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「憂さ晴らし」を含む日記RSS

はてなキーワード:憂さ晴らしとは

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2025-10-21

anond:20251021225125

増田存在している憂さ晴らし増田に償わせてるだけ増田さえなくなれば俺の悩みは根本解決するのよ

dorawiiより

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20251021225707# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaPhkUgAKCRBwMdsubs4+SM0nAQDt3U3vjUn/+gps4K6s8hp8jTGhWpRk6W9ADamc3kz4XQD+JcBC/q5wpsmHp1OsODcUopzRmJAhp8XuFkZy5T4OzgA==kdMF-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(1) | 22:57

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2025-10-13

anond:20251013121834

馬鹿にされてここで憂さ晴らしをしているんだ。だけど自分馬鹿にしていることは棚にあげているけどさあ。

Permalink |記事への反応(0) | 12:20

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2025-10-09

組織に対する誹謗中傷への対応

愚痴りたいことがある。みんなに相談とかじゃなくて、話を聞いてほしいだけ。

問題発生が数年前の春で、その年の8月頃に解決した。

当時は総務の何でも屋をしてたんだけど、こんなことで頭を抱えるなんて思わなかった。

私のことだが、ギリギリ若手じゃないくらいの大学職員である法務知識はほぼない。

うちの大学名誉棄損されてる案件があった。ぶっちゃけるけど、はてな匿名ダイアリーである。そこで、うちの大学卒業生を名乗る人がおそろしい日記を書いてた。

小説みたいな文体で、名誉棄損かどうかは微妙ラインだった。大学名誉を傷つけるものだけど、読む人が読んだら「表現の自由範囲内」とか言いそう。

はてブランキングで上位ではないけど、ブックマークを集めてはいた。人目には付く程度で。



どうして判明したかと言うと、大学代表メール匿名通報が届いたから。別の部署宛てだったけど、総務課案件になった。

メールを要約すると「はてな匿名ダイアリーに、貴学の誹謗中傷にあたる記事投稿されています。私は卒業生なので不愉快です運営会社が貴学と同じ京都府にあります対応いただけるかもしれません。返信がない場合は貴学に電話します」

というものだった。最初迷惑メールかと思った。一応書かれていたURLクリックしてみた。すると、そこに広がっていたのは、マジでしょうもない長文増田だった。

どんな内容かは書かない。魚拓を取ってる人がいるかもしれないから。

うちの大学卒業生主人公で、しょうもない悪行をしてるのが書いてあった。

匿名日記なので、本当に卒業生かどうか怪しいものだったけど、具体的だった。卒業生なのは事実では?と思った。ただ、個人の思い出レベルであり、事実かどうかの確認不可能



実際の対応の話に移りたい。

その長文増田ワードコピーして、印刷して目を通して、ヤバそうな箇所にマーカーを引いて、課内会議を開いた。そこまでする必要があったかはわからない。別部署からメールでは「必要そうなら対応お願いします」とあったし、私個人PC宛てのメールだったので無視することもできた。

しかし、その先月に危機管理研修を受けたばかりだった。本案件スルーするのは気が引けた。それで上司相談して、対応会議を開こうという流れになった。

投稿者の属性だけど、大学に恨みを持つ退職者か、あるいは大学から何らかの処分を受けた人間か、はたまた卒業生ではあるけど、人生がうまくいってないしょうもない人間憂さ晴らしで書いたのでは?と推測された。

というのも、文章の端々から投稿者の憎悪や悪意がにじみ出ていた。読んでるだけで気分が悪くなった。文章自体はこなれてる感じ。

卑怯で汚い!」と、心の中でそういうことを呟いた。

対応会議の結果なんだけど……流れとしては、こんな順番になった。

まず、学内法務顧問弁護士)に相談する。そのうえで、メールでの通報者にはすぐ返信しない。完全に事態解決してから返信する。電話がかかってきたら私が対応する。

数日後、顧問弁護士からの回答があった。内容は想像どおりのタマムシ色だった。以下要約。

「そのブログの内容は、法的に名誉毀損にあたる可能性がある。しかし、匿名であること、そして書き込みの内容が主観的感想や風聞の域を出ない場合、立件は難しい。何より、表現の自由観点からは、公共機関である大学が直接動くのは高リスクであると思料する」

顧問弁護士からメール回答は重かった。

はてな匿名ダイアリー通称増田は偶にだけど読んでる。ブクマランキングを経由して。はてな匿名ダイアリーを知らない人のために説明すると、文字通り「匿名」で投稿できるサービスであり、その匿名性ゆえに、当事者から通報ひとつで当該日記をBANしてくれる。

でも、これって私個人被害を指すわけじゃない。組織としての大学のことだ。じゃあ、削除申請はどうやるのか……一応はてな質問しようと思ったけど、スタッフさんに迷惑がかかると思ってやめた。いざとなったら、私が嘘通報して消してやろうと思った。

別に大学名前削除要請を出してもいいと思ってた。一応上司にも相談してみた。そうしたら、やっぱり「弁護士の言う通り」らしくて。

書き込みの内容が明らかな違法じゃないし、個人日記に留まってる限りは、『表現の自由』を大事にしないといけないって。その課長は、わざわざ文学部の知り合いの先生相談したらしい。そしたら、その教授先生相手の味方をしたんだって

課長から聞いた教授コメント

・これ小説ですね。表現物だと思います

・うちの大学卒業生によるものと思う

・内容が不愉快なのは間違いない

・でも表現物には変わりないので、削除要請するのは公共機関である大学として誤った判断

こういう根本的な壁があった。

結局、それから何週間も悩んだ。担当者としてどうすべきかって。最後の方は、自分で嘘通報して消してやろうと思っていた。私も卒業生なので、こういう日記があると本当にイラっとくる。

そうしようと思った理由シンプルだ。

表現の自由」という言葉だけど、それこそ「公共の福祉」があるだろうって。確かにどんな内容であれ、個人自由意見を表明する権利保障されるべきだ。でも、それが他者貶める目的で行われるのなら、それはもはや「表現の自由」とは言えないのでは?



