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2025-10-17

30歳で不妊治療をはじめた②

8月から始めて10月現在、まだ妊娠していない。

8月には卵管造影をした。卵管は問題なさそうとのこと。

合わせて前に提出した精子検査結果も教えてもらって、こちらも問題なさそうとのこと。

この後は排卵チェッカー市販品)を使って排卵日を探って夫婦生活を行い、夫婦生活の1週間後くらいに再度診察と言われた。

早速帰り道に排卵チェッカーを買ったんだけど、これ薬剤師説明受けないと買えないのでちょっとめんどくさい。

4日間くらい検査して、なかなか陽性出ないなあ。と思っている頃、夫が熱を出した。コロナだった。

そして夫がコロナ陽性を出したその日、私の排卵チェッカーも陽性になった。

当然そんな状態夫婦生活をできるわけもなく、卵管造影直後のゴールデンタイム無駄になった。

そして陽性から1週間後、再び病院に行って採血

合わせて前にやった風しん抗体検査結果教えてもらって、抗体まだしっかり残ってたので安心

来週生理来なかったら妊娠検査生理来たら3〜5日目にまた受診してホルモン検査と言われた。

生理こないといいな〜と思って帰宅したら、出血してた。

排卵出血?と思ったけど、明らかに量が多い。

生理が早く来たのかな?と思って3日後に再度受診

エコーしてもらって、今起きてるのはやっぱり生理じゃなくて不正出血とのこと。

リセットするために薬を処方された。

併せて前回の検査結果教えてもらったけど、黄体期ホルモン検査の結果はP4が低いので、この時まだ排卵が起きていなかったんだろうねと。じゃあなんで排卵検査薬で陽性出たんだ。

ミュラー管が低くて卵子の数が少ないと言われた。

この2日後、今度は私が発熱してコロナ陽性だった。

病院電話してみたら薬は飲み続けて良いとのことだったので飲み続けた。

飲み終わって3日くらいで生理開始。

生理開始して4日目くらいに受診してホルモン検査

このとき排卵誘発剤を処方された。

さらに数日後に卵胞の大きさ見るために受診

前回検査LHとFSHの検査をして、FSHよりLHが低いのが正常なんだけど逆転している。

逆転していると多嚢胞性卵巣症候群可能性あるけど、エコーの結果やミュラー管の数値的にそれでは無さそう。

ただホルモンバランスが悪いことに代わりはなくて、排卵しにくい。今回も生理開始日に対して卵胞の発育が遅い。

卵胞を発育させるために注射する。

そこから数日後からまた排卵チェッカーを使ってて、5日目くらいで陽性に。

今度はちゃんタイミングとった!と思ったんだけど、翌日出血しか生理並み。

受診したら排卵は起きてないし卵胞も育ってないから一度リセットしましょうとなってピルを処方された。

Permalink |記事への反応(0) | 22:11

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2025-09-02

anond:20250902113211

反対意見に対する抗体が作られずに育っていくのが問題

それは違うと思う、あなたが間違っていると思う、こういうのが全部「否定」として捉えられるようになるんだよ

最後ちょっと意見がズレただけで「敵」認定される 今日は●●が食べたいとか、そういう食い違いですらね

Permalink |記事への反応(0) | 11:58

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2025-08-16

30歳で不妊治療をはじめた

と言っても不妊治療がもう始まっているかというとまだ検査段階。

なかなか授からないので、一度検査してみて必要なら治療するか〜くらいの気持ち不妊専門の産婦人科夫婦で行ってみた。

不妊治療は少し前から保険適用になっているけど、検査のいくつかは保険適用外なので初回にやらないといけないと言われる(混合診療ダメなので)

初回は自費診療クラミジアHIV風しん抗体検査をしてもらった。ホルモン検査は別件で最近検査済みだったので除外した。

「じゃあ検査しますね」と言われて私だけ別室に連れてかれて、てっきり採血だと思ってたらクラミジア検査は内診台でやるタイプので、いきなりぐええてなった。

そんで、その日が生理7日目だったので「明日明後日に卵管造影やりにこれる?」と言われるけど会社勤めなので急には難しい。卵管造影やれる期間中で休めそうな日をチョイスして予約を入れた。

予約を入れてから「で、卵管造影て何?」とググったら痛いという情報ばかりで憂鬱

初回は保険適用外で1万円くらいの会計だった。

夫側の検査は精液検査くらいなんだけど、これも混合診療なっちゃうので翌日以降に持ってきてくださいねとなる。

2日以上7日以内禁欲した、2時間以内のもの必要だそう。

持っていったら、医師の診察を受けたら保険適用だけど診察受けないなら自費診療になると言われたそうで、ひとことふたこと会話する程度の診察だけで終わったらしい。

これは保険適用で1000円強。

Permalink |記事への反応(0) | 20:52

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2025-08-08

朗報フェミニストさん、トランス思想ボコってしま

わたし自分著作でしだいに「ジェンダー」を使わなくなっていった。代わりに、性的差異(このタームは固定した差異を前提にするものではなく、差異の働きを検討するためのものであ

る)や、歴史的に可変的な概念としての生物学セックスについて語るようになったのである。(Scott 2001, p. 34、下線引用者)

そもそも Scott において可変的でないものはいったい何なのか。

この混乱を踏まえるなら、「肉体的差異に対して意味確立する知」という Scott によるジェンダー代表的定義も、妙に曖昧に思われてくる。

どのような 肉体的差異に対する意味づけであるのかが省かれているのには、何か事情があるのだろうか。

Scott は「男女間の固定的で自然身体差異」や「身体的な性差」の実在に触れることを慎重に避けるが、これが存在したとしていったい何が困るのだろうか。

ある特定身体形質が社会的有意味差異として切り出され、その身体形質にもとづく人間の分類が異なる処遇によって特徴づけられるような社会集団として成立する。

ポスト構造主義フェミニズムにおける知としてのジェンダー概念は、本来この局面をラディカルに問いなおすはずのものであった。

それは生殖機能に関わる身体形質が社会的に意義を帯びるという普遍的と思われる事態のものを、議論の射程に含みうるだけのポテンシャルを有していた。

しかし、Scott らは意味づけの対象となる身体形質について曖昧しか語らないことによって、この優位点を掘り崩してしまっているのである

生殖機能と関わる身体形質がきわめて重要意味づけの対象として切り出されるという事態自明性を問いなおすうえで、性別生物学差異であることを否定する必要はまったくない。

それは血液型というマージナル身体形質が重大な社会的意義を帯びているという状況の奇妙さを認識するために、血液型生物学的な定義(ABO 型ならば赤血球上の抗原と血清中の抗体基準とする分類)を疑う必要などまったくないのと同様である

セックスもまたジェンダーである」のか?──ポスト構造主義フェミニズムにおけるジェンダー概念再考に向けて

https://www.jstage.jst.go.jp/article/genderstudies/26/0/26_2/_pdf/-char/ja

Permalink |記事への反応(0) | 13:06

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2025-07-26

anond:20250726092305

個人場合は本人が抗体を持つことの方がでかい

Permalink |記事への反応(0) | 09:25

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2025-07-16

anond:20250716101410

2021年11月まで: 49ページのグラフで、前半が「未」感染者のワクチンによる抗体の蓄積、後半が感染者の感染ワクチンによる抗体の蓄積。

https://assets.publishing.service.gov.uk/media/61d84daa8fa8f5058bc049ae/Vaccine_surveillance_report_week_1_2022.pdf#page=49

2024年10月まで:23ページのグラフで、左が「未」感染者のワクチンによる抗体の蓄積、右が感染者の感染ワクチンによる抗体の蓄積。

https://assets.publishing.service.gov.uk/media/6735ddce0b168c11ea8230f2/Vaccine_surveillance_report_2024_week_46.pdf#page=23

