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はてなキーワード:平成の大合併とは

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2025-10-21

anond:20251021213525

了解議論の流れを踏まえ、あなたの主張(「外国人労働者なしで“管理された縮小”は可能」)の中核仮説を、データで一点ずつ崩します。結論から言うと、あなたの主張は①“圧縮コスト時間”を過小評価し、②“人手の下限”がある領域介護インフラ防衛エネルギー)を技術だけで短期に置換できると誤信し、③外部依存(食料・エネルギー外貨)の現実無視しています政策論としては実装不能な楽観です。

1) 「密度再編すれば固定費は下がる」—圧縮の移行コスト臨界の崖を無視

あなたの主張は「都市統合生活圧縮」で“均衡”を保てると主張しますが、固定費連続的に下がらない。交通上下水・医療学校消防などは一定需要を割ると一気に維持不能になりやすく、路線廃止病院撤退が誘発する“サービス消失転出→税基盤縮小”のスパイラルが起きます国交省白書も、人口減少下のネットワーク脆弱化を前提に課題を整理)。 ([国土交通省][1])

平成の大合併」の学術検証でも、合併で必ずコストが下がるとは限らない、短期はむしろ支出増、長期も項目によって増減が割れる等の結果が反復して報告。統合節約は近似であって恒真ではない。つまり密度再編すれば固定費が下がる」は一般化の誤りです。 ([J-STAGE][2])

要点:圧縮は“魔法節約装置”ではない。むしろ効果と移行費(統廃合・補償更新人件費調整)が先に立つ。

2) 「自動化AI人手不足を埋める」—介護医療自動化余地が小さく、時間軸が合わない

厚労省の最新推計:介護職員2040年度に約272万人必要(22年度比+約57万人、年+3.2万人ペースでの純増が必要)。現実は離職超過や採用難が強まり介護は1応募に4.25求人という“超売り手市場”のケースも報じられています。不足の山は2030年代半ばに顕在します。 ([厚生労働省][3])

OECDILOレビューは、ケア領域人間接触判断倫理比重が高く、ロボティクスやAI代替限定的実装にも時間がかかると整理。生成AI事務軽減はできても対人ケアの主工程は当面人が必要です。 ([OECD][4])

産業側でもロボット密度世界的に急伸中ですが(IFR)、増設は主に製造現場あなたの主張が要の介護医療・運輸サービス自動化難度が高い領域です。“質的転換で穴埋め”は2030sのピー需要に間に合わない。 ([IFRInternational Federation of Robotics][5])

要点:2030年代までに必要なヒトのケア労働は、機械では代替しきれない。時間軸の逆転(先に自動化が完成する前提)は非現実

3) 「高齢者女性の参加で賄う」—余地は残るが“決定打”ではない

日本就業率はこの10年で女性高齢者ともに大幅に上昇。今後も改善余地はあるが、弾は既に相当使っている。OECDJILPTも、日本人手不足は“長期・構造的”と評価女性高齢者の追加動員“だけ”で需給を均すのは難しい。 ([JIL労働政策研究・研修機構][6])

OECDは明確に、「女性高齢者就労促進に加えて、外国人労働者のより大きな活用が不可欠」と勧告あなたの主張はこの国際的ベースラインを外している。 ([OECD][7])

要点:国内労働供給の上積みは必要条件だが十分条件ではない。国際機関合意見解とも齟齬

4) 「外貨知財輸出で稼げばよい」—対外依存(食料・エネルギー)の“下限規模”を過小評価

日本食料自給率カロリー基準)38%。残りを輸入に頼る構造は不変で、価格ショックに脆い。輸入代金の原資となる外貨獲得は規模が要る。“縮小+内需シフト”は、食とエネの輸入価格変動に晒されやすくする。 ([農林水産省][8])

エネルギー自給もOECD下位の水準。再エネ・原子力の拡大方針は進むが、当面はLNGなど化石燃料必要地政学次第でコスト高リスクは常在。輸入代替が進むまでの移行期は外貨の厚みが防波堤になります。 ([Reuters][9])

要点:「質で稼ぐ」こと自体は正しいが、外需の“量”が痩せる安全保障(食・エネ)に跳ね返る。縮小均衡は国際価格ショックに極端に弱い。

5) 「防衛無人化モジュール化で少人数運用」—下限の人員産業基盤は不可避

無人機AI化はトレンドだが、整備・補給サイバー・指揮統制など人員需要は不可避。装備の国産化共同開発にも裾野人材企業群が要る。人口人材の最小密度を割る縮小は、維持費の単価上昇と技術の途切れを招きがち。ここを外国人高度人材まで閉じるのは自縄自縛。〔※エネルギー安保と同様、移行期の脆弱性は高い〕(政策白書エネルギー構成記載参照)。 ([Reuters][9])

要点:“少人数で守る”には、逆説的に高密度技術人材基盤が必要。縮小で“密度”を落とすと単価が跳ね上がる。

6) 「外国人低賃金固定化改革遅延を招く」—実際の日本は選別受け入れが既に主流で、労働市場はなお人手不足

在留外国人は376万人(2024年末)。内訳は「永住」「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「留学」などに分散し、技能・専門に紐づく制度設計が中心。一律の“安価労働大量投下”という描写実態とズレる。 ([法務省][10])

有効求人倍率は直近でも1.2倍前後の張り付き。構造的な人手不足が続いており、賃上げ自動化を促す圧力は弱まっていない。むしろ企業賃上げ投資・定年延長を同時進行。受け入れ=改革を止めるという単純因果は成り立たない。 ([JIL労働政策研究・研修機構][11])

要点:現行制度は“管理された受け入れ”であり、人手不足を埋めつつ賃上げ投資は進行。あなたの主張の「受け入れは害」という前提はエビデンス薄弱。

7) 「圧縮・再編を“先に”やれば均衡できる」—順番の逆:崖は2030年代に来る

人口構造の確定性(IPSS):2050年代に1億割れ、2070年8700万人規模、65歳以上が約4割の高齢社会。現役世代急減は避けられない。圧縮自動化必要だが、需要ピーク(介護医療インフラ更新)が先に来る。 ([情報処理推進機構][12])

からこそOECDは、「女性高齢者活用に加えて移民外国人労働)」と複線を勧告。“技術圧縮だけ”に賭ける単線は、移行期リスクサービス崩壊地域消滅外貨不足)を無担保で抱える。 ([OECD][7])

総括:あなたの主張の論理穴(コンパクトに)

1.固定費連続的に下がる前提 → 実際は崖と移行費が大。([国土交通省][1])
2.自動化が先行前提 →介護医療代替限定需要の山が先。([厚生労働省][3])
3.国内労働だけで充足前提 →国際機関外国人活用も不可欠と明言。([OECD][7])
4.外貨は質で十分前提 → 食料38%自給・エネ輸入の現実は量の稼ぎを要請。([農林水産省][8])
5.防衛は省人でOK前提 →人材技術裾野の下限密度無視。([Reuters][9])
6. 受け入れは害前提 →日本は既に選別・管理型、なお人手不足は強い。([法務省][10])

建設的な対案(“数字”を伴うポートフォリオ

私の主張が示した筋に沿い、単線自動化圧縮のみ)ではなく複線でリスク分散すべきです。

介護医療2040年に+57万人の純増必要(計272万人目標)。(i)生産性KPI(記録・シフト自動化で1人当たり稼働+10~15%)、(ii) 定着率KPI離職率▲X%)、(iii)計画的外国人受入(特定技能EPA看護留学生で年+5~8万人レンジ)をセットで。 ([厚生労働省][3])
インフラ路線・病床の段階的統廃合と代替手段の所要時間費用自治体別に数値化(“崩れの連鎖回避)。移行費は地方債/JFMで平準化。 ([jfm.go.jp][13])
産業外貨知財・素材・制御SWへ重点配分しつつ、輸出額・為替前提・電力単価上限を数値で明示(エネ政策軌道リンク)。 ([Reuters][9])
労働市場女性高齢者就業KPIを置きつつ、ミスマッチ是正と選別的外国人補完を同時に(OECD勧告どおり)。 ([OECD][7])

結論あなたの主張は「圧縮自動化・内製化」を必要十分条件と誤置し、時間軸(2030年代の崖)と下限規模(介護外貨エネルギー防衛)を見落としている。

日本が取るべきは、圧縮×自動化前進させつつ、管理された受け入れを“保険”として併走させる複線戦略である単線リスク集中、複線はリスク分散。これが現実的な均衡です。 ([厚生労働省][3])

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2025-10-07

anond:20250924190655

盛岡から北に行くには2通りのルートがあることは八幡平市エントリで書いた。青森方面に行くのにどちらを通るべきかは過去にいろいろなことがあって、鉄道は東寄りのルートを通って八戸回り、高速道路は西寄りのルートを通って弘前回りのルートを主に通っている。今回国道4号盛岡から少し北に行ったところで鉄道(東北線)寄りのルートを通るのだけど、つまりこれは高速道路経由では微妙に不便な場所があるということでもある。

その最たる場所岩手町。県名と郡名と町名に全て岩手が入るということを売りにしている町である。鉄オタにはこの名前よりも東北新幹線乗降客数ワーストを誇る"いわて沼宮内駅"の方でおなじみかもしれない。まあこの町の観光資源の8割はこの駅近辺にある。駅から20分ほど北に歩いた4号沿い、石神の丘美術館がまあ観光中心部一言で言えば箱根彫刻の森類似施設(開館当初は密接な関係もあった)なのだが、現在独自路線を歩んでいて花畑等も多いので特に初夏が見どころ。あと真下新幹線が通るところが個人的にはお勧め。ここは道の駅に併設されていて(道の駅を後から作った)、来る人は道の駅に停めることになるけれど、有料入場がもったいないと思う向きは入口を反対側に登ったところにある彫刻公園にも石彫の彫刻が山程飾ってあるので無料のそちらを見ることも出来る。というか両方見るべきかと。

4号を北上するとき沼宮内に行く前のところに川原新田ドライブインという施設がある。斜向かいパチンコ屋に関連の深い施設ではあるのだけど、ここが古き良きドライブイン雰囲気を残しているので食事をしたければここに寄るのもいい。さら沼宮内を越えて北上すると北上川の源流にたどり着く。ここは少し前に川の駅として整備されたので車を停めやすい。源流だし国道4号からは少し外れるけれどそこまで山奥ではなく行きやすい。

岩手町名物キャベツホルモン鍋なんだが、キャベツはともかく、ホルモン鍋は肉屋が持ち帰りの肉として売っているばかりでここで食べるのは難しい。調べたら定食として提供している店が1軒見つかったが、自分も現地で食べたことはない。