そんな時に、あの通報メールの発信者から電話がかかってきた。もう二週間以上も返信希望放置していた。

ストレスを感じながら電話を取ると、意外と大人しい感じの人だった。

あの日記には不愉快さを感じる。ただ、一応は表現ということもあるので、絶対に消してくれではなくて、貴学に対応を委ねたい」

考えが変わったんだろうか?とにかく優しそうな感じの人でラッキーだった。でも結局、大学としてどういう対応を取ろうかと言う結論は出ないままだった。

それからまた、打合せの場をもった。今度は法務部門の人も交えて話をした。

選択肢はいくつかあった。ひとつめが普通にはてな削除要請をすること。もうひとつは、それではてな日記を消さなかった場合に、弁護士を経由して正式削除要請をするか、直接相手方に警告の文書を送ること。

相手方と直接対峙するのはデメリットがある。相手が逆上して、さら過激書き込みをする可能性がある。ないとは思うけど、訴訟に発展した場合時間費用も膨大にかかる。何より、世間に「あの大学言論封殺しようとしている」と世間が受け取って炎上するかもしれない。

最後手段が「放置」だった。何もしない。これが一番楽な選択肢かもしれない。時間が経てば、書き込みは忘れられていく。はてな匿名ダイアリーは常に新しい情報で溢れてる。

でも、このまま放置して、次の問題に発展したら?たとえば、あんものを真に受ける弊学を志望する中学生高校生がいるとか。そうすると放置という選択肢無責任な気がした。一応は大学に雇われている身である



結局、対応手段論点は3つになった。

大学品位に関わる問題。まずはサイト運営者のはてな通報

安易な法的措置は避けるべき。炎上を招く可能性がある

・極力、こういう匿名者を相手にしない

私は、あの日記を読んでしまってる。悪意に満ちた言葉の数々を。あれが誰かの目に留まり大学が不当な評価を受けることになったらどうしよう。あの書き込みが原因で、大学関係する誰かの心が傷つくことになったら?

「何もしない」という選択はしたくない。かといって、強硬手段に出るのも難しい。私にそんな権限はないし。権限があるとしたら、少なくとも総務部クラス?とにかく、大学の評判は落とせない。

最終的には、時間解決してくれた。

ある日、憂鬱な気分でその日記ブラウザ上で読み返そうとしていたところ、なんと……日記は消えていた。厳密には削除じゃないけど、実質的に消えていたと言っていい。

ストレスから解放された私は、関係先に全部報告して回って、あのメールをくれた人にも「消えましたよ」と連絡メールを打った。

結局、こういう時ってどうするのが正解なんだろう。それがわからない。今後もし、同じような事態が生じた場合はどうすればいいのか。また同じように逡巡しそうな気がする。

結論は思い付けてないけど、次回に備えて、暇な時間に考えることにしてる。間に合えばいいけど。消化不良の結末で申し訳ないです。

Permalink |記事への反応(1) | 07:23

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2025-10-08

anond:20251007105825

刑法総論の一番最初で習うやつだ。懐かしい。

しか憂さ晴らし意味合いは無いけれど、

更生はもちろん抑制見せしめ)の意味合いもある。

Permalink |記事への反応(0) | 11:40

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2025-10-06

テレビ局で働いていた頃の思い出


一度、ここで書いてみたいと思ってた。初老が近いおじさんである

会社勤めとしてのディレクター業について執筆したい。辞めてから時間が経つけど、たまにあの頃の夢を見るのだ。

最近の夢だと……バラエティ番組の収録の時だった。当時は新入社員に毛が生えたくらいの若造の頃。

ナインティナインの2人がネタ合わせしてる横で、ADである自分が怒鳴られてる夢である。夢じゃなくて、本当にあったことなんだが。いい夢を見ることもあるけど数は少ない。

今はフリーランス映像ディレクターをやってる。仕事は順調……とは言い難い。仕事が少ない年もある。

でも、食いっぱぐれる心配はない。一応そういう実力がある。お金がなさ過ぎて餓死なんてことはない笑

から、もう時効かなと思って、昔の話を書こうと思った。大手テレビ局にいた頃の話だ。

え、なに。守秘義務エンタメ業界にそんなものはない。特定個人企業名前を出さない限りは、お見逃しの世界である。ええい、ままよ。ぶっちゃけてやろう。



1.テレビ局奴隷だった頃

小さい頃からテレビっ子だった。特にバラエティが好きで、将来は絶対あい面白系の仕事がしたいと思ってた。小学生中学生の頃は、お笑い芸人になりたかった。人をニコニコさせるのが好きで。ただまあ、才能がないのって、子どもながらに露骨にわかるんだよな。

勉強ができたか?と言われると、割とできる方だった。要領がいいというよりは、突き詰めて普通の人よりも勉強して高得点をとる感じだった。大学早稲田に進学した。今は亡き(?)社会科学部である( ;∀;)