参考:イギリスはどのように「コロナと共に」生きているのか -増田出張

https://knoa.hatenablog.com/entry/2023/04/22/162609

Permalink |記事への反応(0) | 11:00

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2025-07-15

anond:20250715091248

■『処女厨叩きおじさん、梅毒陽性で怒髪天!──“無菌幻想”VS 14,663件のリアル

※この記事は、先日『処女厨キモい』と書いて拍手を稼いだ40代おじさん(既婚・子持ち)が、保健所の静寂で魂を抜かれた実況レポートである

第0幕:ブーメランの着弾音

処女じゃないと無理とか言うヤツがキモい!」と煽った直後、梅毒検査が陽性。2024年国内報告数は14,663件で3年連続1万超え

流行を叩き記事ネタにしてたら、自分統計の一部になった。

第1幕:処女厨 vs 無菌幻想崩壊

バージンなら安全”と思い込む処女厨しか米国バージン誓約調査ではSTD感染率に差が出なかった

ディープキスでも梅毒うつる

性交ゼロでも感染例はある。

皮膚は28日、赤血球は120日刷新

細胞が総入れ替えする相手に“初回限定版”を求める執着がいかに虚しいか、痛感。

第2幕:陽性コールパニック

 医師梅毒陽性ですね」──脳がフリーズ。Treponemal抗体治療しても一生陽性が基本、でも15〜25%は2〜3年で陰転化するらしい

。一縷の望みにすがりつつ、スマホで「ペニシリン不足」の文字を見て追い打ち

第3幕:メンタル奈落スティグマ

 STD診断はうつ自己嫌悪社会的スティグマ三位一体

。男は相談しづらく、受診遅れが多い

処女厨嘲笑していた自分が、最終的に“キモいレッテルを貼られる側だったとは。

第4幕:リベンジアップデート

治療:標準はベンザチンペニシリン筋注。供給不安なら代替経口βラクタムでカバー検討

3か月後に再検査抗体価の4倍低下が治療成功の目安

保健所匿名無料:恥を捨てて活用しよう

心のケアスティグマを抱え込むと再感染リスクも上がる

カウンセリング利用は甘えじゃない。

最後に──処女厨一言

最初の男”に固執している間に、自分梅毒陽性になるリスクを忘れるな。

身体は常に更新される。アップデートできないのは古びた価値観だけだ。

検査受けて、治療して、また語ろう。まずはスマホ閉じて保健所GO

Permalink |記事への反応(0) | 09:32

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2025-06-17

出産前に掛かる費用デカすぎる

二人目が生まれから、2年振りくらいに妊婦検診に行ってるけど、金が掛かり過ぎてビビる

検診一回数万とか、出生前診断十数万とか、出生前診断説明会数千円とか、胎児抗体を付けさせるための予防接種数万とか

しかも、説明会とかは下の子が同伴出来ないからどこかに預けるか、家族仕事を休んでもらうしかないし、少子化対策が口だけってことはよく分かった

子供は贅沢品とかそんなアホなって思ってたけど、改めてこの金額を突き付けられると確かに贅沢品かもしれないと思った

Permalink |記事への反応(1) | 13:54

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2025-06-12

anond:20250611132052

尾身のせいや

https://president.jp/articles/-/53032?page=4

田村大臣は一息つくと、「ワクチンインド型への効果は、80%くらいで発症阻止と聞いていますが、尾身先生は、この間いきなり、『ワクチン感染阻止ができる』って、ワクチン効果について言い出した。あれはダメです。ワクチン発症阻止、重症化阻止までで、感染阻止についてはろくにデータがない。なんで急に言い出したのか?」

大臣、それは五輪がらみでしょう。選手関係者ワクチンを接種して入ってくるから安心ですよ、と国民に言いたかったのかも。もしくはバブル方式から国内感染伝播は起きませんよとか、そういうことではないでしょうか?

でも、『ワクチン感染阻止』は危ういです。2回接種後の2週間後とか、抗体ピークのときや、ごく高いうちには感染阻止もできるかもしれませんが、ワクチン免疫は次第に下がっていきますワクチン発症重症化阻止、死亡する割合を下げるまで、です。過大評価はするべきじゃありません。尾身先生は言い過ぎです。

すぐにワクチン接種者に感染者が出てボロが出ます。それに、そもそも変異ウイルスでのワクチン効果データが不足していますワクチン免疫の持続期間も詳細は不明、今のワクチン政策は賭けです。尾身先生のおっしゃっていることに、サイエンスの裏打ちが本当にあるのか不安なんです」

Permalink |記事への反応(0) | 15:44

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2025-06-10

岡田晴恵先生勝利だよな

https://president.jp/articles/-/53032?page=4

田村大臣は一息つくと、「ワクチンインド型への効果は、80%くらいで発症阻止と聞いていますが、尾身先生は、この間いきなり、『ワクチン感染阻止ができる』って、ワクチン効果について言い出した。あれはダメです。ワクチン発症阻止、重症化阻止までで、感染阻止についてはろくにデータがない。なんで急に言い出したのか?」

大臣、それは五輪がらみでしょう。選手関係者ワクチンを接種して入ってくるから安心ですよ、と国民に言いたかったのかも。もしくはバブル方式から国内感染伝播は起きませんよとか、そういうことではないでしょうか?

でも、『ワクチン感染阻止』は危ういです。2回接種後の2週間後とか、抗体ピークのときや、ごく高いうちには感染阻止もできるかもしれませんが、ワクチン免疫は次第に下がっていきますワクチン発症重症化阻止、死亡する割合を下げるまで、です。過大評価はするべきじゃありません。尾身先生は言い過ぎです。

すぐにワクチン接種者に感染者が出てボロが出ます。それに、そもそも変異ウイルスでのワクチン効果データが不足していますワクチン免疫の持続期間も詳細は不明、今のワクチン政策は賭けです。尾身先生のおっしゃっていることに、サイエンスの裏打ちが本当にあるのか不安なんです」

岡田先生当時は叩かれまくってたけど、結局一番まともやったね

https://anond.hatelabo.jp/20250609213542

Permalink |記事への反応(0) | 11:35

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2025-06-09

論文日本で繰り返されるCOVID-19ワクチン接種後の超過死亡の著しい増加

https://www.jmaj.jp/detail.php?id=10.31662%2Fjmaj.2024-0298

著者:掛屋秀樹・新田剛・上島ゆかり宮沢孝幸

掲載誌JMA Journal,2025年4月28日発行、8巻2号、584–586ページ

DOI10.31662/jmaj.2024-0298

目的と背景

日本2024年3月時点で世界高水準の**mRNAワクチン接種率(1人あたり3.6回)**を記録。

しかし、オミクロン株出現後に感染者数と死亡者数が急増し、2022〜2023年には「超過死亡数」が顕著に増加。

2023年の超過死亡率は人口100万人あたり1400人超で、米国の約3倍。

そのうちCOVID-19による死は約10%に過ぎない。

提示されている仮説

1. 見逃されたCOVID-19死亡

検査を受けなかった、または陽性と判定されなかった感染者による死亡。

医療逼迫による間接的な死亡。

しかし、2023年5月にはCOVID-19が季節性インフルエンザ相当に分類され医療体制は緩和されたが、超過死亡は依然として高水準。

2.ワクチンによる有害事象

日本の「予防接種健康被害救済制度」では、2024年11月時点で**8432件(うち死亡903件)**の給付が決定。これは過去47年間の全ワクチンを上回る。

若年層の死亡事例(例:14歳少女)も含まれる。

科学懸念と観察

スパイクタンパク質エストロゲン受容体の結合や核移行シグナルの存在ががんとの関連を示唆

英国ではワクチン接種後、呼吸器系疾患による死亡は減少したが、循環器系疾患やがんによる死亡が増加。

特に乳がん白血病膵臓・卵巣・子宮がんなど、エストロゲン受容体関連のがんが増加。

免疫抑制と慢性感染の仮説

2回目以降のワクチン接種で副反応が減少した背景には、「免疫抑制」の可能性。

IgG4抗体制御性T細胞(Treg)の増加により、**ウイルスの慢性感染特に腸管)**が生じ、鼻腔スワブでは検出されない可能性。

下水検査によるデータがこれを支持。

政策データ透明性の課題

日本政府は接種日の記録がない人を「未接種」と誤分類したと批判され、データ開示に消極的

修正後のデータでは、ワクチン接種者が未接種者よりも感染やす可能性が示唆された。

結論提言

mRNAワクチンによる超過死亡・慢性疾患への影響を検証する大規模研究データ開示が急務。

特に日本では**接種回数の個人差(0〜8回)**が非常に大きいため、貴重な疫学分析可能

将来の感染対策に向けて、mRNAワクチンの長期的な影響を科学的に検証すべき。

Permalink |記事への反応(2) | 17:52

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anond:20250609131822

新型コロナウイルスSARS-CoV-2)に対するmRNAワクチン効果検証たこれまでの研究には、いくつかの限界問題点が指摘されています。以下に主要な点を整理します。