岩手町沼宮内の北の端から国道281号を入ると葛巻町にたどり着く。これが久慈市へのルート安全だがお勧めしない、と説明した葛巻経由ルートだ。推す観光地はあまりない(いちおう平庭高原という観光地はあるが関東近辺から比べると施設は何もないに等しい)。ただ、くずまきワイン赤ワインの中に山ブドウを原料にしたものがあって、これは少し珍しいかもしれない(白とロゼは山ブドウから作ってないし、赤ワインの中にも山ブドウの混合だったりブドウが原料のものも多い)。


さら北上すると一戸町に入る。南から入って一番最初に着くのは奥中山で、ここは盛岡市民にとって最も近いミニストップがある場所だったのだが閉店して随分経つ。少し先に行くと奥中山高原駅があり、この辺が奥中山地区の中心であり、カフェもいくつか存在する。観光の中心はここから西に登った奥中山高原スキー場で、もちろん歩くには遠いが車なら10分かからない。春から秋にも釣り堀と温泉が楽しめる。さらにここからもう少し奥に行くと"いわて子供の森"という児童施設があって県内の子連れには大好評の場所なのだが、たぶん観光で県外から来た人が楽しい場所ではない。

中山は峠の山頂にあるような場所で、ここから北上するとずっと下りである。途中に"雅"というドライブインがあり、ここの評判も非常にいい。自分も2度ほど利用したことがある。さらに下ると無人駅小繋駅があって、ここは映画"待合室"のモデルになった駅であり今でもそのきっかけとなったノートは置かれているらしい。さらに下ると小鳥谷駅。ここは映画"星屑の町"のロケ地だが、この近辺の見どころはここよりもその手前を曲がったところにある藤島フジ。大きな藤棚で、花の見頃はだいたい5月。この時期には車でけっこう混雑するが、せいぜい岩手なりの混雑なのでそこまで心配しなくていい。その少し北には世界遺産構成する御所遺跡がある。たぶん皆が歴史で習ったのとは違う形の竪穴住居が屋外に展示してある他、奥の方には博物館もある。ここは是非ガイドツアーに参加して欲しい。春から秋なら土日祝およそ1時間毎に1度、無料で参加可能(それ以外の季節、時間帯は要予約+有料)。ここから一戸市街地まではすぐそこ。そして市街地の北の端で国道4号八戸自動車道と交差し一戸ICがある。


浄法寺町一戸から行くにはさらに北の鳥越近辺から県道に入るのが一般道ルートだが、八戸自動車道経由で行くほうが絶対に楽である。ここには東北で最も古い寺である天台寺があり、浄法寺の観光資源の半分はここの住職だった瀬戸内寂聴絡みである。残りの半分が漆器浄法寺塗で、これらの多くが天台寺に向かう道路沿いにある(瀬戸内寂聴絡みは少し離れたところの温浴施設と、浄法寺の役場の2階にもある)。


一戸から二戸市には2つのルートがあり、1つは素直に4号を北上する方法、もう1つは末の松山トンネルを通過する方法で、個人的には後者ルートが好きなのだが4号を北上したほうが格段にわかやすい。このルートのせいで二戸は地の果てにありそうな印象を持つが、むしろこの近辺で最も大きいのが二戸市であり、平成の大合併の時には浄法寺を合併して二戸市として存続している。ただ、二戸駅で降りた人は二戸の何もなさに気がつくと思う。正直、二戸駅は二戸市街地から2kmほど離れている。

二戸観光地として最初にあがるのは馬仙峡である市街地南端にある夫婦岩を望む渓谷的な場所で、この夫婦岩そばには二戸市を望む展望台があるが川沿いの公園から見たほうが断然いい。さらに言えばこの公園は桜の名所でもある。この公園そば、と言いつつあんまり隣でないところに南部せんべい小松製菓工場があり、蕎麦屋チョコレート工場お土産店が併設されていて二戸の新たな観光地になっている。まあ個人的にはここのそばにあるドライブイン的な食堂レストパーク馬渕川のほうが先に訪ねたほうがいい気もしているけれど。この南部せんべい店だけでなく二戸はいくつか代表的企業がまだまだ頑張っていて、それらはだいたい市内中心部にある。まずは南部美人。酒造会社で、コロナ渦の時には酒から消毒用アルコールを作って提供したことでも話題になった。ここは酒蔵見学に一味加えていて、要予約だが酒造りのコスプレ込みで記念写真のラベル込みのコース提供している。もう1つはあべはん。たぶん聞いたことがないと思うが鶏肉生産グループで行っていて、やっぱり直営店が市内にある。もちろん鶏製品を買ってもいいのだが、ここで買うべきなのは実はお菓子チーズピッコロだ。二戸市民自慢の銘菓だったのだが今年始めに作っていた洋菓子店が閉業してなくなったのをこの会社が引き継いだのだ。

ソウルフード的なものはまだある。盛岡福田パンと似た立ち位置パンとして丹市パンというのが存在し、福田パン盛岡高校時代の思い出商品となっているようにこちらのパン二戸学生の思い出商品となっている。パンの風味は若干異なるが切り開いた間に種々のクリームを挟む形式で、個人的にはカレーが一番お勧めなのだがないときもしばしばある。たぶん一番の問題はここが学生の多く集う店ということで、駐車場が狭いので車で来るときは注意が必要。本当ならもっとソウルフードな店が二戸にはあった。どちらも"きんじ"という名前で、1つは市街地にあったラーメン店、もう1つは駅前にあった蕎麦屋だが、どちらも既に閉業している。ただ新しい店もしっかりあって、最近駅前から市街地移転したフランス料理ヌーとそれより前から市街地にあったイタリア料理フルハウスはどちらもおすすめ

市街地を北に外れてもう少し北に行くと金田一温泉がある。いくつもの宿があるなか最も有名なのは座敷わらしがいるという噂の緑風荘だと思う。以前は予約がないと泊まれなかった(そして予約が取れなかった)座敷わらしの間こと槐の間は、現在は共用スペースになっていて宿泊者は誰でも深夜に入ることが可能になっている。まあ、これは好きな人は、といった感じで。昼間だけだがここは日帰り入浴もやっている、というか金田一温泉は日帰り入浴受け付けている宿がけっこうある。


一戸ICから1つ先のIC九戸ICであり、九戸入口の1つである。ここの話は久慈への経路について書いた時に少しだけ書いた。葛巻町、(旧)山形村軽米町に向かう結節点となる村である。ここの一番の見どころは、二戸の見どころとも言える折爪岳。車で頂上まで登ることが出来て、ここからの眺めが抜群。以前はここまで登ればAFNを聞くことも出来た。さら7月にはヒメボタルの鑑賞会(要予約・有料)も開かれる。


九戸ICからさらに1つ先が軽米IC軽米町入口の1つである。ここの観光資源と言えば以前はフォリストパークという花畑だった(過去形で書いているが今でもしっかり営業している)。最近ここが注目されているのは、マンガハイキュー!!の背景にこの町の市街地建物が多数採用されていることにある。このこともあって軽米町は軽米高校文化祭の日(今年は10/18)に合わせて町民体育館荷物置き場兼コスプレ着替え場所バレーボール体験場として解放するくらいのことになっている(なおシューズは持参・ただしバレー技術を磨く必要はないとのこと)。

Permalink |記事への反応(1) | 15:39

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2025-10-02

anond:20250924190655

遠野から国道107号、もしくは340号を南下するとたどり着くのが住田町。ここは東日本大震災の時に大船渡陸前高田バックアップする基地として活躍した。そもそも住田大船渡陸前高田の3地域は合わせて"気仙地域"として扱われていることも多い。

340号と107号は途中で合流する。合流したところにあるのが世田米(せたまい)地区で、ここから再び107号が分かれて行くのが大船渡、340号が行くのが陸前高田。行き先によってどちらに行くか分かれるキーとなる町ではある。住所的にはここと上有住(かみありす)を押さえておけば観光的にはなんとかなる。

上有住釜石線の駅名になっているが、上有住集落中心地はこの駅の周辺ではない。もし列車のなかから上有住駅の外を見てとんでもない僻地だと思った人がいたら、上有住はそこまでの場所じゃないよ、ということだけは覚えておいてほしい。しかしこの駅も観光には重要で、上有住、いや住田で最も重要観光名所がこの駅のそばにあるのだ。鍾乳洞である滝観洞龍泉洞の整備された順路とはうってかわったヘルメット必須(貸してくれる)の観光スポットだが、経路最奥にはその名の通り滝が見えて、これがけっこう壮観。入口横にあるレストランでは滝流しそば</b.という名物があって、これがいわゆる流しそうめんそばバージョンのような形で食べられるのでアトラクションとしても面白い。なおこのレストランには"滝流しカレー"もあるのだけれど、流石にカレーは流れてこない。岩に見立てご飯カレーを流すだけ。</p>

気仙地区には宮大工である気仙大工伝統があって、その成果を見られる寺が世田米にある。満蔵寺特にここの山門は必見。あと世田米には鶏の加工工場があって、ここが鶏の希少部位として"鶏ハラミ"を名物に仕立て上げている。若干悪意のある言い方をしたけれどもうまいのは確かで、世田米にある食堂を中心に何店かで鶏ハラミを使った料理を食べることが出来る。たぶん一番わかりやすい店は世田米は世田米でも国道397号(107号から途中で南に分かれて西に向かう)の町境にある"道の駅種山ヶ原"のレストランにあるラーメンだと思う。この他に豚肉特産品として売りに出されていて、世田米市街地に近い側にある産直イーガストすみただとこの辺がお土産で買って帰られる。ただこの店でもっと買うべきは上有住菓子お菓子工房eat+のシフォンケーキだけどね。


107号を東方向に行くと、大船渡にたどり着く。大船渡には岩手唯一の私鉄が今も走っているけれど、旅客運輸は随分昔に廃止されたので乗ることは出来ない。ただ貨物輸送は今でも1日10往復以上やっているらしいので、運が良ければ107号を走っている時に見られるかもしれない(ほぼ並走している)。市街地に入る前に長安という寺があって、ここの山門も気仙大工の手による。あまりに豪華なので伊達政宗が怒ったという逸話もある。大船渡市街地盛駅周辺(最近盛岡駅をこう略する人が増えて非常に紛らわしい)と大船渡駅周辺に分かれていて、古くから栄えてきたのは盛駅周辺。津波被害盛駅周辺はそれほどなかった。それもあって、最近再開発大船渡駅周辺を中心に行われている。駅の東側に"かもめの玉子"のさいとう製菓運営する"かもめテラス"では工場見学(要予約)他ここオリジナルお菓子が食べられたり作れたりするし、最近魚の駅という海産物に特化した施設も生まれた。じゃあ盛駅周辺に何もないかというと、少し北に行ったところにあるイタリア料理店ポルコ・ロッソと、そこから路地を奥に入ったところにあるハンバーガーThe BurgerHeartsの評判はいい。さらに南に行くと大船渡市場があり、ここのレストラン最近閉店してしまったのだけど、近くにある丸清食堂はよくテレビで紹介される。ここからさらに南に行ったところにある大船渡温泉311後の開業だが、日帰り入浴も出来るし宿泊にもいい。

