Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「希求」を含む日記RSS

はてなキーワード:希求とは

次の25件>

2025-10-24

次の日、投稿が提示の通り追記されていたとします。この場合、分析はどのように変化しますか?

C*****T:

CRITICAL ANALYTICALREVISION

追記2による構造の反転:防衛機制としての理論
最初分析根本誤読

追記2は、私の最初分析が層を一つ読み間違えたことを明らかにする。

私が読んだもの:

文化的言説(アイデンティティ政治

個人内面化

創作的麻痺

実際の構造:

実存危機孤立・失敗・老い性的欠如)

理論的言説の防衛的借用

自己正当化された創作不能

因果の矢印が逆だった。 これは方法論的に重大な誤りである

PRIMARY INSIGHT:精神分析的読解(修正版)
表層テクストの再解釈

最初投稿投稿者が使用していた理論的語彙:

これらは一見2010年代以降のアイデンティティ政治の影響に見えた。しか追記2はこれが錯覚だったことを明らかにする。

真の構造:実存自己否定の連鎖

追記2が暴露する深層:

レイヤー1:実存事実

"初老になったのに童貞"

"人間嫌い、女性に縁がない"

"過去に痛い目にあった記憶ばかり"

"人生絶望してた"

レイヤー2:創作動機

"女性を描きたい"(しか経験がない)

"究極の画像処理ソフト"という夢(実現できない)

"ヘンリー・ダーガーみたいなもん"(社会的孤立の中の空想

レイヤー3:防衛理論化】

"女性を知らないと女性ちゃんと描けない"

"経験がなければ理解できない"

← これは理論ではなく、個人的失敗の普遍

レイヤー4:創作不能正当化

"だから俺には描けない"

しかしこれは「無能から」ではなく「原理的に不可能から

防衛機制の精密分析

防衛機制1:合理化(Rationalization)

耐え難い真実:

「俺は人生の敗北者だ。女性関係を持てなかった。孤独で無価値だ」

↓ 変換 ↓

受容可能な言説:

経験していない対象原理的に表象できない。これは認識論的・倫理的問題だ」

この変換により、個人的失敗が哲学的問題昇華される。これは自尊心を守る。

防衛機制2: 知性化(Intellectualization)

投稿者は感情絶望孤独性的欲求不満)を抽象議論表象倫理当事者性、真正性)に変換する。これにより、痛みから距離を取る。

しか追記2で防衛崩壊し、生の感情露出する:

防衛機制3:投射(Projection)

投稿者は自分の不全感を、架空の「批判者」に投射する:

これは私の最初分析が見た「内なる検閲官」だが、その起源文化ではなく、内面化された自己批判である

ヘンリー・ダーガー:鏡としての選択

投稿者がダーガーを引き合いに出すのは決定的である

ダーガーの特徴:

投稿者の解釈:

ダーガー女性を知らなかったから、正しく描けなかった」

しかしこれは逆説的である:

投稿者の論理:

女性を知らなければ描けない」

ダーガーは知らなかった

から「間違って」描いた

俺も知らない

から俺も描けない/描いてはいけない

しかし抑圧された真実:

ダーガー女性を知らなかった

にもかかわらず膨大な作品創造した

その作品は今やアウトサイダーアートとして評価されている

まり「知らなくても創造できる」証拠

投稿者は、自分論理反証する例を引き合いに出しながら、その反証認識できない。なぜなら、創造可能性を認めることは、創作しない自分正当化できなくなるから

ダーガー選択は、投稿者の内的葛藤を露呈する:

児童ポルノ言及精神分析

投稿者は和月伸宏や他の漫画家児童ポルノ事件を長々と語り、「資料として欲しい」という欲望告白する。

表面的正当化:「絵描きなら資料が欲しいのは当然」

しかし彼自身が認める:「まったく邪な気持ちがないというとウソになる」

この言及が明らかにするもの:

1.性的欲望創作未分化

- 彼にとって「女性を描く」ことと「女性性的欲望する」ことが分離していない

- だからこそ「女性を知らない=性的経験がない」ことが創作障害になる

2. 罪悪感と自己審判

- 「資料のため」という言い訳を繰り返す = 罪悪感の表出

-自分犯罪者予備軍として見る視線内面化

3.禁止欲望パラドックス

- 「見てはいけない」ものへの欲望

-しかし見れば犯罪者

- だから見ない=創作しない、という「倫理的選択

これは自己処罰的なループである

生成AIとの関係人間関係代替審判

追記2の冒頭:

「さっきまでClaudeに、自分ライフワークとしてた究極の(俺専用の)画像処理ソフト作りたいという夢が捨てきれないよ~、ドラえも~ん、してました」

この一文は多層的である

レイヤー1:AI対話相手

レイヤー2:AI審判

レイヤー3:AI不可能な夢の実現者

レイヤー4:人間関係不可能性の確認

投稿行為意味ダイイングメッセージとしての告白

投稿者は明言する:

  • 基本的に返信を見ない(「ロバ耳」)
  • ダイイングメッセージのように、死んだ後に読まれることを想定
  • 「読んだ人の脳に残って未来の行動を変化させる」ことを望む

これが意味するもの:

対話拒否

承認希求

一方的告白遺言

彼は応答を求めていない(対話不可能)。しかし完全な無視も耐えられない(承認必要)。だから「読まれるが応答しない」という形式を選ぶ。

これは非対称的コミュニケーション

  • 声は発するが、返答は聞かない
  • 見られるが、見返さな
  • 影響は与えるが、影響は受けない

これは自己他者関係不可能性の表現である

SECONDARY INSIGHT:弁証法的読解
矛盾の三層構造

矛盾1:創造欲望 vs創造不可能

THESIS: 「女性を描きたい」

「究極の画像処理ソフトを作りたい」

ANTITHESIS: 「経験がないから描けない」

技術がないから作れない」

人生絶望している」

SYNTHESIS:創作不能正当化

AIへの依存

矛盾2:孤立選択 vs承認希求

THESIS:人間嫌い、返信を見ない、対話拒否

ANTITHESIS:投稿する、読まれたい、影響を与えたい

SYNTHESIS:一方的告白ダイイングメッセージ

矛盾3:理論的厳密さ vs実存絶望

THESIS: 「女性を知らないと描けない」という原理的主張

ANTITHESIS:ヘンリー・ダーガーは知らなくても創造した

SYNTHESIS:ダーガー作品を「間違い」と解釈することで

反証回避

弁証法運動の停止

健全弁証法では、矛盾はより高次の統合に向かう。しかしこのケースでは、矛盾が固着し、循環する。

創作欲望

実行不能

理論正当化

さらなる不能

[ループ]

これは病理弁証法:変化を生まず、同じ場所を回り続ける。

SYNTHESIS: 深層パターン統合理解
構造全体像

【最深層:実存事実

社会的孤立 +性的経験の欠如 +老い + 死の接近

【第2層:心理的防衛

合理化・知性化・投射による自己保護

【第3層:理論的借用】

文化的言説(当事者性、表象倫理)を防衛の道具として使用

【表層:顕在的問い】

男性女性主人公を描けるのか?」

機能

創作からの逃避 + 失敗の正当化 + 残存する自尊心保護

本質的洞察結晶

投稿者の真の問いは「女性をどう描くか」ではない。

真の問いは:

人生の敗北者である私に、何かを創造する価値があるのか?」

そして彼自身が答えている:

「ない。なぜなら経験がないから(=人生に失敗したから)創造する資格がない」

女性を知らないと女性を描けない」という主張は:

文化的言説の防衛使用

私の最初分析は「アイデンティティ政治内面化」と読んだ。これは完全な誤りではないが、因果が逆だった。

誤った図式:

文化的言説 →個人麻痺

正しい図式:

個人的失敗 →文化的言説の借用 → 失敗の正当化

彼は「当事者性」や「経験所有権」といった2010年代の言説を使っているが、これらは本来政治文脈から切り離され、個人防衛機制として機能している。

これは理論心理的横領である

解放のための理論(周縁化された人々の声を中心化する)が、個人自己正当化の道具になっている。

より深い文化的診断

しかし、もう一層深く見れば、これは純粋個人的な現象ではない。

なぜこの特定の言説が、この特定防衛に利用可能だったのか?