就職活動の結果、テレビ局内定をもらえた時は本当に嬉しかった。人生ピークだったかもしれない。

入ってみたら想像とは違った。

配属されたのは、生ける伝説みたいなバラエティ番組制作部署だった。ここまではいい。配属希望は通ったのだから

自分ADとして入った。一般的ルートである。珍しい新卒だと、最初カメラマン大道具という珍しいパターンもあるにはある。

仕事だけど、最初は正直何やってるのかわからなかった。とにかく怒鳴られる。プロデューサーから、先輩ディレクターから出演者から下請け制作会社の人から、とにかく罵倒の嵐だった。なんというか、現場での動き方がわからなかった。学生時代イベント運営仕事をしておけばよかった。

正式じゃない企画会議デスク周りや喫煙所でやるような……)に呼ばれることがあっても、「面白くない」「もっと笑い取れるの考えろ」って言われ続ける。それこそ誰からも。

ある時は、夜中の3時まで明日の収録の準備で残っていた。実際、自分仕事はほぼなかった。担当ディレクターが帰れないだけであり、自分やほかのスタッフはそれに引きずられる格好だった。

それでも、「さあ帰ろうか」という雰囲気になったところで……

明日までにあれ用の新しい企画を出してこい。運がよかったら使ってやる」

とか普通に言われる。徹夜もある。週に2,3回、家に帰れたらラッキーだった。あの頃は若かったので、ああいう夜型の生活ができた。今は無理だ。眠気に勝てない。

職場の奥には簡易ベッドがあって、そこで寝るんだけど、寝てる間に先輩に……「寝てんじゃねえよ!」って蹴られることがあった。完全に嫌がらせ憂さ晴らしだった。人間、疲れるとこうなってしまう。

仕事ができる人でもそうだった。

疲労が極限に達すると、おそろしいくら残酷になる。ある時、先輩ディレクター女性AD現場の配置関係口喧嘩になっていた。今思えば、考えられないほど下らない理由だった。

その争いの現場はちょうど、小道具が置いてある狭い狭い空間だった。そこでひたすらに道具を指さしながら、喧嘩をしている。

その女性があまり文句を言ってるので、その先輩ディレクターは、何か重たい小道具ごみ箱みたいな?)を持ち上げると、彼女が出られないような位置にドカン!と置いたのだ。

「おい、さーや。おい、デブ自分でどけてみろ!!」

と、その男ディレクターは言った。

自分はただ、出入口のドアからそれを見て「かわいそうに」と思っていた。思うだけで、助けようという気力は湧かなかった。大学生の頃だったら、助け舟を出したに違いない。

案の定かわいそうに、円柱状の小道具が重過ぎて持ち上げられない女性ADのさーやちゃんは、そこらへんの絨毯みたいになってる小道具に突っ伏すと、わんわん泣きだした。

男性ディレクターは、そんな様子をさらからかっていた。これが、疲労人間の態度に及ぼす影響である。今でも気を付けるようにしてる。

あとは、ある料理番組の野外ロケだった。イケメンを多く輩出する芸能事務所の若手タレントがキャンプ場で料理に取り組んでいた。

皿洗いの最中に、先輩からこんな指導を受けたことがある。

バカ。使った皿は洗う必要ない。ズボンで拭いとけ!男やから、どうにかなるわ。イケメンなんやし。いいか増田。ばい菌だって、巡り巡ってまた口に入るんやから。それが世の中ってもんだよ」

何を言ってるか意味不明だった。先輩の人格が壊れていた可能性がある。

この撮影現場というのは、野外キャンプでの調理だった。イケメンタレントさんが食べた後の皿を……ちょうど水場がなかったので、そこらへんにあったエプロンでササっと拭いて、別のタレント用に再利用した場面である。実際、これくらいのことは日常茶飯事だった。

そのタレントさんは若かったけど、多才な挑戦で知られる人だった。普段は二人組で、もっと若かった時に、女の服を来てピンクレディー楽曲テレビ披露していた。

被害……いや、このあたりのことはさすがに書けないし、「書いていいよ♪」と言われても書かない。こればかりは矜持であるアナウンサーから照明、カメラマン、道具係、ADに至るまで、一応は元仲間である。そこまでするつもりはない。



2.新しい道に目覚めたキッカケ

30代になっても体調は悪かった。ご飯はいつもコンビニ弁当だ。風呂にも何日も入れないから、体から変な匂いがする。誰かに指摘されたら「焼肉を食べたんだ」ってごまかした。口内炎は治らないし、胃はずっとキリキリしてる。

身も心もボロボロだった。一応は、大卒総合職のはずだった。オフィスで働く人のはずだった。想像していたホワイトカラーとは違っていた。

さて。この頃の俺は、ディレクターになる年齢が近づいていた。正直いうと、実質的ディレクターだった。上の人がサボりがちであり、自分の方にディレクターが行うはずの仕事を振っていた。

この時代視聴率がすべて。それがルールだった。

から企画会議では、芸能人のどうでもいいスキャンダルをいじったり、誰かを笑いものにする企画が出てくる。芸人同士の暴力は基本であり、人権感覚など持ち合わせてなかった。あの頃の局全体は、マジでアホだったと思う。

なんで、あん会社で働いてたんだろう……と言うと、理由ひとつだ。「番組を作りたいから」である。ほんのちょっとでも自分の爪痕を世の中に残せたら、それはなんて素晴らしいことだろうと感じていた。

ただ、テレビを見る人の「ペルソナ」って……当時のテレビ業界人の認識においても、「低俗な内容が好きな人」だった。今だからぶっちゃけしまおう。皆そういう認識だった。

今でも同じだと思う。インターネットだと、「やらおん!」「はちな起稿」とか、youtubeだと「アシタノワダイ」「フェルミ漫画大学」とか、あとは暴露系が人気を博している。Xの低俗さはもはや基本。あれが人間本質の一部である