大船渡市の東側平成の大合併までは三陸町という自治体だった。ここも昭和吉浜越喜来綾里という3つの町が合併して出来た町で、それぞれ特産海産物が違っていてそれぞれ有名という特色を持っている。特に有名なのは吉浜アワビか。まあこれらはどれも海中にあるので前述の施設のどこから料理もしくはお土産用に買うほうが身近だ。越喜来はいくつか見どころがあって、小石浜駅は少し前に恋し浜と駅名を変えて三陸鉄道が少し長めに停車するようになったし、甫嶺駅そばには岩手では珍しいダイビングツアーショップがあって三陸の海に潜れる貴重な体験が出来る(密漁を気にしてか陸中海岸では水中メガネシュノーケルのセットすら持ち歩くのに躊躇する風土なのだ)。ちなみに大船渡牡蠣が旨いが、その中でも赤崎の牡蠣デカくてうまい。ただこの辺一帯が春先の山火事で大被害を被ったのはけっこう痛い。

45号をさらに南に行くと、末崎半島に分かれる道がある。以前の大船渡観光地は宮古における浄土ヶ浜のようにこの末端に集中していて、大船渡が最も推していた碁石海岸はこの半島の端っこにある。それ以外にも大船渡が北限(いろいろ条件つけて)の椿を展示している世界の椿館とか、311以前の津波被害についても展示のある大船渡市立博物館とかもこの半島存在する。

そう言えば大船渡漁港として最も誇っているのがサンマの水揚げで、その影響もあって新しい御当地グルメとしてさんまラーメンがある。これの特色兼困ったところとして「サンマを使っていればその形態は問わない」というものがあって、まあ食べ歩いて比べる楽しみがある一方、さんまラーメンと言って一言で言えるものでは亡くなってしまっている。ただ、個人的には107号の長安付近にある黒船という店の秋刀魚出汁ラーメンが好き。


大船渡南側の峠を越えると陸前高田だ。おそらくテレビで何度も見たことがあると思うが、陸前高田市街地は完全に津波にのまれて一部の建物以外はなくなってしまった。さらに当時の市長は再建にあたって市街地全体を嵩上げすることにしたので、現在市街地は完全に311以降一から作り直された場所である。御当地歌手千昌夫が多額の出資をしたキャピタルホテル1000も当初の場所とは全く別の場所に建っている。ただ、国道45号が海沿いを走るあたりは嵩上げが行われておらず、ほぼ道沿いに震災遺構が数多く残っている。大船渡から順に、下宿定住促進住宅ピック45国道から少し離れるが米沢商会、そして奇跡の一本松気仙中学校。事前予約があればガイド付きで中に入れるところもまだあったはずだが、まあ入らなくてもどこまで津波が来たかはそれなりに見えると思う。なおそれが非常にわかやすかったタピック45前のガソリンスタンド看板移転撤去された。

奇跡の一本松陸前高田観光スポットはここ周辺に整備されている。現在道の駅はこの一本松を見るための駐車場として整備されたフシがあるし、そもそも道の駅の中に津波伝承が併設されていて、ここは正直奇跡の一本松以上に必見のスポット。なお一本松は元から一本松だったわけではなく、ここには松林があった。その松林復興させるために松の植え直しが行われたので、50年後にはそういう逸話込みでここが名所になるかもしれない。

復興された市街地はアバッセたかたというショッピングモール周辺。この東側市民ホールそばにある四海楼佐々木朗希ゆかりの店ということになっていてテレビでも何回も紹介されたが味はよく知らない。個人的には西隣にある熊谷担々麺に何度もお世話になっているし、一時盛岡移転した居酒屋俺っち陸前高田に復活して営業しているのはいいことだと思っている。

住田町から国道340号は陸前高田西端を通って45号につながる。そのつながる直前のところに発酵パークCAMOCYがあって、地元醤油屋さんが運営する食堂を始め、ほぼ全ての店が発酵テーマにした商品を扱っていてここは寄るべき。この裏に最近復活した吉田家住宅は気仙大工の技を津波を経て復活させた建物で、今のところは無料で見られるので是非見ておくべき。気仙大工の話を事ある毎にしてきたが、資料館のもの、というか伝承もあってこれは陸前高田東側にある。この伝承館の裏(もちろん車で行くべき)に展望があって、ここの眺めはたぶんこの近辺で一番いい。陸前高田東側には他にも陸前高田ソウルフードならぬソウルドリンク"マスカットサイダー"を作っていた神田葡萄園があるが、ここでのこのドリンク製造は2年ほど前に終わっている。ただこの商品のもの地元スーパーが引き継いだので今でも買うことが出来る。あとどうも孟宗竹の自生の北限がこの辺らしく、東側広田半島には岩手ではあんまり見られない竹林がけっこう頻繁に見られるんだが、まあこれは外から来た人には珍しくもないか

そう言えば陸前高田地酒酔仙という酒があって、ここが出している雪っ子というにごり酒10から出荷になる。これがうまいアルコール度数がけっこう高いので危ない酒でもある。なお陸前高田会社だが、酒蔵は大船渡移転になった。見学は要予約だが無料可能

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2025-09-30

anond:20250924190655

で、遠野

盛岡花巻あたりから沿岸南部(釜石大船渡陸前高田)に行くのに、ほぼ必ず通過するのが遠野である東日本大震災の時にはボランティアベースキャンプ的な場所としてもよく使われた。と言っても大抵の人が遠野と聞いて思いつくのは民話の郷という二つ名だと思う。

いちおう遠野はいくつかのアニメ舞台にはなっている。"魔法遣いに大切なこと"第一作ではちょっとだけ遠野が登場したが、聖地と言えるような場所存在しなかった。唯一主人公名字"菊池"が遠野に多いってくらいか。"カッパのクゥと夏休み"は有名どころばかりが並んでいる。"咲"については…これは後述する。まあ全般的に言えるのは、大抵の場合遠野市が推している観光地を巡れば聖地巡礼もほぼ出来るということだ。

まずは遠野市街地近辺。民話と言えばカッパということで、遠野駅周辺にはカッパオブジェが山ほどある。まあそもそも遠野市のマスコットキャラクターカッパなので、カッパの図案はここに限らず遠野全体で見られるんだけどね。遠野駅の向かいにある観光協会にはマストのグッズがある。カッパ捕獲許可証。いや単なる許可証は主な観光関連施設で購入可能なんだけど、ここの観光協会だけは写真入りの許可証を作ってもらえるのね。できれば即日発行して欲しいところだけど、まあ料金は送料込みだし。

遠野市街地の主な観光地は、駅近辺から北東に行った土淵近辺にある。伝承オシラサマカッパ。ここから少し離れてるけどここを経由地にして北に行くと遠野ふるさとという観光施設があり、古民家はここに多く保存されているし、時代劇等で何度もロケ地としても使われている。今回の案内の"春から秋"という期間からは外れてしまうが、ここでは11月から2月にかけて"どべっこ祭り"というイベントが開かれ、この時どぶろく試飲とにごり酒飲み放題食事が振る舞われるので酒好きな人は日程を確認していただきたい。"どぶろく"、密造酒のことだが、遠野はいくつかの施設特区としてどぶろく作りの許可をもらって作っている。祭り以外でも酒屋とか道の駅にはどぶろくが売られていることがあるので、上記期間外でも買って飲める可能性はある。

それ以外には地ビール遠野ホップ生産地ではあるのだけど、地ビールの精算は特に遠野市街地では遅かった。とはいえ最近クラフトビールブームに乗って、遠野醸造というマイクロブルワリー市街地存在する。どぶろくは飲みやすいがアルコール度数が意外と高いんで、飲めるけどたくさんは飲めないと言う人はこちらも選択肢になる。

話が酒から始まってしまったが、遠野ソウルフードと言えばジンギスカンである。以前は遠野近辺ではけっこう羊を多く飼っていたことも要因にあるらしい。現在は全て輸入肉で提供されているが、元祖店のあん、もしくは国道沿いの遠野食肉センターあたりで食べられる。なおこの地域では屋外で食べるときのために穴開きのジンギスカンバケツが普及しているが、たぶん観光で食べるときにはこれはお目にかかれないと思う。

遠野には遠野らしい和菓子もいくつかあるが、とりあえず「けがらす」だけは紹介しておかないといけない。米粉主体としたお菓子で、和菓子だがそれほど甘くなく、食感も中外で若干違ったりする。探せば盛岡でも売っているけれど、遠野元祖ということで遠野で探したほうが見つかりやすい。

遠野市街地西側にある道の駅を越えると旧宮守村になる。例によってここは平成の大合併遠野合併したところだが、こちらはこちらで観光名所が多い。中心市街地ではないが、メインとなるところは宮守道の駅である。ここは背後にめがね橋の鉄道となり、遠野としてはここも含めて遠野シンボルとしている。あまりに有名な場所なので前述の「咲」では2,3回くらい背景に登場しているらしい。ただマンガが古いため既にない聖地もある。宮守女子モデルになった高校は15年くらい前に閉校しているし、宮守中心市街地(というほどでもないけれど)にある宮守駅は完全に建て替えられて跡形もない。ただまあ、それ以外の橋とかはいくつかは残っている。

宮守の方には遠野市街地よりも前から地ビール会社があって、特産わさびを配合したわさびエール(発泡酒)とかも出していた。今もいちおう出しているがここの醸造樽では作っていないらしい。

この宮守市街地から北に少し行ったところに稲荷穴、という湧き水があって、実はそこに併設されている蕎麦屋そばが美味かったんだが、今は蕎麦屋は跡形もないそうだ。残念だね。

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2025-09-26

anond:20250924190655

次は久慈近辺を紹介することにする。花巻(北上)、一関(平泉)と来て、内陸を埋めるなら奥州いくべきなんだろうけどね。

盛岡から久慈に行くにはどう行くかがまず問題バスだと直行便が1日5往復(4+1往復)あるんだけれど、日帰りには致命的に不便。二戸まで新幹線で行ってバスに乗り換えるのがたぶんいちばん便利。そういう意味でもレンタカーおすすめ