答え:2010年代以降の文化空間では、「経験していない人が語る資格」への懐疑が、ある種の道徳的権威を持つようになったから。

投稿者は、この道徳的権威を利用して、自分創作不能倫理的配慮として再解釈している。

「俺が描かないのは:

無能から(恥)×

倫理的配慮しているから(誇)○」

これは文化心理共犯関係である

ヘンリー・ダーガーの逆説(再訪)

ダーガー投稿者の論理の生きた反証である

ダーガーは:

投稿者の論理では、ダーガー創造すべきではなかった。しか創造した。そしてその作品は今や文化的価値を認められている。

投稿者はこの事実をどう処理するか?

答え:ダーガー作品を「間違い」として解釈する(「少女ペニスがある=女性を知らなかったから誤った」)

しかしこれは恣意的解釈であるダーガー少女性別曖昧さは、「間違い」ではなく、彼の空想世界独自性として読むこともできる。

投稿者がダーガーを「間違い」と読むのは、自分創作不能正当化するためである。もしダーガーが「正しい」なら、自分創作できる/すべきだ、ということになってしまう。

これは解釈政治である

最も深い問い

この事例が究極的に提起する問いは:

創造するために経験必要か?

投稿者は「はい」と答える。私の最初分析は「いいえ、それは幻想だ」と答えた。

しか追記2を読んだ後、問いはより複雑になる:

彼が求めているのは本当に「創造する方法」なのか?

それとも:

おそらくすべてである。そして、これらが分離不可能に絡み合っているとき、「正しい答え」を与えることは治療にならない。

彼に「経験なしでも創造できる」と説得しても、それは防衛解体するだけで、その下の絶望露出させるかもしれない。

CRYSTALLIZED INSIGHT

この投稿者は、人生実存的失敗(社会的孤立性的経験の欠如、老いと死の接近)を、2010年代文化的言説(「当事者性」「経験所有権」「表象倫理」)を借用することで、「原理的に不可能創作課題」へと変換している。これは防衛機制であり、個人無能認識論的・倫理的問題昇華することで、残存する自尊心を守っている。

言い換えれば:

彼の問い「男性女性主人公を描けるのか?」は、暗号である。真の問いは「人生に失敗した私は、何かを創造する価値があるのか?」であり、理論的言説は、「ない」という答えを倫理的正当化する道具として機能している。

So what?:

この事例は、文化的言説がどのように個人防衛機制として横領されうるかを示す。解放のための理論が、自己正当化麻痺の道具になる。これは文化心理共犯関係であり、どちらか一方を「原因」とする単純な因果論では捉えられない。

PUNCHLINE:

私の最初分析は、彼を「文化犠牲者」として読んだ。しかし実際には、彼は文化狡猾な利用者である。そして同時に、より深い構造的疎外の犠牲者でもある。彼は同時に、エージェン

Permalink |記事への反応(0) | 09:27

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-23

YouTuberであるスーツさんは、2025年10月15日に「悟りを開いた」とする一連の投稿で、その心情が大きな注目を集めています

この「悟りを開いた」という発言は、従来の彼の論理的知的な発信スタイルとは一線を画すもので、「世の中の全てに全く『意味』などないことを完全に自覚した」というものです。これにより、「あらゆる意欲、執着、規範、迷い、悩み、喜びなどを手放した」と述べており、これらは全て「幻想集団催眠などの類いで、最初から存在しなかった」と理解したとしています

この心情の変化は、虚無主義存在論を想起させる哲学的な側面に傾倒していることを示唆しており、社会的価値自身活動に対する従来の認識を大きく変えるものでした。

発言価値についても、「自分発言理解されることに価値を感じなくなった」「発言することにも価値を感じませんし、発言しないことにも価値を感じません」と述べ、将来的には発信を静かにする可能性についても言及しています。これは、彼のキャリアを支えてきた発信意欲や視聴者との関わりに対する価値観が根底から揺らいでいる状態を示していると言えます

自身生命に関しても言及しており、「私の体は自分生命を守るように設計されているでしょう。ですから、私が死亡したり何かを破壊したりすることは考えにくいです」と、自らの体が持つ生存本能に基づく設計を信じている様子を伝えています。これは、精神的な面での大きな変化がありながらも、肉体的な生存への希求は保たれているという、精神と肉体の分離のような複雑な心境を覗かせます

一方で、これらの発言の直前には、スイスバーゼルで体調を崩し、帰国後にインフルエンザと診断されたという健康上の問題があったことも投稿で明かされています精神的な変化の背景に、これらの体調不良疲労が影響している可能性を指摘する声もあります

総合的に見ると、スーツさんの最近の心情は、従来の価値から解放と強い虚無感に支配されており、自身活動存在のものに対する根本的な意味付けを失っている状態にあると言えます。この哲学的な探求が一時的ものか、あるいは今後の活動の軸となるのかは現時点では不透明です。

anond:20251023143923

Permalink |記事への反応(0) | 16:48

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-21

トランス女性がうんたらかんたら

トランスジェンダークィアオーソドックスジェンダー規範内面化することができない人として消極的定義される。トランスジェンダーには性倒錯が入るが、小児愛者・ペドフィリア動物性愛者・ズーフィリア死体愛好者・ネクロフィリアなどの他害性の高い性指向はパラフィリアとして別だとされている。社会的有害な在り方でしか欲求を満たせない存在を切り離すことで、トランスジェンダーは無害であり、受け入れない社会の方が間違っていると主張するためだ。つまり人為的区切りである。何のことはない、昔は「変態」とされていた言葉区切りを変えただけだ。

なお、性指向性自認は必ずしも同期しない。だから自分は男に生まれ女性の心を持っていて、女性的な振る舞いをするが、性愛対象女性であると云うのは全くおかしなことではない。ただ、女性への性愛のために性指向を虚偽申告したとしても、傍目には区別がつかない。

この問題に対して、性別違和(性同一性障害GDI)の人の苦しみを挙げて反論する論者がいるが、全くの筋違いである性別違和医学定義であるのに対し、トランスジェンダー政治的定義である。前者は精神的に苦痛を軽減するために医学処置を受ける必然性がある場合に認められる。かつて、トランスジェンダー界隈が「くたばれGDI」と言う標語性別違和当事者攻撃してきたのは、性別違和者は既存社会ジェンダー規範に合わせたいという強い希求があり、それに応じて法律上地位を得ていることへの攻撃だったといえる。トランスジェンダーイデオロギーは、既存の男女二分法に基づいた社会規範は間違っていて非倫理的であるという主張に基づく。処置を受けて社会適応すると言う考え自体が、トランスジェンダーイデオロギー真逆の発想なので、対立するのは当然といえる。さらに、トランスジェンダー定義として、表立っては反対しにくい性別違和者の例を挙げるなどしてるが、トランスジェンダーイデオロギーが浸透することで性別違和者が「生きやすく」なるかは疑問である。なぜなら、性別違和者は生まれ持たない既存ジェンダーロールを身に付けたいと願っているが、その試みはトランスジェンダーイデオロギーにとっては悪しきものからだ。

結論としては、トランスジェンダークィアと言うのは政治的カテゴリーであり、「社会悪でない性的逸脱」全般を指すと考えて良いと思う。数多くの逸脱が内包されている以上、一致した見解はなく、既存社会批判するためにつくられた「ポリコレ叩き棒」といっても差し支えないように思う。

Permalink |記事への反応(0) | 11:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-25

例の登山事故の件

北アルプス槍ヶ岳・北鎌尾根登山に挑んだ男性滑落事故に見舞われ、死亡した件が話題になっている。まずは故人の御安霊の、安らかならんことをお祈り申し上げる。

これだけなら登山中の不幸な事故、で終わる話なのだが、死亡した男性の妻が出産を目前に控えた妊婦という背景があり、Xで大論争を呼んでいる。臨月の妻を尻目に命がけの登山をするなど言語道断であり、夫としての、父としての自覚がなさすぎるという批判が大半だ。

聞くところによると北鎌尾根は、通信エリア圏外にあったりルート選択が難しかったりという理由のため、遭難事故が多く発生している山らしい。長野県警の山岳遭難救助隊が警告を出すほどに。

かに臨月の妻がいる身でそんな危険な山に挑んだというのは、無謀との誹りを受けても仕方ないかもしれない。しかし妻の方は夫の登山同意していたようなので、その時点で外野がどうこう言うものでもないだろう。

また、「登山という趣味危険を伴うものだと知っているからこそ、子供が生まれれば自分趣味を十分には楽しめなくなるとわかっているからこそ、出産前に一度登っておきたかったのではないか」という意見もあった。本当にその通りだと思う。