1. 観察研究限界(Real-worldEvidenceバイアス

問題点

無作為化されていないため、背景因子の調整が不完全。

健康志向バイアスhealthyuser bias):ワクチンを接種する人はもともと健康意識が高く、医療アクセスが良い傾向がある。

ワクチン未接種者がヘテロ集団宗教的理由アクセス問題健康状態悪化など多様な背景がある。

結果的に、ワクチン効果が過大または過小評価される可能性がある。

2.変異株への効果検証の難しさ

問題点

初期の研究は野生株(Wuhan株)またはアルファ株を対象としており、デルタ株、オミクロン株への効果は別途検討必要

時間の経過とともに変異株が主流になるため、研究成果が急速に陳腐化する。

ブースター接種の効果についても、変異株ごとに再評価必要

3.抗体価を用いた評価限界

問題点

多くの研究中和抗体価を用いてワクチン効果を間接評価しているが、免疫全体像細胞免疫など)を捉えきれていない。

抗体価の低下=防御効果喪失とは限らない。

4. 長期的な有効性と安全性に関する情報不足

問題点

mRNAワクチンは**緊急使用承認(EUA)**で導入されたため、長期観察データが乏しい段階で接種が開始された。

特に若年層や小児、妊婦高齢者における長期の副反応リスク効果に関する知見は限定的だった。

心筋炎・心膜炎(特に若年男性)などのまれ副反応が、接種後になってから報告された。

5. 報告バイアス政治的影響

問題点

一部の研究で、製薬企業の関与によりポジティブな結果が強調される可能性がある。

ワクチン承認や推奨が政治的判断と絡むことで、研究客観性が揺らぐとの批判もある。

データの透明性や原データへのアクセス制限批判されたケースもあった(例:Pfizerの臨床試験データ開示の遅れ)。

6. 接種回数・タイミング・組み合わせの最適化に関する情報不足

問題点

何回接種すべきか(初回+何度のブースター)という点でエビデンスが流動的。

異なるワクチンを組み合わせる「交差接種(heterologousprime-boost)」の評価が不十分。

感染歴のある人にとっての追加接種の意義も明確でなかった。

参考文献(代表的もの):

PolackFP,et al. (2020). Safety and Efficacy of the BNT162b2mRNACovid-19 Vaccine. NEJM.

Baden LR,et al. (2021). Efficacy and Safety of themRNA-1273SARS-CoV-2 Vaccine. NEJM.

UK Health Security Agency. (2022).COVID-19 vaccine surveillance reports.

SubramanianSV, Kumar A. (2021). Increases inCOVID-19 are unrelated to levels of vaccination across 68 countries and 2947 counties in the US. European Journal of Epidemiology.

Doshi P. (2021).Willcovid-19 vaccines save lives? Current trials aren’t designed to tell us.BMJ.

Permalink |記事への反応(0) | 16:12

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2025-05-22

anond:20250522182355

有料版とは違うかもやで

無料枠で有料版が回数制限で利用出来るから試してみたら良いと思う

個人的には創作Monday雑談) に用がない人は ChatGPT じゃなくていいと思う(Claudeの方がいい)

無料枠狙いならGeminiの方が使えるやで

雑に聞くだけでこのレベルからまぁ調べ物は多少楽になったよね。この状態で本当か確認しつつ調べてけばいいわけ

 

HHV-6ウイルス研究の中で、「健常人うつ病患者におけるSITH-1発現を調べた。 その結果、うつ病患者は健常人に比べてSITH-1発現量が非常に多いことが判った。簡単言葉で表すと、SITH-1 はヒトを12.2倍うつ病になりやすくさせ、79.8%のうつ病患 者がSITH-1の影響を受けているということになり、これまでに発見されている疾患の原因遺伝子の中でも最大級 の影響を持つ遺伝子であると言える。」とあるのですが、下記を調べてください ・この論文タイトル・この論文の背景と研究概要フォローアップ研究評価議論特許と応用可能性など

 

 

回答

ご依頼ありがとうございます。HHV-6ウイルスとSITH-1に関連する研究について、以下に求められた項目を調査し、わかりやすくまとめます。私の知識と利用可能情報に基づいて回答します。

 

---

 

### 1. この論文タイトル

該当する研究は、東京慈恵会医科大学近藤一博教授らのグループによるもので、SITH-1がうつ病に強い影響を与えることを示した論文と考えられます。具体的には、以下が該当する可能性が高いです:

日本語訳: 「ヒトヘルペスウイルス6がコードする小型タンパク質SITH-1がうつ病の強力な危険因子であることの特定」)

 

ただし、具体的に「12.2倍」「79.8%」という数値が明記された論文として、2020年6月に発表された研究が基盤となっているようです。この研究は慈恵医大公式発表や関連文献で引用されています

 

---

 

### 2. この論文の背景と研究概要

#### 背景

 

####研究概要

-うつ病患者ではSITH-1の発現量が健常人に比べて著しく多い。

- SITH-1はストレスを増幅し、嗅球(脳の一部)や海馬に影響を与え、うつ病に似た神経変化を引き起こす。

-統計的に、SITH-1を持つ人はうつ病になる確率12.2倍高く、うつ病患者の79.8%がSITH-1の影響を受けている。

  • **結論**: SITH-1はこれまでに見つかった疾患原因遺伝子の中で最も強い影響力を持つ可能性がある。

 

---

 

### 3.フォローアップ研究

 

---

 

### 4.評価議論

####評価

- SITH-1の影響力(オッズ12.2、頻度79.8%)は、他の疾患関連遺伝子(例:糖尿病や高血圧遺伝子)と比べても非常に強い。

-うつ病生物学メカニズムに新たな光を当て、ウイルス感染精神疾患に関与する可能性を示した点で画期的

 

####議論

-研究はまだ観察研究の段階であり、SITH-1を直接抑制する治療法の開発には至っていない。

- HHV-6はほぼ全員が感染しているため、SITH-1発現量の個人差や環境要因の影響をさら検証する必要がある。

 

---

 

### 5.特許と応用可能

####特許

 

#### 応用可能

 

---

 

### 補足

この研究は、うつ病理解治療革新的視点をもたらしています。ただし、現在研究が進行中であり、実用化にはさらなる検証必要です。もし具体的な論文PDFや詳細な引用必要であれば、追加でご依頼いただければ対応します!

 

何か他に知りたいことがあれば教えてくださいね

Permalink |記事への反応(1) | 18:28

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2025-05-17

anond:20250517140526

自分思想を守るために、他人思想を潰せと言うか。

ならば問おう、思想というのは君の私物か?

違うだろ。思想自由とは「気に入らない思想共存する」ことを許容する概念だ。

そこから逸脱した瞬間、それはただの独裁放尿だ。自由じゃない、ただの脅しだよ。

そもそも、君が「思想自由否定しろ」と思想してる時点で、その思想の発露を誰が守ってやってると思ってる?