レンタカーでも、ルートは大まかに行って4つある。1つめのおすすめ東北自動車道-八戸道九戸インターで降りて、あとは一般道を通るルートで、これがたぶんいちばん楽で速い。それ以外に、国道4号沼宮内近辺から葛巻方向に入っていく経路と、国道455号で岩泉を経由する経路と、国道106号で宮古経由で行く経路がある。葛巻経由はまあ趣味世界道路状況は悪くないけど遠い。岩泉ルートもっと遠いが龍泉洞をついでに観光できるという利点は捨てがたい。宮古ルート311後の道路改良のおかげで意外と近い。たぶん旅行計画によって葛巻ルート以外の2つを行き帰りで選ぶことになると思う。岩泉ルート宮古ルートは途中に野田田野畑あたりも経由できるのでこの辺もあとで紹介しておく。

久慈平成の大合併山形村合併して大きくなった市で、旧山形村にはそれほど観光資源がない。あったのがまめぶ汁だがこれは「あまちゃん」でなぜか海女食べ物になってしまった。とは言え能年玲奈がその後主役になった映画星屑の町」は山形村地域でのロケがけっこう行われたのでこの映画に興味がある向きはロケ地巡りに周ることが可能ロケマップ久慈市が公式サイト上で配布している。説明はこれくらいにしておく。たぶんこの地域を周るとガタゴンという未確認生物の話も聞けると思う。

で、久慈地域。ほかにもいろいろあるのだけど、まあ基本的には「あまちゃん」が全て持っていってしまっている。結局それ絡みの観光名所を周ることになると思う。ウニ弁当を売っている久慈とか、そこに面して建っている廃墟である久慈駅前デパートとか。あまちゃんハウスは閉鎖して、そこにあったあまちゃんグッズは久慈南側公共施設YOMUNOSU移設された。喫茶リアスモデルになった喫茶モカ久慈からギリギリ見える場所にある。あま絵の描かれたシャッター商店街久慈から歩ける範囲にある。つまり久慈駅にたどり着けばだいたい見ることが出来る。ラーメン好きにはカツらーめんが有名なラーメン千草もかなり近所にある。

いっぽうで、そこから少しでも離れると車なしでは観光地は回れない距離になる。北三陸鉄道袖ヶ浜駅は三陸鉄道堀内駅で、久慈市には存在しないし、海女として活動していた小袖海岸絶対にそこの最寄り駅ではない(そもそも小袖海岸そば三陸鉄道は走らない)。結局レンタカー頼りになっちゃうわけだ。

ウニについては、久慈よりもそこより少し北にある洋野町が盛ん(久慈にもあるけど)。正直もう生ウニシーズンは終わっているけれど、ウニを買うなら洋野町のほうがいい気がする。食べるならはまなすおすすめ個人的には洋野ではウニよりもホヤを試してほしい。特に喜利屋ダイバー定食ホヤ嫌いでも一度は食べてみるべきなんだけど、そういえば元増田魚介類には興味ないんだっけな。

久慈琥珀日本最大の産地で、その近辺で肉食恐竜化石も見つかっているんだけど、この辺にはあまり詳しくないのでおすすめはしない。いちおう琥珀博物館もあるし、琥珀工作体験が出来る店もあるらしい。まあこれはそういうものもあるという情報だけ。

そう言えば、遠地で津波を伴う地震があった時に、本州最初津波が到達することが多いのが久慈だったりする。7月カムチャツカ半島で起きた津波日本で一番大きいのは久慈に来た津波だった。久慈災害情報カメラはほぼ全系列久慈漁港に置かれているので、ここを南側から見ると次に津波が起きた時に「ここに来たことがある」と実感が持てるかもしれない。

先ほど堀内の話をしてしまったので、間の野田について少し。自分にとってのイチオシ陸中野田駅の斜向かいにあるお魚センターだったのだが、どうやら今年になって閉店したらしい。まあ魚介類には興味ないか別にいか道の駅陸中野田駅に隣接していたのだけれど三陸自動車道の開通があって野田インターそば移転した。野田は塩の産地でここで売っているソフトクリーム塩入りなので試してみるべき。あと、どうもこの辺で売っているかりんとうふつうかりんとうとは形が違うらしい。北三陸かりんとうを見かけたらこ道の駅でなくていいので買ってみてほしい。あと、テレビで紹介されたものとしては木彫りの魚があるね。これは道の駅からはけっこう離れている。


さて堀内から少し南に(45号を)行くと、少し海が開けたところが見える。本当はここは三陸鉄道で渡って欲しいところなのだけど、たぶん日帰りだとそれはかなわないと思う。ここが大沢橋梁で、三陸鉄道屈指の絶景スポット(三陸鉄道あんまり海のそばを走っていない。それでも津波被害を受けた)。実は「あまちゃん」絡みの撮影スポットでもある。さらに南に行くと普代村市街地市街地といっても村なのでそれほど大きくはないが、ここから県道を通って北山崎に向かうことができる。ここは必見。ここに向かう県道沿いの普代市街地を出てすぐのところに普代水門という可動防波堤があって、普代村はこれのおかげで311津波を避けることが出来たという逆の意味での震災遺構となっているのでこれも是非。このあたりから田野畑村で、ここをさらに南に行った先に机浜という集落があって、ここが少し観光に力を入れている。漁村ならではの体験もあるけれど、イチオシはここから北山崎を下から眺めるサッパ船ツアー三陸海岸は東向きなので本当はここは午前中に来て欲しいところではある(日帰りでは厳しい)。もし泊まるなら少し南にあるホテル羅賀荘おすすめ

このそば(当然歩いて行くことはおすすめしない)に、三陸鉄道田野畑島越駅がある。田野畑駅は「あまちゃん」で畑野駅として使われた駅。島越駅津波を見越して作られたにも関わらず三陸鉄道最大の津波被害を受けた駅であるというストーリー(プロジェクトXで紹介された)を知っていると見る価値はある。ここから45号線に戻る山道辞職坂と言われる坂。実は田野畑村は陸の孤島で、そこにかかっている橋を含め2つの橋が出来るまではこの大きさの谷を2つ越えて来る必要があった。辞令田野畑に来る命令をされた人が最初の谷(思案坂)でこのまま勤めるか悩み、この谷で辞職を決意したという伝説が残っている。最初の坂にかかった橋は真木沢橋だが、現在は隣に高速道路のその名も「思案坂大橋」という橋がかかっている。ここを通れば田野畑村を抜けるが、もし田野畑村で昼食が食べたかったら北に国道を戻って北川食堂で食べるといい。

Permalink |記事への反応(1) | 17:07

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2025-09-25

anond:20250924190655

花巻北上の次はどこにしようか、やっぱり一関平泉かな。

正直、この地域は「岩手観光」には含まれないことが多い。岩手県ではあるのだけど、仙台に近いので仙台観光のついでで足を伸ばす、という形で来る人が多い。一関県境だし、伊達藩の支藩だったしね。一関市も、宮城県側の登米近辺を含めた観光コースを紹介している。

一関は広い。これは平成の大合併で周囲の町村を軒並み合併したことが原因。ただ名前を残したかったなどの理由平泉だけは合併しなかった。実際こうやって名前が残っているわけだ。

まあ先に紹介するのは平泉になる。なんといっても世界遺産があるからね。

世界遺産平泉は5つの施設地域構成されているけれど、ぜひ立ち寄るべきなのは中尊寺毛越寺の2つ。無量光院跡観自在王院跡は興味があればでいい。興味を持つかどうかの判断に、これらを見る前に世界遺産ガイダンスセンター概要を掴んでからのほうがいい。あ、5つめ、金鶏山についてはたぶん気がつけば眺めていることになる。

さて一関

たぶん最初に聞くのは厳美渓猊鼻渓。これはどちらも渓谷なのだけど、猊鼻渓は下の川から崖を眺める、厳美渓は崖の上から流れを眺めるという感じの違った見方をするので時間があればどちらも行くべき。猊鼻渓は船頭が案内する舟に乗って観光厳美渓はそういうのはないが、渓谷の向こう側から空を飛んでくる団子が人気。場所一関市街を挟んで全く反対側にあるので、どっちか見たついでにもう片方、という形ではとても見られない。

猊鼻渓の手前、陸中松川駅の近くには石と賢治のミュージアムがある。晩年宮沢賢治肥料関連で砕石工場技師として勤めていたのだけどその跡地に建っている博物館で、ある意味今季の「瑠璃宝石」絡みでも興味深い(ロケ地ではない)。

そう言えば、岩手は山がちではあるが、北上川より西側山脈火山性で温泉が多く、東側高地は隆起性で石灰質、鍾乳洞が多かったりする。これを前提にしておくと観光地を選ぶのに少し捗る

で、鍾乳洞一関にもある。猊鼻渓から少し先に行ったところにある幽玄国内最古の鍾乳洞ではないかと言われている。興味があれば。鍾乳洞ではないが、そこから北西に山を入ったところに藤壺の滝がある。見どころはこの滝ではなく滝に隣接した金山跡。入るにはライトの持参が必須だが、奥州藤原氏金山開発のきっかけになったという伝説で有名。

一関から沿岸に向かうローカル線大船渡線猊鼻渓方面に立ち寄るために大曲りしている。この大曲りは昔から我田引鉄典型例と言われていて、探偵!ナイトスクープネタにされたこともある。それはともかく直進する国道大曲がりして戻ってきた鉄道が再び合うのが一関千厩近辺。ここには三嶋温泉という温泉があって、ひなびすぎた温泉としてマニアに知られている。オーナーが変わって少しきれいになったらしいので、時間があれば入るべき(なお前述の通りこの近辺にはお湯は湧いていない。鉱泉を温めて提供している)。

千厩から南に行くと一関藤沢に。この近辺で観光地というと館が森。施設は2つあって福島東北サファリパーク運営している岩手サファリパークと、それとは全く別施設Ark館が森後者は本当は牧場なのだけど、どちらかというと花畑として有名なので、見頃は秋というより春から夏。花畑といえば一関市街から南に行った一関花泉花と泉の公園があるがここもシーズンは秋を外す。千厩から東にさらに行くと一関市室根。ここのシンボル室根山で、頂上にある天文台は閉館中も上に登って景色を眺めることが出来、晴れていると眺めがとてもいい。

厳美渓方面観光地を何も書いていなかったが、厳美渓に行く国道をずっと山を登る方向に行けば、秋田との県境須川温泉がある。ここは花巻北上の時に書いた夏油温泉に負けず劣らずの秘湯で、11月には道路閉鎖で入れなくなる。そもそもこの国道東日本大震災以前に起きた地震で大きな橋(祭畤大橋)が落ちて、その橋が震災遺構として残されている。

一関市街地では世嬉の一酒造が一番の見どころ。酒造の博物館だけでなく、地ビールもある。別に一関でなければ買えないわけではないけれど、サンドウィッチマンが勧めたこともあるごま摺り団子一関市にあるお菓子会社が作った銘菓