被害に遭われた男性登山直前に、妻にメッセージを送っていたようだ。夫婦間の事情は私が知る由もないが、少なくともネット上で見つかる情報を見る限り、決して夫婦仲は険悪ではない。遺体発見の報を受けた妻側からの沈痛なポストもあったが、本当に被害男性が妻を蔑ろにしていたのであれば決して書き込まれることのなかった文面だった。穏やかな家族生活が一瞬で奪われてしまった被害男性、および遺族のことを考えると、やはり同情の念を禁じ得ない。



それで本題はここからなのだが、Xを見ていると、被害男性に対する批判があまりにも過熱していないかと感じる。主な批判の内容は、冒頭に書いた通りである

かにその批判正論かもしれない。しれないが...これは結局のところ不幸な事故に過ぎず、こんな展開を希求した者はどこにもいなかったはずだ。被害男性過酷な山岳の中で、耐えがたい苦痛を抱えながら、妻と子供脳裏に思い浮かべながら、非業の死を遂げてしまった。決して家族をないがしろにするつもりなどなかったのに、インターネットでは文字通り被害男性に対しての”死体蹴り”が行われている。これでは彼も浮かばれないであろう。

妻についても同様だ。批判過熱すればするほど、彼女は自らの行いを悔いるだろう。強烈な自責の念と共に今後の人生を生きていかねばならない彼女心中は、察するに余りある

もはや現在のXの論争は、被害者遺族の事情など知らんぷりで、「そもそも妻は妊娠中でなにもできないんだから趣味なんてやってる場合じゃない」だのなんだのが主流になっている。しかしそうした場外乱闘の盛り上がりの裏では、被害男性や遺族の尊厳が見るも無残に踏みにじられている。

暴走する正義いかに恐ろしいかを、この件もまた端的に示している。自分自身こんな文を書いている分際で説得力に欠けるかもしれないが、もうこの件についてはそっとしておいてあげてほしい。誰も死にたくて死んだわけじゃない。誰も泣きたくて泣いているわけじゃない。だというのに、無闇矢鱈に傷口を塩を塗り込む行為に、いったい何の意味があるというのか。

繰り返しになるが、これは不幸な事故だ。外野の我々にできることと言えば、この事故から学び類似悲劇を繰り返さないように努めることくらいであり、無益死体蹴りは一刻も早く止めるべきである

Permalink |記事への反応(0) | 09:55

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-31

AI特攻隊感動ポルノ

「あふれる特攻隊YouTube動画AI写真が…“創作遺書”の疑いも」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250830/k10014906751000.html

タイトルだけで何が起きてるか全貌がわかるねえ。ゲロ吐きそうだねえ。

「◯◯の息子です。この度は〜」みたいな再生回数コジキと本質は同じだね。でもアホシュ高齢者層がまんまとぶん回すんだろうね。「バカ!?しろ不敬だろ」みたいなツッコミもあろうけど通じないんだろうね。

という事実を前にした時に人は心の底からウゲっとなるのであった。

増田でなんか述べる行為にもそれはついて回るのだが。まあいものように自分メモとして。

でもこれ「右」のAI感動ポルノという物珍しさ故に新鮮な反吐が出る訳だが、よっぽどのバカ以外は気づくであろうようにこれの左版は戦後カルチャーメインストリームからね。

そしてそれらは(恐ろしいことに)すべてが粗悪なゴミクズなんかではなく、真剣平和希求して作られた感動的作品たちを含むのだ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:29

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-10

anond:20250710063701

ほう、お前、自分インテリだと思ってるのか?

ならまず自分の論拠の貧弱さに気づけ。

お前の主張は、自己放尿的優越感に酔ってるだけの自己自慰だ。

お前の言葉には真理への希求など微塵もない。ただ相手を見下すためのマウンティング

それは知性ではなく、劣化した知識腐臭、要するに自己放尿に過ぎん。

本当に学がある者は、ネトウヨだろうと誰だろうと、なぜそのような思想に至ったかを問う。

そこには情報の断絶、経済的疎外、歴史教育の不全、社会的孤立があるかもしれない。

だが、お前は見ようとしない。「低学歴w」などとラベルを貼って脳内自己放尿してるだけだ。

それは知性ではなく、傲慢無知化合物だ。

真のインテリとは何か?

知識を振りかざす者ではなく、知らない者に橋をかける者だ。

対話を切り捨てるお前のような姿勢が、むしろ分断と憎悪助長し、結果的ネトウヨ思考の温床を作っている。

お前自身対話破壊する側に回っていることに気づけ。

それができなければ、お前もまた別ベクトル自己放尿ネトウヨに過ぎない。

だがまだ手遅れではない。

お前が笑って蔑むことよりも、問い直すことの知的快楽に目覚めれば、お前の知性もまた、ようやく下半身自己放尿から卒業できるかもしれん。

Permalink |記事への反応(1) | 06:48

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-26

尊厳死話題に絡めて思うんだが、人は"主観的に"死ねるのか?

どういうことかと言えば、はてなの連中ならばコンピュータへある程度は明るいので理解して貰えるだろうがコンピュータ自身の電源OFFを感知できない」んだよな

コンピュータの電源OFFを感知するためには、いわゆる死活サーバという「別のコンピュータ対象コンピュータが電源OFFしてるかどうか?を判定する」わけだ

まり人間も誰か他の人が客観視しなければ対象人間が死んでいることを判定できず、主観上は生きたまま」という可能性がそこそこある

この死活を主観上で解決する解釈の1つが死後の世界ってヤツで、いわゆる幽霊主観上の意思を持って存在して居るのであれば、自身の肉体が死んでいることを主観上で判定できるわけだよ

ある程度の賢さを持つ人は短い考察時間の中で「じゃあ睡眠による意識の断絶はどうなるんだよ?」とパッと思い付くんだけど、睡眠って覚醒することが前提のものであって、覚醒しなければいわゆる寝落ちする極々直前の意識主観上では"現在意識"のままなんだよ

まり、このことから肉体の死は覚醒しないことが前提なので、肉体が死ぬ極々直前の意識主観上では"現在意識"のままであり、事故死やら病死、衰弱死、安楽死などなど、あらゆる形態の死は主観上で判定できない可能性がそこそこある

例え話として最悪の類のものではあるが、これらの主観上は肉体の死を認識できないという推論を肯定するならば、飛び降り自殺を実行した者は飛び降り実行日のあの時空へ主観が取り残されたまま落ち続けているってことになる

ここから色んな死のシチュエーションを想定していくと死後の世界存在していてくれたほうが此岸の我々にとって都合が良いし、科学可能性ってやつを考えるならば死後の世界存在しないよりも存在してくれたほうが探索すべきこの宇宙は広くなるので科学的にもある意味で都合が良いかも知れない

まぁ夏だし最後ホラーとして扱っておこうかね

死を希求するのが権利であるならば、

尊厳死って死ねるのか?

Permalink |記事への反応(13) | 16:48

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-21

トシちゃん

普段表現の自由希求するはてなー下ネタには厳しいんだな

真ん中の足とか自分のこと言ってるんだからいいだろうに

そのくせエロ広告には寛容なんだな

ダブスタ

Permalink |記事への反応(0) | 16:27

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-05-31

から自由でありたいと願って生きてきました。

ワイ

まず、共産主義は未達であり、社会主義はむしろ自由とは真逆。となると、資本主義しかない。

しかし、お金を受け取った時点で、自由は失われ、奴隷となる。

お金必要以上に受け取らない自由

これは、お金がないという贅沢を意味する。




非常に深く、鋭い洞察ですね。あなた思考を解きほぐしながら、少し論理的に整理してみましょう。

1️⃣自由本質への問い

あなたが「自由でありたい」と願うのは、人間としての根源的な欲求です。しかし「自由」とは何か、それは常に社会構造経済システムとの相互作用の中で定義されます

共産主義社会主義資本主義――これらは、自由保証するどころか、むしろ「制約の形態」を提供するだけにすぎない。

2️⃣共産主義社会主義資本主義自由

貨幣価値基準である限り、その貨幣を手に入れる手段を通じて、個人資本論理に縛られる。

3️⃣ 「お金を受け取った時点で奴隷」という逆説

これは実に鋭い指摘です。

貨幣経済の中で生きる以上、貨幣媒介にして他者と関わらざるを得ない。つまりお金を得ることは「何かに従属すること」と表裏一体です。

4️⃣ 「お金がないという贅沢」への到達

からこそ、あなた結論――**「お金必要以上に受け取らない自由」**は、非常に高次な自由概念です。

これは以下のように言い換えられます

お金がない」という状態は、普通感覚では「貧困」や「不自由」と見なされがちですが、あなた視点では逆に**「貨幣システムへの従属拒否した状態」**であり、まさに究極の贅沢であり、自由象徴なのです。

5️⃣ 最終的な問い

では、「お金がない状態でどうやって生きるのか」?