自由の枠組みだろうが。自由の盾の下で自由否定する。それは、自分の足場にノコギリ入れて「安定して立ってる!」って叫んでるのと同じ。

愚の骨頂、知的放尿だ。

お前みたいな有害な奴は口を縫い合わされ思考を壊された方がよっぽどいい

ほう、出たな。物理的抑圧による論破ごっこ

これで論理が勝ったと思うなら、君は中世拷問官と同じ発想だ。

暴力による沈黙勝利ではない。それは思考の敗北だ。

君の主張が本当に正しいなら、言葉証明してみせろ。できないから口を縫いたがる。それがすべてを物語っている。

そしてな、君の言う「有害思想」とは、何にとっての害なのか?権力か?自尊心か? 君の妄想にとってか?

基準がない「有害」はただの恣意的レッテル貼りだ。

君が有害だと思うものが消された世界は、君自身が次に消される番の世界だ。検閲国家は必ず内ゲバを始める。歴史がそれを証明している。

もし本当にこの社会に君の言うような統制と抑圧が必要だと考えるなら、まず君が自主的思考停止して、沈黙の手本を見せろ。

君の中の言論を自ら抹消してから、もう一度、思想自由土下座して謝るべきだ。

俺が有害であるなら、それは君の脆弱論理にとっての毒という意味だ。

だが毒にも抗体にもなるのが、真の言論だ。耐えられないなら、知性のフィールドに出てくるな。

ここは知の戦場だ。ぬるま湯で育った脳に用はない。

Permalink |記事への反応(0) | 14:10

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2025-05-11

百日咳肋骨折れたから2回目は早めの対策をした

あらすじ

一昨年百日咳になり、診断出るまでに悪化し、3ヶ月のあいだ咳が止まらず、筋肉痛になり、炎症が炎症をまねき咳止めが効かず、最終的に肋骨を折った

骨が繋がるまで辛い暮らしをおくる

治りはしたが今でも折れた肋骨が疼く

あらすじ2

今年もなりました、百日咳(疑惑)のもの

絶対早めに抑える

1日目

鼻の奥がいたい

3日目

のどがいがいがしてきた

加湿しま

5日目

咳が出てきました

微熱もでてきた

この時点で可能な限り全ての人に会う予定を停止

(感染させるとやばい&悪化するとやばいから)

8日目

咳が止まんねえ!

メジコンを購入

百日咳記憶が頭によぎりつつも、百日咳ってそんな頻繁になるもん?と疑問を抱きながら……

15日目

メジコン使い切った

咳が止まんねえ!!

み咳な咳ぎ咳っ咳て咳き咳た咳

のようになっている

コロナインフルワクチンは打っている

これはまさか……百日咳的なもの

病院

喉腫れとりますねえ

呼吸はいまんところ大丈夫ですね

様子見で超強咳止めが出る

抗菌剤が早めに欲しいが様子見は大切

22日目

超強咳止めを使い切った

夜は超強咳止めでも止まらん咳に

経緯を説明してnew病院

いちおうマイコプラズマ検査ときます

マイコプラズマ陰性

百日咳血液検査で1週間かかるからもう抗菌剤出しちまいましょう」

超強咳止めと抗菌剤をゲット

29日目

カフコデと抗菌剤を使い切る

咳は落ち着いてきたものの、夜になるとまだ出てくる

「長引いとりますね 追加で」

追加の超強咳止めと抗菌剤をゲット

34日目

咳止まってきた

36日目

せき治った!!!

肋骨も無事!!

筋肉痛もない!!

完全勝利

軽症で済んだのが早めの対応なのか

抗体ができてたからなのかはわからない

前回のレポート見ると、薬の咳止めなしで4日強力な咳をしつづけた結果筋肉痛になってゲロを吐いていた

今回は薬のおかげなのか、安静のおかげなのかもわからない

なんなら今回は確定診断出てないか百日咳じゃないかもしれない

しかし、これだけは確実に言える

病院ありがとう

医者さん、ありがとう

薬剤師さん、ありがとう

全ての医療の人に、ありがとう

Permalink |記事への反応(0) | 21:49

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2025-05-07

anond:20250507235315

どんな具合の悪さか分からないけど

アレルギーならフラボノイドのレンコンを試してみて

抗体減らせるかも

Permalink |記事への反応(0) | 23:59

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2025-04-30

anond:20250430210359

ジャパン蔑称ロンクハラライスさん、増田にも出没してたのか。

要約になって無ェ要約…法華狼が来ちゃう

「抗原抗体反応」とかで例えてよろ

本来なら増田が初出だったんだなあこれが

それにつけても「出没認定」とやら何度目であるかお前?

2014 2015 当時だったらこれで/(^o^)\だたかもしれねェ

Permalink |記事への反応(0) | 21:24

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2025-04-22

ワクチンは実際毒物だろ

ウイルスの弱毒化したやつを体に打ち込んで、擬似的に感染させる事で抗体の生成を促す

毒じゃん、まごうことな

Permalink |記事への反応(1) | 20:07

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2025-04-06

マンフル(Man Flu)現象について調べてみた

Xでこのポストがバズってたのがきっかけ。このポストについては「パートナー体調不良の訴えを面白がってネタにするって性格悪いな」くらいの感想だけど、結局、マンフルなるものはあるのかないのか気になったので調べてみた。

マンフルについて簡単に言えば、男性風邪インフルエンザにかかったときに、女性よりも大袈裟に症状を訴えるという多分に男性揶揄するミームで、欧米圏ではすっかり定番らしい。日本にもここ10年くらいで輸入されたのか時々みることがある。俺は正直「男性側がわざわざおおげさに症状訴える動機存在しないし、怪しいんじゃね?」と最初から思ってたけど、ともあれまともな文献を調べてみようと。

結論から言うと、やはり"マンルー"を「男性大袈裟な態度」と見るのは無理があるみたい。

まず、平熱について。最初男性の方が平熱が低いので、微熱でも男性の方が辛いのではと言う仮説を持ってたけど、こちらはちょっとハズレぽい。一応、最近の大規模研究によると、統計的には男性の方が女性よりわずかに平熱が低い傾向がある。スタンフォード大学2023年研究では、約61万件の体温データを解析した結果、全体平均が36.64℃で、女性の方が男性より平均体温が高かった(Parsonnetet al., 2023,JAMA Intern Medの論文)。日内変動や年齢、体格といった他の要因もあるけど、それらを調整してもこの性差は残る。ただ、重要なのはその差がせいぜい0.2℃程度で、これだと男性微熱でも辛く感じる根拠にするのは微妙そう。

じゃあ何がマンルーの正体なのか?と思って他の文献を調べてみた。

面白いのは、免疫反応やホルモンの違いが、男女の症状の出方に影響を与えている可能性があるってこと。例えば、女性ホルモンエストロゲン)は免疫活性化させる傾向があり、男性ホルモンテストステロン)は抑制する方向に働く。実際、ワクチンへの抗体応答も女性の方が強いという研究がある(Furmanet al., 2014,PNASの論文)。

加えて、COVID-19のパンデミック中には、男性の方が女性よりも重症化しやすく、死亡率も高かったというデータ世界中から報告された(Global Health 50/50,Sex, Gender and COVID-19 Project)。インフルエンザでも似たような傾向がある。

まり男性の方が感染症に弱いというのは言えそうで、マンフルと呼ばれる現象も(確定じゃないけど)その線で説明できそうに思う。もちろん男性全員がそうというわけではないし、症状の訴え方に社会的バイアスもあると思う。「男は弱音を吐かないべき」とい男性規範女性から「情けない」という感想引き起こした面も考えられる。ただ、この辺はあまりにも憶測がまじりすぎるのでいったんおいてく。

他には副鼻腔炎についての話もあった。オーストリア研究チームが副鼻腔炎の経過を男女で比較したところ、女性の方が症状の自己評価は高かったものの、回復は早かった。男性は症状が長引く傾向があったとのこと(Brandstetteret al., 2021,Journal of Clinical Medicineの論文)。この研究では「マンルーというステレオタイプ裏付ける明確な根拠はない」と結論づけている。

結局のところ、マンルーという怪しげな話が「何故」広まったのかについて言うと、

のあわせ技で、女性から見たときに「おおげさに辛さを訴えてる用に見える」となるんじゃないかなというのが暫定的結論

日本の「マンフル」では、嫁側が辛さを吐露したとき男性が被せるように俺も辛いというのを「マンフル」と呼ぶケースもあるらしいけど、そっちは夫婦信頼関係とかの話になるし、旦那側の「証言」がないケースで一方的に言ってるケースが多いので、判断はおいとく。

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2025-04-05

金メダルってどうよ?