人の心を動かす作品を作りたかった。実録ドキュメンタリーとか、社会矛盾を突くようなドラマとか。そういうのが好きだった。特定作品だと、水上勉の『雁の寺』『海の牙』『火の笛』『土を喰う日々』が好きである

一度だけ、飲み会の場でそういう発言したことがある。「社会派作りたいな~」って。でも、そんなこと言おうもんなら、「何言ってんの?」「誰が見るんや!!」「うちでは作れない」って一蹴される。

自分らはテレビ局奴隷だった。視聴率という数字に魂を売った奴隷である視聴率のためなら、人権侵害も上等の集団。上の人達も同様。

そんな日々の中で、心を救ってくれた作品があった。

地獄のような日々が続いていた30代後半のある夜、たまたまテレビをつけた。とりあえず、家に帰ったらテレビを見る。同業他社作品を観て勉強するのだ。その時も軽い気持ちだった。

その作品は、テレビ東京でやってた『ハイパーハードボイルドグルメリポート』だった。

たことある人がいるかもしれないが、世界ヤバい地域に行って、マフィアとかギャングとか戦争難民とか、そういう人たちが何食べてるのかを映すドキュメンタリーだ。書籍作品で言うと『もの食う人びと』に近いものがある。

最初は「なんか変な番組やってるな」くらいに思ってた。でも、見始めたら目が離せなくなった。

あの時、画面に映ってたのは、コロンビアの元麻薬密売人だった。彼は仲間と、貧しい家で豆を煮て食べていた。その顔には、絶望疲労と、それでも生きようとする強い意志が混じり合ってた。

「これだ!」と思うと涙が止まらなかった。

俺が作りたかったのは、こういう作品だった。くだらない笑いじゃなくて、人間本質に迫るような、生々しくて、でも美しいもの

画面の彼は「食べることは生きることだ」って言ってた。当たり前の言葉だけど、すごく重く響いた。

自分達が毎日作ってる番組は、誰かを笑わせることはできても、誰かの魂を救うことはできない。誰かの心に深く残ることはできない。精神性がないバラエティ番組を作っている。

上っ面ばかりの、人間の心の表層を撫でるだけの、そういうコンテンツ自分が作りたかったのは、人間の心の底流(アンダーカレント)を刺激する番組だった。

テレビ局を辞めることを決意した。独り立ちの準備を重ねたうえ、約二年後に退職願を提出した。



3.貧乏になったのと未来

退職届を出した時のことを覚えてる。人事部長が「もったいない」と言ってた。俺の同期にも辞めた人が何人もいて、知る限りでは、みんな同じことを言われてた。

でも、いいやって思えた。命まで取られるわけじゃない。自分自身の命さえあれば、人の魂を救える作品づくりができるはずだ。

そんなこんなで、業界の伝手を辿って念願の独り立ちを果たした。いわゆるフリーランスである。ほかの会社に勤めるという選択肢はなかった。テレビ東京に不採用になったのもあるけど笑

最初は大変だった。フリーランスになったもの仕事は少ない。貯金は減っていく。実家からは「ちゃん仕事してるの?」って里帰りの度に聞かれた。昔の同僚からは、飲み会の時に「今何してんの?」と聞かれるけど、何とも答えにくかった。それでも答えたが。

初年度の年収は、フジテレビにいた頃の4分の1くらい。段々と家賃も払えなくなって、ボロのアパート引っ越した。都心に出るまでに電車で何十分もかかるような。

後悔はなかった。テレビ局に居た頃は毎日が「作らされてる」感覚だった。誰かの指示で、誰かの期待に応えるために、自分の心が望まないものを作り続けてた。

今は違う。自分が作りたいものを、自分の手で作ってる。CM企画仕事でも、ドキュメンタリー編集でも、放送作家に近い仕事でも、全部自分がやりたいことだ。

特に大きかったのは、サブスク動画配信サービスでの番組制作仕事だ。2025現在アマプラなどでは自社がお金を出してプロに作らせるのが一般的だが、当時は盛んではなかった。

ある時だった。飲み屋で知り合ったのがきっかけで、自分企画書を見てくれたプロデューサーが「面白い」と言ってくれた。それは、テレビ局では「視聴率が取れないから無理」と言われるような、いわゆる追放ものストーリーである社会の片隅に追いやられた人が底辺で足掻くお話だった。『モンテ・クリスト伯』みたいな。

その動画配信サービスプロデューサーは「視聴率はそこまで関係ない。ある種のペルソナ、ある種の人達にどれだけ深く届くかが大事」と言ってくれた。そういうわけで、自分が作りたいものを思う存分作ってやった。



4.人の幸せってこういうこと?

一週間のうち、最低でも数日は充実している。あの頃とは比べ物にならないほどの多幸感である

朝起きて会社に行くわけじゃない。スタジオに行くことは月に何度もあるけど。基本は自分の家で、自分のペースで仕事をする。疲れたら好きなだけ休める。

テレビ局にいた頃は、自分が何のために働いてるのか分からなかった。魂をすり減らしてる感覚だった。

今は違う。自分が作ったドラマを見て「感動した」とか「考えさせられた」とか「面白かった」とか、そういう感想をもらえるとマジで嬉しい。作品が誰かの心に届いてる。そう思うと、もっと頑張ろうって思える。