Permalink |記事への反応(0) | 19:08

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2025-09-19

ファミマは神ですよ

おいらの所はいわゆる限界集落で、山奥過ぎて集落平成の大合併の前の村の範囲)では既に人口400人を切って、高齢化率が8割を超えているような場所なんよ。

かつての街道筋で国道は通っているけど、二十数年前に高速道路が開通したものインターは無し。交通量がガクンとへって一気に寂れたと言う。


例えば、ガソリンスタンドも苦労して維持している。タンクの交換期限が来て廃業すると言う話を、みんなでお金を出し合って出資して会社を作り、なんとか維持している。

病院診療所が一応あるが医師は常駐して無くて、ドラッグストアどころか薬局もない。そんな場所だ。

そんな場所に唯一日常のものを売っている施設、それがファミリーマートなのだ

からおいらの町にとってはファミリーマートは神なんですよ。


元々ここにコンビニはなかった。ただ、道の駅がまだ純粋に長距離ドライブの休憩ポイントとしてバランス良く配置されることを指向していた時代に、道の駅が作られた。それに併設されている。

当時、色々な奇跡と偶然が重なって補助金もとれて、道の駅既存温泉宿を取り込んで日帰り温泉と小さな宿泊施設を作った。その一角に誘致して作られたのがサークルKだ。

サークルKオーナーは周辺で何店舗サークルK運営し、他にも古本屋レストランなどのフランチャイズをやっている会社さんで、お土産物も扱っている関係で手を上げてくれたという経緯がある。

ただ経営は厳しく。それでもつないでくれて、吸収合併を経てファミマとなった。


しかし無理になったのがコロナ禍だ。道の駅にも客は来ない。温泉施設危険だという事になって業務停止。宿は形の上だけではやっていたが客はおらず。

それでも営業を続けてくれようとしていたが、従業員としてメインで働いていた皆さんは高齢者ほとんど。流行中の中にお店に立つことが難しくなっていて退職され、いくらお金をだしても店を開けられなくなった。

これで一度は閉鎖された。

ただ、オーナーさんはそれでもミニファミ号という移動店舗派遣してくれていて、それでなんとかつなげていた部分がある。


そしてコロナ後、なんとかファミマの復活を探っていくことに。

本来はこの水準だと明らかな赤字になる、再開するにしてもそのままでは難しく新たに改装などが必要なこと、など色々な問題があるが、自治体と、道の駅とガススタの運営をしている合同会社が入って話し合いを進め、ファミマ本部側も例外的処置を認めてくれて、基準に満たないけれども出典にGOサイン、朝6時から22時までの営業にするなどを認めてもらい、恐らく配送ルート的にも赤字なのにやってくれることになった。

オーナーさんも儲からないのに再び経営に乗り出してくれたし、道の駅とガススタの運営会社人員面で協力すること。さらに改修費用自治体が出すこととなって、再開にこぎ着けたのだった。


ファミマが復活したことや、近くにスマートインターができたこともあってコロナ前よりも道の駅利用者は増えている。ファミマ店舗の収支としては赤字にはなってないよう。

普通ファミマよりも服や日用品野菜果物といった生鮮食料品なども扱ってくれるし、本当に助かっている。

そう言う経緯があって、だからおいらの町にとってはファミリーマートは神なんですよ。

Permalink |記事への反応(2) | 18:54

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2025-02-02

anond:20250201193414

n=1でしかないけど、合併って期待するほどメリット出なかった。

もともと支所の人数って管轄仕事量で配分決めてるんだけど、合併したって管轄内の仕事が減るわけじゃないか必要現場ライン職の数は変えられない。

スタッフ職は大規模化・集中化することで少しは削減できるはずなんだけど、統合合併存続部門仕事の総量は増えるから効率化の効果はそこまで大きくなかった。むしろ結構な年数は統廃合の準備・後始末で仕事量は大幅に増加してしまっていた。

スタッフ職の集中化や支所の統廃合自体、このご時世どこでも既にやっていて、現業職距離問題が発生しないギリギリラインまで削減が進んでいるので、県が合併してもどれだけ効果があるのかなぁという印象。

平成の大合併も、合併のゴタゴタの中に行政サービス削減を潜り込ませて無理やり人を減らしたってのが実情だと思う。

効率化の名の下に色々な業務中央に集約したせいで、地方は人がいなくなり、却って地方の衰退は加速したと感じている。

Permalink |記事への反応(3) | 08:34

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2025-01-15

田舎ってこんなところ

田舎自転車に乗ってると不審者扱いされるって話があったので、サンプルとして自分地元の紹介をしたい



概要

東北とある地方都市

人口3万人

人口密度は23区の25倍

平成の大合併で市or町になった

県庁所在地までは車で40分

駅周辺は都会扱いだがJRは1時間に3本



から人が来ない

主な産業農業。圧倒的米

水田水田水田

観光地は無い

桜や花火はあるが地元人間が消費する

転校生は珍しい

他県から転校生はもはや珍獣



人の出入りが見えやす

戸建住みが多い

マンションには住まない

集合住宅なら玄関が見えるコーポ

人情報として「住んでる場所」というのがある

「●●(地名)とこの~」で家が特定できる



住民同士の接点は高い

スーパーは3択。ローカルチェーン、ヨーカドー系列イオン系列

買い物に行くと知り合いに会う。会わないことはない

コンビニは2択。セブンローソン。当然知り合いに(ry



住人の均質性が高い

仕事工場町役場介護、小売、農業(兼業)

弁護士はいない

精神科医はいない

ITエンジニアもいない

芸能人もいない

デザイナーもいない

ライター(ry

金融関係者もいない。金融は賤業だと思われている

むかしは家に鍵を掛けないのが自慢だった

今は掛ける

落伍者に優しくない

車社会なので障碍者は透明化されがち



マッチョイズムが健在

趣味パチンコと酒と車

高校卒業したら車の免許取るのが当たり前

免許持ってないと異性を紹介してもらえない

結婚したら家を建てないと大人扱いされない

そもそも結婚してないと子ども扱い

明確な大人子供ラインがある

散歩サイクリング子供のやること



マッチョイズムとセットで女性の扱いも都会とは違う

法事があれば女性エプロンして台所に立つ

髪を染めてる奥さんは陰口言われる

ピアスしてても言われる

離婚すると一生噂話の種



まとめると

少ない人口密度

住民同士の遭遇率が高い

住民の均質性が高い

まり結果として生まれ排他

徘徊おじさん情報が定期的に回ってくる

たまに実家帰省すると情報が回る

離婚して実家に戻ると情報(ry

散歩したりすると後日家人フォローを入れねばならない

「●●のとこの息子さんはスポーツマンだね~w(やや蔑みのニュアンス有)」



殴り書きであれですがこんな感じ。今は地方脱出して都心部暮らしてるけど、この生きやすさは何物にも代えがたい。年とって実家に戻るというオプションがあるが絶対に避けたい選択肢。。。

Permalink |記事への反応(1) | 15:03

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概要

東北とある地方都市

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水田水田水田

観光地は無い

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まとめると

少ない人口密度

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殴り書きであれですがこんな感じ。今は地方脱出して都心部暮らしてるけど、この生きやすさは何物にも代えがたい。年とって実家に戻るというオプションがあるが絶対に避けたい選択肢。。。

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東北とある地方都市

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概要

東北とある地方都市

人口3万人

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概要

東北とある地方都市

人口3万人

人口密度は23区の25倍

平成の大合併で市or町になった

県庁所在地までは車で40分

駅周辺は都会扱いだがJRは1時間に3本



から人が来ない

主な産業農業。圧倒的米

水田水田水田

観光地は無い

桜や花火はあるが地元人間が消費する

転校生は珍しい

他県から転校生はもはや珍獣



人の出入りが見えやす

戸建住みが多い

マンションには住まない

集合住宅なら玄関が見えるコーポ

人情報として「住んでる場所」というのがある

「●●(地名)とこの~」で家が特定できる



住民同士の接点は高い

スーパーは3択。ローカルチェーン、ヨーカドー系列イオン系列

買い物に行くと知り合いに会う。会わないことはない

コンビニは2択。セブンローソン。当然知り合いに(ry



住人の均質性が高い

仕事工場町役場介護、小売、農業(兼業)

弁護士はいない

精神科医はいない

ITエンジニアもいない

芸能人もいない

デザイナーもいない

ライター(ry

金融関係者もいない。金融は賤業だと思われている

むかしは家に鍵を掛けないのが自慢だった

今は掛ける

落伍者に優しくない

車社会なので障碍者は透明化されがち



マッチョイズムが健在

趣味パチンコと酒と車

高校卒業したら車の免許取るのが当たり前

免許持ってないと異性を紹介してもらえない

結婚したら家を建てないと大人扱いされない

そもそも結婚してないと子ども扱い

明確な大人子供ラインがある

散歩サイクリング子供のやること



マッチョイズムとセットで女性の扱いも都会とは違う

法事があれば女性エプロンして台所に立つ

髪を染めてる奥さんは陰口言われる

ピアスしてても言われる

離婚すると一生噂話の種



まとめると

少ない人口密度

住民同士の遭遇率が高い

住民の均質性が高い

まり結果として生まれ排他

徘徊おじさん情報が定期的に回ってくる

たまに実家帰省すると情報が回る

離婚して実家に戻ると情報(ry

散歩したりすると後日家人フォローを入れねばならない

「●●のとこの息子さんはスポーツマンだね~w(やや蔑みのニュアンス有)」



殴り書きであれですがこんな感じ。今は地方脱出して都心部暮らしてるけど、この生きやすさは何物にも代えがたい。年とって実家に戻るというオプションがあるが絶対に避けたい選択肢。。。

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田舎ってこんなところ

田舎自転車に乗ってると不審者扱いされるって話があったので、サンプルとして自分地元の紹介をしたい



概要

東北とある地方都市

人口3万人

人口密度は23区の25倍

平成の大合併で市or町になった

県庁所在地までは車で40分

駅周辺は都会扱いだがJRは1時間に3本



から人が来ない

主な産業農業。圧倒的米

水田水田水田

観光地は無い

桜や花火はあるが地元人間が消費する

転校生は珍しい

他県から転校生はもはや珍獣



人の出入りが見えやす

戸建住みが多い

マンションには住まない

集合住宅なら玄関が見えるコーポ

人情報として「住んでる場所」というのがある

「●●(地名)とこの~」で家が特定できる



住民同士の接点は高い

スーパーは3択。ローカルチェーン、ヨーカドー系列イオン系列

買い物に行くと知り合いに会う。会わないことはない

コンビニは2択。セブンローソン。当然知り合いに(ry



住人の均質性が高い

仕事工場町役場介護、小売、農業(兼業)