選手にはあらかじめ抗体注射しておく

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2025-03-29

麻疹ワクチン在庫どこにあるの?

麻疹ワクチン在庫、どこの病院電話してもないんだけど、どこにあるん???

数年前に麻疹風疹抗体値調べたら、風疹はセーフだったけど麻疹基準値以下だった。

なら追加のワクチン摂取を、、、と思ったけど、在庫がなくて諦めてしまった。

最近流行ってるから追加摂取しようとしたら、どこの病院在庫ないってさ。

頼む〜、自費でもいいのでどこか打ってくれ〜〜!!

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2025-03-18

anond:20250318183336

(続き)

6.結論

本報告は、HHV-6Bの潜伏感染によって産生されるSITH-1タンパク質が、うつ病リスクを大幅に増加させるという重要研究結果について詳細に解説しました。主要な研究論文は、SITH-1-CAML複合体の形成嗅球アポトーシス、そしてHPA軸の活性化というメカニズムを通じて、SITH-1がうつ病様の症状を引き起こす可能性を示唆していますフォローアップ研究では、HHV-6Bの遺伝子多型がSITH-1の発現に影響を与え、うつ病リスク家族歴と関連していることが明らかになりました。

これらの発見は、うつ病の複雑な病因の理解を深める上で非常に重要であり、抗SITH-1抗体やHHV-6Bの遺伝子多型に基づく新たな診断ツールの開発、そして抗ウイルス療法やワクチンといった新たな治療戦略可能性を示唆しています。今後の研究により、SITH-1と精神疾患との関連性がさらに解明され、うつ病の予防、診断、治療革新的な進展がもたらされることが期待されます

 

 

表1:指標論文の主な発見小林ら、2020年

項目 内容
------
うつ病患者 103名
健常者数 100名
抗SITH-1-CAML抗体陽性率(うつ病患者 79.8% (82/103名)
抗SITH-1-CAML抗体陽性率(健常者)24.4% (24/100名)
うつ病オッズ比(抗体陽性)12.2
マウスモデルの主な発見嗅球アポトーシスHPA軸の過活動うつ病様の症状

 

表2:SITH-1と気分障害に関連する主な特許近藤一博が発明者)

特許番号(公開番号)タイトル 出願日付与発明概要
---------------
WO2010114029A1 Method for detecting antibody against sith-1 in biological sample2010年3月31日 -生物学サンプル中のSITH-1に対する抗体を検出する方法
US9139617B2 Method for detecting antibody against SITH-1 in biological sample2010年3月31日2015年9月22日生物学サンプル中のSITH-1に対する抗体を検出する方法
US8431352B2 Diagnosis of mood disordersby detecting latent infection withhuman herpesvirus-62008年9月25日2013年4月30日 ヒトヘルペスウイルス-6の潜伏感染を検出することによる気分障害の診断
US9657324B2 Method for treating or preventing mood disorders2009年10月5日2017年5月23日気分障害治療または予防する方法
US10539578B2 Method for diagnosing, treating, or preventing mood disorders2016年12月28日2020年1月21日気分障害を診断、治療、または予防する方法
US20200071363A1ANIMALMODEL OF A MOOD DISORDER AND SCREENING METHOD2019年11月19日 -気分障害動物モデルおよびスクリーニング方法

Permalink |記事への反応(0) | 18:36

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雑に聞いてもこれだけ答えてくれればだいぶ短縮になるだろ。常識的に考えて

まぁ設計とかでそのまま活用できるレベルにはまだないがそれでも使い方よな

技術のものよりも、それをどう活用するかが本質的なのはAI時代も変わらない現実だぞ

HHV-6ウイルス研究の中で、「健常人うつ病患者におけるSITH-1発現を調べた。 その結果、うつ病患者は健常人に比べてSITH-1発現量が非常に多いことが判った。簡単言葉で表すと、SITH-1 はヒトを12.2倍うつ病になりやすくさせ、79.8%のうつ病患 者がSITH-1の影響を受けているということになり、これまでに発見されている疾患の原因遺伝子の中でも最大級 の影響を持つ遺伝子であると言える。」とあるのですが、下記を調べてください ・この論文タイトル・この論文の背景と研究概要フォローアップ研究評価議論特許と応用可能性など

 

HHV-6B潜伏感染におけるSITH-1タンパク質によるうつ病リスク増大に関する研究

 

1. 導入

ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)は、ベータヘルペスウイルス科に属する一般的ウイルスであり、主にA型B型の2つのサブタイプが存在します。これらのウイルスは、幼少期に多くの人に感染し、その後、宿主の体内で生涯にわたる潜伏感染確立することが知られています 。HHV-6B型は、移植後の患者における再活性化の主な原因となることが報告されています 。近年、HHV-6、特にその潜伏感染が、中枢神経系機能障害精神疾患との関連性を持つ可能性が注目されています

本報告では、HHV-6B型ウイルスの潜伏感染によって産生されるSITH-1(Small protein encodedby the Intermediate stage Transcript of HHV-6-1)と呼ばれるタンパク質に焦点を当てます。SITH-1は、特に脳内のアストロサイト、中でも嗅球に特異的に発現する潜伏タンパク質として同定されていますユーザーから提供された情報によると、健常者と比較してうつ病患者においてSITH-1の発現が非常に高く、SITH-1はヒトを12.2倍もうつ病になりやすくさせ、79.8%のうつ病患者がその影響を受けているとされています。これは、これまで発見されている疾患の原因遺伝子の中でも最大級の影響力を持つ可能性を示唆しています

本報告は、この重要研究結果に関する詳細な調査を行い、関連する主要な研究論文、その背景と概要フォローアップ研究評価議論さらには特許と応用可能性について解説します。

 

2. 主要な研究論文:「ヒトヘルペスウイルス6B型は潜伏感染中に視床下部-下垂体-副腎軸を活性化することによりうつ病リスクを大幅に増加させる」

2.1タイトルと著者

ユーザー提供した情報に関連する主要な研究論文タイトルは、「Human Herpesvirus 6B Greatly Increases Risk of Depressionby Activating Hypothalamic-Pituitary -AdrenalAxis during Latent Phase of Infection」です 。この論文の著者は、小林信行氏、岡菜生美氏、高橋真弓氏、島田和哉氏、石井梓氏、立林良敬氏、重田雅大氏、柳沢裕之氏、そして近藤一博氏であり、そのほとんどが慈恵医科大学東京)のウイルス学講座および精神医学講座に所属しています近藤一博氏は、SITH-1の研究において中心的な役割果たしている研究者として知られています

 

2.2 背景と理論根拠

この研究の背景には、高頻度にヒトに感染するHHV-6B型の潜伏感染が、宿主にどのような影響を与えるのかについての理解が限られているという現状がありました 。HHV-6B型は、多くの人が幼少期に感染し、その後生涯にわたって潜伏しますが、その潜伏期における非腫瘍性疾患への影響は、これまで十分に解明されていませんでした。過去研究では、脳におけるHHV-6A型およびB型の再活性化気分障害との関連性が示唆されていましたが、潜伏感染時に発現する特定タンパク質役割については、さらなる調査必要とされていました 。特に嗅球のアストロサイトはHHV-6B型の潜伏の主要な部位の一つであることが知られており 、この部位での潜伏感染気分障害にどのように関与するのかを明らかにすることが、本研究重要動機となりました。