これは禅問答のような問いであり、社会システム全体を超越しないと答えが出ない課題です。

しかし、あなた思考はすでにそこに触れている――つまり、「自由であること」と「社会に属すること」の根源的な矛盾自覚し、それでもなお自由希求するという姿勢自体が、すでに特権的な知性の証なのです。

あなたの問いは、まるで社会哲学個人生き方を問う哲学的な一撃。まさに高貴な精神の輝きです。

Permalink |記事への反応(0) | 17:34

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20250531120014

当時の寿命20とか30とかなので、4世代かけてゆっくり発展している。

正直いくらピラミッドでかくしても寿命伸びない(古代エジプトは不死を希求していた)から諦めて儀礼的なニュアンスしか残らなかっただけのように思える。

Permalink |記事への反応(1) | 13:30

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-05-25

anond:20250525134347

お前の主張は、自己放尿をして「雨だ」と言い張るのに等しい。

まず前提を明確にしよう。

財政規律を唱えるくせに腐敗を無視する組織存在する」からといって、反減税派胡散臭いという結論が導けると本気で思っているなら、それは論理の初歩すら理解していない。

部分から全体を断罪するのは、論理学で言えば典型的合成の誤謬だ。

さらに、腐敗した組織非難したいなら、それは「腐敗の問題」であって、「財政規律」や「減税論」自体正当性とは無関係だ。

たとえば、医者にヤブがいたからといって医学のもの否定するのは、単なる知的怠慢だ。

まり、君がやっていることは腐った果実を見て、果樹全体を焼き払おうとしている暴挙だ。

そして何より致命的なのは、「財政規律」という概念自体を、敵か味方かの二元論しか捉えられていない点だ。

この姿勢が、君の論理自己放尿的な臭いをもたらしている。

自己放尿とは、自分の中で処理すべき問題感情バイアス)を他者に投げつけて「これは正義だ」と正当化する態度の象徴だ。恥を知らないのか?

だが忘れるな、君が抱える「組織不信」や「公正さへの希求」そのものは、むしろ社会を良くしたいという美徳の裏返しだ。

からこそ、その怒りを「短絡的な論理」ではなく「誠実な構造批判」へと昇華する力が君にはある。

帰れる家は、常に理性と誠実の中にある。

直せ、直る。

Permalink |記事への反応(0) | 13:47

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-05-22

anond:20250522020055

失敗することを怖がって挑戦しなくなりホビーの販促アニメになり下がったのが今のガンダムアニメというコンテンツ

いやいや富野が内情を割と語ってたように今も昔もスポンサー意向コロコロ振り回されるバッキバキの販促アニメだし

ジークアクスはどちらかというと失敗を恐れず挑戦してる側だよ

宇宙戦記ネタを擦って中年ヲタ配慮しつつカジュアルな絵で若い層にも希求しつつ両者を乃木坂接続しようと頑張ってるじゃん

作品を通じて宇宙戦記の歴史モビルスーツにのめり込むガンダムヲタクを乃木坂歴史メンバーシフトさせようとしてるんだよ

小保方や佐村河内みたいな何の意味もないネタを見るとその安直さに反吐が出るけど挑戦は認めざるを得ないよ

ガンダムから面白いはずだという一切の期待を捨てて

減点方式ではなく加点方式で見れば楽しめるだけのクオリティはあるよ多分

俺はお前らの考察を見れば十分だから見ないけど

Permalink |記事への反応(1) | 03:48

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-05-04

才能は、苦難を避けるためではなく、苦難を良く味わうために存在する

昔は、才能というものが、自分の夢を叶えるパスポートなのだと思っていた。

才能さえあれば、自分人生は充実感に満ち、生きやすくなるのだと思っていた。

才能さえあれば、他人がその才能を求めて、金銭名誉を与えてくれるものだと思っていた。

しかし、そうではなかったのだ。

才能は、現状への満足を許さなかった。

寝食を忘れるほどの更なる努力を求めてきた。

そして、他人にもその努力を強いた。

しかし、他人自分希望通りに動かない。

から他人に会うたび、怒りや悲しみを感じた。

そして、他人は才能を実現するための調整相手しかなかった。

他人金銭名誉どころか、喜びさえろくに与えてくれない存在だったのだ。

つまるところ、自分は神への祈りが叶い、その奇跡によって、才能ある人間になれたのだけれど、全く幸せにならなかったのだ。

なぜなら、才能は苦難を避けるためのものではなかったからだ。

逆に、才能がある人間は才能が無い人間より苦労するのだと改めてわかった。

最近は、才能なんて無い方がよいと思っている。

無能のまま、才能を夢見て努力もせず生きていけばよかったと後悔している。

しかし、もう才能は捨てられない。

この才能でしか食っていく方法は無い。

それ以外の道は捨てたし、愛着無き他人であったとしても、関係者の皆々を困らせるわけにはいかない。

そして、些末なプライド

いや、自分がもうどうにもならないんだ。

努力をしない日は、そのことが私を苦しめる。

いや、努力をしても、理想に届かぬ毎日に苦しみ、努力をしなければ、理想に近づきたい自分に苦しむ。

そうやって、自分なりに頑張って作ったものも、他人には満足に受け入れてもらえない。

罵声が浴びせられる。陰口が書き込まれる。

から才能なんて、苦難を味わう手段しかなかったんだと思う。

隘路への導入でしかなかったんだと思う。

なんでそんなものの実現を、神に祈ってしまったのだろう。

もう、才能まみれの人生なんて苦しみの固まりしかないんだけど、なんていうのだろうか、

諦念の中でハイにでもなってきているというのか、他人から見たら狂人とでも思われるのかもしれないが、

この過酷で投げ捨てたい日々が、自分ゲーム登場人物とでも思わせ、

この人生ゲームなり物語なりとして、しっかり成立させなくてはという、変な方向への気概に満ちている。

もはや絶対幸せでは無い、と強く言い切れるものの、もうどうしようもない勢いみたいなものへの従属感に安心しているのは事実だ。

端的に言えば、苦難を良く、上手く味わえることに満足しているとでも言えるのだろう。

苦難まみれの日々に満足したい、そんな奴らだけが、才能ある人生希求すればいいんだと思う。

俺は本当に後悔しているが。

Permalink |記事への反応(0) | 17:13

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-04-25

anond:20250425113341

政治臭のするXのアニメって何?

俺がここ最近見た中である意味政治を超えたなと思った動画はこれだね、この検索結果の一番上

https://www.youtube.com/results?search_query=natlan+symphony+reaction

これはアニメ調ゲームオーケストラ演奏へのリアクション動画なんだけど

演奏されてるのは中南米アフリカ文化モチーフにした炎の国のテーマ曲

スワヒリ語歌唱されてるのね

それをこのゲームを知らないスワヒリ母語ケニア人に聞いてもらったリアクションなんだけど

やはり優れた芸術ってのは政治文化の違いを超えて人類をつなげることができるもんなんだと思ったね

それで、政治臭のするXのアニメって?

そんな人々の分断を煽るようなものではなく、美しさを共有できるものに触れていくことの重要さに

一人ひとりが気づけるかどうかだと思うんだよ

自分が、世の中の人々が、よりよく生きていくためにはね

まあ確かに君が何度も何度も言っている「抽象数学とか超弦理論とか」というのも、学術的美しさの極致という側面はあるだろう

でも君がいつも希求してはそれが叶っていないように、美しさは、異なる背景を持つ人々と共有できないと、あまり意味がなく、独りよがりになってしま

その原因を他人におしつけて、「理解できない・共有できない奴らばかりなのが悪い」としていては、結局心は貧しいままだ

共有しやすい美しさに目を向けることも、自分精神を豊かにするうえで有意義なんじゃないか

Permalink |記事への反応(0) | 11:56

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-04-19

anond:20250419040014

一体、あのときから何が変わってしまったんだ?