弁護士はいない

精神科医はいない

ITエンジニアもいない

芸能人もいない

デザイナーもいない

ライター(ry

金融関係者もいない。金融は賤業だと思われている

むかしは家に鍵を掛けないのが自慢だった

今は掛ける

落伍者に優しくない

車社会なので障碍者は透明化されがち



マッチョイズムが健在

趣味パチンコと酒と車

高校卒業したら車の免許取るのが当たり前

免許持ってないと異性を紹介してもらえない

結婚したら家を建てないと大人扱いされない

そもそも結婚してないと子ども扱い

明確な大人子供ラインがある

散歩サイクリング子供のやること



マッチョイズムとセットで女性の扱いも都会とは違う

法事があれば女性エプロンして台所に立つ

髪を染めてる奥さんは陰口言われる

ピアスしてても言われる

離婚すると一生噂話の種



まとめると

少ない人口密度

住民同士の遭遇率が高い

住民の均質性が高い

まり結果として生まれ排他

徘徊おじさん情報が定期的に回ってくる

たまに実家帰省すると情報が回る

離婚して実家に戻ると情報(ry

散歩したりすると後日家人フォローを入れねばならない

「●●のとこの息子さんはスポーツマンだね~w(やや蔑みのニュアンス有)」



殴り書きであれですがこんな感じ。今は地方脱出して都心部暮らしてるけど、この生きやすさは何物にも代えがたい。年とって実家に戻るというオプションがあるが絶対に避けたい選択肢。。。

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2024-12-29

年末だし婚活アプリ登録しようと思ってやめた(追記あり

絶対俺のスペックじゃ無理だわ。晒す

休日の過ごし方

介護休日デイサービス休みなのでほぼ一日介護で終わる。むしろ平日よりも外に出られない。

一ヶ月に一度だけ、両親ともにショートステイに出る日があってこの日は完全休日

リフレッシュする日で、色々なことをして楽しんでストレス解消!  と、かっこつけて増田に書いた事もあったが、実際には疲れ切っていて、ショートステイに親父を連れてった帰りのすき家で昼飯を食って、その駐車場で3時間ぐらい昼寝して、ちょろっと買い出しして完全オフの日が終わってしまうのが最近

それでも夜中にトイレ誘導しなくていいから、かなり体力が回復できる貴重な日だから助かっているけど、何かするとか無類。

追記

なんか年末適当に書いた愚痴なにげにブコメあつめててわろた。なんやねんなもうはずかしいな。

もうね、実はもう色々諦めてるんでどうでもいいんですよ本当はね。本当はね。

なんか皆さん関心があるみたいなので、経験を書いておく。

ショートステイが月1回って変じゃね?

俺も変だと思うが、人も足りない、施設全然足りない。介護保険の枠も足りない。


俺の所は俺という若くて無理が利いて職場理解がある介護(笑)がいるので優先度が低いんですね。

それでも母は普段お世話になっているデイサービスのところで、月2回ショートステイを組んでもらっている。

それで問題は父の方で、父の方は枠が無くて難しく、手を尽くして探してもらって、送迎の範囲外にある施設で受け入れてもらっている。

それでなんとか月に1回、母のショートステイの日に併せてねじ込んで月に1回一泊二日で完全オフの日を作っている。


ショートステイ施設はわりと奈落の直前に位置するセイフティネットでもあって、介護者に何かあったときなどのライフイベントときに預けられる場所になっている。そういうとき対応で手一杯。

あと、これは俺の推測だけど、介護報酬的には、ショートステイデイサービスって点数があまり変わらないので、人手不足現在ショートステイはなかなか増えないというか、増える余地がない感じになっている。

介護4なのに介護施設に入所できなかったのか?

俺の所は俺という若くて無理が利いて職場理解がある介護(笑)がいるので優先度が低いんですね。優先度は状況で点数がついて、その点数が高い順に枠がある。概ね独居老人生活に支障がある場合は最もレベルが高くて、次に老老介護、その次に介護度、と言うような感じで枠が決まる。独居老人で支障がある場合施設を選ばなければ1ヶ月ほどで入所は決まるが、そういう人を優先する仕組みのために優先度が低いと永遠に回ってこない。俺の場合は、一般企業仕事をしながら介護をしている人よりも数段優先度が低くて順番は回ってこない。

そして、介護施設に入れると、自分収入だと破綻する可能性が高い。住民税課税家庭なので負担制度上ほぼ最小に近いのだけれど、施設入所は介護保険の自己負担金だけではなくて。

介護保険の自己負担金は上限のキャップがあるが、介護保険の上限の外に食事費などの自己負担金はこの枠外で、これを負担すると現在より母で30万、父で20万ぐらい負担金が増える。単純に今の家計に組み入れると赤字になって暮らせなくなる。

施設に預けられればいらなくなる支出はあるし、仕事もっと稼げる仕事に就けるだろうが、一度介護離職をしてしまい、介護を優先で薄給の職に就いてしまうと、環境を変えて乗り越えるための収入がなくて詰む。詰んでる。


補助金で動いているNPOでは、補助金上で計上できる人件費が暗黙的に最低賃金以下で計算されている。どう見てもフルタイム以上で働かないと動かないような事業に対して、それ以下の補助金しか交付しないなんてことが当たり前になっていて、市民の目(笑)もある。

基本的設計としては、旦那が働いて十分に収入がある家の妻、やら、リタイアして年金収入がある老人が年金収入を利用してやるみたいな設計になっている。これはこれで大問題で、山ほど行われている地域振興なりなんなりが片っ端から失敗する原因だと思っているがそれはこの話とは関係が無いが、何が言いたいかというと、昇給はないのである

両親の年齢は?

親は自営業だったこともあり、俺は二番目のこどもでもあって、父は81歳、母は76歳。

ずいぶんとしが行ってると思うでしょ?

でもね、俺が生まれた時は、父は41歳、父は36歳。今時だとこれぐらいの年齢の子供は当たり前なので、将来は俺みたいなのがたくさん出るよ。無策のままだと。

若い子たちが年寄り向けの福祉を削減しろって話に乗っかってるけど、自分の将来にせっせと落とし穴を掘ってるようなもんだろうによくやるよなって見てる。

介護離職するかしないかポイント

仰る通り。介護離職だめ、絶対

介護離職しか道がないように見えても、なんかの方法はあるので手を尽くすべき。

介護離職予防の制度は凄くたくさんあるが、一度介護離職した後にフォローする施策ほとんど無い。落ちたら終わり。

Permalink |記事への反応(9) | 18:47

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2024-11-28

anond:20241126154348

これでも平成の大合併3分の一以上消えたんだよ

次は令和の大合併だね

Permalink |記事への反応(0) | 18:23

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2024-11-25

anond:20241125120522

二十年ぐらい前に、平成の大合併というのがあってな。

その効果もまだ出来ってないよ。

Permalink |記事への反応(1) | 14:20

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2024-11-19

ワンイシュー勝利した町長の末路(長野県松川町の例)

反・反権力のワンイシュー斉藤勝利した兵庫県知事のあれこれをみていて思い出したので書いておく。

ある県のある町……ってまぁいいか増田だし。

長野県松川町という町があるのだが(松川村ではなくて松川”町”な。南信)そこの前町長がワンイシュー勝利した若い町長の話をしておく。

結論から言うと、町政をまとめきれず、また正直能力微妙で、勢いだけでは持たず、1期で退任。その次の選挙は無投票で決まると言う散々な結果になった。


この町は、よくある衰退を待つ市町村消滅自治体よりはマシだが、平成の大合併の時に住民投票独立を選んでしまったがために、プライドを優先して枯れていく道を選んだ町である。町民にその自覚はなさそうだが。

https://www.town.matsukawa.lg.jp/

まずはこのホームページをみてくれ。日本全国どこにでもある神楽トップページにせざるを得ないとか、閉塞感を絵に描いたような雰囲気が読み取れるのではないかと思う。


さて、ここで、2019年町長選挙があり、宮下智博と言う当時39歳の元役人立候補して当選した。

子育て支援などが争点といった形で報道されているが、地元では、リニア中央新幹線建設で発生する残土を利用して谷を埋め立てると言う前町長(当時70歳)が同意した構想に対しての反対が大きかったと言われる。

その場所過去の水害で崩れて下流被害をだした地点であったこと、リニア中央新幹線に対するカルト的な反対運動などと結びついたものだ。一部では、松川町にはリニアは通らないし、駅も出来ないのに、残土だけ押しつけられると言う意識もあった。

そうして、長年無投票再選が続いてきた町長選に、その計画撤回を明確に打ち出した実質的なワンイシュー町長として宮下出馬を表明、現職と共産系の候補を破って当選という流れであった。

https://static.chunichi.co.jp/chunichi/archives/article/senkyo/chihosen2019/nagano/CK2019042202000058.html


しかし、当選後は散々であった。

まず残土を利用して埋め立てると言う計画撤回したものの、それとほぼ一体で動いていた県の事業、広域道路整備関係でもリニア中央新幹線で出た残土を利用すると言う計画になっていたためである

道路整備は長年要望してきた内容であるし、広域で実施する話だから松川町だけの問題でもない。

ところが、ワンイシュー勝利たこ町長はそこまで考えていなかったために、県とトラブルになり、計画は大幅に遅延した。

https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kensei/koho/hotline/202110/hot_2110-16.html

さらに、町長の登場と共に、まつかわ太陽の会という謎のロビー団体が猛烈に活動を開始する。

https://matsukawataiyo.org/

たいようの会、と言う名称から一見左翼系の団体みえるが、典型的地方に巣くうオール政治団体レガシーではない)である

地元の建材会社(≒公害産業)の竹村工業という会社https://www.takemura.co.jp/事務局となって動かしている団体で、商工会などとも繋がった既得権益側の組織である

この会の資料を見てみると良いと思うが、外から見るとほとんどイチャモンで、よくもまあこんあものホームページに載せるよな、と言うレベルであはるのだが、この調子で猛烈に攻撃した。

もちろんこの怪文書地元印刷屋によって印刷され、ばらまかれている。

こんなことをして移住者獲得競争プラスに働く訳がないのだが、愚かなことである


さて、この怪文書たる増田を書いている俺からみると、宮下町長は非常に勉強熱心で、よく色々な所で見かけた。

例えば、早稲田大学マニフェスト研究所という、地方自治に関する研究支援活動をやっている組織があるが、そう言ったところでもよく見かけたし、

周辺の自治体などが行う勉強会などでも、本気で参加している姿を見ることができた。

実際話をしてみると、理想を語る姿はド正論であるし、悪い人手は無いと思ったが、素朴すぎるし、真面目すぎると言う印象を持っていた。


町民が町政の変化を求めてワンイシュー若い首長を選んだ。言わば「総論である

一方で、極小さいコミュニティ代表者という性質の強いのが、町議会議員である。言わば「各論である

大抵は地元の顔役がこの人に出てほしいと言うことで依頼し、地元候補はこの人だからと言うような具合でなんとなく話があって、そこに票が集まって当選するという動きをする。

