc002

出典: ibushi_maruhttps://twitter.com/ibushi_maru/status/16485586904908267552023年04月19日

蓋なし、アルミホイル蓋、シリコン蓋の3種類の方式プリンを焼いて比較した実験結果のツイート

結果をまとめると

蓋なしアルミホイル蓋シリコン
スがなくきれい⭕️⭕️×
縮まず元の大きさを保つ×⭕️⭕️
空気と接する面に固い膜が張っていない×⭕️⭕️

という結果が得られた。

まりこの人の実験によれば蓋をしたほうが出来がよかったのだ。

ブコメ

樋口直哉マギーキッチンサイエンスの内容を自分で試して確認してはいないんだね、という話かな。 "蓋をするのは絶対やめましょう"https://note.com/travelingfoodlab/n/n9966c96151c7

https://b.hatena.ne.jp/entry/4735318971133592005/comment/WinterMute

なるほどWinterMuteは正論を言っているように見える。

しか

もっと詳しい流れ

樋口直哉プリン記事

蓋をすると蒸発が妨げられ、気化熱が奪われるため蒸し器のなかと同じような状態になり水温は100°Cになります。これではプリンにスが入ってしまうので、アルミホイルなどで蓋をするのは絶対にやめましょう。

出典:樋口直哉プリン作り講座 〜座学編〜” [https://note.com/travelingfoodlab/n/n9966c96151c72018年1月22日

「これが座学編なら実践編もあるのでは?」ある

樋口直哉プリン記事・後編

全卵タイププリンの一部を卵黄に変え、生クリームを使わずあっさりと仕上げたプリンです。昔、甘味屋で食べたような味を目指しました。

出典:樋口直哉プリン作り講座 〜昔風プリンの作り方〜 ”2018年1月23日

実際に蓋をしないで作ったレポート写真掲載されている。おいしそう。

ブコメ

樋口直哉マギーキッチンサイエンスの内容を自分で試して確認してはいないんだね、という話かな。 "蓋をするのは絶対やめましょう"https://note.com/travelingfoodlab/n/n9966c96151c7

[https://b.hatena.ne.jp/entry/4735318971133592005/comment/WinterMute

まとめ

自分確認していないのは誰なのか明らかになった。


ところで

樋口氏が蓋をせずに作ったプリンには見たところスはなく、縮んでもいない。固い膜の有無は直接はわからないが、①本体側面と色があまり変わらないこと、②あまり縮んでいるように見えないことからおそらく張ってないと思われる。

まり

/ 蓋なし(ibushi_maru)蓋なし(樋口
スがなくきれい⭕️⭕️
縮まず元の大きさを保つ×⭕️
空気と接する面に固い膜が張っていない×⭕️

どうしてこのような違いが出たのか。

考えられるのは

加熱方法については昔ながらの蒸し器をつかう方法と、オーブン湯煎にする方法、どちらがいいのでしょうか?

おすすめは断然、オーブンによる湯煎です。

出典:樋口直哉プリン作り講座 〜座学編〜” [https://note.com/travelingfoodlab/n/n9966c96151c7]2018年1月22日

バットに並べて熱いお湯を注ぎます

https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5609871/picture_pc_d72b1a9ce7ec3e22635262bfc26e6bf1.jpg?width=800:image=https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5609871/picture_pc_d72b1a9ce7ec3e22635262bfc26e6bf1.jpg?width=800]

出典:樋口直哉プリン作り講座 〜昔風プリンの作り方〜 ”2018年1月23日

樋口氏の方法では熱いお湯をバットに注いで湯煎している。この水蒸気にはプリンの表面の乾燥を防ぐ効果がある。

しかするとibushi_maruは湯煎していないのかもしれないと思いツイートを見ていくと

今日プリンを焼いていこう。

4種類の材質が違う容器で比較を行う。

出典: ibushi_maru

https://twitter.com/ibushi_maru/status/16500422527005818922023年4月23日

湯煎してる……

おまけ

AIには優しくなるのに人には厳しいね - スナックelve 本店

二百五十六番星さいはてのくんファンアートをnovelAI作りました

[f:id:brightsoda:20230429135231p

Permalink |記事への反応(5) | 18:21

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2024-02-01

炊飯器で作れる!」って何のメリットあるの?

Google検索トップに出てきた某料理レシピが「炊飯器で作れる!」系で、

しかもそれを「その料理本来の」レシピ勘違いした旦那がそれで作ってしまい、

まあ不味いとは申しませんがやっぱり普通にフライパンで作ったほうが断然うまいよねって出来でした。

 

作ってもらっておいてこんなこと言うのあれですけど、レシピ調べるならせめていくつか横串で調べて、

「どのレシピでも共通してやっていることは外しちゃいけない必須事項、それ以外の可変事項は各レシピ独自アレンジ

みたいなアタリをつけてから台所に立てと。

そうすりゃ許容範囲とか省略していいこととかがわかって小回りが利くでしょ。

 

見てみりゃ炊飯器で作るのもフライパンで作るのも手間なんかたいして変わらんかったとですよ。

せいぜい「スイッチ押してしばらくは放っておける」くらいのもんで。

まあそれこそが炊飯器レシピメリットなんでしょう、きっと。色々忙しい子育て中の兼業主婦かには。

でもうちはそうじゃないし。

旦那料理なんか半分楽しみでやってるんだから、わざわざ本線からはずれて省力レシピに走る必要性皆無だし。

炊飯器の前で腕組んで待ってるんだったらフライパン振ったほうが早くできるよ。

独特のクセつよアレンジレシピに走る前に定番レシピ定番通りに作れるようになるほうが先。

 

もちろんそんなことはおくびにも出さずに、笑顔で「おいしいね♡」って食べましたよ?

Permalink |記事への反応(3) | 19:34

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