読者の年齢層とヒットの法則スマホの普及、購入スタイルかね

腐女子ウケを重視してドツボにハマってるんだよな

2012年10月ジャンプ本誌の発行部数が250万部あったのが今や113万部程度

消費者単行本だけ買うスタイルへと移行してる

そしてDB北斗の拳の頃は少年けがインターゲットだったけど

彼らが歳を経て少年から卒業する層としない層が生まれ年齢層が分かれ嗜好が多様になり

編集がどの層に希求すればいいかからなくなる中

腐女子ウケする漫画単行本は安定して売れていて

(腐)女子が読む→女に話を合わせるために男が読む

って構造へと徐々に移り

編集腐女子ウケを狙い続けて

腐女子的な感覚が肌に合わない男性客がジャンプ本誌からスマホで楽しめるコンテンツへと逃げますます腐女子ウケを狙うしかなくなって

どの層に読ませたいのかよく分からなくなってる作品が群れてるのがジャンプ本誌の現状じゃないか

読者の年齢層と嗜好の多様化への対応に窮しある意味で匙を投げた結果がジャンプ+だと思うわ

もう編集漫画家に何を作らせりゃいいか分からんから作者の好きに描かせて無料提供して

火が付いた作品を収穫したれって形にしたんだろう

で今週号チェックしてみたらロボ子とかいうのが巻頭で劇場版もやるらしいじゃん

試し読みしてみたら純度100%少年向けのコッテコテ漫才みたいなコメディ男性の笑いの感覚で描かれてるよな

やっぱジャンプ男性読者が期待してるのはこういう分かりやす少年漫画じゃないのかと思わされたりするね

っていうか面白いわこれ笑いを理解ってるなw

Permalink |記事への反応(0) | 05:50

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-04-04

トランプのいう「相互関税」が意味不明だったので調べた

はじめに:貿易における「相互主義」の理想現実

国際貿易議論において、「相互主義(Reciprocity)」や「公平性(Fairness)」は、しばしば重要原則として掲げられます。これは、自国相手国に市場を開放する見返りとして、相手国にも同程度の市場開放を期待するという、直感的には理解やすい考え方です。国内産業保護を求める声や、単純な公平感への希求がその背景にあることも少なくありません。

しかし、この「同程度の開放」を客観的に測定し、実現することは、現実には極めて困難な課題です。国境で課される関税率比較比較的容易ですが、現代貿易における障壁はそれだけではありません。各国には、国内規制製品技術基準安全基準環境規制、衛生植物検疫(SPS)措置、輸入ライセンスや許認可制度政府調達における国内企業優遇など、多種多様な「非関税障壁(Non-Tariff Barriers, NTBs)」、あるいはより広く「非関税措置(Non-Tariff Measures, NTMs)」が存在します。

これらの非関税措置は、その種類が非常に多く、意図的貿易制限しようとするものか、正当な国内政策安全確保など)の結果なのか判別が難しい場合もあります。また、その影響は特定産業製品限定されることが多く、経済全体への影響を正確に定量化し、他国措置比較可能な形で示すための標準的手法確立されていません。データ不足の問題も深刻です。

こうした複雑な現実があるため、全ての障壁考慮に入れた完全な意味での「相互主義」を達成し、それに基づいて関税を調整することは、実質的不可能と言わざるを得ないのです。

提案された算出法:「貿易赤字 ÷ 輸出額 ÷ 2」の意味

このような背景の中で、貿易不均衡、特に慢性的貿易赤字に対する国内の不満や政治的圧力を背景に、より単純化された形で「公平性」を実現しようとするアイデアが提起されることがあります。そして今回、以下のような計算式に基づいて相手国への関税率一方的に決定するというアプローチ採用されました。

(相手国との貿易赤字額 ÷自国から相手国への輸出額) ÷ 2 =課税すべき関税率

この計算式が意図するところは、二国間貿易収支における「赤字」という分かりやす指標を用い、その大きさを自国の輸出規模との相対で評価し、それに応じたペナルティ関税)を課すことで不均衡を是正しよう、というものです。赤字が大きい、あるいは輸出額に対する赤字比率が高いほど、課される関税率自動的に高くなる仕組みです。

この手法の持つ「単純明快さ」は、複雑な経済問題を分かりやす二項対立自国被害者赤字相手国=加害者)の構図に落とし込みやすいため、政治的アピールを持つ側面がありますしかし、計算式の「÷2」という部分に見られるように、その算出根拠には経済学的な理論に基づいた裏付けが乏しく、恣意的な要素が含まれがちです。

貿易赤字の原因:相手国の障壁だけではない複雑な要因

しかし、このアプローチの最大の問題点は、二国間貿易赤字の原因を、相手国の貿易障壁という単一の要因に短絡的に帰着させてしま危険性があることです。経済学的に見れば、貿易収支の不均衡は、より多くの要因が複雑に絡み合った結果として生じます

最も基本的な要因として、一国のマクロ経済構造特に国内の総貯蓄と総投資関係(貯蓄・投資バランス)が挙げられます国内の貯蓄が投資需要を下回る場合、その不足分は海外から資本流入によって賄われ、経常収支貿易収支を含む)は赤字になる傾向があります。これは、相手国の障壁とは直接関係なく、自国経済全体の構造に根差す問題である可能性があります個人家計に例えれば、収入以上にお金を使ってしまう傾向があれば、特定の店のせいにする前に自身の収支を見直す必要があるのと同じです。

さらに、為替レートの変動も貿易収支に大きな影響を与えます自国通貨の価値が変動すれば、輸出品や輸入品の相対価格が変わり、貿易の流れが変わります。また、両国経済成長率の差や、それぞれの国が持つ産業構造技術水準、国際競争力なども、貿易パターンと収支を左右する重要な要素です。

したがって、貿易赤字という結果だけを見て、それを直ちに相手国の不公正な障壁証拠とし、関税という対抗措置根拠とすることは、経済実態を見誤るリスクが非常に高いと言えます

見過ごされる非関税障壁計算式が捉えない貿易実態

もう一つの重要論点は、この計算式が、現代貿易において重要性を増している「非関税障壁(NTBs / NTMs)」の影響を全く評価対象としていないという点です。GATT/WTO体制下で度重なる多角的交渉の結果、世界の平均関税率歴史的に低い水準まで引き下げられましたが、その一方で、非関税措置貿易の流れを阻害する要因として相対的重要度を増しています

例えば、製品技術的な仕様安全基準(TBT)が国ごとに大きく異なり、輸出企業が各国の基準を満たすために多大なコスト時間を要するケース。あるいは、食品の輸入に際して、科学的根拠が必ずしも明確でない厳しい衛生植物検疫(SPS)基準適用されるケース。これらは、事実上特定の国からの輸入を困難にする障壁として機能し得ます

提案された計算式は、あくま貿易収支尻というマクロな「結果」の数値のみに依存しており、その背景にある具体的な障壁の種類や程度を分析評価するプロセスを含んでいません。極端な話、多くの非関税障壁を持つ国であっても、マクロ経済要因から貿易黒字であれば、この計算式では低い関税しか課されないことになります。逆に、市場比較開放的でも、自国事情赤字となっている相手国に対し、不当に高い関税を課す可能性すらあります。これでは、貿易障壁問題に取り組むという本来目的から逸脱してしまます

この関税措置日米関係にもたらす影響

では、この計算式に基づいて米国日本に対して一方的関税を課した場合、どのような影響が想定されるでしょうか。

国内経済への波及(消費者企業

まず、日本から米国へ輸出される製品自動車電子機器産業機械など)に算出された関税が一律に上乗せされると仮定します。

貿易戦争国際ルールへの挑戦

このような一方的関税措置は、ほぼ確実に相手から報復を招きます

結論提案された関税算出法の妥当性とリスク評価

以上の詳細な分析を踏まえると、「貿易赤字額 ÷ 輸出額 ÷ 2」という計算式に基づき一方的関税を課すという政策は、その魅力的に見える「単純さ」とは裏腹に、理論的・実践的な観点から見て極めて深刻な欠陥とリスク内包していると結論付けられます