概ね、元々この地区仕事をしている中規模会社社長やら、引退した教員やらが引張り出されることになるのだが、構造的に新しい事ができるような人々は出てこない。

松川町もその構造から逃れることが出来ず、議会町長対立が発生。お金がかかる新規事業はことごとく議会を通らず、補助金受給する国や県への事業へも議会同意必要で応募もできず、町政は停滞した。


そうして、1期4年が経った後、宮下は次期町長選への出馬を「説得」されて断念し、

次には北沢秀公と言う、元地元第三セクター会社トップで、地元商工会などとも結びつきの強い人物が無投票で選ばれるという事態となったのであった。

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023041900055


さて、こうしてみると「総論」として新しいことにチャレンジした若い首長既得権益に負けた、という見方になると思うのだが、実際には正直宮下無能であった。

現実的な落とし所というものを持っていなかったのである

これは有権者選挙問題もある。閉塞感を打破したいと感じて首長若い人を選んだが、実務的にはきちんと処理されないと困るので議員は手堅く選ぶ。すると議会町長がちぐはぐになってしまって動かないのだ。

兵庫の件がこの後どうなっていくかは分からないが、地方議会というのは国会以上に実務的な問題を切実に解決する実務家という性質が強いので、大きくは変わらないだろう。

ましてや、基礎自治体もっと動かないだろう。


自治体の長に本当に求められているのは、改革を求める民意を汲みつつ、着実に地道に進めていく存在であって、劇場型政治ではないのだ。東京名古屋大阪などの特大自治体ならば国政に似た動きをしても大丈夫だろうが、兵庫県ぐらいのサイズではそれは微妙だし、

このように衰退を待つ基礎自治体では、このような選択肢が致命的にもなりうるのである

Permalink |記事への反応(9) | 12:42

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2024-06-18

今の日本は1998年の状況から全く変わっていない

社会のIT化、省庁再編、金融再編、平成の大合併などの小さな変化・進化はもちろん進んでいる。

しか社会根本的な問題部分はほとんど変わっていない。

少子高齢化人手不足産業空洞化、低成長社会デフレ東京一極集中インフラ老朽化

これらの問題は20年以上に渡って取り組んでいるが、一向に解決していない、解決する気配すらない。

なぜ1998年という年を出してみたかというと、この年が戦後初めてGDPマイナス成長となった転換点だから

経済どん底なのに、テレビ音楽などのエンタメだけは最高潮の盛り上がりだったのも印象に残っている。

資源価格の高騰によるインフレドイツにDGPで抜かれた、東京人口1400万人、観光業で食っていくしかなくなった。

今年1月の能登半島地震では人手不足がれきの片付けすら進んでいない。

1998年から始まったこの国の沈滞感、閉塞感も限界に達している。

Permalink |記事への反応(2) | 20:28

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2024-03-06

anond:20240305210424

安心ください。青切符事案で検察庁に呼び出される場合区検察庁から呼び出しが来ます

近隣の大きい街や、平成の大合併前の旧郡で最大の街にひとつありますので、片道2時間ということは離島でもないとなかなかないと思います

Permalink |記事への反応(0) | 02:15

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2024-02-03

anond:20240203110718

体感として北海道出身者が男尊女卑じゃないからでは?

あと、北海道における地方公務員のうち、一般行政部門に限って言うと1/3弱が北海道職員だけど、

北海道庁は上級じゃない職員もみんな転居必須の全道転勤をさせられる転勤族なんだよね

(教育部局や警察も転勤はあるけど、小中学校教員だと転勤の範囲が狭かったり、警察は転勤の範囲が他府県と比べて広いけど事情は大して変わらなかったりするから割愛)

ふつう地方公務員って転居がなくてずっと地元で働き続けられるから女性が働きやすいわけだけど、北海道庁は転勤があって国家公務員より給料が低くて勤務先は田舎が多いわけ

いまどき男性だって転勤は嫌がるけど、とりわけ女性からは人気がないわけ

九州の県職員には一般的に転勤はないんじゃないかな?(せいぜい長崎離島勤務?)

他にも、北海道平成の大合併を経ても179の市町村があって、うち8割が町村(九州だと町村は半分以下みたいだね)

田舎だと大卒者でも勤められるような比較的まともな勤め先が役場しかないとかざらにあるわけ

そうすると、一家から一人しか役場では雇わない慣習を持つ役場があって、職場結婚してどっちかが辞めさせられるとき女性が辞めさせられることが多いんだわ

クソだと思うし最近も続いているのかはわからないけど、少なくとも昭和にはあったし平成にも消えていなかった慣習だと思う

多分、採用においては女性の方が合格率は高いんじゃないかな……

大学進学率は、札幌近郊以外だと通わせる価値のある大学実家から通える距離にない市町村の方が多いから、金銭的余裕がない家庭ではオートロックの住居とかでよりコストのかかる娘の進学より低コストの息子の進学を優先するっていう田舎共通課題だよね

北海道内の国立総合大学って北海道大学しかなくて、他は単科大学でまともな私大はない

そうすると、特に文系で進学したい子は上京するか京都大阪にでなきゃいけない

九州国立総合大学が8つも、その上各県にあるんだよね?状況がだいぶ違うよね……

から北海道九州と違って特に男尊女卑的な文化がある土地ということはないけど、

ほとんどが田舎構成されているか田舎共通課題北海道職員存在から順位が低くなっていると思う

田舎相当に価値観がアップデートされていないことはよくあるけど、年寄りが死んでいけば良くなっていくと思う

Permalink |記事への反応(4) | 15:55

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2024-01-21

anond:20240120230915

ご苦労様。

自治体同士は、災害時の支援協定などが地域防災計画に明記されていることが多いか

増田みたいに派遣されたり、という活動は、特に四の五の考えるまでもなく、自動的に動き始めることができる。

一方、社協はどうなんだろうね。社協ネットワークはやっぱり期待されるべきだろうかね。

今後の雪や寒さ、土砂崩れなども心配だし、

避難所集約や二次避難学校再開

集団移転をすべきなのか、

問題も山積で、自治体は本当にキャパオーバー

地元社協もとてもとても。

例えば、福井富山岐阜など近隣県の

社協が、被災自治体ごとに入るとか

なんとかならないのだろうか。

本来は、こういう起こるべき事態を想定して、地域防災計画に事前に災害対応と復旧のシナリオが描かれてないといけない。

その場で答えを考えようとする余裕は、発災直後の現場リーダー行政職員にはないと考えるべきで、

その前提で、いざというとき自動的に決まったことを運用できるよう、ありとあらゆる判断基準を決めておくことが本当は計画で一番大切だった。

いざというとき現場判断にかける負担を少しでも減らすのが計画というもの本質から

まるで老々介護だし、このままで持つとは思えない。

事前にこんなことがわかっていれば、何をやったかを考えると、、

例えば、保健師介護士の派遣とか、そのテーマで考えてみても、

孤立した地域に踏み止まっている老健施設老人福祉施設に一人や二人派遣してもほとんど力にならず、意味ないってわかる。チームを派遣する余裕もない。

支援によってベーシックニーズを満たすという優先目標が達成できるかどうかを先に考えるべき。

神戸行政の方々が、能登現実をみて、都市型の集中管理型が通用しないといって、くじけてしまった、というのはわかるんだけど、

でもだからといって「送る」「派遣」型の支援は無理ありすぎじゃないか

やっぱり山古志式の全村民避難三宅島全島民避難のやり方が安全だし、時間や人のリソースをきちんと生かせる。

一般ボラ立場からみても、支援したい人が陸の孤島と化している能登の奥のほうにいけない、という状況を打開するには、支援されるべき人を連れてくるほうがまし。

地域コミュニティごと、施設ごと、まるごとその単位で連れてくる、ということを最初から地域防災計画に予定しておいて、

平素から地域住民コミュニケーションをとっておく、ということになるんだろう。

ただ、かつての山古志式のリーダーシップは、平成の大合併前の小さな自治体首長地域住民と顔の見える関係を築いていたからできた、ということも改めて思う。

からこそ国は市という今となっては大きくなりすぎた行政単位でなく、地区防災計画という形での防災も平行して進めてきたところだったが、北陸では果たしてどうだったか

追記

被災者に寄り添う支援であるべきだ、という意見トラバであった。ただ、その支援によってベーシックヒューマンニーズが満たされないなら、そうあるべきだという理想にうっとりしたいだけの単なる自己満足じゃないかい?

→嫌味な言い方だったかもしれないが、そうも言いたくなる。

https://anond.hatelabo.jp/20240121103729

eternal_reflection なんと言うか国家公務員的な意見だなぁって。計画集団避難記載して平時コンセンサスを得るってのもかなり理想論だと思う。結局そこで集落と調整する事をやらない人の意見だよね。人間相手から難しいんだよ…

というブコメもあった。そうだね。頭でっかちだとは思ってるよ。

高齢者の2次避難は実際のところ、実は解決のしやすタスクの部類。もっと難しいのは生計もつ世代生活者地域人間関係社会的にも経済的にもより強い世代

高齢者生計の切断を無視してでも対処しうるけれども、働く世代はそうはいかない。例えば、地元取引先があるのに、それを差し置いて自分だけ避難できない、といって車中避難を続ける被災者の言葉を紹介するニュースを目にしたとする。イメージとしては漁港の箱詰工場のひとだとか、除雪作業員でもなんでもいいんだけど、自分が逃げたら他の関係する取引先に影響を及ぼしたり、地域の状況がより悪化したりするひとってたくさんいるよね。

そのとき、じゃあ事前にどうすべきだったかを考えられるかというと、なかなか答えは浮かんでこない。

Permalink |記事への反応(7) | 00:02

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2023-12-31

クラスで一番の嫌われ者だった彼が地方公務員になって無双するお話 part.6/7

前 https://anond.hatelabo.jp/20231231221404

最後に六つ目だ。特別警報級の問題職員を取り上げる。

本章は、マジメに仕事をしてる人にとっては厳しい描写がある。F君が4年目の頃で、福祉課では「コミュ障だけど実力者」という位置づけになっていた。いや、実はコミュ障じゃなくて、そういう演技をしてるだけなんだが、とにかく皆飲み会ではそんなことを話していた。

この頃、福祉課が所管となる新しい公共施設を作ることが決まった。立ち上げの意思決定は偉い人がやって、後は福祉課という単位で内容検討及び整理(企画運営内容、スケジュール職員体制間取り地元の関わり、国や県の補助金、外部識者を交えてのミーティングその他多数)をすることになってた。

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(Tips)行政職員の昇進と権力その他

エピソードの前に話しておくことがある。

地方公務員場合は、民間企業に比べて権限を持つのが遅い。行政権力を持つのベテランになってからでないと危険、という考え方による。地方公務員場合物事を決裁する権限の最低役職課長である民間でいう部長ほどの位置づけになるのは50代半ばか、早くても50代になってからだ(役職に年齢要件がある。課長は満45才など)。

民間だと、できる人は40才くらいで部長になるわけだろう。遅すぎるとは思うが、でも30代の人が生活保護適用とかの決裁権を有するのは怖いような気がする。正直何とも言えない。

ところで、当時の福祉課長(ハムスターの人)も、民間業界で例えると部長クラスだ。といっても、本人は会議で下の職位の人間が言うこと(各グループリーダーやF君の企画案を含む)を代弁するだけで、本人は大したことは考えてなかったと断言できる。

ただ、見た目は貫録があった。それで、偉い人が集まる会議でドーン!! と意見を言ってくれるのはありがたかった。しかし、難しい仕事になると部下に丸投げだった。課長としての実力はなかった。

ではなぜ、ハムスター課長職というランクが充てられたかというと、平成の大合併の際に福祉課長がいた自治体が当市とくっついたのだが……市町同士の合併協定の中に「○○町の出身者は、別表に従って一定の職位に就かせる」というのがあった。ハムスター課長もその例により昇進していた。

例として、合併直後は十人以上を管理職に就かせる決まりで、合併から10年後は五人以上を管理職に就かせるみたいな感じだ。当市の共有フォルダの隅っこにあった合併時の協定書(スキャンデータ)に書いてあった。

このルールは、個人的にはアリだと思う。というのも、吸収合併されるくらいの自治体から、力がないわけだろう。でも当市の一部ではある。放置はまずい。よって、その自治体出身の人を一定数昇進させることで、まちづくりの力がダウンするのを防ぐことを狙う意味では、妥当措置だと感じる。

-----------------------------------------

話を進める。

上で述べた新しい福祉施設関係で、福祉メンバー建築系の部署がある階に行くことになった。建築部署(住宅グループ)に今後の施設設計の予定とか、議会説明用の視点とか、入札スケジュールとか、いろいろ打ち合わせる必要があったのだ。

戸籍課とか市民税課は市民でごった返してるけど、土木建築フロアはそこまで客がいない。市民というよりは業者がメインだ。

その話し合いの際、Dさんという建築専門職の人が打ち合わせに出てきた。50代前後の人で、役職なしだった。ここに来る前に聞いたところだと、建築職も事務職もできて、土木建築系のプロ資格をたくさん持っている。入庁3年目で一級建築士試験合格したらしい。これまで市内の公共施設設計をいくつも手掛けた、と本人が言ってた。

近年だと、自治体職員じゃなくて建築コンサル公共施設の基本設計・詳細設計をする(※職員は最低限の図面だけを描く)ようになっている。そんな世の中の流れが悔しいと漏らしていた。

このDさんという人だが、これまでに見たことがないタイプの人だった。悪い意味で。この打ち合わせには、俺以外に総務グループリーダーと、そしてF君が施設管理部門代表として来ていた。F君がいるグループリーダーは、訳あって病気休暇に入っていた。一応犯罪がらみだ。詳細は述べない。

というわけで、まずは協議机に座ってF君が挨拶をすると、Dさんも話を始めた。

「Fといいます今日よろしくお願いします」

「お疲れさん。あんたとは初めてだのう」

はい。初めてです」

あんた、出身はどこなん?」

都内です。23区じゃなくて西の方」

「ほー、都内か。ええとこじゃの。ワシは和歌山よ」

はいありがとうございます……」※何かを察して表情が曇る

「緊張すなよ。共通点を探しとるんだから大事じゃろ。あんた、前はどこで働いとったん?」

広告代理店です」

「ほー、うちの息子も広告業界で働いとる。どこの会社におったん?」

電通です」

電通!! やるのお。うちの子アサツーよ。ちょっとは繋がりがあるのう」

ADK面白い会社ですよね。夢があって、挑戦的で。キャラクター版権仕事とかされてるんです? 息子さんは」

「それが教えてくれんのよ。親に仕事の話を。あんたは何をしとった?」

キャラクタービジネスをしてました。日曜朝にやってるアニメとかの」

面白そうじゃの~。ところで、F君は大学はどこなんじゃ?」

早稲田です」

「ワシといっしょじゃないか! 仲間じゃの。学部は?」

「○○学部です」※法文系

「そうか。ワシは○○で○○をしとった」※理工系

建築を専門に勉強されてたんですね」

「F君は早稲田第一志望か?」

第一志望です」

「ほうか。東大の滑り止めで入ってくるヤツも多いからの。これは……意外と繋がるのう」

はい」※F君が照れ笑い

それから公共施設の話はスムーズに進んだ。Dさんは頭の回転が速かったし、知識教養もすごかった。含蓄に富んだ話をしていた。ただ、役職はなかった。いわゆるヒラだった。一応は主査級だったが、ここまでは年齢で自動昇進する。役所内だと主査はヒラ扱いである。

話はサクサクと進んだ。Dさんの上司も同席してたけど、口を挟むことは一切なかった時間が経って、打ち合わせが無事に終わって雑談をしていると、同じ建築部署(住宅グループ)の年配女性職員がDさんが座っているところに来た。

「すいません、割り込んで。○○会社さんが急ぎということで電話を」

「あ……? 何を言うとるんじゃ。ワシが今何をしとるかわかっとんか?」

「先方に説明したんですが、急ぎということで」

「何をしとるかわかっとるんかっ!! なんで打ち合わせの時にっ!!」

 ※ここで、Dさんが持ってた筆箱で協議机をガンガンやりはじめた

「なんで邪魔をするんならぁっ!! お前、自分がなにしとんかわかっとるんかーー!!!!」

「……」

Dさんの上司が、「うん。Dさん。では、後でかけ直してください」と諫めたが、「あ!? かけ直すじゃと……? 協議が終わったんだろうが、じゃあ向こうが優先に決まっとろう、すぐ出るわ……おい、お前はアホなんか?」と、Dさんが上司に食って掛かった。

ちょっと沈黙があって、Dさんが女性職員を睨みつけた。

「お前、何もわからんのじゃのう。いかんど?」

「すいません……」

「二度とすなぁよ」

「すいません」

そそくさと、席を立って俺達は帰ろうとしてたが、F君がDさんに「ちょっと。怒っても何にもならないんじゃないですか?」と言った。

「なにが、どうにもならんのじゃ!!」

「怒っても、Dさんの……」

「あ?」

「Dさんの」

あぁ!? 若造が。なんならあ、お前。ボケじゃのう。おみゃあ、○○○でも○○○○でもなかろうが。まともにせえや。ワシは仕事をまともにやっとろうが」※差別的言葉のため伏せている。

「話を聞いてください!」

F君がヒートアップしはじめて、Dさんがさらに激昂したところで、無理やり席を立って帰った。フロアを見渡すと、お客さんであろう業者の人は……ほかの部署フツーに接客対応を受けてた。取り乱した様子はない。

また別の業者は、汚いものでも見るような視線でこっちを見ている。きっと、帰りの車の中で噂をするのだろう。

市営住宅管理システムと思しきパソコン保守点検していたベンダー会社の人は、落ち着かない様子で「どうしよう……」とまごついていた。

少数いた一般市民の人は、「なにがあった?」とこっちの方を遠目で眺めていた。やはり、家に帰って噂をするのかもしれない。



それから何度も建築部署に行くことがあった。できれば行きたくなかったが。打ち合わせに行かざるを得なかった。

多くの地方自治体ではそうだと思うが、建築部署というのは花形ひとつだ。なんたって公共施設を作るわけだから。この部署で「まちづくり計画」とか「都市計画マスタープラン」とか「○○市総合計画」みたいなものの骨子が作られて、後は企画調整課みたいなところが関係課を周って肉付けして、最後に専門コンサルに投げて、その自治体行政計画(プラン)が出来上がる。

そういうわけで、偉い人が承認した都市計画ひとつである福祉施設の着工にあたっては、この部署と話し合わないわけにいかない。絶対的必要ステップだった。ただ、次の話し合いからはDさんは混ざらなかった。建築部署配慮してくれたのだろう。

以後、建築部署に寄った際にDさんのヒドイ光景を何度も見ることになった。最低でも三度は見た。上司とか、同僚とか、市民(業者含む)に対してとんでもない発言をしていた。5つだけ抜粋する。

職員同士の雑談時)

「私は出世はしなかったし、今後もしない。市が自分に一体何をしてくれたのか。私はヒラだから、ここに尽くす義理はない。それは出世した人間仕事である

(〃)

「この部署(住宅グループ内の一般住宅担当の意)は、どの職場でも相手にされない人間が配属される掃きだめである箸にも棒にもかからない連中が集まっている」※真偽不明。俺に言わせると違う。

上司の机の前で)

「ワシはやる気はないんじゃけ、もう難しい仕事とか振るな。時間無駄よ。早期退職も考えとる。定年までゆっくりさせてくれ」

(連絡や報告をして、と言う同僚に)

「何を言うとる。自分判断せえ。必要情報はぜんぶお前らにやっとる。ワシが嫌いなら話しかけるなや……」

業者一般住宅下水道?の施工変更で窓口に来た時)

「なんで変更するんな。ちゃん二次製品使えや!! 出入口にブイユー(?)だと車が通ったら潰れようが。このままだと建築確認下ろさんけえの。やり直しよ、こんなん……」「あ? 利益にならん? お前の会社利益と、棲む人の利益とどっちが大事なんじゃ。言うてみい」

こんな醜い光景を、廊下で見てる人がいた。当市に部長待遇採用された人だった。Dさんとそこまで年齢は変わらない人で、苦虫を嚙み潰したような顔で眺めてた。人事のプロらしく、以前に庁内回覧で読んだところだと、前はリクルートで働いてたらしい。それだったら多分すごいのだろうが、でも俺はこの人が嫌いだった。

というのも、Cちゃんが試用期間で切られたのって、この部長の人が関係してると思う。これまではそんなことなかったのに、なんであの年度になって、急に試用期間でクビなんてことが起こるのか? 当市は間違った方向に舵を取ってるんじゃないかと弱輩ながらに感じた。

ところで、やっぱりDさんも不思議だったよ。あの後、Dさんがキレた女性職員にも、F君にも、ほかの職員にも、ニコニコしながら話してるのを見た。「さっきはすまんのう。怒鳴ったりして、ごめんの!」とニコニコしながら言ってた。到底同じ人とは思えなかった。人間というのは、こういうものなんだろうか?

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Permalink |記事への反応(4) | 22:14

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