年収はまだ低い。テレビ局時代の約半分である結婚はできないかもしれない。

でも、幸せだ。あの頃の俺はイライラしてた。自分の好きなものを作れなくて、世の中にウケるものだけを追い求めて、消耗していた。自分自分でないみたいで。

あのグルメリポート番組感謝してる。そしてあの時、勇気を出してテレビ局を辞めた自分感謝してる。

不安しょうがなかったけど、あの頃の不幸だった自分いるから、足掻いていた頃の自分いるから、今があるんだと思える。ありがとう、あの頃の私。諦めないでくれてありがとう

もし、仕事に疲れてる人がいたら、自分の心を無視しないでほしい。本当にやりたいことは何だろう、って自分に問いかけてみてほしい。人生を変えるきっかけになるかもしれないから。

Permalink |記事への反応(27) | 21:04

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2025-09-30

チー牛をクマと同じくらい危険存在と思ってるという最後カミングアウトで、普段別の場所では良識派リベラルフェミニストで通ってる女の憂さ晴らし増田だって理解できた。体臭のある外国人の話は、ライブで隣にいた臭いオタクのことでも考えながら書いてたんだろうな。

いくら自分道徳的に正しい側、リベラルの側だって思って囲いにもそうだそうだ言われてようが、キモいと思った相手排除したいと思った時点でリベラルの負けで、フェミニズム社会に浸透しないよ。分かったら参政党のデモにでも参加してきな。

Permalink |記事への反応(0) | 17:48

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2025-09-28

anond:20250928075819

そんなのしかいないにも関わらず、なぜかまったくモテなかったかネット憂さ晴らししてるんか?

Permalink |記事への反応(0) | 08:14

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2025-09-26

いい加減教員馬鹿にするのはやめたらどうか

今年の教員採用試験の応募状況が公開されたが…

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/05/2025053004

まだ実施前なので小学校でも2.2倍あるが、実際はここから取り下げや当日欠席、合格後に他の自治体民間企業就職するための辞退者が出る。

なので実際は1.5倍もいけば御の字だろう(多分1.2倍とかになると思うが)

この応募倍率からの最終合格者の数字メディアに取り上げられ、1週間はその低倍率に大騒ぎするのだが、それも事態の深刻さを全く表していない。

現場教員が何らかの理由休職すると採用試験に落ちた人間定年退職した人間、その他免許を持ってる人間に片っ端から電話をかけて臨時的任用や講師を探すことになるのだが、そういったルートで教壇に立つ人間まで含めるととうに教員採用試験は全入になっている

というか、代わりが見つからないので授業の展開を閉じたり、残った人間で変わるがわる授業を行うということも、ほぼどの学校でも起きている

教員不祥事を起こすが、それは業種に関係なく誰かしらが絶えずどこかで不祥事を起こしている。それを過剰にメディアで叩きすぎたため、教師という職業はそれだけで見下して構わない存在になってしまった。

良い教育には良い人材必要で、良い人材を雇うには採用試験の倍率を上げねばならない。採用試験の倍率を上げるには給料労働環境などをよくしなければいけない。しかし、教師という職業自体が見下していいものになってしまったため、教師以下の給料で働くことがプライド的に許せない国民達ばかりになってしまった。

とりわけ都庁などの人間などは、格下の教師以下の給料で働くなら死んだ方がましだと思うだろう。

結果、待遇がよくならないので採用試験の倍率がどんどん下がり、ますます学力人格面でも粗悪な人材ばかりが採用され、粗悪な人材不祥事を起こす。というスパイラルに陥っている。

金を払えば私立でいい教育が買えると思ってるかもしれないが、私立教師公立教師も同じ畑から採れる。狭き門のごく少数の待遇の良い私立に受かるためだけに教職一本でいく人間は少ないので、落ちて公立に行くリスクを考えたら、教職自体目指さないのが賢い生き方なのだから。(そもそも実際は私立労働環境のほうがひどい場合が多い)

誰でも学校に嫌な思い出もあろうし、いやな教師に教わった経験もあろう。しかし、個人的憂さ晴らし教師を叩くことで損をするのは結果的子供たちであり、子供たちが未来日本をつくるのだ。

そこまで考えていないのであれば、叩いて見下している教師以上に、自分思慮深い存在とはとても言えないだろう。

Permalink |記事への反応(2) | 20:26

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通報するぞ」も場合によっては脅迫なんだよな

https://togetter.com/li/2605859

このまとめ読んでて

女って自分の代わりに公権力暴力振るってもらうの大好きだよなと思った

もちろん脱税する人は厳しく罰せられるべきだとは思うけど

私的喧嘩憂さ晴らしとしてそれが使われるのにはちょっとなぁと感じました

Permalink |記事への反応(4) | 14:26

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2025-08-30

共産党投票してる人に聞きたいんだけど

共産党投票してお前らの生活良くなったの?

なんか嫌いな相手への憂さ晴らししかなってないんじゃないって思ってる

へずまりゅうが外国人迷惑かけて奈良市議になる感じで

そういう意味合いしかない気がしてる

Permalink |記事への反応(0) | 16:39

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2025-08-24

近眼老眼近眼用のメガネはしてるけど、日によっては近くも遠くもずっとあんまりピントが合ってないと感じる日がある

近くの物を見るときメガネを外すけど、そういう日はそれでもなんかぼんやりピントが合ってないように感じる

老人になるってことはこういうことなんだろうな

ひとつひとつ体が老化して思い通りにならなくなる

それまでできてた動きが思い通りにならないもどかしさやイライラ毎日時間毎分積み重なって

その結果がコンビニ店員暴言はいたりマウント行為憂さ晴らしちゃうんだろうな

なんかもう今でもつらくて朝からイライライライラしてる

Permalink |記事への反応(0) | 07:16

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2025-08-13

anond:20250813103832

お盆にご苦労様です

チー牛でも煽って憂さ晴らししてください

Permalink |記事への反応(0) | 10:39

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2025-08-11

anond:20250811011504

憂さ晴らししたいんじゃないか

Permalink |記事への反応(1) | 01:16

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2025-07-31

生理痛体験空虚さよ

我々は、人の痛みを神経を使った追体験のみによって共感してるのか?