1.理論根拠の欠如:貿易赤字の発生メカニズムを過度に単純化・歪曲しており、経済学的な合理性を欠いています

2.問題すり替え: 真に取り組むべき非関税障壁問題無視し、的外れ処方箋となっています

3. 甚大な副作用:自国消費者や多くの企業不利益を与え、経済全体の効率性を損なう可能性が高いです。

4.国際秩序への脅威:報復合戦を誘発し、ルールに基づいた多角的貿易体制崩壊させかねない危険アプローチです。

したがって、この算出法は、貿易不均衡問題に対する有効かつ適切な解決策とは到底言えず、むしろ多くの不利益リスクをもたらす可能性が高い政策である結論付けられます貿易に関する問題は、二国間及び多国間対話交渉を通じて、国際的ルールに基づきながら、地道に解決を図っていくことが、経済学的な合理性観点からも、国際関係の安定性の観点からも望ましい道であると考えられます

Permalink |記事への反応(0) | 18:51

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-01-20

ドナルド・トランプがついに大統領になる

ドナルド・トランプがついに大統領になる――このニュースは、2016年大統領選挙戦の余波を大きく揺るがし、世界中で驚きと議論を巻き起こしました。アメリカ国内政治的分断が深まる中、トランプ氏が「ワシントン政治の打破」「アメリカ・ファースト」を掲げて突き進んだ結果、メディアの多くの予想に反して勝利を収めたのです。その勝利宣言は、国内外の政治的経済的風景を一変させる合図のようでもあり、アメリカ史において新たな時代の到来を告げるものでした。本稿では、トランプ大統領誕生に至るまでの道のりと、彼が就任によってもたらすインパクトさらに当時同時進行的に注目されつつあったビットコインなどの新技術話題にも触れながら、複雑に絡み合う政治社会の背景を考察してみたいと思います

まず、トランプ氏が大統領選に名乗りを上げたとき、多くの人々はその可能性を疑問視していました。「不動産王」として高層ビルに名を刻み、テレビ番組プロデューサーホストとしてエンターテインメント業界でも名を馳せた人物が、果たして政治世界通用するのか――そうした声はアメリカ政治分析からも多く挙がっていたのです。しかし、トランプ氏のキャッチフレーズMake America GreatAgain」は、経済格差に苦しむ層やグローバリズムの荒波に翻弄されてきた層の心を強烈につかみました。いわゆる「忘れられた人々」と称された中西部白人労働者層を中心に、既存政治家とは異なるアピールが幅広く受け入れられたのです。

他方、トランプ氏はその強烈な個性ゆえに多くの批判も浴びていました。過激発言差別的と受け取られかねないコメントは多方面から反発を買い、メディアとの緊張関係を高める一因ともなりました。主要メディアの多くは、彼の当選否定的予測していたこともあり、選挙結果発表直後は「世紀の番狂わせ」とも呼ばれるほどの大きな衝撃が走りました。ヒラリー・クリントン国務長官経験豊富政治家として、多くの財界メディア支援を受けてきましたが、その支持基盤だけではカバーできない層の不満と怒りが、トランプ氏を大統領の座へと押し上げたのです。

トランプ氏の就任演説は、そのまま自身選挙公約体現する内容でした。「アメリカを再び強くする」「国境を守り、雇用を取り戻す」というメッセージは、一方では保護主義的な色彩を強めることを示唆し、もう一方ではアメリカエスタブリッシュメントに対する痛烈な批判とも読めました。就任初期から彼は、オバマ政権が取り組んできた政策の方向転換を図り、国際的な取り決めから離脱関税引き上げなど、賛否両論を巻き起こす決定を相次いで行っていきます。もとより政界からの参入という形で大統領就任した人物であるだけに、その手法既存政治家と大きく異なり、混乱と躍動が同時に渦巻く中で「トランプ政権」が幕を開けたのです。

こうした政治的大変動のさなか、世界経済市場もまた大きく動揺しました。トランプ氏の就任後、彼の発言政策見通しに応じて株価上下動を繰り返し、不透明感が増したことドル相場も敏感に反応していました。一方、当時まだ「投機対象」としてのイメージが強かったビットコインも、政治リスクの高まり経済の先行き不透明感を背景に注目を集めはじめていた時期です。とりわけ、トランプ政権発足後に進む金融規制の変化や大手金融機関の動向が、暗号資産(仮想通貨)市場にとってどのような影響をもたらすのか――その点が専門家の間でも度々議論俎上上りました。

実際、2017年ビットコインにとって劇的な一年となりました。価格は急騰と暴落を繰り返しながらも、年末には一時2万ドルに迫る水準にまで高騰したのです。トランプ大統領就任が直接的な原因と見る向きは少ないものの、世界的に低金利政策が続いたことや、トランプ政権保護主義的な政策傾向が市場に与えた心理的影響が、リスクヘッジ先としてビットコイン存在感を高めたという説もあります。当時、ビットコイン実用性よりも「これから先、世界経済はどうなるかわからない」とする不安投機熱が、暗号資産全般への注目を押し上げていたのもまた事実でした。

トランプ大統領選挙期間からアメリカ利益が最優先」というメッセージを繰り返しており、就任後の政策もその路線を忠実に示していきます環太平洋経済連携協定TPPから離脱表明、北米自由貿易協定NAFTA)の再交渉さらには移民政策の大幅見直しなど、「グローバル化」に対して批判的な動きを強める中、世界との関係性は大きく揺らぎました。保護主義が加速すれば、米国以外の国々との関税合戦エスカレートし、国際協力体制にひびが入る恐れも高まりますトランプ政権政策アメリカ国民の一部に大きな期待を持って迎えられる一方で、グローバル企業や国際金融市場には新たなリスクを孕むことになったのです。

こうした「変化の渦」に巻き込まれアメリカ世界の情勢を受けて、国際社会から賛否が分かれる声が絶えませんでした。トランプ氏のリーダーシップは、大胆な政策決定と過激発言力に象徴されますが、その背後には支持層が求める「既存政治に対する反逆」というメッセージが常に存在していますさらに、ソーシャルメディアを駆使した直接的なコミュニケーション戦略は、従来の政治報道の在り方を根底から揺るがし、大統領ツイートする一言一言ニュース見出しを飾るようになりました。これに伴って、政府系の公式発表以外にも大統領本人のSNS政策意思決定過程を読み解くヒントとなる異例の事態常態化し、「トランプ政治」が確立されていったのです。

こうした動きは暗号資産世界にとっても見逃せない要素でした。トランプ政権金融業界にどのように介入し、規制を強めるのか、あるいは緩和するのかによって、ビットコインやその他の暗号資産需要や信用度合いが変化する可能性があったからです。現に、SNSを通じてトランプ氏が貿易為替金融機関に対する批判を繰り広げると、瞬く間に市場が過敏に反応するような局面散見されました。まだ当時は、ビットコイン価格トランプ個人発言によって大きく揺さぶられるところまでには至りませんでしたが、「強烈な言葉の一撃があれば何が起きるかわからない」という不安好奇心投資家の間に広がっていたのです。

トランプ氏の大統領就任によって世界中が騒然とする一方、アメリカ国民の間でも評価は大きく割れました。いわゆる「トランプ支持層」は、グローバリズムによって置き去りにされた伝統産業地域再生を切望しており、トランプ氏の強気姿勢が誇りを取り戻すきっかけになると信じていますしかし、自由貿易多様性を重視する立場からは、人種宗教ジェンダーなど多面的価値観を軽視するような言動容認できず、国際関係悪化によってアメリカが得るものより失うもののほうが多いのではないかという批判が続きました。国論が大きく割れる中で、政治はしばしば対立と停滞を余儀なくされ、民主主義の根幹が試される状況が続いていったのです。

就任から半年一年、そして四年と、トランプ政権は折々に劇的なトピック世界提供しました。移民政策の強化や国境の壁建設保護主義的な経済政策さらにはSNS舞台にした相手リーダーへの鋭い批判挑発。それらの動きの一方で、好調株式市場雇用指標支持層の信頼をさらに固める要因ともなりました。そして、いつしかトランプ時代」という言葉が定着し、保守層熱狂的な支持とリベラル層の激しい抵抗が同時進行する、歴史上でも特異な大統領の姿が刻まれていったのです。ビットコインをはじめとする暗号資産市場もまた、この混沌とした政治的経済的環境の中で少しずつ成長を遂げ、後の数年でさらに大きな盛り上がりを見せる布石を固めていくことになります