 

2.3研究方法

研究者らは、まず、アストロサイトで特異的に発現する新規のHHV-6B型潜伏タンパク質であるSITH-1を同定しました 。この同定は、HHV-6B型と近縁のヒトサイトメガロウイルス(HCMV)の潜伏タンパク質との類似性に基づいて行われました。次に、SITH-1の機能を解析するために、マウスモデルが用いられました。具体的には、マウス嗅球のアストロサイトにおいてSITH-1の産生を誘導し、その影響を詳細に観察しました 。さらに、ヒトにおけるSITH-1の関連性を調査するために、うつ病患者と健常者から採取した血清を用いて、活性化されたSITH-1-CAML複合体に対する抗体価をELISA法により測定しました 。CAML(calcium-modulating ligand)は、SITH-1と結合して活性化複合体を形成する宿主タンパク質です 。

 

2.4 主な発見

マウスモデルを用いた実験の結果、SITH-1の産生が誘導されたマウスは、嗅球におけるアポトーシス細胞死)、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の過活動、そしてうつ病様の行動を示すことが明らかになりました 。HPA軸は、ストレス反応や気分調節に重要役割を果たす内分泌系であり、その過活動うつ病との関連が深く知られています

ヒトの血清を用いた解析では、SITH-1とCAMLが結合した活性化複合体に対する抗体の血清抗体価が、健常者(24.4%)と比較してうつ病患者(79.8%)で有意に高いことが判明しました 。この抗体陽性とうつ病との間のオッズ比は12.2であり、SITH-1がうつ病リスクを大幅に増加させる可能性が示唆されました。研究者らは、SITH-1がCAMLに結合することで活性化複合体を形成し、細胞からカルシウムイオン流入を促進し、それが嗅球アポトーシス引き起こし、最終的にHPA軸を活性化することでうつ病様の症状を引き起こすというメカニズム提唱しています

 

3.フォローアップ研究裏付けとなる証拠

3.1 複製および拡張研究

主要な研究論文の結果を受けて、他の研究者や同じ研究グループによるフォローアップ研究が行われています2008年近藤氏が発表した抄録では、うつ病患者の半数以上が抗SITH-1抗体陽性であったと報告されており 、これは初期の発見を支持するものです。一方、炎症性腸疾患(IBD患者におけるSITH-1の関連性を調査した研究では、ベックうつ病質問票を用いた評価が行われていますが 、主要な研究論文と同様の方法論や結果(特にうつ病患者における高い有病率)を直接的に再現したものではありません。これらのフォローアップ研究は、SITH-1とうつ病との関連性をさらに深く理解するために重要役割果たしてます

 

3.2メカニズム研究

主要な研究論文提唱されたHPA軸の関与するメカニズムについては、その後の研究によってさらに詳細な解析が進められています。SITH-1の産生が、ストレスホルモンであるコルチコトロピン放出ホルモン、ウロコルチン、REDD1(regulated in developmentDNA responses-1)などのうつ病関連因子を上方制御することが示されています 。また、SITH-1の産生は細胞カルシウムレベルの上昇やmTORC1シグナリングの低下を引き起こすことも報告されており、これらの変化はうつ病精神疾患において一般的に見られる現象です 。マウスモデルを用いた研究では、SITH-1を発現させたマウスストレス反応の亢進を示すことも確認されており 、これらの結果は、SITH-1がHPA軸の機能不全を通じてうつ病を引き起こす可能性を強く示唆しています

嗅球アポトーシス潜在的役割についても、研究が進められています。SITH-1モデルマウスにおいて嗅球アポトーシスが観察されていること 、そしてHHV-6が嗅覚経路を介して脳内を移動し、嗅球が潜伏性HHV-6の貯蔵庫となることが知られている ことから嗅球におけるSITH-1の作用が、HHV-6による脳機能への影響、特に気分調節に関連する領域への影響の重要な経路である可能性が示唆されています

 

3.3遺伝子多型とHHV-6

近年では、HHV-6自身遺伝子変異が、SITH-1の発現やうつ病リスクにどのように影響を与えるのかについての研究も行われています小林ら(2024年)による研究「ヒトウイルス叢における主要うつ病の強力な遺伝リスク因子の同定」では、SITH-1遺伝子の上流にあるR1リピート領域の多型が同定され、このリピートの数が少ないほどSITH-1の発現が高く、MDD患者ではリピート数が有意に少ないことが明らかになりました 。この遺伝子多型は、うつ病リスクを5.28倍に増加させる可能性があり、さらにMDDの家族歴とも関連していることが示唆されています。この研究は、HHV-6Bの遺伝多様性が、SITH-1を介したうつ病発症リスクに影響を与える可能性を示唆しており、うつ病遺伝的要因の解明に新たな視点提供しています

さらに、タイで行われた複数研究では、HHV-6の陽性率やウイルス量と、TNF-α変異やSLC6A3、BDNF、JARID2などの遺伝子SNP一塩基多型)との関連性が調査されています 。これらの研究の一部では、特定SNPがMDD患者におけるHHV-6の陽性率やウイルス量と有意に関連していることが報告されており、宿主遺伝的背景とHHV-6感染が複雑に相互作用してうつ病発症に関与する可能性が示唆されています

 

4.評価議論

4.1研究結果の意義

主要な研究論文における発見は、うつ病の病因の理解において画期的進歩となる可能性があります特定ウイルスタンパク質であるSITH-1が、明確な分子メカニズムを通じてうつ病リスクを大幅に増加させる可能性を示したことは、これまで主として神経学的または心理的な疾患と考えられてきたうつ病の一部に、ウイルス感染という新たな側面が存在することを示唆しています12.2倍という高いオッズ比と79.8%という有病率は、SITH-1が相当数のうつ病患者において重要役割果たしている可能性を示しています

 

4.2 強みと限界

この研究の強みとして、in vitro細胞実験、invivoマウスモデル、そしてヒトの血清を用いた解析という複数モデルを組み合わせることで、SITH-1の役割多角的検証している点が挙げられます。また、SITH-1とCAML相互作用、それに続くカルシウム流入嗅球アポトーシス、そしてHPA軸の活性化という具体的な分子メカニズム提唱していることも、この研究重要な貢献です。

一方、限界としては、抗体解析に用いられた患者集団特定特性を持つ可能性があり、その結果が全てのうつ病患者一般化できるとは限らない点が挙げられます。また、SITH-1-CAML複合体の形成がどのようにHPA軸の活性化うつ病につながるのかという詳細なメカニズムについては、さらなる解明が必要です。さらに、遺伝的要因や環境要因など、SITH-1以外の要因との相互作用についても、今後の研究検討されるべき課題です 。主要な研究論文では、SITH-1に関する発見がHHV-6Bに特有のものである可能性も指摘されています

 

4.3科学コミュニティの反応

主要な研究論文Human Herpesvirus 6B Greatly Increases Risk of Depression...」(小林ら、2020年)は、発表以来、科学コミュニティから注目を集めており、その後の研究で頻繁に引用されています 。これらの引用は、ウイルス(HHV-6を含む)と口腔灼熱症候群や大うつ病などの精神疾患との関連性を探る研究において、しばしば遺伝的要因やHPA軸との関連性という観点から言及されています。また、同じ研究グループによるフォローアップ論文「Identification of a strong genetic riskfactor...」(小林ら、2024年)も発表されており 、この研究ラインへの継続的な関心を示しています。これらの反応は、SITH-1と精神疾患との関連性に関する研究が、今後の精神医学研究において重要方向性の一つとなる可能性を示唆しています

 

5.特許と応用可能

5.1 SITH-1と気分障害に関連する特許

近藤一博氏らの研究グループは、SITH-1と気分障害に関連する複数特許を出願・取得しています 。これらの特許は、主に以下の点に関するものです。

これらの特許は、SITH-1研究の成果を臨床応用へとつなげるための積極的な取り組みを示しており、特に断薬治療法の開発に大きな期待が寄せられています

 

5.2潜在的な診断応用

研究成果に基づき、抗SITH-1抗体を検出する診断アッセイや、HHV-6BのR1リピート領域遺伝子多型を検出する遺伝子検査の開発が期待されます 。これらの診断ツールは、特定うつ病患者をより客観的特定し、個別化された治療アプローチの開発に貢献する可能性があります

 

5.3潜在的治療応用

HHV-6Bを標的とする抗ウイルス療法やワクチンの開発も、潜在的治療応用として考えられます特に、鼻腔スプレーによる薬剤送達は、嗅球への直接的なアプローチ可能となるため、注目されています。ガンシクロビルなどの既存の抗ウイルス薬が、その抗ウイルス作用免疫調節作用を通じて、うつ病治療に役立つ可能性も示唆されています

5.4 その他の潜在的な応用

SITH-1またはその関連マーカーは、うつ病の病因に関するさらなる研究のためのバイオマーカーとして、あるいは高リスク個人特定するためのツールとして活用される可能性があります

 

6.結論

(続く)

anond:20250318152455

Permalink |記事への反応(1) | 18:33

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2025-03-15

anond:20250315210702

表1:指標論文の主な発見小林ら、2020年

項目 内容
------
うつ病患者 103名
健常者数 100名
抗SITH-1-CAML抗体陽性率(うつ病患者 79.8% (82/103名)
抗SITH-1-CAML抗体陽性率(健常者)24.4% (24/100名)
うつ病オッズ比(抗体陽性)12.2
マウスモデルの主な発見嗅球アポトーシスHPA軸の過活動うつ病様の症状

 

表2:SITH-1と気分障害に関連する主な特許近藤一博が発明者)

特許番号(公開番号)タイトル 出願日付与発明概要
---------------
WO2010114029A1 Method for detecting antibody against sith-1 in biological sample2010年3月31日 -生物学サンプル中のSITH-1に対する抗体を検出する方法
US9139617B2 Method for detecting antibody against SITH-1 in biological sample2010年3月31日2015年9月22日生物学サンプル中のSITH-1に対する抗体を検出する方法
US8431352B2 Diagnosis of mood disordersby detecting latent infection withhuman herpesvirus-62008年9月25日2013年4月30日 ヒトヘルペスウイルス-6の潜伏感染を検出することによる気分障害の診断
US9657324B2 Method for treating or preventing mood disorders2009年10月5日2017年5月23日気分障害治療または予防する方法
US10539578B2 Method for diagnosing, treating, or preventing mood disorders2016年12月28日2020年1月21日気分障害を診断、治療、または予防する方法
US20200071363A1ANIMALMODEL OF A MOOD DISORDER AND SCREENING METHOD2019年11月19日 -気分障害動物モデルおよびスクリーニング方法

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Gemini

HHV-6B潜伏感染におけるSITH-1タンパク質によるうつ病リスク増大に関する研究

 

1. 導入

ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)は、ベータヘルペスウイルス科に属する一般的ウイルスであり、主にA型B型の2つのサブタイプが存在します。これらのウイルスは、幼少期に多くの人に感染し、その後、宿主の体内で生涯にわたる潜伏感染確立することが知られています 。HHV-6B型は、移植後の患者における再活性化の主な原因となることが報告されています 。近年、HHV-6、特にその潜伏感染が、中枢神経系機能障害精神疾患との関連性を持つ可能性が注目されています

本報告では、HHV-6B型ウイルスの潜伏感染によって産生されるSITH-1(Small protein encodedby the Intermediate stage Transcript of HHV-6-1)と呼ばれるタンパク質に焦点を当てます。SITH-1は、特に脳内のアストロサイト、中でも嗅球に特異的に発現する潜伏タンパク質として同定されていますユーザーから提供された情報によると、健常者と比較してうつ病患者においてSITH-1の発現が非常に高く、SITH-1はヒトを12.2倍もうつ病になりやすくさせ、79.8%のうつ病患者がその影響を受けているとされています。これは、これまで発見されている疾患の原因遺伝子の中でも最大級の影響力を持つ可能性を示唆しています

本報告は、この重要研究結果に関する詳細な調査を行い、関連する主要な研究論文、その背景と概要フォローアップ研究評価議論さらには特許と応用可能性について解説します。

 

2. 主要な研究論文:「ヒトヘルペスウイルス6B型は潜伏感染中に視床下部-下垂体-副腎軸を活性化することによりうつ病リスクを大幅に増加させる」

2.1タイトルと著者

ユーザー提供した情報に関連する主要な研究論文タイトルは、「Human Herpesvirus 6B Greatly Increases Risk of Depressionby Activating Hypothalamic-Pituitary -AdrenalAxis during Latent Phase of Infection」です 。この論文の著者は、小林信行氏、岡菜生美氏、高橋真弓氏、島田和哉氏、石井梓氏、立林良敬氏、重田雅大氏、柳沢裕之氏、そして近藤一博氏であり、そのほとんどが慈恵医科大学東京)のウイルス学講座および精神医学講座に所属しています近藤一博氏は、SITH-1の研究において中心的な役割果たしている研究者として知られています

 

2.2 背景と理論根拠

この研究の背景には、高頻度にヒトに感染するHHV-6B型の潜伏感染が、宿主にどのような影響を与えるのかについての理解が限られているという現状がありました 。HHV-6B型は、多くの人が幼少期に感染し、その後生涯にわたって潜伏しますが、その潜伏期における非腫瘍性疾患への影響は、これまで十分に解明されていませんでした。過去研究では、脳におけるHHV-6A型およびB型の再活性化気分障害との関連性が示唆されていましたが、潜伏感染時に発現する特定タンパク質役割については、さらなる調査必要とされていました 。特に嗅球のアストロサイトはHHV-6B型の潜伏の主要な部位の一つであることが知られており 、この部位での潜伏感染気分障害にどのように関与するのかを明らかにすることが、本研究重要動機となりました。

 

2.3研究方法

研究者らは、まず、アストロサイトで特異的に発現する新規のHHV-6B型潜伏タンパク質であるSITH-1を同定しました 。この同定は、HHV-6B型と近縁のヒトサイトメガロウイルス(HCMV)の潜伏タンパク質との類似性に基づいて行われました。次に、SITH-1の機能を解析するために、マウスモデルが用いられました。具体的には、マウス嗅球のアストロサイトにおいてSITH-1の産生を誘導し、その影響を詳細に観察しました 。さらに、ヒトにおけるSITH-1の関連性を調査するために、うつ病患者と健常者から採取した血清を用いて、活性化されたSITH-1-CAML複合体に対する抗体価をELISA法により測定しました 。CAML(calcium-modulating ligand)は、SITH-1と結合して活性化複合体を形成する宿主タンパク質です 。

 

2.4 主な発見

マウスモデルを用いた実験の結果、SITH-1の産生が誘導されたマウスは、嗅球におけるアポトーシス細胞死)、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の過活動、そしてうつ病様の行動を示すことが明らかになりました 。HPA軸は、ストレス反応や気分調節に重要役割を果たす内分泌系であり、その過活動うつ病との関連が深く知られています

ヒトの血清を用いた解析では、SITH-1とCAMLが結合した活性化複合体に対する抗体の血清抗体価が、健常者(24.4%)と比較してうつ病患者(79.8%)で有意に高いことが判明しました 。この抗体陽性とうつ病との間のオッズ比は12.2であり、SITH-1がうつ病リスクを大幅に増加させる可能性が示唆されました。研究者らは、SITH-1がCAMLに結合することで活性化複合体を形成し、細胞からカルシウムイオン流入を促進し、それが嗅球アポトーシス引き起こし、最終的にHPA軸を活性化することでうつ病様の症状を引き起こすというメカニズム提唱しています

 