とんでもなくアホらしい……

腹痛など不調がある、衛生用品の取り替えが必要……たいった人への心遣いの必要性なんて、本当に機械を腹に当てて痛み信号を受けないと理解できないのか?

それから痛みを与えてわからせてやる、なんてのは個人でやることで公でやるようなことじゃない。誰だって自分もつつらさを相手に与えたくなるときがある。それは理解してほしいというモチベーションかもしれないし、懲罰的ニュアンスを含んでるかもしれない。そんなのを公で、会社大手を振ってやるようなことじゃない。ただただ憂さ晴らしできる集団政治的バランスで決まるだけのこと。空虚

大企業はするだろう。そういうスタンスを表に出すことがビジネスの一環だから。私はそれがビジネスイメージアップ社会貢献)につながるとされていることも、それを実際にやることも支持しない。品のないことだと思う。

Permalink |記事への反応(0) | 21:36

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2025-07-30

とある居酒屋で起こった事件


若手社会人はてな学生の頃からしてる。はてブが主で増田は少ない。ランキングは見るけど。

今年5月上旬のある日のことだ。一応商社で働いてるのだが、仕事疲れた帰りに、学生時代に通っていた六本木にある居酒屋暖簾をくぐった。学生がたくさん来るお店である

カウンターの隅に腰を下ろして、生ビールを注文して、ほかに話せる常連いないかな~と思ってたら、いい感じにメンツが集まってきた。小一時間もすると、楽しそうな笑い声が耳に入るようになった。

4~5人の会話グループが、俺がいるカウンター席のあたりにできていた。社会人じゃなくて大学生もいた。一応は大学の後輩である

それで若い頃が懐かしくなって、最後は飲み比べとかやってた。大学生らも、店員と気さくに話しながらさ、勢いよくグラスを空けてたよ。このフワフワ雰囲気がいい。

誰かが音頭を取って飲みコールが始まるんだよな。なんかやんやで、いろいろあって、ある男子大学生の子が顔が赤くなってた。これが最後だ!!って感じで、彼は周りの連中が囃し立てる中、ハイボールグラスをグイっと傾けた。

コールに合わせて、彼は苦笑いを浮かべながらハイボールを飲んでいた。

その時、マジで大学生だった頃の懐かしい記憶が蘇ってきた。俺もそこまで年は取ってないのだが。

このイッキで、彼の飲みはすべて終わったと思ってたが、ここで若い店員の一人が「ホラッ」て感じで、彼に新しいグラスを差し出したのだ。

カウンター上にドン!て置いた。「はいおかわり」って感じ。その時だった。

バカなことをするな。何をしてるのかわかってるのか!」

ここでタイトルのやつ。近くのテーブル席にいたおじさん客が怒鳴ったんだ。

おじさんは、俺らから少し離れたテーブル席にいたけど、こっちに来たよ。

見るからに疲れ切った中年だった。齢を取ってもああはなりたくない。険しい表情だった。

当然のごとく説教が始まった。以下要約。周りは静まり返ってた。

・いい歳して、そんな無茶な飲ませ方をしたらダメ

・その子が帰ってる時、事故にあったらあなた達は警察から事情聴取を受ける

店長さん、やめさせてくれ。やめさせないなら警察を呼ぶ

俺も含めて、若い連中はポカンとしてた。

女子学生の1人は「え、別に、みんなで楽しく飲んでるだけなんですけど…」ってまっとうな反論をしたけど、おじさんは「体を壊したら~」とか「君たちはまだ若いんだから」と言ってた。

俺も会社員やって数年が経つから、おじさんが言ってることはわかる。うちの商社も、公的にはコール禁止だ。22時以降の飲み会禁止。ついでに二次会禁止若い連中が集まる会だと、どの社員コールするけど。

でもここ、六本木じゃん。お酒飲む場所じゃん。よくないことしてるのはわかる。学生時代は、大学学生から飲み会コール禁止令が出ていた。やったら学内処分になるという。

それでも、体育会サークル活動では飲み会コールをやっていた。でもそれは、ただやってたんじゃなくて、「悪いことしてる」っている罪とか悪の意識があって、俺はその意識と正面から向き合って乗り越えてきた。

"本当はいいことだ"って言い聞かせてごまかすみたいに、惰弱なことはしてない。



めんどくせーと思いながらおじさんの話を聞いてたら、しまいには「君らの話聞いてたけど、○△の学生だろ。大学近いし、コールの感じとか。俺も一緒の大学だったから」とか言い出したところで、キレそうになった。空気読めやおっさん。今はどうでもいいんだよ。

ここで、店長さんが間に入って止めてくれた。結局、俺らはそのまま帰ることになったよ。白けたわ。

でも、学生時代から世話になってる店長さんに「他のお客様のご迷惑になりますので」とか言われたらさ、お開きにするしかないじゃん。

俺も騒いでたやつらも、しょんぼりとした表情で店を出てった。

飲みなおそうと思ったけど、気分が上がらなかったのでやめといた。

お店を出る時、最低1人は「せっかく盛り上がってたのに最悪」みたいなことを言ってた。

あのおじさんは、俺らの楽しい雰囲気をぶち壊した。せっかくの空気を壊してくれた。

一体何をして、そんなに怒らせたんだって、俺には(感情的意味で)わからない。あんたの席は割と離れてたじゃん、別に若い連中がカウンター席で騒いだっていいだろ。自己責任なんだから