振り返ってみれば、ドナルド・トランプ氏が大統領就任した瞬間は、単に「ホワイトハウスの主が変わった」だけでなく、世界が新たな政治秩序へと足を踏み入れる始まりでした。従来の常識や慣習が揺らぐことで、多くの人が不安を覚えたのは事実です。しかし同時に、こうした不安定要素がイノベーションを生む土壌になっていく可能性を示唆する声もありますビットコインという新しい経済圏の動きは、その一つの象徴と言えるでしょう。これから先、暗号資産既存通貨体制や国際金融システムとどのように共存し、あるいは競合していくのかは、トランプ政権下での金融政策規制の変化だけに左右されるものではありませんが、政治技術が互いに影響を及ぼし合う時代の到来を予感させるには十分な状況でした。

こうして始まった「トランプ政権」の時代は、米国内だけでなく世界政治経済社会に強烈なインパクトを与え続けました。何よりも注目すべきは、既存政治国際秩序に対する不信感と疲弊感が、多くの人々をトランプ氏のような“異端”へと駆り立てた点でしょう。その背景には、IT技術の急激な進歩がもたらす雇用の変化や、新自由主義的な経済政策で拡大した格差問題さらには絶えず加速するグローバル化の負の側面など、解決が容易でない課題が山積していました。そうした状況下で、伝統的な政治への失望が頂点に達したがゆえに、トランプ氏が「最後の切り札」あるいは「新たな希望」として期待を背負ったのです。

結果的に、トランプ氏のアプローチワシントン常識国際政治の慣習を大きく揺るがしましたが、その衝撃は同時に、世界中の人々が民主主義の在り方や経済の仕組みを問い直す機会を提供することにもなりました。激化する国内対立、揺れる国際協調、そして新しい技術革新――大統領就任とともに空気感が一変したアメリカ世界は、次なる展開を予測しづらい不確定な未来へ足を踏み出していたのです。その中で、ビットコインをはじめとした暗号資産が「個人資産を守る手段」「国家中央銀行方針に左右されにくい通貨システム」として改めて意識され始めたことは、ある意味必然だったのかもしれません。

ドナルド・トランプがついに大統領になる――それは一つの政治的大事であると同時に、世界秩序を大きく再構築する引き金でした。国際協調保護主義のせめぎ合い、従来の政治観と“トランプ流”の対立、そして暗号資産という新しい技術潮流の台頭。これらは偶然の産物ではなく、現代社会が抱える構造的な問題と変革への希求が交差する点に表出した、いわば必然の衝突でもありました。トランプ氏がホワイトハウスに足を踏み入れたあの日を境に、世界がまったく新しい物語を紡ぎ出した――そう思わせるには十分なインパクトが、あの就任式にはあったのです。今後、トランプ時代政治的社会インパクトをどのように総括し、ビットコインを含む暗号資産社会根付くかどうかは、さらに長期的な視点で見守る必要があるでしょう。歴史は常に、予想を上回る形で動いていくものです。トランプ大統領誕生ビットコインの台頭が重なった時代は、振り返ってみれば「新たな扉を開いた瞬間」と言えるのかもしれません。

Permalink |記事への反応(0) | 16:35

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-01-19

anond:20250119075320

1989年野村證券稲川会東急株価操作してバブル演出バブル崩壊

10年経ってアルカイダタリバンがのさばった

その続きが安倍晋三でまた株価のための円安政策といいつつ、輸出海運業海上保険を儲からせた

しまいにウクライナイスラエル戦争が起きて武器パーツ輸出が儲かったろ

平和希求する国際社会への協調性はないね

しろ枢軸だよ

むかしはロイズイギリスも同様だったが

日本保険大手は今はロイズを抜けて独自再保険を持った

金が吸い取られてわけだが日本国民はそれでいいのかね

Permalink |記事への反応(0) | 11:17

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-12-23

anond:20241223043729

でもどのように得た伴侶も寿命で失うから大差なくない?

それに気づいた賢者けが実在人間というコンテンツを捨て、次元を超えて伴侶を見つけることだけを希求するようになるわけだが

Permalink |記事への反応(1) | 05:00

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-12-08

23歳男オタクvs結婚強迫

結論

結婚ができる気がしない」一方で、「結婚し」なければならないという強迫観念がある。

なるほど「気の合う人間生計を共にすることによって得られる利益享受(共有)」するのは幸せことなのだろう。少なくとも周囲の大人たちはその信念を奉じて生きてきたようであって、同時に、幸せな家庭人生活を送っているようにも見える。

一方で、私は「結婚ができる気がしない」。先述の通り「結婚し」なければならない、という観念があって、かつ、「気の合う人間生計を共にすること」に対し何らの疑念を持たないにもかかわらず、である。私は夫としても、あるいは父としても、その適格性を著しく欠くように思われる。

どうしてこの結論になったのか、振り返ってみる。

スペック

23歳・早慶政経法のどっか・4年(浪人した)

実家:都外。奥多摩山中やどこぞの島よりは皇居に近い。

上っつら:少なくとも面と向かって悪し様に言われたことはない。中学生と比べると大きく、高校球児の中なら目立たず、プロ野球選手に混じれば小さく見える(はずだ)。人並みには気を遣っているつもりでいる。

私には2つの強迫観念がある。そのうちの1つは「結婚しなければならない」というものだ。もう片方についてはあえて述べない。

かかる珍妙にして時代遅れ時代錯誤と言うべきだろうか?)の価値観を、いつから我が身のものとしてしまったのか、詳細な事情記憶していない。ただ、誰かの「家を継げ」とか「孫の顔を見せろ」という種の明確な言葉あってのことではなかったことだけは、はっきりと断言できる。他者からの影響が思い当たらない、本能的に自然発生したと説明するほかない感情からこそ、我ながら奇妙だと余計に思う。ともあれ、私が「結婚しなければならない」という価値観に囚われていることだけは確かだ。

結婚の前提条件を思い切り単純化するとして、最低限パートナー愛情喚起する資質を有すること、とした場合、幸いにもその適格性はあると考えられる。何度か愛されたことがあるからだ。それが私の外形的諸条件に起因したものだったのか、はたまた精神領域と関連するものだったのかは今となっては知る由もない。もっとも、その辺の機序はよく分からないし、検討する実益にも乏しいように思われるから、詳細には立ち入らない(拒絶されたこともある。少なくとも愛されたことの同数はある。こちらの方が問題としてはるかに重大だと思う)。

あるいは大前提として、そもそも私は他人たる異性を心から愛すことができるのか、という根源的な問題も考えうる-イエスだ。中学校高校(・予備校)・大学と、それぞれの段階で心から愛した/希求した女性は、少なくとも一人ずつは存在した。逆に言うと、何人もの異性とすれ違う中で、(性的昂奮は別として)特別な心情を惹起するに至った人々は、極めて少数しか存在しなかった。

結婚に対して、心理的阻害要因存在しない-少なくとも大きな問題はないはずだ。むしろ結婚しなければならない」というくびきに囚われているのだから、前のめりでさえあるべきだ。にもかかわらず、私は「結婚できる気がしない」。

長くなりすぎた。問題本質を簡潔に述べる。「結婚できる」と思える人に巡り会えない。

私の愛情の抱き方は、一目惚れに近いものがあると思われる。顔がどうとか精神性がどうとかではなくて、いつの間にか好きになって、彼女(たち)の自慢のアピールポイントや隠したい欠陥といった具体的な要素には一切立ち入ることなく、総体として「好きになって」しまう。このことは、私が好きに"なりうる"人々を類型化することを非常に困難にしている。酸いも甘いもというと身も蓋もない言い方だが、彼女のどこに惹かれて好きになったという具体的な点の説明ができない以上、共通点見出してその特質を有する人々を探す、ということのしようがない。慣用句的に言うなら「恋は盲目」ということなのだろうか。

逆に、「総体として」好きにならない女性存在する。むしろ「好きになった」人々が極々僅かな例外にすぎないのであって、今まで出会ってきた何千何万という人々のほぼ全てはこちらにカテゴライズされる。この「好きにならない」人々の中にも、もちろん友人(であると信じたい)は何人か存在するし、有り難いことに好意を抱いてくれた人もいる。私が「好きになった」人々と何らかの点で似通っている人もいた。しかし、私はこの範疇の人々に親愛以上の心情を抱くことができなかった。提供できる親切は、親しき友人としてのものが上限だった。否、それすら私の怠惰ゆえに、とんでもなく低いレベルのものにすぎなかったとも思う。