3.フォローアップ研究裏付けとなる証拠

3.1 複製および拡張研究

主要な研究論文の結果を受けて、他の研究者や同じ研究グループによるフォローアップ研究が行われています2008年近藤氏が発表した抄録では、うつ病患者の半数以上が抗SITH-1抗体陽性であったと報告されており 、これは初期の発見を支持するものです。一方、炎症性腸疾患(IBD患者におけるSITH-1の関連性を調査した研究では、ベックうつ病質問票を用いた評価が行われていますが 、主要な研究論文と同様の方法論や結果(特にうつ病患者における高い有病率)を直接的に再現したものではありません。これらのフォローアップ研究は、SITH-1とうつ病との関連性をさらに深く理解するために重要役割果たしてます

 

3.2メカニズム研究

主要な研究論文提唱されたHPA軸の関与するメカニズムについては、その後の研究によってさらに詳細な解析が進められています。SITH-1の産生が、ストレスホルモンであるコルチコトロピン放出ホルモン、ウロコルチン、REDD1(regulated in developmentDNA responses-1)などのうつ病関連因子を上方制御することが示されています 。また、SITH-1の産生は細胞カルシウムレベルの上昇やmTORC1シグナリングの低下を引き起こすことも報告されており、これらの変化はうつ病精神疾患において一般的に見られる現象です 。マウスモデルを用いた研究では、SITH-1を発現させたマウスストレス反応の亢進を示すことも確認されており 、これらの結果は、SITH-1がHPA軸の機能不全を通じてうつ病を引き起こす可能性を強く示唆しています

嗅球アポトーシス潜在的役割についても、研究が進められています。SITH-1モデルマウスにおいて嗅球アポトーシスが観察されていること 、そしてHHV-6が嗅覚経路を介して脳内を移動し、嗅球が潜伏性HHV-6の貯蔵庫となることが知られている ことから嗅球におけるSITH-1の作用が、HHV-6による脳機能への影響、特に気分調節に関連する領域への影響の重要な経路である可能性が示唆されています

 

3.3遺伝子多型とHHV-6

近年では、HHV-6自身遺伝子変異が、SITH-1の発現やうつ病リスクにどのように影響を与えるのかについての研究も行われています小林ら(2024年)による研究「ヒトウイルス叢における主要うつ病の強力な遺伝リスク因子の同定」では、SITH-1遺伝子の上流にあるR1リピート領域の多型が同定され、このリピートの数が少ないほどSITH-1の発現が高く、MDD患者ではリピート数が有意に少ないことが明らかになりました 。この遺伝子多型は、うつ病リスクを5.28倍に増加させる可能性があり、さらにMDDの家族歴とも関連していることが示唆されています。この研究は、HHV-6Bの遺伝多様性が、SITH-1を介したうつ病発症リスクに影響を与える可能性を示唆しており、うつ病遺伝的要因の解明に新たな視点提供しています

さらに、タイで行われた複数研究では、HHV-6の陽性率やウイルス量と、TNF-α変異やSLC6A3、BDNF、JARID2などの遺伝子SNP一塩基多型)との関連性が調査されています 。これらの研究の一部では、特定SNPがMDD患者におけるHHV-6の陽性率やウイルス量と有意に関連していることが報告されており、宿主遺伝的背景とHHV-6感染が複雑に相互作用してうつ病発症に関与する可能性が示唆されています

 

4.評価議論

4.1研究結果の意義

主要な研究論文における発見は、うつ病の病因の理解において画期的進歩となる可能性があります特定ウイルスタンパク質であるSITH-1が、明確な分子メカニズムを通じてうつ病リスクを大幅に増加させる可能性を示したことは、これまで主として神経学的または心理的な疾患と考えられてきたうつ病の一部に、ウイルス感染という新たな側面が存在することを示唆しています12.2倍という高いオッズ比と79.8%という有病率は、SITH-1が相当数のうつ病患者において重要役割果たしている可能性を示しています

 

4.2 強みと限界

この研究の強みとして、in vitro細胞実験、invivoマウスモデル、そしてヒトの血清を用いた解析という複数モデルを組み合わせることで、SITH-1の役割多角的検証している点が挙げられます。また、SITH-1とCAML相互作用、それに続くカルシウム流入嗅球アポトーシス、そしてHPA軸の活性化という具体的な分子メカニズム提唱していることも、この研究重要な貢献です。

一方、限界としては、抗体解析に用いられた患者集団特定特性を持つ可能性があり、その結果が全てのうつ病患者一般化できるとは限らない点が挙げられます。また、SITH-1-CAML複合体の形成がどのようにHPA軸の活性化うつ病につながるのかという詳細なメカニズムについては、さらなる解明が必要です。さらに、遺伝的要因や環境要因など、SITH-1以外の要因との相互作用についても、今後の研究検討されるべき課題です 。主要な研究論文では、SITH-1に関する発見がHHV-6Bに特有のものである可能性も指摘されています

 

4.3科学コミュニティの反応

主要な研究論文Human Herpesvirus 6B Greatly Increases Risk of Depression...」(小林ら、2020年)は、発表以来、科学コミュニティから注目を集めており、その後の研究で頻繁に引用されています 。これらの引用は、ウイルス(HHV-6を含む)と口腔灼熱症候群や大うつ病などの精神疾患との関連性を探る研究において、しばしば遺伝的要因やHPA軸との関連性という観点から言及されています。また、同じ研究グループによるフォローアップ論文「Identification of a strong genetic riskfactor...」(小林ら、2024年)も発表されており 、この研究ラインへの継続的な関心を示しています。これらの反応は、SITH-1と精神疾患との関連性に関する研究が、今後の精神医学研究において重要方向性の一つとなる可能性を示唆しています

 

5.特許と応用可能

5.1 SITH-1と気分障害に関連する特許

近藤一博氏らの研究グループは、SITH-1と気分障害に関連する複数特許を出願・取得しています 。これらの特許は、主に以下の点に関するものです。

これらの特許は、SITH-1研究の成果を臨床応用へとつなげるための積極的な取り組みを示しており、特に断薬治療法の開発に大きな期待が寄せられています

 

5.2潜在的な診断応用

研究成果に基づき、抗SITH-1抗体を検出する診断アッセイや、HHV-6BのR1リピート領域遺伝子多型を検出する遺伝子検査の開発が期待されます 。これらの診断ツールは、特定うつ病患者をより客観的特定し、個別化された治療アプローチの開発に貢献する可能性があります

 

5.3潜在的治療応用

HHV-6Bを標的とする抗ウイルス療法やワクチンの開発も、潜在的治療応用として考えられます特に、鼻腔スプレーによる薬剤送達は、嗅球への直接的なアプローチ可能となるため、注目されています。ガンシクロビルなどの既存の抗ウイルス薬が、その抗ウイルス作用免疫調節作用を通じて、うつ病治療に役立つ可能性も示唆されています

5.4 その他の潜在的な応用

SITH-1またはその関連マーカーは、うつ病の病因に関するさらなる研究のためのバイオマーカーとして、あるいは高リスク個人特定するためのツールとして活用される可能性があります

 

6.結論

本報告は、HHV-6Bの潜伏感染によって産生されるSITH-1タンパク質が、うつ病リスクを大幅に増加させるという重要研究結果について詳細に解説しました。主要な研究論文は、SITH-1-CAML複合体の形成嗅球アポトーシス、そしてHPA軸の活性化というメカニズムを通じて、SITH-1がうつ病様の症状を引き起こす可能性を示唆していますフォローアップ研究では、HHV-6Bの遺伝子多型がSITH-1の発現に影響を与え、うつ病リスク家族歴と関連していることが明らかになりました。

これらの発見は、うつ病の複雑な病因の理解を深める上で非常に重要であり、抗SITH-1抗体やHHV-6Bの遺伝子多型に基づく新たな診断ツールの開発、そして抗ウイルス療法やワクチンといった新たな治療戦略可能性を示唆しています。今後の研究により、SITH-1と精神疾患との関連性がさらに解明され、うつ病の予防、診断、治療革新的な進展がもたらされることが期待されます

Permalink |記事への反応(1) | 21:07

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