おじさんおばさん世代って、SNS若い連中を批判することが多いけど。あいつら、若い子が楽しそうにしてるのがムカつくだけじゃねーの。自分達の人生がつまんないからって、未練がましく若者に当たって憂さ晴らしすんなよ。

あのおじさんの気持ちはわかる。心配してくれたんだ、ていうのはわかる。

けど、わざわざ他人に対してあそこまで干渉する理由わからん。あれから何か月も経ってるから書かせてもらったけど。

ただ、こちらとしても相手理解したい気持ちはある。俺もいつかは、おじさんになるわけだから

もし、あのおじさんの気持ちが分かる人がいたら教えてほしい。

Permalink |記事への反応(3) | 07:06

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2025-07-25

貧乏人の負け犬たちは参政党や国民民主党を支持したところで自分たちが苦しむだけで金持ち別に困らないということにいつ気づくのだろう。 気付いた後にどう動くかだけが怖い

私は今回参政党がいてくれてよかったと思っている。

貧乏人の負け犬たちのガス抜きになってくれたからだ。

参政党や国民民主自分たち生活を今より楽にしてくれるという勘違いをしてくれているらしい。実際は逆だってのにね。

そこまで期待してなくても、インテリたちに嫌がらせできればそれで満足するような志の低い輩もいる。そんなことをしても一時的憂さ晴らしになるだけでお前の生活は全く良くならないのにね。

https://anond.hatelabo.jp/20250724185003

こいつらが自分勘違いに気づくまで3年くらいはテロストライキを起こさずに大人しくしてくれるはずだ。

アカギかいうやつが希望戦争という話をしたが、アカギと違って希望参政党っていってるやつらのほうがまだ穏当で良い。武力革命とか起こされたら溜まったもんじゃない。

Permalink |記事への反応(3) | 01:28

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2025-07-21

anond:20250721143932

特攻機で敵地に突っ込まずに、憂さ晴らし自軍に突っ込んだやつっているんだろうか

とふと思った

Permalink |記事への反応(0) | 14:43

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2025-07-19

セックスの話。

絶望した気分だったので絶望した話でも書こうと思ったけれど、セックスの話を読みたい奴がいたので、それについて書く。選挙よりもセックス、ってのには同意する。

それに、絶望した人間の話よりもセックスの話の方が面白い。それにも同意する。

最後女の子を抱いたのは3か月前だ。7人目だった。綺麗な指の持ち主で、へその近くに小さな蝶の刺青が可愛らしく彫られていた。華奢な腕と足を持っていて、笑うと可愛らしいえくぼができる子だ。出会った由来はよく覚えていない。酒をずいぶんと飲んでいたし、嫌な気分だった。それこそ今日みたいに、絶望的だった。場所を考えてみるに、たぶん池袋のの飲み屋から出たときに、憂さ晴らしに話しかけたんだ。いわゆるナンパってやつだ。最低、俺はナンパする奴が嫌いだ。へらへらしてるやつが嫌いだ。メンヘラも、妄想も、嫌いだ。

たぶん選挙が嫌いな奴に似てる。いやに現実的妄想が嫌いなのだ妄想現実の間にきっちりとした線が引けない奴は、きっとどうしようもないバカに違いない、と僕は思う

自己嫌悪はともかくとして、彼女は恐ろしく人を怖がらなかった。抱かれている間も何もそれが不思議なことだとは思っていないみたいだった。おとぎ話お嬢様や、ライトノベルヒロインみたいな神秘性もない。ただ、僕(あるいは僕以外の誰でもいいのだろうが)に抱かれるのが普通みたいな顔を終始していた。

僕は、ベッドの中で、彼女の小ぶりなおっぱいを触ってみたり、乳首で遊んでみたりしながら、いろいろ質問をした。彼女はそれらの一つ一つに丁寧に答えてくれたけれど、どこまでが本当なのかはわからない。タバコが好き。28歳。彼氏に振られた直後。坂口安吾が好きで、父親右翼の怪しげな政治団体所属していた。自分そっくりで優しい母親は数年前に交通事故に遭って、コンクリートミキサー車に轢かれて以来、意識を取り戻していない。轢いた犯人正式裁判が始まる直前に拘置所から抜け出して、行方不明になった。その日、父親は不自然に上機嫌な感じで家に帰ってきて、開口一番、神棚に二礼二拍一礼をしていたのだという。

信心深いの。あたしが外で何をしているのかも、全部占いで分かるって言ってた」

「だから君がこうしていても、何も起きないのか」

「たぶんね。外れてばっかりだけど」彼女は言った。「いつも当たってることにしてるわ。あの人、娘には弱いのね。神様はいつもビクビクしてるくせに」

「本気で信じているんだな」

「ええ、本気で」

「でも、神様は君の母さんを目覚めさせたりはしないんだろう?」今思えば、僕はずいぶんとひどい質問をした。「よくそんな神様を信じれるね」

「そうよね」彼女はうなずいた。「でも、あたしには分かるの。あの人、本当は、自分がやったことを神様のおかげだと思い込みたいのよ」

「どういう意味?」

「きっと、殺したんだわ」彼女は言った。「パパはよく人を殺すの」

「どんなふうに?」

「知らないわ。でも確実に殺してる」

「偶然じゃないのか」

「あたしのまわりって、よく人が消えるのよ」彼女は言った。「例えば、あたしが嫌な男に絡まれたとする。あたしがそれをパパに言う。パパはうなずいて、それで終わりよ。1週間もしないうちに消えるわ。そのあと、パパは必ず神様にお祈りする」

「本当に、殺してるのかな」僕は言った。「だって考えてみろよ。もしかしたら本当に、神様が殺してるかもしれないぜ」

あんた、バカなの」彼女は言った。「そんなこと言ったの、あんたが初めて」

「僕も父親人殺し女の子に会うのは初めてだ」僕は起き上がって、タバコを吸いながらそう言った。煙が、どこにもいくことなくただ宙を舞っている。

「ねえ、神様っていると思う?」彼女は、それまでになく真剣そうに言った。僕はしばらく考えてからぶっきらぼうに答えた。

「いて欲しいとは思う。少なくともこんな露骨に嘘ばかりつく女の子を、嘘ばかりつく男に合わせる偶然を作り出す神様がいたら、面白いと思わないか

「変な人」

そこから先はよく覚えていない。僕は体を倒して、それから彼女騎乗位で激しいセックスをして、気が付いたら深く眠り込んでいた。次の瞬間には、僕は部屋に一人で、彼女の姿はどこにもなかった。それこそ、作り話だったのかもしれない。最初から最後まで。彼女存在や僕の経験も全部嘘だったのかもしれない。

Permalink |記事への反応(0) | 23:18

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2025-07-13

anond:20250713094739

特定候補への殺害ほのめかしで逮捕されたケンモメン憂さ晴らしだったらしいからな

結局憂さ晴らし政治やってるやつばっか

Permalink |記事への反応(1) | 09:53

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2025-07-10

ムシャクシャしたとき頭のおかしいやつのふりしてVTuberにすんごいセクハラコメントしまくりたくなるときある、やんないけどな、やっぱりセクハラって憂さ晴らしなんだな

Permalink |記事への反応(0) | 06:11

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2025-07-06

anond:20250706123142

その発言人間としての知性と品性自己放棄自己放尿である認識しろ

誰も見てないと思って排泄してるんだろうが、発言ログに残るんだよ。 

お前は「正義」や「真理」のためじゃなく、ただの憂さ晴らしとして言葉を投げつけている。

その意図の低劣さこそが、お前自身精神的な天罰だ。外の地震より、お前の中の自己放尿を心配しろ

その「ワロタ」の背後には何がある?

恐らくは、自分が傷ついてきた人生自国社会に対する疎外感、愛されなかった痛み。

その欠如を「天罰」という形で転嫁してる。

でもな、他人の不幸を笑ったところで、お前の孤独は1mmも癒えない。

仮にこの国に問題があるとしても、「天罰」などと嘯いて悦に入るお前自身が、まさにその問題の一部であることを自覚しろ

何が問題かを指摘するならともかく、「ワロタ」で自己放尿してる時点で、お前は被害者ぶった加害者だ。 

まだ間に合う。他者の痛みに反応できる神経が、もし残っているなら、その腐った自己放尿の水たまりから出ろ。

自己放尿の池に浸かり続ける人生は、哀れでしかない。

世界を呪う暇があるなら、自分言葉と行動でそれを少しでも変えてみろ。

Permalink |記事への反応(1) | 12:35

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2025-06-28

anond:20250628014327

その人は有権者馬鹿と罵って憂さ晴らししたいだけで解決する意欲も能力もなさそうに見える

Permalink |記事への反応(0) | 01:52

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2025-06-19

anond:20250619100822

普通人間は不機嫌になっても、憂さ晴らし子供殴ったりやらせろと言ったりしないのですよ

Permalink |記事への反応(0) | 10:45

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2025-06-15

anond:20250615174013

コロナ期の自粛警察もそうだけど絶対的正義感で何かの憂さ晴らしをしているように見える。

メルカリチケット売買サイトで出品コメントに延々とコメントしているのとかご苦労様すぎる。

欲しくても手に入らなくてプレミア価格払うだけのお金の余裕もないとなるとこういう心境になる。

お金の余裕があればあらゆる思い通りにならないことに対して、ある程度はお金解決できるのでそれほど気にならないんだよ。

Permalink |記事への反応(0) | 17:51

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2025-06-13

結局SNS運動なんて右も左も憂さ晴らし

それを特に感じるのが、自称リベラルの連中に「現状の問題をより詳しく理解するための情報」を与えても全く興味を示さないところ。

例えば原発問題なんて、技術的なことがわからなければ、似非科学的な思い付きの雑な擁護を繰り出されたら、素人には正論と見分けがつかない。

そういうのに対抗するには、知識をどこまでもアップデートしていくしかない。

というか、真面目にものを考えてるなら、自分が本当に正しい根拠に基づいてものを言っているのか、不安になっていつまでも調べ続けるのが普通だ。

それなのに、あいつらは、「とにかく原子力とつくものはムラでヘルジャパンなんだから叩いてればいいんだ」で自己完結して、ものすごく浅いところから動こうとしない。

そんな態度の連中が、拡散力を持つかよ。

そういう雑な運動しかしないから、そもそも日本はこんな張りぼての国なんじゃねえか。

結局、あいつらには、「自分が」健全議論の一翼を担う気なんか端っからないんだ。

「誰か」が気持ちよく嫌なやつを叩いてくれて、それを「そうだそうだ」って後ろから囃し立てて憂さを晴らせればそれで良いんだ。

嫌儲の連中とか、嫌儲リンクXに貼って喜んでるやつなんかは特にそう。

単なる対立煽りまとめサイト養分しかなってない。

ほとほと日本人というものすべてに愛想がつきるよ。

Permalink |記事への反応(0) | 07:23

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