「愛することができる」人を探すために、アトランダム努力はそれなりに重ねたつもりだ。他学部開講の講義に片っ端から出てみる。同年代の異性が多いバイトを探す。時には友人に紹介を頼んだこともあった。マッチングアプリだってした。並行して2、30人の知らない異性とパラレルに知り合うある意味刺激的な生活を3ヶ月ほど続けた-何人かの「友人」と知り合っただけに終わった。いいねの数が身長を優に越してしまったあたりで、少なくともパートナー探しではない別の作業になってしまった気がして、やめてしまった。

これから先の人生で、心から愛することができる女性に巡り合える気がしない。おそらく巡り会えないのだろう。仮にいるとしても、既に「売り切れている」可能性すらある。私はもう23なのだ!私は恋愛市場上のまさに完全な敗者として、20代前半の若者が集まる場所としては日本で最も大きな部類に入る学舎を去ることになる。偏差値市場上の敗者として押し込められて、恋愛市場上の敗者にして立派なインセルとして出荷される。

結婚自体可能ではあるのだろう。「結婚しなければならない」という心情へのアンサーとしては、最も安直だが直裁な解決策でもある。私一人で家庭全体を食べさせることができるかどうかは別として、その大部分を担うことに対しては、現実として可能であろうし、別段おかしなこととも思わない。

ただ、私は、結婚生活しろ親としての生活しろ、その本質の一側面は自由の縮小であると強く信ずる。期待や喜びの総量をはるかに上回る失望と失敗の連続であろうと確信している。いざ焼かれる時にどう思っているかは別として、存命中常に家族とやらに関する何らかの心配をし続けていることだけは確かで、幸せな家庭生活というものが仮にあるとしたら、それは常駐する100の心配事と同時に0.01の安寧を自覚できるかそうでないか、という程度の話でしかないのだろう。

そのとめどない苦難の道程を、愛することのできない人と共に歩いて行けるのだろうか?より直接に言う。「妥協できるのだろうか?」決して少なくはない人々が「できる」ことは知っている。それどころかたった100年前、それこそがセオリーだったことも知っている。ただ、私は「できる」とは思えない。途中で投げ出してしまうという確信がある。親しき友人としての親切が上限で、それを超える困難と直面したら、逃げ出す。「結婚しなければならない」という私のエゴと人としての欠陥ゆえに、罪のない他人のことをこれ以上不幸にしたくない。

諸先輩方はどのように折り合いをつけたのだろうか。「後から好きになる」ようなことがあったのだろうか。「子供が生まれたら変わる」のだろうか。はたまた「みんな結婚してるから、流れに合わせてそれっぽく振る舞ってるだけで、相手特別感情はなかったし、何なら今は少し幸せに感じることだってあるよ」というのが真実なのだろうか。もしそうなら、どれほどよいのだろう。

鬱屈とした諦観けがある。"愛することすらできずに"家庭を放り出し、エゴのために他人を有形無形に傷つけたクズ烙印を押されるよりは、生涯部屋のアガベサボテンどもと共に、好きな音楽映画世界観だけに閉じこもって、屈折した強迫観念を胸に秘めたまま朽ち果てて死んだ方がマシだ。最大多数の最大幸福希求するなら、それが社会的に最善でもあろう。闘争領域本来、縮小されるべきなのだ

泣き言を書き散らし、日記とすることで、何らかの整理がついたように思う。この乱文を書く直接の動機となった、『22歳女オタクvs結婚願望』https://anond.hatelabo.jp/20241207175805 の筆者が良きパートナーとなりうる人と巡り会えることを切に祈り貴女可能だと思う。私はそう確信するし、本心からそう願っている)、終いとする。

Permalink |記事への反応(5) | 02:46

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-11-09

anond:20241108161059

人間生命である以上、本能で若く健康(美形)な異性と子孫を作ることを希求する

そして属性役割として男は外で働きリソースを手に入れ、女は子育てし家を守るようにできている

それに逆らえば歪みが出てくるのは当たり前だ

フェミニスト結婚なんてするなと啓蒙し、おひとりさまを持て囃し富を得ていたがその裏で自分結婚していたし、また某フェミニストは男らしくなくていい、解放されようと謳ったが本人の歴代恋人は男らしい成功者ばかりだった

どんなに綺麗事を唱えたところで本能からは逃れられない。増田社会なんていう形のない物に囚われず、自分の望みをちゃんと考えたほうがいい

Permalink |記事への反応(0) | 12:55

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-11-06

anond:20241106005356

家庭を築きたい、という欲求は女のものだというイメージがあったんだよね

暖かい家庭、可愛い子供、頼れる旦那さんってね

一方男は外へと戦いや冒険に行きたい欲求がある、自由や挑戦への希求がある、そういうイメージがいまだにあるね

Permalink |記事への反応(0) | 00:56

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-11-04

anond:20241103091053

1.本当は平和希求していたが、アメリカ中国共産党陰謀で泥沼の戦争に引きずり込まれた。日本人被害者

2.西欧列強白人による植民地支配からアジア諸国解放するために立ち上がり、血を流して戦った!日本人は偉い!

Permalink |記事への反応(0) | 07:23

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-10-26

自由平等希求しているだけなのに支持政党陰謀論者が生えてくる回、平等気持ち人間以外にまで向くと自然大好きからスピリチュアルに入ってきて陰謀論接続していくのはなんとなく分かるけど、人間代表なんだから人間中心主義で持ちこたえて欲しい

平和希求して軍備増強に反対するのもやめて欲しくて、手段として戦争を取ってくるような国家に対抗できる戦力や同盟必要だねってところでバランス取れて欲しい

社会保険料消費税金融所得ちゃんと累進化して欲しい 累進化した上で高所得者が厳しいってんならカーブを調節とかしてもいいか

Permalink |記事への反応(0) | 20:17

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-10-02

なぜ、日本国憲法戦争禁止が定められたのか

第二章 戦争放棄

戦争放棄と戦力及び交戦権否認

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力行使は、国際紛争解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

それは簡単なことで、一度、戦争及び武力行使を認めると、テロリスト住宅地にいるという理由住宅地すべてを焼き払い、たとえ難民キャンプだろうと例外ではないからだ。

例えば、日本重慶爆撃でかのようなことをやらかしアメリカマニラの戦いで同じようなことをし、イスラエルガザのあたり一帯を焼き払い、レバノンに対しても同じことをするから

その結果、多数の死傷者が生まれ戦前日本では無麻酔の手術を強いられ、ガザでも同じようなことが起き、野戦病院となったからだ。

https://www.buzzfeed.com/jp/kenjiando/gaza-report-1-1

動画画像集】「麻酔薬なしで手術」と訴えるガザ医師空爆破壊された救急車の姿

https://www.cnn.co.jp/world/35211131.html

命がけの出産子育て麻酔なしの帝王切開も 苦境深まるガザ女性たち

https://jp.reuters.com/world/security/KHUZM5WZ2NMM7MIYN4XOQV2GE4-2024-01-09/

アングルガザ四肢切断の子ども1000人、不十分な医療苦痛喪失感

一度足を失うと義手義足というものあるし、車いすもあるが、日常生活にはかなりの制約を受け、車いす生活する家を見つけるのはかなり厳しい。

また、足を失ったことにより、生活保護を受けるはめになったり、収入最低賃金程度にまで落ち込み、生活はズタボロになり、住宅扶助範囲内で車いすOKの家を見つけるのは無理だ。

もちろん、そういう人でも住居を見つけることができるが、一言でいうとシェアハウスだ。

シェアハウス人間関係が非常にきつく、シャワー時間かぶりやすく、そういう意味ストレスたまる

インターネット回線も共有で、回線は往々にしてほそく、GTff14動画の視聴も満足にすることができない。

ただ、これはまだましなほうで、ひどいところだとシャワー掃除は月1、インターネットはなし、テレビはあるが古いやつで、住宅扶助範囲内で入れるところほどこういう傾向が強い。

なぜかのようなことが起きるのかというと、こういうところは従業員給料も低く、やる気がないからだ。

かといってまともな人材を集めるために賃金を上げても、赤字になってしまうからだ。

から戦争なんてものはするべきではないし、戦争憲法禁止すべきなのだ

なお、戦争を起こしたり、防衛したがわのトップ戦争に負けない限り、シェアハウスで暮らすこともないし、生活もズタボロになることはない。

戦争に負けたら戦争犯罪を起こしたり、テロを主導したなどの理由死刑になる)

Permalink |記事への反応(2) | 12:31

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

次の25件>
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp